JP5423116B2 - 情報処理装置及び方法、プログラム並びに記録媒体 - Google Patents

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本発明は、情報処理装置及び方法、プログラム並びに記録媒体に関し、特に、コンピュータを利用してCAD(Computer Aided Design)等のアプリケーションを用いて作図するときの図面要素の管理を記憶装置において行う情報処理装置及び方法、コンピュータにより実行可能なプログラム並びにそのプログラムを記録したコンピュータにより読取可能な記録媒体に関する。
図面内に含まれる多量の要素データの登録、検索、登録処理を効率良く行うために、例えば、特許文献1において、以下の従来例に係る図面情報管理方法が開示されている。すなわち、図面内の要素データを、図面を分割して作成したメッシュ単位に管理し、ここで、メッシュは、管理対象となる要素データ数が均一となるように動的に図面を分割して作成し、メッシュの分割は、メッシュの分割を再帰的に繰り返すことによって行い、図面内のメッシュの位置は、分割前のメッシュからの相対位置により指定する。
当該従来例に係る図面情報管理方法は、具体的には、複数の図面要素により構成される図面を複数のメッシュに分割し各図面要素をいずれか1つのメッシュに帰属させて管理する図面情報管理方法であって、予め定められたパターンに従って図面を分割した複数のメッシュのうち所定数を超える図面要素を含むメッシュを再び上記パターンに従って複数のメッシュに分割することによって、すべてのメッシュに含まれる図面要素の数が既定の数以下となる最低限のメッシュ分割を行うことを特徴としている。
また、上記図面情報管理方法において、図面要素の増減によって、すべてのメッシュに含まれる図面要素の数が既定の数以下となる上記最低限のメッシュ分割の条件が満たされなくなったとき、上記条件が満たされるようにメッシュの分割あるいはメッシュの統合を行うことを特徴としている。
さらに、上記図面情報管理方法において、複数の図面要素により構成される図面を複数のメッシュに分割し各図面要素をいずれか1つのメッシュに帰属させて管理し、図面を予め定められたパターンに従って複数のメッシュに分割する第1ステップと、分割されたメッシュのうち所定数を超える図面要素を含むメッシュを再び上記パターンに従って複数のメッシュに分割する第2ステップとを含み、上記第2ステップをすべてのメッシュに含まれる図面要素の数が既定の数以下となるまで反復することを特徴としている。
またさらに、上記図面情報管理方法において、メッシュを分割したとき複数のメッシュにまたがることになる図面要素は、その帰属先のメッシュを分割前のメッシュとすることを特徴としている。
特開2001−005953号公報。
しかしながら、上述の従来例に係る図面情報管理方法においては、以下の問題点があった。
(1)図面要素が複数のメッシュにまたがらないように管理するので、同じ位置で複数のメッシュが存在する場合が生じ、図面情報の管理が非常に複雑である。
(2)3次元の図面等で、例えば隠線処理又は隠面処理を行ったり、干渉をチェックしたりする場合に、大きいメッシュ内に小さいメッシュが沢山存在するような場合、大きいメッシュ内に、例えば、川などのように図面要素を形成する図形、文字、記号などの数が多いものが存在した場合、その1つの図面要素に対してだけでもすべての小さなメッシュ内の図面要素を対象にしなければならず、処理に時間がかかってしまう。
(3)さらに、大きいメッシュに川などのように細長い図面要素が存在する場合、大きいメッシュ内の小さなメッシュには、まったく重ならないメッシュも多く存在する場合も少なくはないと考えられるが、それらに対しても無条件に処理を行わなければならず、時間がかかってしまう。
(4)メッシュ分割の境界では、図形要素が1つ増減するたびに分割と統合を繰り返すことになり、処理が複雑で処理量が多くなり、時間がかかってしまう。
(5)また、大きな図面要素が多くある場合や3次元図面で奥行(Z軸)方向に重なりが多い場合に、メッシュ内の図面要素数が既定の数以下にならない場合が生じ、分割が無限に続いてしまう場合が発生する。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、従来例に比較して図面情報の管理が簡単であって、しかも処理速度を大幅に向上することができる情報処理装置及び方法、プログラム並びに記録媒体を提供することにある。
第1の発明に係る情報処理装置は、コンピュータを利用して複数の図面要素により構成される図面を複数のメッシュに分割し、各図面要素を各図面要素と重なったすべてのメッシュに帰属させて記憶装置において管理する図面情報管理装置であって、
予め定められたパターンに従って図面を分割した複数のメッシュのうち、所定数を超える図面要素を含むメッシュを再び上記パターンに従って複数のメッシュに分割することによって、すべてのメッシュに含まれる図面要素の数が上記所定数以下となるように最低限のメッシュ分割を行う制御手段を備えたことを特徴とする。
上記情報処理装置において、上記制御手段は、上記最低限のメッシュ分割を行うステップを、すべてのメッシュに含まれる図面要素の数が上記所定数以下となるように反復することを特徴とする。
また、上記情報処理装置において、上記制御手段は、図形要素の減少時にはメッシュの統合を行わず、図面要素の増加時のみに、すべてのメッシュに含まれる図面要素の数が既定の数以下となる上記最低限のメッシュ分割の条件が満たされなくなったとき、もしくは、予め決められた数又は予め定められたパターンに従って算出された数より小さい場合、上記条件が満たされるようにメッシュの分割を行うことを特徴とする。
さらに、上記情報処理装置において、上記制御手段は、図面の読み込み時、もしくは移動処理、複写処理、又は削除処理において、所定数を越える図面要素の編集が行われた場合、メッシュの再分割を実行することを特徴とする。
