JP5420431B2 - 変流比検査装置及び変流比検査方法 - Google Patents

変流比検査装置及び変流比検査方法 Download PDF

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Description

この発明は、例えば、変電所等の電気所に設置される変流器の変流比の遠隔監視制御装置における設定を検査するための変流比検査装置及び変流比検査方法に関する。
従来より、変電所等の電気所の電力系統において、例えば、変圧器が、一次側で送電線に、二次側で下位の母線に接続され、母線には、複数の配電線が接続されているような場合に、変圧器の二次側(の母線の手前)や、配電線には、それぞれ、変流器が、所定の変流比に設定されて配置されている。変流器は、遠隔監視制御装置に接続され、計測された電流値は、伝送路を介して制御所に配置された中央制御装置へ送られ、中央制御装置の表示部に表示される(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、例えば、遠隔監視制御装置の取替工事では、単線結線図等の図面を見て、遠隔監視制御装置において多数の変流器の変流比を設定している。このため、図面の記載に誤りがあったとしても、これにより計測ポジション表が作成され、この通りに設定されてしまうことがある。また、誤った電流値が中央制御装置において表示されても見逃され、変電所での電流計の指示と照合を行う際にも、思込みで指示値を見てしまうと、誤りを見逃してしまい、ヒューマンエラーを引き起こしている。
現状では、切替後の実負荷試験時には発見できずに、運用開始後の運転中や点検作業中に、誤設定が判明することもある。遠隔監視制御装置において誤った変流比が設定されると、誤った二次電流値が、中央制御装置において表示されるとともに、設備の過負荷運用や、過負荷遮断を引き起こしてしまう。
特開2000―249723号公報
しかしながら、上記従来技術では、ヒューマンエラーを完全になくすことは困難である。
この発明は、前記の課題を解決し、遠隔監視制御装置における変流器の変流比の誤設定の有無を検査して、誤設定の防止に寄与することができる変流比検査装置及び変流比検査方法を提供することを目的としている。
前記の課題を解決するために、請求項1の発明は、第1の回線と、前記第1の回線から分岐された複数の第2の回線と、前記第1の回線を流れる第1の電流を計測するための第1の変流器と、前記第2の回線を流れる第2の電流を計測するための複数の第2の変流器と、前記第1の変流器及び前記第2の変流器から、それぞれ計測用の第3の電流及び第4の電流が入力されるともに前記第1の変流器及び前記第2の変流器の変流比が設定される遠隔監視制御装置とが配置された電気所において用いられ、前記遠隔監視制御装置において設定された前記変流比の適否を検査するための変流比検査装置であって、前記遠隔監視制御装置において設定された前記変流比に基づいた、前記第3の電流と、前記第4の電流の合成との関係が、前記第1の電流と、前記第2の電流の合成とが略一致する関係に対応する場合に、前記遠隔監視制御装置において設定された前記変流比が適正であると判定されることを特徴としている。
請求項1の発明では、第3の電流と第4の電流の合成との関係が、第1の電流と、第2の電流の合成とが略一致する関係に対応する場合に、遠隔監視制御装置において設定された変流比が適正であると判定される。
請求項2の発明は、請求項1に記載の変流比検査装置であって、前記第3の電流を一次電流とする第3の変流器と、前記第4の電流を一次電流とする複数の第4の変流器とを備え、前記第1の変流器及び前記第3の変流器の変流比の積と、前記第2の変流器及び前記第4の変流器の変流比の積とが略一致するように、前記第3の変流器及び前記第4の変流器の変流比が設定された場合に、前記第3の変流器の二次電流としての第5の電流と、前記第4の変流器の二次電流としての第6の電流の合成とが略一致するときに、前記遠隔監視制御装置において設定された前記変流比が適正であると判定されることを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項2に記載の変流比検査装置であって、前記第3の変流器及び前記第4の変流器の変流比を設定するためのタップ切替器を備え、前記タップ切替器は、各タップに対応し固定された複数の接触端子と、前記接触端子に対応したスライド可能な可動金具とを有し、タップ切替途中は、切替操作前に接触していた前記可動金具及び前記接触端子を接触させるように構成されていることを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項2又は3に記載の変流比検査装置であって、前記第3の変流器は、前記第3の電流を逆極性で取り込むように接続されることを特徴としている。
