JP2018073228A - ケーブル配線プログラム、情報処理装置、およびケーブル配線方法 - Google Patents

ケーブル配線プログラム、情報処理装置、およびケーブル配線方法 Download PDF

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寿康 坂田
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Abstract

【課題】設計者のスキルに依ることなく高品質のケーブル配線を実現する。【解決手段】所定空間内において複数の機器間を接続する複数のケーブルを配線する経路に係る属性情報をケーブル属性32として記憶部30に設定し、前記記憶部30に設定された前記ケーブル属性32に基づき、前記所定空間内において前記経路を探索し、前記経路の探索結果に基づく情報を表示部50に表示する。【選択図】図1

Description

本件は、ケーブル配線プログラム、情報処理装置、およびケーブル配線方法に関する。
ICT(Information and Communication Technology)インフラストラクチャ整備の一環として、例えば、ラック内の機器間やラック間をケーブルで接続するケーブリングが行なわれる。ラック内の機器は、例えばサーバ,電源である。ラック間を接続するケーブルは、フロア内あるいは壁内の空間に配線されてもよい。ケーブリングは、ケーブル配線と称されてもよい。以下、インフラストラクチャは、インフラと略記する。
このようなケーブリングの設計は、例えば図20に示す手順で行なわれる。なお、図20は、ケーブリングの一般的な設計手順を説明するフローチャート(ステップS1〜S6)である。
まず、機器間の接続関係や機器間を接続するケーブルの種別が定義される(ステップS1)。ケーブルの種別は、ケーブル種別と称されてもよい。ケーブル種別としては、例えば電源ケーブル,メタルケーブル,光ケーブル,USB(Universal Serial Bus)ケーブルが挙げられる。
そして、ステップS1で定義された接続関係に基づきラックや機器の配置設計(ステップS2)が行なわれた後、配置設計の結果に基づいて、ラックや機器の組立て(ステップS3)が行なわれる。組立て完了後、ケーブルの引回し設計(ステップS4)が行なわれ、引回し設計の結果に基づいて、ケーブル接続つまりケーブリング(ステップS5)が行なわれる。
そして、ステップS5で行なわれたケーブリングについて評価および判断(ステップS6)が行なわれる。判断の結果、ケーブリングに問題が無ければ(ステップS6のOKルート)、設計は終了する。一方、ケーブリングに問題が有れば(ステップS6のNGルート)、ステップS4の処理に戻り、ステップS4〜S6の処理が、ステップS6でOK判定となるまで繰り返し実行される。
特開2014−35761号公報 特開2009−176616号公報 特開2000−322457号公報
上述したステップS4〜S6のケーブリング処理や評価処理は、自動で行なうことが考えられる。自動でケーブリング処理を行なう場合、制約条件や評価関数などの評価方法に基づいてケーブルの配線ルートが生成される。しかし、評価方法を定式化することが困難であるため、設計者の望むような配線ルートを自動で生成することは困難である。
したがって、ケーブリング処理は、システムの構築作業者(以下、単に作業者もしくは設計者という)による手作業で行なわれ、ケーブリング処理の結果についての評価・判定も、作業者によって行なわれる。ケーブリングの大まかな作業指針は存在するが、作業者が案件ごとに構築作業時にどのようにケーブリングを行なうかをその場で判断している。また、上述のようにケーブリングの評価方法は定式化されていないため、ケーブリングの評価は作業者の勘と経験に依存している。
このとき、ケーブリングがある程度まで進まないと全体のケーブリング傾向を把握することができないので、ケーブリング作業では、作業者の勘と経験に基づく試行錯誤による修正が必要になる。試行錯誤による修正としては、例えばケーブル束を作る個所の修正が挙げられる。このため、作業者のスキルに依っては、ケーブリング品質の悪化や、当該悪化に伴うシステムの構築スケジュールの超過などを招くおそれがある。
一つの側面では、本件明細書に開示の発明は、設計者のスキルに依ることなく高品質のケーブル配線を実現することを目的とする。
本件のケーブル配線プログラムは、コンピュータに、以下の処理(1)〜(3)を実行させる。
(1)所定空間内において複数の機器間を接続する複数のケーブルを配線する経路に係る属性情報をケーブル属性として記憶部に設定する処理。
(2)前記記憶部に設定された前記ケーブル属性に基づき、前記所定空間内において前記経路を探索する処理。
(3)前記経路の探索結果に基づく情報を表示部に表示する処理。
設計者のスキルに依ることなく高品質のケーブル配線を実現することができる。
本発明の一実施形態としてのケーブル配線機能(設計支援機能)を有する情報処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態としてのケーブル配線機能(設計支援機能)を実現する情報処理装置の概要およびハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態において作成されるケーブル空間の一例を示す図である。 本実施形態において作成されるケーブル空間の他例を示す図である。 本実施形態においてケーブル空間毎に設定されるケーブル属性を含むケーブル空間情報を説明する図である。 本実施形態においてラック内に想定されるノードの一例を示す図である。 本実施形態におけるケーブル通過必須空間について説明する図である。 本実施形態における経路探索の始点および終点を説明する図である。 本実施形態においてノード毎に保存されるノード情報を説明する図である。 本実施形態による設計手順を説明するフローチャートである。 図10のケーブル自動配線手順を説明するフローチャートである。 図11の自動配線手順を説明するフローチャートである。 図12の一区間自動配線手順を説明するフローチャートである。 図13の経路探索前処理手順を説明するフローチャートである。 図13の隣接ノード処理手順を説明するフローチャートである。 図13の経路探索後処理手順を説明するフローチャートである。 本実施形態におけるケーブル配線経路の探索手法(ダイクストラ法)を具体的に説明する図である。 本実施形態における経路探索結果に基づく情報を表示する画面の一例を示す図である。 本実施形態における経路探索結果に基づく情報を表示する画面の他例を示す図である。 ケーブリングの一般的な設計手順を説明するフローチャートである。
以下に、図面を参照し、本願の開示するケーブル配線プログラム、情報処理装置、およびケーブル配線方法の実施形態について、詳細に説明する。ただし、以下に示す実施形態は、あくまでも例示に過ぎず、実施形態で明示しない種々の変形例や技術の適用を排除する意図はない。すなわち、本実施形態を、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、各図は、図中に示す構成要素のみを備えるという趣旨ではなく、他の機能を含むことができる。そして、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔1〕ケーブル配線機能を実現する本実施形態の情報処理装置のハードウェア構成
まず、図2を参照しながら、本実施形態のケーブル配線機能(設計支援機能)を実現する情報処理装置(コンピュータ)10のハードウェア構成について説明する。図2は、当該ハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
コンピュータ10は、例えば、プロセッサ11,RAM(Random Access Memory)12,HDD(Hard Disk Drive)13,グラフィック処理装置14,入力インタフェース15,光学ドライブ装置16,機器接続インタフェース17およびネットワークインタフェース18を構成要素として有する。これらの構成要素11〜18は、バス19を介して相互に通信可能に構成される。
