JP5424682B2 - インキ壷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷機のインキ壷装置に関し、特に、長年の課題となっているインキブレードの移動に伴う零点を調整する零点調整の再現性向上と、インキ漏れの防止改善を行ったインキ壷装置に関する。
印刷機の版胴へインキを供給するインキ壺装置には、インキを貯留するインキ壷に低速で回転してインキを送り出すインキ元ローラが隣設されており、このインキ元ローラの回転によって送り出されるインキを必要な厚さのインキ膜厚にする複数のインキブレードが設けられている。このインキブレードはインキ元ローラの軸線方向に相接する直方体状に形成されており、各インキブレードとインキ元ローラとの間の隙間を個々に調整することによって、幅方向のインキ供給量を調整することができる。
このインキ供給量を調整するインキ壷装置として、本出願人は特許文献1に示すインキ壷装置を提案している。そのインキ壷装置のインキ量を調整する部分の要部は、図9に示すようにインキブレード71と、リンクホルダー74と、零点調整用スクリューシャフト78と、この零点調整用スクリューシャフト78の下方のリンク移動シャフト86とからなる。
インキブレード71は、直方体形状をしてインキ壷本体70の上部に配置され、前方(図示の右方)に図示しないインキ元ローラと接する垂直な端部を有し、その後方の中央部にインキブレード71の幅の約半分の幅に薄くなり、下部に半円状の凹部73を形成した接続片72を設けている。リンクホルダー74は、インキブレード71を移動させるリンク75を支軸83を介して挟持する断面がコの字状保持部76と、内部にネジ溝が螺設された円筒状の連結部77とを有している。零点調整用スクリューシャフト78は丸棒状を呈し、その先端にネジ溝が螺設され、略中央部に直径を大きくしたフランジ79が設けられ、後端にドライバー溝80を有し、フランジ79とナット84とを当接させて回転可能で前後進不能にしている。そして、リンクホルダー74の連結部77端面とフランジ79との間にスプリング81が縮設されている。
リンク移動シャフト86は、図示しないモータの回転を伝達する歯車88が固定されて、先端にネジ溝が螺設された丸棒状を呈しており、その先端のネジ溝にはプッシュロッド87が螺着されている。そのプッシュロッド87は、リンク75自由端の遊輪85に常時当接し、そのリンク75を揺動させている。
インキブレード71の零点調整を行うには、モータを介しリンク移動シャフト86を回転してプッシュロッド87を前進させ、リンク75を前方に押し出して零のポジションに止める。リンク75の揺動に伴い、リンクホルダー74の支軸83に支承されている偏心輪82が偏心して、偏心輪82と接している凹部73の壁を押すことによりインキブレード71を前進させ、目視又はゲージを用いて先端をインキ元ローラの表面に接近させる。
次に、零点調整用スクリューシャフト78を左方又は右方に僅かに逆転させ、インキブレード71の先端をインキ元ローラに接近させた状態にして零点調整を行う。そして、後退量を図示しないポテンショメータで計測し、その計測に基づいて手動操作を行うことでスクリューシャフト78による機械的零点とモータ駆動による電気的零点とを一致させている。
零点設定した位置にインキブレード71を移動させるには、凹部73の壁を押すリンク75の偏心輪82の偏心具合によって決まる。しかしながら、リンク75を支承しているリンクホルダー74と連結する零点調整用スクリューシャフト78が、スプリング81により支持状態となっているので、リンク75を揺動した際にリンクホルダー74を固定できず左右方向に微動することがあり、零点の再現性が悪く且つ機械的零点と電気的零点との一致が難しいという課題がある。
更に、インキ壷本体70に零点調整用スクリューシャフト78とリンク移動シャフト86とが別の位置にあるので、零点調整を行うのがやりにくいという課題があった。
零点調整用スクリューシャフト78やリンク移動シャフト86を設置する孔を穿設し、この孔内に各部品を組み付けていくので、作業が複雑になって組み付けミスや寸法誤差が生じやすく、且つ、組付けに手間がかかるとともに製造コストアップが避けられなかった。
