JP5434314B2 - 印刷装置、及び搬送ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、印刷装置、及び搬送ユニットに関するものである。
従来から、シート状の記録媒体上に情報を記録する印刷装置が用いられており、この印刷装置には記録媒体を搬送する搬送ユニットが設けられている。この搬送ユニットは、回転することで記録媒体を搬送する搬送ローラーを有している。搬送ローラーには中実の棒状部材が一般的に使用されている。
搬送ローラーには、搬送ローラーを回転させるため又は搬送ローラーの回転により他の機器を駆動させるためのギア等の駆動部材が設けられている。駆動部材は搬送ローラーと共に回転することから、搬送ローラーと駆動部材との間の回り止め部として、搬送ローラーの外周面には切欠部(いわゆるDカット)が形成されている。また、駆動部材は、搬送ローラーが嵌合する孔部と、該孔部の内周面に設けられ切欠部と係合する係合部とを有している。
一方、中実の材料は重量およびコストが嵩むという課題があるため、特許文献1には、金属板を曲げ加工して円筒状に成形する技術が記載されている。
特開2006−289496号公報
しかしながら、上記従来技術を印刷装置の搬送ローラーに適用しようとした場合には、下記のような課題があった。
金属板の曲げ加工により成形した円筒軸は、金属板の一対の端部が互いに接する接続部を有している。そして、駆動部材との間の回り止め部としての切欠部は、上記接続部を跨いで設けられている。
円筒軸と駆動部材とが共に回転するときには、円筒軸の切欠部には軸周りでの付勢力が駆動部材の係合部から加えられる。ここで、上述したように、切欠部は接続部を跨いで設けられているので、駆動部材の係合部から加えられる軸周りでの付勢力は、接続部における一対の端部を周方向で互いに離間させるように作用する。
そのため、この付勢力による円筒軸の破損、例えば円筒軸の変形や外周面に形成されている塗装層の割れ等の不具合が生じる虞があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、円筒軸の切欠部に加えられる軸周りでの付勢力が、接続部における一対の端部を互いに離間させるように作用せず、円筒軸の破損を防止できる印刷装置、及び搬送ユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明の印刷装置は、金属板を曲げ加工して円筒状に形成された、記録媒体を搬送する搬送ローラーと、前記搬送ローラーを回転駆動する駆動部とを有する印刷装置であって、前記搬送ローラーは、前記金属板の一対の端部が互いに接する接続部と、外周面に形成され、前記接続部の非配置位置に設けられた切欠部と、前記外周面に形成され且つ前記接続部と接続して設けられる第2切欠部と、を有し、前記駆動部は、前記搬送ローラーを挿通する孔部と、前記孔部の内周に設けられ、前記接続部の非配置位置に設けられた前記切欠部に係合する係合部とを有しており、前記駆動部は、前記係合部を介して前記切欠部の周方向の端部に回転駆動力を作用させるという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明では、搬送ローラーにおける接続部と切欠部とが互いに離れて設けられているため、切欠部に軸周りでの付勢力が加えられた場合にも、この付勢力が接続部における一対の端部を互いに離間させるように作用せず、一対の端部が互いに離間しない。
また、本発明の印刷装置は、切欠部が、搬送ローラーの軸方向での端部を周方向の所定角度で切り欠いて形成されているという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明では、軸周りでの駆動力を伝えるギア等の駆動部材を搬送ローラーに取り付ける場合に、駆動部材を分割構造等とすることなく、搬送ローラーの端部側から駆動部材を取り付けることが可能となる。また、本発明では、略円筒状に形成する前の金属板から、その一部を打ち抜き加工等を用いて取り除くことで、搬送ローラーにおける切欠部が形成される。
また、本発明の印刷装置は、搬送ローラーが、切欠部と対向しつつ外周面に形成され且つ接続部と接続して設けられる第2切欠部を有するという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明では、搬送ローラーを形成する前の金属板から、その一部を打ち抜き加工等を用いて取り除くことで第2切欠部を形成し、金属板を曲げて略円筒状に形成した後に、第2切欠部を介して切欠部を形成することが可能となる。
また、本発明の印刷装置は、第2切欠部が、切欠部以上の大きさで形成されているという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明では、搬送ローラーを形成する前の金属板から、その一部を打ち抜き加工等を用いて取り除くことで第2切欠部を形成し、金属板を曲げて略円筒状に形成した後に第2切欠部を介して、打ち抜き加工等を用いて切欠部を形成することが可能となる。
