JP5429683B2 - カバー部材の取り付け構造 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の金属部材を積層し固着して形成した積層部品をカバー部材のカバー本体部で覆ってあるカバー部材の取り付け構造に関する。
自動車用シートのヒンジ部などの車内側に配置される金属製の構成部品は樹脂製のカバー部材で覆う必要があることから、従来、特許文献1に開示されているように、カバー部材に設けた互いに対向する複数の爪を前記構成部品に係合させ、各爪の挟み合う力を利用して、カバー部材を金属製の構成部品に固定していた。
特許第3847014号公報
しかしながら、前記構成部品は複数の金属部材を積層し溶接固着して形成した積層部品であることが多く、この積層部品に溶接による誤差が生じて積層部品の厚みがばらつきやすいために、上記従来の構造のように爪によるカバー部材の積層部品に対する固定のみでは、積層部品に対してカバー部材ががたついて走行時に異音が発生することがあった。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、複数の金属部材を積層し固着して形成した積層部品に対するカバー部材のがたつきをより確実に防止することができるカバー部材の取り付け構造を提供する点にある。
本発明の特徴は、
複数の金属部材を積層し固着して形成した積層部品をカバー部材のカバー本体部で覆ってあるカバー部材の取り付け構造であって、
前記積層部品を挟んで前記カバー本体部とは反対側に位置する第1係合爪を前記カバー部材に設けて、前記第1係合爪の爪部を前記カバー部材から車両前方側に向かって突出させ、
前記カバー本体部の裏面に板面が車両前後方向を向く第1リブを突設し、
前記第1リブの頂部から帯板状の弾性片を突出させ、
前記第1リブに対して前記弾性片を縦軸芯周りに車両後方側に折曲させ、
前記複数の金属部材のうち前記カバー本体部から最も遠い位置の第1金属部材の端縁に前記第1係合爪の爪部を前記カバー本体部とは反対側から係合させ、前記カバー本体部に最も近い位置の第2金属部材に前記弾性片の突出端部を前記弾性片の折曲方向下手側から圧接させて、前記第1係合爪の爪部と弾性片で前記積層部品を挟み込んである点にある。(請求項1)
この構成によれば、前記弾性片が弾性力によってカバー本体部を複数の金属部材から離そうとする。そして、この動きに第1係合爪が追随し、カバー本体部から最も遠い位置の第1金属部材の端縁に対する第1係合爪の係合力が強くなる。これにより、例えば積層部品に溶接による誤差が生じて積層部品の厚みなどの寸法がばらついていても、積層部品に対するカバー部材のがたつきを防止することができる。
また、弾性片がカバー本体部の裏面とは離れた第1リブの頂部を中心にして弾性変形することから、カバー本体部の意匠面に第1リブの弾性変形時の力が加わりにくくすることができて、カバー本体部の意匠面の白化を防止することができる。(請求項1)
本発明において、
前記カバー本体部とは反対側に凹む状態に前記第2金属部材に形成した凹部の底壁に前記弾性片を圧接させ、
前記カバー本体部の裏面に前記第1リブに連なる第2リブを突設し、前記第2リブを前記凹部の周りの第2金属部材部分に当接させて、外力による前記カバー本体部の凹みを抑制してあると、次の作用を奏することができる。(請求項
前記第2リブを前記凹部の周りの第2金属部材部分に当接させてあるから、例えばカバー本体部を人が手で押さえた時などに、カバー本体部の凹みを抑制することができる。そして、第2金属部材に形成した凹部の底壁に前記弾性片を圧接させてあるから、第2リブを前記凹部の周りの第2金属部材部分に当接させた構造でありながら、弾性片の弾性代を得ることができて弾性片の弾性力を十分に発生させることができる。さらに、弾性片の弾性力の調整をカバー部材側だけでなく、第2金属部材側でも行うことができる。また、凹部がビードの役割を果たし、積層部品の強度を向上させることができる。(請求項
