JP5425291B1 - ジャッキ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ジャッキの受圧面積が変化することを抑制する。
【解決手段】 ジャッキ(1)は、注入材の注入に伴って膨張するジャッキ本体(10)と、所定方向でジャッキ本体を挟む位置に配置され、ジャッキ本体の膨張に伴って互いに離れる方向に変位する一対の支圧板(21)とを有する。ジャッキ本体は、所定方向で対向する一対の平坦部(12)と、一対の平坦部と接続され、一対の平坦部の間隔よりも所定方向に膨らんだ曲面部(11)とを有する。各支圧板が、平坦部および曲面部に接触するとともに、各支圧板の外縁部が、所定方向における曲面部の頂点(11a)と、曲面部および平坦部の接続点(11b)との間(頂点および接続点を除く)に位置している。
【選択図】 図2

Description

本発明は、平坦な面を用いて荷重を受けながら、注入材の注入に伴う膨張によって揚力を発生させるジャッキに関する。
特許文献1には、フラットジャッキブロックの構造が記載されている。ここで、特許文献1では、ジャッキ本体の膨出部および樹脂モルタルブロックの間に剥離層を設け、ジャッキ本体に流体を注入してジャッキ本体を膨張させるときに、受圧面積の変化を抑制するようにしている。
特公昭48−019671号公報 特開2001−098514号公報 特開2004−263430号公報 特開2001−131975号公報
本発明は、特許文献1とは異なる手段によって、ジャッキにおける受圧面積の変化を抑制する技術を提供するものである。
本発明であるジャッキは、注入材の注入に伴って膨張するジャッキ本体と、所定方向においてジャッキ本体を挟んで対称に配置され、ジャッキ本体の膨張に伴って互いに離れる方向に変位する一対の支圧板と、を有する。ここで、ジャッキ本体および支圧板は、所定方向から見たときに円形に形成されている。また、ジャッキ本体は、所定方向で対向する一対の平坦部と、一対の平坦部と接続され、一対の平坦部の間隔よりも所定方向に膨らんだ曲面部と、を有する。
各支圧板は、平坦部および曲面部に接触している。また、各支圧板の外縁部の全体は、所定方向における曲面部の頂点と、曲面部および平坦部の接続点とを除く、頂点および接続点の間に位置している。
本発明のジャッキによれば、支圧板が、平坦部および曲面部に接触しているため、ジャッキ本体の膨張力(揚力)を支圧板に伝達させやすくすることができる。これに伴い、ジャッキ本体の一部において、意図しない膨張が発生してしまうことを防止できる。
また、支圧板の外縁部を、上述した頂点や接続点ではなく、頂点および接続点の間に位置させることにより、支圧板がジャッキ本体から離れにくくすることができ、構造物からの荷重を受けるジャッキの受圧面積を変化させにくくすることができる。ジャッキの受圧面積が変化しにくくなれば、ジャッキの揚力を一定の割合で変化させることができ、揚力によって構造物を変位させるときに、構造物の位置調整を容易に行うことができる。
各支圧板の外縁部は、曲面部の変曲点に位置させることができる。これにより、支圧板に対するジャッキ本体の膨張力の伝達をより効率良く行わせることができるとともに、受圧面積の変化を、より抑制させることができる。
各支圧板の外面と、曲面部の頂点とを、同一平面内に位置させることができる。また、各支圧板の外面を、曲面部の頂点よりも平坦部の側に位置させることができる。このように、支圧板の外面に位置を設定することにより、支圧板がジャッキ本体よりも所定方向に突出してしまうことを防止でき、ジャッキの大型化を抑制することができる。
フラットジャッキの上面図である。 図1のA−A断面図である。 ジャッキ本体の断面図である。 図2における領域Bの拡大図である。 ジャッキ本体を膨張させたときのジャッキ本体および支圧板の変化を示す図である。 第1の従来技術におけるフラットジャッキの一部を示す拡大図である。 第1の従来技術であるフラットジャッキにおいて、ジャッキ本体を膨張させたときのジャッキ本体および支圧板の変化を示す図である。 フラットジャッキにおける圧力および揚力の関係を示す図である。 第2の従来技術におけるフラットジャッキの一部を示す拡大図である。 本実施例のフラットジャッキを製造する方法を説明する図である。 本実施例のフラットジャッキを製造する他の方法を説明する図である。
