JP5417474B2 - 通信装置、通信制御方法及びプログラム - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、非接触型ICチップがICチップリーダにかざされるタイミングに関わらず、データ通信に先立ってユーザが非接触型ICチップをかざした状態で待たなければならない期間を短くすることである。
本発明の通信装置において、前記通信制御部は、前記第1の通信の実行タイミングを遅らせた場合に前記第1の通信で送信するデータの量と、前記第2の通信で送信するデータの量とのそれぞれを、前記実行タイミングを遅らせなかった場合の前記第1の通信で送信するデータの量よりも小さくしてもよい。
本発明の通信装置において、前記通信制御部は、自通信装置に電力を供給する電池の残量が閾値未満である場合には、前記第2の通信を実行しないようにしてもよい。
本発明の通信装置において、前記通信制御部は、前記第1の通信を実行した後、予め決められた期間継続してユーザの操作を受け付けなかった場合、画像を表示する表示部への画面表示を停止してから若しくは自通信装置における消費電力を減らすための所定の省電力モードへ移行してから予め決められた期間が経過した場合、又は、予め決められた期間継続して自通信装置の姿勢が変化しないことが検出された場合には、前記第2の通信の実
行を停止するようにしてもよい。
図1は、通信システム1の全体構成を示す図である。
通信システム1は、店舗端末10と、ユーザ端末20と、ASP(Application Service Provider)サーバ30とを備える。店舗端末10及びユーザ端末20は、ここではスマートフォンである。店舗端末10は、電子クーポンを利用可能な店舗の店員をユーザとした通信装置である。店舗端末10は、ASPサーバ30に電子クーポンの利用可否を問い合わせたり、ユーザ端末20により利用された電子クーポンの利用実績をASPサーバ30に送信したりする。ユーザ端末20は、電子クーポンを利用する店舗の顧客をユーザとした通信装置である。ASPサーバ30は、複数のサービス提供者の電子クーポンをユーザ端末20に提供したり、ユーザ端末20のユーザ毎の電子クーポンの利用実績を管理したりする。
次に、ネットワークNWに対応する通信チャネルのうち第三世代携帯電話(3G)で定義される通信チャネルについて説明する。
図2に示すように、3Gの無線通信方式に準拠する通信チャネルには、例えば、DCH(Dedicated Channel;個別チャネル)、HS−DSCH(High Speed Downlink Shared Channel;高速ダウンリンク共有チャネル)、FACH/RACH(Forward Access Channel/Random Access Channel;共通制御チャネル)及びPCH(Paging Channel;個別物理チャネル)がある。
DCHは、上下双方向の通信が可能な通信チャネルであり、高速通信に対応した通信チャネルである。DCHが割り当てられた通信装置は、短い往復時間での無線通信を実行可能である一方、モバイルネットワークのリソースの消費量は大きい。HS−DSCHは、下り方向の通信が可能な通信チャネルであり、HSPA方式でHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)パケットを用いた通信に用いられる通信チャネルである。FACH/RACHは、上り方向の通信にはRACHが用いられ、下り方向の通信にはFACHが用いられる通信チャネルであり、低速通信に対応した通信チャネルでる。FACH/RACHは、無線通信の往復時間はDCHやHS−DSCHに比べて大きくなるが、モバイルネットワークのリソースの消費量は小さくなる。PCHは、無通信(データ転送無し)状態に対応した通信チャネルであり、モバイルネットワークのリソースの消費量は更に小さい。
なお、ネットワークNWは、FACH/RACH状態の通信装置で無通信状態が所定時間継続した場合には、FACH/RACHを解放して、通信装置をFACH/RACH状態からPCH状態に遷移(シフトダウン)させる。
なお、高速チャネルは、店舗端末10が用いた無線通信方式において高速通信に対応した通信チャネルのことであり、無線通信方式毎に少なくとも1つ存在し、データ通信時に用いられる通信チャネルであればよい。