プロセッサ(処理部)11は、コンピュータ10全体を制御する。プロセッサ11は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ11は、例えばCPU(Central Processing Unit),MPU(Micro Processing Unit),DSP(Digital Signal Processor),ASIC(Application Specific Integrated Circuit),PLD(Programmable Logic Device),FPGA(Field Programmable Gate Array)のいずれか一つであってもよい。また、プロセッサ11は、CPU,MPU,DSP,ASIC,PLD,FPGAのうちの2種類以上の要素の組み合わせであってもよい。
RAM(記憶部)12は、コンピュータ10の主記憶装置として使用される。RAM12には、プロセッサ11に実行させるOS(Operating System)プログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM12には、プロセッサ11による処理に必要な各種データが格納される。アプリケーションプログラムには、コンピュータ10によって本実施形態のケーブル配線機能(設計支援機能)を実現するためにプロセッサ11によって実行されるケーブル配線プログラム(設計支援プログラム;図1の符号31参照)が含まれてもよい。
HDD(記憶部)13は、内蔵したディスクに対して、磁気的にデータの書き込み及び読み出しを行なう。HDD13は、コンピュータ10の補助記憶装置として使用される。HDD13には、OSプログラム,アプリケーションプログラム、及び各種データが格納される。なお、補助記憶装置としては、SCM(Storage Class Memory)が使用されてもよいし、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置(SSD:Solid State Drive)が使用されてもよい。
グラフィック処理装置14には、モニタ(表示部,出力部)14aが接続されている。グラフィック処理装置14は、プロセッサ11からの命令に従って、画像をモニタ14aの画面に表示させる。モニタ14aとしては、CRT(Cathode Ray Tube)を用いた表示装置や液晶表示装置等が挙げられる。
入力インタフェース15には、キーボード15aおよびマウス15bが接続されている。入力インタフェース15は、キーボード15aやマウス15bから送られてくる信号をプロセッサ11に送信する。なお、マウス15bは、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、タッチパネル,タブレット,タッチパッド,トラックボール等が挙げられる。
光学ドライブ装置16は、レーザ光等を利用して、光ディスク16aに記録されたデータの読み取りを行なう。光ディスク16aは、光の反射によって読み取り可能にデータを記録された可搬型の非一時的な記録媒体である。光ディスク16aには、DVD(Digital Versatile Disc),DVD−RAM,CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等が挙げられる。
機器接続インタフェース17は、コンピュータ10に周辺機器を接続するための通信インタフェースである。例えば、機器接続インタフェース17には、メモリ装置17aやメモリリーダライタ17bを接続することができる。メモリ装置17aは、機器接続インタフェース17との通信機能を搭載した非一時的な記録媒体、例えばUSB(Universal Serial Bus)メモリである。メモリリーダライタ17bは、メモリカード17cへのデータの書き込み、またはメモリカード17cからのデータの読み出しを行なう。メモリカード17cは、カード型の非一時的な記録媒体である。
ネットワークインタフェース18は、ネットワーク18aに接続される。ネットワークインタフェース18は、ネットワーク18aを介して、他のコンピュータまたは通信機器との間でデータの送受信を行なう。
以上のようなハードウェア構成を有するコンピュータ10によって、図1および図3〜図19を参照しながら後述する本実施形態のケーブル配線機能(設計支援機能)を実現することができる。
なお、コンピュータ10は、例えばコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体に記録されたプログラム(後述するケーブル配線プログラム31等)を実行することにより、本実施形態のケーブル配線機能(設計支援機能)を実現する。コンピュータ10に実行させる処理内容を記述したプログラムは、様々な記録媒体に記録しておくことができる。例えば、コンピュータ10に実行させるプログラムをHDD13に格納しておくことができる。プロセッサ11は、HDD13内のプログラムの少なくとも一部をRAM12にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
また、コンピュータ10(プロセッサ11)に実行させるプログラムを、光ディスク16a,メモリ装置17a,メモリカード17c等の非一時的な可搬型記録媒体に記録しておくこともできる。可搬型記録媒体に格納されたプログラムは、例えばプロセッサ11からの制御により、HDD13にインストールされた後、実行可能になる。また、プロセッサ11が、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み出して実行することもできる。
〔2〕ケーブル配線機能を有する本実施形態の情報処理装置の概要および機能構成
次に、図1を参照しながら、本実施形態のケーブル配線機能を有する情報処理装置(コンピュータ)10の概要および機能構成について説明する。図1は、当該機能構成の一例を示すブロック図である。
コンピュータ10は、CAD(Computer Aided Design)ツールで自動配線によってICTインフラのケーブリング設計を行なう際に用いられる、自動配線の評価機能を実現する設計支援装置である。このため、コンピュータ10は、図1に示すように、少なくとも処理部20,記憶部30,入力部40および表示部(出力部)50としての機能を有している。なお、前述したように、ケーブリングは、例えば、ラック内の機器間やラック間をケーブルで接続する処理であり、ケーブル配線と称されてもよい。また、ラック内の機器は、例えばサーバ,電源である。ラック内は、所定空間内に相当する。
ここで、CADツール(処理部20)は、ICTインフラの機器どうしの論理的な設計と、機器のラック内位置やケーブリングルートなどの物理的な構成の設計とを行なう。これらの設計の結果は、CADデータ34として記憶部30に保存される。このとき、設計者は、例えば入力部40を通じて、ケーブルの通る空間(C空間;第1ケーブル空間)に係る情報を設定する。以下、第1ケーブル空間をC空間と称する場合がある。
C空間は、図3や図4に示すように、ラック内やフロア下の空間を分割した直方体または立方体の小空間であり、特に、ケーブルを他の空間よりも優先的に配線される空間に相当する。図3および図4は、それぞれ本実施形態において作成されるC空間の一例および他例を示す図である。図3および図4において、各C空間には「C」もしくは「C空間」という記載が付されるとともに、機器を配置する各機器空間(直方体または立方体)には「機器」という記載が付されている。
図3に示す例では、一のラック内において複数のC空間と二つの機器空間とが設定されている。図4に示す例では、二つのラック内の空間が、フロア下に設定される一のC空間を通じて接続され、各ラック内において複数のC空間と二つの機器空間とが設定されている。
なお、ラック内の空間のうち複数のC空間と複数の機器空間とを除くケーブル配線可能な空間は、第2ケーブル空間に相当する。
CADツールは、C空間情報(ケーブル属性)32の設定に応じて、ケーブルの自動配線を行なう。CADツールは、自動配線の結果を、C空間毎に、C空間を通過しているケーブルの本数(本数カウンタによる計数値)として集計する。CADツールは、C空間毎に集計された自動配線結果を表示部50に表示する。そして、表示部50を参照した設計者が、入力部40を通じて、C空間情報(ケーブル属性)32の再設定を行なう。
上述のようにケーブルの自動配線とC空間情報(ケーブル属性)32の設定とを繰り返すことで、複数のケーブルについて自動配線の評価機能が実現される。したがって、設計者のスキルに依ることなく、所望のケーブリング結果を得ることができ、高品質のケーブル配線を実現することができる。
