JP5420958B2 - 射出成形機の電力管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、射出成形機を用いて成形品の生産を行う工場における最大需要電力を制御する射出成形機の電力管理システムに関する。
電力料金は、基本料金と実際に使用した電力量で決まる電力量料金とからなっている。このうち基本料金の算定の根拠となる契約電力は、1年間を通じての最大需要電力を基準として決定される。電力会社は刻々と変わる需要電力を記録型計量器によりデマンド時間(30分単位)の平均使用電力(平均値)として計量している。この平均使用電力のうち、1ヶ月間の最大の値をその月の最大需要電力としている。最大需要電力は、工場内における稼動設備が多ければ多いほど大きくなる。設備の使用時間などをずらすと、最大需要電力を小さくすることができ、契約電力の減少につながる。
特許文献1には、複数の射出成形機を設置した射出成形工場において平均使用電力を抑えるために、各射出成形機の中間工程(1成形サイクルが終了してから次の成形サイクルが始まるまでの休止工程)を調整して電力量の集中を回避する技術、さらに管理装置を用いて複数の射出成形機における1成形サイクルあたりの電力量および中間工程の電力量を集約し、各成形機に対して中間工程時間を指令する技術が開示されている。
特許文献2には、成形中の各射出成形機の動作タイミングにより使用電力量が大きくなる時間が重ならないように、複数の射出成形機を管理する管理方法の技術が開示されている。
特開昭61−180530号公報 特開2007−21861号公報
背景技術で説明した特許文献1や特許文献2に開示される技術は、射出成形機が運転中の使用電力量に着目し、複数の射出成形機の使用電力量が重ならないように自動調整をおこなうものである。
射出成形機を用いて成形を行う場合、成形中以上に射出成形機のシリンダを加温するシリンダヒータや金型を加温する金型ヒータを加熱し、成形の準備を行う段階において最も使用電力量が大きくなる。
したがって、例えば、月曜日の朝や長期休暇の後などに、複数の射出成形機のシリンダヒータや金型ヒータを加熱する昇温作業を一斉に行うと、複数の射出成形機による使用電力量の合計値は成形運転中の合計値よりも高くなる。
そこで本発明は、射出成形機による使用電力量の集中を防ぎ、これによりデマンド時間の平均使用電力を抑えて契約電力を抑制可能な射出成形機の電力管理システムを提供することである。
本願の請求項1に係る発明は、使用電力検出手段を備えた1台以上の射出成形機と該射出成形機と通信回線で接続された管理装置を有する射出成形機の電力管理システムであって、前記使用電力検出手段、前記管理装置、前記射出成形機のいずれか1つは前記使用電力検出手段で計測した前記射出成形機の使用電力を射出成形機毎にサンプリング時間単位で積算する積算手段を備え、該管理装置は該サンプリング時間単位で積算された前記射出成形機の使用電力量の総和を所定時間に達するまでの間、逐次積算する逐次積算手段と、該所定時間に達するまでの間に該逐次積算手段により積算された積算結果が所定値を超えた場合には、前記使用電力検出手段を備えた1台以上の射出成形機のうち少なくとも1台の射出成形機に対し電力削減措置を実行することを指示する指示手段と、該指示によって該射出成形機が運転中の場合には連続運転を停止する手段、ヒータ通電遮断手段、またはヒータ設定温度を現在の温度より下げる手段の内、少なくとも連続運転を停止する手段を有し、該射出成形機が停止している場合にはヒータ通電遮断手段、またはヒータ設定温度を現在の温度より下げる手段の内、いずれかの手段を有することを特徴とする射出成形機の電力管理システムである。
