JP5427963B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機や複合機等の入力操作装置を備えた画像形成装置の技術分野に属する。
近年、複写機は、多様な機能が搭載されてきており、このような多機能化に伴って、それらの機能の設定を簡単に実現するため、近年では、スタートキーやテンキー等のハードキーと共にタッチパネル部を搭載し、多岐に渡る機能設定を、ハードキーとタッチパネル部との両方を用いて行うことができる入力操作装置が搭載されているものがある。
この種の入力操作装置にあっては、ユーザはハードキーよりもタッチパネル部の方をより注視するという傾向がある。そのため、所望の機能の設定は、主にタッチパネル部で行われる。ところが、設定した機能の実行を指示するためのスタートキーについては、ハードキーとしてしか設けられていない場合がある。このとき、ユーザが前記スタートキーを見つけることができず操作を完了することができない状況が発生し得る。
一方、機能を設定するための入力操作装置に関する文献として、下記特許文献1,2がある。下記特許文献1には、所定の機能を選択する機能キー、データ入力キー、決定キーなどのキーもしくはキーの近傍を発光や点滅させて操作の手順を示すものが記載されている。
また、下記特許文献2には、液晶表示部での表示と、ハードキーの色を連携させることにより操作性を向上させるものが提案されている。
特開2003−330597号公報 特開2006−099412号公報
前記特許文献1,2においては、次のような問題や課題が考えられる。すなわち、前記特許文献1にあっては、発光装置等を装備する必要があるため、多大なコストを要する。また、前記特許文献2の技術にあっては、ユーザの視点が液晶パネルから離れない限りハードキーを認識することは出来ない為、大幅な操作性の向上は期待できない。
本発明は、このような事情に鑑みて為された発明であり、ハードキーの存在を速やかに認識できるユーザの利便性を損なうことなく、ハードキーを速やかに認識できないユーザの操作性や利便性を向上させることのできる技術を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、
記録紙に画像を形成する画像形成部と、
ユーザの操作指示を受け付ける入力操作装置とを備え、
前記入力操作装置は、
予め定められたハードキーを含むハードキー部と、
タッチパネル機能を有し、所定の指示を入力するための操作キーを示す画像を表示する表示部と、
前記ハードキー部及び表示部に対する操作を受け付ける受付部と、
前記予め定められたハードキーに対するユーザの操作状況に基づいて、ユーザが前記予め定められたハードキーの存在を認識していない状況が発生しているか否かを判断する判断部と、
前記判断部によりユーザが前記予め定められたハードキーの存在を認識していない状況が発生していると判断されたときのみ、前記表示部の所定の表示領域に現在表示されている前記操作キーのうち予め定められた操作キーを示す画像に代えて前記予め定められたハードキーを示す画像を表示させる表示制御部とを備え、
前記受付部は、前記表示制御部の制御により前記表示部に表示された前記予め定められたハードキーを示す画像の表示領域に対して操作が行われたときには、前記予め定められたハードキーが操作された場合と同一の処理についての実行指示がなされたものとして受け付ける画像形成装置である。
この発明によれば、前記判断部によりユーザが前記ハードキーの存在を認識していない状況が発生していると判断されたときのみ、表示制御部が、前記ハードキーを示す画像を前記表示部に表示させ、また、前記受付部が、その画像領域に対して操作が行われたときに、前記ハードキーが操作された場合と同一の処理の実行指示がなされたものとして前記受け付けるようにしたので、ユーザが、前記予め定められたハードキーを速やかに認識できないときに、該ハードキーと同一の機能を発揮する画像を顕示することができる。これにより、ユーザが、前記予め定められたハードキーを速やかに認識できない場合の入力操作装置の操作性や利便性を向上させることができる。
また、仮に前記ハードキーを示す画像を常時前記表示部に表示させるようにした場合には、該画像を前記表示部に表示させるために、前記表示部の所定の表示領域に現在表示されている前記予め定められた操作キーを示す画像の表示ができなくなり、ハードキーを速やかに認識できるユーザにとっては入力操作装置の操作性や利便性を損なう可能性がある。これに対し、本発明では、表示制御部が前記ハードキーを示す画像を前記表示部に表示させるのは、前記判断部によりユーザが前記ハードキーの存在を認識していない状況が発生していると判断されたときに限定したから、ハードキーを速やかに認識できるユーザにとっての入力操作装置の操作性や利便性を損なうことも極力防止することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記判断部は、前記予め定められたハードキーに対する操作を適切な操作として受け付け可能となるタイミングになってからの経過時間が予め定められた基準値を超えたときに、前記ユーザが前記予め定められたハードキーの存在を認識していない状況が発生しているものと判断するものである。
