JP5417474B2 - 通信装置、通信制御方法及びプログラム - Google Patents

通信装置、通信制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、非接触型IC(Integrated Circuit)チップを利用したサービスに関する。
スマートフォンや携帯電話端末等のユーザ端末に内蔵されたモバイルFeliCa(登録商標)等の非接触型ICチップを利用した電子クーポンサービスでは、店舗端末に接続されたICチップリーダにユーザ端末(厳密にいえば、非接触型ICチップ)をかざすことによって、その非接触型ICチップに記憶された電子クーポンに関するサービスを顧客が受けることができる。一方の店舗端末は、ICチップリーダにより電子クーポンの情報が読み出されると、顧客毎の電子クーポンの利用実績を管理する管理サーバに電子クーポンの利用可否を問い合わせたり、電子クーポンが利用された場合にはその利用実績を管理サーバに送信したりする等のネットワーク通信を行う。
一般に、通信装置が目的のデータを送信するためのデータ通信を行うためには、或る程度の時間を要することが知られている。例えばモバイルネットワーク(移動体通信網)に接続する通信装置は、通信開始を指示する操作を受け付けたことを契機に、接続する無線ベアラに対応した高速通信が可能な通信チャネルの割り当てを受けて、その通信チャネルを用いてデータ通信を行う。これに対し、データ通信を開始するまでの体感時間を短くするための技術として、特許文献1,2は、通信が行われることが予想される操作があったことを契機に通信接続に必要な処理を先んじて行うことを開示している。特許文献1は、発信又は送信操作に先行して行われる操作を検出してシグナリングコネクションを確立することを開示している。特許文献2は、通信開始想定操作が実行された場合に、高速無線通信インタフェースの電源をオンすることを開示している。
特開2005−252828号公報 特開2010−41342号公報
ところで、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式やHSPA(High Speed Packet Access)方式、LTE(Long Term Evolution)方式等の無線通信方式を通信装置が用いた場合、高速通信に対応した通信チャネルが割り当てられてから所定期間継続してこの通信チャネルを用いた通信を行わなかったときには、その通信チャネルが解放される。よって、電子クーポンサービス等の非接触型ICチップを利用したサービスにおいて、特定の事象の発生を契機に高速通信に対応した通信チャネルが事前に店舗端末に割り当てられたとしても、ユーザ端末がICチップリーダにかざされるタイミングがその通信チャネルが解放された後であれば、店舗端末は改めてその通信チャネルの割り当てを受けなければならない。これではデータ通信が開始されるまでの体感時間が短くなることはなく、顧客又は店員がICチップリーダに非接触型ICチップをかざした状態で待たなければならない時間が長くなる。
そこで、本発明は、非接触型ICチップがICチップリーダにかざされるタイミングに関わらず、データ通信に先立ってユーザが非接触型ICチップをかざした状態で待たなければならない期間を短くすることである。
上述した課題を解決するため、本発明の通信装置は、所定の通信チャネルを割り当ててから当該通信チャネルを用いた通信が所定期間継続して行われなかった場合には当該通信チャネルを解放する通信ネットワークに接続し、当該通信ネットワークを介して通信を行うネットワーク通信部と、外部の非接触型IC(Integrated Circuit)チップに記憶された情報を読み出すICチップリーダと、前記ICチップリーダにより前記情報が読み出される前に、前記通信チャネルの割り当てを受けるための第1の通信を前記ネットワーク通信部により行い、当該第1の通信を行ったときから前記所定期間が経過するまでに前記情報の読み出しが指示されなかった場合又は前記ICチップリーダにより前記情報の読み出しが行われなかった場合には、前記第1の通信によって割り当てられた前記通信チャネルを用いて、当該所定期間よりも短い間隔前記ネットワーク通信部により第2の通信を繰り返し実行する一方、前記ICチップリーダにより前記情報が読み出された場合には、自通信装置に割り当てられた前記通信チャネルを用いて、前記ネットワーク通信部により当該情報に応じたデータ通信を行う通信制御部とを備えることを特徴とする。
本発明の通信装置において、画像を表示する表示部と、前記ICチップリーダに前記情報の読み出しを指示するためのユーザの操作を受け付ける受付部と、前記受付部が前記操作を受け付ける前に、予め決められた画面を前記表示部に表示させる表示制御部とを備え、前記通信制御部は、前記表示制御部により表示された前記画面が予め決められた期間以上変更されなかった場合には、当該画面の表示期間中において前記第2の通信の実行を停止してもよい。
本発明の通信装置において、前記通信制御部は、前記ネットワーク通信部により行われた前回のデータ通信の終了時刻からの経過時間が前記所定期間よりも短い場合、当該所定期間が経過するまでの範囲内で前記第1の通信の実行タイミングを遅らせてもよい。
本発明の通信装置において、前記通信制御部は、前記第1の通信の実行タイミングを遅らせた場合に前記第1の通信で送信するデータの量と、前記第2の通信で送信するデータの量とのそれぞれを、前記実行タイミングを遅らせなかった場合の前記第1の通信で送信するデータの量よりも小さくしてもよい。
本発明の通信装置において、前記ネットワーク通信部は、互いに異なる複数の無線ベアラのいずれかを用いて前記通信ネットワークを介した無線通信を行い、前記通信制御部は、前記ネットワーク通信部が用いた前記無線ベアラに応じて前記第2の通信の実行方法を異ならせてもよい。
本発明の通信装置において、前記通信制御部は、自通信装置に電力を供給する電池の残量が閾値未満である場合には、前記第2の通信を実行しないようにしてもよい。
本発明の通信装置において、前記通信制御部により行われた前記データ通信に応じて前記非接触型ICチップに記憶された前記情報を書き換えるICチップライタと、前記ICチップライタにより前記情報の書き換えが行われた後に、前記データ通信の結果を自通信装置のユーザに通知する通知部とを備えていてもよい。
本発明の通信装置において、前記通信制御部は、前記データ通信の相手となる外部装置に前記非接触型ICチップに記憶された情報に関する別のデータを送信するためのデータ通信、又は、前記非接触型ICチップに記憶された情報に関して前記外部装置が保持するデータの送信を要求するためのデータ通信を、前記第1又は第2の通信として行うようにしてもよい。
本発明の通信装置において、前記通信制御部は、前記第1の通信を実行した後、予め決められた期間継続してユーザの操作を受け付けなかった場合、画像を表示する表示部への画面表示を停止してから若しくは自通信装置における消費電力を減らすための所定の省電力モードへ移行してから予め決められた期間が経過した場合、又は、予め決められた期間継続して自通信装置の姿勢が変化しないことが検出された場合には、前記第2の通信の実
行を停止するようにしてもよい。
本発明の通信制御方法は、所定の通信チャネルを割り当ててから当該通信チャネルを用いた通信が所定期間継続して行われなかった場合には当該通信チャネルを解放する通信ネットワークに接続し、当該通信ネットワークを介して通信を行うネットワーク通信部と、外部の非接触型ICチップに記憶された情報を読み出すICチップリーダとを有する通信装置を制御するコンピュータに、前記ICチップリーダに前記情報を読み出せるよう制御する読出制御ステップと、前記読出制御ステップでの制御に応じて前記ICチップリーダにより前記情報が読み出される前に、前記通信チャネルの割り当てを受けるための第1の通信を前記ネットワーク通信部により行い、当該第1の通信を行ったときから前記所定期間が経過するまでに前記情報の読み出しが指示されなかった場合又は前記ICチップリーダにより前記情報の読み出しが行われなかった場合には、前記第1の通信によって割り当てられた前記通信チャネルを用いて、当該所定期間よりも短い間隔前記ネットワーク通信部により第2の通信を繰り返し実行する一方、前記ICチップリーダにより前記情報が読み出された場合には、前記通信装置に割り当てられた前記通信チャネルを用いて、前記ネットワーク通信部により当該情報に応じたデータ通信を行う通信制御ステップとを実行させるためのプログラムである。