請求項2に係る発明は、使用電力検出手段を備えた1台以上の射出成形機と該射出成形機と通信回線で接続された管理装置を有する射出成形機の電力管理システムであって、前記使用電力検出手段、前記管理装置、前記射出成形機のいずれか1つは前記射出成形機の使用電力を射出成形機毎にサンプリング時間単位で積算する積算手段を備え、該管理装置は該サンプリング時間単位で積算された前記射出成形機の使用電力量の総和を所定時間に達するまでの間、逐次積算する逐次積算手段と、該逐次積算した時点において許容できる許容電力量を前記所定時間後の最大許容電力量から求める手段と、前記逐次積算した電力量が前記許容電力量を超えた場合には、前記使用電力検出手段を備えた1台以上の射出成形機のうち少なくとも1台の射出成形機に対し電力削減措置を実行することを指示する指示手段と、該指示によって該射出成形機が運転中の場合には連続運転を停止する手段、ヒータ通電遮断手段、またはヒータ設定温度を現在の温度より下げる手段の内、少なくとも連続運転を停止する手段を有し、該射出成形機が停止している場合にはヒータ通電遮断手段、またはヒータ設定温度を現在の温度より下げる手段の内、いずれかの手段を有することを特徴とする射出成形機の電力管理システムである。
本発明により、射出成形機による使用電力量の集中を防ぎ、これによりデマンド時間の平均使用電力を抑えて契約電力を抑制可能な射出成形機の電力管理システムを提供できる。これによって、契約電力を抑制することができ電力料金の節約が可能である。
本発明における射出成形機の電力監視システムの全体図である。 電力測定器を用いて射出成形機の使用電力を測定することを説明する図である。 所定時間内の電力量積算処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。 電力量監視値による監視を説明するグラフである。 電力監視処理(その1)である。 電力監視処理(その2)である。 1分ごとの許容電力を説明する図である。 所定時間ごとの最大電力量による監視を説明するグラフである。 電力監視処理(その3)である。 電力監視処理(その4)である。 射出成形機が有する表示装置の表示画面に表示される警告表示の例である。 管理装置の画面の例である。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1は、本発明における射出成形機の電力監視システムの全体図である。本発明のシステムでは、工場内に設置されたmax台の射出成形機21〜2max(max台全体のうちのいずれか1台の射出成形機を表すときは以下単に「射出成形機2」という)が、通信回線5を介して管理装置1に接続されている。射出成形機2は図2に示すようにそれぞれ制御装置26を備えている。各射出成形機2はそれぞれ電力線4を介して主電源から電力が供給されている。
各射出成形機2にはそれぞれ電力測定器31〜3max(max台全体のうちのいずれか1台の電力測定器を表すときは以下単に「電力測定器3」という)が設置されている。各電力測定器3はそれぞれ設置された各射出成形機2の使用電力を測定する。各電力測定器3で測定された結果は、射出成形機2の制御装置26に送られ射出成形機2の使用電力量を算出する。管理装置1はCPU、メモリ、通信回路など(図示せず)を備えている。通信手段6としては例えば電子メールや携帯電話等がある。また、情報伝達手段7としては例えば警告表示灯や警告ブザーなどの人間の視覚や聴覚などによって認識可能な手段を用いることができる。本発明において通信手段6や情報伝達手段7は、必要に応じて付加する手段である。
図2は、電力測定器3を用いて射出成形機2の使用電力を測定することを説明する図である。射出成形機2は射出部と型締部(図示せず)を備え、図2は射出部を示し射出成形機2のノズル10にはノズルを加熱するノズル用ヒータ11が装着されている。シリンダ12にはシリンダを加熱するシリンダ用ヒータ13,14が装着されている。ノズル用ヒータ11、およびシリンダ用ヒータ13,14にはそれぞれ、ヒータの温度を測定するための熱電対15,16,17が設けられている。また、ノズル用ヒータ11、およびシリンダ用ヒータ13,14にはそれぞれ、主電源からの電力がリレー19,20,21を介して供給されている。リレー19,20,21を個別にオン・オフ制御することによって、各ヒータ11,13,14を加熱制御することができる。
