JP5419553B2 - 情報提供装置、情報提供方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents

情報提供装置、情報提供方法、およびコンピュータプログラム Download PDF

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この発明は、移動中のユーザに対して近傍にある施設、土地などの情報を提供する技術に関する。
従来より、出発地から目的地に至る経路の近傍の販売店の情報を提供する技術が存在する。たとえば、ある従来技術においては、経路とともに地図上に販売店情報を表示する(特許文献1)。
特開2005−241379号公報
しかし、ユーザが必要とする可能性のある販売店情報をすべて地図上に表示すると、地図上の表示が煩雑となり、その結果、ユーザは必要な情報を地図上で発見しにくくなる。このような問題は、物の販売や購入に関する情報の提供に限らず、現在位置などの基準地点の近傍にある地点の情報をユーザに提供しようとする場合について、広く存在する。
本願に係る発明の少なくとも一部は、表示についての煩雑さをユーザに感じさせることなく、ユーザに紹介すべき地点の情報をユーザに提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
地点の情報を提供する情報提供装置であって、
指定位置を表す指定位置情報を取得することができる指定位置取得部と、
ユーザに紹介すべき対象地点を表す対象地点情報と、共通の享受物を享受できる複数の前記対象地点を含む対象領域を表す対象領域情報と、を格納する記憶部と、
画像を表示することができる表示部と、
前記指定位置を表す指定位置表示を前記指定位置情報に基づいて前記表示部に表示するとともに、前記対象地点を表す対象地点表示を前記対象地点情報に基づいて前記表示部に表示することができる制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記指定位置の近傍の所定の範囲内にある前記対象地点について、前記指定位置が前記対象領域の外において前記対象地点に接近している第1区間において、第1の濃度による表示を含む第1の態様で前記対象地点表示を前記表示部に表示し、
前記第1の態様で前記対象地点表示を表示した前記対象地点について、前記指定位置が前記対象領域の外において前記対象地点から遠ざかっている第2区間において、前記第1の濃度よりも薄い第2の濃度による表示を含む第2の態様で前記対象地点表示を前記表示部に表示するか、または前記対象地点表示を前記表示部に表示せず、
前記指定位置が前記対象領域内にある第3区間と、前記第1区間と、において、前記対象地点表示とともに、前記対象地点表示に対応する対象地点が含まれる対象領域について、第3の濃度による表示を含む第3の態様で、前記対象領域を表す対象領域表示を、前記対象領域情報に基づいて前記表示部に表示し、
前記第3の態様で前記対象領域表示を表示した前記対象領域について、前記第2区間において、前記第3の濃度よりも薄い第4の濃度による表示を含む第4の態様で、前記対象領域表示を前記表示部に表示するか、または前記対象領域表示を前記表示部に表示しない、という表示動作が行うことができる、情報提供装置。
[適用例1]
地点の情報を提供する情報提供装置であって、
指定位置を表す指定位置情報を取得することができる指定位置取得部と、
ユーザに紹介すべき対象地点を表す対象地点情報を格納する記憶部と、
画像を表示することができる表示部と、
前記指定位置を表す指定位置表示を前記指定位置情報に基づいて前記表示部に表示するとともに、前記対象地点を表す対象地点表示を前記対象地点情報に基づいて前記表示部に表示することができる制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記指定位置の近傍の所定の範囲内にある前記対象地点について、前記指定位置が前記対象地点に接近している第1区間において、前記対象地点表示を第1の濃度で前記表示部に表示し、
前記第1の態様で前記対象地点表示を表示した前記対象地点について、前記指定位置が前記対象地点から遠ざかっている第2区間において、前記対象地点表示を前記第1の態様とは異なる第2の態様で前記表示部に表示するか、または前記対象地点表示を前記表示部に表示しない、という表示動作が行うことができる、情報提供装置。
このような態様とすれば、表示についての煩雑さをユーザに感じさせることなく、ユーザに紹介すべき地点の情報を提供することができる。
[適用例2]
適用例1の情報提供装置であって、
前記第1の態様による前記対象地点表示は、第1の濃度による表示を含み、
前記第2の態様による前記対象地点表示は、前記第1の濃度よりも薄い第2の濃度による表示を含む、情報提供装置。
このような態様においては、ユーザが対象地点から遠ざかっているときには、ユーザが対象地点に接近しているときに比べて、対象地点表示が目につきにくい。このため、ユーザが接近している対象地点についてはユーザに対して目に付きやすく情報を提供しつつ、表示部全体としては、表示の煩雑さを低減することができる。よって、表示についての煩雑さをユーザに感じさせることなく、ユーザに紹介すべき地点の情報を提供することができる。
[適用例3]
適用例2の情報提供装置であって、
前記記憶部は、さらに、共通の享受物を享受できる複数の対象地点を含む対象領域を表す対象領域情報を格納しており、
前記制御部は、前記第1区間において、前記対象地点表示とともに、前記対象地点表示に対応する対象地点が含まれる対象領域について、前記対象領域を表す対象領域表示を、前記対象領域情報に基づいて前記表示部に表示する、情報提供装置。
このような態様とすれば、ユーザは、共通の享受物を享受できる複数の対象地点を含む対象領域を、表示部を通じて、移動中に知ることができる。このため、最寄りの対象地点を通過した場合に、この先、指定位置の近傍に、同じ享受物を享受できる地点がありそうかどうかを、知ることができる。
なお、適用例2の情報提供装置であって、
前記記憶部は、さらに、前記指定位置周辺の地図を表す地図情報を格納しており、
前記制御部は、前記指定位置情報と、前記対象地点情報と、前記地図情報とに基づいて、地図上に、前記指定位置と前記対象地点を表示することができる、情報提供装置、という態様も好ましい。
このような態様とすれば、ユーザは、指定位置と対象地点との位置関係を地図上で知ることができる。
[適用例4]
適用例3の情報提供装置であって、
前記対象領域情報は、前記共通の享受物に関する情報と、前記対象領域に含まれる複数の対象地点に関する情報と、を含み、
前記制御部は、前記対象領域情報に基づいて、前記第1区間において、前記共通の享受物に関する情報を表す表示と、前記対象領域に含まれる前記複数の対象地点に関する情報を表す表示とを、前記対象領域表示に関連づけて表示する、情報提供装置。
このような態様とすれば、ユーザは、対象領域において得られる享受物、およびその享受物が得られる対象地点に関する情報を得ることができる。
なお、「対象地点に関する情報」としては、対象地点の名称(店舗名、施設名、景勝地の名称など)や、対象地点の連絡先(電話番号、住所、メールアドレスなど)、対象地点の位置(緯度、経度)を採用することができる。
[適用例5]
適用例3または4の情報提供装置であって、
前記制御部は、前記指定位置が高速道路上にある場合には、
前記指定位置の近傍の所定の範囲内にあり、かつ、前記高速道路のインターチェンジ近傍の所定の範囲内にある前記対象地点については、前記表示動作を行い、
前記インターチェンジ近傍の所定の範囲内にない前記対象地点については、前記対象地点表示を前記表示部に表示しない、という動作を行うことができる、情報提供装置。
ユーザが高速道路上にいる場合には、高速道路上の指定位置近傍の対象地点を紹介されても、ユーザがその対象地点に行く可能性は低い。ただし、ユーザが高速道路上にいる場合であっても、対象地点がインターチェンジの近傍にある場合には、インターチェンジの近傍にない場合にくらべて、ユーザがその対象地点に行く可能性は高い。上記の態様においては、対象地点がインターチェンジの近傍にない場合には、対象地点表示が表示されない。よって、そのような場合にも対象地点表示を行う態様に比べて、表示部の表示をより簡潔なものとすることができる。そして、対象地点がインターチェンジの近傍にある場合には、対象地点表示が表示される。よって、そのような場合に、ユーザに対象地点に関する情報を提供することができる。
[適用例6]
適用例3または4に記載の情報提供装置であって、
前記制御部は、前記指定位置が鉄道の線路上にある場合には、
前記ユーザが乗車している列車を特定し、
前記指定位置の近傍の所定の範囲内にあり、かつ、前記列車の停車駅近傍の所定の範囲内にある前記対象地点については、前記表示動作を行い、
前記停車駅近傍の所定の範囲内にない前記対象地点については、前記対象地点表示を前記表示部に表示しない、という動作を行うことができる、情報提供装置。
ユーザが列車に乗っている場合には、線路の近傍の対象地点を紹介されても、ユーザがその対象地点に行く可能性は低い。ただし、ユーザが列車に乗っている場合であっても、対象地点が停車駅の近傍にある場合には、停車駅の近傍にない場合にくらべて、ユーザがその対象地点に行く可能性は高い。上記の態様においては、対象地点が列車の停車駅の近傍にない場合には、対象地点表示が表示されない。よって、そのような場合にも対象地点表示を行う態様に比べて、表示部の表示をより簡潔なものとすることができる。そして、対象地点が列車の停車駅の近傍にある場合には、対象地点表示が表示される。よって、そのような場合に、ユーザに対象地点に関する情報を提供することができる。
[適用例7]
適用例1ないし4のいずれかの情報提供装置であって、
前記記憶部は、さらに、前記ユーザの移動手段に関する情報を格納しており、
前記制御部は、前記ユーザの前記移動手段に応じて、前記表示部に前記対象地点表示を表示する対象地点を選択する、情報提供装置。
このような態様とすれば、ユーザは、ユーザの移動手段に応じた適切な対象地点の情報を得ることができる。
なお、記憶部が、あらかじめ各移動手段に対応した対象地点の対象地点情報を格納している場合には、制御部は、その中から表示部に対象地点表示を表示する対象地点の対象地点情報を選択することができる。
また、制御部が、表示部に対象地点表示を表示する対象地点の対象地点情報を外部から取得する態様においては、制御部は、移動手段に応じて、取得すべき対象地点情報を表す情報とともに、外部に対象地点情報を要求する。そのような、取得すべき対象地点情報を限定した要求を行う行為も、「対象地点情報を選択する」行為に含まれる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、情報提供装置および情報提供方法、経路データ生成装置および経路データ生成方法、経路案内装置および経路案内方法、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。
本発明の第1実施例である経路探索システムのハードウェア構成を示す図。 経路と特定領域との関係を表す図。 経路探索を行う際の携帯電話200、経路探索サーバ100、領域情報サーバ180の情報のやりとりを示すチャート。 ルートガイドにおける特定領域の案内の処理を示すフローチャート。 ルートガイド中にユーザに特定領域を紹介するために携帯電話200の表示パネル202上に表示される画像ID1を示す図。 表示パネル202上に画像ID1が表示されなくなった後の状態を示す図。 図5および図6の状態でユーザが何らの操作も行わず、図4のステップS1204〜S1218を経て、再びS1202,S1204の処理が行われた場合に、表示される画像を示す図。 ルートガイドにおいて表示パネル202上に表示される範囲SD1と、ステップS1220において表示パネル202上に表示される地図の範囲SD2と、を示す図。 ステップS1234において享受物を享受できる場所を検索する際の表示パネル202上の表示の例を示す図。 ステップS1234の検索の結果を示す画像。 第2実施例において、ルートガイド中にユーザに特定領域を紹介するために携帯電話200の表示パネル202上に表示される画像ID2を示す図。 第3実施例において、図4のステップS1220で表示パネル202上に表示される画面の一例を示す図。
A.第1実施例:
A1.全体構成:
図1は、本発明の第1実施例である経路探索システムのハードウェア構成を示す図である。第1実施例の経路探索システムは、経路探索サーバ100と、地図サーバ150と、領域情報サーバ180と、携帯電話200と、を含む。
携帯電話200は、GPSユニット201と、表示パネル202と、音声出力部203と、振動機構204と、通信部205と、コマンド入力部206と、時計部209と、主制御部210と、通話制御部220とを有している。
GPSユニット201は、GPS(Grobal Positioning System/全地球測位システム)の衛星からの電波を受信するためのアンテナを含むユニットである。GPSのアンテナが受信する電波に基づいて、GPSユニット201は、携帯電話200の現在位置を表す現在位置情報を生成することができる。
表示パネル202は、画像を表示することができる液晶ディスプレイである。音声出力部203は、スピーカを含む装置であって、経路案内などのユーザへのメッセージやメロディなどを音声で出力できる装置である。振動機構204は、所定のパターンの振動でユーザの注意を促すことができる装置である。本明細書においては、画像、音声、振動を出力する装置202〜204を、まとめて「出力部」と呼ぶことがある。
通信部205は、インターネットINTを介して経路探索サーバ100および地図サーバ150と通信を行い、情報を送受信することができる。コマンド入力部206は、テンキー206aとカーソルキー206bとを含む。ユーザは、テンキー206aとカーソルキー206bを介して携帯電話200に情報を入力する。
時計部209は、主制御部210からの要求に応じて、現在時刻を表す現在時刻情報を出力する。通話制御部220は、通話のための着信呼出、音声/電気信号の変換などを行う回路である。
主制御部210は、携帯電話200の各部を制御するための制御ユニットである。主制御部210は、それらの制御に使用されるCPU、RAM、ROMを備えている。たとえば、主制御部210は、CPUでアプリケーションソフトウェア212を実行することによって携帯電話200の各部を制御し、現在位置から目的地までの経路を表す経路データを入手して、その経路を表示パネル202に表示することができる。なお、経路データを入手する主制御部210の機能部を、図1において経路準備ユニット231として示す。また、経路データに基づいて表示パネル202に経路を表示し、ルートガイドを行う主制御部210の機能部を、図1において経路案内ユニット232として示す。
経路探索サーバ100は、通信部102と、制御部104と、記憶部106とを有している。通信部102は、インターネットINTを介して地図サーバ150、領域情報サーバ180および携帯電話200と通信を行うことができる。
記憶部106は、経路探索のための経路ネットワークデータを格納している。記憶部106は、さらに、地図サーバ150、領域情報サーバ180、および携帯電話200から受け取ったデータ、およびそれらに基づいて生成されたデータを格納する。
経路ネットワークデータは、ノード情報と、交差点および駅の属性情報と、アーク情報とを含む。ノード情報は、交差点や、道路上で車線数が変わる地点、有料道路への進入路が分岐している場所、カーブの開始点および終了点、路線の駅などの地点を表すデータである。経路ネットワークデータは、各鉄道などの交通機関の路線のダイヤの情報も保持している。
交差点の属性情報は、ユーザがその交差点に進入するときに、そのユーザの携帯電話200の表示パネル202に表示すべき情報、たとえば、交差点で交わる各道路がどこに向かっているかを示す情報である。
駅の属性情報は、その駅に列車の路線のうち何線が乗り入れているかを表す乗り入れ路線情報を含む。また、駅の属性情報は、その駅における各ホーム間の乗り換えに要する時間の情報も含んでいる。
アーク情報は、ノードとノードの間の道路または路線区間であるアークに関する情報である。各アークには固有のIDが割り当てられている。各アーク情報は、それぞれのアークに含まれる多数の地点の緯度および経度のデータを含んでいる。すなわち、ルートを設定することができる道路や路線区間は、それらの地点の点列として表すことができる。各アーク情報は、それらのIDおよび点列の情報に加えて、さらに、それぞれのアークが有料道路であるか否かに関する情報や、車線数の情報を含んでいる。
経路探索サーバ100の制御部104は、記憶部106に格納されている経路ネットワークデータを参照しつつ、出発地および目的地、ならびに経由地その他の探索条件の情報に基づいて、ルートを探索する。そして、制御部104は、出発地点から目的地に至る経路を表す経路データを生成し、携帯電話200に送信する。経路データは、ノード情報、アーク情報、交差点や駅の属性情報などを含む。
地図サーバ150は、通信部152と、制御部154と、地図データベース156とを有している。通信部152は、インターネットINTを介して経路探索サーバ100や携帯電話200と通信を行うことができる。
地図データベース156は、携帯電話200に送信するための画像データとしての地図画像データを格納している。制御部154は、携帯電話200から受け取ったデータに基づいて携帯電話200が要求する一部の領域の地図を表す地図画像データを特定し、通信部152を介して携帯電話200に送信する。
領域情報サーバ180は、通信部182と、制御部184と、領域データベース186とを有している。通信部182は、インターネットINTを介して経路探索サーバ100と通信を行うことができる。
領域データベース186は、領域情報のデータを有している。領域情報は、(i)地理上の特定領域の場所を表す情報と、(ii)その特定領域の特徴を表す情報と、を含む。
図2は、経路と特定領域との関係を表す図である。領域データベース186が有するデータにおいては、図2に示すように、日本の地理上の全領域が所定の大きさの長方形の区画に区切られている。各区画は、たとえば、基準となる区画から数えて東西南北のいずれかの向きに何番目の区画であるか、によって特定することができる。以下、「北に○番目、東に△番目」等の情報を「番地」と呼ぶ。また、区画は、たとえば、長方形の対角線を張る2点の緯度および経度で特定することができる。
なお、図2に示す地図上の範囲は、ルートガイドにおいて携帯電話200の表示パネル202に表示される範囲と一致するものではない。携帯電話200の表示パネル202に表示される範囲は、たとえば、図2に示す範囲の一部の範囲SD1である。参考のために、ルートガイドの際に表示される現在位置を示すアイコンをPPとして示す。ルートガイドの際には、範囲SD1に示すように、所定の条件下で特定領域が表示パネル202に表示される。
領域データベース186が有する領域情報のデータにおいては、特定領域の場所の情報を、その特定領域を構成する区画の番地の集合として保持する。また、領域データベース186が有する領域情報のデータは、特定領域の場所の情報を、その特定領域を構成する区画を表す2点の緯度および経度の集合としても保持する。図2の例においては、ハッチが付されている領域A1〜A5が特定領域である。
一方、特定領域の特徴を表す情報は、たとえば、おいしいラーメン屋が多い地域である旨の情報や、居酒屋が多い地域である旨の情報、紅葉が美しい地域である旨の情報、桜が美しい地域である旨の情報、などとすることができる。図2の例では、おいしいラーメン屋が多い特定領域A1〜A5を示す。「特定領域の特徴を表す情報」は、特定領域においてユーザが享受できるもの(ラーメン屋、居酒屋、紅葉、桜など)の情報である。以下、特定領域においてユーザが享受できるものを「享受物」と呼ぶ。
なお、「享受物」は、ユーザが所有することができる有体物(たとえば、おみやげや、飲食店における飲食物など)だけではなく、ユーザが所有することができる有体物ではないもの、すなわち、ユーザが享受できるサービスやユーザが楽しむことができる景色など(紅葉を楽しむこと、桜をたのしむことなど)を含む。
なお、互いに異なる享受物を享受できる特定領域は、互いに重複する領域である場合がある。たとえば、おいしいラーメン屋が多い特定領域と、居酒屋が多い特定領域は、一部が重複することがある。
領域データベース186は、さらに、特定領域に含まれる個々の地点に関する情報も含む。たとえば、おいしいラーメン屋が多い特定領域については、個々のラーメン屋の位置の情報(緯度および経度)と、そのラーメン屋の評価の情報とを有している。美しい紅葉が見られる特定領域については、たとえば、美しいモミジの木がある地点の情報(緯度および経度)や、駐車場の位置の情報(緯度および経度)および駐車料金の情報などを含むことができる。
特定領域の特徴を表す情報は、時間の情報を含む場合がある。たとえば、紅葉が美しい地域である旨の情報は、紅葉が美しい時期の情報とともに、特定領域の特徴を表す情報として領域データベース186に格納される。すなわち、その特徴が発揮される時間が限られる場合には、特定領域の特徴を表す情報は、その特徴が発揮される時間の情報を含む。
制御部184は、経路探索サーバ100から受け取った経路を表す位置データに基づいて、その経路の近傍にある特定領域を決定する。そして、その特定領域の位置の情報および特徴を表す情報を含むデータを作成し、通信部182を介して経路探索サーバ100に送信する。
経路探索サーバ100の制御部104は、記憶部106内の経路ネットワークデータを参照しつつ、地図サーバ150、領域情報サーバ180、および携帯電話200から受け取った各データに基づいて、出発地点から目的地に至る経路を表す経路データを生成する。生成された経路データは、携帯電話200に送信され、携帯電話200において経路の案内または表示のために使用される。
経路データには、経路を表すノード情報およびアーク情報などの経路情報のほか、交差点で曲がるべき方向を示すなどの移動案内に使用されるデータが含まれる。それら経路に沿ってユーザを移動させるための移動案内に使用される情報を「第1種の情報」と呼ぶことがある。また、経路データには、経路の近傍にある特定領域の位置の情報および特徴を表す情報を含むデータが含まれる。それら特定領域の享受物に関して特定領域の紹介を行うための情報を「第2種の情報」と呼ぶことがある。
A2.経路データの生成:
図3は、経路探索を行う際の携帯電話200、経路探索サーバ100、領域情報サーバ180の情報のやりとりを示すチャートである。
ステップS110において、ユーザからルート検索の指示を受け取ると、携帯電話200の主制御部210は、出発地および目的地の情報、ならびに経由地やユーザが経路を移動する日の日付、高速道路の利用の有無を指定する情報などの探索条件の情報を、経路探索サーバ100に送信する。
ステップS210では、経路探索サーバ100の制御部104が、記憶部106内の経路ネットワークデータを参照しつつ、出発地および目的地の情報、探索条件の情報などに基づいて、経路を決定する。ステップS210の処理を行う制御部104の機能部を、経路決定部111として示す。
ステップS220では、経路探索サーバ100は、決定された経路の各地点の位置の情報(ノード情報およびアーク情報)を領域情報サーバ180に送信して、経路の近傍の特定領域の情報を問い合わせる。
ステップS310では、領域情報サーバ180は、領域データベース186を参照して、経路探索サーバ100から受け取った経路の位置の情報に基づいて、経路の近傍の特定領域を決定する。そして、それらの特定領域の情報は経路探索サーバ100に送信される。なお、特定領域の情報には、その特定領域の位置を表す情報が含まれる。特定領域の位置を表す情報を、本明細書において「対象領域情報」と呼ぶことがある。また、特定領域の情報には、その特定領域内にある、享受物を享受できる地点の情報も含まれる。この享受物を享受できる地点の情報を、本明細書において「対象地点情報」と呼ぶことがある。
経路の近傍の特定領域の決定においては、経路を中心に所定の距離だけの幅を有する領域と少なくとも一部が重なる特定領域は、ステップS310において原則として選択される。たとえば、図2の例において、図3のステップS210で決定された経路をR0とする。ステップS310では、経路R0がその中を通過する特定領域A1,A3のほか、経路R0を中心に両側に所定の距離W1(たとえば1500m)だけの幅を有する領域R0fと一部または全部が重なる特定領域A2,A4,A5も、選択される。なお、経路を中心に両側に所定の距離だけの幅を有する領域は、経路上の任意の点から所定の距離以内にある範囲である。
なお、経路を移動する際の日付として経路探索サーバ100から受け取った日付が、ある特定領域の特徴が発揮される時間外である場合には、領域情報サーバ180は、その特定領域が経路の近傍にあるものであっても、ステップS310においてその特定領域を選択しない。