本発明のプログラムは、所定の通信チャネルを割り当ててから当該通信チャネルを用いた通信が所定期間継続して行われなかった場合には当該通信チャネルを解放する通信ネットワークに接続し、当該通信ネットワークを介して通信を行うネットワーク通信部と、外部の非接触型ICチップに記憶された情報を読み出すICチップリーダとを有する通信装置を制御するコンピュータに、前記ICチップリーダに前記情報を読み出せるよう制御する読出制御ステップと、前記読出制御ステップでの制御に応じて前記ICチップリーダにより前記情報が読み出される前に、前記通信チャネルの割り当てを受けるための第1の通信を前記ネットワーク通信部により行い、当該第1の通信を行ったときから前記所定期間が経過するまでに前記情報の読み出しが指示されなかった場合又は前記ICチップリーダにより前記情報の読み出しが行われなかった場合には、前記第1の通信によって割り当てられた前記通信チャネルを用いて、当該所定期間よりも短い間隔前記ネットワーク通信部により第2の通信を繰り返し実行する一方、前記ICチップリーダにより前記情報が読み出された場合には、前記通信装置に割り当てられた前記通信チャネルを用いて、前記ネットワーク通信部により当該情報に応じたデータ通信を行う通信制御ステップとを実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、非接触型ICチップがICチップリーダにかざされるタイミングに関わらず、データ通信に先立ってユーザが非接触型ICチップをかざした状態で待たなければならない期間を短くすることができる。
通信システムの全体構成を示す図。 第三世代携帯電話(3G)で規定された通信チャネルを説明する図。 店舗端末及びユーザ端末のハードウェア構成を示すブロック図。 ダミー通信管理テーブルの構成を示す図。 店舗端末の制御部により実現される機能の構成を示す機能ブロック図。 通信システムの全体的な処理の流れを示すシーケンスチャート。 店舗端末の表示画面の遷移の様子を示す図。 第1のダミー通信制御の手順を示すフローチャート。 第2のダミー通信制御の手順を示すフローチャート。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
図1は、通信システム1の全体構成を示す図である。
通信システム1は、店舗端末10と、ユーザ端末20と、ASP(Application Service Provider)サーバ30とを備える。店舗端末10及びユーザ端末20は、ここではスマートフォンである。店舗端末10は、電子クーポンを利用可能な店舗の店員をユーザとした通信装置である。店舗端末10は、ASPサーバ30に電子クーポンの利用可否を問い合わせたり、ユーザ端末20により利用された電子クーポンの利用実績をASPサーバ30に送信したりする。ユーザ端末20は、電子クーポンを利用する店舗の顧客をユーザとした通信装置である。ASPサーバ30は、複数のサービス提供者の電子クーポンをユーザ端末20に提供したり、ユーザ端末20のユーザ毎の電子クーポンの利用実績を管理したりする。
通信システム1において、店舗端末10及びユーザ端末20は、スマートフォンに限らず、タブレット端末やパーソナルコンピュータ、携帯電話端末、PDA(Personal Digital Assistant)等の他の通信装置であってもよい。また、図1には、店舗端末10及びユーザ端末20をそれぞれ1台だけ図示しているが、実際にはそれぞれ複数存在する。また、通信システム1においてASPサーバ30が複数存在していてもよい。また、本実施形態の電子クーポンは、電子バリューとも呼ばれる電子データであり、紙媒体のクーポン券として存在するわけではない。しかしながら、以下の説明を理解しやすくするため、電子クーポンの最小単位を、本実施形態では「枚」と称し、電子クーポンの数(つまり、単位数)を「枚数」と称する。
通信システム1では、店舗端末10、ユーザ端末20及びASPサーバ30はネットワークNWに接続されている。ネットワークNWは、ここでは移動体通信網、ゲートウェイ及びインターネットを含む通信ネットワークである。本実施形態のネットワークNWは、W−CDMA方式、HSPA方式及びLTE方式を含む複数の無線通信方式に対応し、高速なデータ通信サービスを提供可能である。
次に、ネットワークNWに対応する通信チャネルのうち第三世代携帯電話(3G)で定義される通信チャネルについて説明する。
図2は、第三世代携帯電話(3G)で規定された通信チャネルを説明する図である。
図2に示すように、3Gの無線通信方式に準拠する通信チャネルには、例えば、DCH(Dedicated Channel;個別チャネル)、HS−DSCH(High Speed Downlink Shared Channel;高速ダウンリンク共有チャネル)、FACH/RACH(Forward Access Channel/Random Access Channel;共通制御チャネル)及びPCH(Paging Channel;個別物理チャネル)がある。
DCHは、上下双方向の通信が可能な通信チャネルであり、高速通信に対応した通信チャネルである。DCHが割り当てられた通信装置は、短い往復時間での無線通信を実行可能である一方、モバイルネットワークのリソースの消費量は大きい。HS−DSCHは、下り方向の通信が可能な通信チャネルであり、HSPA方式でHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)パケットを用いた通信に用いられる通信チャネルである。FACH/RACHは、上り方向の通信にはRACHが用いられ、下り方向の通信にはFACHが用いられる通信チャネルであり、低速通信に対応した通信チャネルでる。FACH/RACHは、無線通信の往復時間はDCHやHS−DSCHに比べて大きくなるが、モバイルネットワークのリソースの消費量は小さくなる。PCHは、無通信(データ転送無し)状態に対応した通信チャネルであり、モバイルネットワークのリソースの消費量は更に小さい。
ネットワークNWは、例えば、通信チャネルの種別に応じたリソースの確保を行うとともに、通信チャネルの切り替え制御を行う。具体的には、ネットワークNWは、通信装置が一定量以上のデータ通信を行うときには多量のデータ通信が行われる見込みであると判定して高速通信が必要と判断し、DCH(又はHS−DSCH)を割り当てて、DCH(HS−DSCH)状態の通信装置に無線通信を実行させる。ネットワークNWは、DCH(HS−DSCH)を割り当ててからこれらの通信チャネルを用いた通信が所定期間継続して行われなかった場合(つまり無通信状態が継続した場合)には、通信装置が多量のデータ通信の発生を伴う機能の利用を終了したとみなし、DCH(HS−DSCH)を他の通信装置に利用させるために解放して、通信装置をDCH(HS−DSCH)状態からFACH/RACH状態に遷移(シフトダウン)させる。FACH/RACH状態の通信装置が一定量以上のデータ通信を行う場合、ネットワークNWは再び高速通信が必要と判断して、通信装置をDCH(HS−DSCH)状態に遷移(シフトアップ)させる。ネットワークNWが通信装置をFACH/RACH状態からDCH(HS−DSCH)状態に遷移にさせるためには、或る程度の時間を要する。このため、ネットワークNWは、データ通信量が少ない場合にはFACH/RACH状態のまま通信を行った方が通信に要する時間が短くなると判断して、DCH(HS−DSCH)状態に切り替えない。
なお、ネットワークNWは、FACH/RACH状態の通信装置で無通信状態が所定時間継続した場合には、FACH/RACHを解放して、通信装置をFACH/RACH状態からPCH状態に遷移(シフトダウン)させる。
他の無線通信方式であっても、通信チャネルの数や種別は異なることがあるものの、ネットワークNWは、高速通信に対応した所定の通信チャネルを割り当ててから無通信状態が所定期間継続した場合には、この通信チャネルを解放する(つまり通信チャネルの割り当てを終了する)。以下の説明では、各無線通信方式において高速通信に対応した所定の通信チャネルのことを「高速チャネル」といい、高速チャネルが解放される条件となる無通信状態の継続期間のことを「チャネル解放期間」という。チャネル解放期間の長さは無線通信方式に応じて異なることがある。