また、本発明の搬送ユニットは、金属板を曲げ加工して円筒状に形成された搬送ローラーと、前記搬送ローラーを回転駆動する駆動部とを備えた搬送ユニットであって、前記搬送ローラーは、前記金属板の一対の端部が互いに接する接続部と、外周面に形成され、前記接続部の非配置位置に設けられた切欠部と、前記外周面に形成され且つ前記接続部と接続して設けられる第2切欠部と、を有し、前記駆動部は、前記搬送ローラーを挿通する孔部と、前記孔部の内周に設けられ、前記接続部の非配置位置に設けられた前記切欠部に係合する係合部とを有しており、前記駆動部は、前記係合部を介して前記切欠部の周方向の端部に回転駆動力を作用させるという構成を採用する。
また、本発明の搬送ユニットは、切欠部が、搬送ローラーの軸方向での端部を周方向の所定角度で切り欠いて形成されているという構成を採用する。
また、本発明の搬送ユニットは、搬送ローラーが、切欠部と対向しつつ外周面に形成され且つ接続部と接続して設けられる第2切欠部を有するという構成を採用する。
また、本発明の搬送ユニットは、第2切欠部が、切欠部以上の大きさで形成されているという構成を採用する。
また、本発明の円筒軸は、金属板を曲げ加工して円筒状に形成された円筒軸であって、金属板の一対の端部が互いに接する接続部と、外周面に形成され接続部の非配置位置に設けられる切欠部と、を有するという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明では、円筒軸における接続部と切欠部とが互いに離れて設けられているため、切欠部に軸周りでの付勢力が加えられた場合にも、この付勢力が接続部における一対の端部を互いに離間させるように作用せず、一対の端部が互いに離間しない。
また、本発明の円筒軸は、切欠部が、円筒軸の軸方向での端部を周方向の所定角度で切り欠いて形成されているという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明では、軸周りでの駆動力を伝えるギア等の駆動部材を円筒軸に取り付ける場合に、駆動部材を分割構造等とすることなく、円筒軸の端部側から駆動部材を取り付けることが可能となる。また、本発明では、円筒軸を形成する前の金属板から、その一部を打ち抜き加工等を用いて取り除くことで、円筒軸における切欠部が形成される。
また、本発明の円筒軸は、切欠部と対向しつつ外周面に形成され且つ接続部と接続して設けられる第2切欠部を有するという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明では、円筒軸を形成する前の金属板から、その一部を打ち抜き加工等を用いて取り除くことで第2切欠部を形成し、金属板を曲げて略円筒状に形成した後に第2切欠部を介して切欠部を形成することが可能となる。
また、本発明の円筒軸は、第2切欠部が、切欠部以上の大きさで形成されているという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明では、円筒軸を形成する前の金属板から、その一部を打ち抜き加工等を用いて取り除くことで第2切欠部を形成し、金属板を曲げて略円筒状に形成した後に第2切欠部を介して、打ち抜き加工等を用いて切欠部を形成することが可能となる。
プリンター1の全体構成図である。 搬送部3及び排紙部4の構成を示す概略図である。 搬送ローラー31の構成を示す概略図である。 第3駆動ギア37の平面図である。 大型金属板9の平面図である。 矩形板70の平面図である。 矩形板70に対する曲げ加工の前半の工程を示す概略図である。 矩形板70に対する曲げ加工の後半の工程を示す概略図である。 搬送ローラー本体71を枠部92から切り離す工程を示す概略図である。 搬送ローラー31と第3駆動ギア37とが接続された状態を示す概略図である。 第2搬送ローラー31Aの構成を示す概略図である。 第2矩形板70Aの平面図である。 略円筒状に形成された第2矩形板70Aの平面図である。 切欠部73を形成する工程を示す概略図である。 第2搬送ローラー31Aと第3駆動ギア37とが接続された状態を示す概略図である。
以下、本発明の印刷装置、搬送ユニット及び円筒軸に係る実施の形態を、図1から図15を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
以下の説明では、印刷装置として、インクを記録媒体である紙等に噴射し、文字や画像等の情報を記録するインクジェット式のプリンター(以下、単に「プリンター」と称する)の例を示す。
〔第1実施形態〕
まず、本実施形態に係るプリンター(印刷装置)1の構成を、図1を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るプリンター1の全体構成図である。
プリンター1は、記録媒体である紙等にインクを噴射し、文字や画像等の情報を記録する印刷装置である。プリンター1は、給紙部2と、搬送部(搬送ユニット)3と、排紙部4と、ヘッド部5と、制御部CONTとを有している。