またさらに、上記情報処理装置において、上記制御手段は、メッシュ分割時において、メッシュの大きさが所定の大きさ、もしくは予め定められたパターンに従って算出された大きさより小さい場合、もしくは予め決められた終了条件を満たした場合、メッシュ分割を終了することを特徴とする。
またさらに、上記情報処理装置において、上記制御手段は、図面要素同士の関連をチェック又は処理する場合、処理対象のメッシュと少なくとも一部分のみ重なりがある図面要素に関しては、当該処理対象のメッシュ内での全チェック又は処理が終了したら図面要素毎に処理されたことを上記記憶装置に記憶し、次の処理対象のメッシュの全チェック又は処理時に対象の図面要素同士がチェック又は処理されたか否かを上記記憶装置に記憶した情報に基づいて判定し、処理済みであれば当該処理を省略することを特徴とする。
第2の発明に係る情報処理方法は、コンピュータを利用して複数の図面要素により構成される図面を複数のメッシュに分割し、各図面要素を各図面要素と重なったすべてのメッシュに帰属させて記憶装置において管理する図面情報管理方法であって、
予め定められたパターンに従って図面を分割した複数のメッシュのうち、所定数を超える図面要素を含むメッシュを再び上記パターンに従って複数のメッシュに分割することによって、すべてのメッシュに含まれる図面要素の数が上記所定数以下となるように最低限のメッシュ分割を行うステップを含むことを特徴とする。
上記情報処理方法において、上記最低限のメッシュ分割を行うステップを、すべてのメッシュに含まれる図面要素の数が上記所定数以下となるように反復することを特徴とする。
また、上記情報処理方法において、図形要素の減少時にはメッシュの統合を行わず、図面要素の増加時のみに、すべてのメッシュに含まれる図面要素の数が既定の数以下となる上記最低限のメッシュ分割の条件が満たされなくなったとき、もしくは、予め決められた数又は予め定められたパターンに従って算出された数より小さい場合、上記条件が満たされるようにメッシュの分割を行うステップをさらに含むことを特徴とする。
さらに、上記情報処理方法において、図面の読み込み時、もしくは移動処理、複写処理、又は削除処理において、所定数を越える図面要素の編集が行われた場合、メッシュの再分割を実行するステップをさらに含むことを特徴とする。
またさらに、上記情報処理方法において、メッシュ分割時において、メッシュの大きさが所定の大きさ、もしくは予め定められたパターンに従って算出された大きさより小さい場合、もしくは予め決められた終了条件を満たした場合、メッシュ分割を終了するステップをさらに含むことを特徴とする。
またさらに、上記情報処理方法において、図面要素同士の関連をチェック又は処理する場合、処理対象のメッシュと少なくとも一部分のみ重なりがある図面要素に関しては、当該処理対象のメッシュ内での全チェック又は処理が終了したら図面要素毎に処理されたことを上記記憶装置に記憶し、次の処理対象のメッシュの全チェック又は処理時に対象の図面要素同士がチェック又は処理されたか否かを上記記憶装置に記憶した情報に基づいて判定し、処理済みであれば当該処理を省略するステップをさらに含むことを特徴とする。
第3の発明に係るコンピュータにより実行可能なプログラムは、上記情報処理方法に含まれるステップを含むことを特徴とする。
第4の発明に係るコンピュータにより読取可能な記録媒体は、上記プログラムを格納したことを特徴とする。
従って、本発明によれば、従来例に比較して図面情報の管理が簡単であって、しかも処理速度を大幅に向上することができる情報処理装置及び方法等を提供できる。具体的には、本発明は以下の特有の効果を奏する。
(1)同じ位置では、1つのメッシュのみ存在するので他のメッシュとの重なりを意識する必要がなく、図面情報の管理が簡単である。
(2)3次元図面等に対する多層メッシュの処理時に、例えば隠線処理又は隠面処理を行ったり、干渉をチェックしたりする場合に、各メッシュに帰属している図面要素のみを処理対象とできるので、他のメッシュとの処理を行う必要がなく、非常に短時間で処理を行うことができる。例えば、隠線処理又は隠面処理、干渉チェックを行う場合、各々のメッシュ内の部品間で総当りの領域判定を行えばよいので、メッシュの分割数をDとすると最大で従来のD倍の処理が実現できる。分割数Dが10の場合、最大10倍(すなわち、処理時間で1/10になる。)、分割数Dが100の場合、最大100倍(処理時間:1/100)の効果が得られる。同様に選択操作を行う場合、選択範囲と重なりのあるメッシュ内の図面要素のみを対象とすればいいので、最大では前述のように、内容等の処理速度向上の効果が得られる。
(3)毎回の図面要素減少を検知するためのオーバーヘッドが大幅に減少する。
(4)特殊なケースで分割が無限に続いてしまうようなことがなくなり、適切な分割数にて速やかに分割が終了する。
(5)複数のメッシュが処理対象となった場合、隠線・隠面、干渉チェック等は図面要素同士の関連をチェックし処理するので、メッシュ内に完全には包含されていない図面要素同士のチェックと処理が1回のみとなり、処理の無駄がなくなる。
