JP5425649B2 - セキュリテイシステム - Google Patents

セキュリテイシステム Download PDF

Info

Publication number
JP5425649B2
JP5425649B2 JP2010014159A JP2010014159A JP5425649B2 JP 5425649 B2 JP5425649 B2 JP 5425649B2 JP 2010014159 A JP2010014159 A JP 2010014159A JP 2010014159 A JP2010014159 A JP 2010014159A JP 5425649 B2 JP5425649 B2 JP 5425649B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
security device
repeater
data
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010014159A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011154444A (ja
Inventor
和広 楠原
清貴 湯川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alinco Inc
Original Assignee
Alinco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alinco Inc filed Critical Alinco Inc
Priority to JP2010014159A priority Critical patent/JP5425649B2/ja
Publication of JP2011154444A publication Critical patent/JP2011154444A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5425649B2 publication Critical patent/JP5425649B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、地震や風や設置場所等の環境条件に反応せず、誤報を低減した信頼性の高いセキュリテイシステムの構成方法に関する。
従来の振動センサを搭載したセキュリテイ装置は、セキュリテイ装置自身に発生した異常振動を検出してアラームを発生するように構成されているが、地震や風や設置場所等の環境条件に反応して誤報が多かった。
図1は従来のセキュリテイ装置のブロック図である。セキュリテイ装置には、振動センサとIDメモリが送信機に接続される。セキュリテイ装置は、車等の異常を検出したい対象物に取り付けられ、対象物に予期しない侵入者が侵入した時の振動を検出すると、セキュリテイ装置を特定するID番号データをIDメモリから取り出し、送信機を介して自宅にいる対象物の管理者に異常を示すアラーム信号を送信するものである。しかしながら、従来の構成では、地震や風や近傍を車が通った時の振動など設置場所の環境条件に反応して誤報が多くなる欠点を持っていた。そのため、無駄な警報音を近隣の住宅に長時間発音して騒音公害とも言える問題を引き起こしている。
上記欠点を改良するため、実際に発生した振動パターンを認識して、誤報を低減する方法がある。例えば、特許文献1において、記憶装置に保存された可能性のある振動パターンと実際に発生した振動パターンを比較し、侵入者による振動パターンを特定して、誤報を低減する方法がある。
特開2007−304955号公報。
しかしながら、以下のような問題点があった。
(1)単独の振動パターンの比較だけでは、地震や風などの環境条件及び、セキュリテイ装置の近くを他の車や鉄道が通過した時の偶発的な振動まで対応しきれず十分な誤報低減の効果がなかった。
(2)多様な振動パターンを記憶するには、大容量のメモリを必要とし、さらに、実際の振動パターンと記憶された振動パターンの比較判定に時間がかかり即応性に欠ける。
(3)大容量のメモリや、複雑な振動パターンを比較する必要とするので、システムが大きくなりコストが高くつく。
本発明は、従来の欠点を解決するためになされたもので、セキュリテイ装置1から発生されたアラーム信号を直接対象物の管理者に送るのではなく、振動センサを内蔵した中継器10を介しアラーム信号を送るものである。中継器10にはセキュリテイ装置1の振動センサ1Aで検出した振動最大レベル値と、中継器の振動センサ10Aで検出した振動最大レベル値及び、両者の時間差を比較し、規定範囲内であれば対象物の近隣に広く発生した振動であるとして、対象物のみの異常ではなく環境条件や設置条件によるものと判定して中継動作をさせず、無駄なアラーム信号を対象物の管理者に送らないようにし、規定範囲外であるときのみ、特定のセキュリテイ装置の異常としてアラーム信号を対象物の管理者に送るようにして、誤報を極度に低減したセキュリテイシステムを提供することにある。