次に、店舗端末10及びユーザ端末20の構成を説明する。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を有するコンピュータを備える。CPUは、ROMや記憶部16に記憶されたプログラムをRAMに読み出して実行することにより、店舗端末10の各部を制御する。音声入出力部12は、マイクロホンやスピーカを有し、音声の入出力に関わる機能を実現する。無線通信部13は、無線通信回路やアンテナを備え、ネットワークNWに接続するためのインタフェースと、Wi−Fi(登録商標)等を利用した公衆無線LAN(Local Area Network)に接続するためのインタフェースとを有するネットワーク通信部である。UI部14は、例えばタッチパネルを備え、ユーザからの操作を受け付ける操作部として機能するとともに、画像を表示する表示部としても機能する。
記憶部16は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)を備え、制御部11が実行するプログラムのほか、ダミー通信管理テーブル161及びR/Wアプリケーション162を記憶する。
図4に示すように、ダミー通信管理テーブル161は、「W−CDMA」、「HSPA」、「LTE」及び「Wi−Fi」という、ネットワークNWで用いることができる複数の無線通信方式の各無線通信方式に対応して、「ダミー通信実行有無」と、「実行周期T1」と、「見送り閾値T2」と、「停止閾値T3」という各情報が格納されたデータテーブルである。「ダミー通信実行有無」のフィールドに「True」という情報が格納された無線通信方式では、ダミー通信を実行することが規定され、「False」という情報が格納された無線通信方式では、ダミー通信を実行しないことが規定されている。ダミー通信とは、電子クーポンサービスに関わるデータをやりとりする目的で行われる通信とは別に行われる通信である。ダミー通信を実行する目的については後述する。実行周期T1、見送り閾値T2及び停止閾値T3は、各無線通信方式に対応して秒数を意味する数値により規定されている。実行周期T1、見送り閾値T2及び停止閾値T3は、いずれもダミー通信の実行方法を規定するデータであるが、詳細については後述する。
なお、「Wi−Fi」については、実行周期T1、見送り閾値T2及び停止閾値T3がそれぞれ「NULL」となっているが、ダミー通信が実行されない無線通信方式であるため秒数が設定されていないことを意味する。
非接触型ICチップ25は、プロセッサやアンテナ、データの読み書きに用いられるメモリ領域を有する。非接触型ICチップ25のプロセッサは、アンテナにより受信した信号、又は制御部21からの指示に応じてメモリ領域にアクセスしてデータの読み書きを行う。また、非接触型ICチップ25は、ASPサーバ30から取得済みの電子クーポンを示す電子クーポン情報251や、ユーザ端末20の個体を識別する端末IDを記憶している。電子クーポン情報251は、例えば、電子クーポンの種別や電子クーポンの取得枚数、電子クーポンの利用可能期限等の電子クーポンに関する情報を含む。
受付部111は、ユーザ端末20の非接触型ICチップ25に記憶された電子クーポン情報251の読み出しを指示するためのユーザの操作を、UI部14により受け付ける。
また、通信制御部112は、受付部111が受け付けた読み取り指示の操作に応じて、ICチップリーダ/ライタ15により電子クーポン情報251が読み出された場合には、ネットワークNWにより店舗端末10に割り当てられた高速チャネルを用いて、電子クーポン情報251に応じたASPサーバ30とのデータ通信を無線通信部13により行う。
利用実績生成部115は、ICチップリーダ/ライタ15により読み出された電子クーポン情報251に基づいて、ユーザ端末20により利用された電子クーポンの利用実績を生成する。通信制御部112は、利用実績生成部115が生成した利用実績を、無線通信部13によりネットワークNWを介してASPサーバ30宛てに送信する。
店舗端末10の機能的構成の説明は以上である。次に、通信システム1の動作を説明する。以下の説明で、店舗端末10のユーザは典型的には店舗の店員であるが、店舗の顧客が一時的に店舗端末10を操作する場合が含まれていてもよい。
店舗端末10の制御部11は、ユーザによるUI部14の操作を受け付けて、受け付けた操作に応じてR/Wアプリケーション162を記憶部16から読み出して実行すると、まず、図7(a)に示すメインメニュー画面SC1をUI部14に表示させる(ステップS1)。図7(a)に示すように、メインメニュー画面SC1は、R/Wアプリケーション162により実行可能な処理のメニューに対応したソフトボタンを複数配置した画面である。より具体的には、メインメニュー画面SC1は、「会員証メニュー」と記された会員の管理に関するメニューに対応したソフトボタンSB1や、「クーポンメニュー」と記された電子クーポンに関するメニューに対応したソフトボタンSB2を配置した画面である。
ここで第1のダミー通信制御について説明する。
