JP4813787B2 - 画像処理装置及びその方法 - Google Patents

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Description

本発明は、入力画像における、特定周波数帯に属する成分を、副作用を抑制しつつ、強調し、画像の精細感を向上させる画像処理装置及びその関連技術に関するものである。
ここで、本明細書において、「サブピクセル」とは、1画素を構成する複数の発光素子のうちの1つの発光素子に対応する微小画素要素をいい、「サブピクセル精度」とは、1画素を構成する複数の発光素子のうちの1つの発光素子に一対一に対応する精度をいう。また、本明細書において、「輝度」とは色の明るさを示す任意の物理量(例えば、lightness、luminance等)をいい、「色度」とは色の鮮やかさを示す任意の物理量(例えば、chromaticity,saturation等)をいう。
画像の精細感を向上させる技術の一つとして、画像エンハンサが知られている。画像エンハンサは、画像の高域成分をゲイン倍し、画像に加算する。
図11は、従来の画像処理装置のブロック図である。図11を用いて、従来の画像エンハンサを具体的に説明する。
入力画像は、画像処理部1の内部において、加算器2とハイパスフィルタ3とに入力される。ハイパスフィルタ3は、入力画像の高域成分を取り出し、乗算器4へ出力する。乗算器4は、取り出された高域成分を、一定値によりゲイン倍し、加算器2へ出力する。加算器2は、入力画像とゲイン倍された高域成分とを加算し、加算結果を出力画像とする。
このようにすると、高域成分が補償され、画像の精細感が向上する。一方、これでは、高域成分がゲインにより広がってしまう。
特に、小さな像(例えば、小石の像など)の輪郭がはっきりする点は好ましいが、その副作用として、小さな像が実物よりもかなり大きくなってしまい、この点において、精細感が逆に低下する結果となる。
また、ゲインを高くすると、画像のエッジがギザギザになってしまい表示品位が低下する。
この点を考慮し、特開平9−264606号公報は、高域成分のゲインを抑制して、小さな像の拡大を防止する技術を開示する。しかしながら、これでは、画像の精細感を向上させる作用が弱まってしまう。なお、従来技術は、いずれも画素精度において、処理を行っている。
特開平9−284606号公報 特開2002−318561号公報 米国特許第6,393,145号公報 特開2002−354277号公報 特開2002−41024号公報 特開2002−99239号公報
そこで本発明は、画像処理を強く作用させても、副作用が少なくかつ精細感を向上できる技術を提供することを目的とする。
第1の発明に係る画像処理装置は、表示デバイスの画素を構成する発光素子(サブピクセル)の個数に合わせた精度を持つサブピクセル精度の画像に基づいて、画像の特定周波数帯に属する成分を強調したサブピクセル精度の強調画像を生成する画像処理部を備える。
この構成により、画像処理部に入力される画像は、画素精度ではなく、サブピクセル精度において、高い解像度を保持する状態で、処理される。しかも、この処理は、画像の特定周波数帯に属する成分を強調するものであり、サブピクセル精度の強調画像あるいはそれ由来の画像に基づいて、表示デバイスにサブピクセル精度を保ったまま表示させることにより、従来技術よりも、精細感に優れた表示を行える。
第2の発明に係る画像処理装置は、画素精度を持つ入力画像を、サブピクセル精度の補間画像に変換する補間部と、サブピクセル精度の補間画像からサブピクセル精度の輝度成分を分離する輝度分離部と、輝度分離部が分離したサブピクセル精度の輝度成分に基づいて、輝度成分の特定周波数帯に属する成分を強調する画像処理部とを備える。
この構成により、カラーの入力画像について、従来技術よりも、精細感に優れた表示を行える。カラー画像から分離された輝度成分(人間の視覚が敏感に反応する)が強調されるため、精細感を効果的に高めることができる。
