JP3962551B2 - 通信方法、情報発信装置及び携帯電話機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報発信装置から携帯電話通信網を介して複数の携帯電話機に対し、特定の接続先に接続するための接続先情報が付加された配信情報を一斉同報配信し、接続先情報に基づいて各携帯電話機から携帯電話通信網を介して接続先に接続して通信する通信方法、情報発信装置及び携帯電話機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の携帯電話機等の情報通信端末から、交換機や基地局(中継装置)を含む通信網を介して、URL(Uniform Resource Locator)、メールアドレス、電話番号等の接続先情報で指定される特定の接続先に接続して情報の送受信を行う通信方法が知られている。
また、情報配信サーバ(情報発信装置)から交換機や基地局を含む通信網を介して複数の携帯電話機等の情報通信端末に対し、特定の接続先に接続するためのURL、メールアドレス、電話番号等のリンク情報(接続先情報)が付加された配信情報を配信する配信システムを用いた通信方法が知られている。この通信方法の場合、各情報通信端末の使用者は、上記情報配信サーバから同じタイミングで配信された情報を見た後、配信情報に付加されているリンク情報に基づいて、通信網を介してWWW(World Wide Web)サイト等の特定の接続先に接続して通信することにより、追加の詳細情報を取得することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の通信方法において、各情報通信端末の使用者が、テレビやラジオなどで上記特定の接続先のURL等の情報を取得した場合、ほとんど同じタイミングで上記接続先に対して一斉にアクセスしようとする。
また、上記従来の情報配信システムを用いた通信方法では、上記情報配信サーバから各情報通信端末への情報配信が同じタイミングで行なわれるため、図8に示すように、各情報通信端末の使用者はほとんど同じタイミングで上記接続先に対してアクセスして追加の詳細情報を取得しようとする。例えば、情報配信サーバから各情報通信端末に対して詳細情報取得のためのリンク先情報を含む地震情報、津波情報、台風情報等の緊急情報を一斉に配信すると、各情報通信端末の使用者は更に詳細情報を取得しようとして、リンク先情報に基づき、地震等の詳細情報を提供している接続先にほとんど一斉にアクセスしようとする。
このように複数の情報通信端末からの特定の接続先へのアクセスの集中が発生すると、上記通信網における基地局や交換機における情報中継処理の負荷や、伝送路における情報伝送処理の負荷が増大し、通信網が輻輳状態に陥るおそれがある。
【0004】
本発明は以上の背景の下でなされたものであり、その目的は、複数の携帯電話機から携帯電話通信網を介して特定の接続先に一斉に接続して通信しようとする場合でも、携帯電話通信網における負荷増大を抑えて輻輳の発生を未然に防止することができる通信方法、情報発信装置及び携帯電話機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、情報発信装置から携帯電話通信網を介して複数の携帯電話機に対し、特定の接続先に接続するための接続先情報が付加された配信情報を配信し、該接続先情報に基づいて各携帯電話機から携帯電話通信網を介して該接続先に接続して通信する通信方法であって、上記情報発信装置は、特定の接続先に接続するための接続先情報と、携帯電話機の接続操作時から該接続先に対する送信信号の送信開始時までの遅延時間の設定処理を実行するか否かを指定する遅延時間設定処理制御情報と、該遅延時間の最小単位である時間係数とを含む配信情報を、複数の情報配信地域ごとに各情報配信地域に在圏する複数の携帯電話機に対して一斉同報配信し、上記携帯電話機は、上記情報発信装置から受信した配信情報に含まれる上記遅延時間設定処理制御情報が上記遅延時間の設定処理の実行を指定している場合に、当該携帯電話機の電話番号と時刻情報とに基づいて乱数を生成し、その乱数に上記時間係数を乗じた値を、上記遅延時間として設定することを特徴とするものである。
の通信方法では、情報発信装置から受信した配信情報に含まれる遅延時間設定処理制御情報が遅延時間の設定処理の実行を指定している場合に、携帯電話機の電話番号と時刻情報とに基づいて生成した乱数に、上記遅延時間の最小単位である時間係数を乗じた値を上記遅延時間として設定することにより、上記遅延時間を携帯電話機ごとに均一にずらして分散させる。これにより、情報発信装置から配信情報が一斉同報配信された複数の携帯電話機から携帯電話通信網を介して特定の接続先へ送られる送信信号の送信タイミングを時間的に分散させ、携帯電話通信網における輻輳が発生しないようにすることができる
また、上記遅延時間の設定に用いる乱数を、各携帯電話機に固有の電話番号に基づいて生成することにより、上記遅延時間を携帯電話機ごとに異なるように設定できる。更に、上記遅延時間の設定に用いる乱数を時刻情報に基づいて生成することにより、携帯電話機のそれぞれについて特定の遅延時間が偏って設定されないようにすることができる。
また、上記遅延時間設定処理制御情報を含む配信情報を各携帯電話機に配信することにより、複数の携帯電話機から特定の接続先への接続の集中の有無を予想することができる携帯電話通信網側から、各携帯電話機で遅延時間の設定処理を行なうか否かを制御することができる。
また、上記遅延時間の最小単位である時間係数を含む配信情報を各携帯電話機に配信することにより、携帯電話機ごとにずらして分散させる遅延時間の分散時間幅を、携帯電話通信網側から制御することができる。
【0006】