処理部20は、例えば図2に示すようなプロセッサ11である。処理部20は、ケーブル配線(設計支援プログラム)31を実行することで、後述する設定部21,経路探索部22および表示制御部23としての機能を果たす。
記憶部30は、例えば図2に示すようなRAM12,HDD13であり、ケーブル配線機能を実現するための各種情報を記憶し保存する。当該各種情報としては、上述したケーブル配線プログラム31のほか、ケーブル空間情報32(図5参照),ノード情報33(図9参照),CADデータ34などが含まれる。CADデータ34には、上述したCADツールによって設計された、ラック内における各機器の配置位置、ラック内における機器どうしの接続関係、ラックどうしの接続関係などが含まれる。
ケーブル配線プログラム31は、前述の通り、処理部20(プロセッサ11)に、後述する設定部21,経路探索部22および表示制御部23としての機能を実行させるものである。
ケーブル空間情報(C空間情報)32は、ケーブル自動配線開始時(図11のステップS21参照)に設計者が入力部40を操作することによって入力され、例えば図5に示すような情報を含む。図5は、本実施形態においてC空間毎に設定されるケーブル属性を含むC空間情報32を説明する図である。
各C空間には、空間の番号#n(n=1〜Nの整数;NはC空間の総数)が付与される。空間の番号#nは、各C空間を特定する識別情報(ID)に相当する。空間番号#nのC空間には、当該C空間の範囲を示す位置座標、ケーブル通過制限合計本数、およびケーブル種別毎のケーブル属性テーブルが設定される。ケーブル通過制限合計本数は、空間番号#nのC空間を通過することが可能なケーブルの最大本数である。ケーブル種別としては、例えば電源ケーブル,メタルケーブル,光ケーブル,USBケーブルが挙げられる。
ケーブル種別毎のケーブル属性テーブルには、当該ケーブル種別に対応付けて、ケーブル自動配線中に空間番号#nのC空間を通過している、当該ケーブル種別のケーブルの本数(本数カウンタによる計数値)と、属性テーブル(通行属性)とが、ケーブル属性として設定される。
属性テーブルには、ケーブル通過コストと、ケーブル通過可否情報と、ケーブル通過必須情報と、ケーブル通過制限本数とが含まれる。
ケーブル通過コストは、後述するダイクストラ法による経路探索(図15,図17参照)を行なうべく、図6に示すようにラック内空間に満たされる複数のノード(厳密には当該ノードに到達する経路)に付与される。図6に示す例では、ラック内空間がノードで満たされ、X,Y,Z方向に隣接するノードを接続したグラフが作成されている。図6では、ラック内の下部空間におけるノードのみ図示されているが、ノードは、ラック内の空間全体に亘って満たされている。図6は、本実施形態においてラック内に想定されるノードの一例を示す図である。C空間内のノード(当該ノードに到達する経路)に付与されるケーブル通過コストは、第1ケーブル通過コストと称される。第2ケーブル空間内のノード(当該ノードに到達する経路)に付与されるケーブル通過コストは、第2ケーブル通過コストと称される。
ここで、第2ケーブル空間(他の空間)よりも優先的にC空間(第1ケーブル空間)にケーブルが配線されるように、第2ケーブル通過コストは、第1ケーブル通過コストよりも大きく設定される。例えば、第2ケーブル通過コストとしては、ノードの総数“N”、具体的には図17に示すように“200”が設定され、第1ケーブル通過コストとしては図17に示すように“1”が設定される。つまり、図5に示すC空間情報32の「ケーブル通過コスト」としては、第1ケーブル通過コスト、例えば“1”が設定される。一方、ラック内のうちC空間と機器空間とを除く第2ケーブル空間の「ケーブル通過コスト」としては、第2ケーブル通過コスト、例えば“200”が記憶部30等に設定される。なお、第2ケーブル空間の「ケーブル通過コスト」は、ケーブル空間情報32に含まれていてもよい。ケーブル通過コストの値が大きいほど、ケーブル(探索経路)は、当該ケーブル通過コストを付与されるノードを通過し難くなる。
ケーブル通過可否情報は、空間内をケーブルが通過可能であることを示す情報(ケーブル通過許可情報)、もしくは、空間内をケーブルが通過不可能であることを示す情報(ケーブル通過拒否情報)である。図5に示すC空間情報32の「ケーブル通過可否情報」としてケーブル通過許可情報が設定されるとともに、第2ケーブル空間の「ケーブル通過可否情報」としてケーブル通過許可情報が記憶部30等に設定される。これにより、ケーブルの探索経路がC空間内のノードあるいは第2ケーブル空間内のノードを通過することが許可される。一方、機器空間の「ケーブル通過可否情報」としてはケーブル通過拒否情報が記憶部30等に設定される。これにより、ケーブルの探索経路が機器空間を通過することが拒否される。なお、第2ケーブル空間のケーブル通過許可情報や機器空間のケーブル通過拒否情報は、ケーブル空間情報32に含まれていてもよい。
ケーブル通過必須情報は、空間番号#nのC空間内を当該ケーブル種別のケーブルが必ず通る場合に設定される。つまり、ケーブル通過必須情報は、C空間のうち当該ケーブル種別のケーブルの通過を必須とするケーブル通過必須空間に対し設定される情報(例えばフラグ)である。図7に示すようにラック内の機器Aと機器BとをケーブルCB1によって接続する際に立方体状のC空間SP1が当該ケーブルCB1の通過必須空間である場合、C空間SP1に係るC空間情報32の対応ケーブル種別の属性テーブルに、ケーブル通過必須情報が設定される。なお、図7は、本実施形態におけるケーブル通過必須空間について説明する図である。また、ケーブル通過必須情報は、C空間のうちの一部または全部に設定されてもよい。
ケーブル通過制限本数は、空間番号#nのC空間内を当該ケーブル種別のケーブルが通過することの可能な本数である。ケーブル通過制限本数は、後述する図15のステップS64で用いられ、当該C空間を通過する当該ケーブル種別のケーブルの本数をケーブル通過制限本数を超えることが抑止される。
ノード情報33は、後述するダイクストラ法による経路探索(図15,図17参照)を行なうべく、図6に示すノード毎に設定保持される。ここで、例えば図8に示すようにラック内の機器Aと機器BとをケーブルCB2によって接続する場合、ケーブルCB2の一端を接続される機器Aのインタフェースに最も近いノードを始点(始点ノード)とする。また、ケーブルCB2の他端を接続される機器Bのインタフェースに最も近いノードを終点(終点ノード)とする。本実施形態では、ダイクストラ法によって、上述のような始点から終点までの経路が、ケーブルCB2の配線経路として探索される。図8は、本実施形態における経路探索の始点および終点を説明する図である。
ノード毎のノード情報33においては、図9に示すように、ノード番号#m(m=1〜Mの整数;Mはノードの総数、例えば200)と、当該ノード番号#mのノードについての位置座標,到達コストおよび到達元ノードとが対応付けられて設定される。ノード番号#mは、各ノードを特定する識別情報(ID)に相当する。図9は、本実施形態においてノード毎に保存されるノード情報33を説明する図である。
位置座標は、ノード番号#mのノードの位置を示す。到達コストは、始点ノードからノード番号#mのノードに到達するまでに要したコストの最小値、つまり始点ノードから当該ノードまでのケーブル通過コストの累積値の最小値である。到達元ノードは、前記到達コストが得られる際にノード番号#mのノードに到達する、直前(隣接)のノードを特定するID(ノード番号)である。
上述したノード情報33は、図16を参照しながら後述する経路探索後処理において、経路探索が終点ノードまで到達した後に終点ノードから始点ノードまでのバックトレースを行なってケーブルの配線経路を特定するために用いられる。
入力部40は、例えば図2に示すようなキーボード15aおよびマウス15bであり、設計者によって操作され、ケーブル配線に係る各種指示を行なう。なお、マウス15bに代え、タッチパネル,タブレット,タッチパッド,トラックボール等が用いられてもよい。
本実施形態において、入力部40は、上述したC空間情報32をコンピュータ10に入力し記憶部30に設定保存する際に設計者によって操作される。設計者は、入力部40を操作してC空間情報32を直接入力してもよい。また、設計者は、入力部40を操作してC空間情報32の再設定を行なってもよい。なお、C空間情報32の記憶部30への設定保存は、他のコンピュータ等においてC空間情報32を可搬型の非一時的な記録媒体16a,17a(図2参照)に記録し当該記録媒体経由でコンピュータ10に入力することによって行なってもよい。
