JP5424668B2 - 建設機械の油圧回路 - Google Patents

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Description

本発明は、掘削作業機等、複数のアクチュエータと、該各アクチュエータを駆動するための3台の油圧ポンプを備えてなる構成を有する建設機械の油圧回路に関するもので、特に、必要に応じてアクチュエータを具備したアタッチメントを装着可能な形式の建設機械の油圧回路に関するものである。
建設機械の1つとして、たとえば、図3に示す如きミニショベルがあり、この種のミニショベルは、図3及び図4に示す如く、左側と右側の各走行装置7と8をそれぞれ独立に駆動するための図示しない個別の油圧モータの他に、旋回台4の旋回駆動用の図示しない油圧モータと、ブームスイングアクチュエータ(図示せず)に連結したシリンダ1と、ブレード(ドーザ)2に連結したブレード用シリンダ3と、アーム5の屈伸用のアームシリンダ6と、ブーム9の起伏動作用のブームシリンダ10と、バケット11の上げ下げ動作用のバケットシリンダ12のような複数の油圧アクチュエータを備えている。更に、必要に応じて装備する油圧ブレーカやその他の各種アタッチメント(図示せず)に、該アタッチメントを駆動するための所要の油圧アクチュエータが具備されていることがある。
上記のような複数の油圧アクチュエータを備えてなるミニショベルの油圧回路は、通常、図4にその一例の概略を示す如く、上記各アクチュエータに個別に対応する方向切換弁として、ブームスイングアクチュエータのシリンダ1に接続した方向切換弁(以下、ブームスイング用方向切換弁と云う)13と、ブレード用シリンダ3に接続した方向切換弁(以下、ブレード用方向切換弁と云う)14と、旋回台旋回駆動用の図示しない油圧モータに接続した方向切換弁(以下旋回用方向切換弁と云う)15と、必要に応じて装備するアタッチメントに具備されている油圧アクチュエータに接続するためのサービス(予備)用方向切換弁16と、アームシリンダ6に接続した方向切換弁17と、左側走行装置駆動用の図示しない油圧モータに接続した方向切換弁(以下、左走行装置用方向切換弁と云う)18と、右側走行装置駆動用の図示しない油圧モータに接続した方向切換弁(以下、右走行装置用方向切換弁と云う)19と、ブームシリンダ10に接続した方向切換弁(以下、ブーム用方向切換弁と云う)20と、バケットシリンダ12に接続した方向切換弁(以下、バケット用方向切換弁と云う)21とを備え、該各方向切換弁13〜21の各アクチュエータポートA1〜A7,A9,A10及びB1〜B8,B10に、前記したようにそれぞれ対応する油圧アクチュエータを接続してなる構成としてある。これにより、上記各油圧アクチュエータごとに、ポンプポートP1,P2,P3に接続してある3台のポンプ(第1〜第3ポンプ)22,23,24と、タンクポートT1,T2,T3に接続してある各タンク25,26,27(第1〜第3タンク)との接続方向及び圧油の流量をそれぞれ制御することができるようにしてあり、上記各方向切換弁13〜21の操作により、前記した各アクチュエータへの作動油(圧油)の往きと戻りの接続方向を切り換えて、該各アクチュエータをそれぞれ作動させることができるようにしてある。
上記各方向切換弁13,14,16,18,19は手動操作式(メカ式)方向切換弁としてあり、各方向切換弁15,17,20,21はパイロット式(リモコン操作式)方向切換弁としてある(たとえば、引用文献1参照)。
なお、図4に示す油圧回路は、上記各ポンプ22,23,24と接続された第1、第2、第3の3つの回路a,b,cを備えた構成としてある。
上記第1の回路aは、第1ポンプ22からポンプポートP1を通じて圧油が供給される第1アンロード通路28を備え、該第1アンロード通路28に、上流側より順に右走行装置用方向切換弁19と、ブーム用方向切換弁20と、バケット用方向切換弁21を備えた構成としてある。
上記第2の回路bは、第2ポンプ23からポンプポートP2を通じて圧油が供給される第2アンロード通路29を備え、該第2アンロード通路29に、上流側より順に左走行装置用方向切換弁18と、アーム用方向切換弁17と、サービス用方向切換弁16を備えた構成としてある。
更に、上記第1ポンプ22及び第2ポンプ23と、第1の回路a及び第2の回路bの間には、図示しない安全レバーの操作に応じて作動するパイロット作動式の供給切換弁30が設けてあり、運転停止時は、上記図示しない安全レバーを停止位置にすると、上記供給切換弁30がアンロード位置30aに切換えられることで、上記第1と第2の各ポンプ22と23が、上記各タンク25,26,27が接続してあるタンク通路33に、通路31と32を介してそれぞれ連通されるようにしてあり、これにより、上記第1と第2の各回路aとbへの作動油の供給が共に停止されるようにしてある。一方、運転時は、上記図示しない安全レバーを停止位置から運転位置に操作して、上記供給切換弁30を作業位置30bに切換えると、上記第1と第2の各ポンプ22と23からの作動油を、該供給切換弁30を経て上記第1と第2の各回路aとbへそれぞれ供給することができるようにしてある。これにより、運転停止期間中に、不測の事態により、上記第1の回路aに設けてある手動操作式の右走行装置用方向切換弁19や、上記第2の回路bに設けてある手動操作式の左走行装置用方向切換弁18及びサービス用方向切換弁16が万一切換え操作されたとしても、左右の各走行装置7,8(図3参照)や、上記サービス用方向切換弁16に接続してある図示しないアタッチメントが不意に動く虞を未然に防止できるようにしてある。
