JP5418956B2 - 総合栄養組成物 - Google Patents
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褥瘡は、上述したように根底に栄養素の補給の不足やバランスを欠く不適切な栄養組成物の補給がある。特に高齢者や高度な低栄養の患者では胃の容量も大きくなく、摂取できる食物量が限られる。したがって、摂取量当たりのカロリーが高く、しかも各栄養成分をバランスよく含み、かつビタミン、ミネラルなどの成分が高濃度に入っている経腸栄養組成物は重要である。このため、経腸栄養組成物100 mLで100 kcal摂取できるものが市販されており、その需要は今後も増大すると予測される。
これら褥瘡の栄養療法に用いる最適な総合栄養組成物が現在ないため、臨床現場においては未だ一般病院では7%程度の患者が、また癌末期の終末ケアにはさらに多くの患者が褥瘡に苦しんでいるのが現状であり、適切な総合栄養組成物の発見が切望されている(非特許文献2)。
本発明は、又、褥瘡やこれに類する創傷の治癒を促進し、あるいは予防することができる総合栄養組成物を提供することを目的とする。
(1) 窒素源中のグルタミンが11.0質量%以上、ロイシンが7.0質量%以上、バリンが4.0質量%以上、イソロイシンが3.0質量%、アルギニンが3.0質量%以上で、かつ(i)(a)ロイシン含量が10.0質量%以上、(b)バリン含量が6.5質量%以上、(c)イソロイシン含量が5.5質量%以上のいずれか1つ以上の条件を満たすこと及び/又は(ii)アルギニン含量が7.0質量%以上の条件を満たす総合栄養組成物である。このような組成を採用することにより、褥瘡治癒が促進することが明らかとなった。
(2) 組成物100kcalあたり、銅含量をO.15mg以下とし、亜鉛と銅の質量比を7〜25、好ましくは10〜20、特に好ましくは15〜18とすることである。この場合、亜鉛含量を1.5mg以上とし、銅含量を0.075〜0.15mgとすることがさらに好ましい。これは、銅の含有量が高いと亜鉛の吸収が阻害されるという知見に基づいて導かれる特徴点である。
(4) エネルギーの補給源には脂質も用いるが、通常の植物油脂である長鎖脂肪酸油に加え、生体エネルギーとして高いエネルギー産生能を有する中鎖脂肪油を特定割合で配合することを特徴とする。
ここで、窒素源(たんぱく質、アミノ酸、ペプチド)は、組成物100kcalあたり、好ましくは4.0g以上、より好ましくは5.0g以上含有させるのがよい。窒素源としては、酸カゼイン、カゼインナトリウム、カゼインカルシウム、乳性たん白質などやこれらの加水分解物を例とする乳たんぱく質などの動物性たんぱく質や大豆たんぱく質、小麦たんぱく質などやこれらの加水分解物を例とする植物性たんぱく質の如何なるものも利用できる。特に栄養低下の原疾患である脳血管障害のある人またはこのリスク因子の高脂血症の人当には、栄養素バランスの1つとして動物性たんぱく質と植物性たんぱく質の比率を考え摂取することが動脈硬化防止や血中脂肪低下のために重要である。このことから、動物性たんぱく質と植物性たんぱく質を混合使用し、その比率を4:1から1:4とすることが望ましい。窒素源は、栄養学的にはアミノ酸のバランスが重要である。窒素源としてグルタミンあるいはグルタミンペプチドと遊離のロイシン、バリン、イソロイシン、アルギニンや大豆たんぱく質あるいは、その加水分解物を含むことが望ましい。さらに、組成物窒素源中の総グルタミンが少なくとも11.0質量%であることが望ましい。さらに好ましくは13.0質量%以上である。他方、配合可能な窒素源として一部を例示すると、褥瘡に有用であるヌクレオプロテイン及び/又はDNA又はRNAの酵素分解物又は加水分解物、該分解生成物から分離したデオキシオリゴヌクレオチド、デオキシモノヌクレオチド、オリゴペプタイド、オリゴヌクレオチド、モノヌクレオチドを配合してもよい。
