JP5436567B2 - 落体式粘度計の落体の送出方法、落体送出装置、及び、それを備える落体式粘度計 - Google Patents

落体式粘度計の落体の送出方法、落体送出装置、及び、それを備える落体式粘度計 Download PDF

Info

Publication number
JP5436567B2
JP5436567B2 JP2011534030A JP2011534030A JP5436567B2 JP 5436567 B2 JP5436567 B2 JP 5436567B2 JP 2011534030 A JP2011534030 A JP 2011534030A JP 2011534030 A JP2011534030 A JP 2011534030A JP 5436567 B2 JP5436567 B2 JP 5436567B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
falling body
falling
loading
measurement
measured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011534030A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2011039905A1 (ja
Inventor
公人 川村
素行 田頭
栄二 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Group Holdings Ltd
Original Assignee
Asahi Group Holdings Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Group Holdings Ltd filed Critical Asahi Group Holdings Ltd
Priority to JP2011534030A priority Critical patent/JP5436567B2/ja
Publication of JPWO2011039905A1 publication Critical patent/JPWO2011039905A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5436567B2 publication Critical patent/JP5436567B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N11/00Investigating flow properties of materials, e.g. viscosity, plasticity; Analysing materials by determining flow properties
    • G01N11/10Investigating flow properties of materials, e.g. viscosity, plasticity; Analysing materials by determining flow properties by moving a body within the material
    • G01N11/12Investigating flow properties of materials, e.g. viscosity, plasticity; Analysing materials by determining flow properties by moving a body within the material by measuring rising or falling speed of the body; by measuring penetration of wedged gauges

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Weight Measurement For Supplying Or Discharging Of Specified Amounts Of Material (AREA)