本発明において、前記第2リブを互いに連なる1又は2以上ずつの縦リブ部分と横リブ部分とで構成してあると、第2リブが長く、かつ、広くなっても第2リブを強固な構造に構成することができ、カバー本体部の凹みを広範囲にわたってより確実に抑制することができる(請求項
本発明において、
前記第1係合爪と前記弾性片を前記カバー部材の一側部の下端部に設けて、前記第1係合爪と弾性片で前記積層部品の一側部の下端部を挟み込み、
前記カバー部材の他側部の下端部の裏面に第2係合爪を突設し、
前記第2係合爪を前記積層部品の他側部の下端部に形成した係合孔に係合させてあると、次の作用を奏することができる。(請求項
前記第1係合爪と前記弾性片を前記カバー部材の一側部の下端部に設けて、前記第1係合爪と弾性片で前記積層部品の一側部の下端部を挟み込んであるから、積層部品の一側部に対するカバー部材の一側部のがたつきを防止することができる。
また、カバー部材の他側部の下端部の裏面に第2係合爪を突設し、第2係合爪を積層部品の他側部の下端部に形成した係合孔に係合させてあるから、積層部品の他側部にカバー部材の他側部を固定することができて、積層部品の他側部に対するカバー部材の他側部のがたつきを防止することができる。これにより、積層部品に対するカバー部材のがたつきをより確実に防止することができる。(請求項
本発明において、
前記カバー本体部の上下方向中間部の裏面に、互いに直交する第1片と第2片から成る十字形リブを突設し、
前記積層部品に前記十字形リブが係合する貫通孔を形成し、
前記カバー本体部の裏面に沿う方向の前記第1片の頂部の幅を前記貫通孔の径とほぼ同一に設定し、
前記カバー本体部の裏面と直交する方向の前記第2片の高さ寸法を前記第1片の高さ寸法よりも短く、かつ、前記第2片の幅を前記貫通孔の径よりも大きく設定し、
前記第1片の頂部を前記貫通孔に挿入嵌合し、前記第2片の頂部を前記積層部品に当接させてあると、次の作用を奏することができる。(請求項
カバー本体部の上下方向中間部の裏面に突設した十字形リブの第1片の頂部を積層部品の貫通孔に挿入嵌合することで、積層部品に対するカバー部材の上下方向の変位を規制することができる。また、十字形リブの第2片の頂部を積層部品に当接させることで、積層部品の積層方向での積層部品に対するカバー部材の変位を規制することができる。これにより、カバー部材のがたつきをより確実に抑制することができる。また、積層部品にカバー部材をクリップなどで固定する手段に比べると、部品点数を少なくすることができるとともに、製作コストを低廉化することができる。(請求項
本発明において、
前記カバー本体部の外周部に、前記カバー本体部の裏面の外方側に突出するフランジを張り出し形成し、
前記積層部品の上半部の幅方向両外方側に位置する前記フランジの内面に、前記内面から突出して前記積層部品の上半部の外周縁に当接する位置決めリブをそれぞれ設けてあると、次の作用を奏することができる。(請求項
積層部品の上半部側において、前記位置決めリブによって積層部品に対するカバー部材の変位を抑制することができる。これにより、カバー部材のがたつきをより抑制することができる。(請求項
本発明において、前記積層部品及びカバー部材を上側ほど幅狭に形成してあると、次の作用を奏することができる。(請求項
前記積層部品及びカバー部材を上側ほど幅狭に形成してある構造では、これら両者の上半部が変形しやすく、その上、積層部品に対するカバー部材の固定構造を設けるスペースが限られるが、このような構造であっても上記請求項又はと同様の作用効果を奏することができる。(請求項
本発明において、
前記第1金属部材の一側部を前記カバー本体部とは反対側に折曲し、
前記一側部の端縁に前記第1係合爪を係合させてあると、第1金属部材の一側部の端縁に対する第1係合爪の圧力を大きくすることができて、第1係合爪を第1金属部材の一側部の端縁により確実に係合させることができる。(請求項
本発明において、
前記第1金属部材は、自動車のシートクッションを支持する支持部に取り付けられる第1ブラケット、
前記第2金属部材は、前記第1ブラケットに前記シートクッションとは反対側から溶接固着される第2ブラケットであり、
