JP2009232093A - 無線制御装置、無線制御方法、およびプログラム - Google Patents

無線制御装置、無線制御方法、およびプログラム Download PDF

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茂彦 平田
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Abstract

【課題】上位ネットワークの輻輳状態に関わらず、配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、確実に通知情報を同報配信することができる無線制御装置、無線制御方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】無線制御装置4は、管理エリアの全部または一部の配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して配信すべき内容を示す通知情報と、配信エリアを決定するための指標となる配信先情報とを含む送信データが、管理エリア内に在圏する複数の無線端末のうち一の無線端末から送信され、当該無線端末から送信された送信データを受信するデータ受信部41と、配信先情報を指標として配信エリアを決定する配信エリア決定部46と、決定された配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、通知情報を同報配信するように、データ送信部47に対して指示する無線制御部42とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、管理エリア内に在圏する複数の無線端末と、上位ネットワークとの間の通信を中継する無線制御装置、無線制御方法、およびプログラムに関する。
近年、日本の気象庁が提供する緊急地震速報(地震情報)や、国あるいは地方公共団体が提供する災害・避難情報を、配信エリア内に在圏する複数の携帯電話(無線端末)のそれぞれに対して、一斉に配信(同報配信)するサービスが普及しつつある。図22は、このようなサービスを実現するための従来の配信システム100の概略構成を示すブロック図である。図22に示すように、上位ネットワークNに接続された情報配信サーバ101には、地震情報あるいは災害・避難情報が格納される。なお、図22では、地震情報あるいは災害・避難情報を通知情報として表している。ここで、日本の気象庁によって地震の初期微動(P波)が検知された場合に、当該気象庁によって地震情報(通知情報)が情報配信サーバ101に格納される。なお、地震情報には、例えば、「あと10秒で震度7の地震が来ます」等がある。また、地震等の災害が発生した場合に、国あるいは地方公共団体によって災害・避難情報(通知情報)が情報配信サーバ101に格納される。なお、災害・避難情報には、例えば、「○○小学校に避難して下さい」等がある。
情報配信サーバ101に地震情報あるいは災害・避難情報が格納された場合には、情報配信サーバ101は、配信エリア内に在圏する複数の携帯電話のそれぞれに対して、地震情報あるいは災害・避難情報を同報配信する。なお、ここでは、配信エリア内には、携帯電話102a〜102fが在圏しているものとする。すなわち、情報配信サーバ101は、地震情報あるいは災害・避難情報を、上位ネットワークN、無線制御装置103、および無線基地局装置104a〜104cのそれぞれを介して、携帯電話102a〜102fのそれぞれに対して、同報配信する。ここで、地震情報が携帯電話102a〜102fに受信された場合には、携帯電話102a〜102fのユーザは、数秒後あるいは数十秒後に来ると予想される地震に対して、身の安全を図るための措置を講じることができる。また、災害・避難情報が携帯電話102a〜102fに受信された場合には、携帯電話102a〜102fのユーザは、災害状況や避難場所等を知ることができる。
また、災害発生時に避難場所を被災者へ知らせるための災害対応通信システムも従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、複数の無線基地局装置のそれぞれに、地震等の災害の発生を検知することができるセンサを備える。無線基地局装置が備えるセンサにより災害の発生が検知されると、無線基地局装置は、災害が発生したことを示す災害発生情報を無線制御装置へ送信する。無線制御装置は、災害発生情報に基づいて、最適な避難場所を検索する。無線制御装置は、検索した避難場所を示す通知情報を、災害発生情報を送信した無線基地局装置に対して送信する。無線基地局装置は、送信された通知情報を、当該無線基地局装置が通信可能なセル内に在圏する複数の携帯電話のそれぞれに対して、同報配信する。これにより、災害の発生を検知した無線基地局装置のセル内にいる被災者は、どこへ避難すれば良いかを知ることができる。
特開2007−34966号公報
ところで、地震等の災害が発生した場合には、当該災害の被災エリア内にいる被災者の安否を確認するために、あるいは、被災エリア内にいる被災者が被災エリア外にいる身内や友人に無事であることを知らせるために、携帯電話を用いて通信することが一般に行われている。この場合、全国の各地域から被災エリアへ、あるいは、被災エリアから全国の各地域への通信が、通常の通信の数十倍にも及ぶこととなる。すなわち、全国の各地域と被災エリアとの間の通信は、一般に、上位ネットワークを介して行われるため、災害が発生した場合には、上位ネットワークが一時的に輻輳状態に陥ることがある。この結果、上記従来の配信システムでは、地震情報あるいは災害・避難情報を、上位ネットワークを介して、配信エリア内に在圏する複数の携帯電話のそれぞれに対して配信することができないことがあった。
また、上記従来の災害対応通信システムでは、無線基地局装置が備えるセンサにより災害の発生が検知され、当該無線基地局装置のセル内に在圏する複数の携帯電話のそれぞれに対して、通知情報を同報配信している。すなわち、無線基地局装置が備えるセンサにより災害の発生が検知されなければ、当該無線基地局装置のセル内に在圏する複数の携帯電話のそれぞれに対しては、通知情報は配信されない。この結果、上記従来の災害対応通信システムでは、実際の被災エリア内に在圏する携帯電話に対して、通知情報が配信されないことがあった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、上位ネットワークの輻輳状態に関わらず、配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、確実に通知情報を同報配信することができる無線制御装置、無線制御方法、およびプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明における無線制御装置は、管理エリア内に在圏する複数の無線端末と、上位ネットワークとの間の通信を中継する無線制御装置において、前記管理エリアの全部または一部の配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して配信すべき内容を示す通知情報と、前記配信エリアを決定するための指標となる配信先情報とを含む送信データが、前記管理エリア内に在圏する複数の無線端末のうち一の無線端末から送信され、当該無線端末から送信された送信データを受信するデータ受信部と、前記配信先情報を指標として配信エリアを決定する配信エリア決定部と、前記配信エリア決定部により決定された配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、前記通知情報を同報配信するように、前記無線制御装置が備えるデータ送信部に対して指示する無線制御部とを備える。
本発明の無線制御装置によれば、データ受信部は、管理エリア内に在圏する複数の無線端末のうち一の無線端末から送信された送信データを受信する。ここで、送信データは、管理エリアの全部または一部の配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して配信すべき内容を示す通知情報と、配信エリアを決定するための指標となる配信先情報とを含む。そして、配信エリア決定部は、配信先情報を指標として配信エリアを決定する。無線制御部は、決定された配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、通知情報を同報配信するように、無線制御装置が備えるデータ送信部に対して指示する。これにより、配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、上位ネットワークを介することなく、通知情報が同報配信される。この結果、上位ネットワークの輻輳状態に関わらず、配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、確実に通知情報を同報配信することができる。
上記目的を達成するために本発明における無線制御方法は、管理エリア内に在圏する複数の無線端末と、上位ネットワークとの間の通信を中継するコンピュータが処理を実行する無線制御方法において、前記コンピュータが備えるデータ受信部が、前記管理エリアの全部または一部の配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して配信すべき内容を示す通知情報と、前記配信エリアを決定するための指標となる配信先情報とを含む送信データが、前記管理エリア内に在圏する複数の無線端末のうち一の無線端末から送信され、当該無線端末から送信された送信データを受信するデータ受信工程と、前記コンピュータが備える配信エリア決定部が、前記配信先情報を指標として配信エリアを決定する配信エリア決定工程と、前記コンピュータが備える無線制御部が、前記配信エリア決定工程により決定された配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、前記通知情報を同報配信するように、前記コンピュータが備えるデータ送信部に対して指示する無線制御工程とを含む。