第3の発明に係る画像処理装置は、白黒2値又はグレースケールであって画素精度を持つ入力画像を、サブピクセル精度の補間画像に変換する補間部と、サブピクセル精度の補間画像に基づいて、輝度成分の特定周波数帯に属する成分を強調する画像処理部とを備える。
この構成により、白黒2値又はグレースケールの入力画像について、従来技術よりも、精細感に優れた表示を行える。また、輝度成分(人間の視覚が敏感に反応する)が強調されるため、精細感を効果的に高めることができる。
第4の発明に係る画像処理装置は、画素精度の入力画像を、サブピクセル精度の補間画像に変換する補間部と、サブピクセル精度の補間画像に基づいて、補間画像の特定周波数帯に属する成分を強調したサブピクセル精度の強調画像を生成する画像処理部と、サブピクセル精度の強調画像をサブピクセルレンダリング処理して表示画像を生成するサブピクセルレンダリング部とを備える。
この構成において、サブピクセルレンダリング部を設けたことにより、ダウンサンプリングすることなく、サブピクセル精度の表示が可能な表示デバイスの性能を十分に発揮させることができる。
より具体的には、従来技術よりも、より強く、特定周波数帯に属する成分を強調しても、エッジが不自然に太くなったり、ギザギザ感が増すようなことはなく、先鋭で高品位の表示結果が得られる。
第5の発明に係る画像処理装置では、1つの画素は、赤の発光素子に対応するサブピクセルと、緑の発光素子に対応するサブピクセルと、青の発光素子に対応するサブピクセルとにより構成される。
この構成により、RGB3原色をそれぞれ発光する3つの発光素子により1画素を構成する表示デバイス、例えば、PDP(プラズマディスプレイパネル)、液晶パネル、有機EL等を用いて、精細感に優れた表示を行える。
第6の発明に係る画像処理装置では、補間部は、注目画素と、注目画素に隣接する画素との発光状態によって定義されるパターンを用いた、パターンマッチングに基づいて、変換を行う。
この構成により、上記発光状態を反映した補間を実施でき、単純補間よりも、補間精度を向上できる。
第7の発明に係る画像処理装置では、補間部は、画素精度の入力画像を、1画素を構成するサブピクセルの個数回だけ、複写して、サブピクセル精度の補間画像に変換する。
この構成により、単純な処理により高速に補間を実施できる。
第8の発明に係る画像処理装置では、補間部は、さらに、変換されたサブピクセル精度の補間画像から高周波成分を取り除くローパスフィルタを備える。
この構成により、本来画像に含まれていない高周波成分(単純補間の副作用として発生しがちである)を取り除くことができる。しかも、画像処理部の強調に先だって、この高周波成分を取り除くことにより、本来画像に含まれていない高周波成分を強調するような事態を回避できる。
第9の発明に係る画像処理装置では、サブピクセルレンダリング部は、サブピクセル精度の画像を、サブピクセル精度の輝度成分と、サブピクセル精度の色度成分とに分離する輝度・色度分離部と、分離されたサブピクセル精度の輝度成分に対してサブピクセル精度で表示した場合に発生する色にじみを抑制するフィルタ処理を施して第1の結果を出力する色にじみ抑制部と、分離されたサブピクセル精度の色度成分を処理して第2の結果を出力する色度処理部と、第1の結果と第2の結果とに基づいて、表示画像を生成する表示画像生成部とを備える。
この構成により、人間の視覚が敏感な輝度成分について、サブピクセル精度での強調処理が施されるため、精細感を効果的に高めることができる。しかも、色にじみ抑制部により、色にじみが少ない画像が生成される。
第10の発明に係る画像処理装置では、画像処理部は、サブピクセル精度の補間画像からサブピクセル精度の高周波成分を取り出すハイパスフィルタと、高周波成分をゲイン倍して強調成分を出力する乗算器と、補間画像と強調成分とを加算してサブピクセル精度の強調画像を出力する加算器とを備える。
