JP5417041B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤの製造工程では、長尺の帯状のカーカスプライが円筒状に巻回されている。この巻回されたカーカスプライは、円周方向両端部が重ね合わされている。この重ね合わされている部分が連結されている。この重ね合わされている部分が、ジョイント部である。このジョイント部は、巻回された軸方向一端から他端まで形成されている。このジョイント部では、カーカスプライが二重に重なり合っているので、カーカスコードも二重に重なり合っている。このように巻回されたカーカスプライが、タイヤのカーカスとして用いられる。
このカーカスを備えたタイヤに空気が充填される。このタイヤのジョイント部のカーカスコードは、他の部分に比べて伸びにくい。このジョイント部が位置する部分は、他の部分に比べて凹む現象が生じ得る。この凹む現象が、所謂ジョイントデントである。このジョイントデントが生じているタイヤは、外観、耐久性、ユニフォーミティーなどの品質に劣る。
このジョイントデントを抑制するために、ジョイント部のカーカスコードを切断したタイヤが提案されている。このカーカスコードは、軸方向一方のビードと他方のビードとの間で切断されている。このジョイント部で二重に重なり合っているカーカスコードの一方が切断されている。これにより、このタイヤでは、ジョイントデントの発生が抑制されている。
特開平8−118909号公報
空気入りタイヤの転がり抵抗を低減することで、燃費が向上する。この転がり抵抗を低減するため、タイヤの質量を低減することが考えられる。タイヤの質量の低減として、サイドウォールの肉厚を薄くすることが考えられる。特に、トレッド近傍のサイドウォールの肉厚を薄くすることが考えられる。しかし、サイドウォールの肉厚が薄くされると、前述のジョイントデントが発生し易い。また、前述のように、ジョイント部のカーカスコードが切断されたタイヤでは、サイドウォールの肉厚が薄くされると、凹凸形状が発生しやすい。このため、サイドウォールの肉厚を薄くすることは困難であった。
本発明の目的は、ジョイントデントの発生を抑制しつつ、サイドウォールの肉厚を減少させて低燃費を達成し得る空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、トレッドと、トレッドの端から半径方向略内向きに延びている一対のサイドウォールと、このサイドウォールより半径方向内側に位置する一対のビードと、カーカスとを備えている。このカーカスは、複数のカーカスコードを備えたカーカスプライからなる。このカーカスプライは、トレッド及びサイドウォールの内側に沿って一対のビードの半径方向内端の間に架け渡された主部を備えている。このカーカスプライは、巻回された円周方向一端部と他端部とを備えている。内側に位置する一端部と外側に位置する他端部とは半径方向に重ね合わされて、ジョイント部が形成されている。このジョイント部のカーカスコードは、不連続コードと連続コードとを含む。この不連続コードは、主部のうちビードに沿う箇所で切断されている。この連続コードは、主部で切断されていない。このジョイント部のカーカスコードの総本数Nに対して、不連続コードの本数Naの比率Rは、40%以上70%以下である。このトレッドとサイドウォールとの境界のタイヤ表面からカーカスコードまでのゴムの厚みは、3.0mm以下である。
好ましくは、上記一端部に上記不連続コードと連続コードとが、周方向に交互に並べられている。上記他端部に上記不連続コードと連続コードとが、周方向に交互に並べられている。この一端部の不連続コードは、他端部の連続コードに半径方向に重ね合わされている。一端部の連続コードは、他端部の不連続コードに半径方向に重ね合わされている。
好ましくは、このタイヤでは、上記ビードは、コアと、このコアから半径方向外向きに延びるエイペックスとを備えている。この不連続コードは、主部のうちコアに沿う箇所で切断されている。
本発明に係る空気入りタイヤでは、サイドウォールの肉厚が薄くされることにより、タイヤが軽量化され得る。一方で、ジョイント部のカーカスコードがビードに沿って延びる範囲で切断され、カーカスコードの切断本数の割合が40%以上70%以下とされることにより、ジョイントデント等の発生が抑制されている。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、図1の赤道面に沿ったタイヤの一部の断面拡大図である。 図3は、図2のIII−III線に沿ったカーカス及びビードの一部の断面図である。 図4は、図3の矢印IVで示された部分拡大図である。 図5は、図2のカーカスのジョイント部の断面が示された模式図である。 