本発明のセキュリテイ装置1には、振動センサ1AとIDメモリ3AがCPU2Aを介して無線送信機4Aに接続される。セキュリテイ装置1は、車等の異常を検出したい対象物に取り付けられ、対象物で予期しない侵入者が侵入した時の振動を検出すると、異常があったセキュリテイ装置1のID番号と、振動の検出開始点から振動の最大レベル地点をまでの時間と振動最大レベル値を含めた振動データとIDデータをまとめて中継器に向けて送信する。
本発明は、セキュリテイ装置が複数存在してもよく、例えば、セキュリテイ装置2はセキュリテイ装置1の構成に加えて人体検出センサを備え、対象物に浸入したものが人間かどうかの判定をする。又さらに、セキュリテイ装置Nは音響センサを内蔵していて、異常な音響成分が存在したかどうかを検出する。これらのセキュリテイ装置は、一つの対象物に一つでも良いし、複数個設置してよく、各セキュリテイ装置は装置を識別するID番号が割り当てられている。セキュリテイ装置は複数あっても、各セキュリテイ装置には同じ振動センサを備え、振動データを検出する基本動作は同じである。
セキュリテイ装置1は、駐車場に駐車された複数の車に搭載されている場合があり、データが一斉に送信される事態が起こりデータの衝突を防止するため、ID番号別に送信開始までの時間に時間差を設けている。セキュリテイ装置1を特定するIDメモリ3Aに保存されたID番号データを、無線送信機4Aを介して中継器10に送信する。中継器10には、セキュリテイ装置と同じ振動センサ10Aが内蔵されていて、振動が広範囲に発生するような自然環境等によるものであれば、セキュリテイ装置が取り付けられた対象物に対する異常ではないとして、自宅にいる対象物の管理者にアラーム信号を送らず異常を通報しない。
セキュリテイ装置を設置した対象物が車である場合、駐車場等の集合した場所を想定しているので、多数のセキュリテイ装置が存在することが予測される。本発明の振動データは振動の検出開始点から振動の最大レベル地点までの時間と振動最大レベル値を含めた振動データとIDデータだけで構成されるのでデータ量が少なく、実際のデータ送信期間は数mSで完了する。
本発明は、セキュリテイ装置の信号を受信する中継器がシステム内に設けられる。中継器には、セキュリテイ装置に内蔵された振動センサと同じ振動センサを内蔵する。セキュリテイ装置からのデータ信号には、振動の検出開始点から振動の最大レベル地点をまでの時間と振動最大レベル値を含めた振動データを含み、中継器の受信装置で受信される。
中継器には、制御用のCPUが設けられ、自身に内蔵した振動センサの振動レベルデータを記憶し、セキュリテイ装置から送られた振動レベルデータと比較して規定範囲以内の振動データかどうかを判定する。セキュリテイ装置と中継器は距離的に離れた場所に設置されるので、振動データが規定範囲内であることは、地震等の比較的広範囲の地面の振動によるものとして、セキュリテイ装置と中継器で検出した振動は関連性があることを示すので、セキュリテイ装置に特有のものでないとして、アラーム信号の伝送は行わない。
上記と異なり、振動データが規定範囲外であれば、セキュリテイ装置のみの異常により起こった振動であるため、侵入者等による異常があったとして、中継器からID信号を含めたアラーム信号を自宅にいる管理者の受信機に送り、自宅にいる管理者に警報音を発したり、遠方にいる管理者に、汎用の方法で電話を掛けたり、インターネット回線を介して報知する。
本発明では、地形条件が複雑な場合や、道路や鉄道が多数存在していて振動の発生が複雑で多い場合、中継器は複数個設置することによって、セキュリテイ装置の振動データと複数の中継器振動データを重複して比較することによって、さらに、誤報の可能性を低減する手法も備えている。
この実施例のセキュリテイシステムでは、二つの中継器を備え、セキュリテイ装置で振動を検出すると、ID番号と振動データを両方の中継器で受信し、一つの中継器で受信した振動データを他の中継器に送信し、他方の中継器でセキュリテイ装置から送られてきた振動データと一方の中継器から送られてきた振動データと自身で検出した振動データの3つを使って、より信頼性の高いシステムを実現できる。
振動データは中継器で受信されると、中継器で検出された振動データの時間差が認識できるので、セキュリテイ装置と中継器の距離を考慮して、セキュリテイ装置で振動を検出した後、中継器で検出した振動の相関関係が判別できる。
