以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係わる遊技用管理装置が適用された遊技システムの全体構成を示すブロック図である。
図1において、この遊技システムは、遊技店のホール内の「島」と呼ばれるグループ毎に設置される複数の遊技機〔パチンコ台やスロットマシン等〕10と、該各遊技機10に対して1対1で設置され、遊技用記録媒体として用いるカード(プリペイドカード、会員カード)または貨幣を受け入れて遊技媒体であるパチンコ玉あるいはメダルの貸出処理を実施する台間処理ユニット20と、上記「島」毎に設置され、後述する管理装置60との間におけるデータの中継伝送等の処理を行う島コントローラ30と、上記各「島」に対応して設置されてデビットカード(銀行のキャッシュカード)を受け入れてプリペイドカードの発行あるいは会員カードへの有価価値の価値付けを行うデビット券売機40と、上記各「島」に対応して設置されてプリペイドカードあるいは会員カードに対応する残度数を金額に換算して該金額分の現金(紙幣)を精算金として払出す精算機50と、遊技システムを統括制御する管理装置60とをローカル・エリア・ネットワーク(LAN)70を介して接続して構成される。
また、この遊技システムにおいて、管理装置60は、遊技店に上記プリペイドカード、会員カードを供給してその運用状況を管理するカードセンタ83と公衆網80を介して接続されるとともに、デビット券売機40は、該デビット券売機40でデビットカードを利用してカードに価値付けする際のデビット決済処理を行うデビット決済センタ85と接続(公衆網80を介して接続しても良い)されている。これにより、デビット券売機40でのデビットに関係する情報はデビット決済センタ85へ、遊技店に関する情報(カード売上情報等)は管理装置60へ送信されるようになっている。
この遊技システムでは、遊技用記録媒体としてプリペイドカードと会員カードが用いられ、台間処理ユニット20、デビット券売機40及び精算機50の各装置(遊技用処理装置)は、プリペイドカード、会員カードを受け入れてこれらカードに対する有価価値の価値付け、有価価値の更新(加算、減算)、有価価値精算等の処理を管理装置50と協働して行う。
図2は、デビット券売機40の機能構成を示すブロック図である。このデビット券売機40では、後で詳述するように、デビットカード処理部47にデビットカード(DC)を受け入れ、公衆網80を通じたデビット決済センタ85とのデビット決済の完了後、プリペイドカード処理部45からデビット決済額分の残度数を価値付けたプリペイドカード(PC)を発行する。また、予め会員カード処理部46に会員カード(MC)を挿入しておくことで、上記デビット決済を経て当該会員カードにデビット決済額分の残度数を価値付けて排出することができる。
図3は、台間処理ユニット20の機能構成を示すブロック図である。この台間処理ユニット20では、後で詳述するように、例えば、デビット券売機40により発行されたプリペイドカードあるいは価値付け後の会員カードをカード処理部271に受け入れて、該カードに対応する有価価値に基づく遊技機10への遊技媒体(玉またはメダル)を貸出す処理、貨幣を受け入れて該貨幣価値分の有価価値を受入中のカードに価値付けする処理、貨幣を受け入れて該貨幣価値分の有価価値を価値付けたプリペイドカードを発行する処理等を行う。
図4は、精算機50の機能構成を示すブロック図である。この精算機50では、後で詳述するように、有価価値が残っているプリペイドカードあるいは会員カードをカード処理部51に受け入れて、該有価価値分の現金(紙幣)を紙幣処理部55、硬貨処理部56から排出する精算処理を行う。
上記台間処理ユニット20、デビット券売機40及び精算機50における処理データは、LAN70を通じて管理装置60に収集され、蓄積、管理される。
管理装置60は、遊技システム全体を制御統括するコントローラ(ターミナル・コントローラ:以下、T/C)であり、例えば、図5に示すように、制御部であるCPU61、ハードディスクなどの記憶装置62、動作プログラム等を記憶するメモリ63、マウスやキーボード等の入力装置64、CRT等の表示装置65、LAN70を介してカード処理ユニット20,島コントローラ30,デビット券売機40及び精算機50等の被管理装置との通信を行う通信インタフェース(I/F)部66、公衆網80を介してカードセンタ83の処理端末や、デビット決済センタ85の処理端末と接続する外部インタフェース(I/F)部67を備えたPC(パーソナル・コンピュータ)等の情報処理端末により構成される。
T/C60において、メモリ63には、有価価値管理テーブルとして、図6(a)に示すプリペイドカード管理テーブル631、図6(b)に示す会員管理テーブル632が設けられ、これら各テーブルを用いてプリペイドカード情報、会員情報が別々に管理される。
図6(a)に示すように、プリペイドカード管理テーブル631には、プリペイドカードのカードID毎に、発行日、発行金額、残度数、再発行回数、追加入金額、デビット入金などの各種データが記憶されている。
また、会員管理テーブル632には、図6(b)に示すように、会員カードのカードID(会員コード)別に、貯玉数、残度数、来店回数、来店ポイント、入会日、住所、氏名、電話番号および追加入金額、デビット入金などの各種データが記憶されている。
また、本発明において、メモリ63には、台情報管理テーブル633、精算機情報管理テーブル634、券売機情報管理テーブル635が設けられ、これら各テーブル633,633,634を用いて、それぞれ、台間処理ユニット20,精算機50及びデビット券売機40の各種処理データが管理される。
制御部61には、台間処理ユニット20,デビット券売機40及び精算機50と通信して、これら各装置が受け入れているカードのカードIDに対応するプリペイドカード管理テーブル631、会員管理テーブル632上の有価価値(残度数)の加算あるいは減算等の処理を行う機能に加えて、台間処理ユニット20,精算機50及びデビット券売機40の各装置からカード受入中の処理データを受信して当該各装置に対応する情報管理テーブル633,633,634の該当項目に蓄積、管理する処理を行うデータ蓄積管理制御部611と、例えば、管理者が後述の処理データイメージ表示画面(図13、図14、図15参照)を用いて行う検索要求に基づき該検索要求時に指定された情報項目(検索項目)に対応する処理データを該当する各装置に対応する各情報管理テーブル633,634,635から集計し、該各装置毎の処理データの集計結果を、当該遊技店における各装置の配置態様と関連付けて表示装置65にイメージ表示するイメージ表示制御部612が設けられる。
図7は、T/C60の記憶部63に設けられる台情報管理テーブル633の構成例を示す図である。
図7に示すように、T/C60は、この台情報管理テーブル633(各台間処理ユニット20毎に設けられる)を用いて、各台間処理ユニット20毎に、該ユニットの台番号(この例では、「0101」)、遊技種(パチンコ/スロット)、本体ID、枠ID、ユニット本体部の蓋体に設けられる錠機構が施錠中または解錠中のいずれかの状態にあるかを示す状態情報、当該台間処理ユニット20が現在受け入れているカードのカードIDを管理する。
また、台情報管理テーブル633においては、台間入金額、台間入金回数、台間入金分売上額、デビット発行分売上額、合計売上額、台間入金分売上回数、デビット発行分売上回数、カード売上回数の各項目の情報に関して、遊技客の種別(一般、会員)毎の集計値と、全ての種別の遊技客の上記各項目の情報毎の合計値を管理する。
更に、台情報管理テーブル633においては、当該台間処理ユニット20内部における各金種(10000円、5000円、2000円、1000円、500円、100円)毎の貨幣のスタック枚数、カードのスタック枚数、再プレイ売上額並びに再プレイ売上回数の情報も管理する。
上記各項目の情報のうち、台番号、遊技種、本体ID、枠IDは台間処理ユニット20の設置時に登録され、それ以外の各項目の情報は、該当する台間処理ユニット20がカードを受け入れて処理を実行している最中に逐次収集、更新される、
ここで、台情報管理テーブル633における台番号、遊技種、本体ID、枠ID以外の各項目情報の収集、更新処理について、図3に示す台間処理ユニット20の構成及び動作とも関連付けて説明する。
