JP4099926B2 - 解像度変換装置及び方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオプリンタ等の画像出力機器において画像を拡大する際に用いられる解像度変換装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビデオプリンタ等の画像出力機器においては、入力される画像のサイズ(画素数)を変換して出力する解像度変換装置が搭載されている。解像度変換装置は、第1の画素密度を有する入力画像を第2の画素密度を有する出力画像に変換することから、画素密度変換装置とも称される。近年、画像出力機器の解像度の向上に伴って、画素数を増加させて画像を拡大することが多くなっている。例えば、解像度変換装置によって、VGAサイズ(水平640画素×垂直480画素)の画像データを、SVGAサイズ(水平1280画素×垂直960画素)に変換する。
【0003】
従来の解像度変換装置は、一般的に、アップサンプラとローパスフィルタ(LPF)等の帯域制限フィルタとの組み合わせによって構成される。なお、アップサンプラとは、一般的に、原画素間に0を挿入する、いわゆる0挿入によって画素数を見掛け上増加させるものである。この従来の解像度変換装置においては、帯域制限フィルタの特性によって画質が変化する。帯域制限フィルタのフィルタ特性は、帯域制限フィルタのコストや演算量、必要とされる画質等を考慮して決定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来の解像度変換装置においては、次の2つの問題点がある。まず、第1の問題点は、図18に示すように、解像度の増加に伴って、画像のエッジ部(輪郭部)でリンギングが発生しやすいことである。図18において、(A)はリンギングが発生していない望ましい状態を示しており、(B)はリンギングが発生した状態を示している。特に、帯域制限フィルタとして高次のフィルタを用いると、リンギングが発生しやすい。第2の問題点は、図19に示すように、解像度の増加に伴って、画像のエッジ部で画像がぼけてシャープさが劣化するということである。図19において、(A)は画像がぼけていない望ましい状態を示しており、(B)は画像がぼけてシャープさが劣化した状態を示している。特に、直線補間フィルタのように、リンギングが発生しないフィルタでは、シャープさの劣化が大きい。
【0005】
このように、従来の解像度変換装置においては、解像度の増加(画像の拡大)の際、リンギングの発生を抑えるとシャープさが劣化し、シャープさの劣化を抑えるとリンギングが多く発生するという不具合があり、双方を望ましい状態で両立させることは困難であるという問題点があった。
【0006】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、リンギングの発生を抑えることができ、しかも、画像のエッジ部がぼけることなく解像度を増加させることができる解像度変換装置及び方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した従来の技術の課題を解決するため、
(1)入力された画像データの画素数を増加させる解像度変換装置において、前記画像データの隣接する原画素データ間に補間画素データを挿入することにより、画素数を水平方向に2倍・垂直方向に2倍にして4倍に増加させるオーバサンプル部と、前記オーバサンプル部より出力される水平方向の複数の画素データを1組として水平方向の順方向及び逆方向に順次フィルタ演算し、これら順方向のフィルタ演算結果と逆方向のフィルタ演算結果とを加算すると共に、垂直方向の複数の画素データを1組として垂直方向の順方向及び逆方向に順次フィルタ演算し、これら順方向のフィルタ演算結果と逆方向のフィルタ演算結果とを加算することにより、前記オーバサンプル部より出力される画像データに非線形のフィルタ演算を施す非線形フィルタ部とを備えて構成したことを特徴とする解像度変換装置。
(2)入力された画像データの画素数を増加させる解像度変換方法において、前記画像データの隣接する原画素データ間に補間画素データを挿入することにより、画素数を水平方向に2倍・垂直方向に2倍にして4倍に増加させるオーバサンプリングステップと、前記オーバサンプリングステップにより出力される水平方向の複数の画素データを1組として水平方向の順方向及び逆方向に順次フィルタ演算し、これら順方向のフィルタ演算結果と逆方向のフィルタ演算結果とを加算すると共に、垂直方向の複数の画素データを1組として垂直方向の順方向及び逆方向に順次フィルタ演算し、これら順方向のフィルタ演算結果と逆方向のフィルタ演算結果とを加算することにより、前記オーバサンプリングステップにより出力される画像データに非線形のフィルタ演算を施す非線形フィルタリングステップとを含むことを特徴とする解像度変換方法を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の解像度変換装置及び方法について、添付図面を参照して説明する。