例えば、セキュリテイ装置の振動レベルの最大値と中継器で検出した振動レベルの最大値を比較し、そのレベル関係が規定範囲内であってさらに、振動を検出した開始点の時間差が規定範囲内であれば、その振動が同じ振動発生源から発生したものと判定でき、セキュリテイ装置に固有の異常でないため、セキュリテイ装置に異常があったことを示すアラーム信号は送信しない。
振動レベルの判定として、セキュリテイ装置と中継器側で振動の絶対レベルは場所により変わるので、振動の最大値を基準とし、セキュリテイ装置での最大値と中継器での最大値が規定範囲内であるか、例えば、最大値の±50%なら、広範囲の振動とする。実際、セキュリテイ装置と中継器の距離は数100m離れるので、セキュリテイ装置だけの振動ならそれほど広範囲に伝わらないため、広い規定範囲に設定しても十分判定可能である。むしろ、地震の場合は、数100m離れていても場所により揺れ方が異なるので、余り厳密な範囲、例えば、±20%以内するのは好ましくない。
振動レベルの判定だけでは、偶発的な環境条件も考えられ、セキュリテイ装置の異常を取りこぼす恐れがあるため、本発明では、セキュリテイ装置及び中継器での振動検出開始点から最大振動点までの時間データも比較対象としている。
すなわち、振動レベルデータは、所定の時間、例えば1秒間計測するので、振動が始まって何ms後に最大値となったかのデータも得られる。振動センサはセキュリテイ装置と中継器で同じの物を用いるので、セキュリテイ装置と中継器の両方で、振動が始まった時間と最大値となった時間も認識できる。これらの時間が分かると、セキュリテイ装置と中継器間の遅延時間が事前に分かるので、セキュリテイ装置と中継器で振動データを検出時間の時間差を知ることができる。
この様にして、セキュリテイ装置と中継器での振動レベル最大値の差が規定範囲内かどうか及び、セキュリテイ装置と中継器での振動開始時間差が規定範囲内かどうかの二つの条件を満足した時に、同じ振動発生源からのものとして、セキュリテイ装置に固有の異常でないとしてアラーム信号を発生せず、どちらかでも満足しないと、同じ振動発生源からのものでなく、セキュリテイ装置に固有の異常であるからアラーム信号を発生する。
以上のように、本発明によれば、セキュリテイ装置1とその信号を中継する中継器に両方に同じ振動センサを内蔵して、セキュリテイ装置1のみに発生した異常な信号であるか又は、セキュリテイ装置1の近隣で広く発生した振動であるかを判定してからアラーム信号を直接対象物の管理者に送るようにしているので、異常通報の誤報を極度に低減したセキュリテイシステムである。
本発明によれば、セキュリテイ装置が多数存在する場合であっても、異常の判定に関するデータ量が極度に少ないため、データ送信期間もごく短時間で、データ比較判定の遅れを起こしにくい信頼性の高いシステムを提供できる。
本発明によれば、振動パターンを比較するのではなく、振動レベル及び又は振動の時間差により判定するため、判定時間が早く即応性に富み、比較のための周辺回路が簡素化できる効果がある。
さらに、本発明によれば、複数の中継器を介した中継システムに対応していて、より複雑な環境条件の場合にも対応でき、より信頼性の高いセキュリテイシステムを構築できる特徴がある。
従来のシステムのブロック図である。 本発明の第一実施例のブロック図である。 本発明の第二実施例のブロック図である。 本発明の一方向振動波形の説明図である。 本発明の第一実施例のフローチャートである。 本発明の第二実施例のフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面と共に詳細に説明する。
図2は、本発明の第一実施例のシステム全体図である。セキュリテイ装置1には、振動センサ1AとCPU2AとIDメモリ3Aと送信機4Aを備える。振動センサ1Aには、例えば、加速度センサLIS331DLH(STマイクロエレクトロニクス製)を用いる。当センサは横揺れ振動や縦揺れ振動に対しても感度高く反応できる三方向センサであり、デジタル信号データで出力されるためCPUでの処理が容易である。
この、振動センサ1AがCPU2Aに接続され、振動が始まった時点から所定の時間、例えば、振動が開始した時点から1秒間の振動の最大値を計測する。計測された振動データには、振動が開始した時点から最大値を得た時間差と最大振動データ値が含まれる。
セキュリテイ装置1には、前記振動データ以外にセキュリテイ装置1に割り当てられたID番号を記憶するIDメモリ3Aを備え、ID番号によって、どの対象機器のどのセンサに対応しているかを判別できる。このID番号と前記の振動が開始した時点から最大値を得た時間差と最大振動データ値をまとめて送信機4Aから中継器10に送信される。