店舗端末10の制御部11は、まず、接続中の無線ベアラがダミー通信の実行対象であるか否かを判断する(ステップS41)。ここでは制御部11は、記憶部16に記憶されたダミー通信管理テーブル161を参照して、接続中の無線ベアラの「ダミー通信実行有無」のフィールドが「True」であればダミー通信の実行対象と判断し、「False」であればダミー通信の実行対象でないと判断する。制御部11がW−CDMA方式で無線ベアラを接続していたとすると、制御部11はステップS41の処理で「YES」と判断する。
次に制御部11は、ダミー通信でのデータ送信量をDに設定する(ステップS46)。ここでは、少なくとも、ネットワークNWが多量のデータ通信を行う見込みであるために高速チャネルを割り当てる必要があると判定する程度のデータ送信量とするように、制御部11はデータ送信量Dを設定する。
なお、ダミー通信に含まれるデータや宛先はどのようなものでもよいが、例えば店舗端末10はASPサーバ30宛てに、電子クーポンに関するデータとは無関係のデータを送信するとよい。
そして、制御部11は、ステップS48の処理で設定した実行タイミング(T2−Td)後において、ステップS49の処理で設定したデータ送信量Dminにより、無線通信部13によりダミー通信を実行する(ステップS47)。
これにより、制御部11は、前回のデータ通信の終了時刻からの経過時間Tdが見送り閾値T2以下であり、高速チャネルの割り当てが維持されている場合には、高速チャネルの割り当てが維持されている限りはダミー通信を実行しないようにする。また、ダミー通信を行った場合であっても、制御部11は、高速チャネルの割り当てを受けるよりも小さいデータ量でダミー通信を行う。
第1のダミー通信制御の説明は以上である。
店舗端末10の制御部11は、第1のダミー通信制御を実行すると、ユーザによるUI部14の操作に応じた画面をUI部14に表示させ(ステップS5)、それに続いて、第2のダミー通信制御を実行する(ステップS6)。制御部11は第2のダミー通信制御を実行すると、ユーザ端末20の非接触型ICチップ25に記憶された電子クーポン情報251の読み出しがユーザにより指示されたか否かを判断する(ステップS7)。制御部11は、電子クーポンの読み出しがユーザにより指示されるまでは(ステップS7;NO)、ステップS5のUI部14の操作に応じた画面表示→ステップS6の第2のダミー通信制御→ステップS7;NO→ステップS5のUI部14の操作に応じた画面表示・・・、という処理ステップを繰り返す。
すなわち、ステップS5の処理の画面表示では、制御部11は、UI部14に対する画面遷移を指示する操作を受け付けると、受け付けた操作に応じて画面を遷移させ、UI部14に対する画面遷移を指示する操作を受け付けていないときには、現行の画面を表示、つまり、直前の画面遷移を指示する操作に応じて遷移させた画面の表示を続ける。
なお、ユーザにより「メインメニューに戻る」と記されたソフトボタンSB4が選択された場合には、制御部11は、UI部14の表示を図7(a)に示すメインメニュー画面SC1に戻す。
制御部11は、クーポン利用画面SC4のソフトボタンSB7がユーザに選択された場合に、非接触型ICチップ25に記憶された電子クーポン情報251の読み出しがユーザにより指示されたと判定することになる(ステップS7;YES)。
ここで第2のダミー通信制御について説明する。
店舗端末10の制御部11は、接続中の無線ベアラがダミー通信の実行対象であるか否かを判断する(ステップS61)。ここでは制御部11は、第1のダミー通信制御のステップS41の処理と同じ方法で、記憶部16に記憶されたダミー通信管理テーブル161を参照してダミー通信の実行対象であるか否かを判断する。ステップS61の処理で「YES」と判断すると、制御部11は、第1のダミー通信制御のステップS42の処理と同じ方法で、電池の残量が閾値レベル以上か否かを判断する(ステップS62)。ただし、閾値レベルは、第1のダミー通信制御の場合と一致していてもよいし、一致していなくてもよい。
なお、制御部11はUI部14の表示画面を遷移させたときには、タイマの計時時間をゼロにリセットして、同一画面の表示期間の長さを計り直す。
制御部11は、経過時間Tsが停止閾値T3未満であると判断した場合(ステップS64;YES)、ダミー通信の周期実行を行う(ステップS65)。制御部11は、記憶部16に記憶されたダミー通信管理テーブル161を参照して、第1のダミー通信制御によって割り当てられた高速チャネルを用いて、無線通信部13より実行周期T1でダミー通信を繰り返し実行する。実行周期T1は少なくともチャネル解放期間よりも短く、例えば、見送り閾値T2に一致する。これにより、ダミー通信の周期実行が行われている期間においては、ネットワークNWによる店舗端末10に対しての高速チャネルの割り当てが維持される。制御部11は、高速チャネルが割り当てられている前提でダミー通信の周期実行を行うから、第1のダミー通信制御においてダミー通信の実行タイミングを遅らせた場合と同じ理由により、ここでのダミー通信におけるデータ送信量も例えばDmin(つまり<D)に設定すればよい。
