JP5421184B2 - ピラートリムの取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、衝突時の安全対策としてエアバッグを装着した車体のピラー部分のピラートリムの取付構造に関する。
近年、車体の衝突時に乗員を十分に保護するために、フロントガラス側方のピラートリム内方にはエアバッグが配置されている。例えば、特許文献1に開示されているように、ピラートリム裏面には取付座が突設され、該取付座にクリップが取り付けられるとともに車体のピラー部に形成された挿入孔に上記クリップを挿入して、ピラートリムがピラー部に取り付けられるようになっている。上記クリップは、挿入孔に挿入されるクリップ本体と、該クリップ本体の基端側に一体に形成された円盤部と、該円盤部に首部を介して一体に形成された基部とを備えている。上記クリップ本体の先端側及び基端側には、クリップ内方に撓み変形可能な抜止部及び係合部がそれぞれ形成されている。また、ピラートリムの取付座には、一端が開放するとともにピラートリム裏面に沿う方向に延びるスリットを有する着座部が設けられていて、クリップの首部を開放部分から上記スリットに挿入して着座部をクリップの円盤部と基部とで挟持し、この状態で抜止部及び係合部を撓み変形させながらクリップ本体を挿入孔に挿入し、該挿入孔周縁の車外側に係合部を係合させてクリップをピラー部に取り付けるようにしている。そして、衝突時には、エアバックの膨張圧がピラートリム裏面に作用することでピラートリムが車内側に移動し、係合部が撓み変形して挿入孔から車内側に離脱した後、上記抜止部が車外側から上記挿入孔周縁に当接して、ピラートリムがピラー部に離間保持されるようになっている。
特開2007−170458号公報(段落0039〜0043欄、図1)
ところで、特許文献1のクリップは、着座部のスリットに首部を挿入し、円盤部と基部とで着座部を挟持しているだけなので、例えば、ピラートリムを搬送しているときに、首部が振動等によりスリットの開放側に移動して、クリップが不意にピラートリムから脱落してしまうおそれがある。これを回避するために、クリップをピラー部の挿入孔に予め係合させておいて、その状態でピラートリムの取付座をクリップに取り付けることが考えられる。
しかし、ピラートリムは車内側から取り付けられる際、作業者は裏面が見えない為、特許文献1のピラートリムの取付構造では、手探りで上記クリップの首部にピラートリムのスリットをピラートリム裏面に沿う方向から挿入して、着座部をクリップの円盤部と基部とで挟持させなければならず、ピラー部にクリップを係合した状態でピラートリムの取付座をクリップに取り付ける作業は非常に困難なものとなってしまう。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ピラー部に配置されたエアバッグを車内側から覆うようにクリップを介して取り付けられ、エアバッグ膨張時に車内側に移動するとともにピラー部に離間保持されるように構成されたピラートリムの取付構造において、クリップの脱落防止と取付作業の簡易化とを図ることにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、クリップを予め車体のピラー部に取り付けるようにし、さらに、ピラートリムとクリップとの取付部分に工夫を凝らしたことを特徴とする。
具体的には、ピラートリム本体の裏面に該ピラートリム本体裏面との間に空間部を有するように門型状取付座が一体に突設され、該取付座の頂部を構成する着座部には樹脂製クリップ装着用取付孔が形成され、上記クリップが挿入される挿入孔を有する車体のピラー部に配置されたエアバッグを車内側から覆うように上記クリップを上記挿入孔に挿入して上記ピラー部に取り付けられ、車体側部衝突時に上記エアバッグの膨張圧で車内側に移動することでエアバッグを車内に膨出するように構成されたピラートリムの取付構造において、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明では、上記クリップは、上記取付孔に挿入係止される中空状のクリップ本体と、該クリップ本体の先端側に首部を介して一体に形成され、且つ、上記挿入孔への挿入方向と交差するように上記首部を挟んで両側に略直線状に延びる抜止部とを備え、上記クリップ本体の挿入方向中途部には、クリップをピラー部の上記挿入孔に車内側から挿入する際に、撓み変