セキュリテイ装置2には、振動センサ1BとCPU2BとIDメモリ3Bと送信機4Bと人体検出センサ6を備え、セキュリテイ装置2が取り付けられた機器に、振動が発生したと同時に、侵入者が検出されたかの情報も含まれる。振動センサ1Aのデータに関してはセキュリテイ装置1の場合と同じ動作をする。
セキュリテイ装置2から通報があった場合は、人体検出センサのみが検出した場合と、振動センサのみが振動を検出した場合と、振動及び人体検出センサの双方が反応した場合が起こりえるが、振動データが検出されない場合は、セキュリテイ装置2からのIDを受ければ、振動データの有無によって片方だけのセンサによるものか、双方のセンサにより検出されたものかどうかを判別できる。
セキュリテイ装置Nには、振動センサ1NとCPU2NとIDメモリ3Nと送信機4Nと音響センサ7を備え、セキュリテイ装置Nが取り付けられた機器に、振動が発生したと同時に、特定の音響が検出されたかの情報も含まれる。振動センサ1Nのデータに関してはセキュリテイ装置1やセキュリテイ装置2の場合と同じ動作をする。ここでは、3種類のセキュリテイ装置について説明したが、その他、セキュリテイ装置は各種多数のセンサの組み合わせが可能である。
中継器10には、受信機11とCPU13と送信機12とセキュリテイ装置に搭載されたと同じ振動センサ10Aが内蔵され、異常があったセキュリテイ装置1〜Nのデータを受信機11で受信する。
中継器10に内蔵された振動センサ10Aにより、中継器10に加わった振動を検出し、セキュリテイ装置に内蔵した振動センサと同様に、振動が始まった時点から所定の時間、例えば、振動が始まった時点から1秒間の振動の最大値を計測する。計測された振動データには、振動を開始した時点から最大値を得た時間差と最大振動データ値が含まれる。
図4に一方向振動波形の場合について説明する。振動には縦方向(上下方向)の振動、及び横方向(左右方向)の振動、及び縦方向の振動と横方向の振動が組み合わさった振動形態が存在する。一方向振動は縦方向、又は横方向の振動について評価する。他方向であっても、本発明のデータの評価判定方法は同じである。
図4の(1)は、地震や風等の自然現象や自動車や鉄道の通過による近隣で広く発生した場合の振動波形について説明する。(1)のaはセキュリテイ装置の振動センサ1Aで検出した振動波形の例を示す。Tは振動レベルを計測する既定の時間(仮に1秒とする)で、振動検出点からt1ms後に最大振動レベルが検出されていることを示す。この場合、振動データとしては、t1と最大レベルy1をデータとして中継器10に送信する。中継器10では(1)のbに示すように、中継器10の振動センサ10Aで、セキュリテイ装置で振動を検出してからt2ms遅れて振動波形を検出し、t3ms後に最大値y2が振動データとして得られたとして表示している。
セキュリテイ装置1と中継器10は、通常、数百m程度の距離にあり、地震等の振動の伝わる時間差はわずかであり、振動が近隣で広く発生した原因によるものであると、仮に振動レベルの範囲を振動レベルy1に対し、0.5y1〜1.5y1のレベル範囲とし、時間差t2が±500msと規定しておくと、振動センサ1で検出した振動レベルは0.5y1〜1.5y1のレベル範囲内であり、時間差t2が±500msの時間差範囲内に入るため、この振動は、地震や風等の近隣で広く発生した原因によるものであって、セキュリテイ機器の異常により発生した振動では無いとして、中継器10の中継動作は行われないため、管理者の自宅15の受信機14にアラーム信号が送られない。尚、振動レベル及び時間差はセキュリテイ装置1と中継器10でどちらが大きいか又はどちらが先行するかは振動発生源により依存し、t2は前後する場合もある。
振動検出開始点から振動レベル最大点までの時間であるt1とt3は、振動をより細かく特定したい場合に使用するもので、前記の振動レベルと検出時間差により判別できる場合は、セキュリテイ装置と中継器での振動検出時間差t2を算出するために必要であるが、振動検出時間差t2を使用せずに、振動レベル最大点までの時間t1とt3を比較することによっても振動類似性の判定に利用することができる。
図4の(2)は、セキュリテイ装置の異常による振動波形について説明する。図4の(2)のaは、振動センサ1Aで検出された波形の例を示す。Tは振動レベルを計測する既定の時間(仮に1秒とする)で、振動検出点からt4ms後に最大振動レベルが検出されている。この場合、振動データとしては、t4と最大レベルy3をデータとして中継器10に送信する。中継器10では図4の(2)のbに中継器10の振動センサ10Aで検出された波形を示す。当該振動を受信した時点からt5ms遅れて振動波形を検出したとすると、t5は規定時間内であってもy4がy3に比べて規定範囲外となり、判定は規定範囲外とされ、この判定からセキュリテイ装置の異常により発生したものであり、管理者の自宅15の受信機14にアラーム信号が送られる。
