JP5423947B2 - 配線体,シール構造および電子機器 - Google Patents
配線体,シール構造および電子機器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5423947B2 JP5423947B2 JP2008233272A JP2008233272A JP5423947B2 JP 5423947 B2 JP5423947 B2 JP 5423947B2 JP 2008233272 A JP2008233272 A JP 2008233272A JP 2008233272 A JP2008233272 A JP 2008233272A JP 5423947 B2 JP5423947 B2 JP 5423947B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wiring
- housing
- hole
- casing
- wiring member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
特許文献1の図1〜図3には、FPC30と一体でグロメット状に形成されたFPC一体ガスケットが開示されている。FPC一体ガスケット1には、ゴム状弾性体からなる1対のガスケット10が設けられている。各ガスケット10の先端部には、筐体2の貫通孔3をシールする突起50が設けられている。突起50は、筐体2の貫通孔3の径よりも大きい断面積面52から先端面54に向かって傾斜するテーパ面53を有している。
「実質的に段差がない」とは、筐体の貫通穴周囲の領域と、蓋体の下面との間に、粘着剤等を介在させたときに、水もれなくシールできる程度に段差が微細であることを意味する。
筐体の貫通穴周囲の領域は、通常は平坦面であるから、平坦面にするために格別の工夫をする必要はない。したがって、両面防水テープ等を挟んで、筐体と対向する面が実質的に段差のない蓋体を貫通穴周囲の領域に固着すると、筐体の貫通穴をシールすることが容易となる。よって、この配線体を用いると、狭い隙間においても防水構造を実現することができる。
上述のように、上記配線体を用いたシール構造により、狭い隙間においても防水構造を実現することができる。
これにより、配線部材うやスペーサ部材が筐体に確実に支持される。よって、シール構造が携帯端末のスライド部などの可動部分に配置されている場合にも、長期間防水性を維持することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る携帯端末(電子機器)の構造を概略的に示す斜視図である。
携帯端末1は、各種情報を表示するための表示部3と、入力部4と、スライド部8とを備えている。表示部3には、液晶表示パネルを用いた表示装置6やスピーカ等が設けられている。入力部4には、入力キーやマイクが設けられている。スライド部8は、表示部3側に設けられた外枠8aと、入力部4側に設けられた内枠8bとを、滑動自在に嵌合させて構成されている。
表示部3には、表示部筐体31と、表示部基板35とが主要部材として設けられている。表示部基板35は、表示装置6に表示用信号を送るための回路等を備えている。表示部筐体31は、互いに連結された第1筐体31aと第2筐体31bとを有している。そして、第1筐体31aに、貫通穴33が設けられている。
ただし、本発明中の固着部材は、両面防水テープに限られるものではなく、エポキシ樹脂,アクリル樹脂,ポリイミド樹脂,ポリウレタン樹脂等の接着剤を用いてもよい。
図5(a),(b)は、シール部15の形成手順を示す平面図である。
まず、図5(a)に示すように、第1筐体41aの貫通穴43の周囲に両面防水テープ13を貼り付ける。
これにより、スペーサ部材11と、FPC21の結合部21aとによって、板状のキャップC(蓋体)が形成される。
次に、本実施の形態に係るシール部15のシール機能について説明する。
図6(a)〜(c)は、順に、シール機能説明のための比較シール部16の平面図,VIb-VIb線における断面図、およびVIc-VIc線における断面図である。同図において、図4(a)〜(c)と同じ部材については、同じ符号を付して,説明を省略する。
しかも、本実施の形態のスライド部8のように、極めて薄い空間においても、平板状部材だけでシール部15を構成することができる。
図7(a)〜(c)は、順に、実施の形態2における入力部筐体41の貫通穴43付近における構造を詳示する平面図、VIIb-VIIb線における断面図、及びVIIc-VIIc線における断面図である。同図において、実施の形態1と同じ部材については、同じ符号を付して、説明を省略する。本実施の形態においても、図1に示すスライド式携帯端末のスライド部8に設けられるシール構造について説明する。
図8(a)〜(c)は、順に、実施の形態3における入力部筐体41の貫通穴43付近における構造を詳示する平面図、VIIIb-VIIIb線における断面図、及びVIIIc-VIIIc線における断面図である。同図において、実施の形態1と同じ部材については、同じ符号を付して、説明を省略する。本実施の形態においても、図1に示すスライド式携帯端末のスライド部8に設けられるシール構造について説明する。
そして、貫通穴43の周囲に凹部41xと凹部11aとが、嵌合してなる環状の嵌合部19が形成されている。この嵌合部19により、キャップCが第1筐体41aから剥がれないように、キャップCを把持するとともに、防水性が確保されている。