一方、インキブレードとカバープレートとの間には、インキブレードの摺動を許容するだけの隙間が存在するため、この隙間からインキが侵入してインキブレード同士の間に入り込み、インキブレードの動きを阻害するという問題がある。このため特許文献2に記載のように、マグネットシートと薄板との組み合わせたものや、特許文献3に記載のように、インキ元ローラに対して遠近方向に摺動自在な第1のカバー部材と、インキと接し第1のカバー部材を覆う着脱可能な第2のカバー部材とを組み合わせた構造のものが知られている。
特許文献2記載のインキ漏れ防止のものは、インキブレードの上面に載置したマグネットシートが柔軟性を有するため、永久変形を生ぜずに密着性を高めインキの侵入を防げるが、インキ壷本体の上面と密着を保つだけの磁力を確保するために、マグネットシートを厚くする必要があり、マグネットシートの前端や左右端に生じるインキ壷本体の上面との段差部分にインキが多く残り、インキの清掃に使い勝手が悪い課題がある。
特許文献3記載のインキ漏れ防止のものは、インキと接する上側の第2のカバーの清掃は簡単で楽であるが、第1のカバーを清掃するためにインキ元ローラから離す方向に摺動すると、第1のカバーの端部に残ったインキをブレードの間に引き込む虞があり、厚みのあるカバーの前端や左右端に生じる段差部分にインキが多く残り、インキの清掃に使い勝手が悪い課題がある。
特許第4104764号公報 特許第2932328号公報 特許第3930086号公報
本発明は上記のような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、インキブレードの進退を制御する偏心輪を挟持しているリンクホルダーをインキ壷本体に固設して、偏心輪の支承位置を常に一定にすると共に、別々に設置していた零点調整装置と微調整装置とを一体とし、インキ溜まりのカバーシートを2枚重ねとして、インキブレードと接する側のカバーシートの厚さを薄くしたインキ壷装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、インキ元ローラ2と、インキ堰3A、3Bと、上部に段差部11を形成したインキ壷の本体10と、駆動力により本体10内で揺動しその揺動中心に対して偏心した偏心輪35を備えたリンク31と、該リンク31を支承し前記段差部11に載置したリンクホルダー30と、段差部11に載置し前記偏心輪35に常時当接して前後方向に移動可能なインキブレード20とを有するインキ壷装置1において、前記インキ壷本体の段差部11の内壁とリンクホルダー30の後端とを密接させて固定し、リンク31の支承位置(揺動中心C)を一定にしながら偏心輪35の偏心によってインキブレード20を移動させ零点調整を行う機能を有し、前記本体10の後部から段差部11に臨んで穿設した貫通孔60に調整棒61を挿入し、該調整棒61によって段差部11に配設したリンクホルダー30の後端部を押し、リンクホルダー30を段差部11内にて前進可能としている。
請求項1に係る発明によれば、インキ壷の本体10上部に形成した段差部11の内壁とリンクホルダー30の後端とを密接させて固定し、リンク31の揺動に対する支承位置(C)を一定にして偏心輪34の偏心具合によってインキブレード20を移動させ零点調整を行うので、従来のようにリンクホルダー30が微動して零点調整がずれてしまうことがなく、零点調整の再現性を向上させた。
請求項2に係る発明によれば、本体10の後部から段差部11に臨んで調整棒61を挿入し、その調整棒61によってリンクホルダー30を前進可能にしているので、インキブレード20が大きく磨耗してもインキブレード20を交換することなく新たにインキブレード20の位置を調整でき、且つ、リンクホルダー30も固設し直されてインキブレード20の調整が可能で零点調整の再現性も変わらない。
請求項3に係る発明によれば、リンク31の自由端に常時当接する前後進可能なプッシュロッド17に螺合したフランジ44を有するドライブシャフト部41と、該ドライブシャフト部41の後部に弾性部材49を介して前記フランジ44に端部が当接した脚部47とボス部46とを有する調整ネジ部42と、前記ドライブシャフト部41に固設しモータ51の歯車53に噛合する歯車部43とから成る調整ユニット40を本体10に設けたので、従来ドライブシャフト部41と調整ネジ部42とを夫々別に操作していたのに対し、一体化によって調整ネジ等の回転による零点調整が容易にでき、且つ、印刷中も調整ネジ部42の回転により、インキ元ローラ2の色を見ながらインキブレード20の位置調整が可能である。