前述したように、制御部11は、第1のダミー通信制御に応じたダミー通信を行った後、電子クーポンの読み出しがユーザにより指示されるまで第1のダミー通信制御に応じたダミー通信を実行周期T1で繰り返し実行するので、この指示があるまで高速チャネルの割り当てが解放されることなく維持されることとなる。
なお、制御部11は、ステップS61の処理で接続中の無線ベアラがダミー通信実行対象でないと判断した場合(ステップS61;NO)、又はステップS62の処理で電池残量が閾値レベル未満と判断した場合(ステップS62;NO)には、ダミー通信の周期実行を実行することなく第2のダミー通信制御を終了する。これらの場合にダミー通信を実行しない理由は、第1のダミー通信制御においてダミー通信を実行しない場合と同じである。
第2のダミー通信制御の説明は以上である。
制御部11は、第2のダミー通信制御を繰り返し実行した後、非接触型ICチップ25の電子クーポン情報251の読み出しが指示されると、ステップS7の処理で「YES」と判断する。次に制御部11は、非接触型ICチップ25に記憶された電子クーポン情報251を読み出すよう、ICチップリーダ/ライタ15を制御する(ステップS8)。制御部11は、ICチップリーダ/ライタ15によって電子クーポン情報251の読み出しを行わせているときには、図7(e)に示す読出中画面SC5をUI部14に表示させている。読出中画面SC5は、読み出し中であることを示すメッセージとともに、「CANCEL」と記されたソフトボタンSB9を配置した画面である。制御部11はソフトボタンSB9がユーザに選択された場合には、読み出し動作を終了して、図7(d)のクーポン利用画面SC4の表示に戻す。
そして、制御部11は、電子クーポンの利用に関する処理結果がASPサーバ30から通知されると(ステップS11)、この処理結果をユーザに通知するための処理結果画面をUI部14に表示させる(ステップS12)。電子クーポンの利用に関する処理に成功した場合、制御部11は、図7(f)に示す処理結果画面SC6をUI部14に表示させる。処理結果画面SC6は、利用された電子クーポンに関する情報として電子クーポンの種別や利用枚数等の情報とともに、「クーポン一覧に戻る」と記されたソフトボタンSB10を配置した画面である。処理結果画面SC6を見た店員や顧客は、電子クーポンの利用に成功したことを知ることができる。
また、ステップS10からステップS12までの処理ステップが以下の手順で行われてもよい。
以上が電子クーポン利用時における通信システム1の動作の説明である。
また店舗端末10は、表示画面を停止閾値T3を超えて変更しなかった場合には、ダミー通信の周期実行を停止させるし、ダミー通信の実行タイミングを遅らせた場合のダミー通信やダミー通信の周期実行においては、通常のダミー通信よりもデータ送信量を減らす。これらの理由により、店舗端末10は、ダミー通信に起因するネットワークNWのトラヒックの増大を抑えたり無駄な電力消費を抑えたりすることが可能である。
本発明は、上述した実施形態と異なる形態で実施することが可能である。本発明は、例えば、以下のような形態で実施することも可能である。また、以下に示す変形例は、各々を適宜に組み合わせてもよい。
(変形例1)
上述した実施形態では、店舗端末10は、ICチップリーダ/ライタ15による電子クーポン情報251の読み出しがユーザに指示されるまでダミー通信の周期実行を行っていたが(つまりステップS7でYES)、実際に電子クーポン情報251の読み出しが行われるまで(つまりステップS8の処理が終了するまで)ダミー通信の周期実行を行ってもよい。要するに、店舗端末10は、電子クーポン情報251に応じたデータ通信をASPサーバ30と行うときには、既に高速チャネルが割り当てられている状態にすればよい。
上述した実施形態では、店舗端末10は、UI部14において現在表示中の画面に遷移してからの経過時間Tsが停止閾値T3以上になった場合に、しばらくはICチップリーダ/ライタ15に非接触型ICチップ25がかざされない可能性が高いという理由で、ダミー通信の周期実行を停止していた。これに代えて又はこれと併用して、ICチップリーダ/ライタ15に非接触型ICチップ25がかざされない可能性が高いとの推測に用いることができる以下の条件を満たす場合に、店舗端末10はダミー通信の周期実行を停止してもよい。