また、図4の(2)のbでは、t6ms後に振動波形が計測されていて、この振動レベルは0.8y3で規定内であるが、t6msは時間差±500msの時間差範囲外であるため、このデータの場合も、セキュリテイ装置の異常により発生したものであり、管理者の自宅15の受信機14にアラーム信号が送られる。ここでは、説明の便宜上、はるかに離れた時間でのデータも計測しているが、実際は、規定時間内にデータが取れなければ、有効データ無しとして、すぐに規定範囲外と分かるのでその時点でアラーム信号を発生する。前記のように、振動最大レベル又は振動検出開始時間差のいずれかが規定範囲外の時にアラーム信号を発生する。
図4の(3)は、セキュリテイ装置1Aの振動センサで受信した振動データが中継器10に到達する遅れ時間の説明をする。図4の(3)のaは、振動センサ1Aでの検出波形で、図4の(3)のbは、振動センサ1Aでの検出波形を中継器10で受信するタイミングで、ここでは電波伝搬時間は微小なので無視している。図4の(3)のcは、中継器10の振動センサ10Aでの検出波形を示す。実際には、振動センサ1Aでの検出波形と中継器10の振動センサ10Aでの検出波形の時間関係は、どちらかが先行する場合があることを示している。
図4の(1)(2)では、遅れ時間は無いとして示している。振動センサ1A及び10Aは常に動作中であるので、振動センサ1A及び10Aで取得されるデータは振動の伝達時間差だけであるが、実際には振動計測時間やデータ伝送処理時間により遅れ時間を生ずる。しかしながら、中継器でデータを受信した時点の時間から、セキュリテイ装置での振動計測時間Tに、セキュリテイ装置が送信に必要な時間及びデータ処理時間及び中継器での受信処理時間の合計値t0を加算した既知の値t0+Tを中継器でデータを受信した時点の時間から差し引けば、実際のセキュリテイ装置での検出開始点が分かるので、中継器で振動を検出した検出開始点が分かれば、セキュリテイ装置1Aと中継器10で検出した時間差は容易に計算できる。尚、振動レベル及び時間差の許容範囲及び振動計測時間Tは、説明上仮の値で説明しているが、実際には現地の環境や待ち時間や必要計測精度により調整される。
図5は、第一実施例の動作フローチャートである。ステップS21で、異常があったセキュリテイ装置1〜Nのいずれかの振動センサ1A〜1Nで振動が検出されると、規定時間の間振動計測が行われ、振動検出開始点から振動最大地点までの時間t1と振動最大レベル値y1が計測される。
ステップS22で、異常があったセキュリテイ装置1〜NのID番号と振動検出開始点から振動最大地点までの時間t1と振動最大レベル値y1を含めたデータを送信する。この場合、駐車場に駐車された複数の車に搭載されている場合があり、地震などの共通する振動により、データが一斉に送信される事態が起こりデータの衝突を防止するため、ID番号別に送信開始までの時間に時間差を設けている。
ステップS23で、異常があったセキュリテイ装置のID番号とt1とy1データが中継器10で受信され、前記の振動により、中継器10の振動センサ10Aで検出された振動検出開始点から振動最大地点をまでの時間t3と振動最大レベル値y2の振動データが保存される。
ステップS24で、セキュリテイ装置の振動データと中継器10の振動センサ10Aの振動データの遅延時間を考慮して、振動開始点の時間差と振動最大レベルの差が、規定範囲内かどうかをチェックして、判定が真ならセキュリテイ装置に固有のものではないから、アラーム信号を発生せず初期フローに戻り、判定が偽なら、セキュリテイ装置に固有のもので、セキュリテイ装置に異常があったとして、ステップS25で異常があったセキュリテイ装置のID番号を含めたアラーム信号を自宅15の自宅受信機14に送る。
ステップS26で、自宅受信機14から自宅にいる管理者に警報音を発したり、遠方にいる管理者に、汎用の方法で電話を掛けたり、インターネット回線を介して異常があったことを報知する。
地震などの広範囲の振動に対しては、第一実施例のシステム構成で十分に効果を発揮できるが、例えば、小型の車が通過した時のような振動が狭い範囲だけの場合で、中継器10まで振動が及ばない場合や、風など周囲の建物の環境により振動条件が変わる場合があるため、狭い範囲の振動に対しても対応でき、環境条件に対する依存度を少なくし、さらにまた、中継器10だけの環境で発生した振動により誤報の可能性が考えられるため、より信頼性を向上したシステム構成を、図3に本発明の第二実施例として説明する。