又、グルタミン含量の上限が35.0質量%、ロイシン含量の上限が50.0質量%、バリン含量の上限が35.0質量%、イソロイシン含量の上限が30.0質量%、アルギニン含量上限が60.0質量%であるのが好ましい。さらにロイシン、バリン、イソロイシンの総量は少なくとも16.6質量%がよく、望ましくは19.4〜70.0質量%がよい。また、ロイシン、バリン、イソロイシンおよびアルギニンの総量は、24.0質量%以上であって85.0質量%以下が褥瘡に対する効果とアミノ酸栄養バランスを確保する上で大変好ましい。
生体の多くの酵素の機能、構造に大きく係る亜鉛は、栄養状態が悪い人では低下する。亜鉛の補給は血中の亜鉛濃度を上昇させ、特に褥瘡など創傷をもつ患者あるいはこのリスクのある者に有用である日さらに亜鉛の吸収は2価イオンである銅と競合することから、銅と亜鉛の配合割合と銅の含有量を、亜鉛の吸収に有利なように配合するのが好ましい。本発明の総合栄養組成物においては、100 kcalあたり亜鉛を少なくとも1.5mg含有するのが好ましく、より好ましくは1.5〜3.0mg、銅をO.075〜0.15 mg含有するのが好ましく、亜鉛と銅の質量比を7/1〜25/1、好ましくは10/1〜20/1、特に好ましくは13/1〜18/1とすることにより、擦瘡柱との創傷治癒を促進させる効果が得られる。
又、栄養補給が必要な人の炎症状態に応じて、抗酸化作用をもつ微量元素であるセレンを100 kcalあたり4.5〜18μg程度本品に添加することは有用である。また、その他の抗酸化作用および抗炎症作用を有する物質を配合してもよい。この一部を例示すると、イソフラボンおよびこの配糖体、ぶどう種子や緑茶等に含まれるポリフェノール類、クルクミンなどであり、これにより特定されるものではない。
本発明の総合栄養組成物に用いる脂肪は、人が摂取できる脂肪源であればよく、動物性および植物性の吸収可能な脂肪が使用できる。特に、高率のエネルギー供給が必須の場合、グルコースに匹敵する腸管からの吸収速度を有し、エネルギー産生率が大きい中鎖脂肪酸油、中鎖脂肪酸油や中鎖脂肪酸をその構造の中に含む脂肪が推奨される。また、抗炎症作用を有するエイコサペンタエン酸やαリノレン酸などのω3系脂肪酸を含むことも、炎症を持った患者や炎症予防が必要な患者など、これらの脂肪が必須な人には積極的な給与が必要である。本発明の総合栄養組成物では、とくに中鎖脂肪酸油を総脂肪の35質量%以上含み、かつ脂肪中ω3系脂肪酸:ω6系脂肪酸が1:10から1:1とすることが好ましい。さらに、中鎖脂肪酸油が脂肪中40〜65質量%でかつ脂肪中ω3系脂肪酸:ω6系脂肪酸が1:4から1:1であることが望ましい。中鎖脂肪酸は炭素数6〜12の脂肪酸であり、消化吸収が早くエネルギー効率がよく、ω3系脂肪酸は抗炎症作用を有することから褥瘡やこれに類する創傷を有する高齢者や入院患者の治療食として適している。
本発明の総合栄養組成物は、脂肪を0〜55.0質量%含有するのが好ましい。
カロリー密度(kcal/ml)に関しては、患者の状態に応じて最適なものが選ばれ、0.5 kcal/mlから始まり1.5kcal/ml以上でもよい。胃の容積が小さな高齢者では、高栄養という観点から1.5kcal/ml以上が好ましい。
本発明の総合栄養組成物は、経口摂取が不十分な患者に対しては、投与チューブを用いて直接腸や胃に給与することができる。特に胃に直接投与する場合には、胃食道に栄養組成物が逆流し肺炎など重篤な症状の原因となる。この場合、本発明の栄養組成物に増粘剤などを加えて組成物の粘度を自由に調整できる。この場合好ましくは、1,000 mPa・s以上で7,000 mPa・s以下がよい。
