JP5423062B2 - 膜電極接合体及びその製造方法並びに固体高分子形燃料電池 - Google Patents

膜電極接合体及びその製造方法並びに固体高分子形燃料電池 Download PDF

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Description

本発明は、膜電極接合体及びその製造方法並びに固体高分子形燃料電池に関し、特に、膜電極接合体の電極触媒層に用いる触媒インクの粘度を調整する膜電極接合体及びその製造方法並びに固体高分子形燃料電池に関する。
固体高分子形燃料電池用の膜電極接合体は、高分子電解質膜の両面に電極触媒層を接合させた構造を備えている。膜電極接合体の電極触媒層の外側にガス拡散層およびセパレータを配置したものを、数百組スタックすることで、燃料電池として用いられる。このような燃料電池を生産するにあたって、個々の膜電極接合体の発電性能はばらつきがなく均一である必要がある。
膜電極接合体の製造方法としては、触媒インクを基材に塗布し、基材上に塗膜を形成する塗布工程と、基材上に形成した塗膜の溶媒を除去し電極触媒層を形成する乾燥工程と、基材上に形成された電極触媒層を高分子電解質膜に転写する転写工程により、膜電極接合体を製造する方法が知られている。
外観が均一な電極触媒層の製造に適した触媒インクとして、特許文献1では、チキソトロピックな性質を持つ触媒インクが開示されている。このような触媒インクをノズル先端でせん断速度がかかる塗布装置を用いて塗工すると、塗布する間は触媒インクの粘度が低くなり触媒インクが流れやすいが、塗布された後は塗膜の粘度が高まり、基材上で液垂れが起こりにくくなるため、スジ、ムラが少なく厚みが一定の電極触媒層が製造できる(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1は、電極触媒層の厚みや外観が均一であっても、膜電極接合体の発電性能は必ずしも一定にはならない。燃料電池の電池反応は膜電極接合体の電極触媒層中で行われるため、電極触媒層の内部の構造が変化すると、ガス拡散性能やプロトン伝導性能が変わるため、膜電極接合体の発電性能が変化する。したがって、膜電極接合体の発電性能を均一に保つには、電極触媒層の内部の構造を一定にする必要がある。
電極触媒層の内部の構造は、膜電極接合体の製造において、触媒インクを塗布し溶媒を乾燥する工程で決定される。
電極触媒層の内部の構造を一定に保つには、粘度の時間変化が起こりやすい触媒インクは、好ましくないものと考えられる。チキソトロピックな粘度変化を起こす触媒インクでは、触媒物質を担持した粒子が徐々に凝集することで、粘度が変化してゆくものと考えられる。このような触媒インクを用いた場合、粒子の凝集が塗布・乾燥させるまでの時間より速く起こると、塗膜の内部の構造は面内で不規則なものとなり、電極触媒層の性能を均一にすることができなくなってしまう。
特開2002−270189号公報
本発明は、粘度の経時変化が小さい触媒インクを用いて、塗布・乾燥の工程の間に粒子の凝集が起こりにくく、発電性能が均一な膜電極接合体及びその製造方法並びに固体高分子形燃料電池を提供することである。
本発明者は、粘度の経時変化が小さい触媒インクを用いれば、塗布・乾燥の工程の間に粒子の凝集が起こりにくく、発電性能が均一な膜電極接合体を製造できることを見出した。
本発明の請求項1に係る発明は、一対の電極触媒層で高分子電解質膜を挟持した構造を備える膜電極接合体の製造方法であって、少なくとも触媒物質を担持した粒子と高分子電解質と溶媒を含む触媒インクを基材に塗布し基材上に塗膜を形成し、基材上に塗布された触媒インクからなる塗膜の溶媒を除去し一対の電極触媒層を形成し、一対の電極触媒層を高分子電解質膜に転写する膜電極接合体の製造方法において、触媒インクは、800s−1以上のせん断速度を与えた後、せん断速度を除いて静置するとき、せん断速度を除いた直後の粘度(A)に対する5分後の粘度(B)の変化率{(B−A)/A}×100[%]が、0≦{(B−A)/A}×100≦100の範囲であることを特徴とする膜電極接合体の製造方法としたものである。
