JP5436568B2 - 落体式粘度計の落体の落下状態の判定方法、落体速度測定センサ、及び、それを備える落体式粘度計 - Google Patents

落体式粘度計の落体の落下状態の判定方法、落体速度測定センサ、及び、それを備える落体式粘度計 Download PDF

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Description

本発明は、測定容器内の被測定物内に落下させた落体の落下速度を測定し、測定値から被測定物の粘度を計測する落体式粘度計に関するものであり、より詳しくは、落体の落下状態を判定するための技術に関するものである。
従来、粘度の測定対象物となる液体内に落体を鉛直に落下させ、落体の落下速度から液体の粘度を計測する粘度計が知られている(特許文献1、2参照。)。
例えば、特許文献1は、略針状落体を筒状の測定容器内に落下させる構成とするものであり、特に、血液の粘度を計測することを目的としている。より具体的には、上下に離間させた一対の電磁誘導形センサを筒状の測定容器に取り付けた構成としており、上側の電磁誘導形センサによる略針状落体の検出信号を受けた後から、下側の電磁誘導形センサによる略針状落体の検出信号を受けるまでの時間を計測し、この時間と上下の電磁誘導形センサ間の距離から落下終末速度を検出することとしている。
また、特許文献1、2にも開示されるように、「落下終末速度」とは、流体中を等速度落下運動をしているときの落下速度とされている。そして、電磁誘導形センサによって求められる速度は、「落下終末速度」として取り扱われ、落下終末速度を用いて、粘度が算出されることとしている。
このように、落体の落下速度は落下終末速度に至っていることを前提として(落体が流体中を等速度落下運動で運動していることを前提として)、測定対象物となる液体の粘度が算出されることとしている。
特開2006−208260号公報 特開平8−219973号公報
しかし、測定対象物によっては、落体が落下を開始してから上側の電磁誘導形センサに至るまでの距離が短い、時間が短い、などの理由で、落体が落下終末速度に至らずに、流体中を等速度落下運動で運動していない状況も生じ得る。
このような場合では、落体が等速度落下運動で運動していることを前提とする粘度の測定方法(算定方法)では、その測定結果(算定結果)の信頼性が乏しいものとなってしまう。
そこで、本発明は、落体が落下終末速度に至っており、等速度落下運動がなされているかを判定したり、速度変化を生じさせながら落下しているかを判定するなど、落体の落下状態を判定するために役立てる技術を提案するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1に記載のごとく、 測定容器内に入れられた被測定物の中を通過する落体の落下状態から粘度を測定する落体式粘度計であって、
落体を測定容器内へ送出する押出装置と、
前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間される一対のコイルを有する第一のコイル対と、前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間される一対のコイルを有し、前記第一のコイル対の下方に規定距離だけ離間して配置される第二のコイル対と、を具備する落体速度測定センサを有し、
前記第一のコイル対を前記落体が通過する際に前記第一のコイル対に生じる二つの電位の極値の間の時間の間隔である第一経過時間と、前記第二のコイル対を前記落体が通過する際に前記第二のコイル対に生じる二つの電位の極値の間の時間の間隔である第二経過時間と、を測定し、前記第一経過時間と前記第二経過時間を比較することで、前記落体の落下状態を判定するとともに、
前記落体の落下状態に応じて前記押出装置が前記落体に与える初速度を調整する
ことを特徴とする落体式粘度計とするものである。
また、請求項2に記載のごとく、前記第一経過時間と前記第二経過時間が略同一となるように前記初速度を調整する、ことを特徴とする請求項1記載の落体式粘度計とするものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、落体が、等速度落下運動しているのか、速度を増加させながら落下しているのか、或いは、速度を減少させながら落下しているのか、といったように、落体の落下の状態を判定するに役立てることが可能となる。
落体送出装置を備える落体式粘度計の構成について示す図。 落体式粘度計を組立てる前の状態について示す図。 落体式粘度計の外観を示す側面図。 落体送出装置の押出装置の構成について示す背面図。 装填用ホルダーの装填部の断面図。 落体送出装置の押出装置の構成について示す側面図。 (a)は、上下移動アームが原点位置にあるときについて説明する図。(b)は、上下移動アームが第一停止位置にあるときについて説明する図。(c)は、上下移動アームが第二停止位置にあるときについて説明する図。 落体の落下を待機状態とさせる状態について示す図。 落体を順次落下させるための自動制御について説明する図。 落体速度測定センサの構成例について示す図。 落体速度測定センサによって検出される電位変化の波形について示す図。 剪断速度と剪断応力の関係について説明する図。 測定作業の全体の流れについて示す流れ図。