台間処理ユニット20では、遊技客によってプリペイドカードまたは会員カードのいずれかのカードがカード処理部22に挿入されると、該カード処理部22は挿入されたカードからカード種別〔一般カード(プリペイドカード)か、会員カードかを示す情報〕とカードIDを読取り、インタフェース(I/F)部28を通じてT/C60に送出する。
T/C60では、台間処理ユニット20から通信I/F部66を通じて上記カード種別、カードIDを受信すると、該カード種別(プリペイドカードまたは会員カード)に対応するプリペイドカード管理テーブル631または会員管理テーブル632から当該カードIDに対応する残度数を読み出して台間処理ユニット20に送信する。
台間処理ユニット20は、T/C60から送出された残度数を受信して表示部21に表示する。
その後、遊技客が操作部25に設けられた貸出ボタンを押下する貸出操作を行うと、台間処理ユニット20は、予め設定された1回分貸出度数分の貸出要求をカードIDと共にT/C60に送出する。
T/C60は、台間処理ユニット20から上記貸出要求を受信すると、該当するテーブルにおける当該カードIDに対応する残度数をチェックし、貸出要求度数が該残度数の範囲内であれば貸出許可を台間処理ユニット20に通知する。
台間処理ユニット20は、T/C60から貸出許可を通知されると、遊技媒体投出機構(図2に例示するように、パチンコ機10にあっては玉投出機構150)を駆動して1回分貸出度数分の遊技媒体(玉)を遊技機10に対して投出する貸出処理を行う。
一方、T/C60では、貸出許可を送出した後、該当するテーブルにおける当該カードIDに対応する残度数から貸出許可した分の度数を減算してその値を更新する。
次いで、T/C60は、上記カード種別が一般カードか、会員カードかをチェックし、かつこの時の度数減算が一般発行分またはデビット発行分のいずれかを対象に行われたかをチェックする一方、この時の貸出し分の度数を金額に変換し、該金額を売上額として、当該台間処理ユニット20に対応する台情報管理テーブル633(図7参照)の該当エリアに累積加算する処理を行う。
ここで、カード種別が一般でかつ度数減算対象が一般発行分であれば、上記貸出し分の度数を変換して得た金額を台間入金分売上額として、台情報管理テーブル633の台間入金分売上額における「一般」の欄に累積加算してその値を更新すると共に、同テーブル633の台間入金分売上回数における「一般」の欄に「1」を加算してその値を更新する。
また、カード種別が一般でかつ度数減算対象がデビット発行分であれば、上記貸出し分の度数を変換して得た金額をデビット発行分売上額として、台情報管理テーブル633のデビット発行分売上額における「一般」の欄に累積加算してその値を更新すると共に、同テーブル633のデビット発行分売上回数における「一般」の欄に「1」を加算してその値を更新する。
また、カード種別が会員でかつ度数減算対象が一般発行分であれば、上記貸出し分の度数を変換して得た金額を台間入金分売上額として、台情報管理テーブル633の台間入金分売上額における「会員」の欄に累積加算してその値を更新すると共に、同テーブル633の台間入金分売上回数における「会員」の欄に「1」を加算してその値を更新する。
また、カード種別が会員でかつ度数減算対象がデビット発行分であれば、上記貸出し分の度数を変換して得た金額をデビット発行分売上額として、台情報管理テーブル633のデビット発行分売上額における「会員」の欄に累積加算してその値を更新すると共に、同テーブル633のデビット発行分売上回数における「会員」の欄に「1」を加算してその値を更新する。
このように、台間処理ユニット20では、プリペイドカードまたは会員カードを受け入れて該カードに価値付けされている有価価値を用いて遊技媒体を貸し出す処理を行い、一方、T/C60は、遊技客によって貸出操作が行われる毎に台間処理ユニット30でなされる貸出処理の処理データ(台間入金分売上額及び売上回数、デビット発行分売上額及び売上回数)を、台情報管理テーブル633上で逐次、収集、更新する。
遊技中、挿入中のカードの残度数が「零」になると、遊技客は、例えば、現金(紙幣)を投入することにより、該投入した現金の金額分の有価価値を挿入中のカードに追加して価値付けし、以後、この有価価値を用いて同様の遊技を続けることができる。
この場合、遊技客により現金(例えば、紙幣)が紙幣処理部23に投入されると、台間処理ユニット20は、該紙幣処理部23で投入紙幣の金額を認識してその金額情報をT/C60に送信し、一方、T/C60は、該投入金額情報を受信し、該金額分の度数を当該カードIDに対応して該当するテーブルに加算する。
次いで、T/C60は、台間処理ユニット20から受信した金額情報を基に、当該金額を台間入金額として、当該台間処理ユニット20に対応する台情報管理テーブル633における台間入金額の欄に累積加算する処理を行う。
ここでも、カード種別が一般カードか、会員カードかをチェックし、一般カードであれば、上記台間入金額を、台情報管理テーブル633の台間入金額における「一般」の欄に累積加算し、かつ、同テーブル633の台間入金回数における「一般」の欄に「1」を累積加算する。
また、上記カード種別が会員カードであれば、上記台間入金額を、台情報管理テーブル633の台間入金額における「会員」の欄に累積加算し、かつ、同テーブル633の台間入金回数における「会員」の欄に「1」を累積加算する。
上記の処理は、紙幣のみならず、硬貨処理部24に硬貨が投入された場合にも同様に行われ、これにより、紙幣の投入による価値付けを各台間処理ユニット20において行うことができる。
以後、この現金投入により価値付けされた度数を用いて遊技が行われる毎に、T/C60は、上述した処理方法で、台間入金分売上額と台間入金分売上額を逐次更新する。
上記の如く、台間処理ユニット20にプリペイドカードまたは会員カードを受け入れての遊技中、これらカードの有価価値が残存している状態で、遊技客によって、操作部25に設けられた排出ボタンが押下されると、台間処理ユニット20は、該カードをカード処理部22から排出する。
遊技客は、排出されたカードを用いて、例えば、次の台間処理ユニット20に移って該ユニット20に対応する遊技機10で上記同様の遊技が行うことができ、あるいは、該カードを精算機50に挿入して有価価値を現金に精算することができる。
また、台間処理ユニット20は、会員カードの挿入受付後、操作部25で「再プレイ」ボタンが押下されると、当該会員カードから読取ったカード種別、カードIDと共に貯玉引落要求をT/C60に送出する。
T/C60は、台間処理ユニット20から上記貯玉引落要求を受信すると、会員管理テーブル632における当該カードIDに対応する貯玉数を読み出して該貯玉数に対応する残度数を台間処理ユニット20に送信する。
台間処理ユニット20は、T/C60から上記残度数を受信するとその値を表示部21に表示させる。
その後、遊技客が、台間処理ユニット20で遊技媒体の貸出し操作を行うと、台間処理ユニット20は、予め設定された1回分貸出度数分の度数に相当する貯玉引落要求数を含む貯玉引落要求をカードIDと共にT/C60に送出する。
T/C60は、貯玉引落要求を受信すると、上記会員管理テーブル632における当該カードIDに対応する貯玉数をチェックし、貯玉引落要求数が該貯玉数の範囲内であれば貸出許可を台間処理ユニット20に通知する。
台間処理ユニット20は、T/C60から貸出許可を通知されると、玉投出機構150を駆動して1回分貸出度数分の遊技媒体(玉)を遊技機(パチンコ機)10に対して投出する貸出処理を行う。
一方、T/C60では、貸出許可を送出した後、会員管理テーブル632における当該カードIDに対応する貯玉数から貸出許可した分の度数に相当する貯玉数を減算してその値を更新する。
次いで、T/C60は、この時の引落分の貯玉数を金額に変換し、該金額を、当該台間処理ユニット20に対応する台情報管理テーブル633の再プレイ売上額の欄に累積加算して再プレイ売上額を更新し、かつ、同テーブル633の再プレイ売上回数欄に「1」を加算して再プレイ売上回数を更新する処理を行う。
以上の処理によって、T/C60は、台間処理ユニット20におけるカード利用に基づく処理データとして、現金による入金額の合計値に相当する台間入金額及びその入金回数、該台間入金額のうちの遊技によって使用された分の金額に相当する台間入金売上額及びその売上回数、会員カードのカードIDに対応して価値付けされた貯玉を用いた再プレイによる累積売上額である再プレイ売上額及びその売上回数を収集、管理することができる。
