JP5434042B2 - 水晶振動子用素子の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、水晶振動子用素子を製造する技術に関する。
従来、ATカットの水晶ウェハから多数の水晶片を形成し、この水晶片に励振電極と引き出し電極を形成して多数の水晶振動子用素子を製造している。水晶振動子の周波数特性は、水晶振動子の水晶片の厚さによって決定される。近年求められている周波数特性は10MHzから数百MHzであり、その特性を達成するためには水晶片の厚みを数μmから数十μmにする必要がある。この水晶片を形成する際、水晶ウェハの厚さを水晶片の厚さに合わせると、薄過ぎて作業性と生産性が低下するので、水晶片を形成する際には図9に示すように、作業し易い厚さ、例えば300μmのウェハW1を使用して水晶片を形成する。
ウェハW1のような水晶基板から水晶片を形成する場合、エッチングにより凹部103を形成して凹部103の底部103aと裏面104との間の厚みを、周波数に応じて予め定められた水晶片の厚さに調整して底部103aに水晶片を形成する。そのためウェハW1では凹部103の形成後に、底部103aと裏面104間の厚みが所望の周波数特性を有する厚さかどうか調べる必要がある。そこで底部103aと裏面104間の水晶に対してプローブ110による周波数測定を行う。この周波数測定は、ウェハW1をステージ111(図9参照)に載置し、プローブ110を凹部103の底部に接触させることによって行われる。
このときウェハW1の裏面104は、全面がステージ111と接触する。ウェハW1から形成される水晶片は、裏面104がその一面となるように形成されるため、ステージ111に異物等がある場合、裏面104に異物が付着し、その結果異物が付着した水晶片が形成される虞がある。またステージ111上に微細な突出部が形成されていた場合、ウェハW1を載置すると裏面104と突出部とが接触して裏面104に接触痕が付き、その結果接触痕のついた水晶片が形成される虞がある。またステージ111の角に裏面104をぶつけて損傷する可能性があり、これによって損傷した水晶片が形成される虞がある。またレジストをウェハW1の表面102に塗布して露光を行い、その後レジストをウェハW1の裏面104に塗布して露光を行うような場合でも、同様の問題が発生する。このような水晶片では所望の周波数特性を得ることができないため、これらの水晶片は不良となり、水晶振動子用素子の生産効率低下の要因となっている。従って水晶片を形成するための形成領域に対する異物の付着や、他の部材の接触を防止することができる水晶振動子用素子の形成方法が求められている。
一方特許文献1には、予め中央部分を薄くして、周辺部を落とすだけで半導体ウェハの裏面研磨工程を省略すると共に、周辺部で中央部を保護して中央部を割れ難くした半導体ウェハが記載されている。しかしながら特許文献1に記載されているものは、半導体ウェハであり、水晶のウェハW1のように両面に積層マスクを形成してエッチングにより水晶片を個片化するものではない。そして特許文献1に記載されているように単純に中央部を薄くしただけでは、薄くした部分と外周部の厚い部分との厚みの差でフォトリソ工程時にギャップが生じて所望のレジストマスクが得られない可能性がある。またウェハは半導体ウェハであるため、ウェハを薄くすることによって割れ易くなるという課題があり、これを解決するために周辺部の厚さを厚くしている。しかしながら水晶ウェハは割れ難く、このような課題は存在しない。
実開昭61−186230号公報(2頁下部)
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、水晶振動子用素子の形成工程で、水晶振動子用素子群の形成領域に異物が付着することやその領域に傷がつくことを防止できる水晶振動子用素子の製造方法を提供することにある。
本発明の水晶振動子用素子の製造方法では、水晶基板に複数の水晶片の外形を形成するときに、電極を形成し、その後当該水晶片を個片化する水晶振動子用素子の製造方法において、
