JP5418945B2 - 金属探知機用センサーコイル及び金属探知機 - Google Patents

金属探知機用センサーコイル及び金属探知機 Download PDF

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Description

本発明は、金属を検知するための金属探知機用センサーコイル及び金属探知機に関する。更に詳しくは、針、粉末などの形状の金属を、形状別に検知する金属探知機用センサーコイル及び金属探知機に関する。
食料品、医薬品等の検知対象物の製造工程などにおいて、検知対象物の中に金属破片などをはじめとする異物が混入されることがある。検知対象物の安全性を保証するためには、金属異物が混入した検知対象物からこれらの金属異物を排除する必要がある。そのために、この金属異物を検知することが不可欠である。
本発明の出願人等は、特許文献1、2に記載の発明を提案した。特許文献1、2に記載の装置は、被検出物中の金属異物を検知するものである。具体的には、ここで提案したセンサーコイルを用いて、微小な磁性体の検知に成功した。具体的には、特許文献1には、被検出物中に混入した金属異物を検知する金属異物検知装置を開示している。この装置によると、被検出物中に混入したステンレス等の金属異物を検知するのみならず、アルミニウム等の導電性の包装材料で包まれた食品、医薬品、工業用材料等の被検出物中に混入した金属異物も検知できる。
この金属異物検知装置は、コアに導線を巻いた構成の1つのコイルを有した検出部により微少磁界を発生させて、この微少磁界に応答した金属異物からの検出磁界をコイルの検出電圧、又は検出電流として検出して検出信号を出力するものである。この微少磁界は、コイルに、数百Hzから数十kHzの周波数の印加される電圧、又は供給される電流が微少である。更に、この微少磁界は、コイルを構成するコアの磁化(B−H)特性の内、磁化特性を表わす磁束密度(B)と磁界(H)が0付近の微少の値である非線形部分を利用したものである。
金属異物がコイル付近を通過するとき、コイルに鎖交する磁力線の形成が乱れ、コイルから出力される信号電圧の振幅、位相、周波数が変化し、これにより、金属異物が検知される。この装置は、1mm以下の金属異物が検知できる、優れた感度をもつものである。また、アルミニウム包装内の針等の細長い金属物と、金属粉末からなる酸化防止剤の検知が可能である。本発明の出願人が出願し権利化された特許文献3には、「金属探知機用センサーと金属探知機」を開示している。
特許文献3に開示されたこの金属探知機用センサーは、被検出物中の金属物を探知するための金属探知機用センサーであって、交番磁界を発生させるために電流を流して磁界を発生させるための導線のコイルが金属のコアに巻かれたセンサーコイルと、前記センサーコイルにより発生される磁界の及ぶ範囲で、かつ、前記コアに接触して配置され、静磁場による磁力線を発生させ、前記金属物を磁化するための磁石とからなる。
特許文献3に開示されたこの金属探知機は、被検出物を搬送する搬送路を有する搬送手段と、前記搬送路の途中に設けられ、電流を流して磁界を発生させるための導線のコイルが金属のコアに巻かれたセンサーコイルとからなる金属探知機において、前記センサーコイルにより発生される磁界の及ぶ範囲に配置され、静磁場による磁力線を発生させ、前記金属物を磁化する磁石とからなり、前記電流は交番磁界を発生させるための交流電流であり、前記磁石は前記コアに接触して配置されている磁石であることを特徴とする。
特許第3857271号 特開2005−188985号公報 特許第3875161号
しかしながら、食品、医薬品などには保存性、品質保持、味の劣化防止などのため酸化防止剤(脱酸素剤)が、同封されて使われており、この酸化防止剤の主成分が粉末鉄であり、これに金属探知機が良く反応する。つまり、これらの酸化防止剤の粉末鉄は、金属探知機に金属異物として感知される。酸化防止剤は金属異物ではないので、金属異物のみを判別できるように、金属探知機の改良が求められている。
さらに、店頭で販売されているパンや惣菜などに、針を挿入する愉快犯的な犯罪行為が頻発している。従来の金属探知機/検針機でも、これらの針の検知は可能である。上述の犯罪行為は、酸化防止剤を充填する前の食品加工工場での金属探知機による検査は可能であるが、商品を販売店の陳列棚に並べられた状態での犯行になると、生産時点での検査は意味を持たない。
本発明は上述のような技術背景のもとになされたものであり、下記の目的を達成する。
本発明の目的は、金属物の形状を判別して検知できる金属探知機用センサーコイル及び金属探知機を提供する。
本発明の他の目的は、医薬品、化粧品、食料品等に添付又は、それらの被梱包物と一緒に同封される酸化防止剤と、金属針を判別して検知できる金属探知機用センサーコイル及び金属探知機を提供する。
本発明の発明の金属探知機用センサーコイルは、被検出物中の金属物を探知するための金属探知機用センサーコイルであって、交流電流を流して交番磁界を発生させるために、3本の導線を同時に金属のコアに巻いたコイルであるセンサーコイルと、前記センサーコイルにより発生される磁界の及ぶ範囲で、かつ、前記コアの近傍に配置され、静磁場による磁力線を発生させ、前記金属物を磁化するための磁石とからなり、前記3本の前記導線の内の1本は、電源に接続され、残りの2本の前記導線は、前記金属物を前記探知するために利用されているものであることを特徴とする。
本発明の発明の金属探知機は、発明1の金属探知機用センサーコイルにおいて、前記磁石は、前記コアに接して配置されていることを特徴とする。
本発明の発明の金属探知機は、被検出物を搬送する搬送路を有する搬送手段と、前記搬送路の途中に設けられ、電流を流して磁界を発生させるための導線のコイルが金属のコアに巻かれたセンサーコイルとからなり、前記被検出物中の金属物を探知するための金属探知機において、前記センサーコイルは、3本の前記導線を同時に前記コアに巻いたものであり、前記センサーコイルにより発生される前記磁界の及ぶ範囲に配置され、静磁場による磁力線を発生させ、前記金属物を磁化する磁石とからなり、前記電流は、交番磁界を発生させるための交流電流であり、前記3本の前記導線の内の1本は、電源に接続され、残りの2本の前記導線は、前記金属物を前記探知するために利用されることを特徴とする。