この発明によれば、前記予め定められたハードキーに対する操作を適切な操作として受け付け可能となるタイミングになってからの経過時間が予め定められた基準値を超えたときに、前記ユーザが前記予め定められたハードキーの存在を認識していない状況が発生しているものと判断するようにしたので、ユーザが前記予め定められたハードキーの存在を認識していない状況が発生しているか否かを比較的簡単な方法で判断することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、前記予め定められた基準値を設定するための基準値設定入力部を更に備え、前記判断部は、前記ハードキーに対する操作を適切な操作として受け付けを開始できるタイミングになってからの経過時間が前記基準値設定入力部により設定された基準値を超えたときに、前記ユーザが前記予め定められたハードキーの存在を認識していない状況が発生しているものと判断するものである。
この発明によれば、基準値設定入力部によって前記予め定められた基準値を設定することができるようにしたので、ユーザが前記ハードキーの存在を認識していない状況が発生しているか否かの判断基準を変更することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の画像形成装置において、前記表示制御部は、前記予め定められたハードキーを示す画像を、前記表示部の表示領域を構成する縁部のうち前記予め定められたハードキーに対向する縁部から所定の表示位置に向けてスライドして登場させるものである。
この発明によれば、前記予め定められたハードキーを示す画像を、前記表示部の表示領域を構成する縁部のうち前記ハードキーに対向する縁部から所定の表示位置に向けてスライドして登場させるようにしたので、ユーザに対して、前記ハードキーと同一の機能を発揮する画像を顕示することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の画像形成装置において、前記予め定められたハードキーを示す画像を、前記表示部の表示領域を構成する縁部のうち前記予め定められたハードキーに対向する縁部から所定の表示位置に向けてスライドして登場させる第1の表示モードと、前記予め定められたハードキーを示す画像を、前記所定の表示位置で飛び出すように表示させる第2の表示モードとのうち表示モードを択一的に選択する入力を行うための表示モード選択入力部を更に備え、前記表示制御部は、前記表示モード選択入力部により選択された表示モードで前記予め定められたハードキーを示す画像を前記表示部に表示させるものである。
この発明によれば、前記ハードキーを示す画像の表示モード(表示態様)をユーザが選択することができる。
本発明によれば、ハードキーの存在を速やかに認識できるユーザの利便性を損なうことなく、ハードキーを速やかに認識できないユーザの操作性や利便性を向上させることができる。
複合機の内部構成を示す側面図である。 操作部の拡大図である。 図1,図2に示す操作部に係る電気的な構成を示すブロック図である。 (a)は、表示部の所定の表示領域に操作キーK1〜K6が現在表示されている状態を示す図、(b)は、カウント部で計測される経過時間が予め定められた基準値を超えたと判断部により判断されたときに前記操作キーK1〜K6に代えてスタートキーK7やログアウトキーK8を示す画像が表示部61に表示された状態を示す図である。 スタートキーに関連する制御部の一連の処理を示すフローチャートである。 ログアウトキーに関連する制御部の一連の処理を示すフローチャートである。 本発明の変形形態(1)における操作部に係る電気的な構成を示すブロック図である。 表示方式を選択するための選択画面G1を示す図である。 本発明の変形形態(2)における操作部に係る電気的な構成を示すブロック図である。 基準値を設定するための設定画面を示す図である。
以下、本発明に係る画像形成装置の一実施形態である複合機を図面に基づいて説明する。図1は、複合機の内部構成を示す側面図である。複合機1は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能等の機能を兼ね備えたものであり、本体部2と、本体部2の左方に配設されたスタックトレイ3と、本体部2の上部に配設された原稿読取部4と、原稿読取部4の上方に配設された原稿給送部5とを有している。