図6は、図1の矢印VIで示された部分拡大図である。 図7は、本発明の他の実施形態に係る空気入りタイヤのカーカス及びビードの一部が示された断面図である。 図8は、本発明の更に他の実施形態に係る空気入りタイヤのジョイント部の断面が示された模式図である。 図9は、本発明の更に他の実施形態に係る空気入りタイヤのジョイント部の断面が示された模式図である。 図10は、本発明の更に他の実施形態に係る空気入りタイヤのジョイント部の断面が示された模式図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1に、空気入りタイヤ2の一部の断面が示されている。この図1において、上下方向が半径方向であり、左右方向が軸方向であり、紙面との垂直方向が周方向である。このタイヤ2は、図1中の一点鎖線CLを中心としたほぼ左右対称の形状を呈する。この一点鎖線CLは、タイヤ2の赤道面を表す。このタイヤ2は、トレッド4、一対のサイドウォール6、一対のビード8、カーカス10、ベルト12、インナーライナー14及び一対のチェーファー16を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。このタイヤ2は、乗用車に装着される。
トレッド4は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、トレッド面18を備えている。このトレッド面18は、路面と接地する。トレッド面18には、溝20が刻まれている。この溝20により、トレッドパターンが形成されている。トレッド4に溝20が刻まれなくてもよい。
サイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール6は、架橋ゴムからなる。サイドウォール6は、撓みによって路面からの衝撃を吸収する。さらにサイドウォール6は、カーカス10の外傷を防止する。
ビード8は、サイドウォール6よりも半径方向略内側に位置している。ビード8は、コア22と、このコア22から半径方向外向きに延びるエイペックス24とを備えている。コア22は、リング状である。コア22は、巻き回された非伸縮性ワイヤー(典型的にはスチール製ワイヤー)を含む。エイペックス24は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス24は、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス10は、カーカスプライ26からなる。カーカスプライ26は、一対のビード8の間に架け渡されており、トレッド4及びサイドウォール6の内側に沿っている。カーカスプライ26は、コア22の周りを、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。カーカスプライ26には、主部28と折り返し部30とが形成されている。主部28は、一対のビードに架け渡される部分である。ここでいう主部28は、一方のコア22の半径方向内端から他方のコア22の半径方向内端までの範囲をいう。折り返し部30は、コア22の半径方向内端から半径方向外向きに折り返されている範囲をいう。なお、カーカスプライ26は、主部28のみから構成されてもよい。カーカスプライ26は、コア22の周りを、軸方向外側から内側に向かって折り返されてもよい。
図1に示されるように、ベルト12は、カーカス10の半径方向外側に位置している。ベルト12は、カーカス10と重ね合わされている。ベルト12は、カーカス10を補強する。ベルト12は、内側層32及び外側層34からなる。図示されていないが、内側層32及び外側層34のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の絶対値は、10°以上35°以下である。内側層32のコードの傾斜方向は、外側層34のコードの傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。
インナーライナー14は、カーカス10の内周面に接合されている。インナーライナー14は、架橋ゴムからなる。インナーライナー14には、空気遮蔽性に優れたゴムが用いられている。インナーライナー14は、タイヤ2の内圧を保持する役割を果たす。チェーファー16は、ビード8の近傍に位置している。タイヤ2がリムに組み込まれると、このチェーファー16がリムと当接する。この当接により、ビード8の近傍が保護される。チェーファー16は、通常は布とこの布に含浸したゴムとからなる。ゴム単体からなるチェーファー16が用いられてもよい。
