JP5433814B1 - 電子レセプトデータ変換システム及び電子レセプトデータ変換プログラム - Google Patents

電子レセプトデータ変換システム及び電子レセプトデータ変換プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電子レセプトデータを構成する様々なレコードやそのレコードに含まれる多様な項目に対する検索・抽出・加工・処理を容易にし、検診データや介護データなど医療福祉に関する他の分野のデータとの連携を可能にし、大容量のデータを分析の用途に関係なく短時間で作成できるデータ形式に変換する、電子レセプトデータ変換プログラムおよび変換システムを提供する。
【解決手段】
入力された電子レセプトデータファイルに含まれる全てのレコードの項目数を統一させる項目数調整処理手段と、入力された電子レセプトデータが、請求ファイル単位・レセプト単位・診療識別単位・診療報酬明細単位で識別出来る処理番号または請求ファイル単位・レセプト単位・処方基本レコード単位・診療報酬明細単位で識別出来る処理番号を各レコードに付与する、処理番号付与手段と、を備える。
【選択図】図2

Description

本願発明は、医療機関で作成する診療報酬明細書(以下、「レセプト」という)を電子化した電子レセプトデータを、分析に適したデータ形式に変換する電子レセプトデータ変換システム及び電子レセプトデータ変換プログラムに関する。
レセプトは、患者が医療機関で受けた診療について、患者の自己負担分以外の料金、すなわち医療保険負担分の料金を、医療機関が保険者(ここでは、公的医療保険の保険者、公的医療保険とは、具体的には、国民健康保険、全国健康保険協会、組合管掌健康保険、共済組合、など)に医療費を請求するために提出する医療費の明細書である。レセプトは、被保険者(患者)毎、月単位、入院外来別、医療保険別に分けて、A4サイズの規定フォーマットにまとめて記載されるものであり、病院、診療所、歯科診療所、調剤薬局で、膨大な数のレセプトが作成される。なお、以下、「医療機関」というときは、便宜的に病院、診療所、歯科診療所、調剤薬局のすべてを含むものとして記載する。
図123は、レセプト(医科入院外用)のフォームの例を示す。本願発明は、電子レセプトデータを利用したシステムに関するものであるが、レセプトに記載される事項は紙のフォームを示して説明した方がわかりやすいので、図123を参照しながら、レセプトの記載内容について簡単に説明する。
図123中、(A)で示す部分には、当該レセプトの診療年月や、当該医療機関のコード等が記入され、(B)で示す部分には、受診者(被保険者)の基本情報(氏名、生年月日、性別、保険者番号、記号番号など)が記載される。
図123中、(C)で示す部分には、受診者の傷病名・診療日数が記載される。複数の傷病名が記載されることも多い。それぞれの診療開始日や転帰(治癒、中止、死亡など)も記載される。
図123中、(D)で示す部分の左側は点数欄と言われ、定められた区分(初診、再診、在宅、投薬、注射、処置、手術・麻酔、検査、画像診断、など)ごとに、診療報酬点数表に従って、診療行為・薬剤・特定器材の内容と回数が記載される。ここで診療行為・薬剤・特定器材とは、厚生労働省が策定した診療報酬点数表において点数が定められた全ての項目を指し、初・再診料、検査料、調剤・処方料、注射料、処置料、手術料、麻酔料、薬剤料、特定保険医療材料料を含む。また、(D)で示す部分の右側は、摘要欄と言われ、診療行為、薬剤、特定器材の詳細な内容と点数と回数が記載される。
図123中、(E)で示す部分には、受診者が当該医療機関で受けた診療の合計点数が記載される。
このように作成された膨大な数のレセプトは、レセプトの合計を記載した診療報酬請求書と共に、保険種別に応じて都道府県内に一カ所ずつ設置された国民健康保険組合連合会もしくは社会保険診療報酬支払基金(これらを以下まとめて「審査支払機関」という)に提出される。審査支払機関はレセプトの審査を行い、レセプトに不備があった場合には、医療機関に審査支払機関から差し戻される(これを以下「返戻」という)。審査を通過したレセプトは、診療報酬請求書と共に保険者に送られ、保険者により診療報酬が医療機関に支払われる。
従来は、紙のレセプトにより医療機関から保険者への請求が行われてきたが、2011年度以降は、厚生労働省により一部の例外的な医療機関を除く全国の医療機関に対してオンラインによるレセプト請求が義務付けられ、現在では、医療機関からの保険者への診療報酬の請求は、ほとんど電子レセプトデータにより行われている。
次に、医科用の電子レセプトデータを例に、その構造について説明する。上に述べたオンラインによるレセプト請求は、厚生労働大臣が定める記録形式により電子的に記録された請求ファイルを各医療機関が作成して審査支払機関に送信することにより行われる。請求ファイルの記録形式はCSV形式であり、具体的には、項目の区切りをコンマで記録し、レコードの区切りは改行で記録等することにより、シーケンシャルにデータを記録する。
図4は、医科レセプトの請求ファイルを模式的に示した図である。図4の一段目が、請求ファイル全体のイメージを表現しており、当該請求ファイルを作成する医療機関に関する情報(医療機関情報)が先頭に記録され、それに続いて当該月に請求する対象となる各レセプトの内容がレセプト毎にシーケンシャルに記録され、請求ファイルの最後に診療報酬請求書の情報(診療報酬請求書情報)が記録される。また、図3は、医科レセプトの請求ファイルの各レコード項目の識別コードの記録順および記録の規定を示した表である。以下、図4及び図3を参照しながら、医科用電子レセプトの請求ファイルの内容についてさらに詳述する。
図4及び図3に示す通り、請求ファイルにおいて、当該医療機関の情報は、医療機関情報レコードとして、識別コードIRを先頭にして記録される(図123中、ほぼ(A)に該当する事項である)。
レセプトの内容は、以下の順番に各レセプト毎に記録される。まず、主として当該レセプトを識別すると共に当該患者に関する内容であるレセプト共通レコードが識別コードREを先頭として記録され、続いて、主として保険者に関するレセプト情報として、保険者レコード、公費レコードの内容と、必要に応じて国保連固有情報レコードの内容が、それぞれ識別コード、HO、KO、KHを先頭として記録される。なお、識別コードREの次に、識別コードHOまたはKOが必ず一つは存在し、識別コードHO及びKOが両方存在する場合があり、識別コードKOが複数存在する場合もある(図123中、ほぼ(B)に該当する事項である)。
続いて、傷病名に関する情報が傷病名レコードとして、識別コードSYを先頭として記録される。そして、識別コードSYで記録された傷病名に関する摘要情報である診療行為レコード、医薬品レコード、特定器材レコード、コメントレコード、日計表レコードの内容が、それぞれ識別コードSI、IY、TO、CO、NIに続いて記録される(図123中、ほぼ(C)、(D)に該当する事項である)。識別コードSYは、識別コードHO、KOまたはKHの次に必ず一つは存在し、複数存在する場合もある。識別コードSI、IY、TO、CO、NIは、必ず識別コードSYの次に存在し、その出現順は任意であるが、識別コードNIが出現する場合は必ず識別コードIYの次になる。なお、識別コードSI、IY、TOは、連続して存在する場合に、必要な項目が1レコードにしか記載されていない場合があり、その項目については前後の同一識別コードと共有する必要がある。
次に、症状詳記に関する情報が症状詳記レコードとして、識別コードSJを先頭として録される。なお、症状詳記レコードは必須の記録項目ではなく、存在しない場合もある。さらに、臓器提供を行った場合には、臓器提供者レセプト情報が続けて記録される。
レセプトに補正がある場合は、識別コードJYにより記録される事由レコードが含まれており(図11参照)、同一レセプト内の情報を変更する必要がある。
このように、請求ファイルでは、各レコード項目の記録の順番が厳密に規定されているが、必ずしもすべての項目についての記録がされているわけではない。また、紙のレセプトでは、レセプト毎に必ず記載されている項目、例えば医療機関に関する情報は、請求書ファイルでは先頭に記録されており、各レセプトの内容として記録されているデータには含まれていない。
各レコード項目の記録形式も厚生労働大臣による通知により詳細に規定されている。例えば、図17は、医療機関情報レコードの記録形式を定めた表である。医療機関情報レコードでは、識別コードIRに続いて、審査支払機関コード、都道府県コード、点数表コード、医療機関コード、予備、医療機関名称、請求年月日、マルチボリューム識別情報、電話番号を記録する。各項目の入力モードはそれぞれ英数、数字、漢字が指定されており、最大バイトや、固定または可変という項目形式も定められている。例えば、審査支払機関、都道府県といった項目は、項目形式が固定であって、予め定められているコードが記録される。一方、医療機関名称の項目は、最大バイト数(40バイト)が定められているが、名称が40バイトに満たない場合には、後続するスペースを省略してよいことになっている。また、電話番号の項目の記録は任意であり、記録しない場合は記録を省略できる。図124は、医療機関情報レコードの記録例を示している(社会保険診療報酬支払基金の資料より)。
同様に、図53は、傷病名レコードの記録形式を定めた表である。傷病名レコードでは、識別コードSYに続いて、傷病名コード、診療開始日、転帰区分、修飾語コード、傷病名称、主傷病、補足コメントを記録する。各項目の入力モードはそれぞれ英数、数字、漢字が指定されており、最大バイトや、固定または可変という項目形式も定められているが、修飾語コード、傷病名称、主傷病、補足コメントの記録は必須ではなく、またこれらの項目形式は可変であり、最大バイトに満たない場合には後続するスペースを省略してもよいことになっている。図125は、傷病名レコードの記録例を示している(社会保険診療支払基金の資料より)。
電子レセプトの請求ファイルは、上に述べたようにデータが構成されており、紙媒体で出力されているレセプトの再現を目的にデータが構成されている。請求ファイルは、各共通分類毎の項目の羅列であって、その位置は正規化されていない。従って、電子化されたデータではあるが、サンプリングなど必要な項目を複数レコードにまたがって抽出する場合、複雑なロジックが必要となる。
また、請求ファイルは印刷イメージをデータ化したものなので、データの並び順を無作為に変更すると、正確な情報が得られなくなる。このため、電子レセプトのデータを利用する場合、前後の関連性を持たせずにファイルを分割すると、必要な情報が取得できなくなる。
同様に、請求ファイルでは、各レコードに必要な共通な情報が一部のレコードに集約されていたり別々に分割して記録されていたりするので、目的に応じた単位では情報が完結していない。
従って、請求ファイルのデータベース化のためには、各レコードの前後の連続性の情報や各項目間の関連性の情報を導入しなければ、実現することができない。
また、請求ファイルに含まれている診療に関する情報を分析しようとする場合、記録されている診療の詳細情報は膨大な量のデータを含んでおり、データのマージ・並び替え等の操作及び通知の加減算等の集計処理に多くの時間を要し、分析業務を円滑に行うことができない。
ところで、2003年4月から、DPC(診断群分類)に基づいて評価される入院一日あたりの定額支払制度である、医療機関の包括支払制度(DPC/PDPS)が、特定機能病院から開始されており、現在、急性期病院で利用されている。この制度において調査のために収集されているDPC調査データは、診療録情報(日付情報、診断情報、患者情報等を含む)、医科点数表による出来高情報、診断群分類点数表により算定した患者に係る診療報酬請求情報、医科保険診療以外のある症例調査票、外来患者の医科点数表による出来高情報、施設調査票、で構成されており、全てのレコードに必要な情報が記述され、任意の一行を抽出しても情報が欠損することがない。このため、DPC調査データは、データベース化による分析性に優れたデータ形式といわれている。
そこで、下記の特許文献1では、電子レセプトデータを自動的にDPCデータに準拠したデータ形式に変換することができる電子レセプトデータ変換プログラム及び電子レセプトデータ変換システムが提案されている。
特開2011−118538号公報
特許文献1に開示された発明によれば、電子レセプトデータをDPCデータに準拠したデータ形式に変換することにより、患者の診療内容の詳細な分析や、患者単位あるいは医療機関単位での様々な視点に基づく分析が可能になる。
一方、電子レセプトデータを、国や都道府県レベルでの分析業務に生かそうとする場合には、単に電子レセプトデータを、情報に欠損がなく分析に必要なデータ形式に変換できるだけでなく、医療福祉サービスの適正化の観点から健診データや介護データとも連携でき個人のあらゆる健康情報を一元管理できるデータ形式に変換できること、国や地方公共団体レベルの分析であることから、様々な目的に応じて、大容量のデータの抽出・加工・処理を短時間で円滑に行うためのデータ形式に変換できること、等が求められる。特許文献1に開示された発明では、他の種類のデータとの連携は想定されておらず、また、国や地方公共団体レベルでの分析で扱うデータ量は想定されていないので、個人の様々な健康情報の一元管理や国・地方公共団体レベルの分析のための機能を十分に満たすとはいえない。
本願発明は、広く普及している電子レセプトデータを自動的にDPC調査データ形式と同様に、情報に欠損がなく分析に必要なデータ形式に変換でき、さらに、健康情報と医療福祉サービス内容との連動可能であり、大容量のデータを分析の用途に関係なく短時間で作成できるデータ形式に変換する、電子レセプトデータ変換プログラムおよび電子レセプトデータ変換システムを提供することを目的としている。
本願発明による電子レセプトデータ変換システムおよび電子レセプトデータ変換プログラムは、医療機関で作成するレセプトを厚生労働大臣が定める記録形式により電子的に記録した電子レセプトデータを医療機関または保険者単位かつ請求年月単位で入力して、分析に適したデータ形式に変換する電子レセプトデータ変換システムおよび電子レセプトデータ変換プログラムである。
上記の電子レセプトデータは、CSV形式で、シーケンシャルにデータが記録され、各レコードを識別するための2桁のアルファベットによる識別コードが、各レコードの先頭に記録された、医科レセプト・DPCレセプト・歯科レセプト及び調剤レセプトのそれぞれの請求ファイルとレセ電コード情報ファイルとを含んでいる。
上記の医科レセプトの請求ファイルは、以下カッコ内に記載する識別コードを先頭に記録した、医療機関情報レコード(IR)と、レセプト共通レコード(RE)と、レセプトの請求に係る内容を記録する保険者レコード(HO)・公費レコード(KO)・傷病名レコード(SY)・診療行為レコード(SI)・医薬品レコード(IY)・特定器材レコード(TO)及びコメントレコード(CO)と、を含み、1レセプト毎にレセプト共通レコード(RE)を先頭としてレセプトの内容を繰り返して記録したデータファイルである。
上記のDPCレセプトの請求ファイルは、以下カッコ内に記載する識別コードを先頭に記録した、医療機関情報レコード(IR)と、レセプト共通レコード(RE)と、レセプトの請求に係る内容を記録する保険者レコード(HO)・公費レコード(KO)・診断群分類レコード(BU)・傷病レコード(SB)・患者基礎レコード(KK)・外泊レコード(GA)・包括評価レコード(HH)・合計調整レコード(GT)・診療行為レコード(SI)・医薬品レコード(IY)・特定器材レコード(TO)及びコメントレコード(CO)とを含み、1レセプト毎にレセプト共通レコード(RE)を先頭としてレセプトの内容を繰り返して記録したデータファイルである。
上記の歯科レセプトの請求ファイルは、以下カッコ内に記載する識別コードを先頭に記録した、医療機関情報レコード(IR)と、レセプト共通レコード(RE)と、レセプトの請求に係る内容を記録する保険者レコード(HO)・公費レコード(KO)・傷病名部位レコード(HS)・歯科診療行為レコード(SS)・医科診療行為レコード(SI)・医薬品レコード(IY)・特定器材レコード(TO)及びコメントレコード(CO)とを含み、1レセプト毎にレセプト共通レコード(RE)を先頭としてレセプトの内容を繰り返して記録したデータファイルである。
上記の調剤レセプトの請求ファイルは、以下カッコ内に記載する識別コードを先頭に記録した、薬局情報レコード(YK)と、レセプト共通レコード(RE)と、レセプトの請求に係る内容を記録した保険者レコード(HO)と公費レコード(KO)と処方基本レコード(SH)と調剤情報レコード(CZ)と医薬品レコード(IY)と特定器材レコード(TO)とコメントレコード(CO)と摘要欄レコード(TK)及び基本料・薬学管理料レコード(KI)とを含み、1レセプト毎にレセプト共通レコード(RE)を先頭としてレセプトの内容を繰り返して記録したデータファイルである。
上記のレセ電コード情報ファイルは、上記した医科・DPC・歯科及び調剤の各レセプトの請求データに、補正後の内容について請求ファイルのデータと差分を生じたレコードを記録する補正データと、補正が発生した場所と補正事由とを記録した事由レコード(JY)を追加し、前後に管理用のレコードを付加したデータファイルである。
そして、本願発明による電子レセプトデータ変換システムおよび電子レセプトデータ変換プログラムは、入力された電子レセプトデータファイルに含まれる各レコードの項目の数をレコード毎にカウントし、すべてのレコード中で、1レコードにつき最大の項目数を表示して、最大値の設定と区切り文字の選択をユーザーに促す画面を表示させ、最大値の設定と区切り文字の選択が入力されると、順次各レコードに含まれる項目数をカウントし、設定された最大値になるまで指定された区切り文字を付加して、電子レセプトデータファイルを書き換えることにより、電子レセプトデータファイルに含まれる全てのレコードの項目数を統一させる項目数調整処理手段と、入力された電子レセプトデータが医科レセプト・DPCレセプト及び歯科レセプトの請求ファイルの場合は、全レコードの通し番号と、医療情報機関(IR)単位の通し番号と、レセプト共通レコード(RE)単位の通し番号と、診療行為レコード(SI)・医薬品レコード(IY)・特定器材レコード(TO)歯科診療行為レコード(SS)・医科診療行為レコード(SI)又はコメントレコード(CO)に含まれる項目「診療識別」単位の通し番号と、「診療識別」単位に含まれる後続レコードの点数、回数が記録されている範囲(以下、「診療報酬明細単位」という)を単位とする通し番号と、を採番して、採番された上記の通し番号から、入力された電子レセプトのすべてのレコードが、請求ファイル単位・レセプト単位・診療識別単位・診療報酬明細単位で識別出来る処理番号を各レコードに付与し、入力された電子レセプトデータが調剤レセプトの請求ファイルの場合は、全レコードの通し番号と、薬局情報レコード(YK)単位の通し番号と、レセプト共通レコード(RE)単位の通し番号と、レセプト共通レコード(RE)に属する処方基本レコード(SH)単位の通し番号と、処方基本レコード(SH)単位に含まれる後続レコードの点数、回数が記録されている範囲(以下、「診療報酬明細単位」という)とを単位とする通し番号とを採番して、採番された上記の通し番号から、入力された電子レセプトのすべてのレコードが、請求ファイル単位・レセプト単位・処方基本レコード単位・診療報酬明細単位で識別出来る処理番号を各レコードに付与する、処理番号付与手段と、を備えたことを特徴とする。
さらに、本願発明による電子レセプトデータ変換システムおよび電子レセプトデータ変換プログラムでは、入力された電子レセプトデータがレセ電コード情報ファイルである場合に、事由レコード(JY)を読み出して補正が発生した場所と補正事由を表示させてデータの更新の可否の入力を促し、更新の選択が入力されると、補正レコードに基づいてデータの更新を実行し、更新前のデータと共に、更新後のデータを保存する、補正レコード処理を実行させることができる。
本発明によれば、まず、広く普及しているにも関わらず直接分析するのが困難な電子レセプトデータを、分析に適したデータ形式に変換することが出来る。また、1960年代に、Avedis Donabedianは、医療の質の定義と評価方法を体系化し、医療の評価は、構造(ストラクチャ)、過程(プロセス)、結果(アウトカム)で評価すべきであると提唱し、その評価方法は現在も用いられているが、本発明によれば、こうした評価方法に従った分析が可能な多様な分析ファイルを、電子レセプトデータを変換することにより出力することが出来る。さらに、公的機関等が保有する健康情報や医療福祉サービスに関連する情報との連携が可能で、かつ大容量のデータを分析の用途に関係なく短時間で作成できるデータ形式に変換することが出来る。
