JP5422855B2 - 転写ロールとその製造方法およびそれを用いて製造したフィルムまたはシート - Google Patents

転写ロールとその製造方法およびそれを用いて製造したフィルムまたはシート Download PDF

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Description

本発明は、離型性に優れた離型剤が不要なフィルムまたはシート表面成形用の表面が極低表面エネルギーな転写ロールに関するものである。また、その製造方法、およびそれを用いて製造した表面に微細な凸凹を有するフィルムまたはシートに関するものである。
一般に、表面に10ミクロン程度の凸凹があり、さらにその凸凹表面が脂肪酸の被膜で被われた表面は、蓮の葉で見られるように表面エネルギーが非常に小さく、水滴撥水角度が140度程度の超撥水であることが知られている。
また、実際に表面に凸凹を形成し、この凸凹を正確に転写しようとする転写ロールの特許文献1がある。
特開2007−14981号
従来、金属で作成されたフィルムまたはシート成型用転写ロールの場合、そのままでは、フィルムまたはシート成型品が転写ロールに密着してしまい、型の剥離が困難になるのを防ぐため、成型時、常時表面エネルギーが小さなシリコーンオイルやフッ素樹脂オリゴマー等を、塗布している。
しかしながら、このような離型剤は、人体に有害であるばかりではなく、環境に対しても負荷が大きいという課題があった。
本発明は、前述のような離型剤を用いなくとも、型の剥離が容易な表面が極低表面エネルギーの転写ロールを提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段として提供される第1の発明は、表面が微細な凸凹に加工されており、前記凸凹の表面が撥水撥油防汚性離型膜で被われていることを特徴とする転写ロールである。
第2の発明は、表面が大きな凸凹と小さな凸凹に複合加工されており、それぞれの凸凹の表面が撥水撥油防汚性離型膜で被われていることを特徴とする転写ロールである。
第3の発明は、第2の発明において、少なくとも大きな凸凹が500〜0.4ミクロンの大きさであり、小さな凸凹が大きな凸凹の1/10未満から10ナノメート以上、あるいは大きな凸凹が400〜40ナノメートルの大きさであり、小さな凸凹が大きな凸凹の1/10未満から1ナノメート以上の大きさであることを特徴とする転写ロールである。
第4の発明は、第1〜3の発明において、凸凹の凸部面積が凹部面積より小さく、且つ凸部間隔が凹部深さより小さなことを特徴とする転写ロールである。
第5の発明は、第1〜4の発明において、撥水撥油防汚性離型膜が凸凹表面に共有結合していることを特徴とする転写ロールである。
第6の発明は、第1〜5の発明において、撥水撥油防汚性離型膜が−CF基を含むことを特徴とする転写ロールである。
第7の発明は、第1〜6の発明において、撥水撥油防汚性離型膜が単分子膜であることを特徴とする転写ロールである。
第8の発明は、第1〜7の発明において、表面の臨界表面エネルギーが2mN/m以下であることを特徴とする転写ロールである。
第9の発明は、少なくとも表面をブラスト加工、あるいはディンプル加工、化学エッチング加工、電解エッチングする工程と、撥水撥油防汚性離型膜を形成する工程を含むことを特徴とする転写ロールの製造方法である。
第10の発明は、少なくとも表面をブラスト加工あるいはディンプル加工、する工程と、化学エッチングあるいは電解エッチングする工程と、撥水撥油防汚性離型膜を形成する工程を含むことを特徴とする転写ロールの製造方法である。
第11の発明は、第9および10の発明において、撥水撥油防汚性離型膜を形成する工程において、少なくともフッ化炭素基とアルコキシシリルキを含むアルコキシシラン系化合物とシラノール縮合触媒と非水系の有機溶媒を混合して作成した反応液、あるいは少なくともフッ化炭素基とトリクロロシリル基を含むクロロシラン系化合物と非水系の有機溶媒を混合して作成した反応液か、少なくともフッ化炭素基とイソシアネート基を含むイソシアネート系化合物と非水系の有機溶媒を混合して作成した反応液を用いることを特徴とする転写ロールの製造方法である。
