JP5423116B2 - 情報処理装置及び方法、プログラム並びに記録媒体 - Google Patents
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(1)図面要素が複数のメッシュにまたがらないように管理するので、同じ位置で複数のメッシュが存在する場合が生じ、図面情報の管理が非常に複雑である。
(2)3次元の図面等で、例えば隠線処理又は隠面処理を行ったり、干渉をチェックしたりする場合に、大きいメッシュ内に小さいメッシュが沢山存在するような場合、大きいメッシュ内に、例えば、川などのように図面要素を形成する図形、文字、記号などの数が多いものが存在した場合、その1つの図面要素に対してだけでもすべての小さなメッシュ内の図面要素を対象にしなければならず、処理に時間がかかってしまう。
(3)さらに、大きいメッシュに川などのように細長い図面要素が存在する場合、大きいメッシュ内の小さなメッシュには、まったく重ならないメッシュも多く存在する場合も少なくはないと考えられるが、それらに対しても無条件に処理を行わなければならず、時間がかかってしまう。
(4)メッシュ分割の境界では、図形要素が1つ増減するたびに分割と統合を繰り返すことになり、処理が複雑で処理量が多くなり、時間がかかってしまう。
(5)また、大きな図面要素が多くある場合や3次元図面で奥行(Z軸)方向に重なりが多い場合に、メッシュ内の図面要素数が既定の数以下にならない場合が生じ、分割が無限に続いてしまう場合が発生する。
予め定められたパターンに従って図面を分割した複数のメッシュのうち、所定数を超える図面要素を含むメッシュを再び上記パターンに従って複数のメッシュに分割することによって、すべてのメッシュに含まれる図面要素の数が上記所定数以下となるように最低限のメッシュ分割を行う制御手段を備えたことを特徴とする。
予め定められたパターンに従って図面を分割した複数のメッシュのうち、所定数を超える図面要素を含むメッシュを再び上記パターンに従って複数のメッシュに分割することによって、すべてのメッシュに含まれる図面要素の数が上記所定数以下となるように最低限のメッシュ分割を行うステップを含むことを特徴とする。
(2)3次元図面等に対する多層メッシュの処理時に、例えば隠線処理又は隠面処理を行ったり、干渉をチェックしたりする場合に、各メッシュに帰属している図面要素のみを処理対象とできるので、他のメッシュとの処理を行う必要がなく、非常に短時間で処理を行うことができる。例えば、隠線処理又は隠面処理、干渉チェックを行う場合、各々のメッシュ内の部品間で総当りの領域判定を行えばよいので、メッシュの分割数をDとすると最大で従来のD倍の処理が実現できる。分割数Dが10の場合、最大10倍(すなわち、処理時間で1/10になる。)、分割数Dが100の場合、最大100倍(処理時間:1/100)の効果が得られる。同様に選択操作を行う場合、選択範囲と重なりのあるメッシュ内の図面要素のみを対象とすればいいので、最大では前述のように、内容等の処理速度向上の効果が得られる。
(3)毎回の図面要素減少を検知するためのオーバーヘッドが大幅に減少する。
(4)特殊なケースで分割が無限に続いてしまうようなことがなくなり、適切な分割数にて速やかに分割が終了する。
(5)複数のメッシュが処理対象となった場合、隠線・隠面、干渉チェック等は図面要素同士の関連をチェックし処理するので、メッシュ内に完全には包含されていない図面要素同士のチェックと処理が1回のみとなり、処理の無駄がなくなる。
20…CPU、
21…ROM、
22…RAM、
23…ハードディスクメモリ、
23a…図面データメモリ、
23b…図面要素テーブル、
23c…メッシュテーブル、
23d…線分データテーブル、
23e…円データテーブル、
23f…楕円データテーブル、
23g…処理済み図面要素テーブル、
24…プログラムメモリ、
30…バス、
31…キーボードインターフェース、
32…マウスインターフェース、
33…ディスプレイインターフェース、
34…プリンタインターフェース、
35a,35b…ドライブ装置インターフェース、
41…キーボード、
42…マウス、
43…CRTディスプレイ、
44…プリンタ、
45…CD−ROMドライブ装置、
45a…CD−ROM、
70…設備機器情報データベースサーバ装置、
80…インターネット、
D1〜D4…4分割領域、
R1〜R4…領域、
RR1,RR2…全部品の存在領域、
SR…選択矩形領域。
(a)当該図面データ処理装置10の動作及び処理を演算及び制御するコンピュータのCPU(中央演算処理装置)20と、
(b)オペレーションプログラムなどの基本プログラム及びそれを実行するために必要なデータを格納するROM(読み出し専用メモリ)21と、