なお、高速チャネルは、店舗端末10が用いた無線通信方式において高速通信に対応した通信チャネルのことであり、無線通信方式毎に少なくとも1つ存在し、データ通信時に用いられる通信チャネルであればよい。
次に、店舗端末10及びユーザ端末20の構成を説明する。
図3は、店舗端末10及びユーザ端末20のハードウェア構成を示すブロック図である。図3に示すように、店舗端末10は、制御部11と、音声入出力部12と、無線通信部13と、UI(User Interface)部14と、ICチップリーダ/ライタ15と、記憶部16とを備える。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を有するコンピュータを備える。CPUは、ROMや記憶部16に記憶されたプログラムをRAMに読み出して実行することにより、店舗端末10の各部を制御する。音声入出力部12は、マイクロホンやスピーカを有し、音声の入出力に関わる機能を実現する。無線通信部13は、無線通信回路やアンテナを備え、ネットワークNWに接続するためのインタフェースと、Wi−Fi(登録商標)等を利用した公衆無線LAN(Local Area Network)に接続するためのインタフェースとを有するネットワーク通信部である。UI部14は、例えばタッチパネルを備え、ユーザからの操作を受け付ける操作部として機能するとともに、画像を表示する表示部としても機能する。
ICチップリーダ/ライタ15は、プロセッサやアンテナを有し、NFC(Near Field Communication)等の、ネットワークNWを介さずに外部装置と直接通信する手段である。ICチップリーダ/ライタ15において、プロセッサはアンテナを用いて非接触通信(つまり近距離無線通信)を実行し、外部の非接触型ICチップとデータの送受信を行う。具体的には、ICチップリーダ/ライタ15は、ユーザ端末20が近接又は接触してかざされた状態で、ユーザ端末20が有する非接触型ICチップ25に記憶された情報を読み出したり、非接触型ICチップ25に記憶された情報を書き換えたりする。
記憶部16は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)を備え、制御部11が実行するプログラムのほか、ダミー通信管理テーブル161及びR/Wアプリケーション162を記憶する。
図4は、ダミー通信管理テーブル161の構成を示す図である。
図4に示すように、ダミー通信管理テーブル161は、「W−CDMA」、「HSPA」、「LTE」及び「Wi−Fi」という、ネットワークNWで用いることができる複数の無線通信方式の各無線通信方式に対応して、「ダミー通信実行有無」と、「実行周期T1」と、「見送り閾値T2」と、「停止閾値T3」という各情報が格納されたデータテーブルである。「ダミー通信実行有無」のフィールドに「True」という情報が格納された無線通信方式では、ダミー通信を実行することが規定され、「False」という情報が格納された無線通信方式では、ダミー通信を実行しないことが規定されている。ダミー通信とは、電子クーポンサービスに関わるデータをやりとりする目的で行われる通信とは別に行われる通信である。ダミー通信を実行する目的については後述する。実行周期T1、見送り閾値T2及び停止閾値T3は、各無線通信方式に対応して秒数を意味する数値により規定されている。実行周期T1、見送り閾値T2及び停止閾値T3は、いずれもダミー通信の実行方法を規定するデータであるが、詳細については後述する。
なお、「Wi−Fi」については、実行周期T1、見送り閾値T2及び停止閾値T3がそれぞれ「NULL」となっているが、ダミー通信が実行されない無線通信方式であるため秒数が設定されていないことを意味する。
R/Wアプリケーション162は、店舗端末10に予めインストールされたアプリケーションプログラムであり、通信装置が店舗端末10として動作するために実行される。ダミー通信管理テーブル161は、店舗端末10にR/Wアプリケーション162がインストールされたことにより記憶部16に記憶させられていてもよいし、それとは別に記憶部16に記憶させられていてもよい。
ユーザ端末20は、制御部21と、音声入出力部22と、無線通信部23と、UI部24と、非接触型ICチップ25と、記憶部26とを備える。ユーザ端末20において、制御部21、音声入出力部22、無線通信部23、UI部24及び記憶部26は、店舗端末10の同名の構成要素と同じであるから、ここではその説明を省略する。ただし記憶部26は、ダミー通信管理テーブル161及びR/Wアプリケーション162を記憶していなくてよい。
非接触型ICチップ25は、プロセッサやアンテナ、データの読み書きに用いられるメモリ領域を有する。非接触型ICチップ25のプロセッサは、アンテナにより受信した信号、又は制御部21からの指示に応じてメモリ領域にアクセスしてデータの読み書きを行う。また、非接触型ICチップ25は、ASPサーバ30から取得済みの電子クーポンを示す電子クーポン情報251や、ユーザ端末20の個体を識別する端末IDを記憶している。電子クーポン情報251は、例えば、電子クーポンの種別や電子クーポンの取得枚数、電子クーポンの利用可能期限等の電子クーポンに関する情報を含む。
図5は、店舗端末10の制御部11がR/Wアプリケーション162を実行することにより実現される機能の構成を示す機能ブロック図である。図5に示すように、制御部11は、受付部111と、通信制御部112と、表示制御部113と、リーダ/ライタ制御部114と、利用実績生成部115とに相当する機能を実現する。
受付部111は、ユーザ端末20の非接触型ICチップ25に記憶された電子クーポン情報251の読み出しを指示するためのユーザの操作を、UI部14により受け付ける。
通信制御部112は、無線通信部13により行われる無線通信に関する制御を司る。例えば、通信制御部112は、ICチップリーダ/ライタ15により電子クーポン情報251が読み出される前に、高速通信チャネルの割り当てを受けるためのダミー通信(第1の通信)を無線通信部13により行う。また、通信制御部112は、このダミー通信を行ったときからチャネル解放期間が経過するまでに電子クーポン情報251の読み出しが指示されなかった場合には、ダミー通信の周期実行を行う。具体的には、通信制御部112は、先のダミー通信によって割り当てられた高速チャネルを用いて、チャネル解放期間よりも短い間隔を空けて無線通信部13によりダミー通信(第2の通信)を繰り返し実行する。
また、通信制御部112は、受付部111が受け付けた読み取り指示の操作に応じて、ICチップリーダ/ライタ15により電子クーポン情報251が読み出された場合には、ネットワークNWにより店舗端末10に割り当てられた高速チャネルを用いて、電子クーポン情報251に応じたASPサーバ30とのデータ通信を無線通信部13により行う。
表示制御部113は、UI部14への画面表示に関する制御を司る。例えば、表示制御部113は、受付部111が非接触型ICチップ25に記憶された情報の読み出しを指示するためのユーザの操作を受付部111が受け付ける前に、予め決められた画面をUI部14に表示させる。また表示制御部113は、ICチップリーダ/ライタ15により非接触型ICチップ25に記憶された電子クーポン情報251の書き換えが行われた後に、その結果を店舗端末10のユーザに通知する通知部としても機能する。
リーダ/ライタ制御部114は、非接触型ICチップ25に記憶された電子クーポン情報251を読み出したり、電子クーポン情報251を書き換えたりするよう、ICチップリーダ/ライタ15を制御する。
利用実績生成部115は、ICチップリーダ/ライタ15により読み出された電子クーポン情報251に基づいて、ユーザ端末20により利用された電子クーポンの利用実績を生成する。通信制御部112は、利用実績生成部115が生成した利用実績を、無線通信部13によりネットワークNWを介してASPサーバ30宛てに送信する。
店舗端末10の機能的構成の説明は以上である。次に、通信システム1の動作を説明する。以下の説明で、店舗端末10のユーザは典型的には店舗の店員であるが、店舗の顧客が一時的に店舗端末10を操作する場合が含まれていてもよい。