シリンダ12内にはスクリュ22が挿入されており、スクリュ22はサーボモータ23によって駆動されシリンダ12内をノズル10方向に対して前進後退の動作を行う。スクリュ22の前進後退の動作によって射出・保圧・計量の各射出成形の各工程が実行される。サーボモータ23はサーボアンプ25から駆動用電力が供給される。サーボアンプ25には電力測定器3を介して主電源からの電力が供給されている。なお、ロードセル18は、スクリュ22に作用する力を測定する圧力測定手段である。
制御装置26は射出成形機2を全体的に制御する装置であり、サーボアンプ25を介してサーボモータ23を駆動制御するサーボCPU27を有する。サーボCPU27にはサーボ制御専用の制御プログラムを格納したROMやデータの一時記憶に用いられるRAMが接続されている。サーボCPU27にはサーボモータ23に内蔵される位置・速度検出器24からの位置・速度フィードバックの情報が入力し、サーボCPU27はサーボモータ23をフィードバックされた情報に基づいてサーボ制御を行う。
CNCCPU28は、数値制御用のマイクロプロセッサであり、射出成形機を全体的に制御する自動運転プログラムを格納するROM、データを一時的に格納するRAMが接続されている。入出力回路29はバス32を介してCNCCPU28,PMCCPUに接続されている。入出力回路29は、電力測定器3から射出成形機2の使用電力に関するデータを入力し、ノズル10およびシリンダ12に装着された各ヒータ11,13,14の温度を測定する熱電対15,16,17からの温度検出信号を入力する。また、入出力回路29は、各ヒータ11,13,14への電力の供給のオン・オフを制御する指令信号をリレー19,20,21に出力する。
入出力装置付表示装置30は液晶表示装置を備えた表示装置であって、液晶表示回路(LCD表示回路)を介してバス32に接続されている。表示装置の画面には、各種グラフ表示などを行うことができ、本発明に係る表示内容も表示装置に表示させる。通信回路31は、射出成形機2によって使用される使用電力に関する情報を通信回線5を介して管理装置1に出力する通信回路である。
射出成形機2はそれぞれ射出成形機を制御する制御装置26を備えている。制御装置26は、入出力回路、サーボCPU、液晶表示装置などを用いる表示装置、通信回路、を備える。射出成形機2は射出成形機の使用電力を測定する電力測定器3を介して主電源から電力が供給される。電力測定器3は、各ヒータ11,13,14、サーボアンプ25、および制御装置26に主電源から供給される電力を計測することができ、射出成形機2の使用電力を計測することができる。制御装置26のCNCCPU28は電力測定器3から射出成形機2の使用電力のデータを制御周期毎取得し、使用電力のデータと1制御周期の時間を乗算することによって制御周期毎の時間単位で積算して射出成形機2の積算使用電力量を算出し、CNCCPU28に接続されているメモリであるRAMに保存する。
制御装置26で算出した使用電力量は、通信回路31から管理装置1に送られる。または、電力測定器3から制御装置26に入力する使用電力のデータを管理装置1に送り出し、管理装置1内で各射出成形機2の使用電力量を算出するようにしてもよい。あるいは、電力測定器3に使用電力量を算出する機能を持たせ、電力測定器3から制御装置26を介して管理装置1に使用電力量のデータを送信するようにしてもよい。なお、本発明の実施形態においては、後述する電力監視処理のための所定時間(デマンド時間)の電力量積算処理(図3参照)で用いられる射出成形機の過去1分間の積算使用電力量EM(M)が読み込まれる。
なお、射出成形機2の使用電力は射出成形機に取り付けられた電力測定器3を用いて直接測定することに替えて、電動射出成形機の場合には、下記の数1式〜数3式を用いて使用電力を計算で求めてもよい。
サーボ装置の電力=モータ回転数*駆動電流+駆動電流2*モータ巻き線抵抗+サーボアンプの発熱量・・・(数1)
ヒータの電力=ヒータワット数・・・(数2)
制御装置の電力=定数・・・(数3)