本発明の一実施形態に係る図面データ処理装置の構成を示すブロック図である。 図1のハードディスクメモリ23の構成を示すブロック図である。 図20の実施例1における図2の図面要素テーブル23bの一例を示す図である。 図20の実施例1における図2のメッシュテーブル23cの一例を示す図である。 図20の実施例1における図2の線分データテーブル23dの一例を示す図である。 図20の実施例1における図2の円データテーブル23eの一例を示す図である。 図20の実施例1における図2の楕円データテーブル23fの一例を示す図である。 図20の実施例1における図2の処理済み図面要素テーブル23gの一例を示す図である。 図21の実施例2における図2のメッシュテーブル23c(帰属要素)の一例を示す図である。 図22の実施例3における図2のメッシュテーブル23c(帰属要素)の一例を示す図である。 (a)は図22の実施例3における初期化状態の処理済み図面要素テーブル23gの一例を示す図であり、(b)は当該実施例3における領域R1を処理したときの処理済み図面要素テーブル23gの一例を示す図であり、(c)は当該実施例3における領域R2を処理したときの処理済み図面要素テーブル23gの一例を示す図であり、(d)は当該実施例3における領域R3を処理したときの処理済み図面要素テーブル23gの一例を示す図である。 本実施形態に係る「隠線処理」(ステップS1)を示すフローチャートである。 本実施形態に係る「メッシュ分割及び判定処理」(ステップS2)を示すフローチャートである。 本実施形態に係る「メッシュ単位で隠線処理」(ステップS3)を示すフローチャートである。 本実施形態に係る「図面要素の選択処理」(ステップS4)を示すフローチャートである。 本実施形態に係る「図面読み込み処理」(ステップS5)を示すフローチャートである。 本実施形態に係る「複写処理」(ステップS6)を示すフローチャートである。 本実施形態に係る「削除処理」(ステップS7)を示すフローチャートである。 本実施形態に係る「図面要素の増減判定処理」(ステップS8)を示すフローチャートである。 本実施形態に係る実施例1の4分割領域D1〜D4における部品A〜Fの配置を示す図面の平面図である。 本実施形態に係る実施例2の領域R1〜R4における部品A〜Gの配置を示す図面の平面図である。 本実施形態に係る実施例3の領域R1〜R4における部品A〜Gの配置を示す図面の平面図である。 本実施形態の実施例4に係る、部品数に応じて分割数を決定する方法を示し、部品数3000個の場合の部品の平面図である。 本実施形態の実施例5に係る、部品数に応じて分割数を決定する方法を示し、部品数7000個の場合の部品の平面図である。
10…図面データ処理装置、
20…CPU、
21…ROM、
22…RAM、
23…ハードディスクメモリ、
23a…図面データメモリ、
23b…図面要素テーブル、
23c…メッシュテーブル、
23d…線分データテーブル、
23e…円データテーブル、
23f…楕円データテーブル、
23g…処理済み図面要素テーブル、
24…プログラムメモリ、
30…バス、
31…キーボードインターフェース、
32…マウスインターフェース、
33…ディスプレイインターフェース、
34…プリンタインターフェース、
35a,35b…ドライブ装置インターフェース、
41…キーボード、
42…マウス、
43…CRTディスプレイ、
44…プリンタ、
45…CD−ROMドライブ装置、
45a…CD−ROM、
70…設備機器情報データベースサーバ装置、
80…インターネット、
D1〜D4…4分割領域、
R1〜R4…領域、
RR1,RR2…全部品の存在領域、
SR…選択矩形領域。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
図1は、本発明の一実施形態に係る図面データ処理装置10の構成を示すブロック図である。図1の図面データ処理装置10は例えば情報処理装置であるディジタル計算機にてなり、図12〜図19の処理プログラムを実行することにより、コンピュータを利用して複数の図面要素により構成される図面を複数のメッシュに分割し、各図面要素を各図面要素と重なったすべてのメッシュに帰属させて記憶装置において管理する図面情報管理装置及び方法において、図面データ処理装置10は、予め定められたパターンに従って図面を分割した複数のメッシュのうち、所定数を超える図面要素を含むメッシュを再び上記パターンに従って複数のメッシュに分割することによって、すべてのメッシュに含まれる図面要素の数が上記所定数以下となるように最低限のメッシュ分割を行うことを特徴としている。
以下、本実施形態に係る図面データ処理装置10の構成及び処理について詳述する。
図1において、図面データ処理装置10の通信インターフェース51は、インターネット80を介して、設備機器情報を予め格納して提供する設備機器情報データベースサーバ装置70に接続され、図面データ処理装置10は、設備機器情報データベースサーバ装置70にアクセスすることにより、所望する設備機器情報を取得してハードディスクメモリ23に格納する。また、図面データ処理装置10のドライブ装置インターフェース35bを介して、例えばハードディスクメモリであり設備機器情報を予め格納して提供する外部記憶装置60に接続され、図面データ処理装置10は、外部記憶装置60にアクセスすることにより、所望する設備機器情報を取得してハードディスクメモリ23に格納してもよい。
図1において、図面データ処理装置10は、
(a)当該図面データ処理装置10の動作及び処理を演算及び制御するコンピュータのCPU(中央演算処理装置)20と、
(b)オペレーションプログラムなどの基本プログラム及びそれを実行するために必要なデータを格納するROM(読み出し専用メモリ)21と、
(c)CPU20のワーキングメモリとして動作し、当該図面データ処理で必要なパラメータやデータ(一時リストテーブル22aを含む。)を一時的に格納するRAM(ランダムアクセスメモリ)22と、
(d)当該図面データ処理において用いる各種データ(図2参照。)を格納するためのハードディスクメモリ23と、
(e)例えばハードディスクメモリで構成され、CD−ROMドライブ装置45を用いて読み込んだ、図12〜図19の処理プログラム(これらのプログラムはコンピュータにより実行可能なプログラムである。)を格納するプログラムメモリ24と、
(f)設備機器情報データベースサーバ装置70とインターネット80を介して接続され、設備機器情報データベースサーバ装置70とデータを送受信する通信インターフェース51と、