なお、上記「情報発信装置」には、携帯電話通信網の基地局を経由して各基地局に対応した情報配信領域(セル)に入った携帯電話機に一斉に情報配信するもののほか、本出願人が先に提案しているように店舗、企業の事業所、公共施設等の情報発信箇所に設置され該情報発信箇所の周囲の比較的狭い領域内に入った携帯電話機に対して情報を配信するもの(特願2000−384437号参照)も含まれる。また、上記情報発信装置からの情報配信で経由する「携帯電話通信網」における情報の伝送媒体には、電波等を用いる無線媒体のほか、電線や光ファイバ等の有線媒体も含まれる。また、上記配信情報には、文字や画像の形態の情報のほか、音の形態の情報等も含まれる(以下の請求項においても同様である)。
【0010】
請求項の発明は、請求項の通信方法において、上記配信情報の配信時間、該配信情報の内容、上記携帯電話機の数等の通信条件に基づいて、上記時間係数を変化させることを特徴とするものである。
の通信方法では、上記通信条件に基づいて上記時間係数を変化させることにより、携帯電話機ごとにずらして分散させる遅延時間の分散時間幅を、携帯電話機の使用者に待ち時間を意識させることなく且つ携帯電話通信網における輻輳の発生を確実に防止することができるような最適な時間幅にすることができる
【0011】
請求項の発明は、請求項1又は3の通信方法において、上記配信情報の配信時間、該配信情報の内容、上記携帯電話機の数等の通信条件に基づいて、上記遅延時間設定処理制御情報を設定することを特徴とするものである。
の通信方法では、上記通信条件に基づいて、複数の携帯電話機から特定の接続先への接続の集中がない場合に、上記遅延時間の設定処理を行なわないようにすることにより、携帯電話機における無駄なデータ処理を回避することができる
【0021】
請求項の発明は、情報発信装置から携帯電話通信網を介して配信された、特定の接続先に接続するための接続先情報が付加された配信情報を受け、該接続先情報に基づいて携帯電話通信網を介して該接続先に接続することができる携帯電話機であって、特定の接続先に接続するための接続先情報と、携帯電話機の接続操作時から該接続先に対する送信信号の送信開始時までの遅延時間の設定処理を実行するか否かを指定する遅延時間設定処理制御情報と、該遅延時間の最小単位である時間係数とを含む、上記情報発信装置から複数の情報配信地域ごとに一斉同報配信された配信情報を受信し、上記情報発信装置から受信した配信情報に含まれる上記遅延時間設定処理制御情報が上記遅延時間の設定処理の実行を指定している場合に、当該携帯電話機の電話番号と時刻情報とに基づいて乱数を生成し、その乱数に上記時間係数を乗じた値を、上記遅延時間として設定することを特徴とするものである。
この携帯電話機では、情報発信装置から受信した配信情報に含まれる遅延時間設定処理制御情報が遅延時間の設定処理の実行を指定している場合に、当該携帯電話機の電話番号と時刻情報とに基づいて生成した乱数に、遅延時間の最小単位である時間係数を乗じた値を、上記遅延時間として設定することにより、上記遅延時間を他の携帯電話機における遅延時間とずれるように携帯電話機ごとに均一にずらして分散させることができる。これにより、情報発信装置から配信情報が配信された複数の携帯電話機から携帯電話通信網を介して特定の接続先へ送られる送信信号の送信タイミングを時間的に分散させ、携帯電話通信網における輻輳が発生しないようにすることができる
ここで、上記遅延時間を、各携帯電話機に固有の電話番号に基づいて、携帯電話機ごとに異なるように設定してもよい。また、上記遅延時間を、上記配信時刻情報に基づいて設定することにより、携帯電話機のそれぞれについて特定の遅延時間が偏って設定されないようにしてもよい
また、上記遅延時間の設定に用いる乱数を、各携帯電話機に固有の電話番号に基づいて生成することにより、上記遅延時間を携帯電話機ごとに異なるように設定できる。更に、上記遅延時間の設定に用いる乱数を時刻情報に基づいて生成することにより、携帯電話機のそれぞれについて特定の遅延時間が偏って設定されないようにすることができる。
また、携帯電話通信網側から配信される配信情報に上記遅延時間設定処理制御情報が含まれていることにより、複数の携帯電話機から特定の接続先への接続の集中の有無を予想することができる携帯電話通信網側から、各携帯電話機で遅延時間の設定処理を行なうか否かを制御することができる。
また、携帯電話通信網側から配信される配信情報に上記遅延時間の最小単位である時間係数が含まれていることにより、携帯電話機ごとにずらして分散させる遅延時間の分散時間幅を、携帯電話通信網側から制御することができる。
【0026】
求項の発明は、携帯電話通信網を介して複数の携帯電話機に対し、特定の接続先に接続するための接続先情報が付加された配信情報を発信する情報発信装置であって、特定の接続先に接続するための接続先情報と、携帯電話機の接続操作時から該接続先に対する送信信号の送信開始時までの遅延時間の設定処理を実行するか否かを指定する遅延時間設定処理制御情報と、該遅延時間の最小単位である時間係数とを含む配信情報を、複数の情報配信地域ごとに各情報配信地域に在圏する複数の携帯電話機に対して一斉同報配信することを特徴とするものである。
の情報発信装置では、上記遅延時間の設定処理を実行するか否かを指定する遅延時間設定処理制御情報と上記遅延時間の最小単位である時間係数とを含む配信情報を、情報配信地域ごとに複数の情報通信端末に対して配信する。この配信情報が配信された携帯電話機では、配信情報に含まれる遅延時間設定処理制御情報が遅延時間の設定処理の実行を指定している場合に、携帯電話機の電話番号と時刻情報とに基づいて生成した乱数に、上記遅延時間の最小単位である時間係数を乗じた値を上記遅延時間として設定することにより、上記遅延時間を携帯電話機ごとに均一にずらして分散させる。これにより、情報発信装置から配信情報が一斉同報配信された複数の携帯電話機から携帯電話通信網を介して特定の接続先へ送られる送信信号の送信タイミングを時間的に分散させ、携帯電話通信網における輻輳が発生しないようにすることができる。
