JP5433691B2 - Hiv結合阻害剤としてのジケトピペリジン誘導体 - Google Patents
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Description
本発明は、以下の式Iの化合物、それらの医薬的に許容される塩および/または溶媒和物(例えば水和物)、それらの医薬製剤、ならびにHIVなどのウイルスに罹患しているかもしくは罹患しやすい患者におけるそれらの使用に関する。式Iの化合物、それらの医薬的に許容される塩および/または溶媒和物は、効果的な抗ウイルス薬(とりわけHIVの阻害剤として)である。それらはHIVおよびAIDSの治療に有用である。
Aは、式:
Bは、式:
さらに、
aは、H、ハロゲンおよびメトキシからなる群から選択され;
bおよびcは、Hおよびハロゲンからなる群から選択され;
dは、H、ハロゲン、メトキシおよび群Cからなる群kら選択され;
eはHであり;
fおよびgは、H、(C1-C4)アルキル、および(C3-C6)シクロアルキル基からなる群から選択され、ここで該アルキルもしくはシクロアルキル基は、F、OH、OR、NR1R2、COOR、およびCONR1R2の群から選択される1から3個の置換基で適宜置換されており;あるいは、
fおよびgは炭素、酸素、窒素もしくは硫黄原子によって結合して環を形成することができ;
hおよびiは、H、(C1-C4)アルキル、および(C3-C6)シクロアルキル基からなる群から選択され、ここで、該アルキルもしくはシクロアルキル基は、F、OH、OR、NR1R2、COOR、およびCONR1R2の群から選択される1から3個の置換基で適宜置換されており;あるいは、
hおよびiは、炭素、酸素、窒素もしくは硫黄原子によって結合して環を形成することができ;
jおよびkは、H、F、(C1-C4)アルキル、および(C3-C6)シクロアルキル基からなる群から選択され、ここで、該アルキルもしくはシクロアルキル基は、F、OH、OR、NR1R2、COOR、およびCONR1R2の群から選択される1から3個の置換基で適宜置換されており;あるいは、
jおよびkは、炭素、酸素、窒素もしくは硫黄原子によって結合して環を形成することができ;あるいは、
j + kは環に結合した=Oであり;
l、mおよびnは、H、OH、CN、1から3個の置換基(F、OH、OR、NR1R2、COOR、もしくはCONR1R2から選択される)で適宜置換された(C1-C4)アルキル、1から3個の置換基(F、OH、OR、NR1R2、COOR、もしくはCONR1R2から選択される)で適宜置換された(C3-C6)シクロアルキル、OR、ハロゲン(炭素のみに結合している)、NR1R2、COOR、CONR1R2、および群Dからなる群から選択され;
Arは、フェニルおよびヘテロアリールからなる群から選択され;ここで、該フェニルおよびヘテロアリールは独立して、1から3個の同一もしくは異なるハロゲンかまたは群Eから選択される1から3個の同一もしくは異なる置換基で適宜置換されており;ヘテロアリールは、ピリジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、フラニル、チエニル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、テトラゾリル、およびトリアゾリルからなる群から選択され;
群Cは、COOR、CONR1R2、および群Dからなる群から選択され;
群Dは、フェニルおよびヘテロアリールからなる群から選択され;ここで、該フェニルおよびヘテロアリールは独立して、1から3個の同一もしくは異なるハロゲンかまたは群Eから選択される1から3個の同一もしくは異なる置換基で適宜置換されており;ヘテロアリールは、ピリジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、フラニル、チエニル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、テトラゾリル、およびトリアゾリルからなる群から選択され;
群Eは、OH、OR、CN、COOR、CONR1R2、(C1-C4)アルキル、(C3-C6)シクロアルキルからなる群から選択され、ここで、該アルキルもしくはシクロアルキル基は、F、OH、OR、NR1R2、COOR、およびCONR1R2の群から選択される1から3個の置換基で適宜置換されており;
R、R1およびR2は独立して、H、(C1-C4)アルキル、(C3-C6)シクロアルキル基であり;あるいは、R1およびR2は、炭素、酸素、窒素もしくは硫黄原子によって結合して環を形成することができる]
の化合物、および医薬的に許容されるその塩に関する。
本発明の化合物は、不斉中心を有し、従ってジアステレオマーとエナンチオマーの混合物として存在しうるので、本発明には、それらの混合物に加えて、式Iの化合物の個々のジアステレオマー体およびエナンチオマー体が含まれる。
本願明細書において他に特に記載のない限り、以下の用語の1つ以上を本明細書で用いてもよく、以下の意味を有するものとする。
Aは:
Bは:
aは、H、ハロゲンおよびメトキシからなる群から選択され;
bおよびcは、Hおよびハロゲンからなる群から選択され;
dは、H、ハロゲン、メトキシおよび群Cからなる群から選択され;
eは、Hであり;
fおよびgは、H、(C1-C4)アルキル、および(C3-C6)シクロアルキル基からなる群から選択され、ここで該アルキルもしくはシクロアルキル基は、F、OH、OR、NR1R2、COOR、およびCONR1R2の群から選択される1から3個の置換基で適宜置換されており;あるいは、
fおよびgは、炭素、酸素、窒素もしくは硫黄原子によって結合して環を形成することができ;
hおよびiは、H、(C1-C4)アルキル、および(C3-C6)シクロアルキル基からなる群から選択され、ここで該アルキルもしくはシクロアルキル基は、F、OH、OR、NR1R2、COOR、およびCONR1R2の群から選択される1から3個の置換基で適宜置換されており;あるいは、
hおよびiは、炭素、酸素、窒素もしくは硫黄原子によって結合して環を形成することができ;
jおよびkは、H、F、(C1-C4)アルキル、および(C3-C6)シクロアルキル基からなる群から選択され、ここで該アルキルもしくはシクロアルキル基は、F、OH、OR、NR1R2、COOR、およびCONR1R2の群から選択される1から3個の置換基で適宜置換されており;あるいは、
jおよびkは、炭素、酸素、窒素もしくは硫黄原子によって結合して環を形成することができ;あるいは、
j + kは、環に結合した=Oであり;
l、mおよびnは、H、OH、CN、1から3個の置換基(F、OH、OR、NR1R2、COOR、CONR1R2から選択される)で適宜置換された(C1-C4)アルキル、1から3個の置換基(F、OH、OR、NR1R2、COOR、CON R1R2から選択される)で適宜置換された(C3-C6)シクロアルキル、OR、ハロゲン(炭素のみに結合)、NR1R2、COOR、CONR1R2、および群Dからなる群から選択され;
Arは、フェニルおよびヘテロアリールからなる群から選択され;ここで、該フェニルおよびヘテロアリールは独立して、1から3個の同一もしくは異なるハロゲンかまたは群Eから選択される1から3個の同一もしくは異なる置換基で適宜置換されており;ヘテロアリールは、ピリジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、フラニル、チエニル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、テトラゾリル、およびトリアゾリルからなる群から選択され;
群Cは、COOR、CONR1R2、および群Dからなる群から選択され;
群Dは、フェニルおよびヘテロアリールからなる群から選択され;ここで、該フェニルおよびヘテロアリールは独立して、1から3個の同一もしくは異なるハロゲンかまたは群Eから選択される1から3個の同一もしくは異なる置換基で適宜置換されており;ヘテロアリールは、ピリジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、フラニル、チエニル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、テトラゾリル、およびトリアゾリルからなる群から選択され;
群Eは、OH、OR、CN、COOR、CONR1R2、(C1-C4)アルキル、(C3-C6)シクロアルキルからなる群から選択され、ここで、該アルキルもしくはシクロアルキル基は、F、OH、OR、NR1R2、COOR、およびCONR1R2の群から選択される1から3個の置換基で適宜置換されており;
R、R1およびR2は、独立して、H、(C1-C4)アルキル、(C3-C6)シクロアルキル基であり;あるいは、R1およびR2は、炭素、酸素、窒素もしくは硫黄原子によって結合して環を形成することができる]
の化合物、および医薬的に許容されるその塩に関する。
抗ウイルス薬
免疫調節薬
抗感染薬
本発明は、式Iの化合物、それらの医薬製剤、およびHIV感染症に罹患しているかもしくは罹患しやすい患者におけるそれらの使用を包含する。式Iの化合物は、医薬的に許容されるその塩を含む。式Iの化合物およびそれらの合成に有用な中間体を製造するための一般的な方法を以下のスキームに記載する(略語以降)。
以下の略語のうちの1つ以上、そのほとんどは、当業者に周知の通常の略語であり、本開示の説明および実施例の全体を通して用いられうる。
h = 時間
rt = 室温
mol = モル
mmol = ミリモル
g = グラム
mg = ミリグラム
mL = ミリリットル
TFA = トリフルオロ酢酸
DCE = 1,2-ジクロロエタン
CH2Cl2 = ジクロロメタン
TPAP = テトラプロピルアンモニウムペルルテナート
THF = テトラヒドロフラン
DEPBT = 3-(ジエトキシホスホリルオキシ)-1,2,3-ベンゾトリアジン-4(3H)-オン
DMAP = 4-ジメチルアミノピリジン
P-EDC = ポリマー担持 1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド
EDC = 1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド
DMF = N,N-ジメチルホルムアミド
ヒューニッヒ塩基 = N,N-ジイソプロピルエチルアミン
MCPBA = メタ-クロロ過安息香酸
アザインドール = 1H-ピロロ-ピリジン
4-アザインドール = 1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン
5-アザインドール = 1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン
6-アザインドール = 1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン
7-アザインドール = 1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン
PMB = 4-メトキシベンジル
DDQ = 2, 3-ジクロロ-5, 6-ジシアノ-1, 4-ベンゾキノン
OTf = トリフルオロメタンスルホンオキシ
NMM = 4-メチルモルホリン
PIP-COPh = 1-ベンゾイルピペラジン
NaHMDS = ヘキサメチルジシラザンナトリウム
EDAC = 1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド
TMS = トリメチルシリル
DCM = ジクロロメタン
DCE = ジクロロエタン
MeOH = メタノール
THF = テトラヒドロフラン
EtOAc = 酢酸エチル
LDA = リチウムジイソプロピルアミド
TMP-Li = 2,2,6,6-テトラメチルピペリジニルリチウム
DME =ジメトキシエタン
DIBALH =水素化ジイソブチルアルミニウム
HOBT = 1-ヒドロキシベンゾトリアゾール
CBZ = ベンジルオキシカルボニル
PCC = クロロクロム酸ピリジニウム
TBTU = O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート
DEBPT = 3-(ジエトキシホスホリルオキシ)-1, 2, 3-ベンゾトリアジン-4(3H)-オン
BOP = ベンゾトリアゾール-1-イル-オキシ-トリス-(ジメチルアミノ)-ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
化合物1について:
以下の実施例は、上記に一般的に述べた式Iの化合物の典型的な合成について例示する。これらの実施例は、単なる例示であり、本発明を制限することを全く意図しない。試薬および出発物質は、当業者にとって容易に入手可能なものである。
典型的方法および選択した実施例のキャラクタライズ:
他に特に記載のない限り、溶媒および試薬は、商業的供給源から得たそのままで用い、反応は窒素雰囲気下において実施した。フラッシュクロマトグラフィーは、シリカゲル 60 (0.040-0.063 粒径; EM Scienceから入手)で実施した。1H NMRスペクトルは、Bruker DRX-500fにおいて500 MHzで(または、記載の通り、Bruker DPX-300BもしくはVarian Gemini 300において300 MHzで)記録した。化学シフトは、δTMS = 0に相対的なδスケールのppmで記録した。以下の内部標準を以下の溶媒中の残留プロトンに対して使用した:CDCl3 (δH 7.26)、CD3OD (δH 3.30)、およびDMSO-d6 (δH 2.50)。標準的なアクロニムを用いて、多重パターンを記載した:s(1重線)、d(2重線)、t(3重線)、q(4重線)、m(多重線)、b(ブロード)、app(見かけ上)。結合定数(J)はヘルツである。全ての液体クロマトグラフィー(LC)データをSPD-10AV UV-Vis検出器を用いて島津LC-10AS液体クロマトグラフで記録し、ならびに質量分析(MS)データをエレクトロスプレーモードにおけるLC用MICROMASS(登録商標) Platformを用いて決定した。
LC/MSメソッド(すなわち、化合物同定)
LC/MSメソッド:
メソッド1:
3分にわたって、開始%B = 0, 最終%B = 100のグラジエント(ラン後1分収集)
流速 = 4 mL/分
溶媒A = 5% ACN - 95% H2O - 10 mm 酢酸アンモニウム
溶媒B = 95% ACN - 5% H2O - 10 mm 酢酸アンモニウム
カラム: PHENOMENEX(登録商標) Luna 4.6 x 50 mm S10
メソッド2:
3分にわたって、開始%B = 0, 最終%B = 100のグラジエント(ラン後1分収集)
流速 = 4 mL/分