この構成により、輪郭やエッジなどの強調をサブピクセル精度で行え、精細感が効果的に高まる。しかも、乗算器でゲイン倍した強調成分を、加算器により補間画像に足し込む構成としているため、補間画像が強調される度合いを把握しやすい。
第11の発明に係る画像処理装置では、画像処理部は、さらに、高周波成分の波形を一定範囲内に整形して整形済高周波成分を出力する波形整形部を備え、乗算器のゲインは、整形済高周波成分に基づいて調整される。
この構成において、波形整形部を設け、乗算器のゲインを整形済高周波成分に基づいて調整することにより、乗算器のゲインが過剰にならないようにし、画像処理結果を自然にすることができる。
第12の発明に係る画像処理装置では、単位時間あたり、補間部が入力画像を入力する処理量に対して、画像処理部は、1画素を構成するサブピクセルの個数倍の並列処理を行う。
この構成により、補間部と画像処理部とを、同じサンプリング周波数あるいはクロック数で動作させることができ、リアルタイム処理に対応しやすい。
本発明によれば、入力画像をサブピクセル精度に補間した後、ダウンサンプリングすることなく、表示デバイスの表示結果に、高精度の画像処理結果を反映することができ、画像の精細感を向上できる。
また、画像処理が、画像の高周波成分の強調であるときには、エッジの太りやギザギザ感を抑制でき、従来技術よりも、先鋭感が高く、高品位な表示結果が得られる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における画像処理装置のブロック図である。図1の画像処理装置は、大きく分けて、入力画像の前処理を行う前処理部10と、サブピクセルレンダリング部20と、サブピクセルレンダリング部20から出力される出力画像に基づいて、表示デバイス31の発光状態を制御するドライバ30とを備える。
表示デバイス31としては、PDP(プラズマディスプレイパネル)、LCD、有機EL等の表示デバイスが好ましい。これらの表示デバイスは、1画素が、RGB3原色をそれぞれ発光する3つの発光素子から構成され、各発光素子は、ドライバ30により独立して制御される。
発光素子は、RGB3原色の光を発するものでなくても差し支えないし、発光素子が並ぶ方向は、水平/垂直のいずれでも良いし、発光素子が並ぶ順序は、任意である。なお、以下便宜上、発光素子は水平方向にRGBの順序で並んでいるものとする。したがって、上述の定義により、サブピクセルもこれらの発光素子と同様に配置されるものとする。
前処理部10のうち、補間部11は、画素精度の入力画像(本例では、RGB色空間とする)を、サブピクセル精度の補間画像に変換する。本例では、サブピクセルが水平方向に並んでいるものとするため、補間部11は、入力画像を水平方向について3倍(垂直方向は1倍)の解像度に補間する。
補間の具体的手法としては、(1)単純補間、(2)パターンマッチング、(3)線形補間、(4)バイキュービックによる補間が、考えられる。
ここで、図2(a)に示すように、添字i(i=1,2,...,n:自然数nは水平方向の画素数)を導入し、水平方向の左端から「i」番目の画素の入力画像データが、(Ri,Gi,Bi)の3つの成分を持つものとする。
このとき、図2(b)に示すように、補間部11は、「i」番目の画素について、(Rri,Gri,Bri,Rgi,Ggi,Bgi,Rbi,Gbi,Bbi)の9つの成分を生成する。
(1)単純補間によるときは、補間部11は、
Rri=Rgi=Rbi=Ri
Gri=Ggi=Gbi=Gi
Bri=Bgi=Bbi=Bi
により、1画素を構成するサブピクセルの個数回(本例では3回)だけ複写を行う。
但し、後述するように、単純補間すると、入力画像に本来含まれていない高周波成分が発生するという副作用がある。
(2)パターンマッチングによる補間によるときは、補間部11は、注目画素(水平方向の左端から「i」番目の画素)と、注目画素に隣接する複数の画素の色と発光状態により、定義されるパターンに従って、パターンマッチングし、補間画像を定める。なお、本発明は、パターンマッチングの手法自体を骨子とするものではないから、詳細な説明を省略するが、パターンマッチングの具体的手法については、例えば、特開2002−354277号公報等を参照されたい。