Description

本発明は、測定容器内の被測定物内に落下させた落体の落下速度を測定し、測定値から被測定物の粘度を計測する落体式粘度計に関するものであり、より詳しくは、落体式粘度計の測定精度を向上させるための技術に関するものである。
従来、粘度の測定対象物となる液体内に落体を鉛直に落下させ、落体の落下速度から液体の粘度を計測する粘度計が知られている(特許文献1、2参照。)。
例えば、特許文献1は、略針状落体を筒状の測定容器内に落下させる構成とするものであり、特に、血液の粘度を計測することを目的としている。より具体的には、上下に離間させた一対の電磁誘導形センサを筒状の測定容器に取り付けた構成としており、上側の電磁誘導形センサによる略針状落体の検出信号を受けた後から、下側の電磁誘導形センサによる略針状落体の検出信号を受けるまでの時間を計測し、この時間と上下の電磁誘導形センサ間の距離から落下終末速度を検出することとしている。なお、前記「落下終末速度」とは、流体中を等速度落下運動をしているときの落下速度とされている。
また、特許文献1、2のいずれにおいても、落体をランチャーから筒状の測定容器内へと落下させるものであって、測定の際には、落体を指で摘むようにしてランチャーにセットするとともに、その指で摘んだ状態を解除することで、重力によって落体が自然に測定容器内へと移動されるものとしている。
特開2006−208260号公報 特開平8−219973号公報
しかし、上述の従来の構成のように、指で摘んだ落体を落下させる構成では、落体が自由落下を開始する位置(上下方向の位置)を均一にすることが困難であり、自由落下を開始してから上側の電磁誘導形センサに至るまでの時間にばらつきが生じ、これにより、落体が上側のセンサを通過する際の速度にばらつきが生じることになる。この結果として、測定者毎に測定結果のばらつきが生じることはもちろんのこと、同一の測定者によってもばらつきが生じることになる。
また、落体を指で保持する構成であると、指から落体への力の加わり方によって、落体の落下姿勢や挙動に影響が生じることが懸念される。特に、針状の落体の場合では、落体が細長い形状となるため、落体の周囲を指で摘んだ状態を開放した場合には、落体に傾きが生じることや、落体の軸を中心とした回転力が生じることなどが懸念される。これらは、落体が鉛直に自由落下することの妨げとなり得るものと考えられる。
そこで、本発明は、以上の問題に鑑み、落体式粘度計について、測定結果のばらつきの発生を抑えるための新規な構成を提案するものである。
以上に加え、従来は、落体の落下速度は落下終末速度に至っていることを前提とし、また、落体が流体中を等速度落下運動で運動していることを前提として、落体の落下速度や、測定対象物となる液体の粘度が算出されることとしている。
しかし、測定対象物によっては、落体が落下を開始してから上側の電磁誘導形センサに至るまでの距離が短い、時間が短い、などの理由で、落体が落下終末速度に至らずに、流体中を等速度落下運動で運動していない状況も生じ得る。
このような場合では、落体が等速度落下運動で運動していることを前提とする粘度の測定方法(算定方法)では、その測定結果(算定結果)の信頼性が乏しいものとなってしまう。
このことから、本発明の他の課題は、落体を落下終末速度に確実に至らしめ、等速度落下運動がされる状況を作り出すことを可能とする技術についても提案するものである。
また、以上に加え、上述の従来の構成では、都度、一つの落体を手作業にてランチャーにセットしなければならないため、作業負担を強いられるものであった。また、ランチャーの孔の位置に落体を合わせなければならないため、その位置合わせのために意識を集中せねばならず、複数回の測定を行う際には、作業負担が大きいものであった。
また、落下速度の測定精度を向上させるためには、測定回数を増やすことでサンプル数を多く取得することが有効となるが、測定回数が増えるほど上述した作業負担やばらつきの問題が増えることになってしまう。また、多種類の被測定物について、粘度の比較検討などをする場合でも、測定回数が増えることになり、同様の問題が生じることになる。
そこで、本発明の他の課題は、落体式粘度計について、作業負担の問題などを解決するための新規な構成を提案するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1に記載のごとく、装填用ホルダーの装填部に装填された落体を押出ピンによって押下げることで被測定物内へ送出する際における、落体式粘度計の落体の送出方法であって、前記押出ピンによる前記落体の送出に際し、前記落体の一部を測定容器内へ進入させた待機状態にセットして、前記被測定物を前記落体の表面に付着させる第一ステップと、前記第一ステップにおける落体の状態を規定時間維持する第二ステップと、前記第二ステップの後に、前記落体を送出する第三ステップと、を有する、ことを特徴とする、落体式粘度計の落体の送出方法とする。
また、請求項2に記載のごとく、前記押出ピンの動作速度、及び/又は、前記第二ステップの規定時間は、前記被測定物に応じて予め規定され得る、こととする。
また、請求項3に記載のごとく、装填用ホルダーの装填部に装填された落体を被測定物内へ送出するための押出ピンを備える、落体式粘度計の落体送出装置であって、前記押出ピンによる前記落体の送出に際し、前記落体の一部を測定容器内へ進入させた待機状態にセットして、前記被測定物を前記落体の表面に付着させる第一ステップと、前記第一ステップにおける落体の状態を規定時間維持する第二ステップと、前記第二ステップの後に、前記落体を送出する第三ステップと、を実行可能とする、ことを特徴とする、落体式粘度計の落体送出装置とする。
また、請求項に記載のごとく、前記押出ピンの動作速度、及び/又は、前記第二ステップの規定時間は、前記被測定物に応じて予め規定され得る、こととするものである。
また、請求項に記載のごとく、前記装填用ホルダーは、前記装填部を複数有し、前記押出装置によって、前記各装填部に装填された落体を順次送出することを可能とする、ものである。
また、請求項6に記載のごとく、前記装填用ホルダーと前記押出装置は、相対位置が変更可能に設けられており、前記相対位置を変更させて、前記各装填部に対する前記押出ピンの相対位置が順次合わせられることで、前記各装填部に装填された落体が順次送出され得る構成とする、ものである。
また、請求項に記載のごとく、前記装填用ホルダーは、前記押出装置と分離可能に構成されている、こととするものである。
また、請求項に記載のごとく、請求項乃至請求項のいずれか一項に記載の落体送出装置を備える落体式粘度計とするものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、請求項1に記載の発明においては、落体が自由落下を開始する位置(上下方向の位置)を均一にすることが可能となり、自由落下を開始してから落体速度測定センサに至るまでの時間のばらつきの発生が抑えられ、落体が落体速度測定センサを通過する際の速度にばらつきの発生を抑えることができる。また、落体を落下させる前に、被測定物を落体の表面に馴染ませることによって、落体が落下を開始する際に、落体と被測定物の間に生じる流体摩擦抵抗を低減させることが可能となり、測定容器内の限られた落下距離の中で、落体を確実に等速度落下運動させる(落下終末速度に至らせる)ことができる。
また、請求項2に記載の発明においては、落体に初速度を与えることを可能とすることで、測定容器内の限られた落下距離の中で、落体を確実に等速度落下運動させる(落下終末速度に至らせる)ことができる。また、落体の表面への被測定物の馴染みの度合いを設定することが可能となり、測定容器内の限られた落下距離の中で、落体を確実に等速度落下運動させる(落下終末速度に至らせる)ことができる。
また、請求項3に記載の発明においては、落体が自由落下を開始する位置(上下方向の位置)を均一にすることが可能となり、自由落下を開始してから落体速度測定センサに至るまでの時間のばらつきの発生が抑えられ、落体が落体速度測定センサを通過する際の速度にばらつきの発生を抑えることができる。また、落体を落下させる前に、被測定物を落体の表面に馴染ませることによって、落体が落下を開始する際に、落体と被測定物の間に生じる流体摩擦抵抗を低減させることが可能となり、測定容器内の限られた落下距離の中で、落体を確実に等速度落下運動させる(落下終末速度に至らせる)ことができる。
また、請求項に記載の発明においては、落体に初速度を与えることを可能とすることで、測定容器内の限られた落下距離の中で、落体を確実に等速度落下運動させる(落下終末速度に至らせる)ことができる。また、落体の表面への被測定物の馴染みの度合いを設定することが可能となり、測定容器内の限られた落下距離の中で、落体を確実に等速度落下運動させる(落下終末速度に至らせる)ことができる。
また、請求項に記載の発明においては、落体を装填し得る装填部を複数有する装填用ホルダーが、落体を装填部に保持しつつ、落体を押出装置によって装填部に対して移動可能にする機構を備えているため、複数の落体についての粘度の測定作業を連続的に行うことができ、作業負担の軽減や、測定結果のばらつきを軽減することが可能となる。
また、請求項に記載の発明においては、各落体が直接的に押出ピンと接触し、各落体が同じ条件で送出され得ることになり、測定結果のばらつきを軽減することが可能となる。
また、請求項に記載の発明においては、複数本の落体をセットした装填用ホルダーをストックとして用意しておくことが可能となり(カートリッジ式となること)、装填用ホルダーの交換により、次の測定作業に速やかに移行できるなど、作業性に優れたものとすることができる。
また、請求項に記載の発明においては、以上に述べた効果を有する落体式粘度計を実現することができる。