本発明の発明の金属探知機は、被検出物の中の磁性体の有無を検知するための検知部、及び、前記検知部から出力される検知信号を信号処理して前記磁性体の有無を判断し、前記判断の結果を示す出力信号を出力する信号処理部からなる検知手段からなり、前記検知部は、コアに導線を巻いた構成のセンサーコイルを有し、前記センサーコイルに電圧を印加又は交流電流を供給することにより微少な交番磁界を発生させて、前記被検出物が、前記センサーコイルの付近を通過するとき、前記磁性体が発生する磁界が前記交番磁界を乱して、前記センサーコイルの状態を変化させ、前記検知部は、前記変化に応じて前記検知信号を出力する金属探知機において、前記センサーコイルは、前記コアに前記導線を2本同時に巻いたコイルであるバイファイラ巻き、又は3本同時に巻いたコイルであるトリファイラ巻きし、前記被検出物が、前記センサーコイルの付近を通過するとき、前記磁性体が発生する磁界が前記交番磁界を乱して、前記センサーコイルの状態を変化させ、前記検知部は、前記変化に応じて前記検知信号を出力し、前記検知信号の波形に山が3つ以上あるとき、前記信号処理部は、前記磁性体が細長い形状の磁性体であるであることを示す前記出力信号を出力し、前記検知信号の波形に山が2つ以下であるとき、前記信号処理部は、前記磁性体が粉末磁性体であることを示す前記出力信号を出力することを特徴とする。
本発明の発明の金属探知機は、発明の金属探知機において、前記鉄心の近傍に配置され、前記被検出物を磁化するための磁石を有する磁化手段とからなることを特徴とする。
本発明の発明の金属探知機は、発明の金属探知機において、前記センサーコイルを通過する前記被検出物の速度を特定するためのセンサー手段と、前記信号処理部は、前記速度を用いて、前記検知信号の波形を、規格化することを特徴とする。
本発明の発明の金属探知機は、発明の金属探知機において、前記検知部は、ブリッジ回路からなり、前記信号処理部は、前記検知信号を変調して変調信号を生成する変調手段、前記変調信号から高調波を除去するローパスフィルタ、前記ローパスフィルタから出された信号の包絡線を検波する前記包絡線検波手段、前記包絡線検波手段から出力された信号をディジタル信号に変換する前記ディジタル信号変換手段を有し、前記ブリッジ回路は、前記バイファイラ巻き又は前記トリファイラ巻きした前記センサーコイルを構成する第1コイル及び第2コイル、並びに、第1抵抗及び第2抵抗からなり、前記第1コイル、前記第1抵抗、前記第2コイル、及び、前記第2抵抗の順番で直列接続され、前記第2抵抗は前記第1コイルに直列接続されて前記ブリッジ回路を構成し、前記第1抵抗と前記第2抵抗の間の第1端子、及び、前記第1コイルと前記第2コイルの間の第2端子に、前記電圧が印加又は前記交流電流が供給され、前記第1抵抗と前記第1コイルの間の第3端子、及び、前記第2抵抗と前記第2コイルの間の第4端子は、前記ブリッジ回路の出力端子となることを特徴とする。
本発明の発明の金属探知機は、発明乃至の金属探知機において、前記センサーコイルは、第1センサー、第2センサー2個を有し、前記第1センサーと前記第2センサーは、前記第1センサーと前記第2センサーの間は、前記被検出物が通過する空間を有して配置され、かつ、前記被検出物の搬送方向に対して、前記第1センサーの長手方向の中心軸線である第1中心線と、前記第2センサーの長手方向の中心軸線である第2中心線が角度を有し、しかも、前記第1中心線を含む第1面と前記第2中心線を含む第2面とは平行に配置されていることを特徴とする。
本発明の発明の金属探知機は、発明の金属探知機において、前記第1中心線及び前記第2中心線が平行に配置されていることを特徴とする。
本発明の発明10の金属探知機は、発明の金属探知機において、前記第1センサーと前記第2センサーとの間に第3センサーが配置され、前記第3センサーは、前記搬送方向に対して、前記第3センサーの長手方向の中心線である第3中心線が角度を有し、かつ前記第3中心線を含む第3面が前記第1面及び前記第2面と互いに直交することを特徴とする。
本発明の発明11の金属探知機は、発明の金属探知機において、前記第1センサーと前記第2センサーとの間に第3センサーが配置され、前記第3センサーは、前記搬送方向に対して、前記第3センサーの長手方向の中心線である第3中心線が角度を有し、かつ前記第3中心線を含む第3面が前記第1面及び前記第2面と互いに直交することを特徴とする。
上述の金属探知機は、センサーコイルの指向性の緩和、センサーコイルのダイナミックレンジの平均化、及び、形状判別の信号波形の正確さを上昇させる。
本発明によると、次の効果が奏される。
本発明の金属探知機用センサーコイル及び金属探知機によると、金属物の形状、例えば、針状の金属物か、粉末かを判別して検知することができるようになった。
本発明の金属探知機用センサーコイル及び金属探知機によると、医薬品、化粧品、食料品等に添付又は、それらの被梱包物と一緒に同封される酸化防止剤と、故意的に混入された金属針を判別して検知することができるようになった。
図1は、本発明の第1の実施の形態の金属探知機1の概要を図示している。 図2は、本発明の第1の実施の形態の第3センサー7の構成例を示す概念図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態の金属探知機1の構成例を示すブロック図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態の金属探知機1の回路の例を示す回路図である。 図5は、本発明の第1の実施の形態の金属探知機1のコントロールユニットの動作を示すフロー図である。 図6は、本発明の第1の実施の形態の金属探知機1のセンサーの配置例を示す傾斜図である。 図7は、図6の金属探知機1のセンサーの配置例の外形図であり、図7(a)は図6の正面図、図7(b)は図6の側面図、図7(c)は図6の平面図である。 図8は、実施例1の測定波形を示す図であり、図8(a)は針を検知した信号を増幅した増幅信号で、図8(b)は酸化防止剤を検知した信号を増幅した増幅信号で、図8(c)は針の変調信号で、10(d)は酸化防止剤の変調信号である。 図9は、本発明の第2の実施の形態の金属探知機1の回路の例を示す回路図である。