また、前処理部10のうち、画像処理部12は、補間部11からサブピクセル精度の補間画像S1を入力し、補間画像S1の特定周波数帯に属する成分を強調したサブピクセル精度の強調画像S4を生成する。この強調画像S4は、図2(c)に示すように、「i」番目の画素について、(R’ri,G’ri,B’ri,R’gi,G’gi,B’gi,R’bi,G’bi,B’bi)の9つの成分を有する。
本形態では、画像処理部12は、画像エンハンス処理を行うものとする。この画像エンハンス処理は、画素精度ではなくサブピクセル精度で実施される。なお、画像処理部12が、エンハンス処理ではなく、他の精細感向上を目的とする処理(例えば、コントラスト補正、ガンマ補正、色調整等により精細感を向上させる処理)を行うようにしても良い。
図3を参照しながら、本形態の画像処理部12の構成を説明する。ここで、図3以下、太い矢印は、サブピクセル精度であることを示す。
サブピクセル精度の補間画像S1は、ハイパスフィルタ121と加算器122とに入力される。ハイパスフィルタ121は、補間画像S1の高周波成分S2を取り出し、乗算器123へ出力する。乗算器123は、一定のゲイン値により、高周波成分S2をゲイン倍し、その結果を、強調成分S3として加算器122へ出力する。
加算器122は、補間画像S1と強調成分S3とを加算し、加算結果を強調画像S4として出力する。以上の処理は、全てサブピクセル精度で実施される。
図4(a)〜(d)において、横軸は水平方向の位置(サブピクセル精度)を示し、縦軸は各成分のレベルを示す。図4(a)は補間画像S1の波形例を示し、同様に、図4(b)は高周波成分S2の波形例、図4(c)は強調成分S3の波形例、図4(d)は強調画像S4の波形例を、それぞれ示す。
図4(d)に示す強調画像S4に対し、画素精度でエンハンス処理を行うと、横軸方向に1/3精度の粗い処理しか実施できない。したがって、本形態によるエンハンス処理が、従来技術よりも、先鋭に実施でき、しかも、ギザギザ感を抑制できる点が理解されよう。
次に、図1、図2を参照しながら、サブピクセルレンダリング部20について、説明する。図1において、輝度・色度分離部21は、サブピクセル精度の強調画像S4(R’ri,G’ri,B’ri,R’gi,G’gi,B’gi,R’bi,G’bi,B’bi)を、サブピクセル精度の輝度成分(Yri,Ygi,Ybi)と、サブピクセル精度の色度成分(Cbri,Crri,Cbgi,Crgi,Cbbi,Crbi)とに、分離する(図2(d)参照)。
輝度・色度分離部21は、このための変換式として、例えば、次式を使用できる。
Yi = 0.299Ri+0.587Gi+0.114Bi
Cbi =−0.172Ri−0.339Gi+0.511Bi
Cri = 0.511Ri−0.428Gi−0.083Bi
色にじみ抑制部22は、分離されたサブピクセル精度の輝度成分に対してサブピクセル精度で表示した場合に発生する色にじみを抑制するフィルタ処理を施して第1の結果を出力する。
本形態では、色にじみ抑制部22は、分離されたサブピクセル精度の輝度成分(Yri,Ygi,Ybi)を色にじみ抑制処理して第1の結果(Y#ri,Y#gi,Y#bi)を出力する。
色にじみ抑制部22は、このための変換式として、例えば、次式を使用できる。
Y#ri=(Ybi−1 + Yri + Ygi )÷3
Y#gi=(Yri + Ygi + Ybi )÷3
Y#bi=(Ygi + Ybi + Ygi+1)÷3
この例では、色にじみ抑制部22は、1:1:1の比となる3タップのフィルタ処理を行っている。しかしながら、色にじみ抑制部22は、1:2:1の3タップのフィルタ処理、1:2:3:2:1あるいは1:4:6:4:1の5タップのフィルタ処理、或いは、特開2002−41024号公報や特開2002−99239号公報に開示されたフィルタ処理を行いようにしても良い。
ここで、本明細書において、「色にじみ」とは、異なる色に発光するサブピクセルに、それぞれ異なる輝度に基づいた情報を与えるために発生する好ましくない色の発光のことである。このような好ましくない色の発光が発生すると、輝度変化の大きな部分において、色がにじんだような部分が発生してしまい、画質の劣化原因となる。色にじみ抑制部22は、サブピクセルレンダリングにより発生する色にじみを抑制する。
勿論、以上のフィルタ係数は、一例に過ぎず、色にじみ抑制部22は、色にじみを抑制する効果があるフィルタ係数であれば、任意のものを使用できる。
色度処理部23は、分離されたサブピクセル精度の色度成分(Cbri,Crri,Cbgi,Crgi,Cbbi,Crbi)を処理して第2の結果(Cb#i,Cr#i)を出力する。
色度処理部23は、このための変換式として、例えば、次式を使用できる。
Cb#i=(Cbri+Crgi+Cbbi)÷3
Cr#i=(Crri+Crgi+Crbi)÷3
さらに、表示画像生成部24は、第1の結果(Y#ri,Y#gi,Y#bi)と第2の結果(Cb#i,Cr#i)とに基づいて、表示画像(R#i,G#i,B#i)を生成する。
表示画像生成部24は、このための変換式として、例えば、次式を使用できる。
R#i=Y#ri+1.371C#ri
G#i=Y#gi−0.698C#ri−0.336C#bi
B#i=Y#bi+1.732C#bi
この式において、表示画像(R#i,G#i,B#i)に加算される輝度成分が、それぞれ異なる点に注目されたい。これにより、サブピクセル精度で画像処理を施した結果が保持されたまま、その結果が、表示デバイス31の表示に反映されることとなる。
なお、上述した各式は、例示に過ぎず、他の式を使用できる。
本形態により、画素精度の入力画像が、サブピクセル精度に変換され、サブピクセル精度において、画像処理が実施され、画像処理結果が、サブピクセル精度の情報を保ったまま表示デバイス31の表示結果に反映される。これにより、従来技術よりも、より精細感が高い画像を生成できる。しかも、位置精度が高いため、画像処理のゲインを高くしても、従来技術のよりも、ギザギザ感が目立たないようにすることができる。
画素精度の入力画像に対し、サブピクセル精度の処理を行う前処理部10及びサブピクセルレンダリング部20のそれぞれの内部は、3倍のデータを同時並列処理するようにすることが望ましい。そのようにすると、ハードウエアで図1の画像処理装置を構成する場合、サブピクセル精度の処理を行う部分について、回路規模が増加することになるが、ハードウエアの動作周波数を、入力画像のサンプリング周波数に対して大きくする必要がない点で、有利となる。
<実施の形態1の第1変形例>
図1の構成において、画像処理部12は、主として、輝度成分にその作用を及ぼす。したがって、入力画像をカラー画像対応とするときには、図5に示すように、先に輝度成分の分離を行ってから、その後、画像処理部12による画像処理を行っても良い。
<実施の形態1の第2変形例>
あるいは、入力画像を、白黒2値又はグレースケールのみとするときは、図6に示すように、輝度の分離や、色度の処理を省略することができる。
以上の、第1変形例及び第2変形例のいずれによっても、精細感向上の点について、図1の構成と相違はない。
(実施の形態2)
次に、図7〜図10を参照しながら、本発明の実施の形態2を説明する。図7は、本発明の実施の形態2における画像処理装置のブロック図である。
図7に示すように、本形態では、実施の形態1に係る図1に対し、補間部40と画像処理部50の構成が異なる。また、図7以下において、図1と同様の構成要素については、同一符号を付すことにより、説明を省略する。
補間部40は、次の要素を有する。単純補間部41は、画素精度の入力画像(Ri,Gi,Bi)を、1画素を構成するサブピクセルの個数回だけ複写して、サブピクセル精度の補間画像(Ri,Gi,Bi,Ri,Gi,Bi,Ri,Gi,Bi)に変換する。本形態でも、実施の形態1と同様に、1画素について3つのサブピクセルが水平に並んでいるものとし、単純補間部41は、水平方向について3回複写(実施の形態1で述べた単純補間)を行う。
上述したように、このような単純補間を行うと、その副作用として、入力画像に本来含まれていない高周波成分が、補間画像に発生してしまう。
図8において、上段は、入力画像のデータ例を示し、その下段は、補間画像(単純補間結果)のデータ例を示す。図8では、点P1付近に、上記高周波成分が発生している。点P1において、補間画像のRGB各値が、「255」から「0」へ1画素の約1/3倍の間隔で変化することになるが、入力画像では、「255」から「0」へ1画素の1倍の間隔で変化している。即ち、周波数領域で考えると、補間画像の方が、値の変化がより高い周波数側へ寄っていることになる。
そして、単純補間部41により単純補間された補間画像を、そのまま画像処理部50により画像処理(例えば、エンハンス処理等)すると、単純補間によって発生し入力画像に本来含まれていない高周波成分を、不自然に強調することになってしまう。
そこで本形態では、単純補間部41と画像処理部50との間に、ローパスフィルタ42を設け、ローパスフィルタ42により単純補間の副作用により発生した高周波成分を、抑制している。これにより、入力画像に対して、より自然な画像処理を実現できる。なお、ローパスフィルタ42の出力は、サブピクセル精度の補間画像S11として、画像処理部50に入力される。
また、図7に示すように、画像処理部50は、次の要素を有する。サブピクセル精度の補間画像S11(図9(a)参照)は、ハイパスフィルタ51と第1加算器52とに入力される。ハイパスフィルタ51は、補間画像S11からサブピクセル精度の高周波成分S12(図9(b)参照)を取り出し、取り出された高周波成分S12は、乗算器54と波形整形部53に入力される。
乗算器54は、ゲイン調整値S15に従って高周波成分S12をゲイン倍し、サブピクセル精度の強調成分S16を第1加算器52に出力する。
波形整形部53は、図9(b)に示すような高周波成分S12の波形を、図9(c)に示すように一定範囲内に整形する。さらに、波形整形部53は、図10の斜線部内に存在する成分を抽出し、抽出された整形済高周波成分S13を第2加算器55に出力する。本形態では、図10に示す特性に従い、ハイパスフィルタ51の出力が、一定レベル以上になると、整形済高周波成分S13が小さくなる。これにより、ハイパスフィルタ51の出力が比較的大きい部分に関し、乗算器54のゲイン値が過大になることが、防止される。
勿論、波形整形部53の処理として、ゲイン調整のための他の処理(例えば、絶対値の調整、コアリング等)を用いても良い。
また、図7に示すように、第2加算器55には、正の固定ゲイン値が入力され、第2加算器55は、整形済高周波成分S13に、この固定ゲイン値を加算し、加算結果をゲイン調整値S15として、乗算器54へ出力する。
乗算器54は、ゲイン調整値S15に従って高周波成分S12をゲイン倍し、その結果を、サブピクセル精度の強調成分S16として第1加算器52へ出力する。
さらに、第1加算器52は、サブピクセル精度の補間画像S11とサブピクセル精度の強調成分S16とを加算し、その結果をサブピクセル精度の強調画像S17としてサブピクセルレンダリング部20へ出力する。
本形態によれば、単純補間により発生する高周波成分を制限して、自然な画像処理を実施できる。また、画像処理部50におけるゲイン値を調整することにより、オーバーゲインによる信号の折り返しや、色にじみを抑制して、精細度が高く、高品位な表示結果を得られる。
本発明に係る画像処理装置は、例えば、1画素について複数の発光素子を使用する表示装置及びその内部要素あるいはこれらの関連技術において、好適に利用できる。
本発明の実施の形態1における表示装置のブロック図 (a)本発明の実施の形態1における画像処理の過程説明図 (b)本発明の実施の形態1における画像処理の過程説明図 (c)本発明の実施の形態1における画像処理の過程説明図 (d)本発明の実施の形態1における画像処理の過程説明図 (e)本発明の実施の形態1における画像処理の過程説明図 (f)本発明の実施の形態1における画像処理の過程説明図 本発明の実施の形態1における画像処理部のブロック図 (a)本発明の実施の形態1における波形例を示すグラフ (b)本発明の実施の形態1における波形例を示すグラフ (c)本発明の実施の形態1における波形例を示すグラフ (d)本発明の実施の形態1における波形例を示すグラフ 本発明の実施の形態1(第1変形例)における表示装置のブロック図 本発明の実施の形態1(第2変形例)における表示装置のブロック図 本発明の実施の形態2における表示装置のブロック図 本発明の実施の形態2における単純補間の副作用の説明図 (a)本発明の実施の形態2における波形例を示すグラフ (b)本発明の実施の形態2における波形例を示すグラフ (c)本発明の実施の形態2における波形例を示すグラフ 本発明の実施の形態2における波形整形部による出力範囲を示すグラフ 従来の画像処理装置のブロック図
符号の説明
1、12、50 画像処理部
2、122 加算器
3、51、121 ハイパスフィルタ
4、54、123 乗算器
10 前処理部
11、40 補間部
20 サブピクセルレンダリング部
21 輝度・色度分離部
22 色にじみ抑制部
23 色度処理部
24 表示画像生成部
30 ドライバ
31 表示デバイス
41 単純補間部
42 ローパスフィルタ
52 第1加算器
53 波形整形部
55 第2加算器
S1、S11 補間画像
S2、S12 高周波成分
S3、S16 強調成分
S4、S17 強調画像
S13 整形済高周波成分
S14 固定ゲイン値
S15 ゲイン調整値

Claims (2)

  1. 画素精度の入力画像を、サブピクセル精度の補間画像に変換する補間部と、
    前記補間画像から、サブピクセル精度の高周波成分を取り出すハイパスフィルタと、
    前記高周波成分をゲイン倍して強調成分を出力する乗算器と、
    前記補間画像と前記強調成分とを加算して前記サブピクセル精度の強調画像を出力する加算器と、
    前記強調画像を、サブピクセル精度の輝度成分と、サブピクセル精度の色度成分とに分離する輝度・色度分離部と、
    分離された前記サブピクセル精度の輝度成分に対してサブピクセル精度で表示した場合に発生する色にじみを抑制するフィルタ処理を施して第1の結果を出力する色にじみ抑制部と、
    分離された前記サブピクセル精度の色度成分を、画素精度の色度成分に変換し、第2の結果を出力する色度処理部と、
    前記第1の結果と前記第2の結果とに基づいて、表示画像を生成する表示画像生成部と
    を備える、画像処理装置。
  2. 画素精度の入力画像を、サブピクセル精度の補間画像に変換する補間ステップと、
    前記補間画像から、サブピクセル精度の高周波成分を抽出する抽出ステップと、
    前記高周波成分をゲイン倍して強調成分を出力する乗算ステップと、
    前記補間画像と前記強調成分とを加算して前記サブピクセル精度の強調画像を出力する加算ステップと、
    前記強調画像を、サブピクセル精度の輝度成分と、サブピクセル精度の色度成分とに分離する輝度・色度分離ステップと、
    分離された前記サブピクセル精度の輝度成分に対してサブピクセル精度で表示した場合に発生する色にじみを抑制するフィルタ処理を施して第1の結果を出力する色にじみ抑制ステップと、
    分離された前記サブピクセル精度の色度成分を、画素精度の色度成分に変換し、第2の結果を出力する色度処理ステップと、
    前記第1の結果と前記第2の結果とに基づいて、表示画像を生成する表示画像生成ステップとを有する、画像処理方法。
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