本発明の請求項2に係る発明は、塗布する際は、触媒インクに800s−1以上のせん断速度が加わることを特徴とする、請求項1に記載の膜電極接合体の製造方法としたものである。
本発明の請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の膜電極接合体の製造方法により製造されることを特徴とする膜電極接合体としたものである。
本発明の請求項4に係る発明は、請求項3に記載の膜電極接合体が一対のガス拡散層で挟持され、さらに、一対のガス拡散層は一対のセパレータで挟持されていることを特徴とする固体高分子形燃料電池としたものである。
本発明によれば、粘度の経時変化が小さい触媒インクを用いて、塗布・乾燥の工程の間に粒子の凝集が起こりにくく、発電性能が均一な膜電極接合体及びその製造方法並びに固体高分子形燃料電池を提供することができる。
(a)は、本発明の実施の形態に係る膜電極接合体を示す概略斜視図であり、(b)は、本発明の実施の形態に係る膜電極接合体を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態に係る触媒インクの粘度の変化を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る固体高分子形燃料電池を示す概略断面図である。 実施例に係る膜電極接合体の電圧の標準偏差を示すグラフである。
以下に、本発明の実施の形態に係る膜電極接合体(MEA)、固体高分子形燃料電池について説明する。なお、本発明は、以下に記載する各実施の形態に限定されうるものではなく、当業者の知識に基づいて設計の変更等の変形を加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれうるものである。
まず、本発明の実施の形態に係る膜電極接合体について説明し、膜電極接合体の製造方法について説明する。
図1(a)は、本発明の実施の形態に係る膜電極接合体を示す概略斜視図であり、(b)は、本発明の実施の形態に係る膜電極接合体を示す概略断面模式図である。図1(a)及び(b)に示すように、本発明の実施の形態に係る膜電極接合体(MEA)12は、高分子電解質膜1の両面に第1の電極触媒層2及び第2の電極触媒層3が接合され、狭持された構造である。また、図1(b)に示すように、本発明の実施の形態に係る膜電極接合体12は、第1の電極触媒層2及び第2の電極触媒層3に覆われず高分子電解質膜1が露出した外縁部Sを備える。高分子電解質膜1を第1の電極触媒層2及び第2の電極触媒層3と比較して大きいものとし、第1の電極触媒層2及び第2の電極触媒層3の外縁部Sに高分子電解質膜1を露出させることにより、第1の電極触媒層2及び第2の電極触媒層3同士のショートやリークを防止することができる。
次に、本発明の実施の形態に係る膜電極接合体の製造方法について説明する。本発明の実施の形態に係る膜電極接合体の製造方法は、触媒インクを基材(図示せず)に塗布し、基材上に塗膜を形成する塗布工程と、基材上に形成した塗膜の溶媒を除去し第1の電極触媒層2及び第2の電極触媒層3を形成する乾燥工程と、基材上に形成された第1の電極触媒層2及び第2の電極触媒層3を高分子電解質膜1に転写する転写工程を備える。
本発明の実施の形態に係る膜電極接合体12に用いられる高分子電解質膜1としては、プロトン伝導性を有するものであればよく、例えば、フッ素系高分子電解質、炭化水素系高分子電解質を用いることができる。フッ素系高分子電解質としては、例えば、デュポン社製Nafion(登録商標)、旭硝子(株)製Flemion(登録商標)、旭化成(株)製Aciplex(登録商標)、ゴア社製Gore Select(登録商標)などを用いることができる。中でも、高分子電解質膜1としてデュポン社製Nafion(登録商標)系材料を好適に用いることができる。
本発明の実施の形態に係る膜電極接合体12の製造方法に用いる触媒インクは、少なくとも触媒物質を担持した粒子、高分子電解質、溶媒を含有する。