なお、経路の近傍の特定領域を決定する領域情報サーバ180の制御部184の機能部を、図1において領域決定部188として示す。また、ステップS220の処理を行って、経路近傍の特定領域の中から所定の条件を満たす特定領域を決定する経路探索サーバ100の制御部104の機能部を、図1において領域決定部112として示す。これら領域決定部112および領域決定部188によって、経路データに情報が組み込まれる経路近傍の特定領域が決定される。
経路探索サーバ100は、領域情報サーバ180から特定領域のデータを受信すると、ステップS230で、ステップS210で決定した経路の情報、および経路の近傍の特定領域の情報に基づいて、経路データを生成する。生成された経路データは、出発地、目的地、探索条件などの情報とともに、経路探索サーバ100の記憶部106内に格納される。ステップS230の処理を行って、経路データを生成する経路探索サーバ100の制御部104の機能部を、図1において経路データ生成部113として示す。
経路データは、経路に含まれる地点のノード情報およびアーク情報と、交差点および駅の属性情報と、を含む。アーク情報は、さらに、緯度および経度の点列の情報を含む。また、経路データは、上述の移動案内のための情報や、経路近傍の特定領域の情報を含む。なお、ノード情報とアーク情報とをまとめて「経路情報」と呼ぶことがある。
ステップS230で経路探索サーバ100によって生成された経路データは、ステップS240で、経路探索サーバ100から携帯電話200に送信される。携帯電話200は、その経路データを受信し、RAM内に格納する。出発地、目的地、探索条件などの情報を、経路探索サーバ100に送信し、経路探索サーバ100から経路データを受け取る主制御部210の機能部は、経路準備ユニット231である(図1参照)。すなわち、本実施例において経路データは、経路準備ユニット231が経路探索サーバ100に生成させ、これを入手することによって準備される。
その後、ユーザからコマンド入力部206を介してルートガイドを開始する旨の指示が入力されると、携帯電話200の主制御部210は、ステップS120で、ルートガイドを実行する。ルートガイドは、経路探索サーバ100から受信した経路データに基づいて行われる。また、携帯電話200の主制御部210は、別途、地図サーバ150から取得し、RAM内に格納している現在位置周辺の地図画像データに基づいて、表示パネル202上に経路とともに現在位置の周辺の地図を表示する。
なお、地図サーバ150から地図画像データを入手する主制御部210の機能部を、図1において地図情報準備ユニット233として示す。また、経路データに基づいてルートガイドを行う主制御部210の機能部は、経路案内ユニット232である(図1参照)。特に、経路データのノード情報、交差点および駅の属性情報、アーク情報等に基づいて、個々の交差点の曲がり方を指示したり、分岐の際の進行方向を指示したりする主制御部210の機能部を、図1において、案内実行部232aとして示す。
なお、本明細書においては、ルートガイドを「経路案内」ということがある。これに対して、たとえば、個々の交差点の曲がり方を指示したり、分岐の際の進行方向を指示したりする処理、すなわち、進行方向に関して複数の選択肢がある場合に、経路に沿ってユーザを移動させるための処理を、「移動案内」と呼ぶ。主制御部210の機能部としての案内実行部232aが、移動案内を実行する。
A3.ルートガイドにおける特定領域の案内:
図4は、ルートガイドにおける特定領域の案内の処理を示すフローチャートである。携帯電話200の主制御部210は、ルートガイドを行いつつ(図3のステップS120参照)、現在位置が特定領域の近傍にあるか否かの判定を行う(図4のステップS1202)。現在位置が特定領域の近傍にない場合には、そのまま所定時間だけ待機して再びステップS1202の判定を行う。現在位置が特定領域の近傍にある場合には、処理はステップS1204に進む。
なお、特定領域の外縁上の任意の点から一定の距離以内の範囲、または特定領域内に現在位置があるとき、現在位置が「特定領域の近傍」にあるものとする。具体的には、特定領域の外縁からさらに一定の距離だけ特定領域の外部に向かう方向に離れた外縁を有する所定の領域内に現在位置がある場合には、現在位置が特定領域の「近傍」にあると判定できる。
図5は、ルートガイド中にユーザに特定領域を紹介するために携帯電話200の表示パネル202上に表示される画像ID1を示す図である。図5において、図2中の要素と同じ符号が付されている要素は、図2中の要素と同じ要素である。ルートガイドの際には、表示パネル202上に、経路R0と現在位置PPとが示される。経路R0と現在位置PPの位置関係は、GPSユニット201から得られる現在位置情報と、経路データのノード情報およびアーク情報等に基づいて決定される。
また、表示パネル202上には、経路R0以外の地図画像が表示される。現在位置周辺の地図画像のデータは、地図サーバ150から取得される。地図画像のデータと、現在位置情報と、経路データのノード情報およびアーク情報等に基づいて、経路R0と現在位置PPとは、地図画像上に重ねて表示される。図5の例では、道路R1とR2が表示されている。pc2は、経路R0である道路と道路R2の交差点である。図5には示されていないが、経路R0である道路と道路R1の交差点をpc1とする。
図4のステップS1202で現在位置がその近傍にあると判定された特定領域は、ステップS1204において、ルートガイドの最中に、図5のID1のような表示を使用してユーザに紹介される。以下では、特定領域の紹介を「領域紹介」と呼ぶ。また、領域紹介と同時に、現在位置がその近傍にあると判定された特定領域も表示パネル202上に表示される。図5の例では、特定領域A1を表す表示と、特定領域に含まれ享受物を享受できる個々の場所を表す表示Pe11〜Pe15が表示されている。特定領域を表す表示は、対象領域情報に基づいて行われる。特定領域に含まれ享受物を享受できる個々の場所を表す表示は、RAM内に格納された対象地点情報に基づいて行われる。特定領域A1を表す表示と、個々の地点を表す地点表示Pe11〜Pe15とは、RAM内に格納された地図画像のデータと、対象領域情報と、対象地点情報等に基づいて、地図画像上に重ねて表示される。本実施例では、特定領域はピンクで表示され、特定領域内の地点は、ブルーで表示される者とする。ステップS1202,S1204の機能を奏する主制御部210の機能部を、図1において、領域紹介部232bとして示す。
ユーザに特定領域を紹介するための画像ID1は、特定領域の享受物に関する表示DM1と、その特定領域の享受物をユーザが享受できる個々の場所の情報を検索させるためのボタンB01と、ステップS1202で現在位置がその近傍にあると判定された特定領域以外の特定領域を検索させるためのボタンB02と、を含む。
ボタンB01は、また、享受物を享受できる個々の場所に関する情報検索の指示をユーザに促す機能を奏する。すなわち、「地点検索」という表示を伴うボタンB01(図5参照)を見たユーザは、「地点検索」という表示によって、享受物を享受できる個々の場所に関する情報検索を促され、ボタンB01を押すことで、享受物を享受できる個々の場所に関する情報検索の指示を、経路探索システムに対して行う。
また、ボタンB02は、現在位置がその近傍にある特定領域以外の特定領域の検索の指示をユーザに促す機能を奏する。すなわち、「他領域検索」という表示を伴うボタンB02(図5参照)を見たユーザは、「他領域検索」という表示によって、現在位置がその近傍にある特定領域以外の特定領域の検索を促され、ボタンB02を押すことでその検索の指示を、経路探索システムに対して行う。なお、ユーザに特定領域を紹介するための画像ID1は、「移動案内」が所定の時間(たとえば30秒)だけ実行されない時間区間を選んで所定のタイミングで表示される。
図4のステップS1206では、他の特定領域を提示させるためのボタンB02が押されたか否かが判定される。ボタンB02が押された場合には、処理はステップS1220に進む。ボタンB02が押されない場合には、処理はステップS1208に進む。
図4のステップS1208では、享受物を享受できる場所を検索させるためのボタンB01が押されたか否かが判定される。ボタンB01が押された場合には、処理はステップS1230に進む。ボタンB01が押されない場合には、処理はステップS1210に進む。
ステップS1210では、ボタンB01,B02が押されない状態で所定の時間Tw1(たとえば、15秒)が経過したか否かが判定される。時間Tw1が経過していない場合には、処理はステップS1206に戻る。ボタンB01,B02が押されない状態で時間Tw1が経過した場合には、処理はステップS1212に進む。
図6は、表示パネル202上に画像ID1が表示されなくなった後の状態を示す図である。ステップS1212では、主制御部210の機能部としての領域紹介部232bは、画像ID1の表示を終了する。ただし、ボタンB01,B02については、図6に示すように、画面の端に表示され続ける。所定時間経過後に特定領域の享受物に関する表示DM1を表示パネル202から消すことによって、領域紹介のための表示がルートガイドのための経路や地図の表示を覆ってしまい、ルートガイドがわかりにくくなるという事態を防止できる。また、ボタンB01,B02の表示を残すことで、ルートガイドのための表示を阻害しない範囲で、その後、ユーザが特定領域の情報を求めた場合に、特定領域の情報を提供することができる。
ステップS1214では、ステップS1202で現在位置がその近傍にあると判定された特定領域を通過したか否かが判定される。現在位置が特定領域を通過していない場合には、処理はステップS1206に戻る。現在位置が特定領域を通過した場合には、処理はステップS1216に進む。なお、ステップS1214からステップS1206に戻った後、再びステップS1212に至った場合には、表示DM1が表示されない状態が維持される。
ステップS1216では、ボタンB01,B02の表示を終了する。このような態様とすることで、特定領域を出た後、次の特定領域の近傍に至るまでの間は、画面の表示を単純にして、ルートガイドをわかりやすくすることができる。また、ボタンB01,B02を押さずに特定領域を通過した場合には、ユーザは、その特定領域の情報を希望しないという意思決定をしたものと推測できる。このため、特定領域を通過した後は、ボタンB01,B02の表示を終了しても、ユーザが不便を感じる可能性は低い。
また、ステップS1216では、主制御部210は、特定領域A1を表す表示と、特定領域に含まれ享受物を享受できる個々の場所を表す表示Pe11等を、ステップS1204で表示した際の色よりも薄い色で表示する。なお、「色C1よりも薄い色C2」とは、たとえば、色C1と色相が類似しており、明度が高い色C2である。また、「色C1よりも薄い色C2」としては、色C1と色相が同じで明度が高い色C2が好ましい。色C2の彩度は、色C1の彩度と同じでも良いし、より低くてもよい。
このような態様とすれば、ユーザは、すでに通過した特定領域A1およびそこに含まれる地点の表示に煩わされることなく、地図上の他の表示に集中することができる。
ステップS1218では、ルートガイドが終了したか否かが判定される。ルートガイドが終了した場合には図4の領域紹介の処理も終了する。ルートガイドが終了していない場合には、処理はステップS1202に戻る。
図7(a)は、図5および図6の状態(図4のステップS1204参照)でユーザが何らの操作も行わず、図4のステップS1206,S1208,S1210,S1214,S1218を経て、再びS1202,S1204の処理が行われた場合に、携帯電話200の表示パネル202上に表示される画像を示す図である。図7(a)において、図5と同じ要素については、同じ符号を付して示す。たとえば、特定領域A1を通過した後に、現在位置が特定領域A3に近づいた場合に、図4のステップS1202を経て、ステップS1204において、図7(a)の表示が行われる。
なお、技術の理解を容易にするため、図7(a)では、図5の例よりも縮尺が大きい例を示している。すなわち、図7(a)の例では、図5の例よりも広い範囲の地図が示されている。表示パネル202上に表示される地図の縮尺は、テンキー206a、カーソルキー206bなどのコマンド入力部206を介したユーザからの指示によって、変更されうる。
