JP5436621B2 - 搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、飼料、そば、大豆、あずき、米麦等の搬送対象物を搬送する搬送装置に係るものである。
従来、筒状のタンクの上部側面に、搬送対象物を空気搬送する搬送筒を接続し、タンクの上部中央にタンク内の空気を排気する排気口を形成し、タンク内に搬送風と搬送対象物を渦流にして入れ、空気は上方に吸引排気し、搬送対象物は下方に落下させる分離装置は、サイクロンとして公知である(特許文献1)。
また、従来、筒状のタンクの上部に縦状の流入筒を設け、流入筒には吸引搬送風により搬送対象物を搬送する搬送筒を接続し、タンクの上部側面にはタンク内の搬送風を排気する排気口を形成し、流入筒の下端は、排気口より所定間隔をおいた下方で下向き開口させ、流入筒は、搬送物搬送筒の内径に対して略2倍以上の大径に形成した構成は、同一出願人により出願されて公知である(特許文献2)。
特開平05−104033号公報 特開2007−186311号公報
前記公知例のうち前者のサイクロン方式の分離装置では、タンク内に側方から搬送風と共に搬送対象物を吹き込んで搬送風の渦流を作ることで遠心力により分離する構成のため、搬送風はできるだけ減圧せずに吹き込むようにする。
搬送風が減圧されずに吹き込むこと、遠心力により分離することから、搬送対象物は必ずタンクの内周に強く摺接しながら落下して排出することになり、搬送対象物が穀粒の場合、表面が損傷して商品価値を低下させ、また、破砕粒が発生するという課題がある。
また、搬送対象物はタンクの下方に、搬送風はタンクの上方に抜くため、タンク全体の高さが高くなるという課題がある。
また、タンク中心に上昇する渦流が発生するため、タンク内は送風機が作動している間常時上方に前記渦流が吸引するように作用し、搬送対象物の一部が排出されずにタンク内に浮遊し、残留物となる「浮遊残留現象」と当業者が呼ぶ残留物が発生する課題もある。
前記公知例のうち後者の分離装置では、流入筒をタンクの上部に設けているので、タンク内の渦流の発生を抑制し、搬送対象物の損傷という前記前者の公知例の課題は解決しているが、単に、搬送筒の直径に対して流入筒を略2倍以上の大径に形成しているだけなので、搬送筒から流入筒を通過してタンクに入る搬送風の風速の減速が十分でなく、すぐに搬送風と搬送対象物とが分離される構成とはなっていない。
そのため、タンクに入る搬送対象物の落下に搬送風が影響し、搬送対象物がタンク下部内面に当たる音が大きく騒音が大きいという課題がある。
また、後者の公知例では、上から搬送風を入れて横から排気する構成のため、横の排気口から搬送対象物が吸引されるという課題がある。
そのため、タンクの流入筒の下端をタンク内に下方に突出させ、流入筒の下端と排気口との間に上下差を設けて搬送対象物が排気口から吸引排出されないようにする必要があり、その結果、タンク全体の高さが高くなり、縦方向の設置スペースが大きくなって、設置場所の制約があるという課題がある。
また、流入筒から下方に搬送対象物を落下させる構成のため、流入筒からの落下について対策が講じられていないという課題がある。
本願は、タンクの内面に搬送対象物を摺接させずに、搬送対象物と搬送風とを分離し、しかも、搬送対象物の落下の悪影響を抑制し、縦方向の設置スペースを小さくして、設置場所の制約を少なくするようにしたものである。
請求項1の発明は、送風装置2の吸気部3に接続して吸引搬送風により搬送対象物Tを搬送する搬送筒1に貯留タンク7を接続し、該貯留タンク7と前記送風装置2との間の搬送筒1には、前記貯留タンク7からの搬送対象物Tを搬送風Fと分離する搬送物分離装置16を設け、該搬送物分離装置16は任意形状のタンク20に設けた進入口22に、送風装置2の吸気部3に接続して吸引搬送風により搬送対象物Tを搬送する搬送筒1のうちの搬送物搬送筒1Aを接続し、前記タンク20内の空気を排気する排気口23には前記搬送筒1のうちの排気用筒1Bを接続し、前記タンク20は、前記搬送物搬送筒1Aの内径に対して相対的に大きな容積に形成し、前記搬送物搬送筒1Aからの搬送風を搬送対象物Tが分離しうるように減衰するように構成して搬送風と搬送対象物Tとを分離するようにし、前記タンク20内には、進入口22から横方向にタンク20内に入る搬送対象物Tの移動方向をタンク20の下方となるように誘導して変換する搬送物誘導体35を設け、該搬送物誘導体35の下端37の下方のタンク20内には搬送対象物Tの落下のショックを緩和させる上部を開放した下方に至るに従い細い漏斗部41を有して形成した緩和装置40を設け、前記漏斗部41は取付用アーム46の先端に固定し、取付用アーム46の基部はタンク20の内面に着脱自在に取付け、前記進入口22からの搬送風の進入方向に対する交差方向の前記タンク20の幅は前記搬送物搬送筒1Aの内径に対して、少なくとも、倍以上に形成し、もって、搬送物搬送筒1Aの内径に対して相対的に大きな容積に形成した搬送装置としたものである。
請求項2の発明は、前記搬送物誘導体35は、前記搬送物搬送筒1Aおよび前記タンク20とは別体であって、側面視円弧状の円弧部38の左右両側に終始同一高さの縦板部39を設けて断面コの字形状に形成し、前記円弧部38の上端36を前記タンク20内上面側に取付けた搬送装置としたものである。