溶媒A = 10% ACN - 90% H2O - 0.1% TFA
溶媒B = 90% ACN - 10% H2O - 0.1% TFA
カラム: Sunfire C18 4.6 x 50 mm 5μ
メソッド3:
3分にわたって、開始%B = 0, 最終%B = 100のグラジエント(ラン後1分収集)
流速 = 4 mL/分
溶媒A = 10% MeOH - 90% H2O - 0.1% TFA
溶媒B = 90% MeOH - 10% H2O - 0.1% TFA
カラム: PHENOMENEX(登録商標) Luna 3.0 x 50 mm S10
メソッド4:
3分にわたって、開始%B = 0, 最終%B = 100のグラジエント
流速 = 4 mL/分
溶媒A = 5% ACN - 95% H2O - 10 mm 酢酸アンモニウム
溶媒B = 95% ACN - 5% H2O - 10 mm 酢酸アンモニウム
カラム: PHENOMENEX(登録商標) Luna 4.6 x 50 mm S10
メソッド5:
3分にわたって、開始%B = 0, 最終%B = 100のグラジエント
流速 = 4 mL/分
溶媒A = 10% ACN - 90% H2O - 0.1% TFA
溶媒B = 90% ACN - 10% H2O - 0.1% TFA
カラム: Sunfire C18 4.6 x 50 mm 5μ
メソッド6:
2分にわたって、開始%B = 0, 最終%B = 100のグラジエント(ラン後1分収集)
流速 = 4 mL/分
溶媒A = 10% ACN - 90% H2O - 0.1% TFA
溶媒B = 90% ACN - 10% H2O - 0.1% TFA
カラム: Sunfire C18 4.6 x 50 mm 5μ
メソッド7:
2分にわたって、開始%B = 0, 最終%B = 100のグラジエント(ラン後1分収集)
流速 = 4 mL/分
溶媒A = 5% ACN - 95% H2O - 10 mm 酢酸アンモニウム
溶媒B = 95% ACN - 5% H2O - 10 mm 酢酸アンモニウム
カラム: PHENOMENEX(登録商標) Luna 4.6 x 50 mm S10
メソッド8:
2分にわたって、開始%B = 0, 最終%B = 100のグラジエント(ラン後1分収集)
流速 = 4 mL/分
溶媒A = 10% MeOH - 90% H2O - 0.1% TFA
溶媒B = 90% MeOH - 10% H2O - 0.1% TFA
カラム: PHENOMENEX(登録商標) Luna 3.0 x 50 mm S10
メソッド9:
3分にわたって、開始%B = 0, 最終%B = 100のグラジエント(ラン後1分収集)
流速 = 4 mL/分
溶媒A = 5% ACN - 95% H2O - 10 mm 酢酸アンモニウム
溶媒B = 95% ACN - 5% H2O - 10 mm 酢酸アンモニウム
カラム: Xbridge C18 4.6 x 50 mm S5
メソッド10:
3分にわたって、開始%B = 0, 最終%B = 100のグラジエント(ラン後1分収集)
流速 = 4 mL/分
溶媒A = 10% MeOH - 90% H2O - 0.1% TFA
溶媒B = 90% MeOH - 10% H2O - 0.1% TFA
カラム: PHENOMENEX(登録商標) 10μ 3.0 X 50 mm
20 mLバイアルに、2-(4-メトキシ-7-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-オキソ酢酸(0.1 g, 0.332 mmol)、5-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(0.083 g, 0.332 mmol)、o-ベンゾトリアゾール-1-イル-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(0.133 g, 0.415 mmol)、ヒューニッヒ塩基(0.580 mL, 3.32 mmol)、およびDMF(3 mL)を充填した。該バイアルを密閉して室温で撹拌した。該混合液を70.5時間撹拌した後、該反応液を水でクエンチした。生じた固形物を濾過により集めた。母液を減圧下で濃縮し、固形物の第2バッチを、MeOHおよび水からの再結晶化により集めた。所望の生成物、1-(5-ブロモ-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-2-(4-メトキシ-7-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)エタン-1,2-ジオン(0.145 g, 0.293 mmol, 88%収率)を、オフホワイト色の固形物として単離した。 LC/MS: m/z 495 (M+H)+, 497.02 (M + 3H)+ 1.935分(メソッド1). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.42 (s, 1 H) 9.22 - 9.27 (m, 1 H) 8.18 - 8.31 (m, 1 H) 7.84 (s, 1 H) 7.09 - 7.59 (m, 3 H) 4.59 - 4.87 (m, 2 H) 3.67 - 3.95 (m, 5 H) 2.73 - 2.96 (m, 2 H) 2.47 - 2.52 (m, 3 H).
1-(5-ブロモ-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-2-(4-メトキシ-7-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)エタン-1,2-ジオン(0.05 g, 0.101 mmol)を含有する密封可能なバイアルに、フェニルボロン酸(0.018 g, 0.151 mmol)、PdCl2(dppf)-CH2Cl2付加物(0.016 g, 0.020 mmol)、K2CO3(0.06 g, 0.434 mmol)、1,4-ジオキサン(2 mL)、および水(0.5 mL)を加えた。該容器をN2でフラッシュし、次いで、該バイアルを密閉して85℃に加熱した。2時間後、該混合液を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を水(30 mL)で希釈し、ジクロロメタン(3 x 30 mL)で抽出した。有機溶液をNa2SO4で乾燥させ、乾燥剤を濾過により除去して、有機溶液を減圧下で濃縮した。残渣をプレパラティブHPLCにより精製した。LC/MSによるといくらかの不純物が依然として存在していたため、該混合物を0-5% MeOH/ジクロロメタンのグラジエントを用いたフラッシュクロマトグラフィーによりさらに精製した。所望の生成物、1-(4-メトキシ-7-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(5-フェニル-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)エタン-1,2-ジオン(0.024 g, 0.049 mmol, 48.3%収率)を、オフホワイト色の固形物として単離した。 LC/MS: m/z 493.25 (M+H)+, 2.12分(メソッド1). 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 11.01 (ブロード. s., 1 H) 9.14 (s, 1 H) 8.19 - 8.27 (m, 1 H) 7.67 - 7.72 (m, 1 H) 7.01 - 7.50 (m, 8 H) 4.74 - 5.00 (m, 2 H) 3.67 - 3.87 (m, 5 H) 2.79 - 2.98 (m, 2 H) 2.55 - 2.61 (m, 3 H).
1-(5-ブロモ-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-2-(4-メトキシ-7-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)エタン-1,2-ジオン(0.15 g, 0.303 mmol)を含有する密閉可能なフラスコに、2-トリ-n-ブチルスタンニルピリジン(0.116 mL, 0.363 mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.035 g, 0.030 mmol)を加えた。該混合液を1,4-ジオキサン(3 mL)で希釈し、N2でフラッシュした。該フラスコを密閉し、終夜100℃に加熱した。LC/MSによると、該反応物のほとんどが出発物質であった。該混合液に、0.07gのPd(PPh3)4、および0.116 mLの2-トリ-n-ブチルスタンニルピリジンを加えた。該混合液をN2でフラッシュし、該フラスコを密閉して、100℃で71時間加熱した。該混合液を室温に冷却し、MeOHおよびジクロロメタンで希釈し、次いでセライト(登録商標)のパッドにより濾過し、固形物を除去した。有機溶液を減圧下で濃縮し、0-7% MeOH/ジクロロメタンのグラジエントを用いたBIOTAGE(登録商標)フラッシュクロマトグラフィーにより精製した。所望の生成物が依然として不純物を含んでいたので、該混合物をプレパラティブHPLCによりさらに精製した。所望の生成物、1-(4-メトキシ-7-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)エタン-1,2-ジオン, TFA(0.048 g, 0.079 mmol, 26.1%収率)を、オフホワイト色の固形物として単離した。 LC/MS: m/z 492.35 (M+H)+, 1.635分(メソッド1). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.40 - 12.46 (m, 1 H) 9.24 (s, 1 H) 8.69 - 8.81 (m, 1 H) 8.24 - 8.30 (m, 1 H) 8.03 - 8.16 (m, 1 H) 7.83 - 7.87 (m, 1 H) 7.64 - 7.77 (m, 1 H) 7.51 - 7.62 (m, 1 H) 7.26 - 7.50 (m, 3 H) 4.65 - 4.93 (m, 2 H) 3.78 - 3.84 (m, 3 H) 3.57 - 3.78 (m, 2 H) 2.82 - 3.01 (m, 2 H) 2.48 - 2.53 (m, J = 6.10 Hz, 3 H).
350 mLの密閉可能なフラスコに、5-ブロモ-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-カルボン酸t-ブチル(3.67 g, 11.77 mmol)およびトリ-n-ブチル(2-ピリジル)スズ(5.2 g, 14.12 mmol)を加えた。該混合物をジオキサン(100 mL)中に溶解させ、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(2.72 g, 2.354 mmol)を加えた。該混合液をN2でフラッシュし、該フラスコを密閉して110℃に加熱した。該混合液を65時間加熱した後、該混合液を室温に冷却し、セライト(登録商標)のパッドにより濾過して、固形物を除去した。該セライト(登録商標)をMeOHで洗浄し、有機溶液を減圧下で濃縮した。残渣を、BIOTAGE(登録商標)フラッシュクロマトグラフィーおよび10-50% EtOAc/ヘキサンのグラジエントを用いて精製した。所望の生成物、5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-カルボン酸tert-ブチル(3.33 g, 10.72 mmol, 91%収率)を、濃い黄色の油状物として単離した。 LC/MS: m/z 311.02 (M+H)+, 2.257分(メソッド1). 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 8.70 (d, J = 4.88 Hz, 1 H) 7.77 (t, J = 7.32 Hz, 1 H) 7.40 (d, J = 7.93 Hz, 1 H) 7.23 - 7.32 (m, 3 H) 7.19 (ブロード. s., 1 H) 4.64 (ブロード. s., 2 H) 3.55 (ブロード. s., 2 H) 2.86 (t, J=5.95 Hz, 2 H) 1.48 (ブロード. s., 9 H).
5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-カルボン酸tert-ブチル(3.32 g, 10.70 mmol)/CH2Cl2(40 mL)溶液に、TFA(10 mL, 130 mmol)を加えた。室温で6時間撹拌した後、溶媒を減圧下で除去して、所望の生成物を薄い赤色の油状物として得た(10.70 mmol, 3.29g, 100%収率)。該生成物を、さらなる精製は行わずに次の工程にそのまま用いた。 LC/MS: m/z 211.09 (M+H)+, 1.485分(メソッド1).
DMF(2 mL)中の5-(ピリジン-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(81 mg, 0.383 mmol)、2-(1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルイソウロニウムテトラフルオロボレート(134 mg, 0.418 mmol)およびN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(225 mg, 1.741 mmol)の混合液を室温で1時間撹拌し、LCMSによって目的の生成物の形成を確認した。該反応混合液を濾過し、該澄明な溶液をプレパラティブHPLCにより精製して、1-(4-メトキシ-7-(1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)エタン-1,2-ジオンを白色の固形物として得た(29 mg, 16%)。 LCMS: m/e 480.11 (M+H)+, 1.63分(メソッド9). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) d ppm 2.79 - 3.08 (m, 2 H) 3.54 - 3.80 (m, 2 H) 3.81 - 3.92 (m, 3 H) 4.65 - 4.97 (m, 2 H) 7.23 - 7.56 (m, 4 H) 7.59 - 7.75 (m, 1 H) 7.91 - 8.15 (m, 3 H) 8.21 - 8.33 (m, 1 H) 8.63 - 8.83 (m, 1 H) 8.94 (s, 1 H) 12.79 (s, 1 H).