制御装置26は、モータ回転数と駆動電流をサーボモータからのフィードバック情報とサーボアンプからのフィードバック情報として取得できる。モータの巻き線抵抗はモータ固有の値であるから事前に取得しておく。サーボアンプの発熱量は、サーボアンプに温度センサを設けておき発熱量を推定する。ヒータワット数は既知の値であり、ヒータ通電時間も制御装置26によって計測できる。
射出成形機2は図2に示される構成以外に、型締用サーボモータ、スクリュ回転用サーボモータなどを備えており、これらに供給される電力も含めて電力測定器3は測定することができる。なお、制御装置26は公知の射出成形機の制御装置と同様に、バス32に接続されるシーケンス制御用にPMCCPU、成形データ保存用RAMを備えている。
図3は、電力監視処理のために、管理装置1が実行する所定時間内の電力量積算処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。以下、各ステップに従って説明する。なお、このフローチャートで、Mmaxは射出成形機の台数、E(T)は30分毎の射出成形機M(1)〜M(Mmax)の使用電力量の積算値、EM(M)は現時点からみての射出成形機Mの過去1分間における積算使用電力量を表す。EMB(M)は1分前からみての射出成形機Mの過去1分間の積算使用電力量である。Tは1つの所定時間(デマンド時間)を表す。この例では所定時間(デマンド時間)は30分である。
●ステップSA1A;T=1と初期化する。
●ステップSA1B;E(T)=0、EM(1〜Mmax)=0、EMB(1〜Mmax)=0と初期化する。
●ステップSA2;30分経過したか否か判断し、30分経過した場合には、ステップSA12へ移行し、経過していなければステップSA3へ移行する。時間経過の計測はプロセッサのタイマ機能を用いる。このステップの処理は、所定時間(デマンド時間)が経過するのを待つための処理である。
●ステップSA3;1分経過したか否か判断し、1分経過したらステップSA4へ移行する。時間経過の計測はプロセッサのタイマ機能を用いる。なお、ステップSA3〜ステップSA11の処理は1分間隔で電力監視処理を実行するための処理である。
●ステップSA4;M=1とする。各射出成形機21〜2maxの積算使用電力量を読み込むためにMを1に初期化する。
●ステップSA5;MはMmax以下であるか否か判断し、以下である場合にはステップSA6へ移行し、以下でない場合にはステップSA2へ戻る。
●ステップSA6;EMB(M)=EM(M)とする。EMB(M)としてEM(M)をメモリに格納する。つまり、1分前の射出成形機Mの過去1分間の積算使用電力量EMB(M)としてEM(M)を代入する。なお、1回目の計算サイクルではEMB(M)およびEM(M)は初期値の0である。
●ステップSA7;射出成形機Mの過去1分間の積算使用電力量EM(M)を読み込む。積算使用電力量EM(M)は各射出成形機2の制御装置26において電力測定器3からの使用電力の情報を用いて算出される。各射出成形機2の制御装置26において少なくとも現在の時点から過去1分間の積算使用電力量を求めておかねばならない。
●ステップSA8;E(T)=E(T)+EM(M)を計算する。計算結果のE(T)はメモリに格納する。E(T)は30分毎の射出成形機M(1)〜M(Mmax)の使用電力量の積算値、EM(M)は射出成形機Mの過去1分間の積算使用電力量であるから、ステップSA8の処理は、所要時間内(デマンド時間内)である30分内での現時点までの射出成形機M(1)〜M(Mmax)の積算使用電力量を合計した使用電力量の積算値を求める処理である。
●ステップSA9;M=Mmaxか判断し、M=MmaxであればステップSA10へ移行し、そうでない場合にはステップSA11へ移行する。
●ステップSA10;電力監視処理を実行する。電力監視処理の例は後述して説明する。
●ステップSA11;M=M+1を計算する。
●ステップSA12;電力監視終了か否か判断し、終了でない場合にはステップSA13へ移行し、終了であれば処理を終了する。電力監視終了か否かは外部からの指令信号あるいは射出成形機が動作していないことを確認するなどによって行う。