請求項3の発明は、前記搬送物誘導体35の円弧部38の上端36の左右の縦板部39の下端は前記タンク20に形成した前記進入口22の下縁の高さと一致するように形成した搬送装置としたものである。
請求項4の発明は、前記進入口22には、基部を大きく開口させ、先端は搬送物搬送筒1Aと同径に形成した流入横筒21を介して搬送物搬送筒1Aに接続するように構成した搬送装置としたものである。
請求項1の発明では、搬送対象物Tはタンク20に入るときに、大きいタンク20の空間により搬送風が既に減衰されて搬送風と搬送対象物Tとを分離するので、搬送対象物Tがタンク20の内周と摺接するのを防止でき、摺接に伴う搬送対象物Tの損傷を防止でき、また、タンク20の容積を横方向に大きくすればよく、タンク20の高さは低くできるので、搬送物分離装置16全体の高さを抑制し、縦方向の設置スペースを小型にでき、搬送風と搬送対象物Tとはタンク20に入ると分離するので、タンク20内の搬送対象物Tの落下に搬送風を作用させず、搬送対象物Tの落下による影響である商品価値の低下や騒音発生を抑制することができる。
また、漏斗部41の取付を容易にでき、しかも、メンテナンス作業も容易にすることができる。
また、進入口22からの搬送風の進入方向に対する交差方向のタンク20のケース部30の左右幅を、搬送物搬送筒1Aの内径に対して、少なくとも、倍以上に形成しているので、搬送物搬送筒1Aの内径に対して相対的に大きな容積に形成でき、そのため、搬送風と搬送対象物Tとの分離を良好にすることができる。
請求項2の発明では、搬送物誘導体35の取付を容易にすることができる。
請求項3の発明では、進入口22の下部部分から進入する搬送対象物Tが幅方向に飛散するのを抑制する。
請求項4の発明では、搬送物搬送筒1Aからの搬送風の圧力はタンク20に入る前の流入横筒21でも減衰され、搬送対象物Tと搬送風との分離が良好に行われ、その分、タンク20の外形を小型にできる。
搬送装置の一例の概略配置図。 搬送物分離装置の縦断側面図。 搬送物分離装置の断面図。 搬送物分離装置の他の実施例の縦断側面図。 同平面図。 側蓋を設けた実施例の平面図。 同正面図。 同側面図。 同背面図。 搬送物誘導体の縦断側面図。 同平面図。 同正面図。 緩和装置の側面図。 同平面図。 緩和装置の漏斗部を取り付けた前板部の正面図。 排出繰出機構の平面図。 搬送物分離装置の斜視図。 搬送物分離状態側面図。 搬送物分離状態側面図。 開閉機構の下方から見た開口状態斜視図。 開閉機構の下方から見た閉塞状態斜視図。
本発明の方法実施しうる装置の一実施例を図面により説明すると、1は、飼料、そば、大豆、あずき、米麦等の搬送対象物Tを搬送する搬送装置Hの搬送通路を構成する搬送筒であり、搬送装置Hには送風装置2を設ける。
送風装置2は公知のものであり、ファン(図示省略)を回転させて、送風装置2の一方側から吸引して他方に排気するように構成する。送風装置2の吸気部3には、前記搬送筒1の終端を接続して吸引搬送風路4に形成する(図3)。5は送風装置2の排気口であり、排気口5に排気用ホース6を接続する。
前記搬送筒1の始端部には、貯留タンク7の張り込みホッパー10の下部を接続する。11は二次空気を吸引する吸引口、12は搬送筒1と張り込みホッパー10との接続を開閉する張り込みシャッターである。
前記貯留タンク7は一台または複数設ける。
送風装置2により吸引される吸引搬送風は、送風装置2で圧縮されて排気口5より排気される高圧排気風に比し温度が低いため、張り込みホッパー10から搬送筒1内の搬送風により空気搬送するに際して搬送対象物Tの温度の上昇を抑制または防止して、搬送対象物Tの変質を防止する。
送風装置2と貯留タンク7の間には、貯留タンク7からの搬送対象物Tを搬送風Fと分離する搬送物分離装置16を設け(図1、図3)、搬送物分離装置16にはタンク(図示省略)あるいは分離した搬送対象物Tを別途搬送する搬送装置17を設ける。搬送装置17は次工程への搬送手段であり、本願の要件ではないので、詳細は省略する。搬送装置17は、例えば前記貯留タンク7に玄米を投入した場合には精米工程に搬送し、前記貯留タンク7に白米を投入したときには炊飯工程に搬送するように構成する。
搬送装置Hは、張り込みホッパー10から送風装置2までの搬送筒1内に送風装置2で吸引された吸引風が流れ、張り込みホッパー10から搬送筒1に張り込まれて搬送物分離装置16まで搬送された搬送対象物Tが、搬送物分離装置16で空気(搬送風F)と分離される。
搬送物分離装置16は、任意形状のタンク20の前側部分(理解を容易にするために前後左右等の方向を記述して説明するが、これらによっては構成が限定されない)に進入口22を形成し、進入口22には吸引搬送風路4を形成する搬送筒1のうちの搬送物搬送筒1Aを接続固定する。
前記進入口22に対して所定距離をおいて相対峙するタンク20には排気口23を形成し、排気口23には吸引排気風路25を形成する搬送筒1のうちの排気用筒1Bを接続する。26は排気口23に設けた網部材である。