(c)CPU20のワーキングメモリとして動作し、当該図面データ処理で必要なパラメータやデータ(一時リストテーブル22aを含む。)を一時的に格納するRAM(ランダムアクセスメモリ)22と、
(d)当該図面データ処理において用いる各種データ(図2参照。)を格納するためのハードディスクメモリ23と、
(e)例えばハードディスクメモリで構成され、CD−ROMドライブ装置45を用いて読み込んだ、図12〜図19の処理プログラム(これらのプログラムはコンピュータにより実行可能なプログラムである。)を格納するプログラムメモリ24と、
(f)設備機器情報データベースサーバ装置70とインターネット80を介して接続され、設備機器情報データベースサーバ装置70とデータを送受信する通信インターフェース51と、
(g)所定のデータや指示コマンドを入力するためのキーボード41に接続され、キーボード41から入力されたデータや指示コマンドを受信して所定の信号変換などのインターフェース処理を行ってCPU20に伝送するキーボードインターフェース31と、
(h)CRTディスプレイ43上で指示コマンドを入力するためのマウス42に接続され、マウス42から入力されたデータや指示コマンドを受信して所定の信号変換などのインターフェース処理を行ってCPU20に伝送するマウスインターフェース32と、
(i)CPU20によって処理されたデータや設定指示画面、生成された機器表データや系統図データなどを表示するCRTディスプレイ43に接続され、表示すべき画像データをCRTディスプレイ43用の画像信号に変換してCRTディスプレイ43に出力して表示するディスプレイインターフェース33と、
(j)CPU20によって処理されたデータ及び所定の生成された機器表データや系統図データなどを印字するプリンタ44に接続され、印字すべき印字データの所定の信号変換などを行ってプリンタ44に出力して印字するプリンタインターフェース34と、
(k)図12〜図19の処理プログラムが記憶されたCD−ROM45aから当該プログラムのプログラムデータを読み出すCD−ROMドライブ装置45に接続され、読み出された画像処理プログラムのプログラムデータを所定の信号変換などを行ってプログラムメモリ24に転送するドライブ装置インターフェース35aと、
(l)例えば設備機器情報のデータを記憶する、例えばハードディスクメモリなどの外部記憶装置60に接続され、読み出されたデータを所定の信号変換などを行ってCPU20又はハードディスクメモリ23に転送するドライブ装置インターフェース35bとを備え、
これらの回路20〜24、31〜34、35a、35b及び51はバス30を介して接続される。
(a)図面データメモリ23a:建物内の空調設備などのダクト配線の図面データを格納するメモリである。
(b)上記図面データメモリ23aには以下のテーブルを格納する。
(b1)図面要素テーブル23b;
(b2)メッシュテーブル23c;
(b3)線分データテーブル23d;
(b4)円データテーブル23e;
(b5)楕円データテーブル23f;
(b6)処理済み図面要素テーブル23g。
(2)領域R1と選択矩形領域SRとの重なりをチェックし、重なりがあるので、領域R1に帰属している部品(部品C、部品F、部品G)に対して選択処理を実行する。実施例では、結果として、部品C、部品Fが選択される。
(3)領域R2と選択矩形領域SRとの重なりをチェックし、重なりがないので、当該処理を省略する。
(4)領域R3と選択矩形領域SRとの重なりをチェックし、重なりがないので、当該処理を省略する。
(5)領域R4と選択矩形領域SRとの重なりをチェックし、重なりがあるので、領域R4に帰属している部品(部品C、部品D、部品E、部品F)に対して選択処理を実行する。ただし、選択処理の中で選択済み部品に対しては選択されていることがわかるので、処理を省略している。実施例2では、結果として、部品Dが追加で選択される。
(2)図面の領域を4分割してR1〜R4とする。
(3)領域R1に帰属している部品(部品C、部品F、部品G)の組み合わせが「処理済み図面要素テーブル23g」に登録されていないかをチェックし、登録部品はない(図11(a)の「処理済み図面要素テーブル23g(初期化状態)」を参照。)ので全部品に対して隠線処理を実行する。結果として、部品Cと部品Fとの間で隠線処理される。
(4)領域R1内の「重なり有」の部品(部品C、部品F)を「図11(a)の処理済み図面要素テーブル(初期化状態)」に登録し、図11(b)の「処理済み図面要素テーブル23g(領域R1を処理)」となる。
(5)領域R2に帰属している部品(部品A、部品B、部品F)の組み合わせが「処済み図面要素テーブル23g」に登録されていないかをチェックし、組み合わせはない(図11(a)の「処理済み図面要素テーブル(初期化状態)」を参照。)ので全部品に対して隠線処理を実行する。結果として、部品Aと部品Bとの間、部品Aと部品Fとの間で隠線処理される。