上記第3の回路cは、第3ポンプ24からポンプポートP3を通じて圧油が供給される供給通路34の下流側に、第3アンロード通路35が接続してあり、且つ該第3アンロード通路35に、ブームスイング用方向切換弁13と、ブレード用方向切換弁14と、旋回用方向切換弁15を上流側より順に備えた構成としてある。更に、上記ブレード用方向切換弁14と旋回用方向切換弁15には、上記供給通路34より分岐させた通路36,37もそれぞれ接続してある。上記第3アンロード通路35における上記旋回用方向切換弁15よりも下流側は、図5に示すように、後述する合流弁38の第1の入口ポート40に接続してある。
ところで、上記左右の各走行装置用方向切換弁18,19の中立位置から前進側又は後進側の走行位置への切換操作により左右の走行装置7,8(図3参照)を、前進側又は後進側の同一方向あるいは互いに対向する方向に同時に駆動させていると、上記第1ポンプ22より供給される作動油は上記第1の回路aの最上流側に設けてある右走行装置用方向切換弁19を経て右側走行装置8(図3参照)の図示しない油圧モータへ供給され、同様に、上記第2ポンプより供給される作動油は上記第2の回路bの最上流側に設けてある左走行装置用方向切換弁18を経て左側走行装置7(図3参照)の図示しない油圧モータへ供給されるようになる。そのため、上記第1の回路a及び第2の回路bに設けてある他の方向切換弁20と21及び17と16には、上記第1及び第2の各ポンプ22,23からの作動油が供給されなくなってしまう。
しかし、作業内容や作業効率の面では、上記のように左右の走行装置7,8(図3参照)を同時に駆動している状態であっても、ブーム9やバケット11やアーム5(図3参照)を作動させることが望まれる場合がある。
そこで、上記油圧回路には、図4及び図5に示すように、左右の走行装置7,8(図3参照)の同時駆動時に、上記第3ポンプ24より第3の回路cに供給される作動油を、上記第1の回路aに設けてあるブーム用方向切換弁20やバケット用方向切換弁21、及び、上記第2の回路bに設けてあるアーム用方向切換弁17へ導くことができるようにするための機能を備えた合流弁38を設けるようにしてある。
又、上記第3の回路cに設けてあるブームスイング用方向切換弁13と、ブレード用方向切換弁14が手動操作式としてあることに鑑みて、上記合流弁38には、運転停止期間中に不測の事態により、上記手動操作式の各方向切換弁13や14が万一切換え操作されたとしても、ブームスイングアクチュエータやブレード2(図3参照)が不意に動く虞を未然に防止できるようにするための上記第3の回路cのアンロード機能を併せて備えるようにしてある。
以上の機能を得るために、上記合流弁38は、アンロード位置39aと作業位置39bと走行位置(走独位置)39cを順に備えた3位置弁としてある。
上記合流弁38には、前記した図示しない安全レバーの停止位置から運転位置への操作に伴いパイロット圧が立つようにしてあるパイロットライン46が接続してあり、上記図示しない安全レバーを停止位置から運転位置に切換えると、上記アンロード位置39aから作業位置39bへの切換えが行われるようにしてある。更に、上記合流弁38には、図4に示すように、上記左右の各走行装置用方向切換弁18と19の各サブバルブ、及び、上記ブーム用方向切換弁20とバケット用方向切換弁21とアーム用方向切換弁17の各サブバルブに接続された走行信号ライン47も接続してあり、上記左右の走行装置用方向切換弁18及び19の双方が共に前進側又は後進側の走行位置に切換えられた状態で、且つ上記ブーム用方向切換弁20とバケット用方向切換弁21とアーム用方向切換弁17のうちの少なくとも1つが中立位置から動作位置に切換えられるときに上記走行信号ライン47に立つパイロット圧で、上記作業位置39bから走行位置39cへの切換えが行われるようにしてある。
更に、上記合流弁38は、2つの入口ポート40,41と、4つの出口ポート42,43,44,45を備えてなる構成としてあり、第1の入口ポート40には、上記したように第3の回路cの第3アンロード通路35の下流側が接続してある。
又、上記第2の入口ポート41には、上記第3の回路cの供給通路34の途中位置より分岐させてリリーフ弁49を経て上記タンク通路33へ至るように設けた通路48の上記リリーフ弁49よりも上流側位置が、供給通路50を介して接続してある。
上記合流弁38の第1の出口ポート42には、チェック弁51を介して第1合流通路52の一端側が接続してある。且つ該第1合流通路52の他端側は、上記第1の回路aにおけるブーム用方向切換弁20とバケット用方向切換弁21に、それぞれ通路53,54を介して接続してある。上記通路54には途中に絞り55が設けてあり、バケット用方向切換弁21よりもブーム用方向切換弁20へ優先的に作動油を供給できるようにしてある。
又、上記第2の出口ポート43は、チェック弁56と通路57を介して、上記第2の回路bの第2アンロード通路29におけるサービス用方向切換弁16の直ぐ上流側位置に連通させてある。
上記第3の出口ポート44には、第2合流通路58の一端側が接続してあり、且つ該第2合流通路58の他端側は、上記第2の回路bにおけるアーム用方向切換弁17に連通させてある。更に、上記第2合流通路58は、上記第2アンロード通路29にも接続してある。
上記第4の出口ポート45には、排出通路59を介して上記タンク通路33が接続してある。
更に、上記合流弁38は、アンロード位置39aでは、上記第1と第2の各入口ポート40と41、及び、上記第1と第2と第3の各出口ポート42と43と44が、すべて第4の出口ポート45に連通されるようにしてある。又、作業位置39bでは、上記第1の入口ポート40と、第1、第2、第4の各出口ポート42,43,45が相互に連通され、上記第2の入口ポート41と第3の出口ポート44は遮断されるようにしてある。更に、走行位置39cでは、上記第1の入口ポート40に、第1及び第3の各出口ポート42及び44が連通され、第2の入口ポート41と、第2及び第4の各出口ポート43及び45が遮断されるようにしてある。