落体送出装置を備える落体式粘度計の構成について示す図。 落体式粘度計を組立てる前の状態について示す図。 落体式粘度計の外観を示す側面図。 落体送出装置の押出装置の構成について示す背面図。 装填用ホルダーの装填部の断面図。 落体送出装置の押出装置の構成について示す側面図。 (a)は、上下移動アームが原点位置にあるときについて説明する図。(b)は、上下移動アームが第一停止位置にあるときについて説明する図。(c)は、上下移動アームが第二停止位置にあるときについて説明する図。 落体の落下を待機状態とさせる状態について示す図。 落体を順次落下させるための自動制御について説明する図。 落体速度測定センサの構成例について示す図。 落体速度測定センサによって検出される電位変化の波形について示す図。 剪断速度と剪断応力の関係について説明する図。 測定作業の全体の流れについて示す流れ図。
本発明の実施の形態は、図1及び図8に示すごとく、 装填用ホルダー13の装填部13aに装填された落体4を被測定物3内へ送出する際における、落体式粘度計2の落体4の送出方法であって、 押出ピン15によって前記落体4を押下げることで、前記落体4を前記装填部13aから送出させる、落体式粘度計2の落体の送出方法とするものである。
これにより、落体4が自由落下を開始する位置(上下方向の位置)を均一にすることが可能となり、自由落下を開始してから落体速度測定センサ5(図1参照)に至るまでの時間のばらつきの発生が抑えられ、落体が落体速度測定センサ5を通過する際の速度にばらつきの発生を抑えることができる。
また、図3に示すごとく、 前記押出ピン15は、駆動装置6によって作動される、こととするものである。
このように、駆動装置6にて押出ピン15を作動させることで、落体4の送出作業を自動化することができ、測定作業の作業性を向上させることができる。
また、図7(c)に示すごとく、 前記押出ピン15の動作速度は、前記被測定物3に応じて予め規定され得る、こととするものである。
これにより、落体4に初速度Vを与えることを可能とすることで、測定容器11内の限られた落下距離の中で、落体4を確実に等速度落下運動させる(落下終末速度に至らせる)ことができる。
また、図7(a)〜(c)に示すごとく、 前記押出ピン15による前記落体4の送出に際し、 前記落体4の一部を測定容器11内へ進入させた待機状態にセットして、前記被測定物3を前記落体4の表面に付着させる第一ステップと、 前記第一ステップにおける落体4の状態を規定時間維持する第二ステップと、 前記第二ステップの後に、前記落体4を送出する第三ステップと、 を有する、こととするものである。
これにより、落体4を落下させる前に、被測定物3を落体4の表面に馴染ませることによって、落体4が落下を開始する際に、落体4と被測定物3の間に生じる流体摩擦抵抗を低減させることが可能となり、測定容器11内の限られた落下距離の中で、落体4を確実に等速度落下運動させる(落下終末速度に至らせる)ことができる。
また、図7(a)〜(c)に示すごとく、 前記押出ピン15の動作速度、及び/又は、前記第二ステップの規定時間は、前記被測定物3に応じて予め規定され得る、こととするものである。
このように、落体4に初速度Vを与えることを可能とすることで、測定容器11内の限られた落下距離の中で、落体4を確実に等速度落下運動させる(落下終末速度に至らせる)ことができる。 また、落体4の表面への被測定物3の馴染みの度合いを設定することが可能となり、測定容器11内の限られた落下距離の中で、落体4を確実に等速度落下運動させる(落下終末速度に至らせる)ことができる。
また、図1又は図5に示すごとく、前記装填用ホルダー13は、前記装填部13aを複数有し、
前記押出装置12によって、前記各装填部13aに装填された落体4を順次送出することを可能とする落体送出装置1とするものである。
これにより、複数の落体についての粘度の測定作業を連続的に行うことができ、作業負担の軽減や、測定結果のばらつきを軽減することが可能となる。
また、図5に示すごとく、
前記装填部13には、前記落体4を前記装填部13aに保持しつつ、前記落体4を前記押出装置12によって前記装填部13aに対して移動可能にする落体保持機構13Mを備え、 前記落体保持機構13Mは、 前記装填部13aを、縦孔13dと、前記縦孔の内周面に形成される突部13e・13eにて構成し、
前記突部13e・13eと、前記突部13e・13eと前記落体4の周面との間に生じる摩擦力によって、前記落体4の落下が抑制される構成とする、ものである。
これにより、各落体4が、装填用ホルダー13の装填部13aの内面に形設された縦孔13dと突部13e・13eの組み合わせによって適宜の摩擦力で保持されるため、押出装置12(図4参照)に過大な荷重を必要とせず、また落体4が自由落下をすることがないため、簡易な構造により作業負担の軽減や、測定結果のばらつきを軽減することが可能となる。
また、図1に示すごとく、
装填用ホルダー13と押出装置12は、相対位置が変更可能に設けられており、
押出装置12は、落体4を押下げて装填部13aから送出するための押出ピン15を有しており、
相対位置を変更させて、各装填部13aに対する押出ピン15の相対位置が順次合わせられることで、
各装填部13aに装填された落体が順次送出され得る構成とする。
これにより、各落体4が直接的に押出ピン15と接触し、各落体4が同じ条件で送出され得ることになり、測定結果のばらつきを軽減することが可能となる。
また、図2に示すごとく、
装填用ホルダー13は、押出装置12と分離可能に構成されていることとする。
これにより、複数本の落体4をセットした装填用ホルダー13をストックとして用意しておくことが可能となり(カートリッジ式となること)、装填用ホルダー13の交換により、次の測定作業に速やかに移行できるなど、作業性に優れたものとすることができる。
また、図3に示すごとく、
装填用ホルダー13と押出装置12の相対位置の変更は、駆動装置7にて行われ得る構成とする。
これにより、複数の落体についての粘度の測定作業を自動的に行うことができ、作業負担の軽減や、測定結果のばらつきを軽減することが可能となる。
また、図1に示すごとく、
以上の構成の落体送出装置1を備える落体式粘度計2とするものである。
これにより、作業負担の軽減や、測定結果のばらつきを軽減することを可能とする落体式粘度計2を実現できる。
以下、詳細について、実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる落体送出装置1を備える落体式粘度計2の構成を説明するものである。落体式粘度計2は、測定容器11内に入れられた被測定物3の中に略針状の落体4を落下させ、この落体4の落下速度を落体速度測定センサ5にて測定するとともに、測定された落下速度を用いることで被測定物3の粘度を測定するものである。
また、図1に示すごとく、落体式粘度計2は、測定に際して必要となる数値を入力したり、測定された落下速度や粘度などを表示したりするための操作・表示装置10を備える構成としている。また、測定結果は、図示せぬ出力装置から印字出力などをすることが可能となっている。
なお、本実施例で述べる落体4の落下速度とは、落体4が被測定物中を等速度で落下(等速度落下運動)している際の速度(落下終末速度)をいうものである。また、粘度の測定対象物となる被測定物3は、血液、飲料、塗料、薬品、酵母、ヨーグルト、マヨネーズ、樹脂など、落体4がその中を自重で落下し得る各種のものが想定され、また、Newton流体はもちろんのこと、非Newton流体として種別されるものも想定される。
また、測定された落下速度を利用した粘度の算出方法については、特開平8−219973号公報や、特開2006−208260号公報に開示されるものなどを利用でき、これらの公報に開示される方法をプログラムにて実行することで粘度を算出することが可能である。
<装置構成>
以下、装置構成の詳細について説明する。
図1は落体式粘度計2の外観を示す正面図、図2は落体式粘度計2を組立てる前の状態について示す図、図3は落体式粘度計2の外観を示す側面図である。
図1に示すごとく、落体式粘度計2には、測定容器11が挿入される外筒21を上下方向に立設させる移動台22が設けられている。また、外筒21には、二組のコイル対を有する落体速度測定センサ5が設けられている。
また、図1に示すごとく、落体式粘度計2には、演算制御装置9が設けられており、この演算制御装置9によって、落体を順次落下させるための自動制御(タイムチャート(図9)の実行)、落下速度や粘度の算出、さらには、操作・表示装置10との間での各種情報の入出力が行われるようになっている。
また、図2に示すごとく、落体送出装置1は、外筒21に上方から挿入される測定容器11が取付けられる押出装置12と、この押出装置12に対して横方向にスライドするように相対移動可能に設置される装填用ホルダー13と、を有している。
また、図2に示すごとく、押出装置12には、上下方向に移動可能に設けられた押出ピン15が設けられており、この押出ピン15によって、装填用ホルダー13に装填された落体4が、押出装置12の下部に取付けられる測定容器11内へと送出される構成としている。
また、図2に示すごとく、測定容器11は、有底の筒状容器であって上部に形設される注入口から被測定物が入れられるようになっている。また、測定容器11の下部には落体回収部14が形成されており、被測定物内を落下した落体は、落体回収部14にて回収されるようになっている。
また、図2に示すごとく、装填用ホルダー13は、横方向に長いブロック状の部材にて構成され、複数の孔状の装填部13a・13a・・・が上下方向に形設されている。各装填部13a・13a・・・には、それぞれ、略針状の落体4が装填されるようになっている。また、装填用ホルダー13は、押出装置12の柱部16に形設される横方向のスライド用孔16mに挿入されるとともに、柱部16の下部に構成されるベース部材16n上を横方向に移動するように構成される。
