JP5434559B2 - 消音ボックス付送風機 - Google Patents

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本発明は、換気送風機器など消音ボックス内部に送風機を内蔵して使用される消音ボックス付送風機に関するものである。
従来、この種の消音ボックス付送風機としては、箱状の機体の底面に開口した数か所のドレン穴を設け、さらに底面にレール状の部材を固定し、レール状の部材に嵌合するようにドレンパンを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その消音ボックス付送風機について、図6を参照しながら説明する。図6に示すように、機体吸込口101に吸込アダプター102と吸込側ダクト103を接続し、機体吹出口104に吹出アダプター105と吹出側ダクト106を接続して設置される箱状の機体107が設けられる。機体107の内部には、ケーシングとモーターとケーシング吸込口と羽根車を有した遠心送風機108が備えられている。機体底面109には、開口したドレン穴110が設けられ、ドレン穴110に対向してドレンパン111が配置されている。ドレンパン111には、ドレン水排出口112が配置され、機体底面109のドレン穴110がない部分にレール状の部材113が2本固定され、レール状の部材113にドレンパン111を嵌合させた構造となっている。
そして、遠心送風機108を運転すると、室内の空気は、吸込側ダクト103を通って、ケーシング吸込口114に向かい、遠心送風機108を介して吹出側ダクト106を通過し、室外に排気される。機体吸込口101から流入したドレン水は、ドレンパン111に設けられたドレン水排出口112を通り、ドレンパイプ115から排出される。
特開2005−98653号公報
このような従来のドレンパンを備えた消音ボックス付送風機においては、機体吸込口101から流入したドレン水は、機体底面109に開口した数か所のドレン穴110を通過した後にドレンパン111に入り、さらにドレンパン111の傾斜によりドレン水排出口112に導かれて排水されることとなる。消音ボックス付送風機の換気能力を向上するために内蔵の遠心送風機108の風量を増大した場合、機体107内部の負圧は大きくなるためにドレン水排出口112からの気体の逆流116が増加してドレン水の排水性は悪くなる。従来構造ではその対策として、ドレン水の排水性を確保する目的で、機体底面109のドレン穴110をドレン水が流れる抵抗を低減するためにドレン穴110の数を増加する必要があり、さらにドレンパン111の傾斜に沿ってドレン水が流れやすくするためにドレンパン111の傾斜角度116を大きくする必要があった。しかし、そのような対策を行った場合、機体107内部の気流はドレン穴110により機体底面109の表面が円滑ではなくなるために気流の乱れが生じ易く乱流の原因となり、その結果として機体107内部の圧力損失が増大して風量が低減する。さらに、ドレンパンの傾斜角度116を大きくした分、ドレンパン111自体の高さ寸法が大きくなり、製品全体の高さ寸法が大きくなる原因ともなるという課題を有していた。
そこで本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、ドレンパンの内部の気流を調整する構造を採用することで、内蔵の遠心送風機の舌部低昇圧領域まで気流をスムーズに流して風量を確保しつつ、かつ機体の高さ寸法を拡大することなく、ドレン水排出口にドレン水を導いてドレン水の排水性を向上させる消音ボックス付送風機を提供することを目的とする。
本発明の消音ボックス付送風機は、上記目的を達成するために、機体吸込口と機体吹出口を対向して側面に設けた箱状の機体と、この機体内部に備えた遠心送風機とで構成され、前記遠心送風機は、前記機体吹出口に対向した吐出口と渦巻状のスクロールとケーシング吸込口を設けたケーシング側板を側面に備え、羽根車を前記ケーシング吸込口近傍に固定したモーターにより駆動する消音ボックス付送風機であって、前記機体の底面を開口した機体底開口部を備え、この機体底開口部にドレン水排出口を機体吹出口側に向けて備えたドレンパンを接続し、前記機体には、前記機体吸込口を設けた側面の前記機体の底面側と前記機体吹出口を設けた側面の前記機体の底面側とをわたすように、前記遠心送風機のケーシング側板を保持する断面L型形状の送風機保持台を固定し、前記ドレンパンには、ドレンパン底面に対し垂直な整流面を有する気流整流板を設け、前記送風機保持台の一つの面と前記気流整流板はともに、前記機体吸込口から前記機体吹出口へと向かう方向に沿うように配置した構成としたものである。これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、機体吸込口と機体吹出口を対向して側面に設けた箱状の機体と、この機体内部に備えた遠心送風機とで構成され、前記遠心送風機は、前記機体吹出口に対向した吐出口と渦巻状のスクロールとケーシング吸込口を設けたケーシング側板を側面に備え、羽根車を前記ケーシング吸込口近傍に固定したモーターにより駆動する消音ボックス付送風機であって、前記機体の底面を開口した機体底開口部を備え、この機体底開口部にドレン水排出口を機体吹出口側に向けて備えたドレンパンを接続し、前記機体には、前記機体吸込口を設けた側面の前記機体の底面側と前記機体吹出口を設けた側面の前記機体の底面側とをわたすように、前記遠心送風機のケーシング側板を保持する断面L型形状の送風機保持台を固定し、前記ドレンパンには、ドレンパン底面に対し垂直な整流面を有する気流整流板を設け、前記送風機保持台の一つの面と前記気流整流板はともに、前記機体吸込口から前記機体吹出口へと向かう方向に沿うように配置したことにより、送風機保持台の一面と気流整流板の整流面に沿ってドレンパン内部に流入した気体が流れるため、ケーシング内部体積が小さいため羽根車での静圧昇圧率が低い部分とされている舌部低昇圧領域にて下方から上方に向かう気流が発生し、気流をブレード入口角方向に流入させることができるため、遠心送風機の風量を増大することができる。また、機体吸込口からの気流は整流面に沿って機体吹出口に向かって流れるため、気流に押されてドレン水が機体吹出口側に位置するドレン水排出口に向かって流れるので、風量を増大した場合に生じる機体内部の負圧の増大でのドレン水排出口からの気体の逆流に関わらず、ドレンパンの傾斜角度を大きくすることなくドレン水を円滑に排水できるという作用を有するので、風量を増大しつつ製品を薄型化しながらドレン水の排水性を良好にするという効果のある消音ボックス付送風機を提供することができる。
本発明の実施の形態1の消音ボックス付送風機の側面構成図 同消音ボックス付送風機の機体吹出口側から見た断面図 本発明の実施の形態2の消音ボックス付送風機の天面構成図 同消音ボックス付送風機の機体吹出口側から見た断面図 本発明の実施の形態3の消音ボックス付送風機の側面構成図 従来の消音ボックス付送風機の側面構成図
本発明の消音ボックス付送風機は、機体吸込口と機体吹出口を対向して側面に設けた箱状の機体と、この機体内部に備えた遠心送風機とで構成され、前記遠心送風機は、前記機体吹出口に対向した吐出口と渦巻状のスクロールとケーシング吸込口を設けたケーシング側板を側面に備え、羽根車を前記ケーシング吸込口近傍に固定したモーターにより駆動する消音ボックス付送風機であって、前記機体の底面を開口した機体底開口部を備え、この機体底開口部にドレン水排出口を機体吹出口側に向けて備えたドレンパンを接続し、前記機体には、前記機体吸込口を設けた側面の前記機体の底面側と前記機体吹出口を設けた側面の前記機体の底面側とをわたすように、前記遠心送風機のケーシング側板を保持する断面L型形状の送風機保持台を固定し、前記ドレンパンには、ドレンパン底面に対し垂直な整流面を有する気流整流板を設け、前記送風機保持台の一つの面と前記気流整流板はともに、前記機体吸込口から前記機体吹出口へと向かう方向に沿うように配置したものである。このような構成によれば、送風機保持台の一面と気流整流板の整流面に沿ってドレンパン内部に気体が流れ、ケーシング内部体積が小さいため羽根車での静圧昇圧率が低い部分とされている舌部低昇圧領域にて下方から上方に向かう気流が発生し、気流をブレード入口角方向に流入させることができるため、遠心送風機の風量を増大することができる。さらに、機体吸込口からの気流は整流面に沿って機体吹出口に向かって流れ、気流に押されてドレン水が機体吹出口側に位置するドレン水排出口に向かって流れるので、風量を増大した場合に生じる機体内部の負圧の増大でのドレン水排出口からの気体の逆流に関わらず、ドレンパンの傾斜角度を大きくすることなくドレン水を円滑に排水できるという作用を有する。すなわち、風量を増大しつつ製品を薄型化しながらドレン水の排水性を良好にすることができるという効果を奏する。