給紙部2は、記録媒体である複数枚の記録紙(記録媒体、シート材)Pを保持すると共に、記録紙Pを搬送部3に向けて供給するものであって、給紙トレー21と、給紙ローラー22とを有している。
給紙トレー21は、複数枚の記録紙Pを保持するものであり、水平面との間に所定の角度(45°程度)を形成して設けられている。なお、記録紙Pとしては、インクによる印刷が可能なシート状の記録媒体が用いられ、普通紙、コート紙、OHP(オーバーヘッドプロジェクター)用シート、光沢紙及び光沢フィルム等が用いられる。
給紙ローラー22は、回転することで記録紙Pを搬送部3に向けて供給するローラーであり、給紙トレー21の搬送部3側に設けられている。なお、給紙ローラー22の外周面と対向する位置には不図示の分離パッドが設けられており、該分離パッドと給紙ローラー22とが協働して記録紙Pを一枚ずつ搬送部3に供給することができる。
搬送部3は、給紙部2から供給された記録紙Pを排紙部4に向けて搬送するものであり、且つ記録紙Pに対する印刷動作が行われる箇所である。搬送部3は、搬送ローラー(円筒軸)31と、従動ローラー32と、プラテン33と、ダイヤモンドリブ34と、駆動部6(図2参照)とを有している。
搬送ローラー31は、回転することで記録紙Pを所定の印刷位置に正確に搬送するためのローラーであって、水平面内且つ記録紙Pの搬送方向と直交する方向で延在し、略円筒状に形成された円筒軸である。搬送ローラー31は、搬送部3に設けられ略U字型の一対の軸受(図示せず)に回転自在に軸支され、駆動部6の駆動により回転する。なお、搬送ローラー31の詳細は後述する。
従動ローラー32は、略円柱状の部材であって、搬送ローラー31の軸方向に沿って間隔を空けて複数配置されている。また、従動ローラー32は、後述する搬送ローラー31の高摩擦層72(図3参照)に対向する位置に回転自在に設けられている。従動ローラー32には不図示の付勢バネが設けられており、この付勢バネの付勢力によって、従動ローラー32は搬送ローラー31の高摩擦層72に付勢されて接触している。このため、従動ローラー32は、搬送ローラー31の回転動作に従動して回転する。なお、従動ローラー32の外周面には、高摩擦層72との摺動による摩耗・損傷を緩和するため、例えばフッ素樹脂塗装等の低摩耗処理が施されている。
プラテン33は、ヘッド部5による記録紙Pへの印刷を行うときに、記録紙Pを下方から支持する箇所であり、水平面に略平行する上面を有している。
ダイヤモンドリブ34は、プラテン33の上面から上方に向けて突出する突部であり、搬送ローラー31の軸方向に沿って間隔を空けて複数配置されている。また、ダイヤモンドリブ34の頂面は、水平面と略平行に形成されており、この頂面によって印刷時の記録紙Pが下方から支持される。
排紙部4は、搬送部3から印刷後の記録紙Pを排出するものであって、排紙ローラー41と、排紙ギザローラー42とを有している。排紙ローラー41と排紙ギザローラー42とは、互いに相反する方向で回転でき、この回転によって記録紙Pを引き出して排出する。
ヘッド部5は、搬送部3に載置されている記録紙Pに対してインクを噴射するものであって、噴射ヘッド51と、キャリッジ52とを有している。
噴射ヘッド51は、制御部CONTの指示に従いインクを噴射する機器であって、その不図示の噴射口はダイヤモンドリブ34の頂面に対向して設けられている。キャリッジ52は、その下方に噴射ヘッド51を保持するものであって、搬送ローラー31の軸方向で往復移動自在に設けられている。また、キャリッジ52には、制御部CONTの支持に従い、キャリッジ52を往復移動させる不図示の駆動部が連結されている。
次に、搬送ローラー31を回転駆動させる構成について、図2を参照して説明する。
図2は、搬送部3及び排紙部4の構成を示す概略図であって、(a)は平面図、(b)は(a)のA矢視図である。
上述したように、搬送部3は駆動部6を有している。駆動部6は、搬送ローラー31を回転駆動させるものであって、モーター61と、ピニオンギア62とを有している。
モーター61は、制御部CONTの指示に従い搬送ローラー31を回転させる電動機である。すなわち、制御部CONTがモーター61を制御して駆動させ、搬送ローラー31の回転及び記録紙Pの正確な搬送を実現している。ピニオンギア62は、モーター61の出力軸に一体的に接続されているギアである。
搬送ローラー31には、第1駆動ギア35と、第2駆動ギア36と、第3駆動ギア37とが設けられている。
第1駆動ギア35は、搬送ローラー31を回転させるためのギアであって、搬送ローラー31における駆動部6設置側の端部に、圧入によって一体的に接続されている。また、第1駆動ギア35はピニオンギア62と互いに噛合しており、ピニオンギア62及び第1駆動ギア35を介してモーター61の駆動力が搬送ローラー31に伝達され、搬送ローラー31が回転する構成となっている。
第2駆動ギア36は、モーター61の駆動力を排紙ローラー41に伝達するためのギアであって、第1駆動ギア35よりも小さい径を有し、第1駆動ギア35と隣接して配置されている。また、第2駆動ギア36は、圧入によって搬送ローラー31に一体的に設けられている。
