JP6626325B2 - 冷却液タンク - Google Patents

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Description

本発明は、冷却液が循環する循環流路に設けられる冷却液タンクに関する。
例えば、自動車等の車両には、エンジン、モータジェネレータおよびインバータ等の発熱部品を冷却するため、冷却液を循環させて発熱部品を冷却する冷却システムが搭載されている。この冷却システムは、冷却液を圧送するウォータポンプ、冷却液を放熱させるラジエータ、冷却液を貯留する冷却液タンク、これらの構成部品を接続する循環流路等によって構成される(特許文献1参照)。
特開2014−206115号公報
ところで、特許文献1に記載されるように、循環流路上に冷却液タンクを設置した場合には、循環流路に気泡を混入させてしまう虞がある。例えば、冷却性能を確保するために冷却液の流量を増加させた場合には、冷却液タンクにおいて冷却液が勢いよく撹拌されることから、冷却液タンクにおいて冷却液中に気泡が取り込まれ、この気泡が冷却液タンクから循環流路に流入する虞がある。このような気泡の流入は、冷却システムの性能を低下させる要因であるため、循環流路に対する気泡の流入を抑制することが求められている。
本発明の目的は、循環流路に対する気泡の流入を抑制することにある。
本発明の冷却液タンクは、冷却液が循環する循環流路に設けられる冷却液タンクであって、前記循環流路に接続されるインレットおよびアウトレットを備え、前記循環流路を流れる冷却液が通過するタンク本体と、前記タンク本体内に設けられて複数の冷却液室を区画し、前記複数の冷却液室を互いに連通させる複数の開口部が形成される複数の仕切板と、を有し、前記タンク本体が備える前記インレットは、液面高さよりも下方に位置し、かつ前記タンク本体の側面に形成され、前記タンク本体が備える前記アウトレットは、液面高さよりも下方に位置し、かつ前記タンク本体の底面に形成され、前記複数の仕切板は、前記インレットが開口する冷却液室を区画する第1仕切板と、前記アウトレットが開口する冷却液室を区画する第2仕切板と、を含み、前記第1仕切板に占める前記複数の開口部の開口面積比率は、前記第2仕切板に占める前記複数の開口部の開口面積比率よりも高く、前記複数の仕切板のうち、互いに対向する一対の仕切板の一方には、前記複数の開口部として、高さ方向と水平方向との双方に配列される複数の第1開口部が形成され、前記複数の仕切板のうち、互いに対向する前記一対の仕切板の他方には、前記複数の開口部として、高さ方向と水平方向との双方に配列される複数の第2開口部が形成され、前記複数の第1開口部のうち少なくとも2つ以上の中心は、前記複数の第2開口部の全ての中心から高さ方向にずれる。
本発明によれば、複数の仕切板は、インレットが開口する冷却液室を区画する第1仕切板と、アウトレットが開口する冷却液室を区画する第2仕切板と、を含み、第1仕切板に占める開口部の開口面積比率は、第2仕切板に占める開口部の開口面積比率よりも高い。これにより、冷却液に対する気泡の巻き込みを抑制することができ、循環流路に対する気泡の流入を抑制することができる。
電気自動車等の車両に搭載される冷却システムの構成を示す概略図である。 (a)はリザーバタンクを示す斜視図であり、(b)はリザーバタンクを示す分解斜視図である。 リザーバタンクの内部構造を示す断面図である。 (a)〜(d)は、仕切板を示す正面図である。 (a)は下側板部の総面積を示す図であり、(b)は開口部の開口面積を示す図である。 (a)〜(d)は、仕切板を示す正面図である。 リザーバタンク内における冷却液の流れ状況を示す説明図である。 比較例としてリザーバタンク内における冷却液の流れ状況を示す説明図である。 (a)は本発明の他の実施の形態であるリザーバタンク(冷却液タンク)を示す断面図であり、(b)はリザーバタンクのタンク本体に収容される仕切板を示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は電気自動車等の車両に搭載される冷却システム10の構成を示す概略図である。図示する冷却システム10には、本発明の一実施の形態であるリザーバタンク(冷却液タンク)11が設けられている。なお、図1において、白抜きの矢印は冷却液Cの流れ方向を示している。