電子レセプトデータ変換システムの概略構成を示すブロック図である。 電子レセプトデータ変換システムの処理のフローの概要を示す図である。 医科レセプトの請求ファイルの各レコード項目の識別コードの記録順および記録の規定を示した図表である。 医科レセプトの請求ファイルの構造を模式的に示した図である。 DPCレセプトの請求ファイルの各レコード項目の識別コードの記録順および記録の規定を示した図表である。 DPCレセプトの請求ファイルの構造を模式的に示した図である。 歯科レセプトの請求ファイルの各レコード項目の識別コードの記録順および記録の規定を示した図表である。 歯科レセプトの請求ファイルの構造を模式的に示した図である。 調剤レセプトの請求ファイルの各レコード項目の識別コードの記録順および記録の規定を示した図表である。 調剤レセプトの請求ファイルの構造を模式的に示した図である。 レセ電コード情報ファイルの構造を模式的に示した図である。 処理番号付与の処理を模式的に示した図である。 診療識別コードの例を示した図である。 レセプトプロフィールファイル45aを構成するレコードに含まれる項目とデータソースを表形式で示した図である。 レセプトプロフィールファイル45aを構成するレコードに含まれる項目とデータソースを表形式で示した図14の続きである。 レセプトプロフィールファイル45aを構成するレコードに含まれる項目とデータソースを表形式で示した図15の続きである。 医科およびDPCレセプトの請求ファイルの医療機関情報レコード(IR)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 歯科レセプトの請求ファイルの医療機関情報レコード(IR)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 調剤レセプトの請求ファイルの薬局情報レコード(YK)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 医科レセプトの請求ファイルのレセプト共通レコード(RE)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 医科レセプトの請求ファイルのレセプト共通レコード(RE)の項目およびその記録形式と内容を示す図20の続きである。 医科レセプトの請求ファイルのレセプト共通レコード(RE)の項目およびその記録形式と内容を示す図21の続きである。 医科レセプトの請求ファイルのレセプト共通レコード(RE)の項目およびその記録形式と内容を示す図22の続きである。 医科レセプトの請求ファイルのレセプト共通レコード(RE)の項目およびその記録形式と内容を示す図23の続きである。 DPCレセプトの請求ファイルのレセプト共通レコード(RE)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 DPCレセプトの請求ファイルのレセプト共通レコード(RE)の項目およびその記録形式と内容を示す図25の続きである。 DPCレセプトの請求ファイルのレセプト共通レコード(RE)の項目およびその記録形式と内容を示す図26の続きである。 DPCレセプトの請求ファイルのレセプト共通レコード(RE)の項目およびその記録形式と内容を示す図27の続きである。 歯科レセプトの請求ファイルのレセプト共通レコード(RE)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 歯科レセプトの請求ファイルのレセプト共通レコード(RE)の項目およびその記録形式と内容を示す図29の続きである。 歯科レセプトの請求ファイルのレセプト共通レコード(RE)の項目およびその記録形式と内容を示す図30の続きである。 調剤レセプトの請求ファイルのレセプト共通レコード(RE)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 調剤レセプトの請求ファイルのレセプト共通レコード(RE)の項目およびその記録形式と内容を示す図32の続きである。 調剤レセプトの請求ファイルのレセプト共通レコード(RE)の項目およびその記録形式と内容を示す図33の続きである。 医科レセプトの請求ファイルの保険者レコード(HO)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 医科レセプトの請求ファイルの保険者レコード(HO)の項目およびその記録形式と内容を示す図35の続きである。 DPCレセプトの請求ファイルの保険者レコード(HO)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 DPCレセプトの請求ファイルの保険者レコード(HO)の項目およびその記録形式と内容を示す図37の続きである。 DPCレセプトの請求ファイルの保険者レコード(HO)の項目およびその記録形式と内容を示す図38の続きである。 歯科レセプトの請求ファイルの保険者レコード(HO)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 歯科レセプトの請求ファイルの保険者レコード(HO)の項目およびその記録形式と内容を示す図40の続きである。 調剤レセプトの請求ファイルの保険者レコード(HO)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 調剤レセプトの請求ファイルの保険者レコード(HO)の項目およびその記録形式と内容を示す図42の続きである。 医科レセプトの請求ファイルの公費レコード(KO)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 医科レセプトの請求ファイルの公費レコード(KO)の項目およびその記録形式と内容を示す図44の続きである。 DPCレセプトの請求ファイルの公費レコード(KO)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 DPCレセプトの請求ファイルの公費レコード(KO)の項目およびその記録形式と内容を示す図46の続きである。 歯科レセプトの請求ファイルの公費レコード(KO)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 調剤レセプトの請求ファイルの公費レコード(KO)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 DPCレセプトの請求ファイルの診断群分類レコード(BU)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 病名ファイル45bを構成するレコードに含まれる項目とデータソースを表形式で示した図である。 病名ファイル45bを構成するレコードに含まれる項目とデータソースを表形式で示した図51の続きである。 医科レセプトの請求ファイルの傷病名レコード(SY)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 DPCレセプトの請求ファイルの傷病コード(SB)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 DPCレセプトの請求ファイルの傷病名レコード(SY)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 歯科レセプトの請求ファイルの傷病名部位レコード(HS)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 歯科レセプトの請求ファイルの傷病名部位レコード(HS)の項目およびその記録形式と内容を示す図56の続きである。 請求明細ファイル45cを構成するレコードに含まれる項目とデータソースを表形式で示した図である。 請求明細ファイル45cを構成するレコードに含まれる項目とデータソースを表形式で示した図58の続きである。 医科レセプトの請求ファイルの診療行為レコード(SI)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 医科レセプトの請求ファイルの診療行為レコード(SI)の項目およびその記録形式と内容を示す図60の続きである。 DPCレセプトの請求ファイルの診療行為レコード(SI)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 DPCレセプトの請求ファイルの診療行為レコード(SI)の項目およびその記録形式と内容を示す図62の続きである。 医科レセプトの請求ファイルの医薬品レコード(IY)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 医科レセプトの請求ファイルの医薬品レコード(IY)の項目およびその記録形式と内容を示す図64の続きである。 DPCレセプトの請求ファイルの医薬品レコード(IY)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 DPCレセプトの請求ファイルの医薬品レコード(IY)の項目およびその記録形式と内容を示す図66の続きである。 医科レセプトの請求ファイルの特定器材レコード(TO)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 医科レセプトの請求ファイルの特定器材レコード(TO)の項目およびその記録形式と内容を示す図68の続きである。 医科レセプトの請求ファイルの特定器材レコード(TO)の項目およびその記録形式と内容を示す図69の続きである。 DPCレセプトの請求ファイルの特定器材レコード(TO)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 DPCレセプトの請求ファイルの特定器材レコード(TO)の項目およびその記録形式と内容を示す図71の続きである。 医科レセプトの請求ファイルのコメントレコード(CO)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 DPCレセプトの請求ファイルのコメントレコード(CO)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 歯科レセプトの請求ファイルの歯科診療行為レコード(SS)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 歯科レセプトの請求ファイルの歯科診療行為レコード(SS)の項目およびその記録形式と内容を示す図75の続きである。 歯科レセプトの請求ファイルの歯科診療行為レコード(SS)の項目およびその記録形式と内容を示す図76の続きである。 歯科レセプトの請求ファイルの歯科診療行為レコード(SS)の項目およびその記録形式と内容を示す図77の続きである。 歯科レセプトの請求ファイルの歯科診療行為レコード(SS)の項目およびその記録形式と内容を示す図78の続きである。 歯科レセプトの請求ファイルの歯科診療行為レコード(SS)の項目およびその記録形式と内容を示す図79の続きである。 歯科レセプトの請求ファイルの歯科診療行為レコード(SS)の項目およびその記録形式と内容を示す図80の続きである。 歯科レセプトの請求ファイルの歯科診療行為レコード(SS)の項目およびその記録形式と内容を示す図81の続きである。 歯科レセプトの請求ファイルの医科診療行為レコード(SI)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 歯科レセプトの請求ファイルの医科診療行為レコード(SI)の項目およびその記録形式と内容を示す図83の続きである。 歯科レセプトの請求ファイルの医薬品レコード(IY)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 歯科レセプトの請求ファイルの医薬品レコード(IY)の項目およびその記録形式と内容を示す図85の続きである。 歯科レセプトの請求ファイルの特定器材レコード(TO)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 歯科レセプトの請求ファイルの特定器材レコード(TO)の項目およびその記録形式と内容を示す図87の続きである。 歯科レセプトの請求ファイルのコメントレコード(CO)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 調剤レセプトの請求ファイルの処方基本レコード(SH)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 調剤レセプトの請求ファイルの調剤情報レコード(CZ)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 調剤レセプトの請求ファイルの調剤情報レコード(CZ)の項目およびその記録形式と内容を示す図91の続きである。 調剤レセプトの請求ファイルの医薬品レコード(IY)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 調剤レセプトの請求ファイルの特定器材レコード(TO)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 調剤レセプトの請求ファイルの基本料・薬学管理料レコード(KI)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 調剤レセプトの請求ファイルの基本料・薬学管理料レコード(KI)の項目およびその記録形式と内容を示す図95の続きである。 調剤レセプトの請求ファイルの基本料・薬学管理料レコード(KI)の項目およびその記録形式と内容を示す図96の続きである。 医科レセプトの請求ファイルの日計表レコード(NI)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 DPCレセプトの請求ファイルの日計表レコード(NI)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 歯科レセプトの請求ファイルの日計表レコード(NI)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 行為明細ファイル45dを構成するレコードに含まれる項目とデータソースを表形式で示した図である。 行為明細ファイル45dを構成するレコードに含まれる項目とデータソースを表形式で示した図101の続きである。 行為明細ファイル45dを構成するレコードに含まれる項目とデータソースを表形式で示した図で102の続きである。 行為明細ファイル45dを構成するレコードに含まれる項目とデータソースを表形式で示した図103の続きである。 診療録ファイル45eを構成するレコードに含まれる項目とデータソースを表形式で示した図である。 診療録ファイル45eを構成するレコードに含まれる項目とデータソースを表形式で示した図105の続きである。 診療録ファイル45eを構成するレコードに含まれる項目とデータソースを表形式で示した図106の続きである。 診療録ファイル45eを構成するレコードに含まれる項目とデータソースを表形式で示した図107の続きである。 DPCレセプトの請求ファイルの患者基礎レコード(KK)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 DPCレセプトの請求ファイルの患者基礎レコード(KK)の項目およびその記録形式と内容を示す図109の続きである。 DPCレセプトの請求ファイルの外泊レコード(GA)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 包括診療行為ファイル45fを構成するレコードに含まれる項目とデータソースを表形式で示した図である。 包括診療行為ファイル45fを構成するレコードに含まれる項目とデータソースを表形式で示した図112の続きである。 DPCレセプトの請求ファイルのコーディングデータレコード(CD)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 包括請求明細ファイル45gを構成するレコードに含まれる項目とデータソースを表形式で示した図である。 包括請求明細ファイル45gを構成するレコードに含まれる項目とデータソースを表形式で示した図115の続きである。 包括請求明細ファイル45gを構成するレコードに含まれる項目とデータソースを表形式で示した図116の続きである。 DPCレセプトの請求ファイルの合計調整レコード(GT)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 DPCレセプトの請求ファイルの合計調整レコード(GT)の項目およびその記録形式と内容を示す図118の続きである。 DPCレセプトの請求ファイルの包括評価レコード(HH)の項目およびその記録形式と内容を示す図である。 個体識別子データファイルの項目を示す図である。 保険者マスタが蓄積する情報を示す図である。 レセプト(医科入院外用)のフォームの例を示した図である。 医療機関情報レコード(IR)の記録例を示した図である。 傷病名レコード(SY)の記録例を示した図である。
以下、図面を参照しながら、本発明による電子レセプトデータ変換システム(以下、「本システム」という)の実施の形態について説明する。最初に、図1及び図2を用いて、本システムの基本的な実施の形態について説明し、続いてより具体的な実施例について説明する。
<システムの概略構成>
図1は、この電子レセプトデータ変換システムの概略構成を示すブロック図である。サーバ1は、利用者(例えば、医療機関、保険者、都道府県、国等)に設置され、電子レセプトデータファイルを入力して変換を実行するコンピュータである。サーバ1は、データの入出力・記録・読出し・演算をはじめとするコンピュータ全体の動作を制御するCPU2、CPU2が直接アクセス可能な主記憶装置であって処理に必要なデータやプログラムを格納するメモリ3、本システムにおける処理を実行するためのプログラムやデータ等を格納するハードディスク等の記憶部4、データを入力するためのキーボードやマウスや光学ドライブなどの入力部5、データ入力画面や解析結果等を表示するCRTディスプレイや液晶ディスプレイなどの表示部6、解析結果や各種データを出力するプリンタなどの出力部7、ネットワークを介して他のコンピュータ等と通信するための通信インターフェイス8を備えている。
記憶部4は、本システムの処理の実行に必要なプログラム41、入力された電子レセプトデータファイルに前処理としてのファイル分割を実行した結果生成されるファイルを記憶する前処理済電子レセプトデータファイル記憶部42、電子レセプトデータファイルに対してフォーマットチェック処理を実行した結果生成されるデータを記憶するフォーマットチェック済電子レセプトデータファイル記憶部43、フォーマットチェック処理済みのファイルにさらに初期処理を実行した結果生成される初期処理済のファイルを記憶する初期処理済電子レセプトデータファイル記憶部44、本システムにおけるメインの処理である分析ファイル生成処理を実行して生成されるファイルを記憶する分析ファイル記憶部45、分析ファイルに対してさらに機能対策処理を実行して生成されるデータを記憶する機能対策処理済ファイル記憶部46、分析ファイルに対してさらに性能対策処理を実行して生成されるファイルを記憶する性能対策処理済みファイル記憶部47、本システムの処理を実行するために参照あるいは利用する様々なマスタを記憶するデータ処理用マスタ記憶部48、を有している。なお、本システムにより処理を行う電子レセプトデータファイルは、あらかじめ記憶部4に保存しておいてもよい。
記憶部4に保存されているプログラム41は、必要に応じてサーバ1のメモリ3にロードされ、必要なデータを記憶部4等から読み込むと共に、CPU2を含むサーバ1のハードウェアと協働して、本システムの処理を実行する。なお、記憶部4に保存されているデータファイルやマスタは、通信インターフェイス8を介して、外部のコンピュータから取り込むようにしてもよい。また、図1では、ハードウェアについて、単独のサーバとして構成しているが、必ずしも単独のサーバとして構成する必要はなく、複数のサーバに分散させてもよい。
<処理のフローの概要>
図2は、本システムの処理のフローの概要を示した図である。本システムでは、医療機関あるいは保険者単位かつ請求年月単位で電子レセプトデータの処理を実行して分析ファイルを生成し、それを繰り返すことにより、分析ファイルを蓄積するようになっている。従って、医療機関で作成される電子レセプトデータファイル40aを扱う場合には、請求年月単位で作成されているので、そのままサーバ1に入力して本システムによる処理を開始することができる。
一方、保険者が有している電子レセプトデータを入力して処理する場合や、都道府県や国レベル等による複数保険者の電子レセプトデータを入力して処理する場合は、一年分あるいは複数年分の電子レセプトデータをまとめてサーバ1に入力することになるので、前処理(F1)として、入力された電子レセプトデータファイル40bを請求年月単位に分割するファイル分割処理を実行する。前処理(F1)の結果生成される分割済電子レセプトデータファイル42aは、前処理済電子レセプトデータ記憶部42(図1参照)に保存され、本システムによる処理が開始されると、分割済電子レセプトデータファイル42aが一つずつ読み出されて入力されることになる。
前処理済電子レセプトデータ記憶部42から読み出された請求年月単位に分割された分割済み電子レセプトデータファイル42a又は医療機関からの請求年月単位に作成された電子レセプトとデータファイル40aが入力されると、データ処理用マスタ記憶部48に記憶されているデータ処理用マスタ群48iを参照しながら、フォーマットチェック処理(F2)が実行される。その結果生成されるエラー除去済みのフォーマットチェック済ファイル43aとエラーデータを保存するエラーファイル43bとが、フォーマットチェック済電子レセプトデータファイル記憶部43(図1参照)に保存される。
次に、フォーマットチェック済ファイル43aに対して、初期処理(F3)である項目数調整と処理番号付与と補正レコード処理の各処理(順番は問わない。また、補正レコード処理が必要ない場合もある)が実行され、その結果生成される正規化された初期処理済ファイル44aは、補正レコード処理前ファイル44bと共に、初期処理済み電子レセプトデータファイル記憶部44(図1参照)に保存される。
