JP5423482B2 - 半導体式ラッチリレー - Google Patents

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本発明は、通電時にリレー自身が回路電流を消費することなく、かつ、過電流時に保護することができる機能を有する半導体式ラッチリレーに関するものである。
従来、例えば特許文献1等において、パワーMOSFETなどの半導体スイッチング素子(駆動素子)に流れる電流または温度を検出し、半導体スイッチング素子を遮断することによって過電流により半導体スイッチング素子が破壊されることを防止する半導体回路装置などが種々開示されている。例えば、特許文献1に示される半導体回路装置では、半導体スイッチング素子に対して電流検出用抵抗を直列接続すると共に、この電流検出用抵抗を含む電流経路内に、カレントミラー接続されたFETと、カレントミラー接続されたFETの一方に直列ダイオード回路を備えた構成とされている。このような構成では、電流検出用抵抗に過電流が検出されると、カレントミラー接続されたFETに流れる電流量が変化すると共に直列ダイオード回路に流れる電流量が変化するため、それに基づく直列ダイオード回路とFETとの間の端子電圧の変化に基づいて、温度保護素子が駆動される。このようにして、半導体スイッチング素子を過電流から保護している。
特開2005−196636号公報
しかしながら、従来の半導体回路装置などでは、負荷への通電時に、自身の回路を保護するための回路電流が必要である。また、過電流保護機能を働かせる場合、常に半導体スイッチング素子を通じて負荷に供給される出力電流を監視する必要があり、そのためにも回路電流が必要となる。このため、回路電流が必要とされなくても過電流保護機能を発揮できるようにすることが消費電力低減の観点からも望まれる。
なお、バッテリ上がり防止の目的で、通電時に駆動電流を消費しないメカ式ラッチリレーが電源系の上流に適用されることがあるが、半導体式ラッチリレーにおいて、通電時にリレー自身が回路電流を消費することなく、かつ、過電流保護機能を発揮させられるようなものは提案されていない。
本発明は上記点に鑑みて、通電時にリレー自身が回路電流を消費することなく、かつ、過電流時に保護することができる機能を有する半導体式ラッチリレーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、第1端子(1d)および第2端子(1e)から入力される第1入力電圧および第2入力電圧に基づいて半導体スイッチング素子(20)を駆動するための出力電位を発生させるRSフリップフロップ回路(10)と、RSフリップフロップ回路(10)の出力電位に基づいて、負荷(2)への電力供給経路のオンオフを制御する半導体スイッチング素子(20)と、半導体スイッチング素子(20)に対して並列接続され、該半導体スイッチング素子(20)がオフしているときに、電源(3)からの電力供給に基づいて負荷(2)を通じて微小電流を流す抵抗(50)と、抵抗(50)によってバイアスを掛けられ、かつ、負荷(2)と半導体スイッチング素子(20)の間の電位がゲートに入力されることで駆動されるMOSFETにて構成された電源供給用素子(40)と、電源供給用素子(40)を構成するMOSFETがオンさせられると電源供給がなされ、半導体スイッチング素子(20)が過電流によって発熱すると、該半導体スイッチング素子(20)をオフする感温遮断回路(30)と、を備えていることを特徴としている。
このような構成によれば、回路電流が発生しないRSフリップフロップ回路(10)を用いて半導体スイッチング素子(20)の駆動を行うと共に、電源供給用素子(40)および抵抗(50)を用いて感温遮断回路(30)への電源供給が半導体スイッチング素子(20)に過電流が流れたときにのみ行われるようにすることができる。そして、半導体スイッチング素子(20)がオフされているときには、回路電流が抵抗(50)を通じて流れる電流のみとなるようにできる。このため、通電時にリレー自身が回路電流を消費することなく、かつ、過電流時に保護することができる機能を有する半導体式ラッチリレーとすることが可能となる。
例えば、請求項2に記載したように、半導体スイッチング素子(20)をPch型のパワーMOSFETとし、該半導体スイッチング素子(20)が負荷(2)のハイサイド側に備えられることで負荷(2)をハイサイド駆動する半導体式ラッチリレーとすることができる。この場合、電源供給用素子(40)を構成するMOSFETは、ドレインが電源(3)に接続されていると共に、ゲートが半導体スイッチング素子(20)のローサイド側に接続されたPch−MOSFETとすることができ、抵抗(50)は、電源供給用素子(40)を構成するPch−MOSFETのゲート−ソース間に接続される。