金属探知機1は、被検出物2中の磁性体を検知、又は探知して通知するためのものである。金属探知機1は、センサーユニット3、コントロールユニット4(図3を参照。)等から構成される。センサーユニット3内には、被検出物2中の磁性体を検知するためのセンサーが内蔵されている。このセンサーは、本実施の形態においては、第1センサー5、第2センサー6、及び第3センサー7である。センサーユニット3から出力された検知信号は、コントロールユニット4に送られる。
第1センサー5、第2センサー6、及び、第3センサー7は、本例では、同一構造のものである(詳細な説明は後述する。)。コントロールユニット4は、センサーユニット3から受信した検知信号を解析して、被検出物2中に磁性体があるか否かの判定を行なう。コントロールユニット4は、この判定の結果を示す信号を出力する。また、コントロールユニット4は、センサーユニット3から受信した検知信号を解析して、被検出物2中に、針等の細長い金属物があるか否かの判定を行なう。
本発明の実施の形態の金属探知機1は、被検出物2がアルミニウム包装で包装された場合でも、その中の針と酸化防止剤の形状を判別ができる。図1には、酸化防止剤を参照番号2aで、針を参照番号2bで、例示している。センサーユニット3の付近には、光センサー8aと光センサー8bが配置され、光センサー8aは、被検出物2がセンサーユニット3に入るタイミング、そして、光センサー8bは、被検出物2がセンサーユニット3から出て行くタイミングを検知する。本実施の形態においては、センサーユニット3の被検出物2の入口には、センサーユニット3に入ってくる被検出物2を検知するための光センサー8aが配置されている。被検出物2は、異物の検出時にはベルト、又は人間の手で把持した状態により搬送される。
そして、センサーユニット3の被検出物2の出口には、センサーユニット3から出て行く被検出物2を検知するための光センサー8bが配置されている。被検出物2の搬送方向で見ると、被検出物2は、光センサー8a、第1センサー5及び/又は第2センサー6、第3センサー7、光センサー8bの順番で通過する。図中、被検出物2の搬送方向を矢印2’で図示している。本発明の実施の形態においては、磁石11の静磁界の働きにより、被検出物2の中の磁性体を磁化し磁極を生じさせ、又は、磁性体の磁化を強化する。この磁極の変化は、後述するセンサーコイルの交番磁界へ影響を与え、これを検知回路で検知する。
本発明の出願人は、上述の特許文献3に開示した通り、センサーコイルの鉄心付近に磁石を配置して、磁性体の検知を行う、金属探知機用センサーと金属探知機を提案した。本実施の形態は、この特許文献3に記載された金属探知機用センサーと金属探知機を改良した実施の形態である。従って、磁石11の配置は、センサーコイルに交流電流を流したときに発生する交番磁界の及ぶ範囲に配置するのであればどこの位置でも良い。ただし、この配置は、センサーコイルのセンサー検知機能が若干低下しても問題ないときは、上述した特許文献1に記載のマグネットブースターを配置したように、交番磁界の及ぶ範囲外に配置しても良い。
第1センサー5、第2センサー6、及び、第3センサー7のセンサーコイルは、数百Hz〜数十kHzの微弱電流及び/又は電圧で励磁される。本例の場合は、第1センサー5、第2センサー6、及び、第3センサー7のセンサーコイルは、1kHz程度の正弦波の微弱電流で励磁されている。光センサー8aは、被検出物2が搬送されて、光センサー8aを被検出物2が通過するタイミングを検知し、第1タイミング信号を出力する。
光センサー8bは、被検出物2が搬送されて、光センサー8bを被検出物2が通過するタイミングを検知し、第2タイミング信号を出力する。第1タイミング信号と第2タイミング信号は、コントロールユニット4へ送信される。コントロールユニット4は、光センサー8aと光センサー8bから受信した第1タイミング信号と第2タイミング信号を受信し、被検出物2がセンサーユニット3を通過する搬送速度を計算する。そして、コントロールユニット4は、この搬送速度を利用して、検知波形を平均搬送時間に対して信号ゲインと信号周期の規格化を行う。
被検出物2が人間の手で把持して搬送された場合、被検出物2の搬送速度に個人差があって、被検出物2の中の金属物を検出したときの検出波形が異なる。この個人差を吸収(補正)するために、検出波形を、平均搬送速度を用いて規格化する。本例の場合は、平均搬送速度として、実測した平均値に近い80m/minを用いている。被検出物2をベルトコンベヤ等の一定の搬送速度で搬送する手段を用いる場合は、光センサー8aのみを用いる。この場合は、個人差による検出波形の差異が無いので、40m/min〜50m/minの範囲で規格化が可能となる。
コントロールユニット4は、被検出物2が第1センサー5、第2センサー6、第3センサー7を通過する際の各センサーコイルの検知信号を解析し、これをディジタル信号として出力する。ディジタル信号処理ユニット20は、ディジタル信号が磁性体を示す信号である否かの判定を行う。そして、ディジタル信号処理ユニット20は、警報を示す出力信号を出力する。この出力信号は、ディジタル信号処理ユニット20から、金属探知機1に設けられている警報器22(図3を参照。)、又は、金属探知機1に接続された他の機械等へ送信されて適切な措置がとられる。
警報器22としては、シグナルタワーを例示することができる。他の装置の例としては、例えば、製造ライン管理のコンピュータ、工場管理の制御コンピュータ、管理者のコンピュータ等が例示できる。コントロールユニット4は、センサーユニット3に接続された状態で、センサーユニット3と隣接して、又はその付近に設置される。コントロールユニット4は、必ずしもセンサーユニット3の近傍に設置される必要はなく、センサーユニット3からの検知信号を受け取り、処理できる環境であれば任意の場所で設置できる。
〔センサーコイル〕
図1に図示したように、第1センサー5、第2センサー6、及び、第3センサー7は、それぞれセンサーコイルからなる。第1センサー5と第2センサー6は、その間を被検出物2が通過するように、配置されている。本例では、第1センサー5は、センサーユニット3の上側に配置され、第2センサー6は、センサーユニット3の下側に配置されている。第1センサー5は、センサーユニット3の上側の領域を通過する磁性体を検出するためのものである。
