JP7310531B2 - 車両用モータ - Google Patents

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Description

本発明は、電気自動車やハイブリッド自動車等の電動車両に適用される車両用モータに関する。
走行用の動力源としてモータ(モータジェネレータを含む)が搭載された電気自動車やハイブリッド自動車等の電動車両では、車室内外の静寂性を向上させるために、モータにインシュレータ(防音部材)を設けることが行われている。例えば、特許文献1には、モータジェネレータの外周にインシュレータを設けることによって作動時の騒音抑制を図った電気自動車が開示されている。
一方、モータは、ロータ(コイル)の温度上昇に起因してトルク性能が低下することが知られており、電動車両に搭載されるモータには、その対策として、例えば特許文献2に開示されるように、モータ内部に流路を設けて冷却水(冷却液)を循環させるものが開発されている。このタイプのモータは、その下面に冷却水を抜くためのプラグが備えられており、メンテナンス時には、プラグを取り外し、モータから冷却水を抜き出すことが可能な構造となっている。
特開2018-50385号公報 特開2016-149900号公報
冷却水が循環するタイプのモータにおいても、車両の静寂性の観点からインシュレータを設けることが求められる。しかし、モータの下面がインシュレータで覆われていると、走行中の巻き上げや車両下面の高圧洗浄等によってインシュレータ内に水が侵入し、プラグが浸水することが考えられる。このような場合には、プラグが錆びて、メンテナンス時の取り外しが困難になるという不都合がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、内部を冷却液が循環するタイプの車両用のモータにおいて、インシュレータを備えながらも、冷却液抜き出し用のプラグが錆びることを抑制できる技術を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係る車両用モータは、車両に搭載される走行用のモータであって、内部に冷却液が流れる流路を備えたモータ本体と、前記モータ本体の下面部に着脱可能に備えられた冷却液抜き出し用のプラグと、前記プラグを覆うように前記下面部に取り付けられたインシュレータと、を備え、前記インシュレータは、少なくとも前記プラグに対応する位置において下向きに凹み、前記下面部との間に空間を形成する空間形成部と、前記空間と当該インシュレータの外部とを連通する連通路と、を備えているものである。
この車両用モータによれば、走行中の巻き上げや車両下面の高圧洗浄等によってインシュレータとモータ本体との間に水が侵入した場合でも、当該水は、空間形成部により形成された空間に流れ込んで連通路を通じてインシュレータの外部に排水される。そのため、インシュレータとモータ本体との間に侵入した水にプラグが浸水すること、ひいてはプラグが錆びることが効果的に抑制される。
この車両用モータにおいて、前記連通路は、前記空間形成部から前記モータ本体に沿って延びてインシュレータ側面で外部に連通しているのが好適である。
例えば空間形成部の内底面に貫通穴からなる連通路を設けることも考えられる。しかし、この場合には、モータ本体から発せられる作動音の一部が連通路を通じて直接下方に漏れて、インシュレータの防音効果が損なわれることが考えられる。これに対して、連通路が、空間形成部からモータ本体に沿って延びてインシュレータ側面で外部に連通する上記構造によれば、モータ本体からの作動音は空間形成部の内底面に入射、又は内底面で反射することとなる。そのため、防音効果を著しく損なうことなく前記空間内の水を外部に排水することが可能となる。
この場合、前記連通路は、前記モータ本体に沿って延びる溝からなるのが好適である。
この構成によれば、例えば穴からなる連通路に比べて通路が水で塞がり難い。そのため、前記空間に流れ込む水の量が多い場合でも、比較的スムーズな排水が可能となり、プラグの浸水を抑制する上で有利となる。
なお、上記各車両用モータにおいて、前記モータが、前記車両の車幅方向中央部より左右何れかに偏った位置に配置されるものである場合には、前記連通路は、前記空間形成部から前記車幅方向中央部に向かって延びているのが好適である。
この構成によれば、外部から連通路を通じてインシュレータ内部に水が侵入することが抑制される。なお、インシュレータに空間形成部や連通路を設けた構成では、モータ本体からの作動音の一部が連通路を通じて外部に漏れることとなる。しかし、連通路が空間形成部から車幅方向中央部に向かって延びる上記構成によれば、車外に向けて前記作動音が漏れ難く、防音効果が実質的に維持される。