水晶基板の両面について、各々水晶振動子用素子を形成するために区画された複数の区画領域と互いに隣接する区画領域の間の境界部位とを含む水晶振動子用素子群の形成領域をエッチングして、当該水晶振動子用素子群の形成領域以外の水晶基板の周縁部を含む他の領域よりも薄くする工程と、
その後、前記水晶基板の一方の面における前記境界部位及び前記他の領域にマスクを形成し、当該水晶基板をエッチングして各区画領域の厚さ寸法を、目的とする周波数に対応する厚さとなっているか否かを測定するための寸法に調整する工程と、
次いで前記マスクを剥離した後、前記水晶基板の他方の面をステージ側に向けて当該水晶基板をステージ上に載置し、プローブ装置の測定端子を前記区画領域の底部に接触させて前記底部の周波数を測定する工程と、
前記底部の厚さが目的とする周波数に対応する厚さ寸法に達していない場合には、前記底部をエッチングにより目的とする周波数に対応する厚さ寸法に微調整する工程と、
次いで前記各々の区画領域に前記水晶片の外形形成用マスクを形成し、当該外形形成用マスクに沿って区画領域の水晶をエッチングにより除去し、水晶片の外形を形成する工程と、を含むことを特徴とする。

また前記水晶振動子用素子群の形成領域は、複数の水晶振動子用素子の形成領域が縦横に配列された領域である。また前記各々の形成領域における水晶基板の厚さを調整する工程の前の、水晶振動子用素子群の形成領域は、その深さが0.5ないし5μmである。そして本発明の水晶振動子用素子は、上記各水晶振動子用素子の製造方法により製造されたことを特徴としている。
本発明によれば、水晶基板から水晶振動子用素子用の水晶片を形成する前工程で、水晶基板の両面側における水晶振動子用素子群の形成領域全体を窪ませて他の領域よりも薄くし、この形成領域にマスクを形成して水晶基板の厚さを調整すると共に水晶片を形成する。このため水晶振動子用素子群の形成領域に他の部材が接触することがなくなるので、形成領域への異物の付着や接触痕の形成及び形成領域の損傷を防止することができる。そして形成領域で形成される水晶片が、異物や形成領域の損傷等の影響を受けなくなるため、この水晶片を基に形成される水晶振動子用素子では、特性劣化が抑えられ、所望の周波数特性を備えた水晶振動子用素子を提供することができる。
本実施形態の水晶振動子用素子の製造方法について、図1ないし図7を参照して説明する。本実施形態では、図1(a)に示すように水晶基板であるウェハWに1個の素子を形成するため形成領域となる区画領域50aを縦横に複数、例えば30×30のマトリックス状に配列している。これ区画領域50aの群の全体を素子群形成領域50と呼ぶとすると、本実施形態ではウェハWの表面20及び裏面40の素子群形成領域50に該当する部分に、例えば深さd1が0.5μmないし5μmの窪み部21、41を形成して他の領域よりも薄くし、その内部に区画領域50aを配列する。なお本実施形態では、図1(b)に示すように厚さdが30μmないし300μm、直径Rが3ないし8インチの水晶基板をウェハWとして使用しており、窪み部21、41はエッチングによって形成される。なお説明の便宜上図1(a)では、実際には目視できない区画領域50aの境界線を実線で示している。また区画領域50aは、30×30のマトリックス状に配列されているが、図1では1つの区画領域50aのみ示し、他の区画領域についてはその記載を省略している。また窪み部21、41の周縁部に形成される傾斜部についてはその記載を省略している。
窪み部21、41を形成する工程は、以下のように行われる。図2(a)に示すように、ウェハWの表面20及び裏面40にCr(クロム)及びAu(金)からなる金属膜2及びレジスト膜3を夫々成膜し、図2(b)に示すようにフォトリグラフィーによりレジストマスクを形成すると共にKI(ヨウ化カリウム)溶液により金属膜2をエッチングして積層マスク4を形成する。そして図2(c)に示すように弗酸溶液にウェハWを浸漬してウェハWに対してエッチングを行い、ウェハWの表面20及び裏面40の素子群形成領域50の全域に亘って夫々窪み部21及び窪み部41を形成し、図2(d)に示すように金属膜2とレジスト膜3を剥離する。なお本実施形態では、裏面40に金属膜2やレジスト膜3を成膜する成膜処理等の処理を行う場合、ウェハWを反転させて処理を行う。また図1(b)、図2(a)ないし図2(b)は、図1(a)に示すウェハWの直径に該当する矢視A−Aの断面を模式的に示したものである。
