JP5424916B2 - ロープホイスト - Google Patents

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Description

本発明は、ロープホイストに関し、特には、ワイヤロープを案内し整列巻のためにロープドラムの回転に従い、該ドラム上を左右に移動してワイヤロープの乱巻防止機能を有するロープガイド機構を備えたロープホイストに関するものである。
従来より、荷揚げ作業に用いられるロープホイストがある。
例えば特許文献1にかかるロープホイストでは、巻きドラムに形成した螺旋溝に整列巻きするロープガイドを有し、このロープガイドを左右に移動させる摺動案内装置を有する乱巻き防止手段を備えている。すなわち、この乱巻き防止手段は、巻きドラムの回転に伴い、巻きドラム上を左右に移動する構成としている。
そのために、ロープガイドの取り付け、取り外しを容易にし、また既設のものに新しく追加する場合も、簡単に取り付け可能とするために、ロープガイドを径方向に複数の分割片に分割し、これら分割片を継金具で取り外し自在に結合して構成し、ロープガイドの巻きドラムへの取り付け、取り外しをホイストの減速部やブレーキ部の組み立て、分解工程と無関係に行え得るようにして、乱巻き防止装置の装着、分解時間を短縮させるようにしている。
実開昭60−159791号公報
しかしながら、上述の構成によると、
(1)ワイヤロープを所定の長さ以上に巻き取りまたは巻き戻す程、ロープドラムが所定の範囲を越えて、巻き取り(巻き上げ)又は巻き戻し(巻き下げ)方向に回転すると、ロープドラムの両端末部に配置された部品等、特にロープドラムに固着されたワイヤロープ終端部の押さえ具とロープガイド機構とが干渉し、破損に至ることがある。
(2)ワイヤロープをガイドローラだけでロープドラムに押し付けるだけでは、ワイヤロープの膨らみを防止することができず、乱巻きすることがある。
本発明は、以上のような課題を改善するために提案されたものであって、ブレーキの滑り、ロープドラム自動停止制御装置の故障、又は、誤操作などで、ロープドラムが所定の回転量を越えた場合でも、ロープガイド等を破損するのを未然に防止することのできる、ロープホイストを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、ロープホイストであって、ワイヤロープを巻き取るための螺旋溝を有するロープドラムを備えて、該ロープドラムの回転によりワイヤロープをロープドラムの螺旋溝に巻き取り巻き戻しすることで、フック部を上げ下げする構成のものにおいて、ロープドラムに平行に設けたガイド軸に、ロープドラムの回転に連動して螺旋溝に摺動させて往復動可能に挿着してなるスライダ部と、ロープドラムにワイヤロープを圧接するロープ押さえ部とを有するロープガイド機構を備え、ロープドラムの螺旋溝の端末側にはロープガイド機構のスライダ部を空転させてロープガイド機構の移動を停止するための螺旋溝なし凹部を設けたことを特徴とする。
これにより、ロープドラムの惰走などで、ロープドラムが所定の範囲を越えて巻き戻し方向に回転した場合に、ロープドラムの螺旋溝と螺合するスライダ部をロープドラムの螺旋溝の端末側の螺旋溝なし凹部に導入し、螺旋溝なし凹部で空転するようになし、ロープガイド機構をそれ以上、ワイヤロープの端末押さえ側へ移動しないようにしたので、ロープガイド機構と端末押さえが干渉して、ロープガイド機構等の破損を未然に防止することができる。
請求項2に記載の発明では、ロープドラムの螺旋溝なし凹部は、ロープドラムの螺旋溝の始端側および終端側に設けたことを特徴とする。