前記第1ブラケット及び第2ブラケットの下端部に、シートべルト用のバックルの下端部を支持連結する下側支持孔を形成し、
前記第2ブラケットの上端部に、前記シートバックの揺動回転軸を支持する上側支持孔を形成してあると、次の作用を奏することができる。(請求項
自動車のシートクッションとシートバックとの間に設けられるヒンジ機構用の前記第1及び第2ブラケットをカバー部材で覆った構造において、上記請求項1〜のいずれか一つによる作用と同様の作用を奏することができる。(請求項
本発明によれば、
複数の金属部材を積層し固着して形成した積層部品に対するカバー部材のがたつきをより確実に防止することができるカバー部材の取り付け構造を提供することができた。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1(a),図1(b)に示すように、自動車の助手席用のシートクッション1の後端部と、ヘッドレスト3を備えたシートバック2の下端部との間にヒンジ機構を設け、シートクッション1に対してシートバック2を下側のヒンジ軸芯O周りに揺動自在に構成してある。
また、ヒンジ機構のヒンジブラケット10(積層部品に相当)を、樹脂材から成るヒンジカバー30(カバー部材に相当)のカバー本体部31で覆ってある。
[ヒンジカバーの取り付け構造]
図3に示すように、ヒンジブラケット10は、シートクッション1を車両前後方向にスライド移動自在に支持するスライドレールR(シートクッションを支持する支持部に相当)に取り付けられる第1ブラケット11(カバー本体部から最も遠い位置の第1金属部材に相当)と、シートバック2の揺動回転軸を支持する上側支持孔50を上端部に備えた第2ブラケット12(カバー本体部に最も近い位置の第2金属部材に相当)とを車幅方向で積層し溶接固着して形成してある。第2ブラケット12は第1ブラケット11にシートクッション1とは反対側(車幅方向内側W1)から溶接固着されている。
第1ブラケット11の高さ寸法は第2ブラケット12の高さ寸法よりも短く設定してあり、第1ブラケット11を第2ブラケット12の下半部に溶接固着してある。このように、ヒンジブラケット10の下半部を第1ブラケット11と第2ブラケット12との積層構造に構成して、シートクッション1の側部1Sに対するヒンジブラケット10の取り付け強度を強くするとともに、前記下半部ほど強度が必要ではないヒンジブラケット10の上半部を第2ブラケット12だけで構成して、軽量化と材料コストの低廉化とを図ってある。
第1ブラケット11は車両前方側Frからみて縦断面L字形に形成され、車両前後方向に長く形成されている。第1ブラケット11の一側部11S1(車両後方側の側部)と他側部11S2(車両前方側の側部)には第1フランジ11F1が形成されている。第1ブラケット11の底壁13は車両前後方向に間隔を空けて並ぶ複数の取り付け孔13Hを備え、この取り付け孔13Hに挿通させた取り付けボルトで底壁13がスライドレールRに取り付け固定される。前記底壁13の車両前後方向中間部には段差状の浅い膨出部13Dが形成されている。
第2ブラケット12は、車両後方側に倒れた上側ほど幅狭の三角形状に形成され、上端部が円弧状に形成されている。また、第2ブラケット12の両斜辺に対応する外周部に、第2ブラケット12の裏面の外方側に突出する第2フランジ12F2が張り出し形成されている。シートバック2の揺動回転軸を支持する前記上側支持孔50は第2ブラケット12の上端部に形成されている。
そして、第1ブラケット11の縦壁14に第2ブラケット12の下半部(厳密には第2ブラケット12の下側から約1/3の部分)を重ね合わせて上記のように溶接固着してある。第1ブラケット11の縦壁14には、第2ブラケット12の下半部に重ね合わせるための重ね合わせ部14Kが上方に突出形成されている。重ね合わせ部14Kの車両前方側Frの側部14K1は、第2ブラケット12の下半部の形状に対応して、上端部側ほど車両後方側に位置するように傾斜している。