この場合、タンク20は、搬送物搬送筒1Aに対して相対的に大容量(大容積)に形成し、搬送物搬送筒1Aから流入する搬送風の物体に与える圧力である風圧(風力・風速)を減衰させて、搬送対象物Tを搬送風から分離するように構成する。
即ち、風力(風速)は風路の通過面積が狭くなると強く(速く)、通過面積が広くなると弱く(遅く)なるから、タンク20を搬送物搬送筒1Aの直径に対して相対的に大容積(容量)となる所定容積になるように形成し、搬送物搬送筒1Aから吹き出す搬送風の風力(風速・風圧)を、搬送風から搬送対象物Tを略分離するまで減衰するように構成する。
つまり、例えば、後述する搬送物誘導体35により搬送対象物Tの横方向の移動方向が縦方向(下方)に誘導変換されるが、この搬送対象物Tの移動方向の変換誘導に搬送風の搬送力が作用しない程度に減衰すればよい。
従来のサイクロン方式の搬送対象物の分離では、タンク内に所定の風速で搬送風を減衰させず流入させてタンク中心に縦の渦流を発生させ、遠心力で搬送風と搬送対象物を分離させるため、必ず、搬送風はタンク内に減衰させないように入れる必要があるが、本願では、遠心力を利用せずに搬送風を減衰させて搬送対象物Tを分離させる構成のため、搬送物搬送筒1Aに対してタンク20を所定の容積に形成することで、搬送風から搬送対象物Tを分離する。
したがって、仮に、搬送物搬送筒1Aと排気用筒1Bとの内径が略等しいときには、搬送物搬送筒1A内の吸引搬送風路4と排気用筒1Bの吸引排気風路25の風圧(風速)は略等しくなり、タンク20内に流れる搬送風の風圧(圧力)は減衰され、タンク20内の空気は排気口23から排気される。
タンク20の容積は、搬送対象物Tを搬送風から分離しうる程度に搬送風が減衰されるように、搬送物搬送筒1Aの内径との相対的関係において大容積(容量)に設定すればよく、例えば、搬送物搬送筒1Aの内径Wを約75mmとしたとき、タンク20の前後左右幅は平面視約400mmの略正方形に形成し、タンク20の容積を約70リットルに設定すると、搬送対象物Tを搬送風から分離させるのに充分程度に減衰できた。
しかして、前記タンク20は、上側のケース部30と下側の漏斗部31とに分割形成し、漏斗部31は搬送対象物Tが滞留(残留)しない安息角を確保した上で可及的に上下高さが低くなるように構成する。
即ち、側面視ケース部30の高さを「1」としたとき、漏斗部31の高さは「1以下」となるように構成する。
そのため、搬送物分離装置16全体の高さを抑制し、縦方向の設置スペースを小型にできる。
搬送物搬送筒1Aからの搬送風を減衰するためのタンク20の容積は、タンク20の前後左右の寸法を拡大させると確保できるので、搬送物分離装置16全体の高さを可能な限り低くさせる。
特に、搬送物分離装置16により分離した搬送対象物Tの次工程が精米工程や炊飯工程である場合、上方から搬送対象物Tを供給できればこれに越したことはなく、そのため、搬送物分離装置16全体の高さを低くすると、設置場所の選択の自由度が広がって有利である。
具体的には、ケース部30の高さは約350ミリとすると、漏斗部31の高さを約200ミリとし、タンク20の容積を約70リットルに設定している。
つまり、搬送物搬送筒1Aの内径に対してタンク20の前後左右幅は約5倍以上に形成するとよい。
しかして、図3以下は、搬送物搬送筒1Aとタンク20との間に流入横筒21を、排気用筒1Bとタンク20との間に排気横筒24をそれぞれ設けた実施例である。
流入横筒21の基部はタンク20に固定し、流入横筒21の先端には吸引搬送風路4を形成する搬送筒1のうちの搬送物搬送筒1Aを接続固定する。
また、前記タンク20の排気口23には排気横筒24を介して排気用筒1Bを接続する。
前記流入横筒21は搬送物搬送筒1Aをタンク20に接続するものであるが、流入横筒21は基部をタンク20の進入口22に合わせて大きく開口させて形成し、流入横筒21の先端の接続部33は搬送物搬送筒1Aと同径に形成し、接続部33より進入口22の方が開口面積が大きくなるように形成している。
そのため、搬送物搬送筒1Aからの搬送風の圧力はタンク20に入る前の流入横筒21でも減衰され、搬送対象物Tと搬送風との分離が良好に行われ、その分、タンク20の外形を小型にできる。
同様に、前記排気横筒24は排気用筒1Bを接続するタンク20に接続するものであるが、排気横筒24は基部を大きく開口させて前記排気口23に形成し、排気横筒24の先端の接続部34は排気用筒1Bと同径に形成し、接続部34より排気口23の方が開口面積が大きくなるように形成している。
そのため、タンク20内を吸引する排気風の吸引圧力は排気口23から排気されるとき弱く、網部材26に吸引される付着物の付着を抑制する。
また、進入口22と排気口23との間には、所定の間隔を介在させ、進入口22から排気口23までの搬送風の風速を遅くし、タンク20内を流れる搬送風の搬送力が搬送対象物Tに影響しないようにしている。
しかして、タンク20内の進入口22と排気口23との間には、搬送物誘導体35を設ける。
搬送物誘導体35は、側面視円弧状の円弧部38の左右両側に終始略同一高さの縦板部39を設けて断面コの字形状に形成する。前記円弧部38の上端36は進入口22の上端のタンク20に接続し、円弧部38の搬送物誘導体35の下端37は側面視タンク20内に略垂直状に位置させる。