(g)所定のデータや指示コマンドを入力するためのキーボード41に接続され、キーボード41から入力されたデータや指示コマンドを受信して所定の信号変換などのインターフェース処理を行ってCPU20に伝送するキーボードインターフェース31と、
(h)CRTディスプレイ43上で指示コマンドを入力するためのマウス42に接続され、マウス42から入力されたデータや指示コマンドを受信して所定の信号変換などのインターフェース処理を行ってCPU20に伝送するマウスインターフェース32と、
(i)CPU20によって処理されたデータや設定指示画面、生成された機器表データや系統図データなどを表示するCRTディスプレイ43に接続され、表示すべき画像データをCRTディスプレイ43用の画像信号に変換してCRTディスプレイ43に出力して表示するディスプレイインターフェース33と、
(j)CPU20によって処理されたデータ及び所定の生成された機器表データや系統図データなどを印字するプリンタ44に接続され、印字すべき印字データの所定の信号変換などを行ってプリンタ44に出力して印字するプリンタインターフェース34と、
(k)図12〜図19の処理プログラムが記憶されたCD−ROM45aから当該プログラムのプログラムデータを読み出すCD−ROMドライブ装置45に接続され、読み出された画像処理プログラムのプログラムデータを所定の信号変換などを行ってプログラムメモリ24に転送するドライブ装置インターフェース35aと、
(l)例えば設備機器情報のデータを記憶する、例えばハードディスクメモリなどの外部記憶装置60に接続され、読み出されたデータを所定の信号変換などを行ってCPU20又はハードディスクメモリ23に転送するドライブ装置インターフェース35bとを備え、
これらの回路20〜24、31〜34、35a、35b及び51はバス30を介して接続される。
図2は図1のハードディスクメモリ23の構成を示すブロック図である。図2において、ハードディスクメモリ23は以下のデータファイルを格納する複数のメモリ23aを含む。
(a)図面データメモリ23a:建物内の空調設備などのダクト配線の図面データを格納するメモリである。
(b)上記図面データメモリ23aには以下のテーブルを格納する。
(b1)図面要素テーブル23b;
(b2)メッシュテーブル23c;
(b3)線分データテーブル23d;
(b4)円データテーブル23e;
(b5)楕円データテーブル23f;
(b6)処理済み図面要素テーブル23g。
図3は図20の実施例1における図2の図面要素テーブル23bの一例を示す図である。図面要素テーブル23bは、図3に示すように、図面要素である部品ID毎に、図面要素の名称、存在領域(XYZ座標で最大座標及び最小座標)及び部品を形成している図形(図形1〜図形n)の項目を有する。
図4は図20の実施例1における図2のメッシュテーブル23cの一例を示す図である。メッシュテーブル23cは、図4に示すように、各領域毎に、存在領域(XYZ座標で最大座標及び最小座標)及び帰属している図面要素(各要素及び判定結果)の項目を有する。ここで、判定結果において、○は「完全に包含」を示し、△は「重なり有」を示す。以下、メッシュテーブル23cにおいて同様である。
図5は図20の実施例1における図2の線分データテーブル23dの一例を示す図である。線分データテーブル23dは、図5に示すように、図面データの名称毎に、XYZ座標で示す始点と、XYZ座標で示す終点との項目を有する。
図6は図20の実施例1における図2の円データテーブル23eの一例を示す図である。円データテーブル23eは、図6に示すように、図面データの名称毎に、XYZ座標で示す中心と、半径との項目を有する。
図7は図20の実施例1における図2の楕円データテーブル23fの一例を示す図である。楕円データテーブル23fは、図7に示すように、図面データの名称毎に、XYZ座標で示す中心と、半径と、扁平率と、傾きの項目を有する。
図8は図20の実施例1における図2の処理済み図面要素テーブル23gの一例を示す図である。図面要素テーブル23gは、図8に示すように、部品ID毎に、部品である図面要素の名称と、図面要素ID(アドレス等)の項目を有する。
まず、図1の図面データ処理装置10によって実行される、4分割固定方式に係る隠線処理の処理フローについて以下に説明する。
なお、本実施形態では、例えば、各部品の図形を線分に展開し個々の下部品の図形の線分(無限線、すなわち線分からの延長線を含む。)と上部品の全図形の交点を計算し、線分の端点より先に交点が存在したかどうかと、その線分の両端の状態の組み合わせによってどこまでが上図形と重なっているかを判定し、隠線を行うことで単純な計算で隠線判定処理を行い、ここで、「隠線判定」、「隠線の判定」又は「隠線を判定」とは、「線が表示されるのか消されるのかを判定する」ことをいい、当該明細書等で以下同様である。
図12は本実施形態に係る「隠線処理」(ステップS1)を示すフローチャートである。図12において、まず、ステップS11において、「処理済み図面要素テーブル23g」のデータを消去して初期化し、ステップS12において、「メッシュ分割及び判定処理」(S2)を実行する。ここで、事前に「メッシュ分割及び判定処理」(S2)を実行することで全体の処理を実行するうえで効果的である。次いで、ステップS13において得られた全メッシュで隠線処理をしたか否かが判断され、YESのときは当該処理を終了する一方、NOのときはステップS14に進む。ステップS14では、「メッシュ単位で隠線処理」(S3)を実行した後、ステップS13に戻る。ここで、「メッシュ単位で隠線処理」(S3)を実行することで、最大でメッシュの数と同じ倍数の高速化が可能である。
図13は本実施形態に係る「メッシュ分割及び判定処理」(ステップS2)を示すフローチャートである。