形して該挿入孔を通過して、クリップをピラー部に取り付けた状態で、車外側から挿入孔周縁に係脱可能に係合する可撓性の第1係合部と、上記クリップを車内側から上記挿入孔に挿入する際、車内側から挿入孔周縁に当接して当該クリップの車外側への移動を規制し、且つ、上記ピラー部に取り付けられた当該クリップが上記着座部の取付孔に挿入されるようにピラートリムを車内側から車外側へ押圧する際、取付孔周縁が車内側から当接して該ピラートリムの車外側への移動を規制する規制部と、上記ピラー部に取り付けられた上記クリップが上記着座部の取付孔に挿入されるようにピラートリムを車内側から車外側へ押圧してピラートリムをクリップに取り付ける際に、撓み変形して上記取付孔を通過し、クリップにピラートリムを取り付けた状態で、車内側から上記取付孔周縁に係合してピラートリムのクリップからの離脱を阻止する可撓性の第2係合部とが挿入方向先端側から基端側に順に形成され、上記挿入孔は、上記抜止部をクリップ挿入時に挿通可能とするとともに該抜止部が当該挿入孔を通過した後、クリップを所定角度回転させた状態で上記クリップが反挿入方向側に移動する際に、上記抜止部が車外側から挿入孔周縁に当接してクリップの反挿入方向への移動を阻止し、且つ、クリップ本体の上記第1係合部と規制部との間にピラー部の当該挿入孔周縁が挟持されるように挿入可能な形状に形成され、衝突時、エアバッグの膨張圧が上記ピラートリム裏面に作用することでピラートリムが車内側に移動し、上記第1係合部が撓み変形して挿入孔から車内側に離脱した後、上記抜止部が車外側から上記挿入孔周縁に当接するとともに、ピラートリムにおける上記着座部の取付孔周縁がクリップの上記第2係合部に車外側から当接し、当該ピラートリムがピラー部に離間保持されるように構成されていることを特徴とする。
第2の発明では、第1の発明において、上記クリップ本体は、少なくとも上記規制部よりもクリップ挿入方向先端側において角型筒状部を備え、該角型筒状部の上記抜止部の長手方に大略沿う一対の対向する短辺側壁が抜止部の長手方の長さよりも短く形成されるとともに、該短辺側壁と交差する一対の対向する長辺側壁が抜止部の長手方の長さよりも長く形成され、上記挿入孔は、上記角型筒状部の外形形状に対応するように形成され、上記角型筒状部における少なくとも対向する一対の短辺側壁又は長辺側壁には、上記第1係合部が形成されていることを特徴とする。
第1の発明では、クリップをピラー部の挿入孔に挿入すると、第1係合部と規制部との間でピラー部を挟持してクリップがピラー部に取り付けられるので、クリップがピラー部から脱落するのを防止できる。また、クリップをピラー部に取り付けた状態で、取付座の取付孔をクリップに合わせて、ピラートリムをピラー部に向かって押し付けるだけで、クリップが取付孔に挿入されて第2係合部と規制部との間で着座部を挟持し、ピラートリムがピラー部に取り付くようになる。したがって、特許文献1の如き先にクリップをピラー部に取り付け、手探りでクリップの首部にピラートリムのスリットをピラートリム裏面に沿う方向から挿入して、着座部をクリップの円盤部と基部とで挟持させる必要がない為、ピラートリムの取付座にクリップを取り付ける作業が困難になることはなく、ピラートリムの取付作業が極めて簡単容易である。
第2の発明では、クリップをピラー部に取り付けた状態で、ピラー部に対してクリップが回転して抜止部が挿入孔を通過可能な状態となる事態が回避され、エアバッグ膨張時に、抜止部が挿入孔から抜け出てピラートリムがピラー部から外れてしまうといったことを防止できる。
本発明の実施形態に係るピラートリムの取付構造が適用された自動車の車内図である。 本発明の実施形態に係るピラートリムの上端部近傍を裏側から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係るクリップの斜視図である。 図4(a)は実施形態に係るクリップの正面図を、図4(b)はクリップの側面図をそれぞれ示す。 実施形態に係るクリップの断面図であり、図5(a)は図3のA−A線断面図であり、図5(b)は図3のB−B線断面図である。 クリップをピラー部に取り付ける手順を示す断面図であり、図6(a)は、クリップの先端をピラー部の挿入孔に挿入する途中の状態を、図6(b)は、クリップの先端をピラー部の挿入孔に挿入した後、クリップを90度回転させた状態を、図6(c)は、クリップをピラー部に取り付ける途中の状態を、図6(d)は、クリップをピラー部に取り付けた状態をそれぞれ示す。 