これにより、ロープドラムの惰走などで、ロープドラムが所定の範囲を越えて巻き戻し方向に回転した場合に、ロープドラムの螺旋溝と螺合するスライダ部をロープドラムの螺旋溝の端末側の螺旋溝なし凹部に導入し、螺旋溝なし凹部で空転するようになし、ロープガイド機構をそれ以上、ワイヤロープの端末押さえ側へ移動しないようにしたので、ロープガイド機構と端末押さえが干渉して、ロープガイド機構等の破損を未然に防止することができる一方、ロープドラムの螺旋溝にワイヤロープを巻かない状態で、自動停止制御装置を働かせない状態でロープガイド機構を限界位置まで移動させて行う試験運転の際にも、ロープドラムの螺旋溝の始端側及び終端側に螺旋溝なし凹部があることで、それ以上、ワイヤロープの始端側又は終端側の押さえ側への移動を停止して、ロープガイド機構等の破損を未然に防止することができる。
請求項3に記載の発明では、ロープドラムに平行に設けたガイド軸に、螺旋溝なし凹部に対応してロープガイド機構のスライダ部を当接させてロープガイド機構の移動を阻止するための止め輪を設けたことを特徴とする。
これにより、ロープドラムの惰走が続いても、空転位置よりも端末側の螺旋溝にスライダ部が再び螺合するのを防止し、ロープガイド機構の移動を確実に防止することができる。
請求項4に記載の発明では、ロープガイド機構のロープ押さえ部には、ロープ押さえローラを備え、該ロープ押さえローラは、スライダ部に延設したアーム部先端にワイヤロープをロープドラムに押し付けるように付勢されていることを特徴とする。
これにより、ロープ押さえ部におけるロープ押さえローラを、ワイヤロープを付勢力によりロープドラムに押し付けるようにしたので、ワイヤロープにテンションが掛かっていないときでも、ワイヤロープの膨らみを抑えて、乱巻きを防止することができる。
請求項5に記載の発明では、前記ロープガイド機構のアーム部には前記ワイヤロープの膨らみを防止するロープ膨らみ防止手段を備えたことを特徴とする。
これにより、ワイヤロープにテンションが掛かっていないときでも、ワイヤロープの膨らみを防止することができ、乱巻きを防止することができる。
本発明によれば、ブレーキの滑り、ロープドラムの自動停止制御装置の制御遅れ、故障、又は、誤操作などで、ロープドラムが巻き取り巻き戻し回転方向の所定の回転範囲を越えて回転した場合でも、ロープガイド等の破損を未然に防止することができる。
本発明にかかるロープホイストの一実施形態を示す、一部を破断して示した、外観側面図である。 図1に示すロープホイストにおけるロープドラムに、ワイヤロープを巻き付けた状態を示した、半部断面側面説明図である。 図1に示すロープホイストにおけるロープドラムの、長手軸方向に沿う、全体縦断面説明図である。 図1に示すロープホイストにおけるロープガイド機構の断面説明図である。 図4aに示すロープガイド機構の分解図である。 図4aに示すロープガイド機構のA−A線に沿う、切断矢視図である。 図1に示すロープホイストにおいて、ロープドラムにおけるロープガイドが正常位置にある状態を示した、要部縦断面説明図である。 図1に示すロープホイストにおいて、ロープドラムにおけるロープガイドが空転位置にある状態を示した、要部縦断面説明図である。 図1に示すロープホイストにおいて、ロープドラムにおけるロープガイドがスライド限界位置に達した状態を示した、要部縦断面説明図である。
(第1実施形態)
図1に本発明にかかるロープホイスト1の第1実施形態を示す。
このロープホイスト1は、ドラムフレーム2の長手方向に対向するフランジ部21a、21bに、長手側両端部において軸受部3を介して回転自在に支持し、ワイヤロープWを巻き取るロープドラム4を備えている。かかるロープドラム4のフランジ部21b側の軸受部3において支持される中空軸(後述)には、減速機部5を介して電磁ブレーキ6aを有する電動機部6を動力的に連結している。電動機部6を起動して減速機部5を介し、ロープドラム4を減速回転させる構成である。なお、ドラムフレーム2のフランジ部21a側には、電動機部6に給電して操作用押し釦スイッチ及び検出器等(図示省略)を用いてロープドラム4の回転を制御する制御装置7を搭載している。
また、ドラムフレーム2の長手方向に対向するフランジ部21a、21bには、フランジ部21a、21b間に支持されるロープドラム4の下方に近接して、ロープドラム4に平行にガイド軸8が設けられている。
