JP2005252828A - 無線端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、無線通信システムに収容され、かつ通信サービスの提供に供される無線端末に関し、発信の操作の時から、通話、通信を開始するまでの時間を確度高く短縮できることを目的とする。
【解決手段】シグナリングコネクションを確立してからサービスリクエストを送信することで、無線通信を行う無線端末において、発信又は送信操作に先行して行われる操作を検出する検出手段を備え、該検出により、シグナリングコネクションの確立のための要求を送信する送信手段を備えて構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無線通信システムに収容され、かつ通信サービスの提供に供される無線端末に関する。
近年、移動通信サービスの提供に供される携帯型の端末装置が広範に普及し、このような移動通信サービスを提供する通信業者の間だけではなく、上記の端末装置その他の装置の製造者の間における競争の下で、多様なサービスの提供と、性能や利便性の向上とが図られつつある。
図5は、移動通信システムの構成例を示す図である。
図において、無線基地局11によって形成される無線ゾーン12には、携帯型の端末装置13-1〜13-nが位置する。無線基地局11は通信リンク14を介して基地局制御局15に接続され、その基地局制御局15は局間リンク16を介して移動体交換機17に接続される。なお、以下では、端末装置13-1〜13-nに共通の事項については、添え番号「1」〜「n」の何れにも該当し得ることを意味する添え文字「c」を符号「13」に付加することによって記述する。
このような移動通信システムでは、端末装置13-cは、その端末装置13-cの操作部を介してユーザによって電話系やデータ系サービスを目的として「発信操作」(例えば、電話番号を表示させてからの「通話」ボタンの押下またはメール文章の作成後に「送信」ボタンの押下)が行われると、「発信要求」に該当する「RRC CONNECTION REQUEST」メッセージを無線基地局11宛に送信する(図7(1)、図8(1))。無線基地局11は、通信リンク14を介して基地局制御局15にその「RRC CONNECTION REQUEST」メッセージを引き渡す。
基地局制御局15は、この「RRC CONNECTION REQUEST」メッセージを識別すると、下記の手順に基づいて「シグナリングコネクションの確立」を図る。
・ 通信リンク14を介して無線基地局11宛に「RADIO LINK SETUP REQUEST」メッセージを送信する(図7(2)、図9(1))ことによって、無線リンクの設定を要求する。
・ このような無線リンクの設定の完了を意味する「RADIO LINK SETUP RESPONSE」メッセージが無線基地局11から引き渡される(図7(3))と、通信リンク14を介してその無線基地局11宛に「ESTABLISH REQUEST」 メッセージを送信する(図7(4)、図9(2))ことによって、Q.2630.1リンクの設定を要求する。
・ そのQ.2630.1リンクの設定の完了を意味する「ESTABLISH CONFIRM」 メッセージが無線基地局11から引き渡される(図7(5))と、通信リンク14および無線基地局11を介して端末装置13-c宛に、その旨を意味する「RRC CONNECTION SETUP」メッセージを送信する(図7(6)、図9(3))。
・ この「RRC CONNECTION SETUP」メッセージを識別した端末装置13-cによって送信され、その旨を意味する「RRC CONNECTION SETUP COMPLETE」 メッセージ(図8(2))が上記の「RADIO LINK SETUP REQUEST」メッセージと同様に無線基地局11を介して受信された(図7(7)) 時点で、上記の「シグナリングコネクションの確立」を完結する(図9(4))。
一方、端末装置13-cは、上述した「RRC CONNECTION SETUP」メッセージを識別し(図7(8))、かつ「RRC CONNECTION SETUP COMPLETE」 メッセージを送信した(図7(9)、図8(2))後には、無線基地局11および通信リンク14を介して基地局制御局15宛に、「INITIAL DIRECT TRANSFER(SERVIVE REQUEST)」メッセージを送信する(図7(10)、図8(3))。