また、請求項3に記載したように、半導体スイッチング素子(20)をNch型のパワーMOSFETとし、該半導体スイッチング素子(20)が負荷(2)のローサイド側に備えられることで負荷(2)をローサイド駆動する半導体式ラッチリレーとすることもできる。この場合、電源供給用素子(40)を構成するMOSFETは、ソースが接地されていると共に、ゲートが半導体スイッチング素子(20)のハイサイド側に接続されたNch−MOSFETとすることができ、抵抗(50)は、電源供給用素子(40)を構成するNch−MOSFETのゲート−ソース間に接続される。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態にかかる半導体式ラッチリレー1およびそれによって駆動される負荷2などを示した回路図である。 図1に示す半導体式ラッチリレー1に備えられた感温遮断回路30の回路例を示した図である。 図1に示す半導体式ラッチリレー1の動作に対応するタイミングチャートである。 図1に示す半導体式ラッチリレー1の動作論理図である。 本発明の第2実施形態にかかる半導体式ラッチリレー1およびそれによって駆動される負荷2などを示した回路図である。 図5に示す半導体式ラッチリレー1に備えられた感温遮断回路30の回路例を示した図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態にかかる半導体式ラッチリレー1およびそれによって駆動される負荷2などを示した回路図である。まず、図1を参照して、本実施形態の半導体式ラッチリレー1について説明する。
本実施形態の半導体式ラッチリレー1は、電源3が発生させる電源電圧を電源端子1a、1bから入力し、電源端子1aからの入力される電源電圧に基づいて駆動され、出力端子1cに接続された負荷2に対して電源端子1bから入力される電源電圧の印加を制御することで、負荷2への電力供給を制御するものである。具体的には、半導体式ラッチリレー1は、第1、第2端子に相当する入力端子1d、1eからモーメンタリースイッチ等の外部スイッチによって構成されるスイッチ4、5のオンオフ状態に応じて負荷2への電力供給の制御を行う。
この半導体式ラッチリレー1は、CMOS型のRSフリップフロップ回路10と、半導体スイッチング素子20、感温遮断回路30、電源供給用素子40および高抵抗50を有した構成とされている。
CMOS型のRSフリップフロップ回路10は、プルアップ抵抗11、12を介してスイッチ4、5のオンオフ状態に応じた電圧が入力される2つのNANDゲート回路13、14と、CMOS15とを備えた構成とされている。
NANDゲート回路13、14は、それぞれ、Pch−MOSFET13a、13b、14a、14bおよびNch−MOSFET13c、13d、14c、14dを備えている。
一方のNANDゲート回路13では、Pch−MOSFET13aとPch−MOSFET13bのドレインに電源電圧が印加され、これらの各ソース−ドレインが並列接続されている。また、Pch−MOSFET13bおよびNch−MOSFET13c、13dが各ソース−ドレインを接続することで直列接続され、GND端子1fを通じてGND接続されている。Pch−MOSFET13aおよびNch−MOSFET13dのゲートには、プルアップ抵抗11、12を介して電源電圧が印加され、Pch−MOSFET13bとNch−MOSFET13cのゲートには、NANDゲート回路14の出力電位が入力されている。そして、Pch−MOSFET13bとNch−MOSFET13cの間の電位が出力電位として用いられる。
他方のNANDゲート回路14もNANDゲート回路13と同様の構成とされている。すなわち、Pch−MOSFET14aとPch−MOSFET14bのドレインに電源電圧が印加され、これらの各ソース−ドレインが並列接続されている。また、Pch−MOSFET14bおよびNch−MOSFET14c、14dが各ソース−ドレインを接続することで直列接続され、GND端子1fを通じてGND接続されている。Pch−MOSFET14aおよびNch−MOSFET14dのゲートには、プルアップ抵抗11、12を介して電源電圧が印加され、Pch−MOSFET14bとNch−MOSFET14cのゲートには、NANDゲート回路13の出力電位が入力されている。そして、Pch−MOSFET14bとNch−MOSFET14cの間の電位が出力電位として用いられる。