上記目的を達成するために本発明におけるプログラムは、管理エリア内に在圏する複数の無線端末と、上位ネットワークとの間の通信を中継するコンピュータに処理を実行させるプログラムにおいて、前記管理エリアの全部または一部の配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して配信すべき内容を示す通知情報と、前記配信エリアを決定するための指標となる配信先情報とを含む送信データが、前記管理エリア内に在圏する複数の無線端末のうち一の無線端末から送信され、当該無線端末から送信された送信データを受信するデータ受信処理と、前記配信先情報を指標として配信エリアを決定する配信エリア決定処理と、前記配信エリア決定処理により決定された配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、前記通知情報を同報配信するように、前記コンピュータが備えるデータ送信部に対して指示する無線制御処理とを前記コンピュータに実行させる。
なお、本発明における無線制御方法およびプログラムは、上記の無線制御装置と同様の効果を得る。
以上のように、本発明の無線制御装置、無線制御方法、およびプログラムは、上位ネットワークの輻輳状態に関わらず、配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、確実に通知情報を同報配信することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態において、前記無線制御装置は、所定の地域エリアと、当該地域エリアをカバーする1または複数のセルとの対応関係が記録された対応関係記録部をさらに備え、前記配信先情報は、前記送信データを送信した無線端末のユーザによって入力された地域エリアを示す地域エリア情報であって、前記配信エリア決定部は、前記対応関係記録部を参照することにより、前記地域エリア情報が示す地域エリアをカバーする1または複数のセルを、配信エリアとして決定する態様とするのが好ましい。すなわち、この態様によれば、無線端末のユーザによって入力された地域エリアをカバーする1または複数のセルを、配信エリアとして決定している。このため、無線端末のユーザによって入力された地域エリア内に在圏している複数の無線端末のそれぞれに対して、通知情報を同報配信することができる。
本発明の実施形態において、前記配信先情報は、前記送信データを送信した無線端末が在圏するセルを示すセル情報であって、前記配信エリア決定部は、前記セル情報が示すセルを、配信エリアとして決定する態様とするのが好ましい。すなわち、この態様によれば、無線端末が在圏するセルを、配信エリアとして決定している。このため、無線端末が在圏するセル内に在圏している複数の無線端末のそれぞれに対して、通知情報を同報配信することができる。
本発明の実施形態において、前記無線制御装置は、所定の地域エリアと、当該地域エリアをカバーする1または複数のセルとの対応関係が記録された対応関係記録部をさらに備え、前記配信先情報は、前記送信データを送信した無線端末が在圏する地域エリアを示す地域エリア情報であって、前記配信エリア決定部は、前記対応関係記録部を参照することにより、前記地域エリア情報が示す地域エリアをカバーする1または複数のセルを、配信エリアとして決定する態様とするのが好ましい。すなわち、この態様によれば、無線端末が在圏する地域エリアをカバーする1または複数のセルを、配信エリアとして決定している。このため、無線端末が在圏する地域エリア内に在圏している複数の無線端末のそれぞれに対して、通知情報を同報配信することができる。
本発明の実施形態において、前記無線制御装置は、1または複数のセルを示すセル情報が予め記録されたセル情報記録部をさらに備え、前記配信先情報は、前記セル情報記録部に記録されたセル情報の読み出しを指示する読出指示情報であって、前記配信エリア決定部は、前記読出指示情報に基づいて、前記セル情報記録部からセル情報を読み出し、読み出したセル情報が示す1または複数のセルを、配信エリアとして決定する態様とするのが好ましい。すなわち、この態様によれば、セル情報記録部に予め記録されたセル情報が示す1または複数のセルを、配信エリアとして決定している。このため、セル情報記録部に予め記録されたセル情報が示す1または複数のセル内に在圏している複数の無線端末のそれぞれに対して、通知情報を同報配信することができる。
本発明の実施形態において、前記送信データには、緊急配信か一般配信かを示す配信種別情報がさらに含まれており、前記無線制御装置は、前記管理エリア内に在圏する複数の無線端末が行う無線通信が輻輳しているか否かを判定する輻輳状態判定部をさらに備え、前記無線制御部は、前記輻輳状態判定部により管理エリア内に在圏する複数の無線端末が行う無線通信が輻輳していると判定された場合に、前記配信種別情報が緊急配信であることを示していれば、前記配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、前記通知情報を同報配信するように、前記データ送信部に対して指示し、前記配信種別情報が一般配信であることを示していれば、前記送信データを廃棄する態様とするのが好ましい。
この態様によれば、輻輳状態判定部により管理エリア内に在圏する複数の無線端末が行う無線通信が輻輳していると判定された場合に、無線制御部は、配信種別情報が緊急配信か一般配信かに応じて、次の処理を行う。すなわち、配信種別情報が緊急配信であることを示していれば、無線制御部は、配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、通知情報を同報配信するように、データ送信部に対して指示する。一方、配信種別情報が一般配信であることを示していれば、無線制御部は、送信データを廃棄する。すなわち、配信種別情報が緊急配信であることを示していれば、無線制御部は、輻輳状態判定部により管理エリア内に在圏する複数の無線端末が行う無線通信が輻輳していると判定された場合であっても、配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、通知情報を同報配信するように、データ送信部に対して指示することができる。
本発明の実施形態において、前記無線制御部は、前記配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、前記通知情報を同報配信するように、前記データ送信部に対して指示した後に、当該配信エリア内に新たな無線端末が移動してきた場合に、当該配信エリア内に移動してきた新たな無線端末に対して、前記通知情報を配信するように、前記データ送信部に対して指示する態様とするのが好ましい。これにより、配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、通知情報を同報配信した後に、当該配信エリア内に新たな無線端末が移動してきた場合であっても、当該配信エリア内に移動してきた新たな無線端末に対して、通知情報を配信することができる。
本発明の実施形態において、前記コンピュータは、所定の地域エリアと、当該地域エリアをカバーする1または複数のセルとの対応関係が記録された対応関係記録部をさらに備え、前記配信先情報は、前記送信データを送信した無線端末のユーザによって入力された地域エリアを示す地域エリア情報であって、前記配信エリア決定処理は、前記対応関係記録部を参照することにより、前記地域エリア情報が示す地域エリアをカバーする1または複数のセルを、配信エリアとして決定する処理である態様とするのが好ましい。
本発明の実施形態において、前記配信先情報は、前記送信データを送信した無線端末が在圏するセルを示すセル情報であって、前記配信エリア決定処理は、前記セル情報が示すセルを、配信エリアとして決定する処理である態様とするのが好ましい。
本発明の実施形態において、前記コンピュータは、所定の地域エリアと、当該地域エリアをカバーする1または複数のセルとの対応関係が記録された対応関係記録部をさらに備え、前記配信先情報は、前記送信データを送信した無線端末が在圏する地域エリアを示す地域エリア情報であって、前記配信エリア決定処理は、前記対応関係記録部を参照することにより、前記地域エリア情報が示す地域エリアをカバーする1または複数のセルを、配信エリアとして決定する処理である態様とするのが好ましい。
本発明の実施形態において、前記コンピュータは、1または複数のセルを示すセル情報が予め記録されたセル情報記録部をさらに備え、前記配信先情報は、前記セル情報記録部に記録されたセル情報の読み出しを指示する読出指示情報であって、前記配信エリア決定処理は、前記読出指示情報に基づいて、前記セル情報記録部からセル情報を読み出し、読み出したセル情報が示す1または複数のセルを、配信エリアとして決定する処理である態様とするのが好ましい。
本発明の実施形態において、前記送信データには、緊急配信か一般配信かを示す配信種別情報がさらに含まれており、前記管理エリア内に在圏する複数の無線端末が行う無線通信が輻輳しているか否かを判定する輻輳状態判定処理をさらに前記コンピュータに実行させ、前記無線制御処理は、前記輻輳状態判定処理により管理エリア内に在圏する複数の無線端末が行う無線通信が輻輳していると判定された場合に、前記配信種別情報が緊急配信であることを示していれば、前記配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、前記通知情報を同報配信するように、前記データ送信部に対して指示し、前記配信種別情報が一般配信であることを示していれば、前記送信データを廃棄する処理である態様とするのが好ましい。
本発明の実施形態において、前記無線制御処理は、前記配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、前記通知情報を同報配信するように、前記データ送信部に対して指示した後に、当該配信エリア内に新たな無線端末が移動してきた場合に、当該配信エリア内に移動してきた新たな無線端末に対して、前記通知情報を配信するように、前記データ送信部に対して指示する処理である態様とするのが好ましい。
以下、本発明のより具体的な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
[実施の形態1]
図1は、本実施形態に係る配信システム1の概略構成を示すブロック図である。すなわち、本実施形態に係る配信システム1は、送信端末2、無線基地局装置3a〜3f、無線制御装置4、および受信端末5a〜5kを備えている。送信端末(無線端末)2は、無線基地局装置3aに対して、無線によりアクセス可能である。無線基地局装置3a〜3fは、受信端末(無線端末)5a〜5kに対して、無線によりアクセス可能である。なお、送信端末2および受信端末5a〜5kは、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)等である。すなわち、送信端末2は、後述する通知情報を同報配信するための権限が付与された無線端末である。例えば、送信端末2には、通知情報の同報配信を実現するソフトウェアが予めインストールされている。これにより、送信端末2の表示画面には、後述する配信設定画面が表示されることになる。一方、受信端末5a〜5kは、後述する通知情報を同報配信するための権限が付与されていない無線端末である。なお、本明細書において、送信端末および受信端末を区別する必要がない場合、あるいは、総称する場合には、単に、無線端末と称して説明する。