本発明の総合栄養組成物には、経口摂取を容易にするために、適当な香料、アスパルテームなどのノンカロリー甘味料を加えることが可能である。さらに、排便促進のための難消化性食物繊維などの成分、場合によっては経口投与される医薬品なども、本発明の総合栄養組成物の機能を妨げない範囲で必要に応じて添加することができる。
本発明の総合栄養組成物は、褥瘡あるいは創傷を持つ栄養状態が低下した人に提供されるが、例えば、たんぱく質・エネルギー低栄養状態、低アルブミン血症、低ナトリウム血症、亜鉛欠乏状態、貧血、ヘモグロビン値およびヘマットクリット値の低下、免疫能力低下などに苦しむ人には特に有効である。したがって、これまで有効な組組成物がなかったこれらの人々には本発明の総合栄養組成物は大きな貢献をするものである。
次に実施例に基づいて本発明を説明する。
総合栄養組成物の調製(組成物1)
褥瘡に対する最適栄養効果を熟考し、栄養素組成〔表1〕を調製した。これを具現化するための原料配合表を〔表2〕に示す。原料配合表に従い配合し、高圧乳化機の圧力を500〜1,000 kg/cm2として複数回乳化工程を実施することによって、液状総合栄養組成物を調製した。すなわち、原材料と水とを高圧乳化機を用いて高圧乳化を繰り返し良好な乳化液を調製した。動物性たんぱく質と植物性たんぱく質の質量比率を1.7:1.0とした。また、グルタミンペプチドと、大豆たんぱく質あるいはこの加水分解物の質量比率は1.5:1.0であり、さらに脂肪酸組成においてω3系脂肪酸:ω6系脂肪酸の質量比率は1:3となるよう配合した。アミノ酸組成は、総窒素源が、グルタミン15.0質量%、ロイシン13.8質量%、バリン7.1質量%、イソロイシン6.9質量%、アルギニン3.5質量%であった。これを通常の充填機を用いてアルミ製袋に充填し、レトルト殺菌機に入れ、通常の条件で滅菌を実施した。この液は1年後においても全成分は安定であり、粘度は9mPa・s(25℃)であった。また、この調整液に増粘剤を添加し、とろみ調整栄養組成物(1,000〜7,000 mPa・s)あるいはゼリーを製造することができた。この栄養組成物のカロリー密度は、1.0 kcal/mlであった。
総合栄養組成物の調製(組成物2)
実施例1と同様に〔表3〕に示される栄養素組成を調製した。これを具現化するため原料配合表を〔表4〕に示す。実施例1と同様に、原材料および乳化剤の配合量を組み合わせ、さらに高圧乳化機の圧力を500〜1,000kg/cm2として複数回乳化工程を実施し、液状総合栄養組成物を調製した。すなわち、原材料と水とを高圧乳化機を用いて高圧乳化を繰り返し良好な乳化液を調製した。動物性たんぱく質と植物性たんぱく質の質量比率は1.7:1.0であった。また、グルタミンペプチドと、大豆たんぱく質加水分解物の質量比率は1.5:1であり、さらに脂肪酸組成においてω3系脂肪酸/ω6系脂肪酸の質量比率は1:1とした。アミノ酸組成は、総窒素源が、グルタミン15.0質量%、ロイシン7.6質量%、バリン4.9質量%、イソロイシン4.2質量%アルギニン14.5質量%であった。これを通常の充填機を用いてアルミ製袋に充填し、レトルト殺菌機に入れ、通常の条件で滅菌を実施した。この液は1年後においても全成分は安定であり、粘度は6mPa・s(25℃)であった。また、この調整液に増粘剤を添加し、とろみ調整栄養組成物(1,000〜7,000 mPa・s)あるいはゼリーを製造することができた。この栄養組成物のカロリー密度は、1.0 kcal/mlであった。
実施例1と同様に〔表5〕に示される栄養素組成を調製した。これを具現化するための液状物の原料配合量を〔表6〕に示す。実施例1と同様に、ナトリウム原材料と窒素源原料、乳化剤およびその他の原材料を組み合わせ、さらに乳化機の圧力を50 〜200 kg/cm2として1回乳化を実施し、総合栄養組成物を調製した。アミノ酸組成は、総窒素源がグルタミン11.0質量%、ロイシン11.0質量%、バリン4.6質量%、イソロイシン3.8質量%アルギニン4.6質量%であった。
