JP5428517B2 - 逆止弁及びそれを用いたポペット形ソレノイドバルブ - Google Patents
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一方、制御弁等が流体を停止する側に作動して一次側流体の圧力が下がった場合には、ポペットを流入路側に付勢しているばね部材等の付勢手段の弾発力によって、ポペットが流入路側に押圧されると共に、シール部材が弁座を密封して該弁座を閉塞され、流入路から流出路への流体の流通が停止されると共に、流体は流出路側から流入路側に逆流しないようになっている。
この逆止弁1では、弁座35は前記弁室32の軸線O1を含む断面において、流入路32から内周面32aに至る間に、前記弁室32側に突出して屈曲すると共に、前記シール部材58と密着可能な屈曲点Pcが一つ形成されている。
さらに、シール部材58をシール部56に嵌着したポペット5の小径部54には、該シール部材58を支持する保持リング59が嵌着されており、該保持リング59は基端部59aがポペット5にかしめられている。(例えば、特許文献1参照)。
本発明は係る課題を解決するためになされたもので、構造の簡素化により部品点数を減らし、閉止時に内部リークを零に可能にしたことを特徴とする逆止弁及びそれを用いたポペット形ソレノイドバルブを提供することを目的とする。
前記スリーブの弁室に摺動自在に嵌挿される共に前記流出路に指向するにつれて縮径され前記スリーブの傾斜面の弁座に係合する傾斜面を形成するポペットと、
前記ポペットの傾斜面に装着されており該ポペットの移動により前記スリーブ及び前記ポペットの傾斜面に接離して前記流出路と前記弁室との間を開閉自在とするシール部材と、
前記ポペットを前記弁座側に付勢する弾発力を有する付勢手段と、
を備えた逆止弁であって、
前記ポペットは、小径部が前記弁室に対して縮径になって該弁室とは半径方向に隙間を形成しており、
前記スリーブ及び前記ポペットのシール部との間を液密にする前記シール部材を嵌着するシール溝の底部に低圧側の圧力に確保されている前記流出路の圧力を導く減圧孔を設けることにより、前記スリーブと前記ポペットのシール部との間を圧油が流入路から流出路を通過する際、前記シール部材が前記シール溝から浮き上がるのを防止することを特徴とする。
本発明によれば、前記スリーブと前記ポペットのシール部との間を液密にする前記シール部材を嵌着するシール溝の底部に減圧孔を設け、前記スリーブと前記ポペットのシール部との間を液密にする際、前記シール部材が前記シール溝より浮き上がることを防止することができるので、シール部材がシール溝からのはみ出しを防止し、シール部材のむしれがなくなるので寿命を延ばすことができる。
前記スリーブの弁室に摺動自在に嵌挿される共に前記流出路に指向するにつれて縮径され前記スリーブの傾斜面に係合する傾斜面を形成するポペットと、
前記ポペットの傾斜面に装着されており該ポペットの移動により前記スリーブ及び前記ポペットの傾斜面に接離して前記流出路と前記弁室との間を開閉自在とするシール部材と、
前記ポペットを前記弁座側に付勢する弾発力を有する付勢手段と、
を備えた逆止弁であって、
前記ポペットは、小径部が前記弁室に対して縮径になって該弁室とは半径方向に隙間を形成しており、
前記スリーブ及び前記ポペットのシール部との間を液密にする前記シール部材を嵌着するシール溝の底部に設けられ低圧側の圧力に確保されている前記流出路の圧力を導く減圧孔と、
前記減圧孔と前記流出孔との間に設けられ減圧孔と流出孔とを遮断するチェック弁と、
を有し、
前記流出路より前記流入路に圧油が流れた際、前記チェック弁により流出路より減圧孔に流れる圧油を阻止し、前記シール部材が前記シール溝から浮き上がるのを防止することを特徴とする。
本発明によれば、前記流出路より前記流入路に圧油が流れた際、前記チェック弁により流出路より減圧孔に流れる圧油を阻止し、前記シール部材が前記シール溝から浮き上がるのを防止し、シール部材がシール溝からの抜けを防止するので寿命を延ばすことができる。
請求項3記載の発明は、前記逆止弁を内蔵したことにより、バルブ内の圧油の漏れを確実に防止できるのでよい。
図1において、図2のポペット形ソレノイドバルブ40(以下、ソレノイドバルブ40という)のソレノイド本体41に螺着した円筒形状のスリーブ11は、半径方向に流入路12と、該スリーブ11の一端部において軸方向に指向する流出路13とを、備える。前記スリーブ11は、その内周面が弁室14に形成され、その一端側(図1で右側)に縮径する傾斜面(シール部)を有する弁座15が形成されている。
参照符号25はスリーブ11の弁室14に嵌着されたブッシュで、ばね部材24の位置決めをすると共に該ばね部材24の弾発力が調整されるようになっている。ブッシュ25の内孔26にはソレノイドバルブ40のニードル弁42が摺動自在に嵌挿支持されている。ニードル弁42は一端(図1で右端)が円錐部43に形成されており、該円錐部43が断面円形状の小開口部27に内装されると共に、円錐部43の先端がポペット16に穿設された細孔28に臨入するようになっている。
参照符号32は流入路12と小開口部27とを連通する段付連通孔で、細孔28に連通している。