こうして得られたウェハWを用い、以下のようにして水晶振動子用素子は形成される。まず図3(a)に示すように、ウェハWの窪み部21、41と表面20及び裏面40に夫々金属膜5及びレジスト膜6が成膜される。そして図3(b)に示すように、窪み部21のレジスト膜6に対してフォトリグラフィーによりレジストマスクを形成すると共にKI(ヨウ化カリウム)溶液により金属膜5をエッチングして積層マスク7を形成する。なお本実施形態ではレジストマスクの形成は縮小投影露光により行われ、露光機の初期設定は、表面20の上に成膜されたレジスト膜6に対して所望のレジストマスクを得ることが可能となるように設定されている。また図3は、図2と同じく図1(a)の矢視A−Aの断面を示している。
露光後に現像を行ってレジストマスクを形成し、このレジストマスクに沿ってエッチングを行うと、表面20側の各区画領域50a間の境界部位13bに金属膜5とレジスト膜6とが残り、この境界部位13bに残った金属膜5とレジスト膜6とによって厚み調整用の積層マスク7が形成される。次いで図3(c)に示すように弗酸溶液にウェハWを浸漬してエッチングを行い、区画領域50aごとにウェハWの厚みを調整するための凹部13を形成する。そして図3(d)に示すように金属膜5とレジスト膜6を剥離する。凹部13が形成されると、凹部13の底部13aの領域に対応する水晶、即ち凹部13の底部13aと裏面40側の窪み部41の底面との間の水晶の厚さが、所望の周波数特性を有しているかどうか測定を行い確認する。この測定は図4に示すような周波数を測定するためのプローブ装置10を用いて行う。まず図4(a)に示すようにウェハWを搬送し、ステージ11上に載置する。次いで、図4(b)に示すようにウェハWの上方からプローブ装置10の測定端子10aを底部13aに接触させ、底部13aの周波数測定を行う。そして底部13aと窪み部41間の厚さが所望の厚さに達していない場合には底部13aに部分的なエッチングを行い、底部13aと窪み部41間の厚さを微調整する。
底部13aの領域に対応する水晶の厚さ(凹部13の底部13aと裏面40側の窪み部41の底面との間の水晶の厚さ)が、所望の周波数特性を得ることができる厚さに微調整されると底部13aの領域の水晶を用いて素子が形成される。まず図5(a)に示すように凹部13と、窪み部21、41、ウェハWの表面20及び裏面40に金属膜8及びレジスト膜9を成膜する。そしてこれらの金属膜8及びレジスト膜9に対して上述したフォトリソグラフィーとKI溶液によるエッチングを行い、図5(b)に示すように水晶片1の外形形成を行うための外形マスクパターン68を形成する。次いで、外形マスクパターン68に沿ってウェハWをエッチングして、図5(c)に示すようにウェハWから素子の基体となる水晶片1を形成し、残存している金属膜8とレジスト膜9を剥離する。このとき水晶片1は、細い橋形状の接続支持部15によってウェハWに接続支持された状態となる。
水晶片1が形成されると、図6(a)に示すように水晶片1の全面に金属膜16及びレジスト膜17が成膜され、図6(b)に示すようにフォトリソグラフィーとKI溶液によるエッチングによってマスクパターンが形成される。そして図6(c)に示すように金属膜16をエッチングして、励振電極51、52と引き出し電極53、54を形成し、レジスト膜17を除去すると共に、図6(d)に示すように例えばレーザーダイジングにより接続支持部15を切削することにより、図7に示すような個片の水晶振動子用素子が形成される。なお図5、図6は、図3に示すウェハWの+X側のウェハWの一部分のみを示している。
この水晶振動子用素子は、図7(a)、図7(b)に示すように、水晶片1の素子表面22に励振電極51、素子裏面42に励振電極52が形成され、励振電極51には引き出し電極53、励振電極52には引き出し電極54が夫々接続されている。この引き出し電極53、54は、接続している励振電極51、52が形成された素子表面22及び素子裏面42から、接続支持部15が形成されていた側面15aへと伸び、側面15aを介して対向する素子表面22及び素子裏面42へと延長されている。そのため引き出し電極53、34は側面15aで並ぶように形成されることになる。