表示部50は、例えば図2に示すようなモニタ14aであり、その表示状態を、グラフィック処理装置14を介して、後述する表示制御部23によって制御される。本実施形態において、表示部50は、例えば図18および図19を参照しながら後述するように、ケーブルの自動配線の結果を表示する。表示部50に表示されるケーブルの自動配線の結果は、例えば、C空間を通過しているケーブルの本数(本数カウンタによる計数値)を集計した結果である。
次に、処理部20(プロセッサ11;CADツール)によって実現される、設定部21、経路探索部22および表示制御部23としての機能について説明する。
設定部21は、所定空間内、例えばラック内またはフロア下空間内において機器間を接続するケーブルを配線する経路に係る属性情報(ケーブル属性)を含むC空間情報32がコンピュータ10に入力されると、当該C空間情報32を記憶部30に設定保存する。このとき、C空間情報32は、入力部40経由で入力されてもよいし、記録媒体16a,17a(図2参照)経由で入力されてもよい。なお、前記所定空間は、機器の配置対象空間且つケーブルの配線対象空間であり、以下の説明では、ラック内の空間とする。
経路探索部22は、ケーブル種別毎に、記憶部30に設定されたC空間情報32に基づき、ノード情報33を更新しながら、ラック内におけるケーブル配線経路を探索する。このとき、経路探索部22は、第1ケーブル通過コストと当該第1ケーブル通過コストよりも大きく設定される第2ケーブル通過コストとに基づき、ダイクストラ法によってケーブル配線経路を探索する。これにより、経路探索部22は、ケーブルを上記第2ケーブル空間よりもC空間(上記第1ケーブル空間)内に優先的に配線するように、ケーブル配線経路を探索する。
つまり、経路探索部22は、ラック内に配置された複数のノードにおいて、始点ノードから終点ノードに至る経路のうち、第1および第2ケーブル通過コストに基づいて算出されるノード通過コストが最小となる経路を、ケーブル配線経路として探索する。ここで、前述したように、始点ノードは、各ケーブルの一端を接続される始点位置近傍のノード、つまり各ケーブルの一端を接続される機器のインタフェースに最も近いノードである。また、終点ノードは、各ケーブルの他端を接続される終点位置近傍のノード、つまり各ケーブルの他端を接続される機器のインタフェースに最も近いノードである。
一方、機器空間にケーブル通過拒否情報を設定することにより、経路探索部22は、ケーブル通過拒否情報に基づき、機器空間をケーブルが通過するのを拒否するように、ケーブル配線経路を探索してもよい。
また、ケーブルの通過を必須とするC空間にケーブル通過必須情報を設定することにより、経路探索部22は、ケーブルの始点位置(始点ノード)と終点位置(終点ノード)との間において通過必須空間を経由してケーブルを配線するように、ケーブル配線経路を探索してもよい。
さらに、ケーブル通過制限本数をケーブル種別毎に設定することにより、経路探索部22は、ケーブル通過制限本数に基づき、C空間を、ケーブル通過制限本数を超える数のケーブルが通過するのを抑止するように、ケーブル種別毎にケーブル配線経路を探索してもよい。
表示制御部23は、表示部50の表示状態を制御することで表示部50に各種情報を表示させ設計者に示す。特に、本実施形態の表示制御部23は、ケーブル配線経路の探索結果に基づく情報を表示部50に表示するように、表示部50の表示状態を制御する。
このとき、表示制御部23は、探索したケーブル配線経路が通過するC空間におけるケーブルの通過本数を、ケーブル配線経路の探索結果に基づく情報として表示部50に表示するように、表示部50の表示状態を制御してもよい。また、表示制御部23は、ケーブル配線経路の探索結果に基づく情報を、ケーブル種別毎に表示部50に表示するように、表示部50の表示状態を制御してもよい。
上述の構成により、本実施形態では、ケーブルを優先的に通す空間(C空間;第1ケーブル空間)の仕組みがCADツール上に構築される。このとき、ラック内に分割設定される各C空間に対し、ケーブル種別毎に、上述したケーブル属性としてケーブル通過コスト,ケーブル通過可否情報,ケーブル通過必須情報およびケーブル通過制限本数が設定される。
ここで、ケーブル通過コストを他のC空間のコストよりも大きく設定することで、他のC空間よりもケーブルを通過させ難くすることができる。
ケーブル通過可否情報としてケーブル通過許可情報を設定することで、対象C空間をケーブルが通過することが許可される。一方、ケーブル通過可否情報としてケーブル通過拒否情報を設定することで、対象空間等をケーブルが通過することが拒否される。したがって、ケーブル通過拒否情報を用いてラック内における機器空間を設定することができる。
ケーブル通過必須情報を設定することで、対象C空間をケーブルが必ず通過させることができる。また、ケーブル通過制限本数を設定することで、対象C空間を通過するケーブルの本数を制限本数を超えないようにすることができる。
そして、上述したケーブル属性を用いてケーブル配線経路の探索が行なわれた後、その探索結果が、探索したケーブル配線経路が通過するC空間におけるケーブルの通過本数として、表示部50に表示される。設計者は、表示部50を参照することで、ケーブル自動配線結果を確認し、ケーブル自動配線結果に問題があるか否かを判断する。
問題があると判断した場合、設計者は、ケーブル属性(C空間情報32)の設定変更を行ない、ケーブル自動配線(ケーブル配線経路の自動探索)をコンピュータ10に実行させる。以上の作業を繰り返し実行することで、設計者のスキルに依ることなく高品質のケーブル配線を実現することができ、設計者は、所望のケーブル配線結果を得ることができる。
〔3〕ケーブル配線機能を有する本実施形態の情報処理装置の動作
次に、図10〜図19を参照しながら、本実施形態の情報処理装置10による具体的な設計支援動作/ケーブル配線動作について説明する。
〔3−1〕本実施形態による設計手順
まず、図10に示すフローチャート(ステップS11〜S15)に従って、本実施形態による設計手順について説明する。本実施形態のケーブリングの設計は、例えば図10に示す手順で行なわれる。
まず、機器間の接続関係や機器間を接続するケーブルのケーブル種別が定義される(ステップS11)。
そして、ステップS11で定義された接続関係に基づきラックや機器の配置設計(ステップS12)が行なわれた後、配置設計の結果に基づいて、本願技術が適用されるケーブル自動配線(ケーブル配線経路の探索)が実行される(ステップS13)。ステップS13で実行されるケーブル自動配線については、図11〜図16を参照しながら後述する。
ケーブル自動配線を完了すると、ステップS12での配置設計の結果に従って、ラックや機器の組立て(ステップS14)が行なわれる。組立て完了後、ステップS13でのケーブル自動配線結果に従って、実際のケーブル接続つまりケーブリング(ステップS15)が一回だけ行なわれる。
〔3−2〕ケーブル自動配線手順
次に、図11に示すフローチャート(ステップS21〜S24)に従って、図10のステップS13で行なわれるケーブル自動配線手順について説明する。
まず、設計者は、コンピュータ10の入力部40等を操作し、ラック内においてC空間情報32がコンピュータ10に入力する。C空間情報32の入力に伴い、設定部21によって、C空間情報32は、記憶部30に設定保存される(ステップS21)。このとき、C空間情報32は、記録媒体16a,17a(図2参照)経由で入力され記憶部30に設定されてもよい。
この後、経路探索部22によって、ステップS21で設定されたC空間情報32に基づき、ノード情報33を更新しながら、ラック内における各ケーブルの自動配線つまり配線経路探索が実行される(ステップS22)。ステップS22で実行される自動配線については、図12〜図16を参照しながら後述する。
ラック内における各ケーブルの自動配線を完了すると、表示制御部23によって、ステップS22で探索したケーブル配線経路が通過するC空間におけるケーブルの通過本数が、ケーブル種別毎に、配線結果として表示部50に表示される(ステップS23)。配線結果を表示する具体的な画面の例については、図18および図19を参照しながら後述する。