●ステップSA13;T=T+1を計算する。この計算は、所要時間(デマンド時間)が次の回の所要時間(デマンド時間)に移行することを表している。
次に、前述したステップSA10における電力監視処理の例を説明する。
図4は電力量監視値Emaxによる電力監視を説明するグラフである。縦軸E(T)は30分毎の射出成形機M(1)〜M(Mmax)の使用電力量の積算値、横軸は時刻を表す。E(T)が電力量監視値Emaxを超えるか否かで射出成形機への電力削減措置の実行を指令するか否かを判断する。
図5は、電力監視処理(その1)であり、所定時間(デマンド時間)である30分毎の射出成形機による使用電力量の積算値E(T)が電力量監視値Emaxより大きいか否かを判断し(ステップSB1)、E(T)が電力量監視値Emaxを超えた場合には予め選択された射出成形機に電力削減措置の実行を指令し(ステップSB2)、電力監視処理を終了し、一方、E(T)がEmaxを超えていない場合には射出成形機への電力削減措置の実行を指令することなく電力監視処理を終了する。
図6は、電力監視処理(その2)であり、積算使用電力量の増加率が高い射出成形機を特定するための処理を含むアルゴリズムを示すフローチャートである。以下、各ステップに従って説明する。
●ステップSC1;N=1に初期化する。積算使用電力量の増加率が高い射出成形機を特定するためにNを1に初期化する。
●ステップSC2;NはMmax以下か否か判断し、NがMmax以下であればステップSC3へ移行し、NがMmaxより大きくなるとステップSC5へ移行する。
●ステップSC3;INC(N)=EM(N)−EMB(N)を算出する。N番目の射出成形機において、過去1分間の積算使用電力量EM(N)から1分前の過去1分間の積算使用電力量EMB(N)を減算することによって、所定時間(デマンド時間)内における1分毎の各射出成形機2の積算使用電力量の増減の度合いを求めることができる。
●ステップSC4;N=N+1を計算し、ステップSC2へ戻る。
●ステップSC5;使用電力量の積算値E(T)は電力量監視値Emaxより大きいか否か判断し(図4参照)、E(T)がEmaxより大きければステップSC6へ移行し、大きくなければ処理を終了する。
●ステップSC6;ステップSC3で算出したINC(1)〜INC(Mmax)の中で最大値を求め、最大値に対応する射出成形機に電力削減措置の実行を指令し、電力監視処理を終了する。
図5や図6に示す電力監視処理では、予め設定した電力量監視値Emaxを電力削減措置を実行するか否かの判断基準としている。この電力量監視値Emaxが低すぎると過度に電力削減措置を実行することになり、射出成形作業の効率低下を招く。この電力量監視値Emaxが高く設定されると電力削減措置の実行が遅れ、結果的に使用電力量の積算値が増加し、契約電力を押し上げることになってしまう。
そこで、所定時間内(デマンド時間内)において、よりきめ細かく使用電力量の確認を行い、より適切なタイミングで電力削減措置の実行の指令がなされるようにする。そのため、所定時間(デマンド時間)内で、一定時間間隔での最大電力量EM(T)を確認する必要がある。図7は、一定時間間隔として1分毎の最大電力量EM(T)を説明する図である。所定時間(デマンド時間)として30分をとり、30分間の最大許容電力量をE30maxで表すと、1分毎の最大電力量EM(T)は図7に示されるとおりである。図7に示されるように、最大電力量EM(T)は、最大許容電力量を所定時間(デマンド時間)で除算し、所定時間内での経過時間を乗算することによって求めることができる。最大電力量EM(T)は予め管理装置1に内蔵されるメモリ(図示省略)に格納しておいてもよいし、逐次演算して求めてもよい。
図8は、図7に示される1分毎の最大電力量EM(T)の関係をグラフ化したものであり、所定時間毎の最大電力量による監視を説明する図である。縦軸はE(T)は30分毎の射出成形機M(1)〜M(Mmax)の使用電力量の積算値、横軸は時刻を表す。各所定時間(デマンド時間)内のいずれかの時刻で使用電力量の積算値E(T)が最大電力量EM(T)を超えると、電力削減措置の実行を指令することが可能となる。例えば、11時5分において、使用電力量の積算値E(T)が最大電力量EM(T)を超えると、その時点で電力削減措置の実行を指令することが可能となり、より適切に電力使用の管理ができる。