図9(a),(b)は、嵌合部19の形成手順を示す図である。図9(a)に示すように、凸部と凹部を有する部材を準備して、図9(b)に示すように、凹部と凸部とを嵌合させる。凸部と凹部とが接触する領域がシール部Rslとなり、防水性が確保される。
また、凹部,凸部は、それぞれ筐体,キャップと一体成形することにより、接着剤や防水テープが不要となる。
上記各実施の形態においては、本発明のシール構造をスライド式の携帯端末に適用した例について説明した。しかし、本発明のシール構造が適用される電子機器は、かかる実施の形態に限定されるものではない。たとえば、表示部筐体と入力部筐体とがヒンジ部を介して連結された携帯端末にも適用することができる。
ただしスライド式の携帯端末においては、狭いスペースにシール構造を形成する必要があるので、本発明を適用することにより、著効を発揮することができる。
1 携帯端末(電子機器)
3 表示部
4 入力部
6 表示装置
8 スライド部
8a 外枠
8b 内枠
11 スペーサ部材
11a 凸部
13 両面防水テープ(固着部材)
14 シールテープ
15 シール部
16 比較シール部
19 嵌合部
20 配線体
21 FPC(配線部材)
21a 結合部
25a,25b ハーネス部
31 表示部筐体
31a 第1筐体
31b 第2筐体
33 貫通穴
41 入力部筐体
41a 第1筐体
41b 第2筐体
41x 凹部
43 貫通穴
Claims (7)
- 電子機器の筐体に設けられた貫通穴から一部が挿入される配線体であって、
配線がなされた平板状の配線部材と、
前記貫通穴の開口部を塞ぐ蓋体として構成される平板状のスペーサ部材と、
を備え、
前記スペーサ部材は、前記配線部材の途中位置で、配線部材の上面から上面側に離間して配線部材の上面側に配置される若しくは前記配線部材の下面から下面側に離間して配線部材の下面側に配置されると共に、その大きさを前記貫通穴の大きさよりも大きく形成しており、且つ前記蓋体の前記筐体と対向する面が実質的に段差のない面であると共に、前記配線部材と一体的に成形されることにより、配線部材に結合されている、配線体。 - 前記スペーサ部材は、前記配線部材よりも大きな厚みを有している、配線体。
- 請求項1または2に記載の配線体と、
前記配線体の蓋体を前記筐体に固着する固着部材と、
を備え、
前記配線部材は、前記蓋体と分岐して、貫通穴から筐体内に延びている、シール構造。 - 請求項3記載のシール構造において、
前記蓋体および筐体の貫通穴周囲の領域を覆うシールテープをさらに備えているシール構造。 - 配線体が挿入される貫通穴が形成された筐体と、
請求項3又は4に記載のシール構造と、
を備えている電子機器。 - 請求項5記載の電子機器において、
前記筐体は、スライド部を介して連結され、各々貫通穴が形成された表示部筐体と入力部筐体とであり、
前記配線部材は、スライド部から前記各筐体の貫通穴を経て、各筐体の内部回路に接続されており、
前記シール構造により、前記表示部筐体および入力部筐体の各貫通穴がシールされている、電子機器。 - 請求項5または6記載の電子機器において、
前記筐体とスペーサ部材とには、各々貫通穴の周囲を閉環状に囲む、凸部と凹部とが交替的に設けられており、
前記凹部と凸部とが嵌合してなる嵌合部が形成されている、電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008233272A JP5423947B2 (ja) | 2008-09-11 | 2008-09-11 | 配線体,シール構造および電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008233272A JP5423947B2 (ja) | 2008-09-11 | 2008-09-11 | 配線体,シール構造および電子機器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010067822A JP2010067822A (ja) | 2010-03-25 |
JP5423947B2 true JP5423947B2 (ja) | 2014-02-19 |
Family
ID=42193151
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008233272A Expired - Fee Related JP5423947B2 (ja) | 2008-09-11 | 2008-09-11 | 配線体,シール構造および電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5423947B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5321514B2 (ja) * | 2010-03-26 | 2013-10-23 | 富士通株式会社 | 携帯端末装置 |
JP5598961B2 (ja) * | 2010-04-21 | 2014-10-01 | Necカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 | 携帯機器 |