例えば、制御部11は、予め決められた期間継続してユーザの操作(例えばUI部14に対する操作)を受け付けなかった場合に、ダミー通信の周期実行を停止してもよい。また制御部11は、UI部14のバックライトを消灯するなどしてUI部14への画面表示を停止してから、又は、通常時(通常モード)よりも店舗端末10の消費電力を減らすための所定の省電力モードへ移行してから、予め決められた期間が経過した場合に、ダミー通信の周期実行を停止してもよい。また店舗端末10が加速度センサ等の自端末の姿勢(傾き)を検出するセンサを有し、制御部11がこのセンサの検出結果に基づいて、予め決められた期間継続して店舗端末10の姿勢が変化しないことが検出された場合に、ダミー通信の周期実行を停止してもよい。これらの周期実行の停止条件はいずれも、ユーザによる店舗端末10の利用中でないと推測することのできる条件である。よってこれ以外にも、店舗端末10は、ユーザにより店舗端末10が利用されていないことを示す予め決められた停止条件を満たした場合に、ダミー通信の周期実行を停止し、停止条件を満たさなくなるとダミー通信の周期実行を再開してもよい。
上述した実施形態において店舗端末10は、第1及び第2ダミー通信制御において、電子クーポンに関するデータとは無関係のデータを送信するダミー通信を行っていたが、電子クーポンに関するデータをASPサーバ30とやりとりするためのデータ通信を、ダミー通信に代えて行ってもよい。
具体的には、店舗端末10は、非接触型ICチップ25に記憶された電子クーポン情報251に関する別のデータをASPサーバ30に送信するためのデータ通信を、ダミー通信に代えて行ってもよい。例えば制御部11は、R/Wアプリケーション162に関する利用履歴(利用ログ)を記憶部16に蓄積しておき、ダミー通信を実行する機会には、蓄積しておいた利用履歴を設定したデータ送信量D又はDminの単位で分割して、ASPサーバ30に送信する。これにより、例えば、電子クーポンのサービス提供者がR/Wアプリケーション162の利用実態を把握して、マーケティングやアプリケーションプログラムの改善等に活かすことができる。また店舗端末10は、電子クーポン情報251に関する別のデータの送信をASPサーバ30に要求するためのデータ通信を、ダミー通信に代えて行ってもよい。例えば制御部11は、ASPサーバ30に登録された最新の電子クーポンに関する情報を問い合わせ、取得済みの情報との差分があった場合には、その差分に相当する情報をASPサーバ30から取得するためのデータ通信を行う。
これ以外にも店舗端末10は、ダミー通信に代えて、ASPサーバ30との間で電子クーポン情報251に関する別のデータをやり取りする目的でデータ通信を行ってもよい。この変形例の店舗端末10によれば、別の機会にこれらのデータ通信を行う場合に比べて、ネットワークNWのトラヒックの増大を抑え、店舗端末10における電力消費を減らすことができる。
上述した実施形態では、店舗端末10は図7(b)から図7(d)に示す画面が予め決められた期間以上変更されなかった場合には、その画面の表示期間中においてダミー通信の周期実行を停止していたが、この表示期間中にもダミー通信の周期実行を継続して行ってもよい。また店舗端末10は、前回のデータ通信の終了時刻に関わらず、同じタイミングでダミー通信を行ってもよい。また店舗端末10は、各ダミー通信において送信するデータの送信量を一定にしてもよく、少なくとも、高速チャネルが割り当てられていなければその割り当てを受けられるデータ送信量を設定し、高速チャネルが割り当てられていればその割り当てを維持できるようにデータ送信量を設定すればよい。また、店舗端末10は接続中の無線ベアラに関わらずダミー通信を実行してもよいし、電池残量に関わらずダミー通信を実行してもよい。
本発明は、電子クーポン情報をICチップリーダ/ライタにより読み出す通信装置に関わらず、ICチップリーダ/ライタにより読み出した情報に応じてネットワークNWを介してデータ通信を行う通信装置に適用可能である。例えば、店舗端末10は、図7(a)に示す「会員証メニュー」と記されたソフトボタンSB1が選択されて行う処理であり、非接触型ICチップ25から端末IDを読み出して会員管理を行う処理において、上述した実施形態の手順によりダミー通信を行ってもよい。この場合、店舗端末10は、ICチップリーダ/ライタ15により非接触型ICチップ25から端末IDを読み出した後ASPサーバ30に問い合わせて、会員認証を行わせる。そして店舗端末10は、その認証結果の通知をASPサーバ30から受けてそれに応じた処理を実行する。この場合であっても、店舗端末10は非接触型ICチップ25から端末IDを読み出す前にダミー通信を実行し、以降、図7(e)に相当する読出中画面を表示するか又は非接触型ICチップ25からの端末IDの読み出しを行うまで、ダミー通信の周期実行を行えばよい。これ以外にも本発明の通信装置は、所定の場所にユーザが訪れてスタンプを集めるスタンプラリーサービスや、会員毎の買い物ポイント等のポイント管理を行うサービス等にも、本発明を適用可能である。要するに、ICチップリーダ/ライタにより非接触型ICチップに記憶された情報を読み出して、読み出した情報に応じてネットワーク経由でデータ通信を行う通信装置に本発明を適用可能である。