そして、ガイド軸8には、ロープガイド機構9がスライダ部(後述)を介して、ワイヤロープの垂れ下がり位置の移動に連動して往復動可能に配設され、かかるロープガイド機構9を介して、ワイヤロープWをロープドラム4に巻き取ったり、ロープドラム4からワイヤロープWを巻き戻し、フック部10を上げ下げする構成としている。
ロープドラム4は、図2、図3に示すように、所定径の円筒管部材41に、開口両端にそれぞれ第1、第2端部側板42a、42bを嵌装し、固着している。これら第1、第2端部側板42a、42bには、中心軸を中心とする中空軸部43a、43bが設けられている。これら中空軸部43a、43bの第1、第2端部側板42a、42bの外方に突出する外周部位に上述の軸受部3を介して、ドラムフレーム2のフランジ部21a、21bに支持するようにしている。
そして、第2端部側板42bの中空軸部43bの内周面には、減速機部5の出力軸(図示省略)を挿通連結すべくスプライン溝を有している。
以上のようなロープドラム4の円筒管部材41における外周面には、ワイヤロープWが整列して、且つ一重に巻き付けることができるように、螺旋溝411が形成されている。
かかる螺旋溝411は、ワイヤロープWの外径に対応する曲率半径の凹溝状に形成されている。
また、螺旋溝411は、円筒管部材41における外周面のうち、両端側から所定間隔、中央寄り側の箇所に形成され、第2端部側板42b寄り側の箇所に螺旋溝411の始端部として、第1端部側板42a寄り側の螺旋溝411の終端部として、それぞれ所定範囲で螺旋溝なし凹部412bが形成されている。
螺旋溝なし凹部412は、その底部直径を螺旋溝411の溝底直径と略一致し、螺旋溝411の溝幅と同等以上2倍程度の幅の凹部となるように形成する。あるいは、螺旋溝なし凹部412aは、螺旋溝411の隣合う溝間の山部を螺旋溝411の溝深さと略同じ深さに約1周分削り取って凹部を形成してもよい。
そして、後述するロープガイド機構9におけるスライダ部91の摺動凸部91aは、螺旋溝411から螺旋溝なし凹部412aに円滑にスライド移動して螺旋溝なし凹部412aに導入され、螺旋溝なし凹部412aで摺動凸部91aが空転するようになっている。
第2端部側板42b寄り側の螺旋溝411の始端部としての螺旋溝なし凹部412bは、後述するが試験運転時におけるロープガイド機構の動作チェックに供せられる。すなわち、ロープガイド機構が空転して試験運転時にそれ以上、第2端部側板42b寄りに移動しないようにしてロープガイド機構の破損を避けるためである。そして螺旋溝なし凹部412bから第2端部側板42b寄りの円筒管部材41における外周面には溝加工を施さないようにしている。
一方、第1端部側板42a寄り側の螺旋溝411の終端部としての螺旋溝なし部412aは、上記試運転時におけるロープガイド機構9が終端部でスライド移動を停止するのに供せられると共に、ワイヤロープWを螺旋溝411に巻き付けた状態で、フック部10を巻き下げ操作をしている際に、ロープドラムを巻き下げ方向に回転させ過ぎた場合(ワイヤロープWを巻き戻し過ぎた場合)にも、ロープガイド機構が所定の範囲を越えて移動するのを停止させ破損を防止することができる。
また、螺旋溝なし部412aから第1端部側板42a寄りの円筒管部材41における外周面には、余分にワイヤロープWを巻き付けておくための余巻螺旋溝413が形成されている。
余巻螺旋溝413を円筒管部材41に螺旋溝411と連続して同一ピッチで螺刻成形した後に、螺旋溝なし凹部412aを螺旋溝411と余巻螺旋溝413とすべき螺旋溝部の境界部位に、前述の螺旋溝なし凹部412bと同様の方法で旋削加工し成形すると、加工が容易でワイヤロープWを余巻螺旋溝413から螺旋溝なし凹部412aを通って螺旋溝411に至るまで良好に整列して巻き付けることができる。
さらに、第1端部側板42a直近の円筒管部材41には、ワイヤロープWの端末部を固定するための端末押さえ具414のボルト穴415が設けられている。