また、無線基地局装置3a〜3fと無線制御装置4とは、有線により互いに接続されている。さらに、無線制御装置4と上位ネットワーク(コアネットワーク)Nとは、有線により互いに接続されている。ここで、無線制御装置4は、管理エリア内に在圏する複数の無線端末と、上位ネットワークNとの間の通信を中継する。ここで、管理エリアは、無線制御装置4が管理可能なエリアを示す。具体的には、管理エリアは、無線制御装置4に接続された複数の無線基地局装置3a〜3fのそれぞれが通信可能なエリアを示す。なお、在圏は、エリア内に無線端末が存在していることを意味する。
図1では、説明の簡略化のために、送信端末2を1台、無線基地局装置3a〜3fを6台、無線制御装置4を1台、および受信端末5a〜5kを11台図示したが、配信システム1を構成する送信端末2、無線基地局装置3a〜3f、無線制御装置4、および受信端末5a〜5kの数は任意である。また、配信システム1上に、端末装置、各種のサーバ(Webサーバ、メールサーバ、ホームページサーバ、プロキシサーバ、DNSサーバ、DHCPサーバ、認証サーバ等)が存在していてもよい。
なお、本実施形態においては、一例として、図2に示すように、無線基地局装置3aが通信可能なエリア(すなわち、無線基地局装置3aの電波が届くエリア)を、セル30aと称して説明する。つまり、送信端末2および受信端末5aは、無線基地局装置3aのセル30a内に在圏している。また、これと同様に、無線基地局装置3b〜3fが通信可能なエリアを、それぞれセル30b〜30fと称して説明する。すなわち、セル30a〜30fが、無線制御装置4の管理エリアとなる。
なお、本実施形態においては、説明の簡略化のために、1台の無線基地局装置には、1つのセルが対応している例について説明するが、実際には、1台の無線基地局装置には、複数のセル(例えば、24セル)が対応している。
また、本実施形態においては、地域エリアとして、地域エリアA、地域エリアB、および地域エリアCが存在しているものとする。なお、本実施形態においては、地域エリアAの一部と地域エリアBの一部とが重複しているものとする。地域エリアAは、セル30a〜30cによってカバーされる。また、地域エリアBは、セル30c〜30eによってカバーされる。さらに、地域エリアCは、セル30fによってカバーされる。ここで、地域エリアA〜Cは、送信端末2のユーザが認識することが可能なエリアである。例えば、地域エリアA〜Cは、市区町村単位で表される。これに対して、セル30a〜30fは、無線基地局装置3a〜3fが通信可能なエリアであるので、通常、送信端末2のユーザは、セル30a〜30fの範囲を認識することができない。
送信端末2は、複数の受信端末のそれぞれに対して通知情報を一斉に配信(同報配信)するために、無線基地局装置3aに対して、当該通知情報を含む送信データを送信する機能を有している。このため、まず、送信端末2の表示画面には、図3に示すように、「配信設定画面」が表示される。図3に示すように、「配信設定画面」には、配信先である地域エリアを選択するためのプルダウンメニューPと、受信端末へ配信すべき内容を示す通知内容の入力欄Uと、送信ボタンBとが表示されている。なお、図3に示す「配信設定画面」は、送信端末2のユーザが当該送信端末2に備えられた入力キー(図示せず)を操作することによって表示される。ここで、本実施形態においては、送信端末2のユーザは、プルダウンメニューPの選択操作によって、配信エリアとして「地域エリアA」を選択(入力)したものとする。また、送信端末2のユーザは、通知内容として「地震が発生しました。緊急避難先は○○公園です。」を入力欄Uに入力したものとする。
送信端末2のユーザが、プルダウンメニューPの選択操作によって地域エリアを選択し、かつ入力欄Uに通知内容を入力した後に、送信ボタンBを指示した場合に、送信端末2は、無線基地局装置3aに対して、送信データを送信する。図4は、本実施形態に係る送信端末2により送信された送信データのデータ構造の一例を示す図である。図4に示すように、送信データDには、メッセージタイプD1と、送信元の識別番号D2と、要求情報D3と、配信先情報D4と、通知情報D5とを含んでいる。メッセージタイプD1は、送信データDの種別を示す。送信元の識別番号D2は、送信元である送信端末2を一意に識別するための番号を示す。ここで、本実施形態においては、送信元の識別番号D2には、送信端末2の電話番号が組み込まれている。要求情報D3は、受信端末に対して通知情報D5を同報配信するように要求する情報である。配信先情報D4は、通知情報D5を配信すべき配信エリアを決定するための指標となる情報である。ここで、本実施形態においては、配信先情報D4には、送信端末2のユーザによって選択された地域エリアAを示す地域エリア情報が組み込まれている。通知情報D5は、受信端末へ配信すべき通知内容を示す。本実施形態においては、通知情報D5には、「地震が発生しました。緊急避難先は○○公園です。」が組み込まれている。
無線基地局装置(Node−B)3aは、セル30a内に在圏する送信端末2と無線制御装置4との間の通信を中継する。具体的には、無線基地局装置3aは、送信端末2から送信された送信データを受信し、受信した送信データを、無線制御装置4に対して転送する。また、無線基地局装置3a〜3fは、無線制御装置4とセル30a〜30f内に在圏する受信端末5a〜5kとの間の通信を中継する。具体的には、無線制御装置4から同報要求情報が送信された場合に、無線基地局装置3a〜3fは、受信端末5a〜5kに対して、当該同報要求情報に含まれる通知情報を同報配信する。なお、無線制御装置3a〜3fによる通知情報の同報配信についての詳細は後述する。
無線制御装置4は、送信端末2および受信端末5a〜5kと、上位ネットワークNとの間に介在する。無線制御装置4は、無線基地局装置3a〜3fを制御し、かつ、発着信接続制御、終話制御、およびハンドオーバ処理等を行う。このため、データ受信部41、無線制御部42、位置情報管理部43、呼制御部44、対応関係記録部45、配信エリア決定部46、およびデータ送信部47を備えている。
ここで、上記のデータ受信部41、無線制御部42、位置情報管理部43、呼制御部44、配信エリア決定部46、およびデータ送信部47の各機能は、コンピュータが備えるCPU等の演算装置が所定のプログラムを実行することによって実現される。したがって、上記の各機能をコンピュータで実現するためのプログラムまたはそれを記録した記録媒体も本発明の一実施態様である。また、対応関係記録部45は、コンピュータの内蔵記憶装置またはこのコンピュータからアクセス可能な記憶装置によって具現化される。なお、以下で説明する実施の形態2〜6の部材についても、これと同様である。
データ受信部41は、送信端末2から送信された送信データを、無線基地局装置3aを介して受信する。すなわち、データ受信部41は、無線基地局装置3aから転送された送信データを受信する。データ受信部41は、受信した送信データを無線制御部42へ出力する。
無線制御部42は、データ受信部41から出力された送信データを解析する。具体的には、無線制御部42は、まず、データ受信部41から出力された送信データから要求情報を抽出する。無線制御部42は、抽出した要求情報が同報配信するように要求する要求情報であった場合に、送信データからさらに配信先情報を抽出する。無線制御部42は、通知情報を同報配信すべき配信エリアを決定するために、抽出した配信先情報を配信エリア決定部46へ出力する。一方、無線制御部42は、抽出した要求情報が同報配信するように要求する要求情報でない場合、例えば、呼を設定するように要求する要求情報であった場合には、データ受信部41から出力された送信データを、呼制御部44へ出力する。
位置情報管理部43は、送信端末2および受信端末5a〜5kが現在どのセル30a〜30f内に在圏しているのかを示す位置情報を、端末毎に管理する。なお、本実施形態においては、位置情報管理部43は、無線制御装置4内に備えられているが、上位ネットワークN内に存在していてもよい。但し、この場合、無線制御装置4は、上位ネットワークN内の位置情報管理部に定期的にアクセスする必要がある。
呼制御部44は、例えば、管理エリア内に在圏する無線端末から発呼要求を受け付けた場合、すなわち、無線制御部42から送信データが出力された場合に、受け付けた発呼要求を、上位ネットワークNへ転送する。つまり、上位ネットワークNに備えられた図示しない交換機が、転送された発呼要求を受信する。交換機は、受信した発呼要求を解析するとともに、ホームメモリ等を参照することによって、着信要求を送信すべき無線制御装置を特定する。交換機は、特定した無線制御装置に対して、着信要求を送信する。このため、呼制御部44は、交換機から送信された着信要求を受信する機能を備えている。呼制御部44は、受信した着信要求を、当該着信要求が示す無線基地局装置へ転送する。
対応関係記録部45は、所定の地域エリアと、当該地域エリアをカバーする1または複数のセルとの対応関係を記録する。このため、対応関係記録部45は、対応関係を、例えば、図5に示すように、対応関係テーブル450として記録する。すなわち、本実施形態に係る対応関係テーブル450には、図2に示すように、地域エリアA〜Cと、無線基地局装置3a〜3fのセル30a〜30fとの対応関係が記録されている。
なお、上記では、対応関係記録部45は、対応関係をテーブル形式にて記録する例について説明したが、これに限定されない。すなわち、対応関係記録部45の記録形式については任意である。
配信エリア決定部46は、無線制御部42から出力された配信先情報を指標として配信エリアを決定する。具体的には、配信エリア決定部46は、対応関係記録部45を参照することにより、無線制御部42から出力された配信先情報が示す地域エリアをカバーする1または複数のセルを、配信エリアとして決定する。ここで、本実施形態においては、無線制御部42から出力された配信先情報は、送信端末2のユーザによって選択された地域エリアAを示す地域エリア情報である。この場合、配信エリア決定部46は、図5に示す対応関係テーブル450を参照することにより、地域エリアAをカバーするセル30a〜30cを配信エリアとして決定する。配信エリア決定部46は、決定した配信エリアを無線制御部42へ通知する。