250 mLのフラスコに、5-(ピリジン-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(2.250 g, 10.7 mmol)および2-(7-ブロモ-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-オキソ酢酸(2.75 g, 9.19 mmol)を加えた。該混合物をDMF(100 mL)およびヒューニッヒ塩基(16.6 mL, 95 mmol)で希釈し、o-ベンゾトリアゾール-1-イル-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(4 g, 12.46 mmol)を該混合液に加えた。該混合液を室温で70時間撹拌し、水(50 mL)でクエンチし、溶媒を減圧下で除去した。残渣を水(100 mL)で希釈し、ジクロロメタン(3 x 100 mL)で抽出した。有機層を合わせて、Na2SO4で乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、残渣を、0-5% MeOH/ジクロロメタンのグラジエントを用いたBIOTAGE(登録商標)フラッシュクロマトグラフィーにより精製した。1H NMRによると残渣は依然として不純物を有していたので、それをジクロロメタン(150 mL)中に溶解させ、飽和NaHCO3(100 mL)で洗浄した後、飽和塩化アンモニウム(150 mL)で洗浄した。有機溶液をNa2SO4で乾燥させ、乾燥剤を濾過により除去し、該溶液を減圧下で濃縮して、1-(7-ブロモ-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)エタン-1,2-ジオン(3.40 g, 6.92 mmol, 75%収率)を青色の固形物として得た。1H NMRによると該生成物は依然としていくらかの不純物を有していたが、さらなる精製は行わずに次の工程に用いた。 LC/MS: m/z 489.14 (M+H)+, 1.169分(メソッド1). 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 10.89 (ブロード. s., 1 H) 8.62 - 8.80 (m, 1 H) 7.64 - 7.95 (m, 3 H) 6.98 - 7.49 (m, 5 H) 4.66 - 4.99 (m, 2 H) 3.60 - 3.87 (m, 5 H) 2.87 - 3.12 (m, 2 H).
1,4-ジオキサン(2 mL)中の1-(7-ブロモ-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)エタン-1,2-ジオン(0.5 g, 1.018 mmol)および3-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸エチル(0.480 g, 1.119 mmol)を含有する密閉可能な丸底(rb)フラスコに、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.235 g, 0.204 mmol)を加えた。該フラスコをN2でフラッシュし、密閉し、110℃に加熱した。該混合液を17時間加熱した後、該混合液を室温に冷却した。該粗製物(crude)は、LC/MSによると、出発物質が残存しないことが示され、そして所望の生成物の質量が示された。該粗混合液をMeOHで希釈し、セライト(登録商標)のプラグを通して固形物を除去した。セライト(登録商標)をMeOHで洗浄し、有機溶液を減圧下で濃縮した。残渣をMeOHで希釈し、エーテルを該混合物にゆっくりと加えた。生じた生成物を濾過により集め、MeOHで洗浄した。母液を減圧下で濃縮した。第2の再結晶化を温MeOHおよびEt2Oを用いて行った。所望の生成物、3-(4-メトキシ-3-(2-オキソ-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)アセチル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-7-イル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸エチル(0.17 g, 0.309 mmol, 30.3%収率)を薄茶色の固形物として単離し、1H NMRによって依然として不純物が認められたが、次の工程に用いた。 LC/MS: m/z 551.18 (M+H)+ , 1.778分(メソッド1). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 14.04 - 14.50 (m, 1 H) 11.90 - 12.88 (m, 1 H) 8.58 - 8.76 (m, 1 H) 7.81 - 8.28 (m, 3 H) 7.14 - 7.67 (m, 6 H) 4.29 - 4.96 (m, 4 H) 3.53 - 3.89 (m, 5 H) 2.79 - 3.06 (m, 2 H) 1.36 (t, J=7.02 Hz, 3 H).
3-(4-メトキシ-3-(2-オキソ-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)アセチル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-7-イル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸エチル(0.051 g, 0.093 mmol)を含有する密閉可能なバイアルに、メチルアミン(1.5 mL, 3.00 mmol)を加えた。該バイアルを密閉し、40℃に15時間加熱した。該混合液を室温に冷却し、メチルアミン(1.5 mL, 3.00 mmol)を加えた。該フラスコを密閉し、60℃に加熱した。該混合液を22時間加熱した後、該混合液を室温に冷却した。該混合液に、メチルアミン(1.5 mL, 3.00 mmol)を加えた。該バイアルを密閉し、該混合液を60℃に118時間加熱した。該混合液を室温に冷却し、溶媒を減圧下で除去した。残渣をDMF中に溶解させ、グラスウールのプラグを通した。該DMF溶液をプレパラティブHPLCにより精製した。生成物を含む画分から、減圧下で溶媒を除去した。残渣をDMF中に溶解させ、さらにプレパラティブHPLCにより精製した。所望の生成物、3-(4-メトキシ-3-(2-オキソ-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)アセチル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-7-イル)-N-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド, TFA(0.016 g, 0.023 mmol, 25.3%収率)を、薄黄色の固形物として単離した。 LC/MS: m/z 536.05 (M+H)+ , 0.830分(メソッド2). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.27 (ブロード. s., 1 H) 8.67 - 8.79 (m, 1 H) 8.59 (ブロード. s., 1 H) 8.24 - 8.33 (m, 1 H) 7.97 - 8.14 (m, 2 H) 7.22 - 7.73 (m, 6 H) 4.66 - 4.91 (m, 2 H) 3.80 - 3.88 (m, 3 H) 3.54 - 3.79 (m, 2 H) 2.78 - 3.03 (m, 5 H).
1-(7-ブロモ-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)エタン-1,2-ジオン(0.2 g, 0.407 mmol)を含有するステンレススチール圧力容器に、1,4-ジオキサン(5 mL)、水(0.037 mL, 2.035 mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.071 g, 0.061 mmol)、トリエチルアミン(0.567 mL, 4.07 mmol)、およびメチルアミン(2M/THF)(2.035 mL, 4.07 mmol)を加えた。該容器を密閉し、N2で3回パージした。該容器を一酸化炭素で50 psiまで満たし、2回パージした後、最後に一酸化炭素で80 psiまで満たした。該容器を80℃に16時間加熱した後、室温に冷却した。該混合液を丸底フラスコに移し入れ、溶媒を減圧下で除去した。残渣をDMF中に溶解させ、セライト(登録商標)のプラグを通して固形物を除去した。該DMF溶液をプレパラティブHPLCにより精製した。所望の生成物を含む画分を減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタン中に溶解させ、飽和NaHCO3水溶液を用いて分配した。有機層を集め、MgSO4で乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、有機溶液を減圧下で濃縮した。残渣を、0-5% MeOH/ジクロロメタンのグラジエントを用いたBIOTAGE(登録商標)フラッシュクロマトグラフィーを用いて精製した。所望の生成物、4-メトキシ-N-メチル-3-(2-オキソ-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)アセチル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-7-カルボキサミド(0.065 g, 0.133 mmol, 32.7%収率)を、オフホワイト色の固形物として単離した。 LC/MS: m/z 470.24 (M+H)+ , 1.582分(メソッド1). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.13 (ブロード. s., 1 H) 8.60 - 8.77 (m, 1 H) 8.14 - 8.26 (m, 1 H) 7.70 - 7.94 (m, 3 H) 7.02 - 7.47 (m, 5 H) 4.73 - 5.01 (m, 2 H) 3.88 - 3.97 (m, 3 H) 3.66 - 3.88 (m, 2 H) 2.92 - 3.11 (m, 5 H).
1-(7-ブロモ-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)エタン-1,2-ジオン(0.2 g, 0.407 mmol)を含有するステンレススチール圧力容器に、1,4-ジオキサン(5 mL)、水(0.037 mL, 2.035 mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.071 g, 0.061 mmol)、トリエチルアミン(0.567 mL, 4.07 mmol)、およびエタノールアミン(0.074 mL, 1.221 mmol)を加えた。該容器を密閉し、N2で3回パージした。該容器を、一酸化炭素で50 psiまで満たして、2回パージした後、最後に一酸化炭素で80 psiまで満たした。該容器を80℃に16時間加熱し、次いで室温に冷却した。該混合液を丸底フラスコに移し入れ、溶媒を減圧下で除去した。残渣を5 mLの1N HClで希釈し、60℃に1.5時間加熱した。該混合液をセライト(登録商標)のパッドにより濾過し、MeOHで洗浄した後、減圧下で溶媒を揮散させた。残渣をDMF中に溶解させ、プレパラティブHPLCにより精製した。所望の生成物を含む画分を減圧下で濃縮した。残渣を飽和NaHCO3(10 mL)で希釈し、ジクロロメタン(3 x 10 mL)で抽出した。有機層を合わせてMgSO4で乾燥させ、乾燥剤を濾過により除去し、該溶液を減圧下で濃縮して、N-(2-ヒドロキシエチル)-4-メトキシ-3-(2-オキソ-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)アセチル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-7-カルボキサミド, TFA(0.05 g, 0.077 mmol, 19.02%収率)をオフホワイト色の固形物として得た。 LC/MS: m/z 500.05 (M+H)+ , 0.837分(メソッド2). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.45 - 12.58 (m, 1 H) 8.58 - 8.74 (m, 2 H) 7.84 - 8.19 (m, 3 H) 7.17 - 7.61 (m, 5 H) 4.61 - 4.92 (m, 2 H) 3.81 - 3.94 (m, 3 H) 3.37 - 3.77 (m, 7 H) 2.78 - 3.03 (m, 2 H).
3-(4-メトキシ-3-(2-オキソ-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)アセチル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-7-イル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸エチル(0.623 g, 1.132 mmol)を含有する丸底フラスコに、メタノール(7 mL)および水(7 mL)を加え、次いでK2CO3(0.782 g, 5.66 mmol)を加えた。該混合液を60℃に加熱した。2時間加熱した後、該混合液を室温に冷却し、1N HClを加えることによってpH =1に酸性化した。該溶媒を減圧下で除去し、粗残渣を4つの等量分割に分けた。これらの分割のうちの3つは、さらなる精製を行わずに後の合成工程に用いた。最後の分割は、温(warm)DMFで希釈し、グラスウールのプラグを通して固形物を除去した。該DMF溶液をプレパラティブHPLCにより精製した。55 mgの所望の生成物、3-(4-メトキシ-3-(2-オキソ-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)アセチル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-7-イル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸, TFAを白色の固形物として単離した。 LC/MS: m/z 523.03 (M+H)+ , 0.830分(メソッド2). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.44 (ブロード. s., 1 H) 8.65 - 8.80 (m, 1 H) 8.31 - 8.40 (m, 1 H) 7.98 - 8.13 (m, 2 H) 7.22 - 7.74 (m, 6 H) 4.66 - 4.95 (m, 2 H) 3.81 - 3.89 (m, 3 H) 3.56 - 3.79 (m, 2 H) 2.81 - 3.04 (m, 2 H).
3-(4-メトキシ-3-(2-オキソ-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)アセチル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-7-イル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(146 mg, 0.28 mmol)/DMF(5 mL)の懸濁液に、ヒューニッヒ塩基(0.489 mL, 2.80 mmol)、次いでTBTU(117 mg, 0.364 mmol)、最後にジメチルアミン(2M/THF)(0.420 mL, 0.840 mmol)を加えた。該混合液を、密閉したバイアル中において、室温で6時間撹拌した。該混合液を水(3 mL)でクエンチし、溶媒を減圧下で除去した。残渣を水で希釈し、生じた固形物を濾過により集め、水およびEt2Oで洗浄した。該固形物をDMF中に溶解させ、グラスウールのプラグを通した。該DMF溶液をプレパラティブHPLCにより精製した。所望の生成物を含む画分を減圧下で濃縮した後、プレパラティブHPLCによりさらに精製した。該生成物、3-(4-メトキシ-3-(2-オキソ-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)アセチル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-7-イル)-N,N-ジメチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド, TFA(65.9 mg, 0.094 mmol, 33.7%収率)を、オフホワイト色の固形物として単離した。 LC/MS: m/z 550.17 (M+H)+ , 1.565分(メソッド1). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.36 (ブロード. s., 1 H) 8.68 (ブロード. s., 1 H) 8.34 (s, 1 H) 7.92 - 8.11 (m, 2 H) 7.20 - 7.71 (m, 7 H) 4.64 - 4.93 (m, 2 H) 3.80 - 3.89 (m, 3 H) 3.57 - 3.79 (m, 2 H) 3.29 (s, 3 H) 3.07 (s, 3 H) 2.81 - 3.03 (m, 2 H).