また、上記遅延時間の設定に用いる乱数を、各携帯電話機に固有の電話番号に基づいて生成することにより、上記遅延時間を携帯電話機ごとに異なるように設定できる。更に、上記遅延時間の設定に用いる乱数を時刻情報に基づいて生成することにより、携帯電話機のそれぞれについて特定の遅延時間が偏って設定されないようにすることができる。
また、上記遅延時間設定処理制御情報を含む配信情報を各携帯電話機に配信することにより、複数の携帯電話機から特定の接続先への接続の集中の有無を予想することができる携帯電話通信網側から、各携帯電話機で遅延時間の設定処理を行なうか否かを制御することができる。
また、上記遅延時間の最小単位である時間係数を含む配信情報を各携帯電話機に配信することにより、携帯電話機ごとにずらして分散させる遅延時間の分散時間幅を、携帯電話通信網側から制御することができる。
請求項の発明は、請求項5の情報発信装置において、上記配信情報の配信時間、該配信情報の内容、上記携帯電話機の数等の通信条件に基づいて、上記時間係数を変化させることを特徴とするものである。
請求項の発明は、請求項5又は6の情報発信装置において、上記配信情報の配信時間、該配信情報の内容、上記携帯電話機の数等の通信条件に基づいて、上記遅延時間設定処理制御情報を設定することを特徴とするものである。
【0027】
なお、上記情報配信システムや情報通信端末におけるデータ処理を行なうためのコンピュータで実行するプログラムの受け渡しは、デジタル情報としてプログラムを記録したFD,CD−ROM等の記録媒体を用いて行なってもいいし、コンピュータネットワーク等の通信回線を用いて行なってもよい。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、携帯電話通信網を含む通信網を介して複数の情報通信端末としての携帯電話機に対して情報を配信する情報配信システムを用いた通信方法に適用した一実施形態について説明する。この通信方法では、携帯電話通信網を含む通信網におけるトラフィックを分散制御する分散制御方法を実行している。
【0029】
図2は、本発明の一実施形態に係る情報配信システムを含む通信システムの全体構成を示すブロック図である。
本実施形態の情報配信システムは、携帯電話通信網30内の情報配信センター1に設置された情報発信装置としての情報発信装置10を用いて構成されている。情報発信装置10から発信された配信情報は、携帯電話通信網30内に設けられた基地局32や交換機33等の中継装置を介して、複数の携帯電話機20に伝送される。上記基地局32は、所定の情報配信領域(セル)ごとに設けられ、各基地局32と交換機33との間や交換機33と情報発信装置10との間は有線又は無線の伝送媒体で構成されている。
【0030】
上記情報発信装置10は、外部の情報サービス提供元(IP/SP)40あるいは情報配信センター1内に設けられたローカルの情報サービス提供元(IP/SP)41からの配信情報(以下「コンテンツ」という。)の取得とそのチェック、コンテンツの配信計画、コンテンツの編集、携帯電話通信網30を構成する交換機に対するコンテンツのダウンロード等を行なう。この情報発信装置10は、受信部、コンテンツフィルタ部、情報サービス提供元(IP/SP)プロファイルデータベース、受信制御部、コンテンツデータベース、スケジュール部、送信制御部、セル配信用マップ(CBMAP)変換部、セル情報データベース、送信部等により構成されている。
【0031】
上記情報発信装置10の受信部は、外部の情報サービス提供元(IP/SP)40やローカルの情報サービス提供元(IP/SP)41と広域通信網(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット50等で接続されたFTP(ファイル転送プロトコル)サーバあるいはウェブサーバの機能を有するインターフェースである。情報サービス提供元(IP/SP)との間の情報伝送には、FTPまたはハイパーテキストトランスファプロトコル(HTTP)が使用される。
上記情報サービス提供元プロファイルデータベースは、特定されている情報サービス提供元(IP/SP)の識別番号や情報配信領域(セル)を示す文字列からなるセルエリアグループ名、オンエア許可期間等を格納したデータベースである。
上記コンテンツフィルタ部は、上記受信部で取得したコンテンツの権限をチェックするため情報サービス提供元プロファイルデータベースとの突合わせチェックを行い、そのコンテンツの項目についても整合性のチェックを行い不正データのダウンロードを避け、その結果であるステータスを保持する部分である。
上記受信制御部は、コンテンツフィルタ部でチェックされたコンテンツを基にしてコンテンツデータベースを作成し登録する部分である。
上記スケジュール部は、コンテンツデータベースに登録されているコンテンツのオンエア期間が来るまでタイマ監視を行い、オンエア期間になったコンテンツに関して、その旨をダウンロードを実施する後のプロセスに通達を行う部分である。また、このスケジュール部は、オンエア期間が経過したコンテンツをコンテンツデータベースから削除させる。ただし、この削除等の履歴は確認できるように残される。
上記送信制御部は、上記スケジュール部から通達されたオンエア期間が経過したコンテンツをコンテンツデータベースから受信し、次のCBMAP変換部へ送信する部分である。
上記セル情報データベースは、前述のセルエリアグループ名に対応させて、セル番号やローカルエリア番号等のエリアコードを格納したデータベースである。
上記CBMAP変換部は、上記送信制御部を経由してコンテンツデータベースから送信されてきたオンエア期間が経過したコンテンツを、ダウンロードを処理するプロトコルとして定義されるセル配信用マップ(CBMAP)のパケットに変換する部分である。このCBMAPパケットには、1配信チャネルに関する情報を含む。
上記送信部は、上記CHMAP変換部で編成されたCBMAPパケットを交換機33へ送信し、交換機33から確認を受信する部分であり、交換機33との間はTCP/IPインターフェースによるLAN等で接続されている。
【0032】