図1に示すように、冷却システム10は、冷却液Cを貯留するリザーバタンク11、冷却液Cを圧送するウォータポンプ12、発熱部品であるモータジェネレータ13、熱交換によって冷却液Cを冷却するラジエータ14、および発熱部品であるインバータ15を備えている。リザーバタンク11には配管20を介してウォータポンプ12が接続されており、ウォータポンプ12には配管21を介してモータジェネレータ13が接続されている。また、モータジェネレータ13には配管22を介してラジエータ14が接続されており、ラジエータ14には配管23を介してインバータ15が接続されている。さらに、インバータ15には配管24を介してリザーバタンク11が接続されている。このように、冷却システム10には複数の配管20〜24からなる循環流路25が設けられており、冷却システム10は循環流路25に沿って冷却液Cを循環させる構造を有している。なお、モータジェネレータ13やインバータ15には、冷却液Cが流れる図示しないウォータジャケットが形成される。
リザーバタンク11に貯留される冷却液Cは、ウォータポンプ12を介してモータジェネレータ13に供給され、モータジェネレータ13を冷却した後にラジエータ14に供給される。そして、ラジエータ14によって冷却された冷却液Cは、インバータ15を冷却した後に再びリザーバタンク11に供給される。このように、ウォータポンプ12を駆動して冷却液Cを循環させることにより、モータジェネレータ13やインバータ15を冷却することができる。このとき、冷却システム10を循環する冷却液Cは、リザーバタンク11を通過しながら循環することになる。なお、図示する例では、ラジエータ14の上流側に発熱部品であるモータジェネレータ13が設けられており、ラジエータ14の下流側に発熱部品であるインバータ15が設けられているが、これに限られることはない。例えば、ラジエータ14の下流側だけに発熱部品が設けられていても良く、ラジエータ14の上流側だけに発熱部品が設けられていても良い。
[リザーバタンク構造]
循環流路25上に設けられるリザーバタンク11の構造について説明する。図2(a)はリザーバタンク11を示す斜視図であり、図2(b)はリザーバタンク11を示す分解斜視図である。また、図3はリザーバタンク11の内部構造を示す断面図である。
図2および図3に示すように、リザーバタンク11は、循環流路25に接続されるインレット26およびアウトレット27を備えるタンク本体28と、このタンク本体28に収容される複数の仕切板30,40,50,60と、を有している。タンク本体28は、インレット26およびアウトレット27が形成される下側本体部28aと、この下側本体部28aに接合されるとともに注入口29が形成される上側本体部28bと、を備えている。前述したように、タンク本体28には複数の仕切板30〜60が収容されており、これらの仕切板30〜60によってタンク本体28内には複数の冷却液室70〜74が区画されている。すなわち、仕切板30によって冷却液室70が区画されており、仕切板30,40によって冷却液室71が区画されている。また、仕切板40,50によって冷却液室72が区画されており、仕切板50,60によって冷却液室73が区画されており、仕切板60によって冷却液室74が区画されている。
[仕切板構造]
タンク本体28内に収容される仕切板30〜60の構造について説明する。図4(a)〜(d)は仕切板30〜60を示す正面図である。図4(a)〜(d)に示すように、仕切板30〜60は、液面高さXよりも下方の下側板部31,41,51,61と、液面高さXよりも上方の上側板部32,42,52,62と、を備えている。この仕切板30〜60の下側板部31〜61は、リザーバタンク11内において冷却液Cに触れる部位であり、仕切板30〜60の上側板部32〜62は、リザーバタンク11内において空気に触れる部位である。また、下側板部31〜61と上側板部32〜62との境界である液面高さXは、リザーバタンク11に溜められる冷却液Cの液面高さであり、リザーバタンク11に示される上限位置Hと下限位置Lとの範囲内において設定される。