以下、本発明の実施例について説明する。
図1は、本実施例であるフラットジャッキの上面図であり、図2は、図1のA−A断面図である。図1および図2は、フラットジャッキ1に後述する注入材を注入する前の状態を示している。図1に示すように、フラットジャッキ1を上方又は下方から見たとき、フラットジャッキ1は、略円形に形成されている。
フラットジャッキ1は、ジャッキ本体10および一対の支圧板21を有する。ジャッキ本体10は、図3に示すように、ジャッキ本体10(フラットジャッキ1)の外周に沿ってリング状に形成された曲面部11を有する。また、ジャッキ本体10は、曲面部11の内側において、一対の平坦部12を有する。
図3は、図2に示す構造のうち、ジャッキ本体10だけを示す図である。曲面部11は、一対の平坦部12と接続されている。ジャッキ本体10に注入材を注入しない状態において、曲面部11は、一対の平坦部12に対して、図3の上下方向に膨らんでいる。言い換えれば、図3の上下方向における曲面部11の間隔は、図3の上下方向における一対の平坦部12の間隔よりも広がっている。
図3に示す曲面部11の断面形状は、円形に沿った形状に形成されている。曲面部11および平坦部12によって、注入材を収容するスペース(密閉空間)が形成される。図1に示すように、ジャッキ本体10の曲面部11には、注入管31および排出管32がそれぞれ接続されている。
注入管31は、ジャッキ本体10の内部に注入材を注入するために用いられる。注入管31の径は、図3の上下方向における曲面部11の間隔(言い換えれば、ジャッキ本体10の最大厚さ)よりも小さい。注入材は、硬化性を有する流体(硬化性流体という)であってもよいし、硬化性を有しない流体(非硬化性流体という)であってもよい。硬化性流体としては、例えば、セメントミルクや合成樹脂モルタルを用いることができる。また、非硬化性流体としては、例えば、油や水を用いることができる。
ジャッキ本体10に注入材を注入するときには、注入材を加圧しながら注入することができる。具体的には、加圧ポンプを注入管31に接続すれば、加圧ポンプで発生した圧力を用いて、注入材をジャッキ本体10に注入することができる。加圧ポンプとしては、例えば、水圧を用いたポンプや、油圧を用いたポンプがある。
上述したように、注入管31の径が曲面部11の間隔よりも小さい構成では、注入材を加圧することにより、注入管31の内部において注入材を移動させやすくすることができる。また、注入管31が長くなったときには、注入材を加圧することにより、注入管31を介してジャッキ本体10の内部に注入材を注入しやすくすることができる。
排出管32は、ジャッキ本体10から注入材や気体を排出するために用いられる。排出管32の径は、図3の上下方向における曲面部11の間隔(言い換えれば、ジャッキ本体10の最大厚さ)よりも小さい。
ジャッキ本体10の内部に注入材を注入する前には、ジャッキ本体10の内部に気体(空気など)が存在しているため、この気体をジャッキ本体10の内部から排出させる必要がある。そこで、排出管32を用いれば、ジャッキ本体10の内部に注入材を注入することに伴って、ジャッキ本体10の内部に存在する気体を排出管32から排出させることができる。
また、ジャッキ本体10の内部は、注入材で満たさなければならない。このため、排出管32から注入材が排出されることを確認することにより、ジャッキ本体10の内部が注入材で満たされていることを確認することができる。
ジャッキ本体10は、金属などで形成することができる。ここで、ジャッキ本体10の内部に注入材を注入すると、ジャッキ本体10を膨張させることができる。曲面部11や平坦部12の板厚は、ジャッキ本体10の膨張を許容することができる厚さに設定されている。