上記各車両用モータにおいて、前記空間形成部の内底面の一部又は全部は、前記連通路に向かって先下がりに傾斜する傾斜面からなるのが好適である。
この構造によれば、前記空間内に流れ込む水が連通路に向かってスムーズに導かれる。そのため、前記空間からの排水性が向上する。
上記の各態様に係る車両用モータによれば、インシュレータを設けながら、冷却液抜き出し用のプラグが錆びることを効果的に抑制することができる。
本発明の車両用モータが搭載された車両の前部平面略図である。 車両用モータを斜め下方から視た斜視図(インシュレータが取り付けられた状態)。 車両用モータを斜め下方から視た斜視図(インシュレータが取り外された状態)。 車両用モータの要部側面図(図2のA矢視図)である。 インシュレータの斜視図である。 インシュレータの平面図である。 インシュレータの断面図(図6のVII-VII線断面図)である。 インシュレータの断面図(図4のVIII-VIII線断面図)である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
[車両の概略構成]
図1は、本発明の車両用モータが搭載された車両の前部平面略図である。図1に示す車両1は、レンジエクステンダーEVと称される電動車両である。すなわち、車両1は、図外のバッテリ(リチウムイオン電池等の二次電池)の電力を電源として走行用の後記モータ11により車輪(前輪)2を駆動して走行し、バッテリの電力が不足した場合などには、後記発電ユニットPGを起動させることによってバッテリの電力を補うことが可能に構成された車両である。
車両1のモータルームMr内には、車室CsとモータルームMrとを前後に仕切るダッシュパネル4と、このダッシュパネル4の前側に結合されて車両前後方向に延びる左右一対のフロントサイドフレーム6と、これらフロントサイドフレーム6の下方に配置された図外のサブフレームとが設けられている。
左右のフロントサイドフレーム6の間の空間には、車両1の駆動輪である前輪2を回転駆動するためのパワートレインPTと、バッテリの補充用電力を生成するための発電ユニットPGとが配置されている。
パワートレインPT及び発電ユニットPGは、図外のマウント装置を介して左右のフロントサイドフレーム6に懸架された状態で当該フロントサイドフレーム6に支持されるとともに、サブフレームにより下方から支持されている。
パワートレインPTは、モータ11及びトランスアクスル12からなる駆動ユニット10と、インバータ14と、ドライブシャフト16等とを備えている。
モータ11は、例えば三相交流同期モータからなり、インバータ14からステータの複数のコイルの各々に位相差を有した交流電力が供給されることにより、出力軸11a(図2参照)が回転する。モータ11は、出力軸11aが車幅方向に延在しその先端が左側を向く姿勢でモータルームMr内に配置されている。
トランスアクスル12は、モータ11の出力を前輪2に伝達するためのものであって、図外の減速機構及び差動機構を含む。図1に示すように、トランスアクスル12は、出力軸11aを受け入れた状態でモータ11の左端面(出力軸側の端面)に固定されている。そして、トランスアクスル12と左右の前輪2とが各々ドライブシャフト16を介して連結されることにより、モータ11の出力(回転)がトランスアクスル12及びドライブシャフト16を介して左右の前輪2に各々伝達される。つまり、前輪2がモータ11により回転駆動される。
インバータ14は、モータ11の上部に固定されている。インバータ14は、車両1の車室フロアの下側等に配置された前記バッテリとケーブルを介して接続されており、バッテリの直流電力を、位相差を有した三相交流電力に変換してモータ11に供給する。
前記発電ユニットPGは、ジェネレータ17と、ジェネレータ駆動用のエンジン(内燃機関)18とを備えている。エンジン18は、例えば300cc程度の小型の単気筒レシプロエンジンである。このエンジン18は、ジェネレータ17の駆動にのみ使用され、車両1の走行、すなわち車輪2の駆動に直接使用されることはない。なお、当例では、エンジン18はレシプロエンジンであるが、これに限定されるものではなく、ロータリーエンジン等も適用可能である。