次に、初期処理済ファイル44aを構成する各レコードから必要なデータを取得し、必要に応じてデータ処理用マスタ記憶部48のデータ処理用マスタ群48iを参照しながら処理・加工を行い、必要な場合に桁・年号等のデータ形式調整を実行しながら、レセプトプロフィールファイル45a、病名ファイル45b、請求明細ファイル45c、行為明細ファイル45d、診療録ファイル45e、包括診療行為ファイル45f、包括請求明細ファイル45g(これらをまとめて以下「分析ファイル」という)の分析ファイル毎に、レコードを生成して出力していく(F4)。
さらに、これらの分析ファイルに対して、管理番号付与及び個体識別子付与の処理を行い(F5)、これらの分析ファイルを構成するレコードを完成させる。なお、各分析ファイルは、分析ファイル記憶部45(図1参照)に保存される。
生成された分析ファイルに対して、データ処理用マスタを参照してデータ分析のために必要性の高い情報を付与する機能対策処理(F6)を実行し、生成された機能対策処理済みファイル46iを機能対策処理済ファイル記憶部46(図1参照)に保存する。
また、生成された分析ファイルに対して、大量のデータ処理を高速に行うために用途別にデータを分割処理する性能対策処理(F7)を実行し、性能対策処理済ファイル47iは、性能対策処理済ファイル記憶部47(図1参照)に保存される。
上記した処理において、前半で実行されるF3の項目数調整と処理番号付与とは、後半の分析ファイル出力等の処理のための基礎となる重要な処理であり、本発明による電子レセプトデータ変換システムにおける特徴をなすものである。
<電子レセプトデータの構成>
次に、処理のフローの詳細な説明に先立ち、本システムで扱う電子レセプトデータについて説明する。本システムにおいて電子レセプトデータファイルとは、医科レセプト、DPCレセプト、歯科レセプト、調剤レセプトのそれぞれの請求ファイルと、レセ電コード情報ファイルを含むものとする。
医科レセプト、DPCレセプト、歯科レセプト及び調剤レセプトの請求ファイルとは、オンラインによるレセプト請求を行うために、医療機関(診療所、病院、歯科診療所、調剤薬局)が作成する、厚生労働大臣が定める記録形式によりレセプトの内容を電子的に記録したファイルである。これらの請求ファイルでは、背景技術の欄で説明したように、CSV形式で、レコード中の項目の区切りをコンマで記録し、レコードの区切りは改行で記録することにより、シーケンシャルにデータが記録されている。各レコードを識別するための2桁の識別コードが、各レコードの先頭に記録されている。
図3は、医科レセプトの請求ファイルのデータ構成、図4は、医科レセプトの請求ファイルの構造のイメージ、図5は、DPCレセプトの請求ファイルのデータ構成、図6は、DPCレセプトの請求ファイルの構造のイメージ、図7は歯科レセプトの請求ファイルの構成、図8は歯科レセプトの請求ファイルの構造のイメージ、図9は調剤レセプトの請求ファイルのデータ構成、図10は調剤レセプトの請求ファイルの構造のイメージを、それぞれ示した図である。図3、図5、図7、図9は、それぞれの請求ファイルに記録される各レコードを表形式で示しており、左側から順に、識別コード、レコード名称、レコードについての説明を記載し、表の右端の列において○が表示されているレコードは、後述する分析ファイル出力処理(F4、図2参照)において、データを取得するレコードである。
図3に示すように、医科レセプトの請求ファイルは、以下カッコ内に記載する識別コードに対応して、医療機関情報レコード(IR)、レセプト共通レコード(RE)、保険者レコード(HO)、公費レコード(KO)、国保連固有情報レコード(KH)、傷病名レコード(SY)、診療行為レコード(SI)、医薬品レコード(IY)、特定器材レコード(TO)、コメントレコード(CO)、日計表レコード(NI)、症状詳記レコード(SJ)、臓器提供を行った場合のレコード(TI、TR、TS、SY、SI、IY,TO、CO、NI,SJ)、診療報酬請求書情報レコード(GO)が、記録されている。図3中の説明欄に記載されているように、すべてのレコードについて記録がされない場合があり(例えば、識別コードKH及びSJや臓器提供に係る識別コードに係るレコードは存在しない場合がある)、一方、傷病名レコード等は複数存在する場合がある。
図4に示すように、識別コードIRは、1ファイルの先頭行に必ず存在し、識別コードGOは1ファイルの最終行に必ず存在する。従って、識別コードIRから、次の識別コードIRが出現するまでが1ファイルとなる。また、識別コードREは、1レセプトの先頭行に必ず存在し、次の識別コードREが出現するまでが1レセプトとなる。なお、図4に示すように、診療行為レコード(SI)、医薬品レコード(IY)、特定器材レコード(TO)、コメントレコード(CO)、日計表レコード(NI)は、まとめて「摘要情報」という。摘要情報のレコードは、傷病名レコード(SY)の次に必ず存在するが、摘要情報に含まれる各レコードの出現順は、必ずしも図3の表に示す順番ではなく、任意である。但し、日計表レコード(NI)が出現する場合は、医薬品レコード(IY)の次となる。
図5に示すように、DPCレセプトの請求ファイルは、以下カッコ内に記載する識別コードに対応して、医療機関情報レコード(IR)、レセプト共通レコード(RE)、保険者レコード(HO)、公費レコード(KO)、国保連固有情報レコード(KH)、コメントレコード(CO)、症状詳記レコード(SJ)、レセプト共通レコード(RE)、保険者レコード(HO)、公費レコード(KO)、国保連固有情報レコード(KH)、診断群分類レコード(BU)、傷病レコード(SB)、患者基礎レコード(KK)、診療関連レコード(SK)、外泊レコード(GA)、包括評価レコード(HH)、合計調整レコード(GT)、診療行為レコード(SI)、医薬品レコード(IY)、特定器材レコード(TO)、コメントレコード(CO),日計表レコード(NI)、症状詳記レコード(SJ)、コーディングデータレコード(CD)、レセプト共通レコード(RE)、保険者レコード(HO)、公費レコード(KO)、国保連固有情報レコード(KH)、傷病名レコード(SY)、診療行為レコード(SI)、医薬品レコード(IY)、特定器材レコード(TO)、コメントレコード(CO)、日計表レコード(NI)、症状詳記レコード(SJ)、臓器提供を行った場合のレコード(TI、TR、TS、SY、SI、IY,TO、CO、NI,SJ)、診療報酬請求書情報レコード(GO)が、記録されている。図5中の説明欄に記載されているように、すべてのレコードについて記録がされない場合があり(例えば、識別コードKH及びSJや臓器提供に係る識別コードに係るレコードは存在しない場合がある)、一方、公費レコード(KO)や傷病名レコード(SY)等は複数存在する場合がある。また、図6を用いて以下に説明するように、図5で繰り返し登場しているレコード(レセプト共通レコード〜国保連固有情報レコード、診療行為レコード〜症状詳記レコード、等)は、DPCレセプトの構成によって記録がされるか否かが決定される。
図6に示すように、識別コードIRは、1ファイルの先頭行に必ず存在し、識別コードGOは1ファイルの最終行に必ず存在する。従って、識別コードIRから、次の識別コードIRが出現するまでが1ファイルとなる。一方、DPCレセプトのレセプト単位の構成は、医科レセプトに比べて複雑である。
図6は、DPCレセプトの請求ファイルに含まれるレセプトの構造のイメージを示した図である。DPCレセプトの請求ファイルに含まれるレセプトには、3つのパターンが存在する。まず、単独のDPCレセプトであるか、総括レセプト(複数のレセプトが含まれる)であるかのパターンが存在し、総括レセプトには、複数の総括対象DPCレセプトを含む場合と、単独あるいは複数の総括対象DPCレセプトと総括対象医科入院レセプトを含む場合と、の2つのパターンが存在する。
図6中、(イ)は、出来高レセプトまたはDPCレセプトが1枚の場合、すなわち、同月内の入院が1回で全てがDPC請求だった場合が該当する。この場合、レセプト共通レコード(RE)は一つのみ存在し、レセプト共通レコード中の項目レセプト総括区分コードの値が0であるレコードのみとなる。なお、レセプト総括区分コードは、0であればDPCレセプト、1であれば総括レセプト、2であれば総括対象DPCレセプト、3であれば総括対象医科入院レセプトであることを表す。
図6中、(ロ)は、総括レセプトを示しており、この総括レセプトには、複数の総括対象DPCレセプト(図6中、(ハ)参照)、又は、総括対象DPCレセプトと総括対象医科入院レセプト(図6中(ニ)参照)が含まれている。総括対象DPCレセプトが複数存在する場合とは、同月内の入院が複数回で、すべてDPC請求だった場合が該当する。この場合、レセプト共通レコード(RE)は複数存在する。レセプト共通レコード(RE)中のレセプト総括区分の値が1であると、これが総括レセプトに関する情報であり、最初に出現する。次に出現する複数のレセプト共通レコードの数が、総括対象レセプトの枚数となり、そのすべてのレセプト総括区分の値が2である場合は、総括対象DPCレセプトの枚数となる。
図6中で示す総括レセプトでは、複数の総括対象DPCレセプトと総括対象医科入院レセプトが含まれている。レセプト総括区分が3の場合は、総括対象医科入院レセプトであって、出来高での入院が1つにまとめられる。
以下、DPCレセプトにおいて、1レセプトとは、最初に出現するレセプト共通レコード(RE)から次のレセプト共通レコード(RE)が出現するまでのレコード群を表し、子レセプトとは、総括レセプト内に存在する総括対象DPCレセプト、総括対象医科入院レセプトの総称とする。
なお、図6に示すように、診療行為レコード(SI)、医薬品レコード(IY)、特定器材レコード(TO)、コメントレコード(CO)、日計表レコード(NI)は、総括対象DPCレセプトの場合はまとめて「出来高情報」といい、総括対象医科入院レセプトの場合はまとめて「摘要情報」という。出来高情報のレコードは、診療関連レコード(SK)または外泊レコード(GA)または合計調整レコード(GT)の次に必ず存在するが、これらのレコードの出現順は、必ずしも表に示した順番ではなく、任意である。但し、日計表レコード(NI)が出現するのは、医薬品レコード(IY)の次となる。また、摘要情報のレコードは、傷病名レコード(SY)の次に必ず存在するが、これらのレコードの出現順は、必ずしも表に示した順番ではなく、任意である。但し、日計表レコード(NI)が出現するのは、医薬品レコード(IY)の次となる。
図7に示されるように、歯科レセプトの請求ファイルは、以下カッコ内に記載する識別コードに対応して、医療機関情報レコード(IR)、レセプト共通レコード(RE)、保険者レコード(HO)、公費レコード(KO)、国保連固有情報レコード(KH)、傷病名部位レコード(HS)、歯科診療行為レコード(SS)、医科診療行為レコード(SI)、医薬品レコード(IY)、特定器材レコード(TO)、コメントレコード(CO)、日計表レコード(NI)、症状詳記レコード(SJ)、診療報酬請求書情報レコード(GO)が、記録されている。図7中の説明欄に記載されているように、すべてのレコードについて記録がされない場合があり(例えば、識別コードKH及びSJに係るレコードは存在しない場合がある)、一方、傷病名部位レコード等は複数存在する場合がある。
図8に示すように、識別コードIRは、1ファイルの先頭行に必ず存在し、識別コードGOは1ファイルの最終行に必ず存在する。従って、識別コードIRから、次の識別コードIRが出現するまでが1ファイルとなる。また、識別コードREは、1レセプトの先頭行に必ず存在し、次の識別コードREが出現するまでが1レセプトとなる。
なお、図8に示すように、歯科診療行為レコード(SS),医科診療行為レコード(SI)、医薬品レコード(IY)、特定器材レコード(TO)、コメントレコード(CO)、日計表レコード(NI)は、まとめて「診療行為情報」という。診療行為情報のレコードは、傷病部位名レコード(HS)の次に必ず存在するが、これらのレコードの出現順は、必ずしも表に示した順番ではなく、任意である。但し、日計表レコード(NI)が出現するのは、医薬品レコード(IY)の次となる。
図9に示されるように、調剤レセプトの請求ファイルは、以下カッコ内に記載する識別コードに対応して、薬局情報レコード(YK)、レセプト共通レコード(RE)、保険者レコード(HO)、公費レコード(KO)、国保連固有情報レコード(KH)、処方基本レコード(SH)、調剤情報レコード(CZ)、医薬品レコード(IY)、特定器材レコード(TO)、コメントレコード(CO)、摘要欄レコード(TK)、基本料・薬学管理料レコード(KI)、診療報酬請求書情報レコード(GO)が、記録されている。図9中の説明欄に記載されているように、すべてのレコードについて記録がされない場合があり(例えば、識別コードKHに係るレコードは存在しない場合がある)、一方、公費レコードや処方基本レコード等は複数存在する場合がある。
図10に示すように、識別コードYKは、1ファイルの先頭行に必ず存在し、識別コードGOは1ファイルの最終行に必ず存在する。従って、識別コードYKから、次の識別コードYKが出現するまでが1ファイルとなる。また、識別コードREは、1レセプトの先頭行に必ず存在し、次の識別コードREが出現するまでが1レセプトとなる。
なお、図10に示すように、処方基本レコード(SH)、調剤情報レコード(CZ)、医薬品レコード(IY)、特定器材レコード(TO)、コメントレコード(CO)は、まとめて「処方情報」という。
最後に、図11を用いて、レセ電コード情報ファイルの構造について説明する。レセ電コード情報ファイルは、審査支払機関から保険者等へ請求を行うために定められた記録形式によるファイルである。各医療機関で作成されたレセプトの請求ファイルは、審査支払機関で審査され、審査後に請求が決定されると、各レセプトの請求データ(図11中、(あ)参照)に補正データ(図11中、(い)参照)を追加し、前後に管理用のレコードである、レセプト管理レコード(MN)、審査運用レコード(EX)及びレコード管理情報レコード(RC)を付与する。請求データは、審査支払機関で受け付けたレセプトの内容を記録するものであり、記録順、記録内容は、各医療機関で作成される請求ファイルのレセプトの記録内容と同じである。
補正データは、審査支払機関で補正されたレセプトの補正後の内容を記録するものであり、請求データと差分を生じたレコードを記録する。また、補正データの末尾に事由レコード(JY)が記録される。事由レコードには、補正が発生した場所と、補正事由が記録される。
以上で電子レセプトデータについての説明を終了し、再び図1及び図2を参照しながら、各処理の内容についてより詳細に説明する。
<F1.前処理>
電子レセプトデータのサーバ1への入力は、例えば、光ディスクに保存された電子レセプトデータファイルを光学ドライブ(入力部5)にセットして入力するか、ネットワーク通信により送信された電子レセプトデータファイルを、通信インターフェイス8を介して入力する。
本システムでは、医療機関あるいは保険者単位かつ請求年月単位で電子レセプトデータの処理を実行して分析ファイルを出力し、それを繰り返すことにより、分析ファイルを蓄積するようになっている。従って、各医療機関で作成される請求ファイルを扱う場合には、医療機関単位かつ請求年月単位で作成されているので、そのままサーバ1に入力して本システムによる処理を開始することができる。
一方、保険者が有している電子レセプトデータを入力して処理する場合や、都道府県や国レベル等による複数保険者の電子レセプトデータを入力して処理する場合は、一年分あるいは複数年分の電子レセプトデータをまとめてサーバ1に入力することになるので、前処理(F1)として、入力された電子レセプトデータファイルを保険者単位かつ請求年月単位に分割するファイル分割処理を実行する。保険者単位の分割は、電子レセプトデータファイル中の保険者レコード(HO)に含まれる保険者番号(保険者コード)を読み出すことにより実行される。また、請求年月単位の分割は、電子レセプトデータファイル中の医療機関情報レコード(IR)に含まれる請求年月を読み出すことにより実行される。前処理(F1)の結果生成される分割済電子レセプトデータファイル42aは、前処理済電子レセプトデータ記憶部42(図1参照)に保存され、本システムによる処理が開始されると、分割済電子レセプトデータファイル42aが一つずつ読み出されて入力されることになる。
<F2.フォーマットチェック処理>
電子レセプトデータファイルに記録される各レコードの各項目(フィールド)のデータ記録形式は、厚生労働大臣によって規定されている。具体的には、それぞれの項目について、文字モード(数字モード、英数モード、漢字モードのいずれか、以下「データ種別」という)、最大バイト長、項目形式(バイト長が固定か可変か)が規定されている(図17〜図50等参照)。
これらの項目属性について、データ処理用マスタ記憶部48に、電子レセプトデータファイルに記録されるすべての項目に対してその属性を記録した、項目属性マスタが記憶されている。項目属性マスタでは、項目別に、データ種別として、数字である場合には1、英数である場合には2、漢字である場合は3、と定義し、それぞれ最大バイト長を定義し、バイト長形式として、固定の場合は1と定義している。フォーマットチェック処理では、入力された電子レセプトデータファイルに記録されている全項目について、項目属性マスタを読み出し、当該項目の定義に従って、データ種別ごとに以下のチェックを実行する。

・データ種別が「1」(数字)の場合
記録されたデータが数字であるか
最大バイト長以内であるか
バイト長形式が「1」(固定)の場合には、バイト長が最大バイト長と一致するか
・データ種別が「2」(英数)の場合
記録されたデータが英数字であるか
最大バイト長以内であるか
バイト長形式が「1」(固定)の場合は、バイト長が最大バイト長と一致するか
・データ種別が「3」(漢字)の場合
最大バイト長以内であるか
バイト長形式が「1」の場合は、バイト長が最大バイト長と一致するか

すべての項目についてのフォーマットチェックを実行すると、項目属性マスタの定義に違反するレコード項目を一覧出来るエラーファイル43bを出力すると共に、ユーザーにエラーの訂正を促す入力メニューを表示させる。エラーファイル43bに基づいてエラーの訂正が入力されたファイルは、フォーマットチェック済みファイル43aとして、フォーマットチェック済み電子レセプトデータファイル記憶部43(図1参照)に保存される。
<F3.初期処理>
初期処理(F3)とは、フォーマットチェック済電子ファイル43aに対して、項目数調整と処理番号付与と補正レコード処理の各処理を実行することである。なお、これらの処理の順番は問わない。また、補正レコード処理は、入力された電子レセプトデータファイルがレセ電コード情報ファイルである場合に行うものであり、入力された電子レセプトデータファイルが医科レセプト、DPCレセプト、歯科レセプト及び調剤レセプトの請求ファイルである場合には行わない。以下、項目数調整と処理番号付与と補正レコード処理のそれぞれについて説明する。
<<F3.1 項目数調整>>
項目数調整とは、電子レセプトデータファイルに記録されている各レコードに含まれる項目の数をカウントし、全てのレコード中に含まれる項目数の最大数を判断し、それ以上の数を項目数の最大値として設定し、電子レセプトデータファイルに含まれるすべてのレコードの項目数が設定された最大値となるよう、各レコードに対して取り込みデータの仕様に合わせた区切り文字を付加する処理である。なお、区切り文字として、カンマ、タブ、セミコロン、コロン、パイプライン、改行、CR、RFを使用することが出来る。
具体的な手順として、例えば、入力された電子レセプトデータファイルに含まれる各レコードの項目の数をレコード毎にカウントし、その結果、すべてのレコード中で、1レコードにつき最大の項目数を表示して、最大値の設定と区切り文字の選択をユーザーに促す画面を表示させる。最大値の設定と区切り文字の選択が入力されると、順次各レコードに含まれる項目数をカウントし、設定された最大値になるまで指定された区切り文字を付加して、電子レセプトデータファイルを書き換えることにより、電子レセプトデータファイルに含まれる全てのレコードの項目数を統一させる。項目数調整の処理は、後続の処理を行うにあたり、処理の高速化(効率化)を考慮し、電子レセプトデータをテキストファイル形式からデータベース形式へ格納するための前準備である。
<<F3.2 処理番号付与>>
図12は、処理番号付与のイメージを示した図であり、主として、医科・DPC及び歯科レセプトの請求ファイルを想定して記載したものである。図12では、請求ファイルに含まれる各レコードを、レコード毎に改行して表示することにより、縦の列で表現している。処理番号付与は、後続する分析ファイル出力等の処理において、入力された医療機関あるいは保険者単位かつ請求年月単位のファイルに含まれる各レコードから、請求ファイル単位、レセプト単位、診療識別単位、あるいは診療報酬明細単位で、データを取得したり加工したりする場合に、当該データが、どのファイル、どのレセプト、どの診療識別、どの診療報酬明細に属するかを判別可能なように、1ファイル単位、1レセプト単位、1診療識別単位、1診療報酬明細単位で、データの連携を示す処理番号を付与する処理である。