また、基地局制御局15は、この「INITIAL DIRECT TRANSFER(SERVIVE REQUEST)」メッセージを識別すると、局間リンク16を介して移動体交換機17宛に「INITIAL UE MESSAGE(SERVICE REQEST)」メッセージを送信する(図9(5))ことによって、該当する発信呼の呼処理の開始を要求する(図7(11)) 。さらに、基地局制御局15は、この発信呼の呼設定にかかわる制御情報については、局間リンク16に適用された通信手順の下でその移動体交換機17に引き渡す。
したがって、上述した発信呼については、その発信呼の発信元である端末装置13-cが無線基地局11および通信リンク14を介して基地局制御局15と連係して行うチャネル制御の下で、トラヒックチャネルの割り付けが行われ、この基地局制御局15と移動体交換機17とが局間リンク16を介して連係することによって呼設定が行われる(図7(12))。
なお、本発明に関連した先行技術としては、例えば、後述する特許文献1に開示されるように、「基地局が移動局から通信チャネルの割当て要求を受けた場合に、未使用のチャネルを調べて、その内の1つを割当て候補チャネルとして選択し、その割当て候補チャネルを、割当て要求した移動局に対して動的に割り当てる際に、この割当て候補チャネルを確保するために、チャネル確保信号を上りチャネルに先行して下りチャネルに送出することによって、基地局と移動局との接続をスムーズに、しかも確実になし得るディジタル移動通信システム」がある。
特開平7−154843号公報
ところで、上述した従来例では、既述の「シグナリングコネクションの確立」(無線リンクおよびQ.2630.1リンクの設定を含む。)は、発信元である端末装置13-cの操作部を介して操作者が明示的に発信の操作(通話ボタン、送信ボタンの押下)を行った時点で開始され、その「シグナリングコネクションの確立」が完了した後に呼設定が開始される。
すなわち、上記の「発信の操作」を与えた操作者(例えば、通話ボタンを押下した操作者)が所望の着信先との通話を開始するために待機しなければならない時間が長くなってしまう。
本発明は、発信の操作の時から、通話、通信を開始するまでの時間を短縮できる無線端末を提供することを目的とする。
第1の発明では、シグナリングコネクションを確立してからサービスリクエストを送信することで、無線通信を行う無線端末において、発信又は送信操作に先行して行われる操作を検出する検出手段を備え、該検出により、前記シグナリングコネクションの確立のための要求を送信する送信手段、を備えたことを特徴とする無線端末を用いる。
第2の発明では、第1の発明において、前記送信手段は、前記発信又は送信操作により、前記サービスリクエストの送信を行う、ことを特徴とする無線端末を用いる。
第3の発明では、第1の発明において、前記送信手段は、前記発信又は送信操作が検出されない場合に、前記シグナリングコネクションの開放のための信号を送信する、ことを特徴とする無線端末を用いる。
本発明によれば、発信又は送信操作に先行して行われる操作を検出して、シグナリングコネクションの確立のための要求を行うため、従来に対して早期に通信(通話等)を行うことが可能となる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第一、第三および第四の実施形態の動作を説明する図である。
図2は、本発明の第一ないし第四の実施形態における端末装置の動作フローチャートである。
図3は、本発明の第一および第四の実施形態における基地局制御局の動作フローチャートである。
なお、これらの図1〜図3において、従来例と同じ処理については、それぞれ図6、図8および図9に示す番号と同じ番号を付与して示す。
[第一の実施形態]
以下、図1〜図3、図5および図6を参照して本発明の第一の実施形態の動作を説明する。
端末装置13-cは、待ち受け状態では、操作部を介してユーザが行う操作の過程を監視し、その過程において、既述の「発信操作」に先行して行われる操作(以下、「発信先行操作」という。)が行われた(図1(a))ときには、「シグナリングコネクションの確立要求」に該当する「RRC CONNECTION REQUEST」メッセージを無線基地局11宛に送信する(図1(1)、図2(1))。