第12の発明は、第11の発明において、少なくともフッ化炭素基とアルコキシシリルキを含むアルコキシシラン系化合物とシラノール縮合触媒と非水系の有機溶媒を混合して作成した反応液にさらにアルコキシシリル基を主成分とする物質を添加するか、あるいは少なくともフッ化炭素基とトリクロロシリル基を含むクロロシラン系化合物と非水系の有機溶媒を混合して作成した反応液にさらにクロロシリル基を主成分とする物質を添加するか、少なくともフッ化炭素基とイソシアネート基を含むイソシアネート系化合物と非水系の有機溶媒を混合して作成した反応液にさらにイソシアネートシリル基を主成分とする物質を添加することを特徴とする転写ロールの製造方法である。
第13の発明は、第9〜12の発明において、撥水撥油防汚性離型膜を形成する工程において、余分な反応液を洗浄除去する工程を含むことを特徴とする転写ロールの製造方法である。
第14の発明は、第9〜13の発明において、シラノール縮合触媒に助触媒として、ケチミン化合物、又は有機酸、金属酸化合物、アルジミン化合物、エナミン化合物、オキサゾリジン化合物、アミノアルキルアルコキシシラン化合物から選ばれる少なくとも1つを混合して用いることを特徴とする転写ロールの製造方法である。
第15の発明は、第1乃至8の発明の転写ロールを用いて製造した表面に微細な凸凹を有するフィルムまたはシートである。
さらに詳しくは、本発明は、少なくとも表面をブラスト加工、あるいはディンプル加工、化学エッチング加工、電解エッチングする工程と、撥水撥油防汚性離型膜を形成する工程を、
あるいは、少なくとも表面をブラスト加工あるいはディンプル加工、する工程と、化学エッチングあるいは電解エッチングする工程と、撥水撥油防汚性離型膜を形成する工程を用いて、
表面が微細な凸凹に加工されており、前記凸凹の表面が撥水撥油防汚性離型膜で被われている、
あるいは、表面が大きな凸凹と小さな凸凹に複合加工されており、それぞれの凸凹の表面が撥水撥油防汚性離型膜で被われている離型剤が不要な転写ロールを提供する。
ここで、大きな凸凹が500〜0.4ミクロンの大きさであり、小さな凸凹が大きな凸凹の1/10未満から10ナノメート以上、あるいは大きな凸凹が400〜40ナノメートルの大きさであり、小さな凸凹が大きな凸凹の1/10未満から1ナノメート以上の大きさであると、離型性能を向上する上で都合がよい。
また、凸凹の凸部面積が凹部面積より小さく、且つ凸部間隔が凹部深さより小さな転写ロールであると、離型性能をさらに向上する上で都合がよい。
さらに、撥水撥油防汚性離型膜が凸凹表面に共有結合していると、使用耐久性を向上できて都合がよい。
さらにまた、撥水撥油防汚性離型膜が−CF基を含んでいると、離型性能を向上できて都合がよい
また、撥水撥油防汚性離型膜が単分子膜であると、転写ロール形状を損なわないので都合がよい。
さらに、表面の臨界表面エネルギーが2mN/m以下であると、付着強度の高い樹脂に対しても適用可能であり、都合がよい。
またここで、撥水撥油防汚性離型膜を形成する工程において、少なくともフッ化炭素基とアルコキシシリルキを含むアルコキシシラン系化合物とシラノール縮合触媒と非水系の有機溶媒を混合して作成した反応液、あるいは少なくともフッ化炭素基とトリクロロシリル基を含むクロロシラン系化合物と非水系の有機溶媒を混合して作成した反応液か、少なくともフッ化炭素基とイソシアネート基を含むイソシアネート系化合物と非水系の有機溶媒を混合して作成した反応液を用いると、耐久性の高い離型膜を形成できて好都合である。