搬送物誘導体35は進入口22から入る搬送対象物Tの移動方向をタンク20の下方に誘導する。
即ち、タンク20内に入る搬送風は搬送物搬送筒1A内を通る搬送風より減衰されており、搬送対象物Tは搬送風から分離されて搬送風の搬送力の影響を受けない状態にあるが、搬送対象物Tにはそれまでの搬送中の慣性力が作用して、搬送物搬送筒1Aの軸心方向に向けて移動するので、搬送物誘導体35により搬送対象物Tの移動方向をタンク20の下方となるように誘導して変換する。
したがって、進入口22まで搬送された搬送対象物Tはタンク20の内面に摺接することなく搬送物誘導体35に誘導されてタンク20内を落下する。
しかして、搬送物誘導体35の上端36部分の縦板部39の下端は進入口22の下縁と略一致させ、縦板部39と進入口22の上下高さを略同じに形成し、進入口22の下部部分から進入する搬送対象物Tが幅方向に飛散するのを抑制する。
進入口22はタンク20の左右幅よりも狭く形成し、タンク20の左右内面と左右の縦板部39との間に所定の隙間Sを形成し、該隙間Sを通って進入口22からの搬送風Fが排気口23に抜けるようにしている(図3、図5)。
進入口22から入る搬送対象物Tは搬送物誘導体35に当たり、搬送風Fは搬送物誘導体35により左右に分かれて隙間Sを吹き抜けて排気口23に抜ける。
そのため、一層、搬送風と搬送対象物Tとの分離が良好に行われ、合理的な構成となる。
即ち、進入口22と排気口23を直線状に相対峙させて設け、進入口22と排気口23との間に搬送物誘導体35を設けることで、搬送物誘導体35により搬送対象物Tの移動方向を下方にするだけでなく、搬送風と搬送対象物Tとの分離を良好にする合理的な構成となる。
また、搬送物誘導体35の上端36および円弧部38は平面視前記排気口23と略同一幅に形成し、搬送物誘導体35の内面全体で搬送対象物Tを誘導するが、円弧部38の下部の左右の縦板部39は下方に至る従い細い間隔になるように傾斜面39Aに形成する。
また、進入口22から入る搬送風は減衰されており、タンク20内を吹き抜ける搬送風は弱くなっているが、搬送物誘導体35の下端37を排気口23より下方に位置させることにより、一層、排気口23からの搬送対象物Tの吸引を防止し、排気口23の網部材26への付着物の付着を抑制する。
しかして、搬送物誘導体35の下端37の下方には搬送対象物Tの落下のショックを緩和させる緩和装置40を設ける。緩和装置40は上部を開放して下方に至るに従い細く漏斗形状の漏斗部41を有して形成する。漏斗部41の下部には漏斗部41内に流入した搬送対象物Tが落下する落下口42を形成する。43は漏斗部41の上部の開口部である。
落下口42と開口部43との関係は、搬送物搬送筒1Aからの搬送対象物Tの搬送量に対してこれよりも落下口42から落下する量が少なくなるように設定し、落下口42から落下するより開口部43から搬送対象物Tが溢れるように構成する。
このように、漏斗部41を構成することで、搬送物誘導体35から落下する搬送対象物Tは、開口部43から溢れる搬送対象物T上に落下し、搬送対象物Tがタンク20内の下部に直接落下するよりもショックを軽減させ、搬送対象物Tの損傷を抑制する。
また、漏斗部41の上面と搬送物誘導体35の上端36との間に所定の隙間45を形成し、漏斗部41に搬送対象物Tが滞留すると、隙間45からも搬送対象物Tが溢れるように構成する。
したがって、漏斗部41の全周から搬送対象物Tが溢れるように構成する。
漏斗部41には取付用の取付用アーム46の先端に固定し、取付用アーム46の基部はタンク20の前板部47に固定する。前板部47はタンク20のフレーム48に着脱自在に取付ける。
この場合、フレーム48には前側開口部49を形成し、前板部47は前側開口部49を閉塞するように取付ける。
そのため、前板部47ごと漏斗部41を取り外せると共に、前板部47を外すと前側開口部49を開口させることができ、タンク20内の清掃等のメンテナンス作業を容易にする。
なお、前記漏斗部41の開口部43の肉厚および取付用アーム46の肉厚は、それぞれ搬送対象物Tが載らない細幅に形成し、タンク20内に搬送対象物Tが残留するのを防止する。
しかして、フレーム48の左右両側には夫々左右側開口部50を形成し、左右側開口部50には側蓋51を着脱自在に取付ける。
そのため、側蓋51を外すとタンク20の左右両側の左右側開口部50を開口させることができ、タンク20内の清掃等のメンテナンス作業を容易にする。
また、側蓋51は蝶ナット52により固定すると、工具無しで着脱でき、一層、メンテナンス作業を容易にする。
また、進入口22はタンク20の略正面中央に設け、進入口22に排気口23を相対峙させて形成すると、流入横筒21から吹き込むときおよび搬送風が排気口23から排気されるとき、搬送風は直線状に吹き抜け、タンク20内のタンク20の縦軸心を中心とする空気の渦流の発生を最小限に抑制でき、好適である。
しかして、タンク20の漏斗部31の下部には略一定量ずつ搬送対象物Tを排出する排出繰出機構60を設ける。排出繰出機構60は、内周面が円形のドラム61の中心に横回転軸62を軸装する。横回転軸62には放射方向に突き出てドラム61の内周に摺接する回転翼63を横回転軸62の回転方向に所定間隔を置いて複数設ける。
