JP5428544B2 - 冷却水タンクの構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の冷却系に用いる冷却水を貯留する冷却水タンクの構造に関する。
車両には、その駆動源や周辺機器を冷却するための冷却装置が搭載されている。冷却装置は、冷却対象物をつなぐように車両に形成された冷却流路と、この冷却流路内で冷却水を循環させる駆動ポンプと、冷却水の熱を放熱するラジエータと、冷却水を貯留する冷却水タンクを備えている。そして、駆動ポンプが作動して冷却水を冷却流路内で循環させてラジエータに走行風や電動ファンによる風を当てること,もしくはラジエータまわりの空気の自然対流による放熱で、冷却水の熱を奪って駆動源や周辺機器を冷却している。冷却水タンクは、冷却流路を循環した冷却水をタンク内に導入する冷却水導入口と、タンク内の冷却水を冷却流路へと排出する冷却水出口が形成されている。冷却水導入口はタンク内の冷却水の水面よりも上方に配置されることが多く、導入された冷却水がタンク内に流入する際に冷却水内に気泡が発生してしまう。このような気泡が冷却水出口に多く吸い込まれてしまうと、冷却水を軸受けの潤滑に利用しているウォータポンプ等では、気泡が混入した冷却水を軸受けに流入することで、軸受けが損傷する要因となってしまう。また、車両の加速/減速や坂道走行によってタンク内の冷却水の水面が急激に変動すると、タンク内の冷却水出口上方の水位が低下した際に、気泡が冷却水出口に吸い込まれ易くなってしまう。
尚、冷却水導入口が水面よりも下方にあったとしても、冷却水導入口が水面に近い場合やタンク内へ流入する冷却水の勢いが強い場合には、冷却水内に気泡が発生して上記と同じ状況となってしまう。
タンク内の気泡の冷却水出口への吸い込みを対策するものとして、特許文献1の図12ではタンクの底部に凹部を形成し、この凹部に冷却水出口と凹部上方に隔壁32を配置することで、冷却水出口の上方に冷却水溜まりを形成して、タンク内の冷却水の水面が変動しても冷却水の気泡が冷却水出口に吸い込まれないようにしている。
特開2006−329052号公報
特許文献1に記載の図12の構造は冷却水出口の上方で車両傾斜などによる水面の低下や波打ちが生じても凹部上方に配置される隔壁32によって冷却水出口上方の冷却水溜まりが保持される。しかし、隔壁32は同時に凹部へ流入する冷却水の妨げにもなっているため、坂道等で車両傾斜が継続すると、その妨げによって凹部の冷却水が不足して隔壁32を乗り越えて冷却水が補給されるまで冷却水出口上方の水位が低下し、気泡の多くが冷却水出口へ吸い込まれる構造となっている。
また、冷却水導入口からタンク内に冷却水が流入する際に発生する気泡の抑制に関しては考慮されていない。また、駆動ポンプの種類やポンプを搭載する車両が異なり、単位時間当たりのタンク内に流入する冷却水量が多くなると、タンク内への冷却水流入時に発生する気泡の量や気泡が潜る深さが変わるため、冷却水タンクの構造にはこのような点も考慮する必要がある。
本発明は、車体の動的変化や姿勢変化に応じてタンク内の冷却水水面が変動したり、タンク内に流入する冷却水量が増加しても、冷却水出口に冷却水内の気泡が吸い込まれないような車両用の冷却水タンクの構造を提供することを、その目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、冷却対象物をつなぐように車両に形成された冷却流路内を駆動ポンプの作動によって循環する冷却水をタンク内部に導入する冷却水導入口と、タンク内の冷却水を冷却経路内に排出する冷却水出口を備えた冷却水タンクの構造において、タンク内に設けられ同タンク内の空間を仕切る少なくとも1つの隔壁と、タンク底部の端に形成されていて、タンク内の端の空間を深くする凹部とを有し、隔壁には仕切られたタンク内空間を連通する開口部がタンク底部寄りに形成されていて、凹部には冷却水出口が形成され、隔壁を複数有し、各隔壁に形成された開口部のうち、冷却水出口の近くに配置された隔壁の開口部の上端が、他の開口部の上端よりも低く設定され、冷却水出口の近くに配置された隔壁の開口部は凹部と連続していることを特徴としている。
請求項2にかかる発明は、請求項1記載の冷却水タンクの構造において、冷却水出口の近くに配設された隔壁の開口部上端が、凹部とタンク底部の境目よりも冷却水出口側にあることを特徴としている。
請求項にかかる発明は、請求項1又は2記載の冷却水タンクの構造において、隔壁の開口部は、タンクの中心線に対して互いにずれて配置されていることを特徴とし、請求項にかかる発明は、請求項1、2又は記載の冷却水タンクの構造において、タンクの中心線に沿って分離壁を形成してタンク内を分割し、分離壁によって分割された空間内に、隔壁をそれぞれ並例に配置していることを特徴としている。