図12に示したように、1請求ファイルの記録は、識別コードIRを付した医療情報機関レコードから、識別コードGOを付した診療報酬請求書レコードまでが1単位である。1請求ファイル中のレセプトの記録は、識別コードREを付したレコードから、次に識別コードREが出現するまでが1単位である。1請求ファイル中の1レセプト中の1診療識別単位の記録は、診療識別コード(数字2桁)が記録されたレコードから、次に診療識別コードが記録されたレコードの手前までが1単位である。1請求ファイル中の1レセプト中の1診療識別単位中の1診療報酬明細の記録は、点数、回数が記録されている範囲が1単位である。
ここで、医療情報機関レコード(IR)は、1請求ファイルについて、1つのレコードしか存在しない。また、レセプト共通レコード(RE)は、一つのレセプトについて、1つのレコードしか存在しない。一方、摘要情報に含まれる、診療行為レコード(SI)、医薬品レコード(IY)、特定器材レコード(TO)等は、一つのレセプト内に複数記録可能であり、これらが一連の行為に係る場合にはまとめて扱う記録がされるようになっている。一連の行為に係らない場合は、単独で扱う記録がされる。なお、一連の行為という場合の「行為」とは、診療行為・医薬品・特定器材を指すのであり、例えば識別コードSIで示す診療行為のみではない。また、診療行為・医薬品・特定器材についての点数は、複数のレコード識別をまたいで記録せず、レコード識別毎に記録する。しかしながら、特定の行為については、点数・回数算定単位の規定等によって、点数・回数算定単位内の最終レコードのみに記録するようになっている。
この上で述べている診療識別単位及び診療報酬明細については、図13、図60〜図61を用いて、医科レセプトの診療行為レコードを例に具体的に説明する。図60〜図61は、医科請求ファイル中の診療行為レコード(SI)の記録方法を示した表である。図60〜図61に示すように、診療行為レコードは、識別コードSIに続いて、診療識別、負担区分、診療行為コード、数量データ、点数、回数、コメント、算定日情報、の各項目を記録するようになっている。
識別コードSIに続く項目である診療識別は、「一連の行為単位」に記録するもので、図13に示す診療識別コードを記録する(診療識別を必要としない診療行為の場合は、記録が省略される)。この「一連の行為単位」が複数レコードになる場合は、先頭のレコードのみに診療識別コードを記録し、2番目以降のレコードには診療識別コードを記録しない。従って、1診療識別単位の記録は、識別コードSIに続き診療識別コード(数字2桁)が記録されたレコードから、次に診療識別コードが記録されたレコードが出現するまでが1単位である。なお、診療識別コードは、図123に示す紙のレセプトのフォームでは、(D)で示す部分の左側に記載されている、11初診、12再診、13医学管理、14在宅、20投薬のもとに展開されている21内服・22屯服等の区分に該当するものであり、紙のレセプトでは、これらの区分毎に、行われた診療行為・医薬品・特定器材の回数(単位)と点数の合計が記載されている。
診療行為・医薬品・特定器材についての点数は、レコード識別毎に記録するのが原則である。しかしながら、特定の行為については、点数・回数算定単位の規定によって、点数・回数算定単位内の最終レコードのみに記録するようになっている(注加算項目及び通則加算項目)。例えば、診療識別コード11(初診)の診療行為は、基本項目単位に必ず点数を記録するように定められている。すなわち、診療行為コード111000110(初診)は基本項目であり、診療行為コード111000570(初診(時間外)加算)は注加算項目と定められているため、基本項目単位で点数を記録しなければならない。そうすると、CSVの記録は以下のようになる。
SI,11,111000110,,,1,,…………1,
SI,,1,111000570,,355,1,,………1,
上記の場合の点数は、初診及び初診(時間外)加算を一単位として、二行目(最終行)に記録される。従って、診療報酬明細の記録は、点数、回数が記録されている範囲が1単位である。

次に、処理番号付与の手順について説明する。処理番号付与の手順は、以下のとおりである。
1.入力された電子レセプトデータファイルの全レコードの通し番号を付与する。
2.識別コードIR単位の通し番号を付与する。
3.識別コードRE単位の通し番号を付与する。
4.診療識別単位の通し番号を付与する。
5.診療識別単位における診療報酬明細単位の通し番号を付与する。
通し番号の付与は、具体的には例えば、連携用レコードを電子レセプトデータファイルの識別コードの先頭に追加する。識別コード毎に改行して記載した場合、連携用レコードは例えば、以下のよう各識別コードの先頭に追加する。
001,001,000,000,000,IR,・・・・・
002,001,001,000,000,RE,・・・・
003,001,001,000,000,HO,・・・・
004,001,001,001,001,SI,1,50,・・・・・
005,001,001,001,001,SI,,1,,・・・・・
006,001,001,001,001,SI,,1,,・・・・・,100,1
007,001,001,001,002,IY,,1,・・・・・,500,1
008,001,001,001,003,TO,,1,・・・・・・,400,1
009,001,001,002,001,SI,1,54,・・・・・
010,001,001,002,001,SI,1,,・・・・・・,216,1
・・・・・・・
019,001,002,000,000,RE,・・・・
・・・・・・・・・
nnn,001,000,000,000,GO,・・・・
上記のような連携用レコードを追加した後、1ファイル単位の通し番号、識別コードIR単位の通し番号、識別コードRE単位の通し番号、診療識別単位の通し番号、診療報酬明細単位の通し番号を付与して、連携用レコードを削除する。
なお、図12は、医科レセプト・DPCレセプト及び歯科レセプトの請求ファイルを想定して記載したが、調剤レセプトの請求ファイルの場合は、医療情報機関レコード(IR)に該当するのが、薬局情報レコード(YK)(図19参照)となる。また、医科レセプト・DPCレセプト及び歯科レセプトの請求ファイルの場合の「診療識別」は、調剤レセプトの請求ファイルの場合は、処方基本レコード(SH)の項目「剤形コード」となり、診療識別毎の通し番号は、処方基本レコード(SH)毎の通し番号となる。
<<F3.3 補正レコード処理>>
補正レコード処理とは、入力された電子レセプトデータファイル内に補正レコードがある場合に、補正レコードに従って補正されたデータに電子レセプトデータファイルを更新し、補正前データを別途保存する処理である。
電子レセプトデータファイルに補正レコードがあるか否かは、事由レコード(JY)が記録されているか否かで判断する。事由レコード(JY)が含まれている可能性のあるのはレセ電コード情報ファイルである。
補正レコード処理の手順は例えば以下のとおりである。入力された電子レセプトデータファイル中に事由レコード(JY)があると判断すると、事由レコード(JY)を読み出して表示させ、入力された電子レセプトデータファイルの更新の可否の入力を促す。事由レコード(JY)には、補正が発生した場所と、補正事由が記録されているので、これらを画面に一覧表示させる。更新の選択が入力されると、当該電子レセプトデータファイルに含まれている、補正後の内容について請求ファイルのデータと差分を生じたレコードを記録する補正レコードから、電子レセプトデータファイルの内容を更新する。そして、補正レコード処理前ファイル44bと共に、初期処理済み電子レセプトデータファイル記憶部44(図1参照)に保存される。
<F4.分析ファイル出力処理>
分析ファイル出力処理は、初期処理済ファイル44aに含まれる医科レセプト、DPCレセプト、歯科レセプト、調剤レセプトの各請求ファイル(これらの各請求ファイルは、レセ電コード情報ファイルに含まれるこれらの請求ファイルも含むものとする)に含まれる各レコードから必要なデータを取得し、必要に応じてデータ処理用マスタ記憶部48のマスタを参照しながら処理・加工を行い、必要な場合に桁・年号等のデータ形式調整を実行しながら、レセプトプロフィールファイル45a、病名ファイル45b、請求明細ファイル45c、行為明細ファイル45d、診療録ファイル45e、包括診療行為ファイル45f、包括請求明細ファイル45g、の各分析ファイル毎に、レコードを生成して出力していく処理である(図1参照)。
<<F4.1 レセプトプロフィールファイル>>
レセプトプロフィールファイル45aは、電子レセプトデータファイルに含まれる各レセプトの概略(主要となる内容)を内容とする、患者の個人属性に係る項目で構成されたレコードを蓄積するファイルである。
図14〜図16は、レセプトプロフィールファイル45aを構成するレコードに含まれる項目の名称と、そのデータソースを表形式で示した図である。図14〜図16に示すように、レセプトプロフィールファイル45aを構成するレコードは、管理番号、施設コード、データ識別番号、氏名、性別、生年月日、年齢、請求年月、診療年月、審査支払機関、レセプト種別コード、入外区分、レセプト科区分、診療科区分、入院年月日、退院年月日、記号、番号、保険者番号、診療実日数(主保険or公費併用)、合計点数(主保険or公併用費)、負担者番号、負担者診療実日数、負担者合計点数、食事療養費、レセプト区分、診療医療機関コード、個体識別子、の各項目を含む。これらの項目は、レセプトプロフィールファイル45aのレコードに必須の項目であり、レセプトプロフィールファイル45aにはこれらの項目以外の項目を含んでもよい。また、図14〜図16に示す項目の順番は、レセプトプロフィールファイル45aを構成するレコードの項目の記録順を拘束するものではない。これらの項目のうち、管理番号と個体識別子の項目のデータの生成については、後続する管理番号及び個体識別子付与の処理(F5)で実行する。従って、それ以外のレコード項目についてのデータ生成について説明する。
なお、図17〜図50は、レセプトプロフィールファイル45aのレコードの各項目をセットするためにデータを取得する医科レセプト、DPCレセプト、歯科レセプト及び調剤レセプトの各請求ファイルの各レコードの項目及び記録形式を示す図であり、必要に応じて説明中で引用する。図17は医科及びDPCレセプトの請求ファイルの医療機関情報レコード(IR)、図18は、歯科レセプトの請求ファイルの医療機関情報レコード(IR)、図19は、調剤レセプトの請求ファイルの薬局情報レコード(YK)、図20〜図24は、医科レセプトの請求ファイルのレセプト共通レコード(RE)、図25〜図28は、DPCレセプトの請求ファイルのレセプト共通レコード(RE)、図29〜図31は、歯科レセプトの請求ファイルのレセプト共通レコード(RE)、図32〜図34は、調剤レセプトの請求ファイルのレセプト共通レコード(RE)、図35〜図36は、医科レセプトの請求ファイルの保険者レコード(HO)、図37〜図39は、DPCレセプトの請求ファイルの保険者レコード(HO)、図40〜図41は、歯科レセプトの請求ファイルの保険者レコード(HO)、図42〜43は、調剤レセプトの請求ファイルの保険者レコード(HO)、図44〜図45は、医科レセプトの請求ファイルの公費レコード(KO)、図46〜図47は、DPCレセプトの請求ファイルの公費レコード(KO)、図48は、歯科レセプトの請求ファイルの公費レコード(KO)、図49は、調剤レセプトの請求ファイルの公費レコード(KO)、図50は、DPCレセプトの請求ファイルの診断群分類レコード(BU)、の各項目の記録形式及び記録内容を示した図であり、出展はすべて厚生労働省のホームページからダウンロードしたものである。
図14〜図16では、管理番号と個体識別子を除く各項目について、データソースが各項目の右側の列に示され、電子レセプトデータファイルのどのファイルの、どのレコードの、どの項目からデータを取得し、レセプトプロフィールファイル45aのレコードとしてセットするかが記載されている。以下、図14〜16の項目の記載順に説明する。
2番目の項目「施設コード」
医科レセプトの請求ファイル、DPCレセプトの請求ファイル及び歯科レセプトの請求ファイル(図3、図5、図7参照)の医療機関情報レコード(IR)に含まれる「都道府県コード」と「医療機関コード」のデータを取得し、これらを組み合わせて、「施設コード」のデータとしてセットする(図17〜図18参照。)。また、調剤レセプトの請求ファイル(図9参照)からは、薬局情報レコード(YK)に含まれる都道府県コードと薬局コードのデータを取得し(図19参照)、これらを組み合わせて、「施設コード」のデータとしてセットする。
3番目の項目「データ識別番号」
医科レセプトの請求ファイル、DPCレセプトの請求ファイル及び歯科レセプトの請求ファイル(図3、図5、図7参照)のレセプト共通レコード(RE)に含まれる「カルテ番号等」の項目のデータを取得し(図21、図26、図30参照)、「データ識別番号」のデータとしてセットする。また、調剤レセプトの請求ファイルの場合には、レセプト共通レコード(RE)に含まれる「調剤録番号等」の項目のデータを取得し(図33参照)、「データ識別願号」のデータとしてセットする。
4番目の項目「氏名」
医科レセプトの請求ファイル、DPCレセプトの請求ファイル、歯科レセプトの請求ファイル及び調剤レセプトの請求ファイル(図3、図5、図7、図9参照)のレセプト共通レコード(RE)に含まれる「氏名」の項目のデータを取得し(図20、図25、図29、図32参照)、そのまま「氏名」のデータとしてセットする。
5番目の項目「性別」
医科レセプトの請求ファイル、DPCレセプトの請求ファイル、歯科レセプトの請求ファイル及び調剤レセプトの請求ファイル(図3、図5、図7、図9参照)のレセプト共通レコード(RE)に含まれる「男女区分」の項目のデータを取得し(図20、図25、図29、図32参照)、そのまま「性別」のデータとしてセットする。
6番目の項目「生年月日」
医科レセプトの請求ファイル、DPCレセプトの請求ファイル、歯科レセプトの請求ファイル及び調剤レセプトの請求ファイル(図3、図5、図7、図9参照)のレセプト共通レコード(RE)に含まれる「生年月日」の項目のデータを取得し(図20、図25、図29、図32参照)、日付形式が和暦形式であれば、半角で西暦4桁として全体を8桁とするyyyymmdd形式に変換し、「生年月日」のデータとしてセットする。
7番目の項目「年齢」
医科レセプトの請求ファイル、DPCレセプトの請求ファイル、歯科レセプトの請求ファイル及び調剤レセプトの請求ファイル(図3、図5、図7、図9参照)のレセプト共通レコード(RE)に含まれる「生年月日」及び「診療年月」または「調剤年月」の項目のデータを取得して(図20、図25、図29、図32参照)年齢を計算し、この「年齢」のデータとしてセットする。
8番目の項目「請求年月」
医科レセプトの請求ファイル、DPCレセプトの請求ファイル及び歯科レセプトの請求ファイル(図3、図5、図7参照)の医療機関情報レコード(IR)に含まれる「請求年月」、または、調剤レセプトの請求ファイル(図9参照)の薬局情報レコード(YK)に含まれる「請求年月」のデータを取得し(図17、図18、図19参照)、日付形式が和暦形式であれば、半角で西暦4桁として全体を6桁とするyyyymm形式に変換し、「請求年月」のデータとしてセットする。
9番目の項目「診療年月」
医科レセプトの請求ファイル、DPCレセプトの請求ファイル、歯科レセプトの請求ファイル及び調剤レセプトの請求ファイル(図3、図5、図7、図9参照)のレセプト共通レコード(RE)に含まれる「診療年月」または「調剤年月」の項目のデータを取得し(図20、図25、図29、図32参照)、日付形式が和暦形式であれば、半角で西暦4桁として全体を6桁とするyyyymm形式に変換し、「診療年月」のデータとしてセットする。
10番目の項目「審査支払機関」
医科レセプトの請求ファイル、DPCレセプトの請求ファイル及び歯科レセプトの請求ファイル(図3、図5、図7参照)の医療機関情報レコード(IR)に含まれる「審査支払機関」のデータを取得し(図17、図18参照)、または、調剤レセプトの請求ファイル(図9参照)の薬局情報レコード(YK)に含まれる「審査支払機関」のデータを取得し(図19参照)、取得したデータをそのまま、「審査支払機関」のデータとしてセットする。
11番目の項目「レセプト種別コード」
医科レセプトの請求ファイル、DPCレセプトの請求ファイル、歯科レセプトの請求ファイル及び調剤レセプトの請求ファイル(図3、図5、図7、図9参照)のレセプト共通レコード(RE)に含まれる「レセプト種別」の項目のデータを取得し(図20、図25、図29、図32参照)、そのまま「レセプト種別コード」のデータとしてセットする。
12番目の項目「入外区分」
医科レセプトの請求ファイル、DPCレセプトの請求ファイル、歯科レセプトの請求ファイル及び調剤レセプトの請求ファイル(図3、図5、図7、図9参照)のレセプト共通レコード(RE)に含まれる「レセプト種別」は、厚生労働大臣が定めるレセプト種別コードを記録することになっている(図20、図25、図29、図32参照)。このレセプト種別コードは、4桁の数字であり、入院か入院外かの区別もコードにより振り分けられている(奇数であれば入院であり、偶数であれば入院外である)。従って、取得した「レセプト種別」の項目のデータが奇数であるか偶数であるかを判断し、例えば、入院であれば「1」、入院外であれば「2」のように、一桁の数字で、「入外区分」のデータとしてセットする。
13番目の項目「レセプト科区分」
医科レセプトの請求ファイルのレセプト共通レコード(RE)に含まれる「診療科1」の項目の「診療科名」コード(図23参照)、DPCレセプトの請求ファイルのレセプト共通レコード(RE)に含まれる「診療科」の項目の「診療科名」コードのデータを取得し(図28参照)、「レセプト科区分」のデータとしてセットする。歯科レセプトの請求ファイル及び調剤レセプトの請求ファイルの場合は、データを取得する該当項目がないので、「レセプト科区分」のデータとして有効桁数(2桁)の「00」をデータとしてセットする。
14番目の項目「診療科区分」
13番目の項目「レセプト科区分」のために、医科レセプトの請求ファイルのレセプト共通レコード(RE)及びDPCレセプトの請求ファイルのレセプト共通レコード(RE)から取得した「診療科名」コードを、変換データテーブルを利用して、厚生労働省診療科コードに変換し、「診療科区分」のデータとしてセットする。歯科レセプトの請求ファイル及び調剤レセプトの請求ファイルの場合は、データを取得する該当項目がないので、「診療科区分」のデータとして有効桁数(3桁)の「000」をデータとしてセットする。
15番目の項目「入院年月日」
医科レセプトの請求ファイル及びDPCレセプトの請求ファイルのレセプト共通レコード(RE)に含まれる「入院年月日」の項目のデータ、DPCレセプトの請求ファイルの診断群分類レコード(BU)に含まれる「今回入院年月日」の項目のデータ(図50参照)、及び歯科レセプトの請求ファイルのレセプト共通レコード(RE)に含まれる「診療開始日」の項目のデータ(図30参照)を取得し、日付形式が和暦形式であれば、半角で西暦4桁として全体を6桁とするyyyymm形式に変換し、「入院年月日」のデータとしてセットする。
16番目の項目「退院年月日」
医科レセプト及びDPCレセプトの請求ファイルには、退院年月日に直接該当する項目がないので、複数段階の処理が必要となる。まず、医科レセプト及びDPCレセプトの請求ファイルのレセプト共通レコード(RE)に含まれる項目「レセプト種別」のレセプト種別コードが偶数であれば外来レセプト、奇数ならば入院レセプトと判断し、外来レセプトと判断した場合には、この「退院年月日」のデータとして「00000000」をセットする。入院レセプトと判断した場合には、医科レセプト及びDPCレセプトの請求ファイルのコメントレコード(CO)(図73、図74参照)の「コメントコード」の項目の値が「840000013」である場合に、文字データの項目(「退院 年 月 日」と記録される)から、年月日の文字データを取得し、半角で西暦4桁として全体を8桁とするyyyymmdd形式に変換し、「退院年月日」のデータとしてセットする。合致したレコードが複数存在する場合は、最遅日のデータを取得する。また、合致するレコードが存在しない場合には、「退院年月日」のデータとして「00000000」をセットする。さらに、複数あるコメントレコード(CO)の最終レコードのコメントコードの項目の値が「8400000014」である場合、文字データの項目は「再入院 年 月 日」と記録されるが、この場合も、「退院年月日」のデータとして「00000000」をセットする。一方、DPCレセプトの請求ファイルの診断群分類レコード(BU)の「今回入院年月日」の項目のデータも取得し、半角で西暦4桁として全体を8桁とするyyyymmdd形式に変換し、「退院年月日」のデータとしてセットする。歯科レセプトの請求ファイル及び調剤レセプトの請求ファイルの場合は、データを取得する該当項目がないので、「退院年月日」のデータとして有効桁数(8桁)の「00000000」をデータとしてセットする。
17番目の項目「記号」
医科レセプトの請求ファイル、DPCレセプトの請求ファイル、歯科レセプトの請求ファイル及び調剤レセプトの請求ファイル(図3、図5、図7、図9参照)の保険者レコード(HO)に含まれる「被保険者証(手帳)等の記号」の項目のデータを取得し(図35、図37、図40、図42参照)、取得したデータをそのまま、「記号」のデータとしてセットする。
18番目の項目「番号」
医科レセプトの請求ファイル、DPCレセプトの請求ファイル、歯科レセプトの請求ファイル及び調剤レセプトの請求ファイル(図3、図5、図7、図9参照)の保険者レコード(HO)に含まれる「被保険者証(手帳)等の番号」の項目のデータを取得し(図35、図37、図40、図42参照)、取得したデータをそのまま、「番号」のデータとしてセットする。