3-(4-メトキシ-3-(2-オキソ-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)アセチル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-7-イル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(146 mg, 0.28 mmol)/DMF(5 mL)の懸濁液に、ヒューニッヒ塩基(0.489 mL, 2.80 mmol)、次いでTBTU(117 mg, 0.364 mmol)、最後にエタノールアミン(0.025 mL, 0.420 mmol)を加えた。該混合液を、密閉したバイアル中において、室温で6時間撹拌した。該混合液を水(3 mL)でクエンチし、溶媒を減圧下で除去した。残渣を水で希釈し、生じた固形物を濾過により集め、水およびEt2Oで洗浄した。該固形物をDMF中に溶解させ、グラスウールのプラグを通した。該DMF溶液をプレパラティブHPLCにより精製した。所望の生成物を含む画分を合わせて、減圧下で濃縮した。残渣を、さらにプレパラティブHPLCにより精製した。所望の生成物、N-(2-ヒドロキシエチル)-3-(4-メトキシ-3-(2-オキソ-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)アセチル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-7-イル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド, TFA(50.4 mg, 0.070 mmol, 25.2%収率)を、オフホワイト色の固形物として単離した。 LC/MS: m/z 566.14 (M+H)+ , 1.427分(メソッド1). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.25 (ブロード. s., 1 H) 8.65 - 8.78 (m, 1 H) 8.56 (ブロード. s., 1 H) 8.24 - 8.33 (m, 1 H) 7.94 - 8.11 (m, 2 H) 7.22 - 7.73 (m, 6 H) 4.63 - 4.95 (m, 2 H) 3.80 - 3.87 (m, 3 H) 3.30 - 3.79 (m, 6 H) 2.79 - 3.05 (m, 2 H).
ジオキサン(1 mL)中の1-(7-ブロモ-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)エタン-1,2-ジオン(100 mg, 0.204 mmol)、3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール(55.4 mg, 0.407 mmol)、(1R,2S)-N1,N2-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(5.79 mg, 0.041 mmol)、ヨウ化銅(I)(19.38 mg, 0.102 mmol)および炭酸カリウム(84 mg, 0.611 mmol)の混合液を100℃で36時間加熱した。LCMSにより、目的の生成物の形成が示された。該反応混合液を濾過し、澄明な溶液をメタノール中に溶解させ、プレパラティブHPLCにより精製して、1-(4-メトキシ-7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)エタン-1,2-ジオンを白色の固形物として得た(37 mg, 32%)。 LCMS: m/e 547.05 (M+H)+, 2.17分(メソッド9). 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 2.85 - 3.09 (m, 2 H) 3.74 - 3.99 (m, 5 H) 4.84 (s, 1 H) 5.04 (s, 1 H) 6.94 (d, J=2.44 Hz, 1 H) 7.36 - 7.67 (m, 3 H) 7.80 - 7.88 (m, 1 H) 7.97 - 8.16 (m, 2 H) 8.31 - 8.40 (m, 1 H) 8.52 - 8.67 (m, 1 H) 8.79 (s, 1 H) 8.84 - 8.96 (m, 1 H).
ピリジン(1 mL)中の1-(7-ブロモ-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)エタン-1,2-ジオン(80 mg, 0.163 mmol)、1H-1,2,4-トリアゾール(45.0 mg, 0.651 mmol)および銅(20.69 mg, 0.326 mmol)の混合液を、145℃で10時間加熱し、LCMSによって目的の生成物の形成が示された。該反応混合液を濾過し、澄明な溶液をプレパラティブHPLCにより精製して、1-(4-メトキシ-7-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)エタン-1,2-ジオンを、淡黄色の固形物として得た(28 mg, 35%)。 LCMS: m/e 480.11 (M+H)+, 1.52分(メソッド9). 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 2.81 - 3.10 (m, 2 H) 3.70 - 4.04 (m, 5 H) 4.76 - 5.10 (m, 2 H) 7.37 - 7.72 (m, 3 H) 7.80 - 7.93 (m, 1 H) 8.00 - 8.22 (m, 2 H) 8.30 - 8.42 (m, 2 H) 8.55 - 8.75 (m, 1 H) 8.83 - 8.99 (m, 1 H) 9.39 (s, 1 H).
ジオキサン(1 mL)中の1-(7-ブロモ-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)エタン-1,2-ジオン(100 mg, 0.204 mmol)、3-(トリフルオロメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール(55.8 mg, 0.407 mmol)、(1R,2S)-N1,N2-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(5.79 mg, 0.041 mmol)、ヨウ化銅(I)(19.38 mg, 0.102 mmol)および炭酸カリウム(84 mg, 0.611 mmol)の混合液を、100℃で4時間加熱した。LCMSによって、目的の生成物が生じたことが示された。該反応混合液を濾過し、澄明な溶液をプレパラティブHPLCにより精製して、1-(4-メトキシ-7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)エタン-1,2-ジオンを、白色の固形物として得た(35 mg, 30%)。 LCMS: m/e 548.18 (M+H)+, 2.50分(メソッド10). 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 2.85 - 3.08 (m, 2 H) 3.74 - 4.04 (m, 5 H) 4.81 - 5.09 (m, 2 H) 7.37 - 7.71 (m, 3 H) 7.88 - 7.96 (m, 1 H) 7.97 - 8.18 (m, 2 H) 8.33 - 8.43 (m, 1 H) 8.52 - 8.70 (m, 1 H) 8.82 - 8.96 (m, 1 H) 9.51 (s, 1 H).
ピリジン(1 mL)中の1-(7-ブロモ-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)エタン-1,2-ジオン(150 mg, 0.305 mmol)、3-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール(69.1 mg, 0.611 mmol)および銅(38.8 mg, 0.611 mmol)の混合液を、145℃で4時間加熱した。LCMSによって、目的の生成物の形成が示された。該反応混合液を濾過し、澄明な溶液をプレパラティブHPLCにより精製して、1-(4-メトキシ-7-(5-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)エタン-1,2-ジオンを、白色の固形物として得た(24.2 mg, 14%)。 LCMS: m/e 524.09 (M+H)+, 1.31分(メソッド2). 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 2.82 - 3.08 (m, 2 H) 3.48 (s, 3 H) 3.72 - 4.03 (m, 5 H) 4.80 - 5.06 (m, 2 H) 5.11 (s, 2 H) 7.36 - 7.69 (m, 3 H) 7.88 - 7.96 (m, 1 H) 7.98 - 8.19 (m, 2 H) 8.25 - 8.39 (m, J=4.27 Hz, 2 H) 8.55 - 8.69 (m, 1 H) 8.84 - 8.95 (m, 1 H). ならびに、1-(4-メトキシ-7-(3-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)エタン-1,2-ジオンを白色の固形物として得た(34.7 mg, 21%)。 LCMS: m/e 524.04 (M+H)+, 1.63分(メソッド9). 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 2.85 - 3.10 (m, 2 H) 3.47 - 3.63 (m, 3 H) 3.70 - 4.05 (m, 5 H) 4.69 - 5.10 (m, 4 H) 7.29 - 7.68 (m, 3 H) 7.81 - 8.05 (m, 3 H) 8.32 - 8.53 (m, 2 H) 8.74 - 8.92 (m, 1 H) 9.31 - 9.42 (m, 1 H).
ジオキサン(1 mL)中の1-(7-ブロモ-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)エタン-1,2-ジオン(50 mg, 0.102 mmol)、(1H-ピラゾール-3-イル)メタノール(19.97 mg, 0.204 mmol)、(1R,2S)-N1,N2-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(2.89 mg, 0.020 mmol)、ヨウ化銅(I)(9.69 mg, 0.051 mmol)および炭酸カリウム(42.2 mg, 0.305 mmol)の混合液を、100℃で18時間加熱した。LCMSによって、目的の生成物が生じたことが示された。該反応混合液を濾過し、澄明な溶液をプレパラティブHPLCにより精製して、1-(7-(5-(ヒドロキシメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)エタン-1,2-ジオンを、無色の油状物として得た(3.1 mg, 6%)。 LCMS: m/e 509.04 (M+H)+, 1.13分(メソッド2). 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 2.82 - 3.05 (m, 2 H) 3.70 - 3.97 (m, 5 H) 4.74 - 5.07 (m, 4 H) 6.53 - 6.64 (m, 1 H) 7.31 - 7.66 (m, 3 H) 7.74 - 7.90 (m, 2 H) 7.92 - 8.14 (m, 2 H) 8.26 - 8.37 (m, 1 H) 8.49 - 8.64 (m, 1 H) 8.80 - 8.94 (m, 1 H). ならびに1-(7-(3-(ヒドロキシメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)エタン-1,2-ジオンを無色の油状物として得た(3.7 mg, 7%)。 LCMS: m/e 509.04 (M+H)+, 1.13分(メソッド2). 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 2.83 - 3.05 (m, 2 H) 3.68 - 3.95 (m, 5 H) 4.71 - 5.11 (m, 4 H) 6.55 (d, J=2.75 Hz, 1 H) 7.49 (d, J=36.66 Hz, 3 H) 7.73 - 7.81 (m, 1 H) 8.00 (s, 2 H) 8.29 - 8.38 (m, 1 H) 8.57 (t, J=2.64 Hz, 2 H) 8.77 - 8.90 (m, 1 H).
ジオキサン(1 mL)中の1-(7-ブロモ-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)エタン-1,2-ジオン(100 mg, 0.204 mmol)、3-(1,1-ジフルオロエチル)-1H-1,2,4-トリアゾール(54.2 mg, 0.407 mmol)、(1R,2S)-N1,N2-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(5.79 mg, 0.041 mmol)、K2CO3(84 mg, 0.611 mmol)およびヨウ化銅(I)(19.38 mg, 0.102 mmol)の混合液を、100℃で8時間加熱した。LCMSによって、目的の生成物の形成が示された。該反応混合液を濾過し、澄明な溶液をプレパラティブHPLCにより精製して、1-(7-(3-(1,1-ジフルオロエチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)エタン-1,2-ジオンを、白色の固形物として得た(53.4 mg, 47%)。 LCMS: m/e 543.97 (M+H)+, 1.56分(メソッド2). 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 2.13 - 2.33 (m, 3 H) 2.85 - 3.09 (m, 2 H) 3.72 - 4.04 (m, 5 H) 4.93 - 5.11 (m, 2 H) 7.30 - 7.67 (m, 3 H) 7.82 - 8.08 (m, 3 H) 8.33 - 8.57 (m, 2 H) 8.75 - 8.93 (m, 1 H) 9.43 (s, 1 H).
パートA:ナトリウムメトキシド(25重量%/メタノール)(67.6 mL, 296 mmol)およびメタノール(70 mL)の溶液に、25℃で、ホルムアミジンアセテート(11.00 g, 106 mmol)、次いでN-ベンジル-3-オキソ-4-ピペリジンカルボン酸エチル塩酸塩(25.16 g, 84 mmol)を加えた。得られた混合液を25℃で20時間撹拌した。該混合液を0℃に冷却した。水(90 mL)を加え、続いて酢酸(6.05 mL, 106 mmol)を滴下し、該反応混合液を25℃でさらに3時間撹拌した。該混合液を、ほとんどのメタノールが除去されるまで、減圧下で容積を減少させた。該懸濁液を濾過した。該固形物を水で洗浄し、次いで減圧下で乾燥させて、7-ベンジル-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[3,4-d]ピリミジン-4(3H)-オン(16.10 g, 79 %)をオフホワイト色の固形物として得た; 質量スペクトル: m/e: 242.06 (M+H)+ [計算値: 242.12]; 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 12.61 (ブロードのs, 1 H), 7.99 (s, 1 H), 7.38-7.26 (m, 5 H), 3.73 (m, 2 H), 3.50 (m, 2 H), 2.74 (m, 2 H), 2.66 (m, 2 H).