一方、台間処理ユニット20は、遊技客によるカードを用いた上記の如くの運用中、プリペイドカードあるいは会員カードに対する価値付けのための現金が投入されると、該現金の金種を認識して紙幣処理部23、硬貨処理部24にそれぞれ付随して設けられる貨幣スタック部(図2では符号231,241で示す)に収容する。
貨幣スタック部には、貨幣(紙幣及び硬貨)のスタック枚数を各金種毎に検知する手段(図示せず)が設けられ、各金種毎のスタック枚数が変更されると、該検知手段により検知された変更後のスタック枚数をT/C60に送出する。
T/C60は、スタック枚数を受信する毎に、当該台間処理ユニット20に対応する台情報管理テーブル633における金種毎入金スタック枚数をこの時に変更の通知を受けた各金種毎に逐次更新(加算あるいは減算)する。
この処理により、T/C60は、各台間処理ユニット20における各貨幣の金種毎のスタック枚数をこれら各台間処理ユニット20に対応する台情報管理テーブル633上で管理することができる。
また、台間処理ユニット20は、価値付けがなされていない所定枚数のプリペイドカードをカードスタック部(図2では、符号221で示す)に予め収容している。
このカードスタック部221へのカード収容枚数は、例えば、閉店時間内に、係員によって、規定の枚数(例えば、10枚)に調整される。その際、台間処理ユニット20の記憶部26の該当エリアにカードスタック枚数として上記規定枚数の値が書き込まれると共に、該カードスタック枚数がT/C60に通知されて当該台間処理ユニット20に対応する台情報管理テーブル633のカードスタック枚数の欄に書き込まれる。
この価値付けされていない規定枚数のプリペイドカードを事前に収容している台間処理ユニット20は、開店後、遊技システムの運用中に、事前にプリペイドカードが挿入ないままに遊技客から現金の投入を受付けると、収容しているプリペイドカードの中から1枚のプリペイドカードを引き出して、該カードからカードIDを読み出し、該カードIDと投入金額情報をT/C60に送出する。
T/C60では、台間処理ユニット20からカードIDと投入金額情報を受信すると、プリペイドカード管理テーブル631の当該カードIDに対応する残度数の欄に当該投入金額に対応する度数を書込む(加算する)。
その後、T/C60は、遊技客が台間処理ユニット20にプリペイドカードを挿入して遊技を行う場合と同様に、遊技媒体の貸出しがなされる毎に該貸し出した分の度数を当該カードIDに対応する度数から減算して更新する処理を実施する。
その後、残度数が残っている状態で、遊技客によって返却ボタンが押下されると、台間処理ユニット20は、該プリペイドカードを排出(発行)する。返却ボタンを押下されるまでは、台間処理ユニット20のIDで残度数の管理をしておいて、返却ボタン押下時にカードIDで管理するようにしてもよい。
かかる状況下でプリペイドカードが排出されると、台間処理ユニット20は、記憶部26に記憶しているカードスタック枚数から「1」を減算し、該減算結果をT/C60に通知する。
そして、T/C60では、上記減算結果の通知を受けると、当該台間処理ユニット20に対応する台情報管理テーブル633のカードスタック枚数の欄を当該通知された値に更新する。
かかる運用(事前にプリペイドカードを受け入れることなく現金を受け入れて、その分の度数を記録したプリペイドカードを排出するケース)に際しても、T/C60は、その後、上述したと同様、現金が投入される毎に投入金額と投入回数を、当該台間処理ユニット20に対応する台情報管理テーブルの台間入金額と台間入金回数の各々「一般」の欄に加算し、更新する処理を行う。
また、台間処理ユニット20では、プリペイドカードの挿入を受けて遊技に係わる処理を行っている時、挿入中のカードの残度数が「零」になった状況下で、遊技客により操作部25に設けられる終了ボタンが押下された場合、あるいは、次のプリペイドカードが挿入された場合、該挿入中のカードをカードスタック部221に取り込む処理を行うと共に、該取り込んだカード枚数分をカードスタック枚数に加算する処理を行い、その都度、その加算結果をT/C60に通知する。
そして、T/C60では、上記加算結果を通知されると、台情報管理テーブル633のカードスタック枚数の欄を当該通知された値に逐次更新する。
この処理により、T/C60は、各台間処理ユニット20におけるプリペイドカードのスタック枚数を当該各ユニットに対応する台情報管理テーブル633上で管理することができる。
図8は、T/C60の記憶部63に設けられる精算機情報管理テーブル634の構成例を示す図である。
図8に示すように、T/C60は、この精算機情報管理テーブル634(各精算機50毎に設けられる)を用いて、遊技店内に配置された各精算機50毎に、該精算機の号機番号(この例では、「0801」)に関連付けて、その動作状態、精算期間(例えば、遊技日当日)内おける精算に関する情報、精算期間が過ぎた後の更新期間における精算に関する情報、更新期間が過ぎた後の救済期間における精算に関する情報を管理している。
具体的に、通常の精算期間における精算に関する情報としては、台間入金分精算額及びその精算回数、デビット発行分精算額及びその精算回数をそれぞれ一般と会員との別に管理している。
T/C60において、この通常の精算期間における精算に関する情報の管理処理は、精算機50との間で以下の処理を行うことで実現できる。この管理処理について、図4に示す精算機50の構成及び動作とも関連付けて説明する。
図4に示す構成を有する精算機50では、遊技客によってプリペイドカードまたは会員カードのいずれかのカードがカード処理部51に挿入されと、該挿入されたカードからカード種別とカードIDを読み出して通信インタフェース(I/F)部58を介してT/C60に送る。
T/C60は、精算機50から通信I/F部66を介して上記カード種別及びカードIDを受信すると、該カード種別に対応するプリペイド管理テーブル631または会員管理テーブル632から、当該カードIDに対応する残度数欄(一般残度数欄、または、デビット発行分残度数欄)における残度数を読み出して当該精算機50に送出する。
精算機50は、T/C60から当該挿入中のカードに関する残度数を受信すると、該残度数に相当する金額を液晶表示部52に表示する。
この状態で、遊技客により、精算ボタン53を押下する精算操作がなされると、精算機50は、T/C60に対してカードIDと共に精算要求を送る。
T/C60は、精算機50から上記精算要求を受信すると、当該カードIDに対応する発行日を該当テーブルから読み出して通常精算期間内か否かをチェックし、通常期間内であれば、当該カードIDに対応する残度数欄における残度数を「零」に更新したうえで、精算機50に精算許可指令を送出する。
一方、精算機50は、T/C60から精算許可指令を受信すると、液晶表示部52に表示中の金額分(先にT/C60から通知を受けた残度数に相当する金額分)の貨幣を各金種毎に紙幣処理部55及び貨幣処理部56から外部に(遊技客に)排出する精算処理を行う。
上記精算処理の終了後(精算許可指令の送信後)、T/C60は、精算要求と共に精算機50から通知されたカード種別が一般カードか会員カードかをチェックすると共に、今回の精算対象度数が一般発行分であるかデビット発行分であるか(一般残度数欄の残度数が精算されたか、デビット発行分残度数欄の残度数が精算されたか)をチェックし、該チェック結果に基づき当該精算機50に対応する精算機情報管理テーブル634における通常期間内の精算情報に関する更新処理を行う。
この更新処理において、T/C60は、カード種別が一般カードでかつ精算対象度数が一般度数分であれば、当該精算機情報管理テーブル634の精算種別=「精算」における台間入金分精算額の「一般」の欄に当該精算金額の値を加算し、かつ、同テーブル634の台間入金分精算回数の欄に「1」を加算する。
また、カード種別が会員でかつ精算対象度数が一般度数分あれば、当該精算機情報管理テーブル634の精算種別=「精算」における台間入金分精算額の「会員」の欄に当該精算金額の値を加算し、かつ、同テーブル634の台間入金分精算回数の欄に「1」を加算する。
また、カード種別が一般カードでかつで精算対象度数がデビット発行分であれば、当該精算機情報管理テーブル634の精算種別=「精算」におけるデビット発行分精算額の「一般」の欄に当該精算金額の値を加算し、かつ、同テーブル634のデビット発行分精算回数の欄に「1」を加算する。