請求項4と5に係る発明によれば、調整ネジ部42におけるボス部46の前面一部に印461を形成するとともに、ドライブシャフト部41に固設した歯車部43の幅をモータの歯車54の幅より2倍以上としたので、零点調整時の調整ネジ部41の回転具合を目視で確認できるとともに、回転に伴うドライブシャフト部の歯車部43が前後方向に移動しても、モータの歯車53から外れることがなくプリセットデータを基準にできて、機械による零点と電気で示す零点を一致させることができる。
請求項6に係る発明によれば、本体10上面を被覆するカバープレート4、5を上下2枚構成のシート材とし、上側のカバープレート5は下側のカバープレート4に着脱自在であって磁性が働く剛性を有する肉厚の金属板であり、下側のカバープレート4は磁性の影響の少ない柔軟な肉薄の板としたので、カバープレートの清掃時に下のカバープレート4をインキブレード20上に装着したまま洗浄可能であり、前端と両側端のインキ壷上面との段差に残るインキが薄い分少なく、また簡単に除去でき、インキブレード20間や本体内にインキを侵入させることがない。
本発明の第1実施形態に係るインキ壷装置の断面図。 図1のA矢視で、リンクホルダーとリンクの係合を示す図。 調整ネジとドライブシャフトの断面図。 調整ネジの弾性体の別の実施形態による正面図。 図4の一部断面側面図。 インキ壷のカバープレートの構成状態を示す図。 カバープレートを重ねた状態を示す図。 第2実施形態に係る段差部のリンクホルダーと調整棒とを示す図。 従来の零点調整のための作動機構を示す一部拡大図。
図1に示すインキ壷装置1は、図示しない印刷機のフレームに軸支され回転するインキ元ローラ2と、このインキ元ローラ2とほぼ同じ長さの直方体をしたインキ壷本体10と、本体10上面の両側面に配置されるインキ堰3A、3Bと、この本体10の上面を覆う2枚のカバープレート4、5とで構成されており、インキ元ローラ2で前面が、カバープレート5で底面が、またインキ堰3A、3Bで両側面が囲まれて略三角形状にインキ壷が形成され、このインキ壷内にインキが貯蔵されている。
長方形状をした本体10の上面には、壁面と底面との間が直角となった段差部11が形成され、この段差部11内に複数のインキブレード20と複数のリンクホルダー30とが収納されている。本体10の中央部分で段差部11の下方に第1の空間12が画成され、この第1の空間12内にリンク31が垂設されるとともに、戻しロッド15とプッシュロッド17とが第1の空間12内に対向して臨んでいる。また、インキ元ローラ2と反対側の本体10後方の下部に第2の空間13が画成され、この第2の空間13に臨んで、インキブレード20を微動させる調整ユニット40及び駆動ユニット50とが配設されている。
インキブレード20は磁性材料からなる直方体形状を有し、本体10の段差部11上に左右のインキ堰3A、3B間の全長に亘る箇所に多数本を隙間のない状態に並べてあり、その先端は直角に、また後端は右斜めテーパ状に傾斜して形成されている。インキブレード20の中央には長方形状の空間21が画成してあり、この空間21内の前方に一端が本体10にネジ止めされたL字状のバネ受け22が配設されている。このバネ受け22と空間21内の後方の壁との間にブレード戻しスプリング23が縮設され、このブレード戻しスプリング23によってインキブレード20を常にインキ元ローラ2から離間させる方向に付勢している。
長方形状をした磁性材料からなるリンクホルダー30は、図2の平面図のように、インキブレード20側の前部両側壁32が前方に伸ぴた断面コの字形に、そして、後部は本体10の段差部11の壁面と密接する垂直壁になっており、段差部11の壁面とその垂直壁とが当接した状態でボルト33を介して段差部11にネジ止めされ、本体10に固定されている。リンクホルダー30のコの字状をした両側壁32に穿孔した孔に支軸34が横架され、この支軸34に対して僅かに偏心した偏心輪35と、この偏心輪35を挟持する左右の保持板36とが貫装され、この偏心輪35と保持板36とで前記リンク31の上部分を構成する。そして、前記スプリング23で付勢されたインキブレード20はその後端が偏心輪35の一方の側面と常に接触しており、偏心輪35の偏心作動によって、インキブレード20は、前後方向に移動する。