本発明の実施の形態は、図1、図10、及び図11に示すごとく、
測定容器11内に入れられた被測定物3の中を通過する落体4の落下状態の判定方法であって、
前記測定容器11の外周に配置され、互いが上下方向に離間される一対のコイル91a・91bを有する第一のコイル対91と、
前記測定容器11の外周に配置され、互いが上下方向に離間される一対のコイル92a・92bを有し、前記第一のコイル対91の下方に規定距離だけ離間して配置される第二のコイル対92と、
を具備する落体速度測定センサ5を用い、
前記第一のコイル対91を前記落体4が通過する際に前記第一のコイル対91に生じる二つの電位の極値M1・M2の間の時間の間隔である第一経過時間Taと、
前記第二のコイル対92を前記落体4が通過する際に前記第二のコイル対92に生じる二つの電位の極値M3・M4の間の時間の間隔である第二経過時間Tbと、
を測定し、
前記第一経過時間Taと前記第二経過時間Tbを比較することで、前記落体4の落下状態を判定する、
落体の落下状態の判定方法とするものである。
これにより、落体4が、等速度落下運動しているのか、速度を増加させながら落下しているのか、或いは、速度を減少させながら落下しているのか、といったように、落体4の落下の状態を判定することが可能となる。
以下、詳細について、実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる落体送出装置1を備える落体式粘度計2の構成を説明するものである。落体式粘度計2は、測定容器11内に入れられた被測定物3の中に略針状の落体4を落下させ、この落体4の落下速度を落体速度測定センサ5にて測定するとともに、測定された落下速度を用いることで被測定物3の粘度を測定するものである。
また、図1に示すごとく、落体式粘度計2は、測定に際して必要となる数値を入力したり、測定された落下速度や粘度などを表示したりするための操作・表示装置10を備える構成としている。また、測定結果は、図示せぬ出力装置から印字出力などをすることが可能となっている。
なお、本実施例で述べる落体4の落下速度とは、落体4が被測定物中を等速度で落下(等速度落下運動)している際の速度(落下終末速度)をいうものである。また、粘度の測定対象物となる被測定物3は、血液、飲料、塗料、薬品、酵母、ヨーグルト、マヨネーズ、樹脂など、落体4がその中を自重で落下し得る各種のものが想定され、また、Newton流体はもちろんのこと、非Newton流体として種別されるものも想定される。
また、測定された落下速度を利用した粘度の算出方法については、特開平8−219973号公報や、特開2006−208260号公報に開示されるものなどを利用でき、これらの公報に開示される方法をプログラムにて実行することで粘度を算出することが可能である。
<装置構成>
以下、装置構成の詳細について説明する。
図1は落体式粘度計2の外観を示す正面図、図2は落体式粘度計2を組立てる前の状態について示す図、図3は落体式粘度計2の外観を示す側面図である。
図1に示すごとく、落体式粘度計2には、測定容器11が挿入される外筒21を上下方向に立設させる移動台22が設けられている。また、外筒21には、二組のコイル対を有する落体速度測定センサ5が設けられている。
また、図1に示すごとく、落体式粘度計2には、演算制御装置9が設けられており、この演算制御装置9によって、落体を順次落下させるための自動制御(タイムチャート(図9)の実行)、落下速度や粘度の算出、さらには、操作・表示装置10との間での各種情報の入出力が行われるようになっている。
また、図2に示すごとく、落体送出装置1は、外筒21に上方から挿入される測定容器11が取付けられる押出装置12と、この押出装置12に対して横方向にスライドするように相対移動可能に設置される装填用ホルダー13と、を有している。
また、図2に示すごとく、押出装置12には、上下方向に移動可能に設けられた押出ピン15が設けられており、この押出ピン15によって、装填用ホルダー13に装填された落体4が、押出装置12の下部に取付けられる測定容器11内へと送出される構成としている。
また、図2に示すごとく、測定容器11は、有底の筒状容器であって上部に形設される注入口から被測定物が入れられるようになっている。また、測定容器11の下部には落体回収部14が形成されており、被測定物内を落下した落体は、落体回収部14にて回収されるようになっている。
また、図2に示すごとく、装填用ホルダー13は、横方向に長いブロック状の部材にて構成され、複数の孔状の装填部13a・13a・・・が上下方向に形設されている。各装填部13a・13a・・・には、それぞれ、略針状の落体4が装填されるようになっている。また、装填用ホルダー13は、押出装置12の柱部16に形設される横方向のスライド用孔16mに挿入されるとともに、柱部16の下部に構成されるベース部材16n上を横方向に移動するように構成される。