(7)領域R3に帰属している部品(部品B、部品F)の組み合わせが「処理済み図面要素テーブル23g」に登録されていないかをチェックし、組み合わせはある(図11(c)の「処理済み図面要素テーブル23g(領域R2を処理)」を参照。)ので隠線処理する部品はない。結果として、部品Aと部品Bとの間、部品Aと部品Fとの間で隠線処理される。
(8)領域R3内の「重なり有」の部品で追加すべき部品はないので、図11(c)の「処理済み図面要素テーブル(領域R2を処理)」に変化はないので、図11(d)の「処理済み図面要素テーブル(領域R3を処理)」となる。
(9)領域R4に帰属している部品(部品C、部品D、部品E、部品F)の組み合わせのうち、部品Cと部品Fとの組み合わせが「処理済み図面要素テーブル23g」に登録されている(図118d)の「処理済み図面要素テーブル23g(領域R3を処理)」を参照)ので、その組み合わせを除く組み合わせに対して隠線処理を実行する。結果として、部品Dと部品Fとの間、部品Dと部品Eとの間で隠線処理される。
(10)領域R4内の「重なり有」の部品で追加すべき部品はないので、図11(d)の「処理済み図面要素テーブル23g(領域R3を処理)」に変化はない。以上で隠線処理が終了する。
(1)各メッシュの部品数が1000個上の場合、そのメッシュを2分割(固定数分割)する(図13のステップS24)。
(2)各メッシュにて、部品数が1000個を超えている場合はそのメッシュに対して同様に2分割(個定数分割)してゆく(図13のステップS24)。
(3)各メッシュに対して、上記(1)及び(2)の処理を繰り返してゆく(図13のステップS36)。
Nj==N×(N−1)/2 (1)
Nj
=D×N+(N/D×(N/D−1))/2×D
=D×N+N×(N/D−1)/2
=D×N+(N×(N−D)/2)/D
=D×N+N(D−1)/2D+(N×(N−1)/2)/D (2)
Nj≒(N×(N−1)/2)/D (3)
(2)3次元図面等に対する多層メッシュの処理時に、例えば隠線処理又は隠面処理を行ったり、干渉をチェックしたりする場合に、各メッシュに帰属している図面要素のみを処理対象とできるので、他のメッシュとの処理を行う必要がなく、非常に短時間で処理を行うことができる。例えば、隠線処理又は隠面処理、干渉チェックを行う場合、各々のメッシュ内の部品間で総当りの領域判定を行えばよいので、メッシュの分割数をDとすると最大で従来のD倍の処理が実現できる。分割数Dが10の場合、最大10倍(すなわち、処理時間で1/10になる。)、分割数Dが100の場合、最大100倍(処理時間:1/100)の効果が得られる。同様に選択操作を行う場合、選択範囲と重なりのあるメッシュ内の図面要素のみを対象とすればいいので、最大では前述のように、内容等の処理速度向上の効果が得られる。
(3)毎回の図面要素減少を検知するためのオーバーヘッドが大幅に減少する。
(4)特殊なケースで分割が無限に続いてしまうようなことがなくなり、適切な分割数にて速やかに分割が終了する。
(5)複数のメッシュが処理対象となった場合、隠線・隠面、干渉チェック等は図面要素同士の関連をチェックし処理するので、メッシュ内に完全には包含されていない図面要素同士のチェックと処理が1回のみとなり、処理の無駄がなくなる。
Claims (12)
- コンピュータを利用して複数の図面要素により構成される図面を複数のメッシュに分割し、各図面要素を各図面要素と重なったすべてのメッシュに帰属させて記憶装置において管理する図面情報管理装置であって、
予め定められたパターンに従って図面を分割した複数のメッシュのうち、所定数を超える図面要素を含むメッシュを再び上記パターンに従って複数のメッシュに分割することによって、すべてのメッシュに含まれる図面要素の数が上記所定数以下となるように最低限のメッシュ分割を行う制御手段を備え、
上記制御手段は、図面要素のデータを読み込み増減した図面要素の数を取得する図面読み込み処理、編集対象の図面要素のデータを複写し複写した図面要素数を増減した図面要素数に加算する複写処理、もしくは、編集対象の図面要素のデータを削除し削除した図面要素数を増減した図面要素数から減算する削除処理により、増加した図面要素の数又は減少した図面要素の数が規定値を越えた場合に、すべてのメッシュに含まれる図面要素の数を算出し、上記算出した図面要素の数が上記所定数よりも多いときにメッシュ分割を実行することを特徴とする情報処理装置。 - 上記制御手段は、上記最低限のメッシュ分割を行うステップを、すべてのメッシュに含まれる図面要素の数が上記所定数以下となるように反復することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