仕切板30〜60の下側板部31〜61には、厚み方向に貫通する複数の開口部33〜63が形成される。これにより、図3に示すように、液面高さXより下方の冷却液層において、仕切板30の開口部33を介して冷却液室70,71は互いに連通し、仕切板40の開口部43を介して冷却液室71,72は互いに連通する。また、仕切板50の開口部53を介して冷却液室72,73は互いに連通し、仕切板60の開口部63を介して冷却液室73,74は互いに連通する。このような構成により、リザーバタンク11に流入する冷却液Cは、仕切板30〜60の開口部33〜63を通過しながら、冷却液室70、冷却液室71、冷却液室72、冷却液室73、冷却液室74の順に移動する。
また、図4(a)〜(d)に示すように、仕切板30〜60の上側板部32〜62には、厚み方向に貫通する貫通孔34,44,54,64が形成される。これにより、図3に示すように、液面高さXより上方の空気層においても、仕切板30の貫通孔34を介して冷却液室70,71は互いに連通し、仕切板40の貫通孔44を介して冷却液室71,72は互いに連通する。また、仕切板50の貫通孔54を介して冷却液室72,73は互いに連通し、仕切板60の貫通孔64を介して冷却液室73,74は互いに連通する。
[開口面積比率]
仕切板30〜60に占める開口部33〜63の開口面積比率について説明する。図5(a)は下側板部31の総面積を示す図であり、図5(b)は開口部33の開口面積を示す図である。
まず、仕切板30〜60に占める開口部33〜63の開口面積比率(以下、仕切板の開口面積比率と略記する。)とは、下側板部31〜61の総面積に占める開口部33〜63の開口面積の比率である。ここで、仕切板30を例に挙げて、開口面積比率について説明する。図5(a)にクロスハッチングで示すように、開口面積比率の算出に用いられる下側板部31の総面積αとは、開口部33を含む下側板部31の全体の面積である。また、図5(b)にクロスハッチングで示すように、開口面積比率の算出に用いられる開口部33の開口面積βとは、下側板部31に形成される全ての開口部33の開口面積を合算した開口面積である。すなわち、仕切板30の開口面積比率が高いほど、下側板部31の総面積に占める開口部33の開口面積が拡大するため、仕切板30の流路抵抗が小さくなって冷却液Cが流れ易くなることを意味している。一方、仕切板30の開口面積比率が低いほど、下側板部31の総面積に占める開口部33の開口面積が縮小するため、仕切板30の流路抵抗が大きくなって冷却液Cが流れ難くなることを意味している。
ここで、図4(a)〜(d)に示すように、仕切板30〜60の開口面積比率は、仕切板30、仕切板40、仕切板50、仕切板60の順に低く設定されている。つまり、仕切板30の開口面積比率は、仕切板40の開口面積比率よりも高く設定されている。また、仕切板40の開口面積比率は、仕切板50の開口面積比率よりも高く設定されており、仕切板50の開口面積比率は、仕切板60の開口面積比率よりも高く設定されている。すなわち、インレット26が開口する冷却液室70を区画する仕切板(第1仕切板)30の開口面積比率は、アウトレット27が開口する冷却液室74を区画する仕切板(第2仕切板)60の開口面積比率よりも高く設定されている。このように、仕切板30〜60の開口面積比率を設定することにより、上流のインレット26側から下流のアウトレット27側にかけて、仕切板30〜60の流路抵抗が徐々に大きくなるように設定されている。これにより、インレット26側からアウトレット27側にかけて、冷却液Cが仕切板30〜60を通過する際の圧力損失が、徐々に大きくなるように設定されている。
[開口部位置]