したがって、以上の構成としてある合流弁38によれば、作業停止中は前記した図示しない安全レバーにより該合流弁38をアンロード位置39aに切換えておくと、上記第3ポンプ24よりポンプポートP3を経て第3の回路cへ供給される作動油を、供給通路34の途中位置より分岐させた通路48と、該通路48より更に分岐させた供給通路50を経て上記合流弁38の第2の入口ポート41へ導いた後、該合流弁38の第4の出口ポート45と排出通路59を経てタンク通路33へ排出できるようになる。よって、この状態では、上記第3の回路cの各方向切換弁13,14,15に対し油圧の供給が行われないため、手動操作式としてあるブームスイング用方向切換弁13やブレード用方向切換弁14が、不測の事態で万一切換え操作されたとしても、ブームスイングアクチュエータやブレード2(図3参照)が不意に動く虞を解消できるようにしてある。
通常運転を行う場合は、上記図示しない安全レバーの操作により上記合流弁38を作業位置39bに切換えるようにする。これにより、該合流弁38の第2の入口ポート41が遮断されるため、上記第3ポンプ24から、上記第3の回路cの供給通路34及び第3アンロード通路35を経て該第3の回路cの各方向切換弁13と14と15に対して油圧の供給が行われるようになるため、該各方向切換弁13と14と15の個別の切換操作に応じて、ブームスイングアクチュエータとブレード2と旋回台4(図3参照)の動作をそれぞれ行わせることができるようにしてある。なお、上記第3アンロード通路35を通過した後に上記合流弁38の第1の入口ポート40まで導かれた作動油は、第4の出口ポート45より排出通路59を経てタンク通路33へ排出されるようにしてある。
上記通常運転状態において、左右の各走行装置用方向切換弁18,19を共に走行位置に切換えて、左右両側の走行装置7,8(図3参照)を共に駆動すると同時に、上記ブーム用方向切換弁20、バケット用方向切換弁21、アーム用方向切換弁17の少なくとも1つを切換え操作することで、上記走行信号ライン47に立つパイロット圧で上記合流弁38を走行位置39cへ切換えると、上記第3アンロード通路35を通過した後に上記合流弁38の第1の入口ポート40まで導かれた作動油を、該合流弁38の第1の出口ポート42より上記第1合流通路52を経てブーム用方向切換弁20とバケット用方向切換弁21へ、又、第3の出口ポート44より上記第2合流通路58を経てアーム用方向切換弁17へ、それぞれ供給できるようになるため、上記ブーム用方向切換弁20、バケット用方向切換弁21、アーム用方向切換弁17のうちの切換え操作した方向切換弁へ、上記第3ポンプ24からの作動油を導いて、ブーム9やバケット11やアーム5(図3参照)を、それぞれ対応する方向切換弁20,21,17の切換え操作に応じて作動させることができるようにしてある。
なお、60,61,62,63,64,65,67,68は上記各方向切換弁13,14,15,16,17,18,19,20,21とタンク通路33をそれぞれ繋ぐ排出通路である。
ところで、上記図4に示した油圧回路及び図5に示した合流弁38では、第2の回路bに設けてあるサービス用の方向切換弁16に第2ポンプ23からのみ作動油を供給するサービス単流形式としてあるため、該サービス用方向切換弁16のアクチュエータポート(サービスポート)A4,B4に接続して使用するアタッチメントとして、該アタッチメント自体の油圧アクチュエータを少ない作動油量、あるいは、比較的小さい油圧で正確に動かす必要があるような形式のものを使用する場合に適している。
しかし、アタッチメントとして、たとえば、図示しないブレーカを装着して用いる場合は、ブレーカによる打撃を短い時間間隔で数多く行わせるためには該ブレーカに具備されている油圧アクチュエータへ供給する作動油の流量を多くすることが必要とされる。
そこで、上記ブレーカ等、比較的多くの作動油を供給する必要があるアタッチメントを使用するための油圧回路構成として、図6及び図7にその一例の概要を示す如きサービス合流形式の油圧回路構成もある。
すなわち、図6及び図7の油圧回路は、図4及び図5に示したと同様の油圧回路構成において、合流弁38を、作業位置39bで、第1の入口ポート40と、第1、第2、第4の各出口ポート42,43,45が連通され、且つ第2の入口ポート41と第3の出口ポート44がそれぞれ遮断されるようにした構成に代えて、作業位置39bで、第1の入口ポート40が第2の出口ポート43に連通されると共に、第1の出口ポート40と第4の出口ポート45が互いに連通され、且つ上記合流弁38と同様に第2の入口ポート41と第3の出口ポート44がそれぞれ遮断されるようにした構成の合流弁38Aとするようにしてある。
その他の構成は図4及び図5に示したものと同様であり、同一のものには同一の符号が付してある。
上記構成としてある合流弁38Aを備えたサービス合流形式の油圧回路によれば、通常運転を行う場合に、図4及び図5に示したものと同様にして図示しない安全レバーの操作により上記合流弁38Aをアンロード位置39aから作業位置39bに切換えると、該合流弁38Aの第2の入口ポート41が遮断されるようになることに伴って、第3ポンプ24から第3の回路cの供給通路34及び第3アンロード通路35への作動油の供給が行われて、該第3の回路cの各方向切換弁13,14,15の個別の切換操作に応じて、ブームスイングアクチュエータ、ブレード2、旋回台4(図3参照)をそれぞれ動作させることが可能となる。