ワイヤロープWは図2、図5aに示すように、その終端部を端末押さえ具414によってロープドラム4に固着され余巻螺旋溝413から螺旋溝なし凹部412aを通って螺旋溝411まで整列して巻き付けられる。
次に、ロープガイド機構9について、説明する。
ロープガイド機構9は、図4aに示すように、ガイド軸8に沿って往復動自在に挿着したスライダ部91と、スライダ部91に一体的に円弧状に延設したアーム部92と、アーム部92先端に揺動可能に軸止めしたロープ押さえ部93とで、実質的に構成される。
スライダ部91は、ロープドラム4の円筒管部材41における外周面の螺旋溝411に沿って摺動状態でトレース可能な摺動凸部91aを有している。
またアーム部92は、スライダ部91から、ロープドラム4の螺旋溝411に巻かれたワイヤロープWの外周に対応する曲率半径で湾曲する、一対のアーム部材92a、92bを有している(図4b参照)。かかるアーム部材92a、92bは、間にワイヤロープWの外径に比較して若干大きめの間隔があり、アーム部材92a、92bの上端部側で前記間隔を維持するように連結されると共に、スペーサパイプSpが介在され、このスペーサパイプSpに挿通した支軸92cでロープ押さえ部93を軸止めしている。ロープ押さえ部93は押さえ腕部93aとローラ部材93bとを有する。かかるロープ押さえ部93のローラ部材93bは、ばね部材Csの付勢力により、常時、ロープドラム4の螺旋溝411に巻かれたワイヤロープWの外周に圧接させるようにしている。
また同時に、ばね部材Csの付勢力によって発生するロープ押さえ部93の反力によって、アーム部92を介してスライダ部91のガイド軸8挿通部からロープ押さえ部93と反対側に延びる摺動凸部91aを螺旋溝411に圧接させるので、摺動凸部91aは螺旋溝411に沿って確実に摺動状態でトレースし、ロープドラムの回転に連動し、ロープガイド機構9はスライド移動する。
ロープドラム4の螺旋溝411に巻き付けたワイヤロープWのロープドラム4からフック部10に向かって垂下する部位であって、巻き取り量に応じて移動する巻き始め部を、ロープガイド機構9におけるロープ押さえ部93のローラ部材93bによって、ロープドラム4の螺旋溝411に押圧付勢しているとともに、巻き始め部からフック部に向かって垂下するワイヤロープWをアーム部材92a、92b間を通過し、フック部10を吊下げている。
このとき、ロープガイド機構9の摺動凸部91aは、巻き始めの下方でワイヤロープWが巻き付けられた螺旋溝411の横隣のワイヤロープWが巻き付けられていない螺旋溝に摺動するように係合させられている。このため、ワイヤロープWを巻き取り巻き戻しするロープドラム4の回転に連動してロープガイド機構9はワイヤロープWの巻き始め部の移動に連動して移動するので、ワイヤロープWは、アーム部材92a、92bによって螺旋溝411にガイドされ、さらにローラ部材93bによって螺旋溝411に押圧付勢され、確実に螺旋溝411に整列巻取りされる。
そして、かかるアーム部92を構成するアーム部材92a、92bのうち、一方のアーム部材92a、すなわち、ワイヤロープWが巻き戻される(巻き下げられる)際にスライダ部91が進行する側のアーム部材92aには、ワイヤロープWが弾性によって膨らむのを抑えるためのロープ膨らみ防止リブ94を設けている(図4c参照)。
さらに、ガイド軸8には、上述のロープガイド機構9におけるスライダ部91が、それ以上、ガイド軸8上をロープドラム4の末端まで移動しないように阻止するための止め輪81が設けられている。
この場合、止め輪81の位置は、上記スライダ部91の摺動凸部91aが、第1端部側板42a寄り側の螺旋溝411の終端部として形成した螺旋溝なし凹部412に達し(図5bの状態)、さらにロープドラム4が巻き戻し方向に回転しても上記スライダ部91が止め輪81に当接する(図5cの状態)ように設定されている。