これを通常の充填機を用いてアルミ製袋に充填し、レトルト殺菌機に入れ、通常の条件で滅菌を実施した。この液は1年後においても全成分は安定であり、粘度は4,500 mPa・s(25℃)であった。また、この調製液は実施例1および実施例2と同様に適度な量の増粘剤を添加してさらに粘度をつけ、とろみ調整栄養組成物あるいはゼリーを製造することが可能であった。この栄養組成物のカロリー密度は、2.0 kcal/mlであった。
褥瘡モデル動物の発明研究
これまで、濃厚流動食や栄養素の創傷治癒への効果確認には、皮膚を切除する切創モデルが主に用いられ、褥瘡モデルを用いた評価はみられない。一方、褥瘡発生および治癒のメカニズムや治療薬の研究には、褥瘡モデル動物を用いた検討がいくつか報告されている(応用薬理、37(4)、313−27、1989)(臨床医薬、6(3)、627−39、1990)。しかし、それらのモデルは皮膚に圧を加えヒトの褥瘡に類する創傷を発生させるだけのモデルであり、現実の褥瘡患者の低栄養を伴った状態を反映したモデルはこれまで報告されていない。現状において今なお褥瘡患者に最適な栄養療法が確立していないことから、有効な栄養素や栄養組成物を評価する系の立ち上げは急務である。そこで、栄養素および栄養組成の褥瘡に対する評価に用いることを目的とし、褥瘡患者の栄養状態を加味した新規褥瘡モデル動物の確立を検討した。
このモデル系はこれらアミノ酸栄養を含め、栄養素の褥瘡に対する有効性を検証するのに非常に有益である。
SD系雄性ラットを、カゼイン1%AIN−93Gベース飼料で28日間飼育し、低栄養状態とした。28日間の低カゼイン食を給餌後、剃毛したラット背部に、ペントバルビタール麻酔下に、加圧は、ラットをヒーターマットで保温し、加圧部位の下にステンレス板を敷き、ラット右側から直径15mmのステンレス製の円柱用いて0.8 kgf/ cm2の圧力で一日3時間加圧した。また、臨床における尿や汗による湿潤環境を再現するため、蒸留水で湿らせた脱脂綿を加圧部周囲に置きラット背部をラップで包み込んだ。これを4日間にわたり繰り返すことで、全例のラットに均一に約76mm2の面積を持つ褥瘡が発症し、これを褥瘡モデル動物とした。これら作製した褥瘡ラットを褥瘡面積が各群で均一となるように3群にわけ、実施例1で調製した栄養組成物、実施例2で調製した栄養組成物、WO 2006/033349号で開示の栄養組成物Aをそれぞれの群に10日間、一日60kcalの割合で摂取させた。各栄養組成物の給与の間毎日、褥瘡の面積を画像解析装置にて読み取り、面積を算出し、各栄養組成物給与前、給与後3、10日目の血中アルブミンおよび血中総たんぱく質を測定してこれを栄養指標とした。
栄養組成物Aの組成を〔表7〕に、これを具現化するための液状物の原料配合量を〔表8〕に示す。
尚、栄養組成物A中のアミノ酸組成は、総窒素源がグルタミン17.3質量%、ロイシン8.7質量%、バリン5.6質量%、イソロイシン4.7質量%アルギニン4.0質量%であった。
なお、実施例3の栄養組成物においても同様に実験を行ったが、開示栄養組成物Aに対して同様な褥瘡治癒促進の優位性が認められた。