請求項5の発明は、第1の回線と、前記第1の回線から分岐された複数の第2の回線と、前記第1の回線を流れる第1の電流を計測するための第1の変流器と、前記第2の回線を流れる第2の電流を計測するための複数の第2の変流器と、前記第1の変流器及び前記第2の変流器から、それぞれ計測用の第3の電流及び第4の電流が入力されるともに前記第1の変流器及び前記第2の変流器の変流比が設定される遠隔監視制御装置とが配置された電気所において用いられ、前記遠隔監視制御装置において設定された前記変流比の適否を検査するための変流比検査方法であって、前記遠隔監視制御装置において設定された前記変流比に基づいた、前記第3の電流と、前記第4の電流の合成との関係が、前記第1の電流と、前記第2の電流の合成とが略一致する関係に対応する場合に、前記遠隔監視制御装置において設定された前記変流比が適正であると判定されることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、第3の電流と第4の電流の合成との関係が、第1の電流と、第2の電流の合成とが略一致する関係に対応する場合に、遠隔監視制御装置において設定された変流比が適正であると判定されるので、遠隔監視制御装置における変流器の変流比の誤設定の有無を検査して、誤設定の防止に寄与することができる。
請求項2の発明によれば、第1の変流器及び第3の変流器の変流比の積と、第2の変流器及び第4の変流器の変流比の積とが略一致するように、第3の変流器及び第4の変流器の変流比が設定された場合に、第5の電流と、第6の電流の合成とが略一致するときに、遠隔監視制御装置において設定された変流比が適正であると判定されるので、遠隔監視制御装置における変流器の変流比の誤設定の有無を確実に検査することができる。
請求項3の発明によれば、タップ切替途中は、切替操作前に接触していた可動金具及び接触端子を接触させるように構成されているので、切替時に、回路が開放されることがなく、円滑に検査を行うことできる。
請求項4の発明によれば、第3の変流器は、第3の電流を逆極性で取り込むように接続されるので、第4の変流器と接続して、電流の合成結果が略0か否かで適否の判定を行うことができ、簡単かつ円滑に検査を行うことができる。
請求項5の発明によれば、第3の電流と第4の電流の合成との関係が、第1の電流と、第2の電流の合成とが略一致する関係に対応する場合に、遠隔監視制御装置において設定された変流比が適正であると判定されるので、遠隔監視制御装置における変流器の変流比の誤設定の有無を検査して、誤設定の防止に寄与することができる。
この発明の一実施の形態に係る制御所及び電気所の構成を説明するための説明図である。 この発明の一実施の形態による変流比チェッカの構成を模式的に示す斜視図である。 同変流比チェッカによる変流比の検査のために用いられる4極のCTTプラグの構成を説明するための説明図であって、同図(a)は、同CTTプラグの構成を示す斜視図、同図(b)は、同CTTプラグの端子を示す図である。 同変流比チェッカによる変流比の検査のために用いられる2極のCTTプラグの構成を説明するための説明図であって、同図(a)は、同CTTプラグの構成を示す斜視図、同図(b)は、同CTTプラグの端子を示す図である。 同変流比チェッカの構成を示す回路図である。 同電気所の構成を説明するための説明図である。 同電気所に配置された遠隔監視制御装置のTC盤の構成を説明するための説明図である。 同変流比チェッカ、及び同CTTプラグを用いた変流比の検査方法を説明するための説明図である。 同変流比チェッカ、及び同CTTプラグを用いた変流比の検査方法を説明するための説明図であって、同TC盤のCTTターミナルに同CTTプラグが挿入された状態を示す図である。 同変流比チェッカと4極の同CTTプラグとの接続方法を説明するための説明図である。 同変流比チェッカと2極の同CTTプラグとの接続方法を説明するための説明図である。 同変流比チェッカのタップ切替器の構成及びタップ設定方法を説明するための説明図である。 同変流比チェッカにおけるタップ設定方法を説明するための説明図である。
次に、この発明の実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。