そして、図2に示すごとく、測定容器11内に被測定物を入れて押出装置12に取付けるとともに、装填用ホルダー13を押出装置12にセットすることで落体送出装置1が組立てられた状態とする。そして、測定容器11の部位を外筒21内へと上方から挿入することで、落体送出装置1が外筒21にセットされた状態となる。
なお、図2に示すごとく、装填用ホルダー13は、前記押出装置12と分離可能に構成されていることで、複数本の落体4をセットした装填用ホルダー13をストックとして用意しておくことが可能となり(カートリッジ式となること)、装填用ホルダー13の交換により、次の測定作業に速やかに移行できるなど、作業性に優れたものとすることができる。
また、図3に示すごとく、外筒21が立設される移動台22は、測定台23の奥行き方向(装填用ホルダー13のスライド方向と直交する方向)にスライド移動できるように構成されており、手前の位置となる測定待避位置24と、測定の際の位置となる測定位置25に、セットできるようになっている。そして、測定待避位置24では、図2に示すように、落体送出装置1に取付けた測定容器11を外筒21に挿入する準備作業が行われ、この準備作業が完了した状態で、図3に示すように、移動台22を奥側の測定位置25へと移動させることが可能となっている。また、測定終了後は、移動台22を再び測定待避位置24へと移動させることで、外筒21から落体送出装置1(測定容器11)の取り出しができるようになっている。
また、図3に示すごとく、落体式粘度計2には、駆動装置6・7などを収容する縦長のボックス部26が設けられており、このボックス部26の縦壁部26aからは、上下移動アーム31、位置決めピン32a・32b、左右移動アーム34aが突出されるようになっている。なお、図2に示すごとく、位置決めピン32a・32bは合計四箇所、左右移動アーム34a・34aは合計二箇所に配置されるようになっている。
また、図4に示すごとく、押出装置12は、柱状の柱部16の内部に押出ピン15を上下移動可能に設ける構成としており、この柱部16の背面には、図3に示される位置決めピン32a・32bが挿入される位置決め孔16a・16bが奥行き方向に形設されている。
また、図4に示すごとく、押出ピン15の上部に形設される連結部15aには、図3に示される上下移動アーム31の先端部が挿入されるピン挿入孔15bが奥行き方向に形設されている。
また、図4に示すごとく、装填用ホルダー13の左右の二位置には、図3に示される左右移動アーム34a・34aが挿入される貫通孔13b・13bが奥行き方向に形設されている。
そして、図4に示す構成により、図3に示す測定待避位置24から、測定位置25へと移動台22を移動させた際においては、上下移動アーム31がピン挿入孔15bに、位置決めピン32a・32bが位置決め孔16a・16bに、左右移動アーム34a・34aが貫通孔13b・13bに、それぞれ挿入されるようになっている。これにより、図3に示す測定位置25に移動台22がセットされた際には、落体送出装置1の各部位のボックス部26(縦壁部26a)に対する相対位置を、規定の位置にセットできるようになっている。
また、図4に示すごとく、装填用ホルダー13の各装填部13a・13a・・・には、落体4・4・・・が装填されており、この落体4を上方から押出ピン15にて押下げることによって、落体4が測定容器11内へと送出されるようになっている。また、押出ピン15の移動の停止位置は、後述する駆動装置6(図3参照)やストッパー(不図示)などによって、規定され得るようになっている。
また、図5は、装填用ホルダー13の装填部13aの水平断面の形状を示すものであり、装填部13aは、縦孔13dと、この縦孔13dの軸中心に向かって突出する突部13e・13eを有する構成としている。そして、この突部13e・13eが落体4の外周面に接触することで、落体4の外周面と突部13e・13eの間に摩擦力が発生し、この摩擦力によって落体4が縦孔13dから自然に落下せずに、突部13e・13eによって装填部13aに保持された状態が維持されるようになっている。
これにより、図5に示すごとく、装填用ホルダー13の装填部13aは、落体4を装填部13aに保持しつつ、落体4を押出装置12(図4参照)によって装填部13aに対して移動可能にする落体保持機構13Mを備える構成となっている。また、落体保持機構13Mは、前記装填部13aを、縦孔13dと、前記縦孔13dの内周面に形成される突部13e・13eにて構成し、前記突部13e・13eと前記落体4の周面との間に生じる摩擦力によって、前記落体4の落下が抑制される構成とするものである。
また、図5に示す構成によれば、各落体4が、装填用ホルダー13の装填部13aの内面に形設された縦孔13dと突部13e・13eの組み合わせによって適宜の摩擦力で保持されるため、押出装置12(図4参照)に過大な荷重を必要とせず、また落体4が自由落下をすることがないため、簡易な構造により作業負担の軽減や、測定結果のばらつきを軽減することが可能となる。
なお、図5においては、突部13e・13eを略三角状の断面を有する上下に長い突条が4箇所に配置される構成としたが、形状や個数については、図5の形態に限定されることはない。例えば、縦孔13dの端部に平面視において円周状の凸起と設ける形態や、半球状の突起を縦孔13dの内周面に設ける形態や、縦孔13dの内周面に連続的な凹凸が形成される内歯形状の形態とすることなども考えられる。また、突部13e・13eについては、装填用ホルダー13とは別体のゴムや樹脂などにて構成するほか、縦孔13dの成形時に同時に形設される構成としてもよい。
そして、以上のように、落体4を押出ピン15にて押下げて送出する形態とすることで、落体が自由落下を開始する位置(上下方向の位置)を均一にすることが可能となり、自由落下を開始してから落体速度測定センサ5(図1参照)に至るまでの時間のばらつきの発生が抑えられ、落体が落体速度測定センサ5を通過する際の速度にばらつきの発生を抑えることができる。
また、図4及び図6に示すごとく、押出ピン15の上部に設けた連結部15aに、上下移動アーム31が挿入されることにより、押出ピン15と上下移動アーム31が連結された状態となる。また、上下移動アーム31は、駆動装置6によって上下移動するように構成されており、これにより、上下移動アーム31と連動して押出ピン15が上下移動するようになっている。そして、上下移動アーム31が下方へ移動された際には、押出ピン15によって落体4が押下げられ、落体4が装填部13aから送出されて、測定容器11内へと送出されるようになっている。なお、図4及び図6に示されるピン挿入孔15bと上下移動アーム31が連結される構成とは別の構成も考えられる。例えば、上下移動アームにて押出ピンの上部を上から押えつけることで、押出ピンを押し下げる構成とするとともに、落体の送出後においては、押出ピンがスプリングなどの弾性部材の復帰力によって元の位置(押し下げられる前の位置)に復帰される構成である。
このように、駆動装置6にて押出ピン15を作動させることで、落体4の送出作業を自動化することができ、測定作業の作業性を向上させることができる。なお、駆動装置6については、上下移動アーム31を移動させるタイミングや、上下位置を厳密にコントロール可能とするために、サーボモーターやステッッピングモータとすることが好ましい。
また、図4及び図6に示すごとく、装填用ホルダー13の貫通孔13b・13bに、左右移動アーム34a・34aが挿入されることにより、左右移動アーム34a・34aと装填用ホルダー13が連結された状態となる。また、左右移動アーム34a・34aは、駆動装置7によって左右移動するように構成されており、これにより、左右移動アーム34a・34aと連動して装填用ホルダー13が左右移動するようになっている。
そして、図4及び図6に示すごとく、測定時においては、装填用ホルダー13の各装填部13aが順次押出ピン15の下方に配置されるように、左右移動アーム34a・34aが規定の移動距離だけ順次移動されるようになっている。また、装填用ホルダー13を移動させるタイミングは、上下移動アーム31が原点位置60、若しくは、上限位置63にある場合であって、装填部13aに押出ピン15が挿入されていないときに行われるようになっている。また、押出ピン15による各落体4の送出の終了後は、左右移動アーム34a・34aが元の位置に戻さることで、装填用ホルダー13も測定開始前の待機位置(図1の状態)へと戻されるようになっている。
また、図4及び図6に示すごとく、押出装置12の柱部16に設けたスライド用孔16mには、ガイド凸部16cが下方向に突設されており、このガイド凸部16cが、装填用ホルダー13に形設されたガイド溝13cに挿入されるようになっている。これにより、装填用ホルダー13はガイド凸部16cによってガイドされながら左右移動するようになっている。
以上のように、駆動装置7にて装填用ホルダー13を作動させることで、装填用ホルダー13の送り作業を自動化することができ、測定作業の作業性を向上させることができる。なお、駆動装置7については、左右移動アーム34a・34aを移動させるタイミングや、左右位置を厳密にコントロール可能とするために、サーボモーターやステッッピングモータとすることが好ましい。また、前記駆動装置6と駆動装置7は、演算制御装置9(図1参照)にて同期させることで、装填用ホルダー13の左右移動と押出ピン15の上下移動のタイミングがコントロールされ、順次、落体4を自動で落下させることができるようになっている。