図7(a)の状態においても、特定領域を紹介する画像ID1が表示されている。図7(a)の例では、図4のステップS1216で、より薄い色による表示に変更された領域A1は、そのまま図5における表示よりも薄い色で表示されている。また、図7(a)の例では、図5において表示されていた地点表示Pe12,Pe14が表示されている。図4のステップS1216で、より薄い色による表示に変更された地点表示Pe12,Pe14は、図7(a)の状態において、図5における表示よりも薄い色で表示されている。
そして、図4のステップS1204における表示パネル202上の表示においては、現在位置がそこから遠ざかっている特定領域は、現在位置がそこに近づいている特定領域よりも薄い色で表示される。それぞれの特定領域に含まれる地点についても同様である。
たとえば、現在位置がそこから遠ざかっている特定領域A1は、図7(a)においては、現在位置がそこに近づいている特定領域A3よりも薄い色のピンクで表示される。また、特定領域A1に含まれる地点は、図7(a)においては、特定領域A3に含まれる地点表示Pe31〜Pe34よりも薄い色のブルーで表示される。なお、特定領域A1,A3においては、享受物を享受できる地点の密度は同程度であるものとする。享受物を享受できる地点の密度が同じである特定領域A1,A3は、ともに現在位置がそこに近づいている場合には、同じ濃度で表示され、ともに現在位置がそこから遠ざかっている場合には、同じ濃度(ただし、近づいている場合よりも薄い濃度)で表示される。
なお、図7(a)における特定領域A1の表示を、特定領域A3および図5における特定領域A1の表示と区別するために、より粗いハッチで示す。また、図7(a)における地点表示Pe12,Pe14を、特定領域A3に含まれる地点Pe31〜Pe34、ならびに図5における地点表示Pe12,Pe14と区別するために、破線で示す。
図7(b)は、図7(a)に示した各特定領域の表示を時間軸方向に沿ってみたときの、表示態様(濃度)を表すグラフである。図7(b)において、横軸は時間を表す。縦軸は、特定領域、より具体的には、特定領域A1,A3の区別を表す。この例では、まず、現在位置が特定領域A1内にあり(図5参照)、その後、時刻tp1において、現在位置が特定領域A1を通過し(図4のステップS1214参照)、時刻ta3において、現在位置が特定領域A3の近傍に至り(図7(a)参照)、時刻ti3において、現在位置が特定領域A3内に入り、時刻tp3において、現在位置が特定領域A3を通過したものとする。
特定領域A1は、時刻tp1までの時間区間P11においては、濃いピンクで表示される。時刻tp1までの時間区間P11は、現在位置が特定領域A1に近づいているかまたは特定領域A1内にある時間区間である。図7(b)において、濃いピンクで表示される特定領域A1の表示を実線で示す。一方、時刻tp1以降の時間区間P12においては、特定領域A1は、それまでよりも薄いピンクで表示される。時刻tp1以降の時間区間P12は、現在位置が特定領域A1から遠ざかっている時間区間である。図7(b)において、薄いピンクで表示される特定領域A1の表示を破線で示す。なお、ブルーで表示される特定領域A1内の各地点の表示の濃度についても、特定領域A1の表示の濃度とともに切り換えられる。
一方、特定領域A3については、時刻ta3から時刻tp3までの時間区間P21においては、濃いピンクで表示される。時刻ta3から時刻tp3までの時間区間P21は、現在位置が特定領域A3に近づいているかまたは特定領域A3内にある時間区間である。すなわち、時刻ta3から時刻ti3までの時間区間P21aは、現在位置が特定領域A3に近づいている時間区間である。時刻ti3から時刻tp3までの時間区間P21bは、現在位置が特定領域A3内にある時間区間である。図7(b)において、濃いピンクで表示される特定領域A3の表示を実線で示す。
また、特定領域A3は、時刻tp3以降の時間区間P22においてはそれまでよりも薄いピンクで表示される。時刻tp3以降の時間区間P22は、現在位置が特定領域A3から遠ざかっている時間区間である。図7(b)において、薄いピンクで表示される特定領域A3の表示を破線で示す。なお、ブルーで表示される特定領域A3内の各地点の表示の濃度についても、特定領域A3の表示の濃度とともに切り換えられる。
なお、特定領域A1,A3は、表示パネル202上において、薄い色で表示された状態で、現在位置が移動することによって特定領域A1,A3が表示パネル202の表示範囲外となるまで、表示される。
このような態様においては、ユーザは、地図画像上において、遠ざかりつつある特定領域およびそこに含まれる地点よりも、近づきつつある特定領域およびそこに含まれる地点に、より意識を集中しやすい。なお、ここでは、現在位置がそこから遠ざかっている特定領域と、現在位置がそこに近づいている特定領域とが一つずつある例について説明したが(図7(a)参照)、それぞれの特定領域が画面上に複数表示される場合も同様である。
一方、図4のステップS1206において、他の特定領域を提示させるためのボタンB02が押されたと判定された場合には、処理はステップS1220に進む。
図8は、ルートガイド(たとえば図4のステップS1202,S1204の状態)において表示パネル202上に表示される地図の範囲SD1と、図4のステップS1220において表示パネル202上に表示される地図の範囲SD2と、を示す図である。ステップS1220では、それまでに表示されていた範囲よりも広い範囲の地図を表示パネル202上に表示する。たとえば、ステップS1220では、それまでに表示されていた範囲の4倍(縦2倍かつ横2倍)以上の範囲の地図を表示パネル202上に表示する。その際、図8には示されないが、「エリアを選択して下さい」などの特定領域の選択を促す表示も、範囲SD2内の地図の画像とともに表示される。
なお、ステップS1220において表示パネル202上に表示される範囲は、図3のステップS310において使用された、経路R0を中心に両側に所定の距離W1だけの幅を有する領域R0fに含まれる範囲である(図2参照)。本明細書において、領域R0fを一般化して「第1の範囲」と呼ぶことがある。また、範囲SD2に相当する領域を一般化して「第2の範囲」と呼ぶことがある。ステップS1220において表示パネル202上に表示される地図の範囲SD2は、現在位置PPに対して経路R0の前方部分の長さが、現在位置PPに対して経路R0の後ろ部分の長さよりも長くなるように決定される。
ステップS1220では、表示パネル202上に表示した範囲に含まれる特定領域であって、ステップS1204で領域紹介した特定領域と同じ享受物を享受できる特定範囲を表示パネル202上に示す。図5および図8の例では、ステップS1204で表示されるのは範囲SD1に含まれる特定領域A1のみであるが、ステップS1220では、範囲SD2に含まれる特定領域A2〜A5も表示される。このような態様とすることで、ユーザは、現在位置に最も近い特定領域以外に、同じ享受物を享受できる経路近傍の他の特定領域も考慮して、経路の変更を検討することができる。
なお、ステップS1220において表示される特定領域A2〜A5に関する情報は、いずれも経路データと関連づけられて格納されている。すなわち、特定領域A1〜A5は、経路R0を中心に両側に所定の距離の幅を有する領域R0fと一部または全部が重なる特定領域である(図2、および図3のステップS310参照)。
ステップS1220では、ステップS1204における処理と同様に、現在位置がそこから遠ざかっている特定領域は、現在位置がそこに近づいている特定領域よりも薄い色で表示される。それぞれの特定領域に含まれる地点の表示も同様である。図8の例では、現在位置は、経路R0上を相対的に右上に進行している。このため、特定領域A1,A5は、特定領域A2,A3,A4よりも薄い色(ここではピンク)で表示されている。また、特定領域A1,A5に含まれる地点は、特定領域A2,A3,A4に含まれる地点よりも薄い色(ここではブルー)で表示される。
このような態様においては、ユーザは、領域検索において表示される地図上においても(ステップS1206,S1220)、遠ざかりつつある特定領域およびそこに含まれる地点よりも、近づきつつある特定領域およびそこに含まれる地点に、より意識を集中しやすい。
また、ステップS1220,S1202,S1204では、享受物(図8の例ではラーメン店)を享受できる地点を地理上の単位面積あたりで所定数以上(たとえば、1000平方メートルあたり1地点以上)有している特定領域は、そうではない特定領域よりも濃い色で表示される。図8の例では、現在位置が近づきつつある特定領域A2〜A4のうち、含んでいる地点の密度が高い特定領域A2は、特定領域A3,A4よりも濃い色(ピンク)で表示されている。また、現在位置がそれらから遠ざかりつつある特定領域A1,A5のうち、含んでいる地点の密度が高い特定領域A5は、特定領域A1よりも濃い色(ピンク)で表示されている。各特定領域に含まれる地点の表示の濃度についても同様である。
このような態様とすれば、ユーザは、経路からの距離とともに、享受物を享受できる地点がどの程度密集しているか、を考慮して、寄り道する特定領域を決定することができる。なお、ステップS1220の機能を奏する主制御部210の機能部を、図1において、他領域提示部232eとして示す。
携帯電話200のカーソルキー206bを操作することで、表示パネル202に表示されている特定領域が順に選択される。ステップS1222では、ユーザは、携帯電話200のカーソルキー206bを操作して、表示されている特定領域の中から詳細な情報を得たい特定領域を選択する。すると、ステップS1224では、選択された特定領域の領域紹介が行われる。領域紹介の態様はステップS1204と同様である。
すなわち、ステップS1224では、特定領域の享受物に関する表示DM1(たとえば、「ここはおいしいラーメン屋が多い地域です」)と、享受物を享受できる場所を提示させるためのボタンB01と、他の特定領域を提示させるためのボタンB02と、を含む画像ID1が表示される(図5参照)。その後、処理はステップS1206に戻る。なお、ステップS1224の機能を奏するのは、主制御部210の機能部としての領域紹介部232bである(図1参照)。
また、ステップS1208において、享受物を享受できる場所を提示させるためのボタンB01が押されたと判定された場合には、処理はステップS1230に進む。ステップS1230では、享受物を享受できる場所を検索する際の地理的条件を決定する。具体的には、ユーザがボタンB01を押した直前に領域紹介された特定領域内に、検索対象を限定する。
ステップS1232では、享受物を享受できる場所を検索する際の特徴に関する条件を決定する。具体的には、ユーザがボタンB01を押した直前に領域紹介された特定領域の享受物の分類に関する条件を限定する。
図9は、ステップS1234において享受物を享受できる場所を検索する際の表示パネル202上の表示の例を示す図である。ここでは、おいしいラーメン店を含む特定領域が指定されているので、左側に示される大分類の選択肢DC1である「コンビニ」、「グルメ」、「銀行」、「ガソリンスタンド」の中から「グルメ」が選択されている。なお、図9において、選択されている選択肢は太枠で囲まれている。
さらに、大分類「グルメ」の中の小分類の選択肢DC2である「和食」、「洋食」、「中華」、「ラーメン」、「居酒屋」の中から「ラーメン」が選択されている。ステップS1232では、このような享受物の分類に関する条件が決定される。
なお、たとえば、享受物がイタリア料理である場合には、分類「洋食」の下の図示しない選択肢、「フランス料理」、「イタリア料理」、「スペイン料理」、「ドイツ料理」のうち「イタリア料理」までが指定される。すなわち、享受物に応じてステップS1232で決定される条件の分類の階層の深さは異なる。なお、図4のステップS1230,S1232の機能を奏する主制御部210の機能部を、図1において、条件決定部232cとして示す。
ステップS1234では、ユーザがカーソルキー206bの中央のキーを押すと、情報検索が実行される。その際、検索の条件は、ステップS1230で決定された地理に関する検索条件と、S1232で決定された享受物の分類に関する検索条件とに従う。たとえば、あらかじめ大分類「グルメ」および小分類「ラーメン」に含まれるものとして登録されている店舗のうち、特定領域A1内に存在する店舗の情報が検索される。