そして、設計者は、表示部50に表示される各C空間におけるケーブルの通過本数を参照することで、ケーブル自動配線結果を把握し、ケーブル自動配線結果に問題があるか否かを判断する(ステップS24)。判断の結果、ケーブリングに問題が無ければ(ステップS24のOKルート)、ケーブル自動配線手順は終了され、処理手順は、図10のステップS14の処理へ移行する。
一方、ケーブリングに問題が有れば(ステップS24のNGルート)、ステップS21の処理に戻り、設計者は、C空間情報32の再設定を行なう。つまり、ステップS22〜S24の処理が、ステップS24でOK判定となるまで繰り返し実行される。
図20を参照しながら前述した一般的な設計手順では、実際のケーブル引回し設計、実際のケーブル接続、および判断に係る処理(図20のステップS4〜S6)は、設計者の勘と経験に依存しながらケーブリングに問題が無いと判断されるまで、手作業によって繰り返し実行される。
これに対し、本実施形態において、設計者は、表示部50に表示されるC空間毎のケーブル通過本数を参照することで、設計者の勘や経験によることなく、ケーブル自動配線結果を把握することができる。そして、設計者は、把握したケーブル自動配線結果を、C空間情報32の再設定によってC空間情報32ひいては各ケーブルの自動配線に反映することができる。
これにより、本実施形態では、設計者のスキルに依ることなく高品質のケーブル配線を実現することができ、設計者は、所望のケーブル配線結果を得ることができる。また、図20に示す一般的な設計手順では、実際のケーブル引回し設計や実際のケーブル接続や判断を繰り返し実行していたが、本実施形態の技術では、実際のケーブル接続(ステップS15)を一回実行するだけでよく、ケーブル配線に要する時間を大幅に削減することもできる。
〔3−3〕自動配線手順
次に、図12に示すフローチャート(ステップS31〜S39)に従って、図11のステップS22で行なわれる自動配線手順について説明する。図12に示す自動配線手順では、処理部20(経路探索部22)によって、ステップS31〜S39の処理が、配線対象のケーブル毎に実行される。
まず、配線対象のケーブルが一本選択されると(ステップS31)、経路探索部22によって、配線対象のケーブル(以下、当該ケーブルという)の一端を接続する位置に最も近いノードが、始点(始点ノード;ケーブル配線経路の始点)に設定される(ステップS32)。
この後、C空間情報32が参照され、始点に最も近い、ケーブル通過必須情報を設定されたC空間(つまり通過必須属性のC空間)であって、且つ、当該ケーブルがまだ通過していないC空間が抽出・選択される(ステップS33)。選択されたC空間毎に、以下に説明するステップS34〜S36の処理が実行される。
選択されたC空間内におけるノードの一部または全部が、ケーブル配線経路の終点(終点ノード)に設定される(ステップS34)。そして、ステップS32で設定された始点ノードからステップS34で設定された終点ノードまでの一区間について、ダイクストラ法による自動配線(一区間自動配線)が実行される(ステップS35)。このとき、一つの始点ノードから複数の終点ノードに到達した複数の経路のうち最小コストの終点ノードが、今回の終点として選択され、選択された当該今回の終点が、次回の始点に設定される(ステップS36)。
当該ケーブルがまだ全ての通過必須属性のC空間を通過していない場合、経路探索部22は、ステップS33に戻り、ステップS34〜S36の処理を実行する。
一方、当該ケーブルが全ての通過必須属性のC空間を通過している場合、経路探索部22は、当該ケーブルの他端を接続する位置に最も近いノードが、終点(終点ノード;ケーブル配線経路の終点)に設定される(ステップS37)。そして、ステップS36で設定された始点ノードからステップS37で設定された終点ノードまでの一区間について、ダイクストラ法による自動配線(一区間自動配線)が実行される(ステップS38)。
この後、経路探索部22は、配線対象のケーブルが存在するか否かを判断し、存在する場合、ステップS31の処理に戻る一方、存在しない場合、自動配線手順を終了し、処理部20は、図11のステップS23の処理へ移行する(ステップS39)。
なお、ステップS35およびS38で実行される自動配線については、図13〜図16を参照しながら後述する。
〔3−4〕一区間自動配線手順
次に、図13に示すフローチャート(ステップS41〜S47)に従って、図12のステップS35,S38で行なわれる一区間自動配線手順について説明する。図13に示す一区間自動配線手順では、処理部20(経路探索部22)によって、ステップS41〜S47の処理が実行される。
まず、経路探索部22は、図14を参照しながら後述する経路探索前処理を行なう(ステップS41)。
経路探索部22は、経路探索前処理後、キューに投入されているノード毎にステップS42〜S46の処理を行なってから、図16を参照しながら後述する経路探索後処理を行なう(ステップS47)。
処理対象のノードを投入されるキューから一のノードが取り出されると(ステップS42)、経路探索部22は、ステップS42で取り出されたノードの隣接ノードを抽出する(ステップS43)。そして、経路探索部22は、抽出した隣接ノード毎に、図15を参照しながら後述する隣接ノード処理を行なう(ステップS44)。
この後、経路探索部22は、当該ノードの全ての隣接ノードについて隣接ノード処理を終了したか否かを判断し(ステップS45)、全ての隣接ノードについて隣接ノード処理を終了していない場合、ステップS43,S44の処理に戻る。一方、経路探索部22は、全ての隣接ノードについて隣接ノード処理を終了している場合、キューに未処理のノードが存在するか否かを判断する(ステップS46)。
経路探索部22は、キューに未処理のノードが存在する場合、ステップS42〜S46の処理に戻る一方、キューに未処理のノードが存在しない場合、ステップS47の処理へ移行する。
〔3−5〕経路探索前処理手順
次に、図14に示すフローチャート(ステップS51〜S53)に従って、図13のステップS41で行なわれる経路探索前処理手順について説明する。図14に示す経路探索前処理手順では、処理部20(経路探索部22)によって、ステップS51〜S53の処理が実行される。
まず、経路探索部22は、始点ノード以外の全てのノードの到達コスト(図9参照)を“0”に設定する(ステップS51)。
また、経路探索部22は、始点ノードの到達コスト(図9参照)を例えば“1”に設定する(ステップS52)。
そして、経路探索部22は、処理対象のノードを保持するキューに、始点ノードを投入する(ステップS53)。
これにより、経路探索部22は、経路探索前処理を終了し、図13のステップS42の処理へ移行する。
〔3−6〕隣接ノード処理手順
次に、図15に示すフローチャート(ステップS61〜S70)に従って、図13のステップS44で行なわれる隣接ノード処理手順について説明する。図15に示す隣接ノード処理手順では、処理部20(経路探索部22)によって、ステップS61〜S70の処理が実行される。
まず、経路探索部22は、処理対象の隣接ノードはC空間内に存在するか否かを判断する(ステップS61)。当該隣接ノードがC空間内に存在する場合(ステップS61のYESルート)、経路探索部22は、C空間情報32(図5参照)における当該隣接ノードのケーブル属性(ケーブル通過可否情報)を参照し、当該C空間を通過することが可能であるか否かを判断する。つまり、経路探索部22は、当該C空間に対しケーブル通過許可情報が設定されているか否かを判断する(ステップS62)。
当該C空間に対しケーブル通過許可情報が設定されている場合(ステップS62のYESルート)、経路探索部22は、C空間情報32を参照し、当該C空間の通過ケーブルの本数(本数カウンタの計数値)と当該C空間のケーブル通過制限本数とを読み出す。そして、経路探索部22は、本数カウンタの計数値がケーブル通過制限本数未満であるか否かを判断する(ステップS63)。
本数カウンタの計数値がケーブル通過制限本数未満である場合(ステップS63のYESルート)、経路探索部22は、“cost”を、当該C空間のケーブル通過コスト(例えば第1ケーブル通過コストとしての“1”)に設定する(ステップS64)。
なお、当該C空間に対しケーブル通過拒否情報が設定されている場合(ステップS62のNOルート)、あるいは、本数カウンタの計数値がケーブル通過制限本数以上である場合(ステップS63のNOルート)、経路探索部22は、図13のステップS45の処理へ戻り、他の隣接ノードに対する隣接ノード処理を行なう。