上述したネットワークNWが対応している無線通信方式はどのようなものであってもよく、CDMA2000等の他の無線通信方式に対応していてもよい。ネットワークNWは、少なくとも、所定の通信チャネルを割り当ててからその通信チャネルを用いた通信が所定期間継続して行われなかった場合にはその通信チャネルを解放する通信ネットワークであればよい。
上述した実施形態の通信システム1では店舗端末10は、移動通信端末に限らず、例えば、ICチップリーダ/ライタ機能を有しているパーソナルコンピュータやPOS(Point of Sale)端末等の固定通信端末にも適用可能である。また、店舗端末10は、ICチップリーダ/ライタ機能ではなく、少なくともICチップリーダ機能を有していればよい。また、ICチップリーダ/ライタ(ICチップリーダ)は、店舗端末10に内蔵されているものに限らず、店舗端末10に着脱可能な外付けのICチップリーダ/ライタが用いられてもよい。またICチップリーダとICチップライタとが独立したハードウェアにより実現されてもよい。
また、店舗端末10の制御部11が実現する各機能は、複数のプログラムの組み合わせによって実現され、又は、複数のハードウェア資源の協働によって実現されうる。
また、本発明は、店舗端末10が実行するプログラムや通信制御方法として把握することも可能である。
Claims (11)
- 所定の通信チャネルを割り当ててから当該通信チャネルを用いた通信が所定期間継続して行われなかった場合には当該通信チャネルを解放する通信ネットワークに接続し、当該通信ネットワークを介して通信を行うネットワーク通信部と、
外部の非接触型IC(Integrated Circuit)チップに記憶された情報を読み出すICチップリーダと、
前記ICチップリーダにより前記情報が読み出される前に、前記通信チャネルの割り当てを受けるための第1の通信を前記ネットワーク通信部により行い、当該第1の通信を行ったときから前記所定期間が経過するまでに前記情報の読み出しが指示されなかった場合又は前記ICチップリーダにより前記情報の読み出しが行われなかった場合には、前記第1の通信によって割り当てられた前記通信チャネルを用いて、当該所定期間よりも短い間隔で前記ネットワーク通信部により第2の通信を繰り返し実行する一方、
前記ICチップリーダにより前記情報が読み出された場合には、自通信装置に割り当てられた前記通信チャネルを用いて、前記ネットワーク通信部により当該情報に応じたデータ通信を行う通信制御部と
を備えることを特徴とする通信装置。 - 画像を表示する表示部と、
前記ICチップリーダに前記情報の読み出しを指示するためのユーザの操作を受け付ける受付部と、
前記受付部が前記操作を受け付ける前に、予め決められた画面を前記表示部に表示させる表示制御部と
を備え、
前記通信制御部は、
前記表示制御部により表示された前記画面が予め決められた期間以上変更されなかった場合には、当該画面の表示期間中において前記第2の通信の実行を停止する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 前記通信制御部は、
前記ネットワーク通信部により行われた前回のデータ通信の終了時刻からの経過時間が前記所定期間よりも短い場合、当該所定期間が経過するまでの範囲内で前記第1の通信の実行タイミングを遅らせる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。 - 前記通信制御部は、
前記第1の通信の実行タイミングを遅らせた場合に前記第1の通信で送信するデータの量と、前記第2の通信で送信するデータの量とのそれぞれを、前記実行タイミングを遅らせなかった場合の前記第1の通信で送信するデータの量よりも小さくする
ことを特徴とする請求項3に記載の通信装置。 - 前記ネットワーク通信部は、
互いに異なる複数の無線ベアラのいずれかを用いて前記通信ネットワークを介した無線通信を行い、
前記通信制御部は、
