JP5418525B2 - カラオケ装置 - Google Patents
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Description
本発明のカラオケ装置では、楽曲データ取得手段が、楽曲の楽譜を表し、少なくとも、該楽曲にて歌唱されるべき旋律を表すガイドメロディについて、個々の楽音の音高、及び演奏開始タイミングが少なくとも規定された楽曲データを取得する。その取得した楽曲データに基づいて、楽曲演奏手段が、該楽曲データに対応する楽曲である特定楽曲を演奏する。
さらに、本発明のカラオケ装置において、音高差分特定手段は、少なくとも、歌唱音高から修正前の特定楽音の音高を減算した値を音高差分として特定しても良い。この場合、本発明における修正手段は、音高差分が正の値であれば、修正前の対象楽音の音高から対象楽音の音高を1オクターブ低下させ、音高差分の値が負の値であれば、修正前の対象楽音の音高から対象楽音の音高を1オクターブ高くしても良い(請求項3)。
この場合、本発明の音声データ取得手段は、音声波形データを継続して取得し、音高特定手段は、特定楽曲の時間軸に沿って、歌唱音高を繰り返し特定しても良い。さらに、本発明における音高差分特定手段は、楽曲演奏手段で演奏されている特定楽曲の時間軸に沿って、当該特定楽曲が単位区間となる毎に、該単位区間に対する音高差分を特定し、修正手段は、特定楽曲の時間軸に沿って、音高差分特定手段が音高差分を特定する毎に、対象楽音の音高をオクターブ単位で変更しても良い(請求項4)。
この結果、本発明のカラオケ装置によれば、特定楽曲の時間軸に沿った各区間で、最適な音高に変更されたガイドメロディを演奏することができる。
図1は、本発明が適用されたカラオケ装置の概略構成を示すブロック図である。
この図1に示すカラオケ装置10は、楽曲を表す楽曲データに基づいて、当該楽曲データに対応する楽曲を演奏すると共に、その楽曲データを修正する装置である。以下、カラオケ装置10にて修正した楽曲データを修正楽曲データと称す。
入力受付部13は、外部からの操作に従って情報や指令の入力を受け付ける入力機器(例えば、リモートコントローラ)である。表示部14は、画像を表示する表示装置(例えば、液晶ディスプレイやCRT等)である。また、音声入力部15は、音声を電気信号に変換して制御部20に入力する装置(いわゆるマイクロホン)である。音声出力部16は、制御部20からの電気信号を音声に変換して出力する装置(いわゆるスピーカ)である。
ところで、各楽譜トラックに規定される内容には、個々の楽音(即ち、楽器音)の音符長、個々の楽音の音高(いわゆるノートナンバー)、個々の楽音の強さ(いわゆるアタック、ベロシティ、ディケイなど)がある。
〈MIDIアレンジ処理について〉
次に、制御部20が実行するMIDIアレンジ処理について説明する。
このMIDIアレンジ処理は、入力受付部13を介して起動指令が入力されると、実行が開始されるものである。
続いて、S160で導出した歌声音高vn0(k)と、S130で取得したガイメロ楽器音に対応する楽譜トラックに規定された楽音の情報とに基づいて、特定楽音kの音高と歌声音高vn0(k)との単位区間iにおける平均の音高差分(以下、平均音高差分と称す)DN(i)を導出する(S170)。
ただし、再生演奏処理では、時間軸に沿って、現サイクルにて読み込んだ単位区間iの次の単位区間(i+1)について楽曲データを読み込み、特定楽曲の演奏を継続する。このとき読み込まれる楽曲データは、S200にて生成された修正楽曲データであり、その修正楽曲データに規定されたガイメロ楽器音に対応する楽譜トラックは、先のS200にて楽音の音高がシフトされたものである。
一方、S180での判定の結果、平均音高差分DN(i)の絶対値が閾値Th未満である場合(S180:NO)には、S190,S200を実行することなく、S150へと戻る。
ただし、制御部20は、再生演奏処理により、特定楽曲を構成する楽音を最後まで演奏すると、MIDIアレンジ処理を終了し、次の起動指令が入力されるまで待機する。
〈カラオケ装置の動作例〉