第2センサー6は、センサーユニット3の下側の領域を通過する磁性体を検出するためのものである。被検出物2の形状、高さ、長さ及び幅などに応じて、第1センサー5、第2センサー6の間の間隔が調整できる。第1センサー5は、矢印2’で示す搬送方向に対して、時計回り又は反時計回りのθ=22.5°〜45°に角度をつけて配置されている。同様に、第2センサー6も、搬送方向に対して、θ=22.5°〜45°に角度をつけて配置されている(図7を参照。)。
このθとθの角度は、搬送方向に対して時計回り、反時計回りのどちらでもよいが、本実施の形態においては、反時計回りの角度を用いる。更に、本実施の形態においては、角度θとθは同一角度とする。また第3センサー7は、搬送方向に対して、垂直或いはθ=±22.5°〜45°の範囲で角度を持たせる。このように、θ、θ、及びθの角度を持たせるのは、センサーコイルの指向性の緩和とダイナミックレンジの平均化及び形状判別の信号波形の正確さを上昇させるためである。
第3センサー7は、縦に配置されている。つまり、第3センサー7は、第1センサー5と第2センサー6に挟まれた空間に配置されている。第3センサー7は、被検出物2中の針が、その中央付近を通過できるように配置された場合、高効率の検知ができる。第1センサー5、第2センサー6、及び、第3センサー7は、それぞれ単独で動作する。第1センサー5、第2センサー6、及び、第3センサー7の3本のセンサーコイルの内、1本でも針信号を発生したならば、ディジタル信号処理ユニット20は、警報信号を発する。
被検出物2が、第1センサー5と第2センサー6の間を通過できるように配置される。第3センサー7は、第1センサー5、第2センサー6の間に配置され、被検出物2が、この第3センサー7の近傍を通過するように配置される。第1センサー5、第2センサー6、及び、第3センサー7を構成する各センサーコイルは、1個のEコアに、導線をバイファイラ巻きして構成される。バイファイラ巻きされたコイルとは、2本の導線を、コアに一緒に巻き、別々の2つのコイルとして端子を出すものである。
導線のバイファイラ巻きによっては、コイルの結合度が上がり、両コイルは、同一特性となる特徴を持つ。バイファイラ巻きのコイルは、図4には、L1−1およびL1−2が図示されている。第1センサー5、第2センサー6、及び、第3センサー7は、実質的に同一構造であるので、以下第31センサー7のみを例示して説明する。しかし、同一であっても良いが磁石11は、その形状、配置は、若干異なるものが好ましい。
図2には、第3センサー7の構造を図示している。図2(a)は第3センサー7の正面図、図2(b)は図2(a)の第3センサー7の平面図、及び図2(c)は図2(a)のA−A線の切断断面図である。第3センサー7は、図2(a)に示すように概略すると細長い棒状の形をしている。第3センサー7は、この細長い棒状の形状をし、断面構造がE字形である導電性材料の鉄心12の溝部に沿って、コイル13を長手方向に沿って巻き付けた構成である。第3センサー7の鉄心の近傍(本例では側面に固定されている。)に、磁石11が配置されている。
磁石11は、被検出物2の中の磁性体を磁化するためのものである。磁石11は、被検出物2の搬送方向で言うと、第1センサー5、第2センサー6、及び、第3センサー7の手前に設置される。言い換えると、被検出物2が、磁石11の近傍を通過し、その後、各センサーコイルの近傍を通過するように配置されている。本例では、磁石11が、鉄心12の鉄心側面に取りつけられている。磁石11は、永久磁石である。磁石11は、複数の磁石要素から構成されており、その磁石要素は鉄心12の表面に磁極を交互に向けて配置されている。
つまり、1つの磁石要素が鉄心12へN極を向けて配置されると、それと隣り合う磁石要素はS極を鉄心12へ向けて配置されている。第3センサー7のセンサーコイルに交流電流を流すと、交番磁界が発生する。また、磁石11による静磁界も同時に存在する。よって、互いに独立した2つの種類の磁界がベクトル空間内に存在し、各々の持つ磁界の特徴を生かすことが出来る。磁石11は鉄心12に固定されているため、第3センサー7とは相対速度を持たず、振動などの影響はない。
鉄心12は、珪素鋼板やアモルファスなどの板を積層して構成される。あるいは、フェライトコア、永久磁石などを使っても良い。Eコアに直接磁石を取り付けてあるので、磁性体がコイルの近傍で磁化される。これにより、検知感度が上昇するだけでなく、信号波形の特徴が抽出されやすくなる。第3センサー7の近傍に微小な金属破片が接近したとき、例えば、オーステナイト系のステンレス(SUS304など)が、破断、潰れ、曲がり、欠けなどの塑性変形により、マルテンサイト誘起変態を起こして弱い磁性をもった部分が静磁界の働きにより磁化され磁極を生じさせる。
この磁極の変化が第3センサー7の交番磁界へ影響を与え、検知回路で検知される。特に、第3センサー7の極近傍でこの効果が大きく現れるので、第3センサー7で微小破片を確実に検出することが可能である。強磁性体、例えば、鉄、ニッケル、コバルトの混入物、及びこれらの合金、マルテンサイト系ステンレス、についても同様であり、検出感度が従来技術より著しく向上する。更に、磁石11にネオジム磁石等を用いることで、永久磁石の磁界が微小金属片に影響を及ぼす範囲を大きく拡大でき、センサー検出距離を大幅に伸ばすことが可能となる。
〔光センサー〕
図1に示すように、第1センサー5の手前に設置されている光センサー8aは、被検出物2が第1センサー5を通過するタイミングを特定するのに必要である。光センサー8bは、また、第1センサー5の後方側に設置されている。光センサー8aは、検出用の光波を発振するための光発振器と、この光波を受光するための光受信器から構成される。被検出物2が、この光波を横切り、光受信器は光波を受光できなくなったとき、検出信号を出力する。
光センサー8bも、同様に、光発振器と光受信器から構成される。この2つの光センサーで検出した信号を用いて、被検出物2がセンサー格納部を通過する速度、タイミングを計算できる。この速度を用いて、被検出物2の検知波形を規格化する。しかし、一定速度で被検出物2を搬送する搬送手段の場合は、被検出物2を検出する光センサーは、1個で足りる。また、一定速度で被検出物2を搬送する搬送手段の場合は、極端な場合は、波形の規格化を行わないで検知を行うことが可能である。