その後、上記第3アンロード通路35を通過した後に上記合流弁38Aの第1の入口ポート40まで導かれた作動油は、該合流弁38Aの第2の出口ポート43よりチェック弁56と通路57を介して上記第2の回路bのアンロード通路29におけるサービス用方向切換弁16の直ぐ上流側位置へ導かれるようになることから、上記サービス用方向切換弁16には、上記第2ポンプ23より第2の回路bを経て供給される作動油に加えて、上記第3ポンプ24より上記合流弁38Aを経た作動油も供給することができるようにしてある。したがって、アーム5(図3参照)を駆動するために上記アーム用方向切換弁17を切換操作しても、上記サービス用方向切換弁16へ多くの作動油を供給することができて、該サービス用方向切換弁16に接続して使用するアタッチメントが、ブレーカ等、アタッチメント自体に具備した油圧アクチュエータの駆動に多くの作動油の流量を必要とする形式のものであっても、該アタッチメントを効率よく動作させることができるようにしてある。
特許第4118893号公報
ところが、ミニショベルの油圧回路として従来用いられている上記図4及び図5に示した油圧回路、及び、図6及び図7に示した油圧回路では、いずれも合流弁38,38Aが3位置弁としてあり、且つ該合流弁38,38Aに、手動操作式としてあるブームスイング用方向切換弁13とブレード用方向切換弁14の運転停止中の不意の動作を未然に防止する機能を担保するためのアンロード位置39aと、左右の走行装置7,8(図3参照)が共に走行状態のときに第3ポンプ24より供給される作動油をブーム用方向切換弁20やバケット用方向切換弁21やアーム用方向切換弁17へ導くことができるようにするための走行位置39cが設けてあるため、3位置弁の構造上、作業位置39bでは、弁内に、上記図4及び図5に示した如きサービス単流形式の油圧回路を形成するための流路、又は、図6及び図7に示したサービス合流形式の油圧回路を形成するための流路のいずれか一方を択一的に設けなければならない。
そのため、従来は、上記図4及び図5に示した如きサービス単流形式の油圧回路を構成するための合流弁38と、図6及び図7に示したサービス合流形式の油圧回路を構成するための合流弁38Aの2種類の合流弁を製造しておき、ユーザー(使用者)がサービス用方向切換弁16のアクチュエータポート(サービスポート)A4,B4に接続して使用を予定しているアタッチメントが、該アタッチメント自体に具備した油圧アクチュエータを少ない作動油量、あるいは、比較的小さい油圧で正確に動かす必要があるような形式のものか、又は、該アタッチメントに具備した油圧アクチュエータに比較的多量の作動油の供給を必要とする形式のものであるかに応じて、上記いずれか一方の合流弁38,38Aを組み込んだ油圧回路を構成してミニショベルに搭載する必要が生じていた。
したがって、上記2種類の合流弁38と38Aを製造するために要する部品の管理、調達の面で煩雑性が高いというのが実状である。
しかも、上記のようにサービス単流形式用の合流弁38、又は、サービス合流形式用の合流弁38Aのいずれかを組み込んでなる油圧回路を採用したミニショベルを一旦製造してしまうと、途中でサービス単流形式からサービス合流形式へ、あるいは、サービス合流形式からサービス単流形式へ油圧回路の形式を変更することは難しいため、サービス用方向切換弁16に接続して使用するアタッチメントの種類が制限されているのが実状である。
なお、3位置弁に代えて4位置弁を用いるようにすれば、アンロード位置と走行位置の他に、サービス単流形式の油圧回路を形成させるための作業位置と、サービス合流形式の油圧回路を形成させるための作業位置とを設けることは可能になると考えられるが、4位置弁は、3位置弁に比して構造が複雑化すると共にサイズが大型化してしまうという問題が生じる。
そこで、本発明は、サービス用方向切換弁に接続して用いるアタッチメントに応じてサービス単流形式とサービス合流形式の油圧回路を3位置弁の合流弁で自在に切換えることができる建設機械の油圧回路を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に対応して、左右の走行装置と旋回台とを備える建設機械に3台の油圧ポンプを設けて、第1ポンプより作動油が供給される第1の回路に、左右いずれか一方の走行装置用の方向切換弁と、上記建設機械のアクチュエータ用方向切換弁を上流側より順に備え、第2ポンプより作動油が供給される第2の回路に、左右いずれか他方の走行装置用の方向切換弁と、上記建設機械の別のアクチュエータ用方向切換弁と、サービス用方向切換弁を上流側より順に備え、第3ポンプより作動油が供給される第3の回路に、旋回台のアクチュエータ用の旋回用方向切換弁と、更に別のアクチュエータ用方向切換弁を備えてなる建設機械の油圧回路において、上記第3の回路におけるアクチュエータ用方向切換弁をパイロット式の方向切換弁とすると共に、上記第3ポンプより上記旋回用方向切換弁及び上記パイロット式のアクチュエータ用方向切換弁に対して油圧の供給を行いつつ第3の回路を通過した作動油をタンク側へ排出させる通路へ導くようにしてあるサービス単流回路形成位置と、上記第3の回路を通過した作動油を上記第2の回路におけるサービス用方向切換弁の直ぐ上流側位置へ供給するための通路へ導くようにしてあるサービス合流回路形成位置と、上記左右の走行装置用方向切換弁が共に走行位置に切りかえられた状態で且つ上記第1の回路と第2の回路の各アクチュエータ用方向切換弁の少なくとも1つの切換え操作に伴い上記第3の回路を通過した作動油を上記第1の回路と第2の回路の各アクチュエータ用方向切換弁に供給するための通路へ導くようにしてある走行位置とを有する合流弁を備えてなる構成とする。