本発明の実施の形態で用いる触媒としては、白金やパラジウム、ルテニウム、イリジウム、ロジウム、オスミウムの白金族元素の他、鉄、鉛、銅、クロム、コバルト、ニッケル、マンガン、バナジウム、モリブデン、ガリウム、アルミニウムなどの金属又はこれらの合金、または酸化物、複酸化物等が使用できる。また、これらの触媒の粒径は、0.5nm以上20nm以下が好ましい。更に好ましくは、1nm以上5nm以下が良い。触媒の粒径が20nmを越えると、触媒の活性が低下してしまい、また、触媒物質の粒径が0.5nm未満だと、触媒の安定性が低下してしまう。
触媒を担持するための粒子としてはカーボン粒子を用いることができる。カーボン粒子の種類は、微粒子状で導電性を有し、触媒におかされないものであればどのようなものでも構わないが、カーボンブラックやグラファイト、黒鉛、活性炭、カーボンファイバ、カーボンナノチューブ、フラーレンが使用できる。カーボン粒子の粒径は、10nm以上1000nm以下程度が好ましい。更に好ましくは、10nm以上100nm以下が良い。カーボン粒子の粒径が10nm未満だと、電子伝導パスが形成されにくくなってしまい、またカーボン粒子の粒径が1000nmを超えると電極触媒層のガス拡散性の低下や触媒の利用率が低下してしまう。
本発明の実施の形態に係る触媒インクに含まれる高分子電解質としては、プロトン伝導性を有するものであれば良く、上述した高分子電解質膜1と同様の材料を用いることができ、例えば、フッ素系高分子電解質、炭化水素系高分子電解質を用いることができる。フッ素系高分子電解質としては、例えば、デュポン社製Nafion(登録商標)系材料などを用いることができる。炭化水素系高分子電解質膜としては、スルホン化ポリエーテルケトン、スルホン化ポリエーテルスルホン、スルホン化ポリエーテルエーテルスルホン、スルホン化ポリスルフィド、スルホン化ポリフェニレン等の高分子電解質を用いることができる。中でも、高分子電解質としてデュポン社製Nafion(登録商標)系材料を好適に用いることができる。なお、第1の電極触媒層2及び第2の電極触媒層3と高分子電解質膜1の密着性を考慮すると、高分子電解質膜1と同一の材料を用いることが好ましい。
触媒インクにあっては、触媒物質を担持した粒子、高分子電解質を分散させるために溶媒を用いる。溶媒としては、触媒物質を担持した粒子、高分子電解質が反応することがない揮発性の有機溶媒が含まれることが望ましい。これらの溶媒は、触媒物質を担持した粒子、高分子電解質の分散性を考慮して選択される。また、その量は、触媒インクの粘度等を考慮して決定される。有機溶媒としては、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、ペンタノール、2−ヘプタノール、ベンジルアルコール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、メチルブチルケトン、メチルイゾブチルケトン、メチルアミルケトン、ペンタノン、へプタノン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、アセトニルアセトン、ジエチルケトン、ジプロピルケトン、ジイソブチルケトンなどのケトン類、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、ジオキサン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、アニソール、メトキシトルエン、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル等のエーテル類、イソプロピルアミン、ブチルアミン、イソブチルアミン、シクロヘキシルアミン、ジエチルアミン、アニリンなどのアミン類、蟻酸プロピル、蟻酸イソブチル、蟻酸アミル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸ペンチル、酢酸イソペンチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸ブチルなどのエステル類、その他酢酸、プロピオン酸、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジアセトンアルコール、1−メトキシ−2−プロパノール等が使用される。また、溶媒として、水を用いることもできる。また、これらの溶媒のうち二種以上を混合させたものも使用できる。