図3は、上記情報配信システムで配信される情報を受けることができる携帯電話機20の概略構成を示すブロック図である。
この携帯電話機20は、通常の音声通話が可能な機能とともに上記情報配信システムからの情報を受ける機能を有し、アンテナ21、無線送受信部22、データ処理部23、出力部24、操作入力部25、RAMやROMなどからなるデータ記憶部26等を備えている。
上記無線送受信部22は、操作入力部25から入力される送信データを基地局32に無線送信するために所定の無線周波数の送信信号に周波数変換してアンテナ21から送信したり、アンテナ21により基地局32から受信した受信信号を周波数変換して、出力部24に出力する。
上記データ処理部23は、音声変換回路、メッセージ通信部、時計部、フレーム組立部、更新処理部、連結処理部、メッセージ管理部、表示制御部、制御部等とともに、後述の遅延時間を生成するための遅延時間生成部を備えている。このデータ処理部23を構成している要素のうち、上記音声変換回路は、受信した音声信号を出力部24のスピーカに出力したり、操作入力部25のマイクから入力した音声を送信信号として無線送受信部22に出力したりするものである。また、上記メッセージ通信部は、送信メッセージを送信信号に編成して無線送受信部32に出力したり、メッセージを受信して他の部分に出力するための処理を行なったりする部分である。また、上記時計部は、正確な日時を計数し、更新処理等のための時刻情報を生成する部分である。また、上記表示制御部は、データ記憶部26の配信メッセージメモリに記録されているコンテンツを読み出し表示のための処理を行う部分である。また、上記制御部はCPU等で構成され、各部を制御するものである。
上記出力部24は、スピーカ24aや液晶ディスプレイ24b等により構成されており、受信したコンテンツを表示したり、音情報を出力したりする部分である。
上記操作入力部25は、マイク、各種操作のためのキー、文字や英数字を入力するためのキー等を備える部分である。
上記データ記憶部はRAMやROMで構成され、受信したコンテンツをカテゴリ毎に分類して記録する配信メッセージメモリのほか、メッセージデータ送信処理プログラム等を格納するメモリ、通信制御中等のワークメモリとして機能する。また、後述の遅延時間の演算に用いる電話番号や時間係数Tdも格納される。
【0033】
上記構成の情報配信システムにおいて、情報配信センター1の情報発信装置10が外部または内部に配置された情報サービス提供元から複数のコンテンツを取得し、そのコンテンツの権限、項目の整合性をチェックした後コンテンツデータベースに格納する。そして、オンエア期間が経過したときにCBMAP変換部でエリアコードとともにダウンロードを処理するプロトコルとして定義されるセル配信マップ用パケットに変換してから所定の交換機33へ送信する。交換機33では受信したセル配信マップ用パケットを専用に設けた配信用物理チャネルの1スーパーフレーム毎に設定し指定された配信エリアの基地局32を介して送信し、この配信エリアに在圈する携帯電話機20が配信用物理チャネルを受信し、そのコンテンツを出力部24に出力することで、異なる種類の多数の情報を携帯電話機20の使用者に対し同時にかつその多数の情報の内のいずれかを選択的に提供することができる。また、上記配信情報は、情報配信センター1の情報発信装置10が取得したコンテンツに配信エリアが指定され、交換機33から基地局32を介して配信エリア毎に提供されるため、地域毎に異なった情報提供が容易になる。
また、全配信チャネルを複数のスーパーフレームからなる配信用ハイパーフレームの各スーパーフレームに配置し、その配信チャネル中に緊急情報を含む配信チャネルを配信用ハイパーフレームに繰り返し配置し、また、通信網30側から配信エリア内の携帯電話機20に対して制御情報を報知する報知チャネルの事業者固有定義領域に配信用物理チャネルを受信するための情報を設定し、この情報に緊急情報の有無を識別する情報を設定することで、地震情報、津波情報、台風情報等の緊急情報を早急に提供できる。
【0034】
また、上記構成の情報配信システムを含む通信システムは、上記情報配信システムで配信されてきたコンテンツに含まれている、特定の接続先に接続するための接続先情報(以下「リンク先情報」という。)に基づいて、携帯電話機20から上記特定の接続先に接続して通信できるように構成されている。具体的には、図2に示すように、上記携帯電話通信網30内にショートメッセージサービスセンター(以下「SMSC」と略す。)60、大容量データ転送システム61、メールゲートウェイシステム(以下「MGS」と略す。)62及び情報提供システム(以下「AMS」と略す。)63が設けられ、これらを介して、交換機33とインターネット50とが接続されている。
【0035】
上記SMSC60は、交換機33とMGS62及び情報提供システム63との間に接続され、128バイトを3連結した最大384バイトのショートメッセージサービスを行なうための配信ベアラである。
【0036】
上記大容量データ転送システム61は、上記SMSC60の場合と同様にMGS62及び情報提供システム63との間に接続され、例えば、最大6キロバイトのデータ量の転送を行うことができるシステムであり、ダイレクトアクセスシステム(DAS:Direct Access System)と、アタセスサーバ(Access Server)と、ダスプロトコル制御部とから構成されている。ダイレクトアクセスシステム(DAS)は、データを携帯電話機20ヘダウンロードするための処理を行う部分であり、DASとアクセスサーバは、携帯電話機20と情報提供システム63やMGS62等の上位システム間でデータを送受信できるよう処理する部分である。ダスプロトコル制御部は、情報提供システム63やMGS62から来たデータのプロトコルを変換後、アクセスサーバへ送信したり、アクセスサーバからきたデータのヘッダを見て、情報提供システム63やMGS62へそれぞれ転送処理を行い、また携帯電話機20とのセッション制御を行う部分である。