又、上記構成において、建設機械を、ブームを備えてなる建設機械とすると共に、上記ブーム用の方向切換弁を、第1の回路又は第2の回路のいずれかにアクチュエータ用方向切換弁として設け、且つ合流弁が、サービス合流回路形成位置で、第3ポンプより第3の回路へ供給される作動油の一部を、絞りを設けた流路を介して上記ブーム用方向切換弁へ供給するための通路へ導く機能を備えるようにした構成とする。
更に、上記各構成において、合流弁のサービス単流回路形成位置とサービス合流回路形成位置との切換えを、オペレータ操作型のサービス用スイッチバルブで切換えられるようにした構成とする。
本発明の建設機械の油圧回路によれば、以下のような優れた効果を発揮する。
(1)
左右の走行装置と旋回台とを備える建設機械に3台の油圧ポンプを設けて、第1ポンプより作動油が供給される第1の回路に、左右いずれか一方の走行装置用の方向切換弁と、上記建設機械のアクチュエータ用方向切換弁を上流側より順に備え、第2ポンプより作動油が供給される第2の回路に、左右いずれか他方の走行装置用の方向切換弁と、上記建設機械の別のアクチュエータ用方向切換弁と、サービス用方向切換弁を上流側より順に備え、第3ポンプより作動油が供給される第3の回路に、旋回台のアクチュエータ用の旋回用方向切換弁と、更に別のアクチュエータ用方向切換弁を備えてなる建設機械の油圧回路において、上記第3の回路におけるアクチュエータ用方向切換弁をパイロット式の方向切換弁とすると共に、上記第3ポンプより上記旋回用方向切換弁及び上記パイロット式のアクチュエータ用方向切換弁に対して油圧の供給を行いつつ第3の回路を通過した作動油をタンク側へ排出させる通路へ導くようにしてあるサービス単流回路形成位置と、上記第3の回路を通過した作動油を上記第2の回路におけるサービス用方向切換弁の直ぐ上流側位置へ供給するための通路へ導くようにしてあるサービス合流回路形成位置と、上記左右の走行装置用方向切換弁が共に走行位置に切りかえられた状態で且つ上記第1の回路と第2の回路の各アクチュエータ用方向切換弁の少なくとも1つの切換え操作に伴い上記第3の回路を通過した作動油を上記第1の回路と第2の回路の各アクチュエータ用方向切換弁に供給するための通路へ導くようにしてある走行位置とを有する合流弁を備えてなる構成としてあるので、合流弁の切換え操作により、サービス用方向切換弁に第2ポンプのみから作動油を供給するサービス単流形式の油圧回路構成と、サービス用方向切換弁に第2ポンプに加えて第3ポンプからも作動油を供給するサービス合流形式の油圧回路構成を自在に切換えることができる。
(2)よって、上記サービス用方向切換弁に接続して用いるアタッチメントの形式に依存することなく、合流弁は一種類でよいため、従来要していたサービス単流形式の油圧回路を構成するためと、サービス合流形式の油圧回路を構成するための2種類の合流弁を製造したり、用意する必要をなくすことができるため、部品の管理、調達をより容易なものとすることが可能となる。
(3)しかも、上記サービス用方向切換弁に接続して用いるアタッチメントを、自在に変更することが可能になる。
(4)建設機械を、ブームを備えてなる建設機械とすると共に、上記ブーム用の方向切換弁を、第1の回路又は第2の回路のいずれかにアクチュエータ用方向切換弁として設け、且つ合流弁が、サービス合流回路形成位置で、第3ポンプより第3の回路へ供給される作動油の一部を、絞りを設けた流路を介して上記ブーム用方向切換弁へ供給するための通路へ導く機能を備えるようにした構成とすることにより、旋回台を旋回させるときに、第3ポンプより第3の回路へ供給される作動油のうち、旋回用方向切換弁より旋回台のアクチュエータへ供給させる作動油の余剰分を、合流弁を介してブーム用方向切換弁へ供給することができるため、旋回台の旋回加速時に、ブームの上げ動作を増速して行わせることが可能になる。
(5)合流弁のサービス単流回路形成位置とサービス合流回路形成位置との切換えを、オペレータ操作型のサービス用スイッチバルブで切換えられるようにした構成とすることにより、サービス用方向切換弁に接続して用いるアタッチメントが、多くの作動油の流量を必要とする形式か否かに応じて、オペレータが、サービス単流形式の油圧回路と、サービス合流形式の油圧回路を自在に切換えて使用することが可能になる。
本発明の建設機械の油圧回路の実施の一形態の概要を示す図である。 図1の油圧回路の合流弁の部分を拡大して示す図である。 左右の走行装置と旋回台に加えて複数のアクチュエータを備えてなる建設機械の一例として、ミニショベルを示す概略斜視図である。 図3のミニショベルの油圧回路の一例として、サービス単流形式の油圧回路を示す概要図である。 図4の油圧回路の合流弁の部分を拡大して示す図である。 図3のミニショベルの油圧回路の別の例として、サービス合流形式の油圧回路を示す概要図である。 図6の油圧回路の合流弁の部分を拡大して示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
図1及び図2は本発明の建設機械の油圧回路の実施の一形態を示すもので、以下のような構成としてある。
すなわち、図3及び図4に示した油圧回路と同様の構成において、合流弁38を、アンロード位置39aと、作業位置39bと、走行位置39cとを備えた3位置弁とする構成に代えて、サービス単流回路形成位置70aと、サービス合流回路形成位置70bと、走行位置70cとを備えてなる3位置弁の合流弁69としてなる構成とする。