これらの計算は、周知の技術でかつ本発明の要旨ではないのでその説明は略する。また、被検出物2が、センサーユニット3に入るタイミング、センサーユニット3から出るタイミングを検出するためには、光センサー8a、8bを利用している。しかし、被検出物2が、センサーユニット3を通過する速度を検知できるものであれば、光センサー8a、8bの代わりに、公知の任意の形状、検出方式のものを用いることができる。例えば、超音波センサー等を用いることができる。
〔コントロールユニット4の構成について〕
図3は、本実施の形態の金属探知機1の構成例を図示している。図示するように、金属探知機1は、センサーユニット3、コントロールユニット4、ディジタル信号処理ユニット20等から構成される。更に、タッチパネル21、警報器22、レベルメーター23を有する。センサーユニット3は、上述の第1センサー5、第2センサー6、第3センサー7、及び、光センサー8aと光センサー8bからなる光センサー8からなる。
コントロールユニット4は、センサーユニット3で検知した各種信号を処理して、ディジタル信号を出力する回路である。ディジタル信号処理ユニット20は、コントロールユニット4から受信したディジタル信号を、信号処理して、磁性体の検知ができたか否かの判定を行い、判定信号を出力するものである。ディジタル信号処理ユニット20は、プログラマブルロジック回路、マイクロコンピュータ、電子計算機等のいずれかで構成されることができる。
タッチパネル21は、ディジタル信号処理ユニット20に指示を入力するためのユーザインターフェースである。タッチパネル21は、操作者が操作するための複数のボタン等を有し、操作の状況を表示するパネルからなる、タッチ式のディスプレイである。警報器22は、ディジタル信号処理ユニット20から出力された判定結果信号に応じて、警報信号を出力するものである。警報器22は、欠品を検出したとき、点滅したり、ブザーを鳴らしたりして、警報信号を発するものである。
警報器22は、色信号を発するシグナルタワー22aを有している。シグナルタワー22aは、通常時、特定の色、例えば緑色に光っていて、警報信号を発するときに別色、例えば赤色を発する。警報器22は、音声信号を発するシグナルタワー22bを有している。シグナルタワー22bは、異物である磁性体を検知しない通常時は静かであり、警報信号を発するときに音声ブザーを発する。レベルメーター23は、金属探知機1が設置されている場所の周囲のノイズ状況の確認と、センサーが常々動作している表示のために取り付けている。
レベルメーター23では、信号電圧を整形し直流の電圧をレベル変換しレベル信号を生成している。このレベル信号を表示手段で表示している。表示手段は、LED等から構成されるディスプレイである。また、レベルメーター23のレベルが、タッチパネル21に表示される(図3を参照。)。このレベルメーターは、金属探知機1の必須の構成要素ではないが、環境状況を把握する上では便利である。
〔コントロールユニット4の構成例〕
図4には、第1センサー5で検知した信号を処理するためのコントロールユニット4の構成例の概要を図示している。第2センサー6及び第3センサー7については、同様な回路を用意する。そして、ディジタル信号処理ユニット20には、第1センサー5、第2センサー6及び第3センサー7のための3回路が並列に接続されている。図4に図示した、コントロールユニット4は、電源回路41、ブリッジ回路42、増幅器43、位相移送回路44、乗算器45、ローパスフィルタ(LPF)46、包絡線検波回路47、DSPフィルタ48、定電流回路49等から構成される。
電源回路41は、コントロールユニット4に交流電源を供給するものである。電源回路41は、ブリッジ回路42に電源を供給する。電源回路41は、入力整合トランスを介して、ブリッジ回路42に、交流電流の供給を行うものが好ましい。入力整合トランス(図示せず。)を用いることによって、電源回路41と、ブリッジ回路42を含む測定部分が独立の回路と見なせる利点がある。ブリッジ回路42は、磁性体を検知する回路である。ブリッジ回路42は、上述の第1センサー5を構成する2つのコイルのコイルL1−1とコイルL1−2からなる。
ブリッジ回路42は、図示した通り、2つのコイルと、2つの抵抗R1、R2から構成され、通常時、バランスがとれている。抵抗R3は、抵抗R1、R2と直列に接続される抵抗を調整するための可変抵抗である。抵抗R3は、可変素子で、分割され、抵抗R3の分割された抵抗は、抵抗R1、R2と直列に接続される。よって、実施的に、ブリッジ回路42は、コイルL1−1とコイルL1−2、抵抗R1,R2から構成されるものとみなすことができる。
コイルL1−1と抵抗R1の間の接続端子と、コイルL1−2と抵抗R2の間の接続端子は、2つの出力端子となり、これは、増幅器43に接続される。この出力端子では、通常時、ブリッジ回路42のバランスがとれているので、電圧差がなく、電流もほとんど流れない。しかし、ブリッジ回路42と抵抗R4を通して微小な電流が流れることが好ましい。この微小な電流は、例えば、数mA〜数10mA程度が好ましい。定電流回路49は、抵抗R4に常に一定の電流が流れるようにするための回路で、ブリッジ回路42のブリッジのバランスが崩れた後は、速やかにバランス状態に戻す動作をする。
磁性体が混入された被検出物2がコイルL1−1とコイルL1−2の付近を通過すると、ブリッジ回路42のバランスが崩れる。よって、この出力端子では、電圧差ができ、ブリッジ回路42のバランスが崩れた電位差を差動増幅器で増幅し信号とする。例えば、大径0.8mm、長さ35mmの鉄針を検出したとき、出力端子では、±10mVP−P程度の電位差ができる。これにより、ブリッジ回路42が検知信号を出力する。この検知信号を増幅回路43で増幅する。
増幅器43は、ブリッジ回路42の出力信号を増幅する回路であり、差動増幅回路である。例えば、差動増幅回路は、インスツルメンテ−ションアンプ(Instrumentation Amplifier)を使用する。増幅回路43で増幅された信号は、乗算器45に入力される。位相移送回路44は、電源回路41からの信号を位相変換し、参照信号を出力する回路である。つまり、電源回路41からの基準信号は、その位相を90°ずらし、参照信号を生成する。この参照信号は、乗算器45に入力される。