図6は、通信システム1の全体的な処理の流れを示すシーケンスチャートである。図7は、店舗端末10がUI部14に表示させる画面の遷移の様子を示す図である。
店舗端末10の制御部11は、ユーザによるUI部14の操作を受け付けて、受け付けた操作に応じてR/Wアプリケーション162を記憶部16から読み出して実行すると、まず、図7(a)に示すメインメニュー画面SC1をUI部14に表示させる(ステップS1)。図7(a)に示すように、メインメニュー画面SC1は、R/Wアプリケーション162により実行可能な処理のメニューに対応したソフトボタンを複数配置した画面である。より具体的には、メインメニュー画面SC1は、「会員証メニュー」と記された会員の管理に関するメニューに対応したソフトボタンSB1や、「クーポンメニュー」と記された電子クーポンに関するメニューに対応したソフトボタンSB2を配置した画面である。
次に、店舗端末10の制御部11は、クーポン一覧画面の表示が指示されたか否かを判断する(ステップS2)。ここでは制御部11は、メインメニュー画面SC1に配置されたソフトボタンSB2がUI部14の操作によりユーザに選択されるまで待機し(ステップS2;NO)、ソフトボタンSB2が選択されると、クーポン一覧画面の表示を指示する操作を受け付けたと判断する(ステップS2;YES)。制御部11は、ソフトボタンSB2が選択されると、図7(b)に示すクーポン一覧画面SC2をUI部14に表示させる(ステップS3)。図7(b)に示すように、クーポン一覧画面SC2は、店舗端末10が設置された店舗で利用可能な電子クーポンの一覧を含み、電子クーポンの名称、や、その利用枚数を選択するためのプルダウンメニューP等を配置した画面である。図7(b)には或るクーポンAに関する情報のみを示すが、例えばユーザのスクロール操作などによって他の電子クーポンに関する情報がクーポン一覧画面SC2において表示される。
クーポン一覧画面SC2をUI部14に表示させると、店舗端末10の制御部11は、第1のダミー通信制御を実行する(ステップS4)。第1のダミー通信制御は、店舗端末10が高速チャネルの割り当てを受けることを目的として行うダミー通信に関する制御である。
ここで第1のダミー通信制御について説明する。
図8は、第1のダミー通信制御の手順を示すフローチャートである。
店舗端末10の制御部11は、まず、接続中の無線ベアラがダミー通信の実行対象であるか否かを判断する(ステップS41)。ここでは制御部11は、記憶部16に記憶されたダミー通信管理テーブル161を参照して、接続中の無線ベアラの「ダミー通信実行有無」のフィールドが「True」であればダミー通信の実行対象と判断し、「False」であればダミー通信の実行対象でないと判断する。制御部11がW−CDMA方式で無線ベアラを接続していたとすると、制御部11はステップS41の処理で「YES」と判断する。
次に、制御部11は、店舗端末10が動作するための電力を供給する電池の残量が閾値レベル以上か否かを判断する(ステップS42)。制御部11は、周知の方法で電池残量を特定し、特定した電池残量が閾値レベル以上あれば、ステップS42の処理で「YES」と判断する。ステップS42の処理で「YES」と判断すると、制御部11は、前回のデータ通信の終了時刻からの経過時間Tdを算出する(ステップS43)。制御部11は、高速チャネル(W−CDMA方式の場合、DCH)を用いて行ったデータ通信を終了したときにタイマをセットしておき、このタイマによってデータ通信の終了時刻から現在時刻に至るまでの時間を経過時間Tdとして算出する。
次に制御部11は、ダミー通信管理テーブル161において接続中の無線ベアラに対応付けられた見送り閾値T2を参照し、ステップS43の処理で算出した経過時間Tdがこの見送り閾値T2を上回るか否かを判断する(ステップS44)。見送り閾値T2は、接続中の無線ベアラにおけるチャネル解放期間の長さに基づいて予め決められていて、W−CDMA方式の場合、20秒である(図4参照)。見送り閾値T2は、少なくともチャネル解放期間以下(又は未満)となるように、ダミー通信管理テーブル161において予め決められている。
制御部11は、ステップS44の処理で経過時間Tdが見送り閾値T2を上回ると判断した場合(ステップS44;YES)、ダミー通信の実行タイミングを現在時刻に設定する(ステップS45)。図4に示すように見送り閾値T2=実行周期T1である場合、経過時間Tdが見送り閾値T2を上回ると、前回のデータ通信の終了時刻からの時間がチャネル解放期間よりも長く、店舗端末10にはネットワークNWにより高速チャネルが割り当てられていない可能性がある
次に制御部11は、ダミー通信でのデータ送信量をDに設定する(ステップS46)。ここでは、少なくとも、ネットワークNWが多量のデータ通信を行う見込みであるために高速チャネルを割り当てる必要があると判定する程度のデータ送信量とするように、制御部11はデータ送信量Dを設定する。
そして制御部11は、ステップS45の処理で設定した実行タイミングにおいて、ステップS46の処理で設定したデータ送信量により、無線通信部13によりダミー通信を実行する(ステップS47)。ここでは制御部11は、ステップS46の処理が終了すると直ちに、データ送信量Dとしたダミー通信を無線通信部13により実行する。店舗端末10がダミー通信を実行することにより、ネットワークNWによって店舗端末10に高速チャネルが割り当てられる。
なお、ダミー通信に含まれるデータや宛先はどのようなものでもよいが、例えば店舗端末10はASPサーバ30宛てに、電子クーポンに関するデータとは無関係のデータを送信するとよい。
ところで、制御部11がステップS44の処理で経過時間Tdが見送り閾値T2以下であると判断した場合(ステップS44;NO)、ステップS48の処理に進む。この場合、制御部11は、ダミー通信の実行タイミングを(T2−Td)後に設定する(ステップS48)。見送り閾値T2≦経過時間Tdであるということは、前回のデータ通信の終了時刻からの経過時間がチャネル解放期間よりも短く、店舗端末10にはネットワークNWにより高速チャネルが割り当てられていることを意味する。そこで制御部11は、チャネル解放期間の範囲内でダミー通信の実行タイミングを遅らせるべく、(T2−Td)後をダミー通信の実行タイミングとして設定する。
次に制御部11は、ダミー通信でのデータ送信量をDminに設定する(ステップS49)。ここでは、店舗端末10が多量のデータ通信の発生を伴う機能の利用を継続しているために高速チャネルを解放すべきでない、とネットワークNWにより判断される最小限のデータ送信量を、制御部11はDminとして設定すればよいが、少なくともDmin<Dの関係を満たすようにデータ送信量Dminを設定する。
そして、制御部11は、ステップS48の処理で設定した実行タイミング(T2−Td)後において、ステップS49の処理で設定したデータ送信量Dminにより、無線通信部13によりダミー通信を実行する(ステップS47)。
これにより、制御部11は、前回のデータ通信の終了時刻からの経過時間Tdが見送り閾値T2以下であり、高速チャネルの割り当てが維持されている場合には、高速チャネルの割り当てが維持されている限りはダミー通信を実行しないようにする。また、ダミー通信を行った場合であっても、制御部11は、高速チャネルの割り当てを受けるよりも小さいデータ量でダミー通信を行う。
なお、制御部11は、ステップS41の処理で接続中の無線ベアラがダミー通信実行対象でない(ここでは、Wi−Fiを用いた場合)と判断した場合(ステップS41;NO)、又はステップS42の処理で電池残量が閾値レベル未満と判断した場合(ステップS42;NO)には、ダミー通信を実行することなく第1のダミー通信制御を終了する。無線ベアラがダミー通信実行対象でない場合とは、例えば、店舗端末10がWi−Fiのように高速チャネルの解放という概念がない無線通信方式を用いている場合に該当する。また電池残量が閾値レベルで少ない場合、電子クーポンの利用に関する処理などのより重要な処理に支障が出ることを回避するため、店舗端末10はダミー通信を行わないようにする。
第1のダミー通信制御の説明は以上である。
図6に戻って説明する。