図13において、まず、ステップS21でメッシュ内の部品の総数を算出し、ステップS22において部品総数は所定数Nよりも多いか否かが判断され、YESのときはステップS23に進む一方、NOのときは当該処理を終了して元の処理にリターンする。ステップS23では、メッシュ内の全部品の存在領域を算出し、ステップS24でメッシュを均等に4等分(縦横でそれぞれ2分割)し、ステップS25で分割したメッシュは予め決められた最小サイズよりも大きいか否かが判断され、YESのとき(すなわち、メッシュが予め決められた大きさ以下になったとき)はステップS26に進む一方、NOのときはステップS33に進む。ステップS26では、分割前のメッシュの全部品に対して領域判定したか否かが判断され、YESのときはステップS33に進む一方、NOのときはステップS27に進む。ステップS27では、分割した全てのメッシュに対して領域判定したか否かが判断され、YESのときはステップS26に戻る一方、NOのときはステップS28に進む。ステップS28では、判定中の部品の部品領域を算出し、ステップS29では、判定中の部品領域はメッシュにかかっているか否かが判断され、YESのときはステップS30に進む一方、NOのときはステップS27に戻る。ステップS30では、判定中の部品を当該メッシュに「重なり有」でメッシュテーブル23cに登録する。そして、ステップS31において判定中の部品領域のメッシュに完全に包含されているか否かが判断され、YESのときはステップS32に進む一方、NOのときはステップS27に戻る。ステップS32では、判定中の部品を当該メッシュに「完全に包含」でメッシュテーブル23cに登録する。そして、ステップS27に戻る。
次いで、ステップS33では、分割した全メッシュの「重なり有」と「完全に包含」のそれぞれの数を計算し、ステップS34で各メッシュで「重なり有」の数≧「完全に包含」の数であるか否かが判断され、YESのとき(予め決められた終了条件を満たした場合)は当該処理を終了して元の処理にリターンする一方、NOのときはステップS35に進む。次いで、ステップS35で分割したすべてのメッシュに対して領域判定したか否かが判断され、YESのときはステップS35に進む一方、NOのときはステップS36に進む。ステップS36では、判定中の当該メッシュに対して「メッシュ分割及び判定処理」(S2)のサブルーチンを読み出してを実行しステップS35に戻る。
図14は本実施形態に係る「メッシュ単位で隠線処理」(ステップS3)を示すフローチャートである。
図14において、まず、ステップS41でメッシュの全部品に対して隠線処理を実行したか否かが判断され、YESのときはステップS48に進む一方、NOのときはステップS42に進む。ステップS42では、隠線対象の上部品と下部品を取得し、ステップS43では、上部品は「重なり有」であるか否かが判断され、YESのときはステップS44に進む一方、NOのときはステップS47に進む。ステップS44では、上部品は「処理済み図面要素テーブル23g」に登録されているか否かが判断され、YESのときはステップS45に進む一方、NOのときはステップS47に進む。次いで、ステップS45で下部品は「重なり有」であるか否かが判断され、YESのときはステップS46に進む一方、NOのときはステップS47に進む。ステップS46で下部品は「処理済み図面要素テーブル23g」に登録されているか否かが判断され、YESのときはステップS41に戻る一方、NOのときはステップS47に進む。そして、ステップS47では、上部品と下部品との隠線処理を行い、ステップS41に戻る。
ステップS48では、メッシュの全部品に対してチェックしたか否かが判断され、YESのときは当該処理を終了する一方、NOのときはステップS49に進む。ステップS49では、部品は「重なり有」であるか否かが判断され、YESのときはステップS50に進む一方、NOのときはステップS48に戻る。そして、ステップS50では、「重なり有」の当該部品を「処理済み図面要素テーブル23g」に登録し、ステップS48に戻る。
次いで、図1の図面データ処理装置10によって実行される、図面要素の選択処理について以下に説明する。
図15は本実施形態に係る「図面要素の選択処理」(ステップS4)を示すフローチャートである。なお、事前に、図13のメッシュ分割及び判定処理(S2)を行っておく。図15において、まず、ステップS51において、全メッシュに対して領域判定したか否かが判断され、YESのときは当該処理を終了する一方、NOのときはステップS52に進む。次いで、ステップS52でメッシュ単位で選択領域との重なりをチェックし、ステップS53では、領域の重なりはあったか否かが判断され、YESのときはステップS54に進む一方、NOのときはステップS51に戻る。さらに、ステップS54においてメッシュ内の全部品に対して選択処理を実行し、ステップS51に戻る。すなわち、メッシュ単位で領域判定することで、最大でメッシュの数と同じ倍数の高速化を行うことができる。
さらに、図1の図面データ処理装置10によって実行される、図面要素の増加又は減少処理について以下に説明する。
図16は本実施形態に係る「図面読み込み処理」(ステップS5)を示すフローチャートである。図16において、まず、ステップS61で、図面要素テーブル23bから図面要素のデータを読み込み、ステップS62で増減した図面要素の数(保存値)を取得し、ステップS63で「図面要素の増減判定処理」(S8)のサブルーチンを読み出して実行し、当該処理を終了する。
図17は本実施形態に係る「複写処理」(ステップS6)を示すフローチャートである。図17において、まず、ステップS71で編集対象の図面要素のデータを複写し、ステップS72で複写した図面要素数を増減した図面要素数に加算し、ステップS73で「図面要素の増減判定処理」(S8)のサブルーチンを読み出して実行し、当該処理を終了する。