第3駆動ギア37は、搬送ローラー31の回転駆動力を不図示の他の機器に伝達するためのギアであって、搬送ローラー31の第1駆動ギア35と逆側の端部に設けられている。なお、第3駆動ギア37搬送ローラー31との接続方法は後述する。
排紙ローラー41における駆動部6側の端部には、排紙駆動ギア43が一体的に設けられている。また、排紙駆動ギア43と第2駆動ギア36との間には、中間ギア44が設けられ、中間ギア44は第2駆動ギア36及び排紙駆動ギア43のそれぞれと噛合している。すなわち、第2駆動ギア36、中間ギア44及び排紙駆動ギア43を介して、モーター61の駆動力が排紙ローラー41に伝達され、排紙ローラー41が回転する構成となっている。
次に、搬送ローラー31及び第3駆動ギア37の構成を、図3及び図4を参照して説明する。
図3は、搬送ローラー31の構成を示す概略図であって、(a)は側面図、(b)は斜視図、(c)は正面図である。
図4は、第3駆動ギア37の平面図である。
図3に示すように、搬送ローラー31は、所定の方向で延在する略円筒状に形成された円筒軸である。搬送ローラー31は、搬送ローラー本体71と、高摩擦層72と、切欠部73とを有している。
搬送ローラー本体71は、金属板を曲げて略円筒状に形成された円筒軸であり、金属板の一対の端部である第1端部(端部)74と第2端部(端部)75とが互いに接する接続部76を有している。接続部76は、搬送ローラー本体71の軸方向に沿って延在している。また、搬送ローラー本体71は、鋼板を用いて形成されており、その内外周面には例えば無電界ニッケルめっき等のめっき処理が施されている。
高摩擦層72は、搬送ローラー本体71の両端部以外の外周面に設けられ、記録紙Pとの間の摩擦係数を向上させるための塗装層である。高摩擦層72は、エポキシ系樹脂やポリエステル系樹脂からなる樹脂層と、該樹脂層表面に分散して配置されるセラミックス粒子とを有している。このセラミックス粒子には、酸化アルミニウム(アルミナ)、炭化珪素又は二酸化珪素等が用いられる。セラミック粒子は破砕処理によって粒径が調整されており、また、破砕処理を用いることでセラミック粒子は比較的鋭角な端部を有する形状となっている。
切欠部73は、第3駆動ギア37との回り止めに用いられるものであって、搬送ローラー本体71における一端部に設けられ、搬送ローラー本体71の外周面を周方向の所定角度Kで切り取った形状となっている。また、切欠部73は、接続部76の非配置位置に設けられている。より詳しくは、切欠部73は、接続部76と対向する位置、すなわち搬送ローラー本体71の中心軸を挟んで接続部76の反対側の位置に設けられている。
図4に示すように、第3駆動ギア37は、その中央部を厚さ方向で貫通する孔部37aと、孔部37aの内周面から突出する係合部37bとを有している。孔部37aは、搬送ローラー31の切欠部73側の端部が嵌合できる大きさで形成されている。また、孔部37aに搬送ローラー31を嵌合させたときには、切欠部73と係合部37bとは互いに係合し、搬送ローラー本体71と第3駆動ギア37とが相対的に回転しないように回り止めの役割を果たしている。
なお、切欠部73が搬送ローラー本体71の端部に形成されていることから、第3駆動ギア37を搬送ローラー31に取り付ける場合に、第3駆動ギア37を分割構造等とすることなく、搬送ローラー31の端部側から第3駆動ギア37を取り付けることが可能となる。
続いて、搬送ローラー31を形成する方法について説明する。
搬送ローラー31の形成の概略としては、まず、金属板からプレス加工(打ち抜き加工及び曲げ加工)によって略円筒状の搬送ローラー本体71を形成する。次に、搬送ローラー本体71の外周面を研磨(センターレス研磨)して、その径、真円度及び振れ(延在方向での湾曲)を調整する。次に、搬送ローラー本体71の内外周面及び端部にめっき処理を施す。最後に、搬送ローラー本体71の外周面に高摩擦層72を形成して、搬送ローラー31の形成が完了する。以下の説明では、プレス加工によって金属板から搬送ローラー本体71を形成する工程を、特に詳細に説明する。
プレス加工によって金属板から搬送ローラー本体71を形成する工程を、図5から図9を参照して説明する。
図5は、搬送ローラー本体71の材料となる大型金属板9の平面図である。
図6は、矩形板70の平面図である。
図7は、矩形板70に対する曲げ加工の前半の工程を示す概略図である。
図8は、矩形板70に対する曲げ加工の後半の工程を示す概略図である。
図9は、搬送ローラー本体71を枠部92から切り離す工程を示す概略図である。
本実施形態における搬送ローラー本体71の形成には、順送プレス加工が用いられる。この加工法は、材料である金属板を一定のピッチで搬送しつつ、金属板に対して順次にプレス加工(打ち抜き加工及び曲げ加工)を施すものである。