仕切板30〜60に形成される開口部33〜63の位置について説明する。図6(a)〜(d)は仕切板30〜60を示す正面図である。図6(a)および(b)に示すように、仕切板30に形成される複数の開口部33のうち開口部33xの中心Paと、仕切板40に形成される複数の開口部43のうち開口部43xの中心Pbとは、高さ方向に所定間隔a1で離れている。図6(b)および(c)に示すように、仕切板40に形成される複数の開口部43のうち開口部43xの中心Pbと、仕切板50に形成される複数の開口部53のうち開口部53xの中心Pcとは、高さ方向に所定間隔a2で離れている。図6(c)および(d)に示すように、仕切板50に形成される複数の開口部53のうち開口部53xの中心Pcと、仕切板60に形成される複数の開口部63のうち開口部63xの中心Pdとは、高さ方向に所定間隔a3で離れている。
すなわち、互いに対向する一対の仕切板において、仕切板の一方に形成される複数の第1開口部の少なくともいずれか1つの中心は、仕切板の他方に形成される複数の第2開口部の中心からずれている。例えば、互いに対向する一対の仕切板40,50において、仕切板40,50の一方に形成される複数の第1開口部43(53)の少なくともいずれか1つの中心は、仕切板40,50の他方に形成される複数の第2開口部53(43)の中心からずれている。このように、互いに対向する開口部の少なくとも一部をずらすことにより、インレット26から流入した冷却液Cがそのまま直線的に流れることを防ぐことができる。すなわち、冷却液Cを仕切板30〜60の壁面に接触させることができ、冷却液Cの流れ方向を分散させることができる。なお、図示する例では、互いに対向する一対の仕切板において、互いに対向する一部の開口部の中心が一致しているが、これに限られることはなく、互いに対向する全ての開口部の中心をずらしても良い。
[リザーバタンク内の流れ状況]
続いて、リザーバタンク11内における冷却液Cの流れ状況について説明する。図7はリザーバタンク11内における冷却液Cの流れ状況を示す説明図である。なお、図7において、矢印は冷却液Cの流れ方向を示している。
前述したように、タンク本体28には複数の仕切板30〜60が収容されている。これにより、冷却液Cが仕切板30〜60を通過する度に、冷却液Cの流速を段階的に下げることができ、冷却液Cの流速分布を分散させることができる。すなわち、冷却液Cの流速の急激な変化を抑制することができるため、図7に示すように、各冷却液室70〜74の液面を大きく暴れさせることがなく、冷却液Cに対する気泡の巻き込みを抑制することができる。
また、インレット26が開口する冷却液室70を区画する仕切板30の開口面積比率は、アウトレット27が開口する冷却液室74を区画する仕切板60の開口面積比率よりも高く設定されている。このように、上流側に設けられる仕切板30の流路抵抗を小さくすることにより、冷却液室70から冷却液室71に対して冷却液Cを速やかに移動させることができる。これにより、冷却液Cが勢いよく流れ込む冷却液室70において、冷却液Cの液面を安定させることができるため、冷却液Cに対する気泡の巻き込みを抑制することができる。さらに、下流側に設けられる仕切板60の流路抵抗を大きくすることにより、冷却液室73から冷却液室74に対して冷却液Cを緩やかに移動させることができる。これにより、アウトレット27に冷却液Cを供給する冷却液室74において、冷却液Cの液面を安定させて気泡の巻き込みを抑制することができ、アウトレット27から循環流路25に対する気泡の流入を抑制することができる。
また、前述したように、互いに対向する一対の仕切板において、仕切板の一方に形成される複数の第1開口部の少なくともいずれか1つの中心は、仕切板の他方に形成される複数の第2開口部の中心からずれている。このように、互いに対向する開口部の少なくとも一部をずらすことにより、インレット26から流入した冷却液Cがそのまま直線的に流れることを防止することができる。これにより、図7に示すように、インレット26からアウトレット27に冷却液Cが流れる際に、冷却液Cを仕切板30〜60の壁面に接触させることができ、冷却液Cの流れ方向を分散させることができる。このように、冷却液Cの流れ方向を分散させることにより、流速を段階的に低下させることができるため、冷却液Cに対する気泡の巻き込みを抑制することができる。また、冷却液Cが仕切板30〜60の壁面に接触して流れ方向が上下に分散することから、冷却液Cに気泡が含まれていた場合であっても、気泡を上方に導くことができるため、リザーバタンク11における気液分離性を向上させることができる。