店舗端末10の制御部11は、第1のダミー通信制御を実行すると、ユーザによるUI部14の操作に応じた画面をUI部14に表示させ(ステップS5)、それに続いて、第2のダミー通信制御を実行する(ステップS6)。制御部11は第2のダミー通信制御を実行すると、ユーザ端末20の非接触型ICチップ25に記憶された電子クーポン情報251の読み出しがユーザにより指示されたか否かを判断する(ステップS7)。制御部11は、電子クーポンの読み出しがユーザにより指示されるまでは(ステップS7;NO)、ステップS5のUI部14の操作に応じた画面表示→ステップS6の第2のダミー通信制御→ステップS7;NO→ステップS5のUI部14の操作に応じた画面表示・・・、という処理ステップを繰り返す。
ここで、ステップS5の処理の画面表示について説明する。制御部11は、ステップS3の処理でクーポン一覧画面SC2(図7(b)参照)をUI部14に表示させた後、クーポン一覧画面SC2を用いた操作によって、利用する電子クーポンの種類や枚数等をユーザに設定させる。そして、ユーザにより「決定」と記されたソフトボタンSB3が選択されると、制御部11は、UI部14の表示を、クーポン一覧画面SC2から図7(c)に示す利用クーポン確認画面SC3に遷移させる。利用クーポン確認画面SC3は、クーポン一覧画面SC2を用いて設定された電子クーポンの種類や枚数を店員や顧客に確認させるための画面であり、確認内容を示すメッセージとともに、「決定」と記されたソフトボタンSB5と、「クーポン一覧に戻る」と記されたソフトボタンSB6とを配置した画面である。
すなわち、ステップS5の処理の画面表示では、制御部11は、UI部14に対する画面遷移を指示する操作を受け付けると、受け付けた操作に応じて画面を遷移させ、UI部14に対する画面遷移を指示する操作を受け付けていないときには、現行の画面を表示、つまり、直前の画面遷移を指示する操作に応じて遷移させた画面の表示を続ける。
なお、ユーザにより「メインメニューに戻る」と記されたソフトボタンSB4が選択された場合には、制御部11は、UI部14の表示を図7(a)に示すメインメニュー画面SC1に戻す。
制御部11は、利用クーポン確認画面SC3をUI部14に表示させた後、ユーザによりソフトボタンSB5が選択されると、UI部14の表示を、利用クーポン確認画面SC3から図7(d)に示すクーポン利用画面SC4に遷移させる。クーポン利用画面SC4は、ユーザに対して、非接触型ICチップ25をICチップリーダ/ライタ15にかざした状態で、非接触型ICチップ25からの電子クーポン情報251の読み出しの実行を指示する操作を行うことを促す画面である。具体的には、クーポン利用画面SC4は、この促しを示すメッセージとともに、「START」と記されたソフトボタンSB7と、「クーポン確認に戻る」と記されたソフトボタンSB8とを配置した画面である。
制御部11は、クーポン利用画面SC4のソフトボタンSB7がユーザに選択された場合に、非接触型ICチップ25に記憶された電子クーポン情報251の読み出しがユーザにより指示されたと判定することになる(ステップS7;YES)。
ところで、第1のダミー通信制御によりダミー通信を実行した後、図7(b)から図7(d)に示すような画面の遷移があるときには、店員は、顧客が利用しようとする電子クーポンの情報を設定するための画面操作を行う必要があり、その設定に時間を要することがある。これ以外にも、顧客が電子クーポンの利用を申し出てからユーザ端末20を自身のバッグ等から取り出すのに手間取ったり、その申し出の後、店員との別のやり取りが生じたりする可能性もある。このような場合、ダミー通信によりネットワークNWにより高速チャネルが割り当てられても、電子クーポン情報251の読み出しがより指示されるまで(つまり、クーポン利用画面SC4のソフトボタンSB7がユーザに選択されるまで)に長い時間を要し、その間にネットワークNWによって高速チャネルが解放される可能性がある。ステップS6の処理の第2のダミー通信制御は、電子クーポンの読み出しの指示が遅延した場合であっても、ダミー通信により一旦割り当てられた高速チャネルが維持されるようにする目的で行われる。
ここで第2のダミー通信制御について説明する。
図9は、第2のダミー通信制御の手順を示すフローチャートである。
店舗端末10の制御部11は、接続中の無線ベアラがダミー通信の実行対象であるか否かを判断する(ステップS61)。ここでは制御部11は、第1のダミー通信制御のステップS41の処理と同じ方法で、記憶部16に記憶されたダミー通信管理テーブル161を参照してダミー通信の実行対象であるか否かを判断する。ステップS61の処理で「YES」と判断すると、制御部11は、第1のダミー通信制御のステップS42の処理と同じ方法で、電池の残量が閾値レベル以上か否かを判断する(ステップS62)。ただし、閾値レベルは、第1のダミー通信制御の場合と一致していてもよいし、一致していなくてもよい。
ステップS62の処理で「YES」と判断すると、制御部11は、UI部14において現在表示中の画面に遷移してからの経過時間Tsを算出する(ステップS63)。ここでは制御部11は、図7(b)から図7(d)に示す画面のいずれかの表示を開始したときにタイマをセットし、このタイマにより現画面の表示を開始してからの経過時間Tsを算出する。換言すれば、制御部11は、同一画面の表示期間の長さを示す経過時間Tsを算出する。
なお、制御部11はUI部14の表示画面を遷移させたときには、タイマの計時時間をゼロにリセットして、同一画面の表示期間の長さを計り直す。
次に制御部11は、ステップS63の処理で算出した経過時間Tsが停止閾値T3未満であるか否かを判断する(ステップS64)。停止閾値T3は、W−CDMA方式の場合60秒である(図4参照)。
制御部11は、経過時間Tsが停止閾値T3未満であると判断した場合(ステップS64;YES)、ダミー通信の周期実行を行う(ステップS65)。制御部11は、記憶部16に記憶されたダミー通信管理テーブル161を参照して、第1のダミー通信制御によって割り当てられた高速チャネルを用いて、無線通信部13より実行周期T1でダミー通信を繰り返し実行する。実行周期T1は少なくともチャネル解放期間よりも短く、例えば、見送り閾値T2に一致する。これにより、ダミー通信の周期実行が行われている期間においては、ネットワークNWによる店舗端末10に対しての高速チャネルの割り当てが維持される。制御部11は、高速チャネルが割り当てられている前提でダミー通信の周期実行を行うから、第1のダミー通信制御においてダミー通信の実行タイミングを遅らせた場合と同じ理由により、ここでのダミー通信におけるデータ送信量も例えばDmin(つまり<D)に設定すればよい。
前述したように、制御部11は、第1のダミー通信制御に応じたダミー通信を行った後、電子クーポンの読み出しがユーザにより指示されるまで第1のダミー通信制御に応じたダミー通信を実行周期T1で繰り返し実行するので、この指示があるまで高速チャネルの割り当てが解放されることなく維持されることとなる。
一方制御部11は、経過時間Tsが停止閾値T3以上であると判断した場合(ステップS64;NO)、ダミー通信の周期実行を行わない(ステップS66)。すなわち、制御部11は、図7(b)から図7(d)に示す画面を表示してから停止閾値T3の長さ以上画面表示が変更されなかった場合には、その画面の表示期間中にはダミー通信の周期実行を停止する。同一画面を表示したまま画面遷移させられないということは、例えば店員により画面操作が行われていない可能性があったり、その操作に手間取っていたりする可能性があるため、ICチップリーダ/ライタ15による読み取りが大きく遅延する可能性がある。この間にもダミー通信の周期実行を継続して行うと、ネットワークNWのトラヒックの増大の原因となったり、店舗端末10の電池残量がダミー通信の実行によって著しく減ったりする可能性がある。これらの問題の発生を回避するために、制御部11は経過時間Tsが停止閾値T3以上になった場合には、ダミー通信の周期実行を停止する。ただし、ダミー通信の周期実行を停止した後に、制御部11がUI部14の表示画面を別の画面に遷移させた場合は、ステップS64の処理で「YES」と判断し、ダミー通信の周期実行を再開する。このようにしているのは、表示画面の遷移があったということは、再び電子クーポンが利用される時期が近くなったと予想されるためである。