無線制御部42は、配信エリア決定部46から配信エリアが通知された場合に、当該配信エリア内に在圏する複数の受信端末のそれぞれに対して、通知情報を同報配信するように、データ送信部47に対して指示する。本実施形態においては、無線制御部42は、配信エリアであるセル30a〜30c内に在圏する受信端末5a〜5eに対して、通知情報を同報配信するように、データ送信部47に対して指示する。具体的には、無線制御部42は、配信エリアであるセル30a〜30c内に在圏する受信端末5a〜5eに対して、通知情報を同報配信するために、当該通知情報を含む同報要求情報を生成する。無線制御部42は、生成した同報要求情報を、配信エリアであるセル30a〜30cを管理する無線基地局装置3a〜3cに対して送信するように、データ送信部47に対して指示する。
データ送信部47は、無線制御部42からの指示に従って、無線制御部42により生成された同報要求情報を、無線基地局装置3a〜3cに対して送信する。
無線基地局装置3a〜3cは、無線制御装置4のデータ送信部47から送信された同報要求情報を受信する。無線基地局装置3a〜3cは、受信した同報要求情報を解析することによって、当該同報要求情報から通知情報を抽出する。無線基地局装置3a〜3cは、受信端末5a〜5eに対して、通知情報を同報配信する。すなわち、無線基地局装置3aは、受信端末5aに対して、通知情報を同報配信する。また、無線基地局装置3bは、受信端末5b,5cに対して、通知情報を同報配信する。さらに、無線基地局装置3cは、受信端末5d,5eに対して、通知情報を同報配信する。
受信端末5a〜5eは、無線基地局装置3a〜3cから同報配信された通知情報を受信する。これにより、受信端末5a〜5eの表示画面には、送信端末2のユーザによって入力された通知内容、すなわち、「地震が発生しました。緊急避難先は○○公園です。」が表示される。そのため、受信端末5a〜5eのユーザは、緊急避難先が○○公園であることを知ることができる。
以上、配信システム1の構成について説明したが、配信システム1の構成は、図1に示す構成に限定されない。例えば、無線基地局装置3a〜3fの機能を備えた無線制御装置4であってもよい。この場合、図1に示す配信システム1には、無線制御装置3a〜3fを備える必要はない。すなわち、無線制御装置4は、無線基地局装置3a〜3fを介することなく、直接、送信端末2から受信端末5a〜5kへの無線通信を制御する。
次に、上記の構成に係る配信システム1の動作について、図6を参照しながら説明する。
図6は、本実施形態に係る配信システム1の動作の一例を示すシーケンス図である。図6に示すように、送信端末2は、無線基地局装置3aに対して、送信データを送信する(#1)。なお、送信データには、上述にて説明したように、メッセージタイプと、送信元の識別番号と、要求情報と、配信先情報と、通知情報とが含まれている(図4参照)。本実施形態においては、配信先情報は、送信端末2のユーザによって選択された地域エリアAを示す地域エリア情報である。また、通知情報は、「地震が発生しました。緊急避難先は○○公園です。」を示す情報である。
そして、無線基地局装置3aは、#1にて送信された送信データを受信し、受信した送信データを、無線制御装置4に対して転送する(#2)。
次に、無線制御装置4のデータ受信部41は、#2にて転送された送信データを受信し、受信した送信データを、無線制御部42へ出力する(#3)。無線制御部42は、#3にて出力された送信データを解析する(#4)。解析の結果、無線制御部42は、送信データに含まれる要求情報が同報配信するように要求する要求情報でない場合、例えば、呼を設定するように要求する要求情報であった場合には、#3にて出力された送信データを、呼制御部44へ出力する(#5)。この場合、呼制御部44は、上位ネットワークNへ発呼要求を転送する。一方、無線制御部42は、送信データに含まれる要求情報が同報配信するように要求する要求情報であった場合に、通知情報を同報配信すべき配信エリアを決定するために、送信データに含まれる配信先情報を配信エリア決定部46へ出力する(#6)。
配信エリア決定部46は、対応関係記録部45を参照することにより、#6にて出力された配信先情報が示す地域エリアをカバーする1または複数のセルを、配信エリアとして決定する(#7)。ここで、本実施形態においては、#6にて出力された配信先情報は、送信端末2のユーザによって選択された地域エリアAを示す地域エリア情報である。このため、配信エリア決定部46は、対応関係記録部45を参照することにより、地域エリアAをカバーするセル30a〜30cを配信エリアとして決定する。配信エリア決定部46は、#7にて決定された配信エリアを、無線制御部42へ通知する(#8)。
無線制御部42は、#8にて配信エリアが通知された場合に、当該配信エリアであるセル30a〜30c内に在圏する受信端末5a〜5eに対して、通知情報を同報配信するために、当該通知情報を含む同報要求情報を生成する(#9)。そして、無線制御部42は、#9にて生成された同報要求情報を、配信エリアであるセル30a〜30cを管理する無線基地局装置3a〜3cに対して送信するように、データ送信部47に対して指示する(#10)。
そして、データ送信部47は、#10の指示に従って、#9にて生成された同報要求情報を、無線基地局装置3aに対して送信する(#11)。無線基地局装置3aは、#11にて送信された同報要求情報を解析し、当該同報要求情報から通知情報を抽出する。無線基地局装置3aは、受信端末5aに対して、通知情報を同報配信する(#12)。
また、データ送信部47は、#10の指示に従って、#9にて生成された同報要求情報を、無線基地局装置3bに対して送信する(#13)。無線基地局装置3bは、#13にて送信された同報要求情報を解析し、当該同報要求情報から通知情報を抽出する。無線基地局装置3bは、受信端末5b,5cに対して、通知情報を同報配信する(#14)。
さらに、データ送信部47は、#10の指示に従って、#8にて生成された同報要求情報を、無線基地局装置3cに対して送信する(#15)。無線基地局装置3cは、#15にて送信された同報要求情報を解析し、当該同報要求情報から通知情報を抽出する。無線基地局装置3cは、受信端末5d,5eに対して、通知情報を同報配信する(#16)。
これにより、受信端末5a〜5eの表示画面には、送信端末2のユーザによって入力された通知内容、すなわち、「地震が発生しました。緊急避難先は○○公園です。」が表示される。なお、図6において、#11、#13、および#15の処理が直列的に実行される態様としているが、#11、#13、および#15の処理が並列的に実行される態様であってもよい。
以上のように、本実施形態に係る無線制御装置4によれば、データ受信部41は、管理エリア内に在圏する複数の無線端末のうち一の無線端末から送信された送信データを受信する。ここで、送信データは、管理エリアの全部または一部の配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して配信すべき内容を示す通知情報と、配信エリアを決定するための指標となる配信先情報とを含む。そして、配信エリア決定部46は、配信先情報を指標として配信エリアを決定する。無線制御部42は、決定された配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、通知情報を同報配信するように、無線制御装置4が備えるデータ送信部47に対して指示する。これにより、配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、上位ネットワークNを介することなく、通知情報が同報配信される。この結果、上位ネットワークNの輻輳状態に関わらず、配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、確実に通知情報を同報配信することができる。
[実施の形態2]
図7は、本実施形態に係る配信システム1aの概略構成を示すブロック図である。すなわち、本実施形態に係る配信システム1aでは、送信端末2aの有する機能が、図1に示す送信端末2とは異なっている。なお、本実施形態においては、送信端末2aは、無線基地局装置3aのセル30a内に在圏しているものとする。また、本実施形態に係る配信システム1aでは、無線制御装置5の機能が、図1に示す無線制御装置4とは異なっている。なお、図7において、図1と同様の機能を有する構成については、同じ参照符号を付記し、その詳細な説明を省略する。
送信端末2aは、図1に示す送信端末2と同様に、複数の受信端末のそれぞれに対して通知情報を同報配信するために、無線基地局装置3aに対して、当該通知情報を含む送信データを送信する機能を有している。但し、本実施形態においては、送信端末2aにより送信される送信データの配信先情報は、当該送信端末2aが在圏するセルを示すセル情報となる。そのため、本実施形態に係る送信端末2aの表示画面には、図3に示す「配信設定画面」とは異なり、図8に示す「配信設定画面」が表示される。図8に示すように、本実施形態に係る「配信設定画面」には、配信エリアとして「在圏のセル」Sと、受信端末へ配信すべき内容を示す通知内容の入力欄Uと、送信ボタンBとが表示されている。なお、図8に示す「配信設定画面」に表示された「在圏のセル」Sは、送信端末2aが在圏しているセルであることを示している。
無線制御装置5は、図1に示す配信エリア決定部46の代わりに、配信エリア決定部51を備えている。なお、本実施形態に係る無線制御装置5は、図1に示す対応関係記録部45を備えていない。
配信エリア決定部51は、図1に示す配信エリア決定部46と同様に、無線制御部42から出力された配信先情報を指標として配信エリアを決定する。具体的には、配信エリア決定部51は、まず、無線制御部42から出力された配信先情報が示すセルを配信エリアとして決定する。ここで、本実施形態においては、無線制御部42から出力された配信先情報は、送信端末2aが在圏するセルを示すセル情報である。このため、セル30aが配信エリアとして決定される。配信エリア決定部51は、決定した配信エリアを無線制御部42へ通知する。
次に、上記の構成に係る配信システム1aの動作について、図9を参照しながら説明する。図9は、本実施形態に係る配信システム1aの動作の一例を示すシーケンス図である。なお、図9において、#1〜#6の処理は、図6における#1〜#6の処理と同様である。