ジャッキ本体10を膨張させるときには、例えば、排出管32に設けられたストップバルブ(図示せず)を用いて、排出管32の排出経路を塞げばよい。これにより、注入材が排出管32から排出されず、ジャッキ本体10の内部に注入材を注入し続けることができる。
ジャッキ本体10の内部に注入材を注入し続ければ、ジャッキ本体10を膨張させることができる。ジャッキ本体10が膨張するとき、一対の平坦部12は、互いに離れる方向に変位する。具体的には、図3の上下方向において、一対の平坦部12が離れる。
本実施例では、曲面部11に対して、注入管31および排出管32を図1に示す位置に接続しているが、これに限るものではない。曲面部11に対する注入管31の接続位置や、曲面部11に対する排出管32の接続位置は、適宜設定することができる。すなわち、注入管31は、ジャッキ本体10の内部に注入材を注入することができればよい。また、排出管32は、ジャッキ本体10の外部に気体や注入材を排出することができればよい。
フラットジャッキ1は、図2の上下方向において、ジャッキ本体10を挟む位置に、一対の支圧板21を有する。支圧板21は、ジャッキ本体10における曲面部11および平坦部12に接触している。また、支圧板21は、例えば、モルタルで形成することができる。モルタルとしては、例えば、セメントモルタルを用いたり、合成樹脂を含んだ樹脂モルタルを用いたりすることができる。
各支圧板21の内部には、金属製メッシュ22が配置されている。金属製メッシュ22は、ジャッキ本体10の平坦部12に沿った二次元平面内に配置されており、支圧板21を補強するために用いられる。なお、支圧板21を補強することができれば、いかなる構成であってもよく、金属製メッシュ22を用いなくてもよい。例えば、支圧板21の内部に、ガラスファイバを埋設することもできる。なお、金属製メッシュ22などを省略して、支圧板21を補強しなくてもよい。
支圧板21の外縁部21aは、図2に示すように、曲面部11の傾斜面上に位置している。ここで、支圧板21の外縁部21aの位置について、図4を用いて具体的に説明する。図4は、図2に示す領域Bの拡大図である。
ジャッキ本体10において、曲面部11は、位置P1から位置P2に向かって徐々に広がっている。言い換えれば、図4又は図3の上下方向における曲面部11の間隔(言い換えれば、ジャッキ本体10の厚さ)は、位置P1から位置P2に向かって広がっている。
曲面部11の間隔は、位置P1において最も狭くなっており、位置P1から位置P2に向かって連続的に広くなっている。
位置P1は、曲面部11および平坦部12の境界(接続点10a)に相当する。位置P2は、曲面部11の頂点11aに相当する。頂点11aは、図4の上下方向において、曲面部11が最も突出している部分である。
ここで、位置P1と隣り合う曲面部11の領域R1は、凹面を形成している。ここでいう凹面とは、ジャッキ本体10の内部に向かって凸となる面である。位置P2を含む曲面部11の領域R2は、凸面を形成している。ここでいう凸面とは、ジャッキ本体10の外部に向かって凸となる面である。
位置P3は、曲面部11の変曲点に相当する。すなわち、位置P3は、領域R1,R2の境界に相当する。支圧板21の外縁部21aは、位置P3に位置している。
ジャッキ本体10の内部に注入材を注入すると、ジャッキ本体10が図5に示すように、膨張する。図5において、点線は、注入材を注入する前のジャッキ本体10および支圧板21の位置を示している。また、図5に示す実線は、注入材を注入した後におけるジャッキ本体10および支圧板21の位置を示している。
ジャッキ本体10が膨張するとき、一対の平坦部12が互いに離れる方向(図5の上下方向)に変位する。一対の平坦部12が互いに離れることに伴い、一対の支圧板21も、互いに離れる方向(図5の上下方向)に変位する。