またこのとき、少なくともフッ化炭素基とアルコキシシリルキを含むアルコキシシラン系化合物とシラノール縮合触媒と非水系の有機溶媒を混合して作成した反応液にさらにアルコキシシリル基を主成分とする物質を添加するか、あるいは少なくともフッ化炭素基とトリクロロシリル基を含むクロロシラン系化合物と非水系の有機溶媒を混合して作成した反応液にさらにクロロシリル基を主成分とする物質を添加するか、少なくともフッ化炭素基とイソシアネート基を含むイソシアネート系化合物と非水系の有機溶媒を混合して作成した反応液にさらにイソシアネートシリル基を主成分とする物質を添加すると被膜の耐久性をさらに向上できて都合がよい。
また、撥水撥油防汚性離型膜を形成する工程において、余分な反応液を洗浄除去する工程を含むと、転写ロールの初期離型特性を向上できて好都合である。
さらにまた、シラノール縮合触媒に助触媒として、ケチミン化合物、又は有機酸、金属酸化合物、アルジミン化合物、エナミン化合物、オキサゾリジン化合物、アミノアルキルアルコキシシラン化合物から選ばれる少なくとも1つを混合して用いると、処理時間を短縮できて都合がよい。
本発明は、少なくとも表面をブラスト加工、あるいはディンプル加工、化学エッチング加工、電解エッチングする工程と、撥水撥油防汚性離型膜を形成する工程か、あるいは、少なくとも表面をブラスト加工あるいはディンプル加工、する工程と、化学エッチングあるいは電解エッチングする工程と、撥水撥油防汚性離型膜を形成する工程を用いて、表面が微細な凸凹に加工されており、前記凸凹の表面が撥水撥油防汚性離型膜で被われているか、あるいは表面が大きな凸凹と小さな凸凹に複合加工されており、それぞれの凸凹の表面が撥水撥油防汚性離型膜で被われている離型剤が不要な転写ロール、およびそのロールを用いて作成した表面に微細な凸凹を有するフィルムまたはシートを提供するものである。
したがって、本発明では、成形面の表面エネルギーが2mN/m程度以下の転写ロールを製作でき、離型特性が格段に優れた転写ロールを提供できる作用がある。
以下、本願発明の詳細を実施例を用いて説明するが、本願発明は、これら実施例によって何ら制限されるものではない。
なお、本発明の転写ロール基材には、一般的な金属、例えばアルミニウム、鉄、銅、ニッケル、クロム、鉛、金等やステンレス、ジュラルミン、銅合金、銀合金等の合金があるが、表面を凸凹に加工できる基材を用いたものなら全て応用可能である。また、表面の粗面化には、ブラスト加工、あるいはディンプル加工、化学エッチング加工、電解エッチング等が適用できるが、以下、具体的にアルミニウム製の転写ロールを取り上げて説明する。
あらかじめ、一端にフッ化炭素基(−CF)を含み他端にアルコキシシリル基を含む薬剤、例えば、CF(CF27(CH22Si(OCH)3で示す薬剤を99重量%、シラノール縮合触媒として、例えば、ジブチル錫ジアセチルアセトナートを1重量%となるようそれぞれ秤量し、シリコーン溶媒、例えば、ヘキサメチルジシロキサン溶媒に1重量%程度の濃度(好ましい化学吸着剤の濃度は、0.5〜3%程度)に溶かして反応液を作成した。
一方、ポリウレタンの成形加工用に加工されたアルミニウム製(ニッケル、クロム、ステンレス、銅等でも良い)の転写ロール1(図1(a))を準備して、良く洗浄した後、30#の金剛砂を用いブラスト加工を行い、200〜100ミクロン粗さの大きな凸凹2を形成した。(図1(b))
さらに、リン酸エッチング液で表面をエッチングして2〜0.5ミクロン粗さの小さな凸凹3を形成した。(図2)
なお、この表面粗さ条件では、表面での可視光反射がかなり大きくなったが、大きな凸凹が不規則であり、且つ400〜40ナノメートルの大きさとし、小さな凸凹が大きな凸凹の1/10未満から1ナノメート以上の大きさに加工すると、離型性に優れ且つ可視光の表面反射を極めて小さくできた。したがって、透明なシートやフィルムを製造する場合には、大きな凸凹が400〜40ナノメートルの大きさとし、小さな凸凹が大きな凸凹の1/10未満から1ナノメート以上の大きさに加工しておくほうがより好ましい。