上記のように、ヒンジブラケット10を三角形状に構成して、ヒンジブラケット10の下半部の幅(車両前後方向の長さ)を長く、上半部の幅を短くしてある。これにより、シートクッション1の側部1Sに対するヒンジブラケット10の下半部の取り付け強度を強くするとともに、前記下半部ほど強度が必要ではないヒンジブラケット10の上半部の幅を短くして、軽量化と材料コストの低廉化とを図ってある。
図2に示すように、ヒンジカバー30の下半部は、第1ブラケット11と第2ブラケット12に対応して側面視で台形状に形成され、上半部は、第2ブラケット12に対応して側面視で車両後方側に倒れた上側ほど幅狭の三角形状に形成されている。
また、図4〜図7に示すように、ヒンジブラケット10を挟んでカバー本体部31とは反対側(車幅方向外側W2)に位置する第1係合爪41をヒンジカバー30の一側部30S1(車両後方側の側部)の下端部に設けるとともに、ヒンジカバー30の一側部30S1の下端部の裏面(カバー本体部31の下端部の裏面)に薄い帯板状の弾性片32を突設してある。
そして、第1ブラケット11の一側部11S1の下端部の端縁11Tに第1係合爪41をカバー本体部31とは反対側から係合させ、第2ブラケット12の一側部12S1(車両後方側の側部)の下端部に弾性片32を圧接させて、第1係合爪41と弾性片32とでヒンジブラケット10の一側部10S1の下端部を挟み込んで弾性挟持してある。第1ブラケット11の一側部11S1はカバー本体部31とは反対側に折曲し、この一側部11S1の端縁11Tに第1係合爪41がカバー本体部31とは反対側から係合している。
つまり、図2,図4に示すように、ヒンジカバー30の下半部の一側部30S1に、シートクッション1側に張り出す車両前後方向視台形状の張り出し部33を形成し、前記一側部30S1の内面に第1係合爪41を突設してある。第1係合爪41の爪部41Aは車両前方側Frに向かって突出している。また、張り出し部33のシートクッション1側の端部33Aは車両前方側Frに折曲している。ヒンジカバー30の下半部の他側部30S2(車両前方側の側部)には、シートクッション1側に張り出す第2の張り出し部43を形成してある。
前記弾性片32は、カバー本体部31の裏面に突設した第1リブ34の頂部34Tから突出している。第1リブ34は縦断面において上下方向に長い縦リブ(板面が車両前後方向を向く縦リブ)である。弾性片32も縦断面において上下方向に長く形成され、この弾性片32が第1リブ34に対して縦軸心周りに車両後方側に折曲している。そして、カバー本体部31とは反対側に凹む状態に第2ブラケット12に形成した凹部16の底壁16Tに、弾性片32の突出端部32Tが弾性片32の折曲方向下手側から圧接している。
図6,図13に示すように、前記凹部16は、第2ブラケット12の一側部12S1をシートクッション1側(カバー本体部31とは反対側)に断面コの字状に凹ませて形成してある。また、第2ブラケット12に対応させて第1ブラケット11の車両後方側の部分11Kをシートクッション1側に段差状に凹ませてある。
上記のように、第1係合爪41と弾性片32をヒンジカバー30の一側部30S1の下端部に設けて、第1係合爪41と弾性片32でヒンジブラケット10の一側部10S1の下端部を挟み込んであるから、ヒンジブラケット10の一側部10S1に対するヒンジカバー30の一側部30S1のがたつきを防止することができる。
図4に示すように、カバー本体部31の裏面には第1リブ34に連なる第2リブ35を突設し、第2リブ35を凹部16の周りの第2ブラケット部分12Mに当接させて、外力によるカバー本体部31の凹みを抑制してある。前記外力としては、乗員が手でカバー本体部31を押圧したときの押圧力などがある。
第2リブ35は横に倒れたH字形に形成されており、互いに連なる1個の縦リブ部分35Aと2個の横リブ部分35Bとから成る。第2リブ35の形状はH字形に限られず、その他の形状であってもよい。縦リブ部分35Aと2個の横リブ部分35Bの数も上記の数に限られず、その他の数であってもよい。