本体部2は、複数の給紙カセット19と、給紙カセット19から記録紙を1枚ずつ繰り出して後述の画像形成部21へ搬送する給紙ローラ20と、給紙カセット19から搬送されてきた記録紙に画像を形成する画像形成部21とを備える。
画像形成部21は、後述するスキャナ部13で取得された画像データに基づきレーザ光等を出力して感光体ドラム22を露光する光学ユニット23と、感光体ドラム22上にトナー像を形成する現像部24と、感光体ドラム22上のトナー像を記録紙に転写する転写部25と、トナー像が転写された記録紙を加熱してトナー像を記録紙に定着させる一対のローラ26,27からなる定着装置28と、画像形成部21内の用紙搬送路中に設けられ、記録紙をスタックトレイ3又は排出トレイ29まで搬送する搬送ローラ対30,31等とを備える。
また、記録紙の両面に画像を形成する場合は、画像形成部21で記録紙の一方の面に画像を形成した後、この記録紙を排出トレイ29側の搬送ローラ対30にニップされた状態とする。この状態で搬送ローラ対30を反転させて記録紙をスイッチバックさせ、記録紙を用紙搬送路32に送って画像形成部21の上流域に再度搬送し、画像形成部21により他方の面に画像を形成した後、記録紙をスタックトレイ3又は排出トレイ29に排出する。
原稿読取部4は、CCD(Charge Coupled Device)センサ及び露光ランプ等からなるスキャナ部13と、ガラス等の透明部材により構成された原稿台14及び原稿読取スリット15とを備える。スキャナ部13は、図略の駆動部によって移動可能に構成され、原稿台14に載置された原稿を読み取るときは、原稿台14に対向する位置で原稿面に沿って移動され、原稿画像を走査しつつ取得した画像データを制御部100(図3参照)へ出力する。また、原稿給送部5により給送された原稿を読み取るときは、原稿読取スリット15と対向する位置に移動され、原稿読取スリット15を介して原稿給送部5による原稿の搬送動作と同期して原稿の画像を取得し、その画像データを制御部100へ出力する。
原稿給送部5は、原稿を載置するための原稿載置部16と、画像読み取り済みの原稿を排出するための原稿排出部17と、原稿載置部16に載置された原稿を1枚ずつ繰り出して原稿読取スリット15に対向する位置へ搬送し、原稿排出部17へ排出するための給紙ローラや搬送ローラ(図示せず)等からなる原稿搬送機構18を備える。原稿搬送機構18は、さらに原稿を表裏反転させて原稿読取スリット15と対向する位置へ再搬送する用紙反転機構(図示せず)を備え、原稿の両面の画像を、原稿読取スリット15を介してスキャナ部13から読取可能にしている。
また、原稿給送部5は、その前面側が上方に移動可能となるように本体部2に対して回動自在に設けられている。原稿給送部5の前面側を上方に移動させて原稿台14の上面を開放することにより、原稿台14の上面に読み取り原稿、例えば見開き状態にされた書籍等を操作者が載置できるようになっている。
複合機1のフロント部には、操作部6が設けられている。図2に示す拡大図を参照して、操作部6は、LCD(Liquid Crystal Display)等からなる表示部61と、操作者から操作指示が入力されるハードキー部62を備える。ハードキー部62は、スタートキー63、テンキー64、機能切換キー部65及びログアウトキー66等を備える。
スタートキー63は、コピー動作やスキャン動作等の各動作を開始させる指示を操作者から受け付ける。テンキー64は、コピー部数を指定する指示等を操作者から受け付けるキーである。機能切換キー部65は、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能及びコピー機能を相互に切り替える機能切換指示を操作者から受け付けるキーであり、当該複合機1がスキャナとして機能するスキャナモードに設定するスキャナキー65aと、当該複合機1がファクシミリとして機能するファクシミリモードに設定するファクシミリキー65bと、当該複合機1がプリンタとして機能するプリンタモードに設定するプリンタキー65cと、当該複合機1がコピーとして機能するコピーモードに設定するコピーキー65dとを有する。
表示部61は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等からなり、タッチパネル機能を組み合わせたタッチパネルユニット等を備えている。表示部61は、種々の操作画面を表示すると共に、操作者が表示面(表示されている操作キー)をタッチすることで種々の機能の実行指令を入力することが可能とされている。