【0037】
上記MGS62はインターネット50に接続され、また、メール蓄積のための図示しないポストオフィスが接続されメールデータ等の転送制御を行なっている。
【0038】
上記情報提供システム63は、情報提供プラットフォーム(AMP:Advanced Messaging Platform)と、エージェントサーバ(Agent Server)と、情報提供プラットフォーム(AMP)に接続されたインターネットブラウジングを行うためのウェブゲートウェイプラットフォーム(WGP:Web Gateway Platform)と、プロキシサーバとから構成され、プロキシサーバを介してインターネット50に接続されている。
この情報提供システム63は、トランザクション型メッセージングにより情報提供サービスを実現できるように設けられている。情報提供システム63の主要な機能の一つは、ユーザ要求におけるユーザデータ内のキーワード等により情報サービス提供の場所が特定され、その経路情報に従ってユーザ要求を転送したり、その後そのセションが終了するまでその状態を監視したり、あるいは認証の制御やエラー処理等を行うことである。また、情報提供システム63の主要な機能のもう一つは、通信網30から提供されるアプリケーション層のユーザデータ内で使用されるハイパーテキスト・マークアップ言語(HTML)を、携帯電話機20と情報提供プラットフォーム(AMP)との間で使用される移動機用マークアップ言語(MML:Mobile Markup Language)に変換したり、あるいはその逆にバージョン表示と、選択されたキーワードまたはリンク先の指定を行う識別子であるURI(Universal Resource Identifier)を含むリンク先情報と、ユーザ入力情報とを有するフォーマットである移動機用アップリンクプロトコル(AMUP:Advanced Messaging Uplink Protocol)で書かれたデータを、HTTPに変換処理を行うことである。この情報提供プラットフォーム(AMP)で経路制御される情報サービスの場所は、情報提供システム63内のコンテンツ・データベースにあるコンテンツであったり、情報提供プラットフォーム(AMP)内部で処理が行われるサービス機能であったり、あるいは情報提供プラットフォーム(AMP)に広域網(WAN)やインターネット等の通信網50経由で接続される情報サービス提供元としてのプロバイダ(IP/SP)40であったりする。
【0039】
上記構成の通信システムにおいて、上記情報提供システム63で携帯電話機20からのユーザ要求を受信して、情報サービス提供元(IP/SP)からコンテンツを取得し、コンテンツ・データベースから携帯電話機20へ情報サービスのメッセージを送信したり、あるいはインターネット50等の他の通信網に接続される情報サービス提供元のプロバイダ40の機器と携帯電話機20とを接続して携帯電話機20へ情報サービスのメッセージを送信し、そのユーザ要求と情報サービスの回答とを最終的に必要とする情報サービスを得るまでの間に複数回往復するトランザクション型メッセージングのモードを有することで、簡単に必要な情報サービスを対話的に受けることができる。
特に、ショートメッセージサービスセンター60を配信ベアラとして使用し、携帯電話機20と情報提供システム63との間で転送されるユーザ間データブロック内のフィールドに情報提供サービスのメッセージ制御プロトコル(AMCP)を構成するメッセージヘッダーと、ユーザデータを構成する移動機用マークアップ言語(MML)で記載したデータまたは移動機用メッセージアップリンクプロトコルのデータをセットすることにより、通信路の確立や解放等のセッション管理を行うことでメッセージを効率的に転送することができ、かつHTMLを短縮したタグを使用し、小容量のデータ通信に適したシステムを構築することができる。
また、情報提供システム63は、経路制御部でユーザ要求に含まれるキーワードやURIによって情報提供サービスの場所を特定しているため、広い範囲の情報サービス提供元にアクセスすることができる。また、情報提供システム63は、MMLデータのHTMLデータへの変換、移動機用メッセージアップリンクプロトコルのデータをHTTPのデータに変換する機能を有することで、携帯電話機20からインターネット50等のWWWサーバのHTMLデータに簡単にアクセスすることが可能になる。
【0040】
また、上記大容量データ転送システム61を使用した場合は、最大384バイトであるショートメッセージサービスでは困難であった長文のメール、画像データあるいは音楽データ等の大容量データを携帯電話機20に転送することが容易になる。また、大容量データの転送にともない、ショートメッセージサービスにおける移動機用マータアップ言語(S−MML)を多様な機能に対応できる移動機用マークアップ言語(M−MML)へと拡張することができる。すなわち、BGMファイルを携帯電話機20ヘダウンロードして繰り返し再生したり、アニメーション用画像を携帯電話機20ヘダウンロードして動画像として表示したりすることが可能になる。
【0041】
ここで、上記大容量の情報を携帯電話機20受けることができることにより、携帯電話機20に各種付加機能を持たせることができる。例えば、携帯電話機20のデータ処理部23にセッション制御部を設け、画面を保持したまま回線を一時断し入力・発信により再び回線を復帰させることで、チャネルを効率的に使用することができる。また、メロディデータ解析部を設け、BGMを繰り返し再生でき、そのBGMを着信音、ウェイクアップ音、シャットダウン音、キー押下確認音等として登録することができる。また、画面キャプチャ部を設けてダウンロードした画面の字でお気に入りを登録したり、受信画像表示設定部を設けて受信した画像を待ち受け時等に自動または手動で表示したり、文字用固定記憶部を設けて動く絵文字を表示させたりすることができる。また、移動機プロファイル処理部を設けて、携帯電話機の仕様に関するデータを管理しリクエストをアップロードする際に同時にそのデータを設定することにより、情報サービス提供元が携帯電話機に最も適したコンテンツを選択して速択してダウンロードできる。自動取得設定処理部を設けて、自分が好きなときにプッシュサービスを受けることができるよう設定したり、テキストブラウズ処理部を設けて、コンテンフのダウンロードに時間のかかるイメージデータやサウンドデータが含まれるとき、最初にテキストデータのみダウンロードし、イメージデータやサウンドデータはリンクの形で出力部24のディスプレイに表示し、後にリンクを選択してダウンロードすることができる。また、マーカースタンプ処理部を設けて、画像等に文字や記号を書き込み、そのデータを保存することができる。