図10は、ステップS1234の検索の結果を示す画像である。ステップS1236では、現在位置がその近傍にある特定領域(ステップS1204参照)、またはユーザが指定した特定領域(ステップS1222参照)において、享受物を享受できる場所のリストが提示される。ここでは、特定領域A1内にあるラーメン屋のリストが提示される。なお、ステップS1234,S1236の機能を奏する主制御部210の機能部を、図1において、情報検索部232dとして示す。
なお、携帯電話200は、主制御部210のRAM内に格納された経路データに基づいて、上記のような情報検索を行ってもよいし、経路探索サーバ100や領域情報サーバ180に情報検索を指示して入手したデータに基づいてそのような検索結果の提示を行ってもよい。すなわち、検索対象のデータベースは、経路データを格納する主制御部210のRAMであってもよいし、領域情報サーバ180の領域データベース186であってもよい。なお、享受物の分類に関する情報は、領域データベース186内の特定領域の情報にあらかじめ含まれている。経路データに基づいて上記の情報検索を行う態様においては、経路データ内の特定領域の情報にも、享受物の分類に関する情報が含まれている。
その後、ユーザは、リスト中から個々の要素を選択して、その要素のさらに詳細な情報を入手することができる。具体的には、携帯電話200のカーソルキー206bを操作して、図10のリストのうちの一つを選択しクリックすると、個々のラーメン店の紹介が表示パネル202上に表示される。その際、表示パネル202上には、「再探索」ボタンおよび「戻る」ボタンも表示される(いずれも図示せず)。
図4のステップS1238では、再探索ボタンが押されたか否かが判定される。再探索ボタンが押されていない場合は、そのまま所定時間だけ待機して再びステップS1238の判定を行う。なお、個々のラーメン店の紹介の画面において「戻る」ボタンが押された場合には、再び図10の表示に戻る。
ステップS1238において「再探索」ボタンが押されると、ステップS1240において、その地点(ラーメン店)を経由して目的地に至るルートを検索する旨の指示が携帯電話200に入力される。
その後、ユーザが指定した地点(ラーメン店)を経由して目的地に至るルートを検索する旨の指示が、携帯電話200から経路探索サーバ100に送信される。その後の経路データの生成の処理は、図3で説明したとおりである。
このような態様とすることで、ユーザは、目的地に向かう道程において、容易に経路を変更して寄り道をすることができる。また、寄り道がまず領域として案内されるため(図5参照)、寄り道の候補の近傍を通過してしまう可能性が低く、通過した領域を引き返すことなく享受物を享受できる地点に寄り道できる可能性が高い。
なお、本実施例における携帯電話200が、「課題を解決するための手段」における「情報提供装置」に相当する。GPSユニット201が、「指定位置取得部」に相当する。携帯電話200のRAMが、「記憶部」に相当する。携帯電話200のCPUが、「制御部」に相当する。
そして、図5〜図8において示されている地点表示Pe11〜Pe15,Pe21〜Pe27,Pe31〜Pe34,Pe41〜Pe44,Pe51〜Pe57が、「課題を解決するための手段」における「対象地点表示」に相当する。図5〜図8において示されている現在位置を示すアイコンをPPが、「指定位置表示」に相当する。
なお、本実施例においては、対象地点表示(Pe11〜15など)を表示部に表示する動作モードについて説明した。対象地点表示を表示部に表示しない動作モードについては、変形例8において説明する。
B.第2実施例:
第1実施例では、図4のステップS1204では、特定領域の享受物に関する表示DM1と、個々の場所の情報を検索させるためのボタンB01と、他の特定領域を検索させるためのボタンB02と、が表示され(図5およ図7(a)参照)、ボタンB01が押された後に、享受物を享受できる場所のリストが提示される(図10参照)。しかし、図4のステップS1204において、特定領域や個々の地点の表示とともに、それらの地点に関連する情報を提示する態様とすることもできる。
第2実施例の経路探索システムにおいては、図3のステップS310で経路探索サーバに渡される特定領域の情報に、その特定領域で享受できる享受物に関する情報(たとえば「ラーメン」)、およびその特定領域内で享受物を享受できる各地点の名称に関する情報(たとえば、ラーメン店の店舗名)が含まれる。それらの情報は、経路探索サーバ100が生成する経路データに含まれ、携帯電話200のRAMに格納される(図3のステップS230,240参照)。図4のステップS1204では、それらの情報に基づいて、特定領域や個々の地点の表示とともに、その特定領域で享受できる享受物、および各地点の名称が表示される。第2実施例の経路探索システムの他の点は、第1実施例の経路探索システムと同じである。
図11は、第2実施例において、ルートガイド中にユーザに特定領域を紹介するために携帯電話200の表示パネル202上に表示される画像ID2を示す図である。第2実施例においては、ステップS1204において、近傍の特定領域の表示とともに、その特定領域の表示と関連づけられた情報を表す画像ID2が表示される。画像ID2は、享受物に関する表示ID21(図7(a)において「ラーメン」)と、各地点に関する表示ID22(図7(a)において、店舗名「1.金の蔵」〜「4.麺屋青山」)とが表示される。なお、ここでは、表示ID22においては、特定領域A3内のすべての店舗の名称が表示されている。しかし、特定領域A3内の地点の数が所定数より多い場合には、そのうちの一部(たとえば、5件などの一定数)のみの情報を表示する。
このような態様とすれば、ユーザは、地点検索の操作を行うことなく(図4のステップS1208参照)、享受物を享受できる場所の情報を得ることができる。このため、たとえば、リスト表示ID22内に記憶にある有名店の名称がある場合などには、画像ID2をきっかけにその店舗を訪問することができる。
C.第3実施例:
第1実施例では、図4のステップS1220において表示パネル202上に表示される範囲SD2は、図3のステップS310において特定領域の決定に使用された領域R0f内に含まれる範囲である(図2参照)。そして、ステップS1220においては、表示パネル202に表示される範囲に含まれるすべての特定領域が表示される(図8のSD2参照)。しかし、第3実施例では、ステップS1220において、画面に表示される範囲に含まれるすべての特定領域が表示されるわけではない。すなわち、第3実施例は、ステップS1220の処理が第1実施例とは異なる。第3実施例の他の点は、第1実施例と同じである。
図12は、第3実施例において、図4のステップS1220で表示パネル202上に表示される画面の一例を示す図である。なお、図12において、図2および図8中の要素と同じ符号が付されている要素は、図2および図8中の要素と同じ要素である。
第3実施例では、ステップS1220において、範囲R0gと一部または全部が重なる特定領域であって、ステップS1204で領域紹介した特定領域と同じ享受物を享受できる特定範囲が表示パネル202上に示される。
範囲R0gは、(i)現在位置PPを中心として距離W1より小さい所定の距離W2(たとえば500m)の半径を有する第1の円と、(ii)経路が表示範囲SD2と交差する点PFを中心として距離W2の半径を有する第2の円と、経路R0を中心に両側に距離W2だけの幅を有する領域であって、第1の円と第2の円の間の領域と、からなる領域である。この領域R0gは、経路の近傍500m以内の範囲であって、現在位置PPと、現在位置PPよりも下流側の経路R0の一部を含む。なお、本明細書では、経路における「下流側」とは、経路上の所定の基準点に対して、その経路における進行方向の側にあることをいう。本明細書において、領域R0gを一般化して「第2の範囲」と呼ぶことがある。
その結果、第3実施例では、ステップS1220において、表示パネル202上に表示される特定領域は、特定領域A1〜A3である。そして、特定領域A4,A5は表示されない。なお、図12において、参考までに特定領域A4,A5を破線で示す。このような態様とすれば、ユーザは、経路を大きく外れることなく寄り道できる特定範囲の中から特定範囲を選択することができる。
D.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
D1.変形例1:
上記実施例では、経路案内を行っている際に、図4の処理が行われる。しかし、特定領域の紹介は、表示パネル202上に地図とともに現在位置を表示させつつ、ユーザが移動している際に行うこともできる。そのような態様においては、携帯電話200は、図3のステップS110において、現在位置情報を経路探索サーバ100に送信して、経路探索サーバ100に、現在位置の近傍の所定の範囲にある特定領域の情報を要求する。
経路探索サーバ100は、ステップS220において、取得した携帯電話200の現在位置の情報とともに、特定領域の情報を領域サーバに要求する。経路探索サーバ100は、ステップS230で、携帯電話200の現在位置周辺の特定領域の情報を入手して、ステップS240で携帯電話200に送信する。
携帯電話200は、ステップS120で、経路探索サーバ100から、現在位置の近傍の所定の範囲にある特定領域の情報を取得する。そして、携帯電話200は、現在位置の移動とともに、図4のステップS1202以下の処理を実行する。ただし、その際、経路R0の表示は行われない。
このような態様としても、ユーザは、移動中に、特定領域およびその特定領域に含まれる各地点に関する情報を容易に入手することができる。
D2.変形例2:
上記実施例においては、現在位置がその近傍にある特定領域を通過した時に、近傍の特定領域を表す表示と、その特定領域に含まれる個々の場所を表す表示を、より薄い色の表示に変更する(図4のステップS1214,S1216、ならびに図7(b)参照)。しかし、現在位置がその近傍にある特定領域を通過した後も、所定の時間が経過した、または、現在位置が所定の距離を移動した、などの所定の条件が満たされるまでは、それまでと同じ濃度で、特定領域およびその中の各地点を表示することとしてもよい。
また、上記実施例では、ある特定領域に対して指定位置(上記実施例では「現在位置」)が接近しており、特定領域やその中の地点が濃い色で表現される区間(図7のP11,P21参照)や、ある特定領域に対して指定位置が遠ざかっており、特定領域やその中の地点がより薄い色で表現される区間(図7のP12,P22参照)を、「時間区間」として説明した。しかし、指定位置は時間の進行に応じて地図上を移動するため、これらの区間は、地理上または地図上の区間として把握することもできる。すなわち、指定位置が、たとえば経路に沿って、地図上を移動しているとき、ある特定領域の手前の地理的区間に指定位置があるときには、特定領域やその中の地点が濃い色で表現される。そして、指定位置が、たとえば経路に沿って地図上を移動しているとき、ある特定領域の先の地理的区間に指定位置があるときには、特定領域やその中の地点はより薄い色で表現される。
すなわち、現在位置がその特定領域や地点に接近しているなんらかの第1区間において、その特定領域に含まれる地点を第1の濃度で表示し、その後、現在位置がその特定領域や地点から遠ざかっているなんらかの第2区間において、第1の濃度よりも薄い第2の濃度で表示する態様であればよい。そのような態様とすれば、ユーザは、既に通過した領域や地点の表示に煩わされることなく、進行方向に存在する領域や地点の表示に集中することができる。
なお、同一の特定領域に含まれる複数の地点の表示については、同時に濃度を切り換えてもよい。たとえば、第1実施例のように、特定領域の表示の濃度の切換と同時に濃度を切り換えてもよい。一方、その地点が含まれる特定領域については一定の濃度で表示されている間にも、その特定領域に含まれる個々の地点の表示の濃度は、切り換える態様とすることもできる。すなわち、その地点が含まれる特定領域については一定の濃度で表示されている間にも、現在位置がその地点に接近しているときには、その地点を濃度の高い色で表示し、現在位置がその地点から遠ざかっているときには、濃度の低い色で表示すこともできる。
なお、上記実施例においては、現在位置がその近傍にある特定領域を通過した時に、近傍の特定領域を表す表示と、その特定領域に含まれる個々の場所を表す表示を、より薄い色の表示に変更する(図4のステップS1214,S1216参照)。しかし、表示を、より薄い色の表示に変更するきっかけは、他の事象とすることもできる。