回転翼63の先端は、横回転軸62の軸心方向に対して斜めに傾斜させる。
図16のように、回転翼63の先端はドラム61の上部の入り口64の口縁65に対して交差しながら移動して搬送対象物Tの噛み込みを抑制する。
各回転翼63とドラム61の内周面との間には搬送対象物Tをドラム61の下方の落下口66まで案内する流入室67を形成する。
しかして、緩和装置40の漏斗部41は、タンク20の前後中間よりも排気口23に近い後側(奥側)に位置するように設け、排出繰出機構60は入り口64の回転翼63の回転上昇側を漏斗部41の下方に位置させるように構成する。
そのため、漏斗部41から溢れる搬送対象物Tの多くが入り口64の回転翼63の回転上昇側に落下し、排出繰出機構60の回転翼63が形成する流入室67への搬送対象物Tの流入を円滑・良好にする。
これにより、前記搬送物誘導体35の下端37は、緩和装置40の漏斗部41の後縁に近い側の上方に位置させ、漏斗部41への搬送対象物Tを誘導するように構成する。
そのため、搬送物誘導体35の下端37は、タンク20の前後中間よりも排気口23に近い後側(奥側)に位置するようになり、流入横筒21の進入口22から下端37までの長さが長くなって搬送対象物Tの移動中の慣性力を減衰させる作用が期待でき、この点でも、搬送対象物Tの損傷を抑制する。
なお、排出繰出機構60に変えて開閉機構70を設けてもよい。開閉機構70は落下口71を閉塞するとタンク20内を含めて搬送筒1内全体を送風装置2で吸引して、当業者においてスロートバルブと呼ばれている開閉変形バルブ72を閉塞し、吸引を停止すると、落下口71を開口させる。
即ち、開閉変形バルブ72はゴムや合成樹脂等の弾性部材により送風装置2の吸引圧力により変形するように形成される。
しかして、搬送物分離装置16の送風方向の下手側の排気用筒1Bには、ダスト用サイクロン(エアクリーナー)75を設ける。ダスト用サイクロン75は、公知のものであり、搬送風(吸引風)に混入した塵埃を分離除去するものであればよく、詳細は省略する。ダスト用サイクロン75の下手側の排気用筒1Bは、送風装置2の吸気部3に接続する。
(実施例の作用)
張り込みホッパー10の張り込みシャッター12を閉じて張り込みホッパー10に搬送対象物Tを張り込み、次に、空気通路開閉用バルブ(図示省略)を閉状態にして送風装置2に通電し、送風装置2に通電後空気通路開閉用バルブを開くと、搬送筒1内の空気が送風装置2により吸引され、これにより、搬送物分離装置16のタンク20内が負圧になる。
この状態で、張り込みホッパー10の張り込みシャッター12を開くと、張り込みホッパー10内の搬送対象物Tは搬送筒1内に吸引され、搬送筒1内を流れる吸引風により搬送物搬送筒1Aを通って搬送物分離装置16のタンク20に至る。
搬送物分離装置16は、任意形状のケースタンク20を、搬送物搬送筒1Aに対して相対的に大容量に形成し、搬送物搬送筒1Aから吹き出す搬送風の物体に与える圧力である風圧(風力・風速)を減衰させるように構成しているから、タンク20内に搬送対象物Tが入ると、搬送風から分離されて風の影響から解放される(図2)。
そのため、搬送物分離装置16は、タンク20内に搬送風による渦流を発生させず、搬送対象物Tが渦流の遠心力でタンク20の内周面に摺接することもなく、搬送風と搬送対象物Tを分離させ、搬送対象物Tの損傷を抑制・防止する。
即ち、搬送風により搬送対象物Tが搬送物搬送筒1A内を搬送されると、搬送風と搬送対象物Tは進入口22からタンク20内に入り、搬送風は搬送物搬送筒1A内を吹いているときよりもタンク20内に入ると減衰されるので、搬送風と搬送対象物Tは分離され、タンク20内の空気は排気口23から排気される。
したがって、タンク20の容積は、搬送対象物Tを搬送風から分離しうる程度に搬送風が減衰されればよく、搬送物搬送筒1Aの内径に対して相対的に大容量に設定すればよく、前記タンク20は、上側のケース部30と下側の漏斗部31とに形成し、漏斗部31は搬送対象物Tが滞留しない安息角を確保した上で可及的に上下高さが低くなるように構成できるから、搬送物分離装置16全体の高さを抑制し、縦方向の設置スペースを小型にできる。
搬送物分離装置16は、タンク20が搬送物搬送筒1Aからの搬送風を減衰するための容積を前後左右の寸法で確保できるので、搬送物分離装置16全体の高さを低くでき、特に、搬送対象物Tが穀粒で、次工程が精米工程や炊飯工程である場合、上方から搬送対象物Tを供給でき、そのため、全体の高さを低くした搬送物分離装置16の設置場所の選択の自由度を広げることができる。
しかして、タンク20は、側面視略垂直面で構成するケース部30の高さを「1」としたとき、側面視傾斜面で構成する漏斗部31の高さは「1以下」となるように構成できるから、搬送物分離装置16全体の高さを抑制し、縦方向の設置スペースを小型にできる。