【0042】
また、携帯電話機20のデータ処理部23に、配信情報に含まれるリンク先情報に基づいて各種接続先に接続して通信できるように処理するリンク処理部が設けられている。このリンク処理部により、受信メールに含まれるEメールアドレス、ホームページアドレスあるいは電話番号をリンク先情報として認識し、そのリンク先情報を選択することでリンク先に設定されたアドレスや電話番号に直接アクセスすることができる。
【0043】
以上のように、上記情報配信システムを含む通信システムでは、前述の情報発信装置から携帯電話網30を介して同じリンク先情報が付加されたコンテンツが複数の携帯電話機20に一斉配信され、配信されてきたコンテンツに含まれているリンク先情報に基づいて、携帯電話機20から特定の接続先(ウェブサイト、メールアドレス、電話番号等)に接続して通信できる。
ところが、上記コンテンツを受けたユーザが上記特定の接続先に一斉にアクセスしようとすると、携帯電話通信網30における基地局32や交換機33における情報中継処理の負荷や、伝送路における情報伝送処理の負荷が増大し、携帯電話通信網30が輻輳状態に陥るおそれがある。
特に、このような通信網の負荷の増大は、地震情報、津波情報、台風情報等の緊急情報に詳細情報取得のためのリンク先情報が付加されたコンテンツや、割安チケットの販売先の情報が付加されたチケット販売情報のコンテンツが配信された場合に発生しやすい。また、通信網の負荷の増大は、各ユーザが特に興味を示すような新規なホームページをURL付きで紹介したコンテンツや、懸賞付きのクイズ、アンケート、リクエストを回答先情報を付加して紹介したコンテンツなどを配信する場合にも発生しやすいと考えられる。
【0044】
そこで、本実施形態では、携帯電話機20から特定の接続先に接続するための接続操作時から、携帯電話機20から特定の接続先に対する送信信号の送信時までの遅延時間Tdを、各携帯電話機20ごとにずらして分散させるように設定している。
【0045】
図1は、情報配信システムから一斉同報配信情報を受けてから追加のコンテンツを取得するまでの追加コンテンツ取得処理におけるデータの流れの一例を示すシーケンス図であり、図4は、携帯電話機20で実行する追加コンテンツ取得処理の一例を示すフローチャートである。
まず、情報発信装置10から通信網30を介して複数の携帯電話機20に対し、リンク先情報を含むコンテンツが一斉に配信される。このコンテンツには、追加情報の取得のためのリンク先情報のほか、延時間設定処理制御情報としての規制有無識別データ、配信時刻、遅延時間Tdの算出に用いる時間係数Tcが含まれている。図1の例では、リンク先情報が「A H=http://www.xyz.com」であり、規制有無識別データが「d=1」である。ここで、規制有無識別用のフラグdが「1」のときは遅延時間Tdを用いたアクセス規制を行ない、フラグdが「0」のときにはアクセス規制が行なわない。
【0046】
ここで、アクセス規制有無識別用のフラグdが「1」になっていたときは、携帯電話機20に固有の情報である電話番号と、上記コンテンツが一斉同報配信されるたびに異なる情報である配信時間とに基づいて、上記遅延時間Tdを設定している。
図5は、上記遅延時間Tdの演算の流れの一例を示す説明図である。この演算例では、携帯電話機20の電話番号の下4桁のデータ(2バイト)と、配信時刻の日、時及び分のデータ(2バイト)とを用いて、各携帯電話機30ごとに異なるユニークな乱数A(2バイト)が生成される。この乱数Aに、遅延時間の最小単位である時間係数Tc(例えば、1、5、10、20秒)を掛けることによって遅延時間Tdを生成する。この乱数に基づいて遅延時間を生成することにより、遅延時間Tdを携帯電話機ごとにずらして分散させるように設定することができる。
なお、上記例では、コンテンツに含まれる配信時刻のデータを用いているが、配信時刻の代わりに、携帯電話機20内のデータ処理部23に設けられている時計部で生成された現在時刻のデータを用いてもよい。
【0047】
次に、携帯電話機20のユーザが追加情報を取得するために操作入力部25を操作し、上記リンク先情報の情報サービス提供元であるWWWサイト(http://www.xyz.com)にアクセスするアクセス操作を行なうと、データ処理部23内の所定のタイマーが起動する。そして、上記設定した遅延時間Tdが経過したタイミングで、リンク先サイトへのアップリンク処理が開始され、所定の送信信号が送信される。このアップリンク処理による送信信号が通信網30を介してWWWサイト(http://www.xyz.com)に到達すると、所望の情報が掲載されたWWWページのデータがコンテンツとして携帯電話機20にダウンロードされる。
【0048】
以上、本実施形態によれば、上記遅延時間Tdを携帯電話機20ごとにずらして分散させることにより、コンテンツが一斉同報配信された複数の携帯電話機20から通信網30を介して特定のWWWサイト等の接続先へ送られる送信信号の送信タイミングを、時間的に分散させ、通信網30における輻輳が発生しないようにしている。したがって、複数の携帯電話機20から通信網30を介して特定のWWWサイト等の接続先に一斉に接続して通信しようとする場合でも、図6に示すようにアクセス率が時間的に分散し、アップリンク及び追加コンテンツのダウンロードによる通信網30における負荷増大を抑えて輻輳の発生を未然に防止することができる。