19番目の項目「保険者番号」
医科レセプトの請求ファイル、DPCレセプトの請求ファイル、歯科レセプトの請求ファイル及び調剤レセプトの請求ファイル(図3、図5、図7、図9参照)の保険者レコード(HO)に含まれる「保険者番号」の項目のデータを取得し(図35、図37、図40、図42参照)、取得したデータをそのまま、「保険者番号」のデータとしてセットする。
20番目の項目「診療実日数(主保険or公費)」
医科レセプトの請求ファイル、DPCレセプトの請求ファイル、歯科レセプトの請求ファイル及び調剤レセプトの請求ファイル(図3、図5、図7、図9参照)の保険者レコード(HO)に含まれる「診療実日数」または「処方せん受付回数」の項目のデータを取得し(図35、図37、図40、図42参照)、取得したデータをそのまま「診療実日数(主保険)」のデータとしてセットする。また、医科レセプトの請求ファイル、DPCレセプトの請求ファイル、歯科レセプトの請求ファイル及び調剤レセプトの請求ファイルの公費レコード(KO)に含まれる「診療実日数」または「処方せん受付回数」の項目のデータを取得し(図44、図46、図48、図49参照)、取得したデータをそのまま「診療実日数(公費)」のデータとしてセットする。
21番目の項目「合計点数(主保険or公費)」
医科レセプトの請求ファイル、DPCレセプトの請求ファイル、歯科レセプトの請求ファイル及び調剤レセプトの請求ファイル(図3、図5、図7、図9参照)の保険者レコード(HO)に含まれる「合計点数」の項目のデータを取得し(図35、図37、図40、図42参照)、取得したデータをそのまま「合計点数(主保険)」のデータとしてセットする。また、医科レセプトの請求ファイル、DPCレセプトの請求ファイル、歯科レセプトの請求ファイル及び調剤レセプトの請求ファイルの公費レコード(KO)に含まれる「合計点数」の項目のデータを取得し(図44、図46、図48、図49参照)、取得したデータをそのまま「合計点数(公費)」のデータとしてセットする。
22番目の項目「負担者番号」
医科レセプトの請求ファイル、DPCレセプトの請求ファイル、歯科レセプトの請求ファイル及び調剤レセプトの請求ファイル(図3、図5、図7、図9参照)の公費レコード(KO)に含まれる公費負担医療の「負担者番号」の項目のデータを取得し(図44、図46、図48、図49参照)、取得したデータを「負担者番号」のデータとしてセットする。なお、公費負担医療を併用する場合には、公費レコード(KO)が複数存在し、「負担者番号」の項目が複数存在する場合があるので、「負担者番号1」、「負担者番号2」、のように連番を付加してデータをセットする。
23番目の項目「負担者診療実日数」
医科レセプトの請求ファイル、DPCレセプトの請求ファイル、歯科レセプトの請求ファイル及び調剤レセプトの請求ファイルの公費レコード(KO)に含まれる「診療実日数」または「処方せん受付回数」の項目のデータを取得し(図44、図46、図48、図49参照)、取得したデータを「負担者診療実日数」のデータとしてセットする。なお、公費負担医療を併用する場合には、公費レコード(KO)が複数存在し、「診療実日数」の項目が複数存在する場合があるので、「負担者診療実日数1」、「負担者診療実日数2」、のように連番を付加してデータをセットする。
24番目の項目「負担者合計点数」
医科レセプトの請求ファイル、DPCレセプトの請求ファイル、歯科レセプトの請求ファイル及び調剤レセプトの請求ファイル(図3、図5、図7、図9参照)の公費レコード(KO)に含まれる「合計点数」の項目のデータを取得し(図44、図46、図48、図49参照)、取得したデータを「負担者合計点数」のデータとしてセットする。なお、公費負担医療を併用する場合には、公費レコード(KO)が複数存在し、「合計点数」の項目が複数存在する場合があるので、「合計点数1」、「合計点数2」、のように連番を付加してデータをセットする。
25番目の項目「食事療養費」
医科レセプトの請求ファイル、DPCレセプトの請求ファイル及び歯科レセプトの請求ファイル(図3、図5、図7参照)の保険者レコード(HO)に含まれる食事療養・生活療養の「合計金額」の項目のデータを取得し(図45、図47、図48参照)、取得したデータをそのまま「食事療養費」のデータとしてセットする。調剤レセプトの請求ファイルの場合は、データを取得する該当項目がないので、「食事療養費」のデータとして有効桁数(8桁)の「00000000」をデータとしてセットする。
26番目の項目「レセプト区分」
この「レセプト区分」の項目は、レセプトプロフィールファイル45aの各項目のためにデータ取得する請求ファイルが、DPCレセプトであれば0(ゼロ)、総括レセプトであれば1、総括対象DPCレセプトであれば2、総括対象医科入院レセプトであれば3、医科レセプトであれば9、調剤レセプトであれば10、歯科レセプトであれば11をセットする。0〜3の設定は、DPCレセプトの請求ファイルのレセプト共通レコード中の項目レセプト総括区分コードの値をそのままセットする。
27番目の項目「診療医療機関コード」
調剤レセプトの請求ファイル(図9参照)のレセプト共通レコード(RE)に含まれる医療機関名称・所在地の「医療機関」の項目のデータを取得し(図33参照)、取得したデータをそのまま「診療医療機関コード」のデータとしてセットする。医科レせプト、DPCレセプト及び調剤レセプトの請求ファイルの場合は、データを取得する該当項目がないので、「診療医療機関コード」のデータとして有効桁数(9桁)の「0」をデータとしてセットする。
<<F4.2 病名ファイル>>
病名ファイル45bは、電子レセプトデータファイルに含まれる各レセプトの傷病に関するデータを内容とする項目で構成されたレコードを蓄積するファイルである。
図51〜図52は、病名ファイル45bに含まれるレコードの項目の名称と、そのデータソースを表形式で示した図である。図51〜図52に示すように、病名ファイル45bを構成するレコードは、管理番号、順序番号、傷病名コード、傷病名称、修飾語コード、傷病名称+修飾語名称、補足コメント、ICD10コード、診療開始日、転帰区分、主病名、死因、傷病名区分、の各項目を含む。これらの項目は、病名ファイル45bのレコードに必須の項目であり、病名ファイル45bにはこれら以外の項目を含んでもよい。これらの項目のうち、管理番号の項目のデータの生成については、後続する管理番号及び個体識別子付与の処理(F5)で実行する。従って、それ以外のレコードの項目についてのデータ取得及びデータ生成について説明する。なお、図51〜図52に示した項目の順序は一例であり、項目の記録の順はこれに拘束されることはない。
なお、図53〜図57は、病名ファイル45bのレコードの各項目をセットするためにデータを取得する医科レセプト、DPCレセプト及び歯科レセプトの各請求ファイルの各レコードの項目及び記録形式を示す図であり、必要に応じて説明中で引用する。図53は、医科レセプトの請求ファイルの傷病名レコード(SY)、図54は、DPCレセプトの請求ファイルの傷病レコード(SB)、図55は、DPCレセプトの請求ファイルの傷病名レコード(SY)、図56〜図57は、歯科レセプトの請求ファイルの傷病名部位レコード(HS)、の各項目の記録形式及び記録内容を示した図であり、出展はすべて厚生労働省のホームページからダウンロードしたものである。
図51〜図52では、管理番号を除く各項目について、説明及びデータソースが各項目の右側の列に示され、電子レセプトデータファイルのどのファイルの、どのレコードの、どの項目からデータを取得し、病名ファイル45bのレコードの項目としてセットするかが記載されている。以下、図51〜図52の項目の記載順に説明する。
2番目の項目「順序番号」
レセプトには複数の病名が記載される可能性が大きい。電子レセプトデータファイルにおいて、1つのレセプトにおける複数の病名の記録方法は、病名ごとに、傷病名レコード(SY)、傷病レコード(SB)または傷病名部位レコード(HS)を記録することになっている。病名ファイル45bのレコードは、レセプトに記録されている傷病のレコード毎に生成されるようにした。そこで、レセプトに複数の病名のレコードが含まれていることを想定して、レセプト毎に、傷病のレコードが出現する順で、順序番号を001、002、のように採番して、順序番号の項目のデータにセットして、傷病のレコード毎に、病名ファイル45bのレコードを生成していく。
3番目の項目「傷病名コード」
医科レセプトの請求ファイル(図3参照)の傷病名レコード(SY)に含まれる「傷病名コード」の項目(図53参照)、DPCレセプトの請求ファイル(図5参照)の傷病レコード(SB)及び傷病名レコード(SY)に含まれる「傷病名コード」の項目(図54、図55参照)、歯科レセプトの請求ファイル(図7参照)の傷病名部位レコード(HS)に含まれる「傷病名コード」の項目(図56参照)、のデータを取得し、取得したデータを「傷病名コード」のデータとしてセットする。なお、電子レセプトデータファイルに記録される傷病名コードは、厚生労働大臣が定める7桁のコードであり、未コード化傷病名については、「0000999」を記録し、傷病名称の項目に当該傷病名を文字データにより記録することになっている。
4番目の項目「傷病名称」
医科レセプトの請求ファイル(図3参照)の傷病名レコード(SY)に含まれる「傷病名称」の項目(図53参照)、DPCレセプトの請求ファイル(図5参照)の傷病レコード(SB)及び傷病名レコード(SY)に含まれる「傷病名称」の項目(図54、図55参照)、歯科レセプトの請求ファイル(図7参照)の傷病名部位レコード(HS)の「傷病名称」の項目(図56参照)、に傷病名称の文字データがあれば取得し、取得したデータを「傷病名称」のデータとしてセットする。上にも述べたとおり、未コード化傷病名については、「0000999」を「傷病名コード」の項目に記録し、傷病名称の項目に当該傷病名を文字データにより記録することになっている。一方、医科レセプトの請求ファイル(図3参照)の傷病名レコード(SY)に含まれる「傷病名称」の項目(図53参照)、DPCレセプトの請求ファイル(図5参照)の傷病レコード(SB)及び傷病名レコード(SY)に含まれる「傷病名称」の項目(図54、図55参照)、歯科レセプトの請求ファイル(図7参照)の傷病名部位レコード(HS)の「傷病名称」の項目(図56参照)、に傷病名称の文字データがない場合、上に述べた3番目の項目「傷病名コード」のために取得した傷病名コードから、データ処理用マスタ群48iに含まれる傷病名マスタ(傷病名コードに対応する傷病名称を記録)を参照することにより傷病名称を取得して、取得したデータを「傷病名称」のデータとしてセットする。
5番目の項目「修飾語コード」
修飾語コードとは、傷病名コードで規定している傷病名に接頭語又は接尾語を必要とする場合に、レセプトに記録されるコードである。医科レセプトの請求ファイル(図3参照)の傷病名レコード(SY)に含まれる「修飾語コード」の項目(図53参照)、DPCレセプトの請求ファイル(図5参照)の傷病レコード(SB)及び傷病名レコード(SY)に含まれる「修飾語コード」の項目(図54、図55参照)、歯科レセプトの請求ファイル(図7参照)の傷病名部位レコード(HS)の「修飾語コード」の項目(図56参照)、にデータがあれば取得し、取得したデータを「修飾語コード」のデータとしてセットする。
6番目の項目「傷病名称+修飾語名称」
5番目の項目で「修飾語コード」のデータを取得した場合、データ処理用マスタ群48iに含まれる修飾語マスタ(修飾語コードに対応する修飾語を記録)から該当する修飾語を取得し、4番目の項目で傷病名コードから取得した傷病名称と組み合わせて、「傷病名称+修飾語名称」のデータとしてセットする。
7番目の項目「補足コメント」
医科レセプトの請求ファイル(図3参照)の傷病名レコード(SY)に含まれる「補足コメント」の項目(図53参照)、DPCレセプトの請求ファイル(図5参照)の傷病レコード(SB)及び傷病名レコード(SY)に含まれる「補足コメント」の項目(図54、図55参照)、歯科レセプトの請求ファイル(図7参照)の傷病名部位レコード(HS)の「補足コメント」の項目(図57参照)、にデータがあれば取得し、取得したデータを「補足コメント」のデータとしてセットする。
8番目の項目「ICD10コード」
ICD10コードとは、世界保健機関(WHO)が定める国際疾病分類第10版による傷病の分類コードである。医科レセプトの請求ファイル(図3参照)の傷病名レコード(SY)(図53参照)、DPCレセプトの請求ファイル(図5参照)の傷病名レコード(SY)(図55参照)及び歯科レセプトの請求ファイル(図7参照)の傷病名部位レコード(HS)(図56参照)には、直接「ICD10コード」に該当する項目がないので、それぞれの「傷病名コード」の項目から取得した傷病名コードから、データ処理用マスタ群48iに含まれる傷病名コード対応ICD10コードマスタを参照して、該当するICD10コードを取得して、「ICD10コード」のデータとしてセットする。また、DPCレセプトの請求ファイルの傷病レコード(SB)には「ICD10コード」の項目が含まれているので、その項目から取得したデータを、「ICD10コード」のデータとしてセットする。
9番目の項目「診療開始日」
医科レセプトの請求ファイル(図3参照)の傷病名レコード(SY)(図53参照)、DPCレセプトの請求ファイル(図5参照)の傷病名レコード(SY)(図55参照)及び歯科レセプトの請求ファイル(図7参照)の傷病名部位レコード(HS)(図56参照)に含まれる、「診療開始日」の項目からデータを取得し、日付形式が和暦形式であれば、半角で西暦4桁として全体を8桁とするyyyymmdd形式に変換し、「診療開始日」のデータとしてセットする。
10番目の項目「転帰区分」
医科レセプトの請求ファイル(図3参照)の傷病名レコード(SY)(図53参照)、DPCレセプトの請求ファイル(図5参照)の傷病名レコード(SY)(図55参照)及び歯科レセプトの請求ファイル(図7参照)の傷病名部位レコード(HS)(図56参照)に含まれる、「転帰区分」の項目からデータ(転帰区分コード)を取得し、「転帰区分」のデータとしてセットする。なお、転帰区分コードは、1:治ゆ、死亡、中止以外、2:治ゆ、3:死亡、4:中止(転医)、と厚生労働大臣により定められている。
11番目の項目「主病名」
医科レセプトの請求ファイル(図3参照)の傷病名レコード(SY)(図53参照)、DPCレセプトの請求ファイル(図5参照)の傷病名レコード(SY)(図55参照)及び歯科レセプトの請求ファイル(図7参照)の傷病名部位レコード(HS)(図57参照)に含まれる、「主傷病」の項目からデータ(主傷病コード)があれば取得し、「主病名」のデータとしてセットする。なお、主傷病コードは、主傷病である場合に01を記録し、主傷病でない場合には何も記録しない。
12番目の項目「死因」
DPCレセプトの請求ファイル(図5参照)の傷病レコード(SB)(図54参照)に含まれる「死因」の項目からデータがあれば取得し、「死因」のデータとしてセットする。
13番目の項目「傷病名区分」
DPCレセプトの請求ファイル(図5参照)の傷病レコード(SB)(図54参照)に含まれる「傷病名区分」の項目からデータ(傷病名区分コード)があれば取得し、「傷病名区分」のデータとしてセットする。なお、傷病名区分コードは以下のように定められている
01:傷病名(医療資源をもっとも投入した傷病名)
02:副傷病名
11:主傷病名
21:入院の契機となった傷病名
31:医療資源を2番目に投入した傷病名
41:入院時併存傷病名(1)
42:入院時併存傷病名(2)
43:入院時併存傷病名(3)
44:入院時併存傷病名(4)
51:入院後発症傷病名(1)
52:入院後発症傷病名(2)
53:入院後発症傷病名(3)
54:入院後発症傷病名(4)
なお、調剤レセプトの請求ファイルには、病名ファイル45bのレコードの項目のために取得するデータはないので、調剤レセプトの請求ファイルの処理については、この病名ファイルのレコードの生成の処理はスキップされる。
<<F4.3 請求明細ファイル>>
請求明細ファイル45cは、電子レセプトデータファイルに含まれる各レセプトの請求の明細に関するデータを内容とする項目で構成されたレコードを蓄積するファイルであり、そのレコードは1請求明細毎に生成される。ここで、1請求明細とは、医科レセプトの請求ファイル、DPCレセプトの請求ファイル及び歯科レセプトの請求ファイルにおける摘要情報、出来高情報及び診療行為情報に含まれる、各行為についての請求を、原則として診療識別単位かつ実施日単位で1レコードとするものであり、調剤レセプトの請求ファイルでは、調剤情報レコード(CZ)単位かつ実施日単位で1レコードとするものである。
図58〜図59は、請求明細ファイル45cに含まれるレコードの項目の名称と、そのデータソースを表形式で示した図である。図58〜図59に示すように、請求明細ファイル45cは、管理番号、データ区分、順序番号、レセプト電算コード、行為名称、行為点数、行為薬剤料、行為材料料、円・点区分、行為回数、実施年月日、院外処方フラグ、個体識別子、の各項目を含む。これらの項目は、請求明細ファイル45cのレコードに必要と考えられる項目であるが、請求明細ファイル45cはさらにこれら以外の項目を含んでもよい。これらの項目のうち、管理番号及び個体識別子の項目のデータの生成については、後続する管理番号及び個体識別子付与の処理(F5)で実行する。従って、それ以外のレコードの項目についてのデータ取得及びデータ生成について説明する。なお、図58〜図59に示した項目の順序は一例であり、項目の記録の順はこれに拘束されることはない。
なお、図60〜図100は、請求明細ファイル45cのレコードの各項目をセットするためにデータを取得する医科レセプト、DPCレセプト、歯科レセプト及び調剤レセプトの各請求ファイルの各レコードの項目及び記録形式を示す図であり、必要に応じて説明中で引用する。図60〜図61は、医科レセプトの請求ファイルの診療行為レコード(SI)、図62〜図63は、DPCレセプトの請求ファイルの診療行為レコード(SI)、図64〜図65は、医科レセプトの請求ファイルの医薬品レコード(IY)、図66〜図67は、DPCレセプトの請求ファイルの医薬品レコード(IY)、図68〜図70は、医科レセプトの請求ファイルの特定器材レコード(TO)、図71〜図72は、DPCレセプトの請求ファイルの特定器材レコード(TO)、図73は、医科レセプトの請求ファイルのコメントレコード(CO)、図74は、DPCレセプトの請求ファイルのコメントレコード(CO)、図75〜図82は、歯科レセプトの請求ファイルの歯科診療行為レコード(SS)、図83〜図84は、歯科レセプトの請求ファイルの医科診療行為レコード(SI)、図85〜図86は、歯科レセプトの請求ファイルの医薬品レコード(IY)、図87〜図88は、歯科レセプトの請求ファイルの特定器材レコード(TO)、図89は、歯科レセプトの請求ファイルのコメントレコード(CO)、図90は、調剤レセプトの請求ファイルの処方基本レコード(SH)、図91〜図92は、調剤レセプトの請求ファイルの調剤情報レコード(CZ)、図93は、調剤レセプトの請求ファイルの医薬品レコード(IY)、図94は、調剤レセプトの請求ファイルの特定器材レコード(TO)、図95〜図97は、調剤レセプトの請求ファイルの基本料・薬学管理料レコード(KI)、図98〜図100は、医科レセプト・DPCレセプト及び歯科レセプトの請求ファイルの日計表レコード(NI)、の各項目の記録形式及び記録内容を示した図であり、出展はすべて厚生労働省のホームページからダウンロードしたものである。
図58〜図59では、管理番号及び個体識別子を除く各項目について、説明及びデータソースが各項目の右側の列に示され、電子レセプトデータファイルのどのファイルの、どのレコードの、どの項目からデータを取得し、請求明細ファイル45cのレコードの項目としてセットするかの概要が記載されている。
ここで、上にも述べたように、1請求明細とは、医科レセプトの請求ファイル、DPCレセプトの請求ファイル、歯科レセプトの請求ファイル及び調剤レセプトの請求ファイルにおける摘要情報、出来高情報、診療行為情報及び処方情報に含まれる、各行為についての請求を、原則として診療識別単位あるいは調剤情報レコード(CZ)単位かつ実施日単位で1レコードとするものである。従って、先に説明したレセプトプロフィールファイル45aや病名ファイル45bのように、各請求ファイルの各レセプトのレコードの項目からダイレクトにデータを取得して1レコードを生成するのではなく、各レセプトに記録されている摘要情報、出来高情報、診療行為情報及び処方情報を分割して1レコードを生成する必要がある。そこで、各項目の説明に入る前に、請求明細ファイル45cを構成する1請求明細のレコードの生成について説明する。
1請求明細のレコードの生成について
最初に、医科レセプト・DPCレセプト及び歯科レセプトの請求ファイルについて、1請求明細のレコードの生成を説明する。まず、これらレセプトの請求ファイルの各レセプトから、診療識別単位で摘要情報、出来高情報又は診療行為情報のデータを読み込む。この処理は、初期処理の処理番号付与(F3、図2参照)により、1ファイル単位、1レセプト単位、1診療識別単位、1診療報酬明細単位で、通し番号が付与されているので、この処理番号を利用して、診療識別単位でデータを読み込む。次に、実施日単位でデータを分割する。
診療識別単位でデータを読み込んだ後、当該診療識別単位に属する各行為のレコードの項目「回数」に記録されたデータを読み出し、各行為における回数がすべて同一かどうか判断する。各行為における回数がすべて同一であれば、当該診療識別単位で1請求明細のレコードを生成する。