なお、制御部11は、ステップS61の処理で接続中の無線ベアラがダミー通信実行対象でないと判断した場合(ステップS61;NO)、又はステップS62の処理で電池残量が閾値レベル未満と判断した場合(ステップS62;NO)には、ダミー通信の周期実行を実行することなく第2のダミー通信制御を終了する。これらの場合にダミー通信を実行しない理由は、第1のダミー通信制御においてダミー通信を実行しない場合と同じである。
第2のダミー通信制御の説明は以上である。
図6に戻って説明する。
制御部11は、第2のダミー通信制御を繰り返し実行した後、非接触型ICチップ25の電子クーポン情報251の読み出しが指示されると、ステップS7の処理で「YES」と判断する。次に制御部11は、非接触型ICチップ25に記憶された電子クーポン情報251を読み出すよう、ICチップリーダ/ライタ15を制御する(ステップS8)。制御部11は、ICチップリーダ/ライタ15によって電子クーポン情報251の読み出しを行わせているときには、図7(e)に示す読出中画面SC5をUI部14に表示させている。読出中画面SC5は、読み出し中であることを示すメッセージとともに、「CANCEL」と記されたソフトボタンSB9を配置した画面である。制御部11はソフトボタンSB9がユーザに選択された場合には、読み出し動作を終了して、図7(d)のクーポン利用画面SC4の表示に戻す。
制御部11は、ICチップリーダ/ライタ15により非接触型ICチップ25に記憶された電子クーポン情報251が読み出されてこれを取得すると(ステップS9)、店舗端末10に割り当てられた高速チャネルを用いて、無線通信部13によりネットワークNWを介してASPサーバ30とデータ通信を行う。具体的には、制御部11は、利用された電子クーポンの利用実績を生成して、ネットワークNWを介してASPサーバ30宛てに利用実績を送信する(ステップS10)。制御部11は、例えば利用された電子クーポンの種別や利用枚数等を含む利用実績を送信させる。
利用実績を送信した後、ASPサーバ30とのデータ通信により電子クーポンの利用が許可されると、制御部11は、ICチップリーダ/ライタ15により非接触型ICチップ25に記憶された電子クーポン情報251を書き換える書換処理を行う。書換処理が完了すると、制御部11は、無線通信部13によりその完了の旨をASPサーバ30に通知する。
そして、制御部11は、電子クーポンの利用に関する処理結果がASPサーバ30から通知されると(ステップS11)、この処理結果をユーザに通知するための処理結果画面をUI部14に表示させる(ステップS12)。電子クーポンの利用に関する処理に成功した場合、制御部11は、図7(f)に示す処理結果画面SC6をUI部14に表示させる。処理結果画面SC6は、利用された電子クーポンに関する情報として電子クーポンの種別や利用枚数等の情報とともに、「クーポン一覧に戻る」と記されたソフトボタンSB10を配置した画面である。処理結果画面SC6を見た店員や顧客は、電子クーポンの利用に成功したことを知ることができる。
なお、ユーザ端末20が利用可能な電子クーポンの枚数を超えて利用枚数が設定されるなど、電子クーポンの利用に関する処理に失敗した場合には、制御部11は、ステップS12の処理で処理失敗時に対応する処理結果画面をUI部14に表示させる。また、ソフトボタンSB10がユーザに選択された場合には、制御部11は図7(b)に示すクーポン一覧画面SC2をUI部14に表示させる。
また、ステップS10からステップS12までの処理ステップが以下の手順で行われてもよい。
制御部11は、非接触型ICチップ25に記憶された電子クーポン情報251を読み出すと、利用されようとする電子クーポンに応じて、電子クーポン情報251の書換処理を行う。この場合制御部11は、書換処理の完了後に無線通信部13によりASPサーバ30とのデータ通信を行い、電子クーポンの利用実績をASPサーバ30に送信する(ステップS10)。そして制御部11は、ASPサーバ30から利用実績の受信に成功した旨の処理結果の通知を受信すると(ステップS11)、この処理結果をユーザに通知するための処理結果画面をUI部14に表示させる(ステップS12)。この処理結果画面を見た店員は、電子クーポンサービスをユーザに提供するために必要な手続きを行う。一方、制御部11が、ステップS11の処理で利用実績の受信に失敗した旨の処理結果の通知(エラー通知)をASPサーバ30から受信した場合、この処理結果をユーザに通知するための処理結果画面(エラー画面)を、ステップS12の処理でUI部14に表示させる。この場合、制御部11は、電子クーポン情報251を書換処理前の状態に戻すための書換処理を、ICチップリーダ/ライタ15によって行うようにしてもよい。
また、制御部11は、メインメニュー画面SC1画面を経ずにクーポン一覧画面SC2に遷移させることがあるが、元画面がいずれであってもクーポン一覧画面SC2の表示とともにステップS3の処理に相当するダミー通信を行うとよい。
以上が電子クーポン利用時における通信システム1の動作の説明である。
以上説明した実施形態によれば、店舗端末10は、電子クーポンの利用が予想されるクーポン一覧画面SC2の表示時にダミー通信を行って高速チャネルの割り当てを受けるとともに、以降、電子クーポンの読み出しがユーザに指示されるまでは、ダミー通信の周期実行により、一旦割り当てられた高速チャネルを維持させる。これにより、一度目のダミー通信の実行後に、店舗端末10において電子クーポン情報251の読み出しに予想外の時間を要したとしても、読み出し時には高速チャネルが割り当てられた状態にすることができる。よって、店舗端末10によれば、非接触型ICチップ25がICチップリーダ/ライタ15にかざされるタイミングに関わらず、データ通信に先立ってユーザが非接触型ICチップ25をかざした状態で店員や顧客を待たせる期間を短くすることができる。
通常、ASPサーバ30に利用実績が正しく受信されたことを確認するためには、ASPサーバ30からの処理結果の通知を店舗端末10が受信するまで、顧客を待たせる必要がある。仮に無通信状態からデータ通信を開始する場合に、ネットワークNWから高速チャネルを割り当てられるまでには、およそ2.5秒程度の時間を要するため、店舗端末10とASPサーバ30との往復の通信時間が1.5秒程度で済むとしても、合計では4秒程度を要してしまう。さらには、店舗端末10において非接触型ICチップ25の電子クーポン情報251の読み書きに1秒程度を要するので、ユーザ端末20をかざしてから電子クーポンを利用可能となるまでに合計5秒もの時間、待たせてしまっていた。これに対し、店舗端末10によれば、顧客の従来の待ち時間(およそ5秒)から高速チャネル割り当てに要する時間(およそ2.5秒)を削減することができ、およそ半分にすることができる。
また、店舗端末10は、無線ベアラに応じてダミー通信を必要としない無線通信方式で通信する場合や電池残量が少ない場合には、ダミー通信を行わないので、高速チャネルの割り当てや維持に寄与しないような不要なダミー通信を行うことがない。また店舗端末10は、前回の通信終了からの時間がチャネル解放期間よりも短ければ、高速チャネルが割り当てられているものとして、ダミー通信の実行タイミングを遅らせるから、遅らせた実行タイミングまでに電子クーポン情報251を読み出せば、ダミー通信を行うことなく電子クーポン情報251に応じたデータ通信を迅速に行うことができる。
また店舗端末10は、表示画面を停止閾値T3を超えて変更しなかった場合には、ダミー通信の周期実行を停止させるし、ダミー通信の実行タイミングを遅らせた場合のダミー通信やダミー通信の周期実行においては、通常のダミー通信よりもデータ送信量を減らす。これらの理由により、店舗端末10は、ダミー通信に起因するネットワークNWのトラヒックの増大を抑えたり無駄な電力消費を抑えたりすることが可能である。
また、本実施形態では、ASPサーバ30の導入障壁の低減と利用機会の拡大とを目的とし、スマートフォン等の移動通信端末を店舗端末10として利用できるようにするR/Wアプリケーション162を用いている。これにより顧客の非接触型ICチップ25に対する情報の読み書きや、クーポン利用実績のASPサーバ30への送信を、店舗側のスマートフォン1台で行うことも可能である。これにより、専用のハードウェアやネットワーク整備を設ける必要がなく、設置コストの増大を抑えることができるとともに、例えば小規模の小売店舗やイベント会場等の移動環境での利用にも好適である。