図3は、図1,図2に示す操作部6に係る電気的な構成を示すブロック図である。図3に示す操作部6は、図1,図2に示す操作部6に相当するものである。表示部61は、タッチパネル機能により各種指示の入力を受け付ける複数のキーを制御部100による制御の下で表示する。
制御部100は、複合機1の動作制御を司るCPUと、データを一時的に保管する機能や作業領域としての機能を有するRAM(Random Access Memory)、プログラムを予め記憶するROM、及び、前記プログラム等をROMから読み出して実行するCPUを備えて構成されており、CPUとRAM及びROMとはデータバスを介してデータの授受を行うように構成されている。
本実施形態に係る複合機1は、前記操作部6に対する操作の過程で、所定のハードキーの存在を認識していない状況が発生していると考えられるときだけ、前記表示部61の所定の表示領域に表示されている操作キーの画像に代えて前記所定のハードキーを示す画像を表示させ、その所定のハードキーを示す画像の表示領域に対して操作が行われたときには、前記所定のハードキーが操作された場合と同一の処理の実行指示がなされたものとして受け付けるようにしている。
制御部100は、このような処理を実行するべく、受付部101と、カウント部102と、判断部103と、表示制御部104としての機能を有し、本発明に係る入力操作装置は、前記各部101〜104と操作部6とによって構成される。
受付部101は、前記操作部6の表示部61やハードキー部62の各キーから、ユーザ(操作者)によって入力された指示を受け付ける処理を行うものである。
カウント部102は、前記所定のハードキーに対する操作を適切な操作として受け付け可能となるタイミングになってからの経過時間を計測するものである。以下の説明においては、前記所定のハードキーの一例として、スタートキー63及びログアウトキー66を想定するものとする。この場合、前記スタートキー63に対する操作を適切な操作として受け付け可能となるタイミングとは、操作部6に対して何らかの操作が行われたタイミング(操作部6に対する最近の操作の操作タイミング)である。また、前記ログアウトキー66に対する操作を適切な操作として受け付け可能となるタイミングとは、複合機1による何らかのジョブが終了したタイミングである。
判断部103は、ユーザが前記スタートキー63の存在を認識していない状況が発生しているか否かを判断するものである。本実施形態では、判断部103は、前記カウント部102により計測される経過時間が予め定められた基準値を超えたか否かに基づいて前記判断を行う。
表示制御部104は、表示部61による表示動作を制御するものである。本実施形態においては、前記カウント部102で計測される経過時間が前記予め定められた基準値を超えたと前記判断部103により判断される(ユーザが前記スタートキー63の存在を認識していない状況が発生しているもの前記判断部103により判断される)と、前記表示部61の所定の表示領域に現在表示されている前記操作キーのうち予め定められた操作キーを示す画像に代えて、ハードキー、例えばスタートキー63を示す画像を前記表示部61に表示させるものである。ハードキーを示す画像は、例えばハードキーの外観を模した画像にされている。
例えば、図4(a)に示すように、前記表示部61の所定の表示領域に操作キーK1〜K6が現在表示されている状態で、前記カウント部102で計測される経過時間が前記予め定められた基準値を超えたと前記判断部103により判断されると、表示制御部104は、図4(b)に示すように、これらの操作キーK1〜K6に代えて、前記スタートキー63を示す画像K7やログアウトキー66を示す画像K8を前記表示部61に表示させる。
なお、このスタートキー63を示す画像K7やログアウトキー66を示す画像K8の表示のさせ方としては、前記表示部61の表示領域を構成する縁部E1〜E4(図2参照)のうち前記ハードキーとしてのスタートキー63に対向する縁部E1から所定の表示領域に向けてスライドして登場させる所謂スライドインアニメーション方式が一例として想定される。この表示形態によれば、ユーザに対して、前記スタートキー63と同一の機能を発揮する画像の登場を気付かせ易くすることができる。
この表示形態の他、前記スタートキー63を示す画像K7やログアウトキー66を示す画像K8を前記所定の表示位置に飛び出すように表示させる所謂ポップアップ方式も採用可能である。
前記受付部101は、前記表示制御部104の制御により前記表示部61に表示されたスタートキー63を示す画像K7やログアウトキー66を示す画像K8の表示領域に対して操作が行われると、前記スタートキー63が操作された場合と同一の処理の実行指示がなされたものとして受け付ける。
図5は、スタートキー63に関連する制御部100の一連の処理を示すフローチャートである。