上記合流弁69は、図4及び図5に示した合流弁38と同様に、2つの入口ポート40,41と4つの出口ポート42,43,44,45を備えて、第1の入口ポート40には、第3の回路cの第3のアンロード通路35の下流側が接続してあり、又、第2の入口ポート41には、第3の回路cの供給通路34より分岐させた通路48が供給通路50を介し接続してある。更に、第1の出口ポート42には、チェック弁51、第1合流通路52、通路53,54を介して、第1の回路aのブーム用方向切換弁20とバケット用方向切換弁21が接続してあり、第2の出口ポート43は、チェック弁56と通路57を介して第2の回路bにおけるサービス用方向切換弁16の直ぐ上流側位置が連通させてあり、第3の出口ポート44には、第2合流通路58が接続してあり、第4の出口ポート45には、排出通路59を介しタンク通路33が接続してある。
詳述すると、上記合流弁69は、サービス単流回路形成位置70aのときに、上記第1の入口ポート40が、第2の出口ポート43と共に第4の出口ポート45に連通されるようにしてあり、且つ上記第2の入口ポート41と第1の出口ポート42と第3の出口ポート44がそれぞれ遮断されるようにしてある。これにより、上記第3ポンプ24より第3の回路cへ供給され、供給通路34と第3アンロード通路35を通過した後に上記合流弁69の第1の入口ポート40まで導かれる作動油は、該合流弁69の第4の出口ポート45より排出通路59を経てタンク通路33へ排出されるようになることから、第2の回路bに設けてあるサービス用方向切換弁16に対しては、第2ポンプ23より上記第2の回路bへ供給する作動油のみが導かれるようにしてある。
又、上記合流弁69がサービス合流回路形成位置70bのときには、第1の入口ポート40が第2の出口ポート43に連通されるようにしてある。更に、第2の入口ポート41が第1の出口ポート42に中立絞り72を備えた弁内の流路71を介して連通されるようにしてある。残る第3の出口ポート44と、第4の出口ポート45はそれぞれ遮断されるようにしてある。これにより、上記と同様に、第3ポンプ24より第3の回路cへ供給され、供給通路34とアンロード通路35を通過した後に上記合流弁69の第1の入口ポート40まで導かれた作動油は、該合流弁69の第2の出口ポート43より、チェック弁56と通路57を経て、第2の回路bにおけるサービス用方向切換弁16の直ぐ上流側位置へ導かれるようになるため、該サービス用方向切換弁16に対し、第2ポンプ23より第2の回路bを経て供給される作動油に加えて、上記第3ポンプ24より第3の回路cと上記合流弁69を経て上記第2の回路bの所定個所へ導かれる作動油も併せて供給できるようにしてある。
更に、上記サービス合流回路形成位置70bでは、上記第3ポンプ24より第3の回路cへ供給される作動油の一部が、供給通路34より通路48と供給通路50を経て上記合流弁38の第2の入口ポート41へ導かれ、この作動油が、上記弁内の流路71を経て第1の出口ポート42へ導かれることで、該第1の出口ポート42より第1合流通路52を通して第1の回路aのブーム用方向切換弁20とバケット用方向切換弁21へ供給することができるようにしてあり、この際、上記弁内の流路71に設けてある中立絞り72により該流路71を通る作動油を制限することで、上記第3ポンプ24より第3の回路cの供給通路34と第3アンロード通路35へ供給される作動油に、該第3の回路cに設けてある各方向切換弁13,14,15にそれぞれ対応する油圧アクチュエータを作動させるために必要とされる所要の油圧を確保することができるようにしてある。
したがって、一般に、ミニショベルで作業を行う場合、たとえば、土砂をダンプ車に積み込む作業等では、旋回台4(図3参照)を旋回させながらブーム9(図3参照)の上げ動作を行わせることが多いが、このような場合に、上記合流弁69をサービス合流回路形成位置70bに切換えておくことで、上記第3ポンプ24より第3の回路cの供給通路34及び第3アンロード通路35へ供給される作動油を、旋回用方向切換弁15の切換えにより旋回台4(図3参照)の図示しない旋回駆動用の油圧モータへ供給して該旋回台4を旋回加速させるときに、上記第3ポンプ24より第3の回路cへ供給される作動油の余剰分を、上記供給通路34より通路48、供給通路50、合流弁69の第1の入口ポート40と絞り72付き流路71と第1の出口ポート42、第1合流通路52、通路53を経てブーム用方向切換弁20へ導いて、該ブーム用方向切換弁20をブーム上げ側に切換えるときに、第2ポンプ23より供給される作動油と併せてブームシリンダ10へ供給できるため、ブーム9(図3参照)の上げ動作を増速させることができるようにしてある。
上記合流弁69が走行位置70cの場合は、図4及び図5に示した合流弁38と同様に、上記第1の入口ポート40に、第1及び第3の各出口ポート42及び44が連通され、第2の入口ポート41と、第2及び第4の各出口ポート43及び45が遮断されるようにしてある。
更に、上記合流弁69は、サービス単流回路形成位置70aをノーマルとしてある。又、上記サービス単流回路形成位置70aよりサービス合流回路形成位置70bへの切換えを行うためのパイロットポートには、外部ソレノイドバルブ73を備えたパイロットライン74を介してシャトル弁75の出力ポートが接続してあり、該シャトル弁75の一方の入力ポートには、ブレーカ用のペダルスイッチのような、上記サービス用方向切換弁16を操作するためのサービス用スイッチバルブ76が接続してある。更に、上記シャトル弁75の他方の入力ポートには、上記ブーム用方向切換弁20の切換え操作するためのブーム操作レバー77(他の油圧アクチュエータの操作レバーを兼用していてもよい)をブーム上げ方向に操作するときに所要のパイロット圧が立つブーム上げ信号ライン78が接続してある。これにより、上記外部ソレノイドバルブ73をオン位置73aに切換えた状態で、上記サービス用方向切換弁16を操作するためのサービス用スイッチバルブ76を操作するか、又は、ブーム操作レバー77をブーム上げ方向に操作すると、上記合流弁69がサービス合流回路形成位置70bに切換えられるようにしてある。