本発明の総合栄養組成物は、褥瘡およびこれに類する創傷の治癒を促進あるいはこの発症を予防することが明らかとなった。さらに、血中アルブミンが上昇することも明らかとなった。したがって、本発明の組成物、特に褥瘡あるいは創傷の治癒、予防のために、低アルブミン血症の治療あるいは予防のために用いることができる。さらに本発明の栄養組成物を、褥瘡発症以前からまたは褥瘡発症直後、あるいは早期から患者に給与すると、褥瘡の発症の防止や進展を抑制することが可能となる。これには組成物に含有のグルタミンと、ロイシンあるいはバリンあるいはイソロイシンまたはアルギニンの増強が大きく関与する。さらにいうと、本発明の組成物は高濃度のナトリウムを含有するので、低ナトリウム血症の治療あるいは予防のために有用である。また、本発明の組成物は高濃度の亜鉛を含有するので、亜鉛欠乏状態の患者の治療あるいは予防のために用いられる有用な発明である。
Claims (16)
- 液状総合栄養組成物100kcal当り、窒素源含量が4.0g以上で、ミネラルとして亜鉛含量が1.5〜3.Omg、銅含量が0.075〜O.15mg、ナトリウム含量が165〜385mgであり、ビタミンB1含量が0.2〜2.Omg、ビタミンB2含量が0.25〜2.Omgであり、糖質及び脂肪を含有し、窒素源中のグルタミンが11.0質量%以上で、ロイシンが7.0質量%以上、バリンが4.0質量%以上、イソロイシンが3.0質量%、アルギニンが3.0質量%以上で、かつ(i)(a)ロイシン含量が10.0質量%以上、(b)バリン含量が6.5質量%以上、(c)イソロイシン含量が5.5質量%以上のいずれか1つ以上の条件を満たすこと及び/又は(ii)アルギニン含量が7.0質量%以上の条件を満たし、脂肪源として中鎖脂肪酸油を少なくとも脂肪中35質量%含有し、かつ脂肪中ω3系脂肪酸:ω6系脂肪酸が質量比で1:10から1:1であることを特徴とする液状総合栄養組成物。
- 該組成物100kcal当り、窒素源含量が5.Og以上である請求項1に記載の総合栄養組成物。
- 該組成物中の亜鉛/銅の質量比が7/1〜25/1である請求項1又は2に記載の総合栄養組成物。
- 亜鉛/銅の質量比が10/1から20/1である請求項1〜3のいずれか1項の総合栄養組成物。
- 該組成物100kcal当り、亜鉛含量が1.8〜3.0mg、鋼含量が0.09〜0.12mg、ナトリウム含量が185〜385mgである請求項1〜4のいずれか1項に記載の総合経腸栄養組成物。
- 該組成物100kcal当り、ビタミンB6含量が0.3〜2.0mg、ビオチン含量が1.O〜10μgである請求項1〜5のいずれか1項に記載の総合栄養組成物。
- 該組成物100kc配当り、ビタミンB12含量がO.20〜O.70μg、葉酸含量が20〜80μg、β−カロチン含量が100〜450μg、ビタミンC含量が10〜70mgである請求項1〜6のいずれか1項に記載の総合栄養組成物。
- 該組成物100kcal当り、セレン含量が4.5〜18μgである請求項1〜7のいずれか1項に記載の総合栄養組成物。
- 動物性たんぱく質と植物性たんぱく質の質量比が4:1から1:4である請求項1〜8のいずれか1項に記載の総合栄養組成物。
- 窒素源としてグルタミンあるいはグルタミンペプチドと、大豆たんぱく質あるいはその加水分解物を含有する請求項1〜9のいずれか1項に記載の総合栄養組成物。
- 中鎖脂肪酸油が脂肪中40〜65質量%でかつ脂肪中ω3系脂肪酸:ω6系脂肪酸が質量比で1:4から1:1である請求項1に記載の総合栄養組成物。
- 褥瘡あるいは創傷の治癒、予防に用いるための請求項1〜11のいずれか1項に記載の総合栄養組成物。
- 褥瘡あるいは創傷治療期間を短縮するための請求項1〜12のいずれか1項に記載の総合栄養組成物。
- 外科手術後の傷、熱傷、放射線による傷の予防、改善するための請求項1〜12のいずれか1項に記載の総合栄養組成物。
- 該組成物が胃あるいは腸に直接投与するための請求項1〜14のいずれか1項に記載の総合栄養組成物。
- カロリー密度が1.5kcal/ml以上である請求項1〜15のいずれか1項に記載の総合栄養組成物。
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