図5に示すように、スタートキー63を除く操作部6に対して何らかの操作が行われると(ステップ♯1でYES)、制御部100の前記カウント部102は、時間の計測動作(カウント動作)を開始する(ステップ♯2)。次に、前記操作部6に対して何らかの設定の変更操作が行われると(ステップ♯3でYES)、前記受付部101はその変更操作を示す操作情報を受け付け、カウント部102は、現在のカウント値をクリアして(ステップ♯4)、ステップ♯2の処理に戻る。
一方、前記変更操作が行われていない場合には(ステップ♯3でNO)、制御部100は、スタートキー63に対する操作を適切な操作として受け付けることが可能な状態であるか否かを判断し(ステップ♯5)、スタートキー63に対する操作を適切な操作として受け付けることが可能ではない状態であると判断すると(ステップ♯5でNO)、ステップ♯4の処理を実行する。前記スタートキー63に対する操作を受け付けることが可能ではない状態とは、例えば、ユーザが指定した用紙が用意されていない状態とか、原稿給送部5を利用すべき状況であるのに原稿給送部5を利用する設定になっていない状態などのことである。
また、制御部100は、スタートキー63に対する操作を適切な操作として受け付けることが可能な状況になったと判断すると(ステップ♯5でYES)、判断部103は、前記カウント部102のカウント値(前記カウント部102で計測される経過時間)が前記予め定められた基準値(閾値)を超えたか否かを判断し(ステップ♯6)、超えていないと判断すると(ステップ♯6でNO)、ステップ♯3の処理に戻る一方、前記カウント値が前記基準値を超えたと判断すると(ステップ♯6でYES)、表示制御部104は、前記表示部61の所定の表示領域に操作キーK1〜K6の画像に代えて、スタートキー63を示す画像K7を前記表示部61に表示させる(ステップ♯7)。
図6は、ログアウトキー66に関連する制御部100の一連の処理を示すフローチャートである。
図6に示すように、印刷ジョブなどのジョブが終了すると(ステップ♯11でYES)、制御部100の前記カウント部102は、時間の計測動作(カウント動作)を開始する(ステップ♯12)。次に、受付部101は、前記操作部6に対して何らかの設定の変更操作を示す操作情報を受け付けたか(前記変更操作が行われたか)を判断し(ステップ♯13)、前記操作情報を受け付けていない場合には(ステップ♯13でNO)、判断部103は、前記カウント部102のカウント値(前記カウント部102で計測される経過時間)が前記予め定められた基準値を超えたか否かを判断し(ステップ♯14)、超えていないと判断すると(ステップ♯14でNO)、ステップ♯13の処理に戻る一方、前記カウント値が前記基準値を超えたと判断すると(ステップ♯14でYES)、表示制御部104は、前記表示部61の所定の表示領域に操作キーK1〜K6の画像に代えて、ログアウトキー66を示す画像K8を前記表示部61に表示させる(ステップ♯15)。
一方、ステップ♯13において、前記変更操作を示す操作情報を受け付けた場合には(ステップ♯13でYES)、ステップ♯14,♯15の処理をとばす。
以上のように、本実施形態では、前記操作部6に対する操作の過程で、ユーザがスタートキー63又はログアウトキー66を操作したいのにそれらのキー63,66の存在を認識できていない状況が発生していると考えられるときだけ、前記表示部61の所定の表示領域に表示されている操作キー(前記各操作キーK1〜K6)の画像に代えて前記スタートキー63やログアウトキー66を示す画像を表示させ、そのハードキーを示す画像の表示領域に対して操作が行われたときには、ハードキーとしてのスタートキー63やログアウトキー66が操作された場合と同一の処理の実行指示がなされたものとして受け付けるようにしたので、ユーザがスタートキー63又はログアウトキー66を操作したいのにそれらのキー63,66の存在を認識できていない状況が発生していると考えられるときに、前記ハードキーとしてのスタートキー63やログアウトキー66と同機能を発揮する画像(操作手段)を顕示することができ、ユーザが、前記スタートキー63やログアウトキー66を速やかに認識できない場合の操作部6の操作性や利便性を向上させることができる。
また、仮に前記スタートキー63やログアウトキー66を示す画像を常時前記表示部61に表示させるようにした場合には、該画像を前記表示部61に表示させるために、前記表示部61の前記所定の表示領域に現在表示されている前記操作キーK1〜K6を示す画像の表示ができなくなり、スタートキー63やログアウトキー66を速やかに認識できるユーザにとっては操作部6の操作性や利便性を損なう可能性がある。