その後、前記加工を施した、表面が大きな凸凹と小さな凸凹に複合粗面加工されたアルミニウム製の転写ロール1’を前記反応液に浸漬し、空気中(相対湿度45%程度)で撹拌しながら1時間程度反応させた。このとき、前記アルミニウム製の転写ロール1’の表面には水酸基4が多数含まれているの(図3(a))で、前記化学吸着剤の−Si(OCH)基と前記水酸基2がシラノール縮合触媒の存在下で脱アルコール(この場合は、脱CHOH)反応し、アルミニウム製の転写ロール1’の表面全面に亘り下記式(化1)で示されるフッ化炭素基を含む化学吸着単分子膜が表面と化学結合した状態で約1ナノメートル程度の膜厚で形成される。(図3(b))
そこで、クロロホルム等の塩素系溶媒で余分な未反応の吸着液を洗浄除去すると、表面が大きな凸凹と小さな凸凹に複合加工されており、それぞれの表面が撥水撥油防汚性単分子膜5で被われている離型性に優れたポリウレタン成型用アルミニウム製の転写ロール6を製造できた(図4)。
なお、ここで、性能はやや劣り、単分子膜は得られなかったが、余分な未反応の吸着液を洗浄除去する工程を省き、そのまま液中から取り出したままで蒸発させても、実用レベルでは問題がない撥水撥油性に優れたアルミニウム製の転写ロールを製造できた。
ここで、離型膜が、撥水撥油防汚性単分子膜であると、膜厚がナノメートルレベルであるため、ロール表面にあらかじめ加工した凸凹が2ナノメート以上であれば、この形状を損なうことはなかった。
また、ここで、粗面化条件を変えてみて、同様の実験を繰り返すことにより、大きな凸凹が500〜0.4ミクロンの大きさであり、小さな凸凹が大きな凸凹の1/10未満から10ナノメート以上の大きさであると、見かけ上の臨界表面エネルギーを2mN/m以下にできることが判明した。
さらに、大きな凸凹が400〜40ナノメートルの大きさであり、小さな凸凹が大きな凸凹の1/10未満から1ナノメート以上のものでも、見かけ上の臨界表面エネルギーを2mN/m以下にできることが判明した。
また、このときの表面粗さを調べてみると、大きな凸凹の凸部面積が凹部面積より小さく、且つ小さな凸凹の凸部間隔が凹部深さより小さなほうが、表面エネルギーを小さくできる効果が高いことが判明した。
さらにまた、化学エッチングの代わりに電解エッチングを行うと、凹部を深くできて、さらに性能を向上でき、1mN/m以下を容易に実現できた。
特に、表面粗さが表1の場合、見かけ上の臨界表面エネルギーは、1以下となり、表面エネルギーが19.7mN/mのシリコーンオイルでも、液滴接触角を117.6度に制御できた。この条件での、基板表面のSEM観察写真を図5に示す。また、シリコーンオイル(表面エネルギーは19.7mN/m)液滴の撥油状態の断面写真を図6に示す。
なお、上記実施例1では、離型性の単分子膜形成用の薬剤として、フッ化炭素系化学吸着剤であるCF3(CF(CHSi(OCHを用いたが、上記のもの以外にも、下記(1)〜(14)に示した物質が利用できた。
(1) CF3CH2O(CH2)15Si(OCH)3
(2) CF3(CH2)Si(CH3)2(CH2)15Si(OCH)3
(3) CF3(CF2)(CH2)2Si(CH3)2(CH2)9Si(OCH)3
(4) CF3(CF2)(CH2)2Si(CH3)2(CH2)9Si(OCH)3
(5) CF3COO(CH2)15Si(OCH)3
(6) CF3(CF2)5(CH2)2Si(OCH)3
(7) CF3CH2O(CH2)15Si(OC)3
(8) CF3(CH2)Si(CH3)2(CH2)15Si(OC)3
(9) CF3(CF2)(CH2)2Si(CH3)2(CH2)9Si(OC)3
(10) CF3(CF2)(CH2)2Si(CH3)2(CH2)9Si(OC)3
(11) CF3COO(CH2)15Si(OC)3
(12) CF3(CF2)5(CH2)2Si(OC)3
(13) CF3(CF2)(CH2)2SiCH(OCH)
(14) CF3(CF2)5(CH2)2SiCH(OCH)
ここで、フッ化炭素基とアルコキシシリルキを含むアルコキシシラン系化合物とシラノール縮合触媒と非水系の有機溶媒を混合して作成した反応液の代わりに、少なくともフッ化炭素基とトリクロロシリル基を含むクロロシラン系化合物と非水系の有機溶媒を混合して作成した反応液、