次に、カラオケ装置10の動作例を説明する。
一方、歌声音高vn0(k)が、単位区間iにおける特定楽音k(図中,GNo1〜5で表される楽音)の音高との間に、閾値Th以上のズレを有していない場合を想定する。この場合、MIDIアレンジ処理におけるS170で導出される平均音高差分DN(i)が閾値Th未満であるため、図4に示すように、単位区間(i+1)におけるガイドメロディを形成する楽音(図中,GNoで表される楽音)の音高は、伴奏メロディやリズム旋律といったガイドメロディ以外の旋律を構成する楽音(図中,ANoで表される楽音)の音高と同様、取得楽曲データにおける楽音の音高、即ち、予め規定された音高に維持される。
[実施形態の効果]
以上説明したように、カラオケ装置10では、平均音高差分DN(i)が閾値Th以上であれば、対象楽音の音高をオクターブ単位でシフトして演奏している。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
[実施形態と特許請求の範囲との対応関係]
最後に、上記実施形態の記載と、特許請求の範囲の記載との関係を説明する。
Claims (4)
- 楽曲の楽譜を表し、少なくとも、該楽曲にて歌唱されるべき旋律を表すガイドメロディについて、個々の楽音の音高、及び演奏開始タイミングが少なくとも規定された楽曲データを取得する楽曲データ取得手段と、
前記楽曲データ取得手段で取得した楽曲データに基づいて、該楽曲データに対応する楽曲である特定楽曲を演奏する楽曲演奏手段と、
前記楽曲演奏手段での特定楽曲の演奏中に入力される音声の波形を表す音声波形データを取得する音声データ取得手段と、
少なくとも、前記音声データ取得手段で取得した音声波形データに基づいて、前記特定楽曲に規定された時間長である少なくとも1つの単位区間における前記音声の音高を表す歌唱音高を特定する音高特定手段と、
前記音高特定手段で特定した前記単位区間における歌唱音高と、前記ガイドメロディを形成する楽音のうちの該単位区間に対応する楽音である特定楽音の音高との音高差を表す音高差分を特定する音高差分特定手段と、
前記音高差分特定手段で特定した音高差分が、予め規定された閾値以上であれば、前記ガイドメロディを形成する楽音のうち、時間軸に沿って前記特定楽音よりも後の楽音である対象楽音の音高をオクターブ単位で変更する修正手段と
を備えることを特徴とするカラオケ装置。 - 前記修正手段は、
前記音高差分が、前記歌唱音高が前記特定楽音の音高よりも高いことを表していれば、修正前の対象楽音の音高よりも低くなるように、前記対象楽音の音高を変更し、前記音高差分が、前記歌唱音高が前記特定楽音の音高よりも低いことを表していれば、修正前の対象楽音の音高よりも高くなるように、前記対象楽音の音高を変更することを特徴とする請求項1に記載のカラオケ装置。 - 前記音高差分特定手段は、
少なくとも、前記歌唱音高から前記特定楽音の音高を減算した値を前記音高差分として特定し、
前記修正手段は、
前記音高差分が正の値であれば、修正前の対象楽音の音高から前記対象楽音の音高を1オクターブ低下させ、前記音高差分の値が負の値であれば、修正前の対象楽音の音高から前記対象楽音の音高を1オクターブ高くすることを特徴とする請求項2に記載のカラオケ装置。 - 前記単位区間は、前記特定楽曲の時間軸に沿って連続するように複数規定されており、
前記音声データ取得手段は、
前記音声波形データを継続して取得し、
前記音高特定手段は、
前記特定楽曲の時間軸に沿って、前記歌唱音高を繰り返し特定し、
前記音高差分特定手段は、
前記楽曲演奏手段で演奏されている特定楽曲の時間軸に沿って、当該特定楽曲が前記単位区間となる毎に、該単位区間に対する前記音高差分を特定し、
前記修正手段は、
前記特定楽曲の時間軸に沿って、前記音高差分特定手段が音高差分を特定する毎に、前記対象楽音の音高をオクターブ単位で変更する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のカラオケ装置。
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