図2に、図1のタイヤ2の一部の断面が、赤道面に沿って示されている。カーカスプライ26は、並列に並んだ多数のカーカスコード36とトッピングゴム38とからなる。各カーカスコード36が赤道面に対してなす角度の絶対値は、通常は70°から90°である。換言すれば、このカーカス10はラジアル構造を有する。カーカスコード36は、通常は有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
このタイヤ2では、カーカスプライ26の周方向の一端部40と他端部42とが重なり合っている。この一端部40は、半径方向内側に位置している。他端部42は、半径方向外側に位置している。この一端部40と他端部42とが連結されている。一端部40と他端部42とが、ジョイント部44を形成している。
図3に、ビード8及びカーカス10の一部が示されている。この図3に、ジョイント部44の断面が示されている。この断面は、図2のIII−IIIに沿った断面である。図3から明らかなように、このジョイント部44は、カーカス10の軸方向の一端から他端まで延びている。このジョイント部44は、一対のビード8に架け渡されている。この図3では、カーカスコード36は省略されている。ジョイント部44で、一端部40と他端部42とは、半径方向及び軸方向に重なり合っている。一端部40は、他端部42の内側に位置している。
図3の線分L1は、コア22の半径方向内端から軸方向に延びる直線である。図3の線分L2は、コア22の半径方向外端から軸方向に延びる直線である。図3の線分L3は、エイペックス24の半径方向外端から軸方向に延びる直線である。両矢印A1は、直線L1と直線L2との間の主部28の範囲を示している。両矢印A1は、コア22に沿う主部28の範囲を示している。両矢印A2は、直線L2と直線L3との間の主部28の範囲を示している。両矢印A2は、エイペックス24に沿う主部28の範囲を示している。両矢印A3は、直線L3から図示されない他方のエイペックス24から延びる直線L3との間の主部28の範囲を示している。両矢印A3は、一対のビード8の間の主部28の範囲を示している。両矢印A4は、直線L1と直線L3との間の主部28の範囲を示している。両矢印A4は、ビード8に沿う主部28の範囲を示している。このA1からA4までのそれぞれの範囲は、タイヤ2を周方向に垂直な断面で切り出したサンプルで定められる。
図4は、この図3の矢印IVで示された部分の拡大断面図である。図4に示されるように、ジョイント部44は、一端部40と他端部42とからなる。図4には、一端部40のカーカスコード36及びトッピングゴム38並びに他端部42のカーカスコード36及びトッピングゴム38が示されている。このジョイント部44では、一端部40のカーカスコード36と他端部42のカーカスコード36とが重なり合っている。他端部42のカーカスコード36は、図4の矢印C1で切断されている。このカーカスコード36は、図示されない他方のビード8の近くでも同様に切断されている。説明の便宜上、切断されたカーカスコード36が「不連続コード」と称され、切断されていないカーカスコード36が「連続コード」と称される。
図5は、このジョイント部44の断面が模式的に示されている。図5に示されたカーカスコード36のうち、その断面が塗りつぶされているものが、前述の不連続コード36aを示している。その断面が塗りつぶされていないものが、連続コード36bを示している。このジョイント部44では、一端部40のカーカスコード36は6本である。この一端部40では、タイヤ2の周方向に、不連続コード36aが、端から2番目、4番目及び6番目に位置している。連続コード36bが、端から1番目、3番目及び5番目に位置している。一端部40では、不連続コード36aと連続コード36bとが周方向に交互に並んでいる。他端部42のカーカスコード36も6本である。他端部42でも、同様に、不連続コード36aと連続コード36bとが周方向に交互に並んでいる。一端部40の不連続コード36aが、他端部42の連続コード36bと半径方向及び軸方向に重なり合っている。一端部40の連続コード36bが、他端部42の不連続コード36aと半径方向及び軸方向に重なり合っている。この様にして、この一端部40と他端部42とは、それぞれ不連続コード36aと連続コード36bとが周方向に交互に並んでいる。
図6は、図1の矢印VIで示された部分拡大図である。この断面では、カーカスコード36の中心軸を通る断面が示されている。点P1は、トレッド4とサイドウォール6との境界がタイヤ表面と交わる点である。点P2は、この点P1からカーカスコード36とトッピングゴム38との境界のうち最も点P1に近い点が表されている。両矢印Dは、点P1から点P2までの距離を表している。この両矢印Dは、点P1における、タイヤ表面からカーカスコード36までのゴムの厚みを表している。この厚みDは、タイヤ2が周方向に垂直に切り出された断面で測定される。この厚みDは、ジョイント部44からタイヤ2の円周方向に十分に離れた位置の断面で測定される。
このサイドウォール6の肉厚が薄くされることで、タイヤ2の軽量化が達成される。そのため、ゴムの厚みDが薄くされる。このサイドウォール6は、トレッド4の近傍で肉厚が小さくされているので、路面からの衝撃吸収機能及びカーカス10の保護機能を損なうことが抑制されている。軽量化の観点から、ゴムの厚みDは、3.0mm以下とされる。好ましくは、ゴムの厚みDは、2.5mm以下である。更に好ましくは、ゴムの厚みDは、2.0mm以下である。
このタイヤ2が、リムに嵌められる。リムに嵌められた状態で、タイヤ2に空気が充填される。このタイヤ2では、前述の通り、不連続コード36aを備えている。このタイヤ2では、空気が充填されると、ジョイント部44が位置する部分と他の部分とに、カーカスコード36の張力が同様に働く。これにより、ジョイントデントの発生が抑制される。このタイヤ2では、ゴムの厚みDが3.0mm以下であっても、ジョイントデントの発生が抑制される。このサイドウォール6の肉厚が薄くされると、ジョイントデントが発生し易い。この観点から、好ましくは、ゴムの厚みDは、3.5mm以上である。更に好ましくは、ゴムの厚みDは、4.0mm以上である。
このタイヤ2では、図5に示されるように、不連続コード36aと連続コード36bとが交互に配置されているので、ジョイント部44が位置する部分で、より均一にカーカスコード36の張力が働き得る。このタイヤ2は、ジョイントデントの発生が抑制される。
このタイヤ2のカーカス10は、ジョイント部44に不連続コード36aを備えている。この不連続コード36aは、ビード8のコア22に沿う主部28で切断されている。この様な不連続コード36aの切断箇所では、タイヤ2の外形に凹凸形状など変形が発生し易い。コア22及びエイペックス24は高硬度な材料からなるので、このタイヤ2の外形に変形が発生することが抑止されている。この観点から、特に、このカーカスコード36aは、コア22に沿う主部で切断されることが好ましい。
タイヤ2のジョイント部44では、一端部40と他端部42とでそれぞれ6本のカーカスコード36(不連続コード36a及び連続コード36b)が重なり合っている。この重なり合うカーカスコード36の本数は、一端部40及び他端部42でそれぞれ3本から8本が好ましい。この本数が3本以上であるカーカス10では、ジョイント部44の連結強度が確保され易い。この本数が8本以下であるジョイント部44では、ジョイントデントの発生が抑制され易い。
このジョイント部44のカーカスコード36の総本数Nに対する、不連続コード36aの本数Naの比率Rは、次式で示される。
R(%) = (Na/N)*100
このジョイント部44のカーカスコード36の総本数Nは、12本である。このジョイント部44の不連続コード36aの本数Naは、6本である。このジョイント部44の比率Rは、50%である。ジョイント部44の不連続コード36aの本数Naが多くされると、ジョイントデントの発生が抑制される。この観点から、比率Rは、40%以上とされる。好ましくは、比率Rは、50%以上である。不連続コードの本数Naが少なくされると、タイヤの不良の発生が抑制される。この観点から、この比率Rは、70%以下とされる。好ましくは、比率Rは、60%以下である。
図7は、本発明の他の実施形態に係る空気入りタイヤ46のカーカス52及びビード8の一部が示された断面図である。ここでは、タイヤ46が、タイヤ2と異なる構成が説明される。図7は、一端部48と他端部50とが重なり合って連結されている。この一端部48と他端部50とが、ジョイント部を形成している。矢印C2は、カーカスコード36の切断箇所を示している。このタイヤ46では、カーカスコード36が、エイペックス24に沿う主部で切断されている。この切断により、ジョイントデントの発生が抑制されている。
図8は、空気入りタイヤ54のカーカス56の部分断面が示された模式図である。この空気入りタイヤ54は、本発明の更に他の実施形態に係るものである。この図8は、図5と同様にジョイント部58の断面が模式的に示されている。このタイヤ54では、内側の一端部60とその外側の他端部62とが重ね合わされている。一端部60が不連続コード36aを備えている。他端部62が連続コード36bを備えている。この不連続コード36aと連続コード36bとが重ね合わされている。その他の構成は、タイヤ2と同様である。また、他端部62が不連続コード36aを備えており、一端部60が連続コード36bを備えていていてもよい。不連続コード36aは、図7に示されるようにエイペックス24に沿う主部で切断されてもよい。
図9は、空気入りタイヤ64のカーカス66の部分断面が示された模式図である。この空気入りタイヤ64は、本発明の更に他の実施形態に係るものである。この図9は、図5と同様にジョイント部68の断面が模式的に示されている。このタイヤ64では、内側の一端部70とその外側の他端部72とが重ね合わされている。この一端部70では、タイヤ64の周方向に、不連続コード36aが、端から1番目、3番目及び5番目に位置している。連続コード36bが、端から2番目、4番目及び6番目に位置している。一端部70では、不連続コード36aと連続コード36bとが周方向に交互に並んでいる。他端部72では、タイヤ64の周方向に、不連続コード36aが、端から2番目、4番目及び6番目に位置している。連続コード36bが、端から1番目、3番目及び5番目に位置している。他端部72では、不連続コード36aと連続コード36bとが周方向に交互に並んでいる。一端部70の不連続コード36aが、他端部72の不連続コード36aと重なり合っている。一端部70の連続コード36bが、他端部72の連続コード36bと重なり合っている。その他の構成は、タイヤ2と同様である。不連続コード36aは、図7に示されるようにエイペックス24に沿う主部で切断されてもよい。
図10は、図5と同様に、ジョイント部の断面が模式的に示されている。図10(a)は、ジョイント部が5本の不連続コード36aをそなえた実施形態である。図10(b)は、ジョイント部が7本の不連続コード36aをそなえた実施形態である。図10(c)は、ジョイント部が8本の不連続コード36aをそなえた実施形態である。図10(a)では、一端部又は他端部のいずれか一方が、5本の不連続コード36aを備えていていてもよい。図10(b)及び図10(c)では、一端部又は他端部のいずれか一方が6本全て不連続コード36aを備えて、他方が不足する本数の不連続コード36aを備えていてもよい。
本発明では、特に記述がない限り、タイヤの各部材の寸法及び角度は、タイヤが正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤに空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤには荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤが依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤが依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1から図6に示された基本構成の空気入りタイヤが準備された。このタイヤサイズは、195/65R15である。
[比較例1]
市販の空気入りタイヤが準備された。このタイヤのゴムの厚みDは、6.0mmであった。ジョイント部のカーカスコードは切断されていない。その他の仕様は、実施例1のタイヤと同様である。
[比較例2]
ジョイント部のカーカスコードは切断されていない。その他の仕様は、実施例1のタイヤと同様にして、比較例2のタイヤが得られた。
[実施例2、実施例3、比較例3及び比較例4]
ジョイント部の不連続コード本数が表1に示すようにされた。その他の仕様は、実施例1と同様にして、実施例2、実施例3、比較例3及び比較例4のタイヤが得られた。
[実施例4]
不連続コードの主部が、図7に示されるように、エイペックスに沿う箇所で切断された。その他の仕様は、実施例1のタイヤと同様にされて、実施例4のタイヤが得られた。
[比較例5]
不連続コードが折り返し部で切断された。その他の仕様は、実施例1と同様にされて、比較例5のタイヤが得られた。
[比較例6]
不連続コードの切断位置が、一対のビードの間の主部とされた。具体的には、不連続コードの切断が、タイヤの赤道面でされた。その他の仕様は、実施例1と同様にされて、比較例6のタイヤが得られた。
[実施例5及び比較例7]
ゴムの厚みDが、表1に示された厚みとされた。その他の仕様は、実施例1と同様にされて、実施例5及び比較例7のタイヤが得られた。
[実施例6]
図8に示されるように、一端部が6本の不連続コードを備え、その他の仕様は実施例1と同様にされて、実施例6のタイヤが得られた。
[実施例7及び比較例8]
ジョイント部の不連続コードの本数が表2に示す様にされた。一端部が不連続コードを備えるようにされた。その他の仕様は実施例6と同様にされて、実施例7及び比較例8のタイヤが得られた。
[実施例8及び比較例9]