乗算器45は、増幅器43から出力された信号に、位相移送回路44からの参照信号を乗じて、基準周波数と、基準周波数の2倍の高周波成分が作成される。ここでいう基準周波数は、ブリッジ回路42のセンサーコイルを例示している電流及び/又は電圧の周波数である。これにより、乗算器45では、増幅器43より出力された信号に対する変調がかかる。以下、乗算器45から出力される信号を変調信号とする。LPF46は、変調信号から、不要な周波数の信号を除去する回路である。
LPF46から、基本周波数に依存した信号のみが、出力される。包絡線検波回路47は、LPF46から出力された信号から、包絡線を含む異物信号のみを特定して、出力する回路である。乗算器45では、基準周波数の位相信号に対する変調がかかり、基準位相周波数の2倍の高周波成分が出力される。LPF46で高周波成分をカットして、励磁信号に関する異物信号(磁性体に依存した信号。)にのみ依存する信号を抽出する。
このように、変調をかけることにより環境ノイズの影響が小さく、信号の伝達性が良くなる。DSPフィルタ48は、包絡線検波回路47から出力された信号の波形整形をし、ディジタル信号に変換して、受信感度の調整を行う。DSPフィルタ47を通った信号は、後段のディジタル信号処理ユニット20に入力される。ディジタル信号処理ユニット20では、波形信号の規格化を行い、針信号の特定を行う。
〔ディジタル信号処理ユニット20〕
ディジタル信号処理ユニット20は、図示しないが、メモリ回路、演算回路、振幅比較/信号抽出回路等から構成されると良い。ディジタル信号処理ユニット20は、光センサー8からの信号を受け取り、被検出物2の搬送速度を計算する。よって、ディジタル信号処理ユニット20は、DSPフィルタ48からのディジタル信号を受信し、被検出物2の速度信号等と合わせて、検知波形の規格化を行う。そして、検知波形の判定を行う。
ディジタル信号処理ユニット20では、針状の磁性体が検知されたと判断された場合は、警報器22に出力信号を出力する。ディジタル信号処理ユニット20は、タッチパネル21からの信号、及び、光センサー8からの信号を受け取る。
〔磁性体の検知のフロー〕
図5は、ディジタル信号処理ユニット20の動作例を示すフローチャートである。ディジタル信号処理ユニット20は、タッチパネル21から信号を受け取り、タッチパネル21からの指示に従って、その命令を実行する(ステップ10−14)。
タッチパネル21は、例えば、装置の動作開始、初期値の入力等の作業を行う。初期値としては、第1センサー5、第2センサー6、第3センサー7の配置角度β、光センサー8aと光センサー8b間の距離が入力され、メモリに保存される。入力作業が終わると、装置が稼働する(ステップ16)。ディジタル信号処理ユニット20は、光センサー8aから入口検知信号を受信する。このとき、入口検知信号を受信した時間t1も取得する(ステップ18)。
ディジタル信号処理ユニット20は、光センサー8bから出口検知信号を受信する。このとき、出口検知信号を受信した時間t2も取得する(ステップ20)。ディジタル信号処理ユニット20は、DSPフィルタ48から、第1センサー5、第2センサー6、第3センサー7の内1以上のセンサーの出力信号を示す、ディジタル信号を受け取る(ステップ22)。ディジタル信号がない場合は、ディジタル信号処理ユニット20は、光センサー8aから入口検知信号を待機する(ステップ22→ステップ18)。
ディジタル信号がある場合は、ディジタル信号処理ユニット20は、光センサー8から受信した信号を用いて、搬送速度V1を計算する(ステップ24)。この計算は、次のステップで行われる。まず、時間t2と時間t1の時間差tを求める。
(数1)
t=t2−t1
搬送速度V1は、光センサー8aと光センサー8bの間の距離Lを、時間差tに除した値である。
(数2)
V1=L/t
ディジタル信号処理ユニット20は、この搬送速度V1を用いて、波形信号の規格化を行う(ステップ26)。この規格化は、例えば、波形信号を、基準波形の時間幅、振幅値(ゲイン)が同じになるように、伸ばすか、圧縮する。ディジタル信号処理ユニット20は、搬送速度V1を用いて、波形信号を、基準波形の時間幅、振幅値(ゲイン)が同じになるように、伸ばすか、圧縮して、規格化を行う。
ディジタル信号処理ユニット20は、規格化された規格化波形から、その特徴を抽出する(ステップ28)。特徴としては、例えば、波形の凹凸部分、山の数、各山の最大値及び平均値を比較する。抽出された特徴を示す波形特徴を、比較用の特徴1(後述の説明を参照。)と比較する(ステップ30)。この特徴1は、例えば、後述する鉄粉末を示す特徴である。
この比較で、両特徴が合うとき、ディジタル波形は、特徴1のものである旨の判定を行い、出力する(ステップ34)。そして、抽出された特徴を示す波形特徴を、比較用の特徴2(後述の説明を参照。)と比較する(ステップ36)。この特徴2は、例えば、後述する針を示す特徴である。この比較で、両特徴が合うとき、ディジタル波形は、特徴2を示す旨の判定を行い、出力する(ステップ38、40)。そして、次の検知を行う(ステップ42)。
〔波形の特徴について〕
−特徴1について−
被検出物2内には、鉄粉末があると、仮定する。この鉄粉末は、例えば、食品、医薬品等に同封される酸化防止剤である。この鉄粉末は、一般的には、矩形の袋状の容器に収納され包装されていることが多い。この鉄粉末は、上述したセンサーコイルで検知すると、図8(b)に示す、山が2つある波形になる。
−特徴2について−
被検出物2には、細長い磁性体があると、仮定する。この磁性体は、例えば、食品、医薬品等に混入された針、金属破片である。この場合、センサーコイルで検知すると、図8(a)に示す、山が3つある波形が得られる。これは、上述の鉄粉末の波形とは、明らかに異なる。検知波形の山を、信号処理で数え、磁性体の形状を判定できる。特に、図8(a)の波形を見ると、その3つ目の小さな山は、図8(b)にはない。