また、図6及び図7に示すごとく、上下移動アーム31は、原点位置60、第一停止位置61、第二停止位置62、上限位置63(図6)、の合計4位置にて停止されるように、駆動装置6によって制御されるようになっている。
ここで、上下移動アーム31が原点位置60にあるときには、押出ピン15の上部の連結部15aが上の位置に配置された状態では、押出ピン15の下端15cが装填用ホルダー13の装填部13aの上方に配置された状態となる。
また、上下移動アーム31が原点位置60から第一停止位置61へ下降されると、押出ピン15の下端15cが装填部13a内へと挿入されて落体4の上端部に当接し、落体4が下方へと移動される。ここで、落体4は、測定容器11内へは落下せずに、落体4の一部(下部)が測定容器11内へと進入された待機状態(下部が押出装置12から下方に突出する待機状態)に設定される。
また、上下移動アーム31が第一停止位置61から第二停止位置62へ下降されると、押出ピン15がさらに下方へと移動され、落体4が測定容器11内へと落下する。その後、上下移動アーム31は第二停止位置62から上限位置63まで上昇した後に、原点位置60へと戻される。
また、図6及び図7に示すごとく、上下移動アーム31は、原点位置60(図7(a))から第一停止位置61(図7(b))に移動した後、規定時間T1だけ移動が停止され、この規定時間T1を経過した後に、第一停止位置61から第二停止位置62(図7(c))への移動が開始されるようになっている。即ち、規定時間T1だけ落体4の落下を待機させることができるようになっている。
図8は、この規定時間T1において、落体4の落下が待機状態であることを示している。
押出装置12のベース部材16nの下部には、落体4をガイドするための筒状のガイド部12cが突設されており、このガイド部12cを通過させることで、落体4が鉛直に落下するようにしている。そして、この構成において、落下の待機状態では、ガイド部12cから落体4の下部が突出し、この突出した部位において、落体4の表面に被測定物3が馴染むようになっている。
さらに、いわゆる毛細管現象によって、ガイド部12cと落体4の間に形設される隙間Sを被測定物3が上昇することで、落体4の表面における広い範囲が被測定物3と馴染むようになっている。このように、落体4を落下させる前に、被測定物3を落体4の表面に馴染ませることによって、落体4が落下を開始する際に、落体4と被測定物3の間に生じる流体摩擦抵抗を低減させることが可能となり、測定容器11内の限られた落下距離の中で、落体4を確実に等速度落下運動させる(落下終末速度に至らせる)ことができるようにしている。
なお、図8に示す構成において、上下移動アームを第一停止位置として落体4の落下を待機させる規定時間T1は、例えば、2秒や、3秒などの数秒とするほか、被測定物3の種別や落体4の長さなどによって、適宜規定され得るものである。これにより、落体4の表面への被測定物3の馴染みの度合いを設定することが可能となり、測定容器11内の限られた落下距離の中で、落体4を確実に等速度落下運動させる(落下終末速度に至らせる)ことができるようにしている。なお、落体4をこの位置で落下させずに待機状態で保持できるように、ベース部材16nにおけるガイド部12cの上方には、落体4の周面との摩擦力によって落体4の落下を抑制する機能を有する縦孔12fが形成される。この縦孔12fは、装填用ホルダー13装填部13aの縦孔13dと同様に、図5に示されるような突部13e・13eを設けることで実現できる、
また、図7に示すごとく、第一停止位置61(図7(b))から第二停止位置62(図7(c))へは、規定の加速度Aによって上下移動アーム31が移動され、これにより、落体4が初速度Vを与えられた上で、被測定物3内に送出されるようになっている。この上下移動アーム31の動作速度、つまり、押出ピン15の動作速度は、被測定物3に応じて予め設定され得るようになっている。そして、このように、落体4に初速度Vを与えることを可能とすることで、測定容器11内の限られた落下距離の中で、落体4を確実に等速度落下運動させる(落下終末速度に至らせる)ことができるようにしている。
<測定手順>
以上のような構成とし、図9に示されるタイムチャートによって、複数本の落体を用いた被測定物の粘度の測定の実施が可能となる。
この例では、合計8本の落体を連続的に落下させるものである。なお、8本の落体は、それぞれ密度(mg/cm)が異なるものとし、このように密度の異なる落体を複数用いることで、後述するNewton流体/非Newton流体の判定を行うことが可能となる。
図9のタイムチャートについて、図1乃至図8の構成を参照しながら順に説明すると、まず、前準備として、図3に示すごとく、移動台22を測定待避位置24とし、装填用ホルダー13及び測定容器11をセットした落体送出装置1を、外筒21にセットした状態とする。そして、移動台22を測定位置25へと移動させる。
また、この状態では、図1に示すごとく、装填用ホルダー13は待機位置に配置されるとともに、図7(b)に示すごとく、上下移動アーム31(押出ピン15)は原点位置60とされている。そして、図1に示すごとく、操作・表示装置10にて測定を開始させると、図において最も左側に配置される1本目の落体4の入った装填部13aが押出ピン15の下方となるように、装填用ホルダー13が左方向にスライドさせられる。また、図6及び図7(b)に示すごとく、上下移動アーム31は、いったん上限位置63へ上昇させられてゼロ点調整された後に、原点位置60へと復帰され、この原点位置60で規定時間T0だけ待機される(この例では1秒間)。
次に、図7(b)及び図8に示すごとく、上下移動アーム31は、第一停止位置61へと下降され、ガイド部12cから落体4の下部が突出される。このステップが第一ステップとされる。
そして、図7(b)及び図8に示すごとく、この第一停止位置61にて規定時間T1だけ待機される(この例では2秒間)。この規定時間T1の間に、落体4の表面と被測定物3が馴染むことになる。このステップが第二ステップとされる。
その後、図7(c)に示すごとく、上下移動アーム31は、第二停止位置62へと下降され、これにより、落体4が測定容器11内へと送出される。このステップが第三ステップとされる。
以上のように、押出ピン15による前記落体4の送出に際し、
前記落体4の一部を測定容器11内へ進入させた待機状態にセットして、前記被測定物3を前記落体の表面に付着させる第一ステップと(図7(a))、
前記第一ステップにおける落体の状態を規定時間維持する第二ステップと(図7(b))、
前記第二ステップの後に、前記落体を送出する第三ステップと(図7(c))、を有する落体の操出方法とするものである。
以上のようにして、一本目の落体の送出が行われ、図6に示すごとく、上下移動アーム31が上昇して上限位置63へと戻され、1本目の測定作業が完了される。
次に、図1に示すごとく、左から2本目の落体4の入った装填部13aが押出ピン15の下方となるように装填用ホルダー13がスライドさせられ、この後は、1本目と同様に、上下移動アームの動作が行われる。
以上に説明した、図6及び図7に示す装填用ホルダー13と押出ピン15(上下移動アーム31)の動作が、8本目の測定作業が完了するまで繰り返される。そして、8本目の測定作業が完了後は、装填用ホルダー13は前準備の段階の待機位置(図1の状態)まで自動で戻され、上下移動アーム31は原点位置60へと戻される。その後、図3に示すごとく、移動台22が測定位置25から測定待避位置24へと戻され、落体送出装置1が外筒21から上方へ取外されることで、測定終了となる。測定終了後には、測定結果の出力が行われる。
以上のようにして、1本目から8本目までの複数の落体についての測定作業を自動で連続的に行うことができ、作業負担の軽減や、測定結果のばらつきを軽減することが可能となる。
なお、以上の例では、図1に示すごとく、装填用ホルダー13をスライドさせることで、順次落体を落下させる構成としたが、装填用ホルダー13をスライドさせずに押出装置12をスライドさせることで、順次落体を落下させる構成としてもよい。つまり、装填用ホルダー13と押出装置12の相対位置が変更可能に設けられる構成であればよい。相対移動させる形態とすれば、各落体が直接的に押出ピン15と接触し、各落体4が同じ条件で送出され得ることになり、測定結果のばらつきを軽減することが可能となる。また、相対位置を変更させる形態については、スライドに限定されるものではなく、いかなる形態であってもよい。また、以上に述べた自動による測定作業は、演算制御装置9によって自動制御されることとすることができる。
<落下速度の測定>
以上の構成において、落体の落下速度は、図1に示される落体速度測定センサ5にて測定されることができる。この落体速度測定センサ5は、特に限定されるものではないが、図10に示すごとく、外筒21(図1参照)の外周面を取り囲むように配置される二組のコイル対91・92に生じる電位の変化を演算制御装置9にて解析することで、落下速度を算出することができる。より具体的には、まず上側のコイル対91(第一のコイル対)は、コイル91a・91bを互いに極性が異なるように、即ち、巻き方向が互いに逆の関係となるように配置され、並列に接続される。下側のコイル対92(第二のコイル対)についても、同様に、コイル92a・92bを互いに極性が異なるように配置して並列に接続される。
そして、図10の落体速度測定センサ5の構成において、図11に示すごとく、各コイルの電位を信号出力(V)として測定することができるようになっている。つまり、各コイルの磁界を落体が通過した際に、各コイルに生じる誘導起電力によって、信号出力(V)が変動する様子が記録できるようになっている。なお、図11において、縦軸は信号出力(V)であり、横軸は時間(t)である。また、この横軸は、落体の落下位置にも対応することになる。