一端部が6本の不連続コードを備えて、他端部が不足本数の不連続コードを備えるようにされて、表2で示される本数の不連続コードを備えるようにされた。その他の仕様は、実施例6と同様にして、実施例8及び比較例9のタイヤが得られた。
[実施例9、比較例10及び比較例11]
不連続コードの切断箇所が、表2のカット位置の欄に示される位置とされた。その他の仕様は、実施例6と同様にされて、実施例9、比較例10及び比較例11のタイヤが得られた。比較例11のタイヤでは、不連続コードの切断がタイヤの赤道面でされた。
[実施例10及び比較例12]
ゴムの厚みDが、表2に示された厚みとされた。その他の仕様は、実施例6と同様にされて、実施例10及び比較例12のタイヤが得られた。
[外観検査]
これらのタイヤが、リムに嵌められた。このリム巾は、6−1/2JJである。リムに嵌められたタイヤに空気が充填された。この空気圧は、200kPaである。空気が充填されたタイヤの外観が目視検査された。ジョイントデントの有無及び凸形状の発生の有無が検査された。その評価結果が表1及び2の外観評価として記載されている。「A」が最も良好であり、「A」から「E」の5段階で評価した。
[不良発生率]
表1及び表2の仕様のタイヤが量産試作された。それぞれの量産試作数は、10本とされた。比較例1のタイヤの不良発生率を100とし、それぞれの不良発生率を相対評価した。その結果が、表1及び2の不良発生率として記載されている。この評価は100が比較例1の不良発生率に等しく、これより大きい数値は、不良発生率が高いことを示す。
Figure 0005417041
Figure 0005417041
表1及び表2に示されるように、実施例のタイヤでは、比較例のタイヤに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された発明は、乗用車用タイヤに限らず、二輪車用その他のタイヤにも適用されうる。
2、46、54、64・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・ビード
10、52、56、66・・・カーカス
12・・・ベルト
14・・・インナーライナー
16・・・チェーファー
18・・・トレッド面
20・・・溝
22・・・コア
24・・・エイペックス
26・・・カーカスプライ
28・・・主部
30・・・折り返し部
32・・・内側層
34・・・外側層
36・・・カーカスコード
38・・・トッピングゴム
40、48、60、70・・・一端部
42、50、62、72・・・他端部
44、58、68・・・ジョイント部

Claims (3)

  1. トレッドと、トレッドの端から半径方向略内向きに延びている一対のサイドウォールと、このサイドウォールより半径方向内側に位置する一対のビードと、カーカスとを備えており、
    このカーカスが複数のカーカスコードを備えたカーカスプライからなり、
    このカーカスプライがトレッド及びサイドウォールの内側に沿って一対のビードの半径方向内端の間に架け渡された主部を備えており、
    このカーカスプライが巻回された円周方向一端部と他端部とを備えており、
    内側に位置する一端部と外側に位置する他端部とが半径方向に重ね合わされてジョイント部が形成されており、
    このジョイント部のカーカスコードが不連続コードと連続コードを含んでおり、
    この不連続コードが主部のうちビードに沿う箇所で切断されており、
    この連続コードが主部で切断されておらず、
    このジョイント部のカーカスコードの総本数Nに対して、不連続コードの本数Naの比率Rが40%以上70%以下であり、
    このトレッドとサイドウォールとの境界のタイヤ表面からカーカスコードまでのゴムの厚みが3.0mm以下であり、
    このカーカスプライが巻回された円周方向一端部又は他端部に、少なくとも一の不連続コードが周方向において連続コードの間に並べられている空気入りタイヤ。
  2. 上記一端部に上記不連続コードと連続コードとが周方向に交互に並べられており、
    上記他端部に上記不連続コードと連続コードとが周方向に交互に並べられており、
    この一端部の不連続コードが他端部の連続コードに半径方向に重ね合わされており、一端部の連続コードが他端部の不連続コードに半径方向に重ね合わされている請求項1に記載のタイヤ。
  3. 上記ビードがコアと、このコアから半径方向外向きに延びるエイペックスとを備えており、
    この不連続コードが主部のうちコアに沿う箇所で切断されている請求項1又は2に記載のタイヤ。
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