発電ユニットPGは、トランスアクスル12の左側に配置され、当該トランスアクスル12に一体に固定されている。なお、当例では、図1に示すように、車両1の車幅方向の中心(図1中の一点鎖線Lの位置)を境にして、大凡、パワートレインPT(ドライブシャフト16除く)が右側に、発電ユニットPGが左側に各々配置されたレイアウト構成となっている。
[モータ11の構造]
図2は、モータ11を単体で斜め下方から視た斜視図、より詳しくは、車両1のうちモータ11のみを抽出して、車両1の左下側から視た斜視図である。なお、以下のモータ11の説明で用いる方向は、当該モータ11が車両1に搭載された状態、すなわち、図1中に示した車両1の方向指標に基づくものとする。
モータ11は、上記の通り例えば三相交流同期モータであり、モータ本体20と、このモータ本体20に取り付けられたインシュレータ26とを含む。
モータ本体20は、出力軸11aの周囲に永久磁石が備えられたロータと、このロータの外周に配置された複数のコイルからなるステータと、これらロータ及びステータが収容されるモータケース22とを備えている。前記ステータの複数のコイルの各々には、前記インバータ14から三相交流電力が供給され、これにより出力軸11a(ロータ)が回転する。
モータ本体20には、冷却水(本発明の冷却液の一例)を循環させるための冷却水ジャケット(本発明の「冷却液の流れる流路」に相当する)が設けられている。すなわち、コイルへの通電によりその温度が上昇すると、電気抵抗の増大によりトルク性能の低下(発生トルクの低下)やコイルの劣化進行をもたらす要因となるため、冷却水を循環させて主にコイル等の温度上昇を抑制するのである。なお、コイルの冷却は、ラジエータを備えた図外の冷却系によって行われる。この冷却系は、ラジエータと電動ポンプとを備え、ラジエータで冷却された冷却水を、電動ポンプによってモータ本体20(冷却水ジャケット)及びインバータ14を流通させて再びラジエータに戻すように構成されている。
モータケース22は、両端が閉じられた車幅方向に延びる概略中空円筒状の形状を有している。このモータケース22は、所定の厚み寸法を有した例えばアルミニウム合金等の鋳造品からなり、高い剛性を備えた高強度部材である。
このモータケース22には、冷却水ジャケットに対して冷却水を循環させるための入口ポート及び出口ポートと、メンテナンス等の際に冷却水を抜き出すための水抜きポートとが備えられている。入口ポート及び出口ポートは、モータケース22の前側部(すなわち、モータ11の前面部)に設けられており、水抜きポートは、モータケース22の下面部22a(すなわち、モータ11の下面部22a)に設けられている。
図3は、図2において後記インシュレータ26を取り外した状態を示している。当例では、前記水抜きポートは、モータケース22の下面部22aの前後方向中央部、すなわち下面部22aのうち最も低い位置に、左右方向に所定間隔を隔てて2つ設けられおり、各水抜きポートは、図3に示すように、プラグ24によって塞がれている。各プラグ24は、金属製の雄螺子型の栓であり、モータケース22の下側から水抜きポートに着脱可能に螺合挿入されている。
前記インシュレータ26は、モータ11の作動音の放射を抑制するための防音部材である。当例では、モータケース22の前面部、後面部、右端面部及び下面部22aの四カ所に各々インシュレータ26が固定されているが、以下の説明では、モータケース22の下面部22aに固定されたインシュレータ26の構成について詳述する。
インシュレータ26は、図2~図4に示すように、両プラグ24を下側から覆うようにモータ11(モータケース22)の下面部22aに固定されている。
インシュレータ26は、具体的には、モータケース22の下面部22aに当接する発泡ポリウレタン等の吸音材からなるインシュレータ本体28と、このインシュレータ本体28の下面に重ねられたポリプロピレン等の樹脂板からなる保護カバー30とで構成されている。モータ11の作動音(振動エネルギー)がインシュレータ26に入射すると、インシュレータ本体28に内在する気泡が振動し、これにより振動エネルギーが熱エネルギーに変換されて、作動音の放射が抑制される。
図5及び図6は、インシュレータ26を単独で示しており、図5は斜視図で、図6は平面図で各々インシュレータ26を示している。また、図7は、図6のVII-VII線に沿ったインシュレータ26の断面図であり、図8は、図4のVIII-VIII線に沿ったインシュレータ26の断面図である。
図5及び図6に示すように、インシュレータ26は、車幅方向に若干長い平面視概略長方形であり、その表面には撥水処理が施されている。インシュレータ26は、インシュレータ本体28が下面部22aに当接するように当該下面部22aに重ね合され、保護カバー30がボルトBにより下面部22aに固定されることにより、モータ11(モータケース22)に取り付けられている。