一方、当該隣接ノードがC空間内に存在しない場合つまり上記第2ケーブル空間内に存在する場合(ステップS61のNOルート)、経路探索部22は、“cost”を、上述した第2ケーブル通過コストに相当する全ノード数M(例えば“200”)に設定する(ステップS70)。
この後、経路探索部22は、“cost”を、ステップS64またはS70で設定された“cost”にキューノードの到達コストを加算した値に設定する(ステップS65)。ここで設定される“cost”は、当該隣接ノードに到達するまでに要したコストに相当する。また、キューノードは、図13のステップS42〜S46の処理対象のノードに相当する。
そして、経路探索部22は、当該隣接ノードについてのノード情報33(図9参照)を参照し、当該隣接ノードについての現在の到達コストが“0”もしくは“cost”よりも大きいかを判断する(ステップS66)。
現在の到達コストが“0”である場合(ステップS66のYESルート)、当該隣接ノードは、ケーブル配線経路が一度も通過していないノードであると判断される。そこで、経路探索部22は、当該隣接ノードの到達コストを“0”から“cost”に置き換える(ステップS67)。さらに、経路探索部22は、当該隣接ノードの到達元ノードのID(ノード番号)を、キューノードのID(ノード番号)に置き換える(ステップS68)。
また、現在の到達コストが“cost”よりも大きい場合(ステップS66のYESルート)、当該隣接ノードに到達するケーブル配線経路として、当該隣接ノードに設定される現在の到達元ノードから当該隣接ノードに至る経路よりも到達コストの小さい経路が存在すると判断される。そこで、経路探索部22は、当該隣接ノードの到達コストを“cost”に置き換える(ステップS67)。さらに、経路探索部22は、当該隣接ノードの到達元ノードのID(ノード番号)を、キューノードのID(ノード番号)に置き換える(ステップS68)。
そして、経路探索部22は、当該隣接ノードをキューに投入・追加し、キューにおけるノードを到達コストについて昇順にソートする(ステップS69)。この後、経路探索部22は、図13のステップS45の処理へ戻り、他の隣接ノードに対する隣接ノード処理を行なう。
なお、現在の到達コストが“0”でない場合で現在の到達コストが“cost”以下である場合(ステップS66のNOルート)、当該隣接ノードに設定される現在の到達元ノードから当該隣接ノードに至る経路の到達コストの方が、キューノードから当該隣接ノードに至る経路の到達コストよりも小さいと判断される。そこで、経路探索部22は、ステップS67〜S69の処理を行なうことなく、図13のステップS45の処理へ戻り、他の隣接ノードに対する隣接ノード処理を行なう。
〔3−7〕経路探索後処理手順
図16に示すフローチャート(ステップS71〜S76)に従って、図13のステップS47で行なわれる経路探索後処理手順について説明する。図16に示す経路探索後処理手順では、処理部20(経路探索部22)によって、ステップS71〜S76の処理が実行される。
まず、経路探索部22は、上記一区間の終点ノードの到達コスト(図9参照)が“0”よりも大きいか否かを判断する(ステップS71)。終点ノードの到達コストが“0”以下の場合(ステップS71のNOルート)、経路探索部22は、探索されたケーブル配線経路が終点ノードに到達できなかったものと判断して経路探索後処理を終了し、図12のステップS36またはS39の処理へ戻る。
一方、終点ノードの到達コストが“0”よりも大きい場合(ステップS71のYESルート)、経路探索部22は、終点ノードからバックトレース処理を開始し(ステップS72)、始点ノードに到達するまでステップS73およびS74の処理を繰り返す(ステップS75)。つまり、経路探索部22は、処理対象ノードのノード情報33における到達元ノードのノード番号(図9参照)を参照し、処理対象ノードに隣接する到達元ノードへ、ケーブル配線経路を遡る(ステップS73)。そして、経路探索部22は、遡ったノードをケーブル配線経路として記憶部30に記録する(ステップS74)。
始点ノードが見つかった場合つまり始点ノードに到達した場合(ステップS75)、経路探索部22は、ケーブル配線経路が通過したC空間の本数カウンタによる計数値を1カウントアップする(ステップS76)。
〔3−8〕具体的なケーブル配線経路の探索手法
次に、図17を参照しながら、本実施形態におけるケーブル配線経路の探索手法(ダイクストラ法)について具体的に説明する。
ここでは、図17に示すように、機器のケーブル始点P1とケーブル終点P2との間にケーブルを配線する場合について説明する。なお、機器内に配置されるノード(図示略)は、ケーブル通過拒否情報を設定された機器空間に存在するため、ケーブル通過拒否の属性を設定される。
このとき、ケーブル始点P1に最も近いノードN1が始点ノードとして設定されるとともに、ケーブル終点P2に最も近いノードN2が終点ノードとして設定される。また、C空間(第1ケーブル空間)内での第1ケーブル通過コストとして“1”が設定され、C空間外(第2ケーブル空間内)での第2ケーブル通過コストとして“200”が設定されているものとする。
このような設定のもと、始点ノードから終点ノードへのケーブル配線経路の探索を、図12〜図15に示すフローチャートに従って行なった結果、各ノードについて図17に示すような到達コストが算出されノード情報33として保存される。図17において、ノードを示す矩形内の数値、例えば1,201,401,402,…,810,811,812は、始点ノードN1から各ノードに到達するまでに要する到達コストの最小値である。なお、図17では、図示しないが、到達コストが最小になる時の到達元ノードのIDと各ノードのIDおよび位置座標とについてもノード情報33として保存されている(図9参照)。
図17に示すような到達コストを有するノード群において、各ノードに設定される到達元ノードのIDを用いて、図16に示すフローチャートに従って、終点ノードN2から始点ノードN1へのバックトレースが行なわれる。これにより、図17に示す例では、終点ノードN2から始点ノードN1へ至る、点線矢印で示すケーブル配線経路が、探索・特定される。
〔3−9〕経路探索結果に基づく情報の表示状態
次に、図18および図19を参照しながら、表示部50の画面上における、経路探索結果に基づく情報の表示例について説明する。図18および図19は、それぞれ、本実施形態における経路探索結果に基づく情報を表示する画面の一例および他例を示す図である。
図18に示す例では、ケーブル種別1とケーブル種別2とのそれぞれについて、各C空間を通過しているケーブルの本数(本数カウンタによる計数値)を集計した結果が、「数値」(例えば2,4,6)として、対応するC空間の表示領域上に表示されている。
したがって、設計者は、図18に示す画面上の数値を参照することで、例えば、自動配線によってC空間SP2にケーブル種別1のケーブルが6本配線されたことを、直ちに視認することができる。
図19に示す例では、ケーブル種別1とケーブル種別2とのそれぞれについて、図18に示す例と同様、各C空間を通過しているケーブルの本数を集計した結果が「数値」として、対応するC空間の表示領域上に表示されている。また、図19に示す例では、各C空間の表示領域の表示色濃度が、ケーブルの本数に応じて段階的に変更される。例えば、ケーブル本数が多いほど、濃度の高い(濃い)色になるように、対応するC空間の表示色濃度が変更される。
したがって、設計者は、図19に示す画面上の数値や表示色を参照することで、数値や濃度の違いによって各C空間での自動配線結果(ケーブル配線経路の探索結果)を、図18に示す例よりも迅速かつ確実に視認することができる。
このように、本実施形態によれば、C空間情報32の設定に応じて、ケーブルの自動配線が行なわれ、自動配線の結果が、C空間毎に、C空間を通過しているケーブルの本数として集計される。C空間毎に集計された自動配線結果が表示部50に表示する。そして、表示部50を参照した設計者は、ケーブルの自動配線結果を把握した上で、入力部40を通じて、C空間情報32の再設定を行なうことができる。
上述のようにケーブルの自動配線とC空間情報32の設定とを繰り返すことで、複数のケーブルについて自動配線の評価機能が実現される。したがって、設計者のスキルに依ることなく、所望のケーブリング結果を得ることができ、高品質のケーブル配線を実現することができる。