そして、図2に示すごとく、測定容器11内に被測定物を入れて押出装置12に取付けるとともに、装填用ホルダー13を押出装置12にセットすることで落体送出装置1が組立てられた状態とする。そして、測定容器11の部位を外筒21内へと上方から挿入することで、落体送出装置1が外筒21にセットされた状態となる。
なお、図2に示すごとく、装填用ホルダー13は、前記押出装置12と分離可能に構成されていることで、複数本の落体4をセットした装填用ホルダー13をストックとして用意しておくことが可能となり(カートリッジ式となること)、装填用ホルダー13の交換により、次の測定作業に速やかに移行できるなど、作業性に優れたものとすることができる。
また、図3に示すごとく、外筒21が立設される移動台22は、測定台23の奥行き方向(装填用ホルダー13のスライド方向と直交する方向)にスライド移動できるように構成されており、手前の位置となる測定待避位置24と、測定の際の位置となる測定位置25に、セットできるようになっている。そして、測定待避位置24では、図2に示すように、落体送出装置1に取付けた測定容器11を外筒21に挿入する準備作業が行われ、この準備作業が完了した状態で、図3に示すように、移動台22を奥側の測定位置25へと移動させることが可能となっている。また、測定終了後は、移動台22を再び測定待避位置24へと移動させることで、外筒21から落体送出装置1(測定容器11)の取り出しができるようになっている。
また、図3に示すごとく、落体式粘度計2には、駆動装置6・7などを収容する縦長のボックス部26が設けられており、このボックス部26の縦壁部26aからは、上下移動アーム31、位置決めピン32a・32b、左右移動アーム34aが突出されるようになっている。なお、図2に示すごとく、位置決めピン32a・32bは合計四箇所、左右移動アーム34a・34aは合計二箇所に配置されるようになっている。
また、図4に示すごとく、押出装置12は、柱状の柱部16の内部に押出ピン15を上下移動可能に設ける構成としており、この柱部16の背面には、図3に示される位置決めピン32a・32bが挿入される位置決め孔16a・16bが奥行き方向に形設されている。
また、図4に示すごとく、押出ピン15の上部に形設される連結部15aには、図3に示される上下移動アーム31の先端部が挿入されるピン挿入孔15bが奥行き方向に形設されている。
また、図4に示すごとく、装填用ホルダー13の左右の二位置には、図3に示される左右移動アーム34a・34aが挿入される貫通孔13b・13bが奥行き方向に形設されている。
そして、図4に示す構成により、図3に示す測定待避位置24から、測定位置25へと移動台22を移動させた際においては、上下移動アーム31がピン挿入孔15bに、位置決めピン32a・32bが位置決め孔16a・16bに、左右移動アーム34a・34aが貫通孔13b・13bに、それぞれ挿入されるようになっている。これにより、図3に示す測定位置25に移動台22がセットされた際には、落体送出装置1の各部位のボックス部26(縦壁部26a)に対する相対位置を、規定の位置にセットできるようになっている。
また、図4に示すごとく、装填用ホルダー13の各装填部13a・13a・・・には、落体4・4・・・が装填されており、この落体4を上方から押出ピン15にて押下げることによって、落体4が測定容器11内へと送出されるようになっている。また、押出ピン15の移動の停止位置は、後述する駆動装置6(図3参照)やストッパー(不図示)などによって、規定され得るようになっている。
また、図5は、装填用ホルダー13の装填部13aの水平断面の形状を示すものであり、装填部13aは、縦孔13dと、この縦孔13dの軸中心に向かって突出する突部13e・13eを有する構成としている。そして、この突部13e・13eが落体4の外周面に接触することで、落体4の外周面と突部13e・13eの間に摩擦力が発生し、この摩擦力によって落体4が縦孔13dから自然に落下せずに、突部13e・13eによって装填部13aに保持された状態が維持されるようになっている。
これにより、図5に示すごとく、装填用ホルダー13の装填部13aは、落体4を装填部13aに保持しつつ、落体4を押出装置12(図4参照)によって装填部13aに対して移動可能にする落体保持機構13Mを備える構成となっている。また、落体保持機構13Mは、前記装填部13aを、縦孔13dと、前記縦孔13dの内周面に形成される突部13e・13eにて構成し、前記突部13e・13eと前記落体4の周面との間に生じる摩擦力によって、前記落体4の落下が抑制される構成とするものである。
また、図5に示す構成によれば、各落体4が、装填用ホルダー13の装填部13aの内面に形設された縦孔13dと突部13e・13eの組み合わせによって適宜の摩擦力で保持されるため、押出装置12(図4参照)に過大な荷重を必要とせず、また落体4が自由落下をすることがないため、簡易な構造により作業負担の軽減や、測定結果のばらつきを軽減することが可能となる。
