JP5424534B2 - 画像処理装置および画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、PDP(Plasma Display Panel:プラズマディスプレイ),LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ),有機ELディスプレイなどのR(赤),G(緑),B(青)の3原色を夫々発光する3つの発光素子で1画素を構成する画像表示デバイス及びこれに用いられる画像処理装置に関する。
現在市場が急拡大しているPDPやLCD,有機ELディスプレイなどの画像表示デバイスでは、RGB3原色を基本色とし、RGBの各発光素子が配列されて、かかるRGBの発光素子1つずつの3つの発光素子で1つの画素(ピクセル)を構成している。
画素を構成するこれらRGBの各成分は、一般的にサブピクセルと呼ばれるが、通常、図15(a)に示すように、同じ画素を構成するRGBの各ピクセルが同じタイミングのピクセルであるのに対し、画像表示デバイスの表示画面では、図15(b)に示すように、横方向、即ち、水平走査方向にRGBの順に1/3画素分ずつずれて配置されて表示される。
これにより、表示画面では、各画素毎にGピクセルに対し、Rサブピクセルが1/3画素分左側に位置ずれし(タイミングが1/3画素分進む)、Gピクセルが1/3画素分右側に位置ずれする(タイミングが1/3画素分遅れる)が、通常、かかるサブピクセルの並びによる位置ずれは考慮されずに画像が表示される。その結果、空間解像度が1画素単位に制限されることになり、例えば、斜め線がギザギザに表示されてしまう現象(ジャギー)が生じていた。
これに対し、RGBのサブピクセルの配置を考慮し、サブピクセル単位で画素を制御することにより、連続した斜め線を表示できるようにした技術が、従来より提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の技術は、RGB1サブピクセルずつからなる画素を補間処理によってRGBが3回繰り返すRGB3サブピクセルずつからなる補間画素に変換し、かかる補間画素からなる補間画像の解像度を高めるとともに、サブピクセル精度で輪郭強調を行なうことにより、鮮鋭度を高めるものである。
これにより、斜め線にギザギザ(ジャギー)が発生することなく、解像度,鮮鋭度が向上した画像が得られるものであるが、その反面、例えば、輝度差の大きいエッジ部分に青や赤の色付きが発生することが知られており、この改善策として、特許文献1に記載の技術では、エッジ部をLPFでフィルタ処理することにより、色付き部分を“ぼかす”ことによって色付きの改善を図っている。
一方、エッジ部での色付き(色ずれ)を補正する技術も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
この特許文献2に記載の技術は、R,Bサブピクセルについて、FIR(Finite Impulse Responce)フィルタを用いてGサブピクセルよりも1/3画素分進み、1/3画素分遅れたサブピクセルを作成し、これらRBサブピクセルと処理しないGサブピクセルとを用いて画像表示することにより、エッジ部での色付き(色ずれ)を補正するものである。
ここで、処理対象のR,Bサブピクセルを夫々x(n)とし、これとその前後N個のR,Bサブピクセルを夫々x(n−i)(但し、−N≦i≦N,Nは正整数)とし、サブピクセルx(n−i)に対するFIRフィルタのタップ係数をkiとして、かかるFIRフィルタから、
Figure 0005424534
のサブピクセルx(n)に対する出力サブピクセルy(n)を得るものである。この出力サブピクセルy(n)は、タップ係数kiに応じて、入力サブピクセルx(n)に対し、1/3画素分進んだサブピクセルの値、あるいは1/3画素分遅れたサブピクセルの値を表わすものである。
そして、従来例として、k0=2/3、k1=1/3とすることにより、サブピクセルR(0)よりも1/3画素分遅れたサブピクセルR(-1/3)を形成することができ、また、k-1=1/3、k0=2/3とすることにより、サブピクセルB(0)よりも1/3画素分進んだサブピクセルB(1/3)を形成することができて、エッジ部での色ずれを補正しているが、FIRフィルタの特性により、高域が遮断されることから、特許文献2に記載の技術では、タップ係数kiの値をkoに集中させることにより、即ち、タップ係数k0を他のタップ係数よりも充分大きくし、1/3画素分進んだあるいは遅れた出力サブピクセルがほとんど入力サブピクセルx(0)によって形成されることにより、高域の遮断を防止して色ずれの補正ができるようにしている。
特開2005−141209号公報 特開平9−212131号公報
ところで、上記特許文献1に記載の技術では、サブピクセル単位での画素制御(サブピクセル処理)によって斜め線でのジャギーを抑制して解像度,鮮鋭度が向上した画像を得るように処理しながら、エッジ部での色付きを防止するために、LPFによってぼかし処理を施している。かかるぼかし処理によると、サブピクセル処理による効果が損なわれることになり、サブピクセル処理のメリットを最大限に活かしきれないという問題があった。
また、上記特許文献2に記載の技術では、エッジ部での色ずれを防止することができるものの、この色ずれの防止は、Gサブピクセルと同じタイミングのR,Bサブピクセルを、これより1/3画素分ずれた位置のサブピクセルに変換するものであるが、かかる位置変換するR,Bサブピクセルは変換前のR,Bサブピクセルとほとんど変わらないものであり、図15で説明したのと同様に、斜め線にジャギーが目立つことになる。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、サブピクセル処理による高解像度化と色付きの低減とを可能とした画像処理装置及び画像表示でバイスを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明による画像処理装置は、1画素にRGB3原色を夫々発光する3つの発光素子が所定の方向に配列されたサブピクセルとして含まれる画素構造を有する表示装置のための画像処理装置であって、入力画像についてRGBサブピクセル毎に、空間フィルタを用いて前記所定の方向について前記表示装置の画素周期のn倍(但し、n=3k、kは自然数)の周期でサンプリング処理を行って、RGB3原色のうち前記1画素において前記3つの発光素子のうち中心に配置される発光素子に対応する第1の原色に対して、第2の原色及び第3の原色の輝度強度の前記所定の方向における空間的な重心位置をずらした画像を生成するn倍オーバーサンプリング処理部と、入力画像の輝度情報を用いて入力画像におけるエッジ部分を検出し、検出したエッジが画像画面の水平方向または垂直方向となす角度を判定するエッジ検出・判定部とを備え、前記エッジ検出・判定部がエッジを検出した部分の画素について、該検出したエッジと前記水平方向または前記垂直方向とがなす角度に応じて、前記n倍オーバーサンプリング処理部は、前記サンプリング処理における前記空間フィルタを変更して前記第1の原色に対する前記第2の原色及び前記第3の原色の輝度強度の前記所定の方向における空間的な重心位置のずらし量を変更することを特徴とするものである。
また、本発明による画像処理装置は、前記エッジ検出・判定部が検出したエッジと前記水平方向または前記垂直方向とがなす角度が0度の場合は、前記エッジ検出・判定部が検出したエッジと前記水平方向または前記垂直方向とがなす角度が45度の場合に比べて、前記エッジ部分の画素のRGBサブピクセルについて、前記第1の原色に対する前記第2の原色及び前記第3の原色の輝度強度の前記所定の方向における空間的な重心位置のずらし量が小さくなるように、前記n倍オーバーサンプリング処理部の空間フィルタを変更することを特徴とするものである。
また、本発明による画像処理装置は、前記エッジ検出・判定部は、RGB信号毎にエッジ検出、判定を行なうことを特徴とするものである。
また、本発明による画像処理装置は、前記エッジ検出・判定部は、エッジの有無の検出を所定の閾値を基準にして行なうことを特徴とするものである。
また、本発明は、1画素にRGB3原色を夫々発光する3つの発光素子が所定の方向に配列されたサブピクセルとして含まれる画素構造の表示部を有する画像表示装置であって、入力画像についてRGBサブピクセル毎に、空間フィルタを用いて前記所定の方向について前記表示装置の画素周期のn倍(但し、n=3k、kは自然数)の周期でサンプリング処理を行って、RGB3原色のうち前記1画素において前記3つの発光素子のうち中心に配置される発光素子に対応する第1の原色に対して、第2の原色及び第3の原色の輝度強度の前記所定の方向における空間的な重心位置をずらした画像を生成するn倍オーバーサンプリング処理部と、入力画像の輝度情報を用いて入力画像におけるエッジ部分を検出し、検出したエッジが画像画面の水平方向または垂直方向となす角度を判定するエッジ検出・判定部と、前記n倍オーバーサンプリング処理部で生成した画像を表示する表示部とを備え、前記エッジ検出・判定部がエッジを検出した部分の画素について、該検出したエッジと前記水平方向または垂直方向とがなす角度に応じて、前記n倍オーバーサンプリング処理部は、前記サンプリング処理における前記空間フィルタを変更して前記第1の原色に対する前記第2の原色及び前記第3の原色の輝度強度の前記所定の方向における空間的な重心位置のずらし量を変更することを特徴とするものである。