上述した実施形態によれば、素子群形成領域50に窪み部21、41を形成してその全体を両面側から薄くした後、当該素子群形成領域50にフォトリソエッチングにより、区画領域50aごとに積層マスク7を形成し、各区画の厚さ調整、水晶片1の外形形成、各電極の形成を行う。そのため区画領域50aごとに積層マスク7を形成するためのフォトリソ工程による露光時や、底部13aと裏面40間の厚さの微調整を行うためのプローブ10を用いた周波数の測定時に、ステージ11等に載置されてもステージ11と対向する素子群形成領域50はステージ11から浮いた状態となってステージ11と接触しない。従って、素子群形成領域50への異物の付着や損傷を防止でき、この素子群形成領域50に配列された区画領域50aで形成される水晶振動子用素子への異物の付着や損傷を防止することができる。
またウェハWから水晶片1を形成し、励振電極51、52と、引き出し電極53、54とを形成する際に、素子群形成領域50の全面に形成された窪み部21、41によって、水晶振動子用素子は切り離されるまで全ての面が他の部材と接触しないことになるので、水晶振動子用素子の形成工程においても水晶片1に対する異物の付着、損傷等は抑止されることになる。そして形成される水晶振動子の特性劣化を防ぎ、所望の周波数特性を備えた水晶振動子用素子を形成することができる。これに対して、区画領域だけをウェハWの片面からエッチングして厚さを調整する場合には、載置台に設置される側の面に異物の付着し、また損傷しやすくなるという問題が生じるため、区画領域50aの群全体つまり素子群形成領域50の全体を予め薄くしておく方が優れている。
また本実施形態では、素子群形成領域50を薄くするために深さ0.5μmないし5μmの窪み部21、41を形成している。一方既述のように本実施形態では縮小投影露光によりレジストマスクの形成を行い、露光機の初期設定は、表面20の上に成膜されたレジスト膜6に対して所望のレジストマスクを得ることが可能となるように設定されている。そのため露光時に窪み部21、41のレジスト膜6に照射される光の結像位置が、この窪み部21、41の深さの分だけ変化する。従って所望のレジストマスクの形状と、実際に形成されるレジストマスクの形状との間には、窪み部21、41の深さの分だけギャップが生じることになる。しかしながら窪み部21、41の深さを0.5μmないし5μmとしているため、フォトリソ時に光の幅にギャップが生じたとしてもレジストマスクの形状のギャップを許容範囲内に抑えることができる。これにより焦点深度を修正して再設定できる機能のない露光機を使用する場合でも、精度高く露光を行い、所望のレジストマスクを得ることができる。
また窪み部21、41は、素子群形成領域50に異物が付着したり、素子群形成領域50が損傷したりすることを防止する目的で形成されており、その深さは5μmあれば充分に効果を発揮することが知られている。つまり窪み部21、41の深さが5μm以上であっても異物の付着や損傷を防止に効果を奏する。しかしながら、この深さを深くすると窪み部21、41を形成する工程で作業時間が増大することになるため、窪み部21、41を深くすることは好ましくない。そこで本実施形態では、窪み部21、41の深さを、0.5μmないし5μm程度にすることで窪み部21、41を形成する工程で作業時間が増大することを抑えている。
なお本発明の実施の形態としては、素子形成領域は実施形態の素子群形成領域50のようにウェハWの全体に亘る1つの領域でなくてもよい。例えば実施形態の素子形成領域を4分割して夫々の素子形成領域に窪み部を設け、各素子形成領域間が連結されないように個別化し、各素子形成領域で水晶振動子用素子を形成してもよい。また本実施形態では、矩形状の水晶振動子用素子の製造方法について説明したが、本発明の実施の形態としては、音叉型の水晶振動子用素子を製造する製造方法にも適用可能である。