まず、図5に示すような、大型金属板9を準備する。大型金属板9は、1mm程度の厚みを持つ略矩形の鋼板であり、電気亜鉛めっき鋼板(SECC)や冷間圧延鋼板(SPCC)が用いられる。大型金属板9の一対の端部には複数の孔部91が、その端部に沿って所定の間隔を空けて設けられている。孔部91は、大型金属板9に対して順送プレス加工を行うときに、一定のピッチで大型金属板9を搬送するために用いられ、大型金属板9は、隣り合う孔部91の間隔毎に搬送される。
次に、図6に示すように、順送プレス加工における打ち抜き加工によって、大型金属板9から矩形板(金属板)70を形成する。すなわち、大型金属板9から領域S1及びS2の部分を打ち抜き、矩形板70及び枠部92を形成する。
矩形板70は、所定の方向で延在する略帯状の矩形金属板であって、大型金属板9から領域S1及びS2の部分が取り除かれることで形成される。なお、領域S2は、矩形板70と枠部92との間に位置する矩形の領域であり、矩形板70の端部に入り込んだ形状となっている。
矩形板70の一対の端部である第1端部74及び第2端部75は、矩形板70を略円筒状に形成したときに互いに接触して接続部76を形成する端部である。第1端部74及び第2端部75には、それぞれ凸部77及び凹部78が形成されている。凸部77及び凹部78は、凹部78に凸部77が嵌合することで、第1端部74及び第2端部75の延在方向でのずれを防止するためのものである。
枠部92は、矩形板70の延在方向と直交する方向で延在する略帯状の板部であって、大型金属板9から領域S1及びS2の部分が取り除かれることで形成される。上述した孔部91は、枠部92の幅方向での略中央部に配置されている。
矩形板70と枠部92との間には、それらを互いに連結する連結部93(いわゆるタイバー)が架け渡され、矩形板70は連結部93を介して枠部92に支持されている。連結部93は、領域S2の両側にそれぞれ設けられている。
次に、矩形板70に対して、図7及び図8に示す順送プレス加工における曲げ加工を施し、矩形板70を略円筒状に形成する。なお、図7及び図8は、図6における線視B−Bでの断面図である。
まず、図7(a)に示すように、第1雄型101と第1雌型102とで矩形板70を押圧し、矩形板70の幅方向での両端部を略円弧状に曲げる。なお、図7(a)では、矩形板70と、第1雄型101及び第1雌型102との間にそれぞれ隙間が形成されているが、この隙間は実際には存在せず、矩形板70と、第1雄型101及び第1雌型102とは互いに密着している。これは、図7(b)、図8(a)から(c)においても同様である。
次に、図7(b)に示すように、第2雄型103と第2雌型104とで矩形板70を押圧し、矩形板70の幅方向での中央部を略円弧状に曲げる。この曲げ加工により、矩形板70の断面形状は第2雄型103側に開口する略C字状となる。
次に、図7(c)に示すように、第1上型105及び第2上型106と、下型107との間に断面視略C字状に形成された矩形板70を配置し、且つ、矩形板70の内側に円柱状の芯型108を配置する。
ここで、第1上型105、第2上型106及び下型107の、それぞれのプレス面105a、106a及び107aは、いずれも形成される搬送ローラー本体71の外周面に応じた形状で形成されている。また、芯型108の外周面は、形成される搬送ローラー本体71の内周面に応じた形状で形成されている。なお、第1上型105及び第2上型106は、互いに独立して移動可能である。
次に、図8(a)に示すように、芯型108を静止させた状態で、第1上型105を下型107に向かって移動させ、矩形板70の第1端部74側を押圧し、略半円状に曲げる。なお、第1上型105及び第2上型106と同様に、下型107を一対の割型とし、図8(a)に示す工程の際に、第1上型105と同じ側の下型を第1上型105に向かって移動させてもよい。
次に、図8(b)に示すように、芯型108を下型107に向けて多少移動させると共に、第2上型106を下型107に向かって移動させ、矩形板70の第2端部75側を押圧し、略半円状に曲げる。
次に、図8(c)に示すように、第1上型105、第2上型106及び芯型108を共に下型107に向かって移動させ、矩形板70を押圧する。このとき、第1上型105及び第2上型106は、下型107に当接している。この押圧により、矩形板70は略円筒状に形成され、矩形板70から搬送ローラー本体71が形成される。また、矩形板70の第1端部74及び第2端部75は互いに接触し、接続部76が形成される。
最後に、図9に示すように、搬送ローラー本体71と連結部93との間を、カットラインCに従って切断する。上述したように、領域S2は矩形板70の端部に入り込んだ形状となっているため、上記切断と共に搬送ローラー本体71の端部には切欠部73が形成される。また、凸部77は凹部78に嵌合しているが、凹部78の底部と、該底部に対向する凸部77の縁部との間には、所定の隙間が形成されている。
以上で、順送プレス加工による搬送ローラー本体71の形成が完了する。
次に、略円筒状に形成された搬送ローラー本体71の外周面に対して、公知のセンターレス研磨加工を施す。この研磨加工によって、搬送ローラー本体71の径、真円度及び振れが適切な精度に調整される。