図1は、この発明の一実施の形態に係る制御所及び電気所の構成を説明するための説明図、図2は、この発明の一実施の形態による変流比チェッカの構成を模式的に示す斜視図、図3は、同変流比チェッカによる変流比の検査のために用いられる4極のCTTプラグの構成を説明するための説明図であって、同図(a)は、同CTTプラグの構成を示す斜視図、同図(b)は、同CTTプラグの端子を示す図、図4は、同変流比チェッカによる変流比の検査のために用いられる2極のCTTプラグの構成を説明するための説明図であって、同図(a)は、同CTTプラグの構成を示す斜視図、同図(b)は、同CTTプラグの端子を示す図、図5は、同変流比チェッカの構成を示す回路図、図6は、同電気所の構成を説明するための説明図、図7は、同電気所に配置された遠隔監視制御装置のTC盤の構成を説明するための説明図、図8は、同変流比チェッカ、及び同CTTプラグを用いた変流比の検査方法を説明するための説明図、図9は、同変流比チェッカ、及び同CTTプラグを用いた変流比の検査方法を説明するための説明図であって、同TC盤のCTTターミナルに同CTTプラグが挿入された状態を示す図、図10は、同変流比チェッカと4極の同CTTプラグとの接続方法を説明するための説明図、図11は、同変流比チェッカと2極の同CTTプラグとの接続方法を説明するための説明図、図12は、同変流比チェッカのタップ切替器の構成及びタップ設定方法を説明するための説明図、図13は、同変流比チェッカにおけるタップ設定方法を説明するための説明図である。
図2及び図5に示すような、この実施の形態の変流比チェッカ1は、図1に示すように、電気所Bに配置された遠隔監視制御装置2において設定されている変流器Ta,Tb1,Tb2,…の変流比を検査するために用いられる。遠隔監視制御装置2は、伝送路3を介して制御所Aに配置された中央制御装置4に接続され、電流値は、中央制御装置4の表示部5に表示されるとともに、電気所Bに配置された電流計6によって指示される。なお、電気所Bにおける電力系統において、例えば、図1及び図6に示すように、変圧器Trが、一次側で送電線L0に、二次側で下位の母線B1に接続され、母線B1には、配電線L1,L2,…が接続されている。変圧器Trの二次側には変流器Taが、配電線L1,L2,…には、それぞれ、変流器Tb1,Tb2,…が配置されている。
また、遠隔監視制御装置2は、図7に示すように、変流器回路にCTTターミナル8a,8b,…、9a,9b,…が組み込まれたTC盤7を含み、変圧器Trの二次側の線路(第1の回線)を流れる二次電流I0や、各配電線(第2の回線)L1,L2,…のフィーダ電流I1,I2,…等の計測値は、中央制御装置4へ伝送される。
変流比チェッカ1は、図2及び図5に示すように、電流計測部10と、調整入力部11,12a,12b,…,12nと、警報部13と、表示部14と、中央処理部(不図示)とを有し、それぞれ、筐体17に収納又は取り付けられている。
変流比チェッカ1は、図3に示すような4極のCTTプラグ23を介して、TC盤7のCTTターミナル8a(8b,8c,…)に接続されるとともに、図4に示すような2極のCTTプラグ24を介して、TC盤7のCTTターミナル9a(9b,9c,…)に接続される。なお、端子t2には、入力変換器25が、端子ta4(tb4,tc4,…)には、入力変換器26a(26b,26c,…)が、それぞれ接続されている。
調整入力部11(12a,12b,…,12n)は、変流器15(16a,16b,…,16n)と、スライド式のタップ切替器と、端子18a,19a、21a,22a(21b,22b、…、21n,22n)とを有している。
タップ切替器は、図12及び図13に示すように、変成器の二次巻線54のN1タップ、N1/2タップ、N/4タップに対応する接触端子55a,55b,55cがスライドボックス58に配置され、接触端子55a,55b,55cに対応したスライド金具56a,56b,56cが絶縁連結部59によってスライド可能に連結されて概略構成されている。
なお、図12及び図13においては、調整入力部11(12a,12b,…,12n)のタップ切替器を共通の符号を用いて示している。すなわち、接触端子55a,55b,55cは、端子t3,t4,t5(ta5,ta6,ta7、…、tn5,tn6,tn7)に対応し、端子61a,61b,61cは、端子t6,t7,t8(ta8,ta9,ta10、…、tn8,tn9,tn10)に対応し、端子57a,57bは、端子t9,t10(ta11,ta12、…、tn11,tn12)に対応している。