また、搬送物分離装置16は、タンク20の容積を搬送対象物Tが搬送風から分離しうる程度に搬送風が減衰するように形成すればよく、タンク20に対する搬送物搬送筒1Aの接続位置の制約はないので、タンク20の側面(前面)に進入口22を設けて搬送物搬送筒1Aを接続することができ、タンク20に搬送風と搬送対象物Tが横方向から入るように構成でき、この点でも、搬送物分離装置16全体の高さを抑制し、縦方向の設置スペースを小型にできる。
同様に、タンク20内の空気を排気する排気口23もタンク20の側面(後面)に設けて排気用筒1Bを接続することができ、タンク20の排気を横方向から抜くことができ、この点でも、搬送物分離装置16全体の高さを抑制し、縦方向の設置スペースを小型にできる。
しかして、進入口22と排気口23とは、進入口22に対して所定距離をおいて相対峙して排気口23を形成しているから、減衰された搬送風は進入口22から排気口23に直線状に抜けるので、タンク20内を通る搬送風が渦流になるのを抑制し、搬送対象物Tがタンク20の内周に摺接するのを防止して、搬送対象物Tの損傷を防止する。
しかして、搬送物搬送筒1Aはタンク20に流入横筒21を介して接続し、流入横筒21は基部を大きく開口させて前記進入口22を形成し、流入横筒21の先端の接続部33は搬送物搬送筒1Aと同径に形成し、接続部33より進入口22の方が開口面積が大きくなるように形成しているから、搬送物搬送筒1Aからの搬送風の圧力はタンク20に入る前の流入横筒21でも減衰され、搬送対象物Tと搬送風との分離が良好に行われ、その分、タンク20の外形を小型にできる。
同様に、排気用筒1Bはタンク20に排気横筒24を介して接続し、排気横筒24の基部は排気用筒1Bよりも大きく開口させて排気口23を形成して、排気用筒1Bよりも排気口23の開口面積が大きくなるように形成しているから、タンク20内を吸引する排気風の吸引圧力は排気口23から排気されるとき弱く、網部材26に吸引される付着物の付着を抑制する。
したがって、搬送物分離装置16は、タンク20が搬送物搬送筒1Aに対して相対的に大容量に形成して、搬送物搬送筒1Aからの搬送風が充分に減衰させて搬送対象物Tを分離するように構成していること、タンク20内に搬送風による渦流を発生させず、搬送対象物Tが渦流の遠心力でタンク20の内周面に摺接しないことと相俟って、排気口23から吸引排気されるとき、搬送対象物Tが排気口23より直接吸引されるのを防止する。
しかして、タンク20内の進入口22と排気口23との間には、搬送物誘導体35を設け、前記搬送物誘導体35は、側面視円弧状の円弧部38の左右両側に終始略同一高さの縦板部39を設けて断面コの字形状に形成し、円弧部38の上端36を進入口22の上端のタンク20に接続し、円弧部38の搬送物誘導体35の下端37は側面視タンク20内に略垂直状に位置するように構成しているから、進入口22から飛び出した搬送対象物Tの搬送物誘導体35により横方向の移動方向がタンク20の下方への下向きに変換されて誘導される。
したがって、進入口22まで搬送された搬送対象物Tはタンク20の内面に摺接することなく搬送物誘導体35に誘導されてタンク20内を落下するから、搬送対象物Tはタンク20の内面に摺接せず、搬送対象物Tの損傷を抑制する。
なお、搬送対象物Tは搬送物誘導体35の円弧部38に摺接して方向変換するが、単に方向変換するだけであり、搬送風の風力が作用しないので、減衰されていない搬送風の遠心力でタンクの内周に摺接させるサイクロン式の分離方法に比し、搬送対象物Tの損傷は無いに等しい。
搬送物誘導体35の円弧部38の上端36の縦板部39は平面視排気口23と略同一幅に形成しているから、進入口22から飛び出す搬送対象物Tは搬送物誘導体35の内面全体で誘導される。
したがって、搬送対象物Tが搬送物誘導体35を通過して排気口23の網部材26に付着することはない。
そのため、タンク20の進入口22と排気口23は略同じ高さに形成し、高低差を必要としないから、搬送物分離装置16全体の高さを抑制し、縦方向の設置スペースを小型にできる。
しかして、搬送物誘導体35は、上端36から下端37の円弧部38の左右両側にかけてフランジ状に縦板部39を形成して、断面形状を「コ」の字形状に形成し、搬送物誘導体35の上端36部分の縦板部39の下端は進入口22の下縁と略一致させているから、進入口22の下部部分から進入する搬送対象物Tであっても幅方向に飛散するのを抑制する。
そのため、搬送物誘導体35による搬送対象物Tの誘導を確実にする。
しかして、進入口22はタンク20の左右幅よりも狭く形成し、タンク20の左右内面と縦板部39との間に所定の隙間Sを形成しているから、進入口22から入る搬送対象物Tは搬送物誘導体35に当ってタンク20の下方から排出させ、搬送風は搬送物誘導体35により左右に分かれて隙間Sを吹き抜けて排気口23に抜ける。
そのため、搬送物誘導体35によっても、搬送風と搬送対象物Tとの分離が行われて、一層分離を良好にすることができ、合理的な構成となる。
即ち、進入口22と排気口23を直線状に相対峙させて設け、進入口22と排気口23との間に搬送物誘導体35を設けているから、搬送風は搬送物誘導体35の左右両側の隙間Sに向けて左右に分かれて隙間Sを吹き抜け、搬送物誘導体35を過ぎると、再び搬送風は合流して排気口23に向けて抜けるように通り、搬送物誘導体35は搬送対象物Tの移動方向を下方に変更するだけでなく、搬送風を搬送物誘導体35の左右両側に分けて通すことにより搬送風と搬送対象物Tとの分離を良好にできる合理的な構成となる。