図9に示すように、配信エリア決定部51は、#6にて出力された配信先情報が示すセルが、セル30a〜30fのうちどのセルを示しているのかを判定する(#21)。ここで、本実施形態においては、#6にて出力された配信先情報は、送信端末2aが在圏するセルを示すセル情報である。このため、配信エリア決定部51は、#6にて出力された配信先情報が示すセルはセル30aであると判定する。
そして、配信エリア決定部51は、#21にて判定されたセルを配信エリアとして決定する(#22)。本実施形態においては、#21にて判定されたセルがセル30aであるので、配信エリア決定部51は、当該セル30aを配信エリアとして決定する。配信エリア決定部51は、#22にて決定された配信エリアを、無線制御部42へ通知する(#23)。
無線制御部42は、#23にて配信エリアが通知された場合に、当該配信エリアであるセル30a内に在圏する受信端末5aに対して、通知情報を同報配信するために、当該通知情報を含む同報要求情報を生成する(#24)。そして、無線制御部42は、#24にて生成された同報要求情報を、配信エリアであるセル30aを管理する無線制御装置3aに対して送信するように、データ送信部47に対して指示する(#25)。
そして、データ送信部47は、#25の指示に従って、#24にて生成された同報要求情報を、無線基地局装置3aに対して送信する(#26)。無線基地局装置3aは、#26にて送信された同報要求情報を解析し、当該同報要求情報から通知情報を抽出する。無線基地局装置3aは、受信端末5aに対して、通知情報を同報配信する(#27)。
以上のように、本実施形態に係る無線制御装置5によれば、送信端末2aが在圏するセルを、配信エリアとして決定している。このため、送信端末2aが在圏するセル内に在圏している複数の受信端末のそれぞれに対して、通知情報を同報配信することができる。
[実施の形態3]
図10は、本実施形態に係る配信システム1bの概略構成を示すブロック図である。すなわち、本実施形態に係る配信システム1bでは、送信端末2bの有する機能が、図1に示す送信端末2とは異なっている。なお、本実施形態においては、送信端末2bは、無線基地局装置3aのセル30a内に在圏しているものとする。また、本実施形態に係る配信システム1bでは、無線制御装置6の機能が、図1に示す無線制御装置4とは異なっている。なお、図10において、図1と同様の機能を有する構成については、同じ参照符号を付記し、その詳細な説明を省略する。
送信端末2bは、図1に示す送信端末2と同様に、複数の受信端末のそれぞれに対して通知情報を同報配信するために、無線基地局装置3aに対して、当該通知情報を含む送信データを送信する機能を有している。但し、本実施形態においては、送信端末2bが送信する送信データの配信先情報は、当該送信端末2bが在圏する地域エリアを示す地域エリア情報となる。そのため、本実施形態に係る送信端末2bの表示画面には、図3に示す「配信設定画面」とは異なり、図11に示す「配信設定画面」が表示される。図11に示すように、本実施形態に係る「配信設定画面」には、配信エリアとして「在圏の地域エリア」Eと、受信端末へ配信すべき内容を示す通知内容の入力欄Uと、送信ボタンBとが表示されている。なお、図8に示す「配信設定画面」に表示された「在圏の地域エリア」Eは、送信端末2bが在圏している地域エリアであることを示している。
無線制御装置6は、図1に示す配信エリア決定部46の代わりに、配信エリア決定部61を備えている。
配信エリア決定部61は、図1に示す配信エリア決定部46と同様に、無線制御部42から出力された配信先情報を指標として配信エリアを決定する。具体的には、配信エリア決定部61は、まず、無線制御部42から出力された配信先情報が示す地域エリアがカバーする1または複数のセルを配信エリアとして決定する。ここで、本実施形態においては、無線制御部42から出力された配信先情報は、送信端末2bが在圏する地域エリアAを示す地域エリア情報である。このため、配信エリア決定部61は、対応関係記録部45を参照することにより、地域エリアAをカバーするセル30a〜30cを配信エリアとして決定する。配信エリア決定部61は、決定した配信エリアを無線制御部42へ通知する。
次に、上記の構成に係る配信システム1bの動作について、図12を参照しながら説明する。図12は、本実施形態に係る配信システム1bの動作の一例を示すシーケンス図である。なお、図12において、#1〜#6の処理は、図6における#1〜#6の処理と同様である。
図12に示すように、配信エリア決定部61は、#6にて出力された配信先情報が示す地域エリアが、地域エリアA〜Cのうちどの地域エリアを示しているのかを判定する(#31)。ここで、本実施形態においては、#6にて出力された配信先情報は、送信端末2bが在圏する地域エリアを示す地域エリア情報である。このため、配信エリア決定部61は、#6にて出力された配信先情報が示す地域エリアは地域エリアAであると判定する。
そして、配信エリア決定部61は、対応関係記録部45を参照することにより、#31にて判定された地域エリアをカバーする1または複数のセルを配信エリアとして決定する(#32)。ここで、本実施形態においては、#31にて判定された地域エリアが地域エリアAであるので、配信エリア決定部61は、地域エリアAをカバーするセル30a〜30cを配信エリアとして決定する。配信エリア決定部61は、#32にて決定された配信エリアを、無線制御部42へ通知する(#33)。
そして、配信システム1bは、#34〜#41の処理を行う。なお、図12に示す#34〜#41の処理は、図6に示す#9〜#16の処理と同様であるので、ここではその説明は省略する。
以上のように、本実施形態に係る無線制御装置6によれば、送信端末2bが在圏する地域エリアをカバーする1または複数のセルを、配信エリアとして決定している。このため、送信端末2bが在圏する地域エリア内に在圏している複数の受信端末のそれぞれに対して、通知情報を同報配信することができる。
[実施の形態4]
図13は、本実施形態に係る配信システム1cの概略構成を示すブロック図である。すなわち、本実施形態に係る配信システム1cでは、送信端末2cの有する機能が、図1に示す送信端末2とは異なっている。なお、本実施形態においては、送信端末2cは、無線基地局装置3aのセル30a内に在圏しているものとする。また、本実施形態に係る配信システム1cでは、無線制御装置7の機能が、図1に示す無線制御装置4とは異なっている。なお、図13において、図1と同様の機能を有する構成については、同じ参照符号を付記し、その詳細な説明を省略する。
送信端末2cは、図1に示す送信端末2と同様に、複数の受信端末のそれぞれに対して通知情報を同報配信するために、無線基地局装置3aに対して、当該通知情報を含む送信データを送信する機能を有している。但し、本実施形態においては、送信端末2cが送信する送信データの配信先情報は、セル情報記録部71に記録されたセル情報の読み出しを指示する読出指示情報となる。そのため、本実施形態に係る送信端末2cの表示画面には、図3に示す「配信設定画面」とは異なり、図14に示す「配信設定画面」が表示される。図14に示すように、本実施形態に係る「配信設定画面」には、配信エリアとして「既定の配信エリア」Mと、受信端末へ配信すべき内容を示す通知内容の入力欄Uと、送信ボタンBとが表示されている。なお、図14に示す「配信設定画面」に表示された「既定の配信エリア」Mは、後述する無線制御装置7のセル情報記録部71に記録されたセル情報が示す1または複数のセルであることを示している。
無線制御装置7は、図1に示す対応関係記録部45の代わりに、セル情報記録部71を備えている。また、無線制御装置7は、図1に示す配信エリア決定部46の代わりに、配信エリア決定部72を備えている。
セル情報記録部71は、1または複数のセルを示すセル情報を予め記録する。本実施形態においては、一例として、セル情報記録部71には、セル30a〜30cを示すセル情報が予め記録されている。なお、セル情報は、無線制御装置7の管理者によってセル情報記録部71へ記録される。
配信エリア決定部72は、無線制御部42から出力された配信先情報を指標として配信エリアを決定する。本実施形態においては、無線制御部42から出力された配信先情報は、セル情報記録部71に記録されたセル情報の読み出しを指示する読出指示情報である。このため、配信エリア決定部72は、無線制御部42から出力された配信先情報に基づいて、セル情報記録部71に記録されたセル情報を読み出す。配信エリア決定部72は、読み出したセル情報が示すセルを配信エリアとして決定する。本実施形態においては、読み出したセル情報が示すセルはセル30a〜30cであるので、配信エリア決定部72は、セル30a〜30cを配信エリアとして決定する。
次に、上記の構成に係る配信システム1cの動作について、図15を参照しながら説明する。図15は、本実施形態に係る配信システム1cの動作の一例を示すシーケンス図である。なお、図15において、#1〜#6の処理は、図6における#1〜#6の処理と同様である。
図15に示すように、配信エリア決定部72は、#6にて出力された配信先情報に基づいて、セル情報記録部71に記録されたセル情報を読み出す(#51)。そして、配信エリア決定部72は、読み出したセル情報が示すセルを配信エリアとして決定する(#52)。本実施形態においては、読み出したセル情報が示すセルはセル30a〜30cであるので、配信エリア決定部72は、セル30a〜30cを配信エリアとして決定する。配信エリア決定部72は、#52にて決定された配信エリアを、無線制御部42へ通知する(#53)。
そして、配信システム1cは、#54〜#61の処理を行う。なお、図15に示す#54〜#61の処理は、図6に示す#9〜#16の処理と同様であるので、ここではその説明は省略する。
以上のように、本実施形態に係る無線制御装置7によれば、セル情報記録部71に予め記録されたセル情報が示す1または複数のセルを、配信エリアとして決定している。このため、セル情報記録部71に予め記録されたセル情報が示す1または複数のセル内に在圏している複数の受信端末のそれぞれに対して、通知情報を同報配信することができる。
[実施の形態5]
図16は、本実施形態に係る配信システム1dの概略構成を示すブロック図である。すなわち、本実施形態に係る配信システム1dでは、送信端末2dの有する機能が、図1に示す送信端末2とは異なっている。なお、本実施形態においては、送信端末2dは、無線基地局装置3aのセル30a内に在圏しているものとする。また、本実施形態に係る配信システム1dでは、無線制御装置8の機能が、図1に示す無線制御装置4とは異なっている。なお、図16において、図1と同様の機能を有する構成については、同じ参照符号を付記し、その詳細な説明を省略する。