【0049】
また、本実施形態によれば、アクセス規制有無識別用のフラグdを配信情報に付加して各携帯電話機20に配信することにより、上記遅延時間Tdの設定処理及びアクセス規制を必要に応じて行ない、携帯電話機20における無駄なデータ処理を回避することができる。しかも、アクセス集中を予想することができる情報発信装置10側から、各携帯電話機20で遅延時間Tdの設定処理及びアクセス規制をおこなう否かを制御することができる。
【0050】
また、本実施形態によれば、上記遅延時間Tdの演算に用いる時間係数Tcを配信情報のコンテンツに付加しているので、携帯電話機20ごとにずらして分散させる遅延時間Tdの分散時間幅を、情報発信装置10側から制御して管理することができる。
なお、この遅延時間Tdの演算に用いる時間係数Tcは、上記コンテンツの一斉同報配信に対応した携帯電話機の加入者数や、配信時間、配信するコンテンツの内容等の通信条件に応じて変化させるてもよい。例えば、地震情報、津波情報、台風情報等の緊急情報を配信するときは、アクセス集中が発生しやすいことが予想されるので、上記時間係数Tcを大きくする。また、深夜等に通常の情報を配信するときは、アクセス集中があまり発生しないことが予想されるので、上記時間係数Tcを小さくする。更に、対応携帯電話機の加入者が増加してきた場合は、上記アクセス集中も増加してくることが予想されるので、加入者増加に応じて上記時間係数Tcを大きくしていく。
このように上記通信条件に応じて上記時間係数Tcを変化させることにより、遅延時間Tdの分散時間幅を最適幅に設定し、携帯電話機20のユーザに待ち時間を意識させることなく、通信網30における輻輳の発生を確実に防止することができる。
【0051】
なお、上記実施形態では、情報通信端末が携帯電話機20の場合について説明したが、本発明は、PHS、パソコン、双方向通信型のテレビ(例えばデジタル衛星放送の受信機)等を情報通信端末として情報配信する場合にも適用することができる。
【0052】
また、上記実施形態では、携帯電話機におけるアップリンク処理の際の遅延時間を携帯電話機ごとにずらすように分散させることにより、アクセス集中を抑制しているが、複数の配信エリアのそれぞれに配信するコンテンツの内容や配信タイミングを、配信エリアごとに異ならせることにより、アクセス集中を抑制するようにしてもよい。特に、この場合は通信網の基地局よりも上位のシステム、データ伝送路、交換機33等の中継装置等のおける負荷を軽減し、通信網の輻輳を防止することができる。
【0053】
また、上記実施形態では、情報発信装置10から携帯電話通信網を介して複数の携帯電話機20に向けてコンテンツの一斉同報配信がある場合について説明したが、本発明は、図7に示すように、コンテンツの配信がない通信システムについても適用できるものである。例えば、特定の電話番号、メールアドレス、URL等の接続先情報が記載された電子メールが多数のユーザに送信される場合や、クイズ、投票、アンケートのために特定の電話番号、メールアドレス、URL等の接続先情報がテレビやラジオなどに流れた場合にも、本発明を適用することができる。このような場合も、上記特定の接続先へのアクセス集中を回避し、通信網の輻輳を防止することができる。
なお、上記実施形態で用いたような配信時刻のデータを利用できない場合は、情報通信端末内の時計機能で生成された現在時刻のデータを用いて、上記遅延時間を生成するようにしてもよい。
また、情報通信端末としてコンピュータ等を用いたときのように、上記実施形態で用いたような電話番号のデータを利用できない場合は、コンピュータからインターネット接続時に設定されるグローバルIP(Internet Protocol)アドレスや、コンピュータのインターフェース固有のMAC(Media Access Control)アドレスを用いて、上記遅延時間を生成し、各コンピュータから特定の接続先へのアクセスを分散するようにしてもよい。
【0054】
また、上記実施形態では、携帯電話通信網30の各基地局32から比較的広い配信エリアに向けてコンテンツを配信する場合について説明したが、本発明は、小型の情報発信装置から半径が数m〜100m程度の比較的狭いエリアに対して、リンク先情報が付加されたコンテンツを含む送信信号を片方向的に常時繰り返し送信する場合にも適用することができる。この小型の情報発信装置は、コンビニエンスストア、駅のキヨスク、レストラン、ファーストフード店、本屋、CDショップ、飲食店、理髪店、美容院、その他の商店等の店舗や、駅、バス停、空港、待ち合わせ場所等の公共施設、企業の事業所、ホテル、旅館等の宿泊施設等の情報発信箇所に設置される。この場合は、上記小型の情報発信装置からコンテンツを受信した複数の携帯電話機のユーザが、そのコンテンツに含まれているリンク先情報に基づいて、URL、メールアドレス、電話番号等の特定の接続先に一斉に接続してアクセスするときに、1箇所の基地局を経由した通信量が増大するおそれがあるが、かかるアクセス集中による携帯通信網の輻輳を防止することができる。
【0055】
また、上記実施形態において、情報発信装置10から配信されたコンテンツを携帯電話機20上に表示する場合、上記URL、メールアドレス、電話番号等の特定の接続先に接続するためのリンク先情報を非表示状態にするようにしてもよい。このようにリンク先情報を非表示状態にすることにより、上記コンテンツを受けた携帯電話機以外の他の情報通信手段を使って上記特定の接続先に接続しようとする行為を回避することができるため、特定の接続先へのアクセスの集中を低減することが可能となる。
【0056】
【発明の効果】