変流器15の一次巻線の両端は、端子18a,19aに接続され、CTTプラグ23を介して、CTTターミナル8a(8b,8c,…)の端子t1,t2に接続される。また、変流器15の二次巻線の両端は、端子t3,t10に接続され、中間点はt4に、中間点と一端との中間点は端子t5に、それぞれ接続され、端子t3,t4,t5は、対応する端子t6,t7,t8と接続又は非接続とされることで、タップ切替がなされる。
また、変成器15においてのみ、電流Iaを逆極性で取り込むように接続する。これにより、適正な場合は、電流Icは、電流Id1+Id2+…と大きさが略等しくなり、電流計測部10で計測される電流は略0となる。
ここで、端子t3が選択され、端子t3,t6が接続されると、二次電流が流れる部分の二次巻線の巻数N2は、一次巻線の巻数N1に対して、N2=N1となり、端子t4が選択され、端子t4,t7が接続されると、二次巻線の上記巻数N2は、一次巻線の巻数N1に対して、N2=N1/2となり、端子t5が選択され、端子t5,t8が接続されると、二次巻線の巻数N2は、一次巻線の巻数N1に対して、N2=N1/4となる。
すなわち、変流器Taにおける変流比をNaとすると、N1タップ(端子t3選択)の場合は、(N1(I0/Na)=N1(I0/Na))となり、N1/2タップ(端子t4選択)の場合は、(N1(I0/Na)=(N1/2)(2I0/Na))となり、N1/4タップ(端子t5選択)の場合は、(N1(I0/Na)=(N1/4)(4I0/Na))となる。
同様にして、変流器16a(16b,…,16n)の一次巻線の両端は、端子21a,22a(21b,22b、…、21n,22n)に接続され、CTTプラグ24を介して、CTTターミナル9a(9b,9c,…)の端子ta3,ta4(tb3,tb4,…,tn3,tn4)に接続される。
また、変流器16a(16b,…,16n)の二次巻線の両端は、端子ta5,ta12(tb5,tb12,…,tn5,tn12)に接続され、中間点はta6(tb6,…,tn6)に、中間点と一端との中間点は端子ta7(tb7,…,tn7)に、それぞれ接続され、端子ta5(tb5,…,tn5),ta6(tb6,…,tn6),ta7(tb7,…,tn7)は、対応する端子ta8(tb8,…,tn8),ta9(tb9,…,tn9),ta10(tb10,…,tn10)と接続又は非接続とされることで、タップ切替がなされる。
ここで、端子ta5(tb5,…,tn5)が選択され、端子ta5(tb5,…,tn5),ta8(tb8,…,tn8)が接続されると、二次電流が流れる部分の二次側巻線の巻数N2は、一次側巻線の巻数N1に対して、N2=N1となり、端子ta6(tb6,…,tn6)が選択され、端子ta6(tb6,…,tn6),ta9(tb9,…,tn9)が接続されると、二次側巻線の上記巻数N2は、一次側巻線の巻数N1に対して、N2=N1/2となり、端子ta7(tb7,…,tn7)が選択され、端子ta7(tb7,…,tn7),ta10(tb10,…,tn10)が接続されると、二次巻線の上記巻数N2は、一次巻線の巻数N1に対して、N2=N1/4となる。
また、例えば、端子ta12と、端子tb8に接続された端子tb11とが接続され、各変流器15(16a,16b,…,16n)の二次側巻線は、直列に接続される。また、端子ta8に接続された端子ta11と、端子t10とは、電流計測部10に接続される。
タップ設定は、遠隔監視制御装置2において変流比に基づいて、変流比が最も小さい配電線用の変流器に対応する調整入力部12a(12b,…,12n)における設定をベースとして、例えば、この調整入力部12a(12b,…,12n)において、N1タップとして、二次電流を小さくし、他の調整入力部11(12a,12b,…,12n)において、N1/2タップ、N1/4タップ等とする。
例えば、調整入力部11,12a,12b,…で、変流器Ta,Tb1,Tb2,…の変流比が、1200/5、600/5、300/5,…等と設定されていれば、N1/4タップ、N1/2タップ、N1タップ、…等と設定する。
一般には、遠隔監視制御装置2において設定されている変流器Ta,Tb1,Tb2,…の変流比をα0,α1,α2,…とし、タップ設定する変流器15,16a,16b,…の変流比をβ0,β1,β2,…として、(α0β0=α1β1=α2β2=…)となるように、各変流器15(16a,16b,…)についてタップ設定を行えば良い。これにより、変流器16a,16b,…の二次電流の合成結果と、変流器15の二次電流とを比較して、両者が一致するか否かによって、検査(変流比の適否の判定)を行うことができる。