また、本発明による画像表示装置は、前記エッジ検出・判定部が検出したエッジと前記水平方向または垂直方向とがなす角度が0度の場合は、前記エッジ検出・判定部が検出したエッジと前記水平方向または垂直方向とがなす角度が45度の場合に比べて、前記エッジ部分の画素のRGBサブピクセルについて、前記第1の原色に対する前記第2の原色及び前記第3の原色の輝度強度の前記所定の方向における空間的な重心位置のずらし量が小さくなるように、前記n倍オーバーサンプリング処理部の空間フィルタを変更することを特徴とするものである。
また、本発明による画像表示装置は、前記エッジ検出・判定部が、RGB信号毎にエッジ検出、判定を行なうことを特徴とする
また、本発明による画像表示装置は、前記エッジ検出・判定部は、エッジの有無の検出を所定の閾値を基準にして行なうことを特徴とするものである。
本発明によれば、サブピクセル単位での映像補間処理(サブピクセル処理)によるディスプレイの高解像度化を維持しつつ、かかるサブサンプル処理に付随する色付きを低減することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面により説明する。
なお、以下の画像処理装置の各実施形態は、サブピクセルの並びがRGBの順である表示パネルを備えたPDPやLCD,有機ELディスプレイなどの画像表示デバイスを対象とし、これに用いられるものとして説明するが、BGRの順の並びの表示パネルの画像表示デバイスに対しても、同様に適用可能である。
図1は本発明による画像処理装置の第1の実施形態を示すブロック構成図であって、1はRGB画像信号の入力端子、2は3倍オーバーサンプリング処理部、3はサブピクセル制御部である。
同図において、入力端子1からは、デジタルの輝度値を持つRサブピクセルからなるR信号とデジタルの輝度値を持つGサブピクセルからなるG信号とデジタルの輝度値を持つBサブピクセルからなるB信号とが入力され、3倍オーバーサンプリング処理部2に供給される。これらRGB信号での同一画素(ピクセル)を形成するRGBサブピクセルは、図2(a)に示すように、同一タイミングで3倍オーバーサンプリング処理部2に供給される。
3倍オーバーサンプリング処理部2は、画素周期のクロック(画素クロックという)に同期し、画素周期の1/3倍の周期のクロック(以下、1/3画素クロックという)でRGBサブピクセルをオーバーサンプリングし、Gサブピクセルに対してこの1/3画素クロックの1周期分進んだ位置の輝度値を持つRサブピクセル(以下、1/3画素分重心位置が進んだRサブピクセルという)を生成し、また、この1/3画素クロックの1周期分遅れたBサブピクセル(以下、1/3画素分重心位置が遅れたBサブピクセルという)を生成するものである。
図2(b)は3倍オーバーサンプリング処理部2で生成された1/3画素分重心位置が進んだRサブピクセル,1/3画素分重心位置が遅れたBサブピクセルを示すものである。
いま、図2(a)に示す同じ画素でのRGBサブピクセルをR(0),G(0),B(0)とすると、これらは同じタイミングのサブピクセルであるが、3倍オーバーサンプリング処理部2では、後述する3倍オーバーサンプリング処理がなされることにより、同じ画素期間内で、1/3画素クロック毎に、1/3画素分重心位置が進んだRサブピクセル(以下、これをR(−1/3)サブピクセルという)と1/3画素分重心位置が遅れたBサブピクセル(以下、これをB(+1/3)サブピクセルという)とが生成される。Gサブピクセルについては、入力されたG(0)サブピクセルがそのまま、1/3画素クロック毎に、G(0)サブピクセルとして生成される。
ここで、同じ画素内での1/3画素クロック毎の3つのG(0)サブピクセルを、その配列順に、G1,G2,G3サブピクセルとすると、G2サブピクセルが画素内の中心の1/3画素クロックのタイミングに一致するものであり、G1サブピクセルはこの画素中心の1/3画素クロックの1つ前の1/3画素クロックのタイミングに一致し、G3サブピクセルはこの画素中心の1/3画素クロックの1つ後の1/3画素クロックのタイミングに一致している。即ち、G2サブピクセルに対し、G1サブピクセルは1/3画素分タイミングが進んだサブピクセルであり、G3サブピクセルは1/3画素分タイミングが遅れたサブピクセルである。
同様にして、同じ画素内での1/3画素クロック毎の3つのR(−1/3)サブピクセルを、その配列順に、R1,R2,R3サブピクセルとすると、これらは同じ輝度値を有するが、R2サブピクセルが画素内の中心の1/3画素クロックのタイミング、従って、G2サブピクセルとタイミングが一致する。R1サブピクセルは、G1サブピクセルとタイミングが一致し、従って、R2サブピクセルに対して1/3画素分タイミングが進んだサブピクセルであり、R3サブピクセルは、G3サブピクセルとタイミングが一致し、従って、R2サブピクセルに対して1/3画素分タイミングが遅れたサブピクセルである。
同じ画素内での1/3画素クロック毎の3つのB(+1/3)サブピクセルを、その配列順に、B1,B2,B3サブピクセルとすると、これらは同じ輝度値を有するが、B2サブピクセルが画素内の中心の1/3画素クロックのタイミング、従って、G2サブピクセルとタイミングが一致する。B1サブピクセルは、G1サブピクセルとタイミングが一致し、従って、B2サブピクセルに対して1/3画素分タイミングが進んだサブピクセルであり、B3サブピクセルは、G3サブピクセルとタイミングが一致し、従って、B2サブピクセルに対して1/3画素分タイミングが遅れたサブピクセルである。
図1において、3倍オーバーサンプリング処理部2から出力されるかかるRGBサブピクセルはサブピクセル制御部3に供給される。サブピクセル制御部3は、画素毎に、図2(b)に示す3倍オーバーサンプリング処理されたRGBサブピクセルから最適なRGBサブピクセルを抽出するものである。
図2(b)において、R1サブピクセルは、画素内の中心の1/3画素クロックのタイミングのG2サブピクセルに対し、1/3画素分タイミング進んだサブピクセルであるが、また、G2サブピクセルと同じタイミングのRサブピクセル(図2(a)でのR(0)サブピクセル)に対して1/3画素分重心位置が進んだサブピクセルでもある。従って、R1,R2,R3サブピクセルのうちで、このR1サブピクセルが、G2サブピクセルに対して、正しいタイミング位置にあるサブピクセルということになる。同様にして、G2サブピクセルと同じタイミングのBサブピクセル(図2(a)でのB(0)サブピクセル)に対して1/3画素分重心位置が遅れたB3サブピクセルは、G2サブピクセルに対して、正しいタイミング位置にあるサブピクセルということになる。
図1におけるサブピクセル制御部3は、図2(c)に示すように、3倍オーバーサンプリング処理されたRGBサブピクセルから、上記のR1,G2,B3サブピクセルを抽出するものであり、画素毎にかかる制御処理が行なわれる。サブピクセル制御部3から出力される画素毎のRGBサブピクセルは、図示しない表示パネルでの表示に用いられる。
図3は図1における3倍オーバーサンプリング処理部2の一具体例を示す回路図であって、2R,2G,2BはRGB夫々毎の3倍オーバーサンプリング処理部、4R,4G,4Bは入力端子、5R1〜5R8,5G1〜5G4,5B1〜5B7は遅延器、6R1〜6R8,6B1〜6B8は乗算器、7R1〜7R7,7B1〜7B7は加算器である。
同図において、3倍オーバーサンプリング処理部2は、Rサブピクセルを処理する3倍オーバーサンプリング処理部2RとGサブピクセルを処理する3倍オーバーサンプリング処理部2GとBサブピクセルを処理する3倍オーバーサンプリング処理部2Bとで構成され、入力端子4RからRサブピクセルが3倍オーバーサンプリング処理部2Rに、入力端子4GからGサブピクセルが3倍オーバーサンプリング処理部2Gに、入力端子4BからBサブピクセルが3倍オーバーサンプリング処理部2Bに夫々同時に入力される。入力されるRGBサブピクセルは夫々、図示しないサンプリング回路により、互いに同期した1/3画素クロックにより、3倍にオーバーサンプリングされている。従って、各画素では、1/3画素周期で同じサブピクセルが配列されている。
3倍オーバーサンプリング処理部2Rは、入力端子4Rから入力された3倍オーバーサンプリングされたRサブピクセルを順次1画素期間分ずつ遅延する8個の遅延器5R1〜5R8と、これら遅延器5R1〜5R8からのRサブピクセルにタップ係数K1(n)を乗算する8個の乗算器6R1〜6R8と、これら乗算器6R1〜6R8の出力を順次加算していく7個の加算器7R1〜7R7とからなり、8タップのFIRフィルタの構成をなしている。