発信先行操作として挙げられる例は、例えば次の操作である。
(1) 数字入力ボタン「0」〜「9」の押下
(2) 電話帳やアドレス帳に登録された個別の情報を参照する際の操作(特に、個別の電話番号を表示させる操作)
(3) 端末装置13-cが折り畳み式の端末である場合において、折り畳まれた状態からキーパッドの操作が可能な状態とする操作
(4) その他、通信先を特定するために要求される一連の操作のうちの何れかの操作
また、端末装置13-cは、このようにして無線基地局11宛に「RRC CONNECTION REQUEST」メッセージを送信した後には、コネクションの解放が行われるまでは、更なる「RRC CONNECTION REQUEST」メッセージの再送信を規制する。
無線基地局11は上述した「RRC CONNECTION REQUEST」メッセージに応じて従来例と同様に基地局制御局15と連係し、その基地局制御局15は「シグナリングコネクションの確立」を図る(図1(2)〜(9)、図2(2)、図3(1)〜(4))。
端末装置13-cは、このような「シグナリングコネクションの確立」の過程で既述の「RRC CONNECTION SETUP」メッセージを識別し(図1(8))、さらに、「RRC CONNECTION SETUP COMPLETE」 メッセージを送信した(図1(9)、図2(2))時点(図1(b))では、その時点から経過する時間tの計時を開始し(図2(a))、この時間が規定の上限値tuを上回る時点まで、例えば、「発信操作」(通話ボタン、送信ボタンの押下)のように、「その端末装置13-cが真に発信したこと」を示す事象を監視して待機する。
なお、これら事象は、「該当する発信呼が完了呼となるために端末装置13-cにおいて行われる全ての操作の完了」を意味しなくてもよく、例えば、完了呼率やサービス品質の低下が許容される範囲において、「端末装置13-cに発信呼が生起したことを高い確度で示す操作」であってもよい。
端末装置13-cは、上述した時間tが上限値tuを上回った場合には、後述する処理を行うことなく、先行して行われた「シグナリングコネクションの確立」その他の処理の結果(無線リンクの設定およびQ.2630.1リンクの設定を含む。)を無効化する(図2(b))。なお、このような無効化を実現する処理は、例えば、コネクションの開放を要求する信号を移動局が送信するか、又は、網側から、RRCコネクションリクエスト受信後、所定時間経過しても発信操作に応じて送信される信号を受信しない場合は、RRCコネクションの開放用の信号を移動局に送信する。
また、端末装置13-cは、既述の時間tが上限値tuを上回る前に上述した事象を識別した(図1(c))場合には、無線基地局11および通信リンク14を介して基地局制御局15宛に、「INITIAL DIRECT TRANSFER(SERVIVE REQUEST)」メッセージを送信する(図1(10)、図2(3)) 。なお、このメッセージは、回線交換呼の場合は、発呼先の電話番号情報を含む「CALL SETUP」メッセージ、パケット呼の場合は、「ACTIVATION POP CONTEXT REQUEST」メッセージを含む。
基地局制御局15は、この「INITIAL DIRECT TRANSFER(SERVIVE REQUEST)」メッセージを識別すると、局間リンク16を介して移動体交換機17宛に「INITIAL UE MESSAGE(SERVICE REQEST)」メッセージを送信することによって、該当する発信呼の呼処理の開始を要求し(図1(11)、図3(5)) 、局間リンク16に適用された通信手順に基づいてこの発信呼の呼設定にかかわる制御情報をその移動体交換機17と相互に交換する。
すなわち、「シグナリングコネクションの確立」の過程で無線基地局11や基地局制御局15によって行われる資源(ハードウエアを含む。)の確保、あるいは捕捉や割り付けを伴う「無線リンクの設定」、「Q.2630.1リンクの設定」等の処理は、既述の「発信先行操作」のように、端末装置13-cにおいて、後に発信操作がなされる可能性が高いことを意味する操作に応じて速やかに開始される。
なお、このような資源には、ハードウエアや無線リソース(周波数配置やチャネル構成に適合したチャネライゼーションコードや無線チャネルを含む。)だけではなく、「シグナリングコネクションの確立」を含むチャネル制御の処理に適用される各部の処理量および記憶領域に併せて、オペレーティングシステムによって一元的に管理される資源の全てが該当する。