図3では、セキュリテイ装置1が取り付けられた車が駐車している駐車場内等、セキュリテイ装置が設置されている地理環境的に近い場所に補助中継器20を設置するもので、基本構成は中継器10と同じである。
補助中継器20には、セキュリテイ装置1からの信号を受信する受信機110と補助中継器に割り当てられたIDを保存するIDメモリ30Aとセキュリテイ装置1や中継器10に備えられた振動センサと同じ振動センサ20AとCPU130と送信機120を備える。
セキュリテイ装置1から振動データとIDデータを含む信号が送信されると、中継器10と補助中継器20でも受信される。補助中継器20にもセキュリテイ装置1や中継器10に備えられたと同じ振動センサ20Aが取り付けられていて、セキュリテイ装置と地理環境的に近い場所での、振動データを取り出すことができる。
補助中継器20には専用のID番号が割り当てられ、ID番号を保存するIDメモリ30Aを備える。セキュリテイ装置からの振動データとIDデータを含む信号を受信すると、他の信号との衝突を避けるため規定時間遅らせて、補助中継器20の振動センサで検出された振動データを中継器10に向けて送信する。振動データの形式は、他の振動センサと同じ、振動検出開始点から振動レベル最大点までの時間と振動最大レベル値である。
中継器10では、セキュリテイ装置1から振動データとIDデータを含む信号と、規定時間遅れて補助中継器からのデータも受信する。中継器10での振動データ及び時間差データが規定範囲内であれば、アラーム信号は送らないが、中継器10での振動データ及び時間差データが規定範囲外であれば、すぐにアラーム信号を送らず、一度、中継器20の振動データを参照する手順を追加している。尚、ID番号によりどれが補助中継20の振動データかを識別できる。
上記、振動データの比較方法は、セキュリテイ装置1からの振動データの比較の方法は同じであるが、補助中継器20は中継器10よりセキュリテイ装置に近い場所にあるため、規定範囲の基準は中継器10の場合より狭くしている。尚、セキュリテイ装置は一つについて説明しているが、複数のセキュリテイ装置の場合も同様に使用可能である。
図6は、第二実施例の動作フローチャートである。ステップS31で、異常があったセキュリテイ装置1〜Nのいずれかの振動センサ1A〜1Nで振動が検出されると、規定時間の間振動計測が行われ、振動検出開始点から振動最大地点までの時間t1と振動最大レベル値y1が計測される。
ステップS32で、異常があったセキュリテイ装置1〜NのいずれかのID番号と振動検出開始点から振動最大地点までの時間t1と振動最大レベル値y1を含めたデータを送信する。この場合、駐車場に駐車された複数の車に搭載されている場合があり、データが一斉に送信される事態が起こりデータの衝突を防止するため、ID番号別に送信開始までの時間に時間差を設けている。
ステップS33で、中継器10と補助中継器20でセキュリテイ装置のID番号とt1とy1データを受信され、補助中継器20で補強中継器20の振動センサ30Aで検出された振動検出開始点から振動最大地点までの時間t1と振動最大レベル値y1の振動データを保存する。また、中継器10で中継器10の振動センサ10Aで検出された振動検出開始点から振動最大地点をまでの時間t3と振動最大レベル値y2の振動データを保存する。
ステップS34で、補助中継器20の振動データを中継器10に送り、ステップ35で、セキュリテイ装置の振動データと中継器10の振動データに対し遅延時間を考慮して振動開始点の時間差と振動最大レベル差が、規定範囲内かどうかをチェックして、判定が真ならセキュリテイ装置に固有のものではないから、アラーム信号を発生せず初期フローに戻り、判定が偽なら、セキュリテイ装置に固有のものでステップ36に進む。
ステップ36で、セキュリテイ装置の振動データと補助中継器20の振動センサ20Aの振動データに対し遅延時間を考慮して振動開始点の時間差と振動最大レベル差が、規定範囲内かどうかをチェックして、判定が真ならセキュリテイ装置に固有のものではないから、アラーム信号を発生せず初期フローに戻り、判定が偽なら、セキュリテイ装置に固有のもので、セキュリテイ装置に異常があったとして、ステップS37で異常があったセキュリテイ装置のID番号を含むアラーム信号を自宅15の自宅受信機14に送る。
ステップS38で、自宅受信機14から自宅にいる管理者に警報音を発したり、遠方にいる管理者に、汎用の方法で電話を掛けたり、インターネット回線を介して異常があったことを報知する。
ここでは、補助中継器の数を一つの場合で、説明しているが設置環境により精度を求める場合は、補助中継器を複数設置して、判定ステップを増やすだけで容易に対応可能である。