なお、図5においては、突部13e・13eを略三角状の断面を有する上下に長い突条が4箇所に配置される構成としたが、形状や個数については、図5の形態に限定されることはない。例えば、縦孔13dの端部に平面視において円周状の凸起と設ける形態や、半球状の突起を縦孔13dの内周面に設ける形態や、縦孔13dの内周面に連続的な凹凸が形成される内歯形状の形態とすることなども考えられる。また、突部13e・13eについては、装填用ホルダー13とは別体のゴムや樹脂などにて構成するほか、縦孔13dの成形時に同時に形設される構成としてもよい。
そして、以上のように、落体4を押出ピン15にて押下げて送出する形態とすることで、落体が自由落下を開始する位置(上下方向の位置)を均一にすることが可能となり、自由落下を開始してから落体速度測定センサ5(図1参照)に至るまでの時間のばらつきの発生が抑えられ、落体が落体速度測定センサ5を通過する際の速度にばらつきの発生を抑えることができる。
また、図4及び図6に示すごとく、押出ピン15の上部に設けた連結部15aに、上下移動アーム31が挿入されることにより、押出ピン15と上下移動アーム31が連結された状態となる。また、上下移動アーム31は、駆動装置6によって上下移動するように構成されており、これにより、上下移動アーム31と連動して押出ピン15が上下移動するようになっている。そして、上下移動アーム31が下方へ移動された際には、押出ピン15によって落体4が押下げられ、落体4が装填部13aから送出されて、測定容器11内へと送出されるようになっている。なお、図4及び図6に示されるピン挿入孔15bと上下移動アーム31が連結される構成とは別の構成も考えられる。例えば、上下移動アームにて押出ピンの上部を上から押えつけることで、押出ピンを押し下げる構成とするとともに、落体の送出後においては、押出ピンがスプリングなどの弾性部材の復帰力によって元の位置(押し下げられる前の位置)に復帰される構成である。
このように、駆動装置6にて押出ピン15を作動させることで、落体4の送出作業を自動化することができ、測定作業の作業性を向上させることができる。なお、駆動装置6については、上下移動アーム31を移動させるタイミングや、上下位置を厳密にコントロール可能とするために、サーボモーターやステッッピングモータとすることが好ましい。
また、図4及び図6に示すごとく、装填用ホルダー13の貫通孔13b・13bに、左右移動アーム34a・34aが挿入されることにより、左右移動アーム34a・34aと装填用ホルダー13が連結された状態となる。また、左右移動アーム34a・34aは、駆動装置7によって左右移動するように構成されており、これにより、左右移動アーム34a・34aと連動して装填用ホルダー13が左右移動するようになっている。
そして、図4及び図6に示すごとく、測定時においては、装填用ホルダー13の各装填部13aが順次押出ピン15の下方に配置されるように、左右移動アーム34a・34aが規定の移動距離だけ順次移動されるようになっている。また、装填用ホルダー13を移動させるタイミングは、上下移動アーム31が原点位置60、若しくは、上限位置63にある場合であって、装填部13aに押出ピン15が挿入されていないときに行われるようになっている。また、押出ピン15による各落体4の送出の終了後は、左右移動アーム34a・34aが元の位置に戻さることで、装填用ホルダー13も測定開始前の待機位置(図1の状態)へと戻されるようになっている。
また、図4及び図6に示すごとく、押出装置12の柱部16に設けたスライド用孔16mには、ガイド凸部16cが下方向に突設されており、このガイド凸部16cが、装填用ホルダー13に形設されたガイド溝13cに挿入されるようになっている。これにより、装填用ホルダー13はガイド凸部16cによってガイドされながら左右移動するようになっている。
以上のように、駆動装置7にて装填用ホルダー13を作動させることで、装填用ホルダー13の送り作業を自動化することができ、測定作業の作業性を向上させることができる。なお、駆動装置7については、左右移動アーム34a・34aを移動させるタイミングや、左右位置を厳密にコントロール可能とするために、サーボモーターやステッッピングモータとすることが好ましい。また、前記駆動装置6と駆動装置7は、演算制御装置9(図1参照)にて同期させることで、装填用ホルダー13の左右移動と押出ピン15の上下移動のタイミングがコントロールされ、順次、落体4を自動で落下させることができるようになっている。
また、図6及び図7に示すごとく、上下移動アーム31は、原点位置60、第一停止位置61、第二停止位置62、上限位置63(図6)、の合計4位置にて停止されるように、駆動装置6によって制御されるようになっている。
ここで、上下移動アーム31が原点位置60にあるときには、押出ピン15の上部の連結部15aが上の位置に配置された状態では、押出ピン15の下端15cが装填用ホルダー13の装填部13aの上方に配置された状態となる。
また、上下移動アーム31が原点位置60から第一停止位置61へ下降されると、押出ピン15の下端15cが装填部13a内へと挿入されて落体4の上端部に当接し、落体4が下方へと移動される。ここで、落体4は、測定容器11内へは落下せずに、落体4の一部(下部)が測定容器11内へと進入された待機状態(下部が押出装置12から下方に突出する待機状態)に設定される。