上記中央処理部は、電流計測部10で計測された電流値(すなわち、各変流器15(16a,16b,…,16n)の二次巻線に流れる電流の合成結果)が、略0の場合は、適正、これ以外の場合は、不適正と判定し、電流値(及び誤差)と判定結果とを、表示部14に表させるとともに、不適正と判定した場合には、警報部13に警報音を出力させる。
例えば、図5に示すように、n=2で、Ia=5A、Ib1=5A、Ib2=5Aの場合に、変流器Tb2の変流比が、遠隔監視制御装置2において、600/5のところ、誤って300/5に設定されていると、調整入力部12bでN1タップとし、変流比が600/5の変流器Tb1に対応する調整入力部12aでN1/2タップとし、変流比が1200/5の変流器Taに対応する調整入力部11でN1タップ/4とすることとなる。この場合は、Ic=20A、Id1=−10A、Id2=−5Aで、ΣI=20−10−5=5Aとなり、300Aの差分が生じていることがわかり、不適正と判定される。
これに対して、変流器Tb2の変流比が、遠隔監視制御装置2において、正しく600/5に設定されていると、調整入力部12bでN1/2タップとし、調整入力部12aでN1/2タップとし、調整入力部11でN1タップ/4とすることとなる。この場合は、Ic=20A、Id1=−10A、Id2=−10Aで、ΣI=0Aとなり、適正と判定される。
CTTプラグ23は、図3に示すように、上下に互いに絶縁された各一対の接触子27,28が絶縁板29に設けられ、一対の接触子27,28の反対側には、同軸上に配設された一対の端子31a,31b(32a,32b、33a,33b、34a,34b)が接触子27,28に接続されて概略構成されている。
CTTプラグ24は、図4に示すように、上下に互いに絶縁された各一対の接触子36,37が絶縁板38に設けられ、一対の接触子36,37の反対側には、同軸上に配設された一対の端子39a,39b(41a,41b)が接触子36,37に接続されて概略構成されている。
次に、図8乃至図13を参照して、変流比チェッカ1の動作について説明する。まず、変流比チェッカ1の調整入力部11(12a,12b,…,12n)において、タップ設定を行う。タップ設定は、遠隔監視制御装置2において設定されている変流比に基づいて、変流比が最も小さい配電線用の変流器に対応する調整入力部12a(12b,…,12n)における設定をベースとして、例えば、この調整入力部12a(12b,…,12n)において、N1タップとして、二次電流を小さくし、他の調整入力部11(12a,12b,…,12n)において、N1/2タップ、N1/4タップ等とする。
例えば、調整入力部11,12a,12b,…で、変流器Ta,Tb1,Tb2,…の変流比が、1200/5、600/5、300/5,…等と設定されていれば、N1/4タップ、N1/2タップ、N1タップ、…等と設定する。
次に、図8及び図9に示すように、変流比チェッカ1を、CTTプラグ23,24を介して、遠隔監視制御装置2のTC盤7に接続する。すなわち、図8及び図10に示すように、変流比チェッカ1の端子18a,19aと、CTTプラグ23の端子32a,32bとを配線r1,r2によって、接続する。ここで、導通金具51a,51b,51cによって、計測対象外の端子31a,31b、端子33a,33b、端子34a,34bは、短絡させておく。
次に、図8及び図11に示すように、変流比チェッカ1の端子21a,22a(21b,22b、…、21n,22n)と、CTTプラグ24の端子39a,39bとを配線r3,r4によって接続する。ここで、導通金具52aによって、計測対象外の端子41a,41bは短絡させておく。次に、図9に示すように、CTTプラグ23を、TC盤7の対応するCTTターミナル8a(8b,8c,…)のプラグ挿入口に挿入するとともに、CTTプラグ24を、TC盤7の対応するCTTターミナル9a(9b,9c,…)のプラグ挿入口に挿入する。
中央処理部は、電流測定部10で計測された電流値(すなわち、各変成器15(16a,16b,…,16n)の二次巻線に流れる電流の合成結果)が、略0の場合は、適正、これ以外の場合は、不適正と判定し、電流値(及び誤差)と判定結果とを、表示部14に表させるとともに、不適正と判定した場合には、警報部13に警報音を出力させる。