分割された当該診療識別単位に属する各行為のレコードの項目「回数」に記録されたデータを読み出し、各行為における回数が同一でない場合は、読み出された回数の内最少の回数に合わせて1請求明細のレコードを生成し、残りの回数が異なる行為について、別の請求明細のレコードを生成する。
次に、調剤レセプトの請求ファイルについて、1請求明細のレコードの生成を説明する。調剤レセプトの請求ファイルでは、処方基本レコード(SH)で医薬品の剤形・用法・単位・薬剤料等を記録し、調剤情報レコード(CZ)で1調剤日単位の情報(調剤料および調剤料の加算情報を含む)を記録し、医薬品レコード(IY)若しくは特定器材レコード(TO)群が記録される。この処方基本レコード(SH)、調剤情報レコード(CZ)、医薬品レコード(IY)もしくは特定器材レコード(TO)は、必ずセットで記録される。調剤レセプトの請求ファイルでの1請求明細のレコードは、調剤情報レコード(CZ)ごとに1つ作成される。分割調剤等で調剤情報レコード(CZ)が複数存在する場合は、調剤情報レコード(CZ)の数だけ作成される。また、調剤情報レコード(CZ)に、調剤料と調剤料の加算の記録が含まれている場合は、調剤料及び調剤料の加算で、1請求明細のレコードを作成する。
次に、図58〜図59に示す、請求明細ファイル45cのレコードに含まれる各項目(管理番号及び個体識別子を除く)について説明する。
2番目の項目「データ区分」
請求明細ファイル45cのレコードは、請求明細単位で生成される。従って、医科レセプトまたはDPCレセプトの請求ファイル(図3、図5参照)の当該請求明細に関連する診療行為レコード(SI)、医薬品レコード(IY)、特定器材レコード(TO)またはコメントレコード(CO)に含まれる「診療識別」の項目に記録されている診療識別コード(図60、図62、図64、図66、図68、図71、図73、図74参照)、歯科レセプトの請求ファイル(図7参照)の当該請求明細に関連する歯科診療行為レコード(SS)、医科診療行為レコード(SI)、医薬品レコード(IY)、特定器材レコード(TO)またはコメントレコード(CO)に含まれる「診療識別」に記録されている診療識別コード(図75、図83、図85、図87、図89参照)を取得し、「データ区分」のデータとしてセットする。
3番目の項目「順序番号」
上でも説明したように、請求明細ファイル45cのレコードは、2番目に項目「データ区分」単位で摘要情報、出来高情報、診療行為情報または処方情報のデータを読み込み、それを分割して1請求明細単位でレコードを生成している。この「順序番号」は、読み込んだデータ区分単位で、請求明細レコードの出現順に0001から採番する。新たにデータ区分単位で読み込むごとに、また請求明細レコードの出現順に0001から採番し直す。項目「順序番号」には1請求明細毎にこの採番された4桁の数字のデータをセットする。
4番目の項目「レセプト電算コード」
医科レセプトの請求ファイル及びDPCレセプトの請求ファイルの場合は、1請求明細に含まれる診療行為レコード(SI)・医薬品レコード(IY)または特定器材レコード(TO)のうち一番目に出現する行為または前記した行為がない場合の一番目のコメントレコード(CO)に含まれる診療行為コード・医薬品コード・特定器材コード又はコメントコードの項目に記録されている厚生労働大臣によって定められているコード(以下、「厚労省コード」という)を「レセプト電算コード」の項目のデータとしてセットする。
歯科レセプトの請求ファイルの場合は、1請求明細に含まれる歯科診療行為レコード(SS)、医科診療行為レコード(SI)、医薬品レコード(IY)または特定器材レコード(TO)のうち一番目に出現する行為または前記した行為がない場合の一番目に出現するコメントレコード(CO)に含まれる診療行為コード・医薬品コード・特定器材コード又はコメントコードの項目に記録されている厚労省コードを「レセプト電算コード」の項目のデータとしてセットする。
5番目の項目「行為名称」
上記した4番目の項目にセットされたレセプト電算コードから、データ処理用マスタ群48iに記憶されている厚生労働省から提供された医科診療行為マスタ・医薬品マスタ・特定器材マスタ・コメントマスタ・歯科診療行為マスタ・調剤行為マスタを検索して、該当する行為名称(漢字モード)を取得して、「行為名称」の項目のデータとしてセットする。
6番目の項目「行為点数」
上記した2番目の項目「データ区分」及び3番目の項目「順序番号」でグループ化した一連の行為(単独の行為もあり得る)の合計点数を、グループ化した行為のレコードの「点数」の項目から取得して、「行為点数」のデータとしてセットする。
7番目の項目「行為薬剤料」
上記した2番目の項目「データ区分」及び3番目の項目「順序番号」でグループ化した一連の行為(単独の行為もあり得る)のうち、医薬品レコード(IY)に記録されている点数のみの合計点数を、グループ化した行為の医薬品レコード(IY)の「点数」の項目から取得して、「行為薬剤料」のデータとしてセットする。
8番目の項目「行為材料料」
上記した2番目の項目「データ区分」及び3番目の項目「順序番号」でグループ化した一連の行為(単独の行為もあり得る)のうち、特定器材レコード(TO)に記録されている点数のみの合計点数を、グループ化した行為の特定器材レコード(TO)の「点数」の項目から取得して、「行為材料料」のデータとしてセットする。
9番目の項目「円・点区分」
上記した4番目の項目にセットされたレセプト電算コードから、データ処理用マスタ群48iに記憶されている厚生労働省から提供された医科診療行為マスタ・医薬品マスタを検索する。レセプト電算コードに該当する行為が診療行為レコード(SI)の場合、医科診療行為マスタにおいて、新又は現点数・点数識別が1(金額)であれば、「円・点区分」のデータとして1をセットし、上記以外であれば、0をセットする。また、レセプト電算コードに該当する行為が医薬品レコード(IY)の場合、医薬品マスタにおいて、新又は現点数・点数識別が1(金額)であれば、「円・点区分」のデータとして1をセットし、上記以外であれば、0をセットする。一方、レセプト電算コードに該当する行為が特定器材レコード(TO)の場合は、すべて「円・点区分」の項目のデータとして1をセットし、該当する行為がコメントレコード(CO)の場合は、すべて「円・点区分」の項目のデータとして0をセットする。
10番目の項目「行為回数」
上記した4番目の項目にセットされたレセプト電算コードに該当する行為のレコードに含まれる項目「回数」のデータを読み出し、「行為回数」の項目のデータとしてセットする。
11番目の項目「実施年月日」
上記した4番目の項目にセットされたレセプト電算コードに該当する行為のレコードに含まれる項目「算定日情報」のデータを読み出し、行為が実施された日にちを取得する。そして、当該請求明細が属するレセプトのレセプト共通レコード(RE)の項目「診療年月」から診療年月を取得して西暦変換した上、取得した日にちと組み合わせて実施年月日を生成して、「実施年月日」のデータとしてセットする。
12番目の項目「院外処方フラグ」
この項目は、診療識別コードが14、21、22、23の場合でかつ点数が0点の場合には、院外処方と判定し、院外処方フラグの項目に「1」をセットする。
<<F4.4 行為明細ファイル>>
行為明細ファイル45dは、電子レセプトデータファイルに含まれる各レセプトの請求明細に関して実施した行為の明細を内容とする項目で構成されたレコードを蓄積するファイルであり、そのレコードは1行為明細毎に生成される。ここで、請求明細ファイル45cにおける1請求明細が、医科レセプトの請求ファイル・DPCレセプトの請求ファイル及び歯科レセプトの請求ファイルにおける摘要情報、出来高情報及び診療行為情報に含まれる、各行為についての請求を、原則として診療識別単位かつ実施日単位で1レコードとするものであり、調剤レセプトの請求ファイルについては、調剤情報レコード(CZ)単位かつ実施日単位での行為を1レコードとするものであるのに対し、1行為明細とは、1請求明細に複数の行為が含まれている場合は、行為ごとに明細を分割したものであり、実施日単位かつ行為単位の明細となる。
図101〜図104は、行為明細ファイル45dに含まれるレコードの項目の名称と、そのデータソースを表形式で示した図である。図101〜図104に示すように、行為明細ファイル45dを構成するレコードは、管理番号、データ区分、順序番号、行為明細番号、病院点数マスタコード、レセプト電算コード、解釈番号、行為明細名称、使用量、基準単位、明細金額(点数)、明細金額(薬剤)、明細金額(材料)、円・点区分、実績点数、包括区分、行為点数、行為薬剤料、行為材料料、行為回数、実施年月日、病棟区分、入外区分、負担区分、の各項目を含む。これらの項目は、行為明細ファイル45dのレコードに必須の項目であるが、行為明細ファイル45dはさらにこれら以外の項目を含んでもよい。これらの項目のうち、管理番号の項目のデータの生成については、後続する管理番号及び個体識別子付与の処理(F5)で実行する。従って、それ以外のレコードの項目についてのデータ取得及びデータ生成について説明する。なお、図101〜図104に示した項目の順序は一例であり、項目の記録の順はこれに拘束されることはない。
なお、行為明細ファイル45dのレコードの各項目をセットするためにデータを取得する医科レセプト、DPCレセプト、歯科レセプト及び調剤レセプトの各請求ファイルのレコードは、請求明細ファイル45cのレコードの各項目をセットするためのものとほぼ同じであるので、説明は省略する。
図101〜図104では、管理番号を除く各項目について、説明及びデータソースが各項目の右側の列に示され、電子レセプトデータファイルのどのファイルの、どのレコードの、どの項目からデータを取得し、行為明細ファイル45dのレコードの項目としてセットするかの概要が記載されている。
ここで、上にも述べたように、1行為明細とは、1請求明細に複数の行為が含まれている場合は、行為ごとに明細を分割したものであり、実施日単位かつ行為単位の明細となる。ここで、請求明細ファイル45cの1レコードは、診療識別単位かつ実施日単位の請求明細である。そこで、1行為明細のレコードを生成するためには、それぞれの診療識別に従って、1請求明細のレコード毎に、当該請求明細に含まれる摘要情報、出来高情報、診療行為情報、処方情報のレコードを行為毎に分割する。
次に、行為明細ファイル45dのレコードに含まれる各項目(管理番号、病院点数マスタコード、解釈番号、病棟区分は、後処理または未使用なので、除く)について説明する。
2番目の項目「データ区分」
当該行為明細が属する請求明細(すなわち、分割元である1請求明細)のデータ区分(請求明細ファイル45cのレコードに含まれる、項目「データ区分」(図58参照)に記録されているデータ)を、この「データ区分」のデータとしてセットする。
3番目の項目「順序番号」
当該行為明細が属する請求明細(すなわち、分割元である1請求明細)の順序番号、すなわち、請求明細ファイル45cのレコードに含まれる項目「順序番号」(図58参照)に記録されているデータを、この「順序番号」の項目のデータとしてセットする。
4番目の項目「行為明細番号」
行為明細ファイル45dのレコードは、1請求明細単位(すなわち、2番目の項目「データ区分」かつ3番目の項目「順序番号」の付与単位)で、摘要情報、出来高情報、診療行為情報または処方情報のデータを読み込み、それを分割して1行為明細単位のレコードを生成している。この「行為明細番号」は、読み込んだデータ区分かつ順序番号単位の請求明細から行為明細を1レコードずつ分割していく過程で、行為明細レコードの出現順に0001から採番する。新たにデータ区分かつ順序番号単位で読み込むごとに、また行為明細レコードの出現順に0001から採番し直す。この「行為明細番号」の項目には、上記した1行為明細毎に採番された4桁の数字のデータをセットする。
6番目の項目「レセプト電算コード」
医科レセプトの請求ファイル及びDPCレセプトの請求ファイルの場合は、当該行為明細に含まれる診療行為レコード(SI)・医薬品レコード(IY)・特定器材レコード(TO)またはコメントレコード(CO)に含まれる診療行為コード・医薬品コード・特定器材コード又はコメントコードの項目に記録されている厚労省コードを「レセプト電算コード」の項目のデータとしてセットする。
歯科レセプトの請求ファイルの場合は、当該行為明細に含まれる歯科診療行為レコード(SS)・医科診療行為レコード(SI)・医薬品レコード(IY)・特定器材レコード(TO)またはコメントレコード(CO)に含まれる診療行為コード・医薬品コード・特定器材コード又はコメントコードの項目に記録されている厚労省コードを「レセプト電算コード」の項目のデータとしてセットする。
8番目の項目「行為明細名称」
上記した6番目の項目にセットされたレセプト電算コードから、データ処理用マスタ群48iに記憶されている厚生労働省から提供された医科診療行為マスタ・医薬品マスタ・特定器材マスタ・コメントマスタ・歯科診療行為マスタ・調剤行為マスタを検索して、該当する行為名称(漢字モード)を取得して、「行為明細名称」の項目のデータとしてセットする。
9番目の項目「使用量」
医科レセプトの請求ファイル・DPCレセプトの請求ファイルおよび歯科レセプトの請求ファイルの場合は、当該行為明細に含まれる診療行為レコード(SI)・歯科診療行為レコード(SS)・医科診療行為レコード(SI)・医薬品レコード(IY)または特定器材レコード(TO)に含まれる「数量データ」または「使用量」の項目に記録されているデータを読み出し、この「使用量」の項目のデータとしてセットする。
10番目の項目「基準単位」
上記した6番目の項目にセットされたレセプト電算コードから、データ処理用マスタ群48iに記憶されている厚生労働省から提供された医科診療行為マスタ・医薬品マスタ・特定器材マスタ・コメントマスタ・歯科診療行為マスタ・調剤行為マスタを検索する。レセプト電算コードに該当する行為が診療行為レコード(SI)の場合、医科診療行為マスタにおいて、該当するデータ規格コードをこの「基準単位」の項目のデータとしてセットする。また、レセプト電算コードに該当する行為が医薬品レコード(IY)の場合、医薬品マスタにおいて、該当する単位・コードをこの「基準単位」の項目のデータとしてセットする。一方、レセプト電算コードに該当する行為が特定器材レコード(TO)の場合は、特定器材マスタにおいて、レセプト電算コードに該当する単位・コードが0(ゼロ)以外の場合は、該当する単位・コードを、この「基準量」の項目のデータとしてをセットし、単位・コードが0(ゼロ)の場合は、このレコードに含まれる「単位コード」の項目のデータを読み出して、この「基準単位」の項目としてセットする。なお、厚生労働省のマスタにおいて、該当する行為の単位コードまたはデータ規格コードがNullまたは0(ゼロ)と規定されてた場合は、この「基準単位」の項目として000(数値)をセットする。また、該当する行為がコメントレコード(CO)の場合には、同様に000(数値)をセットする。
11番目の項目「明細金額(点数)」
当該行為明細に該当するレコードが、医薬品レコード(IY)、特定器材レコード(TO)、コメントレコード(CO)の場合は、この「明細金額(点数)」の項目には0(ゼロ)をセットする。
当該行為明細に該当するレコードが、医科レセプト及びDPCレセプトの請求ファイルの診療行為レコード(SI)・歯科レセプトの請求ファイルの歯科診療行為レコード(SS)及び医科診療行為レコード(SI)の場合、上記した6番目の項目にセットされたレセプト電算コードから、データ処理用マスタ群48iに記憶されている厚生労働省から提供された医科診療行為マスタを検索し、当該レセプト電算コードに該当する「新又は現点数」において定義されている値を取得し、取得した値や当該診療行為レコード(SI)に該当するデータ区分を参照した計算を実行して求めた点数を、この「明細金額(点数)」の項目にセットする。
12番目の項目「明細金額(薬剤)」
当該行為明細に該当するレコードが、診療行為レコード(SI)、特定器材レコード(TO)、コメントレコード(CO)の場合は、この「明細金額(薬剤)」の項目には0(ゼロ)をセットする。
当該行為明細に該当するレコードが、医科レセプト・DPCレセプト・歯科レセプト及び調剤レセプトの請求ファイルの医薬品レコード(IY)の場合、上記した6番目の項目にセットされたレセプト電算コードから、データ処理用マスタ群48iに記憶されている厚生労働省から提供された医薬品マスタを検索し、当該レセプト電算コードに該当する「新又は現金額・金額種別」に規定されている値を求め、新または現金額に当該レコードに含まれる項目「使用量」の値を乗じて求めた値を、この「明細金額(薬剤)」の項目のデータとしてセットする。
13番目の項目「明細金額(材料)」
当該行為明細に該当するレコードが、診療行為レコード(SI)、医薬品レコード(IY)、コメントレコード(CO)の場合は、この「明細金額(材料)」の項目には0(ゼロ)をセットする。
当該行為明細に該当するレコードが、医科レセプト・DPCレセプト・歯科レセプト及び調剤レセプトの請求ファイルの特定器材レコード(TO)の場合、上記した6番目の項目にセットされたレセプト電算コードから、データ処理用マスタ群48iに記憶されている厚生労働省から提供された医薬品マスタを検索し、当該レセプト電算コードに該当する「新又は現金額・金額種別」に規定されている値を求め、新または現金額に当該レコードに含まれる項目「使用量」の値を乗じて求めた値を、この「明細金額(薬剤)」の項目のデータとしてセットする。
14番目の項目「円・点区分」
上記した6番目の項目にセットされたレセプト電算コードから、データ処理用マスタ群48iに記憶されている厚生労働省から提供された医科診療行為マスタ・医薬品マスタ・特定器材マスタを検索する。レセプト電算コードに該当する行為が診療行為レコード(SI)の場合、医科診療行為マスタにおいて、新又は現点数・点数識別が1(金額)であれば、「円・点区分」のデータとして1をセットし、上記以外であれば、0をセットする。また、レセプト電算コードに該当する行為が医薬品レコード(IY)の場合、医薬品マスタにおいて、新又は現点数・点数識別が1(金額)であれば、「円・点区分」のデータとして1をセットし、上記以外であれば、0をセットする。一方、レセプト電算コードに該当する行為が特定器材レコード(TO)の場合は、すべて「円・点区分」の項目のデータとして1をセットし、該当する行為がコメントレコード(CO)の場合は、すべて「円・点区分」の項目のデータとして0をセットする。
15番目の項目「実績点数」
各レセプトに記録されている1請求明細単位の点数を、1行為明細単位に分割して、この「実績点数」の項目のデータとしてセットする。1請求明細に複数のレコードが含まれている場合、最終の医薬品レコード(IY)または特定器材レコード(TO)に医薬品のみの点数または特定器材のみの点数がまとめて記録されているが、1請求明細を各行為明細のレコードに分割しても、「実績点数」の項目には、最後のレコードに該当する行為明細の「実績点数」」の項目に点数をまとめてセットし、他のレコードの「実績点数」の項目には「0(ゼロ)」をセットする。
16番目の項目「包括区分」
当該行為明細に該当するレコードが、医科レセプト及びDPCレセプトの請求ファイルの診療行為レコード(SI)の場合、上記した6番目の項目にセットされたレセプト電算コードから、データ処理用マスタ群48iに記憶されている厚生労働省から提供された医科診療行為マスタを検索し、当該レセプト電算コードに該当する「DPC摘要区分」に規定する値を取得して、この「包括区分」のデータとしてセットする。当該行為明細に該当するレコードが診療行為レコード(SI)に該当しない場合は、この「包括区分」のデータとして0(ゼロ)をセットする。
17番目の項目「行為点数」
当該行為明細が属する請求明細について、請求明細ファイル45cの「行為点数」の項目に記録されているデータを、この「行為点数」のデータとしてセットする。
18番目の項目「行為薬剤料」
当該行為明細が属する請求明細について、請求明細ファイル45cの「行為薬剤料」の項目に記録されているデータを、この「行為薬剤料」のデータとしてセットする。
19番目の項目「行為材料料」
当該行為明細が属する請求明細について、請求明細ファイル45cの「行為材料料」の項目に記録されているデータを、この「行為材料料」のデータとしてセットする。
20番目の項目「行為回数」
当該行為明細が属する請求明細について、請求明細ファイル45cの「行為回数」の項目に記録されているデータを、この「行為回数」のデータとしてセットする。
21番目の項目「実施年月日」
医科レセプト・DPCレセプト及び歯科レセプトの請求ファイルの場合は、当該行為明細のレコードに含まれる項目「算定日情報」のデータを読み出し、行為が実施された日にちを取得する。そして、当該行為明細が属するレセプトのレセプト共通レコード(RE)の項目「診療年月」から診療年月を取得して西暦変換した上、取得した日にちと組み合わせて実施年月日を生成して、「実施年月日」のデータとしてセットする。
23番目の項目「入外区分」
当該行為明細が属するレセプトのレセプト共通レコード(RE)の項目「レセプト種別」に記録されている値から、奇数(入院)であれば「1」、偶数(入院外)であれば「2」を、この「入外区分」のデータとしてセットする。
24番目の項目「負担区分」
当該行為明細のレコードに含まれる項目「負担区分」に記録されている負担区分コードの値を、この「負担区分」の項目のデータとしてセットする。
<<F4.5 診療録ファイル>>
診療録ファイル45eは、入院患者に関する診療経過の記録を内容とする項目で構成されたレコードを蓄積するファイルであり、電子レセプトデータファイルに含まれるDPCレセプトの請求ファイルのみから生成される。