また、上下移動アーム31が第一停止位置61から第二停止位置62へ下降されると、押出ピン15がさらに下方へと移動され、落体4が測定容器11内へと落下する。その後、上下移動アーム31は第二停止位置62から上限位置63まで上昇した後に、原点位置60へと戻される。
また、図6及び図7に示すごとく、上下移動アーム31は、原点位置60(図7(a))から第一停止位置61(図7(b))に移動した後、規定時間T1だけ移動が停止され、この規定時間T1を経過した後に、第一停止位置61から第二停止位置62(図7(c))への移動が開始されるようになっている。即ち、規定時間T1だけ落体4の落下を待機させることができるようになっている。
図8は、この規定時間T1において、落体4の落下が待機状態であることを示している。
押出装置12のベース部材16nの下部には、落体4をガイドするための筒状のガイド部12cが突設されており、このガイド部12cを通過させることで、落体4が鉛直に落下するようにしている。そして、この構成において、落下の待機状態では、ガイド部12cから落体4の下部が突出し、この突出した部位において、落体4の表面に被測定物3が馴染むようになっている。
さらに、いわゆる毛細管現象によって、ガイド部12cと落体4の間に形設される隙間Sを被測定物3が上昇することで、落体4の表面における広い範囲が被測定物3と馴染むようになっている。このように、落体4を落下させる前に、被測定物3を落体4の表面に馴染ませることによって、落体4が落下を開始する際に、落体4と被測定物3の間に生じる流体摩擦抵抗を低減させることが可能となり、測定容器11内の限られた落下距離の中で、落体4を確実に等速度落下運動させる(落下終末速度に至らせる)ことができるようにしている。
なお、図8に示す構成において、上下移動アームを第一停止位置として落体4の落下を待機させる規定時間T1は、例えば、2秒や、3秒などの数秒とするほか、被測定物3の種別や落体4の長さなどによって、適宜規定され得るものである。これにより、落体4の表面への被測定物3の馴染みの度合いを設定することが可能となり、測定容器11内の限られた落下距離の中で、落体4を確実に等速度落下運動させる(落下終末速度に至らせる)ことができるようにしている。なお、落体4をこの位置で落下させずに待機状態で保持できるように、ベース部材16nにおけるガイド部12cの上方には、落体4の周面との摩擦力によって落体4の落下を抑制する機能を有する縦孔12fが形成される。この縦孔12fは、装填用ホルダー13装填部13aの縦孔13dと同様に、図5に示されるような突部13e・13eを設けることで実現できる、
また、図7に示すごとく、第一停止位置61(図7(b))から第二停止位置62(図7(c))へは、規定の加速度Aによって上下移動アーム31が移動され、これにより、落体4が初速度Vを与えられた上で、被測定物3内に送出されるようになっている。この上下移動アーム31の動作速度、つまり、押出ピン15の動作速度は、被測定物3に応じて予め設定され得るようになっている。そして、このように、落体4に初速度Vを与えることを可能とすることで、測定容器11内の限られた落下距離の中で、落体4を確実に等速度落下運動させる(落下終末速度に至らせる)ことができるようにしている。
<測定手順>
以上のような構成とし、図9に示されるタイムチャートによって、複数本の落体を用いた被測定物の粘度の測定の実施が可能となる。
この例では、合計8本の落体を連続的に落下させるものである。なお、8本の落体は、それぞれ密度(mg/cm)が異なるものとし、このように密度の異なる落体を複数用いることで、後述するNewton流体/非Newton流体の判定を行うことが可能となる。
図9のタイムチャートについて、図1乃至図8の構成を参照しながら順に説明すると、まず、前準備として、図3に示すごとく、移動台22を測定待避位置24とし、装填用ホルダー13及び測定容器11をセットした落体送出装置1を、外筒21にセットした状態とする。そして、移動台22を測定位置25へと移動させる。
また、この状態では、図1に示すごとく、装填用ホルダー13は待機位置に配置されるとともに、図7(b)に示すごとく、上下移動アーム31(押出ピン15)は原点位置60とされている。そして、図1に示すごとく、操作・表示装置10にて測定を開始させると、図において最も左側に配置される1本目の落体4の入った装填部13aが押出ピン15の下方となるように、装填用ホルダー13が左方向にスライドさせられる。また、図6及び図7(b)に示すごとく、上下移動アーム31は、いったん上限位置63へ上昇させられてゼロ点調整された後に、原点位置60へと復帰され、この原点位置60で規定時間T0だけ待機される(この例では1秒間)。
次に、図7(b)及び図8に示すごとく、上下移動アーム31は、第一停止位置61へと下降され、ガイド部12cから落体4の下部が突出される。このステップが第一ステップとされる。