本実施の形態の金属探知機1は、例えば、スーパーマーケットの料金支払いシステムで、使われるとよい。レジと隣接して、又は、レジに内蔵されて設置され、レジ操作と針検査の同時検査を行う。このとき、オペレータが商品を手で持ってハンドリング(搬送)して、レジ及び判別装置のセンサー部分を通過させるとよい。このオペレータの搬送時間に、個人差があるので、上述した通り、判別装置のセンサーの入口と出口のそれぞれに光センサー8a、光センサー8bを取り付ける。
この光センサーの検知信号により、被検査物が判別装置を通過する時間で、センサーコイルにより検知信号の正規化を行っている。図6は、金属探知機1のセンサーの配置例を示す斜視図であり、図7は、その正面図(図7(a))、側面図(図7(b))、平面図(図7(c))である。図中には、矢印2’で、被検出物の搬送方向を示している。また、図中には、想像線で、センサーを格納した筐体3’を図示している。図示したように、第1センサー5及び第2センサー6は、平行な面に配置される。
第1センサー5及び第2センサー6は、その間を被検出物2が搬送される空間を挟んで配置されている。好ましくは、第1センサー5及び第2センサー6は、その長手方向の中心軸線が平行になるような位置に配置される。更に、図7(c)に示すように、第1センサー5及び第2センサー6の長手方向の中心軸線が、搬送方向2’に対して、所定の角度を持つように配置されている。図中には、搬送方向に対して、反時計回りにθ、θの角度を成して配置されている。
第3センサー7は、図示したように、第1センサー5及び第2センサー6と角度をつけて、縦方向に配置されている。また、図7(a)に示すように、第3センサー7は、搬送方向2’と直角する面と、所定の角度、例えば、反時計回りの角度θ、を成すように配置されている。しかし、これらの角度θ、θ、及びθは、被検出物の種類、形状などによって、最適化されることが好ましい。
上述したように、被検出物2の搬送方向に対して、第1センサー5の長手方向の中心軸線である第1中心線と、第2センサー6の長手方向の中心軸線である第2中心線が角度を有して配置されている。本実施の形態では、この第1中心線及び第2中心線は、平行に配置されている。これは、互いに平行に配置すると、強弱の違いはあっても第1センサー及び第2センサーの検知信号の位相が同期して同じように現れるために、雑音処理を行うときにその信号処理が比較的簡単になるためである。
結局、第1センサー5、第2センサー6,及び第3センサー7の配置は、厳密に数学的に表現すれば、第1センサー5の第1中心線を含む第1面、及び第2センサー6の第2中心線を含む第2面とは、平行な平面である。第1センサー5の第1中心線は、第1面内であれば、被検出物の搬送方向に対して、どの角度に配置しても良い、第2センサー6の第2中心線は、被検出物の搬送方向に対して、第2面内であればどの角度で配置しても良い。
第3センサー7の長手方向の中心軸線である第3中心線を含む第3面は、この第1面及び第2面と互いに直交している。第3センサー7の第3中心線は、第3面内であれば、被検出物の搬送方向に対して、どの角度で配置しても良い。
〔第2の実施の形態〕
図9には、本発明のセンサーコイルの第2の実施の形態を示している。本第2の実施の形態は、上述の第1の実施の形態と基本的に同じであり、ここで、異なる部分についてのみ説明する。本第2の実施の形態のセンサーコイルは、トリファイラ巻きになっている。トリファイラ巻きは、3本の導線を鉄心に同時に巻く手法である。よって、本第3の実施の形態のセンサーコイルは、3本の導線をE型鉄心に巻いた構造になっている。よって、センサーコイルは、3対の端子がある。
この内の1対L1−0は、定電流励磁の励磁電源41に接続される。残りの1対は、ブリッジ回路を構成する2本のアームのコイルL1−1、L1−2になる。トリファイラ巻きの利点は、励磁電源と、ブリッジ回路の電子回路が絶縁出来、且つブリッジ回路が構成できることである。よって、上述の第1の実施の形態の電源に用いていた入力整合トランスが必要なくなる利点がある。
ここで、実施の測定例を示す。図8は、本発明の金属探知機1を用いて、実験例を示す写真である。図8は、針と酸化防止剤をブリッジ回路で検知し、増幅した後の増幅信号、参照信号で変調後の変調信号を測定したオシロスコープの波形である。この実験は、図4に示す回路を用いた。この実験では、長さ35mm、太さ0.8mmの鉄製の針を用いた。
また、この実験では、三菱ガス化学株式会社製の味噌商品に同包された酸化防止剤(鉄系エージレス(登録商標))を用いた。ブリッジ回路の出力端子では、針を検知するとき、±10 mVP−P程度の電位差ができた。同様に、酸化防止剤の検知時には±4mVP−P程度の電位差ができた。この酸化防止剤は、20μm大径の鉄粉末、総量0.08gからなる。酸化防止剤を有する包装袋の外形は、幅36mm、長さ36mm、最大厚さ0.87mmであった。図8(a)は、針の増幅信号である。図8(b)は、酸化防止剤の増幅信号である。図8(c)は、針の変調信号である。図8(d)は、酸化防止剤の変調信号である。
この波形からわかるように、針の場合、その波形は山が3個ある。これは、針の先端が尖っており、被検知物の磁性体の体積が急激な変化に伴うためと考えられる。酸化防止剤の場合、その波形は山が2個ある。この波形に山が2個あるのは、次のように考えられる。酸化防止剤は、鉄粉末の集合体であり、先端は面積を持つものとして信号が創出され、被検知物の磁性体の体積が緩やかに変化に伴うためと考えられる。これらの波形の山を、比較して、酸化防止剤か針かを判定できる。
本発明は、被検出物中に含まれる磁性体を、その形状別に検知して利用する分野に利用するとよい、特に、医薬品、化粧品、食料品の製造分野で利用すると良い。本発明は、アルミニウム蒸着、又はアルミニウム箔等で等の導電性の包装材料で包まれた被検出物中に混入した磁性体の金属異物を検知する。被検出物としては、冷凍食食品、穀物等の食品素材、医薬品、工業用材料等に混入した磁性体金属異物を検知する分野に利用可能である。

Claims (11)

  1. 被検出物中の金属物を探知するための金属探知機用センサーコイルであって、
    交流電流を流して交番磁界を発生させるために、3本の導線を同時に金属のコアに巻いたコイルであるセンサーコイルと、