なお、フック部10は、動滑車(図示省略)を用いた周知の構成のものを用いており、始端部をドラムフレーム2側に固定したワイヤロープWを動滑車に掛け渡して、ロープドラム4に巻き付け、電動機部6を起動して減速機部5を介し、ロープドラム4を減速回転させることで、ワイヤロープWを巻き取り、巻き戻して吊下げフック10Fの上げ下げを行っている。
本発明にかかるロープホイスト1は以上のように構成されるものであり、次に、ロープホイスト1の動作を説明する。
このロープホイスト1では、荷の巻き上げ巻き下げ作業を行う場合には、先ず、ワイヤロープWを巻き戻して、吊下げフック10Fを下降させ、吊下げフック10Fに荷物を掛け、巻き上げ、巻き下げ作業を行う。そのために、制御装置7に設けられる操作ボタン(図示省略)を操作して電動機部6に給電して、電動機部6を起動し、減速機部5を介してロープドラム4を減速回転させる。
ロープドラム4の円筒管部材41における螺旋溝411に巻き付けられていたワイヤロープWは、ロープガイド機構9におけるロープ押さえ部93のローラ部材93bを通って、アーム部材92a、92b間を通過し、巻き戻される(巻き下げられる。)
以上のようにしてワイヤロープWが巻き下げられていく途中で、吊下げフック10Fが床面に到達したり、荷物等障害物に当ったりすると、ワイヤロープWにかかっていたテンションが急激に減少することから、ワイヤロープWは弛み、弾性力によってロープドラム4の円筒管部材41における螺旋溝411から浮き上がり膨らむ状態となる。
しかしながら、ワイヤロープWは、アーム部材92a、92b間を通過する箇所は弛んで膨らみはするものの、ロープガイド機構9におけるロープ押さえ部93のローラ部材93bによって抑えられ、さらには、スライダ部91が進行する側のアーム部材92aに設けられたロープ膨らみ防止リブ94によって、ワイヤロープWが弾性によって膨らむのを効果的に抑えることができる。
また、吊下げフックを所定範囲限界まで巻き下げた場合において、制御装置7による電動機部6への通電が遮断されても電磁ブレーキの滑りや、その他制御遅れ等によりロープドラム4が楕走回転しても、ロープガイド機構の摺動凸部91aは、螺旋溝なし凹部412に到達すると、螺旋溝なし凹部412内で空転し、それ以上ワイヤロープWの終端部固定位置方向へは移動しない。また、楕走距離が伸びて巻き戻されたワイヤロープWによってアーム部92のアーム部材92aがローブ端末押さえ具414側に引っ張られても、ガイド軸8に嵌着された止め輪9によって移動が阻止され、余巻螺旋溝413に摺動凸部91aが係合することを阻止し、確実に装置の破損を防止することができる。
以上のように、ワイヤロープWを螺旋溝411の終端部としての螺旋溝なし凹部412とガイド軸8に設けた止め輪81という、簡単な機構的手段により、ロープガイド機構9が、ワイヤロープWの終端部固定位置まで移動して破損するのを防止することができるので、電気的な制御手段で停止させるという手法では、制御遅れやブレーキ滑りが発生してもロープガイド機構9がワイヤロープWの終端部固定具と干渉しないように、余裕のある位置で停止するように制御せざるを得ないので、有効巻き取り長さが限定されるか、余裕を設ける分だけロープドラム4の全長を長くする必要がある。しかし、上記構成によれば、この余裕しろを省略でき、ロープドラム4の全長を短縮することができる。また、制御装置7により停止させるという手法では、制御機器の故障等を考慮し、2重3重の安全装置が必要となり、複雑で高コストとなる。
特に、ロープガイド機構9にはワイヤロープWの終端部固定位置方向に伸びるロープ膨らみ防止リブを備えており、且つ、ロープドラム外周上にワイヤロープWの終端部固定位置にはワイヤロープWの端末押さえ具414が固着されているので、ロープガイド機構9と端末押さえ具414との干渉を防止するための、特にロープドラムの螺旋溝411の端末側に螺旋溝なし凹部412aを設けることが効果的である。