なお、本セキュリテイシステムの振動センサ出力は、縦揺れ振動又は横揺れ振動の一方向出力の場合について説明したが、本発明で振動センサとして用いた加速度センサLIS331DLHは三方向に対して出力できるので、振動出力データを三方向に対して取り出して一方向と同様にして比較すればより複雑な振動形態の場合であっても、細かく差異を判別できる。
以上説明したように、セキュリテイ装置とその信号を中継する中継器の両方に同じ振動センサを内蔵して、セキュリテイ装置のみに発生した異常な信号であるか又は、セキュリテイ装置の近隣で広く発生した振動であるかを判定してからアラーム信号を直接対象物の管理者に送るようにしているので、異常通報の誤報を極度に低減したセキュリテイシステムを提供できる。
また、セキュリテイシステムの主要な要素である誤報を低減し、なおかつ異常の判定時間が早く即応性に富んだセキュリテイシステムを安価な構成で実現でき、また複数の中継器を利用した中継システムに対応していて、より複雑な環境条件の場合にも対応でき、信頼性の高いセキュリテイシステムを構築できる。
1A、1B、1N、10A、20A…振動センサ
2A、2B、2N…各セキュリテイ装置のCPU
11…中継器の受信機
12…中継器の送信機
13…中継器のCPU
110…補助中継器の受信機
120…補助中継器の送信機
130…補助中継器のCPU
3A、3B、3N…各セキュリテイ装置のIDメモリ
4A、4B、4N…各セキュリテイ装置の送信機
5A、5B、5C…アンテナ
5…各装置のアンテナ
30A…補助中継器のIDメモリ
6…人体センサ
7…音響センサ
14…管理者の自宅の受信機
15…管理者の自宅

Claims (2)

  1. 振動センサを備えた少なくとも一つのセキュリテイ装置と、振動センサを備えた少なくとも一つの無線中継器を有する無線セキュリテイシステムにおいて、セキュリテイ装置の振動センサからの振動出力レベルと、無線中継器の振動センサからの振動出力レベルを比較し、規定時間内における前記2つの振動出力レベルの最大振幅差が規定範囲内で、かつ、前記2つの振動出力の時間差が規定範囲内であった時に、セキュリテイ装置からの無線中継動作を禁止し、前記2つの振動出力レベルの最大振幅差が規定範囲外、又は、前記2つの振動出力の時間差が規定範囲外であった時に、セキュリテイ装置からの無線中継動作を行うことを特徴とする無線セキュリテイシステム。
  2. 前記の中継器のほかに、少なくとも一つの同じ振動センサを有する補助中継器を備え、前記の中継器で前記2つの振動出力レベルの最大振幅差が規定範囲外又は、前記2つの振動出力の時間差が規定範囲外の場合でも、補助中継器において異なる規定範囲を用いて、補助中継器の振動センサで得られた振動データとセキュリテイ装置で得られた振動データの振動出力レベルの最大振幅差と振動出力の時間差を判定し、前記振動データの振動出力レベルの最大振幅差と振動出力の時間差がそれぞれ前記異なる規定範囲内であった時に、セキュリテイ装置からの無線中継動作を禁止し、前記振動データの振動出力レベルの最大振幅差又は振動出力の時間差が前記異なる規定範囲外であった時に、セキュリテイ装置からの無線中継動作を行うことを特徴とする請求項1記載の無線セキュリテイシステム。
JP2010014159A 2010-01-26 2010-01-26 セキュリテイシステム Active JP5425649B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010014159A JP5425649B2 (ja) 2010-01-26 2010-01-26 セキュリテイシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010014159A JP5425649B2 (ja) 2010-01-26 2010-01-26 セキュリテイシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011154444A JP2011154444A (ja) 2011-08-11
JP5425649B2 true JP5425649B2 (ja) 2014-02-26

Family

ID=44540376

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010014159A Active JP5425649B2 (ja) 2010-01-26 2010-01-26 セキュリテイシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5425649B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101265468B1 (ko) * 2012-07-10 2013-05-16 대성전기공업 주식회사 차량 침입 감지 시스템 및 방법