次に、搬送ローラー本体71の内外周面及び端部にめっき処理を施す。このめっき処理は、電界めっき及び無電界めっきのいずれであってもよい。このめっき処理によって、搬送ローラー本体71、特に第1端部74及び第2端部75における腐食を防止することができる。
最後に、搬送ローラー本体71の外周面に高摩擦層72を形成する。
まず、搬送ローラー本体71の両端部をマスキングし、エポキシ系樹脂やポリエステル系樹脂を溶媒中に分散させ、この溶液を搬送ローラー本体71の外周面に塗布し、樹脂層を形成する。次に、粉体塗装法を用いてアルミナ粒子等のセラミックス粒子を、上記樹脂層の表面に付着させる。最後に、加熱処理により樹脂層を硬化させ、セラミックス粒子が表面に配置された高摩擦層72が形成される。
なお、高摩擦層72を形成する方法としては、粉体塗装法の代わりに、セラミックス粒子を溶媒中に分散させ、この溶液を上記樹脂層の表面に塗布してもよい。また、予めセラミックス粒子をエポキシ系樹脂やポリエステル系樹脂と共に溶媒中に分散させ、この溶液を搬送ローラー本体71の外周面に塗布することで、セラミックス粒子を含んだ樹脂層を形成してもよい。
以上の形成方法によって、高摩擦層72及び切欠部73を有する搬送ローラー31の形成が完了する。
続いて、本実施形態に係るプリンター1の動作を、図1、図2及び図10を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、給紙部2における給紙ローラー22の回転により、給紙トレー21に載置された記録紙Pが搬送部3に向けて供給される。
駆動部6の作動により、搬送ローラー31が回転する。また、搬送ローラー31の外周面と接触して設けられる従動ローラー32が、搬送ローラー31と相反する方向で回転する。給紙部2から供給された記録紙Pは、搬送ローラー31と従動ローラー32との間に挟持され、また、搬送ローラー31の外周面には高摩擦層72が形成されているため、記録紙Pは搬送ローラー31の回転と共に正確に搬送される。
搬送ローラー31の回転により、記録紙Pは、プラテン33におけるダイヤモンドリブ34の頂面上に搬送される。ダイヤモンドリブ34上に載置された記録紙Pに対して、キャリッジ52と共に適切な位置に移動した噴射ヘッド51からインクが噴射され、文字や画像等の情報が印刷される。この印刷後、記録紙Pは排紙部4の排紙ローラー41及び排紙ギザローラー42の回転により排出される。
なお、搬送ローラー31には第3駆動ギア37が設けられており、搬送ローラー31の回転駆動力を、第3駆動ギア37を介して他の機器に伝達することができる。
ここで、搬送ローラー31と第3駆動ギア37との間に生じる回転の駆動力に関して、図10を参照して説明する。
図10は、搬送ローラー31と第3駆動ギア37とが接続された状態を示す概略図であり、(a)は側面図、(b)は(a)のD矢視図である。
図10(a)に示すように、第3駆動ギア37の孔部37aに搬送ローラー31の端部が嵌合しており、搬送ローラー31の切欠部73に第3駆動ギア37の係合部37bが係合している。そのため、搬送ローラー31の回転と共に、第3駆動ギア37が回転することができる。
図10(b)に示すように、搬送ローラー31が矢印Rで示す方向に回転する場合には、切欠部73における一方の第3端部79から係合部37bに対して、搬送ローラー31の軸周りの付勢力F1が加えられる。そして、付勢力F1が加えられることで、第3駆動ギア37が矢印Rで示す方向に回転する。
一方、第3端部79は、係合部37bから反力として、軸周りの付勢力F2を受ける。この付勢力F2は、第3端部79から接続部76に向かう方向で働くため、接続部76における第1端部74は第2端部75に付勢される。そのため、搬送ローラー31が矢印Rの方向に回転しても、第1端部74と第2端部75とを互いに離間させる力は発生せず、搬送ローラー31の破損、例えば搬送ローラー本体71の変形や高摩擦層72の破断等を防止できる。なお、この効果は、搬送ローラー31が矢印Rと逆の方向で回転した場合も同様である。
以上で、本実施形態に係るプリンター1の動作が完了する。
したがって、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
本実施形態によれば、搬送ローラー31の回転と共に生じ、その回転とは逆の方向で働く第3駆動ギア37からの付勢力が、接続部76における第1端部74と第2端部75とを互いに離間させるように作用しないことから、搬送ローラー31の破損を防止できるという効果がある。
〔第2実施形態〕
第2の実施形態に係るプリンター1を、図11から図15を参照して説明する。これらの図において、図1から図10に示す第1実施形態の構成要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態に係るプリンター1は、搬送ローラー31を除いて第1の実施形態と同様である。よって、以下、本実施形態に係る第2搬送ローラー(円筒軸)31Aについてのみ説明する。