CMOS15は、Nch−MOSFET15aとPch−MOSFET15bによって構成されている。CMOS15は、電源電圧が印加され、Nch−MOSFET15aとPch−MOSFET15bのソース−ドレイン間が接続されることで直列接続され、NANDゲート回路14の出力電位がゲートに入力されることで駆動される。
このようにしてCMOS型のRSフリップフロップ回路10が構成されている。そして、このように構成されたRSフリップフロップ回路10では、CMOS15を構成するNch−MOSFET15aとPch−MOSFET15bとの間の電位を出力電位として発生させる。この出力電位が入力保護抵抗60を介して半導体スイッチング素子20に入力され、半導体スイッチング素子20がオンオフさせられるようになっている。
半導体スイッチング素子20は、本実施形態では、Pch型のパワーMOSFETで構成されている。このため、本実施形態の半導体スイッチング素子20は、RSフリップフロップ回路10の出力電位がローレベルになるとオンする。これにより、出力端子1cに接続された負荷2に対して電源3が発生させる電源電圧が印加され、電力供給が行われて、負荷2を駆動することができる。また、本実施形態の半導体スイッチング素子20は、RSフリップフロップ回路10の出力電位がハイレベルになるとオフする。これにより、出力端子1cに接続された負荷2と電源3とが遮断され、出力電圧OUTがローレベル、つまり負荷2への電力供給の印加が停止されて負荷2の駆動を停止することができる。
感温遮断回路30は、半導体スイッチング素子20のゲートとMOSFET40のドレインとの間に配置され、半導体スイッチング素子20の温度を検出することによって過電流が流れていることを検出し、過電流が発生したときに半導体スイッチング素子20をオフするものである。図2は、本実施形態の感温遮断回路30の回路例を示した図である。この図に示されるように、複数のダイオード31とプルアップ抵抗として機能する抵抗32が直列接続されていると共に、複数のダイオード31と抵抗32の間の電位がゲートに入力されるMOSFET33を備えた構成とされている。本実施形態の場合、MOSFET33はPch型とされており、MOSFET33のゲート−ドレイン間に抵抗32が接続され、ゲート−ソース間に複数のダイオード31が接続されている。
この回路例では、半導体スイッチング素子20の温度上昇に応じて複数のダイオード31の順方向電圧が低下すると、それに伴ってMOSFET33がオンし、半導体スイッチング素子20のゲートに印加される電位がハイレベルとなる。これにより、半導体スイッチング素子20を遮断させることができる。
電源供給用素子40および高抵抗50は、半導体スイッチング素子20に過電流が流れたときにのみ感温遮断回路30に対して電源供給を行うためのものである。電源供給用素子40は、本実施形態の場合、Pch−MOSFETにて構成されており、ソース−ドレインがそれぞれ感温遮断回路30と電源端子1bに接続されていると共に、ゲートが出力端子1c、つまり半導体スイッチング素子20のローサイド側に接続されている。高抵抗50は、電源端子1bと電源供給用素子40のゲートとの間に接続されることで、半導体スイッチング素子20に対して並列接続されている。この高抵抗50は、電源供給用素子40を構成するPch−MOSFETのゲート−ソース間にバイアスを掛けるために必要なものであるが、ここでの消費電流が極力小さくなるように抵抗値が高い値(例えば1MΩ程度)に設定されている。
以上のような構造により、本実施形態にかかる半導体式ラッチリレー1が構成されている。続いて、この半導体式ラッチリレー1の作動について説明する。
半導体式ラッチリレー1は、入力端子1d、1eに接続されたスイッチ4、5のオンオフを切替えることによって入力される電位(第1、第2電位に相当)に基づいて駆動される。図3に、半導体式ラッチリレー1の動作に対応するタイミングチャートを示し、この図を参照して半導体式ラッチリレー1の作動を説明する。
まず、図3中の時点t1のようにスイッチ4およびスイッチ5が共にオフの状態からスイッチ4のみをオンに切替えると、入力端子1dはGNDに接続されるためローレベル、入力端子1eは電源電圧と同等のハイレベルとなる。これにより、NANDゲート回路14のPch−MOSFET14aがオンし、CMOS15に対してハイレベルが印加されることになる。このため、CMOS15のNch−MOSFET15aがオン、Pch−MOSFET15bがオフし、CMOS15の出力電位、つまりRSフリップフロップ回路10の出力電位がハイレベルとなる。これにより、半導体スイッチング素子20のゲートにハイレベルが印加されることになるため、半導体スイッチング素子20がオフとなり、出力電圧OUTがローレベルとなって負荷2への電力供給がオフとなる。