図11において、波形L1は、図10の上側のコイル対91(コイル91a・91b)の電位の経時的な変化を信号出力(V)にて表すものであり、波形L2は、図10の下側のコイル対92(コイル92a・92b)の電位の経時的な変化を信号出力(V)にて表すものである。波形L1については、二つの極値M1・M2が現れ、この極値M1・M2の間の第一経過時間Taが、コイル91a・91bの上下中心間距離D1(コイル91aの上下中央の位置と、コイル91bの上下中央の位置の間隔)を通過するのに要した時間として定義される。同様に、波形L2については、二つの極値M3・M4が現れ、この極値M3・M4の間の第二経過時間Tbが、コイル92a・92bの上下中心間距離D2(コイル92aの上下中央の位置と、コイル92bの上下中央の位置の間隔)を通過するのに要した時間として定義される。
そして、各波形L1・L2について、例えば、上下中心間距離D1・D2をそれぞれ第一経過時間Ta・第二経過時間Tbで除すことにより、落体の落下速度v1・v2を求めることができる(落下速度v1(mm/msec)=D2(mm)/Ta(msec)、落下速度v2(mm/msec)=D2(mm)/Ta(msec))。この落下速度v1・v2の平均値を落下速度としてもよいし、いずれか一方を落下速度として採用してもよい。また、この他、各波形L1・L2と基準電位V0(演算制御装置9の電源部にて各コイルに印加される電圧)との交点M5・M6の間の時間Tcを求め、この時間Tcから落下速度を求めてもよい。
なお、図10に示す落体速度測定センサ5の構成、及び、図10の構成に基づく図11に示す波形L1・L2を利用して落下速度を求めるほか、図10に示すコイル対のコイルを同じ極性にて並列に接続することによっても、各コイル対において二つの極値を得ることができ、この極値を用いて各コイルの通過時間を取得することができるため、コイルの巻き方については、特に限定されるものはない。
また、以上のようにして求めた落下速度を用いた粘度の算出方法については、特開平8−219973号公報や、特開2006−208260号公報に開示されるものなどを利用でき、これらの公報に開示される方法をプログラムにて実行することで粘度を算出することが可能である。
<流体の種別の判定>
粘度の算出に関連し、図12に示すごとく、剪断速度γ(横軸(単位:1/s(秒))と剪断応力τ(縦軸(単位:Pa))をプロットすることにより、被測定物がNewton流体、若しくは、非Newton流体であるかを判定することが可能となる。即ち、上述の測定例のように、8本の密度(mg/cm)の異なる落体について、その重量(mg)と落下速度(m/s)の測定値に基づいて、剪断速度γと剪断応力τを求め、図12のグラフにプロットする。仮に、被測定物3Aのように、剪断速度γと剪断応力τが原点を通る比例関係を示す場合には、Newton流体であると判定することができる。一方で、比例関係を示さない場合には、被測定物3Bのように、剪断速度γと剪断応力τが原点を通る比例関係を示すといえない場合には、非Newton流体であると判定することができる。
また、図12のグラフにおいて、被測定物3Bについては、落体の重量(mg)(密度(mg/cm)でもよい)が小さいものについての領域W1では、Casson流体として定義されるものに近しいの挙動を示し、落体の重量(mg)が大きいものについての領域W2では、原点を通らないためNewton流体ではないが、Newton流体と同様に線形(比例関係)の挙動を示すもの、として、解釈することもできる。
なお、本明細書において、「Newton流体」とは、図12に示す剪断速度と剪断応力の関係を示すグラフにおいて、原点を通る線形(比例関係)を示すものをいう。また、「非Newton流体」とは、「Newton流体」を除いた流体のことをいう。
<落下状態の判定>
また、以上に述べた被測定物の粘度の算出においては、落体が被測定物を等速度落下運動しているものと仮定しているが、実際には、等速度落下運動していない、つまりは、落下終末速度に到達していない可能性もある。この場合には、図12のグラフにも影響が出ることになるため、Newton流体/非Newton流体の判定について、誤った判定が行われることが懸念される。
この点については、図10に示す落体速度測定センサ5の構成と、図11に示す波形を用いることで、落体の落下の状態を判定することができる。
即ち、図11に示すごとく、一方のコイル対91の二つの極値間の第一経過時間Taと、他方のコイル対92の二つの極値間の第二経過時間Tbを比較することで、落体の落下の状態を判定するものである。
図11の波形L1において、仮に、両時間Ta・Tbが略同一であれば、それぞれ同一の距離に設定される、コイル対91・92におけるコイル同士の上下中心間距離D1・D2(D1=D2)を通過するのに同一の時間を要したことから、等速度落下運動しているものと判定することができる。一方で、波形L1において、仮に、上側のコイル対91についての第一経過時間Taが、下側のコイル対92についての第二経過時間Tbよりも大きい場合には、落体の速度が増加していると考えられるため、等速度落下運動をしていないものと判定することができる。さらに、波形L1において、仮に、上側のコイル対91についての第一経過時間Taが、下側のコイル対92についての第二経過時間Tbよりも小さい場合には、落体の速度が減少していると考えられるため、等速度落下運動をしていないものと判定することができる。
ここで、等速度落下運動をしない原因として、被測定物の粘度が低いために加速を続けてしまう場合や、粘度が高いために速度が減少してしまうなどといったことが考えられる。また、被測定物によっては、ある速度以上の領域で等速度落下運動が行われるということも考えられる。
以上のようにして、落体が等速度落下運動をしているか否か、また、どのような落下運動をしているか(加速をしているか、減速をしているか)、といった落下状態を判定することが可能となる。
また、仮に、落体が等速度落下運動をしていない場合には、図7(c)に示すごとく、上下移動アーム31(押出ピン15)にて初速度Vを与えることとするとともに、この初速度Vの調整を行うことによって、落体4について、測定容器11内において等速度落下運動を行わせるための調整を行うことが可能となる。即ち、第一経過時間Taと第二経過時間Tbが略同一となるように、初速度Vの調整を行うものである。
<測定作業の全体の流れ:実施例>
以上に述べた落体の落下速度や粘度の測定や流体の種別の判定を行う場合の一連の流れの例を、図13の流れ図に示す。
この流れ図に沿って説明すると、まず、落体の落下の初速度Vを設定し(ステップS1)、第一経過時間Taと第二経過時間Tbを測定する(ステップS2)。この第一経過時間Taと第二経過時間Tbの測定は、上述したタイムチャートに則って自動的に行われる(図9参照)。次に、演算制御装置9にて、各落体について、剪断速度と剪断応力の関係を示すグラフの勾配(図12参照)から粘度を算出するとともに(ステップS5)、その結果を出力する(ステップS6)。このような流れで、粘度を算出することが可能となる。
また、ステップS2とステップS5の間のステップS3において、第一経過時間Taと第二経過時間Tbの測定結果に基づき、等速度落下がなされているか否かの判定を行ってもよい。ここで、等速度落下の判定を行うのは、等速度落下を前提とする粘度の算出方法では、その算出結果(ステップS5で求めた粘度)の信頼性が低いことになるためである。
このステップS3では、演算制御装置9は、図10及び図11に示すごとく、一方のコイル対91の二つの極値間の第一経過時間Taと、他方のコイル対92の二つの極値間の第二経過時間Tbを比較し、両時間Ta・Tbの差分の絶対値が定数δ以内である場合(定数δは、被測定物の性状や装置特性により別途規定される定数)には、等速度落下がされているものと判定し(ステップS4)、そのまま粘度の算出を行うこととすることとできる(ステップS5)。
一方で、ステップS3において、両時間Ta・Tbの差分の絶対値が定数δよりも大きい場合には、等速度落下していないものと判定される(ステップS7)。この等速度落下をしていない原因としては、初速度Vが低い、若しくは、高い、ことが要因として考えられるため、初速度Vの変更が行われる(ステップS8)。この初速度Vの変更は、演算制御装置9が変更を促す表示など操作・表示装置10にすることで、測定者に任意に初速度Vの変更を行わせることや、演算制御装置9が自動的に変更を実行することとしてもよい。演算制御装置9による初速度Vの自動的な変更(調整)については、例えば、両時間Ta・Tbが略同一となるまで繰り返し行われることとしてもよい。また、この操作を、測定を開始する前の準備操作として行うこととしてもよい。
以上に述べた一連の流れによって、被測定物の粘度の算出、被測定物の流体の種別の判定(Newton流体/非Newton流体の判定)、等速度落下をしているか否かの判定、に役立てることができる。
本発明は、血液、飲料、塗料、薬品、酵母、ヨーグルト、マヨネーズ、樹脂など、落体がその中を自重で落下し得る各種のものについての粘度測定について利用することができ、また、Newton流体はもちろんのこと、非Newton流体として種別されるものについての粘度測定についても利用することができる。
1 落体送出装置
2 落体式粘度計
3 被測定物
4 落体
5 落体速度測定センサ
6 駆動装置
7 駆動装置
9 演算制御装置
10 操作・表示装置
11 測定容器
12 押出装置
13 装填用ホルダー
13d 縦孔
13e 突部
15 押出ピン
21 外筒
22 移動台
31 上下移動アーム
60 原点位置
61 第一停止位置
62 第二停止位置
63 上限位置
91 コイル対
92 コイル対

Claims (8)

  1. 装填用ホルダーの装填部に装填された落体を押出ピンによって押下げることで被測定物内へ送出する際における、落体式粘度計の落体の送出方法であって、
    前記押出ピンによる前記落体の送出に際し、
    前記落体の一部を測定容器内へ進入させた待機状態にセットして、前記被測定物を前記落体の表面に付着させる第一ステップと、
    前記第一ステップにおける落体の状態を規定時間維持する第二ステップと、
    前記第二ステップの後に、前記落体を送出する第三ステップと、
    を有する、
    ことを特徴とする、落体式粘度計の落体の送出方法。
  2. 前記押出ピンの動作速度、及び/又は、前記第二ステップの規定時間は、前記被測定物に応じて予め規定され得る、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の落体式粘度計の落体の送出方法。
  3. 装填用ホルダーの装填部に装填された落体を被測定物内へ送出するための押出ピンを備える、落体式粘度計の落体送出装置であって、
    前記押出ピンによる前記落体の送出に際し、
    前記落体の一部を測定容器内へ進入させた待機状態にセットして、前記被測定物を前記落体の表面に付着させる第一ステップと、
    前記第一ステップにおける落体の状態を規定時間維持する第二ステップと、
    前記第二ステップの後に、前記落体を送出する第三ステップと、
    を実行可能とする、ことを特徴とする、落体式粘度計の落体送出装置。
  4. 前記押出ピンの動作速度、及び/又は、前記第二ステップの規定時間は、前記被測定物に応じて予め規定され得る、
    ことを特徴とする、請求項3に記載の落体式粘度計の落体送出装置。
  5. 前記装填用ホルダーは、前記装填部を複数有し、
    前記押出装置によって、前記各装填部に装填された落体を順次送出することを可能とした、
    ことを特徴とする、請求項3又は請求項4に記載の落体送出装置。
  6. 前記装填用ホルダーと前記押出装置は、相対位置が変更可能に設けられており、
    前記相対位置を変更させて、前記各装填部に対する前記押出ピンの相対位置が順次合わせられることで、
    前記各装填部に装填された落体が順次送出され得る構成とする、
    ことを特徴とする、請求項5に記載の落体送出装置。
  7. 前記装填用ホルダーは、前記押出装置と分離可能に構成されている、
    ことを特徴とする、請求項3乃至請求項6に記載の落体送出装置。
  8. 請求項3乃至請求項7のいずれか一項に記載の落体送出装置を備える落体式粘度計。
JP2011534030A 2009-10-03 2010-05-21 落体式粘度計の落体の送出方法、落体送出装置、及び、それを備える落体式粘度計 Active JP5436567B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011534030A JP5436567B2 (ja) 2009-10-03 2010-05-21 落体式粘度計の落体の送出方法、落体送出装置、及び、それを備える落体式粘度計