本発明によれば、タンク内の空間を仕切る少なくとも1つの隔壁と、タンク底部の端に形成された凹部とを有し、隔壁には仕切られたタンク内空間を連通する開口部がタンク底部寄りに形成されているので、冷却水がタンク内へ流入する際に発生する気泡は隔壁によって阻まれ、冷却水の気泡が冷却水出口に吸い込まれ難くなる。また、タンク内の端の空間が、凹部によって他の空間よりも深く形成されて、この深く形成された空間に冷却水出口を形成したので、車体の動的変化や姿勢変化に応じてタンク内の冷却水水面が変動しても、冷却水出口の上方に凹部によって冷却水溜まりが形成され、冷却水出口上方の水位の急激な低下を防止し、冷却水出口上方の水位を確保するので、冷却水の気泡が冷却水出口に吸い込まれ難くなり、気泡によるポンプの軸受け破損等を低減することができる。
本発明に係る冷却水タンクの構造が適用された車両に搭載された冷却装置の概略構成図である。 本発明の第1の実施形態である冷却水タンクの構成を側面から見たときの断面図である。 第1の実施形態である冷却水タンクの構造を平面視したときの概略図である。 (a)は図2,図3に示した冷却水タンクの隔壁の作用を説明するための概略図、(b)図2,図3に示した冷却水タンクの車体傾斜時のタンク内の状態を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態である冷却水タンクの構造を平面視したときの概略図である。 第2の実施形態である冷却水タンクの構成を側面から見たときの断面図である。 (a)は図5,図6に示した冷却水タンクの隔壁の作用を説明するための概略図、(b)図5,図6に示した冷却水タンクの車体傾斜時のタンク内の状態を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。最初に図1を用いて本発明に係る冷却水タンクの構造が適用された冷却装置の概略構成について説明する。図1において、符号1で示す車両の一例である電気自動車は、電源部となる図示しないバッテリユニットから電力供給され、駆動源となる電動モータ2を回転させることで後輪10を駆動させて走行するものである。モータ2と図示しないバッテリユニットの間にはインバータ3とDC/DCコンバータと&車載充電器4が電気配線で接続されている。
電気自動車1は、冷却対象物となる電動モータ2及び車両の電装部品となるインバータ3とDC/DCコンバータ&車載充電器4をつなぐように冷却流路5が形成されている。冷却流路5には、放熱部となるラジエータ6と、冷却流路5内で冷却水12を循環させる駆動ポンプの一例である電動式のウォータポンプ7と、冷却流路5内に冷却水12を貯留する冷却水タンク(以下「気水分離タンク」と記す)8を備えている。冷却流路5は、大きく分けてラジエータ6の出口側と気水分離タンク8の冷却水導入口とをつなぐ流路5Aと、気水分離タンク8の冷却水出口とラジエータ6の入口側とをつなぐ流路5Bで構成されている。そしてこの車両の例では、流路5Bに電動モータ2、インバータ3、DC/DCコンバータ&車載充電器4が配設され、これら電動モータ2、インバータ3、DC/DCコンバータ&車載充電器4が流路5Bを流れる冷却水12で冷却されるように構成されている。つまり、本形態において電動モータ2,インバータ3、DC/DCコンバータ&車載充電器4は冷却が必要な部品である。ラジエータ6の放熱部と対向する位置には、冷却ファン9が配設されている。これら構成によって冷却装置11が構成されている。
次に本発明の主要部である気水分離タンクの構造について説明する。気水分離タンクの実施形態としては2つを記載する。各形態で示す気水分離タンクは、図1に示す冷却装置11に適用されるものとする。また、各形態において同一機能をする構成要素には同一符号を付す。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る気水分離タンク8は、図2に示すように、図1で説明した流路5A内を流れる冷却水12をタンク内部に導入する冷却水導入口81と、タンク内に貯留されている冷却水(以下「タンク内冷却水12A」と記す)を流路5Bに排出する冷却水出口82と、タンク内に設けられタンク内部を仕切る隔壁83,84と、タンク底部8Aに形成された凹部85と、タンク上部8Bに形成されてキャップ86によって開閉される冷却水補給口87とを有している。本形態において、気水分離タンク8は樹脂製であり、冷却水導入口81が車両前方側で、冷却水出口82が車両後方側に位置するように車体に搭載されている。