このとき、半導体スイッチング素子20側では、半導体スイッチング素子20がオフであるため、高抵抗50での消費電流のみである。高抵抗50は、ほとんど電流を流さず、消費電流が小さくなっている。一方、RSフリップフロップ回路10内に流れる電流は、NANDゲート回路13ではPch−MOSFET13aがオフ、Pch−MOSFET13bとNch−MOSFET13cのいずれかが必ずオフとなっているため回路電流が流れず、NANDゲート回路14ではNch−MOSFET14dがオフ、Pch−MOSFET14bとNch−MOSFET14cのいずれかが必ずオフとなっているため回路電流が流れない。したがって、半導体式ラッチリレー1内での回路電流は、高抵抗50を通じて流れる微小電流のみとなる。このため、ほとんど回路電流が流れないようにできる。なお、このときの微小電流は非常に小さいため、これによって負荷2が駆動されることはない。
この後、図3中の時点t2において、再びスイッチ4をオンからオフに切替えると、その状態が保持される。そして、スイッチ4をオフにしたままスイッチ5をオフからオンに切替えると、入力端子1dは電源電圧と同等のハイレベル、入力端子1eはGNDに接続されるためローレベルとなる。これにより、NANDゲート回路13のPch−MOSFET13aがオンし、NANDゲート回路14のPch−MOSFET14bがオフすると共にNch−MOSFET14cがオンする。また、スイッチ4がオフしているため、NANDゲート回路14のNch−MOSFET14dはオンしている。したがって、CMOS15に対してローレベルが印加されることになる。このため、CMOS15のNch−MOSFET15aがオフ、Pch−MOSFET15bがオンし、CMOS15の出力電位、つまりRSフリップフロップ回路10の出力がローレベルとなり、かつ、その状態が保持される。これにより、半導体スイッチング素子20のゲートにローレベルが印加されることになるため、半導体スイッチング素子20がオンとなり、出力電圧OUTがハイレベルとなって負荷2への電力供給がオンとなる。
このとき、半導体スイッチング素子20側では、半導体スイッチング素子20がオンされるため、高抵抗50側には基本的には電流が流れない。一方、RSフリップフロップ回路10内については、スイッチ4をオン、スイッチ5をオフしているときと同様に回路電流が流れない。したがって、半導体式ラッチリレー1内での回路電流は0となる。
また、このときに負荷2に流される電流が増大すると、半導体スイッチング素子20のソース−ドレイン間の電圧VDSが大きくなり、電源供給用素子40を構成するPch−MOSFETのゲートに印加される電位を低下させる。したがって、電源供給用素子40がオンとなり、感温遮断回路30への電源供給を開始する。そして、さらに過電流が流れると、半導体スイッチング素子20が発熱し、複数のダイオード31の順方向電圧Vfが低下して感温遮断回路30に内蔵されたMOSFET33がオンする。これにより、半導体スイッチング素子20のゲートに印加される電圧がハイレベルに転じ、半導体スイッチング素子20が遮断され、出力電圧OUTがローレベルとなって負荷2への電力供給がオフされる。
これらの動作をまとめると、図4の動作論理図のように表すことができる。すなわち、スイッチ4をオンすると共にスイッチ5をオフしたときには、出力電圧OUTがローレベルとなり、スイッチ4をオフすると共にスイッチ5をオンしたときには、出力電圧OUTがハイレベルとなり、スイッチ4およびスイッチ5を共にオフしたときには、出力電圧OUTがその前の状態のまま固定されるという動作となる。なお、スイッチ4およびスイッチ5を共にオンすると、動作が不定になるため、スイッチ4およびスイッチ5を共にオンさせることはしない。
以上説明したように、本実施形態の半導体式ラッチリレー1では、回路電流が発生しないCMOS型のRSフリップフロップ回路10を用いて半導体スイッチング素子20の駆動を行うと共に、電源供給用素子40および高抵抗50を用いて感温遮断回路30への電源供給が半導体スイッチング素子20に過電流が流れたときにのみ行われるようにしている。そして、半導体スイッチング素子20がオフされているときには、回路電流が高抵抗50を通じて流れる電流のみとなるようにしている。このため、通電時にリレー自身が回路電流を消費することなく、かつ、過電流時に保護することができる機能を有する半導体式ラッチリレー1とすることが可能となる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態の半導体式ラッチリレー1は、第1実施形態に対して駆動形態を変更したものである。