本実施例によれば、ジャッキ本体10が膨張するとき、支圧板21およびジャッキ本体10の接触面積を変化しにくくすることができる。ここで、従来のフラットジャッキの構造を図6に示す。図6に示す構造は、特許文献1に記載された構造(ただし、剥離層を除く)や、特許文献4に記載された構造に相当する。
図6に示すように、従来のフラットジャッキでは、支圧板21の外縁部21aが位置P2まで形成されている。このような構成において、注入材の注入によってジャッキ本体10を膨張させると、図7に示すように、ジャッキ本体10が膨張し始めた段階から、支圧板21の外縁部21aがジャッキ本体10(特に、曲面部11)から離れてしまう。
図7に示す点線は、注入材を注入する前におけるジャッキ本体10および支圧板21の位置を示している。また、図7に示す実線は、注入材を注入した後におけるジャッキ本体10および支圧板21の位置を示している。図7に示すように、ジャッキ本体10が膨張するほど、支圧板21およびジャッキ本体10の接触面積が減少してしまう。
ここで、ジャッキ本体10から離れた支圧板21の一部は、ジャッキ本体10からの膨張力を直接受けていないことになる。ジャッキ本体10の膨張に伴う揚力は、図7の上方に働くため、ジャッキ本体10から離れた支圧板21の一部(外縁部21aを含む部分)には、ジャッキ本体10の膨張力が伝達されなくなる。
すなわち、支圧板21およびジャッキ本体10の接触面積が減少することに応じて、フラットジャッキ1の受圧面積が低下してしまう。図6に示す状態において、領域C1は、フラットジャッキ1が構造物と接触し、構造物からの荷重を受ける受圧面積となる。ここで、領域C1は、支圧板21における全面の領域となる。
一方、図7に示す状態では、領域C2がフラットジャッキ1の受圧面積となる。領域C2は、支圧板21における一部の領域となり、支圧板21およびジャッキ本体10の接触面積が変化することに応じて、領域C2が変化する。このように、フラットジャッキ1の受圧面積が変化してしまうと、フラットジャッキ1によって発生する揚力も変化してしまう。
本実施例では、図4および図5を用いて説明したように、支圧板21の外縁部21a(位置P3)が位置P2よりも位置P1の側に位置しているため、ジャッキ本体10が膨張しても、支圧板21がジャッキ本体10から離れにくくなる。このように、支圧板21およびジャッキ本体10を離れにくくすることにより、フラットジャッキ1の受圧面積が変化(減少)してしまうことを抑制できる。
これにより、ジャッキ本体10を膨張させてフラットジャッキ1の揚力を発生させるときに、この揚力を一定の割合で増加させることができる。図8には、フラットジャッキ1の圧力と、フラットジャッキ1に発生する揚力との関係を示す。図8の横軸は、フラットジャッキ1の圧力を示し、図8の縦軸は、フラットジャッキ1の揚力を示す。
図8に示す点線は、図6に示す従来のフラットジャッキ1を用いたときの、圧力および揚力の関係を示す。また、図8に示す実線は、本実施例のフラットジャッキ1を用いたときの、圧力および揚力の関係を示す。
フラットジャッキ1の圧力が所定値Prよりも高くなると、従来および本実施例のフラットジャッキ1では、圧力および揚力の関係が線形性を有する。言い換えれば、フラットジャッキ1の圧力が所定値Prよりも高い場合には、フラットジャッキ1の圧力が上昇することに応じて、フラットジャッキ1の揚力も上昇する。そして、揚力は、一定の割合で増加することになる。
フラットジャッキ1の圧力が所定値Prよりも低いと、従来のフラットジャッキ1では、圧力および揚力の関係が非線形性を有する。上述したように、従来のフラットジャッキ1では、ジャッキ本体10の膨張に応じて、ジャッキ本体10および支圧板21の接触面積が変化してしまうため、フラットジャッキ1における圧力および揚力の関係が線形性からずれてしまう。したがって、フラットジャッキ1の揚力を一定の割合で増加させることができなくなってしまう。
本実施例によれば、上述したように、ジャッキ本体10および支圧板21の接触面積が変化することを抑制できるため、フラットジャッキ1における圧力および揚力の関係に線形性を持たせることができる。すなわち、フラットジャッキ1の揚力を一定の割合で増加させることができる。
揚力の変化率を一定とすることにより、フラットジャッキ1の揚程量を容易に調節することができる。揚程量とは、揚力を発生させる方向において、フラットジャッキ1が膨張する量(いわゆるストローク)である。
一方、フラットジャッキ1の受圧面積が変化することを抑制するために、位置P1に支圧板21の外縁部21aを位置させたり、位置P1に対して、位置P2とは反対側の位置に外縁部21aを位置させたりすることが考えられる。言い換えれば、図9に示すように、ジャッキ本体10の平坦部12だけに、支圧板21を接触させることが考えられる。ここで、図9に示す構造は、特許文献2(図8参照)や特許文献3(図6参照)に開示された構造に相当する。
図9に示す構造では、支圧板21がジャッキ本体10の曲面部11と接触していないため、ジャッキ本体10の膨張によって、支圧板21およびジャッキ本体10の接触面積が減少してしまうことを抑制できると考えられる。
しかし、図9に示すように、位置P1などに支圧板21の外縁部21aを位置させると、ジャッキ本体10の一部において、意図しない膨張を発生させてしまうことがある。具体的には、図9に示すように、ジャッキ本体10のうち、外縁部21aの外側に位置する部分(隅角部分)Dが膨張しやすくなってしまい、ジャッキ本体10の膨張力(揚力)を支圧板21に伝達しにくくなってしまう。
また、ジャッキ本体10を膨張させた後に、収縮させるときには、図9に示す隅角部分Dにおいて、繰り返し応力が発生し、疲労破壊を発生させてしまうことがある。さらに、図9に示す構造では、図9の左右方向において、支圧板21がずれやすくなってしまい、支圧板21の中心を、フラットジャッキ1の中心に合わせにくくなってしまう。ここで、支圧板21の中心や、フラットジャッキ1の中心とは、図1に示す平面内における中心である。
本実施例では、図4に示すように、支圧板21の外縁部21aが位置P3に位置しているため、曲面部11および支圧板21の接触領域において、曲面部11の膨張力を支圧板21に伝達することができる。具体的には、位置P1,P3の間に位置する曲面部11の領域(凹面)における膨張力を支圧板21に伝達することができる。
これにより、図9に示すように、ジャッキ本体10の隅角部分Dだけが膨張しやすくなってしまうことを抑制できる。したがって、ジャッキ本体10の膨張力(揚力)を支圧板21に効率良く伝達させることができる。また、本実施例では、図9に示す隅角部分Dを、支圧板21によって押さえ付けることができるため、隅角部分Dの変形を拘束することができる。隅角部分Dの変形拘束を行うことにより、隅角部分Dに繰り返し応力が作用することを抑制できる。
また、本実施例によれば、支圧板21の外面21b(図4参照)を、曲面部11の頂点11aと同一平面内に設けたり、頂点11aよりも低い位置に設けたりすることができる。ここでいう外面21bとは、支圧板21が構造物と接触する面である。外面21bを頂点11aよりも低い位置に設けることとは、頂点11aを含む平面に対して、外面21bをジャッキ本体10の平坦部12の側に位置させることである。
上述したように、支圧板21における外面21bの位置を設定することにより、支圧板21が、ジャッキ本体10(特に、曲面部11)よりも図4の上下方向に突出してしまうことを防止できる。これにより、フラットジャッキ1の高さ(図2の上下方向における最大長さ)は、ジャッキ本体10(特に、曲面部11)の高さに依存することになり、フラットジャッキ1の大型化を抑制することができる。
図6に示す従来のフラットジャッキ1では、支圧板21の外縁部21aが位置P2に位置しているが、外縁部21aの強度を確保するためには、外縁部21aにも所定の厚さHを持たせる必要がある。この場合には、厚さHの分だけ、支圧板21は、ジャッキ本体10(特に、曲面部11)よりも突出してしまい、フラットジャッキ1が大型化してしまう。