上記の化合物18の製造のパートEに記載の方法を用いて、4-(ピリジン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩を2-(4-メトキシ-7-(1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-オキソ酢酸とカップリングさせて、1-(4-メトキシ-7-(1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(4-(ピリジン-2-イル)-5,6-ジヒドロピリド[3,4-d]ピリミジン-7(8H)-イル)エタン-1,2-ジオンを得た; HRMS: 486.1677 (M+H)+ [計算値: 486.1684]; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 12.82 (ブロードのs, 1 H), 9.18 (s, 2/3 H), 9.09 (s, 1/3 H), 8.95 (s, 1 H), 8.78 (m, 1/3 H), 8.68 (m, 2/3 H), 8.34 (s, 2/3 H), 8.26 (s, 1/3 H), 8.12-8.01 (m, 3 H), 7.97 (s, 1 H), 7.58 (m, 1/3 H), 7.53 (m, 2/3 H), 4.93 (s, 4/3 H), 4.73 (s, 2/3 H), 3.96 (s, 1 H), 3.93 (m, 2/3 H), 3.90 (s, 2 H), 3.70 (m, 4/3 H), 3.32 (m, 2/3), 3.18 (m, 4/3 H).
上記の化合物18の製造のパートC、D、およびEに記載の方法を用い、2-(トリブチルスタンニル)ピリジンをフェニルボロン酸で置き換えて、1-(4-メトキシ-7-(1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(4-フェニル)-5,6-ジヒドロピリド[3,4-d]ピリミジン-7(8H)-イル)エタン-1,2-ジオンを製造した; HRMS: 495.1879 (M+H)+ [計算値: 495.1888]; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 12.45 (ブロードのs, 1 H), 9.25 (s, 1 H), 9.14 (s, 2/3 H), 9.05 (s, 1/3 H), 8.34 (s, 2/3 H), 8.29 (s, 1/3 H), 7.88 (m, 1 H), 7.72 (m, 2/3 H), 7.64 (m, 4/3 H), 7.57 (m, 1 H), 7.52 (m, 2 H), 4.89 (s, 4/3 H), 4.70 (s, 2/3 H), 3.94 (s, 1 H), 3.90 (m, 2/3 H), 3.87 (s, 2 H), 3.67 (m, 4/3 H), 3.04 (m, 2/3 H), 2.89 (m, 4/3 H), 2.50 (s, 3 H).
2-(7-ブロモ-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-オキソ酢酸(0.264 g, 0.884 mmol)を含有するフラスコに、4-(ピリジン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[3,4-d]ピリミジン, TFA(0.5 g, 1.149 mmol)/DMF(8 mL)溶液、次いでヒューニッヒ塩基(0.772 mL, 4.42 mmol)、最後にTBTU(0.369 g, 1.149 mmol)を加えた。該混合液を室温で4時間撹拌した後、それを10 mLの水でクエンチし、減圧下で濃縮した。残渣を水(25 mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液(25 mL)を該混合液に加えた。該混合液をジクロロメタン(3 x 40 mL)で抽出した。有機層を合わせて、飽和NaHCO3水溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、0-6% MeOH/ジクロロメタンのグラジエントを用いたBIOTAGE(登録商標)フラッシュクロマトグラフィーにより精製した。所望の生成物、1-(7-ブロモ-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(4-(ピリジン-2-イル)-5,6-ジヒドロピリド[3,4-d]ピリミジン-7(8H)-イル)エタン-1,2-ジオン(0.333 g, 0.675 mmol, 76%収率)を、茶色の固形物として単離した。 LC/MS: m/z 493 (M+H)+ , 495.13 (M + 3H)+, 2.177分(メソッド3). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 13.11 (ブロード. s., 1 H) 9.05 - 9.19 (m, 1 H) 8.66 - 8.78 (m, 1 H) 8.33 - 8.44 (m, 1 H) 7.99 - 8.12 (m, 2 H) 7.82 (s, 1 H) 7.50 - 7.60 (m, 1 H) 4.66 - 4.91 (m, 2 H) 3.63 - 3.92 (m, 5 H) 3.11 - 3.32 (m, 2 H).
1-(7-ブロモ-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(4-(ピリジン-2-イル)-5,6-ジヒドロピリド[3,4-d]ピリミジン-7(8H)-イル)エタン-1,2-ジオン(0.14 g, 0.284 mmol)および(3-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール-5-イル)メタノール(0.132 g, 0.341 mmol)を含有する密閉可能なバイアルに、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.066 g, 0.057 mmol)、次いでジオキサン(4 mL)を加えた。該混合液をN2でフラッシュし、該バイアルを密閉して、110℃に加熱した。3.5時間加熱した後、該混合液を室温に冷却した。溶媒を減圧下で除去した。残渣をDMFで希釈し、グラスウールのプラグを通して、固形物を除去した。該DMF溶液を、プレパラティブHPLCにより精製した。所望の生成物を含む画分を合わせて、減圧下で濃縮し、1-(7-(5-(ヒドロキシメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(4-(ピリジン-2-イル)-5,6-ジヒドロピリド[3,4-d]ピリミジン-7(8H)-イル)エタン-1,2-ジオン, TFA(86.4 mg, 0.136 mmol, 47.8%収率)を、オフホワイト色の固形物として得た。 LC/MS: m/z 511.17 (M+H)+ , 1.212分(メソッド1). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.75 (ブロード. s., 1 H) 9.06 - 9.20 (m, 1 H) 8.65 - 8.80 (m, 1 H) 8.46 - 8.55 (m, 1 H) 7.97 - 8.16 (m, 3 H) 7.50 - 7.62 (m, 1 H) 7.08 (s, 1 H) 4.93 (s, 2 H) 4.74 (s, 1 H) 4.64 (s, 2 H) 3.67 - 4.00 (m, 5 H) 3.15 - 3.36 (m, 2 H).
1-(7-ブロモ-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(4-(ピリジン-2-イル)-5,6-ジヒドロピリド[3,4-d]ピリミジン-7(8H)-イル)エタン-1,2-ジオン(0.14 g, 0.284 mmol)および2-(3-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール-5-イル)プロパン-2-オール(0.141 g, 0.341 mmol)を含有する密閉可能なバイアルに、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.066 g, 0.057 mmol)、次いで1,4-ジオキサン(4 mL)を加えた。該混合液をN2でフラッシュし、該バイアルを密閉して、110℃に加熱した。3.5時間後、該混合液を室温に冷却し、減圧下で溶媒を揮散させた。残渣をDMFで希釈し、グラスウールのプラグを通して、固形物を除去した。該DMF溶液を、プレパラティブHPLCにより精製した。生成物を含む画分を合わせて、減圧下で濃縮した。所望の生成物、1-(7-(5-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-3-イル)-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(4-(ピリジン-2-イル)-5,6-ジヒドロピリド[3,4-d]ピリミジン-7(8H)-イル)エタン-1,2-ジオン, TFA(72.2 mg, 0.110 mmol, 38.6%収率)を、薄黄色の固形物として単離した。 LC/MS: m/z 539.20 (M+H)+, 1.312分(メソッド1). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.70 (ブロード. s., 1 H) 9.07 - 9.20 (m, 1 H) 8.65 - 8.79 (m, 1 H) 8.49 - 8.58 (m, 1 H) 8.00 - 8.14 (m, 3 H) 7.50 - 7.61 (m, 1 H) 7.02 (s, 1 H) 4.72 - 4.96 (m, 2 H) 3.68 - 3.99 (m, 5 H) 3.16 - 3.35 (m, 2 H) 1.57 (s, 6 H).
密閉した管の中において、7-クロロ-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン(4 g, 21.90 mmol)、1H-1,2,4-トリアゾール-3-カルボニトリル(6.18 g, 65.7 mmol)およびヨウ化銅(I)(1.252 g, 6.57 mmol)を、ピリジン(6 mL)中で合わせた。該混合液を150℃に6時間加熱した。室温に冷却した後、該混合液をEtOAc(300mL)で希釈し、5% NaHCO3(100mL)、食塩水(100mL)で洗浄し、濃縮した。残渣を、30% EtOAc/ヘキサン混合液を用いたシリカゲルカラムにより精製して、1-(4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-7-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-カルボニトリル(2 g, 8.33 mmol, 38.0%収率)を得た。 LCMS: m/z 241.1 (M+H)+, 1.67分(メソッド8).
1-(4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-7-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-カルボニトリル(1g, 4.16 mmol)およびK2CO3(0.863 g, 6.24 mmol)を、MeOH(20mL)および水(20mL)中で合わせた。該混合液を、室温で終夜撹拌した。該混合液を1N HClを用いてpH=3に中和した。沈殿物を濾過により集め、1-(4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-7-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-カルボン酸メチル(1.03 g, 3.77 mmol, 91%収率)を得た。 LCMS: m/z 274.2 (M+H)+, 1.63分(メソッド8). 1H NMR (500 MHz, MeOD) d ppm 9.22 (s, 1 H) 7.47 (s, 1 H) 7.39 (d, J=3.05 Hz, 1 H) 6.62 (d, J=3.05 Hz, 1 H) 4.03 (s, 3 H) 4.00 (s, 3 H).
1-(4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-7-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-カルボン酸メチル(220 mg, 0.805 mmol)/THF(20 mL)溶液に、LiAlH4(1.208mL, 2.415 mmol)を、室温にて、5分間かけて滴下した。該溶液を1時間還流した後、氷浴で冷却した。該反応混合液を水でクエンチし、EtOAc(3 x 100ml)で抽出した。有機層を合わせて、食塩水(30ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濃縮した。残渣を、プレパラティブHPLCにより精製して、(1-(4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-7-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)メタノールを得た(100mg, 0.408 mmol, 50.6%収率)。 LCMS: m/z 246.2 (M+H)+, 1.36分(メソッド8). 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 9.24 (s, 1 H) 7.53 (s, 1 H) 7.47 (d, J=3.05 Hz, 1 H) 6.68 (d, J=2.75 Hz, 1 H) 4.84 (s, 2 H) 4.03 (s, 3 H).
(1-(4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-7-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)メタノール(70 mg, 0.285 mmol)/THF(5mL)溶液に、エチルマグネシウムブロミド(1.284mL, 1.284 mmol)を-40℃で加えた。-5℃で1時間撹拌した後、ピリジン(0.012mL, 0.143 mmol)を素早く加えた。該混合液を-40℃に冷却し、2-クロロ-2-オキソ酢酸エチル(0.130 mL, 1.142 mmol)を加えた。-40℃で30分間撹拌した後、該反応混合液を、i-PrOHおよび水を加えることによりクエンチした。該混合液をEtOAc(2x40mL)で抽出した。有機層を合わせて、食塩水(30mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物2-(7-(3-(ヒドロキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-オキソ酢酸エチルを得た(70mg, 0.203 mmol, 71.0%収率)。 LCMS: m/z 346.1 (M+H)+, 1.42分(メソッド8).
2-(7-(3-(ヒドロキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-オキソ酢酸エチル(70 mg, 0.203 mmol)およびK2CO3(56.0 mg, 0.405 mmol)を、MeOH(2 mL)および水(2.000 mL)中に溶解させた。該混合液を室温で終夜撹拌し、1N HClを用いてpH 3に中和した。すべての溶媒を減圧下で除去し、2-(7-(3-(ヒドロキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-オキソ酢酸を得た。 LCMS: m/z 318.2 (M+H)+, 1.04分(メソッド8).
DMF(1mL)中の2-(7-(3-(ヒドロキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-オキソ酢酸(23 mg, 0.072 mmol)、4-(ピリジン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[3,4-d]ピリミジン(15.39 mg, 0.072 mmol)および2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(27.9 mg, 0.087 mmol)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.127mL, 0.725 mmol)を加えた。該混合液を、室温で2時間撹拌し、MeOHで希釈し、プレパラティブHPLCにより精製して、1-(7-(3-(ヒドロキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(4-(ピリジン-2-イル)-5,6-ジヒドロピリド[3,4-d]ピリミジン-7(8H)-イル)エタン-1,2-ジオンを得た(9 mg, 0.016 mmol, 22%収率)。 LCMS: m/z 512.2 (M+H)+, 1.34分(メソッド8). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) d ppm 12.39 - 12.48 (m, 1 H) 9.30 - 9.33 (m, 1 H) 9.06 - 9.16 (m, 1 H) 8.64 - 8.76 (m, 1 H) 8.29 - 8.39 (m, 1 H) 7.98 - 8.10 (m, 2 H) 7.87 (s, 1 H) 7.49 - 7.58 (m, 1 H) 4.70 - 4.92 (m, 2 H) 4.65 - 4.67 (m, 2 H) 3.83 - 3.90 (m, 3 H) 3.68 (t, J=5.80 Hz, 2 H) 3.16 (t, J=5.65 Hz, 2 H).