図9と図10に示すアルゴリズムのフローチャートは、最大電力量EM(T)を基準として電力削減措置の実行を指令する処理である。図9は、電力監視処理(その3)であり、E(T)は最大電力量EM(T)より大きいか否かを判断し(ステップSD1)、E(T)がEM(T)を超えた場合には、予め選択された射出成形機に電力削減措置の実行を指令し(ステップSD2)、電力監視処理を終了し、E(T)がEM(T)を超えていなければ電力削減措置の実行を指示することなく電力監視処理を終了する。
図10は、電力監視処理(その4)である。この処理は、使用電力量の増加率が高い射出成形機を特定するための処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。以下、各ステップに従って説明する。
●ステップSE1;N=1に初期化する。
●ステップSE2;NはMmax以下か否か判断し、NがMmax以下であればステップSE3へ移行し、NがMmaxより大きいとステップSE5へ移行する。
●ステップSE3;INC(N)=EM(N)−EMB(N)を算出する。
●ステップSE4;N=N+1を計算し、ステップSE2へ戻る。
●ステップSE5;E(T)はEM(T)より大きいか否か判断し、E(T)がEM(T)より大きければステップSE6へ移行し、大きくなければ電力監視処理を終了する。
●ステップSE6;INC(1)〜INC(Mmax)の中で最大値を求め、最大値に対応する射出成形機に電力削減措置の実行を指令し、電力監視処理を終了する。
図9のステップSD1と図10のステップSE5について補足して説明する。最大電力量EM(T)は、図7に示される所定時間(デマンド時間)内の経過時間に対応した最大電力量EM(T)を用いる。図3に示されるフローチャートにおいて1分経過する毎に増加するカウント処理を設け、カウントされた値に対応する図7に示される最大電力量EM(T)を用いる。本発明の実施形態では所定時間(デマンド時間)が30分であり、カウント値は1〜30の値となる。
図11は、図3のステップSA10で電力監視処理において、電力削減措置の実行が指令された場合に射出成形機が有する表示装置の表示画面に表示される警告表示の例である。使用電力量の積算値が最大許容電力量を超える見込みが検出されると、表示される画面の例である。この画面例では、使用電力量の積算値が10kwhであり、使用電力量の積算値が最大許容電力量を超える見込みであり、成形運転を停止するよう指示する内容の指示が表示される。ファンクションキーF1〜F5により所定の電力量削減措置を指令するようにしてもよい。また、図12は、最大許容電力量を超える場合に表示される画面の例である。この画面の例では、使用電力量の増加傾向にある射出成形機の中でどの機械を優先して使用電力の削減を実行するかをオペレータに知らせることができる。1位は昇温中の増加率25.6%の3号機、2位は自動運転中の増加率21.3%の2号機、3位は自動運転中の増加率20.5%の5号機である。
図11に示されるように、本発明の射出成形機の電力管理システムにおいて、射出成形機2の制御装置26は使用電力量の積算値のデータを管理装置から取得し、制御装置26が有する表示装置に表示してもよい。図12に示されるように、本発明の射出成形機の電力管理システムは、積算使用電力量の増加率を射出成形機に対応させて表示する手段を備えることができる。また、図12に示されるように、射出成形機に対応させて機械の運転状態を表示する手段を備えることができる。
管理装置1からいずれかの射出成形機2nに電力削減措置の実行が指令された場合、射出成形機2nが連続運転中の場合CNCCPU28の指令により連続運転を停止したり、CNCCPU28の指令によりリレー19,20,21をオフしヒータ11,13,14への通電を停止したり、CNCCPU28の指令により図示しない電力増幅器からヒータ11,13,14への供給電力を調整しヒータの設定温度を低下させたりする。