そして、図7(b)及び図8に示すごとく、この第一停止位置61にて規定時間T1だけ待機される(この例では2秒間)。この規定時間T1の間に、落体4の表面と被測定物3が馴染むことになる。このステップが第二ステップとされる。
その後、図7(c)に示すごとく、上下移動アーム31は、第二停止位置62へと下降され、これにより、落体4が測定容器11内へと送出される。このステップが第三ステップとされる。
以上のように、押出ピン15による前記落体4の送出に際し、
前記落体4の一部を測定容器11内へ進入させた待機状態にセットして、前記被測定物3を前記落体の表面に付着させる第一ステップと(図7(a))、
前記第一ステップにおける落体の状態を規定時間維持する第二ステップと(図7(b))、
前記第二ステップの後に、前記落体を送出する第三ステップと(図7(c))、を有する落体の操出方法とするものである。
以上のようにして、一本目の落体の送出が行われ、図6に示すごとく、上下移動アーム31が上昇して上限位置63へと戻され、1本目の測定作業が完了される。
次に、図1に示すごとく、左から2本目の落体4の入った装填部13aが押出ピン15の下方となるように装填用ホルダー13がスライドさせられ、この後は、1本目と同様に、上下移動アームの動作が行われる。
以上に説明した、図6及び図7に示す装填用ホルダー13と押出ピン15(上下移動アーム31)の動作が、8本目の測定作業が完了するまで繰り返される。そして、8本目の測定作業が完了後は、装填用ホルダー13は前準備の段階の待機位置(図1の状態)まで自動で戻され、上下移動アーム31は原点位置60へと戻される。その後、図3に示すごとく、移動台22が測定位置25から測定待避位置24へと戻され、落体送出装置1が外筒21から上方へ取外されることで、測定終了となる。測定終了後には、測定結果の出力が行われる。
以上のようにして、1本目から8本目までの複数の落体についての測定作業を自動で連続的に行うことができ、作業負担の軽減や、測定結果のばらつきを軽減することが可能となる。
なお、以上の例では、図1に示すごとく、装填用ホルダー13をスライドさせることで、順次落体を落下させる構成としたが、装填用ホルダー13をスライドさせずに押出装置12をスライドさせることで、順次落体を落下させる構成としてもよい。つまり、装填用ホルダー13と押出装置12の相対位置が変更可能に設けられる構成であればよい。相対移動させる形態とすれば、各落体が直接的に押出ピン15と接触し、各落体4が同じ条件で送出され得ることになり、測定結果のばらつきを軽減することが可能となる。また、相対位置を変更させる形態については、スライドに限定されるものではなく、いかなる形態であってもよい。また、以上に述べた自動による測定作業は、演算制御装置9によって自動制御されることとすることができる。
<落下速度の測定>
以上の構成において、落体の落下速度は、図1に示される落体速度測定センサ5にて測定されることができる。この落体速度測定センサ5は、特に限定されるものではないが、図10に示すごとく、外筒21(図1参照)の外周面を取り囲むように配置される二組のコイル対91・92に生じる電位の変化を演算制御装置9にて解析することで、落下速度を算出することができる。より具体的には、まず上側のコイル対91(第一のコイル対)は、コイル91a・91bを互いに極性が異なるように、即ち、巻き方向が互いに逆の関係となるように配置され、並列に接続される。下側のコイル対92(第二のコイル対)についても、同様に、コイル92a・92bを互いに極性が異なるように配置して並列に接続される。
そして、図10の落体速度測定センサ5の構成において、図11に示すごとく、各コイルの電位を信号出力(V)として測定することができるようになっている。つまり、各コイルの磁界を落体が通過した際に、各コイルに生じる誘導起電力によって、信号出力(V)が変動する様子が記録できるようになっている。なお、図11において、縦軸は信号出力(V)であり、横軸は時間(t)である。また、この横軸は、落体の落下位置にも対応することになる。
図11において、波形L1は、図10の上側のコイル対91(コイル91a・91b)の電位の経時的な変化を信号出力(V)にて表すものであり、波形L2は、図10の下側のコイル対92(コイル92a・92b)の電位の経時的な変化を信号出力(V)にて表すものである。波形L1については、二つの極値M1・M2が現れ、この極値M1・M2の間の第一経過時間Taが、コイル91a・91bの上下中心間距離D1(コイル91aの上下中央の位置と、コイル91bの上下中央の位置の間隔)を通過するのに要した時間として定義される。同様に、波形L2については、二つの極値M3・M4が現れ、この極値M3・M4の間の第二経過時間Tbが、コイル92a・92bの上下中心間距離D2(コイル92aの上下中央の位置と、コイル92bの上下中央の位置の間隔)を通過するのに要した時間として定義される。