1-(4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-7-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-カルボニトリル(500 mg, 2.081 mmol)/THF(50 mL)溶液に、メチルマグネシウムブロミド(2.081mL, 6.24 mmol)を、0℃で滴下した。室温で3時間撹拌した後、該反応混合液を0.5N H2SO4(10mL)でクエンチし、EtOAc(2x 100mL)で抽出した。有機層を合わせて、食塩水(30mL)で洗浄し、乾燥させ、濃縮した。残渣を、75% EtOAc/ヘキサンを用いたシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、1-(1-(4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-7-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)エタノンを得た(280 mg, 1.088 mmol, 52.3%収率)。 LCMS: m/z 258.1 (M+H)+, 1.63分(メソッド8). 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 10.45 (s, 1 H) 9.26 (s, 1 H) 7.58 (s, 1 H) 7.41 (t, J=2.59 Hz, 1 H) 6.72 - 6.73 (m, 1 H) 4.05 (s, 3 H) 2.78 (s, 3 H).
1-(1-(4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-7-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)エタノン(50 mg, 0.194 mmol)/MeOH(3mL)溶液に、0℃で、水素化ホウ素ナトリウム(14.71 mg, 0.389 mmol)を加えた。室温で3時間撹拌した後、該反応液を5% NaHCO3(5mL)で希釈し、EtOAc(2x 30mL)で抽出した。有機層を合わせて濃縮した。残渣をプレパラティブHPLCにより精製して、1-(1-(4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-7-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)エタノールを得た(29mg, 0.112 mmol, 57.5%収率)。 LCMS: m/z 260.2 (M+H)+, 1.47分(メソッド8). 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 9.17 (s, 1 H) 7.51 (s, 1 H) 7.45 (d, J=3.05 Hz, 1 H) 6.67 (d, J=3.05 Hz, 1 H) 5.09 (q, J=6.51 Hz, 1 H) 4.02 (s, 3 H) 1.63 (d, J=6.41 Hz, 3 H).
1-(1-(4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-7-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)エタノール(100 mg, 0.386 mmol)/THF(8 mL)溶液に、エチルマグネシウムブロミド(1.736 mL, 1.736 mmol)を、-40℃で加えた。-5℃で1時間撹拌した後、ピリジン(0.016mL, 0.193 mmol)を素早く加えた。該混合液を-40℃に冷却し、2-クロロ-2-オキソ酢酸エチル(0.176 mL, 1.543 mmol)を加えた。-40℃で30分間撹拌した後、該反応液を、i-PrOHおよび水を加えることによりクエンチした。該混合液をEtOAc(2x 50mL)で抽出した。有機層を合わせて、食塩水(30 mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物2-(7-(3-(1-ヒドロキシエチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-オキソ酢酸エチルを得た(100mg, 0.278 mmol, 72.2%収率)。 LCMS: m/z 360.1 (M+H)+, 1.53分(メソッド8).
2-(7-(3-(1-ヒドロキシエチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-オキソ酢酸エチル(100 mg, 0.278 mmol)およびK2CO3(77 mg, 0.557 mmol)を、MeOH(2 mL)および水(2 mL)中に溶解させた。該混合液を室温で終夜撹拌し、1N HClを用いてpH 3に中和した。全ての溶媒を除去し、残渣をプレパラティブHPLCにより精製して、2-(7-(3-(1-ヒドロキシエチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-オキソ酢酸を得た(46 mg, 0.139 mmol, 49.9%収率)。 LCMS: m/z 332.1 (M+H)+, 1.17分(メソッド8).
DMF(1 mL)中の2-(7-(3-(1-ヒドロキシエチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-オキソ酢酸(18 mg, 0.054 mmol)、4-(ピリジン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[3,4-d]ピリミジン(11.53 mg, 0.054 mmol)および2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(20.93 mg, 0.065 mmol)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.095mL, 0.543 mmol)を加えた。該混合液を室温で2時間撹拌し、MeOHで希釈し、プレパラティブHPLCにより精製して、1-(7-(3-(1-ヒドロキシエチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(4-(ピリジン-2-イル)-5,6-ジヒドロピリド[3,4-d]ピリミジン-7(8H)-イル)エタン-1,2-ジオンを得た(17mg, 0.030 mmol, 54.8%収率)。 LCMS: m/z 526.2 (M+H)+, 1.54分(メソッド8). 1H NMR (500 MHz, MeOD) d ppm 9.17 (s, 1 H) 8.99 - 9.10 (m, 1 H) 8.61 - 8.74 (m, 1 H) 8.27 - 8.32 (m, 1 H) 7.92 - 8.04 (m, 2 H) 7.74 - 7.79 (m, 1 H) 7.43 - 7.53 (m, 1 H) 5.09 (q, J=6.41 Hz, 1 H) 4.80 - 5.02 (m, 2 H) 3.76 - 4.02 (m, 5 H) 3.24 - 3.38 (m, 2 H) 1.60 - 1.89 (m, 3 H).
2-シアノ-N-フェニルアセトアミド(820 mg)/THF(20 mL)を、LDA(4.4 mL, ヘプタン/THF/エチルベンゼン中の1.8M溶液)で、-78℃にて1時間処理した後、(E)-tert-ブチル-3-((ジメチルアミノ)メチレン)-4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート(1 g)を加えた。該反応混合液を、室温に昇温させ、飽和NaHCO3水溶液(20 mL)でクエンチした。該水溶液をEtOAc(3 x 20 mL)で抽出し、有機層を合わせてMgSO4で乾燥させた。減圧下で濃縮して残渣を得て、それをHPLCにより精製して、3-シアノ-2-オキソ-1-フェニル-1,2,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-カルボン酸tert-ブチルを得た。 LCMS: m/z 352.2 (M+H)+, 1.63分(メソッド8). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.19 (s, 1 H) 7.48 - 7.57 (m, 3 H) 7.33 (d, J=7.02 Hz, 2 H) 4.33 (s, 2 H) 3.44 (t, J=5.65 Hz, 2 H) 2.19 (t, J=5.80 Hz, 2 H) 1.39 (s, 9 H).
3-シアノ-2-オキソ-1-フェニル-1,2,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-カルボン酸tert-ブチル(150mg, 0.427 mmol)を、CH2Cl2(3 mL)およびTFA(0.3 mL)に溶解させた。該混合液を室温で終夜撹拌した。全ての溶媒を減圧下で除去して、クルードな2-オキソ-1-フェニル-1,2,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボニトリルを得た。 LCMS: m/z 252.15 (M+H)+, 0.78分(メソッド7).
DMF(2 mL)中の2-(4-メトキシ-7-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-オキソ酢酸(70 mg, 0.232 mmol)、2-オキソ-1-フェニル-1,2,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボニトリル(58.4 mg, 0.232 mmol)および2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(90 mg, 0.279 mmol)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.406 mL, 2.324 mmol)を加えた。該混合液を室温で4時間撹拌し、EtOAc(100 mL)で希釈し、5%のNaHCO3(20 mL)、および食塩水(20 mL)で洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をプレパラティブHPLCおよびシリカゲルカラム(EtOAcを使用)により精製し、6-(2-(4-メトキシ-7-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-オキソアセチル)-2-オキソ-1-フェニル-1,2,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボニトリルを得た(6.1 mg, 10.27 μmol, 4.42%収率)。 LCMS: m/z 535.09 (M+H)+, 1.65分(メソッド7). 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 11.07 (s, 1 H) 9.05 - 9.12 (m, 1 H) 8.18 - 8.27 (m, 1 H) 7.45 - 7.78 (m, 5 H) 7.14 - 7.21 (m, 2 H) 4.50 - 4.73 (m, 2 H) 3.95 - 4.04 (m, 3 H) 3.64 - 3.90 (m, 2 H) 2.53 - 2.57 (m, 3 H) 2.42 - 2.50 (m, 2 H).
3-メチルイソニコチノニトリル(10 g, 85 mmol)/DMF(100 mL)溶液に、1,1-ジメトキシ-N,N-ジメチルメタンアミン(18.05 mL, 135 mmol)を加えた。該混合液を終夜還流加熱した。該混合液を室温に冷却し、さらなる3.0 mLの1,1-ジメトキシ-N,N-ジメチルメタンアミンを該混合液に加えて、再び還流加熱した。該混合液を終夜加熱した後、室温に冷却し、さらなる3.0 mLの1,1-ジメトキシ-N,N-ジメチルメタンアミンを該混合液に加えた。該混合液を終夜還流加熱した。該混合液を室温に冷却し、さらなる3.0 mLの1,1-ジメトキシ-N,N-ジメチルメタンアミンを加えた。該混合液を再び還流加熱した。該混合液を終夜加熱した後、室温に冷却した。該混合液に、3.0 mLの1,1-ジメトキシ-N,N-ジメチルメタンアミンを加えた。該混合液を終夜還流加熱した。該混合液を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶解させ、BIOTAGE(登録商標) 65 + Mカートリッジにロードし、10-70% EtOAc/ヘキサンのグラジエントを用いて精製した。所望の生成物、(E)-3-(2-(ジメチルアミノ)ビニル)イソニコチノニトリル(7.97 g, 46.0 mmol, 54.4%収率)を、明黄色の固形物として単離した。 LC/MS: m/z 174.11 (M+H)+ , 1.690分(メソッド1). 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 8.69 (s, 1 H) 8.14 (d, J = 5.19 Hz, 1 H) 7.23 (d, J = 4.88 Hz, 1 H) 7.15 (d, J = 13.43 Hz, 1 H) 5.21 (d, J = 13.73 Hz, 1 H) 2.95 (s, 6 H)
(E)-3-(2-(ジメチルアミノ)ビニル)イソニコチノニトリル(5 g, 28.9 mmol)/エタノール(50 mL)溶液に、49 mLのHBr(水中に48%)を20分かけて滴下した。該混合液を、終夜19時間還流加熱し、室温に冷却した。冷却後、微細な黄色の結晶物が形成され始めた。該混合液を冷蔵庫で1.5時間冷却した。該結晶物を濾過により集め、エーテルで洗浄した。該黄色の固形物に、飽和NaHCO3水溶液を、気体の発生が停止するまで、注意深く加えた。得られたオフホワイト色の固形物を濾過により集め、水で洗浄して、1.83 gの所望の生成物を得た。両方の濾過からの母液を合わせて、減圧下で濃縮した。残渣を飽和NaHCO3水溶液で中和し、溶媒を減圧下で除去した。残渣を、300 mLのジクロロメタンおよび300 mLのMeOHで希釈し、該混合液をヒートガンで還流加熱(warmed to reflux)した。固形物を濾過により除去し、有機溶液を減圧下で濃縮した。残渣を、BIOTAGE(登録商標)フラッシュクロマトグラフィーにより、0-6.5% MeOH/ジクロロメタンのグラジエントを用いて精製した。所望の生成物を、オフホワイト色の固形物(0.96 g)として単離し、該2ロットを合わせて、2,6-ナフチリジン-1(2H)-オン(2.79 g, 19.1 mmol, 66%収率)を得た。 LC/MS: m/z 147.04 (M+H)+ , 1.407分(メソッド1). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.63 (ブロード. s., 1 H) 9.07 (s, 1 H) 8.62 (d, J = 5.49 Hz, 1 H) 7.98 (d, J = 5.49 Hz, 1 H) 7.33 (d, J = 7.02 Hz, 1 H) 6.67 (d, J = 7.02 Hz,1 H).