上記第1実施形態では、負荷2のハイサイド側に半導体スイッチング素子20を備えたハイサイド駆動の半導体式ラッチリレー1としたが、本実施形態では、負荷2のローサイド側にスイッチング素子20を備えたローサイド駆動の半導体式ラッチリレー1としている。なお、本実施形態の半導体式ラッチリレー1の基本的な構成に関しては、第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分について主に説明する。
図5は、本実施形態にかかる半導体式ラッチリレー1およびそれによって駆動される負荷2などを示した回路図である。まず、図5を参照して、本実施形態の半導体式ラッチリレー1について説明する。
本実施形態の半導体式ラッチリレー1のうち、CMOS型のRSフリップフロップ回路10については、第1実施形態とほぼ同様であるが、RSフリップフロップ回路10の出力のレベルを変換するために、インバータ用のCMOS16が追加されている点が異なっている。具体的には、CMOS15の出力が入力されるCMOS16をさらにもう一段追加している。CMOS16は、Pch−MOSFET16aとNch−MOSFET16bによって構成されている。CMOS16は、電源電圧が印加され、Pch−MOSFET16aとNch−MOSFET16bのソース−ドレイン間が接続されることで直列接続され、CMOS15の出力電位がゲートに入力されることで駆動される。このような構成により、RSフリップフロップ回路10の出力の電位レベルが第1実施形態の場合に対して反転したものとなるようにされている。
また、負荷2は、電源3に対して直接接続されており、負荷2のローレベル側に電源端子1bを介して、半導体スイッチング素子20が接続されている。本実施形態では、半導体スイッチング素子20は、Nch型のパワーMOSFETで構成されている。このため、本実施形態の半導体スイッチング素子20は、RSフリップフロップ回路10の出力電位がハイレベルにあるとオンする。そして、半導体スイッチング素子20がオンすると、電源端子1bや半導体スイッチング素子20および出力端子1cを通じた電流供給経路がオンするため、負荷2に電流が流れ、負荷2への電力供給がオンするようになっている。
感温遮断回路30は、半導体スイッチング素子20のゲートとMOSFET40のドレインとの間に接続されている。図6は、本実施形態の感温遮断回路30の回路例を示した図である。この図に示されるように、第1実施形態と同様に、複数のダイオード31と抵抗32およびMOSFET33を備えた構成とされているが、本実施形態の場合、MOSFET33はNch型とされ、抵抗32はプルダウン抵抗として機能する。また、MOSFET33のゲート−ドレイン間に複数のダイオード31が接続され、ゲート−ソース間に抵抗32が接続されている。
このような回路構成により、半導体スイッチング素子20の温度上昇に応じて複数のダイオード31の順方向電圧が低下すると、それに伴ってMOSFET33がオンし、半導体スイッチング素子20のゲートに印加される電位がローレベルとなる。これにより、半導体スイッチング素子20を遮断させることができる。
電源供給用素子40および高抵抗50は、第1実施形態と同様の機能を果たす。電源供給用素子40は、本実施形態の場合、Nch−MOSFETにて構成されており、ソース−ドレインがそれぞれGND端子1fと感温遮断回路30に接続されていると共に、ゲートが電源端子1b、つまり半導体スイッチング素子20のハイサイド側に接続されている。高抵抗50は、電源供給用素子40のゲートとGND端子1fの間に接続されることで、半導体スイッチング素子20に対して並列接続されている。
このように構成された半導体式ラッチリレーも、入力端子1d、1eに接続されたスイッチ4、5のオンオフを切替えることによって駆動される。基本的な動作は、第1実施形態と同様である。つまり、RSフリップフロップ回路10の出力がインバータとなるCMOS16によって第1実施形態と反転したものとなる。このため、第1実施形態と同様の動作によって半導体スイッチング素子20のオンオフを制御することができる。
このとき、半導体スイッチング素子20をオフしているときには、高抵抗50を通じて微小電流が流れるが、RSフリップフロップ回路10では回路電流が流れないようにできる。また、半導体スイッチング素子20をオンしているときには、高抵抗50にもRSフリップフロップ回路10にも回路電流が流れないようにできる。