各遅延器5R1〜5R8では、供給されたRサブピクセルを1画素期間分遅延するものであって、いま、入力端子4Rから入力される3倍オーバーサンプリングされたRサブピクセルをある画素のR(4)(これは、同じRサプピクセルの3個からなる。以下同様)とすると、遅延器5R1からはその1つ前の画素のR(3)サブピクセルが、遅延器5R2からはその2つ前の画素のR(2)サブピクセルが、……、遅延器5R4からはその4つ前の画素のR(0)サブピクセルが、……、遅延器5R8からはその8つ前の画素のR(−4)サブピクセルが出力される。これら遅延器5R1,5R2,……,5R4,……,5R8から出力されるR(3),R(2),……,R(0),……,R(−4)サブピクセルは夫々、乗算器6R1,6R2,……,6R4,……,6R8により、タップ係数K1(3),K1(2),……,K1(0),……,K1(−4)が乗算された後、加算器7R1,7R2,……,7R7によって互いに加算される。これにより、この3倍オーバーサンプリング処理部2Rからは、図2(b)に示すように、1画素毎に+1/3画素間隔の3個のR(+1/3)サブピクセルが得られる。
ここで、nを整数とし、n番目の画素のRサブピクセル(即ち、n番目の遅延器5Rnから出力されるRサブピクセル)をR(n)とし、このR(n)サブピクセルに乗算されるタップ係数をK1(n)とすると、3倍オーバーサンプリング処理部2Rでは、
Figure 0005424534
の演算処理がなされることになる。図3に示す構成では、nは−4≦n≦3の整数である。
このR(+1/3)サブピクセルは、図2(b)に示すR1,R2,R3サブピクセルからなる1画素期間のRサブピクセルである。このために、遅延器5R1,5R2,……,5R4,……5R8では夫々、画素に同期した1/3画素クロックに同期して供給される3倍オーバーサンプリングのRサブピクセルを順次取り込み、1画素周期遅延して出力する。このようにして、各遅延器5R1,5R2,……,5R4,……5R8では、供給された3倍オーバーサンプリングされたRサブピクセルが1画素期間遅れて出力されることになる。
そして、各遅延器5R1,5R2,……,5R4,……5R8からの出力Rサブピクセルが上記式(1)の演算処理がなされることにより、各画素毎に図2(b)に示す同じ輝度値のR1,R2,R3サブピクセルが得られる。
3倍オーバーサンプリング処理部2Bは、入力端子4Bから入力された3倍オーバーサンプリングされたBサブピクセルを順次1画素期間分ずつ遅延する7個の遅延器5B1〜5B7と、これら遅延器5B1〜5B7からのBサブピクセルにタップ係数K1(n)を乗算する8個の乗算器6B1〜6B8と、これら乗算器6B1〜6B8の出力を順次加算していく7個の加算器7B1〜7B7とからなり、8タップのFIBフィルタの構成をなしている。
各遅延器5B1〜5B7では、供給されたBサブピクセルを1画素期間分遅延するものであって、いま、入力端子4Bから入力される3倍オーバーサンプリングされたBサブピクセルをある画素のB(4)(これは、同じBサプピクセルの3個からなる。以下同様)とすると、遅延器5B1からはその1つ前の画素のB(3)サブピクセルが、遅延器5B2からはその2つ前の画素のB(2)サブピクセルが、……、遅延器5B4からはその4つ前の画素のB(0)サブピクセルが、……、遅延器5B7からはその7つ前の画素のB(−3)サブピクセルが出力される。そして、入力されるB(4)サブピクセルは乗算器6B1でタップ係数K2(4)が乗算され、遅延器5B1,5B2,……,5B4,……,5B7から出力されるB(3),B(2),……,B(0),……,B(−3)サブピクセルは夫々、6B2,……,6B4,……,6B7,乗算器6B8により、タップ係数K2(3),K2(2),……,K2(0),……,K2(−3)が乗算された後、加算器7B1,7B2,……,7B7によって互いに加算される。これにより、この3倍オーバーサンプリング処理部2Bからは、図2(b)に示すように、1画素毎に+1/3画素間隔の3個のB(+1/3)サブピクセルが得られる。
ここで、nを整数とし、n番目の画素のBサブピクセル(即ち、n番目の遅延器5Bnから出力されるBサブピクセル)をB(n)とし、このB(n)サブピクセルに乗算されるタップ係数をK2(n)とすると、3倍オーバーサンプリング処理部2Bでは、
Figure 0005424534
の演算処理がなされることになる。図3に示す構成では、nは−4≦n≦3の整数である。
このB(+1/3)サブピクセルは、図2(b)に示すB1,B2,B3サブピクセルからなる1画素期間のBサブピクセルである。このために、遅延器5B1,5B2,……,5B4,……5B7では夫々、画素に同期した1/3画素クロックに同期して供給される3倍オーバーサンプリングされたBサブピクセルを順次取り込み、1画素周期遅延して出力する。このようにして、各遅延器5B1,5B2,……,5B4,……5B7では、供給された3倍オーバーサンプリングされたBサブピクセルが1画素期間遅れて出力されることになる。
そして、各遅延器5B1,5B2,……,5B4,……5B7からの出力Bサブピクセルが上記式(2)の演算処理がなされることにより、各画素毎に図2(b)に示す同じ輝度値のB1,B2,B3サブピクセルが得られる。
3倍オーバーサンプリング処理部2Gは、遅延器5R1〜5R8,5B1〜5B7と同様、夫々が1画素期間の遅延量を有した4個の遅延器5G1,5G2,5G3,5G4からなり、入力端子4Gからの4画素期間分遅延された3倍オーバーサンプリングされたGサブピクセルが得られる。この出力されるGサブピクセルは、各画素毎に、図2(b)に示すG1,G2,G3サブピクセルの3つのサブピクセルからなるものであり、入力端子4Gから入力されたときに、これと同時に入力端子4R,4Bから入力されたR,Bサブピクセルが遅延器5R4,5B4から出力されるR(0)サブピクセル,B(0)サブピクセルのタイミングと一致する。
図1におけるサブピクセル制御部3では、3倍オーバーサンプリング処理部2Gから出力されるGサブピクセルが画素クロックに同期した1/3画素クロックのタイミングで取り込まれて、画素毎に図2(b)に示すG(0)サブピクセルが抽出される。また、3倍オーバーサンプリング処理部2RからRサブピクセルがG(0)サブピクセルよりも1周期(1/3画素)分進んだ1/3画素クロックのタイミングで取り込まれて、G(0)サブピクセルよりも1/3画素分進んだタイミング位置の重心位置が1/m画素(但し、m>1)進んだRピクセル(例えば、m=3の場合、図2(c)のR(−1/3)サブピクセルのうちのR1サブピクセル)が得られ、3倍オーバーサンプリング処理部2Bから出力されるBサブピクセルが画素クロックよりも1周期(1/3画素)分遅れた1/3画素クロックのタイミングで取り込まれて、G(0)サブピクセルよりも1/3画素分遅れたタイミング位置で重心位置が1/m画素遅れるBピクセル(例えば、m=3の場合、図2(c)のB(+1/3)サブピクセルのうちのB3サブピクセル)が得られる。
次の表1は、入力端子4R,4G,4Bから入力されるRGBサブピクセルからR(−1/3),B(+1/3)サブピクセルを生成する場合の乗算器6R1〜6R8,6B1〜6B8のタップ係数K1(n),K2(n)の一具体例を示すものである。
Figure 0005424534
なお、表1において、タップ係数K3(n)はGサブピクセルに対するタップ係数を仮想したものであって、K3(0)=1であって、それ以外のタップ係数K3(n)は0としている。これは、3倍オーバーサンプリング処理部2Gのように、Gサブピクセルをそのまま出力することを意味している。
表1によると、Rサブピクセルの処理に用いるタップ係数K1(n)は、その値がR(0)サブピクセルのタップ係数K1(0)とともに、1つ前の画素のR(−1)サブピクセルに集中しており、かつ他のR(−4)〜R(−2),R(1)〜R(3)のタップ係数にも、値は小さいが、分散しているため、重心位置がR(0)サブピクセルよりも1/3画素クロックの1周期進んだ、即ち、1/3画素期間進んだR(−1/3)サブピクセルが得られることになる。
同様にして、Bサブピクセルの処理に用いるタップ係数K2(n)は、その値がB(0)サブピクセルのタップ係数K2(0)とともに、1つ後の画素のB(1)サブピクセルに集中しており、かつ他のB(−3)〜B(−1),B(2)〜B(4)のタップ係数にも、値は小さいが、分散しているため、重心位置がB(0)サブピクセルよりも1/3画素クロックの1周期遅れた、即ち、1/3画素期間遅れたB(+1/3)サブピクセルが得られることになる。
なお、タップ係数K1(n)とタップ係数K2(n)の値とは、タップ係数K1(0),K2(0)を中心として、前後反転した関係にある。
図4は図1における3倍オーバーサンプリング処理部2の以上の処理動作を模式的に示す図である。
同図において、タップ係数K1(n)を表1に示すものとして、3倍オーバーサンプリング処理部2Rでは、R(−3)サブピクセルにタップ係数K1(−3)を乗算し、R(−2)サブピクセルにタップ係数K1(−2)を乗算し、R(−1)サブピクセルにタップ係数K1(−1)を乗算し、R(0)サブピクセルにタップ係数K1(0)を乗算し、R(1)サブピクセルにタップ係数K1(1)を乗算し、R(2)サブピクセルにタップ係数K1(2)を乗算し、R(3)サブピクセルにタップ係数K1(3)を乗算し、夫々の乗算結果を全て加算して、サプピクセル制御部3で処理することにより、G(0)サブピクセルよりも1/3画素進んだタイミング位置のR(−1/3)サブピクセルが生成される。また、3倍オーバーサンプリング処理部2Bでは、入力されるB(−4)サブピクセルにタップ係数K2(−4)を乗算し、B(−3)サブピクセルにタップ係数K2(−3)を乗算し、B(−2)サブピクセルにタップ係数K2(−2)を乗算し、B(−1)サブピクセルにタップ係数K2(−1)を乗算し、B(0)サブピクセルにタップ係数K2(0)を乗算し、B(1)サブピクセルにタップ係数K2(1)を乗算し、B(2)サブピクセルにタップ係数K2(2)を乗算し、B(3)サブピクセルにタップ係数K2(3)を乗算し、夫々の乗算結果を全て加算し、サプピクセル制御部3で処理することにより、G(0)サブピクセルよりも1/3画素進んだタイミング位置のB(+1/3)サブピクセルが生成される。
図5は表示画像の斜めのエッジの部分を模式的に示す図であって、同図(a)は図15で示すようにサブピクセルを配列して画像表示した場合を示し、同図(b)はこの第1の実施形態で上記のようにサブピクセル生成して画像表示した場合を示すものである。
図5(a)において、入力されたRGBサブピクセルをそのまま表示パネルに合わせて配列した場合、斜めのエッジ8の部分では、R(0),B(0)サブピクセルは本来の位置のものではなく、1/3画素位置ずれしたものが表示されるものであるから、斜めのエッジ8の部分では、この斜めのエッジ8の一方側のこれに接した画素とその反対側の画素(図示せず)との間の差異が顕著となり、これら画素の境が目立つことになる。このため、斜めのエッジ8が直線状のものであっても、かかる画素の境9がエッジとしてみえるようになり、ギザギザなエッジ、すなわち、ジャギー9が現われることになる。
一方、この第1の実施形態では、図5(b)においては、RGBサブピクセルは図5(a)の場合と同じ配列であっても、この場合のRサブピクセルは、G(0)サブピクセルに対して、重心位置がRサブピクセルのタイミング位置に対して適合したものであり、即ち、輝度値が斜めのエッジ8に対して反対側のRサブピクセルに近づいたものであり、これにより、この斜めのエッジ8を境とした画素間の差異が緩和される。このため、画素間の境界の目立ちが緩和されることになり、ジャギーが滑らかとなって直線状の斜め線のエッジが直線状に見えるようになる。
なお、ここでは、右下がりのエッジとしたが、左下がりのエッジについても同様であり、各画素のBサブピクセルがそのタイミング位置に適合したB(1/3)サブピクセルであるので、ジャギーが緩和されることになる。
また、この第1の実施形態では、表示パネルでのサブピクセルの配列順序をRGBとしたが、BGRの場合には、図3において、3倍オーバーサンプリング処理部2RをBサブピクセルを処理する3倍オーバーサンプリング処理部2Bとし、3倍オーバーサンプリング処理部2BをRサブピクセルを処理する3倍オーバーサンプリング処理部2Rとすればよい。以下の実施形態についても、同様である。 さらに、3倍オーバーサンプリング処理部2で使用するタップ係数K1(n),K2(n)は、上記表1に示す値に限られるものではなく、適宜に設定することができ、これにより、Gサプピクセルに対してタイミング位置がずらされたR,Bサブピクセルの画素重心ずらし量を可変とすることができて、表示する画像の特徴や表示パネルのサブピクセル表示方法にに応じて、高解像度の画像が得られるようにすることが可能である。
ところで、以上の第1の実施形態では、R,Bサブピクセルを、Gサブピクセルに対し、±1/3画素期間ずれた位置の画素重心が±1/3画素ずれたサブピクセルとしたが、これは斜めの線(エッジ)のジャギー現象を低減させるために効果があるものであって、図6(a)に示すように、表示画像に縦方向のエッジ10がある場合、そのエッジに沿って色付き現象が生ずる場合がある。
図6(b)はその色付き現象を示すものであって、いま、表示画面上で、縦方向のエッジ10を境として、右側が白領域、左側が黒領域とする画像が表示されたものとすると、その白領域でのエッジ10に沿って青色の線11が現われる。また、逆に、右側が黒領域、左側が白領域とする画像が表示されたものとすると、その白領域でのエッジに沿って赤色の線が現われる。
かかる色付き現象を図7で説明すると、縦方向のエッジ10を境として、右側を白領域、左側を黒領域とすると、このエッジ10に接した画素12では、その最も左側のR(−1/3)サブピクセル画素の左隣りの画素(即ち、黒画像でのエッジ10に接した画素)のRサブピクセルの輝度値の影響を受けており、このため、輝度値の小さいRピクセルとなっている。これに対し、この画素12のB(+1/3)サブピクセルはその右隣りの同じ白領域の画素のBサブピクセルの輝度値の影響を受けており、大きな輝度値を有している。従って、この画素12はB(+1/3)サブピクセルの影響が大きく、青みがかった色を表示することになる。このため、図6(b)に示すように、縦方向のエッジ10に沿って青色がかった線11が現われることになる。同様にして、左側を白領域、右側を黒領域とする縦方向のエッジがある場合には、B(+1/3)サブピクセルの輝度値が小さいことから、このエッジに沿って赤色の線が現われる色付き現象が生ずるものである。例えば、後段で画像のエンハンサ処理を行なうような場合には、この色付き現象がさらに目立つことになる。
なお、以上は表示パネルでのサブピクセルの配列順がRGBの順である場合であるが、BGRの順の場合には、右側を白領域、左側を黒領域であるときには、エッジに沿って赤みがかった色の線が現われ、左側を白領域、右側を黒領域であるときには、エッジに沿って青みがかった色の線が現われる。
以下、かかる色付き現象を抑制することができるようにした第2の実施形態について説明する。
図8は本発明による画像処理装置の第2の実施形態を示すブロック構成図であって、1はRGB画像信号の入力端子、12は3倍オーバーサンプリング/サプピクセル制御処理部、13は輝度信号生成部、14は輝度エッジ検出判定部、15は画像メモリである。
同図において、3倍オーバーサンプリング/サプピクセル制御処理部12は、図1に示す構成をなすものである。但し、この3倍オーバーサンプリング/サプピクセル制御処理部12での3倍オーバーサンプリング処理部2(図1)では、その3倍オーバーサンプリング処理に用いる図3に示すタップ係数K1(n),K2(n)は可変である。この第2の実施形態では、入力端子1から入力されるRGBの入力信号のエッジ情報に応じて、オーバーサンプリング処理に用いるタップ係数を適応的に切り替えることにより、サブピクセル単位での映像補間処理による擬似的高解像度化の効果を維持しつつ、縦方向のエッジに生ずる色付き現象を低減することが可能となるものである。
エッジが、上記のように、斜めの線である場合には、タップ係数K1(n),K2(n)を上記表1に示すように設定して、G(0)サブピクセルに対して1/3画素だけタイミング位置が進んだR(+1/3)サブピクセルや1/3画素だけタイミング位置が遅れたB(−1/3)サブピクセルを生成するようにするが、縦方向のエッジに対しては、タップ係数K1(n),K2(n)を次の表2に示すものとする。
Figure 0005424534
これによると、表1に比べて、タップ係数K1(n),K2(n)の値がタップ係数K1(0),K2(0)に集中しており、これらタップ係数K1(0),K2(0)以外のタップ係数K1(n),K2(n)に分散する値が小さくなっている。これによると、3倍オーバーサンプリング/サブピクセル制御処理部12での3倍オーバーサンプリング処理部2(図3)から得られるG(0)サブピクセルから1/3画素タイミング位置がずれたR,Bサブピクセルは、R(−1/3)サブピクセル,B(+1/3)サブピクセルよりも元のR(0),B(0)サブピクセル(図2(a))に近い輝度値のサブピクセル、即ち、画素重心ずらし量が小さいサブピクセルとなる。表2のタップ係数K1(n),K2(n)の場合、画素重心のずらし量は1/8画素程度であり、かかるR,Bサブピクセルを、以下、R(−1/8)サブピクセル,B(+1/8)サブピクセルという。