例えば、図5に示すように、n=2で、Ia=5A、Ib1=5A、Ib2=5Aの場合に、変流器Tb2の変流比が、遠隔監視制御装置2において、600/5のところ、300/5に設定されていると、調整入力部12bでN1タップとし、変流比が600/5の変流器Tb1に対応する調整入力部12aでN1/2タップとし、変流比が1200/5の変流器Taに対応する調整入力部11でN1タップ/4とすることとなる。この場合は、Ic=20A、Id1=−10A、Id2=−5Aで、ΣI=5Aとなり、不適正と判定される。
これに対して、変流器Tb2の変流比が、遠隔監視制御装置2において、600/5に設定されていると、調整入力部12bでN1/2タップとし、調整入力部12aでN1/2タップとし、調整入力部11でN1タップ/4とすることとなる。この場合は、Ic=20A、Id1=−10A、Id2=−10Aで、ΣI=0Aとなり、適正と判定される。
次に、図12及び図13を用いて、タップ切替方法について詳述する。まず、N1/2タップが選択されている場合は、図12(a)に示すように、スライド金具56bが、接触端子55bに接触し、かつ、スライド金具56a,56cは、接触端子55a,55cから外れるように配置される。この結果、図13(a)に示すように、端子55bと端子61bとが接続されて、電流Idaが流れる。
次に、この状態からN1タップに切り替えたい場合は、図12(b)に示すように、スライド金具56a,56b,56cをスライドさせて、スライド金具56bが、接触端子55bに接触し、スライド金具56aも、接触端子55aに接触し、かつ、スライド金具56cは、接触端子55cから外れるように配置される状態を経過させる。ここで、図13(b)に示すように、端子55bと端子61bとが接続されて、電流Idcが流れ、かつ、端子55aと端子61aとが接続されて、電流Idbが流れる。
次に、図12(c)に示すように、スライド金具56a,56b,56cをさらにスライドさせて、スライド金具56aが、接触端子55aに接触し、かつ、スライド金具56b,56cは、接触端子55b,55cから外れるように配置させる。この結果、図13(c)に示すように、端子55aと端子61aとが接続されて、電流Iddが流れる。
次に、N1/4タップに切り替えたい場合は、図12(d)に示すように、スライド金具56a,56b,56cをスライドさせて、スライド金具56cが、接触端子55cに接触し、スライド金具56a(56b)も、接触端子55a(56b)に接触する状態を経過させてから、さらに、スライド金具56a,56b,56cをスライドさせて、スライド金具56cが、接触端子55cに接触し、かつ、スライド金具56a,56bは、接触端子55a,55bから外れるように配置させる。この結果、図13(d)に示すように、端子55cと端子61cとが接続されて、電流Ideが流れる。
こうして、この実施の形態の構成によれば、電流計測部10によって、電流値を計測し、フィーダ電流I1,I2,…に対応する変流器16a,16b,…の二次電流の合成と、二次電流I0に対応する変流器15の二次電流とが、略一致するか否かによって、変流器Ta、変流器Tb1,Tb2,…の変流比が適正値か否か判定するので、遠隔監視制御装置2における変流器の変流比の誤設定の有無を検査して、誤設定の防止に寄与することができる。したがって、設備の過負荷運用や過負荷遮断を防止し、電力の安定供給に寄与することができる。
また、タップ切替時に、隣接するスライド金具と接触端子とも接触する状態を経過させるので、回路が開放されることがなく、円滑に検査を行うことできる。また、変成器15においてのみ、電流Iaを逆極性で取り込むように接続するので、変流器16a等と接続して、電流の合成結果が略0か否かで適否の判定を行うことができ、簡単かつ円滑に検査を行うことができる。
以上、この発明の実施の形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上述した実施の形態では、各変流比の積が、(α0β0=α1β1=α2β2=…)となるように、各変流器15(16a,16b,…)についてタップ設定を行い、変流器16a,16b,…の二次電流の合成と、変流器15の二次電流とを比較して、両者が一致するか否かによって、遠隔監視制御装置2において設定されている変流比について、検査を行う場合について述べたが、各変流比の積について、(α0β0)と、(α1β1),(α2β2),…とが一定の比の値となるように、各変流器15(16a,16b,…)についてタップ設定を行い、変流器16a,16b,…の二次電流の合成と、変流器15の二次電流とを比較して、一定の比になるか否かによって検査を行うようにしても良い。