図1は本発明の解像度変換装置の全体構成の一実施例を示すブロック図、図2は図1中のオーバサンプル部1におけるオーバサンプルの動作を示す図、図3は図1中の非線形フィルタ部2における動作を説明するための図、図4は図1中の非線形フィルタ部2における動作を示す概念図、図5は図1中の非線形フィルタ部2の具体的構成例を示すブロック図、図6は図5中のフィルタ202,203の具体的構成例を示すブロック図、図7は図6の動作を説明するための図、図8は図7中の関数部2003におけるフィルタ演算の一例であるプログラムリストを示す図、図9〜図11は図7中の関数部2003の動作を説明するための図、図12は図1中の非線形フィルタ部2による作用を説明するための図、図13は本発明の解像度変換装置及び方法による効果を従来例と対比して説明するための図、図14〜図16は図1中のジャギ補正部3の動作を説明するための図、図17は図1中のジャギ補正部3におけるジャギ補正演算の一例であるプログラムリストを示す図である。
【0009】
図1において、解像度変換の対象とされている画像データは、オーバサンプル部1に入力され、オーバサンプルされる(オーバサンプリングステップ)。なお、画像データは、R(赤),G(緑),B(青)もしくはY(黄),M(マゼンタ),C(シアン),K(黒)等の原色信号、あるいは、輝度信号,色差信号として入力される。本発明では、オーバサンプル部1におけるオーバサンプルを、水平方向に2倍、垂直方向に2倍とし、面積当たりの画素数を4倍に増加させる。
【0010】
オーバサンプル部1におけるオーバサンプルは、図2に示すように、実線の丸で示す隣接する2つの原画素データ間に、原画素データと同じデータを破線の丸で示す補間画素データとして挿入することによって行われる。なお、図2は水平方向もしくは垂直方向のいずれか一方の動作を示している。
【0011】
オーバサンプル部1より出力された画像データは、非線形フィルタ部2に入力され、後に詳述する非線形フィルタ演算が施される(非線形フィルタリングステップ)。以下、非線形フィルタ部2における動作を順に説明する。図3において、Sは、解像度変換の対象とされている画像データが表す1画面であり、左右方向が水平方向、縦方向が垂直方向である。なお、本発明をビデオプリンタ等の印刷機器に用いれば、水平方向とは主走査方向であり、垂直方向とは副走査方向である。
【0012】
非線形フィルタ部2は、水平方向に2つのフィルタ演算を施すと共に、垂直方向にも2つのフィルタ演算を施す。即ち、非線形フィルタ部2は、画面Sの水平方向の始端(図3中の左端部)から終端(図3中の右端部)へと順方向に関数fh0なる水平方向のフィルタ演算を施すと共に、画面Sの水平方向の終端から始端へと逆方向に関数fh1なる水平方向のフィルタ演算を施す。また、非線形フィルタ部2は、画面Sの垂直方向の始端(図3中の上端部)から終端(図3中の下端部)へと順方向に関数fv0なる垂直方向のフィルタ演算を施すと共に、画面Sの垂直方向の終端から始端へと逆方向に関数fv1なる垂直方向のフィルタ演算を施す。
【0013】
図4は、非線形フィルタ部2における動作を概念的に表している。図4において、画面Sの画像データには、水平フィルタ部2Hによって水平方向のフィルタ演算が施され、垂直フィルタ部2Vによって垂直方向のフィルタ演算が施される。画像データは、関数fh0のフィルタ21と、関数fh1のフィルタ22に入力される。加算器23は、フィルタ21,22の出力を加算する。加算器23の出力は関数fv0のフィルタ24と、関数fv1のフィルタ25に入力される。加算器26は、フィルタ24,25の出力を加算する。
【0014】
ここでは便宜上、フィルタ21,22,24,25の関数をfh0,fh1,fv0,fv1のようにそれぞれ呼称を区別したが、これらは全て同一の関数でよい。関数fh0,fh1,fv0,fv1を互いに異ならせてもよいが、特にその必要はない。関数fh0,fh1,fv0,fv1を全て同一の関数とすることは、構成もしくは処理の簡素化のために好ましい。図4では、まず、水平フィルタ部2Hによって水平方向のフィルタ演算を施し、次に、垂直フィルタ部2Vによって垂直方向のフィルタ演算を施すような概念図としているが、水平方向の処理と垂直方向の処理は逆でもよく、処理の順序は限定されるものではない。
【0015】
非線形フィルタ部2は、具体的には、一例として図5に示すように構成される。図5において、画面Sの画像データは、画像メモリ201に入力されて書き込まれる。画像メモリ201は画面Sの1画面分の画像データを貯蔵するものである。画像メモリ201からは順方向に画像データが読み出され、フィルタ202に入力される。フィルタ202は関数fなるフィルタ演算処理を施し、その演算結果はラインメモリ204に書き込まれる。なお、フィルタ202からはOut0,Out1なる2つの信号が出力される。
【0016】