また、溶媒として低級アルコールを用いたものは発火の危険性が高く、このような溶媒を用いる際は水との混合溶媒にするのが好ましい。水の添加量は、高分子電解質が分離して白濁を生じたり、ゲル化したりしない程度であれば特に制限はない。
乾燥の温度を考慮すると、触媒インクの溶媒は、沸点が60℃〜120℃の範囲であるものが好ましい。
図2は、本発明の実施の形態に係る触媒インクの粘度の挙動を示す模式図である。図2は縦軸に粘度を示し、横軸に時間[分]を示している。図2に示すように、本発明の実施の形態に係る触媒インクは、せん断を加えると粘度が低下し、その後せん断を除いて静置すると、粘度は徐々に回復して増加する。粘度の変化は凝集構造の破壊・構築により起こるものと考えられる。触媒インクにせん断を加えると、凝集構造が破壊されて粘度は低下するが、せん断を除き静置すると、徐々に凝集構造が構築されて粘度が増加してゆく。
第1の電極触媒層2及び第2の電極触媒層3の製造において、膜電極接合体12の第1の電極触媒層2及び第2の電極触媒層3の構造は、塗布工程・乾燥工程で決定され、乾燥工程以降の工程では大きくは変化しないものと考えられる。第1の電極触媒層2及び第2の電極触媒層3の構造は、触媒物質を担持した粒子や高分子電解質の配置であり、これらの配置によって第1の電極触媒層2及び第2の電極触媒層3のガス拡散性能及びプロトン伝導性能が変化する。
凝集構造の構築が速い触媒インクを用いた場合、触媒インクを塗布した後の塗膜の内部で粒子の凝集が起こる。このような粒子の凝集が、塗膜を乾燥するまでの時間よりも速く、不規則に起こると、粒子の並び方が塗膜の面内で不均一となってしまい、膜電極接合体12の発電性能は均一とならない。
塗布工程及び乾燥工程に要する時間は、溶媒の種類や量によって異なるが、粒子の凝集が起こるよりも短い時間であることが望ましく、膜電極接合体12の生産性を考慮すると5分以内であれば望ましい。本発明の実施の形態に係る触媒インクでは、せん断を除き静置を始めた直後の粘度をAとし、静置を始めてから5分後の粘度をBとするとき、5分後の粘度の変化率[%]を{(B−A)/A}×100とした。本発明の実施の形態は、発電性能が均一な膜電極接合体12を製造するためには、静置を始めてから5分後の触媒インクの粘度の変化率が、0≦{(B−A)/A}×100≦100の範囲であることが好適であることを見出した。さらに好ましくは、0≦{(B−A)/A)×100≦50の範囲が良い。
静置を始めてから5分後の触媒インクの粘度の変化率が、0≦{(B−A)/A}×100≦100の範囲であれば、粘度の経時変化が小さい、粒子の凝集が起こりにくい触媒インクを用いることができ、塗膜内部の構造の面内ばらつきが小さくなり、発電性能が均一な膜電極接合体を得ることができる。
粘度の変化率が上記の範囲である触媒インクは、分散剤の添加、固形分含有量の変化、分散処理の条件、などの方法で製造することができる。
分散剤としては、触媒物質を担持した粒子の凝集を防ぐものであればよく、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤などを用いることができる。
触媒インク中の固形分含有量は、1質量%以上50質量%以下であることが好ましい。触媒インク中の固形分含有量が50質量%を超えると、第1の電極触媒層2及び第2の電極触媒層3の表面にクラックが入りやすくなってしまい、また、1質量%未満だと、所定の厚みの塗膜を製造する時間が長くなり、生産性が低下してしまうためである。