インシュレータ本体28の上面、すなわちモータケース22に対向する面には、下向きに凹んで下面部22aとの間に空間Sを形成する凹部34(本発明の空間形成部に相当する)と、当該空間Sとインシュレータ26(インシュレータ本体28)の外部とを連通する排水溝36(本発明の連通路の一例)とが形成されている。この構成により、モータ11とインシュレータ26との間に水が侵入した場合には、当該水が凹部34(空間S)内に流下しながら排水溝36を通じて外部に排水されるようになっている。
前記凹部34は、図6に示すように、モータケース22の下面部22aのうち、少なくとも前記プラグ24に対応する位置に形成されている。当例では、凹部34は、各プラグ24を内包するように、当該プラグ24の並び方向(車幅方向)に細長い平面視オーバル形状(トラック形状)とされている。これにより、各プラグ24は、図8に示すように、前記空間S内に配置される。
凹部34の内底面34aは、図7に示すように、右側から左側に向かって先下がりに傾斜する平坦な傾斜面とされている。そして、凹部34の左端、すなわち内底面34aが最も低くなる位置に前記排水溝36が繋がっている。これにより、凹部34内の水が排水溝36に集水されるようになっている。
排水溝36は、凹部34の右端においてその前後方向中央部で当該凹部34に繋がって車幅方向左側に向かって延びている。なお、上記の通り、モータ11は、車両1の車幅方向中心(図1中の一点鎖線Lの位置)よりも右側に配置されており、よって、排水溝36は、凹部34から車幅方向中央部に向かって延びていると言える。
なお、図3及び図4に示すように、モータケース22の下面部22aには、下向きに突出して前後方向に延びる補強用の複数のリブ23が形成されている。当例では、下面部22aのうち、プラグ24が設けられた領域の前後両側に各々3個のリブ23(合計6個のリブ23)が車幅方向に略等間隔で設けられている。インシュレータ本体28の上面には、図5及び図6に示すように、これらリブ23を逃がすための前後方向に延びるリブ溝32が形成されている。各リブ溝32の一端は、前記凹部34に繋がっており、各リブ溝32の内底面は、凹部34に向かって先下がりの傾斜面とされている。この構成により各リブ溝32に侵入した水は凹部34(空間S)に集水される。
なお、ここでは、モータケース22の下面部22aに固定されたインシュレータ26の構成について説明したが、モータケース22の前面部、後面部及び右端面部に固定された各インシュレータ26も、凹部34や排水溝36等が設けられていないだけで、下面部22aに固定されたインシュレータ26と基本的な構成は同じである。
[作用効果]
以上のようなモータ11によれば、走行中の巻き上げや車両下面の高圧洗浄等によってインシュレータ26とモータ本体20との間に水が浸入した場合でも、その水は、インシュレータ本体28の凹部34により形成された空間Sに流れ込んで排水溝36を通じて外部に排水される。そのため、モータ本体20の下面部22aに設けられたプラグ24が浸水し難く(プラグ24が水に触れにくく)、インシュレータ26を備えながらもプラグ24が錆びることが効果的に抑制される。
特に、凹部34の内底面34aは、排水溝36に向かって先下がりの傾斜面とされているので、空間Sに流れ込む水は、排水溝36に向かってスムーズに導かれることとなる。そのため、空間S内に水が溜まり難く(排水性が良く)、プラグ24が浸水することが効果的に抑制される。
さらに、凹部34(空間S)からモータ本体20に沿って排水溝36が延びて、当該排水溝36がインシュレータ26の側面で外部に連通しているので、防音効果(吸音効果)を著しく損なうことなく凹部34から外部に水を排水することが可能となる。すなわち、凹部34の内底面34aに下向きに貫通する貫通孔(連通路)を設けることも考えられるが、この場合には、モータ11の作動音の一部がインシュレータ本体28に入射することなく貫通孔を通じて直接下方に漏れ、これにより防音効果が低下することが考えられる。しかし、排水溝36がインシュレータ26の側面で外部に連通する上記実施形態の構造によれば、モータ本体20の作動音は凹部34の内底面34aに入射又は内底面34aで反射するため、作動音が直接漏れることが抑制される。そのため、防音効果を著しく損なうことなく凹部34内の水を外部に排水することが可能となる。