2,6-ナフチリジン-1(2H)-オン(2.04 g, 13.96 mmol)/アセトニトリル(35 mL)懸濁液に、ベンジルブロミド(1.992 mL, 16.75 mmol)を加えた。該混合液を還流加熱した。2時間後、該混合液を室温に冷却した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をEtOH(30 mL)に溶解させ、0℃に冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(2.64 g, 69.8 mmol)を30分かけて数回に分けて加え、該混合液を、氷浴が溶けるにつれて室温に昇温させた。該反応混合液を室温で終夜撹拌した後、該混合液を、1N HClを用いて注意深くpH =3に酸性化し、室温で30分間撹拌した。該溶液を減圧下で濃縮した。残渣を飽和NaHCO3水溶液で中和し、ジクロロメタン(3 x 150 mL)で抽出した。該有機溶液を減圧下で濃縮し、残渣を、BIOTAGE(登録商標)フラッシュクロマトグラフィーにより、0-10% MeOH/ジクロロメタンのグラジエントを用いて精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮し、6-ベンジル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン-1(2H)-オン(2.56 g, 10.65 mmol, 76%収率)を薄黄色の固形物として得た。 LC/MS: m/z 241.08 (M+H)+ , 1.362分(メソッド1). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.29 (ブロード. s., 1 H) 7.31 - 7.37 (m, 4 H) 7.24 - 7.30 (m, 1 H) 7.12 (d, J=6.41 Hz, 1 H) 5.89 (d, J=6.71 Hz, 1 H) 3.63 (s, 2 H) 3.32 (ブロード. s., 2 H) 2.62 (t, J=5.80 Hz, 2 H) 2.40 (t, J=5.04 Hz, 2 H).
6-ベンジル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン-1(2H)-オン(2.56 g, 10.65 mmol)に、POCl3(20 mL, 215 mmol)を加えた。該混合液を、100℃に17時間加熱し、室温に冷却した。過剰量のPOCl3を減圧下で除去し、残渣を飽和NaHCO3(150 mL)でクエンチし、ジクロロメタン(100 mL)で分配し、30分間撹拌した。ジクロロメタン層を集め、水層をジクロロメタン(2 x 100)で抽出した。有機層を合わせてNa2SO4で乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、有機溶液を減圧下で濃縮した。残渣を、BIOTAGE(登録商標)フラッシュクロマトグラフィーにより、5-30% EtOAc/ヘキサンのグラジエントを用いて精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮し、2-ベンジル-5-クロロ-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン(2.334 g, 9.02 mmol, 85%収率)を黄色の油状物として得た。 LC/MS: m/z 259.01 (M+H)+ , 0.775分(メソッド2). 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 8.10 (d, J=4.88 Hz, 1 H) 7.26 - 7.41 (m, 5 H) 6.86 (d, J=4.88 Hz, 1 H) 3.69 (s, 2 H) 3.58 (s, 2 H) 2.84 - 2.89 (m, 2 H) 2.78 - 2.83 (m, 2 H).
2-ベンジル-5-クロロ-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン(0.2 g, 0.773 mmol)/NMP(3 mL)溶液を含有する丸底フラスコに、塩化リチウム(0.098 g, 2.319 mmol)、トリ-2-フリルホスフィン(7.18 mg, 0.031 mmol)、およびPd2dba3(0.014 g, 0.015 mmol)を加えた。該混合液をN2でフラッシュし、室温で10分間撹拌した。該混合液に、2-(1,1,1-トリブチルスタンニル)ピリジン(0.322 mL, 1.005 mmol)を加え、60℃に23時間加熱した後、85℃に加温し、さらに23時間加熱した。該混合液を室温に冷却し、グラスウールのプラグを通して濾過し、プレパラティブHPLCにより精製した。所望の生成物、2-ベンジル-5-(ピリジン-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン, 3 TFA(0.195 g, 0.303 mmol, 39.2%収率)を、ピンク色の油状物として単離し、さらなる精製は行わずに次の工程で用いた。 LC/MS: m/z 302.16 (M+H)+ , 0.538分(メソッド5). 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 12.51 (ブロード. s., 3 H) 8.79 (d, J=4.58 Hz, 1 H) 8.60 (d, J=5.19 Hz, 1 H) 8.15 (td, J=7.86, 1.68 Hz, 1 H) 7.92 (d, J=7.93 Hz, 1 H) 7.64 (dd, J=7.17, 5.65 Hz, 1 H) 7.42 - 7.51 (m, 5 H) 7.22 (d, J=5.49 Hz, 1 H) 4.34 - 4.47 (m, 4 H) 3.51 (ブロード. s., 2 H) 3.38 (t, J=6.10 Hz, 2 H).
2-ベンジル-5-(ピリジン-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン, 3 TFA(0.188 g, 0.292 mmol)/MeOH(5 mL)溶液に、Pd/C(0.062 g, 0.058 mmol)を加えた。該混合液をN2でフラッシュし、次いでH2でパージし、室温で1気圧のH2下において18時間撹拌した。さらなる0.05 gのPd/Cを加え、該混合液をN2でフラッシュし、H2でパージした。該反応混合液を1気圧のH2下においてさらに6時間撹拌した後、該混合液をセライト(登録商標)を通して濾過し、該溶液を減圧下で濃縮した。残渣を、さらなる精製は行わずに次の工程でそのまま用いた。
DMF(3 mL)中の2-(4-メトキシ-7-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-オキソ酢酸(0.062 g, 0.205 mmol)、5-(ピリジン-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン(0.062 g, 0.205 mmol)、およびTBTU(0.086 g, 0.267 mmol)の懸濁液に、ヒューニッヒ塩基(0.2 mL, 1.145 mmol)を加えた。該混合液を室温で15.75時間撹拌し、5 mLの水でクエンチし、減圧下で濃縮した。残渣をDMFに溶解させ、グラスウールのプラグを通して濾過し、プレパラティブHPLCにより精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせて濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶解させ、飽和NaHCO3水溶液で洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、所望の生成物を薄ピンク色の固形物として得た。該化合物を、BIOTAGE(登録商標)フラッシュクロマトグラフィーを用いて、0-6% MeOH/ジクロロメタンのグラジエントで、さらに精製した。所望の生成物、1-(4-メトキシ-7-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2,6-ナフチリジン-2(1H)-イル)エタン-1,2-ジオン, 1.4 H2O(0.041 g, 0.077 mmol, 37.7%収率)を、オフホワイト色の固形物として単離した。 LC/MS: m/z 495.19 (M+H)+ , 0.922分(メソッド4). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.04 (ブロード. s., 1 H) 9.07 - 9.12 (m, 1 H) 8.48 - 8.71 (m, 2 H) 8.20 - 8.26 (m, 1 H) 7.79 - 7.90 (m, 2 H) 7.71 - 7.74 (m, 1 H) 7.27 - 7.37 (m, 1 H) 7.00 - 7.23 (m, 1 H) 4.80 - 5.00 (m, 2 H) 3.75 - 3.96 (m, 5 H) 3.22 - 3.36 (m, 2 H) 2.50 - 2.61 (m, 3 H) 1.57 (s, 3 H).
2-ベンジル-5-クロロ-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン(0.49 g, 1.894 mmol)/NMP(9 mL)溶液を含有する丸底フラスコに、塩化リチウム(0.241 g, 5.68 mmol)、トリ-2-フリルホスフィン(0.053 g, 0.227 mmol)、およびPd2dba3(0.104 g, 0.114 mmol)を加えた。該混合液をN2でフラッシュし、室温で10分間撹拌した。該混合液に、トリブチルフェニルスズ(tributylphenyltin)(0.807 mL, 2.462 mmol)を加え、85℃に111時間加熱した。該混合液を室温に冷却し、溶媒を減圧下で除去し、残渣を飽和NaHCO3水溶液(40 mL)で希釈し、ジクロロメタン(3x 40 mL)で抽出した。有機層を合わせてNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、BIOTAGE(登録商標)フラッシュクロマトグラフィーにより、10-50% EtOAc/ヘキサンのグラジエントを用いて精製した。該生成物をプレパラティブHPLCによりさらに精製して、2-ベンジル-5-フェニル-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン, 2 TFA(0.48 g, 0.908 mmol, 48.0%収率)をオフホワイト色の泡状物質として得た。 LC/MS: m/z 301.38 (M+H)+ , 0.762分(メソッド8). 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 9.45 (ブロード. s., 2 H) 8.61 (d, J=5.19 Hz, 1 H) 7.41 - 7.54 (m, 10 H) 7.29 (d, J=5.49 Hz, 1 H) 4.39 (ブロード. s., 2 H) 4.32 (s, 2 H) 3.34 (ブロード. s., 2 H) 3.14 (ブロード. s., 2 H).
2-ベンジル-5-フェニル-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン, 2 TFA(0.48 g, 0.908 mmol)/MeOH(10 mL)溶液に、Pd/C(0.193 g, 0.182 mmol)を加えた。該混合液をN2でフラッシュし、次いでH2でパージし、1気圧下において室温で撹拌した。該反応液を3時間撹拌した後、セライト(登録商標)のパッドを通して濾過した。該有機溶液を減圧下で濃縮し、5-フェニル-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン, 2 TFA(0.398 g, 0.908 mmol, 100%収率)を薄茶色の油状物として得て、減圧下において結晶化させた。残渣を、さらなる精製は行わずに次の工程で用いた。 LC/MS: m/z 211.00 (M+H)+ , 0.270分(メソッド7). 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 8.66 (d, 1 H) 7.74 (d, J=5.49 Hz, 1 H) 7.57 - 7.67 (m, 5 H) 4.69 (s, 2 H) 3.54 (t, J=6.10 Hz, 2 H) 3.11 (t, J=6.10 Hz, 2 H).
DMF(5 mL)中の2-(4-メトキシ-7-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-オキソ酢酸(0.124 g, 0.413 mmol)および5-フェニル-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン, TFA(0.147 g, 0.454 mmol)の懸濁液に、ヒューニッヒ塩基(0.5 mL, 2.86 mmol)、続いてTBTU(0.172 g, 0.537 mmol)を加えた。該溶液を室温で5時間撹拌し、5 mLの水でクエンチした。溶媒を減圧下で濃縮し、残渣をDMFに溶解させ、グラスウールのプラグを通した。該DMF溶液をプレパラティブHPLCにより精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせて、減圧下で濃縮した。残渣をBIOTAGE(登録商標)フラッシュクロマトグラフィーにより、0-5% MeOH/ジクロロメタンのグラジエントを用いて、さらに精製した。所望の生成物、1-(4-メトキシ-7-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(5-フェニル-3,4-ジヒドロ-2,6-ナフチリジン-2(1H)-イル)エタン-1,2-ジオン, TFA(0.192 g, 0.314 mmol, 76%収率)を、オフホワイト色の固形物として単離した。 LC/MS: m/z 494.12 (M+H)+ , 0.878分(メソッド6). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.40 - 12.47 (m, 1 H) 9.24 (s, 1 H) 8.47 - 8.58 (m, 1 H) 8.25 - 8.32 (m, 1 H) 7.87 (s, 1 H) 7.30 - 7.63 (m, 6 H) 4.75 - 4.96 (m, 2 H) 3.59 - 3.88 (m, 5 H) 2.78 - 2.99 (m, 2 H) 2.48 - 2.52 (m, 3 H).
0.1 Mのリン酸カリウムバッファー(pH 7.4)、0.2 mMの化合物2、5 mMのNADPH、および3.6 mg/mLのアロクロール1254-誘導ラットの肝臓S9フラクションのタンパク質の、700 mLの混合液を37℃で4.5時間インキュベートした。該インキュベート混合液を酢酸エチル(700 mL)で抽出した。該酢酸エチル抽出物を、ロータリーエバポレーターで乾固するまでエバポレートし、残渣を1 mlのDMSOに懸濁させた。表題の化合物(遊離塩基, 23 mg)を、セミ-プレパラティブHPLC分離により、YMC ODS AQ カラム(20x150mm, S5)、および溶出剤として水中の0.1%ギ酸/アセトニトリル中の0.1%ギ酸を用いて、DMSO懸濁液から単離した。 +ESI MS: [M+H]+ m/z 510 --> m/z 464, 256, 209.