あるいは、少なくともフッ化炭素基とイソシアネート基を含むイソシアネート系化合物と非水系の有機溶媒を混合して作成した反応液を用いても同様に、耐摩耗性に優れた離型膜で被覆した転写ロールを製造できた。
なお、ここで、転写ロール基材が銅の場合には、アルコキシシリル基の代わりにトリアジンチオール基を用いた薬剤やチオール基を用いた薬剤が、金の場合にも、トリアジンチオール基を用いた薬剤やチオール基を用いた薬剤、例えばCF(CF27(CH22SHを使用できた。この場合は、SH基が金と結合して同様の撥水撥油膜を製造できた。
また、実施例1に置いて、シラノール縮合触媒には、カルボン酸金属塩、カルボン酸エステル金属塩、カルボン酸金属塩ポリマー、カルボン酸金属塩キレート、チタン酸エステル及びチタン酸エステルキレート類が利用可能である。さらに具体的には、酢酸第1錫、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジオクテート、ジブチル錫ジアセテート、ジオクチル錫ジラウレート、ジオクチル錫ジオクテート、ジオクチル錫ジアセテート、ジオクタン酸第1錫、ナフテン酸鉛、ナフテン酸コバルト、2−エチルヘキセン酸鉄、ジオクチル錫ビスオクチリチオグリコール酸エステル塩、ジオクチル錫マレイン酸エステル塩、ジブチル錫マレイン酸塩ポリマー、ジメチル錫メルカプトプロピオン酸塩ポリマー、ジブチル錫ビスアセチルアセテート、ジオクチル錫ビスアセチルラウレート、テトラブチルチタネート、テトラノニルチタネート及びビス(アセチルアセトニル)ジープロピルチタネートを用いることが可能であった。
なお、実施例1に於いて、シラノール縮合触媒を用いない場合には、下記(21)〜(32)に示した物質が利用できた。
(21) CF3CH2O(CH2)15SiCl3
(22) CF3(CH2)Si(CH3)2(CH2)15SiCl3
(23) CF3(CF2)(CH2)2Si(CH3)2(CH2)9SiCl3
(24) CF3(CF2)(CH2)2Si(CH3)2(CH2)9SiCl3
(25) CF3COO(CH2)15SiCl3
(26) CF3(CF2)5(CH2)2Si(NCO)3
(27) CF3CH2O(CH2)15Si(NCO)3
(28) CF3(CH2)Si(CH3)2(CH2)15Si(NCO)3
(29) CF3(CF2)(CH2)2Si(CH3)2(CH2)9Si(NCO)3
(30) CF3(CF2)(CH2)2Si(CH3)2(CH2)9Si(NCO)3
(31) CF3COO(CH2)15Si(NCO)3
(32) CF3(CF2)5(CH2)2Si(NCO)3
また、膜形成用反応液の溶媒としては、化学吸着剤がアルコキシシラン系、クロロシラン系何れの場合も、水を含まない有機塩素系溶媒、炭化水素系溶媒、あるいはフッ化炭素系溶媒やシリコーン系溶媒、あるいはそれら混合転写ロールを用いることが可能であった。なお、洗浄を行わず、溶媒を蒸発させて粒子濃度を上げようとする場合には、溶媒の沸点は50〜250℃程度がよかった。
具体的に使用可能な溶媒は、クロロシラン系の場合は、非水系の石油ナフサ、ソルベントナフサ、石油エーテル、石油ベンジン、イソパラフィン、ノルマルパラフィン、デカリン、工業ガソリン、ノナン、デカン、灯油、ジメチルシリコーン、フェニルシリコーン、アルキル変性シリコーン、ポリエーテルシリコーン、ジメチルホルムアミド等を挙げることができる。
さらに、吸着剤がアルコキシシラン系の場合で且つ溶媒を蒸発させて有機被膜を形成する場合には、前記溶媒に加え、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール系溶媒、あるいはそれら混合転写ロールが使用できた。
また、フッ化炭素系溶媒には、フロン系溶媒や、フロリナート(3M社製品)、アフルード(旭ガラス社製品)等がある。なお、これらは1種単独で用いても良いし、良く混ざるものなら2種以上を組み合わせてもよい。さらに、クロロホルム等有機塩素系の溶媒を添加しても良い。