しかも、排水溝36は、凹部34(空間S)から車幅方向中央部に向かって延びているので、走行中のタイヤが巻き上げた水が排水溝36を通じてインシュレータ26内部に水が侵入することが抑制される。
なお、インシュレータ26に排水溝36が設けられた上記構成では、モータ本体20の作動音の一部が多少排水溝36を通じて外部に漏れることが懸念される。しかし、上記のように凹部34(空間S)から車両1の車幅方向中央部に向かって排水溝36が延びる構造によれば、作動音は車両1の中央部に向かって漏れることとなり、車外、すなわち車両1の前後外側及び左右外側に向かっては漏れ難くい。よって、防音効果が著しく損なわれるおそれがない。
[変形例等]
以上説明したモータ11は、本発明に係る車両用モータの好ましい実施形態の例示であって、その具体的な構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
(1)実施形態では、インシュレータ26の前記排水溝36は、凹部34(空間S)から車両1の車幅方向中央部に向かって延びているが、排水溝36を通じた音漏れが車両品質として無視できるレベルであるような場合などには、実施形態の方向以外の方向に排水溝36が延びる構成を採用してもよい。
(2)実施形態では、凹部34(空間S)と外部を連通する連通路、つまり水を排出するための通路として、インシュレータ本体28には上記排水溝36が設けられている。しかし、前記連通路は排水溝36に限定されるものではなく、排水性能を確保することができれば、凹部34(空間S)と外部とを連通する貫通孔であってもよい。但し、排水溝36の場合は、貫通孔のような全周が囲まれた連通路に比べて通路が水で塞がり難く、空間Sに流れ込む水の量が多い場合でも、比較的スムーズな排水が可能となる。また、貫通孔を形成するための抜き型が不要なため、インシュレータ本体28の製造面でも有利となる。
(3)インシュレータ26(インシュレータ本体28)は、主に吸音により防音効果を発揮するもの以外に、遮音により防音効果を発揮するものでもよい。
(4)実施形態では、本発明を、レンジエクステンダーEVかなる車両1の走行用モータ(モータ11)に適用した例について説明したが、レンジエクステンダーEV以外の電動車両、たとえば純粋は電気自動車(EV)やレンジエクステンダーEV以外のハイブリッド自動車に適用される走行用のモータについても、その内部に冷却液(冷却水)を循環させるタイプのモータであれば、本発明は適用可能である。
1 車両
2 車輪
10 駆動ユニット
11 モータ
14 インバータ
20 モータ本体
22 モータケース
22a 下面部
24 プラグ
26 インシュレータ
28 インシュレータ本体
30 保護カバー
34 凹部(空間形成部)
34a 内底面
36 排水溝(連通路)
PT パワートレイン
PG 発電ユニット
S 空間

Claims (5)

  1. 車両に搭載される走行用のモータであって、
    内部に冷却液が流れる流路を備えたモータ本体と、
    前記モータ本体の下面部に着脱可能に備えられた冷却液抜き出し用のプラグと、
    前記プラグを覆うように前記下面部に取り付けられたインシュレータと、を備え、
    前記インシュレータは、
    少なくとも前記プラグに対応する位置において下向きに凹み、前記下面部との間に空間を形成する空間形成部と、
    前記空間と当該インシュレータの外部とを連通する連通路と、を備えている、ことを特徴とする車両用モータ。
  2. 請求項1に記載の車両用モータにおいて、
    前記連通路は、前記空間形成部から前記モータ本体に沿って延びてインシュレータ側面で外部に連通している、ことを特徴とする車両用モータ。
  3. 請求項2に記載の車両用モータにおいて、
    前記連通路は、前記モータ本体に沿って延びる溝からなる、ことを特徴とする車両用モータ。
  4. 請求項2又は3に記載の車両用モータにおいて、
    前記モータは、前記車両の車幅方向中央部より左右何れかに偏った位置に配置されるものであって、
    前記連通路は、前記空間形成部から前記車幅方向中央部に向かって延びている、ことを特徴とする車両用モータ。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の車両用モータにおいて、
    前記空間形成部の内底面の一部又は全部は、前記連通路に向かって先下がりに傾斜する傾斜面からなることを特徴とする車両用モータ。
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