また、カード種別が会員カードでかつで精算対象分がデビット発行分であれば、当該精算機情報管理テーブル634の精算種別=「精算」におけるデビット発行分精算額の「会員」の欄に当該精算金額の値を加算し、かつ、同テーブル634のデビット発行分精算回数の欄に「1」を加算する。
上記処理により、T/C60では、各精算機50における通常精算期間内の精算情報である、台間入金分精算額及びその回数、デビット発行分精算額及びその回数、合計精算額(上記台間入金分精算額及びデビット発行分精算額の合計値)、カード精算回数(上記台間入金分精算回数及びデビット発行分精算回数の合計値)を当該各精算機50に対応する精算機情報管理テーブル634上で管理することができる。
また、T/C60は、遊技客が精算機50にカードを挿入して精算ボタン53を押下することにより該精算機50から精算要求が送られてきた際に、当該カードIDに対応する発行日を該当するテーブルから読出し、該発行日をもとに通常精算期間が終了して更新期間内に入っていると判断した場合には、該精算機50との間で、上述した通常期間内の精算処理と同様の処理を経て、該精算機50に対応する精算機情報管理テーブル634上に、当該精算機50における更新期間内の精算情報〔台間入金分更新額及びその回数、デビット発行分更新額及びその回数、合計更新額(上記台間入金分更新額及びデビット発行分更新額の合計値)、カード更新回数(上記台間入金分更新回数及びデビット発行分更新回数の合計値):図8の精算機情報管理テーブル634中、精算種別=「更新」の欄参照〕を一般及び会員の別に蓄積、管理することができる。
また、T/C60は、精算機50からの上記精算要求受付時のカード発行日チェックの際、該カード発行日をもとに、更新期間も過ぎていて、救済期間に入っていると判断した場合には、精算機50での係員による救済措置(例えば、ハンディ端末機57を操作して行う)の後、該救済措置に関する情報(救済回数)を収集することで、該精算機50に対応する精算機情報管理テーブル634上に、当該精算機50における救済期間内の精算情報(台間入金分救済回数、デビット発行分救済回数、及びこれら両回数の合計値であるカード救済回数:図8の精算機情報管理テーブル634中、精算種別=「救済」の欄参照)を一般及び会員の別に蓄積、管理することができる。
図9は、T/C60の記憶部63に設けられる券売機情報管理テーブル635の構成例を示す図である。
図9に示すように、T/C60は、この券売機情報管理テーブル635(各デビット券売機40毎に設けられる)を用いて、遊技店内に配置された各デビット券売機40毎に、該券売機の号機番号(この例では、「0701」)に関連付けて、その動作状態、並びに、デビット発行額、デビット発行回数、センター概算手数料、デビット設備利用に関する情報を一般と会員別に管理している。
T/C60において、この券売機情報管理テーブル632における各情報の管理処理は、デビット券売機40との間で以下の処理を行うことで実現できる。この管理処理について、図2に示すデビット券売機40の構成及び動作とも関連付けて説明する。
図2に示すデビット券売機40では、デビットカード処理部47にデビットカードが挿入された後、外部操作入力部43で所定の金額の金額ボタンが押下されると、該金額の決済要求をデビットカードから読取ったカードIDと共に第2通信I/F部41aを通じてデビット決済センタ85に送信する。
その後、デビット決済センタ85から上記金額ボタンに対応する金額分のデビット決済完了の通知を受けると、制御部50は、自装置の号機番号、デビット決済金額、プリペイドカード処理部45の図示しないスタック部に事前に収容している1枚目のプリペイドカードから読取ったカードIDを含むカード発行要求を第1通信I/F部41bを通じてT/C60に送信する。
T/C60では、通信I/F部66を通じてデビット券売機40から上記カード発行要求を受信すると、プリペイド管理テーブル631の当該受信したカードIDに対応するデビット発行欄に、カード発行要求と共に受信したデビット決済額に対応する度数を記録し、その他、発行日等の必要な情報を該当する欄に記録した後、カード発行許可をデビット券売機40に送信する。
デビット券売機40は、T/C60からカード発行許可を受信すると、プリペイドカード処理部45のスタック部から、上記カードIDを読み出した1枚目のプリペイドカードを引き出し、遊技客に対して排出(発行)する。
これに合わせて、T/C60は、デビットカード処理部47に挿入されているデビットカードを排出し、かつ、印字部48から、上記デビット決済金額を含む利用情報を印字したレシートを印刷出力する。
このデビットカードを用いたプリペイドカードの発行処理に際して、T/C60は、当該デビット券売機40の号機番号に対応する券売機情報管理テーブル635のデビット発行額の「一般」の欄に上記デビット決済額に対応する金額をデビット発行額として書込むと共に、同テーブル635のデビット発行回数の「一般」の欄には発行回数を「1」を加算する。
更に、上記デビット決済額に対応して予め決められているデビット決済センタ85の概算手数料と、デビット設備利用料を、それぞれ、同テーブル635の該当する欄(センター概算手数料並びにデビット設備利用料の「一般」の欄:図9参照)に書き込む。
また、デビット券売機40では、会員カードを受け入れて、デビット決済による金額分の度数を価値付けして排出する処理も行う。この場合、遊技客(会員)は、デビット券売機40のデビットカード処理部47にデビットカードを挿入し、かつ、会員カード処理部46に会員カードを挿入したうえで、外部操作入力部43に設けられる所望の金額の金額ボタンを押下する。
これにより、デビット券売機40は、押下された金額ボタンに対応する金額の決済要求をデビットカードから読取ったカードIDと共に第2通信I/F部41aを通じてデビット決済センタ85に送信する。
その後、デビット決済センタ85からデビット決済完了の通知を受けると、制御部50は、自装置の号機番号、デビット決済金額、挿入されている会員カードから会員カード処理部が読み取ったカードIDを含むカード発行要求を第1通信I/F部41bを通じてT/C60に送信する。
T/C60では、通信I/F部66を通じてデビット券売機40から上記カード発行要求を受信すると、会員管理テーブル632の当該受信したカードIDに対応するデビット発行欄に、カード発行要求と共に受信したデビット決済額に対応する度数を記録し、その他、発行日等の必要な情報を該当する欄に記録した後、カード排出許可をデビット券売機40に送信する。
デビット券売機40は、T/C60からカード排出許可を受信すると、会員カード処理部46から会員カードを排出すると共に、デビットカード処理部47に挿入されているデビットカードの排出と、デビット決済金額を含む利用情報を印字したレシートの印字部48からの発行処理を行う。
この会員カードのデビット決済による価値付け処理に際して、T/C60は、当該デビット券売機40の号機番号に対応する券売機情報管理テーブル635のデビット発行額の「会員」の欄に上記デビット決済額に対応する金額をデビット発行額として書込むと共に、同テーブル635のデビット発行回数の「会員」欄には、発行回数を「1」を加算する。
更に、上記デビット決済額に対応して予め決められているデビット決済センタ85の概算手数料と、デビット設備利用料を、それぞれ、同テーブル635の該当する欄(センター概算手数料並びにデビット設備利用料の「会員」の欄:図9参照)に書き込む。
上記処理により、T/C60では、各デビット券売機40毎のデビット発行額、デビット発行回数、デビット概算手数料、並びにデビット設備利用料を、当該各デビット券売機40に対応する券売機情報管理テーブル635上で管理することができる。
次に、T/C60において、台情報管理テーブル633、精算機情報管理テーブル634、券売機情報管理テーブル635に蓄積、管理している処理データの表示処理について、図10に示すフローチャートを参照して説明する。
T/C60において、管理下の各装置(台間処理ユニット20、デビット券売機40、精算機50)の処理データを表示するためには、まず、T/C60を起動(ステップS101)してシステムを稼動状態にし、管理下の各装置とLAN70を通じてデータを送受する処理を開始させる。