図7(a)は、図6(a)の車外側から見た平面図であり、図7(b)は、図6(b)の車外側から見た平面図である。 図6(d)に示すクリップにピラートリムを取り付ける手順を示すものであり、図8(a)は、クリップの基端をピラートリムの取付孔に挿入する途中の状態を、図8(b)は、クリップをピラートリムに取り付ける途中の状態を、図8(c)は、クリップをピラートリムに取り付けた状態をそれぞれ示す。 エアバッグの膨張によりピラートリムが車内へ移動する過程を示すもので、図9(a)はエアバッグの膨張圧がピラートリムに作用する直前の状態を、図9(b)はエアバッグの膨張によりピラートリムが車内側へ移動する途中の状態を、図9(c)は、(b)よりさらにエアバッグの膨張が進行しピラートリムが車内へ移動してピラー部に離間保持されている状態を、図9(d)は(c)のC−C断面図をそれぞれ示す。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係るピラートリムの取付構造が適用された自動車Cの車内1を示す。上記車内1の車体側部におけるフロントサイドウインド2前方の車体ピラー部7(以下、ピラー部7という)には、上端が車体後方に傾斜するように上下方向に延びる樹脂製のピラートリム(Aピラートリム)3が配設されている。図2に示すように、ピラー部7には、クリップ9が挿入されるピラートリム3長手方向に延びる長孔状の挿入孔71が形成されていて、上記ピラートリム3は、上記ピラー部7の挿入孔71に挿入して係合したクリップ9にピラートリム3の取付座5に形成されたクリップ9装着用取付孔51を係合することによって、上記ピラー部7に配置されたエアバッグAbを車内側から覆うようにして取り付けられている。上記ピラートリム3は、車内側に膨出するように幅方向が湾曲した板状のトリム本体3bを有し、当該トリム本体3bの長手方向上端側裏面における幅方向略中央には、取付座5が一体に突設されている。上記トリム本体3b裏面には、幅方向に延びる複数のリブ3aが長手方向に間隔をあけて略平行に突設されている。そして、上記エアバッグAbは、上記取付座5の幅方向(サイドウインド2側)に、ピラートリム3の長手方向に沿って配置されている。
上記取付座5は、図2に示すように、トリム本体3bの長手方向上端近傍において、トリム本体3b裏面から一体に突出する脚部55と、該脚部55の突出端にトリム本体3b裏面との間に空間部Sを有するように一体に形成され、上記取付座5の頂部を構成する板状着座部53とを備えた略門型状をなしていて、上記空間部Sのトリム本体3bの長手方向上側には、当該取付座5の突出方向と略直交するように開放口57が形成されている。
上記クリップ9は、図3乃至図5に示すように、上記取付孔51に挿入係止される中空状のクリップ本体91と、該クリップ本体91の先端側に首部93aを介して一体に形成され、且つ、上記挿入孔71への挿入方向と交差するように上記首部93aを挟んで両側に略直線状に延びる抜止部93とを備えている。
上記クリップ本体91は、挿入方向に延び、且つ、基端側が開放した略角筒状をなしていて、本発明の角型筒状部を構成している。上記クリップ本体91は、上記抜止部93の長手方に大略沿う一対の対向する短辺側壁91bと、該短辺側壁91bと交差する一対の対向する長辺側壁91aとを備え、平面視略長方形状に形成されている。上記短辺側壁91bは、上記抜止部93の長手方の長さよりも短く形成され、上記長辺側壁91aは、上記抜止部93の長手方の長さよりも長く形成されていている。上記クリップ本体91の先端側には、上記ピラー部7側に向かって縮小する先端側ガイド面91cが長辺側壁91a及び短辺側壁91bのそれぞれに形成され、上記クリップ本体91の基端側には、上記トリム本体3b側に向かって縮小する基端側ガイド面91dが長辺側壁91a及び短辺側壁91bのそれぞれに形成されている。
上記両短辺側壁91bの挿入方向中途部には、車外側から挿入孔71周縁に係合する第1係合部97と、車外側へのクリップ9の移動を規制する規制部95と、車内側から取付孔51周縁に係合する第2係合部99とが先端側から基端側に順に形成されている。