- 上記制御手段は、図形要素の減少時にはメッシュの統合を行わず、図面要素の増加時のみに、すべてのメッシュに含まれる図面要素の数が既定の数以下となる上記最低限のメッシュ分割の条件が満たされなくなったとき、上記条件が満たされるようにメッシュの分割を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
- 上記制御手段は、メッシュ分割時において、メッシュの大きさが所定の大きさ、もしくは予め定められたパターンに従って算出された大きさより小さい場合、もしくは予め決められた終了条件を満たした場合、メッシュ分割を終了することを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載の情報処理装置。
- 上記制御手段は、図面要素同士の関連をチェック又は処理する場合、処理対象のメッシュと少なくとも一部分のみ重なりがある図面要素に関しては、当該処理対象のメッシュ内での全チェック又は処理が終了したら図面要素毎に処理されたことを上記記憶装置に記憶し、次の処理対象のメッシュの全チェック又は処理時に対象の図面要素同士がチェック又は処理されたか否かを上記記憶装置に記憶した情報に基づいて判定し、処理済みであれば当該処理を省略することを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか1つに記載の情報処理装置。
- 制御手段が、コンピュータを利用して複数の図面要素により構成される図面を複数のメッシュに分割し、各図面要素を各図面要素と重なったすべてのメッシュに帰属させて記憶装置において管理する図面情報管理方法であって、
上記制御手段が、予め定められたパターンに従って図面を分割した複数のメッシュのうち、所定数を超える図面要素を含むメッシュを再び上記パターンに従って複数のメッシュに分割することによって、すべてのメッシュに含まれる図面要素の数が上記所定数以下となるように最低限のメッシュ分割を行うステップを含み、
上記制御手段が、図面要素のデータを読み込み増減した図面要素の数を取得する図面読み込み処理、編集対象の図面要素のデータを複写し複写した図面要素数を増減した図面要素数に加算する複写処理、もしくは、編集対象の図面要素のデータを削除し削除した図面要素数を増減した図面要素数から減算する削除処理により、増加した図面要素の数又は減少した図面要素の数が規定値を越えた場合に、すべてのメッシュに含まれる図面要素の数を算出し、上記算出した図面要素の数が上記所定数よりも多いときにメッシュ分割を実行することを特徴とする情報処理方法。 - 上記最低限のメッシュ分割を行うステップを、上記制御手段がすべてのメッシュに含まれる図面要素の数が上記所定数以下となるように反復することを特徴とする請求項6記載の情報処理方法。
- 上記制御手段が、図形要素の減少時にはメッシュの統合を行わず、図面要素の増加時のみに、すべてのメッシュに含まれる図面要素の数が既定の数以下となる上記最低限のメッシュ分割の条件が満たされなくなったとき、上記条件が満たされるようにメッシュの分割を行うステップをさらに含むことを特徴とする請求項6又は7記載の情報処理方法。
- 上記制御手段が、メッシュ分割時において、メッシュの大きさが所定の大きさ、もしくは予め定められたパターンに従って算出された大きさより小さい場合、もしくは予め決められた終了条件を満たした場合、メッシュ分割を終了するステップをさらに含むことを特徴とする請求項6乃至8のうちのいずれか1つに記載の情報処理方法。
- 上記制御手段が、図面要素同士の関連をチェック又は処理する場合、処理対象のメッシュと少なくとも一部分のみ重なりがある図面要素に関しては、当該処理対象のメッシュ内での全チェック又は処理が終了したら図面要素毎に処理されたことを上記記憶装置に記憶し、次の処理対象のメッシュの全チェック又は処理時に対象の図面要素同士がチェック又は処理されたか否かを上記記憶装置に記憶した情報に基づいて判定し、処理済みであれば当該処理を省略するステップをさらに含むことを特徴とする請求項6乃至9のうちのいずれか1つに記載の情報処理方法。
- コンピュータに、請求項6乃至10のうちのいずれか1つに記載の情報処理方法に含まれるステップを実行させるためのプログラム。
- コンピュータにより読取可能な記録媒体であって、上記コンピュータに、請求項6乃至10のうちのいずれか1つに記載の情報処理方法に含まれるステップを実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とする記録媒体。
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JP2009098587A JP5423116B2 (ja) | 2009-04-15 | 2009-04-15 | 情報処理装置及び方法、プログラム並びに記録媒体 |
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