ここで、図8は比較例としてリザーバタンク100内における冷却液Cの流れ状況を示す説明図である。なお、図8において、矢印は冷却液Cの流れ方向を示している。図8に示すように、リザーバタンク100に仕切板が収容されていない場合には、インレット101から流れ込んだ冷却液Cは、大きく減速することなくリザーバタンク100の壁面に向けて直線的に移動する。そして、冷却液Cはリザーバタンク100の壁面に堰き止められるため、壁面に沿って上下に大きく分かれることになる。このように、冷却液Cを壁面において堰き止めることは、冷却液Cの液面を暴れさせる要因であることから、冷却液Cに対して気泡Aを巻き込む要因となっていた。このような冷却液Cに対する気泡Aの巻き込みは、アウトレット102から気泡Aを放出してしまう要因であるが、前述したように実施例のリザーバタンク11を採用することにより、冷却液Cに対する気泡の巻き込みを抑制することができ、循環流路25に対する気泡の流入を抑制することができる。
また、実施例のリザーバタンク11においては、仕切板30〜60の上側板部32〜62をタンク本体28の内面に接触させている。これにより、電気自動車の加減速等に伴って、リザーバタンク11内の冷却液Cに加速度が作用した場合であっても、冷却液Cが仕切板30〜60を乗り越えて冷却液室70〜74間を移動することがなく、気泡の移動や巻き込みを抑制することができる。さらに、仕切板30〜60の上側板部32〜62には貫通孔34〜64が形成されるため、各冷却液室70〜74において冷却液Cから分離された空気は、各冷却液室70〜74に留まることなく貫通孔34〜64を介して注入口29に移動し、注入口29に連通する図示しない排出経路から外部に排出される。
また、タンク本体28の側面28cにはインレット26が形成されており、タンク本体28の底面28dにはアウトレット27が形成されている。このように、互いに対向させることなくインレット26とアウトレット27とを配置することにより、アウトレット27に対する気泡の流入を防止することができる。また、インレット26よりも下方にアウトレット27が設けられており、この点からも、アウトレット27に対する気泡の流入を防止することができる。さらに、タンク本体28の底面28dにアウトレット27を形成するようにしたので、アウトレット27からウォータポンプ12には真下に向けて冷却液Cが案内される。これにより、空のリザーバタンク11に冷却液Cを注入する場合であっても、リザーバタンク11とウォータポンプ12とを接続する配管20から、空気を簡単に排出することができる。
[他の実施の形態]
前述したリザーバタンク11においては、タンク本体28に4枚の仕切板30〜60を収容しているが、これに限られることはなく、タンク本体28には2枚以上の仕切板が収容されていれば良い。図9(a)は本発明の他の実施の形態であるリザーバタンク(冷却液タンク)80を示す断面図であり、図9(b)はリザーバタンク80のタンク本体81に収容される仕切板90a,90bを示す正面図である。なお、図9において、図3および図4に示す部材や部位と同様の部材や部位については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図9(a)に示すように、リザーバタンク80のタンク本体81には、2枚の仕切板90a,90bが収容されている。これらの仕切板90a,90bによってタンク本体81内には複数の冷却液室82〜84が区画されている。すなわち、仕切板90aによって冷却液室82が区画されており、仕切板90a,90bによって冷却液室83が区画されており、仕切板90bによって冷却液室84が区画されている。また、図9(b)に示すように、仕切板90a,90bの下側板部91a,91bには、厚み方向に貫通する複数の開口部93a,93bが形成される。これにより、図9(a)に示すように、液面高さXより下方の冷却液層において、仕切板90aの開口部93aを介して冷却液室82,83は互いに連通し、仕切板90bの開口部93bを介して冷却液室83,84は互いに連通する。このような構成により、リザーバタンク80に流入する冷却液Cは、仕切板90a,90bの開口部93a,93bを通過しながら、冷却液室82、冷却液室83、冷却液室84の順に移動する。