この順方向の処理の後、画像メモリ201からは逆方向に画像データが読み出され、フィルタ203に入力される。フィルタ203は関数fなるフィルタ演算処理を施して出力する。なお、フィルタ203からもout0,out1なる2つの信号が出力される。フィルタ202,203の関数fは同一であり、関数fh0,fh1,fv0,fv1の総称である。このように、フィルタ202,203は2画素ずつ信号を出力する。
【0017】
フィルタ203における処理と同時に、ラインメモリ204からは、上記のように画像データを順方向に読み出してフィルタ202によってフィルタ演算処理した信号out0,out1が逆方向に読み出される。これは、画像データを逆方向に読み出してフィルタ203によってフィルタ演算処理した信号out0,out1との画素の位相を合わせるためである。
【0018】
加算器205は、ラインメモリ204より出力された信号out0と、フィルタ203より出力された信号out0とを加算処理する。ここでの加算処理とは、入力された2つの信号を加算して2で割る、即ち、平均をとることである。加算器206は、ラインメモリ204より出力された信号out1と、フィルタ203より出力された信号out1とを加算処理する。ここでの加算処理も、入力された2つの信号を加算して2で割る、即ち、平均をとることである。加算器205,206の出力は画像メモリ201に書き込まれる。
【0019】
以上の処理は、まず、水平方向の各行毎に行われる。加算器205,206より出力された各行の画像データは画像メモリ201における元の行の画像データに対して上書きされる。全ての行の処理が終了すると、上記の処理が垂直方向の各列毎に行われる。全ての列の処理が終了すると、画面Sの画像データ全てに対するフィルタ演算処理が終了することとなる。なお、図5中のフィルタ202,203は、図4中のフィルタ21,22,24,25に相当する。
【0020】
ここで、フィルタ202,203の具体的構成例及び関数fについて説明する。フィルタ202,203は同一構成であり、一例として、図6に示すように構成される。図6において、画像データは、2画素分の遅延器2001と、関数部2003に入力される。遅延器2001の出力は、1画素分の遅延器2002と、関数部2003と、加算器2005とに入力される。なお、ここでの1画素分,2画素分とは、オーバサンプル部1によってオーバサンプルされた画像データの1画素分,2画素分である。遅延器2002の出力は加算器2004に入力される。加算器2004の出力は関数部2003に入力される。
【0021】
入来した画像データであり、遅延器2001に入力される画素データをc、遅延器2001より出力される画素データをb、加算器2004より出力される画素データをaと総称することとする。図7において、実線の丸は原画素データ、破線の丸は補間画素データである。図7に示す画素データa1,b1,c1は、画像メモリ201からデータが入力され始めた最初の画素データである。画素データa1,b1,c1は図7に示すような位置関係である。なお、順方向にデータが読み出された場合には、画素データa1,b1,c1は、画面Sの水平もしくは垂直方向の始端からの3つの原画素データであり、逆方向にデータが読み出された場合には、画素データa1,b1,c1は、画面Sの水平もしくは垂直方向の終端からの3つの原画素データである。
【0022】
関数部2003は、入力された3つの画素データa,b,cの1組を基にして、関数f(a,b,c)により、2つの補正データcor0,cor1を出力する。補正データcor0は、画像データbに対する補正データである。加算器2005によって補正データcor0と画像データbとを加算した結果が出力信号out0となる。補正データcor1は、画像データb,c間(オーバサンプルにより画像データb,c間に挿入された補間画素データ)に対する補正データである。加算器2004によって補正データcor1と画像データb,c間の補間画素データとを加算した結果が出力信号out1となる。従って、画素データa1,b1,c1に基づいた出力1としての出力信号out0,out1は図7に示す位置に出力される。
【0023】
信号out1は関数部2003に対する入力信号の画素データaとして巡回され、次の処理における画素データa2となる。関数f(a,b,c)によって処理する3つの画素データa1,b1,c1の次の3つの画素データをa2,b2,c2と称し、さらにその次の3つの画素データをa3,b3,c3と称することとする。また、画素データa2,b2,c2に基づいた出力を出力2、画素データa3,b3,c3に基づいた出力を出力3と称すると、出力2,3としての出力信号out0,out1は図7に示す位置に出力される。
【0024】
このように、フィルタ202,203は、順次、入力された3つの画素データa,b,cの1組を基にして2つの出力信号out0,out1を発生する。上記の説明より分かるように、最初の3つの画素データa1,b1,c1だけは全て原画素データであり、2画素分ずつ離れた位置関係となっている。次の画素データa2,b2,c2では、画素データb2,c2が原画素データ、画素データa2が補間画素データであり、a2,b2間が1画素分離れ、b2,c2間が2画素分離れた位置関係となっている。画素データa3,b3,c3以降は画素データa2,b2,c2と同様となる。