このように、画素重心ずらし量を小さくすると、図7において、白領域でのエッジ10に接する画素では、R(−1/3)サブピクセルの輝度量が大きくなるから、図6で示したような色付き現象が低減し、視認されなくなる。なお、この場合、画素重心ずらし量を小さくなると、当然のことながら、斜めのエッシに対するジャギーの改善効果は低減する。つまり色付き現象とジャギー改善効果とは、トレードオフの関係にある。しかし、図5に示すような縦線エッジパタンでは、ジャギーは発生しない。このため、画素重心ずらしによる補正は最小で構わない。従って、この第2の実施形態では、ジャギーが発生するエッジパターンを見極め、それに応じて3倍オーバーサンプリング/サブピクセル制御処理部12でのタップ係数を切り替えることにより、ジャギー効果を改善するとともに、立てエッジでの色付き現象を低減できるようにしたものである。即ち、色付き現象を改善するために、ジャギー発生のエッジパターンを判定し、その判定結果に応じて3倍オーバーサンプリング/サブピクセル制御処理部12でのタップ係数を切り替えるものである。
図8において、入力端子1から入力されたRGB信号は、3倍オーバーサンプリング/サブピクセル制御処理部12と輝度信号生成部13とに供給される。輝度信号生成部13では、RGB信号から輝度信号Yが生成され、輝度エッジ検出・判定部14により、この輝度信号Yからエッジの有無が検出されるとともに、このエッジの種類が判定される。ここで、エッジの種類に応じたエッジパターンとその種類に応じた係数セレクト信号Sとが画像メモリ15に格納されており、輝度エッジ検出・判定部14は、輝度信号Yからエッジを検出すると、そのエッジパターンを画像メモリ15に格納されているエッジパターンと照合してエッジの種類を判定し、該当するエッジパターンの係数セレクト信号Sを取り込んで3倍オーバーサンプリング/サブピクセル制御処理部12に供給する。3倍オーバーサンプリング/サブピクセル制御処理部12では、供給された係数セレクト信号Sに応じたタップ係数K1(n),K2(n)が乗算器6R1〜6R8,6B1〜68(図3)に設定される。
輝度エッジ検出・判定部14は、1ライン(水平走査期間)前の輝度信号を保持するメモリを備え、この1ライン前の輝度信号と現在供給されるライン(現ライン)の輝度信号とからエッジの有無を検出し、検出したエッジがどのように存在するかに応じてエッジの種類を判定する。
これを図9を用いて説明すると、図9(a)に示すように、現ラインH0の1つの画素を注目画素Y0とし、同じ現ラインH0でのこの注目画素の1つ前(左側)の画素YLと、同じく1つ後(右側)の画素YRと、1つ前のラインH−1での注目画素Y0と同位置(上側)の画素YUとをエッジ検出のための比較画素として、図9(b)に示すように、注目画素Y0,画素YL間のエッジ16Lの有無、注目画素Y0,画素YR間のエッジ16Rの有無、注目画素Y0,画素YU間のエッジ16Uの有無を検出し、これらエッジ16L,16R,16Uの組み合わせからエッジの種類(斜め線のエッジか、縦線のエッジかなど)を判定するものである。
エッジの有無の検出方法としては、いま、注目画素Y0の画素値を注目画素値とし、比較画素YL,YR,YUの画素値を比較画素値とすると、
Figure 0005424534
を満たすとき、注目画素Y0と比較画素YL,YR,YUとの間にエッジがあると判定する。
ここで、条件2は、色付き現象が、特に、注目画素Y0がある程度輝度を持った画素であるときに、目立つことを考慮しているものである。
図10は図8における3倍オーバーサンプリング/サブピクセル制御処理部12の一具体例を示すブロック構成図であって、17R,17Bは3倍オーバーサンプリング処理部、18R,18B,19R,19B,20R,20Bはタップ係数保持部、21R,21Bはセレクタ、22は遅延部、23は画素再構成部である。
同図において、タップ係数保持部18Rには、画素重心ずらし量を小さくするための3倍オーバーサンプリング処理部17Rのタップ係数(以下、画素重心ずらし量“小”タップ係数という)が保持されており、タップ係数保持部20Rには、画素重心ずらし量を大きくするための3倍オーバーサンプリング処理部17Rのタップ係数(以下、画素重心ずらし量“大”タップ係数という)が、タップ係数保持部19Rには、画素重心ずらし量を画素重心ずらし量“小”タップ係数によるずらし量と画素重心ずらし量“大”タップ係数によるずらし量との間の中間のずらし量を生じさせる3倍オーバーサンプリング処理部17Rのタップ係数(以下、画素重心ずらし量“中”タップ係数という)が夫々保持されている。これら画素重心ずらし量“小”タップ係数,画素重心ずらし量“中”タップ係数,画素重心ずらし量“大”タップ係数は、セレクタ21Rにより、輝度エッジ検出・判定部14(図8)からの係数セレクト信号Sに応じて選択され、3倍オーバーサンプリング処理部17Rに供給される。
同様にして、タップ係数保持部18Bには、画素重心ずらし量を小さくするための3倍オーバーサンプリング処理部17Bのタップ係数(以下、画素重心ずらし量“小”タップ係数という)が保持されており、タップ係数保持部20Bには、画素重心ずらし量を大きくするための3倍オーバーサンプリング処理部17Bのタップ係数(以下、画素重心ずらし量“大”タップ係数という)が、タップ係数保持部19Bには、画素重心ずらし量を画素重心ずらし量“小”タップ係数によるずらし量と画素重心ずらし量“大”タップ係数によるずらし量との間の中間のずらし量を生じさせる3倍オーバーサンプリング処理部17Bのタップ係数(以下、画素重心ずらし量“中”タップ係数という)が夫々保持されている。これら画素重心ずらし量“小”タップ係数,画素重心ずらし量“中”タップ係数,画素重心ずらし量“大”タップ係数は、セレクタ21Bにより、輝度エッジ検出・判定部14(図8)からの係数セレクト信号Sに応じて選択され、3倍オーバーサンプリング処理部17Bに供給される。
また、入力端子1から入力されたRサブピクセルからなるR信号は3倍オーバーサンプリング処理部17Rに供給され、BサブピクセルからなるB信号は3倍オーバーサンプリング処理部17Bに供給され、GサブピクセルからなるG信号は遅延部22に供給される。3倍オーバーサンプリング処理部17Rは、図3での3倍オーバーサンプリング処理部2Rと同様の構成をなし、3倍オーバーサンプリング処理部17Bは、図3での3倍オーバーサンプリング処理部2Bと同様の構成をなし、遅延部22は図3での3倍オーバーサンプリング処理部2と同様の構成をなしている。
ここで、タップ係数保持部18R,18Bでの画素重心ずらし量“小”タップ係数は、上記の表2で示すタップ係数K1(n),K2(n)とし、タップ係数保持部20R,20Bでの画素重心ずらし量“大”タップ係数は、上記の表1で示すタップ係数K1(n),K2(n)とする。また、タップ係数保持部19R,19Bでの画素重心ずらし量“中”タップ係数は、表2で示すタップ係数K1(n),K2(n)と表1で示すタップ係数K1(n),K2(n)との中間のタップ係数であり、タップ係数K1(0),K2(0)での値の集中の度合いが、従って、タップ係数K1(0),K2(0)以外のタップ係数K1(n),K2(n)への値の分散の度合いが、画素重心ずらし量“小”タップ係数と画素重心ずらし量“大”タップ係数との間に設定されたものである。
そこで、係数セレクト信号Sが輝度エッジ検出・判定部14(図8)で斜めのエッジを検出・判定することによって出力されたものであるときには、セレクタ21Rはタップ係数保持部20Rでの画素重心ずらし量“大”タップ係数を選択して3倍オーバーサンプリング処理部17Rに供給し、また、セレクタ21Bはタップ係数保持部20Bでの画素重心ずらし量“大”タップ係数を選択して3倍オーバーサンプリング処理部17Rに供給する。これにより、3倍オーバーサンプリング処理部17Rでは、図3において、乗算器6R1〜6R8に上記表1に示すタップ係数K1(n)が設定され、供給されて3倍オーバーサンプリングされたRサブピクセル毎に、1/3画素期間タイミング位置が進んだR(−1/3)サブピクセルが生成されて出力される。また、3倍オーバーサンプリング処理部17Bでは、図3において、乗算器6B1〜6B8に上記表示に示すタップ係数K2(n)が設定され、供給されて3倍オーバーサンプリングされたBサブピクセル毎に、1/3画素期間タイミング位置が進んだB(+1/3)サブピクセルが生成されて出力される。
3倍オーバーサンプリング処理部17Rから出力されるR(−1/3)サブピクセルと3倍オーバーサンプリング処理部17Bから出力されるB(+1/3)サブピクセルとは、遅延部22で遅延されたG(0)サブピクセルとともに、画素再構成部23に供給され、先に説明した図1でのサブピクセル制御部3での処理がなされる。
係数セレクト信号Sが輝度エッジ検出・判定部14(図8)で縦方向のエッジを検出・判定することによって出力されたものであるときには、セレクタ21Rはタップ係数保持部18Rでの画素重心ずらし量“小”タップ係数を選択して3倍オーバーサンプリング処理部17Rに供給し、また、セレクタ21Bはタップ係数保持部18Bでの画素重心ずらし量“小”タップ係数を選択して3倍オーバーサンプリング処理部17Rに供給する。これにより、3倍オーバーサンプリング処理部17Rでは、図3において、乗算器6R1〜6R8に上記表2に示すタップ係数K1(n)が設定され、供給されて3倍オーバーサンプリングされたRサブピクセル毎に、1/3画素期間タイミング位置が進んだR(−1/8)サブピクセルが生成されて出力される。また、3倍オーバーサンプリング処理部17Bでは、図3において、乗算器6B1〜6B8に上記表2に示すタップ係数K2(n)が設定され、供給されて3倍オーバーサンプリングされたBサブピクセル毎に、1/3画素期間タイミング位置が進んだB(+1/8)サブピクセルが生成されて出力される。