WO2015137132A1 (ja) * | 2014-03-10 | 2015-09-17 | Dic株式会社 | シールドフィルム、シールドプリント配線板及びそれらの製造方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002023890A (ja) * | 2000-07-10 | 2002-01-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 防水ふたを有する情報処理装置 |
JP4336798B2 (ja) * | 2004-11-29 | 2009-09-30 | 日本電気株式会社 | 携帯型電子機器の防水構造及び該構造を備えた携帯型電子機器 |
JP4966620B2 (ja) * | 2006-09-29 | 2012-07-04 | Necカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 | 電子機器 |
-
2008
- 2008-09-11 JP JP2008233272A patent/JP5423947B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010067822A (ja) | 2010-03-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101220647B1 (ko) | 시일 구조, 시일 구조의 형성 방법, 배선체 및 전자 기기 | |
US8112129B2 (en) | Seal structure, electronic apparatus, and sealing method | |
JP5000243B2 (ja) | 電子機器 | |
US8912454B2 (en) | Seal structure | |
US8265264B2 (en) | Waterproof electronic appliance | |
JP4486461B2 (ja) | 携帯型電子装置 | |
KR20150021960A (ko) | 음향 부품용 보호 부재 및 방수 케이스 | |
JP2011180285A (ja) | シール構造、電子装置、携帯装置及びシール方法 | |
JP2003142836A (ja) | 電子機器 | |
JP5423947B2 (ja) | 配線体,シール構造および電子機器 | |
WO2010026935A1 (ja) | シール構造、シール構造の形成方法、配線体及び電子機器 | |
JP4935864B2 (ja) | 配線体、シール構造及び電子機器 | |
JP5258031B2 (ja) | 接続フレキシブル配線基板、該配線基板の防水実装構造及び防水実装方法、並びに防水型携帯電子端末 | |
JP5012744B2 (ja) | 電子機器 | |
JP2010045096A (ja) | シール構造および電子機器 | |
JP5056648B2 (ja) | 配線体,接続構造および電子機器 | |
JP5067669B2 (ja) | シール構造,その形成方法および電子機器 | |
JP5598961B2 (ja) | 携帯機器 | |
JP2010021173A (ja) | 配線体,接続構造および電子機器 | |
KR100677503B1 (ko) | 휴대 단말기 | |
JP2011205497A (ja) | 携帯端末装置 | |
JP4935692B2 (ja) | 携帯端末装置 | |
JP2014050082A (ja) | 携帯端末装置 | |
JP2010067491A (ja) | 接続構造および電子機器 | |
JP2008299533A (ja) | 電子機器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20091223 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110525 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120516 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120612 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120803 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121116 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130111 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20130723 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130917 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20130925 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131030 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131112 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |