JP2019036850A - 通信装置およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】同じ周波数帯を使用する2つの通信部を有する通信装置において、効率的に2つの通信部を動作させること。【解決手段】通信装置は、所定の周波数帯において第1の通信方式を用いて通信を実行する第1の通信手段と、前記所定の周波数帯において、前記第1の通信方式とは異なる第2の通信方式を用いて通信を実行する第2の通信手段と、前記第1の通信手段により受信したデータを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたデータを用いて処理を行う処理手段と、前記記憶手段に記憶されたデータの量が所定量を超えた場合、前記第1の通信手段による通信より前記第2の通信手段による通信を優先するよう制御する制御手段と、を備える。【選択図】 図4
Description
本発明は通信装置およびその制御方法に関する。
近年、2.4〜2.5GHzのISM(Industial,Scientific and Medical)バンドを使用する様々な無線通信方式が提案され、実用化されている。これら無線通信方式としては、IEEE802.11規格に準拠した無線LANやBluetooth(登録商標)等が知られている。また、Bluetooth version 4.0では、ボタン電池での長時間駆動を想定したBLE(Bluetooth Low Energy)が定義され、様々な情報端末機器への搭載が進んでいる。
無線LAN(Local Area Network)とBluetoothとで同じ周波数帯を使用する場合、双方の電波が干渉し合い、通信性能が低下する場合がある。1つの通信装置が無線LAN通信機能とBluetooth通信機能を備えている場合、無線LAN通信用アンテナとBluetooth通信用アンテナは近接して配置されることが多い。このため、例えば、Bluetoothが受信状態のとき、無線LANが送信状態になると、Bluetooth受信信号と比較して大きなレベルの無線LAN信号がBluetooth通信用アンテナで受信される。その結果、Bluetoothに受信エラーが発生しやすくなる。このような電波干渉を回避する方法として、特許文献1では、無線LANとBluetoothを異なる時間帯で動作させる技術が提案されている。
特許文献1の技術は、Bluetooth通信が優先して行われるよう、CTS(Clear To Send)パケットを送信することで無線LAN通信を停止させるものである。特許文献1では、無線LAN通信を停止するので、無線LANのスループットが低下し、無線LANを使用するアプリケーションの処理性能が低下する。また、無線LANのスループット低下を防ぐためにCTSパケットの送信間隔を長く設定した場合、Bluetooth通信が長時間正常に通信できなくなることがあり、Bluetooth通信が切断してしまう。
本発明は、上記した課題に鑑みてなされたものであり、同じ周波数帯を使用する2つの通信部を有する通信装置において、効率的に2つの通信部を動作させることを目的とする。
本発明は、上記した課題に鑑みてなされたものであり、同じ周波数帯を使用する2つの通信部を有する通信装置において、効率的に2つの通信部を動作させることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明の1つの態様による通信装置は、所定の周波数帯において第1の通信方式を用いて通信を実行する第1の通信手段と、前記所定の周波数帯において、前記第1の通信方式とは異なる第2の通信方式を用いて通信を実行する第2の通信手段と、前記第1の通信手段により受信したデータを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたデータを用いて処理を行う処理手段と、前記記憶手段に記憶されたデータの量が所定量を超えた場合、前記第1の通信手段による通信より前記第2の通信手段による通信を優先するよう制御する制御手段と、を備える。
本発明によれば、同じ周波数帯を使用する2つの通信部を有する通信装置において、効率的に2つの通信部を動作させることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態は本発明を限定するものではなく、また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。実施形態の構成は、本発明が適用される装置の仕様や各種条件(使用条件、使用環境等)によって適宜修正又は変更され得る。
実施形態1
(システムの構成)
図1は、本発明の実施形態に関わるシステム100の構成例を示す図である。
システム100は、無線LAN通信機能を備えたPC101と、BLE通信機能を備えたスマートフォン102と、無線LAN通信機能およびBLE通信機能を備えたプリンタ103とにより構成される。PCはパーソナルコンピュータの略である。
本実施形態のプリンタ103は、無線LAN通信により受信した画像データを印刷する印刷アプリケーションと、BLE通信により受信した電子メールアドレス情報を登録するアドレス登録アプリケーションとを実行することが可能である。プリンタ103は、印刷機能を有するので印刷装置と称することもできるが、無線LAN通信機能およびBLE通信機能を備えているので通信装置と称することもできる。
(システムの構成)
図1は、本発明の実施形態に関わるシステム100の構成例を示す図である。
システム100は、無線LAN通信機能を備えたPC101と、BLE通信機能を備えたスマートフォン102と、無線LAN通信機能およびBLE通信機能を備えたプリンタ103とにより構成される。PCはパーソナルコンピュータの略である。
本実施形態のプリンタ103は、無線LAN通信により受信した画像データを印刷する印刷アプリケーションと、BLE通信により受信した電子メールアドレス情報を登録するアドレス登録アプリケーションとを実行することが可能である。プリンタ103は、印刷機能を有するので印刷装置と称することもできるが、無線LAN通信機能およびBLE通信機能を備えているので通信装置と称することもできる。
BLEは、2.400GHzから2.480GHzまでの80MHzの帯域を、2MHz幅で分割して、40個のチャネルを使う。送信側と受信側が同じチャネルを使用すると、同じ周波数を使用することになる。異なるチャネルを使用すると、複数の機器が同時に通信をしても混信は生じない。40個のチャネルには、0から39までの番号が割り振られている。チャネル0〜36番はデータチャネルと呼ばれる。チャネル37〜39番はアドバタイズチャネルと呼ばれる。
印刷アプリケーションを実行する際には、無線LAN通信が印刷速度のボトルネックとならないよう十分な無線LAN通信スループットを確保する必要がある。一方、アドレス登録アプリケーションを実行する際には、アドレス登録処理に掛かる時間は重要視されない。すなわち、アドレス登録アプリケーションでは、高いBLE通信スループットは要求されないが、BLE通信が切断することなく、確実にデータを伝送する必要がある。
本実施形態のプリンタ103は、印刷アプリケーションとアドレス登録アプリケーションを同時に実行する場合、無線LAN通信のスループットの低下を防ぎつつ、BLE通信が切断しないよう、無線LAN通信およびBLE通信を制御する。
本実施形態のプリンタ103は、印刷アプリケーションとアドレス登録アプリケーションを同時に実行する場合、無線LAN通信のスループットの低下を防ぎつつ、BLE通信が切断しないよう、無線LAN通信およびBLE通信を制御する。
(PCの構成)
図2は、PC101のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。PC101は、無線LAN通信部201、アンテナ202、制御部203、記憶部204、表示部205および操作部206を有する。PC101の各構成部は、バス207により相互接続されている。
無線LAN通信部201は、IEEE802.11規格に準拠した無線通信を行う。無線LAN通信部201は、プリンタ103と無線通信を行うことが可能である。ここで使用されるIEEE802.11規格は、例えば、IEEE802.11b/g/nである。本実施形態では、無線LAN通信部201は無線LANステーションとして動作する。アンテナ202は、無線LAN通信を行う際に使用するアンテナである。
図2は、PC101のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。PC101は、無線LAN通信部201、アンテナ202、制御部203、記憶部204、表示部205および操作部206を有する。PC101の各構成部は、バス207により相互接続されている。
無線LAN通信部201は、IEEE802.11規格に準拠した無線通信を行う。無線LAN通信部201は、プリンタ103と無線通信を行うことが可能である。ここで使用されるIEEE802.11規格は、例えば、IEEE802.11b/g/nである。本実施形態では、無線LAN通信部201は無線LANステーションとして動作する。アンテナ202は、無線LAN通信を行う際に使用するアンテナである。
制御部203は、一つ又は複数のプロセッサ(CPU等)によって構成され、記憶部204に格納されている制御プログラムを実行することでPC101全体の動作を制御する。
記憶部204は、制御部203が実行する制御プログラムと、プリンタ103で印刷する画像データとを格納する。この画像データは、制御部203の制御に基づき無線LAN通信部201に出力され、アンテナ202を介してプリンタ103に送信される。
記憶部204は、制御部203が実行する制御プログラムと、プリンタ103で印刷する画像データとを格納する。この画像データは、制御部203の制御に基づき無線LAN通信部201に出力され、アンテナ202を介してプリンタ103に送信される。
表示部205は、液晶ディスプレイ等により構成され、制御部203の制御に基づき、印刷アプリケーションに関するGUI(Graphical User Interface)を表示する。
操作部206は、キーボードやマウス等により構成される。ユーザは、表示部205に表示される印刷アプリケーションGUIに対して、操作部206を操作することにより、印刷実行を指示する。
操作部206は、キーボードやマウス等により構成される。ユーザは、表示部205に表示される印刷アプリケーションGUIに対して、操作部206を操作することにより、印刷実行を指示する。
(スマートフォンの構成)
図3は、スマートフォン102のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン102は、BLE通信部301、アンテナ302、制御部303、記憶部304、表示部305および操作部306を有する。スマートフォン102の各構成部は、バス307により相互接続されている。
BLE通信部301は、BLE規格に準拠した無線通信を行う。BLE通信部301は、プリンタ103と無線通信を行うことが可能である。本実施形態では、BLE通信部301はBLEセントラルとして動作する。アンテナ302は、BLE通信を行う際に使用するアンテナである。
制御部303は、一つ又は複数のプロセッサ(CPU等)によって構成され、記憶部304に格納されている制御プログラムを実行することでスマートフォン102全体の動作を制御する。
図3は、スマートフォン102のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン102は、BLE通信部301、アンテナ302、制御部303、記憶部304、表示部305および操作部306を有する。スマートフォン102の各構成部は、バス307により相互接続されている。
BLE通信部301は、BLE規格に準拠した無線通信を行う。BLE通信部301は、プリンタ103と無線通信を行うことが可能である。本実施形態では、BLE通信部301はBLEセントラルとして動作する。アンテナ302は、BLE通信を行う際に使用するアンテナである。
制御部303は、一つ又は複数のプロセッサ(CPU等)によって構成され、記憶部304に格納されている制御プログラムを実行することでスマートフォン102全体の動作を制御する。
記憶部304は、制御部303により実行される制御プログラムと、プリンタ103に登録される電子メールアドレス等を格納する。
表示部305は、液晶ディスプレイ等により構成され、制御部303の制御に基づき、アドレス登録アプリケーションGUI等を表示する。
操作部306は、メカニカルキーやタッチパネルにより構成される。ユーザは、表示部305に表示されるアドレス登録アプリケーションGUIに対して、操作部306を操作することにより、プリンタ103での電子メールアドレスの登録実行を指示する。
表示部305は、液晶ディスプレイ等により構成され、制御部303の制御に基づき、アドレス登録アプリケーションGUI等を表示する。
操作部306は、メカニカルキーやタッチパネルにより構成される。ユーザは、表示部305に表示されるアドレス登録アプリケーションGUIに対して、操作部306を操作することにより、プリンタ103での電子メールアドレスの登録実行を指示する。
(プリンタの構成)
図4は、プリンタ103のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。プリンタ103は、無線LAN通信部401、無線LANアンテナ402、BLE通信部403、BLEアンテナ404、制御部405および記憶部406を有する。プリンタ103はさらに、画像記憶部407、印刷処理部408および印字部409を有する。プリンタ103の各構成部は、バス410により相互接続されている。
無線LAN通信部401は、IEEE802.11規格に準拠した無線通信を行うことで、PC101と無線通信(例えば、Wi−Fi(登録商標)通信)を行うことが可能である。本実施形態では、無線LAN通信部401は無線LANアクセスポイントとして動作する。無線LAN通信部401は、所定の周波数帯において、1つの通信方式を用いて通信を実行する通信部の一例である。
無線LANアンテナ402は、無線LAN通信を行う際に使用するアンテナである。
図4は、プリンタ103のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。プリンタ103は、無線LAN通信部401、無線LANアンテナ402、BLE通信部403、BLEアンテナ404、制御部405および記憶部406を有する。プリンタ103はさらに、画像記憶部407、印刷処理部408および印字部409を有する。プリンタ103の各構成部は、バス410により相互接続されている。
無線LAN通信部401は、IEEE802.11規格に準拠した無線通信を行うことで、PC101と無線通信(例えば、Wi−Fi(登録商標)通信)を行うことが可能である。本実施形態では、無線LAN通信部401は無線LANアクセスポイントとして動作する。無線LAN通信部401は、所定の周波数帯において、1つの通信方式を用いて通信を実行する通信部の一例である。
無線LANアンテナ402は、無線LAN通信を行う際に使用するアンテナである。
BLE通信部403は、BLE規格に準拠した無線通信を行うことで、スマートフォン102と無線通信を行うことが可能である。本実施形態では、BLE通信部403はBLEペリフェラルとして動作する。BLE通信部403は、所定の周波数帯において、無線LAN通信部401の通信方式とは異なる通信方式を用いて通信を実行する通信部の一例である。
BLEアンテナ404は、BLE通信を行う際に使用するアンテナ404である。
制御部405は、後述する印刷アプリケーションとアドレス登録アプリケーションの実行処理を行う。また、制御部405は、無線LAN通信部401とBLE通信部403の動作を制御する。この制御は、制御部405が記憶部406に格納された制御プログラムを実行することにより行われる。制御部405は、一つ又は複数のプロセッサ(CPU等)によって構成される。また、制御部405は、記憶部406に記憶されたプログラムとOS(Operating System)との協働によりプリンタ103全体を制御してもよい。
BLEアンテナ404は、BLE通信を行う際に使用するアンテナ404である。
制御部405は、後述する印刷アプリケーションとアドレス登録アプリケーションの実行処理を行う。また、制御部405は、無線LAN通信部401とBLE通信部403の動作を制御する。この制御は、制御部405が記憶部406に格納された制御プログラムを実行することにより行われる。制御部405は、一つ又は複数のプロセッサ(CPU等)によって構成される。また、制御部405は、記憶部406に記憶されたプログラムとOS(Operating System)との協働によりプリンタ103全体を制御してもよい。
記憶部406は、例えば、ROM、RAM、HDD、フラッシュメモリまたは着脱可能なSDカードなどの記憶媒体により構成される。記憶部406は、制御部405により実行される制御プログラムと、電子メールアドレス等の各種情報を記憶する。BLE通信部403が受信した電子メールアドレス情報は、記憶部406に記憶される。
画像記憶部407は、無線LAN通信部401がPC101から受信した画像データを一時的に記憶するためのメモリである。画像記憶部407は、印刷データバッファと称することもできる。
画像記憶部407は、無線LAN通信部401がPC101から受信した画像データを一時的に記憶するためのメモリである。画像記憶部407は、印刷データバッファと称することもできる。
印刷処理部408は、制御部405の制御に基づいて動作し、画像記憶部407に記憶された画像データに対してRIP(Raster Image Processor)処理を実行することで印刷データを生成する。つまり、印刷処理部408は、画像記憶部407に記憶されたデータを用いて、印刷のための処理を行う。印刷処理部408は、生成された印刷データを印字部409に転送する。印字部409への印刷データの転送は、印字部409から制御部405への印刷完了通知に応じて1ページ毎に行われる。すなわち、制御部405は、印字部409から印刷完了通知を受けると印刷が正常終了したと認識し、次ページの印刷データを印字部409に転送すべく印刷処理部408を制御する。また、制御部405は、印字部409から印刷完了通知を受けると、その印刷データとその元データとなる画像データを画像記憶部407から消去する。印字部409は、例えば、インクカートリッジからなる。
なお、プリンタ103は、表示部205(図2)と同様の表示部を備えてもよいし、音声出力部(図示せず)を備えてもよいし、ユーザが操作する操作部(図示せず)を備えてもよい。
なお、プリンタ103は、表示部205(図2)と同様の表示部を備えてもよいし、音声出力部(図示せず)を備えてもよいし、ユーザが操作する操作部(図示せず)を備えてもよい。
また、無線LAN通信部401、BLE通信部403および印刷処理部408は、ソフトウェアによって実現されてもよい。ソフトウェアによって実現される場合、前述した各構成部の機能を提供するためのプログラムが記憶部406に記憶される。記憶されたプログラムは適宜RAMに読み出され、制御部405を構成するCPUが当該プログラムを実行することにより、それら機能が実現される。
図4に示した構成は一例であり、複数の構成部が1つの構成部に統合されてもよいし、いずれかの構成部が複数の機能を行うモジュールに分かれてもよい。
図4に示した無線LAN通信部401、BLE通信部403および印刷処理部408がハードウェアにより実現される場合、例えば、所定のコンパイラを用いることで、各機能モジュールの機能を実現するためのプログラムからFPGA上に自動的に専用回路を生成してもよい。FPGAとは、Field Programmable Gate Arrayの略である。また、FPGAと同様にしてGate Array回路を形成し、ハードウェアとして実現するようにしてもよい。また、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)により実現するようにしてもよい。
図4に示した無線LAN通信部401、BLE通信部403および印刷処理部408がハードウェアにより実現される場合、例えば、所定のコンパイラを用いることで、各機能モジュールの機能を実現するためのプログラムからFPGA上に自動的に専用回路を生成してもよい。FPGAとは、Field Programmable Gate Arrayの略である。また、FPGAと同様にしてGate Array回路を形成し、ハードウェアとして実現するようにしてもよい。また、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)により実現するようにしてもよい。
(プリンタの動作遷移)
本実施形態のプリンタ103の動作を、図5に示す状態遷移図を用いて説明する。
プリンタ103は、2つの動作モード(自律動作モードおよび切替動作モード)のいずれかで動作する。自律動作モードは、電源投入後の初期状態における動作モードである。自律動作モードでは、プリンタ103の制御部405は、無線LAN通信部401およびBLE通信部403の動作を調整する(例えば、いずれかの通信部を停止する)という制御を行わない。よって、無線LAN通信部401とBLE通信部403は、それぞれ独立して動作する。そして、無線LAN通信部401の無線LAN送受信タイミングと、BLE通信部403のBLE送受信タイミングとが一致した場合においても、制御部405は、無線LAN通信およびBLE通信のいずれかを停止するという制御は行わない。
本実施形態のプリンタ103の動作を、図5に示す状態遷移図を用いて説明する。
プリンタ103は、2つの動作モード(自律動作モードおよび切替動作モード)のいずれかで動作する。自律動作モードは、電源投入後の初期状態における動作モードである。自律動作モードでは、プリンタ103の制御部405は、無線LAN通信部401およびBLE通信部403の動作を調整する(例えば、いずれかの通信部を停止する)という制御を行わない。よって、無線LAN通信部401とBLE通信部403は、それぞれ独立して動作する。そして、無線LAN通信部401の無線LAN送受信タイミングと、BLE通信部403のBLE送受信タイミングとが一致した場合においても、制御部405は、無線LAN通信およびBLE通信のいずれかを停止するという制御は行わない。
一方、切替動作モードでは、無線LAN通信部401の無線LAN送受信タイミングと、BLE通信部403のBLE送受信タイミングとが一致した場合には、制御部405は、無線LAN通信およびBLE通信のいずれかを停止するという制御を行う。より詳しくは、切替動作モードでは、所定の条件が満たされると、制御部405は、無線LAN通信部401による通信よりもBLE通信部403による通信を優先する(あるいは、その逆を行う)という制御を行う。
例えば、プリンタ103の電源投入後、プリンタ103が無線LAN通信によりPC101から印刷アプリケーションの実行を通知されると(図5の「印刷要求」)、制御部405は、プリンタ103を自律動作モードから切替動作モードに遷移させる。その後、当該印刷アプリケーションの実行が完了すると(図5の「印刷完了」)、制御部405はプリンタ103を自律動作モードに遷移させる。すわなち、プリンタ103が印刷処理を実行している間、制御部405はプリンタ103を切替動作モードで動作させる。なお、自律動作モードおよび切替動作モードは、制御部405の動作モードであると言うこともできる。
(自律動作モード)
図6および図7のフローチャートに基づいて、自律動作モードにおけるプリンタ103の動作を説明する。自律動作モードでは、無線LAN通信部401とBLE通信部403は独立して並行に動作する。図6および図7のフローチャートの各ステップ(処理)は、プリンタ103の記憶部406に記憶された制御プログラムを制御部405が実行することにより行われる。なお、以下の記載において、アルファベット「S」はステップを意味するものとする。
図6は、自律動作モードにおけるプリンタ103の無線LAN通信動作を示すフローチャートである。図6のフローチャートは、例えば、プリンタ103に電源投入をすると開始する。図6のフローチャートが開始すると、プリンタ103(制御部405)は自律動作モードで動作する。
S601において、制御部405は無線LAN通信部401に対して、無線LANビーコンパケットの送信間隔を設定する。無線LANビーコンパケットの送信間隔は、例えば102.4m秒である。
図6および図7のフローチャートに基づいて、自律動作モードにおけるプリンタ103の動作を説明する。自律動作モードでは、無線LAN通信部401とBLE通信部403は独立して並行に動作する。図6および図7のフローチャートの各ステップ(処理)は、プリンタ103の記憶部406に記憶された制御プログラムを制御部405が実行することにより行われる。なお、以下の記載において、アルファベット「S」はステップを意味するものとする。
図6は、自律動作モードにおけるプリンタ103の無線LAN通信動作を示すフローチャートである。図6のフローチャートは、例えば、プリンタ103に電源投入をすると開始する。図6のフローチャートが開始すると、プリンタ103(制御部405)は自律動作モードで動作する。
S601において、制御部405は無線LAN通信部401に対して、無線LANビーコンパケットの送信間隔を設定する。無線LANビーコンパケットの送信間隔は、例えば102.4m秒である。
S602において、制御部405は無線LAN通信部401に動作開始を指示する。当該指示により、無線LAN通信部401は、S601で設定された送信間隔でビーコンパケットの送信を開始する。
S603において、制御部405は、PC101から無線LAN接続要求が有ったか(無線LAN通信部401がPC101から無線LAN接続要求を受けたか)を判定する。PC101から無線LAN接続要求が有ると、S604に進む。PC101からの無線LAN接続要求が無ければ、S603を繰り返す(無線LAN接続要求を待つ)。
S604において、無線LAN通信部401は(制御部405は無線LAN通信部401を用いて)、無線LAN接続処理を行い、プリンタ103とPC101との間で無線LAN接続を確立する。
S603において、制御部405は、PC101から無線LAN接続要求が有ったか(無線LAN通信部401がPC101から無線LAN接続要求を受けたか)を判定する。PC101から無線LAN接続要求が有ると、S604に進む。PC101からの無線LAN接続要求が無ければ、S603を繰り返す(無線LAN接続要求を待つ)。
S604において、無線LAN通信部401は(制御部405は無線LAN通信部401を用いて)、無線LAN接続処理を行い、プリンタ103とPC101との間で無線LAN接続を確立する。
S605において、無線LAN通信部401は、PC101から印刷要求が有ったか(印刷アプリケーションの実行要求を受けたか)を判定する。PC101から印刷要求が有ると、S606に進む。PC101からの印刷要求が無ければ、S605を繰り返す(印刷要求を待つ)。
S606において、無線LAN通信部401は印刷要求を受けたことを制御部405に通知する。制御部405は、この通知を受けると自律動作モードから切替動作モードに遷移する(図5)。
S606において、無線LAN通信部401は印刷要求を受けたことを制御部405に通知する。制御部405は、この通知を受けると自律動作モードから切替動作モードに遷移する(図5)。
図7は、自律動作モードにおけるプリンタ103のBLE通信動作を示すフローチャートである。図7のフローチャートは、例えば、プリンタ103に電源投入をすると開始する。図7のフローチャートが開始すると、プリンタ103(制御部405)は自律動作モードで動作する。
S701において、制御部405はBLE通信部403に対して、BLEアドバタイズイベント間隔(advInterval)を設定する。BLEアドバタイズイベント間隔の値は、例えば20m秒である。なお、BLE規格においては、連続するアドバタイズイベントの間隔(周期)は、advIntervalとして設定した値に、0m秒〜10m秒の間のランダムな値(advDelay)を加算した値となる。図8は、アドバタイズイベントの周期を説明するタイミングチャートである。advIntervalを20m秒とした場合、アドバタイズイベントの周期は、20m秒〜30m秒の間のランダムな間隔となる(図8では、24msec、28msec、22msec、…)。このようにランダムな間隔(周期)にする理由は、他のデバイスとの混信を避けるためである(全く同じ開始タイミングで同じ周期のアドバタイジングをしている他のデバイスがあると混信し続けてしまう)。
1つのアドバタイズイベントで、アドバタイズチャンネル37(2402MHz)、アドバタイズチャンネル38(2426MHz)、アドバタイズチャンネル39(2480MHz)の3つのチャンネルでアドバタイズパケット(ADV_IND)が送信される。
S701において、制御部405はBLE通信部403に対して、BLEアドバタイズイベント間隔(advInterval)を設定する。BLEアドバタイズイベント間隔の値は、例えば20m秒である。なお、BLE規格においては、連続するアドバタイズイベントの間隔(周期)は、advIntervalとして設定した値に、0m秒〜10m秒の間のランダムな値(advDelay)を加算した値となる。図8は、アドバタイズイベントの周期を説明するタイミングチャートである。advIntervalを20m秒とした場合、アドバタイズイベントの周期は、20m秒〜30m秒の間のランダムな間隔となる(図8では、24msec、28msec、22msec、…)。このようにランダムな間隔(周期)にする理由は、他のデバイスとの混信を避けるためである(全く同じ開始タイミングで同じ周期のアドバタイジングをしている他のデバイスがあると混信し続けてしまう)。
1つのアドバタイズイベントで、アドバタイズチャンネル37(2402MHz)、アドバタイズチャンネル38(2426MHz)、アドバタイズチャンネル39(2480MHz)の3つのチャンネルでアドバタイズパケット(ADV_IND)が送信される。
S702において、制御部405はBLE通信部403に動作開始(起動)を指示し、BLE通信部403はアドバタイズパケットの送信を開始する。
S703において、制御部405は、スマートフォン102からBLE接続要求(CONNECT_REQ)が有ったか判定する。つまり、制御部405は、BLE通信部403がスマートフォン102からBLE接続要求を受け取ったかを判定する。BLE接続要求が有ると、S704に進む。BLE接続要求が無いと、S703を繰り返す。
S704において、制御部405はBLE通信部403を用いて接続処理を行い、プリンタ103とスマートフォン102との間でBLE接続を確立する。BLE接続については図9を用いて説明する。
S703において、制御部405は、スマートフォン102からBLE接続要求(CONNECT_REQ)が有ったか判定する。つまり、制御部405は、BLE通信部403がスマートフォン102からBLE接続要求を受け取ったかを判定する。BLE接続要求が有ると、S704に進む。BLE接続要求が無いと、S703を繰り返す。
S704において、制御部405はBLE通信部403を用いて接続処理を行い、プリンタ103とスマートフォン102との間でBLE接続を確立する。BLE接続については図9を用いて説明する。
(BLE接続)
図9は、BLE接続が確立する際の動作を説明するタイミングチャートである。スマートフォン102はBLE接続を要求する場合、プリンタ103から送信されるアドバタイズパケット901を受信後、接続要求パケット(Connect Request)902をプリンタ103に送信する。スマートフォン102から送信される接続要求パケット902には、WinSize903、WinOffset904、Interval905、およびTimeout906が含まれる。
なお、図中、AAはAccess address of the connection(接続後のデータパケットのアクセスアドレス)を示し、CRCInitはCRCの初期値を示す。CRCはCyclic Redundancy Checkの略である。Latencyはスレーブ(S)が接続要求を無視できる回数を示す。ChMはChannel Mapの略であり、どのチャネルが使用されるかを示す。Hopはデータチャネル選択・切替におけるホップ増加(チャネルの切り替え順)を示す。SCAはSleep Clock Accuracyの略である。
図9は、BLE接続が確立する際の動作を説明するタイミングチャートである。スマートフォン102はBLE接続を要求する場合、プリンタ103から送信されるアドバタイズパケット901を受信後、接続要求パケット(Connect Request)902をプリンタ103に送信する。スマートフォン102から送信される接続要求パケット902には、WinSize903、WinOffset904、Interval905、およびTimeout906が含まれる。
なお、図中、AAはAccess address of the connection(接続後のデータパケットのアクセスアドレス)を示し、CRCInitはCRCの初期値を示す。CRCはCyclic Redundancy Checkの略である。Latencyはスレーブ(S)が接続要求を無視できる回数を示す。ChMはChannel Mapの略であり、どのチャネルが使用されるかを示す。Hopはデータチャネル選択・切替におけるホップ増加(チャネルの切り替え順)を示す。SCAはSleep Clock Accuracyの略である。
スマートフォン102は接続要求パケット902の送信完了後、BLEマスタとして動作する。一方、プリンタ103はBLEスレーブとして動作する。スマートフォン102をマスタ(M)とすると共に、プリンタ103をスレーブ(S)とした通信動作は、Interval905で設定された周期(コネクトインターバル)毎に行われる。1つのコネクトインターバルは、マスタのデータパケット送信から始まり(M→S)、これにスレーブが応答する形で通信が行われる(S→M)。図9では、1つのコネクトインターバル中に、マスタとスレーブがそれぞれ1度ずつデータパケット送信を行っている(符号907と908)が、送信データ量が多い場合には複数回送信を行うようにすることも可能である。スマートフォン102が接続要求パケットの送信を完了してから、接続が確立し、データパケットの送信を開始するまでの時間は、1.25m秒+T1である。T1は、WinOffset904設定値≦T1≦WinOffset904設定値+WinSize903設定値の範囲内で、スマートフォン102が任意に決定することができる。接続要求パケット中のTimeout906には、タイムアウト時間(SupervisionTimeout)が設定される。
接続確立後、プリンタ103とスマートフォン102は、Supervisionタイマによる時間計測を開始する。このSupervisionタイマは、データパケット受信毎にリセットされ、タイマ値がタイムアウト時間と等しくなると、BLE接続が切断する。すなわち、BLE通信では、データパケットをタイムアウト時間以上、正常に受信できない場合、接続が切断することとなる。
図7のフローチャートに戻る。
BLE接続が確立した後、S705において制御部405は、スマートフォン102からプリンタ103にアドレス登録要求が有ったか(BLE通信部403がアドレス登録アプリケーションの実行要求を受けたか)を判定する。BLE通信部403がスマートフォン102からアドレス登録アプリケーションの実行要求を受けると、S706に進む。BLE通信部403がスマートフォン102からアドレス登録アプリケーションの実行要求を受けなければ、S705を繰り返す。
S706において、制御部405は、アドレス登録を実行する。すなわち、制御部405は、スマートフォン102から受信した電子メールアドレスを記憶部406に格納する。そして、制御部405は、アドレス登録アプリケーションを終了する。アドレス登録アプリケーションを終了すると、制御部405は、BLE接続を切断し、S703に戻る。つまり、BLE接続を切断した後、プリンタ103は、BLE接続要求の待ち受け状態に戻る。
BLE接続が確立した後、S705において制御部405は、スマートフォン102からプリンタ103にアドレス登録要求が有ったか(BLE通信部403がアドレス登録アプリケーションの実行要求を受けたか)を判定する。BLE通信部403がスマートフォン102からアドレス登録アプリケーションの実行要求を受けると、S706に進む。BLE通信部403がスマートフォン102からアドレス登録アプリケーションの実行要求を受けなければ、S705を繰り返す。
S706において、制御部405は、アドレス登録を実行する。すなわち、制御部405は、スマートフォン102から受信した電子メールアドレスを記憶部406に格納する。そして、制御部405は、アドレス登録アプリケーションを終了する。アドレス登録アプリケーションを終了すると、制御部405は、BLE接続を切断し、S703に戻る。つまり、BLE接続を切断した後、プリンタ103は、BLE接続要求の待ち受け状態に戻る。
上記した自律動作モードにおける無線LAN通信とBLE通信は独立して行われる。このため、無線LAN通信とBLE通信のタイミングが一致した場合には電波干渉が生じる可能性がある。例えば、プリンタ103において印刷アプリケーションとアドレス登録アプリケーションを同時実行する場合には、無線LAN信号とBLE信号が同時にプリンタ103に到達することで干渉が発生し、いずれか一方、または両方に通信エラーが発生する。この通信エラーが、無線LAN通信のスループット低下やBLE通信の切断を引き起こす場合がある。本実施形態の切替動作モードでは、プリンタ103は、無線LAN通信とBLE通信の間で電波干渉が生じないように動作する。
(切替動作モード)
図10は、切替動作モードにおけるプリンタ103の動作を説明するフローチャートである。図10のフローチャートの各ステップ(処理)は、プリンタ103の記憶部406に記憶された制御プログラムを制御部405が実行することにより行われる。図10のフローチャートは、例えば、プリンタ103が他の装置(PC101)から印刷処理の実行要求を受けた後に開始する。
S1000において、制御部405は印刷を開始するよう、プリンタ103の各部の制御を開始する。
S1001において、制御部405は、BLE接続が確立されて、BLEデータパケットの送受信が行われているかを判定(確認)する。S1001の判定結果がYesの場合は、S1006に進む。一方、BLE接続が確立されておらず、アドバタイズ動作中の場合はS1002に進む。
図10は、切替動作モードにおけるプリンタ103の動作を説明するフローチャートである。図10のフローチャートの各ステップ(処理)は、プリンタ103の記憶部406に記憶された制御プログラムを制御部405が実行することにより行われる。図10のフローチャートは、例えば、プリンタ103が他の装置(PC101)から印刷処理の実行要求を受けた後に開始する。
S1000において、制御部405は印刷を開始するよう、プリンタ103の各部の制御を開始する。
S1001において、制御部405は、BLE接続が確立されて、BLEデータパケットの送受信が行われているかを判定(確認)する。S1001の判定結果がYesの場合は、S1006に進む。一方、BLE接続が確立されておらず、アドバタイズ動作中の場合はS1002に進む。
S1002において、制御部405はBLE通信部403に対して、BLEアドバタイズイベント間隔の変更(設定)を行う。この際に設定するBLEアドバタイズイベント間隔は、BLE通信が無線LAN通信スループットに与える影響を少なくするという観点では、大きな値に設定することが望ましい。しかしながら、BLEアドバタイズイベント間隔を例えば10.24秒に設定した場合、スマートフォン102がプリンタ103のアドバタイズパケットを受信するのに、最大10.24秒掛かることになる。すなわち、スマートフォン102のユーザがアドレス登録アプリケーションを実行しようとした場合に、プリンタ103が見つかるまでに長い時間が掛かるため、ユーザレスポンスが低下する。このため、S1002において、BLEアドバタイズイベント間隔は、無線LAN通信スループットへの影響とユーザレスポンスへの影響を考慮し、適切な値に変更(設定)することが望ましい。BLE規格では、BLEアドバタイズイベント間隔は、20m秒から10.24秒の範囲内に設定可能であり、本実施形態では、例えば、1秒に変更するものとする。
S1003において、制御部405は、S1002で設定したBLEアドバタイズイベント間隔にランダムな値(advDelay)を加算して得た周期毎に、所定期間、無線LAN通信を停止し、BLE通信を優先するよう無線LAN通信部401を制御する。S1003において無線LAN通信を停止する期間は、スマートフォン102とのBLE接続を確立できるよう、少なくともアドバタイズパケット901の送信期間と接続要求パケット902の受信期間を含む期間に設定される。また、無線LAN通信を停止する際、制御部405は、無線LAN通信部401の送信を停止するだけでなく、PC101の無線LAN通信部201の送信を停止するよう動作する。無線LAN通信部201の送信停止は、無線LAN通信部401が、例えば、自装置(無線LAN通信部401)に、CTSパケットを送信することにより実現してもよい。あるいは、無線LAN通信部201の送信停止は、無線LAN通信部401がPC101に送信停止を指示するパケットを送信することにより実現してもよい。
S1003の動作により、プリンタ103が印刷アプリケーションを実行中であっても、プリンタ103はBLE接続要求を受け付けることが可能となる。なお、この無線LAN通信停止により、無線LAN通信スループットは若干低下するが、アドバタイズイベントは通常数百μ秒程度であるため、本実施形態のようにアドバタイズイベント間隔を1秒とした場合には、実用上問題は発生しない。
S1004において、制御部405は、BLE接続要求が有ったかを判定する。つまり、制御部405は、BLE通信部403がスマートフォン102から接続要求パケット902を受信したかを判定する。S1004の判定結果がYesの場合、S1005に進む。S1004の判定結果がNoの場合、S1014に進む。
S1014において、印刷処理部408は、印刷が完了したか否かを判定する。印刷が完了した場合にはS1015に進み、印刷処理部408は制御部405に印刷完了を通知する。制御部405は印刷処理部408から印刷完了通知を受けると、S1016に進み、自律動作モードへと遷移する(図10の「終了」)。S1014の判定結果がNoの場合にはS1004に戻る。
S1005において、制御部405は、スマートフォン102とプリンタ103との間でBLE接続を確立する。S1005の後、S1006に進む。
S1014において、印刷処理部408は、印刷が完了したか否かを判定する。印刷が完了した場合にはS1015に進み、印刷処理部408は制御部405に印刷完了を通知する。制御部405は印刷処理部408から印刷完了通知を受けると、S1016に進み、自律動作モードへと遷移する(図10の「終了」)。S1014の判定結果がNoの場合にはS1004に戻る。
S1005において、制御部405は、スマートフォン102とプリンタ103との間でBLE接続を確立する。S1005の後、S1006に進む。
S1006において、制御部405は、BLE通信部403のSupervisionタイマを参照し、Supervisionタイマ値が所定値(所定時間)以下か否かを判定する。Supervisionタイマは、BLE通信部403がBLEデータパケットを受信した後の経過時間を計測する計測部である。Supervisionタイマ値が所定値以下の場合には、S1007に進む。Supervisionタイマ値が所定値(所定時間)を超えた場合には、S1011に進む。
S1006で使用する所定値は、制御部405により設定される。具体的には、制御部405は、スマートフォン102から受信した接続要求パケット902の中のTimeout906を参照し、S1006の所定値をBLE通信タイムアウト時間(Timeout906に設定されている時間)未満の値に設定する。つまり、S1006の所定値は通信相手装置(スマートフォン102)から受信した信号に基づいて設定される。そして、S1006の所定値はタイムアウト時間より所定時間短い値に設定される。このようにS1006の所定値を設定することにより、制御部405は、S1006の判定結果に基づいて、BLE接続切断に時間的猶予があると考えられる場合には、S1007に進み、そうでない場合にはS1011に進むよう動作(制御)する。
S1006で使用する所定値は、制御部405により設定される。具体的には、制御部405は、スマートフォン102から受信した接続要求パケット902の中のTimeout906を参照し、S1006の所定値をBLE通信タイムアウト時間(Timeout906に設定されている時間)未満の値に設定する。つまり、S1006の所定値は通信相手装置(スマートフォン102)から受信した信号に基づいて設定される。そして、S1006の所定値はタイムアウト時間より所定時間短い値に設定される。このようにS1006の所定値を設定することにより、制御部405は、S1006の判定結果に基づいて、BLE接続切断に時間的猶予があると考えられる場合には、S1007に進み、そうでない場合にはS1011に進むよう動作(制御)する。
S1007において、制御部405は、画像記憶部407に一時格納されている画像データのデータ量を参照し、当該データ量が所定量以下か否かを判定する。画像データのデータ量が所定量以下の場合にはS1008に進む。一方、画像記憶部407に所定量を超える画像データが格納されている場合には、S1011に進む。
S1007で使用される所定量は、印刷処理部408および印字部409の印刷処理性能に基づいて設定されるか、当該印刷処理性能と無線LANスループットに基づいて設定される。例えば、プリンタ103が印刷する画像データ1枚当たりのデータ量が1MByteであり、毎秒5枚の印刷が可能であるなら、S1007の所定量は100MByteとする。画像記憶部407に100MByteの画像データが格納されている場合には、無線LAN通信を停止したとしても20秒は継続して印刷処理を行うことが可能であり、印刷アプリケーションの処理性能が低下することは無い。本実施形態では、このような場合(画像記憶量>所定量)にS1011に進み、無線LAN通信を一時停止し、BLE通信を優先するように動作する。また、プリンタ103に対して、PC101が1MByte(8Mbit)×5枚=40Mbps以上の無線LANスループットで画像データを送信した場合、プリンタ103は、印刷速度を上回る速度で画像データを受信することになる。したがって、この場合には、画像記憶部407に格納される画像データのデータ量は、印刷アプリケーションの実行時間経過とともに増える。S1007の所定量は、印刷速度を上回る速度で画像データを受信するかを考慮して決めてもよい。
S1008では、制御部405は無線LAN通信を優先するよう動作し、BLE通信を行わないようBLE通信部403の制御を行う。この動作により、BLE信号が無線LAN信号に干渉することによる無線LAN通信スループットの低下を防ぐことができる。
S1009において、印刷処理部408は、印刷が完了したか否かを判定する。印刷が完了した場合には、S1010に進み、印刷処理部408は、制御部405に印刷完了を通知する。制御部405は印刷完了通知を受けると、自律動作モードへと遷移する(S1016)。
S1009の判定結果がNoの場合、S1006に戻る。つまり、印刷が完了していない場合には、S1006に戻り、引き続き動作を継続する。
S1009において、印刷処理部408は、印刷が完了したか否かを判定する。印刷が完了した場合には、S1010に進み、印刷処理部408は、制御部405に印刷完了を通知する。制御部405は印刷完了通知を受けると、自律動作モードへと遷移する(S1016)。
S1009の判定結果がNoの場合、S1006に戻る。つまり、印刷が完了していない場合には、S1006に戻り、引き続き動作を継続する。
S1011では、BLE通信切断までに時間的猶予が無い(S1006の判定結果がNo)、または、無線LAN通信を停止しても印刷処理性能に影響が無い(S1007の判定結果がNo)ため、制御部405は無線LAN通信を一時停止する。制御部405は、無線LAN通信を一時停止することで、BLE通信を優先して動作させる(制御部405はBLE通信を優先するという制御を行う)。
S1012およびS1013は、自律動作モードにおけるBLE通信動作(図7)のS705およびS706と同様の処理であるため、その説明は省略する。S1013の後、S1006に戻る。
S1012およびS1013は、自律動作モードにおけるBLE通信動作(図7)のS705およびS706と同様の処理であるため、その説明は省略する。S1013の後、S1006に戻る。
(実施形態1の効果)
本実施形態のプリンタ103は、BLE接続が切断するまでの時間猶予が無い場合に無線LAN通信を停止し、BLE通信を優先することでBLE接続切断を回避する。また、無線LAN通信を一時停止しても画像記憶部407に格納された画像データにより印刷処理を継続することで印刷処理性能に影響を与えない場合、無線LAN通信を停止し、BLE通信を優先する。このような動作(制御)により、無線LAN通信により動作する印刷アプリケーションの処理性能低下を防ぎつつ、BLE通信により動作するアドレス登録アプリケーションの実行エラーを回避することができる。
本実施形態のプリンタ103は、BLE接続が切断するまでの時間猶予が無い場合に無線LAN通信を停止し、BLE通信を優先することでBLE接続切断を回避する。また、無線LAN通信を一時停止しても画像記憶部407に格納された画像データにより印刷処理を継続することで印刷処理性能に影響を与えない場合、無線LAN通信を停止し、BLE通信を優先する。このような動作(制御)により、無線LAN通信により動作する印刷アプリケーションの処理性能低下を防ぎつつ、BLE通信により動作するアドレス登録アプリケーションの実行エラーを回避することができる。
(変形例)
上記した実施形態では、プリンタ103のBLE通信におけるタイムアウト時間は、スマートフォン102が接続要求パケット902で指定した値を使用するものとした(Timeout906)。このタイムアウト時間は大きな値を設定するほど、BLE接続に切断が発生しにくくなる。したがって、プリンタ103(制御部405)がスマートフォン102にタイムアウト時間を大きくするよう変更を要求するようにしてもよい。この際、タイムアウト時間の変更要求は、コネクションパラメータ要求パケット(LL_CONNECTION_PARAM_REQ)を使用することが可能である。
上記した実施形態では、プリンタ103のBLE通信におけるタイムアウト時間は、スマートフォン102が接続要求パケット902で指定した値を使用するものとした(Timeout906)。このタイムアウト時間は大きな値を設定するほど、BLE接続に切断が発生しにくくなる。したがって、プリンタ103(制御部405)がスマートフォン102にタイムアウト時間を大きくするよう変更を要求するようにしてもよい。この際、タイムアウト時間の変更要求は、コネクションパラメータ要求パケット(LL_CONNECTION_PARAM_REQ)を使用することが可能である。
上記した実施形態では、プリンタ103は、印刷アプリケーションとアドレス登録アプリケーションとを実行することが可能であるとしたが、プリンタ103が実行可能なアプリケーションは上記したアプリケーションに限定されない。プリンタ103は、無線LANおよびBLEを使用した多種多様なアプリケーションを実行可能であってもよく、そのようなプリンタにも本発明を適用することが可能である。例えば、BLEを使用したアプリケーションは、アドレス登録アプリケーションではなく、鍵交換やWLANハンドオーバのアプリケーションであってもよい。この場合、スマートフォン102はBLE通信部301に加えて無線LAN通信部を有する。
上記した実施形態では、プリンタ103は無線LAN通信機能およびBLE通信機能を備えるとしたが、プリンタ103が備える通信機能は上記した通信機能に限定されない。例えば、無線LAN通信機能は、WiMAX(登録商標)等の無線MAN(Metropolitan Area Network)通信機能に置換してもよい。また、無線LAN通信機能は、LTE/3G等の無線WAN(Wide Area Network)通信機能に置換してもよい。BLE通信機能は、Bluetooth通信機能に置換してもよいし、ZigBee(登録商標)に置換してもよい。又は、他のバージョンのBluetooth(例えばバージョン4.0以外のバージョンのBluetooth)の通信にも適用可能である。
上記した実施形態では、プリンタ103が通信装置の例として説明されたが、プリンタ103を他の通信装置(無線LAN通信部とBLE通信部を備える装置)に置き換えてもよい。例えば、映像装置や音楽再生装置に置き換えてもよい。また、システム100を構成するPC101も、無線LAN通信機能を有する他の装置に置き換えてよい(例えば、スマートフォン)。同様に、スマートフォン102も、BLE通信機能を有する他の装置に置き換えてよい(例えば、タブレット端末)。
図6のS601で設定する無線LANビーコンパケットの送信間隔は、102.4m秒としたが、102.4m秒以外の値に設定してもよい。また、図7のS701で設定するBLEアドバタイズイベント間隔は、20m秒以外の値に設定してもよい。
図6のS603では、制御部405がPC101からの無線LAN接続要求の有無を判定したが、無線LAN通信部401が当該判定を行ってもよい。その場合、無線LAN通信部401は、無線LAN接続要求が有ったことを制御部405に通知する。
図6のS603では、制御部405がPC101からの無線LAN接続要求の有無を判定したが、無線LAN通信部401が当該判定を行ってもよい。その場合、無線LAN通信部401は、無線LAN接続要求が有ったことを制御部405に通知する。
図10ではS1006の判定の後にS1007の判定を行っているが、S1007の判定の後にS1006の判定を行ってもよい。また、S1006を行わずに、S1007の判定のみを行うようにしてもよいし、S1007の判定を行わずにS1006の判定のみを行ってもよい。
図10のS1001において、制御部405は、BLE接続が確立されているか否かのみを判定してもよいし、BLE通信部403がBLEデータパケットを受信したか否かのみを判定してもよい。
図10のS1001において、制御部405は、BLE接続が確立されているか否かのみを判定してもよいし、BLE通信部403がBLEデータパケットを受信したか否かのみを判定してもよい。
(その他の実施形態)
上記した実施形態では、プリンタ103を説明したが、本発明はその他の形態でも具現化(実現)することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態の1以上の機能を実現するプログラム(コンピュータプログラム)を、ネットワークまたは記録媒体(記憶媒体)を介して、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行することによっても実現可能である。この場合、記録媒体から読み出されたプログラム(プログラムコード)自体が実施形態の機能を実現することになる。また、当該プログラムを記録した記録媒体は本発明を構成することができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、実施形態の機能が実現されるだけでなく、プログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上記した実施形態の機能が実現されてもよい。
上記した実施形態では、プリンタ103を説明したが、本発明はその他の形態でも具現化(実現)することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態の1以上の機能を実現するプログラム(コンピュータプログラム)を、ネットワークまたは記録媒体(記憶媒体)を介して、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行することによっても実現可能である。この場合、記録媒体から読み出されたプログラム(プログラムコード)自体が実施形態の機能を実現することになる。また、当該プログラムを記録した記録媒体は本発明を構成することができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、実施形態の機能が実現されるだけでなく、プログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上記した実施形態の機能が実現されてもよい。
101…PC、102…スマートフォン、103…プリンタ、401…無線LAN通信部、403…BLE通信部、405…制御部、407…画像記憶部
Claims (14)
- 所定の周波数帯において第1の通信方式を用いて通信を実行する第1の通信手段と、
前記所定の周波数帯において、前記第1の通信方式とは異なる第2の通信方式を用いて通信を実行する第2の通信手段と、
前記第1の通信手段により受信したデータを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されたデータを用いて処理を行う処理手段と、
前記記憶手段に記憶されたデータの量が所定量を超えた場合、前記第1の通信手段による通信より前記第2の通信手段による通信を優先するよう制御する制御手段と、
備えた通信装置。 - 前記第2の通信手段が所定のデータパケットを受信した後の経過時間を計測する計測手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記計測手段により計測された経過時間が所定時間を超えた場合、前記第1の通信手段による通信より前記第2の通信手段による通信を優先するよう制御することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 前記記憶手段に記憶されたデータの量が前記所定量を超える前に、前記経過時間が前記所定時間を超えた場合、前記制御手段は、前記第1の通信手段による通信より前記第2の通信手段による通信を優先するよう制御することを特徴とする請求項2記載の通信装置。
- 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されたデータの量が前記所定量を超えた場合、前記第1の通信手段による通信を停止することを特徴とする請求項1、2または3に記載の通信装置。
- 前記制御手段は、前記経過時間が前記所定時間を超えた場合、前記第1の通信手段による通信を停止することを特徴とする請求項2または3に記載の通信装置。
- 前記所定時間は、前記第2の通信手段が通信相手装置から受信した信号に基づいて設定されることを特徴とする請求項2、3または5に記載の通信装置。
- 前記制御手段は、前記第2の通信手段の前記通信相手装置に対し、前記所定時間の変更を要求することができることを特徴とする請求項6に記載の通信装置。
- 前記所定量は、前記処理手段の処理性能に基づいて決められることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の通信装置。
- 前記第1の通信手段は無線LAN通信手段であり、前記第2の通信手段はBLE(Bluetooth Low Energy)通信手段である請求項1〜8のいずれか1項に記載の通信装置。
- 前記第2の通信手段はBLE通信手段であり、前記所定時間はBLE通信タイムアウト時間未満の値であることを特徴とする請求項2、3、5、6または7に記載の通信装置。
- 前記第1の通信手段により受信したデータは画像データであり、前記処理手段は、前記記憶手段に記憶された画像データを用いて印刷処理を行うことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の通信装置。
- 前記第1の通信手段が他の装置から前記処理の実行要求を受けた後、前記制御手段は前記記憶手段に記憶されたデータの量が所定量を超えているかを判定し、当該判定の結果に基づいて、前記第1の通信手段による通信より前記第2の通信手段による通信を優先するよう制御することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の通信装置。
- 所定の周波数帯において第1の通信方式を用いて通信を実行する第1の通信手段と、前記所定の周波数帯において、前記第1の通信方式とは異なる第2の通信方式を用いて通信を実行する第2の通信手段と、前記第1の通信手段により受信したデータを記憶する記憶手段と、を備える通信装置の制御方法であって、
前記記憶手段に記憶されたデータの量が所定量を超えた否かを判定するステップと、
前記判定の結果に基づいて、第1の通信手段による通信より前記第2の通信手段による通信を優先するよう制御するステップと、
有する制御方法。 - コンピュータが読み取り実行することで、前記コンピュータを、請求項1〜12のいずれか1項に記載の通信装置の各手段として機能させるためのコンピュータプログラム。
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JP7099568B1 (ja) | 2021-02-24 | 2022-07-12 | 株式会社デンソー | 電池管理システム |
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2017
- 2017-08-16 JP JP2017157069A patent/JP2019036850A/ja active Pending
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