さらに、このような処理に後続するチャネル制御や呼設定の手順は、端末装置13-cにおいて、「発信操作」が完了し、あるいは「その発信呼が生起したことを確度高くで示す操作」が行われた時点で続行される。
したがって、本実施形態によれば、端末装置13-cにおいて上記の「該当する発信呼が完了呼となるために行われる操作」が完了するまでこのような資源の確保が行われない場合に比べて、「端末装置13-cに真に発信呼が生起したこと」が既述の「発信先行操作」に基づいて十分に高い確度で識別されるほど、チャネル制御や呼設定の効率が向上し、かつサービス品質が高められる。
なお、本実施形態では、時間tの計時は、基地局制御局15宛に「RRC CONNECTION SETUP COMPLETE」 メッセージが送信された(図1(9)、図2(2))時点(図1(b))で、端末装置13-cによって開始されている。
しかし、このような時間tの始点は、例えば、端末装置13-cによって基地局制御15宛に「RRC CONNECTION REQUEST」メッセージが送信された時点(図1(1))で開始されることによって、既述の「シグナリングコネクションの確立」に所要する時間がその時間tに含まれてもよい。
さらに、このような時間tの計時は、基地局制御局15によって行われ、あるいはその基地局制御局15と端末装置13-cとの双方で行われることが望ましい場合には、例えば、図4に示すように、基地局制御局15宛に送信される(図1(1))「RRC CONNECTION REQUEST」メッセージに「先行設定動作モードフラグ」が付加され、その「先行設定動作モードフラグ」がこれらの端末装置13-cと基地局制御局15との連係の下で下記の何れかに意味付けられてもよい。
(1) 該当する「RRC CONNECTION REQUEST」メッセージが「発信先行操作」に応じて送出されたこと。
(2) 上記(1) に併せて、基地局制御局15によって時間tの計時が行われる(端末装置13-cに代わって主導的に行われる場合と、その端末装置13-cと並行して行われる場合との何れであってもよい。)こと。
また、このような場合には、基地局制御局15と端末装置13-cとで適用される上限値tuの値は既定の定数でなくてもよく、例えば、チャネル制御の手順に基づいて、上記の「RRC CONNECTION REQUEST」メッセージその他に含まれる値に設定されてもよい。
さらに、本実施形態では、上限値tuが具体的に示されていないが、このような上限値tuは、下記の事項に適合した数秒ないし十秒程度の値に設定されることが望ましい。
・ チャネル制御や呼設定の手順
・ システムの構成
・ トラヒックの分布
[第二の実施形態]
以下、図2および図5を参照して本発明の第二の実施形態の動作を説明する。
本実施形態の特徴は、端末装置13-cによって行われる下記の処理の手順にある。
端末装置13-cは、操作部を介して操作者によって何らかの操作が行われる度に、下記の処理を行う。
・ 操作者によって実際に行われた操作の履歴をとる(図2(4))。
・ その履歴を解析する(図2(5))ことによって、「自局に発信呼が確度高く生起したことの推定の基準」として適用可能な全ての「操作の手順」を識別する(図2(6))。
・ これらの「操作の手順」を既述の「発信先行操作」として識別する(図2(7))。
さらに、端末装置13-cは、このようにして識別された全ての「操作の手順」を上述した第一の実施形態における「発信先行操作」として適用する。
なお、このようにして識別された「操作の手順」には、例えば、下記の事項が該当する。
・ 「通話」ボタンの押下に先行して行われる全ての操作が完了した状態において、表示操作部の画面上に表示され、かつその「通話」ボタンに代替可能なアイコンやオブジェクトの上にカーソルが配置された時点
・ 着信履歴の参照が行われた後に高い確率で発信が行われる場合に、その着信履歴の参照が行われた時点
すなわち、本実施形態では、端末装置13-cの操作者によって実際に行われた操作の履歴に基づいて「発信先行操作」として識別可能な「操作の手順」が求められる。
したがって、このような「発信先行操作」が予め決められ、かつ変更されることがない場合に比べて、操作者による端末装置13-cの利用の形態やその操作者のニーズおよび癖に対する柔軟な適応が可能となる。