なお、排気口23に網部材26を設けており、網部材26は搬送対象物Tより小さな目合に形成しているので、排気口23から搬送対象物Tが吸引されないが、排気横筒24の存在によりタンク20内を吸引する排気風の吸引圧力を、排気口23から排気されるとき弱くして、網部材26に吸引される付着物の付着を抑制できるので、排気口23の詰まり発生を防止するのみならず、搬送物搬送筒1Aを含めた搬送筒1全体の吸引圧力の低下を抑制し、確実に吸引搬送を実現できる。
しかして、搬送物誘導体35の下端37の下方には搬送対象物Tの落下のショックを緩和させる緩和装置40を設けているから、搬送物誘導体35から落下する搬送対象物Tは、緩和装置40により落下のショックを軽減させ、搬送対象物Tが損傷するのを抑制する。
緩和装置40は上部を開放した下方に至るに従い細い漏斗部41を有して形成し、漏斗部41の下部には漏斗部41内に流入した搬送対象物Tが落下する落下口42を形成し、落下口42と開口部43とは、搬送物搬送筒1Aから搬送された搬送対象物Tが漏斗部41に落下すると、その一部が落下口42から落下するが搬送対象物Tの大半が漏斗部41の開口部43から溢れるように構成しているから、搬送物誘導体35から落下する搬送対象物Tは、開口部43から溢れる搬送対象物T上に落下し、搬送対象物Tがタンク20内の下部に直接落下するよりもショックを軽減させ、搬送対象物Tの損傷を抑制する。
しかして、漏斗部41から溢れた搬送対象物Tおよび漏斗部41の落下口42から落下する搬送対象物Tは、タンク20の漏斗部31の下部の排出繰出機構60により略一定量ずつ搬送対象物Tを排出して、次工程に移行させる。
排出繰出機構60は、ドラム61に横回転軸62により回転する回転翼63を有して構成しているから、漏斗部41から溢れた搬送対象物Tおよび漏斗部41の落下口42から落下する搬送対象物Tは、入り口64からドラム61内に流入し、回転翼63により落下口66から繰り出される。
この場合、緩和装置40の漏斗部41は、タンク20の前後中間よりも排気口23に近い後側(奥側)に位置するように設け、排出繰出機構60は入り口64の回転翼63の回転上昇側が漏斗部41の下方に位置するように構成しているから、主として搬送対象物Tは入り口64の回転翼63の回転上昇側からドラム61内に入り、搬送対象物Tが入るのを円滑・良好にする。
また、漏斗部41の開口部43と搬送物誘導体35の上端36との間に所定の隙間45を形成しているから、漏斗部41から溢れる搬送対象物Tは隙間45からも溢れて落下する。
したがって、漏斗部41から溢れる搬送対象物Tは隙間45からも溢れて落下するので、一層、入り口64の回転翼63の回転上昇側に搬送対象物Tを供給する。
しかして、排出繰出機構60の回転翼63の先端は、横回転軸62の軸心方向に対して斜めに傾斜させているから、回転翼63の先端は入り口64の口縁65に対して交差しながら移動し、搬送対象物Tの噛み込みを抑制する。
即ち、回転翼63の先端が横回転軸62の軸心方向と平行であると、入り口64の口縁65に対して回転翼63の先端は全幅に亘って口縁65と平面視重なるように移動するから、回転翼63の先端の全幅と口縁65との間で搬送対象物Tの噛み込みが発生する可能性が生じるが、横回転軸62の軸心方向に対して斜めの回転翼63の先端は入り口64の口縁65に対して交差しながら移動するので、搬送対象物Tの噛み込みを抑制する。
しかして、漏斗部41には取付用の取付用アーム46の先端に固定し、取付用アーム46の基部はタンク20の前板部47に固定し、前板部47はタンク20のフレーム48に着脱自在に取付けるから、前板部47ごと漏斗部41を取り外して、メンテナンス作業を行える。
この場合、フレーム48には前側開口部49を形成し、前板部47には前側開口部49を閉塞するように取付けているから、前板部47を外すと前側開口部49を開口させ、漏斗部41のメンテナンス作業を行えると共に、タンク20内の清掃等のメンテナンス作業を容易にする。
また、フレーム48の左右両側には夫々左右側開口部50を形成し、左右側開口部50には側蓋51を着脱自在に取付けているから、側蓋51を外すとタンク20の左右両側の左右側開口部50を開口させることができ、タンク20内の清掃等のメンテナンス作業を容易にする。
また、側蓋51を外してタンク20の左右両側の左右側開口部50を開口させると、排気口23の網部材26を露出させるので、網部材26を着脱してメンテナンス作業でき、メンテナンス作業を容易にする。
しかして、搬送物分離装置16のタンク20は、平面形状を略正方形に形成しているから、設置空間に対してタンク20の容積を最大にでき、搬送風と搬送対象物Tとを分離効率を向上させる。
この場合、タンク20は、平面形状を略正方形に形成して、かつ、流入横筒21の進入口22はタンク20の略正面中央に設け、この進入口22に排気口23を相対峙させて設けていると、流入横筒21から吹き込むときおよび搬送風が排気口23から排気されるとき、タンク20内のタンク20の縦軸心を中心とする空気の渦流の発生を最小限に抑制でき、好適である。