偏心輪35を挟持している左右の保持板36は短冊状に形成され、その垂下した他方端は円盤状をした遊輪37の中心を挟持している。このようにリンク31は本体10内に画成された第1の空間12内に配設され、リンク31の一方端はリンクホルダー30の両側壁32に固定された支軸34に枢着され、リンク31の他方端は自由端となっており、支軸34を揺動中心Cとして揺動可能になっている。
リンク31の自由端における遊輪37周壁の左右対面に、前記戻しロッド15とプッシュロッド17とが当接している。戻しロッド15は有底筒状を呈し、第1の空間12の本体10のインキ元ローラ2側に臨んで穿設された穴に、リンク戻しスプリング16を介装して挿入してあり、このリンク戻しスプリング16の弾性力によって戻しロッド15は常にリンク31の遊輪37を戻し方向(左方)に付勢している。
プッシュロッド17は有底筒状を呈し、本体10の後方に第1の空間12に臨んで穿設された孔に配設されている。このプッシュロッド17の内側は調整ユニット40に螺設したネジと螺接されるネジ溝が螺設され、また外側は本体10に削設した溝に挿入したキー18と係合して、プッシュロッド17を回動不能で前進後進可能な状態にしている。
本体10の第2の空間13内に位置している前記調整ユニット40は、図3に示すように、ドライブシャフト部41と調整ネジ部42と歯車部43とからなる。ドライブシャフト部41は細長い丸棒状を呈し、その先端に前記ブッシュロッド17の内部に所定長さ螺入されるネジ溝が螺設され、略中央にドライブシャフト部41より径の大きな円盤状のフランジ44が形成され、本体10の後端より突出する後端部にはドライバー溝45が凹設されている。
調整ネジ部42は、一方に六角形状のボス部46と、その前方へ延在する円筒状の脚部47とからなり、中心にドライブシャフト部41の直径と略同径をした中心孔が穿設され、その孔内に前記ドライブシャフト部41の後部が挿通されている。脚部47の先端はドライブシャフト部41に形成しているフランジ44と回動可能に当接し、また、脚部47外周に螺設したネジ溝は、本体10後端から垂設した調整ネジ用ブラケット48に設けた孔内のネジ溝と螺接している。従って、六角形状のボス部46を回転することで、ブラケット48に対してドライブシャフト部41先端に螺着されたプッシュロッド17は前後方向に移動する。そして、調整ネジ用ブラケット48面とボス部46のワッシャーとの間に調整ネジ戻しスプリング49が縮設されている。
なお、図4及び図5に示すように、前記調整ネジ戻しスプリング49に代えて、脚部47の外周に螺設したネジ溝にロックナット401を皿スプリング402を介し螺着して微動を防止し、調整後の調整ネジ部42の回転を規制してもよい。この場合、調整ネジ用ブラケット48に別の孔を穿設し、L字状をした止具403を固着して、ロックナット401の平面部と止具403の底面が当接するようにしてもよい。
また、調整ネジ用ブラケット48に設けた孔と調整ネジ部42の脚部47との螺着に、例えばゆるみ止め機能のヘリサートを施して、調整後の回転を規制してもよいし、別に、調整ネジ部42にゆるみ止め剤を塗ってもよい。
更に、ボス部46前面の一部分に印461を打刻して、零点調整や微調整する際にボス部46の回転角度や戻し角度を目視可能にし、大きく動かさなくても一時的に印刷中のインキ量を簡単に調整して元の位置に戻すようにしてもよい。
歯車部43はドライブシャフト部41の先端側から挿入されて、フランジ44に片側を当接させた状態でドライブシャフト部41の丸棒部にネジで固設され、本体10の第2の空間13内に位置している。この歯車部43の幅は、後述する駆動ユニット50における第2の歯車54の幅の2倍以上となっており、ドライブシャフト部41が零点調整や微調整の燥作によって本体10内を左右方向に移動したとしても、第2の歯車54の歯間を摺動して外れることなく常に噛合している。