これ以後、T/C60のデータ蓄積管理制御部611は、管理下の各装置から処理データを収集し(ステップS102)、該収集したデータに基づいて、当該各装置に対応する台情報管理テーブル633、精算機情報管理テーブル634、券売機情報管理テーブル635における該当する項目の処理データを更新する処理(ステップS103)を逐次実施する。
この間、管理者が、上記各装置の処理データを表示する必要に迫られた場合、入力装置64を用いて、処理データの表示を指示するための所定の指示操作を行う。
一方、T/C60では、上記各装置からの処理データの収集、更新処理(ステップS102,S103)を実施しながら、入力装置64において上記処理データ表示指示操作がなされたか否かを監視(ステップS104)している。
ここで、該処理データ表示指示操作がなされると(ステップS104YES)、イメージ表示制御部612は、台情報管理テーブル633、精算機情報管理テーブル634、券売機情報管理テーブル635の情報の中から最初に検索する項目として予め定めてある検索項目に該当する処理データを読み出すと共に、これらのうちの必要なデータを集計して新規の項目の集計データを生成し、該読み出したデータ及び集計データを各台間処理ユニット20の遊技店内での配置に対応付けて表示するためのイメージデータ(画像データ)を生成し(ステップS105a)、該イメージデータを基に表示装置65に処理データのイメージ表示を行う(ステップS105b)。
以下、上記ステップS104における処理データ表示指示操作に基づき、ステップS105a及びS105bでなされる処理データイメージ表示処理(ステップS105)について、図11及び図12を参照して更に詳しく説明する。
図11及び図12は、図10のステップS105における処理データイメージ表示処理の詳細を示すフローチャートであり、特に、図12は、図11におけるステップS251における主検索項目指定外処理を示すものである。
図11のステップS201において、イメージ表示制御部612は、図10のステップS104での処理データ表示指示に基づき、同、ステップS105で最初に表示する処理データイメージ表示画面として、例えば、図13に示すように、ホールマップ表示画面91と凡例表示画面93をイメージ表示している。
図13に示すように、このイメージ表示画面において、ホールマップ表示画面91には、当該遊技店内における各装置(上述した台間処理ユニット20、デビット券売機40、精算機50:これら各装置とT/C60とによって、遊技用記録媒体システムが構築される)の配置に準じて該各装置に対応する装置イメージを配列表示した装置イメージ表示領域911の他、例えばカード入金・売上額表示、カードスタック状況、紙幣スタック状況の中からいずれかの検索対象項目を選択的に指定する検索項目指定ツール912、検索対象エリア(フロア)を例えば1階(1F)または2階(2F)の中から選択的に指定する検索エリア指定ツール913、検索項目(例えば、カード入金・売上額表示)に含まれる複数の項目種別(同、入金または売上)の中から所望の項目種別を選択的に指定する種別指定ツール914、個別検索対象の装置の識別情報(台番号)を指定する台番号指定ツール915、検索開始を指示する「検索」ボタン916、凡例表示画面93を非表示とすることを指示する「凡例非表示」ボタン917、ズームイン表示を指示する「ズームイン」ボタン918、ズームアウトを指示する「ズームアウト」ボタン919が表示される。
また、凡例表示画面93には、検索項目指定ツール912により指定された検索項目(種別指定ツール914により項目種別が指定された場合には該検索項目における当該指定された項目種別)の情報(集計値)の値に関する複数の領域範囲と当該各領域範囲に対応する装置イメージの表示パターン(表示態様:例えば、色)との対応関係を規定した凡例データの設定内容を表示した設定内容表示領域931と、該凡例データの設定要求を指示する「設定」ボタン932が表示される。
このイメージ表示画面の表示中、管理者は、ホールマップ表示画面91上の検索項目指定ツール912を用いて、カード入金・売上額表示、カードスタック状況あるいは紙幣スタック状況のうちのいずれかの検索項目(主検索項目)を選択的に指定することができる。
また、その際、エリア指定ツール913と種別指定ツール914を用いて、それぞれ、検索対象エリア(フロア)と、検索項目指定ツール912により指定された主検索項目中の検索項目種別を選択的に指定できる。
一方、T/C60では、図11のステップS201における上記イメージ表示画面(図13参照)の表示中、イメージ表示制御部612が、ホールマップ表示画面91あるいは凡例表示画面93上の各ツールを用いた何等かの指示入力があったか否かを監視している(ステップS202)。
ここで、指示入力があったと判定されると(ステップS202YES)、イメージ表示制御部612は、まず、当該指示内容が、ホールマップ表示画面91の検索項目指定ツール912による主検索項目の指定であるか否かをチェックする(ステップS203)。
ここで、指示内容が主検索項目の指定でない場合(ステップS203NO)、主検索項目指定外処理(ステップS251)に進む。なお、この主検索項目指定外処理については、図12を参照して後で詳しく述べる。
これに対し、ステップS202で入力された指示内容が検索項目指定ツール912による主検索項目の指定であった場合(ステップS203YES)、次いで、この検索項目指定ツール912によって、カード入金・売上額表示、カードスタック状況あるいは紙幣スタック状況のうちのいずれの主検索項目が指定されたかを順次チェックする。
まず、はじめに、指定された主検索項目がカード入金・売上額表示であるか否かをチェックし(ステップS204)、ここで、カード入金・売上額表示が指定されている場合(ステップS204YES)、更に、種別指定ツール914を用いて、検索項目種別として、「入金」または「売上」のいずれが検索種別として指定されたかチェックする(ステップS205)。
ここで、検索項目種別として「入金」が指定されている場合(ステップS205で入金)、イメージ表示制御部612は、当該時点でこの時の検索エリア=1Fにある各台(台間処理ユニット20)に対応する台情報管理テーブル633に記憶されているデータをチェックしてこれら各台毎の台間入金額の「一般」の欄と「会員」の欄に記憶された金額を読み取ってこれらの合計値(カード入金額)を算出(集計)する(ステップS206)。
次に、この算出した各台のカード入金額を基に当該各台の装置表示イメージを決定する。この処理を行うために、T/C60は、カード入金額については、例えば、図13の凡例表示画面93に表示されるように、5000円未満(0〜4,999)、5000円以上〜10000円未満(5,000〜9,999)、10000円以上〜15000円未満(10,000〜14,999)、…という金額領域毎の区切りに対して、各金額領域にそれぞれ異なる態様の装置イメージ表示パターンを対応付けて凡例データとして設定する機能を有している。
上記ステップS207の処理において、イメージ表示制御部612は、ステップS206で算出した各台のカード入金額が上記凡例データにおけるどの金額領域に属しているかを判定し、該判定した金額領域に対応する装置イメージ表示パターンを特定して当該各装置イメージの表示パターンとして決定する(ステップS207)。
次いで、イメージ表示制御部612は、表示中のホールマップ表示画面91の表示内容を、イメージ表示領域911内の各装置イメージが当該各装置毎に決定した表示パターンにより表現されたカード入金額検索結果画面に更新する(ステップS208)。
図13では、特に、検索項目指定ツール912によって、カード入金・売上額表示が指定され、検索エリア指定ツール913によって検索対象エリア=1Fが指定され、種別指定ツール914によって「入金」が指定され時のホールマップ表示画面91並びに凡例表示画面93(図10のステップS104での指示に基づき最初に表示される画面に相当)の表示例を示している。
この例において、凡例表示画面93の表示内容は当該時点におけるカード入金額に関する凡例データの設定内容を反映したものであり、入金額(単位:円)が(0〜4,999)、(5,000〜9,999)、(10,000〜14,999)、(15,000〜19,999)、(20,000〜24,999)、(25,000〜29,999)、(30,000〜)の7つの金額領域に分けられ、これら各金額領域に対応じてそれぞれ異なる態様の装置イメージ表示パターンが対応つけ設定されている様子が表示される。