【0025】
関数部2003は、最初の3つの画素データa1,b1,c1を除き、隣接する2つの原画素データb,cと、1つの補間画素データaとを用いて演算する。1つの補間画素データaは、2つの原画素データb,c間の補間画素データではなく、2つの原画素データb,cの内の一方である原画素データbのみに隣接する補間画素データである。関数部2003は、画素データa2,b2,c2以降は、関数f(a,b,c)に用いる画素データa,b,cを2画素ずつ順次シフトしていくことになる。
【0026】
フィルタ202,203は、シフト単位を2画素としたFIRフィルタと同様な構成である。但し、画素データaは出力信号out1を巡回しているので、IIRフィルタと同様な構成にもなっている。本発明で用いるフィルタ202,203は、FIRフィルタとIIRフィルタとの双方の特徴を備える変形3タップFIRフィルタと考えることができる。
【0027】
図8には、関数f(a,b,c)のプログラムリストをC言語にて示している。この関数f(a,b,c)は、内部変数gainによって2つの演算方法を選択するものである。図8に示す▲1▼式によって、内部変数gainの2つの符号が決定される。内部変数gainは、画素データa,b,cの値によって定まり、その符号は、画素データa,b,cの大小関係によって決まる。▲1▼式より、a<b<cまたはa>b>cのとき内部変数gainの符号が正となり、それ以外では負または0となる。内部変数gainが負のときの補正データcor1は▲2▼式であり、内部変数gainが負のときの補正データcor0は▲3▼式より得られる。それ以外のとき(内部変数gainが負でないとき)の補正データcor0,cor1は▲4▼式({ }内)より得られる。
【0028】
図9は関数f(a,b,c)によって得られる結果を示している。図9において、(A)は内部変数gainが正、(B)は内部変数gainが負の場合であり、図9(A),(B)における実線は入力される画像データ、破線は出力される画像データ(関数f(a,b,c)による演算結果)を示している。実線の丸及び破線の丸の定義は、図2,図7と同様である。図7で説明したように、画素データaは、最初の画素データa1では実線の丸で示す原画素データであり、次の画素データa2以降は(a)にて示しているように、破線の丸で示す補間画素データである。内部変数gainが正の場合とは、画素データbが画素データa,cの間をとる状態である。このときの補正データcor0,cor1は、▲4▼式の{ }内より、絶対値が同じで互いに符号が逆の値となる。内部変数gainが負の場合とは、画素データbが画素データa,cの間にない状態である。このときの補正データcor0,cor1は、図9(B)に示す如くとなる。
【0029】
さらに、内部変数gainが正の場合の動作について説明する。図10において、(A)はa−c(aマイナスc)が大きい場合、(B)はa−cが小さい場合を示している。図10における実線及び破線、実線の丸及び破線の丸の定義は、図9と同様である。なお、これは、後述の図11,図13,図16でも同様である。図10(A)のようにa−cが大きいと、内部変数gainが大きくなり、図10(B)のようにa−cが小さいと、内部変数gainが小さくなる。a−cが大きいということは、その部分が画像データのエッジ部である可能性が高いということである。内部変数gainが大きくなれば、▲3▼式より、補正データcor0,cor1が大きくなる。
【0030】
また、図11において、(A)は画素データbが画素データa,c間の中央にある場合、(B)は画素データbが画素データa,c間の中央からずれた場合を示している。図11(A)のように画素データbが画素データa,c間の中央にあるとき、即ち、(a−b)=(b−c)=(a−c)/2のとき、内部変数gainが最大となり、補正データcor0,cor1が最大となる。図11(B)のように画素データbが画素データa,c間の中央から離れれば離れるほど、内部変数gainが減少し、補正データcor0,cor1は小さくなる。
【0031】
このように、エッジ部の振幅であるa−cが同一であっても、画素データbが画素データa,c間の中央(即ち、エッジ部の中央)に近付けば近付くほど、内部変数gainを大きくして補正データcor0,cor1を大きくするのは、中間の画素データbが画素データa,c間の中央に近付けば近付くほど、エッジ部が鈍って見えるからである。本発明では、エッジ部の振幅であるa−cが同じであっても、視覚的に鈍って見えるエッジ部ほど補正量を増加させている。
【0032】
一方、内部変数gainが負の場合の動作は図9(B)で説明した通りである。図8の▲1▼式より、内部変数gainが負の場合の内部変数gainは、画素データa,cに対して画素データbが図9(B)の上もしくは下方向にどれだけ突出しているか(突出度)によって変化する。画素データbの突出度が大きければ大きいほど内部変数gainの絶対値が大きくなる。補正データcor0は内部変数gainに応じて変化し、補正データcor1は内部変数gainの影響を受けず一定である。従って、画素データbにおける突出度は、元々の突出度に応じて破線で示すようにさらに適応的に大きくなり、鮮鋭度が増大する。