図105〜図108は、診療録ファイル45eに含まれるレコードの項目の名称と、そのデータソースを表形式で示した図である。図105〜図108に示すように、診療録ファイル45eは、管理番号、診療科区分、診断群分類番号、DPC転帰区分、死因、転科の有無、一般病棟以外の病棟移動の有無、予定・緊急入院区分、前回退院年月日、前回同一傷病での入院の有無、入院時年齢、出生時体重、JCS、Burn Index、重症度等、GAF、傷病名コード01、傷病名称01、修飾語コード01、傷病名称+修飾語名称01、補足コメント01、ICD10コード01、死因01、傷病名区分01、の項目を含み、その後に前記した傷病名コードから傷病名区分までの項目のユニットが02〜13の順番を付与することによって12ユニット含み、最後に医療機関別係数の項目が設けられている。これらの項目は、診療録ファイル45eのレコードに必要と考えられる項目であるが、診療録ファイル45eはさらにこれら以外の項目を含んでもよい。これらの項目のうち、管理番号の項目のデータの生成については、後続する管理番号及び個体識別子付与の処理(F5)で実行する。従って、それ以外のレコードの項目についてのデータ取得及びデータ生成について説明する。なお、図105〜図108に示した項目の順序は一例であり、項目の記録の順はこれに拘束されることはない。
図109〜図111は、診療録ファイル45eのレコードの各項目をセットするためにデータを取得するDPCレセプトの請求ファイルのレコード(これまでの説明でまだ登場していないレコード)の項目及び記録形式を示す図であり、必要に応じて説明中で引用する。図109〜図110は、DPCレセプトの請求ファイルの患者基礎レコード(KK)、図111は、DPCレセプトの請求ファイルの外泊レコード(GA)の各項目の記録形式及び記録内容を示した図であり、出展はすべて厚生労働省のホームページからダウンロードしたものである。
図105〜図108では、各項目について、データソースが各項目の右側の列に示され、電子レセプトデータファイルのどのファイルの、どのレコードの、どの項目からデータを取得し、診療録ファイル45eのレコードの項目としてセットするかが記載されている。
次に、診療録ファイル45eのレコードに含まれる各項目(管理番号、転科の有無、を除く)について説明する。
2番目の項目「診療科区分」については、DPCレセプトの請求ファイルのレセプト共通レコード(RE)に含まれる項目「診療科名」(図28参照)に記録されている診療科名コードを読み出し、この「診療科区分」の項目のデータとしてセットする。
3番目〜5番目の項目「診断群分類番号」、「DPC転帰区分」及び「死因」については、DPCレセプトの請求ファイルの診断群分類レコード(BU)に含まれる項目「診断群分類番号」、「DPC転帰区分」及び「死因」(図50参照)のデータをそれぞれ読み出して、これらの項目のデータとしてセットする。
7番目〜16番目の項目「一般病棟以外の病棟移動の有無」、「予定・緊急入院区分」、「前回退院年月日」、「前回同一傷病での入院の有無」、「入院時年齢」、「出生時体重」、「JCS」、「Burn Index」、「重症度等」及び「GAF」については、DPCレセプトの請求ファイルの患者基礎レコード(KK)に含まれる項目、「一般病棟以外の病棟移動の有無」、「予定・緊急入院区分」、「前回退院年月日」、「前回同一傷病での入院の有無」、「入院時年齢」、「出生時体重」、「JCS」、「Burn Index」、「重症度等」及び「GAF」(図109〜110参照)のデータをそれぞれ読み出して、これらの項目のデータとしてセットする。なお、「前回退院年月日」の項目については、患者基礎レコード(KK)に含まれる当該項目のデータが和暦で記録されている場合は、西暦に変換してセットする。
17番目〜24番目の項目「傷病名コード01」、「傷病名称01」、「修飾語コード01」、「傷病名称+修飾語名称01」、「補足コメント01」、「ICD10コード01」、「死因01」及び「傷病名区分01」については、項目「傷病名称+修飾語名称01」を除いて、「DPCレセプトの請求ファイルの傷病レコード(SB)に含まれる項目「傷病名コード」、「傷病名称」、「修飾語コード」、「補足コメント」、「ICD10コード」、「死因」及び「傷病名区分」(図54参照)のデータをそれぞれ読み出して、これらの項目のデータとしてセットする。また、項目「傷病名称+修飾語名称01」については、項目「修飾語コード」のデータからデータ処理用マスタ群48iに含まれる修飾語マスタを参照して修飾語を取得し、項目「傷病名称」のデータと組み合わせて、「傷病名称+修飾語名称01」の項目のデータとしてセットする。
なお、レセプトには、複数の病名が記載される可能性が高く、そうした場合には、傷病レコード(SB)は病名毎に記録される。また、一つの傷病名が複数の傷病名区分に該当する場合は、傷病名区分ごとに傷病レコード(SB)を記録することになっている。この点を考慮して、診療録ファイル45eでは、1レコードにつき傷病名に関する記録を13件まで記録できるようになっている。
最後の項目「医療機関別係数」については、DPCレセプトの請求ファイルの外泊レコード(GA)に含まれる項目「医療機関別係数」(図111参照)に記録されているデータを読み出し、この項目のデータとしてセットする。
<<F4.6 包括診療行為ファイル>>
包括診療行為ファイル45fは、包括診療行為の明細を内容とする項目で構成されたレコードを蓄積するファイルであり、電子レセプトデータファイルに含まれるDPCレセプトの請求ファイルのみから生成される。
図112〜図113は、包括診療行為ファイル45fに含まれるレコードの項目の名称と、そのデータソースを表形式で示した図である。図112〜図113に示すように、包括診療行為ファイル45fは、管理番号、データ区分、順序番号、行為明細番号、病院点数マスタコード、レセプト電算コード、解釈番号、診療明細名称、使用量、基準単位、明細金額(点数)、明細金額(薬剤)、明細金額(材料)、円・点区分、実績点数、包括区分、行為点数、行為薬剤料、行為材料料、行為回数、実施年月日、医師コード、病棟コード、病棟区分、入外区分、負担区分、の項目を含んでいる。これらの項目は、包括診療行為ファイル45fのレコードに必要と考えられる項目であるが、包括診療行為ファイル45fはさらにこれら以外の項目を含んでもよい。これらの項目のうち、管理番号の項目のデータの生成については、後続する管理番号及び個体識別子付与の処理(F5)で実行する。従って、それ以外のレコードの項目についてのデータ取得及びデータ生成について説明する。なお、図112〜図113に示した項目の順序は一例であり、項目の記録の順はこれに拘束されることはない。
図114は、包括診療行為ファイル45fのレコードの各項目をセットするためにデータを取得するDPCレセプトの請求ファイルのコーディングデータレコード(CD)の項目及び記録形式を示す図であり、出展はすべて厚生労働省のホームページからダウンロードしたものである。
図112〜図113では、各項目について、データソースが各項目の右側の列に示され、電子レセプトデータファイルのどのファイルの、どのレコードの、どの項目からデータを取得し、包括診療行為ファイル45fのレコードの項目としてセットするかが記載されている。
次に、包括診療行為ファイル45fのレコードに含まれる各項目(管理番号、病院点数マスタコード、解釈番号、実績点数、行為点数、行為薬剤料、行為材料料、医師コード、病棟コード、病棟区分、を除く)について説明する。
2番目〜4番目の項目「データ区分」、「順序番号」及び「行為明細番号」については、DPCレセプトの請求ファイルのコーディングデータレコード(CD)に含まれる項目「診療識別」、「順序番号」及び「行為明細番号」(図114参照)に記録されているデータを読み出し、それぞれの項目のデータとしてセットする。
6番目の項目「レセプト電算コード」については、DPCレセプトの請求ファイルのコーディングレコード(CD)に含まれる項目「レセプト電算処理システム用コード」に記録されている診療行為コード・医薬品コード又は特定器材コードを読み出して、この「レセプト電算コード」の項目のデータとしてセットする。
8番目の項目「診療明細名称」については、6番目の項目「レセプト電算コード」のデータから、データ処理用マスタ群48iに含まれる厚生労働省から提供されている診療行為マスタ・医薬品マスタまたは特定器材マスタから文字データを取得して、この「診療明細名称」の項目のデータとしてセットする。
9番目の項目「使用量」及び10番目の項目「基準単位」については、DPCレセプトの請求ファイルのコーディングデータレコード(CD)に含まれる「使用量」及び「単位コード」のデータを読み出し、それぞれこれらの「使用量」及び「基準単位」の項目のデータとしてセットする。
11番目の項目「明細金額(点数)」
当該行為明細に該当する行為が上記した6番目の項目にセットされたレセプト電算コードから、データ処理用マスタ群48iに記憶されている厚生労働省から提供された医科診療行為マスタ・医薬品マスタ・特定器材マスタを検索した結果、診療行為に該当する場合は、当該レセプト電算コードに該当する点数またはきざみ計算のデータを取得し、それに基づいて計算して求めた点数を、この「明細金額(点数)」の項目にセットする。
12番目の項目「明細金額(薬剤)」
当該行為明細に該当する行為が上記した6番目の項目にセットされたレセプト電算コードから、データ処理用マスタ群48iに記憶されている厚生労働省から提供された医科診療行為マスタ・医薬品マスタ・特定器材マスタを検索した結果、医薬品に該当する場合は、当該レセプト電算コードに該当する「新又は現金額・金額種別」に規定されている値を求め、第9番目の項目「使用量」の値を乗じて求めた値を、この「明細金額(薬剤)」の項目のデータとしてセットする。
13番目の項目「明細金額(材料)」
当該行為明細に該当する行為が上記した6番目の項目にセットされたレセプト電算コードから、データ処理用マスタ群48iに記憶されている厚生労働省から提供された医科診療行為マスタ・医薬品マスタ・特定器材マスタを検索した結果、特定器材に該当する場合は、当該レセプト電算コードに該当する「新又は現金額・金額種別」に規定されている値を求め、第9番目の項目「使用量」の値を乗じて求めた値を、この「明細金額(材料)」の項目のデータとしてセットする。
14番目の項目「円・点区分」
上記した6番目の項目にセットされたレセプト電算コードから、データ処理用マスタ群48iに記憶されている厚生労働省から提供された医科診療行為マスタ・医薬品マスタ・特定器材マスタを検索し、レセプト電算コードに該当する点数識別のデータを読み出して、点数であれば0(ゼロ)、金額であれば1を、「円・点区分」の項目のデータとしてセットする。
16番目の項目「包括区分」
当該行為明細に該当する行為が上記した6番目の項目にセットされたレセプト電算コードから、データ処理用マスタ群48iに記憶されている厚生労働省から提供された医科診療行為マスタ・医薬品マスタ・特定器材マスタを検索した結果、診療行為に該当する場合は、上記マスタから「DPC適用区分」を取得して、この「包括区分」の項目としてセットする。診療行為に該当しない場合は、この「包括区分」の項目として0(ゼロ)をセットする。
20番目の項目「行為回数」
DPCレセプトの請求ファイルのコーディングデータレコード(CD)に含まれる項目「回数」(図114参照)に記録されているデータを読み出し、この「行為回数」の項目のデータとしてセットする。
21番目の項目「実施年月日」
DPCレセプトの請求ファイルのコーディングデータレコード(CD)に含まれる項目「実施年月日」(図114参照)に記録されているデータを読み出し、和暦のデータであれば西暦に変化し、この「実施年月日」の項目のデータとしてセットする。
25番目の項目「入外区分」
当該行為明細が属するDPCレセプトのレセプト共通レコード(RE)の項目「レセプト種別」に記録されている値から、奇数(入院)であれば「1」、偶数(入院外)であれば「2」を、この「入外区分」のデータとしてセットする。
26番目の項目「負担区分」
当該行為明細が該当する診療行為レコード(SI)・医薬品レコード(IT)・特定器材レコード(TO)又はコメントレコード(CO)のレコードに含まれる項目「負担区分」(図62、図66、図71、図74参照)に記録されている負担区分コードの値を、この「負担区分」の項目のデータとしてセットする。
<<F4.7 包括請求明細ファイル>>
包括請求明細ファイル45gは、包括請求の明細を内容とする項目で構成されたレコードを蓄積するファイルであり、電子レセプトデータファイルに含まれるDPCレセプトの請求ファイルのみから生成される。
図115〜図117は、包括請求明細ファイル45gに含まれるレコードの項目の名称と、そのデータソースと説明とを表形式で示した図である。図115〜図117に示すように、包括請求明細ファイル45gは、管理番号、負担区分、診断群分類番号、医療機関別係数、入院期間1点数、入院期間1日数、入院期間1小計点数、入院期間2点数、入院期間2日数、入院期間2小計点数、入院期間3点数、入院期間3日数、入院期間3小計点数、包括小計点数合算、包括評価点数、今月包括合計点数、の項目を含んでいる。これらの項目は、包括請求明細ファイル45gのレコードに必要と考えられる項目であるが、包括請求明細ファイル45gはさらにこれら以外の項目を含んでもよい。これらの項目のうち、管理番号の項目のデータの生成については、後続する管理番号及び個体識別子付与の処理(F5)で実行する。従って、それ以外のレコードの項目についてのデータ取得及びデータ生成について説明する。なお、図115〜図117に示した項目の順序は一例であり、項目の記録の順はこれに拘束されることはない。
図118〜図119は、包括請求明細ファイル45gのレコードの各項目をセットするためにデータを取得するDPCレセプトの請求ファイルの合計調整レコード(GT)、図120は同じくDPCレセプトの請求ファイルの包括評価レコード(HH)、の各項目及び記録形式を示す図であり、出展はすべて厚生労働省のホームページからダウンロードしたものである。
図115〜図117では、各項目について、データソースが各項目の右側の列に示され、電子レセプトデータファイルのどのファイルの、どのレコードの、どの項目からデータを取得し、包括請求明細ファイル45gのレコードの項目としてセットするかが記載されている。
次に、包括請求明細ファイル45gのレコードに含まれる各項目(管理番号を除く)について説明する。
2番目の項目「負担区分」
DPCレセプトの請求ファイルの当該レセプトに属する合計調整レコード(GT)に含まれる項目「診療年月」がレセプト共通レコード(RE)に含まれる項目「診療年月」(図118、図25参照)と一致し、合計調整レコード(GT)に含まれる項目「請求調整区分」の値が2(今月の請求分)であり、同じく項目「自他保険区分」の値が1(自保険)である場合に、合計調整レコード(GT)に含まれる項目「負担区分」(図118参照)に記録されているデータを読み出し、この「負担区分」の項目のデータとしてセットする。
3番目の項目「診断群分類番号」
当該行為明細が属するレセプトの診断群分類レコード(BU)に含まれる項目「診断群分類番号」(図50参照)に記録されているデータを読み出して、この「診断群分類番号」の項目のデータとしてセットする。
4番目の項目「医療機関別係数」
DPCレセプトの請求ファイルの当該レセプトに属する外泊レコード(GA)に含まれる項目「診療年月」がレセプト共通レコード(RE)に含まれる項目「診療年月」(図111、図25参照)と一致し、外泊レコード(GA)に含まれる項目「請求調整区分」の値が2(今月の請求分)である場合に、外泊レコード(GA)に含まれる項目「医療機関別係数」のデータを読み出し、この「医療機関別係数」の項目のデータとしてセットする。
5番目の項目「入院期間1点数」
DPCレセプトの請求ファイルの当該レセプトに属する包括評価レコード(HH)に含まれる項目「診療年月」がレセプト共通レコード(RE)に含まれる項目「診療年月」(図120、図25参照)と一致し、包括評価レコード(HH)に含まれる項目「請求調整区分」の値が2(今月の請求分)であり、同じく項目「自他保険区分」の値が1(自保険)であり、同じく項目「入院期間区分」の値が1(入1)である場合に、包括評価レコード(HH)に含まれる項目「入院期間区分別点数」のデータを読み出し、この「入院期間1点数」の項目のデータとしてセットする。
6番目の項目「入院期間1日数」
DPCレセプトの請求ファイルの当該レセプトに属する包括評価レコード(HH)に含まれる項目「診療年月」がレセプト共通レコード(RE)に含まれる項目「診療年月」(図120、図25参照)と一致し、包括評価レコード(HH)に含まれる項目「請求調整区分」の値が2(今月の請求分)であり、同じく項目「自他保険区分」の値が1(自保険)であり、同じく項目「入院期間区分」の値が1(入1)である場合に、包括評価レコード(HH)に含まれる項目「入院期間区分別入院日数」のデータを読み出し、この「入院期間1日数」の項目のデータとしてセットする。
7番目の項目「入院期間1小計点数」
DPCレセプトの請求ファイルの当該レセプトに属する包括評価レコード(HH)に含まれる項目「診療年月」がレセプト共通レコード(RE)に含まれる項目「診療年月」(図120、図25参照)と一致し、包括評価レコード(HH)に含まれる項目「請求調整区分」の値が2(今月の請求分)であり、同じく項目「自他保険区分」の値が1(自保険)であり、同じく項目「入院期間区分」の値が1(入1)である場合に、包括評価レコード(HH)に含まれる項目「包括小計点数」のデータを読み出し、この「入院期間1小計点数」の項目のデータとしてセットする。
8番目の項目「入院期間2点数」
DPCレセプトの請求ファイルの当該レセプトに属する包括評価レコード(HH)に含まれる項目「診療年月」がレセプト共通レコード(RE)に含まれる項目「診療年月」(図120、図25参照)と一致し、包括評価レコード(HH)に含まれる項目「請求調整区分」の値が2(今月の請求分)であり、同じく項目「自他保険区分」の値が1(自保険)であり、同じく項目「入院期間区分」の値が2(入2)である場合に、包括評価レコード(HH)に含まれる項目「入院期間区分別点数」のデータを読み出し、この「入院期間2点数」の項目のデータとしてセットする。
9番目の項目「入院期間2日数」
DPCレセプトの請求ファイルの当該レセプトに属する包括評価レコード(HH)に含まれる項目「診療年月」がレセプト共通レコード(RE)に含まれる項目「診療年月」(図120、図25参照)と一致し、包括評価レコード(HH)に含まれる項目「請求調整区分」の値が2(今月の請求分)であり、同じく項目「自他保険区分」の値が1(自保険)であり、同じく項目「入院期間区分」の値が2(入2)である場合に、包括評価レコード(HH)に含まれる項目「入院期間区分別入院日数」のデータを読み出し、この「入院期間2日数」の項目のデータとしてセットする。
10番目の項目「入院期間2小計点数」
DPCレセプトの請求ファイルの当該レセプトに属する包括評価レコード(HH)に含まれる項目「診療年月」がレセプト共通レコード(RE)に含まれる項目「診療年月」(図120、図25参照)と一致し、包括評価レコード(HH)に含まれる項目「請求調整区分」の値が2(今月の請求分)であり、同じく項目「自他保険区分」の値が1(自保険)であり、同じく項目「入院期間区分」の値が2(入2)である場合に、包括評価レコード(HH)に含まれる項目「包括小計点数」のデータを読み出し、この「入院期間2小計点数」の項目のデータとしてセットする。
11番目の項目「入院期間3点数」
DPCレセプトの請求ファイルの当該レセプトに属する包括評価レコード(HH)に含まれる項目「診療年月」がレセプト共通レコード(RE)に含まれる項目「診療年月」(図120、図25参照)と一致し、包括評価レコード(HH)に含まれる項目「請求調整区分」の値が2(今月の請求分)であり、同じく項目「自他保険区分」の値が1(自保険)であり、同じく項目「入院期間区分」の値が3(入3)である場合に、包括評価レコード(HH)に含まれる項目「入院期間区分別点数」のデータを読み出し、この「入院期間3点数」の項目のデータとしてセットする。
12番目の項目「入院期間3日数」
DPCレセプトの請求ファイルの当該レセプトに属する包括評価レコード(HH)に含まれる項目「診療年月」がレセプト共通レコード(RE)に含まれる項目「診療年月」(図120、図25参照)と一致し、包括評価レコード(HH)に含まれる項目「請求調整区分」の値が2(今月の請求分)であり、同じく項目「自他保険区分」の値が1(自保険)であり、同じく項目「入院期間区分」の値が3(入3)である場合に、包括評価レコード(HH)に含まれる項目「入院期間区分別入院日数」のデータを読み出し、この「入院期間3日数」の項目のデータとしてセットする。
13番目の項目「入院期間3小計点数」
DPCレセプトの請求ファイルの当該レセプトに属する包括評価レコード(HH)に含まれる項目「診療年月」がレセプト共通レコード(RE)に含まれる項目「診療年月」(図120、図25参照)と一致し、包括評価レコード(HH)に含まれる項目「請求調整区分」の値が2(今月の請求分)であり、同じく項目「自他保険区分」の値が1(自保険)であり、同じく項目「入院期間区分」の値が3(入3)である場合に、包括評価レコード(HH)に含まれる項目「包括小計点数」のデータを読み出し、この「入院期間3小計点数」の項目のデータとしてセットする。
14番目の項目「包括小計点数合算」