たとえば、主制御部210は、各特定領域や、特定領域に含まれる地点の少なくとも一部について、現在位置との間の距離を繰り返し計算する態様とすることができる。そして、その距離が増大している特定領域や地点については、画面上において濃い色で表示し、その距離が減少している特定領域や地点については、画面上においてより薄い色で表示する態様とすることもできる。
すなわち、享受物を享受できる地点であって現在位置が接近している地点を第1の濃度で表示し、享受物を享受できる地点であって現在位置がそこから遠ざかっている地点を第1の濃度よりも薄い第2の濃度で表示する態様とすることができる。
また、上記実施例においては、現在位置がその特定領域や地点から遠ざかっている時間区間において、先の表示の濃度よりも薄い濃度で表示を行う(図4のステップS1214,S1216、ならびに図7(b)参照)。しかし、現在位置がその特定領域や地点に接近している時間区間において、その特定領域に含まれる地点を表示し、その後、表示を消して、現在位置がその特定領域や地点から遠ざかっている時間区間において、その表示を行わない態様とすることもできる。そのような態様とすれば、より表示部の表示を簡潔なものとすることができる。よって、ユーザは、既に通過した領域や地点の表示に煩わされることなく、進行方向に存在する領域や地点の表示に集中することができる。
さらに、上記実施例においては、特定領域と特定領域に含まれる地点とが表示される(図5〜図8参照)。しかし、特定領域を画面上に表示せず、特定領域に含まれる地点を表示する態様とすることもできる。その際、地点に享受物の名称が表示されるような態様としても、ユーザは、既に通過した地点の表示に煩わされることなく、進行方向に存在する地点の表示に集中することができる。また、表示する名称は領域内地点検索で用いられるカテゴリ(ジャンル)別に異なる色を用いて表示することにより、分かりやすく表示することもできる。
また、上記実施例においては、特定領域や、特定領域に含まれる享受物を享受できる地点が、地図画像とともに表示される(図5〜図8参照)。しかし、地図画像を表示せず、特定領域や、特定領域に含まれる享受物を享受できる地点と、現在位置とを画面上に表示する態様とすることもできる。そのような態様としても、ユーザは、既に通過した地点の表示に煩わされることなく、進行方向に存在する地点の表示に集中することができる。ただし、そのような態様においては、縮尺を表示することが好ましい。
D3.変形例3:
なお、上記実施例では、GPSを利用する態様について説明したが、現在位置の情報の生成は、GLONASS(GlobalNavigation Satellite System)、Galile oなどのGPS以外の他の衛星測位システム(Satellite Navigation System)、言い換えれば、世界的航法衛星システム(GNSS:Global Navigation System)によってもよい。また、たとえば、移動端末における位置情報の生成は、携帯電話の基地局のみに基づいて、行ってもよい。そのような態様においては、移動端末は、世界的航法衛星システムの受信装置を備えない態様とすることができる。さらに、移動端末において位置情報を生成する構成要素は、複数の方式、たとえば、衛星測位システムを利用した方式と、携帯電話の基地局を利用する方式を併用する態様とすることもできる。
すなわち、移動端末において位置情報を生成する構成要素は、現在位置の情報を特定できるものであれば、どのような原理に基づくもの、どのような機関が運営するシステムを利用するものであってもよい。
D4.変形例4:
地図サーバ150の地図データベース156内に格納されている画像データとしての地図画像データは、ラスタデータとして保持されていてもよいし、ベクトルデータとして保持されていてもよい。ユーザが携帯する端末装置としての携帯電話200に送信される地図画像データも、ラスタデータであってもよいし、ベクトルデータであってもよい。さらに、地図データベース156内の地図画像データと、端末装置に送信される地図画像データは、いずれか一方をベクトルデータとし、他方をラスタデータとすることもできる。
D5.変形例5:
上記実施例では、日本の地理上の全領域が所定の大きさの長方形(正方形)の区画に区切られ、その区画の組み合わせで特定領域が定められている。しかし、特定領域は、地理上において一部の領域を任意の形状で特定したものとすることもできる。
D6.変形例6:
上記実施例では、おいしいラーメン屋が多い特定領域A1〜A5を例に説明を行った。そして、上記実施例では、特定領域の形状は縮尺によらず一定である。しかし、特定領域は、たとえば、縮尺に応じて複数種類、用意することができる。
たとえば、領域データベース186は、特定領域の情報を、携帯電話200の表示パネル202に経路を表示する際の地図の縮尺に応じて複数種類、保持することができる。すなわち、表示パネル202に狭い範囲を示す第1の縮尺に対応する特定領域と、表示パネル202により広い範囲を示す第2の縮尺に対応する特定領域とは、異なるものとすることができる。たとえば、第1の縮尺に対応する特定領域として、複数の特定領域を保持し、第2の縮尺に対応する特定領域としては、それら複数の特定領域を包含する一つの特定領域を保持する態様とすることもできる。
そのような態様とすれば、地図上に特定領域を表示する際に表示が煩雑になるのを防止することができる。経路探索サーバ100は、携帯電話200に送信される経路データに、それら複数種類の特定領域の情報を含ませることが好ましい。そして、出力端末としての携帯電話200は、地図の縮尺に応じて表示する特定領域を変えることが好ましい。
また、領域データベース186は、特定領域および特定領域に含まれる地点(以下、「特定領域等」と表記する)の情報を、経路の移動手段に応じて保持することもできる。領域データベース186は、たとえば、歩行のための特定領域等の情報と、自転車のための特定領域等の情報と、自動車のための特定領域等の情報と、をそれぞれ保持することができる。
そして、長距離の移動に適さない第1の移動手段(たとえば徒歩や自転車)で移動すべき区間においては、個々の特定領域が小さく(細かく)設定された複数の特定領域の中から近傍領域を選択し、第1の移動手段よりも長距離の移動に適した第2の移動手段(たとえば自動車)で移動すべき区間においては、個々の特定領域がより大きく(大まかに)設定された特定領域の中から近傍領域を選択することができる。
また、たとえば、移動手段が自動車である場合には、駐車場を備えない店舗や景勝地の情報や、居酒屋やバーなどのアルコール飲料の提供を主目的とする店舗の情報は、表示しない態様とすることもできる。
なお、その際、経路の「近傍」にあるか否かの判定の基準となる距離も、移動手段に応じて変更することが好ましい。すなわち、長距離の移動に適さない第1の移動手段で移動すべき区間においては、近傍の判定の基準となる距離は、短くし、長距離の移動に適した第2の移動手段で移動すべき区間においては、近傍の判定の基準となる距離は、第1の移動手段の場合よりも長くすることが好ましい。
そして、経路が異なる移動手段で移動すべき区間を含む場合には(図3のステップS210参照)、経路探索サーバ100は、図3のステップS230において、経路データに、各区間の移動手段に応じた特定領域の情報を含ませる。このような態様とすれば、ルートガイドにおいて、移動手段に応じた寄り道しやすい範囲にある特定領域を紹介することができる。
なお、ユーザの移動手段は、あらかじめユーザに入力させて、主制御部210のRAMや経路探索サーバ100、領域情報サーバ180などの記憶手段に記憶させておくことができる。また、移動速度や、高速道路上を移動したか否か、線路上を移動したか否かの情報に基づいて、ユーザの移動手段を、情報提供装置が推定し、主制御部210のRAMや経路探索サーバ100、領域情報サーバ180などの記憶手段に記憶させておくことができる。
D7.変形例7:
上記実施例では、図3のステップS310において経路の近傍の特定範囲を選択する際に、「経路の近傍の所定の範囲」として、経路を中心に両側に所定の距離W1だけの幅を有する領域を採用している(図2参照)。しかし、「経路の近傍の所定の範囲」は、この態様に限られない。たとえば、経路を中心に両側に所定の距離W1だけの幅を有する領域内に川を含む場合には、川を挟んで経路と逆の側は、橋の近傍を除いて「経路の近傍の所定の範囲」に含めないこととすることもできる。すなわち、「経路の近傍の所定の範囲」は、あらかじめ定められた基準に従って設けられた範囲であって、経路を含む所定の範囲とすることができる。
また、上記実施例では、図4のステップS1202において、現在位置が特定領域の近傍にあるか否かを判定する際に、「特定領域(近傍領域)の近傍の所定の範囲」として、「特定領域の外縁からさらに一定の距離だけ特定領域の外部に向かう方向に離れた外縁を有する所定の領域」を採用している。しかし、「特定領域(近傍領域)の近傍の所定の範囲」は、この態様に限られない。すなわち、「特定領域(近傍領域)の近傍の所定の範囲」は、あらかじめ定められた基準に従って設けられた範囲であって、特定領域(近傍領域)を含む所定の範囲とすることができる。
D8.変形例8:
高速道路や、あらかじめ定められた駅で停止する電車などの交通機関を利用して移動すべき区間を経路が含む場合には、以下のような処理を行うことが好ましい。以下では図2を使用して処理の内容を説明する。
図2において、i1,i2は高速道路のインターチェンジである。そして、インターチェンジi1が、経路において高速道路に乗るべきインターチェンジである。インターチェンジi2が、高速道路を降りるべきインターチェンジである。図2においては、高速道路を利用するインターチェンジi1,i2間を経路の他の部分に比べて太い線で示している。
図3のステップS220では、経路探索サーバ100は、領域情報サーバ180から受け取った特定領域の中から所定の条件を満たす特定領域を選択する。たとえば、高速道路に乗るべきインターチェンジi1の近傍の所定の範囲Ri1、または高速道路を降りるべきインターチェンジi2の近傍の所定の範囲Ri2と重なる特定領域A2は選択される。なお、ここでは、インターチェンジの近傍の範囲は、インターチェンジを中心とする所定の大きさの半径の円である。
これに対して、高速道路上の経路の近傍の特定領域であっても、範囲Ri1,Ri2と重ならない特定領域A3は選択されない。その結果、ルートガイドにおいては、高速道路に乗るべきインターチェンジi1および高速道路を降りるべきインターチェンジi2の近傍の特定領域A2について領域紹介が行われ、途中の区間の近傍にある特定領域A3については、領域紹介は行われない。
同様に、経路の乗車駅および降車駅近傍の所定の範囲と重なる特定領域は選択され、経路の近傍の特定領域であっても、乗車駅または降車駅近傍の所定の範囲と重ならない特定領域は選択されない態様とすることができる。その結果、ルートガイドにおいては、乗車駅および降車駅近傍の特定領域について領域紹介が行われ、途中の区間の近傍にある特定領域については、領域紹介は行われない。なお、乗車駅、降車駅の情報は、経路探索サーバ100が経路探索を行った際に、ユーザが利用すべき列車として特定された列車の情報から得ることができる。
このような態様とすることで、寄り道をすることができない特定領域、または寄り道をする可能性が低い特定領域については、ルートガイドの際に紹介しないようにすることができる。このため、ユーザは、ルートガイドの際に、不要な特定領域の紹介によって煩わされることがない。
なお、高速道路に乗るインターチェンジと高速道路を降りるインターチェンジとの間の途中のインターチェンジの近傍の所定の範囲と重なる特定領域もステップS220において選択される態様とすることもできる。そのような態様においては、ルートガイドにおいて、高速道路に乗るインターチェンジ、高速道路を降りるインターチェンジに加えて途中のインターチェンジの近傍の特定領域についても領域紹介が行われる。そのような態様とすれば、ユーザは、高速道路を途中のインターチェンジで降りて寄り道をすることができる。
同様に、乗車駅と降車駅の間の乗換駅や停車駅の近傍の所定の範囲と重なる特定領域も、ステップS220において選択される態様とすることもできる。そのような態様においては、ルートガイドにおいて、乗車駅および降車駅に加えて途中の乗換駅や停車駅の近傍の特定領域についても領域紹介が行われる。そのような態様とすれば、ユーザは、交通機関を途中下車して寄り道をすることができる。ここで、乗換駅や停車駅としてはユーザによって予め登録されている駅を採用してもよい。例えば、ユーザが所有する定期券の乗車駅または降車駅等の近傍の特定領域について、領域紹介が行われる。なお、乗換駅や停車駅の情報は、経路探索サーバ100が経路探索を行った際に、ユーザが利用すべき列車として特定された列車の情報から得ることができる。