送信端末2dは、図1に示す送信端末2と同様に、複数の受信端末のそれぞれに対して通知情報を同報配信するために、無線基地局装置3aに対して、当該通知情報を含む送信データを送信する機能を有している。但し、本実施形態においては、送信端末2dが送信する送信データには、一般配信か緊急配信かを示す配信種別情報がさらに含まれている。そのため、本実施形態に係る送信端末2dの表示画面には、図3に示す「配信設定画面」とは異なり、図17に示す「配信設定画面」が表示される。図17に示すように、本実施形態に係る「配信設定画面」には、配信エリアを選択するためのプルダウンメニューPと、受信端末へ配信すべき内容を示す通知内容の入力欄Uと、一般配信か緊急配信かを選択するためのラジオボタンRと、送信ボタンBとが表示されている。すなわち、図17に示す「配信設定画面」には、図3に示す「配信設定画面」に加えて、一般配信か緊急配信かを選択するためのラジオボタンRが表示されている。なお、図17では、移動端末2dのユーザによって緊急配信のラジオボタンが選択されている。
無線制御装置8は、図1に示す無線制御装置4に加えて、輻輳状態判定部81を備えている。また、無線制御装置8は、図1に示す無線制御部42の代わりに、無線制御部82を備えている。
輻輳状態判定部81は、管理エリア内に在圏する複数の無線端末が行う無線通信が輻輳しているか否かを判定する。ここで、輻輳は、利用できる電波の空きが減少し、あるいは通信の混雑により、無線端末の通話や通信ができなくなることをいう。具体的には、輻輳状態判定部81は、無線制御装置8の処理状況に基づいて、管理エリア内に在圏する複数の無線端末が行う無線通信が輻輳しているか否かを判定する。例えば、輻輳状態判定部81は、無線制御装置8のCPUやメモリ(共に図示せず)等のリソース、および無線通信を行うための管理リソースの使用状況を監視することにより、複数の無線端末が行う無線通信が輻輳しているか否かを判定する。例えば、輻輳状態判定部81は、無線制御装置8のCPUを監視することにより、当該CPUの使用率が閾値以上であれば、複数の無線端末が行う無線通信が輻輳していると判定する。輻輳状態判定部81は、複数の無線端末が行う無線通信が輻輳していると判定すれば、無線制御部82に対して、輻輳していることを通知する。
無線制御部82は、データ受信部41から出力された送信データを解析する。具体的には、無線制御部82は、まず、データ受信部41から出力された送信データから要求情報を抽出する。無線制御部82は、抽出した要求情報が同報配信するように要求する要求情報であった場合に、送信データからさらに配信種別情報を抽出する。ここで、本実施形態に係る無線制御部82は、輻輳状態判定部81から輻輳していることが通知された場合に、抽出した配信種別情報が一般配信か緊急配信かに応じて、次の処理を行う。すなわち、抽出した配信種別情報が一般配信であることを示していれば、無線制御部82は、データ受信部41から出力された送信データを廃棄する。一方、抽出した配信種別情報が緊急配信であることを示していれば、無線制御部82は、送信データからさらに配信先情報を抽出する。無線制御部82は、通知情報を同報配信すべき配信エリアを決定するために、抽出した配信先情報を配信エリア決定部46へ出力する。一方、無線制御部82は、抽出した要求情報が同報配信するように要求する要求情報でない場合、例えば、呼を設定するように要求する要求情報であった場合には、データ受信部41から出力された送信データを、呼制御部44へ出力する。
また、無線制御部82は、配信エリア決定部46から配信エリアが通知された場合に、当該配信エリア内に在圏する複数の受信端末のそれぞれに対して、通知情報を同報配信するように、データ送信部47に対して指示する。本実施形態においては、無線制御部82は、配信エリアであるセル30a〜30c内に在圏する受信端末5a〜5eに対して、通知情報を同報配信するように、データ送信部47に対して指示する。具体的には、無線制御部82は、配信エリアであるセル30a〜30c内に在圏する受信端末5a〜5eに対して、通知情報を同報配信するために、当該通知情報を含む同報要求情報を生成する。無線制御部82は、生成した同報要求情報を、配信エリアであるセル30a〜30cを管理する無線基地局装置3a〜3cに対して送信するように、データ送信部47に対して指示する。
データ送信部47は、無線制御部82からの指示に従って、無線制御部82により生成された同報要求情報を、無線基地局装置3a〜3cに対して送信する。無線基地局装置3a〜3cは、無線制御装置8のデータ送信部47から送信された同報要求情報を受信する。無線基地局装置3a〜3cは、受信した同報要求情報を解析することによって、当該同報要求情報から通知情報を抽出する。無線基地局装置3a〜3cは、通知情報を、受信端末5a〜5eのそれぞれに共通に割り当てられた共通チャネルを用いて、当該受信端末5a〜5eに対して同報配信する。
すなわち、本実施形態においては、受信端末5a〜5eのそれぞれに個別に割り当てられた個別チャネルを用いるのではなく、受信端末5a〜5eのそれぞれに共通に割り当てられた共通チャネルを用いて、通知情報を同報配信する。つまり、共通チャネルは、無線通信の輻輳には左右されない。このため、管理エリア内に在圏する複数の無線端末が行う無線通信が輻輳している場合であっても、配信エリア内に在圏する受信端末5a〜5eに対して、通知情報を同報配信することができる。
次に、上記の構成に係る配信システム1dの動作について、図18を参照しながら説明する。図18は、本実施形態に係る配信システム1dの動作の一例を示すシーケンス図である。なお、図18において、#1〜#4の処理は、図6における#1〜#4の処理と同様である。
図18に示すように、輻輳状態判定部81は、管理エリア内に在圏する複数の無線端末が行う無線通信が輻輳しているか否かを判定し、輻輳していると判定すれば、無線制御部82に対して、輻輳していることを通知する(#71)。
そして、無線制御部82は、#3にて出力された送信データに含まれる配信種別情報が一般配信であることを示していれば(#72)、#3にて出力された送信データを廃棄する(#73)。一方、無線制御部82は、#3にて出力された送信データに含まれる配信種別情報が緊急配信であることを示していれば(#74)、通知情報を同報配信すべき配信エリアを決定するために、#3にて出力された送信データに含まれる配信先情報を配信エリア決定部46へ出力する(#75)。
そして、配信システム1dは、#76〜#85の処理を行う。なお、図18に示す#76〜#85の処理は、図6に示す#7〜#16の処理と同様であるので、ここではその説明は省略する。
以上のように、本実施形態に係る無線制御装置8によれば、輻輳状態判定部81により管理エリア内に在圏する複数の無線端末が行う無線通信が輻輳していると判定された場合に、無線制御部82は、配信種別情報が緊急配信か一般配信かに応じて、次の処理を行う。すなわち、配信種別情報が緊急配信であることを示していれば、無線制御部82は、配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、通知情報を同報配信するように、データ送信部47に対して指示する。一方、配信種別情報が一般配信であることを示していれば、無線制御部82は、送信データを廃棄する。すなわち、配信種別情報が緊急配信であることを示していれば、無線制御部82は、輻輳状態判定部81により管理エリア内に在圏する複数の無線端末が行う無線通信が輻輳していると判定された場合であっても、配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、通知情報を同報配信するように、データ送信部47に対して指示することができる。
[実施の形態6]
図19は、本実施形態に係る配信システム1eの概略構成を示すブロック図である。すなわち、本実施形態に係る配信システム1eでは、無線制御装置9の有する機能が、図1に示す無線制御装置4とは異なっている。なお、図19において、図1と同様の機能を有する構成については、同じ参照符号を付記し、その詳細な説明を省略する。
無線制御装置9は、図1に示す位置情報管理部43の代わりに、位置情報管理部91を備えている。また、無線制御装置9は、図1に示す無線制御部42の代わりに、無線制御部92を備えている。
なお、本実施形態においては、一例として、無線制御部92は、実施の形態1にて説明したように、配信エリアであるセル30a〜30c内に在圏する受信端末5a〜5eに対して、通知情報を同報配信するように、データ送信部47に対して指示したものとする。すなわち、配信エリアであるセル30a〜30c内に在圏する受信端末5a〜5eに対して、通知情報が同報配信されたものとする。ここで、本実施形態においては、図20に示すように、配信エリアであるセル30a〜30c内に在圏する受信端末5a〜5eに対して通知情報が同報配信された後に、セル30f内に在圏していた受信端末5kが、セル30b内に移動してきた場合について説明する。
すなわち、本実施形態に係る受信端末5kは、セル30fからセル30bへ移動したため、新たなセル30bへ移動した時点で、当該セル30bを示す位置情報を、無線基地局装置3bに対して送信する。具体的には、受信端末5kは、無線基地局装置3bから定期的に送信される報知情報を解読することにより、無線基地局装置3fのセル30fから無線基地局装置3bのセル30bへ移動したことを検知する。受信端末5kは、セル30fからセル30bへ移動したことを検知すれば、受信端末5kが在圏するセル30bを示す位置情報を、無線基地局装置3bに対して送信する。無線基地局装置3bは、受信端末5kから送信された位置情報を受信し、受信した位置情報を、無線制御装置9に対して転送する。なお、位置情報には、受信端末5kの識別番号も含まれている。
位置情報管理部91は、受信端末5kから送信された位置情報を、無線基地局装置3bを介して受信する。すなわち、位置情報管理部91は、無線基地局装置3bから転送された位置情報を受信する。位置情報管理部91は、受信した位置情報を、位置情報管理部91の図示しないメモリに記録する。また、位置情報管理部91は、受信した位置情報を無線制御部92へ出力する。なお、位置情報管理部91の図示しないメモリに記録された位置情報は、ハンドオーバ処理時等に使用される。