上記両第1係合部97は、互いに離間する方向に膨出していて、クリップ本体91の挿入方向基端側を支軸として互いに近接するように撓むことができるようにコ字状のスリット97aに囲まれて形成されている。上記第1係合部97は、離間する方向に行くにしたがって挿入方向の幅が徐々に狭くなる略三角形状をなしていて、その頂点を境に挿入方向先端側に第1ガイド面97bが、基端側に上記第1ガイド面97bより傾斜角が大きい第1係合面97cがそれぞれ傾斜形成されている。したがって、クリップ9をピラー部7の上記挿入孔71に車内側から挿入する際には、該挿入孔71周縁に上記第1ガイド面97bが摺接しながら上記両第1係合部97が挿入力によって互いに近接するように撓み変形して上記挿入孔71を通過して、上記クリップ9をピラー部7に取り付けた状態では、第1係合面97cが車外側から挿入孔71周縁に係脱可能に係合するようになっている。
上記両規制部95は、短辺側壁91bの幅方向全体に亘って外側方に突出する板状をなしていて、クリップ9を車内側から挿入孔71に挿入する際、車内側から挿入孔71周縁に当接して当該クリップ9の車外側への移動を規制し、且つ、上記ピラー部7に取り付けられた当該クリップ9が上記着座部53の取付孔51に挿入されるようにピラートリム3を車内側から車外側へ押圧する際、取付孔51周縁が車内側から当接して該ピラートリム3の車外側への移動を規制するようになっている。
上記両第2係合部99は、互いに離間する方向に膨出していて、クリップ本体91の挿入方向基端側を支軸として互いに近接するように撓むことができるようにコ字状のスリット99aに囲まれて形成されている。上記第2係合部99は、離間する方向に行くにしたがって挿入方向の幅が徐々に狭くなる略三角形状をなしていて、その頂点を境に挿入方向基端側に第2ガイド面99bが、先端側に挿入方向と略交差するように延びる第2係合面99cがそれぞれ形成されている。したがって、ピラー部7に取り付けられた上記クリップ9が上記着座部53の取付孔51に挿入されるようにピラートリム3を車内側から車外側へ押圧してピラートリム3をクリップ9に取り付ける際に、上記取付孔51周縁に上記第2ガイド面99bが摺接しながら上記両第2係合部99が挿入力によって互いに近接するように撓み変形して上記取付孔51を通過し、上記クリップ9にピラートリム3を取り付けた状態で、第2係合面99cが車内側から上記取付孔51周縁に係合してピラートリム3のクリップ9からの離脱を阻止するようになっている。
上記首部93aは、上記クリップ本体91の先端側ガイド面91cにおける挿入方向先端側に一体に繋がっていて、先端側が頂点となる略三角形状の板状をなしている。
上記抜止部93は、上記首部93aの先端に一体に形成され、該長辺側壁91aの板面と交差する方向において上記首部93aを挟んで両側に延びる略角棒状をなすとともにその端部は両長辺側壁91aの板面よりも外方に位置している。上記抜止部93と首部93aとの間には、略三角形状の板材からなる補強リブ93bが設けられていて、該補強リブ93bで上記抜止部93の上記クリップ本体91側底面と首部93a板面とを繋ぐことにより上記抜止部93が補強されている。
上記ピラー部7の挿入孔71は、上記クリップ本体91の外形に対応するように相似していて、図6(a)及び図7(a)に示すように、抜止部93の短辺側を挿入孔71の短辺側と、抜止部93の長辺側を挿入孔71の長辺側とそれぞれ一致させた状態で上記抜止部93を挿入可能な形状に形成されている。また、上記挿入孔71は、図6(b)及び図7(b)に示すように、上記抜止部93が当該挿入孔71を通過した後、クリップ9を所定角度回転させた状態で上記クリップ9が反挿入方向側に移動する際に、上記抜止部93が車外側から挿入孔71周縁に当接してクリップ9の反挿入方向への移動を阻止する形状に形成されている。さらに、挿入孔71は、クリップ本体91の上記第1係合部97と規制部95との間にピラー部7の当該挿入孔71周縁が挟持されるような形状に形成されている。
次に、ピラートリム3をピラー部7に取り付ける要領について説明する。
まず、図6(a)及び図7(a)に示すように、クリップ9をピラー部7の挿入孔71に対応させて、抜止部93の短辺側を挿入孔71の短辺側と、抜止部93の長辺側を挿入孔71の長辺側とそれぞれ一致させた状態で、クリップ9を車外側に移動させて上記抜止部93を挿入孔71に車内側から通過させる。次いで、図6(b)及び図7(b)に示すように、クリップ9を中心軸回りに約90°回転させて抜止部93の長辺側を挿入孔71の長辺側と交差させて姿勢変更させた後、クリップ9をさらに車外側に移動させる。すると、図6(c)に示すように、先端側ガイド面91cによってクリップ本体91が挿入孔71に案内され、上記第1ガイド面97bが上記挿入孔71周縁に摺接しながら、両第1係合部97が挿入力によって互いに近接するように撓んで上記挿入孔71を通過する。その後、図6(d)に示すように、第1係合部97が復元して、規制部95が車内側から挿入孔71周縁に当接するとともに第1係合面97cが挿入孔71に係合して、第1係合部97と規制部95との間でピラー部7を挟持し、クリップ9がピラー部7に取り付けられる。