固形分は触媒物質を担持した粒子と高分子電解質からなるが、触媒物質を担持した粒子の含有量が90質量%を超えると、同じ固形分含有量でも粘度は高くなってしまい、20質量%未満だと、粘度は低くなってしまう傾向がある。この観点から、触媒物質を担持した粒子の固形分に占める割合は20質量%以上90質量%以下が好ましい。また、このときの触媒インクの粘度は、1×10−5Pa・s〜2Pa・s程度が好ましく、さらに好ましくは5×10−3Pa・s〜0.2Pa・sが良い。
分散処理は、様々な装置を用いて行うことができる。例えば、ボールミルやロールミル、せん断ミル、湿式ミル、超音波分散処理、ホモジナイザなどが挙げられる。
触媒インクの塗布方法としては、塗布工程で触媒インクにせん断が加わる方法であればよい。塗布工程の直前に触媒インクが凝集している場合も、触媒インクにせん断を加えることで凝集構造を破壊すると、粘度が低下し、ムラを抑えることができる。
塗布装置にダイコータを使用した場合、ノズルの先端で触媒インクにせん断速度を加えることができる。このときに加えられるせん断速度はノズルの形状などにより変化するが、800s−1以上であることが好ましい。より好ましくは、800s−1以上〜数千s−1の範囲である。
塗布工程でせん断速度が800s−1以上与えられると、塗布の直前までは触媒インクが凝集している場合でも、塗布する間は触媒インクの粘度が低くなり触媒インクが流れやすく、ムラの少ない第1の電極触媒層2及び第2の電極触媒層3を形成できる。
塗布工程に用いる基材は、転写フィルムもしくはガス拡散層を用いることができる。転写フィルムとしては、転写性がよい材質であればよく、例えばエチレンテトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ素系樹脂を用いることができる。また、ポリイミド、ポリエチレンテレフタラート、ポリアミド(ナイロン)、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテル・エーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリアリレート、ポリエチレンナフタレートなどの高分子フィルムも用いることができる。基材として転写フィルムを用いた場合には、転写工程後に転写フィルムを剥離し、高分子電解質膜の両面に触媒層を備える膜電極接合体とすることができる。
また、ガス拡散層としては、通常の燃料電池に用いられているものを用いることができる。具体的にはガス拡散層としてはカーボンクロス、カーボンペーパ、不織布などのポーラスカーボン材を用いることができる。ガス拡散層は基材として用いることもできる。このとき、転写工程後にガス拡散層である基材を剥離する必要は無い。
基材がガス拡散層の場合、ホットプレス後に基材を剥離する必要は無い。ガス拡散層としては、通常の燃料電池に用いられているものを用いることができる。具体的にはガス拡散層としてはカーボンクロス、カーボンペーパ、不織布などのポーラスカーボン材を用いることができる。ガス拡散層と第1の電極触媒層2及び第2の電極触媒層3の間に目処め層を形成させたものでもよい。目処め層は、触媒インクがガス拡散層の中に染み込むことを防止する層であり、その塗布量が少ない場合でも目処め層上に堆積して三相界面を形成する。このような目処め層は、例えばカーボン粒子とフッ素系樹脂を混練してフッ素系樹脂の融点以上の温度で焼結させることにより形成することができる。フッ素系樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等が利用できる。
乾燥工程の温度は、特に制限されるものではないが、室温以上、150℃以下でおこなうことが好ましい。温度が150℃を越えると、電極触媒層の乾燥ムラの発生や、高分子電解質に与える熱処理の影響も大きくなるため、適切でない。触媒インク中の溶媒の沸点以上では蒸発速度が著しく大きくなることから、溶媒の沸点未満であることが好ましい。