また、変成器15において、必ずしも、電流Iaを逆極性で取り込むように接続しなくても良い。また、所定の調整入力部において、タップを固定して、タップ切替器を廃しても良い。また、変流比チェッカにおいて、表示部を廃して、単に電流計の指示によって検査結果を示すようにしても良い。また、表示に加えて又は代えて、音声で計測値や判定結果を報知するようにしても良い。
変電所における電力系統としては、1バンク系統のほか、2重母線系統や、2バンク系統の場合等に適用できる。また、電気所として、変電所のほか、発電所等について適用できる。
1 変流比チェッカ(変流比検査装置)
2 遠隔監視制御装置
15 変流器(第3の変流器)
16a,16b,… 変流器(第4の変流器)
55a,55b,55c 接触端子
56a,56b,56c スライド金具(可動金具)
B 電気所
I0 二次電流(第1の電流)
I1,I2,… フィーダ電流(第2の電流)
Ia 電流(第3の電流)
Ib1,Ib2,… 電流(第4の電流)
Ic 電流(第5の電流)
Id1,Id2,… 電流(第6の電流)
L1,L2,… 配電線(第2の回線)
Ta 変流器(第1の変流器)
Tb1,Tb2,… 変流器(第2の変流器)

Claims (5)

  1. 第1の回線と、前記第1の回線から分岐された複数の第2の回線と、前記第1の回線を流れる第1の電流を計測するための第1の変流器と、前記第2の回線を流れる第2の電流を計測するための複数の第2の変流器と、前記第1の変流器及び前記第2の変流器から、それぞれ計測用の第3の電流及び第4の電流が入力されるともに前記第1の変流器及び前記第2の変流器の変流比が設定される遠隔監視制御装置とが配置された電気所において用いられ、前記遠隔監視制御装置において設定された前記変流比の適否を検査するための変流比検査装置であって、
    前記遠隔監視制御装置において設定された前記変流比に基づいた、前記第3の電流と、前記第4の電流の合成との関係が、前記第1の電流と、前記第2の電流の合成とが略一致する関係に対応する場合に、前記遠隔監視制御装置において設定された前記変流比が適正であると判定される
    ことを特徴とする変流比検査装置。
  2. 前記第3の電流を一次電流とする第3の変流器と、前記第4の電流を一次電流とする複数の第4の変流器とを備え、前記第1の変流器及び前記第3の変流器の変流比の積と、前記第2の変流器及び前記第4の変流器の変流比の積とが略一致するように、前記第3の変流器及び前記第4の変流器の変流比が設定された場合に、前記第3の変流器の二次電流としての第5の電流と、前記第4の変流器の二次電流としての第6の電流の合成とが略一致するときに、前記遠隔監視制御装置において設定された前記変流比が適正であると判定されることを特徴とする請求項1に記載の変流比検査装置。
  3. 前記第3の変流器及び前記第4の変流器の変流比を設定するためのタップ切替器を備え、前記タップ切替器は、各タップに対応し固定された複数の接触端子と、前記接触端子に対応したスライド可能な可動金具とを有し、タップ切替途中は、切替操作前に接触していた前記可動金具及び前記接触端子を接触させるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の変流比検査装置。
  4. 前記第3の変流器は、前記第3の電流を逆極性で取り込むように接続されることを特徴とする請求項2又は3に記載の変流比検査装置。
  5. 第1の回線と、前記第1の回線から分岐された複数の第2の回線と、前記第1の回線を流れる第1の電流を計測するための第1の変流器と、前記第2の回線を流れる第2の電流を計測するための複数の第2の変流器と、前記第1の変流器及び前記第2の変流器から、それぞれ計測用の第3の電流及び第4の電流が入力されるともに前記第1の変流器及び前記第2の変流器の変流比が設定される遠隔監視制御装置とが配置された電気所において用いられ、前記遠隔監視制御装置において設定された前記変流比の適否を検査するための変流比検査方法であって、
    前記遠隔監視制御装置において設定された前記変流比に基づいた、前記第3の電流と、前記第4の電流の合成との関係が、前記第1の電流と、前記第2の電流の合成とが略一致する関係に対応する場合に、前記遠隔監視制御装置において設定された前記変流比が適正であると判定される
    ことを特徴とする変流比検査方法。
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