なお、本実施形態では、上述した「発信先行操作」として識別可能な「操作の手順」は、操作の履歴に対して一括処理として施された解析の結果として予め求められている。
しかし、このような「発信先行操作」は、先行してとられた操作の履歴と、実際に操作者によって行われた操作との間における統計的な相互相関の結果(例えば、先行して行われた操作に後続して実際に発信が行われた頻度等)に基づいて識別されてもよい。
[第三の実施形態]
以下、図1、図2および図5を参照して本発明の第三の実施形態の動作を説明する。
本実施形態の特徴は、端末装置13-cによって行われる下記の処理の手順にある。
端末装置13-cは、上述した「シグナリングコネクションの確立」の過程で既述の「RRC CONNECTION SETUP」メッセージを識別し(図1(8))、さらに、「RRC CONNECTION SETUP COMPLETE」 メッセージを送信した(図1(9)、図2(2))とき(図1(b))には、その時点から既述の時間tの計時を開始する(図2(a))。
さらに、端末装置13-cは、このような時間tの上限値tuを下記の何れかの値として特定し(図2(A))、その上限値tuに基づいて既述の第一の実施形態と同様の処理を行う。
・ 端末装置13-cに設定されたサービスオーダに適合する値(例えば、端末装置13-cに要求されるサービスの品質が高いほど、大きな値)
・ 「発信先行操作」に基づいて生起したと予想される発信呼の種別やその発信呼のチャネル制御(または呼設定)の手順に適合した値(例えば、電話系の発信呼とデータ系の発信呼との何れに該当するかに応じて定まる好適な値、あるいはこれらの発信呼にかかわるチャネル制御の手順に基づいて定まる値)
・ 既述の「RRC CONECTION REQUEST」 メッセージの送信に供される無線チャネルの種別や状況(トラヒックの分布)等に適応した値(例えば、該当する無線チャネルの伝送容量、あるいはその無線チャネルの伝送容量の余剰分が大きい(輻輳の程度が軽い)ほど大きな値)
すなわち、『「発信先行操作」に応じて暫定的に開始されたチャネル制御の手順の続行』と、「該当する発信呼の呼設定の開始」とが許容される契機となる既述の事象の待ち受けが行われる期間の最大の長さ(=tu)は、予め定数として設定されず、上記の多様な事項に応じて柔軟に設定される。
したがって、本実施形態によれば、これらの事項が考慮されることなく上限値tuが設定される場合に比べて、システムの多様な構成に対する柔軟な適応に併せて、サービス品質や付加価値の向上が図られる。
[第四の実施形態]
以下、図1〜図3および図5を参照して本発明の第四の実施形態の動作を説明する。
本実施形態の特徴は、基地局制御局15、無線基地局11および端末装置13-cが連係することによって行われる下記の処理の手順にある。
基地局制御局15は、その基地局制御局15によって本来的に行われるチャネル制御の処理に並行して、下記の処理を行う。
・ 既述の「無線リンクの設定」、「Q.2630.1リンクの設定」に際して捕捉され、または割り付けられ得るハードウエア等の資源の捕捉や解放が行われる度に、もしくは既定の頻度で、これらの資源の全体に対する残量の比率Rを求める(図3(a))。
・ 無線基地局11を介して端末装置13-c宛に、例えば、報知情報として、その比率Rを通知する(図3(b))。
端末装置13-cは、このような比率Rを取得し、かつ既述の「発信先行操作」が行われても、その比率Rが規定の閾値を下回る場合には、無線基地局11に対する「RRC CONNECTION REQUEST」メッセージの送信(図2(1))およびこれに後続する処理(図2(2)、…)の起動を見合わせる(図2(B))。
すなわち、「無線リンクの設定」および「Q.2630.1リンクの設定」のように資源の確保を伴う処理は、端末装置13-cにおいて「発信先行操作」が行われた場合であっても、その確保の対象となる資源が残存していない場合には、行われない。
したがって、本実施形態によれば、このような資源の残量が考慮されない場合に比べて、トラヒックや輻輳の程度に対する柔軟な適応が図られる。
なお、本実施形態では、上記の比率Rは、基地局制御局15に備えられた資源の全体に対する比率ではなく、これらの資源の内、セルや無線ゾーン毎に備えられた資源の総量に対する比率として求められてもよい。