第1リブ34の上端縁は第2リブ35の下側の横リブ部分35Bに一体に連なっており、弾性片32が第1リブ34との接続部を中心にして弾性変形(揺動)するように構成してある。これにより、カバー本体部31の意匠面に第1リブ34の弾性変形時の力が加わりにくくすることができて、カバー本体部31の意匠面の白化を防止することができる。
図8〜図10に示すように、ヒンジカバー30の他側部30S2の下端部の裏面に第2係合爪39を突設し、第2係合爪39を第1ブラケット11の他側部11S2(車両前方側の側部であり、縦壁14の車両前方側の側部)に形成した係合孔19に挿入して係合させてある。係合孔19は角孔に形成されている。
第2係合爪39の爪部39Aは爪本体39Bの先端部から上方に向かって突出している。つまり、第1係合爪41の爪部41Aの突出する方向とは直交する方向に第2係合爪39の爪部39Aが突出している。これにより、様々な方向からカバー本体部31に加わる力に対して第1係合爪41と第2係合爪39とで対抗することができ、ヒンジカバー30のヒンジブラケット10からの位置ずれや外れを防止することができる。
また、前記第2係合爪39を係合孔19に挿入させた場合に、第2係合爪39が係合孔19の上側の内周縁部に押圧されて下側に撓むようにしてある。ヒンジカバー10は後述のように下端部にはフランジを備えずに下側が開口していることから、第2係合爪39の撓みスペースをヒンジカバー10の下側に容易に確保することができる。
上記のように、ヒンジカバー30の他側部30S2の下端部の裏面に第2係合爪39を突設し、第2係合爪39をヒンジブラケット10の他側部10S2(車両前方側の側部であり、第1ブラケット11の他側部11S2)の下端部に形成した係合孔19に係合させてあるから、ヒンジブラケット10の他側部10S2にヒンジカバー30の他側部30S2を固定することができて、ヒンジブラケット10の他側部10S2に対するヒンジカバー30の他側部30S2のがたつきを防止することができる。
図11に示すように、カバー本体部31の上下方向中間部(上下方向ほぼ中央部)の裏面に、互いに直交する第1片36Aと第2片36Bから成る十字形リブ36を突設し、図3,図12,図13に示すように、第2ブラケット12に十字形リブ36が係合する円形の貫通孔17を形成してある。第1片36Aは上下方向に、第2片36Bは水平方向にそれぞれ沿っている。十字形リブ36は、前記H字形の第2リブ35の上側の横リブ部分35Bの車両前後方向の端部の上方に位置している。
そして、カバー本体部31の裏面に沿う上下方向の第1片36Aの幅L1を貫通孔17の径とほぼ同一に設定し、カバー本体部31の裏面と直交する方向の第2片36Bの高さ寸法T2を第1片36Aの高さ寸法T1よりも短く、かつ、第2片36Bの幅L2を貫通孔17の径よりも大きく設定して、第1片36Aの頂部を貫通孔17に挿入嵌合し、第2片36Bの頂部36B1を第2ブラケット12に当接させてある。
図2,図15に示すように、カバー本体部31の外周部に、カバー本体部31の裏面の外方側に突出する第4フランジ30F4を張り出し形成し、第2ブラケット12の上半部の幅方向両外方側に位置するカバー本体部31の第4フランジ30F4の内面に、この内面から突出して第2ブラケット12の上半部の傾斜した第2フランジ12F2(外周縁に相当)に当接する位置決めリブ37をそれぞれ一対ずつ設けてある。
この構成により、第2ブラケット12の上半部の第2フランジ12F2が傾斜しているにもかかわらず、位置決めリブ37を第2フランジ12F2に確実に当接させて位置決めすることができる。その結果、第2ブラケット12の上半部側において、位置決めリブ37によってヒンジブラケット10に対するヒンジカバー30の変位を抑制することができ、ヒンジカバー30のがたつきをより抑制することができる。
カバー本体部31の上端部の第4フランジ30F4からは下方に円弧状の第2のフランジ30F2が張り出して、このフランジ30F2が第2ブラケット12の上端部のシートクッション1側への移動を阻止している。第2ブラケット12の下半部の幅方向両外方側(車両前後方向の両側)に位置するカバー本体部31の第4フランジ30F4の内面には第4フランジ30F4の長手方向に間隔を空けて並ぶ複数の補強リブ38を突設してある。