次に、図8(a)の仮想線で示すように、クリップ9に取付座5の取付孔51がピラー部7の車内側から対応するようにピラートリム3をピラー部7に対応させて配置する。次いで、ピラートリム3をピラー部7に向かって押し付けると、図8(a)の実線で示すように、クリップ9が基端側ガイド面91dによって取付孔51に挿入案内され、該クリップ9が取付孔51内に挿入される。そして、図8(b)に示すように、ピラートリム3をさらに車外側に押すと、上記第2ガイド面99bが上記取付孔51周縁に摺接しながら、両第2係合部99が挿入力によって互いに近接するように撓んで上記取付孔51を通過する。しかる後、図8(c)に示すように、第2係合部99が復元して、規制部95が車外側から取付孔51周縁に当接するとともに第2係合面99cが車内側から取付孔51周縁に当接して、上記第2係合部99と規制部95との間で着座部53を挟持し、ピラートリム3がクリップ9に取り付く。
このように、図9(a)(若しくは図8(c))に示すようなピラー部7にピラートリム3を取り付けた状態において、車体側部衝突(以下衝突という)時には、エアバッグAbが膨張し、膨張圧が上記トリム本体3b裏面に作用すると、第2係合部99によりピラートリム3はクリップ9に対して車内側へ移動不能に取り付けられているため、図9(b)に示すように、クリップ9がピラートリム3の取付座5に取り付けられた状態で、係脱可能に係合された上記第1係合部97の第1係合面97cが挿入孔71に摺接しながら上記第1係合部97同士が互いに近接するように撓む。そして、第1係合部97の頂点が挿入孔71を車内側に通過することで、第1係合部97が挿入孔71から離脱して、クリップ本体91及び首部93aが挿入孔71内を車内側に移動する。しかる後、図9(d)に示すように、抜止部93が挿入孔71周縁に車外側から当接するとともに、ピラートリム3における上記着座部53の取付孔51周縁がクリップ9の上記第2係合部99に車外側から当接し、当該ピラートリム3がピラー部7に離間保持され、エアバッグAbが車内側に膨出する。したがって、ピラートリム3がエアバッグAbの膨張圧によって車内1に飛散されることが防止され、乗員の安全を確保できる。
以上より、本実施形態によれば、クリップ9をピラー部7の挿入孔71に挿入すると、第1係合部97と規制部95との間でピラー部7を挟持してクリップ9がピラー部7に取り付けられるので、クリップ9がピラー部7から脱落するのを防止できる。また、クリップ9をピラー部7に取り付けた状態で、取付座5の取付孔51をクリップ9に合わせて、ピラートリム3をピラー部7に向かって押し付けるだけで、クリップ9が取付孔51に挿入されて第2係合部99と規制部95との間で着座部53を挟持し、ピラートリム3がピラー部7に取り付くようになる。したがって、特許文献1の如き先にクリップをピラー部に取り付け、手探りでクリップの首部にピラートリムのスリットをピラートリム裏面に沿う方向から挿入して、着座部をクリップの円盤部と基部とで挟持させる必要がない為、ピラートリムの取付座にクリップを取り付ける作業が困難になることはなく、ピラートリム3の取付作業が極めて簡単容易である。
また、クリップ本体91の外形は上記挿入孔71に対応するように相似しているので、クリップ9をピラー部7に取り付けた状態で、ピラー部7に対してクリップ9が回転して抜止部93が挿入孔71を通過可能な状態となる事態が回避され、エアバッグAb膨張時に、抜止部93が挿入孔71から抜け出てピラートリム3がピラー部7から外れてしまうといったことを防止できる。
尚、本実施形態では、クリップ本体91全体が角型筒状部を構成しているが、クリップ9をピラー部7に取り付けた状態で、ピラー部7に対してクリップ9が回転しない形状であればよく、クリップ本体91の少なくとも上記規制部95よりもクリップ9挿入方向先端側に角型筒状部を備えていればよい。