KR101257873B1 (ko) * 2012-12-12 2013-04-23 국방과학연구소 침입 탐지 장치 및 그것을 포함하는 침입 탐지 시스템
JP6060665B2 (ja) * 2012-12-13 2017-01-18 株式会社デンソー タイヤ盗難警報システム
JP6477281B2 (ja) * 2015-06-17 2019-03-06 株式会社オートネットワーク技術研究所 車載中継装置、車載通信システム及び中継プログラム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3899451B2 (ja) * 2001-01-30 2007-03-28 能美防災株式会社 車両防犯システム
JP3603825B2 (ja) * 2001-08-27 2004-12-22 オムロン株式会社 監視システム、中央監視装置、および車載監視装置
JP2007140587A (ja) * 2005-11-14 2007-06-07 Fujitsu Ltd 侵入監視方法、プログラム及びシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011154444A (ja) 2011-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3603825B2 (ja) 監視システム、中央監視装置、および車載監視装置
US9043131B2 (en) Collision avoidance system for rail line vehicles
JP5425649B2 (ja) セキュリテイシステム
CN102037501B (zh) 海啸警报系统和用于提供海啸警报的方法
TWI620157B (zh) Disaster response system, disaster response method, disaster detection device, and processing method thereof
US20220180724A1 (en) Flood monitoring unit and system
KR102533770B1 (ko) 구조물의 안전 관련 데이터를 측정하는 스마트 안전 관리 센서
JP2015102529A (ja) ハザード監視システム、およびハザード警報端末
JP2021517646A (ja) 超音波センサの機能監視のための方法および装置
KR102179631B1 (ko) 초음파 신호를 생성하고 평가하기 위한, 특히 장애물로부터의 차량의 거리를 결정하기 위한 장치 및 방법
KR101238702B1 (ko) 디텍터를 이용한 철도건널목 지장물 검지장치 및 동 장치를 이용한 검지방법
JP2021039633A (ja) 警報システム
CN114694351A (zh) 用于检测地震事件的方法
US9720115B2 (en) Method of multi-triggering
JP2020057254A (ja) 盗難監視システム及びその監視方法
JPH09264766A (ja) 岩石崩落監視装置及び岩石崩壊監視交通システム
EP3768570B1 (en) Sensor unit for detecting the approach of a train and system with said sensor unit
JP4357266B2 (ja) レーダ装置及びレーダ装置の異常判定方法
JP2007264913A (ja) 異常監視携帯端末及び異常監視装置
JPH09243412A (ja) 被対象物監視システム
US8902062B2 (en) Systems and methods for detection of device displacement and tampering
CN201417487Y (zh) 光缆震动探测报警装置
JP2005291735A (ja) プレストレストコンクリートの緊張材の破断検出方法
KR20210004769A (ko) 시설물의 안전상태 모니터링 및 평가 시스템
JP2016194451A (ja) 障害物検出装置および超音波センサ調整方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5425649

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250