まず、第2搬送ローラー31Aの構成を、図11を参照して説明する。
図11は、第2搬送ローラー31Aの構成を示す概略図であって、(a)は側面図、(b)は斜視図、(c)は正面図である。
第2搬送ローラー31Aは、所定の方向で延在する略円筒状に形成された円筒軸である。第2搬送ローラー31Aは、第2搬送ローラー本体71Aと、高摩擦層72と、切欠部73と、第2切欠部80とを有している。
第2搬送ローラー本体71Aの一方の端部には、切欠部73及び第2切欠部80が形成されている。なお、第2搬送ローラー本体71Aのその他の構成は、第1の実施形態における搬送ローラー本体71と同様である。
第2切欠部80は、切欠部73と対向する位置に配置され、第1端部74及び第2端部75が互いに接する接続部76と接続して設けられている。すなわち、第2切欠部80は、第2搬送ローラー31Aの軸方向から見た場合に、接続部76を跨ぐ位置に設けられている。また、第2切欠部80は、切欠部73以上の大きさで形成されている。
続いて、金属板からプレス加工(打ち抜き加工及び曲げ加工)によって略円筒状の第2搬送ローラー本体71Aを形成する工程を、図12から図14を参照して説明する。
図12は、第2矩形板70Aの平面図である。
図13は、略円筒状に形成された第2矩形板70Aの平面図である。
図14は、切欠部73を形成する工程を示す概略図である。
本実施形態における第2搬送ローラー本体71Aの形成には、第1の実施形態と同じく、順送プレス加工が用いられる。また、最初に準備する大型の金属板として、図5に示す大型金属板9を準備する。
次に、図12に示すように、順送プレス加工における打ち抜き加工によって、大型金属板9から第2矩形板(金属板)70Aを形成する。すなわち、大型金属板9から領域S1の部分を打ち抜き、第2矩形板70A及び枠部92を形成する。
第2矩形板70Aは、所定の方向で延在する略帯状の矩形金属板であって、大型金属板9から領域S1の部分が取り除かれることで形成される。
第2矩形板70Aの隅角部には、一対の第3切欠部81が形成されている。一対の第3切欠部81は、第2矩形板70Aが略円筒状に形成されたときに、第2切欠部80を形成するものである。
第2矩形板70Aと枠部92との間には、それらを互いに連結する第2連結部94(いわゆるタイバー)が架け渡され、第2矩形板70Aは第2連結部94を介して枠部92に支持されている。
次に、第2矩形板70Aに対して、図7及び図8に示す順送プレス加工における曲げ加工を施し、第2矩形板70Aを略円筒状に形成する。この工程は、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
曲げ加工が終了すると、第2矩形板70Aは、図13に示すような略円筒状に形成される(以下、略円筒状に形成された第2矩形板70Aを、第2搬送ローラー本体71Aと称する)。また、一対の第3切欠部81により、第2切欠部80が形成される。なお、この時点では、第2搬送ローラー本体71Aは、第2連結部94を介して枠部92に連結されている。
次に、図14に示すように、第2搬送ローラー本体71Aから打ち抜き片82を打ち抜き、切欠部73を形成する。
まず、打ち抜きダイ109に、第2搬送ローラー本体71Aを配置する。打ち抜きダイ109における、第2搬送ローラー本体71Aの第2切欠部80に対応する部分には、孔部109aが形成されている。
次に、打ち抜きパンチ110を第2切欠部80を介して打ち抜きダイ109に向かって移動させ、第2搬送ローラー本体71Aの端部(すなわち打ち抜き片82)を打ち抜く。この打ち抜き加工によって、第2搬送ローラー本体71Aには切欠部73が形成される。
また、打ち抜きパンチ110によって打ち抜かれた打ち抜き片82には、第2連結部94(図13参照)が接続されているため、この打ち抜き加工によって第2搬送ローラー本体71Aが枠部92から切り離される。
以上で、第2搬送ローラー本体71Aの形成が終了する。
最後に、第2搬送ローラー31Aと第3駆動ギア37との間に生じる付勢力に関して、図15を参照して説明する。
図15は、第2搬送ローラー31Aと第3駆動ギア37とが接続された状態を示す概略図である。
第3駆動ギア37の孔部37aに、第2搬送ローラー31Aの端部が嵌合している状態では、切欠部73には第3駆動ギア37の係合部37bが係合している。一方、孔部37aには、第2切欠部80に対応する係合部は設けられていないため、第2切欠部80に係合するものは存在しない。
第2搬送ローラー31Aが矢印Rで示す方向に回転する場合には、切欠部73の第3端部79には、第1の実施形態と同じく、係合部37bから反力としての付勢力F2が加えられる。一方、第2切欠部80の端部には何ら付勢力は発生しない。なお、付勢力F2は、第3端部79から接続部76に向かう方向で働くため、接続部76における第1端部74は第2端部75に付勢される。そのため、第2搬送ローラー31Aが矢印Rの方向に回転しても、第1端部74と第2端部75とを互いに離間させる力は発生せず、第2搬送ローラー31Aの破損、例えば第2搬送ローラー本体71Aの変形や高摩擦層72の破断等を防止できる。なお、この効果は、第2搬送ローラー31Aが矢印Rと逆の方向で回転した場合も同様である。