キャップ86には周知の圧力調整弁が装着されていて、タンク内圧が上昇すると開弁してタンク内圧を低減するように構成されている。タンク内圧の上昇要因の1つは、タンク内冷却水12Aとタンク内冷却水12A上方の空気の温度上昇にある。隔壁83,84の上部には、タンク内冷却水12Aから分離された気泡,つまり空気を圧力調整弁を有するキャップ86へと案内する空気通過用の孔13がそれぞれ形成されている。
隔壁83,84は、車両前後方向に間隔を空けてタンク内に形成されている。本形態では2つの隔壁83,84を形成しているので、タンク内が3つの空間A〜Cに分割されている。隔壁の数は2つに限定されるものではなく、気水分離タンク8の大きさに応じて適宜設ければよいが、少なくとも1つは必要である。
冷却水導入口81は、気水分離タンク8の一側面8Cの上部に空間Aと連通するように形成されていて、流路5A内を流れる冷却水12を空間A内に導入する。このため、空間Aには冷却水導入口81から導入された冷却水12(以下「流入冷却水12B」と記す)が上方から流入するので、空間A内に貯留しているタンク内冷却水12Aに流入冷却水12Bが流れ落ちる際に冷却水12A上の空気を取り込んで冷却水12A内に気泡が発生する。この気泡は、冷却水導入口81から落下する流入冷却水12Bの勢いによってタンク底部8Aに向って潜り込むことになり、タンク内冷却水12Aと混合する要因となる。
本形態において、凹部85は、冷却水導入口81とは反対側の気水分離タンク8の他側面8D側の底部8Aに、図2中、下方に向って突出するように形成されている。そして、凹部85の底面85Aには、冷却水出口82がタンク内と連通するように形成されている。このため、空間A〜空間Cの中で、冷却水導入口81から最も遠い空間Cの水面12Cからの深さN1は、空間A、Bの深さNよりも深くなる。つまり、凹部85はタンク内の端の空間を深くしている。冷却水出口82は、図2,図3に示すように、車両上下方向に延び、空間Cの中央からオフセットして空間Cを形成する壁近くに形成されている。これは、空間Cの中央近くに冷却水出口82が位置していると、空間Cにおいて冷却水の排出時に渦が容易に発生して冷却水出口82への気泡の吸引がより発生し易くなるため、意図的にオフセットしている。尚、レイアウトが成立するならば冷却水出口82は空間Cの適当な深さの側面にあっても良い。
隔壁83,84には図2に示すように、空間Aと空間B及び空間Bと空間Cとをそれぞれを連通する開口部831,841が形成されている。開口部831,841は、冷却水出口82から冷却に必要な単位時間当たりの排出量を確保できる開口面積とされている。開口部831,841は、隔壁83,84の下部、すなわち、タンク底部8A寄りに配設されている。中でも冷却水出口82の近くに配置された隔壁84の開口部841の上端841aは、開口部831の上端831aと同じ高さかより低く設定されて、すなわちタンク内の水面12Cから開口部831の上端831aと同じ高さかより深い位置(最深部)に配設されている。図3に示すように、開口部831と開口部841は、タンク中心線Oに対して互いにずれて配置されている。これは、空間Aから空間Cに至るタンク内での冷却水経路を斜めに長くとるようにすることで、タンク内での冷却水12の滞在時間を開口部831と開口部841を直線的に配置する場合よりも長くして、タンク内冷却水12A中の気泡を冷却水から分離し易くするためである。
このような構成の気水分離タンク8の構造によると、タンク内空間が隔壁83,84によって複数に分割し、隔壁83,84に仕切られたタンク内の空間A〜Cを連通する開口部831,841をタンク底部8A寄りに形成したので、図4(a)に示すように冷却水導入口81からタンク内(空間A)への流入冷却水12Bの流入に伴い,冷却水内に発生する気泡が隔壁83,84によって阻まれる。図中符号Sは気泡の集まりを示し、白丸は気泡を示す。
すなわち、空間Aには勢いのある流入冷却水12Bが導入されるので、このときに発生する気泡はタンク内空間A部の冷却水12Aに深く潜り込む。そして空間A内での流動時に水面12Cへと上昇するが、その一部はタンク内冷却水12Aに残存して開口部831をタンク内冷却水12Aに混合されて通過して空間Bへ流入する。空間Bに流入したタンク内冷却水12Aの気泡は、空間B内での流動時に水面12Cへと上昇する。このとき、タンク内冷却水12Aは、流動抵抗により空間A内よりも勢いが低減しているので、空間Bの対流時間が長く十分な気泡が水面12Cへと上昇し、良好な分離が行える。さらに、開口部841の上端841aは開口部831の上端831aと同じ高さかより低く(深い位置)形成されているので、開口部841を通過する気泡の割合を開口部831と同等か、より少なくすることができる。このため、タンク内冷却水12A中の気泡が冷却水出口82に吸い込まれ難くなる。