〔4〕その他
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は、係る特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変形、変更して実施することができる。
例えば、上述した実施形態では、ケーブルの自動配線の結果を表示する表示部が、モニタ14a等の表示部50である場合について説明した。本発明はこれに限定されるものでなく、表示部は、当該情報を印刷出力する、プリンタ等の印刷装置であってもよく、上述した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、上述した実施形態では、前記所定空間がラック内空間のみである場合について説明したが、本発明は、これに限定されるものでない。本発明は、所定空間がフロア下空間や壁内空間やラック内空間の少なくとも一つを含む場合にも、上述した実施形態と同様に適用され、上述した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
さらに、上述した実施形態では、経路探索結果に基づく情報として、各C空間を通過するケーブルの本数を表示する場合について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、経路探索結果に基づく情報として他の各種情報を表示してもよく、いずれにしても上述した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
〔5〕付記
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
所定空間内において複数の機器間を接続する複数のケーブルを配線する経路に係る属性情報をケーブル属性として記憶部に設定し、
前記記憶部に設定された前記ケーブル属性に基づき、前記所定空間内において前記経路を探索し、
前記経路の探索結果に基づく情報を表示部に表示する、
処理をコンピュータに実行させる、ケーブル配線プログラム。
(付記2)
前記ケーブル属性には、
前記複数のケーブルを他の空間よりも優先的に配線される第1ケーブル空間に対し設定され、前記第1ケーブル空間を通過する前記経路に付与される、第1ケーブル通過コストと、
前記所定空間のうち前記第1ケーブル空間と前記複数の機器を配置する機器空間とを除く第2ケーブル空間に対し設定され、前記第2ケーブル空間を通過する前記経路に付与される、前記第1ケーブル通過コストよりも大きい第2ケーブル通過コストと、が含まれ、
前記第1ケーブル通過コストおよび前記第2ケーブル通過コストに基づき、前記複数のケーブルを前記第2ケーブル空間よりも前記第1ケーブル空間内に優先的に配線するように、前記経路を探索する、
処理を前記コンピュータに実行させる、付記1に記載のケーブル配線プログラム。
(付記3)
前記所定空間内に配置された複数のノードにおいて、各ケーブルの一端を接続される始点位置近傍のノードである始点ノードから、各ケーブルの他端を接続される終点位置近傍のノードである終点ノードに至る経路のうち、前記第1ケーブル通過コストおよび前記第2ケーブル通過コストに基づいて算出されるノード通過コストが最小となる経路を、前記経路として探索する、
処理を前記コンピュータに実行させる、付記2に記載のケーブル配線プログラム。
(付記4)
前記ケーブル属性には、前記所定空間のうち前記機器空間に対し設定され、前記機器空間を前記経路が通過するのを拒否するケーブル通過拒否情報が含まれ、
前記ケーブル通過拒否情報に基づき、前記機器空間を前記複数のケーブルが通過するのを拒否するように、前記経路を探索する、
処理を前記コンピュータに実行させる、付記2または付記3に記載のケーブル配線プログラム。
(付記5)
前記ケーブル属性には、一以上の前記第1ケーブル空間であって前記複数のケーブルの通過を必須とする通過必須空間に対し設定されるケーブル通過必須情報が含まれ、
前記ケーブル通過必須情報に基づき、前記ケーブルの一端を接続される始点位置と前記ケーブルの他端を接続される終点位置との間において前記通過必須空間を経由して前記複数のケーブルを配線するように、前記経路を探索する、
処理を前記コンピュータに実行させる、付記2〜付記4のいずれか一項に記載のケーブル配線プログラム。
(付記6)
前記ケーブル属性には、前記第1ケーブル空間におけるケーブル通過制限本数が含まれ、
前記ケーブル通過制限本数に基づき、前記第1ケーブル空間を、前記ケーブル通過制限本数を超える数のケーブルが通過するのを抑止するように、前記経路を探索する、
処理を前記コンピュータに実行させる、付記2〜付記5のいずれか一項に記載のケーブル配線プログラム。
(付記7)
探索した前記経路が通過する前記第1ケーブル空間におけるケーブルの通過本数を、前記経路の探索結果に基づく情報として前記表示部に表示する、
処理を前記コンピュータに実行させる、付記2〜付記6のいずれか一項に記載のケーブル配線プログラム。
(付記8)
前記ケーブル属性は、前記第1ケーブル空間毎に、且つ、前記ケーブルの種別毎に設定され、
前記ケーブルの種別毎に前記経路を探索し、
前記経路の探索結果に基づく情報を、前記ケーブルの種別毎に前記表示部に表示する、
処理を前記コンピュータに実行させる、付記2〜付記7のいずれか一項に記載のケーブル配線プログラム。
(付記9)
処理部と、記憶部と、表示部と、を有し、
前記処理部は、
所定空間内において複数の機器間を接続する複数のケーブルを配線する経路に係る属性情報をケーブル属性として前記記憶部に設定し、
前記記憶部に設定された前記ケーブル属性に基づき、前記所定空間内において前記経路を探索し、
前記経路の探索結果に基づく情報を前記表示部に表示する、情報処理装置。
(付記10)
前記ケーブル属性には、
前記複数のケーブルを他の空間よりも優先的に配線される第1ケーブル空間に対し設定され、前記第1ケーブル空間を通過する前記経路に付与される、第1ケーブル通過コストと、
前記所定空間のうち前記第1ケーブル空間と前記複数の機器を配置する機器空間とを除く第2ケーブル空間に対し設定され、前記第2ケーブル空間を通過する前記経路に付与される、前記第1ケーブル通過コストよりも大きい第2ケーブル通過コストと、が含まれ、
前記処理部は、前記第1ケーブル通過コストおよび前記第2ケーブル通過コストに基づき、前記複数のケーブルを前記第2ケーブル空間よりも前記第1ケーブル空間内に優先的に配線するように、前記経路を探索する、付記9に記載の情報処理装置。
(付記11)
前記処理部は、前記所定空間内に配置された複数のノードにおいて、各ケーブルの一端を接続される始点位置近傍のノードである始点ノードから、各ケーブルの他端を接続される終点位置近傍のノードである終点ノードに至る経路のうち、前記第1ケーブル通過コストおよび前記第2ケーブル通過コストに基づいて算出されるノード通過コストが最小となる経路を、前記経路として探索する、付記10に記載の情報処理装置。
(付記12)
前記ケーブル属性には、前記所定空間のうち前記機器空間に対し設定され、前記機器空間を前記経路が通過するのを拒否するケーブル通過拒否情報が含まれ、
前記処理部は、前記ケーブル通過拒否情報に基づき、前記機器空間を前記複数のケーブルが通過するのを拒否するように、前記経路を探索する、付記10または付記11に記載の情報処理装置。
(付記13)
前記ケーブル属性には、一以上の前記第1ケーブル空間であって前記複数のケーブルの通過を必須とする通過必須空間に対し設定されるケーブル通過必須情報が含まれ、
前記処理部は、前記ケーブル通過必須情報に基づき、前記ケーブルの一端を接続される始点位置と前記ケーブルの他端を接続される終点位置との間において前記通過必須空間を経由して前記複数のケーブルを配線するように、前記経路を探索する、付記10〜付記12のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(付記14)
前記ケーブル属性には、前記第1ケーブル空間におけるケーブル通過制限本数が含まれ、
前記処理部は、前記ケーブル通過制限本数に基づき、前記第1ケーブル空間を、前記ケーブル通過制限本数を超える数のケーブルが通過するのを抑止するように、前記経路を探索する、付記10〜付記13のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(付記15)