なお、経路案内を行わずに、地図上に現在位置のみを表示させている利用態様においては、以下のような態様とすることができる。すなわち、経路探索システムは、現在位置が高速道路上にあるか否かの判定を行い、現在位置が高速道路上にある場合には、現在位置近傍の特定領域のうち、インターチェンジ近傍の特定領域のみの紹介を行う。
また、経路探索システムは、現在位置が鉄道などの交通機関の路線上にあるか否かの判定を行う。そして、現在位置が高速道路上にある場合には、さらに、ユーザが利用している列車をダイヤの情報に基づいて特定する。そして、現在位置近傍の特定領域のうち、停車駅近傍の特定領域のみの紹介を行う。
D9.変形例9:
なお、上記実施例では、経路を移動する際の日付が、ある特定領域の特徴が発揮される時間外である場合には、領域情報サーバ180は、その特定領域が経路の近傍にあるものであっても、その特定領域を選択しない(図3のステップS310参照)。しかし、日付に基づく特定領域の選択は、経路探索サーバ100において行うこともできる。
また、ユーザに紹介される特定領域は、ユーザによる享受物の選択によって、選択されることもできる。すなわち、領域データベース186がデータを保持している特定領域の享受物のうち、ユーザが紹介されることを望まない享受物を、あらかじめ携帯電話200のコマンド入力部206を介して経路探索システムに入力させる(図1参照)。そして、経路探索サーバ100は、ユーザが紹介されることを望まない享受物の情報を携帯電話200から受け取る。なお、ユーザが紹介されることを望まない享受物の情報は、ユーザによって解除されない限り、携帯電話200から表示されることはない。
経路探索サーバ100は、経路の近傍の特定領域の情報を領域情報サーバ180に問い合わせる際に(図3のステップS220)、ユーザが紹介されることを望まない享受物の情報を領域情報サーバ180に送信する。領域情報サーバ180は、ステップS310で、ユーザが紹介されることを望まない享受物に対応する特定領域を除いて、経路の近傍の特定領域を決定する。このような態様とすれば、ユーザは、望まない享受物についての特定領域の情報を提供されることがない。なお、ユーザが紹介されることを望まない享受物に基づく特定領域の選択は、領域情報サーバ180に代わって経路探索サーバ100または携帯電話200が行ってもよい。
D10.変形例10:
上記実施例では、特定領域の享受物は、おいしいラーメン、美しい紅葉など、ユーザにとって好ましいと思われるものである。しかし、特定領域の享受物は、ユーザにとって好ましくないと思われるものも含むことができる。たとえば、「交通事故が所定回数以上あった地点の多い特定領域」や「渋滞が起こる地点が多い特定領域」を紹介する態様とすることもできる。そのような態様とすれば、ユーザは、より慎重に自動車の運転を行い、路上駐車をしたり、脇道にそれるのをやめて、その特定領域を安全かつ短時間で通過することができる。
D11.変形例11:
なお、ユーザの移動手段を特定することができる態様においては、ユーザの移動手段に応じて、表示部に表示する地点を決定することが好ましい。たとえば、移動手段が自動車である場合には、駐車場を備えない店舗や景勝地の情報や、居酒屋やバーなどのアルコール飲料の提供を主目的とする店舗の情報は、表示しない態様とすることもできる。
なお、ユーザの移動手段は、あらかじめユーザに入力させて、主制御部210のRAMや経路探索サーバ100、領域情報サーバ180などの記憶手段に記憶させておくことができる。また、移動速度や、高速道路上を移動したか否か、線路上を移動したか否かの情報に基づいて、ユーザの移動手段を、情報提供装置が推定することもできる。
D12.変形例12:
上記実施例では、移動案内に使用される画像データや音声データ等、案内地点の位置を表すデータは、経路データを生成する際に経路データに含まれる。しかし、それらのデータは、すべてがあらかじめ経路データに含まれているのではなく、経路上を現在位置が進行するのに応じて、少なくとも一部が経路探索サーバ100や他のサーバから取得される態様とすることもできる。
D13.変形例13:
上記第2実施例では、図4のステップS1220で表示パネル202に表示される特定領域は、円と円を経路R0に沿って結んだ範囲Rgと重なる特定領域である。しかし、図4のステップS1220で提示される特定領域は、他の基準で選択することもできる。たとえば、円形の範囲であって、現在位置を円の直径の一端とし、所定の大きさの直径を有し、直径の他端を現在位置よりも下流の経路上に有する円形の範囲と重複する特定領域を選択することもできる。すなわち、ステップS1204で紹介された特定領域と同じ享受物が得られる特定領域としてステップS1220で提示される特定領域は、現在位置と、経路のうち現在位置よりも下流側の一部と、を含む所定の形状の範囲と重なる特定領域とすることができる。
D14.変形例14:
上記実施例では、図4のステップS1220において、享受物を享受できる地点を1000平方メートルあたり1地点以上有している特定領域は濃いピンクで表示され、そうではない特定領域は薄いピンクで表示される(図8,図12参照)。しかし、特定領域は、他の態様で表示されることができる。
たとえば、享受物を享受できる地点の密度に応じて特定領域に3段階以上の区分を設け、その区分に応じて異なる色や、パターン(ドットやハッチなど静的パターンや、点滅や色変化などの動的パターンを含む)や、形状で特定領域や地点を表示することができる。その際、享受物を享受できる地点の密度が高い特定領域は、密度が低い特定領域よりも濃い色で表示されることが好ましい。ここで、「特定の色よりも濃い色」とは、「特定の色と色相と彩度が同じで明度が低い色」のみを指すものではない。すなわち、「特定の色よりも濃い色」とは、(i)特定の色と色相が同じで明度が低いという条件と、(ii)特定の色と色相が同じで彩度が高いという条件と、の少なくとも一方を満たす色である。
また、享受物を享受できる地点の密度が異なる複数の特定領域を、密度に応じて3色以上の色を使い分けて表示する場合には、第1の色と第2の色の関係と、第2の色と第3の色の関係は異なっていてもよい。たとえば、第2の色は、第1の色と色相が同じで明度が低い色であり、第3の色は、第2の色と色相が同じで彩度が高い色であってもよい。また、その際の色相も、赤(ピンク)以外に、青や緑などさまざまな色相とすることができる。
そして、最初にユーザに提示される特定領域(図5、図8および図12の特定領域A1参照)と、その後、代替候補として示される特定領域(図8および図12の特定領域A2〜A5参照)とは、異なる色相の色で表示されることができる。ただし、最初にユーザに提示される特定領域と代替候補として示される特定領域が同じ色相の色で表示されてもよい。
ただし、現在位置が接近している特定領域は、現在位置がそこから遠ざかっている特定領域に比べて濃い色で表現されることが好ましい。
D15.変形例15:
上記実施例では、ボタンB01をクリックすると(図6参照)、特定領域の享受物をユーザが享受できる場所のリストが提示される(図10参照)。このリストは、複数種類の特定領域が重複する領域内またはその近傍に現在位置があるときには、複数表示される。そのような場合には、たとえば、享受物に関する表示(図5の表示DM1参照)は、「このあたりは、おいしいラーメン屋が多い地域です。このあたりは、紅葉が美しい地域です。」などといった複数種類の情報を提供する表示とすることができる。そして、ボタンB01が押されると、ラーメン屋のリストと、美しいモミジの木がある地点のリストが提示される。このような態様とすれば、よりユーザの利便性を向上させることができる。
なお、享受物に関する表示が複数の享受物に関する情報を提供する表示である場合には、享受物をユーザが享受できる個々の場所を提示させるためのボタンが、享受物ごとに表示される態様とすることもできる。そのような態様においては、各ボタンが押されると、対応する享受物のリストが表示される。
D16.変形例16:
なお、図5〜図7の状態において、地図上に表示された享受物を享受できる地点を、コマンド入力部206を操作することでユーザが選択できる態様とすることが好ましい。ユーザは、図4のステップS1236において、地図上に表示された各地点を選択して、詳細な情報を入手することができる。なお、複数種類の特定領域が重複する領域内またはその近傍に現在位置があるときには、享受物を享受できる各地点は、異なる色または形状の印で地図上にプロットされることが好ましい。
また、上記第1実施例では、図5〜図7の状態においてボタンB01を押すことによって、特定領域内において享受物を享受できる個々の場所に関する情報検索の指示が、経路探索システムに対して行われる。しかし、コマンド入力部206を操作して、地図上に表示された特定領域を選択することにより、特定領域内における個々の場所に関する情報検索の指示が入力される態様とすることもできる。そのような態様においては、たとえば、カーソルキー206bの上下左右の部分を押すことにより一つの特定領域を選択し、カーソルキー206bの中央部分を押すことにより、その特定領域内における個々の場所の情報検索の指示を入力できるようにすることができる。地図上に表示された特定領域を選択することにより情報検索の指示が入力される態様においては、図4のステップS1208の判定も、特定領域を選択することにより情報検索の指示が入力されたか否かに基づいて行われる。
D17.変形例17:
上記実施例では、GPSユニット201から得られる現在位置情報に基づいて、実際に現在位置が特定領域近傍に位置したことを検知して、領域紹介が行われる。しかし、領域紹介は、実際の現在位置とは無関係に、現在位置に相当する指定位置を経路に沿って移動させるシミュレーションを行いつつ実行することもできる。そのような態様においても、シミュレーションにおいて制御部が現在位置として指定する指定位置が特定領域近傍に位置した状態となった際に、領域紹介を行うことができる。このような態様とすれば、ユーザは、目的地までの経路を検討する際に、途中の寄り道を考えながら経路を検討することができる。
また、現在位置に相当する指定位置を経路に沿って移動させるシミュレーションを行う態様以外にも、たとえば、ユーザがコマンド入力部206を操作して、表示パネル202に表示された経路の上またはその経路の近傍の所定の位置を指定した場合に、その近傍の特定領域の紹介をする態様とすることもできる。そのような態様とすれば、ユーザは、経路のうちの任意の地点に着目して、その周辺の特定領域の情報を短時間で入手することができる。すなわち、ユーザが着目している地点に、シミュレーションにおける指定位置が到達するのを待つ必要がない。
このように、「指定位置」は、情報提供装置が現在いる現在位置であってもよく、経路案内のシミュレーションを行う際の仮想的な「現在位置」であってもよく、さらに、ユーザによって指定された位置であってもよい。そして、指定位置情報は、GPSなどの衛星測位システムや携帯電話の基地局などの1以上の外部の施設から無線データ通信を介して取得することもでき、CPUにおいて経路案内のシミュレーションを行うシミュレーション部から取得することもでき、さらに、ユーザインターフェイス部を介してユーザから取得することもできる。
なお、本変形例で説明した態様は、GPSユニットなどの現在位置情報を取得する構成要素を備えない構成とすることができる。
D18.変形例18:
上記実施例においては、経路探索システムは、その構成要素として、経路探索サーバ100と、地図サーバ150と、領域情報サーバ180と、携帯電話200と、を含む。しかし、ユーザが携帯し、GPSユニットおよびディスプレイを備える携帯端末に、経路探索サーバ100、地図サーバ150の機能を備える態様とすることもできる。さらに、携帯端末に、領域情報サーバ180の機能を備えることもできる。また、経路探索サーバ100と、地図サーバ150とは、同じサーバであってもよい。そして、領域情報サーバ180が、経路探索サーバ100と同じサーバであってもよい。なお、携帯端末は、電話機能を備えない機器としての、PDA(Personal Data Assistant)やノート型のコンピュータなどとすることもできる。すなわち、携帯端末は、ユーザが携帯でき、データに基づいてユーザに対して所定の出力を行うことができる装置であればよい。