そして、3倍オーバーサンプリング処理部17Rから出力されるR(−1/8)サブピクセルと3倍オーバーサンプリング処理部17Bから出力されるB(+1/8)サブピクセルとは、遅延部22で遅延されたG(0)サブピクセルとともに、画素再構成部23に供給され、先に説明した図1でのサブピクセル制御部3での処理がなされる。
係数セレクト信号Sが輝度エッジ検出・判定部14(図8)で斜め方向,縦方向のエッジ以外のエッジを検出・判定することによって出力されたものであるときには、セレクタ21Rはタップ係数保持部19Rでの画素重心ずらし量“中”タップ係数を選択して3倍オーバーサンプリング処理部17Rに供給し、また、セレクタ21Bはタップ係数保持部19Bでの画素重心ずらし量“中”タップ係数を選択して3倍オーバーサンプリング処理部17Rに供給する。以下同様にして、3倍オーバーサンプリング処理部17Rでは、供給されて3倍オーバーサンプリングされたRサブピクセル毎に、1/3画素期間タイミング位置が進んで画素重心ずらし量がR(−1/3)サブピクセルとR(−1/8)サブピクセルとの間のRサブピクセルが生成されて出力され、3倍オーバーサンプリング処理部17Bでは、同様に、供給されて3倍オーバーサンプリングされたBサブピクセル毎に、1/3画素期間タイミング位置が遅れて画素重心ずらし量がB(+1/3)サブピクセルとB(+1/8)サブピクセルとの間のBサブピクセルが生成されて出力される。
そして、上記と同様、3倍オーバーサンプリング処理部17Rから出力されるRサブピクセルと3倍オーバーサンプリング処理部17Bから出力されるBサブピクセルとが、遅延部22で遅延されたG(0)サブピクセルとともに、画素再構成部23に供給され、先に説明した図1でのサブピクセル制御部3での処理がなされる。
次に、図8での輝度エッジ検出・判定部14でのエッジの判定方法について説明する。
エッジの判定方法は、上記の式(3),(4)の条件を満たす輝度の注目画素について、次のルールに従って、行なわれるものである。
(1)図11(a)に示すように、注目画素Y0とその周囲の比較画素YL,YR,YUのいずれか1つとの間にエッジ16がある場合には、画素重心ずらし量“中”タップ係数をタップ係数保持部19R,19Bから選択するための係数セレクト信号Sを用いる。
(2)図11(b)に示すように、注目画素Y0とその左隣りの比較画素YLとの間にエッジ16Lがあり、かつ注目画素Y0と右隣りの比較画素YRとの間にエッジ16Rがある場合、画素重心ずらし量“小”タップ係数をタップ係数保持部18R,18Bから選択するための係数セレクト信号Sを用いる。
(3)上記以外、即ち、図11(c)に示すように、注目画素Y0とその左隣りの比較画素YLとの間にエッジ16Lがあり、かつ注目画素Y0と上側(1つ前のライン)の比較画素YUとの間にエッジ16Uがある場合、あるいは注目画素Y0とその右隣りの比較画素YRとの間にエッジ16Rがあり、かつ注目画素Y0と上側(1つ前のライン)の比較画素YUとの間にエッジ16Uがある場合、あるいはまた、図11(d)に示すように、注目画素Y0とその周辺の比較画素YL,YR,YU全てとの間にエッジ16L,16R,16Uがある場合、画素重心ずらし量“大”タップ係数をタップ係数保持部20R,20Bから選択するための係数セレクト信号Sを用いる。
(4)エッジがない場合や注目画素Y0が上記の式(3),(4)の条件を満たしていないときには、画素重心ずらし量“大”タップ係数をタップ係数保持部20R,20Bから選択するための係数セレクト信号Sを用いる。
かかるルールは、傾きが45゜周辺の斜め線のエッジに対しては、画素重心ずらし量“大”タップ係数を用いることにより、ジャギー改善効果を最大限に発揮させ、エッジの角度がきつかったり、ゆるかったりしている場合には、画素重心ずらし量“中”タップ係数を用い、エッジが縦線,横線(縦エッジ,横エッジ)の場合には、画素重心ずらし量“中”タップ係数を用い、色付き現象を最大限に低減させるものである。
以上のように、この第2の実施形態では、トレードオフ関係にある斜め方向のエッジでのジャギーと縦方向のエッジでの色付き現象とを効果的に低減することができる。
図12は本発明による画像処理装置の第3の実施形態を示すブロック構成図であって、24,25は信号変換部であり、図8に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、入力端子1からは、輝度信号YとR−Yの色差信号CrとB−Yの色差信号Cbとが入力される。これら輝度信号Yと色差信号Cr,Cbとは信号変換部24に供給され、RGB信号に変換される。このRGB信号が3倍オーバーサンプリング/サブピクセル制御処理部12に供給される。また、入力された輝度信号Yは輝度エッジ検出・判定部15にも供給され、図8に示す第2の実施形態と同様にして、係数セレクト信号Sが発生されて3倍オーバーサンプリング/サブピクセル制御処理部12に供給される。
3倍オーバーサンプリング/サブピクセル制御処理部12では、図8での3倍オーバーサンプリング/サブピクセル制御処理部12と同様の処理動作が行なわれ、これから出力されるRGB信号が信号変換部25に供給されて輝度信号Yと色差信号Cr,Cbとに変換される。
以上のように、入力信号が輝度信号Yと色差信号Cr,Cbとであっても、第2の実施形態と同様、斜め方向のエッジでのジャギーを低減できるし、縦方向のエッジでの色付き現象も低減できる。
なお、以上の第2,第3の実施形態において、いずれの場合においても、必ず画素重心ずらすを行なうようにしたが、必ずしもこれに限るものではなく、例えば、エッジが急峻な傾きであったり、傾きが非常に緩やかな場合などでは、画素重心ずらしをしないようにすることもできる。この場合には、3倍オーバーサンプリング処理部2R,2Bでのタップ係数K1(0),K2(0)を1とし、それ以外のタップ係数K1(n),K2(n)を0とする。
より詳細には、例えば、輝度エッジ検出判定部14により、所定領域(例えば、水平方向10画素×垂直方向10画素の矩形状領域)において、エッジ成分(所定レベルよりも大きいエッジ成分)を持つ画素がどのような方向に形成されているのかを判定する。例えば、この矩形状領域におけるエッジ成分を持つ各画素の座標を検出し、この座標の値を用いて、複数のエッジ成分の画素によって形成される線分に近似する一次関数を演算して求める。そして、この一次関数によって表わされる線分を複数のエッジ成分の画素が構成する線分(以下、「エッジ線分」という)とし、このエッジ線分と垂直方向線または水平方向線とのなす角度を求める。
上記のように、斜め線のジャギーを低減するためにサブピクセル処理を行なうと、かかる斜め線に色付きが生じ易い。そして、この斜め線のジャギーは、垂直方向線または水平方向線とのなす角度が45゜のときに最も大きくなる。従って、この実施形態では、上記のようにして求められたエッジ線分と垂直方向線または水平方向線とのなす角度を輝度エッジ検出判定部14で求める。そして、例えば、このエッジ線分と垂直方向線(または、水平方向線)とのなす角度が45゜であるときには、輝度エッジ検出判定部14は、例えば、上記表1に示されるタップ係数を用いて画素重心ずらし量を最大とするように、3倍オーバーサンプリング/サブピクセル制御処理部12を制御する。これにより、斜め線(エッジ)の色付きを低減する。
一方、エッジ線分と垂直方向線(または、水平方向線)とのなす角度が0゜である(即ち、エッジ線分が垂直方向線(または、水平方向線)と等しい)ときには、ジャギーを考慮しなくてもよく、また、このような場合にオーバーサンプリング処理を行なうと、エッジの色付きが目立つ場合がある。従って、このような場合には、オーバーサンプリング処理を行なわないようにする。例えば、R(0)サブピクセルに対するタップ係数K1(0)及びB(0)サブピクセルに対するタップ係数K2(0)の値を1とし、他のタップ係数は全て0となるように、タップ係数の値が制御される。これにより、エッジ線分と垂直方向線(または、水平方向線)とのなす角度が0゜である場合には、画素重心ずらし量は0もしくは最小となる。
また、エッジ線分が45゜の角度から垂直方向線(または、水平方向線)に近づく(即ち、0゜の角度に近づく)に従い、徐々にサブピクセル処理による色付きが小さくなる。従って、エッジ線分と垂直方向線(または、水平方向線)とのなす角度に応じてタップ係数の値を変化させるのが好ましい。例えば、エッジ線分が45゜の角度から垂直方向線(または、水平方向線)に近づくにつれて、中心(R(0),B(0))のサブピクセルに対するタップ係数の値を大きくし、中心から離れるサブピクセル(R(4),R(−4),B(4),B(−4)など)のタップ係数の値を小さくする。これにより、エッジ線分が垂直方向線(または、水平方向線)に近い程、画素重心ずらし量を小さくする(換言すれば、45゜に近い程、画素重心ずらし量を大きくする)。