    前記センサーコイルにより発生される磁界の及ぶ範囲で、かつ、前記コアの近傍に配置され、静磁場による磁力線を発生させ、前記金属物を磁化するための磁石とからなり、
    前記3本の前記導線の内の1本は、電源に接続され、残りの2本の前記導線は、前記金属物を前記探知するために利用されている
    ものであることを特徴とする金属探知機用センサーコイル。
  2. 請求項1に記載の金属探知機用センサーコイルにおいて、
    前記磁石は、前記コアに接して配置されている
    ことを特徴とする金属探知機用センサーコイル。
  3. 被検出物を搬送する搬送路を有する搬送手段と、
    前記搬送路の途中に設けられ、電流を流して磁界を発生させるための導線のコイルが金属のコアに巻かれたセンサーコイルとからなり、前記被検出物中の金属物を探知するための金属探知機において、
    前記センサーコイルは、3本の前記導線を同時に前記コアに巻いたものであり、
    前記センサーコイルにより発生される前記磁界の及ぶ範囲に配置され、静磁場による磁力線を発生させ、前記金属物を磁化する磁石とからなり、
    前記電流は、交番磁界を発生させるための交流電流であり、
    前記3本の前記導線の内の1本は、電源に接続され、残りの2本の前記導線は、前記金属物を前記探知するために利用される
    ことを特徴とする金属探知機。
  4. 被検出物の中の磁性体の有無を検知するための検知部、及び、前記検知部から出力される検知信号を信号処理して前記磁性体の有無を判断し、前記判断の結果を示す出力信号を出力する信号処理部からなる検知手段からなり、
    前記検知部は、コアに導線を巻いた構成のセンサーコイルを有し、
    前記センサーコイルに電圧を印加又は交流電流を供給することにより微少な交番磁界を発生させて、
    前記被検出物が、前記センサーコイルの付近を通過するとき、前記磁性体が発生する磁界が前記交番磁界を乱して、前記センサーコイルの状態を変化させ、前記検知部は、前記変化に応じて前記検知信号を出力する
    金属探知機において、
    前記センサーコイルは、前記コアに前記導線を2本同時に巻いたコイルであるバイファイラ巻き、又は3本同時に巻いたコイルであるトリファイラ巻きし、
    前記被検出物が、前記センサーコイルの付近を通過するとき、前記磁性体が発生する磁界が前記交番磁界を乱して、前記センサーコイルの状態を変化させ、前記検知部は、前記変化に応じて前記検知信号を出力し、
    前記検知信号の波形に山が3つ以上あるとき、前記信号処理部は、前記磁性体が細長い形状の磁性体であるであることを示す前記出力信号を出力し、
    前記検知信号の波形に山が2つ以下であるとき、前記信号処理部は、前記磁性体が粉末磁性体であることを示す前記出力信号を出力する
    ことを特徴とする金属探知機。
  5. 請求項に記載の金属探知機において、
    前記鉄心の近傍に配置され、前記被検出物を磁化するための磁石を有する磁化手段と
    からなることを特徴とする金属探知機。
  6. 請求項に記載の金属探知機において、
    前記センサーコイルを通過する前記被検出物の速度を特定するためのセンサー手段と、
    前記信号処理部は、前記速度を用いて、前記検知信号の波形を、規格化する
    ことを特徴とする金属探知機。
  7. 請求項に記載の金属探知機において、
    前記検知部は、ブリッジ回路からなり、
    前記信号処理部は、前記検知信号を変調して変調信号を生成する変調手段、前記変調信号から高調波を除去するローパスフィルタ、前記ローパスフィルタから出された信号の包絡線を検波する前記包絡線検波手段、前記包絡線検波手段から出力された信号をディジタル信号に変換する前記ディジタル信号変換手段を有し、
    前記ブリッジ回路は、
    前記バイファイラ巻き又は前記トリファイラ巻きした前記センサーコイルを構成する第1コイル及び第2コイル、並びに、第1抵抗及び第2抵抗からなり、
    前記第1コイル、前記第1抵抗、前記第2コイル、及び、前記第2抵抗の順番で直列接続され、前記第2抵抗は前記第1コイルに直列接続されて前記ブリッジ回路を構成し、
    前記第1抵抗と前記第2抵抗の間の第1端子、及び、前記第1コイルと前記第2コイルの間の第2端子に、前記電圧が印加又は前記交流電流が供給され、
    前記第1抵抗と前記第1コイルの間の第3端子、及び、前記第2抵抗と前記第2コイルの間の第4端子は、前記ブリッジ回路の出力端子となる
    ことを特徴とする金属探知機。
  8. 請求項4乃至7から選択される1項に記載の金属探知機において、
    前記センサーコイルは、第1センサー、第2センサー2個を有し、
    前記第1センサーと前記第2センサーは、
    前記第1センサーと前記第2センサーの間は、前記被検出物が通過する空間を有して配置され、かつ
    前記被検出物の搬送方向に対して、前記第1センサーの長手方向の中心軸線である第1中心線と、前記第2センサーの長手方向の中心軸線である第2中心線が角度を有し、しかも
    前記第1中心線を含む第1面と前記第2中心線を含む第2面とは平行に配置されている
    ことを特徴とする金属探知機。
  9. 請求項に記載の金属探知機において、
    前記第1中心線及び前記第2中心線が平行に配置されている
    ことを特徴とする金属探知機。
  10. 請求項に記載の金属探知機において、
    前記第1センサーと前記第2センサーとの間に第3センサーが配置され、
    前記第3センサーは、
    前記搬送方向に対して、前記第3センサーの長手方向の中心線である第3中心線が角度を有し、かつ前記第3中心線を含む第3面が前記第1面及び前記第2面と互いに直交する
    ことを特徴とする金属探知機。
  11. 請求項に記載の金属探知機において、
    前記第1センサーと前記第2センサーとの間に第3センサーが配置され、
    前記第3センサーは、
    前記搬送方向に対して、前記第3センサーの長手方向の中心線である第3中心線が角度を有し、かつ前記第3中心線を含む第3面が前記第1面及び前記第2面と互いに直交する
    ことを特徴とする金属探知機。
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