また、この時の対象外の装置、及び異常〔縮退運用(台間処理ユニット20がT/C60と通信不能となり、自装置で特定の金額の入金を受けて該入金額分の遊技媒体の一括貸出しを行うように制限された運用状態)中を含む〕が発生している装置(台間処理ユニット20)に対しても上記7パターンとはそれぞれ異なる装置イメージ表示パターンが対応付けられている様子が表示されている。
この凡例表示画面93と一緒に表示されるホールマップ表示画面91の装置イメージ表示領域911内において、各台(台間処理ユニット20)は、当該各台に対応する台情報管理テーブル633に保持されている情報を集計して得られた台間入金額が含まれる金額領域に対応して設定されている装置イメージ表示パターンで表示されている。
また、対象外の装置(この例では、デビット券売機40,精算機50)、並びに異常の発生している台(台間処理ユニット20)も、それぞれ、当該対象外および異常に対応して設定された装置イメージ表示パターンで表示される。
ここで、異常が発生した装置を該異常を示す装置イメージ表示パターンで表示するために、T/C60は、上記ステップS207でのカード入金額の集計に合わせて各装置に対応する台情報管理テーブル633から各台の状態を示す情報も収集し、続くステップS208において該収集した状態情報が異常を示している場合には当該装置の装置イメージ表示パターンを異常の発生に対応する表示パターンに決定して該表示パターンで当該装置イメージを表示する。
なお、図13においては、ホールマップ表示画面91中、装置イメージ表示領域の911内の各装置イメージの表示パターンは、表現の都合上、カード入金額の各金額領域にそれぞれに対応して線種及び線数等を変えた斜線の組み合わせによって表現されているが、実際の運用においては、カード入金額の各金額領域にそれぞれに対応した色で表示する方法が考えられる。
また、図13において、各装置の装置イメージは、それぞれの装置のカード入金額の金額領域に対応した表示パターン(色)で表示しかつ台番号を付加した内容で表示されているが、当該各装置の装置イメージ領域内に各装置のカード入金額の値を併せ表示するようにしても良い。
再び、ステップS205まで説明を戻すと、該ステップS205において、検索項目種別として「売上」が指定されている場合(ステップS205で売上)、イメージ表示制御部612は、当該時点で該当する台(台間処理ユニット20)に対応する台情報管理テーブル631に記憶されている情報をチェックして各台毎の合計売上額の「一般」の欄と「会員」の欄に記憶された金額を読み取ってこれらの合計値(カード売上額)を算出(集計)する(ステップS209)。
次に、この算出した各台のカード売上額を基に当該各台の装置表示イメージを決定する。この処理において、イメージ表示制御部612は、ステップS207と同様に凡例データ(但し、この時の対象は、カード入金額の各金額領域にそれぞれ異なる態様の装置イメージ表示パターンが対応付け設定されたもの)を参照し、ステップS209で算出した各台のカード入金額が該カード入金額に関する凡例データにおけるどの金額領域に属しているかを判定し、該判定した金額領域に対応する装置イメージ表示パターンを特定して当該各装置の表示パターンとして決定する(ステップS210)。
次いで、イメージ表示制御部612は、表示中のホールマップ表示画面91の表示内容を、装置イメージ表示領域911内の各装置イメージが当該各装置毎に決定した装置イメージ表示パターンにより表現されたカード売上額検索結果画面に更新する(ステップS211)。
この時も、対象外の装置(この例では、精算機50、デビット券売機40)、並びに異常の発生している装置の装置イメージは、それぞれ、当該対象外および異常に対応して設定された装置イメージ表示パターンで表示する。
再び、ステップS204まで説明を戻すと、該ステップS204において、指定された主検索項目がカード入金・売上額表示でない場合(ステップS204NO)、次に、イメージ表示制御部612は、指定された主検索項目がカードスタック枚数か否かをチェックする(ステップS221)。
ここで、指定された主検索項目がカードスタック枚数であった場合(ステップS221YES)、イメージ表示制御部612は、当該時点でこの時の検索エリア=1Fにある各台(台間処理ユニット20)に対応する台情報管理テーブル633に記憶されているデータをチェックしてこれら各台毎のカードスタック枚数を読み出す(ステップS222)。
次に、この読み出したカードスタック枚数を基に当該各台の装置イメージの表示パターンを決定する(ステップS223)。
この処理を行うために、T/C60は、カードスタック枚数については、例えば、図14における凡例表示画面93に表示されるように、エンプティ(例えば、0枚)、ニアエンプティ(同、2枚)、適正値(同、10枚)、ニアフル(同、18枚)、フル(同、20枚)というようにスタック枚数領域の区切りが設けられ、これらスタック枚数領域毎にそれぞれ異なる態様の装置イメージ表示パターンを対応付けて凡例データとして設定している。
上記ステップS223の処理において、イメージ表示制御部612は、ステップS222で読み出したカードスタック枚数が上記凡例データにおけるどの枚数領域に属しているかを判定し、該判定した枚数領域に対応する装置イメージ表示パターンを特定して当該各装置の装置イメージ表示パターンとして決定する。
この表示パターンの決定後、イメージ表示制御部612は、図14に示す如く、検索項目指定ツール912の指定が「カードスタック状況」とされ、かつ、装置イメージ表示領域911内の各装置イメージが当該各装置毎にそのカードスタック枚数領域に対応して決定された装置イメージ表示パターンにより表示されて成るホールマップ表示画面91と、カードスタック状況に関する凡例データ設定内容を表示する凡例表示画面93とで構成されるカードスタック状況検索結果表示画面を表示する(ステップS224)。
図14の例において、凡例表示画面93の表示内容は当該時点におけるカードスタック枚数に関する凡例データの設定内容を反映したものであり、カードスタック枚数が、エンプティ(例えば、0枚)、ニアエンプティ(同、2枚)、適正値(同、10枚)、ニアフル(同、18枚)、フル(同、20枚)の5つの枚数領域の区切りが設けられ、これら枚数領域毎にそれぞれ異なる態様の装置イメージ表示パターンを対応付けて設定されている様子が表示される。
また、対象外の装置、及び異常(縮退運用中含む)が発生している装置に対しても上記5パターンとはそれぞれ異なる装置イメージ表示パターンが対応付けられている様子が表示される。
そして、この凡例表示画面93と一緒に表示されるホールマップ表示画面91の装置イメージ表示領域911上において、各台(台間処理ユニット20)は、当該各台に対応する台情報管理テーブル633に保持されているカードスタック枚数が属する枚数領域に対応して設定されている装置イメージ表示パターンで表示されている。
また、上記装置イメージ表示領域911上の各装置イメージ領域内には、それぞれ、該当する各装置の台番号(上段)と当該各装置の処理データの集計値(この例ではカードスタック枚数:下段)が表示される。
また、対象外の装置(この例では、デビット券売機40,精算機50)、並びに異常の発生している台(台間処理ユニット20)の装置イメージも、それぞれ、当該対象外および異常に対応して設定された表示パターンで表示される。
また、上記ステップS221において、指定された主検索項目がカードスタック枚数でない場合(ステップS221NO)、次いで、イメージ表示制御部612は、指定された主検索項目が紙幣スタック枚数であるか否かをチェックする(ステップS231)。
ここで、指定された主検索項目が紙幣スタック枚数であった場合(ステップS231YES)、イメージ表示制御部612は、当該時点でこの時の検索エリア=1Fにある各台(台間処理ユニット20)に対応する台情報管理テーブル633に記憶されているデータをチェックしてこれら各台毎の各金種の紙幣スタック枚数を読出し、これらの合計値(紙幣スタック枚数)を集計する(ステップS232)。
次に、この集計した紙幣スタック枚数を基に当該各台の装置イメージ表示パターンを決定する(ステップS233)。
この処理を行うために、T/C60は、紙幣スタック枚数については、例えば、図15における凡例表示画面93に表示されるように、遊技機種(パチンコまたはスロット)別に、紙幣スタック枚数の枚数領域の区切りが設けられ、これら各枚数領域毎にそれぞれ異なる態様の装置イメージ表示パターンを対応付けて凡例データとして設定している。