また、前記ドレン水排出口の上方5から20mmの位置に、このドレン水排出口の口径より大きい寸法の逆流防止板を前記ドレン水排出口の開口面と略平行に配置したことにより、風量を増大した場合に生じる機体内部の負圧の増大でのドレン水排出口からの逆流した気体が逆流防止板に衝突し、ドレン水をドレン水排出口まで円滑に排水できる。すなわち、風量を増大しつつドレン水の排水性を良好にすることができるという効果を奏する。
また、前記気流整流板は、断面L型形状とし、その一方の面をドレンパン底面に固定したことにより、気流整流板が補強リブと同様の効果を発揮するため、ドレンパンの振動を抑え、振動に伴う騒音を低減することができ、また振動・騒音の低減に伴いドレンパンの板厚を薄くすることができるという作用を有する。すなわち、ドレンパンの薄板化により材料費低減と製品の軽量化が図れるという効果を奏する。
また、前記気流整流板の前記機体吹出口側の端部と前記ドレンパンの前記ドレン水排出口側端部との間に隙間を設けたことにより、ドレンパン内部に溜まったドレン水を気流整流板で妨げることがないため、隙間からドレン水をドレン排出口まで円滑に流すことができるという作用を有する。すなわち、ドレン水の排水性を良好にすることができるという効果を奏する。
また、前記気流整流板は、前記機体吹出口方向の端部を前記ケーシング吸込口の鉛直方向中心位置までとしたことにより、ドレンパン内部に流入した気体を舌部低昇圧領域に向かって流すことができながら、ドレンパンの機体吹出口側のドレン水排出口近傍は気流整流板がないため、ドレンパン全体のドレン水をドレン水排出口まで円滑に流すことができるという作用を有する。すなわち、風量を増大しつつドレン水の排水性を良好にすることができるという効果を奏する。
また、前記送風機保持台は、水平面の端部を遠心送風機の舌部方向に向けた上方へ曲げたことにより、ドレンパン内部に流入した気体を舌部低昇圧領域に向かって流すことができるという作用を有するので、風量を増大することができるという効果を奏する。
また、機前記機体吸込口と対向した前記遠心送風機背面に吸音材を備え、前記吸音材の前記ドレンパン側の下部を前記遠心送風機の下部よりも上となる寸法としたことにより、吸音材の下部に空間ができるため、機体吸込口より流入した遠心送風機背面に衝突する機体吸込口からの直線的な気流が吸音材の下部の空間を通ってドレンパン内部へ流れやすくなり、気流に押されてドレン水が機体吹出口側に位置するドレン水排出口に向かって流れるという作用を有するので、ドレン水の排水性を良好にすることができるという効果を奏する。
また、前記機体吸込口と対向した前記遠心送風機背面に吸音材を備え、前記機体吸込口と前記吸音材の距離が前記ドレンパンに向かって大きくなるように前記吸音材を斜めに配置したものであり、吸音材の下方に向かって空間が大きくできるため、機体吸込口より流入した遠心送風機背面に衝突する機体吸込口からの直線的な気流が吸音材の下方の空間を通ってドレンパン内部へ流れやすくなり、吸音材への油の付着を低減できる。また、気流に押されてドレン水が機体吹出口側に位置するドレン水排出口に向かって流れるという作用を有するので、ドレン水の排水性を良好にすることができるという効果を奏する。
また、前記気流整流板は、前記機体吸込口から前記機体吹出口を結ぶ前記機体の中心に対し略対称に2個配置したことにより、気流整流板と送風機保持台でドレンパン内部の風路が閉塞されることがなく、送風機保持台の一面と気流整流板の整流面に沿ってドレンパン内部に気体が流れる。そのため、ケーシング内部体積が小さいため羽根車での静圧昇圧率が低い部分とされている舌部低昇圧領域にて下方から上方に向かう気流が発生し、気流をブレード入口角方向に流入させることができるため、遠心送風機の風量を増大することができる。また気流に押されてドレン水が機体吹出口側に位置するドレン排出口に向かって流すことができるという作用を有する。すなわち、風量を増大しつつドレン水の排水性を良好にすることができるという効果を奏する。
また、前記気流整流板は、前記機体吸込口から前記機体吹出口に向かって前記機体の側面方向に湾曲させることにより、ドレンパン内部に流入した気体を舌部低昇圧領域に向かって流すことができるという作用を有する。すなわち、風量を増大することができるという効果を奏する。
また、前記送風機保持板と前記気流整流板を一体で形成して送風機保持・整流板とし、この送風機保持・整流板の整流面には、気流通過用の開口を設けたことにより、部品点数を少なく簡易化できる。また、整流面の開口を介して舌部低昇圧領域にて下方から上方に向かう気流が発生し、気流をブレード入口角方向に流入させることができるため、遠心送風機の風量を増大することができるという作用を有するので、構造を簡易化しながら、風量を増大することができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態による消音ボックス付送風機の側面断面図、図2は同じく機体吹出口2側から見た断面図である。