駆動ユニット50は本体10下部の第2の空間13に臨んで取り付けられ、モータ51とポテンショメータ52と歯車群とからなる。モータ51の軸に固設した第1の歯車53の回転を、前記ドライブシャフト部41の歯車部43に伝達する第2の歯車54及びモータ51の軸に固設した別の歯車55に噛合するポテンショメータ52用の第3の歯車56が設けられている。
図6及び図7に示すように、本体10の段差部11に配設したインキブレード20とリンクホルダー30との上面を覆う、インキが貯蔵されるインキ壷のカバープレート4、5は2枚重ねで構成されている。第1のカバープレート4は、例えば厚さ0.2mm以下の薄い磁性材料でなり、本体10上表面全体とインキブレード20の先端部分を除く上面と接している。第2のカバープレート5は、例えば厚さ1mmの磁性材料でなり、上面は貯蔵されるインキと下面は第1のカバープレート4の全面と接する。
第1のカバープレート4の大きさは幅が本体10と同じ幅で、前後の長さが後端は本体10の端部と、前端は図7に示すように、インキブレード20先端の端部より僅かに短くなるように形成されている。本体10に埋設し上部が僅かに突出したピン8にカバープレート4後部の複数個所に穿設した孔6が貫通されて、インキブレード20とリンクホルダー30とを被覆しながら本体10上面に装着されている。本体10上に載置されると第1のカバープレート4を取り外すことは殆どなく、色替えなどのインキの清掃拭きも本体10上で行える。但し、汚れにより清掃する際は、薄板のため本体10に埋設してある磁石14の磁力の影響を受けずに取り外すことができる。
第2のカバープレート5の幅は本体10と同じ長さを有し、インキ堰3A、3Bが両側の上面に載置される。第1のカバープレート4と同じく後部の複数個所に孔7が穿設され、この孔7にビン8が貫通されて、第1のカバープレート4を覆いながら本体10側へ押付けている。磁石14の磁力によって第1のカバープレート4を動かないように押付けているが、色替えなどのインキの清掃時には上に持ち上げピン8から抜いて取り外す。
以上の構成からなる第1実施形態につき、その作用を説明する
底面を第2のカバープレート5で、両側をインキ堰3A、3Bで、前方をインキ元ローラ2で囲い略三角形状にしたインキ壷の空間にインキを注入することになるが、インキ壷の本体10上に隣接して並べた複数のインキブレード20の零点位置の設定を行う。
零点調整は、まず、調整ユニット40における調整ネジ部42のボス部46を工具を用いて調整ネジ戻しスプリング49の力に抗して回転し、調整ネジ用ブラケット48のネジ溝(X)を回転して、脚部47の先端に当接しているフランジ44面にスリップしながらドライブシャフト部41を本体10側に前進させ、プッシュロッド17を押す。プッシュロッド17は本体10に嵌着したキー18によって、回転不可で前進後進可能状態となっているので、当接しているリンク31の遊輪37を前方に揺動していく。この時、常に接している遊輪37の他方の戻しロッド15におけるリンク戻しスプリング18の弾性力がリンク31の前進を妨げようとするが、ボス部46の回転力が弾性力より勝って前進する。
リンク31の自由端が図示の右方向に移動するにつれ、リンクホルダー30の支軸34に支承された偏心輪35は偏心しながら回転し、常に接しているインキブレード20の後部をブレード戻しスプリング23の力に抗しながら前進させて、インキ元ローラ2の表面に先端部を接近させる。
この時、リンクホルダー30の後端は、直角に形成した本体10の段差部11に密接した上でボルト33により本体10に固着されるので、リンク31を支承する支軸34の位置は他の部材の動きに関係なく常に一定位置となり、零点調整やインキの隙間調整における偏心輪35の偏心移行によるインキブレード20の前進及び後退の移動操作が緻密にできるようになる。
調整ユニット40によるインキブレード20の零点位置設定終了後に、インキ壷にインキを注入する。
印刷作業に於けるインキ供給量調整は、駆動ユニット50のモータ51を作動し、第2の歯車54を経由してモータ51の軸に固定した第1の歯車53の回転を、調整ユニット40における第2の空間13にある歯車部43に伝達する。歯車部43はドライブシャフト部41に固定してあるので、その回転によってドライブシャフト部41先端のネジ(Y)がプッシュロッド17を前進又は後退させ、リンク31を第1の空間12内で左右に揺動してインキブレード20の隙間を調整する。