図9(b)に示すように、仕切板90a,90bの開口面積比率は、仕切板90a、仕切板90bの順に低く設定されている。つまり、インレット26が開口する冷却液室82を区画する仕切板(第1仕切板)90aの開口面積比率は、アウトレット27が開口する冷却液室84を区画する仕切板(第2仕切板)90bの開口面積比率よりも高く設定されている。また、仕切板90aに形成される複数の開口部93aのうち開口部93eの中心Peと、仕切板90bに形成される複数の開口部93bのうち開口部93fの中心Pfとは、高さ方向に所定間隔a4で離れている。すなわち、互いに対向する一対の仕切板90a,90bにおいて、仕切板90a,90bの一方に形成される複数の第1開口部93a(93b)の少なくともいずれか1つの中心は、仕切板90a,90bの他方に形成される複数の第2開口部93b(93a)の中心からずれている。
このように、リザーバタンク80のタンク本体81に2枚の仕切板90a,90bが収容される場合であっても、前述したリザーバタンク11と同様の効果を得ることができる。すなわち、冷却液Cの流速を段階的に下げることができるため、各冷却液室82〜84の液面を大きく暴れさせることがなく、冷却液Cに対する気泡の巻き込みを抑制することができる。
また、インレット26側に設けられる仕切板90aの開口面積比率は、アウトレット27側に設けられる仕切板90bの開口面積比率よりも高く設定されている。このように、上流側に設けられる仕切板90aの流路抵抗を小さくすることにより、冷却液室82から冷却液室83に対して冷却液Cを速やかに移動させることができる。これにより、勢いよく冷却液Cが流れ込む冷却液室82において、冷却液Cの液面を安定させることができるため、冷却液Cに対する気泡の巻き込みを抑制することができる。さらに、下流側に設けられる仕切板90bの流路抵抗を大きくすることにより、冷却液室83から冷却液室84に対して冷却液Cを緩やかに移動させることができる。これにより、アウトレット27に冷却液Cを供給する冷却液室84において、冷却液Cの液面を安定させて気泡の巻き込みを抑制することができ、アウトレット27から循環流路25に対する気泡の流入を抑制することができる。
また、前述したように、互いに対向する一対の仕切板90a,90bにおいて、仕切板90a,90bの一方に形成される複数の第1開口部93a(93b)の少なくともいずれか1つの中心は、仕切板90a,90bの他方に形成される複数の第2開口部93b(93a)の中心からずれている。このように、互いに対向する開口部93a,93bの少なくとも一部をずらすことにより、インレット26から流入した冷却液Cがそのまま直線的に流れることを防止することができる。これにより、インレット26からアウトレット27に冷却液Cが流れる際に、冷却液Cを仕切板90a,90bの壁面に接触させることができ、冷却液Cの流れ方向を分散させることができる。このように、冷却液Cの流れ方向を分散させることにより、流速を段階的に低下させることができるため、冷却液Cに対する気泡の巻き込みを抑制することができる。
図9(a)に示すように、リザーバタンク80においては、仕切板90a,90bの上側板部92a,92bをタンク本体81の内面に接触させている。これにより、電気自動車の加減速等に伴って、リザーバタンク80内の冷却液Cに加速度が作用した場合であっても、冷却液Cが仕切板90a,90bを乗り越えて冷却液室82〜84間を移動することがなく、気泡の移動や巻き込みを抑制することができる。また、仕切板90a,90bの上側板部92a,92bには、貫通孔94a,94bが形成される。