図18は本実施形態に係る「削除処理」(ステップS7)を示すフローチャートである。図18において、まず、ステップS81で編集対象の図面要素のデータを削除し、ステップS82で、削除した図面要素数を増減した図面要素数から減算し、ステップS83で「図面要素の増減判定処理」(S8)のサブルーチンを読み出して実行し、当該処理を終了する。
図19は本実施形態に係る「図面要素の増減判定処理」(ステップS8)を示すフローチャートである。図19において、まず、ステップS91で、増減した図面要素の数を取得し、ステップS92において増加した図面要素数は既定値を越えたか否かが判断され、YESのときはステップS94に進む一方、NOのときはステップS93に進む。次いで、ステップS93で減少した図面要素数は既定値を越えたか否かが判断され、YESのときはステップS94に進む一方、NOのときは当該処理を終了する。ステップS94では、「メッシュ分割及び判定処理」(S2)のサブルーチンを読み出して実行し、当該処理を終了する。
以上の実施形態において、図12〜図19の処理プログラムが記憶されたコンピュータにより読取可能なCD−ROM45aを用いて実行してもよいし、CD−R,CD−RW,DVD,DVD−R,DVD−RW,DVD−RAMなどのコンピュータにより読取可能な種々の記録媒体を用いてもよい。
図20は本実施形態に係る実施例1の4分割領域D1〜D4における部品A〜Fの配置を示す図面の平面図である。図3乃至図8は実施例1において用いるテーブル23b〜23gの一例である。すなわち、図20は、図面の平面を4つの領域D1〜D4に分割し、部品A〜Fの配置を示す。図20の実施例1に対して、図12及び図13の処理を実行することで、図8の処理済み図面要素テーブル23gを得ることができる。
図21は本実施形態に係る実施例2の領域R1〜R4における部品A〜Gの配置を示す図面の平面図である。また、図9は図21の実施例2における図2のメッシュテーブル23c(帰属要素)の一例を示す図である。実施例2では、図15の選択処理を実行する。以下、当該選択処理の概要について以下に説明する。
(1)図21において、選択矩形領域SRの範囲にて選択処理を実行する。
(2)領域R1と選択矩形領域SRとの重なりをチェックし、重なりがあるので、領域R1に帰属している部品(部品C、部品F、部品G)に対して選択処理を実行する。実施例では、結果として、部品C、部品Fが選択される。
(3)領域R2と選択矩形領域SRとの重なりをチェックし、重なりがないので、当該処理を省略する。
(4)領域R3と選択矩形領域SRとの重なりをチェックし、重なりがないので、当該処理を省略する。
(5)領域R4と選択矩形領域SRとの重なりをチェックし、重なりがあるので、領域R4に帰属している部品(部品C、部品D、部品E、部品F)に対して選択処理を実行する。ただし、選択処理の中で選択済み部品に対しては選択されていることがわかるので、処理を省略している。実施例2では、結果として、部品Dが追加で選択される。
図22は本実施形態に係る実施例3の領域R1〜R4における部品A〜Gの配置を示す図面の平面図である。また、図10は図22の実施例3における図2のメッシュテーブル23c(帰属要素)の一例を示す図である。さらに、図11(a)は図22の実施例3における初期化状態の処理済み図面要素テーブル23gの一例を示す図であり、図11(b)は当該実施例3における領域R1を処理したときの処理済み図面要素テーブル23gの一例を示す図であり、図11(c)は当該実施例3における領域R2を処理したときの処理済み図面要素テーブル23gの一例を示す図であり、図11(d)は当該実施例3における領域R3を処理したときの処理済み図面要素テーブル23gの一例を示す図である。実施例3では、隠線処理を実行する。以下、当該隠線処理の概要について以下に説明する。
(1)図22において、全領域にて隠線処理を実行する。
(2)図面の領域を4分割してR1〜R4とする。
(3)領域R1に帰属している部品(部品C、部品F、部品G)の組み合わせが「処理済み図面要素テーブル23g」に登録されていないかをチェックし、登録部品はない(図11(a)の「処理済み図面要素テーブル23g(初期化状態)」を参照。)ので全部品に対して隠線処理を実行する。結果として、部品Cと部品Fとの間で隠線処理される。
(4)領域R1内の「重なり有」の部品(部品C、部品F)を「図11(a)の処理済み図面要素テーブル(初期化状態)」に登録し、図11(b)の「処理済み図面要素テーブル23g(領域R1を処理)」となる。
(5)領域R2に帰属している部品(部品A、部品B、部品F)の組み合わせが「処済み図面要素テーブル23g」に登録されていないかをチェックし、組み合わせはない(図11(a)の「処理済み図面要素テーブル(初期化状態)」を参照。)ので全部品に対して隠線処理を実行する。結果として、部品Aと部品Bとの間、部品Aと部品Fとの間で隠線処理される。
(6)領域R2内の「重なり有」の部品(部品B)を「図11(b)の処理済み図面要素テーブル23g(領域R1を処理)」に追加登録し、図11(c)の「処理済み図面要素テーブル23g(領域R2を処理)」となる。
(7)領域R3に帰属している部品(部品B、部品F)の組み合わせが「処理済み図面要素テーブル23g」に登録されていないかをチェックし、組み合わせはある(図11(c)の「処理済み図面要素テーブル23g(領域R2を処理)」を参照。)ので隠線処理する部品はない。結果として、部品Aと部品Bとの間、部品Aと部品Fとの間で隠線処理される。
(8)領域R3内の「重なり有」の部品で追加すべき部品はないので、図11(c)の「処理済み図面要素テーブル(領域R2を処理)」に変化はないので、図11(d)の「処理済み図面要素テーブル(領域R3を処理)」となる。