また、半導体スイッチング素子20をオンしているときに負荷2に流される電流が増大すると、半導体スイッチング素子20のソース−ドレイン間の電圧VDSが大きくなり、電源供給用素子40を構成するNch−MOSFETのゲートに印加される電位を増加させる。したがって、電源供給用素子40がオンとなり、感温遮断回路30への電源供給を開始する。そして、さらに過電流が流れると、半導体スイッチング素子20が発熱し、複数のダイオード31の順方向電圧Vfが低下して感温遮断回路30に内蔵されたMOSFET33がオンする。これにより、半導体スイッチング素子20のゲートに印加される電圧がローレベルに転じ、半導体スイッチング素子20が遮断され、負荷2への電力供給がオフされる。
以上説明したように、負荷2のローサイド側にスイッチング素子20を備えたローサイド駆動の半導体式ラッチリレー1としても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、NANDゲート回路13、14によって構成されるRSフリップフロップ回路10を例に挙げて説明したが、NORゲート回路によって構成されるものであっても良い。
また、上記実施形態では、半導体スイッチング素子20をPch型もしくはNch型のパワーMOSFETとした例や感温遮断回路30の回路例等、回路例の一例を載せて説明したが、同様の機能を有する他の素子や他の回路構成であっても構わない。例えばパワーMOSFETに代えてIGBTなどを用いても良い。
1 半導体式ラッチリレー
2 負荷
3 電源
4、5 スイッチ
10 フリップフロップ回路
11、12 プルアップ抵抗
13、14 NANDゲート回路
20 スイッチング素子
30 感温遮断回路
31 ダイオード
32 抵抗
40 電源供給用素子
50 高抵抗
60 入力保護抵抗

Claims (3)

  1. 電源(3)から負荷(2)への電力供給のオンオフを半導体スイッチング素子(20)によって制御する半導体式ラッチリレーであって、
    第1端子(1d)および第2端子(1e)から入力される第1入力電圧および第2入力電圧に基づいて前記半導体スイッチング素子(20)を駆動するための出力電位を発生させるRSフリップフロップ回路(10)と、
    前記RSフリップフロップ回路(10)の出力電位に基づいて、前記負荷(2)への電力供給経路のオンオフを制御する前記半導体スイッチング素子(20)と、
    前記半導体スイッチング素子(20)に対して並列接続され、該半導体スイッチング素子(20)がオフしているときに、前記電源(3)からの電力供給に基づいて前記負荷(2)を通じて微小電流を流す抵抗(50)と、
    前記抵抗(50)によってバイアスを掛けられ、かつ、前記負荷(2)と前記半導体スイッチング素子(20)の間の電位がゲートに入力されることで駆動されるMOSFETにて構成された電源供給用素子(40)と、
    前記電源供給用素子(40)を構成する前記MOSFETがオンさせられると電源供給がなされ、前記半導体スイッチング素子(20)が過電流によって発熱すると、該半導体スイッチング素子(20)をオフする感温遮断回路(30)と、を備えていることを特徴とする半導体式ラッチリレー。
  2. 前記半導体スイッチング素子(20)はPch型のパワーMOSFETであり、該半導体スイッチング素子(20)が前記負荷(2)のハイサイド側に備えられることで前記負荷(2)をハイサイド駆動しており、
    前記電源供給用素子(40)を構成するMOSFETは、ドレインが前記電源(3)に接続されていると共に、ゲートが前記半導体スイッチング素子(20)のローサイド側に接続されたPch−MOSFETであり、
    前記抵抗(50)は、前記電源供給用素子(40)を構成する前記Pch−MOSFETのゲート−ソース間に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体式ラッチリレー。
  3. 前記半導体スイッチング素子(20)はNch型のパワーMOSFETであり、該半導体スイッチング素子(20)が前記負荷(2)のローサイド側に備えられることで前記負荷(2)をローサイド駆動しており、
    前記電源供給用素子(40)を構成するMOSFETは、ソースが接地されていると共に、ゲートが前記半導体スイッチング素子(20)のハイサイド側に接続されたNch−MOSFETであり、
    前記抵抗(50)は、前記電源供給用素子(40)を構成する前記Nch−MOSFETのゲート−ソース間に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体式ラッチリレー。
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