【0033】
このように、関数部2003は、図8に示す関数f(a,b,c)によって、画素データa,b,cの互いの位置関係、即ち、エッジ部と考えられるか否か、エッジ部であると判断される場合には、そのエッジ部の状態に応じて、また、エッジ部でないと判断された場合にも、その状態(突出度)に応じて、補正データcor0,cor1を適応的に変化させていることになる。補正データcor0,cor1が適応的に変化することにより、フィルタ202,203からの出力信号out0,out1も適応的に変化する。
【0034】
即ち、非線形フィルタ部2(関数部2003)は、オーバサンプル部1より出力される画像データの状態を検出する手段、具体的には、エッジ部であるか否かを検出するエッジ部検出手段、突出部であるか否かを検出する突出部検出手段を備えていることになる。また、エッジ部の振幅や突出部の突出度に応じてエッジ部や突出部に対する補正特性を可変させる補正特性可変手段を備えていることになる。なお、図8に示す関数f(a,b,c)は高次のフィルタではないので、リンギングは発生しない。
【0035】
ここで、フィルタ202,203における画素データaの巡回動作による効果について説明する。図12において、(A)は巡回を行わない場合、(B)は巡回を行う場合である。巡回を行わない場合には、図12(A)に示すように、一点鎖線で囲んだ部分において、画像データの逆転現象が起こっており、画像データが不連続となっている。一方、巡回を行う場合には、図12(B)に示すように、一点鎖線で囲んだ部分において、画像データの逆転現象は起こっておらず、画像データが連続となっている。
【0036】
本発明では、フィルタ202,203が巡回動作を行うことによって、非線形フィルタ部2より出力される画像データに不連続な部分が発生しないようにしている。これによって、画質の劣化を回避している。また、図2で説明したように、非線形フィルタ部2は、順方向及び逆方向にフィルタ演算して両者の演算結果を加算することにより、非線形フィルタ部2より出力される画像データの細部がより滑らかになる。
【0037】
以上のオーバサンプル部1から非線形フィルタ部2までの動作を、従来例による動作と対比させて説明する。図13は画像データのエッジ部における処理を示しており、図13において、(B)は原画像、即ち、オーバサンプル部1によって水平もしくは垂直方向に2倍する前の画像である。図13(B)に示す原画像には、元々水平,垂直方向(横縦)それぞれ2倍の図13(A)に示す画像が存在すると想定する。これを仮想2倍画像と称することとする。図13(A)に示す仮想2倍画像を1/2に縮小したら図13(B)に示す原画像となると想定する。つまり、逆に、理想的には、図13(B)に示す原画像を2倍に拡大したら図13(A)となることである。
【0038】
ところが、ある元の画像を1/2に縮小したとき、図13(B)のようなエッジ部を有する画像データが生成されるのは、その元の画像が図13(A)の場合だけではない。図13(B)のような画像データが生成されるのは、元の画像として種々の状態が考えられることから、オーバサンプル部1によって、図13(A)に示す仮想2倍画像を再現することは不可能であることが分かる。これは、画像データの情報量を考慮すれば明白である。
【0039】
そこで、従来は、帯域制限フィルタを用いることにより、図13(B)に示す画像データが有する周波数に関する情報だけを残すと共に、オーバサンプルによって発生する折り返し成分(不要な高調波成分)を除去するのが一般的である。図13(D)は、従来の構成により2倍拡大する際、帯域制限フィルタとして2タップのLPFを用いた場合に得られる画像データを示している。なお、2タップのLPFによって得られる結果は、直線補間によって得られる結果と全く同一である。
【0040】
これに対し、本発明の図1の構成における非線形フィルタ部2より出力される画像データは、図13(C)のようになる。本発明では、前述のように、非線形フィルタ部2より出力される画像データのエッジ部の状態は、原画像のエッジ部の状態によって適応的に変化する。大振幅のエッジ部では、エッジ部の状態はより図13(A)に近付いて急峻となる。小振幅のエッジ部では、エッジ部の状態はより図13(D)に近付いてなだらかとなる。これを周波数の点から考えると、大振幅のエッジ部では、オーバサンプル部1によって発生する折り返し成分を強調し、小振幅のエッジ部では、その折り返し成分を制限することになる。非線形フィルタ部2は、原画像のエッジ部の状態によって折り返し成分を適応的に可変させるフィルタということができる。
【0041】
ここで再び図1に戻り、非線形フィルタ部2より出力された画像データはジャギ補正部3に入力されてジャギ補正が施される(ジャギ補正ステップ)。非線形フィルタ部2より出力される拡大画像データは、水平方向及び垂直方向については良好な特性を有する。しかし、それ以外の方向(斜め方向)では、良好な特性とはなっていない。2次元の画像フィルタを構成する場合、本実施例で説明したように、水平方向と垂直方向に分けて処理するのが一般的である。これは、処理に要する演算量や回路規模等が小さくなるからである。この場合、2次元の画像フィルタの特性は水平,垂直方向それぞれのフィルタ関数の積で決まるため、斜め方向の特性が制限されることになる。ジャギ補正部3は、斜め方向の特性を補正するためのものである。
【0042】
図14において、(A)はオーバサンプル部1によってオーバサンプルする前の原画像、(B)はオーバサンプル部1によってオーバサンプルし、非線形フィルタ部2によってフィルタリングした画像を示している。図14中の黒丸は黒の画素を、白丸は白の画素を示している。図14(B)においては、原画素データと補間画素データとを含んでいるが、ここでは、図2等のように、実線の丸と破線の丸とによって両者を区別していない。図14(B)及び後述の図15では、原画素データと補間画素データとを区別せず、黒の画素であるか白の画素であるかを区別して図示している。
【0043】
図14(A)に示す原画像は、破線で示すようなエッジ部を有する。非線形フィルタ部2の出力には、斜め方向の折り返し成分が残っているため、図14(B)に示すように、エッジ部はぎざぎざとなり、いわゆるジャギが発生する。図15において、(A)はジャギ補正前、(B)はジャギ補正後を示している。ジャギ補正部3は、図15に示すように、ジャギを補正して斜め方向のエッジ部を滑らかにする。
【0044】
図16,図17を用いて、ジャギ補正部3におけるジャギ補正の動作について詳細に説明する。ジャギ補正部3によってジャギ補正の対象となる画素は、オーバサンプルによって挿入された補間画素データによる画素のみである。上記のように、図16における実線の丸は原画素データによる画素、破線の丸は補間画素データによる画素である。ここでは、これらの原画素データ及び補間画素データの色が黒の画素であるか白の画素であるかを区別して図示していない。
【0045】
ジャギ補正部3は、図16に示すように、水平方向3画素×垂直方向3画素の9画素を1つの群として処理する。9画素それぞれをD0〜D8と称する。画素D0,D2,D6,D8は原画素データによる画素、画素D1,D3,D5,D7は補間画素データによる画素である。9画素の中央にある画素D4を中心とし、ジャギ補正の補間軸は、画素D0と画素D8とを結ぶ軸L0、画素D1と画素D7とを結ぶ軸L1、画素D2と画素D6とを結ぶ軸L2、画素D3と画素D5とを結ぶ軸L3の4つの方向がある。ジャギ補正部3は、これら4つの補間軸L0〜L3の中から実際にジャギ補正する際の補間軸を選択する。
【0046】
図17には、ジャギ補正部3における動作をC言語によるプログラムリストとして示している。ジャギ補正部3は、補間軸L0〜L3をそれぞれ求め、その中から実際にジャギ補正する補間軸としていずれが最適であるかを判定して選択すると共に、その選択した補間軸により補間値を計算する。図17において、ジャギ補正部3は、de[0]〜de[3]にて示しているように、4つの補間軸L0〜L3をなす2つの画素間のデータ差の絶対値を求める。実際にジャギ補正する補間軸として選択すべきは、2つの画素間のデータ差の絶対値が最も小さいものとするのが基本である。但し、それだけでは誤補間が発生するので、次のようにして誤補間を防ぐ。
【0047】
図17に示すように、補間軸L0〜L3におけるデータ差の絶対値が最も小さい軸と、2番目に小さい軸とを求める。そして、この2つのデータ差の差を求め、それが所定のしきい値未満であれば、補間しない。図17では、しきい値を16としている。補間しないとは、図16における画素D4をそのまま用いるということである。また、2番目に小さい軸がL0もしくはL2、即ち、2番目に小さい軸が斜め方向の軸であれば、補間しない。これは、最も小さい軸と2番目に小さい軸との双方が斜めであれば、誤補間となる可能性が極めて高いからである。
【0048】
このようにして、補間軸L0〜L3の中から補間軸を決定したら、その補間軸上の2つの画素を加算平均して補間値を生成する。この補間値は、新たな補間画素データとして用いられる。ジャギ補正部3は、図17に示す処理を、オーバサンプルによって挿入された全ての補間画素データに対して施す。これによって、図15(B)のようにジャギ補正が施され、図14(B)に示すぎざぎざなエッジ部は滑らかに補正されることとなる。
【0049】
本発明は以上説明した本実施例に限定されることはない。本発明は、ハードウェアによって構成することもできるし、コンピュータのプログラムによるソフトウェアによって構成することもできる。また、ハードウェアとソフトウェアとを組み合わせて構成することもできる。本発明は、画素数を4倍(縦横2倍ずつ)に解像度変換しているが、任意の倍数の変換にも応用することができる。例えば、9倍(縦横3倍ずつ)に拡大するには、本発明によって4倍にし、その後、従来の構成等によって1.5倍に拡大すればよい。このようにすると、従来の構成による画質劣化は最小限に抑えられる。また、16倍(縦横4倍ずつ)に拡大するには、本発明を2段階に実施すればよい。
【0050】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の解像度変換装置及び方法は、画像データの隣接する原画素データ間に補間画素データを挿入することにより、画素数を水平方向に2倍・垂直方向に2倍にして4倍に増加させ、水平方向の複数の画素データを1組として水平方向の順方向及び逆方向に順次フィルタ演算し、これら順方向のフィルタ演算結果と逆方向のフィルタ演算結果とを加算すると共に、垂直方向の複数の画素データを1組として垂直方向の順方向及び逆方向に順次フィルタ演算し、これら順方向のフィルタ演算結果と逆方向のフィルタ演算結果とを加算することにより、画像データに非線形のフィルタ演算を施すようにしたので、リンギングの発生を抑えることができ、しかも、画像のエッジ部がぼけることなく解像度を増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1中のオーバサンプル部1におけるオーバサンプルの動作を示す図である。
【図3】図1中の非線形フィルタ部2における動作を説明するための図である。
【図4】図1中の非線形フィルタ部2における動作を示す概念図である。
【図5】図1中の非線形フィルタ部2の具体的構成例を示すブロック図である。
【図6】図5中のフィルタ202,203の具体的構成例を示すブロック図である。
【図7】図6の動作を説明するための図である。
【図8】図7中の関数部2003におけるフィルタ演算の一例であるプログラムリストを示す図である。
【図9】図7中の関数部2003の動作を説明するための図である。
【図10】図7中の関数部2003の動作を説明するための図である。
【図11】図7中の関数部2003の動作を説明するための図である。
【図12】図1中の非線形フィルタ部2による作用を説明するための図である。
【図13】本発明による効果を従来例と対比して説明するための図である。
【図14】図1中のジャギ補正部3の動作を説明するための図である。
【図15】図1中のジャギ補正部3の動作を説明するための図である。
【図16】図1中のジャギ補正部3の動作を説明するための図である。
【図17】図1中のジャギ補正部3におけるジャギ補正演算の一例であるプログラムリストを示す図である。
【図18】従来例の問題点を説明するための図である。
【図19】従来例の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
1 オーバサンプル部
2 非線形フィルタ部
2H 水平フィルタ部
2V 垂直フィルタ部
3 ジャギ補正部
21,22,24,25,202,203 フィルタ
23,26,205,206,2004,2005 加算器
201 画像メモリ
204 ラインメモリ
2001,2002 遅延器
2003 関数部
Claims (14)
- 入力された画像データの画素数を増加させる解像度変換装置において、
前記画像データの隣接する原画素データ間に補間画素データを挿入することにより、画素数を水平方向に2倍・垂直方向に2倍にして4倍に増加させるオーバサンプル部と、
前記オーバサンプル部より出力される水平方向の複数の画素データを1組として水平方向の順方向及び逆方向に順次フィルタ演算し、これら順方向のフィルタ演算結果と逆方向のフィルタ演算結果とを加算すると共に、垂直方向の複数の画素データを1組として垂直方向の順方向及び逆方向に順次フィルタ演算し、これら順方向のフィルタ演算結果と逆方向のフィルタ演算結果とを加算することにより、前記オーバサンプル部より出力される画像データに非線形のフィルタ演算を施す非線形フィルタ部と
を備えて構成したことを特徴とする解像度変換装置。 - 前記非線形フィルタ部は、
前記オーバサンプル部より出力される画像データにおける原画素データまたは補間画素データである第1の画素データと、この第1の画素データに続く原画素データ及び補間画素データの対であり同一の画素データ値を有する第2及び第3の画素データと、この第3の画素データ続く原画素データである第4の画素データとよりなる連続した複数の画素データが、第1の画素データから第4の画素データへと画素データ値が順次大きくなるか順次小さくなるエッジ部であるか否かを検出するエッジ部検出手段と、
前記エッジ部検出手段が前記第1〜第4の画素データよりなる連続した複数の画素データがエッジ部であると検出した場合に、前記第2の画素データの画素データ値を前記第1の画素データの画素データ値に近付ける方向に補正すると共に、前記第3の画素データの画素データ値を前記第4の画素データの画素データ値に近付ける方向に補正する補正手段と
を備えることを特徴とする請求項1記載の解像度変換装置。 - 前記補正手段は、前記第1の画素データの画素データ値と前記第4の画素データの画素データ値との差分が大きいほど、前記第2の画素データの画素データ値を前記第1の画素データの画素データ値に近付ける方向に補正する第1の補正量と、前記第3の画素データの画素データ値を前記第4の画素データの画素データ値に近付ける方向に補正する第2の補正量とを増加させることを特徴とする請求項2記載の解像度変換装置。
- 前記補正手段は、前記第1の画素データの画素データ値と前記第4の画素データの画素データ値との差分が同一であっても、前記第2及び第3の画素データの画素データ値が前記第1の画素データの画素データ値と前記第4の画素データの画素データ値との中央値に近付けば近付くほど前記第1及び第2の補正量を増加させることを特徴とする請求項3記載の解像度変換装置。
- 前記非線形フィルタ部がフィルタ演算に用いる前記1組の複数の画素データは、隣接する2つの原画素データと、この2つの原画素データの内の一方のみに隣接する1つの補間画素データであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の解像度変換装置。
- 前記非線形フィルタ部は、前記1つの補間画素データを巡回させる巡回型のフィルタを有することを特徴とする請求項5記載の解像度変換装置。
- 前記非線形フィルタ部より出力される画像データにジャギ補正を施すジャギ補正部をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の解像度変換装置。
- 入力された画像データの画素数を増加させる解像度変換方法において、
前記画像データの隣接する原画素データ間に補間画素データを挿入することにより、画素数を水平方向に2倍・垂直方向に2倍にして4倍に増加させるオーバサンプリングステップと、
前記オーバサンプリングステップにより出力される水平方向の複数の画素データを1組として水平方向の順方向及び逆方向に順次フィルタ演算し、これら順方向のフィルタ演算結果と逆方向のフィルタ演算結果とを加算すると共に、垂直方向の複数の画素データを1組として垂直方向の順方向及び逆方向に順次フィルタ演算し、これら順方向のフィルタ演算結果と逆方向のフィルタ演算結果とを加算することにより、前記オーバサンプリングステップにより出力される画像データに非線形のフィルタ演算を施す非線形フィルタリングステップと
を含むことを特徴とする解像度変換方法。 - 前記非線形フィルタリングステップは、
前記オーバサンプリングステップにより出力される画像データにおける原画素データまたは補間画素データである第1の画素データと、この第1の画素データに続く原画素データ及び補間画素データの対であり同一の画素データ値を有する第2及び第3の画素データと、この第3の画素データ続く原画素データである第4の画素データとよりなる連続した複数の画素データが、第1の画素データから第4の画素データへと画素データ値が順次大きくなるか順次小さくなるエッジ部であるか否かを検出するエッジ部検出ステップと、
前記エッジ部検出ステップにて前記第1〜第4の画素データよりなる連続した複数の画素データがエッジ部であると検出した場合に、前記第2の画素データの画素データ値を前記第1の画素データの画素データ値に近付ける方向に補正すると共に、前記第3の画素データの画素データ値を前記第4の画素データの画素データ値に近付ける方向に補正する補正ステップと
を含むことを特徴とする請求項8記載の解像度変換方法。 - 前記補正ステップは、前記第1の画素データの画素データ値と前記第4の画素データの画素データ値との差分が大きいほど、前記第2の画素データの画素データ値を前記第1の画素データの画素データ値に近付ける方向に補正する第1の補正量と、前記第3の画素データの画素データ値を前記第4の画素データの画素データ値に近付ける方向に補正する第2の補正量とを増加させることを特徴とする請求項9記載の解像度変換方法。
- 前記補正手ステップは、前記第1の画素データの画素データ値と前記第4の画素データの画素データ値との差分が同一であっても、前記第2及び第3の画素データの画素データ値が前記第1の画素データの画素データ値と前記第4の画素データの画素データ値との中央値に近付けば近付くほど前記第1及び第2の補正量を増加させることを特徴とする請求項10記載の解像度変換方法。
- 前記非線形フィルタリングステップがフィルタ演算に用いる前記1組の複数の画素データは、隣接する2つの原画素データと、この2つの原画素データの内の一方のみに隣接する1つの補間画素データであることを特徴とする請求項8ないし11のいずれか一項に記載の解像度変換方法。
- 前記非線形フィルタリングステップは、前記1つの補間画素データを巡回させる巡回ステップを含むことを特徴とする請求項12記載の解像度変換方法。
- 前記非線形フィルタリングステップにより出力される画像データにジャギ補正を施すジャギ補正ステップをさらに含むことを特徴とする請求項8ないし13のいずれか一項に記載の解像度変換方法。
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