空間A〜空間Cの中で、冷却水導入口81から最も遠い空間Cのタンク底部8Aに凹部85を形成しているので、図4(b)に示すように、車体の動的変化や姿勢変化に応じてタンク内冷却水12Aの水面12Cが変動(低下)しても、冷却水出口82の上方に凹部85によって冷却水溜まり12Dが形成される。さらに開口部841の上端841aが低い位置に形成されているので、空間C部の開口部841の上端841aよりも高い位置にある冷却水は隔壁84があるために空間Bへの移動が制限され,空間Cにおける冷却水出口上方の水位低下を緩やかにするので、タンク内冷却水12Aに気泡が含まれている場合でも冷却水出口82に吸い込まれ難くなり、気泡によるウォータポンプの軸受け破損等を低減することができる。
(第2の実施形態)
図5に示すように、本形態に係る冷却水タンクとなる気水分離タンク80は、その内部に、タンク中心線Oに沿って分離壁801を形成してタンク内を車幅方向に分割し、分離壁801によって分割された空間内に、第1の実施形態における隔壁83,84に相当する隔壁88,89,90,91を車両前後方向にそれぞれ並例に配置している。分離壁801は車両後方側となるタンクの他側面80Dに接し、開口8011が形成されて隔壁の役割も果たしている。このため、本形態では、タンク内が空間D,空間E,空間F,空間G,空間H,空間Iの6つの空間に分割されている。そして、冷却水導入口81は、気水分離タンク80の一側面80Cの上部に空間Dと連通するように形成されていて、流路5A内を流れる冷却水12を空間D内に導入する。タンク上部80Bには、キャップ86で開閉される開口87が形成されている。
空間H内に位置するタンク底部80Aには、図6に示すように、図中、下方に向って突出するように凹部85が形成されている。本形態において、凹部85は、冷却水導入口81と同一側に配置されているが、タンク内冷却水12Aの流路から見ると、最下流に位置する空間Iに形成されているので、冷却水導入口81から最も遠い空間は空間Iとなる。このため、空間D〜Iの中で、冷却水導入口81から最も遠い空間Iの水面12Cからの深さN2が、空間D〜Hの深さN3よりも深く形成されることになる。つまり、本形態においても、凹部85はタンク内の端の空間を深くしている。冷却水出口82は、空間Iに位置するタンク底部80Aに、空間Iと連通するように形成している。尚,レイアウトが成立するならば冷却水出口82は空間Iの適当な深さの側面にあっても良い。
隔壁88,89,801,90,91には、空間Dと空間E、空間Eと空間F、空間Fと空間G,空間Gと空間H及び空間Hと空間Iとを連通する開口部881,891,8011,901,911がそれぞれ形成されている。開口部881,891,8011,901,911は、冷却水出口82から冷却に必要な単位時間当たりの排出量を確保できる開口面積とされている。開口部881,891,8011,901,911は、隔壁88,89,801,90,91の下部、すなわち、タンク底部80A寄りに配設されている。中でも冷却水出口82の近くに配置された隔壁91の開口部911の上端911aは、他の開口部881,891,8011,901それぞれの上端881a,891a,8011a,901aよりも同じか低く設定されて、すなわちタンク内の水面12Cから他の開口部881,891,8011,901の上端881a,891a,8011a,901aと同じ高さかより深い位置(最深部)に配設されている。各隔壁の上部には、タンク内冷却水12Aから分離された気泡,つまり空気を圧力調整弁を有するキャップ86へと案内する空気通過用の孔13がそれぞれ形成されている。
図5に示すように、開口部881,891及び開口部901と開口部911は、車幅方向に対して互いにずれて配置されていて、空間Dから空間Iに至るタンク内での冷却水経路を斜めに長くとるようにすることで、タンク内での冷却水12の滞在時間を、各開口部を直線的に配置する場合よりも長くして、タンク内冷却水12A中の気泡をタンク内冷却水12Aの上方の空気へと分離し易くしている。
このような構成の気水分離タンク80の構造によると、タンク内空間が隔壁88,89,801,90,91によって複数に分割し、各隔壁で仕切られたタンク内の空間D〜Iを連通する開口部881,891,8011,901,911をタンク底部80A寄りに形成したので、図7(a)に示すように冷却水導入口81からタンク内(空間D)への流入冷却水12Bの流入に伴い発生する気泡が、隔壁88,89,801,90,91によって阻まれる。図中符号Sは気泡の集まりを示し、白丸は気泡を示す。