第2の空間13にある歯車部43の幅は、第2の歯車54の幅の倍以上、好ましくは3倍としてあるので、ドライブシャフト部41の前後の移動に伴う歯車部43の移動においても、第2の歯車54の噛合位置がずれるだけで外れることがなく第2の空間13内を前後に移動でき、リンク31の自由端の揺動範囲が広く取れ、インキブレード20の移動を大きくすることができると共に、電気的な零点を保ったまま機械的な調整ができる。
印刷が終了したときやインキ色替えのときは、インキ壷の清掃を行う。清掃にはインキ壷を回動して水平状態にした後、カバープレート4、5に残ったインキを拭き取ることになる。まず、インキと接していた第2のカバープレート5の表面を溶剤で洗いながら拭き取り、磁力に抗して第2のカバープレート5を本体10から外す。本体10上に残った第1のカバープレート4の表面のインキを再び溶剤を用いて洗浄するが、第2のカバープレート5が上面を覆っていたので、隙間から回ってきた少量のインキであり汚れ度合いは少なく、且つ、第1のカバープレート4は薄い板であるので、先端や両側面における本体10上面との段差部分が小さく、段差に残ったインキを拭き取りで容易に除去でき、作業効率も向上する。
つぎに、第2の実施形態として、リンクホルダー30の位置を移動可能としたインキ壷装置につき説明するが、第1の実施形態と同じ部位については、同じ符号を付し詳細な説明を省略する。
図8に示すインキ壷は、本体10の上部にリンク31を支承したリンクホルダー30とインキブレード20が収納される段差部11が設けられ、この段差部11の後方の本体10にねじ孔60が穿設されている。このねじ孔60の中に六角形をしたボス部62と丸棒状の頸部63と脚部64とを有する調整棒61がねじ込まれる。脚部64は段差部11に臨んでおり、頸部63に螺設されたネジ溝にナット65が螺着され、このナット65は本体10の後端面に接触して調整棒61の位置決めをしている。なお、リンクホルダー30に形成したボルト孔は軸方向に長孔となっており、調整棒61の脚部64に押されて、リンクホルダー30が図面上左右に少し移動可能になる。
インキブレード20の先端がインキ元ローラ2との接触で磨耗し、調整ネジ部42が調整範囲外になったときに、調整棒61のナット65とリンクホルダー30のボルトを緩めた後、調整棒61の脚部64を押して、インキブレード20の内のブレード戻しスプリング23の弾性力に抗してリンクホルダー30をインキ元ローラ2側に移動させ、調整ネジ部42や駆動ユニット40の作動による調整可能にする。
1・・・インキ壷装置
2・・・インキ元ローラ
4・・・第1のカバープレート
5・・・第2のカバープレート
10・・・本体
11・・・段差部
15・・・戻しロッド
17・・・プッシュロッド
20・・・インキブレード
23・・・ブレード戻しスプリング
30・・・リンクホルダー
31・・・リンク
34・・・支軸
35・・・偏心輪
37・・・遊輪
40・・・調整ユニット
41・・・ドライブシャフト部
42・・・調整ネジ部
43・・・歯車部
44・・・フランジ
46・・・ボス部
47・・・脚部
50・・・駆動ユニット
51・・・モータ
53・・・第1の歯車
54・・・第2の歯車

Claims (1)

  1. インキ元ローラと、インキ堰と、上部に段差部を形成したインキ壷の本体と、駆動力により本体内で揺動しその揺動中心に対して偏心した偏心輪を備えたリンクと、該リンクを支承し前記段差部に載置したリンクホルダーと、段差部に載置し前記偏心輪に常時当接して前後方向に移動可能なインキブレードとを有するインキ壷装置において、前記インキ壷本体の段差部の内壁とリンクホルダーの後端とを密接させて固定し、リンクの支承位置を一定にしながら偏心輪の偏心によってインキブレードを移動させ零点調整を行う機能を有し、前記本体の後部から段差部に臨んで穿設した貫通孔に調整棒を挿入し、該調整棒によって段差部に配設したリンクホルダーの後端部を押し、リンクホルダーを段差部内にて前進可能としていることを特徴とするインキ壷装置。
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