ところで、以上のようなロープホイスト1の製造後、試験運転を行う際、動作チェック項目として、例えばロープガイド機構9の動作試験があるが、ロープドラム4の円筒管部材41における螺旋溝411にワイヤロープWを巻きつけない状態で、螺旋溝411にロープガイド機構9のスライダ部91の摺動凸部91aを摺動可能に接触させて、制御装置7を用いずに電動機部6に給電して、電動機部6を起動し、減速機部5を介してロープドラム4を減速回転させてロープガイド機構9の動作確認を行う。
そうすると、ロープガイド機構9は第1端部側板42a寄り側の螺旋溝411の終端部としての螺旋溝なし凹部412aと、第2端部側板42b寄り側の螺旋溝411の始端部としての螺旋溝なし凹部412bとの範囲で、ロープドラム4の回転方向によって、螺旋溝411をガイド手段として、ガイド軸8上を往復動することになる。
従って、このような試験運転時においても、ロープガイド機構9はロープドラム4両端の第1、第2端部側板42a、42bまで移動させて、あるいは螺旋溝411の螺刻範囲を越えて摺動凸部91aが円筒管部材41に乗り上げて破損させてしまうようなことはなく、有用な試験運転遂行に寄与することができ、試験運転手順の簡素化、確実化をもたらし、点検、修理の効率化を図ることができる。
1 ロープホイスト
2 ドラムフレーム
21a、21b フランジ部
3 軸受部
4 ロープドラム
41 円筒管部材
411 螺旋溝
412a、412b 螺旋溝なし凹部
413 余巻螺旋溝
414 端末押さえ具
415 ボルト穴
42a 第1端部側板
42b 第2端部側板
43a、43b 中空軸部
5 減速機部
6 電動機部
7 制御装置
8 ガイド軸
81 止め輪
9 ロープガイド機構
91 スライダ部
91a 摺動凸部
92 アーム部
92a、92b アーム部材
92c 支軸
93 ロープ押さえ部
93a 押さえ腕部
93b ローラ部材
94 ロープ膨らみ防止リブ
10 フック部
10F 吊下げフック
W ワイヤロープ
Sp スペーサパイプ
Cs ばね部材

Claims (5)

  1. ロープホイストであって、
    ワイヤロープを巻き取るための螺旋溝を有するロープドラムを備えて、該ロープドラムの回転により前記ワイヤロープを前記ロープドラムの螺旋溝に巻き取り巻き戻しすることで、フック部を上げ下げする構成のものにおいて、
    前記ロープドラムに平行に設けたガイド軸に、前記ロープドラムの回転に連動して前記螺旋溝に摺動させて往復動可能に挿着してなるスライダ部と、前記ロープドラムに前記ワイヤロープを圧接するロープ押さえ部とを有するロープガイド機構を備え、
    前記ロープドラムの螺旋溝の端末側には前記ロープガイド機構のスライダ部を空転させて前記ロープガイド機構の移動を停止するための螺旋溝なし凹部を設けたことを特徴とするロープホイスト。
  2. 前記ロープドラムの螺旋溝なし凹部は、前記ロープドラムの螺旋溝の始端側および終端側に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のロープホイスト。
  3. 前記ロープドラムに平行に設けたガイド軸に、前記螺旋溝なし凹部に対応して前記ロープガイド機構のスライダ部を当接させて前記ロープガイド機構の移動を阻止するための止め輪を設けたことを特徴とする請求項1に記載のロープホイスト。
  4. 前記ロープガイド機構のロープ押さえ部には、ロープ押さえローラを備え、該ロープ押さえローラは、前記スライダ部に延設したアーム部先端に前記ワイヤロープを前記ロープドラムに押し付けるように付勢されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のロープホイスト。
  5. 前記ロープガイド機構のアーム部には前記ワイヤロープの膨らみを防止するロープ膨らみ防止手段を備えたことを特徴とする請求項4に記載のロープホイスト。
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