これに対し、本発明では、表示制御部104が前記スタートキー63やログアウトキー66を示す画像を前記表示部61に表示させるのを、前記判断部103によりユーザが前記スタートキー63やログアウトキー66の存在を認識していない状況が発生していると判断されたときに限定したから、スタートキー63やログアウトキー66を速やかに認識できるユーザにとっての操作部6の操作性や利便性を損なうことを極力防止することができる。
なお、本件は、前記実施形態に代えて、又は前記実施形態に加えて、次のような変形形態が採用可能である。
(1)前記実施形態は、前記スタートキーK7やログアウトキーK8を示す画像を前記表示部61に表示させる際のその画像の表示のさせ方として、前記スライドインアニメーション方式又はポップアップ方式のいずれか一方に固定して採用した実施形態であったが、ユーザがそれらの表示方式のうち選択できるようにしてもよい。
図7は、本実施形態における操作部6に係る電気的な構成を示すブロック図である。
図7に示すように、本実施形態では、前記第1の実施形態と比較して、操作部6に、表示方式選択画面表示指示部601と、表示方式選択入力部602とが備えられており、また、制御部100には、表示方式設定部105が備えられている点が主に相違する。なお、それ以外の点については前記第1の実施形態と同様であるので、相違点についてのみ説明することとし、それ以外の点については説明を省略する。
表示方式選択画面表示指示部601及び表示方式選択入力部602は、前記操作部6の表示部61及びハードキー部62の少なくとも一方によって構成される。表示方式選択画面表示指示部601は、前記表示方式を選択するための選択画面G1(図8参照)を表示部61に表示させる指示を入力するためのものであり、表示方式選択画面表示指示部601が操作されると、図8に示す選択画面G1が表示部61に表示される。
表示方式選択入力部602は、前記選択画面G1において表示方式を選択する入力を行うためのものである。選択画面G1には、図8に示すように、ポップアップ方式を選択するためのポップアップキーK11と、前記スライドインアニメーション方式を選択するためのスライドインキーK12と、前記選択画面G1の表示を止める指示を入力するためのキャンセルキーK13と、ポップアップキーK11及びスライドインキーK12のうち選択したキーに確定する指示を入力するためのOKキーK14とが表示されており、前記表示方式選択入力部602は、これらのキーK11〜K14により構成される。
表示方式設定部105は、ユーザがスタートキー63又はログアウトキー66を操作したいのにそれらのキー63,66の存在を認識できていない状況が発生していると考えられる場合に、前記表示部61の所定の表示領域に表示されている操作キー(前記各操作キーK1〜K6)の画像に代えて前記スタートキー63を示す画像K7やログアウトキー66を示す画像K8を表示させる際の表示方式として、ポップアップキーK11及びスライドインキーK12のうち選択された方のキーに対応する表示方式に設定するものである。
この構成によれば、ユーザが好みの表示方式で前記スタートキー63やログアウトキー66を示す画像を表示させることができる。
(2)前記第1の実施形態では、判断部103が、ユーザが前記スタートキー63の存在を認識していない状況が発生しているか否かを判断するために、前記カウント部102により計測される経過時間と大小を比較する前記予め定められた基準値を固定値としたが、ユーザが設定(変更)できるようにしてもよい。
図9は、本実施形態における操作部6に係る電気的な構成を示すブロック図である。
図9に示すように、本実施形態では、前記第1の実施形態と比較して、操作部6に、基準値設定画面表示指示部603と、基準値設定入力部604とが備えられており、また、制御部100には、基準値記憶部106が備えられている点が主に相違する。なお、それ以外の点については前記第1の実施形態と同様であるので、相違点についてのみ説明することとし、それ以外の点については説明を省略する。
基準値設定画面表示指示部603及び基準値設定入力部604は、前記操作部6の表示部61及びハードキー部62の少なくとも一方によって構成される。基準値設定画面表示指示部603は、前記基準値を設定するための設定画面G2(図10参照)を表示部61に表示させる指示を入力するためのものであり、基準値設定画面表示指示部603が操作されると、図10に示す設定画面G2が表示部61に表示される。