転写工程としては、基材上に形成された第1の電極触媒層2及び第2の電極触媒層3と高分子電解質膜1を加熱、加圧して圧着させる方法を用いることができ、例えばホットプレス法などを用いることができる。ホットプレス法では、高分子電解質膜1の両側に、基材上に形成された第1の電極触媒層2及び第2の電極触媒層3を、第1の電極触媒層2及び第2の電極触媒層3が高分子電解質膜1に接するように配置する。圧力を均等に分散させるなどの目的で、このさらに外側にホットプレス部材を配置してもよい。
ホットプレスの温度は、高分子電解質膜1及び第1の電極触媒層2及び第2の電極触媒層3の高分子電解質のガラス転移点付近に設定するのが一般的であるが、100℃以上が望ましい。
転写工程後は、基材として転写フィルムを用いた場合には、転写フィルムを剥離し高分子電解質膜1の両面に第1の電極触媒層2及び第2の電極触媒層3を備える膜電極接合体12とすることができる。また、基材としてガス拡散層を用いた場合には、基材を剥離する必要はない。
次に、本発明の実施の形態に係る膜電極接合体を用いた固体高分子形燃料電池について説明する。図3は、固体高分子形燃料電池を示す概略分解模式図である。
図3に示すように、本発明の実施の形態に係る固体高分子形燃料電池は、膜電極接合体12の第1の電極触媒層2及び第2の電極触媒層3と対向して空気極側ガス拡散層4及び燃料極側ガス拡散層5が配置される。これにより、空気極6及び燃料極7が構成される。そしてガス流通用のガス流路8を備え、相対する主面に冷却水流通用の冷却水流路9を備えた導電性でかつ不透過性の材料よりなる1組のセパレータ10が配置される。燃料極7側のセパレータ10のガス流路8からは燃料ガスとして、例えば水素ガスが供給される。一方、空気極6側のセパレータ10のガス流路8からは、酸化剤ガスとして、例えば酸素を含むガスが供給される。そして、燃料ガスの水素と酸素ガスとを触媒の存在下で電極反応させることにより、燃料極7と空気極6の間に起電力を生じることができる。
図3に示す固体高分子形燃料電池は一組のセパレータ11に高分子電解質膜1、第1の電極触媒層2、第2の電極触媒層3、空気極側ガス拡散層5、燃料極側ガス拡散層6が狭持された、いわゆる単セル構造の固体高分子形燃料電池であるが、本発明の実施の形態にあっては、セパレータ11を介して複数のセルを積層して燃料電池とすることもできる。
(触媒インクの調製)
白金担持量が30質量%である白金担持カーボン触媒(担体:Ketjen)と、20質量%高分子電解質溶液のナフィオン(Dupont社製、登録商標)を容器にとり、水、エタノールの混合溶媒を固形分が5質量%となる割合で加え、遊星型ボールミルで分散処理をおこなった。
(膜電極接合体12の作製)
触媒インクを、PTFEシートを基材としてドクターブレードを用いて塗布し、80℃に設定したオーブン内で5分間乾燥させて。これを正方形に一組打ち抜き、高分子電解質膜にナフィオン212(登録商標、Dupont社製)を用いて、高分子電解質膜の両面にそれぞれ対面するように配置し、130℃で10分間ホットプレスした。ホットプレスの後、基材であるPTFEを剥離することで、膜電極接合体12を作製した。
(触媒インクの調製)
実施例1と同一の白金担持カーボン触媒と高分子電解質に、水、エタノールの混合溶媒を固形分が20質量%となる割合で加え、さらに分散剤として固体酸(固形分の1質量%)を加えて、遊星型ボールミルで分散処理をおこなった。
(膜電極接合体の作製)
実施例1と同様の方法で膜電極接合体を作製した。
[比較例1]
(触媒インクの調製)
白金担持量が30質量%である白金担持カーボン触媒(担体:Ketjen)と、20質量%高分子電解質溶液のナフィオン(Dupont社製、登録商標)を容器にとり、水、エタノールの混合溶媒を固形分が20質量%となる割合で加え、遊星型ボールミルで分散処理をおこなった。
(膜電極接合体の作製)
触媒インクを、PTFEシートを基材としてドクターブレードを用いて塗布し、80℃に設定したオーブン内で5分間乾燥させて、これを正方形に一組打ち抜き、高分子電解質膜にナフィオン212(登録商標、Dupont社製)を用いて、高分子電解質膜の両面にそれぞれ対面するように配置し、130℃で10分間ホットプレスした。ホットプレスの後、基材であるPTFEを剥離することで、膜電極接合体を作製した。