更に、上記合流弁69には、図4及び図5に示した走行信号ライン47と同様の走行信号ライン47が接続してあり、左右の各走行装置用方向切換弁18,19を共に走行位置に切換えて、左右両側の走行装置7,8(図3参照)を共に駆動すると同時に、上記ブーム用方向切換弁20、バケット用方向切換弁21、アーム用方向切換弁17の少なくとも1つを切換え操作することで上記走行信号ライン47に立つパイロット圧で、該合流弁69が走行位置70cに切換えられるようにしてある。
なお、上記合流弁69にはアンロード位置を設けないため、ブームスイング用方向切換弁13及びブレード用方向切換弁14は、共にパイロット式の方向切換弁とすることで、運転停止期間中に不測の事態により、上記各方向切換弁13や14が万一切換え操作されたとしても、ブームスイングアクチュエータやブレード2(図3参照)が不意に動く虞を未然に防止できるようにしてある。
更に、左右の各走行装置用方向切換弁18,19もパイロット式の方向切換弁とすることで、図4に示した如き供給切換弁30を省略した構成としてある。
その他の構成は図4及び図5に示したものと同様であり、同一のものには同一の符号が付してある。
以上の構成としてある本発明の建設機械の油圧回路によれば、上記外部ソレノイドバルブ73を図1に示すようなオフ位置73bにした状態では、合流弁69はサービス単流回路形成位置70aとされる。よって、この状態では、該合流弁69の第2の入口ポート41が遮断されることに伴い、第3ポンプ24より供給される作動油は、第3の回路cの供給通路34へ導かれる。その後、第3アンロード通路35を通過した作動油は、合流弁69の第1の入口ポート40より第4の出口ポート45へ導かれ、排出通路59を経てタンク通路33へ導かれるようになる。このため、サービス用方向切換弁16には、第2ポンプ23より第2の回路bへ供給される作動油のみが導かれるようになることから、該サービス用方向切換弁16のアクチュエータポートA4,B4に接続して使用する図示しないアタッチメントとして、該アタッチメント自体の油圧アクチュエータを少ない作動油量、あるいは、比較的小さい油圧で正確に動かす必要があるような形式のものを使用する場合に適した油圧回路構成とすることができる。
一方、上記外部ソレノイドバルブ73をオン位置73aに切換えた状態にて、サービス用スイッチバルブ76を操作すると、パイロットライン74に立つパイロット圧で、上記合流弁69がサービス合流回路形成位置70bに切換えられる。これにより、上記第3ポンプ24より第3の回路cへ供給された後、第3アンロード通路35を通過した後の作動油が、チェック弁56と通路57を介して第2の回路bの第2アンロード通路29におけるサービス用方向切換弁16の直ぐ上流側位置へ導かれるため、上記サービス用方向切換弁16に対しては、上記第2のポンプ23と第3のポンプ24より導かれた作動油が併せて供給されるようになる。よって、上記サービス用方向切換弁16に接続して用いる所要のアタッチメントとして、該アタッチメント自体の油圧アクチュエータの駆動に比較的多量の作動油を必要とする形式のアタッチメントを使用する場合に適した油圧回路構成とすることができる。
又、上記外部ソレノイドバルブ73をオン位置73aに切換えた状態で、ブーム操作レバー77をブーム上げ方向に操作しても、パイロットライン74に立つパイロット圧で、上記合流弁69をサービス合流回路形成位置70bに切換えることができ、これにより、上記第3ポンプ24より第3の回路cの供給通路34へ供給される作動油の一部を、上記合流弁69の第2の入口ポート41より、弁内の流路71と、第1の出口ポート42に接続してある第1合流通路52と通路53を通してブーム用方向切換弁20へ導くことで、該ブーム用方向切換弁20に対し、第1ポンプ22より第1の回路aへ供給される作動油に加えて、上記第3ポンプ24より供給される作動油も併せて導くことができるため、ブームシリンダ10によるブーム9(図3参照)の上げ側へ動作を増速させることができるようになる。
上記合流弁69がサービス単流回路形成位置70a、又は、サービス合流回路形成位置70bのいずれの位置にあっても、左右の各走行装置用方向切換弁18,19を共に走行位置に切換えて、左右両側の走行装置7,8(図3参照)を共に駆動すると同時に、上記ブーム用方向切換弁20、バケット用方向切換弁21、アーム用方向切換弁17の少なくとも1つを切換え操作すると、上記合流弁69が走行位置70cに切換えられる。これにより、図4及び図5に示した合流弁38が走行位置39cに切換えられた場合と同様に、上記第3ポンプ24より第3の回路cへ供給され、第3アンロード通路35を通過した後に上記合流弁69の第1の入口ポート40まで導かれる作動油が、該合流弁69の第1の出口ポート42より上記第1合流通路52を経てブーム用方向切換弁20とバケット用方向切換弁21へ、又、第3の出口ポート44より上記第2合流通路58を経てアーム用方向切換弁17へ、それぞれ供給されるようになる。よって、この場合は、上記ブーム用方向切換弁20、バケット用方向切換弁21、アーム用方向切換弁17のうちの切換え操作した方向切換弁へ、上記第3ポンプ24からの作動油が導かれて、ブーム9やバケット11やアーム5(図3参照)が、それぞれ対応する方向切換弁20,21,17の切換え操作に応じて作動されるようになる。
このように、本発明の建設機械の油圧回路によれば、1つの合流弁69の切換え操作により、サービス単流形式の油圧回路構成と、サービス合流形式の油圧回路構成を自在に切換えることができる。このため、サービス用方向切換弁16のアクチュエータポート(サービスポート)A4,B4に接続して用いるアタッチメントの形式に依存することなく、1つの形式の合流弁69を用いて建設機械の油圧回路を構成することができるため、従来のサービス単流形式の油圧回路を構成するためと、サービス合流形式の油圧回路を構成するための2種類の合流弁を製造したり、用意しておく必要がないため、部品の管理、調達をより容易なものとすることができる。