図15(a)に示すように、前記第1ブラケット11及び第2ブラケット12の下端部に、シートベルト用のバックル4の下端部を支持連結する下側支持孔20を形成し、図3に示すように、第1ブラケット11のシートクッション1側の面にナットNを下側支持孔20と同芯状に溶接固着してある。そして、図1(a),図1(b)に示すように、バックル4の支持軸としてのボルト21を下側支持孔20に挿通させてナットNに螺合してある。
また、バックル4の下半部の長手方向中間部に段差部4Dを設けて、バックル4の下端部をバックル4の上半部よりもシートクッション1側に配置してある。さらに、バックル4の下半部との干渉を回避するために、カバー本体部31の車両前後方向中央部に段差部31Dを設けて、カバー本体部31の車両前方側Frの前半部を車両後方側の後半部よりもシートクッション1側に配置してある。
バックル4はカバー本体部31の表側の面の外方側に位置する。図2に示すように、ヒンジカバー30の下半部の中央部には下側Z1に開放する切り欠き40を形成して、組み付け時にヒンジカバー30とバックル4の下半部やボルト21との干渉を回避できるようにしてある。
ヒンジカバー30をヒンジブラケット10に取り付けるには、
(1) 図15(a)に示すように、ヒンジブラケット10の上半部の斜め上方からヒンジカバー30を前記上半部の軸線J(上端部側ほど車両後方側に位置する傾斜した軸線)に沿ってスライド移動させる。
(2) 図15(b)に示すように、このスライド移動によりヒンジカバー30の十字形リブ36の第1片36Aの頂部が貫通孔17に挿入嵌合し、第1係合爪41が第1ブラケット11の端縁11Tにカバー本体部31とは反対側から係合し、弾性片32が第2ブラケット12に圧接する。
(3) 第1片36Aの頂部が貫通孔17に挿入嵌合した後、第2係合爪39が突出しているヒンジカバー30の他側部30S2の下端部をシートクッション1側に押圧して、第2係合爪39を第1ブラケット11の縦壁14の係合孔19に挿入係合させる。
[別実施形態]
前記積層部品(ヒンジブラケット10)は3枚以上の金属部材を積層して溶接固着してあってもよい。
(a)は自動車の助手席用のシートの斜視図、(b)はヒンジカバーとヒンジブラケットを示す拡大図 ヒンジカバー(カバー部材)の斜視図 ヒンジブラケット(積層部品)の斜視図 ヒンジカバーの第1係合爪と弾性片を示す斜視図 ヒンジカバーの第1係合爪と弾性片を示す横断面図 図5のA部の拡大図 図5のA部の斜視図 第2係合爪を示す斜視図 第2係合爪の係合状態を示す斜視図 第2係合爪の係合状態を示す縦断面図 十字形リブを示す斜視図 十字形リブの係合状態を示す縦断面図 十字形リブの係合状態を示す横断面図 ヒンジカバーの斜視図 ヒンジカバーのヒンジブラケットへの取り付け方法を示す図であり、(a)は取り付け初期状態を示す図、(b)は取り付け完了状態を示す図
符号の説明
1 シートクッション
1S シートクッションの側部
4 バックル
10 積層部品
10S1 積層部品の一側部
10S2 積層部品の他側部
11 金属部材(第1金属部材)
11S1 第1金属部材の一側部
11T 第1金属部材の端縁
12 金属部材(第2金属部材)
12M 第2金属部材部分
12F2 積層部品の上半部の外周縁
16 凹部
16T 凹部の底壁
17 貫通孔
19 係合孔
20 下側支持孔
30 カバー部材
30F4 フランジ(第4フランジ)
30S1 カバー部材の一側部
30S2 カバー部材の他側部
31 カバー本体部
32 弾性片
32T 弾性片の突出端部
34 第1リブ
35 第2リブ
35A 縦リブ部分
35B 横リブ部分
36 十字形リブ
36A 第1片
36B 第2片
36B1 第2片の頂部
37 位置決めリブ
39 第2係合爪
41 第1係合爪
50 上側支持孔
R 支持部(スライドレール)
L1 第1片の幅
T1 第1片の高さ寸法
L2 第2片の幅
T2 第2片の高さ寸法