無線制御部92は、位置情報管理部91から出力された位置情報が示すセルが、配信エリアのセルであるか否かを判定する。本実施形態においては、配信エリアのセルは、セル30a〜30cである。また、位置情報管理部91から出力された位置情報が示すセルはセル30bである。このため、本実施形態に係る無線制御部92は、位置情報管理部91から出力された位置情報が示すセルが、配信エリアのセルであると判定する。この場合、無線制御部92は、配信エリアであるセル30b内に移動してきた受信端末5kに対して、通知情報を配信するように、データ送信部47に対して指示する。具体的には、無線制御部92は、受信端末5kに対して通知情報を配信するために、当該通知情報を含む配信要求情報を生成する。無線制御部92は、生成した配信要求情報を、セル30bを管理する無線基地局装置3bに対して送信するように、データ送信部47に対して指示する。
データ送信部47は、無線制御部92からの指示に従って、無線制御部92により生成された配信要求情報を、無線基地局装置3bに対して送信する。
無線基地局装置3bは、無線制御装置9のデータ送信部47から送信された配信要求情報を受信する。無線基地局装置3bは、受信した配信要求情報を解析することによって、当該配信要求情報から通知情報を抽出する。無線基地局装置3bは、受信端末5kに対して、通知情報を配信する。
次に、上記の構成に係る配信システム1eの動作について、図21を参照しながら説明する。
図21は、本実施形態に係る配信システム1eの動作の一例を示すシーケンス図である。図21に示すように、受信端末5kは、無線基地局装置3bに対して、位置情報を送信する(#91)。そして、無線基地局装置3bは、#91にて送信された位置情報を受信し、受信した位置情報を、無線制御装置9に対して転送する(#92)。
次に、無線制御装置9の位置情報管理部91は、#92にて転送された位置情報を受信し、受信した位置情報を、無線制御部92へ出力する(#93)。無線制御部92は、#93にて出力された位置情報が示すセルが、配信エリアのセルであるか否かを判定する(#94)。無線制御部92は、#93にて出力された位置情報が示すセルが配信エリアのセルであると判定すれば、セル30b内に在圏する受信端末5kに対して通知情報を配信するために、当該通知情報を含む配信要求情報を生成する(#95)。そして、無線制御部92は、#95にて生成された配信要求情報を、セル30bを管理する無線基地局装置3bに対して送信するように、データ送信部47に対して指示する(#96)。
そして、データ送信部47は、#96の指示に従って、#95にて生成された配信要求情報を、無線基地局装置3bに対して送信する(#97)。無線基地局装置3bは、#97にて送信された配信要求情報を解析し、当該配信要求情報から通知情報を抽出する。無線基地局装置3bは、受信端末5kに対して、通知情報を配信する(#98)。
以上のように、本実施形態に係る無線制御装置9によれば、配信エリア内に在圏する複数の受信端末のそれぞれに対して、通知情報を同報配信した後に、当該配信エリア内に新たな受信端末が移動してきた場合であっても、当該配信エリア内に移動してきた新たな受信端末に対して、通知情報を配信することができる。
以上の実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
管理エリア内に在圏する複数の無線端末と、上位ネットワークとの間の通信を中継する無線制御装置において、
前記管理エリアの全部または一部の配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して配信すべき内容を示す通知情報と、前記配信エリアを決定するための指標となる配信先情報とを含む送信データが、前記管理エリア内に在圏する複数の無線端末のうち一の無線端末から送信され、当該無線端末から送信された送信データを受信するデータ受信部と、
前記配信先情報を指標として配信エリアを決定する配信エリア決定部と、
前記配信エリア決定部により決定された配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、前記通知情報を同報配信するように、前記無線制御装置が備えるデータ送信部に対して指示する無線制御部とを備えたことを特徴とする無線制御装置。
(付記2)
前記無線制御装置は、所定の地域エリアと、当該地域エリアをカバーする1または複数のセルとの対応関係が記録された対応関係記録部をさらに備え、
前記配信先情報は、前記送信データを送信した無線端末のユーザによって入力された地域エリアを示す地域エリア情報であって、
前記配信エリア決定部は、前記対応関係記録部を参照することにより、前記地域エリア情報が示す地域エリアをカバーする1または複数のセルを、配信エリアとして決定する、付記1に記載の無線制御装置。
(付記3)
前記配信先情報は、前記送信データを送信した無線端末が在圏するセルを示すセル情報であって、
前記配信エリア決定部は、前記セル情報が示すセルを、配信エリアとして決定する、付記1に記載の無線制御装置。
(付記4)
前記無線制御装置は、所定の地域エリアと、当該地域エリアをカバーする1または複数のセルとの対応関係が記録された対応関係記録部をさらに備え、
前記配信先情報は、前記送信データを送信した無線端末が在圏する地域エリアを示す地域エリア情報であって、
前記配信エリア決定部は、前記対応関係記録部を参照することにより、前記地域エリア情報が示す地域エリアをカバーする1または複数のセルを、配信エリアとして決定する、付記1に記載の無線制御装置。
(付記5)
前記無線制御装置は、1または複数のセルを示すセル情報が予め記録されたセル情報記録部をさらに備え、
前記配信先情報は、前記セル情報記録部に記録されたセル情報の読み出しを指示する読出指示情報であって、
前記配信エリア決定部は、前記読出指示情報に基づいて、前記セル情報記録部からセル情報を読み出し、読み出したセル情報が示す1または複数のセルを、配信エリアとして決定する、付記1に記載の無線制御装置。
(付記6)
前記送信データには、緊急配信か一般配信かを示す配信種別情報がさらに含まれており、
前記無線制御装置は、前記管理エリア内に在圏する複数の無線端末が行う無線通信が輻輳しているか否かを判定する輻輳状態判定部をさらに備え、
前記無線制御部は、前記輻輳状態判定部により管理エリア内に在圏する複数の無線端末が行う無線通信が輻輳していると判定された場合に、前記配信種別情報が緊急配信であることを示していれば、前記配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、前記通知情報を同報配信するように、前記データ送信部に対して指示し、前記配信種別情報が一般配信であることを示していれば、前記送信データを廃棄する、付記1〜5のいずれか一項に記載の無線制御装置。
(付記7)
前記無線制御部は、前記配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、前記通知情報を同報配信するように、前記データ送信部に対して指示した後に、当該配信エリア内に新たな無線端末が移動してきた場合に、当該配信エリア内に移動してきた新たな無線端末に対して、前記通知情報を配信するように、前記データ送信部に対して指示する、付記1〜6のいずれか一項に記載の無線制御装置。
(付記8)
管理エリア内に在圏する複数の無線端末と、上位ネットワークとの間の通信を中継するコンピュータが処理を実行する無線制御方法において、
前記コンピュータが備えるデータ受信部が、前記管理エリアの全部または一部の配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して配信すべき内容を示す通知情報と、前記配信エリアを決定するための指標となる配信先情報とを含む送信データが、前記管理エリア内に在圏する複数の無線端末のうち一の無線端末から送信され、当該無線端末から送信された送信データを受信するデータ受信工程と、
前記コンピュータが備える配信エリア決定部が、前記配信先情報を指標として配信エリアを決定する配信エリア決定工程と、
前記コンピュータが備える無線制御部が、前記配信エリア決定工程により決定された配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、前記通知情報を同報配信するように、前記コンピュータが備えるデータ送信部に対して指示する無線制御工程とを含むことを特徴とする無線制御方法。
(付記9)
管理エリア内に在圏する複数の無線端末と、上位ネットワークとの間の通信を中継するコンピュータに処理を実行させるプログラムにおいて、
前記管理エリアの全部または一部の配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して配信すべき内容を示す通知情報と、前記配信エリアを決定するための指標となる配信先情報とを含む送信データが、前記管理エリア内に在圏する複数の無線端末のうち一の無線端末から送信され、当該無線端末から送信された送信データを受信するデータ受信処理と、
前記配信先情報を指標として配信エリアを決定する配信エリア決定処理と、
前記配信エリア決定処理により決定された配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、前記通知情報を同報配信するように、前記コンピュータが備えるデータ送信部に対して指示する無線制御処理とを前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
(付記10)
前記コンピュータは、所定の地域エリアと、当該地域エリアをカバーする1または複数のセルとの対応関係が記録された対応関係記録部をさらに備え、
前記配信先情報は、前記送信データを送信した無線端末のユーザによって入力された地域エリアを示す地域エリア情報であって、
前記配信エリア決定処理は、前記対応関係記録部を参照することにより、前記地域エリア情報が示す地域エリアをカバーする1または複数のセルを、配信エリアとして決定する処理である、付記9に記載のプログラム。
(付記11)
前記配信先情報は、前記送信データを送信した無線端末が在圏するセルを示すセル情報であって、
前記配信エリア決定処理は、前記セル情報が示すセルを、配信エリアとして決定する処理である、付記9に記載のプログラム。
(付記12)
前記コンピュータは、所定の地域エリアと、当該地域エリアをカバーする1または複数のセルとの対応関係が記録された対応関係記録部をさらに備え、
前記配信先情報は、前記送信データを送信した無線端末が在圏する地域エリアを示す地域エリア情報であって、