しかも、上記サービス用方向切換弁16のアクチュエータポート(サービスポート)A4,B4に接続して用いるアタッチメントを、形式を気にすることなく自在に変更することが可能になる。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、第1の回路aと第2の回路bにおける左側と右側の走行装置用方向切換弁18と19を入れ替えた構成としてもよい。
左右の走行装置7,8と旋回台4を備え、且つ3台の油圧ポンプ22,23,24を備えて、1つの油圧ポンプ22より作動油が供給される第1の回路aに、左右いずれか一方の走行装置用の方向切換弁18又は19と所要のアクチュエータ用の方向切換弁を上流側より順に備え、別のポンプ23より作動油が供給される第2の回路bに、左右いずれか他方の走行装置用の方向切換弁19又は18と、別の所要のアクチュエータ用の方向切換弁と、サービス用方向切換弁16を上流側より順に備え、更に別のポンプ24より作動油が供給される第3の回路cに、旋回用方向切換弁15と更に別の所要のアクチュエータ用の方向切換弁を備えてなる形式の油圧回路を備えていれば、ミニショベル以外の建設機械の油圧回路に適用してもよい。
ブーム9の上げ操作を行うときと、必要に応じてサービス用方向切換弁16のアクチュエータポート(サービスポート)A4,B4に接続するアタッチメントに対し、第2ポンプ23より供給される作動油に第3ポンプ24より導かれる作動油を追加して供給することが望まれるときに、上記合流弁69にサービス単流回路形成位置70aからサービス合流回路形成位置70bへ切換えるためのパイロット圧を作用させることができるようにしてあれば、上記合流弁69に接続したパイロットライン74にソレノイドバルブ73とシャトル弁75を介してサービス用スイッチバルブ76及びブーム操作レバー77を接続した構成以外の任意の構成としてもよい。
サービス用スイッチバルブ76はオペレータが操作する形式としてあれば、ペダルスイッチ以外の任意の形式のものを用いてもよい。
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
a 第1の回路
b 第2の回路
c 第3の回路
4 旋回台
7 左側走行装置(走行装置)
8 右側走行装置(走行装置)
9 ブーム
10 ブームシリンダ(アクチュエータ用方向切換弁)
13 ブームスイング用方向切換弁(アクチュエータ用方向切換弁)
14 ブレード用方向切換弁(アクチュエータ用方向切換弁)
15 旋回用方向切換弁
16 サービス用方向切換弁
17 アーム用方向切換弁(アクチュエータ用方向切換弁)
18 左走行装置用方向切換弁
19 右走行装置用方向切換弁
20 ブーム用方向切換弁(アクチュエータ用方向切換弁)
21 バケット用方向切換弁(アクチュエータ用方向切換弁)
22 第1ポンプ
23 第2ポンプ
24 第3ポンプ
25,26,27 タンク
69 合流弁
70a サービス単流回路形成位置
70b サービス合流回路形成位置
70c 走行位置
76 サービス用スイッチバルブ

Claims (3)

  1. 左右の走行装置と旋回台とを備える建設機械に3台の油圧ポンプを設けて、第1ポンプより作動油が供給される第1の回路に、左右いずれか一方の走行装置用の方向切換弁と、上記建設機械のアクチュエータ用方向切換弁を上流側より順に備え、第2ポンプより作動油が供給される第2の回路に、左右いずれか他方の走行装置用の方向切換弁と、上記建設機械の別のアクチュエータ用方向切換弁と、サービス用方向切換弁を上流側より順に備え、第3ポンプより作動油が供給される第3の回路に、旋回台のアクチュエータ用の旋回用方向切換弁と、更に別のアクチュエータ用方向切換弁を備えてなる建設機械の油圧回路において、上記第3の回路におけるアクチュエータ用方向切換弁をパイロット式の方向切換弁とすると共に、上記第3ポンプより上記旋回用方向切換弁及び上記パイロット式のアクチュエータ用方向切換弁に対して油圧の供給を行いつつ第3の回路を通過した作動油をタンク側へ排出させる通路へ導くようにしてあるサービス単流回路形成位置と、上記第3の回路を通過した作動油を上記第2の回路におけるサービス用方向切換弁の直ぐ上流側位置へ供給するための通路へ導くようにしてあるサービス合流回路形成位置と、上記左右の走行装置用方向切換弁が共に走行位置に切りかえられた状態で且つ上記第1の回路と第2の回路の各アクチュエータ用方向切換弁の少なくとも1つの切換え操作に伴い上記第3の回路を通過した作動油を上記第1の回路と第2の回路の各アクチュエータ用方向切換弁に供給するための通路へ導くようにしてある走行位置とを有する合流弁を備えてなる構成を有することを特徴とする建設機械の油圧回路。
  2. 建設機械を、ブームを備えてなる建設機械とすると共に、上記ブーム用の方向切換弁を、第1の回路又は第2の回路のいずれかにアクチュエータ用方向切換弁として設け、且つ合流弁が、サービス合流回路形成位置で、第3ポンプより第3の回路へ供給される作動油の一部を、絞りを設けた流路を介して上記ブーム用方向切換弁へ供給するための通路へ導く機能を備えるようにした請求項1記載の建設機械の油圧回路。
  3. 合流弁のサービス単流回路形成位置とサービス合流回路形成位置との切換えを、オペレータ操作型のサービス用スイッチバルブで切換えられるようにした請求項1又は2記載の建設機械の油圧回路。
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