次に本実施形態の水晶振動子用素子を使用した水晶振動子70について図8を参照して説明する。図8(a)、図8(b)に示すように水晶振動子70は、水晶振動子用素子の引き出し電極32、33を外装体(容器)71内に設けられた一対の電極72に導電性接着剤73によって電気的に接続する態様で固着することによって搭載する。そして外装体71の下部に設けられた外部電極74と電極72とは、外装体71内の配線を介して電気的に接続されており、この外部電極74を電子機器の電極と接続することによって水晶振動子用素子は電子部品と電気的に接続される。従って本実施形態の水晶振動子用素子を搭載した電子部品を提供することが可能となる。なおこのような電子部品としては、例えば通信機器や計測機器等がある。
本実施形態の水晶振動子用素子を得るためのウェハWについて説明するための第1の説明図である。 本実施形態の水晶振動子用素子の製造工程について説明するための第1の説明図である。 本実施形態の水晶振動子用素子の製造工程について説明するための第2の説明図である。 本実施形態のウェハWの周波数測定について説明するための説明図である。 本実施形態の水晶振動子用素子の製造工程について説明するための第3の説明図である。 本実施形態の水晶振動子用素子の製造工程について説明するための第4の説明図である。 本実施形態の水晶振動子用素子の斜視図である。 本実施形態の水晶振動子の平面図である。 従来のウェハW1の周波数測定について説明するための説明図である。
符号の説明
1 水晶片
2、5、8、16 金属膜
3、6、9、17 レジスト膜
4、7 積層マスク
10、110 プローブ
11、111 ステージ
13、103 凹部
13a 底部
13b 境界部位
15 接続支持部
20 表面
21、41 窪み部
22 素子表面
40 裏面
42 素子裏面
50 素子群形成領域(形成領域全体)
50a 区画領域(形成領域)
51、52 励振電極
53、54 引き出し電極
68 外形マスクパターン
70 水晶振動子
W、W1 ウェハ

Claims (4)

  1. 水晶基板に複数の水晶片の外形を形成するときに、電極を形成し、その後当該水晶片を個片化する水晶振動子用素子の製造方法において、
    水晶基板の両面について、各々水晶振動子用素子を形成するために区画された複数の区画領域と互いに隣接する区画領域の間の境界部位とを含む水晶振動子用素子群の形成領域をエッチングして、当該水晶振動子用素子群の形成領域以外の水晶基板の周縁部を含む他の領域よりも薄くする工程と、
    その後、前記水晶基板の一方の面における前記境界部位及び前記他の領域にマスクを形成し、当該水晶基板をエッチングして各区画領域の厚さ寸法を、目的とする周波数に対応する厚さとなっているか否かを測定するための寸法に調整する工程と、
    次いで前記マスクを剥離した後、前記水晶基板の他方の面をステージ側に向けて当該水晶基板をステージ上に載置し、プローブ装置の測定端子を前記区画領域の底部に接触させて前記底部の周波数を測定する工程と、
    前記底部の厚さが目的とする周波数に対応する厚さ寸法に達していない場合には、前記底部をエッチングにより目的とする周波数に対応する厚さ寸法に微調整する工程と、
    次いで前記各々の区画領域に前記水晶片の外形形成用マスクを形成し、当該外形形成用マスクに沿って区画領域の水晶をエッチングにより除去し、水晶片の外形を形成する工程と、を含むことを特徴とする水晶振動子用素子の製造方法。
  2. 前記周波数を測定する工程は、測定端子を各区画領域の底部に同時に接触させて前記底部の周波数を測定する工程であることを特徴とする請求項1記載の水晶振動子用素子の製造方法。
  3. 前記水晶振動子用素子群の形成領域は、複数の水晶振動子用素子の区画領域が縦横に配列された領域であることを特徴とする請求項1または2に記載の水晶振動子用素子の製造方法。
  4. 水晶基板の両面について、水晶振動子用素子群の形成領域を他の領域よりも薄くする前記工程は、水晶振動子用素子群の形成領域を他の領域よりも0.5ないし5μm薄くする工程であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の水晶振動子用素子の製造方法。
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