すなわち、空間Dには勢いのある流入冷却水12Bが導入されるので、このときに発生する気泡はタンク内冷却水12Aに深く潜り込む。そして空間D内での流動時に水面12Cへと上昇するが、その一部はタンク内冷却水12Aに残存して開口部881をタンク内冷却水12Aに混合されて通過して空間Eへ流入する。空間Eに流入したタンク内冷却水12Aの気泡は、空間E内での流動時に水面12Cへと上昇する。このとき、タンク内冷却水12Aは、流動抵抗により空間E内よりも勢いが低減しているので、空間Eの対流時間が長く十分な気泡が水面12Cへと上昇し、良好な分離が行える。同様にタンク内冷却水12Aは、空間Eから空間Iに向かって隔壁89、801,90,91に形成した開口部891,8011,901,911を通過することで減衰しながら流動し、各空間内での滞留中に気泡が水面12Cへと上昇して分離する。また、最後の開口部911の上端911aは他の開口部と同じかより低く(深い位置)に形成されているので、開口部911を通過する気泡の割合を他の開口部と同等か,より少なくすることができる。このため、タンク内冷却水12A中の気泡が冷却水出口82に吸い込まれ難くなる。
空間D〜空間Iの中で、冷却水導入口81からタンク内冷却水12Aの流路から見て最下流に位置して、最も遠い空間Iのタンク底部80Aに凹部85を形成しているので、図7(b)に示すように、車体の姿勢変化に応じてタンク内冷却水12Aの水面12Cが変動(低下)しても、冷却水出口82の上方に凹部85によって冷却水溜まりが形成される。かつ開口部911の上端911aが低い位置に形成されているので,空間I部の開口部911の上端911aよりも高い位置にある冷却水は隔壁91があるために空間Hへの移動が制限され,空間Iにおける冷却水出口上方の水位低下をゆるやかにするので、タンク内冷却水12Aに気泡が含まれている場合でも冷却水出口82に吸い込まれ難くなり、気泡によるウォータポンプの軸受け破損等を低減することができる。
1 車両
2,3,4 冷却対象物
5(A,B) 冷却経路
6 ラジエータ
7 駆動ポンプ
8,80 冷却水タンク
8A,80A タンク底部
8B,80B タンク上部
8C,8D,80C,80D タンク側面
9 冷却ファンモータ
10 後輪
11 冷却装置
12(A,B) 冷却水
12C タンク内冷却水水面
12D 冷却水溜まり
13 空気通過用の孔
81 冷却水導入口
82 冷却水出口
83,84 隔壁
85 凹部
86 キャップ
87 冷却水補給口
85A 凹部底部
88〜91,801 隔壁
831,841 開口部
881,891,8011,901,911 開口部

Claims (4)

  1. 冷却対象物をつなぐように車両に形成された冷却経路内を駆動ポンプの作動によって循環する冷却水をタンク内部に導入する冷却水導入口と、前記タンク内の冷却水を前記冷却経路内に排出する冷却水出口を備えた冷却水タンクの構造において、
    前記タンク内に設けられ同タンク内の空間を仕切る少なくとも1つの隔壁と、タンク底部の端に形成されていて、タンク内の端の空間を深くする凹部とを有し、
    前記隔壁には仕切られたタンク内空間を連通する開口部が前記タンク底部寄りに形成されていて、前記凹部には前記冷却水出口が形成され、
    前記隔壁を複数有し、各隔壁に形成された開口部のうち、前記冷却水出口の近くに配置された隔壁の開口部の上端が、他の開口部の上端よりも低く設定され
    前記冷却水出口の近くに配置された隔壁の開口部は前記凹部と連続していることを特徴とする冷却水タンクの構造。
  2. 請求項1記載の冷却水タンクの構造において、
    前記冷却水出口の近くに配設された隔壁の開口部上端が、前期凹部と前記タンク底部の境目よりも前記冷却水出口側にあることを特徴とする冷却水タンクの構造。
  3. 請求項1又は2記載の冷却水タンクの構造において、
    前記隔壁の開口部は、前記タンクの中心線に対して互いにずれて配置されていることを特徴とする冷却水タンクの構造。
  4. 請求項1、2又は3記載の冷却水タンクの構造において、
    前記タンクの中心線に沿って分離壁を形成して前記タンク内を分割し、前記分離壁によって分割された空間内に、前記隔壁をそれぞれ並例に配置していることを特徴とする冷却水タンクの構造。
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