プランジャ47が矢印Y方向に移動するようになる。参照符号49はソレノイドバルブ40の電源用のコネクタで、ソレノイドケース44に取り付けられている。ソレノイドバルブ40の構成は公知のため詳細な説明を省略する。
図2において、流入路12の圧力が流出路13の圧力より高いものとする。
ソレノイドコイル45の励磁によりプランジャ47が矢印X方向に移動すると、ニードル弁42も協動し、該ニードル弁42の円錐部43が細孔28から離脱する。このため、段付開口部22(小開口部27)の圧油が細孔28より流出路13に流出するのでポペット16の段付開口部22内の圧力が低下し、高圧側の圧油が流入路12から隙間19よりポペット16の矢印X方向に作用する。これにより、ポペット16が矢印X方向に移動しスリーブ11の弁座15とポペット16の円錐部21との接触が解除され、該弁座15と該傾斜面20間に隙間が保持され、高圧側の圧油が流入路12から弁座15及び傾斜面20間を流れて流出路13に流れるようになる。
図3に示す逆止弁50の特徴はソレノイドバルブ40(図2参照)が励磁してBポートから流入した圧油が流出路13より流入路12に流れAポートに流出した際に、圧油によりOリング29がOリング溝30から飛び出ことを防止するようにしたことが特徴である。
さらに、図4(a)に示すように一側(図4(a)で右側)には六角穴57が軸心方向に止ねじ52の長さの略半ばまで形成され、他側(図4(a)で左側)には連通穴57に対して直径方向に指向する溝58が形成されている。
参照符号59はオリフィス孔を示し、ポペット16の前室(図3で流入路12側)と後室(ばね部材24側)とを連通する。
ソレノイドコイル45を励磁して圧油がBポートから流出路13に流入すると、圧油がチェック弁52の連通孔56を流れてボール53を細孔28に押圧し、該細孔20が閉塞される。
一方、ポペット16は該ポペット16に作用する流出路13の圧油によりばね部材24の弾発力に抗して図3で矢印X方向に移動し、スリーブ11と弁座15とポペット16のする円錐部21との隙間から圧油が流れ、該圧油が流入路12からAポートに流れる。
細孔28はチェック弁54により閉塞されているので流出路13の圧油が作用していない。
よって、Oリング溝30に連通する逃がし孔31には流出路13の圧油が作用しないのでOリング29はOリング溝30から飛び出すことがない。
12 流入路 13 流出路
14 弁室 15 弁座
16 ポペット 17 大径部
18 小径部 24、48 ばね部材
28 段付開口部 29 Oリング
30 Oリング溝 31 逃がし孔
40 ポペット形ソレノイドバルブ
42 ニードル弁 45 ソレノイドコイル
46 弁本体 47 プランジャ
50 モニタリングスイッチ付ソレノイドバルブ
51 段差穴 52 止ねじ
53 ボール 54 チェック弁
Claims (3)
- 流体の流入路及び流出路を有し内周面に形成する弁室の端面に該流入路及び流出路に接触する傾斜面の弁座が形成されるスリーブと、
前記スリーブの弁室に摺動自在に嵌挿される共に前記流出路に指向するにつれて縮径され前記スリーブの傾斜面の弁座に係合する傾斜面を形成するポペットと、
前記ポペットの傾斜面に装着されており該ポペットの移動により前記スリーブ及び前記ポペットの傾斜面に接離して前記流出路と前記弁室との間を開閉自在とするシール部材と、
前記ポペットを前記弁座側に付勢する弾発力を有する付勢手段と、
を備えた逆止弁であって、
前記ポペットは、小径部が前記弁室に対して縮径になって該弁室とは半径方向に隙間を形成しており、
前記スリーブ及び前記ポペットのシール部との間を液密にする前記シール部材を嵌着するシール溝の底部に低圧側の圧力に確保されている前記流出路の圧力を導く減圧孔を設けることにより、前記スリーブと前記ポペットのシール部との間を圧油が流入路から流出路を通過する際、前記シール部材が前記シール溝から浮き上がるのを防止することを特徴とする逆止弁。 - 流体の流入路及び流出路を有し内周面に形成する弁室の端面に該流入路及び流出路に接触する傾斜面の弁座が形成されるスリーブと、
前記スリーブの弁室に摺動自在に嵌挿される共に前記流出路に指向するにつれて縮径され前記スリーブの傾斜面に係合する傾斜面を形成するポペットと、
前記ポペットの傾斜面に装着されており該ポペットの移動により前記スリーブ及び前記ポペットの傾斜面に接離して前記流出路と前記弁室との間を開閉自在とするシール部材と、
前記ポペットを前記弁座側に付勢する弾発力を有する付勢手段と、
を備えた逆止弁であって、
前記ポペットは、小径部が前記弁室に対して縮径になって該弁室とは半径方向に隙間を形成しており、
前記スリーブ及び前記ポペットのシール部との間を液密にする前記シール部材を嵌着するシール溝の底部に設けられ低圧側の圧力に確保されている前記流出路の圧力を導く減圧孔と、
前記減圧孔と前記流出孔との間に設けられ減圧孔と流出孔とを遮断するチェック弁と、
を有し、
前記流出路より前記流入路に圧油が流れた際、前記チェック弁により流出路より減圧孔に流れる圧油を阻止し、前記シール部材が前記シール溝から浮き上がるのを防止することを特徴とする逆止弁。 - 請求項1または2記載の逆止弁において、前記逆止弁を内蔵したことを特徴とするポペット形ソレノイドバルブ。
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