1,4-ジオキサン(2 mL)中の1-(7-ブロモ-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)エタン-1,2-ジオン(0.1 g, 0.204 mmol)および(3-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール-5-イル)メタノール(0.087 g, 0.224 mmol)を含有する密閉可能な丸底フラスコに、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.047 g, 0.041 mmol)を加えた。該フラスコをN2でフラッシュし、密閉し、110℃に加熱した。該混合液を17時間加熱した後、該混合液を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣をDMFに溶解させ、グラスウールのプラグを通して、いずれの固形物も除去した。該DMF溶液を、プレパラティブHPLCにより精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせて減圧下で濃縮した。0-10% MeOH/ジクロロメタンのグラジエントを用いてシリカゲルカラムで処理してさらに精製した。所望の生成物、1-(7-(5-(ヒドロキシメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)エタン-1,2-ジオン, TFA(19.2 mg, 0.029 mmol, 14.4%収率)を、薄黄色の固形物として単離した。 LC/MS: m/z 509.12 (M+H)+ , 1.412分(メソッド1). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 13.10 (ブロード. s., 1 H) 12.05 (ブロード. s., 1 H) 8.60 - 8.73 (m, 1 H) 8.15 - 8.23 (m, 1 H) 8.00 - 8.04 (m, 1 H) 7.83 - 7.96 (m, 1 H) 7.47 - 7.59 (m, 1 H) 7.18 - 7.44 (m, 4 H) 6.80 (ブロード. s., 1 H) 5.38 (ブロード. s., 1 H) 4.54 - 4.91 (m, 4 H) 3.78 - 3.84 (m, 3 H) 3.54 - 3.77 (m, 2 H) 2.73 - 3.10 (m, 2 H).
ピリジン(1 mL)中の1-(7-ブロモ-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)エタン-1,2-ジオン(30 mg, 0.061 mmol)、3-(ヒドロキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イウムクロリド(18.15 mg, 0.183 mmol)および銅(11.64 mg, 0.183 mmol)の混合液を、145℃で2時間加熱し、LCMSによって出発物質が残存していないことを示した。該反応混合液を濾過し、澄明な溶液をプレパラティブHPLCにより精製して、1-(7-クロロ-4-メトキシ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-イル)-2-(5-(ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)エタン-1,2-ジオンを無色の油状物として得た(5.4 mg, 19%)。 LCMS: m/e 447.02 (M+H)+, 1.52分(メソッド9). 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 2.80 - 3.06 (m, 2 H) 3.67 - 3.99 (m, 5 H) 4.75 - 5.08 (m, 2 H) 7.32 - 7.67 (m, 3 H) 7.72 - 7.83 (m, 1 H) 7.94 - 8.18 (m, 2 H) 8.32 - 8.42 (m, 1 H) 8.51 - 8.67 (m, 1 H) 8.84 - 8.95 (m, 1 H).
・「μM」はマイクロモルを意味する。
・「mL」はミリリットルを意味する。
・「μl」はマイクロリットルを意味する。
・「mg」ミリグラムを意味する。
表1〜2で報告する結果を得るために用いた材料および実験手順を以下に記載する。
・ウイルス産生−ヒト胎児由来腎臓細胞株、293Tを、10%ウシ胎仔血清(FBS、Sigma、米国ミズーリ州St. Louis)を含有するダルベッコ変法イーグル培地(Invitrogen、米国カリフォルニア州Carlsbad)で増殖させた。
・ウイルス感染−HIV-1受容体CD4を発現するヒト上皮細胞株、HeLaを、10%ウシ胎仔血清(FBS、Sigma、米国ミズーリ州St. Louis)を含有し、0.2mg/mLのジェネテシン(登録商標)(Invitrogen、米国カリフォルニア州Carlsbad)を補充したダルベッコ変法イーグル培地(Invitrogen、米国カリフォルニア州Carlsbad)で増殖させた。
・ウイルス−ヒト胎児由来腎臓293細胞を、HIV-1エンベロープDNA発現ベクターと、エンベロープ欠失突然変異およびHIV-1 nef配列の代わりに挿入したルシフェラーゼレポーター遺伝子を含有するプロウイルスcDNAで同時形質移入することによって、単回(single-round)感染性レポーターウイルスを得た(Chen et al., Ref. 41)。形質移入は、製造業者(Invitrogen、米国カリフォルニア州Carlsbad)によって記載されているようにリポフェクトアミンプラス試薬を用いて行った。
実験手順:
1.HeLa CD4細胞を、10%ウシ胎仔血清を含有するダルベッコ変法イーグル培地100μl中1×104細胞/ウェルの細胞密度で、96ウェルプレートに播き、終夜インキュベートした。
2.化合物をジメチルスルホキシド溶液2μlで加え、最終アッセイ濃度が≦10μMになるようにした。
3.次いで単回感染性レポーターウイルスを含むダルベッコ変法イーグル培地100μlを、播いた細胞および化合物におおよその感染多重度(MOI)0.01で加え、各ウェル当たり200μlの最終容量となった。
4.ウイルス感染した細胞は、CO2インキュベーター中において37℃でインキュベートし、感染の72時間後に回収した。
5.製造業者(Roche Molecular Biochemicals、米国インディアナ州Indianapolis)によって記載されている通り、ルシフェラーゼレポーター遺伝子アッセイキットを用いて感染した細胞中のウイルスDNAからのルシフェラーゼ発現を測定することによって、ウイルス感染をモニターした。感染した細胞の上清を除去し、各ウェル当たり溶解バッファー50μlを加えた。15分後、各ウェル当たり、新たに再構成したルシフェラーゼアッセイ試薬50μlを加えた。次いで、Wallac MICROBETA(登録商標)シンチレーションカウンターを用いてルミネセンスを測定することによって、ルシフェラーゼ活性を定量した。
6.各化合物の存在下で感染した細胞中のルシフェラーゼ発現のレベルを、化合物の不在下で感染した細胞で認められるルシフェラーゼ発現のパーセンテージとして定量し、こうして決定した値を100から引くことによって、各化合物のパーセント阻害を計算した。
7.EC50は、本開示の化合物の抗ウイルス効力を比較するための方法を提供する。50%阻害有効濃度(EC50)は、マイクロソフトエクセルXlフィットカーブフィッティングソフトウェア(Microsoft Excel Xlfit curve fitting software)で計算した。各化合物において、4パラメータロジスティックモデル(モデル205)を用いることによって10個の異なる濃度で計算したパーセント阻害からカーブを作成した。化合物のEC50データを表2に示す。表1は、表2のデータのキーである。
結果
表1
EC50についての生物学的データキー
Claims (16)
- 式I:
Aは、式:
Bは、式:
aは、H、ハロゲンおよびメトキシからなる群から選択され;
bおよびcは、Hおよびハロゲンからなる群から選択され;
dは、H、ハロゲン、メトキシおよび群Cからなる群から選択され;
eは、Hであり;
fおよびgは、H、(C1-C4)アルキル、および(C3-C6)シクロアルキル基からなる群から選択され、ここで該アルキルもしくはシクロアルキル基は、F、OH、OR、NR1R2、COOR、およびCONR1R2の群から選択される1から3個の置換基で適宜置換されており;あるいは、
fおよびgは、炭素、酸素、窒素もしくは硫黄原子によって結合して環を形成することができ;
hおよびiは、H、(C1-C4)アルキル、および(C3-C6)シクロアルキル基からなる群から選択され、ここで該アルキルもしくはシクロアルキル基は、F、OH、OR、NR1R2、COOR、およびCONR1R2の群から選択される1から3個の置換基で適宜置換されており;あるいは、
hおよびiは、炭素、酸素、窒素もしくは硫黄原子によって結合して環を形成することができ;
jおよびkは、H、F、(C1-C4)アルキル、および(C3-C6)シクロアルキル基からなる群から選択され、ここで該アルキルもしくはシクロアルキル基は、F、OH、OR、NR1R2、COOR、およびCONR1R2の群から選択される1から3個の置換基で適宜置換されており;あるいは、
jおよびkは、炭素、酸素、窒素もしくは硫黄原子によって結合して環を形成することができ;あるいは、
j + kは、環に結合した=Oであり;
l、mおよびnは、H、OH、CN、1から3個の置換基(F、OH、OR、NR1R2、COOR、またはCONR1R2から選択される)で適宜置換された(C1-C4)アルキル、1から3個の置換基(F、OH、OR、NR1R2、COOR、またはCONR1R2から選択される)で適宜置換された(C3-C6)シクロアルキル、OR、ハロゲン(炭素のみに結合している)、NR1R2、COOR、CONR1R2、および群Dからなる群から選択され;
Arは、フェニルおよびヘテロアリールからなる群から選択され;ここで、該フェニルおよびヘテロアリールは独立して、1から3個の同一もしくは異なるハロゲンかまたは群Eから選択される1から3個の同一もしくは異なる置換基で適宜置換されており;ヘテロアリールは、ピリジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、フラニル、チエニル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、テトラゾリル、およびトリアゾリルからなる群から選択され;
群Cは、COOR、CONR1R2、および群Dからなる群から選択され;
群Dは、フェニルおよびヘテロアリールからなる群から選択され;ここで、該フェニルおよびヘテロアリールは独立して、1から3個の同一もしくは異なるハロゲンかまたは群Eから選択される1から3個の同一もしくは異なる置換基で適宜置換されており;ヘテロアリールは、ピリジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、フラニル、チエニル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、テトラゾリル、およびトリアゾリルからなる群から選択され;
群Eは、OH、OR、CN、COOR、CONR1R2、(C1-C4)アルキル、(C3-C6)シクロアルキルからなる群から選択され、ここで、該アルキルもしくはシクロアルキル基は、F、OH、OR、NR1R2、COOR、およびCONR1R2の群から選択される1から3個の置換基で適宜置換されており;
R、R1およびR2は、独立して、H、(C1-C4)アルキル、または(C3-C6)シクロアルキル基であり;あるいは、R1およびR2は、炭素、酸素、窒素もしくは硫黄原子によって結合して環を形成することができる]
の化合物、および医薬的に許容されるその塩。 - 1つ以上の医薬的に許容される担体、賦形剤もしくは希釈剤とともに、抗ウイルス有効量の1つ以上の請求項1に記載の式Iの化合物を含有する、哺乳動物におけるHIVによる感染症の治療のための医薬組成物。
- 1つ以上の医薬的に許容される担体、賦形剤もしくは希釈剤とともに、抗ウイルス有効量の1つ以上の請求項2に記載の式Iの化合物を含有する、哺乳動物におけるHIVによる感染症の治療のための医薬組成物。
- 1つ以上の医薬的に許容される担体、賦形剤もしくは希釈剤とともに、抗ウイルス有効量の1つ以上の請求項3に記載の式Iの化合物を含有する、哺乳動物におけるHIVによる感染症の治療のための医薬組成物。
- 1つ以上の医薬的に許容される担体、賦形剤もしくは希釈剤とともに、抗ウイルス有効量の1つ以上の請求項4に記載の式Iの化合物を含有する、哺乳動物におけるHIVによる感染症の治療のための医薬組成物。
- 1つ以上の医薬的に許容される担体、賦形剤もしくは希釈剤とともに、抗ウイルス有効量の1つ以上の請求項5に記載の式Iの化合物を含有する、哺乳動物におけるHIVによる感染症の治療のための医薬組成物。
- 1つ以上の医薬的に許容される担体、賦形剤もしくは希釈剤とともに、抗ウイルス有効量の1つ以上の請求項6に記載の式Iの化合物を含有する、哺乳動物におけるHIVによる感染症の治療のための医薬組成物。
- 1つ以上の医薬的に許容される担体、賦形剤もしくは希釈剤とともに、抗ウイルス有効量の1つ以上の請求項7に記載の式Iの化合物を含有する、哺乳動物におけるHIVによる感染症の治療のための医薬組成物。
- (a)AIDS抗ウイルス薬;
(b)抗感染症薬;
(c)免疫調節薬;および
(d)別のHIVエントリー阻害剤
からなる群から選択される抗ウイルス有効量のAIDS治療薬をさらに含有する、哺乳動物におけるHIVによる感染症の治療のための請求項8に記載の医薬組成物。 - 抗ウイルス有効量の請求項1に記載の式Iの化合物、ならびにAIDS抗ウイルス薬、抗感染薬、免疫調節薬、および別のHIVエントリー阻害剤からなる群から選択される抗ウイルス有効量のAIDS治療薬を組み合わせて含有する、哺乳動物におけるHIVによる感染症の治療のための剤であって、該AIDS治療薬を請求項1に記載の式Iの化合物の投与の前、同時、または後で該哺乳動物に投与することを特徴とする、該剤。
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