したがって、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
本実施形態によれば、第1の実施形態によって得られる効果に加え、第2矩形板70Aに一対の第3切欠部81を形成することで第2搬送ローラー本体71Aに第2切欠部80を形成し、第2切欠部80を介した打ち抜き加工によって切欠部73を形成することができるという効果がある。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、第1駆動ギア35及び第2駆動ギア36は、圧入によって搬送ローラー31に接続されているが、これに限定されるものではなく、搬送ローラーの端部に切欠部、また、第1駆動ギア35及び第2駆動ギア36に係合部を設けて回り止めとしてもよい。
また、上記実施形態では、切欠部73は搬送ローラー31及び第2搬送ローラー31Aの端部に設けられているが、第3駆動ギア37を分割構造等とする場合には、切欠部73を端部以外に形成してもよい。
また、第2の実施形態では、第2切欠部80は切欠部73以上の大きさで形成されているが、これに限定されるものではなく、第2切欠部80を切欠部73よりも小さく形成してもよい。この場合は、切欠部73を、第2切欠部80を介した打ち抜き加工で一度に形成することはできないが、他の方法(研削加工等)を用いて第2切欠部80を介して切欠部73を形成することは可能である。
1…プリンター(印刷装置)、3…搬送部(搬送ユニット)、31…搬送ローラー(円筒軸)、31A…第2搬送ローラー(円筒軸)、70…矩形板(金属板)、70A…第2矩形板(金属板)、73…切欠部、74…第1端部(端部)、75…第2端部(端部)、76…接続部、80…第2切欠部、P…記録紙(記録媒体、シート材)

Claims (8)

  1. 金属板を曲げ加工して円筒状に形成された、記録媒体を搬送する搬送ローラーと、前記搬送ローラーを回転駆動する駆動部とを有する印刷装置であって、
    前記搬送ローラーは、前記金属板の一対の端部が互いに接する接続部と、
    外周面に形成され、前記接続部の非配置位置に設けられた切欠部と、
    前記外周面に形成され且つ前記接続部と接続して設けられる第2切欠部と、を有し、
    前記駆動部は、前記搬送ローラーを挿通する孔部と、前記孔部の内周に設けられ、前記接続部の非配置位置に設けられた前記切欠部に係合する係合部とを有しており、
    前記駆動部は、前記係合部を介して前記切欠部の周方向の端部に回転駆動力を作用させることを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記切欠部は、前記搬送ローラーの軸方向での端部を、周方向の所定角度で切り欠いて形成されていることを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項又はに記載の印刷装置において、
    前記第2切欠部は、前記切欠部以上の大きさで形成されていることを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の印刷装置において、
    前記切欠部は、前記非配置位置として、前記接続部に対して中心軸を挟んで反対側に設けられることを特徴とする印刷装置。
  5. 金属板を曲げ加工して円筒状に形成された搬送ローラーと、前記搬送ローラーを回転駆動する駆動部とを備えた搬送ユニットであって、
    前記搬送ローラーは、前記金属板の一対の端部が互いに接する接続部と、
    外周面に形成され、前記接続部の非配置位置に設けられた切欠部と、
    前記外周面に形成され且つ前記接続部と接続して設けられる第2切欠部と、を有し、
    前記駆動部は、前記搬送ローラーを挿通する孔部と、前記孔部の内周に設けられ、前記接続部の非配置位置に設けられた前記切欠部に係合する係合部とを有しており、
    前記駆動部は、前記係合部を介して前記切欠部の周方向の端部に回転駆動力を作用させることを特徴とする搬送ユニット。
  6. 請求項5に記載の搬送ユニットにおいて、
    前記切欠部は、前記搬送ローラーの軸方向での端部を、周方向の所定角度で切り欠いて形成されていることを特徴とする搬送ユニット。
  7. 請求項又はに記載の搬送ユニットにおいて、
    前記第2切欠部は、前記切欠部以上の大きさで形成されていることを特徴とする搬送ユニット。
  8. 請求5〜7のいずれか一項に記載の搬送ユニットにおいて、
    前記切欠部は、前記非配置位置として、前記接続部に対して中心軸を挟んで反対側に設けられることを特徴とする搬送ユニット。
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