[変形例]
本発明は、上述した実施形態と異なる形態で実施することが可能である。本発明は、例えば、以下のような形態で実施することも可能である。また、以下に示す変形例は、各々を適宜に組み合わせてもよい。
(変形例1)
上述した実施形態では、店舗端末10は、ICチップリーダ/ライタ15による電子クーポン情報251の読み出しがユーザに指示されるまでダミー通信の周期実行を行っていたが(つまりステップS7でYES)、実際に電子クーポン情報251の読み出しが行われるまで(つまりステップS8の処理が終了するまで)ダミー通信の周期実行を行ってもよい。要するに、店舗端末10は、電子クーポン情報251に応じたデータ通信をASPサーバ30と行うときには、既に高速チャネルが割り当てられている状態にすればよい。
(変形例2)
上述した実施形態では、店舗端末10は、UI部14において現在表示中の画面に遷移してからの経過時間Tsが停止閾値T3以上になった場合に、しばらくはICチップリーダ/ライタ15に非接触型ICチップ25がかざされない可能性が高いという理由で、ダミー通信の周期実行を停止していた。これに代えて又はこれと併用して、ICチップリーダ/ライタ15に非接触型ICチップ25がかざされない可能性が高いとの推測に用いることができる以下の条件を満たす場合に、店舗端末10はダミー通信の周期実行を停止してもよい。
例えば、制御部11は、予め決められた期間継続してユーザの操作(例えばUI部14に対する操作)を受け付けなかった場合に、ダミー通信の周期実行を停止してもよい。また制御部11は、UI部14のバックライトを消灯するなどしてUI部14への画面表示を停止してから、又は、通常時(通常モード)よりも店舗端末10の消費電力を減らすための所定の省電力モードへ移行してから、予め決められた期間が経過した場合に、ダミー通信の周期実行を停止してもよい。また店舗端末10が加速度センサ等の自端末の姿勢(傾き)を検出するセンサを有し、制御部11がこのセンサの検出結果に基づいて、予め決められた期間継続して店舗端末10の姿勢が変化しないことが検出された場合に、ダミー通信の周期実行を停止してもよい。これらの周期実行の停止条件はいずれも、ユーザによる店舗端末10の利用中でないと推測することのできる条件である。よってこれ以外にも、店舗端末10は、ユーザにより店舗端末10が利用されていないことを示す予め決められた停止条件を満たした場合に、ダミー通信の周期実行を停止し、停止条件を満たさなくなるとダミー通信の周期実行を再開してもよい。
(変形例3)
上述した実施形態において店舗端末10は、第1及び第2ダミー通信制御において、電子クーポンに関するデータとは無関係のデータを送信するダミー通信を行っていたが、電子クーポンに関するデータをASPサーバ30とやりとりするためのデータ通信を、ダミー通信に代えて行ってもよい。
具体的には、店舗端末10は、非接触型ICチップ25に記憶された電子クーポン情報251に関する別のデータをASPサーバ30に送信するためのデータ通信を、ダミー通信に代えて行ってもよい。例えば制御部11は、R/Wアプリケーション162に関する利用履歴(利用ログ)を記憶部16に蓄積しておき、ダミー通信を実行する機会には、蓄積しておいた利用履歴を設定したデータ送信量D又はDminの単位で分割して、ASPサーバ30に送信する。これにより、例えば、電子クーポンのサービス提供者がR/Wアプリケーション162の利用実態を把握して、マーケティングやアプリケーションプログラムの改善等に活かすことができる。また店舗端末10は、電子クーポン情報251に関する別のデータの送信をASPサーバ30に要求するためのデータ通信を、ダミー通信に代えて行ってもよい。例えば制御部11は、ASPサーバ30に登録された最新の電子クーポンに関する情報を問い合わせ、取得済みの情報との差分があった場合には、その差分に相当する情報をASPサーバ30から取得するためのデータ通信を行う。
これ以外にも店舗端末10は、ダミー通信に代えて、ASPサーバ30との間で電子クーポン情報251に関する別のデータをやり取りする目的でデータ通信を行ってもよい。この変形例の店舗端末10によれば、別の機会にこれらのデータ通信を行う場合に比べて、ネットワークNWのトラヒックの増大を抑え、店舗端末10における電力消費を減らすことができる。
(変形例4)
上述した実施形態では、店舗端末10は図7(b)から図7(d)に示す画面が予め決められた期間以上変更されなかった場合には、その画面の表示期間中においてダミー通信の周期実行を停止していたが、この表示期間中にもダミー通信の周期実行を継続して行ってもよい。また店舗端末10は、前回のデータ通信の終了時刻に関わらず、同じタイミングでダミー通信を行ってもよい。また店舗端末10は、各ダミー通信において送信するデータの送信量を一定にしてもよく、少なくとも、高速チャネルが割り当てられていなければその割り当てを受けられるデータ送信量を設定し、高速チャネルが割り当てられていればその割り当てを維持できるようにデータ送信量を設定すればよい。また、店舗端末10は接続中の無線ベアラに関わらずダミー通信を実行してもよいし、電池残量に関わらずダミー通信を実行してもよい。
(変形例5)
本発明は、電子クーポン情報をICチップリーダ/ライタにより読み出す通信装置に関わらず、ICチップリーダ/ライタにより読み出した情報に応じてネットワークNWを介してデータ通信を行う通信装置に適用可能である。例えば、店舗端末10は、図7(a)に示す「会員証メニュー」と記されたソフトボタンSB1が選択されて行う処理であり、非接触型ICチップ25から端末IDを読み出して会員管理を行う処理において、上述した実施形態の手順によりダミー通信を行ってもよい。この場合、店舗端末10は、ICチップリーダ/ライタ15により非接触型ICチップ25から端末IDを読み出した後ASPサーバ30に問い合わせて、会員認証を行わせる。そして店舗端末10は、その認証結果の通知をASPサーバ30から受けてそれに応じた処理を実行する。この場合であっても、店舗端末10は非接触型ICチップ25から端末IDを読み出す前にダミー通信を実行し、以降、図7(e)に相当する読出中画面を表示するか又は非接触型ICチップ25からの端末IDの読み出しを行うまで、ダミー通信の周期実行を行えばよい。これ以外にも本発明の通信装置は、所定の場所にユーザが訪れてスタンプを集めるスタンプラリーサービスや、会員毎の買い物ポイント等のポイント管理を行うサービス等にも、本発明を適用可能である。要するに、ICチップリーダ/ライタにより非接触型ICチップに記憶された情報を読み出して、読み出した情報に応じてネットワーク経由でデータ通信を行う通信装置に本発明を適用可能である。
(変形例6)
上述したネットワークNWが対応している無線通信方式はどのようなものであってもよく、CDMA2000等の他の無線通信方式に対応していてもよい。ネットワークNWは、少なくとも、所定の通信チャネルを割り当ててからその通信チャネルを用いた通信が所定期間継続して行われなかった場合にはその通信チャネルを解放する通信ネットワークであればよい。
(変形例7)
上述した実施形態の通信システム1では店舗端末10は、移動通信端末に限らず、例えば、ICチップリーダ/ライタ機能を有しているパーソナルコンピュータやPOS(Point of Sale)端末等の固定通信端末にも適用可能である。また、店舗端末10は、ICチップリーダ/ライタ機能ではなく、少なくともICチップリーダ機能を有していればよい。また、ICチップリーダ/ライタ(ICチップリーダ)は、店舗端末10に内蔵されているものに限らず、店舗端末10に着脱可能な外付けのICチップリーダ/ライタが用いられてもよい。またICチップリーダとICチップライタとが独立したハードウェアにより実現されてもよい。
また、店舗端末10の制御部11が実現する各機能は、複数のプログラムの組み合わせによって実現され、又は、複数のハードウェア資源の協働によって実現されうる。
また、本発明は、店舗端末10が実行するプログラムや通信制御方法として把握することも可能である。