前記ネットワーク通信部が用いた前記無線ベアラに応じて前記第2の通信の実行方法を異ならせる
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の通信装置。 - 前記通信制御部は、
自通信装置に電力を供給する電池の残量が閾値未満である場合には、前記第2の通信を実行しない
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の通信装置。 - 前記通信制御部により行われた前記データ通信に応じて前記非接触型ICチップに記憶された前記情報を書き換えるICチップライタと、
前記ICチップライタにより前記情報の書き換えが行われた後に、前記データ通信の結果を自通信装置のユーザに通知する通知部と
を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の通信装置。 - 前記通信制御部は、
前記データ通信の相手となる外部装置に前記非接触型ICチップに記憶された情報に関する別のデータを送信するためのデータ通信、又は、前記非接触型ICチップに記憶された情報に関して前記外部装置が保持するデータの送信を要求するためのデータ通信を、前記第1又は第2の通信として行う
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の通信装置。 - 前記通信制御部は、
前記第1の通信を実行した後、予め決められた期間継続してユーザの操作を受け付けなかった場合、画像を表示する表示部への画面表示を停止してから若しくは自通信装置における消費電力を減らすための所定の省電力モードへ移行してから予め決められた期間が経過した場合、又は、予め決められた期間継続して自通信装置の姿勢が変化しないことが検出された場合には、前記第2の通信の実行を停止する
ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の通信装置。 - 所定の通信チャネルを割り当ててから当該通信チャネルを用いた通信が所定期間継続して行われなかった場合には当該通信チャネルを解放する通信ネットワークに接続し、当該通信ネットワークを介して通信を行うネットワーク通信部と、外部の非接触型ICチップに記憶された情報を読み出すICチップリーダとを有する通信装置を制御するための通信制御方法であって、
前記ICチップリーダに前記情報を読み出せるよう制御する読出制御ステップと、
前記読出制御ステップでの制御に応じて前記ICチップリーダにより前記情報が読み出される前に、前記通信チャネルの割り当てを受けるための第1の通信を前記ネットワーク通信部により行い、当該第1の通信を行ったときから前記所定期間が経過するまでに前記情報の読み出しが指示されなかった場合又は前記ICチップリーダにより前記情報の読み出しが行われなかった場合には、前記第1の通信によって割り当てられた前記通信チャネルを用いて、当該所定期間よりも短い間隔で前記ネットワーク通信部により第2の通信を繰り返し実行する一方、
前記ICチップリーダにより前記情報が読み出された場合には、前記通信装置に割り当てられた前記通信チャネルを用いて、前記ネットワーク通信部により当該情報に応じたデータ通信を行う通信制御ステップと
を有することを特徴とする通信制御方法。 - 所定の通信チャネルを割り当ててから当該通信チャネルを用いた通信が所定期間継続して行われなかった場合には当該通信チャネルを解放する通信ネットワークに接続し、当該通信ネットワークを介して通信を行うネットワーク通信部と、外部の非接触型ICチップに記憶された情報を読み出すICチップリーダとを有する通信装置を制御するコンピュータに、
前記ICチップリーダに前記情報を読み出せるよう制御する読出制御ステップと、
前記読出制御ステップでの制御に応じて前記ICチップリーダにより前記情報が読み出される前に、前記通信チャネルの割り当てを受けるための第1の通信を前記ネットワーク通信部により行い、当該第1の通信を行ったときから前記所定期間が経過するまでに前記情報の読み出しが指示されなかった場合又は前記ICチップリーダにより前記情報の読み出しが行われなかった場合には、前記第1の通信によって割り当てられた前記通信チャネルを用いて、当該所定期間よりも短い間隔で前記ネットワーク通信部により第2の通信を繰り返し実行する一方、
前記ICチップリーダにより前記情報が読み出された場合には、前記通信装置に割り当てられた前記通信チャネルを用いて、前記ネットワーク通信部により当該情報に応じたデータ通信を行う通信制御ステップと
を実行させるためのプログラム。
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