すなわち、案内装置としての経路探索システムは、その各構成要素が一つの筐体内に収納されている一つの装置であってもよい。また、経路探索システムは、その構成要素が、互いにデータ通信回線で結ばれている2以上の装置として構成されるものとすることもできる。経路データを生成する機能、特定領域を選択する機能などの各機能については、各装置に1以上の任意の機能を割り当てることができる。そして、各機能は、それぞれ一つの装置で実現されてもよく、2以上の装置が協働して実現してもよい。なお、2以上の構成要素が通信回線で結ばれている態様においては、ユーザに対して情報を出力する出力部は、ユーザに携帯されるものであることが好ましい。
D19.変形例19:
上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、アプリケーションソフトウェア212(図1)の機能の一部を制御回路が実行するようにすることもできる。
このような機能を実現するコンピュータプログラムは、磁気ディスクやCD−ROM等の、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で提供される。ホストコンピュータは、その記録媒体からコンピュータプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送する。あるいは、通信経路を介してプログラム供給装置からホストコンピュータにコンピュータプログラムを供給するようにしてもよい。コンピュータプログラムの機能を実現する時には、内部記憶装置に格納されたコンピュータプログラムがホストコンピュータのマイクロプロセッサによって実行される。また、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムをホストコンピュータが直接実行するようにしてもよい。
この明細書において、ホストコンピュータとは、ハードウェア装置とオペレーションシステムとを含む概念であり、オペレーションシステムの制御の下で動作するハードウェア装置を意味している。コンピュータプログラムは、このようなホストコンピュータに、上述の各部の機能を実現させる。なお、上述の機能の一部は、アプリケーションプログラムでなく、オペレーションシステムによって実現されていても良い。
なお、この発明において、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピュータに固定されている外部記憶装置も含んでいる。
100…経路探索サーバ
102…通信部
104…制御部
106…記憶部
111…経路決定部
112…領域決定部
113…経路データ生成部
150…地図サーバ
152…通信部
154…制御部
156…地図データベース
180…領域情報サーバ
182…通信部
184…制御部
186…領域データベース
188…領域決定部
200…携帯電話
2005…特開
201…GPSユニット
202…表示パネル
203…音声出力部
204…振動機構
205…通信部
206…コマンド入力部
206a…テンキー
206b…カーソルキー
209…時計部
210…主制御部
212…アプリケーションソフトウェア
220…通話制御部
231…経路準備ユニット
232…経路案内ユニット
232a…案内実行部
232b…領域紹介部
232c…条件決定部
232d…情報検索部
233…地図情報準備ユニット
A1〜A5…特定領域
B01…享受物を享受できる場所を検索させるためのボタン
B02…現在位置がその近傍にあると判定された特定領域以外の特定領域を検索させるためのボタン
B03…享受物を享受できる場所を検索させるためのボタン
DC1…大分類の選択肢
DC2…小分類の選択肢
DM1…表示
IB01…入力ボックス
IB03…検索ボタン
ID1…領域紹介における特定領域の享受物に関する表示
INT…インターネット
PP…現在位置
R0…経路
R0f…経路R0近傍の領域
R1,R2…道路
Ri1…経路において高速道路に乗るべきインターチェンジ近傍の範囲
Ri2…経路において高速道路を降りるべきインターチェンジ近傍の範囲
SD1…ルートガイドにおいて表示パネル202に表示される範囲
SD2…ステップS1222において表示パネル202に表示される範囲
SW01…検索窓
W1…経路の近傍の範囲R0fを定める距離
i1…経路において高速道路に乗るべきインターチェンジ
i2…経路において高速道路を降りるべきインターチェンジ
pc1…交差点
pc2…交差点

Claims (7)

  1. 地点の情報を提供する情報提供装置であって、
    指定位置を表す指定位置情報を取得することができる指定位置取得部と、
    ユーザに紹介すべき対象地点を表す対象地点情報と、共通の享受物を享受できる複数の前記対象地点を含む対象領域を表す対象領域情報と、を格納する記憶部と、
    画像を表示することができる表示部と、
    前記指定位置を表す指定位置表示を前記指定位置情報に基づいて前記表示部に表示するとともに、前記対象地点を表す対象地点表示を前記対象地点情報に基づいて前記表示部に表示することができる制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記指定位置の近傍の所定の範囲内にある前記対象地点について、前記指定位置が前記対象領域の外において前記対象地点に接近している第1区間において、第1の濃度による表示を含む第1の態様で前記対象地点表示を前記表示部に表示し、
    前記第1の態様で前記対象地点表示を表示した前記対象地点について、前記指定位置が前記対象領域の外において前記対象地点から遠ざかっている第2区間において、前記第1の濃度よりも薄い第2の濃度による表示を含む第2の態様で前記対象地点表示を前記表示部に表示するか、または前記対象地点表示を前記表示部に表示せず、
    前記指定位置が前記対象領域内にある第3区間と、前記第1区間と、において、前記対象地点表示とともに、前記対象地点表示に対応する対象地点が含まれる対象領域について、第3の濃度による表示を含む第3の態様で、前記対象領域を表す対象領域表示を、前記対象領域情報に基づいて前記表示部に表示し、
    前記第3の態様で前記対象領域表示を表示した前記対象領域について、前記第2区間において、前記第3の濃度よりも薄い第4の濃度による表示を含む第4の態様で、前記対象領域表示を前記表示部に表示するか、または前記対象領域表示を前記表示部に表示しない、という表示動作が行うことができる、情報提供装置。
  2. 請求項記載の情報提供装置であって、
    前記対象領域情報は、前記共通の享受物に関する情報と、前記対象領域に含まれる複数の対象地点に関する情報と、を含み、
    前記制御部は、前記対象領域情報に基づいて、前記第1区間において、前記共通の享受物に関する情報を表す表示と、前記対象領域に含まれる前記複数の対象地点に関する情報を表す表示とを、前記対象領域表示に関連づけて表示する、情報提供装置。
  3. 請求項または2に記載の情報提供装置であって、
    前記制御部は、前記指定位置が高速道路上にある場合には、
    前記指定位置の近傍の所定の範囲内にあり、かつ、前記高速道路のインターチェンジ近傍の所定の範囲内にある前記対象地点については、前記表示動作を行い、
    前記インターチェンジ近傍の所定の範囲内にない前記対象地点については、前記対象地点表示を前記表示部に表示しない、という動作を行うことができる、情報提供装置。
  4. 請求項または2に記載の情報提供装置であって、
    前記制御部は、前記指定位置が鉄道の線路上にある場合には、
    前記ユーザが乗車している列車を特定し、
    前記特定された列車の情報に基づいて前記特定された列車の停車駅を特定し、
    前記指定位置の近傍の所定の範囲内にあり、かつ、前記停車駅近傍の所定の範囲内にある前記対象地点については、前記表示動作を行い、
    前記停車駅近傍の所定の範囲内にない前記対象地点については、前記対象地点表示を前記表示部に表示しない、という動作を行うことができる、情報提供装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の情報提供装置であって、
    前記記憶部は、さらに、前記ユーザの移動手段に関する情報を格納しており、
    前記制御部は、
    前記ユーザの前記移動手段に応じて、前記表示部に前記対象地点表示を表示する対象地点を選択し、
    前記表示部に表示した地図上に、前記指定位置表示とともに、寄り道の候補の紹介としての前記対象地点表示および前記対象領域表示を表示する、情報提供装置。
  6. 地点の情報を提供する方法であって、
    (a)指定位置を表す指定位置情報を取得する工程と、
    (b)前記指定位置を表す指定位置表示を前記指定位置情報に基づいて表示部に表示するとともに、ユーザに紹介すべき対象地点を表す対象地点情報に基づいて、前記対象地点を表す対象地点表示を、前記表示部に表示する工程と、
    (c)共通の享受物を享受できる複数の前記対象地点を含む対象領域を表す対象領域情報に基づいて、前記対象領域を表す対象領域表示を、前記表示部に表示する工程と、を備え、
    前記工程(b)は、
    (b1)前記指定位置の近傍の所定の範囲内にある前記対象地点について、前記対象領域の外において前記指定位置が前記対象地点に接近している第1区間において、第1の濃度による表示を含む第1の態様で前記対象地点表示表示する工程と、
    (b2)前記第1の濃度で前記指定位置表示を表示した前記対象地点について、
    前記指定位置が前記対象領域の外において前記対象地点から遠ざかっている第2区間において前記第1の濃度よりも薄い第2の濃度による表示を含む第2の態様で前記対象地点表示を表示するか、または
    前記対象地点表示を前記表示部上から消す工程と、を含み、
    前記工程(c)は、
    (c1)前記指定位置が前記対象領域内にある第3区間と、前記第1区間と、において、前記対象地点表示とともに、前記対象地点表示に対応する対象地点が含まれる対象領域について、第3の濃度による表示を含む第3の態様で、前記対象領域を表す対象領域表示を表示する工程と、
    (c2)前記第3の態様で前記対象領域表示を表示した前記対象領域について、前記第2区間において、前記第3の濃度よりも薄い第4の濃度による表示を含む第4の態様で、前記対象領域表示を前記表示部に表示するか、または
    前記対象領域表示を前記表示部から消す工程と、を含む、方法。
  7. コンピュータにおいて実行され、地点の情報を前記コンピュータに提供させるためのコンピュータプログラムであって、
    指定位置を表す指定位置情報を取得する第1の機能と、
    前記指定位置を表す指定位置表示を前記指定位置情報に基づいて表示部に表示するとともに、ユーザに紹介すべき対象地点を表す対象地点情報に基づいて、前記対象地点を表す対象地点表示を、前記表示部に表示する第2の機能と、
    共通の享受物を享受できる複数の前記対象地点を含む対象領域を表す対象領域情報に基づいて、前記対象領域を表す対象領域表示を、前記表示部に表示する第3の機能と、を前記コンピュータに実現させるコンピュータプログラムであり、
    前記第2の機能は、
    前記指定位置の近傍の所定の範囲内にある前記対象地点について、前記対象領域の外において前記指定位置が前記対象地点に接近している第1区間において、第1の濃度による表示を含む第1の態様で前記対象地点表示表示する機能と、
    前記第1の濃度で前記指定位置表示を表示した前記対象地点について、
    前記指定位置が前記対象領域の外において前記対象地点から遠ざかっている第2区間において前記第1の濃度よりも薄い第2の濃度による表示を含む第2の態様で前記対象地点表示を表示するか、または
    前記対象地点表示を前記表示部上から消す機能と、を含み、
    前記第3の機能は、
    前記指定位置が前記対象領域内にある第3区間と、前記第1区間と、において、前記対象地点表示とともに、前記対象地点表示に対応する対象地点が含まれる対象領域について、第3の濃度による表示を含む第3の態様で、前記対象領域を表す対象領域表示を表示する機能と、
    前記第3の態様で前記対象領域表示を表示した前記対象領域について、前記第2区間において、前記第3の濃度よりも薄い第4の濃度による表示を含む第4の態様で、前記対象領域表示を前記表示部に表示するか、または
    前記対象領域表示を前記表示部から消す機能と、を含む、コンピュータプログラム。
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