また、本実施形態では、対向する一対の短辺側壁91bに第1係合部97、規制部95及び第2係合部99をまとめて形成しているが、これらのいずれか、又は全てを対向する一対の長辺側壁91aに形成してもよい。
尚、上記実施形態では、フロントガラス側方のピラートリム3に本発明を適用した例を示したが、本発明は、センターピラートリムやリアピラートリム等の他のピラートリムにも適用できる。
本発明は、例えば、衝突時の安全対策としてエアバッグを装着した車体のピラー部分のピラートリムの取付構造に適している。
1 車内
3 ピラートリム
3b トリム本体
5 取付座
7 ピラー部
9 クリップ
51 取付孔
53 着座部
71 挿入孔
91 クリップ本体(角型筒状部)
94 抜止部
95 規制部
97 第1係合部
99 第2係合部
Ab エアバッグ

Claims (2)

  1. ピラートリム本体の裏面に該ピラートリム本体裏面との間に空間部を有するように門型状取付座が一体に突設され、該取付座の頂部を構成する着座部には樹脂製クリップ装着用取付孔が形成され、上記クリップが挿入される挿入孔を有する車体のピラー部に配置されたエアバッグを車内側から覆うように上記クリップを上記挿入孔に挿入して上記ピラー部に取り付けられ、車体側部衝突時に上記エアバッグの膨張圧で車内側に移動することでエアバッグを車内に膨出するように構成されたピラートリムの取付構造であって、
    上記クリップは、上記取付孔に挿入係止される中空状のクリップ本体と、該クリップ本体の先端側に首部を介して一体に形成され、且つ、上記挿入孔への挿入方向と交差するように上記首部を挟んで両側に略直線状に延びる抜止部とを備え、
    上記クリップ本体の挿入方向中途部には、クリップをピラー部の上記挿入孔に車内側から挿入する際に、撓み変形して該挿入孔を通過して、クリップをピラー部に取り付けた状態で、車外側から挿入孔周縁に係脱可能に係合する可撓性の第1係合部と、
    上記クリップを車内側から上記挿入孔に挿入する際、車内側から挿入孔周縁に当接して当該クリップの車外側への移動を規制し、且つ、上記ピラー部に取り付けられた当該クリップが上記着座部の取付孔に挿入されるようにピラートリムを車内側から車外側へ押圧する際、取付孔周縁が車内側から当接して該ピラートリムの車外側への移動を規制する規制部と、
    上記ピラー部に取り付けられた上記クリップが上記着座部の取付孔に挿入されるようにピラートリムを車内側から車外側へ押圧してピラートリムをクリップに取り付ける際に、撓み変形して上記取付孔を通過し、クリップにピラートリムを取り付けた状態で、車内側から上記取付孔周縁に係合してピラートリムのクリップからの離脱を阻止する可撓性の第2係合部とが挿入方向先端側から基端側に順に形成され、
    上記挿入孔は、上記抜止部をクリップ挿入時に挿通可能とするとともに該抜止部が当該挿入孔を通過した後、クリップを所定角度回転させた状態で上記クリップが反挿入方向側に移動する際に、上記抜止部が車外側から挿入孔周縁に当接してクリップの反挿入方向への移動を阻止し、且つ、クリップ本体の上記第1係合部と規制部との間にピラー部の当該挿入孔周縁が挟持されるように挿入可能な形状に形成され、
    衝突時、エアバッグの膨張圧が上記ピラートリム裏面に作用することでピラートリムが車内側に移動し、上記第1係合部が撓み変形して挿入孔から車内側に離脱した後、上記抜止部が車外側から上記挿入孔周縁に当接するとともに、ピラートリムにおける上記着座部の取付孔周縁がクリップの上記第2係合部に車外側から当接し、当該ピラートリムがピラー部に離間保持されるように構成されていることを特徴とするピラートリムの取付構造。
  2. 請求項1に記載のピラートリムの取付構造において、
    上記クリップ本体は、少なくとも上記規制部よりもクリップ挿入方向先端側において角型筒状部を備え、該角型筒状部の上記抜止部の長手方に大略沿う一対の対向する短辺側壁が抜止部の長手方の長さよりも短く形成されるとともに、該短辺側壁と交差する一対の対向する長辺側壁が抜止部の長手方の長さよりも長く形成され、上記挿入孔は、上記角型筒状部の外形形状に対応するように形成され、上記角型筒状部における少なくとも対向する一対の短辺側壁又は長辺側壁には、上記第1係合部が形成されていることを特徴とするピラートリムの取付構造。
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