1…通信システム、10…店舗端末、11…制御部、111…受付部、112…通信制御部、113…表示制御部、114…リーダ/ライタ制御部、115…利用実績生成部、12…音声入出力部、13…無線通信部、14…UI部、15…ICチップリーダ/ライタ、16…記憶部、161…ダミー通信管理テーブル、162…R/Wアプリケーション、20…ユーザ端末、21…制御部、22…音声入出力部、23…無線通信部、24…UI部、25…非接触型ICチップ、251…電子クーポン情報、26…記憶部、30…ASPサーバ。

Claims (11)

  1. 所定の通信チャネルを割り当ててから当該通信チャネルを用いた通信が所定期間継続して行われなかった場合には当該通信チャネルを解放する通信ネットワークに接続し、当該通信ネットワークを介して通信を行うネットワーク通信部と、
    外部の非接触型IC(Integrated Circuit)チップに記憶された情報を読み出すICチップリーダと、
    前記ICチップリーダにより前記情報が読み出される前に、前記通信チャネルの割り当てを受けるための第1の通信を前記ネットワーク通信部により行い、当該第1の通信を行ったときから前記所定期間が経過するまでに前記情報の読み出しが指示されなかった場合又は前記ICチップリーダにより前記情報の読み出しが行われなかった場合には、前記第1の通信によって割り当てられた前記通信チャネルを用いて、当該所定期間よりも短い間隔前記ネットワーク通信部により第2の通信を繰り返し実行する一方、
    前記ICチップリーダにより前記情報が読み出された場合には、自通信装置に割り当てられた前記通信チャネルを用いて、前記ネットワーク通信部により当該情報に応じたデータ通信を行う通信制御部と
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 画像を表示する表示部と、
    前記ICチップリーダに前記情報の読み出しを指示するためのユーザの操作を受け付ける受付部と、
    前記受付部が前記操作を受け付ける前に、予め決められた画面を前記表示部に表示させる表示制御部と
    を備え、
    前記通信制御部は、
    前記表示制御部により表示された前記画面が予め決められた期間以上変更されなかった場合には、当該画面の表示期間中において前記第2の通信の実行を停止する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記通信制御部は、
    前記ネットワーク通信部により行われた前回のデータ通信の終了時刻からの経過時間が前記所定期間よりも短い場合、当該所定期間が経過するまでの範囲内で前記第1の通信の実行タイミングを遅らせる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。
  4. 前記通信制御部は、
    前記第1の通信の実行タイミングを遅らせた場合に前記第1の通信で送信するデータの量と、前記第2の通信で送信するデータの量とのそれぞれを、前記実行タイミングを遅らせなかった場合の前記第1の通信で送信するデータの量よりも小さくする
    ことを特徴とする請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記ネットワーク通信部は、
    互いに異なる複数の無線ベアラのいずれかを用いて前記通信ネットワークを介した無線通信を行い、
    前記通信制御部は、
    前記ネットワーク通信部が用いた前記無線ベアラに応じて前記第2の通信の実行方法を異ならせる
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の通信装置。
  6. 前記通信制御部は、
    自通信装置に電力を供給する電池の残量が閾値未満である場合には、前記第2の通信を実行しない
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の通信装置。
  7. 前記通信制御部により行われた前記データ通信に応じて前記非接触型ICチップに記憶された前記情報を書き換えるICチップライタと、
    前記ICチップライタにより前記情報の書き換えが行われた後に、前記データ通信の結果を自通信装置のユーザに通知する通知部と
    を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の通信装置。
  8. 前記通信制御部は、
    前記データ通信の相手となる外部装置に前記非接触型ICチップに記憶された情報に関する別のデータを送信するためのデータ通信、又は、前記非接触型ICチップに記憶された情報に関して前記外部装置が保持するデータの送信を要求するためのデータ通信を、前記第1又は第2の通信として行う
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の通信装置。
  9. 前記通信制御部は、
    前記第1の通信を実行した後、予め決められた期間継続してユーザの操作を受け付けなかった場合、画像を表示する表示部への画面表示を停止してから若しくは自通信装置における消費電力を減らすための所定の省電力モードへ移行してから予め決められた期間が経過した場合、又は、予め決められた期間継続して自通信装置の姿勢が変化しないことが検出された場合には、前記第2の通信の実行を停止する
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の通信装置。
  10. 所定の通信チャネルを割り当ててから当該通信チャネルを用いた通信が所定期間継続して行われなかった場合には当該通信チャネルを解放する通信ネットワークに接続し、当該通信ネットワークを介して通信を行うネットワーク通信部と、外部の非接触型ICチップに記憶された情報を読み出すICチップリーダとを有する通信装置を制御するための通信制御方法であって、
    前記ICチップリーダに前記情報を読み出せるよう制御する読出制御ステップと、
    前記読出制御ステップでの制御に応じて前記ICチップリーダにより前記情報が読み出される前に、前記通信チャネルの割り当てを受けるための第1の通信を前記ネットワーク通信部により行い、当該第1の通信を行ったときから前記所定期間が経過するまでに前記情報の読み出しが指示されなかった場合又は前記ICチップリーダにより前記情報の読み出しが行われなかった場合には、前記第1の通信によって割り当てられた前記通信チャネルを用いて、当該所定期間よりも短い間隔前記ネットワーク通信部により第2の通信を繰り返し実行する一方、
    前記ICチップリーダにより前記情報が読み出された場合には、前記通信装置に割り当てられた前記通信チャネルを用いて、前記ネットワーク通信部により当該情報に応じたデータ通信を行う通信制御ステップと
    を有することを特徴とする通信制御方法。
  11. 所定の通信チャネルを割り当ててから当該通信チャネルを用いた通信が所定期間継続して行われなかった場合には当該通信チャネルを解放する通信ネットワークに接続し、当該通信ネットワークを介して通信を行うネットワーク通信部と、外部の非接触型ICチップに記憶された情報を読み出すICチップリーダとを有する通信装置を制御するコンピュータに、
    前記ICチップリーダに前記情報を読み出せるよう制御する読出制御ステップと、
    前記読出制御ステップでの制御に応じて前記ICチップリーダにより前記情報が読み出される前に、前記通信チャネルの割り当てを受けるための第1の通信を前記ネットワーク通信部により行い、当該第1の通信を行ったときから前記所定期間が経過するまでに前記情報の読み出しが指示されなかった場合又は前記ICチップリーダにより前記情報の読み出しが行われなかった場合には、前記第1の通信によって割り当てられた前記通信チャネルを用いて、当該所定期間よりも短い間隔前記ネットワーク通信部により第2の通信を繰り返し実行する一方、
    前記ICチップリーダにより前記情報が読み出された場合には、前記通信装置に割り当てられた前記通信チャネルを用いて、前記ネットワーク通信部により当該情報に応じたデータ通信を行う通信制御ステップと
    を実行させるためのプログラム。
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