以上の構成により、エッジ線分の角度に応じた画素重心ずらし量の制御を行なうことができ、斜め線のジャギーを低減しつつ、エッジの色付きをより好適に低減できる。
以上のように、上記の第2の実施形態やその変形例では、入力映像信号の輝度エッジ情報に応じて、オーバーサンプリング処理に用いるタップ係数を適応的に切り替えることにより、サブピクセル単位での映像補間処理による擬似的高解像度化の効果を維持しつつ、エッジ部でのジャギーや色付き現象を低減することが可能となる。
図13は本発明による画像処理装置の第4の実施形態を示すブロック構成図であって、26は3倍オーバーサンプリング/サブピクセル制御処理部、27はRGBエッジ検出・判定部、28は画像メモリである。
同図において、入力端子1からはRGB信号が入力され、3倍オーバーサンプリング/サブピクセル制御処理部26に供給されるとともに、RGBエッジ検出・判定部27にも供給される。
RGBエッジ検出・判定部27は、RGB信号毎にエッジを検出し、検出した夫々のエッジの種類を判定してR信号に対する係数セレクト信号(R用係数セレクト信号)SR,G信号に対する係数セレクト信号(G用係数セレクト信号)SG,B信号に対する係数セレクト信号(B用係数セレクト信号)SBを3倍オーバーサンプリング/サブピクセル制御処理部26に供給する。RGBエッジ検出・判定部27におけるRGB信号夫々の検出したエッジの種類の判定は、図8における輝度エッジ検出・判定部14による図11で説明した判定方法を用いるものであり、このため、メモリ28には、RGB毎にエッジの種類(図11(a)〜(d))に該当する係数セレクト信号(即ち、R用係数セレクト信号SR,G用係数セレクト信号SG,B用係数セレクト信号SB)が格納されている。
3倍オーバーサンプリング/サブピクセル制御処理部26では、RGB信号毎に、サブピクセル単位で、RGBエッジ検出・判定部27からのR用係数セレクト信号SR,G用係数セレクト信号SG,B用係数セレクト信号SBに応じた3倍オーバーサンプリング処理、即ち、1/3画素単位の画素重心のずらし処理が行なわれる。
図8に示した第2の実施形態や図12に示した第3の実施形態では、輝度信号のみでエッジを検出するが故に、RGB成分の中でも、輝度成分が少ないB(青)を多く含む画像においては、そのエッジを捉えることができず、意図する制御が行なわれない可能性があるし、また、R(赤)においても、輝度成分を多くは含んでいないため、同様のことが言えるが、この第4の実施形態では、RGB毎にエッジ検出・判定処理を行なうものであるから、検出されるエッジ情報の精度を上げることができるし、また、3倍オーバーサンプリング/サブピクセル制御処理部26においては、RGB毎にサブピクセル単位で用いるエッジ係数を設定することができるので、検出されるエッジ情報の精度に応じたエッジ係数のより柔軟な設定を可能となり、ジャギーの改善効果や色付き現象の低減効果をより高めることができる。
図14は図13における3倍オーバーサンプリング処理/サブピクセル制御部26の一具体例を示すブロック構成図であって、17GはGサブピクセルの3倍オーバーサンプリング処理部、21Gはセレクタ、29R,29G,29B,30R,30G,30B,31R,31G,31B,32R,32G,32Bはタップ係数保持部であり、図10に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、タップ係数保持部29Rには、Rサブピクセルについて、左方向の画像重心ずらし量を“小”とするタップ係数(左方向画像重心ずらし量“小”タップ係数)と右方向の画像重心ずらし量を“小”とするタップ係数(右方向画像重心ずらし量“小”タップ係数)とが保持されており、タップ係数保持部30Rには、Rサブピクセルについて、左方向の画像重心ずらし量を“中”とするタップ係数(左方向画像重心ずらし量“中”タップ係数)と右方向の画像重心ずらし量を“中”とするタップ係数(右方向画像重心ずらし量“中”タップ係数)とが保持されており、タップ係数保持部31Rには、Rサブピクセルについて、左方向の画像重心ずらし量を“大”とするタップ係数(左方向画像重心ずらし量“大”タップ係数)と右方向の画像重心ずらし量を“大”とするタップ係数(右方向画像重心ずらし量“大”タップ係数)とが保持されており、タップ係数保持部32Rには、Rサブピクセルについて、画像重心ずらし量を0とするタップ係数(画像重心ずらし量“なし”タップ係数)が保持されている。
RGBエッジ検出・判定部27(図13)からのR用係数セレクト信号SRに応じて、セレクタ21Rは、タップ係数保持部29R,30R,31R,32Rのいずれかからタップ係数を選択して3倍オーバーサンプリング処理部17Rに供給し、その乗算器に設定するのであるが、タップ係数保持部29R,30R,31Rには、左方向の画像重心ずらし量のタップ係数と右方向の画像重心ずらし量のタップ係数とが保持され、R用係数セレクト信号SRに応じてそのいずれかが選択されて3倍オーバーサンプリング処理部17Rの乗算器に設定されるようにすることができるので、Rサブピクセルの画像重心のずらし方向までも決めることができる。
また、タップ係数保持部29Bには、Bサブピクセルについて、左方向の画像重心ずらし量を“小”とするタップ係数(左方向画像重心ずらし量“小”タップ係数)と右方向の画像重心ずらし量を“小”とするタップ係数(右方向画像重心ずらし量“小”タップ係数)とが保持されており、タップ係数保持部30Bには、Bサブピクセルについて、左方向の画像重心ずらし量を“中”とするタップ係数(左方向画像重心ずらし量“中”タップ係数)と右方向の画像重心ずらし量を“中”とするタップ係数(右方向画像重心ずらし量“中”タップ係数)とが保持されており、タップ係数保持部31Bには、Bサブピクセルについて、左方向の画像重心ずらし量を“大”とするタップ係数(左方向画像重心ずらし量“大”タップ係数)と右方向の画像重心ずらし量を“大”とするタップ係数(右方向画像重心ずらし量“大”タップ係数)とが保持されており、タップ係数保持部32Bには、Bサブピクセルについて、画像重心ずらし量を0とするタップ係数(画像重心ずらし量“なし”タップ係数)が保持されている。
RGBエッジ検出・判定部27(図13)からのB用係数セレクト信号SBに応じて、セレクタ21Bは、タップ係数保持部29B,30B,31B,32Bのいずれかからタップ係数を選択して3倍オーバーサンプリング処理部17Bに供給し、その乗算器に設定するのであるが、タップ係数保持部29B,30B,31Bには、左方向の画像重心ずらし量のタップ係数と右方向の画像重心ずらし量のタップ係数とが保持され、B用係数セレクト信号SBに応じてそのいずれかが選択されて3倍オーバーサンプリング処理部17Bの乗算器に設定されるようにすることができるので、Bサブピクセルの画像重心のずらし方向までも決めることができる。
さらに、Gサブピクセルについて、左方向の画像重心ずらし量を“小”とするタップ係数(左方向画像重心ずらし量“小”タップ係数)と右方向の画像重心ずらし量を“小”とするタップ係数(右方向画像重心ずらし量“小”タップ係数)とを保持したタップ係数保持部29Gと、Gサブピクセルについて、左方向の画像重心ずらし量を“中”とするタップ係数(左方向画像重心ずらし量“中”タップ係数)と右方向の画像重心ずらし量を“中”とするタップ係数(右方向画像重心ずらし量“中”タップ係数)とを保持したタップ係数保持部30Gと、Gサブピクセルについて、左方向の画像重心ずらし量を“大”とするタップ係数(左方向画像重心ずらし量“大”タップ係数)と右方向の画像重心ずらし量を“大”とするタップ係数(右方向画像重心ずらし量“大”タップ係数)とを保持したタップ係数保持部31Gと、Gサブピクセルについて、画像重心ずらし量を0とするタップ係数(画像重心ずらし量“なし”タップ係数)を保持したタップ係数保持部32Gとが設けられている。
RGBエッジ検出・判定部27(図13)からのG用係数セレクト信号SGに応じて、セレクタ21Gは、タップ係数保持部29G,30G,31G,32Gのいずれかからタップ係数を選択して、図3での3倍オーバサンプリング処理部2Rあるいは3倍オーバサンプリング処理部2Bと同様の構成をなす3倍オーバーサンプリング処理部17Gに供給し、その乗算器に設定するのであるが、タップ係数保持部29G,30G,31Gには、左方向の画像重心ずらし量のタップ係数と右方向の画像重心ずらし量のタップ係数とが保持され、G用係数セレクト信号SGに応じてそのいずれかが選択されて3倍オーバーサンプリング処理部17Gの乗算器に設定されるようにすることができるので、Gサブピクセルについても、その画像重心ずらし量ばかりでなく、そのずらし方向までも決めることができる。
3倍オーバーサンプリング処理部17Rから出力されるRサブピクセルと3倍オーバーサンプリング処理部17Gから出力されるGサブピクセルと3倍オーバーサンプリング処理部17Bから出力されるBサブピクセルとは画素再構成部23に供給される。