DPCレセプトの請求ファイルの当該レセプトに属する合計調整レコード(GT)に含まれる項目「診療年月」がレセプト共通レコード(RE)に含まれる項目「診療年月」(図118、図25参照)と一致し、合計調整レコード(GT)に含まれる項目「請求調整区分」の値が2(今月の請求分)であり、同じく項目「自他保険区分」の値が1(自保険)である場合に、合計調整レコード(GT)に含まれる項目「包括小計点数合算」のデータを読み出し、この「包括小計点数合算」の項目のデータとしてセットする。
15番目の項目「包括評価点数」
DPCレセプトの請求ファイルの当該レセプトに属する合計調整レコード(GT)に含まれる項目「診療年月」がレセプト共通レコード(RE)に含まれる項目「診療年月」(図118、図25参照)と一致し、合計調整レコード(GT)に含まれる項目「請求調整区分」の値が2(今月の請求分)であり、同じく項目「自他保険区分」の値が1(自保険)である場合に、合計調整レコード(GT)に含まれる項目「包括評価点数」のデータを読み出し、この「包括評価点数」の項目のデータとしてセットする。
16番目の項目「今月包括合計点数」
DPCレセプトの請求ファイルの当該レセプトに属する合計調整レコード(GT)に含まれる項目「診療年月」がレセプト共通レコード(RE)に含まれる項目「診療年月」(図118、図25参照)と一致し、合計調整レコード(GT)に含まれる項目「請求調整区分」の値が2(今月の請求分)であり、同じく項目「自他保険区分」の値が1(自保険)である場合に、合計調整レコード(GT)に含まれる項目「今月包括合計点数」のデータを読み出し、この「今月包括合計点数」の項目のデータとしてセットする。
<F5.管理番号付与及び個体識別子付与>
以下、F4.で説明した分析ファイル出力の仕上げの処理としての、管理番号付与及び個体識別子付与について説明する。
<<F5.1 管理番号付与>>
この管理番号は、分析ファイル45a〜45gのレコードが、レセプト単位で生成されていくことを考慮し、生成されたレコードがどの請求ファイルのどのレセプトに属するかを識別するために付与する番号であり、1レセプト単位にユニークなキーとする。
次に、どのように管理番号を設定するかについて説明する。本システムの利用者が医療機関の場合は、医科レセプト・DPCレセプト・歯科レセプトの請求ファイルの医療機関情報レコード(IR)または調剤レセプトの請求ファイルの薬局情報レコード(YK)の項目のデータ(図17〜図19参照)を使用しながら、以下の1.〜5.のデータを連結することにより、管理番号を設定する。
1.利用者番号(9バイト)
2.請求年月(6バイト)
3.審査支払機関(1バイト)
4.レセプト分類(1バイト)
5.レセプト出現順(9バイト)
1.利用者番号は、医療機関情報レコード(IR)の項目「都道府県」(都道府県コード2桁)と医療機関コード(7桁)または薬局情報レコード(YK)の項目「都道府県」(都道府県コード2桁)と薬局コード(7桁)を連結して設定する。2.の請求年月は、医療情報機関レコード(IR)または薬局情報レコード(YK)に含まれる項目「請求年月」に記録されている請求年月のデータ形式をGYYMM(元号付き和暦年月)形式からYYYYMM(西暦年月)形式へ変換して使用する。3.の審査支払機関は、医療情報機関レコード(IR)または薬局情報レコード(YK)に含まれる項目「審査支払機関コード」(1:社保、2:国保)をそのまま使用する。4.のレセプト分類は、例えば、医科レセプトの場合はゼロ、DPCレセプトの場合は1、調剤レセプトの場合は2、歯科レセプトの場合は3、のように、レセプトの種別によって異なった値を設定する。5.のレセプト出現順は、1請求ファイルにおいて、レセプト共通レコード(RE)が出現した順番を000001から採番して使用する。
本システムの利用者が保険者及びその他の場合には、例えば、以下の1.〜4.のデータを連結することにより管理番号を設定する。
1.利用者番号(8バイト)
2.請求年月(6バイト)
3.レセプト分類(1バイト)
4.レセプト出現順(9バイト)
上記のデータ中、2.〜4.のデータの設定は、上に述べた利用者が医療機関の場合の処理と同様である。一方、1番目の利用者番号は、保険者レコード(HO)に含まれる項目「保険者番号」8桁を使用する。
<<F5.2 個体識別子付与>>
継続した医療サービスの受領状況を把握するために、サービス受領者の1個体を識別するユニークな個体識別子を保険者マスタ(図125参照)を参照しながら付与し、図121に示す個体識別子データファイルで管理すると共に、レセプトプロフィールファイル45aの「個体識別子」の項目に付与された個体識別子のデータをセットする(図16参照)。
保険者マスタは、データ処理用マスタ群48i(図2参照)に含まれ、図125に示す通り、保険者番号を主キーとして、法別番号、被保険者番号桁数、保険者名、利用記号、都道府県番号、住所、電話番号、最終個体識別子番号、の各情報を蓄積している。
個体識別子付与の処理は以下の通りである。まず、レセプトプロフィールファイル45aの1レコードの「保険者番号」のデータを読み出し、保険者マスタを参照して、レセプトプロフィールファイル45aの当該レコードに記録されている、「番号」(被保険者番号に該当する)、「生年月日」及び「性別」とで特定される個体に対し、個体識別子データファイルを参照し、すでに個体識別子が登録されているデータと一致していれば、当該個体識別子を当該レコードの「個体識別子」の項目にセットする。一方、個体識別子データファイルに該当する個体識別子がなければ、個体識別子を付与し、該当する年度、氏名、性別、生年月日、年度年齢、保険者番号、被保険者記号、被保険者番号を当該レコードから読み出して個体識別子データファイルに蓄積するとともに、当該レコードの「個体識別子」の項目に付与された個体識別子をセットする。
また、レセプトプロフィールファイル45aのレコードについて、同一医療機関、同一診療年月に、同じ個体識別子(被保険者番号・生年月日及び性別が一致)のレセプトが複数存在する場合は、多胎児の可能性があるので、個体識別子データファイルに多胎児区分の項目を設け、多胎児の可能性を登録する。
保険者の移動がある場合には、同一の個体識別子が付与されるように、個体識別子データファイルを補正する。
また、レセプトプロフィールファイル45aのレコードの保険者番号の項目にデータが記録されていない個体の場合は、保険者が存在しないと考えられるので、その集団だけの独自コードを付与するようにする。
<F6 機能対策処理>
機能対策処理とは、F.5までの処理により生成した分析ファイルのレコードに対して、当該分析ファイルを各種の分析に用いる場合に、必要性の高い情報をあらかじめ付加することにより、分析価値あるいは利用度の高い分析結果を出力できるようにするための処理である。この情報の付加のために、データ処理用マスタ群48i(図2参照)に、付加する情報に関する用途別や分野別等のさまざまなマスタをあらかじめ作成し、データ処理用マスタ記憶部48に保存しておく。そして、分析目的、利用度、用途などに応じて、あらかじめ、どの分析ファイルのレコードのどの項目に対して情報を付加するか、あるいどの分析ファイルのレコードに対して情報を付加するためにどのような新たな項目を追加するか、を定めておき、生成された分析ファイルに対して、利用するマスタをデータ処理用マスタ群48iから選択して、情報を付加するための処理を実行する。生成された多様な機能対策処理済みファイル46i(図2参照)は、機能対策処理済みファイル記憶部46(図1参照)に保存される。
<F7 性能対策処理>
性能対策処理とは、F.5までの処理により生成した分析ファイルについて、大量なデータ処理を高速に行うために、分割を行う処理である。分割方法は、データ抽出時に負荷がかからないことも考慮している。分割は、データ処理の目的や用途に応じて、さまざまな分割処理が実行される。例えば、蓄積された分析ファイルのレコードを、年あるいは年月単位でテーブルに分割する、また、蓄積された分析ファイルのレコードを目的・用途に基づいてさらに細分化されたテーブルに分割する、などの分割処理を実行する。具体的には、生成された分析ファイルのレコードから分割のキーとなる項目を抽出し、その項目のデータを読み出してあらかじめ設定された分割の規定に従って分割処理を実行する。生成された多様な性能対策処理済みファイル47i(図2参照)は、性能対策処理済みファイル記憶部47(図1参照)に保存される。
1 サーバ
2 CPU
3 メモリ
4 記憶部
5 入力部
6 表示部
7 出力部
8 通信インターフェイス
40a 医療機関からの電子レセプトデータファイル
40b 保険者・複数保険者からの電子レセプトデータファイル
41 プログラム
42 前処理済み電子レセプトデータファイル記憶部
42a 分割済電子レセプトデータファイル
43 フォーマットチェック済電子レセプトデータファイル記憶部
43a フォーマットチェック済ファイル
43b エラーファイル
44 初期処理済電子レセプトデータファイル記憶部
44a 初期処理済ファイル
44b 補正レコード処理前ファイル
45 分析ファイル記憶部
45a レセプトプロフィールファイル
45b 病名ファイル
45c 請求明細ファイル
45d 行為明細ファイル
45e 診療録ファイル
45f 包括診療行為ファイル
45g 包括請求明細ファイル
46 機能対策処理済ファイル記憶部
47 性能対策処理済ファイル記憶部
48 データ処理用マスタ記憶部
48i データ処理用マスタ群

Claims (4)

  1. 医療機関で作成するレセプトを厚生労働大臣が定める記録形式により電子的に記録した電子レセプトデータを医療機関または保険者単位かつ請求年月単位で入力して、分析に適したデータ形式に変換する電子レセプトデータ変換システムであって、
    電子レセプトデータは、CSV形式で、シーケンシャルにデータが記録され、各レコードを識別するための2桁のアルファベットによる識別コードが、各レコードの先頭に記録された、医科レセプト・DPCレセプト・歯科レセプト及び調剤レセプトのそれぞれの請求ファイルとレセ電コード情報ファイルとを含み、
    医科レセプトの請求ファイルは、以下カッコ内に記載する識別コードを先頭に記録した、医療機関情報レコード(IR)と、レセプト共通レコード(RE)と、レセプトの請求に係る内容を記録する保険者レコード(HO)・公費レコード(KO)・傷病名レコード(SY)・診療行為レコード(SI)・医薬品レコード(IY)・特定器材レコード(TO)及びコメントレコード(CO)と、を含み、1レセプト毎にレセプト共通レコード(RE)を先頭としてレセプトの内容を繰り返して記録したデータファイルであり、
    DPCレセプトの請求ファイルは、以下カッコ内に記載する識別コードを先頭に記録した、医療機関情報レコード(IR)と、レセプト共通レコード(RE)と、レセプトの請求に係る内容を記録する保険者レコード(HO)・公費レコード(KO)・診断群分類レコード(BU)・傷病レコード(SB)・患者基礎レコード(KK)・外泊レコード(GA)・包括評価レコード(HH)・合計調整レコード(GT)・診療行為レコード(SI)・医薬品レコード(IY)・特定器材レコード(TO)及びコメントレコード(CO)とを含み、1レセプト毎にレセプト共通レコード(RE)を先頭としてレセプトの内容を繰り返して記録したデータファイルであり、
    歯科レセプトの請求ファイルは、以下カッコ内に記載する識別コードを先頭に記録した、医療機関情報レコード(IR)と、レセプト共通レコード(RE)と、レセプトの請求に係る内容を記録する保険者レコード(HO)・公費レコード(KO)・傷病名部位レコード(HS)・歯科診療行為レコード(SS)・医科診療行為レコード(SI)・医薬品レコード(IY)・特定器材レコード(TO)及びコメントレコード(CO)とを含み、1レセプト毎にレセプト共通レコード(RE)を先頭としてレセプトの内容を繰り返して記録したデータファイルであり、
    調剤レセプトの請求ファイルは、以下カッコ内に記載する識別コードを先頭に記録した、薬局情報レコード(YK)と、レセプト共通レコード(RE)と、レセプトの請求に係る内容を記録した保険者レコード(HO)と公費レコード(KO)と処方基本レコード(SH)と調剤情報レコード(CZ)と医薬品レコード(IY)と特定器材レコード(TO)とコメントレコード(CO)と摘要欄レコード(TK)及び基本料・薬学管理料レコード(KI)とを含み、1レセプト毎にレセプト共通レコード(RE)を先頭としてレセプトの内容を繰り返して記録したデータファイルであり、
    レセ電コード情報ファイルは、上記した医科・DPC・歯科及び調剤の各レセプトの請求データに、補正後の内容について請求ファイルのデータと差分を生じたレコードを記録する補正データと、補正が発生した場所と補正事由とを記録した事由レコード(JY)を追加し、前後に管理用のレコードを付加したデータファイルであり、
    入力された電子レセプトデータファイルに含まれる各レコードの項目の数をレコード毎にカウントし、すべてのレコード中で、1レコードにつき最大の項目数を表示して、最大値の設定と区切り文字の選択をユーザーに促す画面を表示させ、最大値の設定と区切り文字の選択が入力されると、順次各レコードに含まれる項目数をカウントし、設定された最大値になるまで指定された区切り文字を付加して、電子レセプトデータファイルを書き換えることにより、電子レセプトデータファイルに含まれる全てのレコードの項目数を統一させる項目数調整処理手段と、
    入力された電子レセプトデータが医科レセプト・DPCレセプト及び歯科レセプトの請求ファイルの場合は、全レコードの通し番号と、医療情報機関(IR)単位の通し番号と、レセプト共通レコード(RE)単位の通し番号と、診療行為レコード(SI)・医薬品レコード(IY)・特定器材レコード(TO)歯科診療行為レコード(SS)・医科診療行為レコード(SI)又はコメントレコード(CO)に含まれる項目「診療識別」単位の通し番号と、「診療識別」単位に含まれる後続レコードの点数、回数が記録されている範囲(以下、「診療報酬明細単位」という)を単位とする通し番号と、を採番して、採番された上記の通し番号から、入力された電子レセプトのすべてのレコードが、請求ファイル単位・レセプト単位・診療識別単位・診療報酬明細単位で識別出来る処理番号を各レコードに付与し、
    入力された電子レセプトデータが調剤レセプトの請求ファイルの場合は、全レコードの通し番号と、薬局情報レコード(YK)単位の通し番号と、レセプト共通レコード(RE)単位の通し番号と、レセプト共通レコード(RE)に属する処方基本レコード(SH)単位の通し番号と、処方基本レコード(SH)単位に含まれる後続レコードの点数、回数が記録されている範囲(以下、「診療報酬明細単位」という)とを単位とする通し番号とを採番して、採番された上記の通し番号から、入力された電子レセプトのすべてのレコードが、請求ファイル単位・レセプト単位・処方基本レコード単位・診療報酬明細単位で識別出来る処理番号を各レコードに付与する、処理番号付与手段と、
    を備えた、電子レセプトデータ変換システム。
  2. 入力された電子レセプトデータがレセ電コード情報ファイルである場合に、事由レコード(JY)を読み出して補正が発生した場所と補正事由を表示させてデータの更新の可否の入力を促し、更新の選択が入力されると、補正レコードに基づいてデータの更新を実行し、更新前のデータと共に、更新後のデータを保存する、補正レコード処理手段をさらに有する、請求項1に記載の電子レセプトデータ変換システム。
  3. 医療機関で作成するレセプトを厚生労働大臣が定める記録形式により電子的に記録した電子レセプトデータを医療機関または保険者単位かつ請求年月単位で入力して、分析に適したデータ形式に変換する電子レセプトデータ変換システムであって、
    電子レセプトデータは、CSV形式で、シーケンシャルにデータが記録され、各レコードを識別するための2桁のアルファベットによる識別コードが、各レコードの先頭に記録された、医科レセプト・DPCレセプト・歯科レセプト及び調剤レセプトのそれぞれの請求ファイルとレセ電コード情報ファイルとを含み、
    医科レセプトの請求ファイルは、以下カッコ内に記載する識別コードを先頭に記録した、医療機関情報レコード(IR)と、レセプト共通レコード(RE)と、レセプトの請求に係る内容を記録する保険者レコード(HO)・公費レコード(KO)・傷病名レコード(SY)・診療行為レコード(SI)・医薬品レコード(IY)・特定器材レコード(TO)及びコメントレコード(CO)と、を含み、1レセプト毎にレセプト共通レコード(RE)を先頭としてレセプトの内容を繰り返して記録したデータファイルであり、
    DPCレセプトの請求ファイルは、以下カッコ内に記載する識別コードを先頭に記録した、医療機関情報レコード(IR)と、レセプト共通レコード(RE)と、レセプトの請求に係る内容を記録する保険者レコード(HO)・公費レコード(KO)・診断群分類レコード(BU)・傷病レコード(SB)・患者基礎レコード(KK)・外泊レコード(GA)・包括評価レコード(HH)・合計調整レコード(GT)・診療行為レコード(SI)・医薬品レコード(IY)・特定器材レコード(TO)及びコメントレコード(CO)とを含み、1レセプト毎にレセプト共通レコード(RE)を先頭としてレセプトの内容を繰り返して記録したデータファイルであり、
    歯科レセプトの請求ファイルは、以下カッコ内に記載する識別コードを先頭に記録した、医療機関情報レコード(IR)と、レセプト共通レコード(RE)と、レセプトの請求に係る内容を記録する保険者レコード(HO)・公費レコード(KO)・傷病名部位レコード(HS)・歯科診療行為レコード(SS)・医科診療行為レコード(SI)・医薬品レコード(IY)・特定器材レコード(TO)及びコメントレコード(CO)とを含み、1レセプト毎にレセプト共通レコード(RE)を先頭としてレセプトの内容を繰り返して記録したデータファイルであり、
    調剤レセプトの請求ファイルは、以下カッコ内に記載する識別コードを先頭に記録した、薬局情報レコード(YK)と、レセプト共通レコード(RE)と、レセプトの請求に係る内容を記録した保険者レコード(HO)と公費レコード(KO)と処方基本レコード(SH)と調剤情報レコード(CZ)と医薬品レコード(IY)と特定器材レコード(TO)とコメントレコード(CO)と摘要欄レコード(TK)及び基本料・薬学管理料レコード(KI)とを含み、1レセプト毎にレセプト共通レコード(RE)を先頭としてレセプトの内容を繰り返して記録したデータファイルであり、
    レセ電コード情報ファイルは、上記した医科・DPC・歯科及び調剤の各レセプトの請求データに、補正後の内容について請求ファイルのデータと差分を生じたレコードを記録する補正データと、補正が発生した場所と補正事由とを記録した事由レコード(JY)を追加し、前後に管理用のレコードを付加したデータファイルであり、
    入力された電子レセプトデータファイルに含まれる各レコードの項目の数をレコード毎にカウントし、すべてのレコード中で、1レコードにつき最大の項目数を表示して、最大値の設定と区切り文字の選択をユーザーに促す画面を表示させ、最大値の設定と区切り文字の選択が入力されると、順次各レコードに含まれる項目数をカウントし、設定された最大値になるまで指定された区切り文字を付加して、電子レセプトデータファイルを書き換えることにより、電子レセプトデータファイルに含まれる全てのレコードの項目数を統一させる項目数調整処理と、
    入力された電子レセプトデータが医科レセプト・DPCレセプト及び歯科レセプトの請求ファイルの場合は、全レコードの通し番号と、医療情報機関(IR)単位の通し番号と、レセプト共通レコード(RE)単位の通し番号と、診療行為レコード(SI)・医薬品レコード(IY)・特定器材レコード(TO)歯科診療行為レコード(SS)・医科診療行為レコード(SI)又はコメントレコード(CO)に含まれる項目「診療識別」単位の通し番号と、「診療識別」単位に含まれる後続レコードの点数、回数が記録されている範囲(以下、「診療報酬明細単位」という)を単位とする通し番号と、を採番して、採番された上記の通し番号から、入力された電子レセプトのすべてのレコードが、請求ファイル単位・レセプト単位・診療識別単位・診療報酬明細単位で識別出来る処理番号を各レコードに付与し、
    入力された電子レセプトデータが調剤レセプトの請求ファイルの場合は、全レコードの通し番号と、薬局情報レコード(YK)単位の通し番号と、レセプト共通レコード(RE)単位の通し番号と、レセプト共通レコード(RE)に属する処方基本レコード(SH)単位の通し番号と、処方基本レコード(SH)単位に含まれる後続レコードの点数、回数が記録されている範囲(以下、「診療報酬明細単位」という)とを単位とする通し番号とを採番して、採番された上記の通し番号から、入力された電子レセプトのすべてのレコードが、請求ファイル単位・レセプト単位・処方基本レコード単位・診療報酬明細単位で識別出来る処理番号を各レコードに付与する、処理番号付与と、
    をコンピュータに実行させる、電子レセプトデータ変換プログラム。
  4. 入力された電子レセプトデータがレセ電コード情報ファイルである場合に、事由レコード(JY)を読み出して補正が発生した場所と補正事由を表示させてデータの更新の可否の入力を促し、更新の選択が入力されると、補正レコードに基づいてデータの更新を実行し、更新前のデータと共に、更新後のデータを保存する、補正レコード処理をさらにコンピュータに実行させる、請求項3に記載の電子レセプトデータ変換プログラム。
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