そして、各波形L1・L2について、例えば、上下中心間距離D1・D2をそれぞれ第一経過時間Ta・第二経過時間Tbで除すことにより、落体の落下速度v1・v2を求めることができる(落下速度v1(mm/msec)=D2(mm)/Ta(msec)、落下速度v2(mm/msec)=D2(mm)/Ta(msec))。この落下速度v1・v2の平均値を落下速度としてもよいし、いずれか一方を落下速度として採用してもよい。また、この他、各波形L1・L2と基準電位V0(演算制御装置9の電源部にて各コイルに印加される電圧)との交点M5・M6の間の時間Tcを求め、この時間Tcから落下速度を求めてもよい。
なお、図10に示す落体速度測定センサ5の構成、及び、図10の構成に基づく図11に示す波形L1・L2を利用して落下速度を求めるほか、図10に示すコイル対のコイルを同じ極性にて並列に接続することによっても、各コイル対において二つの極値を得ることができ、この極値を用いて各コイルの通過時間を取得することができるため、コイルの巻き方については、特に限定されるものはない。
また、以上のようにして求めた落下速度を用いた粘度の算出方法については、特開平8−219973号公報や、特開2006−208260号公報に開示されるものなどを利用でき、これらの公報に開示される方法をプログラムにて実行することで粘度を算出することが可能である。
<流体の種別の判定>
粘度の算出に関連し、図12に示すごとく、剪断速度γ(横軸(単位:1/s(秒))と剪断応力τ(縦軸(単位:Pa))をプロットすることにより、被測定物がNewton流体、若しくは、非Newton流体であるかを判定することが可能となる。即ち、上述の測定例のように、8本の密度(mg/cm)の異なる落体について、その重量(mg)と落下速度(m/s)の測定値に基づいて、剪断速度γと剪断応力τを求め、図12のグラフにプロットする。仮に、被測定物3Aのように、剪断速度γと剪断応力τが原点を通る比例関係を示す場合には、Newton流体であると判定することができる。一方で、比例関係を示さない場合には、被測定物3Bのように、剪断速度γと剪断応力τが原点を通る比例関係を示すといえない場合には、非Newton流体であると判定することができる。
また、図12のグラフにおいて、被測定物3Bについては、落体の重量(mg)(密度(mg/cm)でもよい)が小さいものについての領域W1では、Casson流体として定義されるものに近しいの挙動を示し、落体の重量(mg)が大きいものについての領域W2では、原点を通らないためNewton流体ではないが、Newton流体と同様に線形(比例関係)の挙動を示すもの、として、解釈することもできる。
なお、本明細書において、「Newton流体」とは、図12に示す剪断速度と剪断応力の関係を示すグラフにおいて、原点を通る線形(比例関係)を示すものをいう。また、「非Newton流体」とは、「Newton流体」を除いた流体のことをいう。
<落下状態の判定>
また、以上に述べた被測定物の粘度の算出においては、落体が被測定物を等速度落下運動しているものと仮定しているが、実際には、等速度落下運動していない、つまりは、落下終末速度に到達していない可能性もある。この場合には、図12のグラフにも影響が出ることになるため、Newton流体/非Newton流体の判定について、誤った判定が行われることが懸念される。
この点については、図10に示す落体速度測定センサ5の構成と、図11に示す波形を用いることで、落体の落下の状態を判定することができる。
即ち、図11に示すごとく、一方のコイル対91の二つの極値間の第一経過時間Taと、他方のコイル対92の二つの極値間の第二経過時間Tbを比較することで、落体の落下の状態を判定するものである。
図11の波形L1において、仮に、両時間Ta・Tbが略同一であれば、それぞれ同一の距離に設定される、コイル対91・92におけるコイル同士の上下中心間距離D1・D2(D1=D2)を通過するのに同一の時間を要したことから、等速度落下運動しているものと判定することができる。一方で、波形L1において、仮に、上側のコイル対91についての第一経過時間Taが、下側のコイル対92についての第二経過時間Tbよりも大きい場合には、落体の速度が増加していると考えられるため、等速度落下運動をしていないものと判定することができる。さらに、波形L1において、仮に、上側のコイル対91についての第一経過時間Taが、下側のコイル対92についての第二経過時間Tbよりも小さい場合には、落体の速度が減少していると考えられるため、等速度落下運動をしていないものと判定することができる。
ここで、等速度落下運動をしない原因として、被測定物の粘度が低いために加速を続けてしまう場合や、粘度が高いために速度が減少してしまうなどといったことが考えられる。また、被測定物によっては、ある速度以上の領域で等速度落下運動が行われるということも考えられる。
以上のようにして、落体が等速度落下運動をしているか否か、また、どのような落下運動をしているか(加速をしているか、減速をしているか)、といった落下状態を判定することが可能となる。