上記ステップS233の処理において、イメージ表示制御部612は、ステップS232で集計した紙幣スタック枚数が上記凡例データにおけるどの枚数領域に属しているかを判定し、該判定した枚数領域に対応する装置イメージ表示パターンを特定して当該各装置の装置イメージの表示パターンとして決定する。
この表示パターンの決定後、イメージ表示制御部612は、図15に示す如く、検索項目指定ツール912の指定が「紙幣スタック状況」とされ、かつ、装置イメージ表示領域911内の各装置の装置イメージが当該各装置毎にその紙幣スタック枚数領域に応じて決定された装置イメージ表示パターンにより表示されて成るホールマップ表示画面91と、紙幣スタック状況に関する凡例データ設定内容を表示する凡例表示画面93とで構成される紙幣スタック状況検索結果表示画面を表示する(ステップS234)。
図15の例において、凡例表示画面93の表示内容は当該時点における紙幣スタック枚数に関する凡例データの設定内容を反映したものであり、パチンコ台については、0枚、1枚〜9枚、10枚〜29枚、30枚〜59枚、60枚〜80枚、ニアフル、フルの枚数領域の区切りが設けられ、スロット台については、0枚、1枚〜49枚、50枚〜99枚、100枚〜149枚、150枚〜190枚、ニアフル、フルの枚数領域の区切りが設けられると共に、これら各遊技機種別の枚数領域毎にそれぞれ異なる態様の装置イメージ表示パターンが対応付けて設定されている様子が表示される。
また、対象外の装置、及び異常(縮退運用中含む)が発生している装置に対しても上記パターンとはそれぞれ異なる装置イメージ表示パターンが対応付けられている様子が表示される。
そして、この凡例表示画面93と一緒に表示されるホールマップ表示画面91の装置イメージ表示領域911上において、各台(台間処理ユニット20)の装置イメージは、当該各台に対応する台情報管理テーブル633に保持されている各金種の紙幣スタック枚数から集計した紙幣スタック枚数が属する枚数領域に対応して設定されている装置イメージ表示パターンで表示されている。
また、上記装置イメージ表示領域911上の各装置イメージ領域内には、それぞれ、該当する各装置の台番号(上段)と当該各装置の処理データの集計値(この例では紙幣スタック枚数:下段)が表示される。
また、対象外の装置(この例では、デビット券売機40,精算機50)、並びに異常の発生している台(台間処理ユニット20)の装置イメージも、それぞれ、当該対象外および異常に対応して設定された装置イメージ表示パターンで表示される。
更に、上記ステップS231において、指定された主検索項目が紙幣スタック枚数でない場合(ステップS231NO)、引き続き、イメージ表示制御部612は、指定された主検索項目が上記カード入金・売上、カードスタック状況及び紙幣スタック状況以外の主検索項目であることを認識して、該主検索項目(他の主検索項目)に対応する処理データの集計と、該集計結果のイメージ表示の処理を行う(ステップS241)。
ステップS241で実施する「他の主検索項目」に対応するイメージ表示処理の例としては、例えば、現在表示中の処理データイメージ表示画面におけるホールマップ画面91上の検索項目指定ツール912を用いて、主検索項目として、「施/解錠状態」の指定を受付けて各台の施/解錠状態をイメージ表示する処理が考えられる。
この処理に対応すべく、T/C60のデータ蓄積管理制御部611では、図7を参照して既に述べた通り、管理下の各装置(台間処理ユニット20)に設けられる錠機構(図3では図示せず)の施錠または解錠の状態を示す施/解錠情報をリアルタイムに収集し、これら各装置に対応する台情報管理テーブル633に蓄積管理している。
これにより、イメージ表示制御部612は、図11のステップS231NOの判定の後、主検索項目として「施/解錠状態」が指定されていると判定した場合には、続くステップS241において、今回の検索対象の各台(例えば、1Fに設置される台間処理ユニット20)に対応する台情報管理テーブル633から当該各台の施/解錠情報を読出し、該施/解錠情報に基づいて、当該各台の錠機構の施錠または解錠の状態をホールマップ画面91の装置イメージ表示領域911内に各装置に対応付けて表示することができる。
この場合においても、施錠状態と解錠状態とに各々対応付けて装置イメージ表示パターンを設定しておき、上記装置イメージ表示領域911内の各装置の装置イメージを該当する各装置の施/解錠状態に応じた表示パターンで表示するようにしても良い。
上述した各主検索項目(カード入金・売上額表示、カードスタック状況、紙幣スタック状況、その他)の指定に基づく処理データイメージ表示画面(図13、図14、図15参照)の表示中、管理者は、ホールマップ表示画面91上の「凡例非表示」ボタン917を押下することにより、現在表示されている凡例表示画面93を消し(閉じ)、ホールマップ表示画面91のみ表示する内容に切換えることができる。
また、凡例表示画面93上で「設定」ボタン932を押下することで当該検索項目に関する凡例データを設定変更することも可能である。
更には、ホールマップ表示画面91上の台番号指定ツール915を用いて所望の台の台番号を入力し、「検索」ボタン916を押下することで、現在表示されているホールマップ表示画面91に代えて、当該指定した台の詳細データを表示させることができる。
かかる運用を踏まえて、図11におけるステップS251の主検索項目指定外処理について説明する。
図11のステップS201において、表示装置65に、図13〜図15のいずれかに示す内容の処理データイメージ表示画面を表示している時に、ホールマップ表示画面91あるいは凡例表示画面93上の各ツールを用いた何等かの指示入力があり(ステップS202YES)、その指示内容が、ホールマップ表示画面91の検索項目指定ツール912による主検索項目の指定でないと判定されると(ステップS203NO)、T/C60は、図12に示す主検索項目指定外処理(ステップS251)に進む。
図12に示す主検索項目指定外処理において、T/C60は、まず、図11のステップS202で入力された指示内容が、表示中のイメージ表示画面上の凡例表示画面93の「設定」ボタン932の押下による凡例データ設定指示であるか否かをチェックする(ステップS2511)。
ここで、上記「設定」ボタン932の押下による凡例データ設定指示である場合(ステップS2511YES)、制御部61は、凡例データの設定処理(ステップS2512)へと移行する。なお、この凡例データ設定処理については、図19及び図20を参照して後で詳述するものとし、ここでの詳しい説明は割愛する。
これに対し、上記「設定」ボタン932の押下による凡例データ設定指示でない場合(ステップS2511YES)、次いで、制御部61は、表示中のイメージ表示画面上のホールマップ画面91の「凡例非表示」ボタン917の押下による凡例非表示指示であるか否かをチェックする(ステップS2513)。
ここで、上記「凡例非表示」ボタン917の押下による凡例非表示指示でないと判定された場合(ステップS2513NO)にはそのままステップS2515に進み、また、凡例非表示指示であると判定された場合(ステップS2513YES)は、表示中の凡例表示画面93を閉じ(ステップS2514)、ホールマップ表示画面91のみを表示する状態にイメージ表示画面の表示内容を更新する。
引き続き、制御部61は、表示中のイメージ表示画面のホールマップ表示画面91上の台番号指定ツール915を用いた台番号の入力と、これに続く「検索」ボタン916の押下による装置個別検索指示であるか否かをチェックする(ステップS2511)。
ここで、装置個別検索指示でないと判定された場合(ステップS2515NO)、図11におけるステップS201に戻り、当該イメージ表示画面の表示を続ける。
これに対し、装置個別検索指示であると判定された場合(ステップS2515YES)、次いで、イメージ表示制御部612は、この時に台番号指定ツール915を用いて入力された台番号に対応する台情報管理テーブル633、券売機情報管理テーブル634、精算機情報管理テーブル635のうちの該当するテーブルから当該時点の処理データを読み出し、必要なデータについてはその集計を行ったうえで(ステップS2516)、該読出したデータ及び集計したデータを基に当該装置の詳細データを表示装置65に表示する(ステップS2517)。