請求項1乃至の発明によれば、情報発信装置から配信情報が一斉同報配信された複数の携帯電話機から携帯電話通信網を介して特定の接続先へ送られる送信信号の送信タイミングを分散させることにより、複数の携帯電話機から携帯電話通信網を介して特定の接続先に一斉に接続して通信しようとする場合でも、携帯電話通信網における負荷増大を抑えて輻輳の発生を未然に防止することができる。しかも、上記遅延時間を携帯電話機ごとに異なるように且つ携帯電話機のそれぞれについて偏らないように設定することにより、上記遅延時間をより確実に分散させることができる。更に、複数の携帯電話機から特定の接続先への接続の集中の有無を予想することができる情報発信装置側から、各携帯電話機で遅延時間の設定処理を行なうか否かを制御することにより、上記携帯電話機における無駄なデータ処理をより確実に回避することができる。また、携帯電話機ごとにずらして分散させる遅延時間の分散時間幅を、情報発信装置側から制御することができるという優れた効果がある。
特に、請求項2及び6の発明によれば、携帯電話機ごとにずらして分散させる遅延時間の分散時間幅を最適幅に設定し、携帯電話機の使用者に待ち時間を意識させることなく、携帯電話通信網における輻輳の発生を確実に防止することができるという優れた効果がある。
特に、請求項3及び7の発明によれば、上記遅延時間の設定処理を必要に応じて行なうようにすることにより、携帯電話機における無駄なデータ処理を回避することができるという優れた効果がある
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報配信システムから一斉同報配信情報を受けてから追加のコンテンツを取得するまでの追加コンテンツ取得処理におけるデータの流れの一例を示すシーケンス図。
【図2】同情報配信システムを含む通信システムの全体構成を示すブロック図。
【図3】同情報配信システムで配信される情報を受けることができる携帯電話機の概略構成を示すブロック図。
【図4】携帯電話機で実行する追加コンテンツ取得処理の一例を示すフローチャート。
【図5】遅延時間Tdの演算の流れの一例を示す説明図。
【図6】コンテンツの一斉同報配信後のアクセス分散の様子を示すグラフ。
【図7】他の実施形態に係る通信システムの全体構成を示すブロック図。
【図8】コンテンツの一斉同報配信後のアクセス集中の様子を示すグラフ。
【符号の説明】
1 情報配信センター
10 情報発信装置
20 携帯電話機
21 アンテナ
22 無線送受信部
23 データ処理部
24 出力部
25 操作入力部
26 データ記憶部
30 携帯電話通信網
32 基地局
33 交換機

Claims (7)

  1. 情報発信装置から携帯電話通信網を介して複数の携帯電話機に対し、特定の接続先に接続するための接続先情報が付加された配信情報を配信し、該接続先情報に基づいて各携帯電話機から携帯電話通信網を介して該接続先に接続して通信する通信方法であって、
    上記情報発信装置は、特定の接続先に接続するための接続先情報と、携帯電話機の接続操作時から該接続先に対する送信信号の送信開始時までの遅延時間の設定処理を実行するか否かを指定する遅延時間設定処理制御情報と、該遅延時間の最小単位である時間係数とを含む配信情報を、複数の情報配信地域ごとに各情報配信地域に在圏する複数の携帯電話機に対して一斉同報配信し、
    上記携帯電話機は、上記情報発信装置から受信した配信情報に含まれる上記遅延時間設定処理制御情報が上記遅延時間の設定処理の実行を指定している場合に、当該携帯電話機の電話番号と時刻情報とに基づいて乱数を生成し、その乱数に上記時間係数を乗じた値を、上記遅延時間として設定することを特徴とする通信方法
  2. 請求項の通信方法において、
    記配信情報の配信時間、該配信情報の内容、上記携帯電話機の数等の通信条件に基づいて、上記時間係数を変化させることを特徴とする通信方法。
  3. 請求項1又は2の通信方法において、
    上記配信情報の配信時間、該配信情報の内容、上記携帯電話機の数等の通信条件に基づいて、上記遅延時間設定処理制御情報を設定することを特徴とする通信方法
  4. 報発信装置から携帯電話通信網を介して配信された、特定の接続先に接続するための接続先情報が付加された配信情報を受け、該接続先情報に基づいて携帯電話通信網を介して該接続先に接続することができる携帯電話機であって、
    特定の接続先に接続するための接続先情報と、携帯電話機の接続操作時から該接続先に対する送信信号の送信開始時までの遅延時間の設定処理を実行するか否かを指定する遅延時間設定処理制御情報と、該遅延時間の最小単位である時間係数とを含む、上記情報発信装置から複数の情報配信地域ごとに一斉同報配信された配信情報を受信し、
    上記情報発信装置から受信した配信情報に含まれる上記遅延時間設定処理制御情報が上記遅延時間の設定処理の実行を指定している場合に、当該携帯電話機の電話番号と時刻情報とに基づいて乱数を生成し、その乱数に上記時間係数を乗じた値を、上記遅延時間として設定することを特徴とする携帯電話機。
  5. 携帯電話通信網を介して複数の携帯電話機に対し、特定の接続先に接続するための接続先情報が付加された配信情報を発信する情報発信装置であって、
    特定の接続先に接続するための接続先情報と、携帯電話機の接続操作時から該接続先に対する送信信号の送信開始時までの遅延時間の設定処理を実行するか否かを指定する遅延時間設定処理制御情報と、該遅延時間の最小単位である時間係数とを含む配信情報を、複数の情報配信地域ごとに各情報配信地域に在圏する複数の携帯電話機に対して一斉同報配信することを特徴とする情報発信装置。
  6. 請求項5の情報発信装置において、
    上記配信情報の配信時間、該配信情報の内容、上記携帯電話機の数等の通信条件に基づいて、上記時間係数を変化させることを特徴とする情報発信装置。
  7. 請求項5又は6の情報発信装置において、
    上記配信情報の配信時間、該配信情報の内容、上記携帯電話機の数等の通信条件に基づいて、上記遅延時間設定処理制御情報を設定することを特徴とする情報発信装置。
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