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009231049 2009-10-03
JP2009231048 2009-10-03
JP2009231048 2009-10-03
JP2009231049 2009-10-03
JP2011534030A JP5436567B2 (ja) 2009-10-03 2010-05-21 落体式粘度計の落体の送出方法、落体送出装置、及び、それを備える落体式粘度計
PCT/JP2010/003423 WO2011039905A1 (ja) 2009-10-03 2010-05-21 落体式粘度計の落体の送出方法、落体送出装置、及び、それを備える落体式粘度計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2011039905A1 JPWO2011039905A1 (ja) 2013-02-21
JP5436567B2 true JP5436567B2 (ja) 2014-03-05

Family

ID=43825759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011534030A Active JP5436567B2 (ja) 2009-10-03 2010-05-21 落体式粘度計の落体の送出方法、落体送出装置、及び、それを備える落体式粘度計

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8573029B2 (ja)
EP (1) EP2472245B1 (ja)
JP (1) JP5436567B2 (ja)
WO (1) WO2011039905A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105021792B (zh) * 2014-04-23 2016-09-14 中煤科工集团武汉设计研究院有限公司 一种水煤浆稳定性和ph值测量装置
WO2016178407A1 (ja) * 2015-05-07 2016-11-10 アヲハタ株式会社 粘度測定方法及び粘度測定装置
US20220252495A1 (en) * 2021-02-05 2022-08-11 Noh A. Park Apparatus and method for viscosity measurements using a portable field viscometer

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6124647U (ja) * 1984-07-20 1986-02-14 三菱重工業株式会社 電磁式鋼球落下装置付高圧粘度計
JPH0540437Y2 (ja) * 1988-09-26 1993-10-14
JP2004106181A (ja) * 2002-09-18 2004-04-08 Illinois Tool Works Inc <Itw> 締結具打込み工具
JP2006208260A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Univ Kansai 血液の粘度測定方法及び装置

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR921416A (fr) * 1945-11-12 1947-05-07 Groupement Francais Pour Le Developpement Des Recherches Aeronautiques Appareil de mesure de la viscosité des liquides sous des pressions élevées et à des températures bien déterminées
US3782174A (en) * 1971-08-09 1974-01-01 J Varadi Adjustable viscosimeter
DE2946453A1 (de) * 1979-11-17 1981-05-27 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Fallkoerperviskosimeter
FR2479468A1 (fr) * 1980-03-26 1981-10-02 Medicatest Appareil pour mesurer automatiquement la viscosite des liquides
US4580564A (en) * 1983-06-07 1986-04-08 Andersen Michael A Finger pricking device
JPS6124647A (ja) 1984-07-13 1986-02-03 Toyota Motor Corp 車両接近警告装置
EP0333437A3 (en) * 1988-03-15 1990-09-12 J &amp; L INSTRUMENTS CORPORATION Method for measuring density of newtonian and non-newtonian fluids
JPH0540437A (ja) 1991-08-07 1993-02-19 Ricoh Co Ltd クリーニング及び除電装置
US5327778A (en) * 1992-02-10 1994-07-12 Park Noh A Apparatus and method for viscosity measurements using a controlled needle viscometer
JPH08219973A (ja) 1995-02-09 1996-08-30 Res Inst For Prod Dev 落体式粘度測定方法及びその装置
FR2775077B1 (fr) * 1998-02-19 2000-04-14 Process Ind Capteur de viscosite et regulateur pour le controle en continu d'un bain de trempe
JP2007127469A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Univ Kansai 落体式血液粘度測定方法及び落体式血液粘度測定装置
DE102006049813B4 (de) * 2006-10-17 2009-01-22 Petrotest Instruments Gmbh & Co.Kg Verfahren zur Bestimmung des Härtegrades von halbfesten Materialien
DE102008015099A1 (de) * 2008-03-19 2009-09-24 Uhde Gmbh Konzept zur Messung von Schlackenviskositäten mittels Kugelfallviskosimeter

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6124647U (ja) * 1984-07-20 1986-02-14 三菱重工業株式会社 電磁式鋼球落下装置付高圧粘度計
JPH0540437Y2 (ja) * 1988-09-26 1993-10-14
JP2004106181A (ja) * 2002-09-18 2004-04-08 Illinois Tool Works Inc <Itw> 締結具打込み工具
JP2006208260A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Univ Kansai 血液の粘度測定方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2011039905A1 (ja) 2011-04-07
EP2472245B1 (en) 2019-07-31
US8573029B2 (en) 2013-11-05
JPWO2011039905A1 (ja) 2013-02-21
EP2472245A1 (en) 2012-07-04
US20120186327A1 (en) 2012-07-26
EP2472245A4 (en) 2014-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5436568B2 (ja) 落体式粘度計の落体の落下状態の判定方法、落体速度測定センサ、及び、それを備える落体式粘度計
CN106679791B (zh) 海底管道涡激振动模拟装置和实验方法
JP5436567B2 (ja) 落体式粘度計の落体の送出方法、落体送出装置、及び、それを備える落体式粘度計
CN104007044B (zh) 一种拖球式粘度计
CN106896046B (zh) 跨尺度运动狭缝的液滴渗流特性监测方法及装置
CN206906222U (zh) 一种测定摩擦系数的装置
EP2613135A2 (en) Hardness tester and program
CN210376086U (zh) 一种滑动摩擦测量装置
CN107991205A (zh) 一种微型线性往复式高温摩擦磨损试验机
CN205748289U (zh) 一种测量外径的装置
CN201844960U (zh) 一种砂浆稠度测定仪
CN209356335U (zh) 一种高精度防二次冲击落球试验机
CN111189714A (zh) 无重力爆珠强度检测装置
JP2016191631A (ja) 形状測定機、及びその制御方法
CN105136253A (zh) 磁致伸缩液位计检测装置
CN202533192U (zh) 熔融玻璃作业通道温度梯度精准测量的装置
CN214276751U (zh) 一种用于检测桩孔沉渣厚度的测量器
CN106247892B (zh) 一种深筒倒角接触式微距测量装置
CN211179285U (zh) 一种夹持装置可调节的拉力测试机
CN108195249A (zh) 孔位检测工装
CN109580397B (zh) 一种测定疲劳裂纹扩展速率的方法及装置
CN109163822B (zh) 温度传感器静态时间常数检测装置及系统
US8865989B1 (en) Kinetic measurement of piano key mechanisms for inertial properties and keystroke characteristics
CN207797935U (zh) 一种检测花键轴的花键长度是否合格的检具
CN211784834U (zh) 无重力爆珠强度检测装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130905

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131101

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5436567

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250