図1、図2に示すように、本実施の形態による消音ボックス付送風機は、機体吸込口1と機体吹出口2を箱状の機体3の対向する側面に設けている。機体3には、機体吸込口1に吸込側ダクト4を接続する吸込アダプター5、および機体吹出口2には、吹出側ダクト7を接続する吹出アダプター6を配している。機体3の内部には、機体吸込口1から機体吹出口2に至る風路を有し、その風路に遠心送風機8を備えている。遠心送風機8には、機体吹出口2に対向した吐出口と渦巻状のスクロール41とケーシング吸込口42を設けたケーシング側板26を側面に備えている。羽根車43はケーシング吸込口近傍に固定されたモーター44により駆動される。機体3には、断面がL字型で、機体吸込口1を有する面と機体吹出口2を有する面とを連結する送風機保持台9が備えられている。遠心送風機8は、この送風機保持台9によって機体3に固定される。機体3の底面には、ドレン流出用の機体底開口部10を備えている。機体3の下部には、機体底開口部10から流出するドレンを受けるドレンパン11が設けられている。このドレンパン11には、ドレンを排水するドレン水排出口12が吹出側に設けられている。さらに、ドレンパン11には、ドレンパン11の底面に対し垂直な整流面14を有する気流整流板13が設けられている。この気流整流板13は機体吸込口1から機体吹出口2に向かう方向に配置する。
また、ドレン水排出口12の上方5から20mm(空間距離15)の位置に、ドレン水排出口12の口径より大きい寸法の逆流防止板16を配置した構成とする。
また、気流整流板13の断面はL型形状であり、L型形状の一面をドレンパン11の底面に固定した構成とする。
また、図1、2に示すように、気流整流板13のドレン水排出口12側の端部は、ドレンパン11のドレン水排出口12側端部との間に隙間17が設けられ、ドレン水の流れを妨げない構成とする。
上記構成により、ドレンパン内部に流入する気体は、送風機保持台9の一面と気流整流板13の整流面に沿って流れる。送風機保持台9の一面に沿って流れるドレンパン上面気流18は、機体吹出口2に向かって導かれ、遠心送風機8の舌部21の近傍に到達する。舌部低昇圧領域20は、ケーシング内部体積が小さいため羽根車での静圧昇圧率が低い部分とされている。この舌部低昇圧領域20にて下方から上方に向かう気流が発生し、気流をブレード入口角方向に流入させることができるため、遠心送風機8の風量を増大することができる。さらに、気流整流板13の整流面に沿って流れるドレンパン下面気流19によって、気流に押されたドレン水が機体吹出口2側に位置するドレン水排出口12に向かって流れるので、風量を増大した場合に生じる機体3内部の負圧の増大でのドレン水排出口12からの気体の逆流22に関わらず、ドレンパン傾斜角度28を大きくすることなくドレン水を円滑に排水できる。
また、ドレン水排出口12の付近に逆流防止板16を設けることで、風量を増大した場合に生じる機体内部の負圧の増大に起因するドレン水排出口12からの逆流22は、逆流防止板16に衝突するため、ドレン水のドレン水排出口12に向かう流れを逆流22によって妨げることなく、ドレン水をドレン水排出口12まで円滑に排水できる。
また、気流整流板13の断面をL型形状とすることにより、気流整流板13が補強リブと同様の効果を発揮するため、ドレンパン11の振動を抑えることができ、振動に伴う騒音を低減することができる。さらに、振動、騒音の低減に伴いドレンパン11の板厚を薄くすることができる。
また、気流整流板13とドレン水排出口側のドレンパン端部との間に隙間17を設けることにより、ドレンパン内部に溜まったドレン水を気流整流板13で妨げることがないため、ドレン水は隙間17からドレン水排出口12に向かって流れ、ドレン水を円滑に流すことができる。
このように本発明の実施の形態1の消音ボックス付送風機によれば、風量を増大しつつ製品を薄型化しながらドレン水の排水性を良好にすることができ、さらに、振動・騒音を低減しつつドレンパンを薄板化し、材料費低減と製品の軽量化が図れる。
(実施の形態2)
図3および図4に示すように、気流整流板13は、遠心送風機8のケーシング吸込口の舌部側23へ向かう方向へ湾曲24して方向を変えた構成とする。
また、気流整流板13の機体吹出口2側の端部は、遠心送風機8のケーシング吸込口の鉛直方向の略中心(図3における中心位置25)に位置している。