(評価)
(触媒インクの粘度の時間変化測定)
触媒インクを攪拌脱泡機で処理し、脱泡処理を行うとともにせん断を加えた。脱泡処理の後、振動式粘度計(ビスコメイト、山一電機株式会社製)を用い、脱泡処理終了から5分後の触媒インクの粘度の変化率[%]を求めた。
(発電特性測定)
実施例1、実施例2及び比較例1の各膜電極接合体にガス拡散層としてのカーボンクロスを挟持するように貼り合わせ、発電評価セル内に設置した。これを、燃料電池測定装置を用いてセル温度80℃で電流電圧測定を行った。加湿条件は、アノード(燃料極8)、カソード(空気極6)ともに25%RHとした。燃料ガスとして水素、酸化剤ガスとして空気を用いた。背圧は100kPaとした。3枚の膜電極接合体の発電特性評価を行い、図4に示すように、電流密度値0.2A/cm、1.0A/cm、1.2A/cmの3点での起電力の標準偏差を求めた。
(結果)
表1には、触媒インクの粘度の変化率を示す。表1に示すように、5分後の粘度の変化率は、実施例1及び実施例2の触媒インクでは20%以下であったが、比較例1の触媒インクでは71%であった。
図4は、本発明の実施例に係る膜電極接合体の電圧の標準偏差を示すグラフである。図4に示すように、縦軸に標準偏差mVを示し、横軸に電流密度A/cmを示している。膜電極接合体12の起電力の標準偏差mVは、実施例1及び実施例2ではいずれの電流密度A/cm値においても10mV以下であり、比較例1の膜電極接合体に比べ起電力の標準偏差mVが減少していることがわかる。
本発明は、粘度の経時変化が小さい触媒インクを用いて、塗布・乾燥の工程の間に粒子の凝集が起こりにくい膜電極接合体を製造でき、膜電極接合体を用いて、発電性能が均一な固体高分子形燃料電池を得ることができた。
本発明は、高分子電解質膜を用いた固体高分子形燃料電池、特に定置型コジェネレーションシステムや自動車などに好適に用いることができる。
1…高分子電解質膜、2…第1の電極触媒層、3…第2の電極触媒層、4…空気極側ガス拡散層、5…燃料極側ガス拡散層、6…空気極、8…燃料極、8…ガス流路、9…冷却水流路、10…セパレータ、12…膜電極接合体、A…せん断を除き静置を始めた直後の粘度、B…静置を始めてから5分後の粘度

Claims (4)

  1. 一対の電極触媒層で高分子電解質膜を挟持した構造を備える膜電極接合体の製造方法であって、
    ダイコータを使用して、白金担持量が30質量%である白金担持カーボン触媒20質量%高分子電解質溶液のナフィオン水及びエタノールの混合溶媒を固形分が5質量%となる割合で加えて分散処理を行った触媒インクを基材に塗布し前記基材上に塗膜を形成し、
    前記基材上に塗布された前記触媒インクからなる前記塗膜の溶媒を除去し前記一対の電極触媒層を形成し、
    前記一対の電極触媒層を前記高分子電解質膜に転写する膜電極接合体の製造方法において、
    前記触媒インクは、800s−1以上のせん断速度を与えた後、前記せん断速度を除いて静置するとき、前記せん断速度を除いた直後の粘度(A)に対する5分後の粘度(B)の変化率{(B−A)/A}×100[%]が、≦{(B−A)/A}×100≦20の範囲であることを特徴とする膜電極接合体の製造方法。
  2. 前記塗布する際は、触媒インクに800s−1以上のせん断速度が加わることを特徴とする、請求項1に記載の膜電極接合体の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の膜電極接合体の製造方法により製造されることを特徴とする膜電極接合体。
  4. 請求項3に記載の膜電極接合体が一対のガス拡散層で挟持され、さらに、前記一対のガス拡散層は一対のセパレータで挟持されていることを特徴とする固体高分子形燃料電池。
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