(9)領域R4に帰属している部品(部品C、部品D、部品E、部品F)の組み合わせのうち、部品Cと部品Fとの組み合わせが「処理済み図面要素テーブル23g」に登録されている(図118d)の「処理済み図面要素テーブル23g(領域R3を処理)」を参照)ので、その組み合わせを除く組み合わせに対して隠線処理を実行する。結果として、部品Dと部品Fとの間、部品Dと部品Eとの間で隠線処理される。
(10)領域R4内の「重なり有」の部品で追加すべき部品はないので、図11(d)の「処理済み図面要素テーブル23g(領域R3を処理)」に変化はない。以上で隠線処理が終了する。
図23は本実施形態の実施例4に係る、部品数に応じて分割数を決定する方法を示し、部品数3000個の場合の部品の平面図である。分割の基準例として、各メッシュの部品数が1000個以下となるように分割する(図13のS22:以下、処理Aという。)。図23において、部品数3000個の場合、存在するメッシュを4つに分割する、次いで、各メッシュにて、部品数が1000個を超えている場合はそのメッシュに対して同様に分割数を決定し分割していく(図13のステップS22:以下、処理Bという。)。さらに、各メッシュに対して、上記処理A及びBを繰り返して実行する(図13のステップS36)。
図24は本実施形態の実施例5に係る、部品数に応じて分割数を決定する方法を示し、部品数7000個の場合の部品の平面図である。実施例5の部品数7000個の場合は、処理Aにより、存在するメッシュを9つに分割する(図13のステップS22)。次いで、実施例4と同様に、処理Bを実行し(図13のステップS22)、さらに、各メッシュに対して、上記処理A及びBを繰り返して実行する(図13のステップS36)。
実施例6では、図面の領域を2分割(固定数分割)し、各メッシュに属する部品数に応じて分割を終了する方法を用いる。
(1)各メッシュの部品数が1000個上の場合、そのメッシュを2分割(固定数分割)する(図13のステップS24)。
(2)各メッシュにて、部品数が1000個を超えている場合はそのメッシュに対して同様に2分割(個定数分割)してゆく(図13のステップS24)。
(3)各メッシュに対して、上記(1)及び(2)の処理を繰り返してゆく(図13のステップS36)。
上記実施例5及び6の処理について効果の検証を以下で行う。ここで、部品がN個あった場合、領域を判定する回数Njは次式で表される。
[数1]
Nj==N×(N−1)/2 (1)
従って、部品数N=10万個の場合、領域判定する回数Nj=49億9995万回となり、約50億回数の領域判定が必要となる。ここで、分割数をDとし、各メッシュに均等に部品が配置されていた場合について検証する。この場合、各メッシュ内の部品数はN/D個となる。そして、領域を判定する回数Njは次式で表される。
[数2]
Nj
=D×N+(N/D×(N/D−1))/2×D
=D×N+N×(N/D−1)/2
=D×N+(N×(N−D)/2)/D
=D×N+N(D−1)/2D+(N×(N−1)/2)/D (2)
ここで、部品数Nが十分に大きい場合において、部品数Nを(N×(N−1)/2)/Dに比べると、D×N+N(D−1)/2Dは圧倒的に小さいので、式(2)の最終式の右辺の第1項及び第2項を無視できるので次式を得る。
[数3]
Nj≒(N×(N−1)/2)/D (3)
従って、領域を判定する回数Njは、分割数と同じ倍数で処理時間が小さくなることがわかる。例えば、部品総数N=10万個で、1000個以下となるように分割する場合、各分割領域に均等に部品が配置されていた場合について検証すると、分割数D=100分割となるので、その場合は、従来例に係る処理に比べて100倍の高速化(処理時間は1/100となる。)が図れることになる。
以上詳述したように、本発明によれば、従来例に比較して図面情報の管理が簡単であって、しかも処理速度を大幅に向上することができる情報処理装置及び方法等を提供できる。具体的には、本発明は以下の特有の効果を奏して産業上の利用可能性を有する。
(1)同じ位置では、1つのメッシュのみ存在するので他のメッシュとの重なりを意識する必要がなく、図面情報の管理が簡単である。
(2)3次元図面等に対する多層メッシュの処理時に、例えば隠線処理又は隠面処理を行ったり、干渉をチェックしたりする場合に、各メッシュに帰属している図面要素のみを処理対象とできるので、他のメッシュとの処理を行う必要がなく、非常に短時間で処理を行うことができる。例えば、隠線処理又は隠面処理、干渉チェックを行う場合、各々のメッシュ内の部品間で総当りの領域判定を行えばよいので、メッシュの分割数をDとすると最大で従来のD倍の処理が実現できる。分割数Dが10の場合、最大10倍(すなわち、処理時間で1/10になる。)、分割数Dが100の場合、最大100倍(処理時間:1/100)の効果が得られる。同様に選択操作を行う場合、選択範囲と重なりのあるメッシュ内の図面要素のみを対象とすればいいので、最大では前述のように、内容等の処理速度向上の効果が得られる。
(3)毎回の図面要素減少を検知するためのオーバーヘッドが大幅に減少する。
(4)特殊なケースで分割が無限に続いてしまうようなことがなくなり、適切な分割数にて速やかに分割が終了する。
(5)複数のメッシュが処理対象となった場合、隠線・隠面、干渉チェック等は図面要素同士の関連をチェックし処理するので、メッシュ内に完全には包含されていない図面要素同士のチェックと処理が1回のみとなり、処理の無駄がなくなる。

Claims (12)

  1. コンピュータを利用して複数の図面要素により構成される図面を複数のメッシュに分割し、各図面要素を各図面要素と重なったすべてのメッシュに帰属させて記憶装置において管理する図面情報管理装置であって、