また、本実施形態では、これらの比率の算定の基礎となる資源の総量は、例えば、下記の何れであってもよい。
・ 何らかの呼や端末に平均的に割り付けられる資源の総量
・ 最繁時に何らかの呼や端末に割り付けられる資源の最大の総量
・ これらの総量の内、「発信先行操作」に応じて生起した呼(実体的に発生した呼以外の呼が含まれてもよい。)に割り付けられる総量
さらに、本実施形態では、上記の比率Rは、基地局制御局15によって主導的に求められ、かつ端末装置13-cに通知されている。
しかし、このような比率Rを求めるために行われる処理は、基地局制御局15、無線基地局11および端末装置13-cの全てまたは一部の連係が「伝送品質やサービス品質の劣化が許容される限度」において可能であるならば、多様な分散処理として実現可能である。
また、この分散処理の過程では、基地局制御局15が残存する資源の量を端末装置13-cもしくは無線基地局11に報知し、その端末装置13-cまたは無線基地局11によって、その資源の量の余裕度が規定の閾値を下回るか否かの判別が行われてもよい。
さらに、このような判別の結果が真である場合における「シグナリングコネクションの確立」の処理の開始(または続行)の規制は、必ずしも、端末装置13-cの主導の下で行われなくてもよく、例えば、その端末装置13-c、無線基地局11および基地局制御局15の全てまたは一部の連係の下で達成されてもよい。
また、上述した資源の量の余裕度の算定の基準となる値は、端末装置13-cに予め定数として与えられなくてもよく、例えば、無線基地局11と基地局制御局15との何れか一方によって求められ、あるいはこれらの無線基地局11と基地局制御局15との連係の下で求められ、かつ報知情報等として端末装置13-cに通知されることによって、システムの系構成や過負荷の程度に対する柔軟な適応が図られてもよい。
さらに、上述した各実施形態では、端末装置13-cに生起した発信呼のチャネル制御が「発信先行操作」に応じて起動されている。
しかし、このようなチャネル制御は、例えば、端末装置13-cの操作表示部を介して操作者によって特定の操作が行われた場合には、「発信先行操作」の判別が省略され、かつ従来例と同様に通常の「発信操作」に応じて開始されてもよい。
また、上述した各実施形態では、「発信先行操作」に応じて端末装置13-cが基地局制御局15宛に「RRC CONNECTION REQUEST」メッセージを送信することによって、その端末装置13-cに生起し得る発信呼のチャネル制御が開始されている。
しかし、本発明は、このような構成に限定されず、例えば、無線基地局(基地局制御局)の主導の下で行われるポーリングに応じて端末装置がその無線基地局(基地局制御局)に対して明示的に「発信の通知」を送出し、かつ、このような「発信の通知」の送出がチャネル制御に該当しない無線通信システムにも、その端末装置が真に発信することが確定したときにチャネル制御が新たに開始されることによって、適用可能である。
さらに、上述した各実施形態では、ワイドバンドCDMA方式が適用された移動通信システムに本発明が適用されている。
しかし、本発明は、このような移動通信システムに限定されず、多様な多元接続方式、チャネル構成、ゾーン構成、周波数配置が適用された無線通信システムに柔軟に適用可能である。
また、上述した各実施形態では、「発信先行操作」に応じて起動される「シグナリングコネクションの確立」の過程では、「無線リンクの設定」および「Q.2630.1リンクの設定」に必要な資源が確保されている。
しかし、このように確保される資源は、本発明が適用された無線通信システムの構成に適応し、かつ端末装置13-cに真に発信呼が生起したことが識別される時点に先行する捕捉が許容されるならば、どのような資源であってもよい。
さらに、上述した「シグナリングコネクションの確立」の過程では、「無線リンクの設定」に併せて、「Q.2630.1リンクの設定」が行われている。
しかし、本発明は、このような「Q.2630.1リンクの設定」に代えて、例えば、「QAAL2」に適合したリンクの設定が行われる移動通信システムや無線伝送システムにも適用可能である。
また、上述した各実施形態では、無線端末13-cと無線基地局11との間だけでは、その無線基地局11と基地局制御局15との間におけるメッセージ等の引き渡しに供される無線チャネルおよび通信プロトコルが示されていない。