射出成形機2が停止している場合には、CNCCPU28の指令によりリレー19,20,21をオフしヒータ11,13,14への通電を停止したり、CNCCPU28の指令により図示しない電力増幅器からヒータ11,13,14への供給電力を調整しヒータの設定温度を低下させたりする。
管理装置1において電力削減措置の実行を指令することに替えて、図1に示されるように、電子メールや携帯電話などの通信手段を用いて射出成形機のオペレータに処置を通知したり、警告表示灯やブザーなどの情報伝達手段7を用いて射出成形機のオペレータに報知するようにしてもよい。
1 管理装置
1,22,2n,2max 射出成形機
1,32,3n,3max 電力測定器
4 電力線
5 通信回線
6 通信手段
7 情報伝達手段
10 ノズル
11 ノズル用ヒータ
12 シリンダ
13,14 シリンダ用ヒータ
15,16,17 熱電対
18 ロードセル
19,20,21 リレー
22 スクリュ
23 サーボモータ
24 位置・速度検出器
25 サーボアンプ
26 制御装置
27 サーボCPU
28 CNCCPU
29 入出力回路
30 入出力装置付表示装置
31 通信回路
32 バス

Claims (2)

  1. 使用電力検出手段を備えた1台以上の射出成形機と該射出成形機と通信回線で接続された管理装置を有する射出成形機の電力管理システムであって、
    前記使用電力検出手段、前記管理装置、前記射出成形機のいずれか1つは前記使用電力検出手段で計測した前記射出成形機の使用電力を射出成形機毎にサンプリング時間単位で積算する積算手段を備え、
    該管理装置は該サンプリング時間単位で積算された前記射出成形機の使用電力量の総和を所定時間に達するまでの間、逐次積算する逐次積算手段と、
    該所定時間に達するまでの間に該逐次積算手段により積算された積算結果が所定値を超えた場合には、前記使用電力検出手段を備えた1台以上の射出成形機のうち少なくとも1台の射出成形機に対し電力削減措置を実行することを指示する指示手段と、
    該指示によって該射出成形機が運転中の場合には連続運転を停止する手段、ヒータ通電遮断手段、またはヒータ設定温度を現在の温度より下げる手段の内、少なくとも連続運転を停止する手段を有し、該射出成形機が停止している場合にはヒータ通電遮断手段、またはヒータ設定温度を現在の温度より下げる手段の内、いずれかの手段を有することを特徴とする射出成形機の電力管理システム。
  2. 使用電力検出手段を備えた1台以上の射出成形機と該射出成形機と通信回線で接続された管理装置を有する射出成形機の電力管理システムであって、
    前記使用電力検出手段、前記管理装置、前記射出成形機のいずれか1つは前記射出成形機の使用電力を射出成形機毎にサンプリング時間単位で積算する積算手段を備え、
    該管理装置は該サンプリング時間単位で積算された前記射出成形機の使用電力量の総和を所定時間に達するまでの間、逐次積算する逐次積算手段と、
    該逐次積算した時点において許容できる許容電力量を前記所定時間後の最大許容電力量から求める手段と、
    前記逐次積算した電力量が前記許容電力量を超えた場合には、前記使用電力検出手段を備えた1台以上の射出成形機のうち少なくとも1台の射出成形機に対し電力削減措置を実行することを指示する指示手段と、
    該指示によって該射出成形機が運転中の場合には連続運転を停止する手段、ヒータ通電遮断手段、またはヒータ設定温度を現在の温度より下げる手段の内、少なくとも連続運転を停止する手段を有し、該射出成形機が停止している場合にはヒータ通電遮断手段、またはヒータ設定温度を現在の温度より下げる手段の内、いずれかの手段を有することを特徴とする射出成形機の電力管理システム。
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