このようにして、この第4の実施形態では、RGBサブピクセル単位でエッジを検出し、かつそのエッジ情報に応じてRGBサブピクセル毎にエッジ係数を設定し、夫々毎のエッジ情報に応じて、夫々のサブピクセルの画素重心ずらし量を設定できるとともに、そのずらしの方向も設定することができるので、入力画像の特徴に応じたサブピクセルのより最適な制御が可能となり、より解像感の高く、エッジによるジャギーや色付きをより低減した画像を得ることが可能となる。
なお、図14においては、RGBサブピクセルの全てについて、画像重心ずれ量を決定するタップ係数を画像重心ずれ量“小”,“中”,“大”,“なし”としたが、これに限らず、RGBサブピクセル毎に選択可能な画像重心ずれ量を異ならせるようにしても良い。
なお、タップ係数の選択の一例としては、RGBサブピクセルの配列がRGBである表示パネルに対しては、Rサブピクセルに対し、左方向の画素重心ずらし量のタップ係数を、Bサブピクセルに対し、右方向の画素重心ずらし量のタップ係数を夫々選択するようにし、RGBサブピクセルの配列がBGRである表示パネルに対しては、Rサブピクセルに対し、右方向の画素重心ずらし量のタップ係数を、Bサブピクセルに対し、左方向の画素重心ずらし量のタップ係数を夫々選択するようにし、いずれの場合においても、Gサブピクセルに対し、検出されるエッジの位置に応じた方向の画素重心ずらし量のタップ係数を夫々選択することも考えられる。
なお、以上の各実施形態では、画素周期の1/3倍の周期の1/3画素クロックを用いた3倍オーバーサンプリング処理を例に説明したが、nを3以上の整数として、1/n画素クロックを用いたn倍オーバーサンプリング処理を用い、サブピクセルのタイミング位置を±1/n画素ずらすようにしてもよい。
図1は本発明による画像処理装置の第1の実施形態を示すブロック構成図である。 図1に示す第1の実施の形態の処理の流れを概略的に示す図である。 図1における3倍オーバーサンプリング処理部の一具体例を示す回路図である。 図3に示す3倍オーバーサンプリング処理部の処理動作を模式的に示す図である。 表示画像の斜めのエッジの部分を模式的に示す図である。 縦方向エッジでの色付き現象を示す図である。 図6に示す色付き現象を説明するための図である。 本発明による画像処理装置の第2の実施形態を示すブロック構成図である。 図8に示す輝度エッジ検出・判定部でのエッジの種類を判定するためのエッジを示す図である。 図8における3倍オーバーサンプリング/サブピクセル制御処理部の一具体例を示すブロック構成図である。。 図8における輝度エッジ検出・判定部でのエッジの種類を判定方法を示す図である。 本発明による画像処理装置の第3の実施形態を示すブロック構成図である。 本発明による画像処理装置の第4の実施形態を示すブロック構成である。 図13における3倍オーバーサンプリング処理/サブピクセル制御部の一具体例を示すブロック構成図である。 表示のためのRGBサブピクセルの配列方法の一従来例を示す図である。
符号の説明
1 RGB画像信号の入力端子
2 3倍オーバーサンプリング処理部
3 サブピクセル制御部
2R,2G,2B RGB夫々毎の3倍オーバーサンプリング処理部
4R,4G,4B 入力端子
5R1〜5R8,5G1〜5G4,5B1〜5B7 遅延器
6R1〜6R8,6B1〜6B8 乗算器
7R1〜7R7,7B1〜7B7 加算器
12 3倍オーバーサンプリング/サプピクセル制御処理部
13 輝度信号生成部
14 輝度エッジ検出判定部
15 画像メモリ
16,16L,16R,16U エッジ
17R,17G,17B 3倍オーバーサンプリング処理部
18R,18B,19R,19B,20R,20B タップ係数保持部
21R,21G,21B セレクタ
22 遅延部
23 画素再構成部
24,25 信号変換部
26 3倍オーバーサンプリング/サブピクセル制御処理部
27 RGBエッジ検出・判定部
28 画像メモリ
29R〜32R,29G〜32G,29B〜32B タップ係数保持部

Claims (8)

  1. 1画素にRGB3原色を夫々発光する3つの発光素子が所定の方向に配列されたサブピクセルとして含まれる画素構造を有する表示装置のための画像処理装置であって、
    入力画像についてRGBサブピクセル毎に、空間フィルタを用いて前記所定の方向について前記表示装置の画素周期のn倍(但し、n=3k、kは自然数)の周期でサンプリング処理を行って、RGB3原色のうち前記1画素において前記3つの発光素子のうち中心に配置される発光素子に対応する第1の原色に対して、第2の原色及び第3の原色の輝度強度の前記所定の方向における空間的な重心位置をずらした画像を生成するn倍オーバーサンプリング処理部と、
    入力画像の輝度情報を用いて入力画像におけるエッジ部分を検出し、検出したエッジが画像画面の水平方向または垂直方向となす角度を判定するエッジ検出・判定部とを備え、
    前記エッジ検出・判定部がエッジを検出した部分の画素について、該検出したエッジと前記水平方向または前記垂直方向とがなす角度に応じて、前記n倍オーバーサンプリング処理部は、前記サンプリング処理における前記空間フィルタを変更して前記第1の原色に対する前記第2の原色及び前記第3の原色の輝度強度の前記所定の方向における空間的な重心位置のずらし量を変更することを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記エッジ検出・判定部が検出したエッジと前記水平方向または前記垂直方向とがなす角度が0度の場合は、前記エッジ検出・判定部が検出したエッジと前記水平方向または前記垂直方向とがなす角度が45度の場合に比べて、前記エッジ部分の画素のRGBサブピクセルについて、前記第1の原色に対する前記第2の原色及び前記第3の原色の輝度強度の前記所定の方向における空間的な重心位置のずらし量が小さくなるように、前記n倍オーバーサンプリング処理部の空間フィルタを変更することを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記エッジ検出・判定部は、RGB信号毎にエッジ検出、判定を行なうことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
    前記エッジ検出・判定部は、エッジの有無の検出を所定の閾値を基準にして行なうことを特徴とする画像処理装置。
  5. 1画素にRGB3原色を夫々発光する3つの発光素子が所定の方向に配列されたサブピクセルとして含まれる画素構造の表示部を有する画像表示装置であって、
    入力画像についてRGBサブピクセル毎に、空間フィルタを用いて前記所定の方向について前記表示装置の画素周期のn倍(但し、n=3k、kは自然数)の周期でサンプリング処理を行って、RGB3原色のうち前記1画素において前記3つの発光素子のうち中心に配置される発光素子に対応する第1の原色に対して、第2の原色及び第3の原色の輝度強度の前記所定の方向における空間的な重心位置をずらした画像を生成するn倍オーバーサンプリング処理部と、
    入力画像の輝度情報を用いて入力画像におけるエッジ部分を検出し、検出したエッジが画像画面の水平方向または垂直方向となす角度を判定するエッジ検出・判定部と、
    前記n倍オーバーサンプリング処理部で生成した画像を表示する表示部とを備え、
    前記エッジ検出・判定部がエッジを検出した部分の画素について、該検出したエッジと前記水平方向または垂直方向とがなす角度に応じて、前記n倍オーバーサンプリング処理部は、前記サンプリング処理における前記空間フィルタを変更して前記第1の原色に対する前記第2の原色及び前記第3の原色の輝度強度の前記所定の方向における空間的な重心位置のずらし量を変更することと特徴とする画像表示装置。
  6. 請求項5に記載の画像表示装置において、
    前記エッジ検出・判定部が検出したエッジと前記水平方向または垂直方向とがなす角度が0度の場合は、前記エッジ検出・判定部が検出したエッジと前記水平方向または垂直方向とがなす角度が45度の場合に比べて、前記エッジ部分の画素のRGBサブピクセルについて、前記第1の原色に対する前記第2の原色及び前記第3の原色の輝度強度の前記所定の方向における空間的な重心位置のずらし量が小さくなるように、前記n倍オーバーサンプリング処理部の空間フィルタを変更することを特徴とする画像表示装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載の画像表示装置において、
    前記エッジ検出・判定部は、RGB信号毎にエッジ検出、判定を行なうことを特徴とする画像表示装置。
  8. 請求項5乃至7のいずれか一項に記載の画像表示装置において、
    前記エッジ検出・判定部は、エッジの有無の検出を所定の閾値を基準にして行なうことを特徴とする画像表示装置。
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