基準値設定入力部604は、前記設定画面G2において前記基準値の入力を行うためのものである。設定画面G2には、図10に示すように、前記基準値として設定予定の時間を表示する時間表示部Yと、前記時間表示部Yに表示されている時間の数値を増減する入力を行うためのマイナスキーK15及びプラスキーK16と、前記設定画面G2の表示を止める指示を入力するためのキャンセルキーK17と、前記基準値として設定する時間を、前記時間表示部Yに表示されている時間に確定する指示を入力するためのOKキーK18とが表示されており、前記基準値設定入力部604は、これらのキーK15〜K18により構成される。
基準値記憶部106は、前記設定画面G2でOKキーK18が操作されたときに前記時間表示部Yに表示されている時間を、前記基準値として記憶するものである。
そして、判断部103は、前記カウント部102により計測される経過時間が前記基準値記憶部106に記憶されている基準値を超えたか否かに基づいて、ユーザが前記スタートキー63の存在を認識していない状況が発生しているか否かを判断する。
この構成によれば、ユーザが前記ハードキーの存在を認識していない状況が発生しているか否かの判断基準を変更することができる。
1 複合機
6 操作部
61 表示部
62 ハードキー部
63 スタートキー
64 テンキー
65 機能切換キー部
66 ログアウトキー
601 表示方式選択画面表示指示部
602 表示方式選択入力部
603 基準値設定画面表示指示部
604 基準値設定入力部
100 制御部
101 受付部
102 カウント部
103 判断部
104 表示制御部
105 表示方式設定部
106 基準値記憶部

Claims (5)

  1. 記録紙に画像を形成する画像形成部と、
    ユーザの操作指示を受け付ける入力操作装置とを備え、
    前記入力操作装置は、
    予め定められたハードキーを含むハードキー部と、
    タッチパネル機能を有し、所定の指示を入力するための操作キーを示す画像を表示する表示部と、
    前記ハードキー部及び表示部に対する操作を受け付ける受付部と、
    前記予め定められたハードキーに対するユーザの操作状況に基づいて、ユーザが前記予め定められたハードキーの存在を認識していない状況が発生しているか否かを判断する判断部と、
    前記判断部によりユーザが前記予め定められたハードキーの存在を認識していない状況が発生していると判断されたときのみ、前記表示部の所定の表示領域に現在表示されている前記操作キーのうち予め定められた操作キーを示す画像に代えて前記予め定められたハードキーを示す画像を表示させる表示制御部とを備え、
    前記受付部は、前記表示制御部の制御により前記表示部に表示された前記予め定められたハードキーを示す画像の表示領域に対して操作が行われたときには、前記予め定められたハードキーが操作された場合と同一の処理についての実行指示がなされたものとして受け付ける画像形成装置。
  2. 前記判断部は、前記予め定められたハードキーに対する操作を適切な操作として受け付け可能となるタイミングになってからの経過時間が予め定められた基準値を超えたときに、前記ユーザが前記予め定められたハードキーの存在を認識していない状況が発生しているものと判断する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記予め定められた基準値を設定するための基準値設定入力部を更に備え、
    前記判断部は、前記ハードキーに対する操作を適切な操作として受け付けを開始できるタイミングになってからの経過時間が前記基準値設定入力部により設定された基準値を超えたときに、前記ユーザが前記予め定められたハードキーの存在を認識していない状況が発生しているものと判断する請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記表示制御部は、前記予め定められたハードキーを示す画像を、前記表示部の表示領域を構成する縁部のうち前記予め定められたハードキーに対向する縁部から所定の表示位置に向けてスライドして登場させる請求項1乃至3の何れか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記予め定められたハードキーを示す画像を、前記表示部の表示領域を構成する縁部のうち前記予め定められたハードキーに対向する縁部から所定の表示位置に向けてスライドして登場させる第1の表示モードと、前記予め定められたハードキーを示す画像を、前記所定の表示位置で飛び出すように表示させる第2の表示モードとのうち表示モードを択一的に選択する入力を行うための表示モード選択入力部を更に備え、
    前記表示制御部は、前記表示モード選択入力部により選択された表示モードで前記予め定められたハードキーを示す画像を前記表示部に表示させる請求項1乃至4の何れか一項に記載の画像形成装置。
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