前記処理部は、探索した前記経路が通過する前記第1ケーブル空間におけるケーブルの通過本数を、前記経路の探索結果に基づく情報として前記表示部に表示する、付記10〜付記14のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(付記16)
前記ケーブル属性は、前記第1ケーブル空間毎に、且つ、前記ケーブルの種別毎に設定され、
前記処理部は、
前記ケーブルの種別毎に前記経路を探索し、
前記経路の探索結果に基づく情報を、前記ケーブルの種別毎に前記表示部に表示する、付記10〜付記15のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(付記17)
コンピュータにより、
所定空間内において複数の機器間を接続する複数のケーブルを配線する経路に係る属性情報をケーブル属性として記憶部に設定し、
前記記憶部に設定された前記ケーブル属性に基づき、前記所定空間内において前記経路を探索し、
前記経路の探索結果に基づく情報を表示部に表示する、ケーブル配線方法。
(付記18)
前記ケーブル属性には、
前記複数のケーブルを他の空間よりも優先的に配線される第1ケーブル空間に対し設定され、前記第1ケーブル空間を通過する前記経路に付与される、第1ケーブル通過コストと、
前記所定空間のうち前記第1ケーブル空間と前記複数の機器を配置する機器空間とを除く第2ケーブル空間に対し設定され、前記第2ケーブル空間を通過する前記経路に付与される、前記第1ケーブル通過コストよりも大きい第2ケーブル通過コストと、が含まれ、
前記コンピュータにより、前記第1ケーブル通過コストおよび前記第2ケーブル通過コストに基づき、前記複数のケーブルを前記第2ケーブル空間よりも前記第1ケーブル空間内に優先的に配線するように、前記経路を探索する、付記17に記載のケーブル配線方法。
(付記19)
前記コンピュータにより、前記所定空間内に配置された複数のノードにおいて、各ケーブルの一端を接続される始点位置近傍のノードである始点ノードから、各ケーブルの他端を接続される終点位置近傍のノードである終点ノードに至る経路のうち、前記第1ケーブル通過コストおよび前記第2ケーブル通過コストに基づいて算出されるノード通過コストが最小となる経路を、前記経路として探索する、付記18に記載のケーブル配線方法。
(付記20)
前記ケーブル属性には、前記所定空間のうち前記機器空間に対し設定され、前記機器空間を前記経路が通過するのを拒否するケーブル通過拒否情報が含まれ、
前記コンピュータにより、前記ケーブル通過拒否情報に基づき、前記機器空間を前記複数のケーブルが通過するのを拒否するように、前記経路を探索する、付記18または付記19に記載のケーブル配線方法。
10 コンピュータ(ケーブル配線機能を有する情報処理装置)
11 プロセッサ(処理部;CADツール)
12 RAM(記憶部)
13 HDD(記憶部)
14 グラフィック処理装置
14a モニタ(表示部,出力部)
15 入力インタフェース
15a キーボード(入力部)
15b マウス(入力部)
16 光学ドライブ装置
16a 光ディスク
17 機器接続インタフェース
17a メモリ装置
17b メモリリーダライタ
17c メモリカード
18 ネットワークインタフェース
18a ネットワーク
19 バス
20 処理部
21 設定部
22 経路探索部
23 表示制御部
30 記憶部
31 ケーブル配線プログラム(設計支援プログラム)
32 ケーブル空間情報(ケーブル属性)
33 ノード情報
34 CADデータ
40 入力部
50 表示部(出力部)

Claims (10)

  1. 所定空間内において複数の機器間を接続する複数のケーブルを配線する経路に係る属性情報をケーブル属性として記憶部に設定し、
    前記記憶部に設定された前記ケーブル属性に基づき、前記所定空間内において前記経路を探索し、
    前記経路の探索結果に基づく情報を表示部に表示する、
    処理をコンピュータに実行させる、ケーブル配線プログラム。
  2. 前記ケーブル属性には、
    前記複数のケーブルを他の空間よりも優先的に配線される第1ケーブル空間に対し設定され、前記第1ケーブル空間を通過する前記経路に付与される、第1ケーブル通過コストと、
    前記所定空間のうち前記第1ケーブル空間と前記複数の機器を配置する機器空間とを除く第2ケーブル空間に対し設定され、前記第2ケーブル空間を通過する前記経路に付与される、前記第1ケーブル通過コストよりも大きい第2ケーブル通過コストと、が含まれ、
    前記第1ケーブル通過コストおよび前記第2ケーブル通過コストに基づき、前記複数のケーブルを前記第2ケーブル空間よりも前記第1ケーブル空間内に優先的に配線するように、前記経路を探索する、
    処理を前記コンピュータに実行させる、請求項1に記載のケーブル配線プログラム。
  3. 前記所定空間内に配置された複数のノードにおいて、各ケーブルの一端を接続される始点位置近傍のノードである始点ノードから、各ケーブルの他端を接続される終点位置近傍のノードである終点ノードに至る経路のうち、前記第1ケーブル通過コストおよび前記第2ケーブル通過コストに基づいて算出されるノード通過コストが最小となる経路を、前記経路として探索する、
    処理を前記コンピュータに実行させる、請求項2に記載のケーブル配線プログラム。
  4. 前記ケーブル属性には、前記所定空間のうち前記機器空間に対し設定され、前記機器空間を前記経路が通過するのを拒否するケーブル通過拒否情報が含まれ、
    前記ケーブル通過拒否情報に基づき、前記機器空間を前記複数のケーブルが通過するのを拒否するように、前記経路を探索する、
    処理を前記コンピュータに実行させる、請求項2または請求項3に記載のケーブル配線プログラム。
  5. 前記ケーブル属性には、一以上の前記第1ケーブル空間であって前記複数のケーブルの通過を必須とする通過必須空間に対し設定されるケーブル通過必須情報が含まれ、
    前記ケーブル通過必須情報に基づき、前記ケーブルの一端を接続される始点位置と前記ケーブルの他端を接続される終点位置との間において前記通過必須空間を経由して前記複数のケーブルを配線するように、前記経路を探索する、
    処理を前記コンピュータに実行させる、請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載のケーブル配線プログラム。
  6. 前記ケーブル属性には、前記第1ケーブル空間におけるケーブル通過制限本数が含まれ、
    前記ケーブル通過制限本数に基づき、前記第1ケーブル空間を、前記ケーブル通過制限本数を超える数のケーブルが通過するのを抑止するように、前記経路を探索する、
    処理を前記コンピュータに実行させる、請求項2〜請求項5のいずれか一項に記載のケーブル配線プログラム。
  7. 探索した前記経路が通過する前記第1ケーブル空間におけるケーブルの通過本数を、前記経路の探索結果に基づく情報として前記表示部に表示する、
    処理を前記コンピュータに実行させる、請求項2〜請求項6のいずれか一項に記載のケーブル配線プログラム。
  8. 前記ケーブル属性は、前記第1ケーブル空間毎に、且つ、前記ケーブルの種別毎に設定され、
    前記ケーブルの種別毎に前記経路を探索し、
    前記経路の探索結果に基づく情報を、前記ケーブルの種別毎に前記表示部に表示する、
    処理を前記コンピュータに実行させる、請求項2〜請求項7のいずれか一項に記載のケーブル配線プログラム。
  9. 処理部と、記憶部と、表示部と、を有し、
    前記処理部は、
    所定空間内において複数の機器間を接続する複数のケーブルを配線する経路に係る属性情報をケーブル属性として前記記憶部に設定し、
    前記記憶部に設定された前記ケーブル属性に基づき、前記所定空間内において前記経路を探索し、
    前記経路の探索結果に基づく情報を前記表示部に表示する、情報処理装置。
  10. コンピュータにより、
    所定空間内において複数の機器間を接続する複数のケーブルを配線する経路に係る属性情報をケーブル属性として記憶部に設定し、
    前記記憶部に設定された前記ケーブル属性に基づき、前記所定空間内において前記経路を探索し、
    前記経路の探索結果に基づく情報を表示部に表示する、ケーブル配線方法。
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