しかして、タンク20で搬送対象物Tから分離した搬送風は排気口23から排気用筒1Bに入り、ダスト用サイクロン75で搬送風(吸引風)に混入した塵埃を分離除去して送風装置2の吸気部3に至り、排気口5から排気される。
しかして、搬送装置Hは、送風装置2の吸気部3に搬送筒1の一端を接続し、搬送筒1の他端は張り込みホッパー10に接続し、搬送筒1内は全て吸引搬送風路4に形成され、吸引搬送風路4の途中に搬送物分離装置16を介して貯留タンク15を設けて搬送するように構成しているから、張り込みホッパー10から搬送物分離装置16に搬送対象物は、吸引搬送筒1A内の吸引風により搬送され、従来の送風装置2で圧縮された高温・高圧の排気搬送風による搬送方法に比し温度が低いため、特に搬送対象物Tが米の場合、精白度の変化を最小限にし、また、含水率の低下による乾燥米の発生を防止し、また、生米亀裂、水中亀裂、胴割れ、破砕粒の発生を最小限にする。
また、搬送物分離装置16は、タンク20内に進入口22から横向きに排気口23に搬送風が抜けるので、タンク20内の搬送対象物Tは、従来のサイクロン方式のようなタンク内で搬送物が浮遊することがなく、それゆえ、「浮遊残留現象」の発生も防止でき、その結果、送風装置2を停止させなくても、タンク20内の搬送対象物Tを全部排出させることができる。
そのため、作業効率が向上し、また、異種残留物の混入を防止する。
なお、前記した各実施例は、理解を容易にするために、個別または混在させて図示あるいは説明しているが、これらは夫々種々組合せ可能であり、これらの表現によって、構成・作用等が限定されるものではなく、また、相乗効果を奏する場合も勿論存在する。
1…搬送筒、1A…搬送物搬送筒、1B…排気用筒、2…送風装置、4…吸引搬送風路、5…排気口、7…貯留タンク、10…張り込みホッパー、11…吸引部、12…張り込みシャッター、16…搬送物分離装置、17…搬送装置、20…タンク、21……流入横筒、22…進入口、23…排気口、24…排気横筒、25…吸引排気風路、26…網部材、30…ケース部、31…漏斗部、33…接続部、34…接続部、35…搬送物誘導体、36…上端、37…下端、38…円弧部、39…縦板部、39A…傾斜面、40…緩和装置、41…漏斗部、42…落下口、43…開口部、45…隙間、46…取付用アーム、47…前板部、48…フレーム、49…前側開口部、50…左右側開口部、51…側蓋、52…蝶ナット、60…排出繰出機構、61…ドラム、62…横回転軸、63…回転翼、64…入り口、65…口縁、66…落下口、67…流入室、70…開閉機構、71…落下口、72…開閉変形バルブ。

Claims (4)

  1. 送風装置2の吸気部3に接続して吸引搬送風により搬送対象物Tを搬送する搬送筒1に貯留タンク7を接続し、該貯留タンク7と前記送風装置2との間の搬送筒1には、前記貯留タンク7からの搬送対象物Tを搬送風Fと分離する搬送物分離装置16を設け、該搬送物分離装置16は任意形状のタンク20に設けた進入口22に、送風装置2の吸気部3に接続して吸引搬送風により搬送対象物Tを搬送する搬送筒1のうちの搬送物搬送筒1Aを接続し、前記タンク20内の空気を排気する排気口23には前記搬送筒1のうちの排気用筒1Bを接続し、前記タンク20は、前記搬送物搬送筒1Aの内径に対して相対的に大きな容積に形成し、前記搬送物搬送筒1Aからの搬送風を搬送対象物Tが分離しうるように減衰するように構成して搬送風と搬送対象物Tとを分離するようにし、前記タンク20内には、進入口22から横方向にタンク20内に入る搬送対象物Tの移動方向をタンク20の下方となるように誘導して変換する搬送物誘導体35を設け、該搬送物誘導体35の下端37の下方のタンク20内には搬送対象物Tの落下のショックを緩和させる上部を開放した下方に至るに従い細い漏斗部41を有して形成した緩和装置40を設け、前記漏斗部41は取付用アーム46の先端に固定し、取付用アーム46の基部はタンク20の内面に着脱自在に取付け、前記進入口22からの搬送風の進入方向に対する交差方向の前記タンク20の幅は前記搬送物搬送筒1Aの内径に対して、少なくとも、倍以上に形成し、もって、搬送物搬送筒1Aの内径に対して相対的に大きな容積に形成した搬送装置。
  2. 請求項1において、前記搬送物誘導体35は、前記搬送物搬送筒1Aおよび前記タンク20とは別体であって、側面視円弧状の円弧部38の左右両側に終始同一高さの縦板部39を設けて断面コの字形状に形成し、前記円弧部38の上端36を前記タンク20内上面側に取付けた搬送装置。
  3. 請求項2において、前記搬送物誘導体35の円弧部38の上端36の左右の縦板部39の下端は前記タンク20に形成した前記進入口22の下縁の高さと一致するように形成した搬送装置。
  4. 請求項1または請求項2または請求項3において、前記進入口22には、基部を大きく開口させ、先端は搬送物搬送筒1Aと同径に形成した流入横筒21を介して搬送物搬送筒1Aに接続するように構成した搬送装置。
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