    予め定められたパターンに従って図面を分割した複数のメッシュのうち、所定数を超える図面要素を含むメッシュを再び上記パターンに従って複数のメッシュに分割することによって、すべてのメッシュに含まれる図面要素の数が上記所定数以下となるように最低限のメッシュ分割を行う制御手段を備え、
    上記制御手段は、図面要素のデータを読み込み増減した図面要素の数を取得する図面読み込み処理、編集対象の図面要素のデータを複写し複写した図面要素数を増減した図面要素数に加算する複写処理、もしくは、編集対象の図面要素のデータを削除し削除した図面要素数を増減した図面要素数から減算する削除処理により、増加した図面要素の数又は減少した図面要素の数が規定値を越えた場合に、すべてのメッシュに含まれる図面要素の数を算出し、上記算出した図面要素の数が上記所定数よりも多いときにメッシュ分割を実行することを特徴とする情報処理装置。
  2. 上記制御手段は、上記最低限のメッシュ分割を行うステップを、すべてのメッシュに含まれる図面要素の数が上記所定数以下となるように反復することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 上記制御手段は、図形要素の減少時にはメッシュの統合を行わず、図面要素の増加時のみに、すべてのメッシュに含まれる図面要素の数が既定の数以下となる上記最低限のメッシュ分割の条件が満たされなくなったとき上記条件が満たされるようにメッシュの分割を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
  4. 上記制御手段は、メッシュ分割時において、メッシュの大きさが所定の大きさ、もしくは予め定められたパターンに従って算出された大きさより小さい場合、もしくは予め決められた終了条件を満たした場合、メッシュ分割を終了することを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載の情報処理装置。
  5. 上記制御手段は、図面要素同士の関連をチェック又は処理する場合、処理対象のメッシュと少なくとも一部分のみ重なりがある図面要素に関しては、当該処理対象のメッシュ内での全チェック又は処理が終了したら図面要素毎に処理されたことを上記記憶装置に記憶し、次の処理対象のメッシュの全チェック又は処理時に対象の図面要素同士がチェック又は処理されたか否かを上記記憶装置に記憶した情報に基づいて判定し、処理済みであれば当該処理を省略することを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか1つに記載の情報処理装置。
  6. 制御手段が、コンピュータを利用して複数の図面要素により構成される図面を複数のメッシュに分割し、各図面要素を各図面要素と重なったすべてのメッシュに帰属させて記憶装置において管理する図面情報管理方法であって、
    上記制御手段が、予め定められたパターンに従って図面を分割した複数のメッシュのうち、所定数を超える図面要素を含むメッシュを再び上記パターンに従って複数のメッシュに分割することによって、すべてのメッシュに含まれる図面要素の数が上記所定数以下となるように最低限のメッシュ分割を行うステップを含み、
    上記制御手段が、図面要素のデータを読み込み増減した図面要素の数を取得する図面読み込み処理、編集対象の図面要素のデータを複写し複写した図面要素数を増減した図面要素数に加算する複写処理、もしくは、編集対象の図面要素のデータを削除し削除した図面要素数を増減した図面要素数から減算する削除処理により、増加した図面要素の数又は減少した図面要素の数が規定値を越えた場合に、すべてのメッシュに含まれる図面要素の数を算出し、上記算出した図面要素の数が上記所定数よりも多いときにメッシュ分割を実行することを特徴とする情報処理方法。
  7. 上記最低限のメッシュ分割を行うステップを、上記制御手段がすべてのメッシュに含まれる図面要素の数が上記所定数以下となるように反復することを特徴とする請求項6記載の情報処理方法。
  8. 上記制御手段が、図形要素の減少時にはメッシュの統合を行わず、図面要素の増加時のみに、すべてのメッシュに含まれる図面要素の数が既定の数以下となる上記最低限のメッシュ分割の条件が満たされなくなったとき上記条件が満たされるようにメッシュの分割を行うステップをさらに含むことを特徴とする請求項6又は7記載の情報処理方法。
  9. 上記制御手段が、メッシュ分割時において、メッシュの大きさが所定の大きさ、もしくは予め定められたパターンに従って算出された大きさより小さい場合、もしくは予め決められた終了条件を満たした場合、メッシュ分割を終了するステップをさらに含むことを特徴とする請求項6乃至8のうちのいずれか1つに記載の情報処理方法。
  10. 上記制御手段が、図面要素同士の関連をチェック又は処理する場合、処理対象のメッシュと少なくとも一部分のみ重なりがある図面要素に関しては、当該処理対象のメッシュ内での全チェック又は処理が終了したら図面要素毎に処理されたことを上記記憶装置に記憶し、次の処理対象のメッシュの全チェック又は処理時に対象の図面要素同士がチェック又は処理されたか否かを上記記憶装置に記憶した情報に基づいて判定し、処理済みであれば当該処理を省略するステップをさらに含むことを特徴とする請求項6乃至9のうちのいずれか1つに記載の情報処理方法。
  11. コンピュータに、請求項6乃至10のうちのいずれか1つに記載の情報処理方法に含まれるステップを実行させるためのプログラム。
  12. コンピュータにより読取可能な記録媒体であって、上記コンピュータに、請求項6乃至10のうちのいずれか1つに記載の情報処理方法に含まれるステップを実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とする記録媒体。
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