また、2個の気流整流板13を遠心送風機8のケーシング側板の真下からずらして配置した構成とする。
また、送風機保持台9の水平面端部29は遠心送風機8の舌部21の方向、すなわち上方へ曲げた構成とする。
上記構成により、ドレンパン11内部に流入した気体は、舌部側23へ向かう方向へ湾曲24させた気流整流板13に沿って流れ、遠心送風機8の舌部21の近傍に到達する。そのため、気流は、よりスムーズに舌部低昇圧領域20に向かって流れ、気流をブレード入口角方向に流入させることができ、遠心送風機8の風量を増大することができる(図3に示す気流A30)。
また、ドレンパン11の機体吹出口2側のドレン水排出口12の近傍には、気流整流板13がないため、ドレンパン11内部に流入した気体を舌部低昇圧領域20に向かって流しつつ、ドレンパン11全体のドレン水をドレン水排出口12まで円滑に流すことができる。
また、気流整流板13を2個とし、遠心送風機8のケーシング側板26の真下からずらして配置(図3におけるズレ27)したことにより、気流整流板13と送風機保持台9でドレンパン11内部の風路が閉塞されることがなく、送風機保持台9の一面と気流整流板13の整流面に沿ってドレンパン11内部に流入した気体が流れる。送風機保持台9と気流整流板13との間を通った気体は、遠心送風機8の吸込口に向かうため、舌部低昇圧領域20にて下方から上方に向かう気流B32となり、気流をブレード入口角方向に流入させ、遠心送風機8の風量を増大することができる。また、気流に押されてドレン水が機体吹出口2側に位置するドレン水排出口12に向かって流すことができる。
また、送風機保持台9の水平面端部29を遠心送風機8の舌部方向に向けた上方へ曲げたことで、気流は舌部低昇圧領域20にて下方から上方に向かって流れやすくなるため、よりスムーズに舌部低昇圧領域20に流入させることがき、風量を増大することができる。
このように本発明の実施の形態2の消音ボックス付送風機によれば、風量を増大しつつドレン水の排水性を良好にすることができる。
(実施の形態3)
図5に示すように、遠心送風機背面33には、吸音材34を備え、その吸音材34のドレンパン11側の下部(ドレンパン側下部35)は遠心送風機の下部(送風機側下部36)よりも上となる寸法とした構成とする。
また、吸音材34を、機体吸込口と吸音材の距離(距離B37)がドレンパン11に向かって大きくなるように斜めに配置した構成とする。
また、気流を整流する作用と送風機を保持する作用とを有するように、送風機保持・整流板38を、遠心送風機8を支え、ドレンパン11に鉛直な整流面を有したものとする。送風機保持・整流板38の整流面には、気流通過用の開口39を設けた構成とする。
上記構成により、吸音材34のドレンパン側下部35を送風機側下部36よりも上となる寸法としたため、吸音材34の下部に空間ができる。機体吸込口1より流入した気体は、遠心送風機背面33の吸音材34に衝突して下向きの気流(気流C40)となり、吸音材34の下方の空間を通ってドレンパン内部へ流れやすくなる。ため、気流に押されてドレン水機体吹出口側に位置するドレン水排出口12に向かって流れる。
また、機体吸込口1と吸音材34の距離37がドレンパン11に向かって大きくなるように吸音材34を斜めに配置したため、吸音材34の下方に向かって空間を大きくできる。そのため、機体吸込口1より流入した気体が、遠心送風機背面33に衝突して下向きの気流40となりやすく、よりスムーズに吸音材34の下方の空間を通ってよりドレンパン内部へ流れやすくなり、吸音材34への油の付着を低減できる。また、気流に押されてドレン水が機体吹出口2側に位置するドレン水排出口12に向かって流れる。
また、送風機保持・整流板38の整流面に気流通過用の開口39を設けたことにより、部品点数を少なく簡易化できる。また、整流面の開口を介して舌部低昇圧領域20にて下方から上方に向かう気流が発生し、気流をブレード入口角方向に流入させることができるため、遠心送風機8の風量を増大することができる。また、一体で形成したことにより、送風機保持・整流板38におけるドレンパン11の補強材としての強度も上がるため、ドレンパン11の振動を抑えることができ、振動に伴う騒音を低減することができ、さらに、振動、騒音の低減に伴いドレンパン11の板厚を薄くすることができることは言うまでもない。
このように本発明の実施の形態3の消音ボックス付送風機によれば、ドレン水の排水性を良好にすることができ、また、構造を簡易化しながら、風量を増大することができる。さらに、振動・騒音を低減しつつドレンパン11を薄板化し、材料費低減と製品の軽量化が図れる。
本発明にかかる消音ボックス付送風機は、風量を確保しつつ、かつ機体の高さ寸法を拡大することなく、ドレン水の排水性を高めることを可能とするものであるので、送風や気流冷却を用いた送風設備機器の用途等にも適用できる。
1 機体吸込口
2 機体吹出口
3 機体
8 遠心送風機
9 送風機保持台
10 機体底開口部
11 ドレンパン
12 ドレン水排出口
13 気流整流板
14 整流面
16 逆流防止板
17 隙間
23 (ケーシング吸込口の)舌部側
24 湾曲
25 (ケーシング吸込口の)中心位置
26 ケーシング側板
29 水平面端部
33 遠心送風機背面
34 吸音材
35 ドレンパン側下部
36 送風機側下部
38 送風機保持・整流板
39 開口

Claims (11)

  1. 機体吸込口と機体吹出口を対向して側面に設けた箱状の機体と、この機体内部に備えた遠心送風機とで構成され、前記遠心送風機は、前記機体吹出口に対向した吐出口と渦巻状のスクロールとケーシング吸込口を設けたケーシング側板を側面に備え、羽根車を前記ケーシング吸込口近傍に固定したモーターにより駆動する消音ボックス付送風機であって、前記機体の底面を開口した機体底開口部を備え、この機体底開口部にドレン水排出口を機体吹出口側に向けて備えたドレンパンを接続し、前記機体には、前記機体吸込口を設けた側面の前記機体の底面側と前記機体吹出口を設けた側面の前記機体の底面側とをわたすように、前記遠心送風機のケーシング側板を保持する断面L型形状の送風機保持台を固定し、前記ドレンパンには、ドレンパン底面に対し垂直な整流面を有する気流整流板を設け、前記送風機保持台の一つの面と前記気流整流板はともに、前記機体吸込口から前記機体吹出口へと向かう方向に沿うように配置したことを特徴とする消音ボックス付送風機。
  2. 前記ドレン水排出口の上方5から20mmの位置に、このドレン水排出口の口径より大きい寸法の逆流防止板を前記ドレン水排出口の開口面と略平行に配置したことを特徴とする請求項1記載の消音ボックス付送風機。
  3. 前記気流整流板は、断面L型形状とし、その一方の面をドレンパン底面に固定したことを特徴とする請求項1または2に記載の消音ボックス付送風機。
  4. 前記気流整流板の前記機体吹出口側の端部と前記ドレンパンの前記ドレン水排出口側端部との間に隙間を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の消音ボックス付送風機。
  5. 前記気流整流板は、前記機体吹出口方向の端部を前記ケーシング吸込口の鉛直方向中心位置までとしたことを特徴とする請求項1から4いずれか一項に記載の消音ボックス付送風機。
  6. 前記送風機保持台は、水平面の端部を遠心送風機の舌部方向に向けた上方へ曲げたことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の消音ボックス付送風機。
  7. 前記機体吸込口と対向した前記遠心送風機背面に吸音材を備え、前記吸音材の前記ドレンパン側の下部を前記遠心送風機の下部よりも上となる寸法としたことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の消音ボックス付送風機。
  8. 前記機体吸込口と対向した前記遠心送風機背面に吸音材を備え、前記機体吸込口と前記吸音材の距離が前記ドレンパンに向かって大きくなるように前記吸音材を斜めに配置したことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の消音ボックス付送風機。
  9. 前記気流整流板は、前記機体吸込口から前記機体吹出口を結ぶ前記機体の中心に対し略対称に2個配置したことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の消音ボックス付送風機。
  10. 前記気流整流板は、前記機体吸込口から前記機体吹出口に向かって前記機体の側面方向に湾曲したことを特徴とする請求項9記載の消音ボックス付送風機。
  11. 前記送風機保持台と前記気流整流板を一体で形成して送風機保持・整流板とし、この送風機保持・整流板の整流面には、気流通過用の開口を設けたことを特徴とする請求項9または10記載の消音ボックス付送風機。
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