前記配信エリア決定処理は、前記対応関係記録部を参照することにより、前記地域エリア情報が示す地域エリアをカバーする1または複数のセルを、配信エリアとして決定する処理である、付記9に記載のプログラム。
(付記13)
前記コンピュータは、1または複数のセルを示すセル情報が予め記録されたセル情報記録部をさらに備え、
前記配信先情報は、前記セル情報記録部に記録されたセル情報の読み出しを指示する読出指示情報であって、
前記配信エリア決定処理は、前記読出指示情報に基づいて、前記セル情報記録部からセル情報を読み出し、読み出したセル情報が示す1または複数のセルを、配信エリアとして決定する処理である、付記9に記載のプログラム。
(付記14)
前記送信データには、緊急配信か一般配信かを示す配信種別情報がさらに含まれており、
前記管理エリア内に在圏する複数の無線端末が行う無線通信が輻輳しているか否かを判定する輻輳状態判定処理をさらに前記コンピュータに実行させ、
前記無線制御処理は、前記輻輳状態判定処理により管理エリア内に在圏する複数の無線端末が行う無線通信が輻輳していると判定された場合に、前記配信種別情報が緊急配信であることを示していれば、前記配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、前記通知情報を同報配信するように、前記データ送信部に対して指示し、前記配信種別情報が一般配信であることを示していれば、前記送信データを廃棄する処理である、付記9〜13のいずれか一項に記載のプログラム。
(付記15)
前記無線制御処理は、前記配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、前記通知情報を同報配信するように、前記データ送信部に対して指示した後に、当該配信エリア内に新たな無線端末が移動してきた場合に、当該配信エリア内に移動してきた新たな無線端末に対して、前記通知情報を配信するように、前記データ送信部に対して指示する処理である、付記9〜14のいずれか一項に記載のプログラム。
以上のように、本発明は、上位ネットワークの輻輳状態に関わらず、配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、確実に通知情報を同報配信することができる無線制御装置、無線制御方法、またはプログラムとして有用である。
図1は、第1の実施形態に係る配信システムの概略構成を示すブロック図である。 図2は、地域エリアと、無線基地局装置が通信可能なセルとの関係を説明するための説明図である。 図3は、送信端末の表示画面に表示された配信設定画面の一例を示す図である。 図4は、送信端末により送信された送信データのデータ構造の一例を示す図である。 図5は、対応関係記録部に記録された対応関係の一例を示す図である。 図6は、上記配信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 図7は、第2の実施形態に係る配信システムの概略構成を示すブロック図である。 図8は、送信端末の表示画面に表示された配信設定画面の一例を示す図である。 図9は、上記配信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 図10は、第3の実施形態に係る配信システムの概略構成を示すブロック図である。 図11は、送信端末の表示画面に表示された配信設定画面の一例を示す図である。 図12は、上記配信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 図13は、第4の実施形態に係る配信システムの概略構成を示すブロック図である。 図14は、送信端末の表示画面に表示された配信設定画面の一例を示す図である。 図15は、上記配信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 図16は、第5の実施形態に係る配信システムの概略構成を示すブロック図である。 図17は、送信端末の表示画面に表示された配信設定画面の一例を示す図である。 図18は、上記配信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 図19は、第6の実施形態に係る配信システムの概略構成を示すブロック図である。 図20は、配信エリア外であるセル30f内に在圏していた受信端末5kが、配信エリア内であるセル30b内に移動してきたことを説明するための説明図である。 図21は、上記配信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 図22は、従来の配信システムの概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
2 送信端末(無線端末)
4、5、6、7、8、9 無線制御装置
41 データ受信部
42、82、92 無線制御部
45 対応関係記録部
46、51、61、72 配信エリア決定部
47 データ送信部
71 セル情報記録部
81 輻輳状態判定部
5a〜5e 受信端末(無線端末)
N 上位ネットワーク

Claims (7)

  1. 管理エリア内に在圏する複数の無線端末と、上位ネットワークとの間の通信を中継する無線制御装置において、
    前記管理エリアの全部または一部の配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して配信すべき内容を示す通知情報と、前記配信エリアを決定するための指標となる配信先情報とを含む送信データが、前記管理エリア内に在圏する複数の無線端末のうち一の無線端末から送信され、当該無線端末から送信された送信データを受信するデータ受信部と、
    前記配信先情報を指標として配信エリアを決定する配信エリア決定部と、
    前記配信エリア決定部により決定された配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、前記通知情報を同報配信するように、前記無線制御装置が備えるデータ送信部に対して指示する無線制御部とを備えたことを特徴とする無線制御装置。
  2. 管理エリア内に在圏する複数の無線端末と、上位ネットワークとの間の通信を中継するコンピュータが処理を実行する無線制御方法において、
    前記コンピュータが備えるデータ受信部が、前記管理エリアの全部または一部の配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して配信すべき内容を示す通知情報と、前記配信エリアを決定するための指標となる配信先情報とを含む送信データが、前記管理エリア内に在圏する複数の無線端末のうち一の無線端末から送信され、当該無線端末から送信された送信データを受信するデータ受信工程と、
    前記コンピュータが備える配信エリア決定部が、前記配信先情報を指標として配信エリアを決定する配信エリア決定工程と、
    前記コンピュータが備える無線制御部が、前記配信エリア決定工程により決定された配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、前記通知情報を同報配信するように、前記コンピュータが備えるデータ送信部に対して指示する無線制御工程とを含むことを特徴とする無線制御方法。
  3. 管理エリア内に在圏する複数の無線端末と、上位ネットワークとの間の通信を中継するコンピュータに処理を実行させるプログラムにおいて、
    前記管理エリアの全部または一部の配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して配信すべき内容を示す通知情報と、前記配信エリアを決定するための指標となる配信先情報とを含む送信データが、前記管理エリア内に在圏する複数の無線端末のうち一の無線端末から送信され、当該無線端末から送信された送信データを受信するデータ受信処理と、
    前記配信先情報を指標として配信エリアを決定する配信エリア決定処理と、
    前記配信エリア決定処理により決定された配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、前記通知情報を同報配信するように、前記コンピュータが備えるデータ送信部に対して指示する無線制御処理とを前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  4. 前記コンピュータは、所定の地域エリアと、当該地域エリアをカバーする1または複数のセルとの対応関係が記録された対応関係記録部をさらに備え、
    前記配信先情報は、前記送信データを送信した無線端末のユーザによって入力された地域エリアを示す地域エリア情報であって、
    前記配信エリア決定処理は、前記対応関係記録部を参照することにより、前記地域エリア情報が示す地域エリアをカバーする1または複数のセルを、配信エリアとして決定する処理である、請求項3に記載のプログラム。
  5. 前記配信先情報は、前記送信データを送信した無線端末が在圏するセルを示すセル情報であって、
    前記配信エリア決定処理は、前記セル情報が示すセルを、配信エリアとして決定する処理である、請求項3に記載のプログラム。
  6. 前記送信データには、緊急配信か一般配信かを示す配信種別情報がさらに含まれており、
    前記管理エリア内に在圏する複数の無線端末が行う無線通信が輻輳しているか否かを判定する輻輳状態判定処理をさらに前記コンピュータに実行させ、
    前記無線制御処理は、前記輻輳状態判定処理により管理エリア内に在圏する複数の無線端末が行う無線通信が輻輳していると判定された場合に、前記配信種別情報が緊急配信であることを示していれば、前記配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、前記通知情報を同報配信するように、前記データ送信部に対して指示し、前記配信種別情報が一般配信であることを示していれば、前記送信データを廃棄する処理である、請求項3〜5のいずれか一項に記載のプログラム。
  7. 前記無線制御処理は、前記配信エリア内に在圏する複数の無線端末のそれぞれに対して、前記通知情報を同報配信するように、前記データ送信部に対して指示した後に、当該配信エリア内に新たな無線端末が移動してきた場合に、当該配信エリア内に移動してきた新たな無線端末に対して、前記通知情報を配信するように、前記データ送信部に対して指示する処理である、請求項3〜6のいずれか一項に記載のプログラム。
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