一方、上述のシラノール縮合触媒の代わりに、ケチミン化合物又は有機酸、TiO等の金属酸化物、アルジミン化合物、エナミン化合物、オキサゾリジン化合物、アミノアルキルアルコキシシラン化合物を用いた場合、同じ濃度でも処理時間を半分〜2/3程度まで短縮できた。
さらに、シラノール縮合触媒とケチミン化合物、又は有機酸、TiO等の金属酸化物、アルジミン化合物、エナミン化合物、オキサゾリジン化合物、アミノアルキルアルコキシシラン化合物を混合(1:9〜9:1範囲で使用可能だが、通常1:1前後が好ましい。)して用いると、処理時間をさらに数倍早くでき、製膜時間を数分の一まで短縮できた。
例えば、シラノール触媒であるジブチル錫オキサイドをケチミン化合物であるジャパンエポキシレジン社のH3に置き換え、その他の条件は同一にしてみたが、反応時間を1時間程度にまで短縮できた他は、ほぼ同様の結果が得られた。
さらに、シラノール触媒を、ケチミン化合物であるジャパンエポキシレジン社のH3と、シラノール触媒であるジブチル錫ビスアセチルアセトネートの混合物(混合比は1:1)に置き換え、その他の条件は同一にしてみたが、反応時間を20分程度に短縮できた他は、ほぼ同様の結果が得られた。
したがって、以上の結果から、ケチミン化合物や有機酸、アルジミン化合物、エナミン化合物、オキサゾリジン化合物、アミノアルキルアルコキシシラン化合物がシラノール縮合触媒より活性が高いことが明らかとなった。
さらにまた、ケチミン化合物や有機酸、アルジミン化合物、エナミン化合物、オキサゾリジン化合物、アミノアルキルアルコキシシラン化合物の内の1つとシラノール縮合触媒を混合して用いると、さらに活性が高くなることが確認された。
なお、ここで、利用できるケチミン化合物は特に限定されるものではないが、例えば、2,5,8−トリアザ−1,8−ノナジエン、3,11−ジメチル−4,7,10−トリアザ−3,10−トリデカジエン、2,10−ジメチル−3,6,9−トリアザ−2,9−ウンデカジエン、2,4,12,14−テトラメチル−5,8,11−トリアザ−4,11−ペンタデカジエン、2,4,15,17−テトラメチル−5,8,11,14−テトラアザ−4,14−オクタデカジエン、2,4,20,22−テトラメチル−5,12,19−トリアザ−4,19−トリエイコサジエン等がある。
また、利用できる有機酸としても特に限定されるものではないが、例えば、ギ酸、あるいは酢酸、プロピオン酸、ラク酸、マロン酸等があり、ほぼ同様の効果があった。
実施例1において、フッ化炭素基とアルコキシシリルキを含むアルコキシシラン系化合物とシラノール縮合触媒と非水系の有機溶媒を混合して作成した反応液に、さらに、アルコキシシラン系化合物を混合添加(フッ化炭素基とアルコキシシリルキを含むアルコキシシラン系化合物とアルコキシシラン系化合物の混合比は、1:1)した反応液を用いると、離型性は多少悪くなるが、耐久性が格段に優れた離型膜を形成できた。
実際に、エポキシ系の熱硬化性樹脂、あるいはフェノール系の熱可塑性プラスチックあるいはアクリル系の光硬化樹脂を用いてフィルムやシートを成形してみたが、離型剤を用いなくとも、成形樹脂の離型性は極めて良好であった。
また、フッ化炭素基とアルコキシシリルキを含むアルコキシシラン系化合物とシラノール縮合触媒と非水系の有機溶媒を混合して作成した反応液にさらにアルコキシシリル基を主成分とする物質を添加した反応液の代わりに、少なくともフッ化炭素基とトリクロロシリル基を含むクロロシラン系化合物と非水系の有機溶媒を混合して作成した反応液にさらにクロロシリル基を主成分とする物質を添加するか、
あるいは、少なくともフッ化炭素基とイソシアネート基を含むイソシアネート系化合物と非水系の有機溶媒を混合して作成した反応液を用いても、同様の耐摩耗性に優れた離型膜で被覆した転写ロールを製造できた。