本実施例では、上述したように、曲面部11の頂点11aと同一平面内又は、頂点11aよりも低い位置に支圧板21の外面21bを位置させることができるため、フラットジャッキ1の大型化を抑制することができる。
本実施例のフラットジャッキ1を製造する場合には、例えば、図10に示すように、位置P3において、型枠40を設置する。型枠40は、曲面部11に沿った形状(リング形状)に形成されている。型枠40を設置した後、型枠40の内側に、支圧板21を形成する材料を充填することにより、ジャッキ本体10の表面に支圧板21を形成することができる。ここで、支圧板21を形成する材料を充填するときに、金属製メッシュ22を配置しておけば、支圧板21の内部に金属製メッシュ22を配置することができる。
支圧板21の形成材料の充填量を予め決めておけば、支圧板21の外面21bを、曲面部11の頂点11aと同一平面内又は、頂点11aよりも低い位置とすることができる。支圧板21は、ジャッキ本体10を挟む位置に配置されるため、一方の支圧板21を形成した後に、他方の支圧板21を形成することができる。
一方、本実施例のフラットジャッキ1を製造する他の方法について、図11を用いて説明する。まず、図11に示すように、曲面部11の頂点11aまで、支圧板21の形成材料を充填しておく。そして、位置P3および位置P2の間に位置する支圧板21の形成材料を取り除くことにより、本実施例のフラットジャッキ1を製造することもできる。ここで、支圧板21の形成材料が硬化する前に、型枠などを用いて、位置P3,P2の間に位置する支圧板21の形成材料を取り除くことができる。
本実施例では、曲面部11の変曲点に相当する位置P3に、支圧板21の外縁部21aを位置させているが、これに限るものではない。具体的には、位置P1から位置P2の間に、支圧板21の外縁部21aが位置していればよい。ただし、外縁部21aは、位置P1又は位置P2には位置させない。
支圧板21の外縁部21aが位置P2よりも位置P1の側に位置していれば、上述したように、ジャッキ本体10の膨張に伴って、支圧板21およびジャッキ本体10の接触面積が減少することを抑制できる。
また、支圧板21の外縁部21aが位置P1よりも位置P2の側に位置していれば、ジャッキ本体10(特に、曲面部12)での膨張力を、支圧板21に伝達しやすくなり、フラットジャッキ1において、効率良く揚力を発生させることができる。
1:フラットジャッキ、10:ジャッキ本体、11:曲面部、11a:頂点、
12:平坦部、21:支圧板、21a:外縁部、22:金属製メッシュ、

Claims (4)

  1. 注入材の注入に伴って膨張するジャッキ本体と、
    所定方向において前記ジャッキ本体を挟んで対称に配置され、前記ジャッキ本体の膨張に伴って互いに離れる方向に変位する一対の支圧板と、を有し、
    前記ジャッキ本体および前記支圧板は、前記所定方向から見たときに円形に形成されており、
    前記ジャッキ本体は、
    前記所定方向で対向する一対の平坦部と、
    前記一対の平坦部と接続され、前記一対の平坦部の間隔よりも前記所定方向に膨らんだ曲面部と、を有しており、
    前記各支圧板が、前記平坦部および前記曲面部に接触するとともに、前記各支圧板の外縁部の全体が、前記所定方向における前記曲面部の頂点と、前記曲面部および前記平坦部の接続点とを除く、前記頂点および前記接続点の間に位置していることを特徴とするジャッキ。
  2. 前記各支圧板の前記外縁部は、前記曲面部の変曲点に位置していることを特徴とする請求項1に記載のジャッキ。
  3. 前記各支圧板の外面および前記頂点は、同一平面内に位置していることを特徴とする請求項1又は2に記載のジャッキ。
  4. 前記各支圧板の外面は、前記頂点よりも前記平坦部の側に位置していることを特徴とする請求項1又は2に記載のジャッキ。
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