しかし、これらの無線チャネルや通信プロトコルは、既述のメッセージ等の引き渡しが達成されるならば、どのようなものであってもよい。
さらに、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲において多様な形態による実施形態が可能であり、かつ構成装置の全てまたは一部に如何なる改良が施されてもよい。
以下、上述した各実施形態に開示された発明を階層的・多面的に整理し、付記項として列記する。
(付記1) 無線通信網にアクセスし、通信サービスの提供に供される無線端末において、
自局の発信に先行して操作者によって確度高く行われる第一の操作と、前記操作者によって行われ、かつ前記発信を意味する第二の操作とを判別する判別手段と、
前記第一の操作に応じて前記無線通信網に対する前記発信の通知を行い、かつ前記第二の操作に応じて前記発信によって生起した呼のチャネル制御を開始し、または続行する制御手段と
を備えたことを特徴とする無線端末。
(付記2) 付記1に記載の無線端末において、
前記操作者によって行われる操作の履歴に基づいて前記第一の操作の判別の基準を学習する学習手段を備え、
前記判別手段は、
前記判別の基準に基づいて前記第一の操作を判別する
ことを特徴とする無線端末。
(付記3) 付記1または付記2に記載の無線端末において、
前記制御手段は、
前記第一の操作が判別された時点から経過した時間が規定の上限値を超えたときに、前記チャネル制御を中止し、または前記無線通信網に前記中止を要求する
ことを特徴とする無線端末。
(付記4) 付記1ないし付記3の何れか1項に記載の無線端末において、
前記規定の上限値は、
自局のサービスオーダ、前記呼の種別、前記呼に割り付けられる無線チャネルもしくは伝送路の状況の全てまたは一部に適応した値である
ことを特徴とする無線端末。
(付記5) 付記1ないし付記4の何れか1項に記載の無線端末において、
前記制御手段は、
前記通知を行った後には、前記呼が存続する期間における再度の通知を見合わせる
ことを特徴とする無線端末。
(付記6) 付記1ないし付記5の何れか1項に記載の無線端末において、
前記制御手段は、
前記無線通信網から通知され、かつ前記無線通信網に備えられた資源の内、残存する資源の比率が規定の下限値を下回っているときに、前記発信の通知を見合わせる
ことを特徴とする無線端末。
(付記7) 付記1ないし付記5の何れか1項に記載の無線端末において、
前記制御手段は、
前記無線通信網に備えられた資源の総量と、その資源の内、残存する資源の量とが前記無線通信網から通知され、これらの量と総量との比が規定の下限値を下回るときに、前記発信の通知を見合わせる
ことを特徴とする無線端末。
本発明の第一、第三および第四の実施形態の動作を説明する図である。 本発明の第一ないし第四の実施形態における端末装置の動作フローチャートである。 本発明の第一および第四の実施形態における基地局制御局の動作フローチャートである。 「RRC CONNNECTION REQUEST」 メッセージの構成を示す図である。 移動通信システムの構成例を示す図である。 端末装置の操作表示部の一例を示す図である。 従来例におけるチャネル制御の過程を示す図である。 従来例における端末装置の動作フローチャートである。 従来例における基地局制御局の動作フローチャートである。
符号の説明
11 無線基地局
12 無線ゾーン
13 端末装置
14 通信リンク
15 基地局制御局
16 局間リンク
17 移動体交換機

Claims (3)

  1. シグナリングコネクションを確立してからサービスリクエストを送信することで、無線通信を行う無線端末において、
    発信又は送信操作に先行して行われる操作を検出する検出手段を備え、
    該検出により、前記シグナリングコネクションの確立のための要求を送信する送信手段を備えた
    ことを特徴とする無線端末。
  2. 前記送信手段は、前記発信又は送信操作により、前記サービスリクエストの送信を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の無線端末。
  3. 前記送信手段は、前記発信又は送信操作が検出されない場合に、前記シグナリングコネクションの開放のための信号を送信する
    ことを特徴とする請求項1記載の無線端末。
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