なお、このときのフッ化炭素基とアルコキシシリルキを含むアルコキシシラン系化合物とアルコキシシリル基を主成分とする物質、あるいはフッ化炭素基とトリクロロシリル基を含むクロロシラン系化合物とクロロシリル基を主成分とする物質、あるいはイソシアネート基を含むイソシアネート系化合物とイソシアネートシリル基を主成分とする物質の好適な組成は、1:20〜1:0であった。
より好ましくは、1:3〜1:0であった。
用途は、300℃以下で成型できるもの、すなわち熱硬化性あるいは熱可塑性プラスチック製あるいは光硬化樹脂製のフィルムやシートの成型なら全て利用できる。具体的には、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエステル、アラミド、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルフィド、フェノール樹脂、フラン樹脂、ユリア樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ケイ素樹脂、ABS樹脂、メタクリル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、ポリアセタール、ポリフェンレンオキサイド等の成形に有効である。
特に、転写ロールに付着しやすいポリウレタン樹脂や、シリコーン樹脂、ホルマリン樹脂の離型には極めて有効である。
(a)は、本発明の実施例1におけるアルミニウム製転写ロールの概念図、(b)は、(a)の○A部であり、200〜100ミクロン粗さの大きな凸凹2を形成した状態を示す基材表面近傍の断面概念図。 本発明の実施例1において、アルミニウム製転写ロール表面に200〜100ミクロン粗さの大きな凸凹2を形成した後、さらにリン酸エッチング液で表面をエッチングして2〜0.5ミクロン粗さの小さな凸凹3を複合して形成した状態を示す基材表面近傍の断面概念図。 図2の○B部をさらに分子レベルまで拡大した断面概念図であり、(a)は、単分子膜形成前、(b)は、単分子膜形成後の基材表面近傍の断面概念図。 粗面化処理後、表面に撥水撥油防汚性単分子膜を形成した後の断面概念図。 実際に試作した表面が大きな凸凹と小さな凸凹に複合加工されており、且つ表面が撥水撥油防汚性離型膜で被われている転写ロールのSEM写真。 図5で示された転写ロール表面にシリコーンオイルを滴下した場合の液滴断面写真。
符号の説明
1 アルミニウム製転写ロール断面
1’ 表面が大きな凸凹と小さな凸凹に複合加工されアルミニウム製転写ロール
2 大きな凸凹
3 小さな凸凹
4 水酸基
撥水撥油防汚性単分子膜
6 表面が大きな凸凹と小さな凸凹に複合加工され、さらに離型膜として撥水撥油防汚性単分子膜が形成されたアルミニウム製転写ロール

Claims (3)

  1. 表面が大きな凸凹と小さな凸凹に複合加工されている転写ロールであり、前記大きな凸凹の大きな凸部表面を含む全表面が前記小さな凸凹に加工されており、前記小さな凸凹の表面全面が撥水撥油防汚性離型膜で被われている転写ロールにおいて、少なくとも大きな凸凹が500〜0.4ミクロンであり、小さな凸凹が大きな凸凹の1/10未満から10ナノメート以上、または大きな凸凹が400〜40ナノメートルであり、小さな凸凹が大きな凸凹の1/10未満から1ナノメート以上であることを特徴とする転写ロール。
  2. 大きな凸凹の大きな凸部面積が大きな凹部面積より小さく、且つ大きな凸部間隔が大きな凹部深さより小さなことを特徴とする請求項項に記載の転写ロール。
  3. 求項1または2に記載の転写ロールを用いて製造した、表面が大きな凸凹と小さな凸凹に複合加工されているフィルムまたはシートであって、前記大きな凸凹が400〜40ナノメートルであり、前記小さな凸凹が大きな凸凹の1/10未満から1ナノメート以上であり、さらに前記大きな凸凹の大きな凸部表面を含む全表面が小さな凸凹に加工されていて、加工前に比べて可視光に対する表面反射が小さいことを特徴とするフィルムまたはシート。
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