Claims (9)

  1. 複数の金属部材を積層し固着して形成した積層部品をカバー部材のカバー本体部で覆ってあるカバー部材の取り付け構造であって、
    前記積層部品を挟んで前記カバー本体部とは反対側に位置する第1係合爪を前記カバー部材に設けて、前記第1係合爪の爪部を前記カバー部材から車両前方側に向かって突出させ、
    前記カバー本体部の裏面に板面が車両前後方向を向く第1リブを突設し、
    前記第1リブの頂部から帯板状の弾性片を突出させ、
    前記第1リブに対して前記弾性片を縦軸芯周りに車両後方側に折曲させ、
    前記複数の金属部材のうち前記カバー本体部から最も遠い位置の第1金属部材の端縁に前記第1係合爪の爪部を前記カバー本体部とは反対側から係合させ、前記カバー本体部に最も近い位置の第2金属部材に前記弾性片の突出端部を前記弾性片の折曲方向下手側から圧接させて、前記第1係合爪の爪部と弾性片で前記積層部品を挟み込んであるカバー部材の取り付け構造。
  2. 前記カバー本体部とは反対側に凹む状態に前記第2金属部材に形成した凹部の底壁に前記弾性片を圧接させ、
    前記カバー本体部の裏面に前記第1リブに連なる第2リブを突設し、前記第2リブを前記凹部の周りの第2金属部材部分に当接させて、外力による前記カバー本体部の凹みを抑制してある請求項記載のカバー部材の取り付け構造。
  3. 前記第2リブを互いに連なる1又は2以上ずつの縦リブ部分と横リブ部分とで構成してある請求項記載のカバー部材の取り付け構造。
  4. 前記第1係合爪と前記弾性片を前記カバー部材の一側部の下端部に設けて、前記第1係合爪と弾性片で前記積層部品の一側部の下端部を挟み込み、
    前記カバー部材の他側部の下端部の裏面に第2係合爪を突設し、
    前記第2係合爪を前記積層部品の他側部の下端部に形成した係合孔に係合させてある請求項1〜のいずれか一つに記載のカバー部材の取り付け構造。
  5. 前記カバー本体部の上下方向中間部の裏面に、互いに直交する第1片と第2片から成る十字形リブを突設し、
    前記積層部品に前記十字形リブが係合する貫通孔を形成し、
    前記カバー本体部の裏面に沿う方向の前記第1片の頂部の幅を前記貫通孔の径とほぼ同一に設定し、
    前記カバー本体部の裏面と直交する方向の前記第2片の高さ寸法を前記第1片の高さ寸法よりも短く、かつ、前記第2片の幅を前記貫通孔の径よりも大きく設定し、
    前記第1片の頂部を前記貫通孔に挿入嵌合し、前記第2片の頂部を前記積層部品に当接させてある請求項1〜のいずれか一つに記載のカバー部材の取り付け構造。
  6. 前記カバー本体部の外周部に、前記カバー本体部の裏面の外方側に突出するフランジを張り出し形成し、
    前記積層部品の上半部の幅方向両外方側に位置する前記フランジの内面に、前記内面から突出して前記積層部品の上半部の外周縁に当接する位置決めリブをそれぞれ設けてある請求項1〜のいずれか一つに記載のカバー部材の取り付け構造。
  7. 前記積層部品及びカバー部材を上側ほど幅狭に形成してある請求項又は記載のカバー部材の取り付け構造。
  8. 前記第1金属部材の一側部を前記カバー本体部とは反対側に折曲し、
    前記第1金属部材の一側部の端縁に前記第1係合爪を係合させてある請求項1〜のいずれか一つに記載のカバー部材の取り付け構造。
  9. 前記第1金属部材は、自動車のシートクッションを支持する支持部に取り付けられる第1ブラケット、
    前記第2金属部材は、前記第1ブラケットに前記シートクッションとは反対側から溶接固着される第2ブラケットであり、
    前記第1ブラケット及び第2ブラケットの下端部に、シートべルト用のバックルの下端部を支持連結する下側支持孔を形成し、
    前記第2ブラケットの上端部に、前記シートバックの揺動回転軸を支持する上側支持孔を形成してある請求項1〜のいずれか一つに記載のカバー部材の取り付け構造。
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