このため、各冷却液室82,83において冷却液Cから分離された空気は、各冷却液室82,83に留まることなく、貫通孔94a,94bを経て注入口29に移動し、注入口29から図示しない排出経路を経て外部に排出される。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。前述の説明では、冷却するための発熱部品として、モータジェネレータ13やインバータ15を挙げているが、これに限られることはない。例えば、エンジンを冷却する冷却システムに本発明を適用しても良く、自動車部品以外の発熱部品を冷却する冷却システムに本発明を適用しても良い。また、前述の説明では、それぞれの仕切板30,40,50,60,90a,90bに対し、複数の開口部33,43,53,63,93a,93bを形成しているが、これに限られることはなく、それぞれの仕切板に対して1つの開口部を形成しても良い。
11 リザーバタンク(冷却液タンク)
25 循環流路
26 インレット
27 アウトレット
28 タンク本体
30 仕切板(第1仕切板)
31 下側板部
32 上側板部
33,33x 開口部(第1開口部,第2開口部)
34 貫通孔
40 仕切板
41 下側板部
42 上側板部
43,43x 開口部(第1開口部,第2開口部)
44 貫通孔
50 仕切板
51 下側板部
52 上側板部
53,53x 開口部(第1開口部,第2開口部)
54 貫通孔
60 仕切板(第2仕切板)
61 下側板部
62 上側板部
63,63x 開口部(第1開口部,第2開口部)
64 貫通孔
70〜74 冷却液室
80 リザーバタンク(冷却液タンク)
81 タンク本体
82〜84 冷却液室
90a 仕切板(第1仕切板)
91a 下側板部
92a 上側板部
93a,93e 開口部(第1開口部,第2開口部)
94a 貫通孔
90b 仕切板(第2仕切板)
91b 下側板部
92b 上側板部
93b,93f 開口部(第1開口部,第2開口部)
94b 貫通孔
C 冷却液
X 液面高さ
Pa〜Pf 中心

Claims (3)

  1. 冷却液が循環する循環流路に設けられる冷却液タンクであって、
    前記循環流路に接続されるインレットおよびアウトレットを備え、前記循環流路を流れる冷却液が通過するタンク本体と、
    前記タンク本体内に設けられて複数の冷却液室を区画し、前記複数の冷却液室を互いに連通させる複数の開口部が形成される複数の仕切板と、
    を有し、
    前記タンク本体が備える前記インレットは、液面高さよりも下方に位置し、かつ前記タンク本体の側面に形成され、
    前記タンク本体が備える前記アウトレットは、液面高さよりも下方に位置し、かつ前記タンク本体の底面に形成され、
    前記複数の仕切板は、前記インレットが開口する冷却液室を区画する第1仕切板と、前記アウトレットが開口する冷却液室を区画する第2仕切板と、を含み、
    前記第1仕切板に占める前記複数の開口部の開口面積比率は、前記第2仕切板に占める前記複数の開口部の開口面積比率よりも高く、
    前記複数の仕切板のうち、互いに対向する一対の仕切板の一方には、前記複数の開口部として、高さ方向と水平方向との双方に配列される複数の第1開口部が形成され、
    前記複数の仕切板のうち、互いに対向する前記一対の仕切板の他方には、前記複数の開口部として、高さ方向と水平方向との双方に配列される複数の第2開口部が形成され、
    前記複数の第1開口部のうち少なくとも2つ以上の中心は、前記複数の第2開口部の全ての中心から高さ方向にずれる、
    冷却液タンク。
  2. 請求項1に記載の冷却液タンクにおいて、
    前記複数の仕切板は、液面高さよりも下方の下側板部を備え、
    前記開口面積比率は、前記下側板部の総面積に占める前記複数の開口部の開口面積の比率である、
    冷却液タンク。
  3. 請求項1または2に記載の冷却液タンクにおいて、
    前記複数の仕切板は、液面高さよりも上方の上側板部を備え、
    前記上側板部に、貫通孔が形成される、
    冷却液タンク。
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