また、仮に、落体が等速度落下運動をしていない場合には、図7(c)に示すごとく、上下移動アーム31(押出ピン15)にて初速度Vを与えることとするとともに、この初速度Vの調整を行うことによって、落体4について、測定容器11内において等速度落下運動を行わせるための調整を行うことが可能となる。即ち、第一経過時間Taと第二経過時間Tbが略同一となるように、初速度Vの調整を行うものである。
<測定作業の全体の流れ:実施例>
以上に述べた落体の落下速度や粘度の測定や流体の種別の判定を行う場合の一連の流れの例を、図13の流れ図に示す。
この流れ図に沿って説明すると、まず、落体の落下の初速度Vを設定し(ステップS1)、第一経過時間Taと第二経過時間Tbを測定する(ステップS2)。この第一経過時間Taと第二経過時間Tbの測定は、上述したタイムチャートに則って自動的に行われる(図9参照)。次に、演算制御装置9にて、各落体について、剪断速度と剪断応力の関係を示すグラフの勾配(図12参照)から粘度を算出するとともに(ステップS5)、その結果を出力する(ステップS6)。このような流れで、粘度を算出することが可能となる。
また、ステップS2とステップS5の間のステップS3において、第一経過時間Taと第二経過時間Tbの測定結果に基づき、等速度落下がなされているか否かの判定を行ってもよい。ここで、等速度落下の判定を行うのは、等速度落下を前提とする粘度の算出方法では、その算出結果(ステップS5で求めた粘度)の信頼性が低いことになるためである。
このステップS3では、演算制御装置9は、図10及び図11に示すごとく、一方のコイル対91の二つの極値間の第一経過時間Taと、他方のコイル対92の二つの極値間の第二経過時間Tbを比較し、両時間Ta・Tbの差分の絶対値が定数δ以内である場合(定数δは、被測定物の性状や装置特性により別途規定される定数)には、等速度落下がされているものと判定し(ステップS4)、そのまま粘度の算出を行うこととすることとできる(ステップS5)。
一方で、ステップS3において、両時間Ta・Tbの差分の絶対値が定数δよりも大きい場合には、等速度落下していないものと判定される(ステップS7)。この等速度落下をしていない原因としては、初速度Vが低い、若しくは、高い、ことが要因として考えられるため、初速度Vの変更が行われる(ステップS8)。この初速度Vの変更は、演算制御装置9が変更を促す表示など操作・表示装置10にすることで、測定者に任意に初速度Vの変更を行わせることや、演算制御装置9が自動的に変更を実行することとしてもよい。演算制御装置9による初速度Vの自動的な変更(調整)については、例えば、両時間Ta・Tbが略同一となるまで繰り返し行われることとしてもよい。また、この操作を、測定を開始する前の準備操作として行うこととしてもよい。
以上に述べた一連の流れによって、被測定物の粘度の算出、被測定物の流体の種別の判定(Newton流体/非Newton流体の判定)、等速度落下をしているか否かの判定、に役立てることができる。
本発明は、血液、飲料、塗料、薬品、酵母、ヨーグルト、マヨネーズ、樹脂など、落体がその中を自重で落下し得る各種のものについての粘度測定について利用することができ、また、Newton流体はもちろんのこと、非Newton流体として種別されるものについての粘度測定についても利用することができる。
1 落体送出装置
2 落体式粘度計
3 被測定物
4 落体
5 落体速度測定センサ
6 駆動装置
7 駆動装置
9 演算制御装置
10 操作・表示装置
11 測定容器
12 押出装置
13 装填用ホルダー
13d 縦孔
13e 突部
15 押出ピン
21 外筒
22 移動台
31 上下移動アーム
60 原点位置
61 第一停止位置
62 第二停止位置
63 上限位置
91 コイル対
92 コイル対

Claims (2)

  1. 測定容器内に入れられた被測定物の中を通過する落体の落下状態から粘度を測定する落体式粘度計であって、
    落体を測定容器内へ送出する押出装置と、
    前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間される一対のコイルを有する第一のコイル対と、前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間される一対のコイルを有し、前記第一のコイル対の下方に規定距離だけ離間して配置される第二のコイル対と、を具備する落体速度測定センサを有し、
    前記第一のコイル対を前記落体が通過する際に前記第一のコイル対に生じる二つの電位の極値の間の時間の間隔である第一経過時間と、前記第二のコイル対を前記落体が通過する際に前記第二のコイル対に生じる二つの電位の極値の間の時間の間隔である第二経過時間と、を測定し、前記第一経過時間と前記第二経過時間を比較することで、前記落体の落下状態を判定するとともに、
    前記落体の落下状態に応じて前記押出装置が前記落体に与える初速度を調整する
    ことを特徴とする落体式粘度計。
  2. 前記第一経過時間と前記第二経過時間が略同一となるように前記初速度を調整する
    ことを特徴とする請求項1記載の落体式粘度計。
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