図16は、ステップS2515での装置個別検索指示に際していずれかの台間処理ユニット20の台番号(この例では、「0105」)が入力された場合における台詳細画面95の表示例を示す図である。
図16に示すように、この台詳細画面95には、台情報管理テーブル633(図7参照)で管理されている当該台番号の台間処理ユニット20に関する各種情報、すなわち、台番号、遊技機種、本体ID、枠ID、挿入中のカードのカードID、当該カードIDに対応する残度数、当該ユニット20が施錠状態か解錠状態かを示す情報(この例では、解錠中)、カードによる入金・売上に関する情報(台間入金額及び回数、台間入金分売上額及び回数、デビット発行分売上額及び回数、合計売上額、カード売上回数)、金種毎の入金スタック枚数、カードのスタック枚数、再プレイ売上額及び回数の情報が表示される。
この他、台詳細画面95には、「前台」ボタン951、「次台」ボタン952、「エラー参照」ボタン953、「閉じる」ボタン954が表示される。
この台詳細画面95の表示中、イメージ表示制御部612は、「前台」ボタン951または「後台」ボタン952が押下されたか否かを監視し(ステップS2518)、押下されていない場合(ステップS2518NO)は、「閉じる」ボタン954が押下されない(ステップS2519NO)限りこの監視処理を続ける。
この間、「前台」ボタン951または「次台」ボタン952のいずれかが押下された場合(ステップS2518YES)、台情報管理テーブル633における現在の台番号の1つ前の台番号または1つ後の(次の)台番号に対応する台間処理ユニット20に対応する台情報管理テーブル633から情報を読み出し、必要なデータについてはその集計を行ったうえで(ステップS2516)、該読出したデータ及び集計したデータを基に当該台間処理ユニット20の詳細データを表示装置65に図16に示す態様で表示する(ステップS2517)。
このようにして、前の台あるいは次の台の台詳細画面95を表示する処理を続けていくうちに、該表示中の台詳細画面95上で「閉じる」ボタン954が押下されると(ステップS2519YES)、イメージ表示制御部612」は、当該台詳細画面95を表示する前のイメージ表示画面の表示(図11におけるステップS201)に戻す。
なお、図13における台詳細画面95上で「エラー参照」ボタン953を押下することで、当該台間処理ユニット20のエラー状況を表示してこれを確認できる。
図17は、図12のステップS2515での装置個別検索指示に際していずれかの精算機50の号機番号(この例では、「0803」)が入力された場合における精算機詳細画面96の表示例を示す図である。
図17に示すように、この精算機詳細画面96には、精算機情報管理テーブル634(図8参照)で管理されている当該号機番号の精算機50に関する各種情報、すなわち、当該精算機50の号機番号、動作状態、精算期間内精算情報(台間入金分精算額及び回数、デビット発行分精算額及び回数、合計精算額、カード精算回数)、更新期間内精算情報(台間入金分更新額及び回数、デビット発行分更新額及び回数、合計更新額、カード更新回数)、救済期間内精算情報(台間入金分救済回数、デビット発行分救済回数、カード救済回数)が表示される。
この他、精算機詳細画面96には、「前号機」ボタン961、「次号機」ボタン962、「エラー参照」ボタン953、「閉じる」ボタン954が表示される。
この精算機詳細画面96の表示中、管理者は、上記台詳細画面95の表示中と同様、「前号機」ボタン961を押下することで現在表示中の精算機50の1つ前の号機番号の精算機50の詳細データを表示することができ、また、「次号機」ボタン962を押下することで現在表示中の精算機50の1つ後の(次の)号機番号の精算機50の詳細データを表示することができる。
また、この精算機詳細画面96上で「エラー参照」ボタン963を押下することで、当該表示中の精算機50のエラー状況を表示することができ、「閉じる」ボタン964を押下することで精算機詳細画面96を表示する前のイメージ表示画面の表示に戻すことができる。
図18は、図12のステップS2515での装置個別検索指示に際していずれかのデビット券売機40の号機番号(この例では、「0702」)が入力された場合におけるデビット券売機詳細画面97の表示例を示す図である。
図18に示すように、このデビット券売機詳細画面97には、券売機情報管理テーブル635(図9参照)で管理されている当該号機番号のデビット券売機40に関する各種情報、すなわち、当該デビット券売機40の号機番号、動作状態、デビット発行額、デビット発行回数、センター概算手数料及びデビット設備利用料が表示される。
この他、デビット券売機詳細画面97には、「前号機」ボタン971、「次号機」ボタン972、「エラー参照」ボタン973、「閉じる」ボタン974が表示される。
このデビット券売機97の表示中、管理者は、上記台詳細画面95並びに精算機詳細画面96の表示中と同様、「前号機」ボタン971を押下することで現在表示中のデビット券売機40の1つ前の号機番号のデビット券売機40の詳細データを表示することができ、また、「次号機」ボタン972を押下することで現在表示中のデビット券売機40の1つ後の(次の)号機番号のデビット券売機40の詳細データを表示することができる。
また、このデビット券売機詳細画面97上で「エラー参照」ボタン973を押下することで、当該表示中のデビット券売機40のエラー状況を表示することができ、「閉じる」ボタン974を押下することでデビット券売機詳細画面97を表示する前のイメージ表示画面の表示に戻すことができる。
次に、図12に示す一連の処理中、ステップ2512における凡例データ設定処理について説明する。
この処理は、例えば、図13、図14及び図15に示すイメージ表示画面の表示中、該イメージ表示画面上の凡例表示画面93の「設定」ボタン932を押下し、これによって表示される凡例データ設定画面を用いて行うことができる。
一例として、図19には、図13に示すイメージ表示画面の表示中、凡例表示画面93上の「設定」ボタン932が押下される様子〔同図(a)〕と、該「設定」ボタン932の押下によって表示される凡例データ設定画面94〔同図(b)〕の表示例を示している。
図19(b)に示すように、凡例データ設定画面94は、該凡例データ設定画面94の前に表示されていた凡例表示画面93〔同図(a)〕に対応する凡例データ種別である「入金」に関する複数の異なる装置イメージ表示パターン941(941a,941b,941c,941d,941e,941f,941g)と、該各装置イメージ表示パターン941に対応する数値領域を設定する領域設定ツール942(942a,942b,942c,942d,942e,942f,942g)とを各々隣接して配列させた画面構成を有する。
この例において、各装置イメージ表示パターン941に対応する各領域設定ツール942は、それぞれ、この時の凡例データの種別である「入金」に関して何円以上であるかを示す以上指定欄と何円未満であるかを示す未満指定欄の組み合わせから成り、各指定欄は、任意の数値を入力可能に構成されている。
図19(a)の凡例表示画面93上での「設定」ボタン932の押下により図19(b)の凡例データ設定画面94が表示された直後、各領域設定ツール942における以上指定欄及び未満指定欄には、この時の凡例データ種別である「入金」に関する現在の設定値に相当する値が各々表示される。
この状態で、現在の設定値を変更しようとした場合、担当者(管理者)は、以上指定欄及び未満指定欄の値をそれぞれ所望の値となるように変更し、変更に係わる数値の入力完了後、「OK」ボタン945を押下する。
「OK」ボタンが押下されると、制御部61は、以上指定欄と未満指定欄に新たに入力された値による入金額領域を各組の領域設定ツール942に隣接する上記各装置イメージ表示パターン941にそれぞれ対応付けて凡例設定データとして設定(設定変更)する処理を行う。
図20は、図19(b)に示す凡例データ設定画面94上での各領域設定ツール942の以上指定欄と未満指定欄に対する各値の変更入力例〔同図(a)〕と、該変更入力完了後に、「OK」ボタン945が押下されることにより、該変更入力値に基づく凡例設定データの変更設定が行われた場合の凡例表示画面93の表示例〔同図(b)〕を示している。
図20(a)の例では、第1〜第7の装置イメージ表示パターン941に対して、それまで、5,000円未満、5,000円以上〜10,000円未満、10,000円以上〜15,000円未満、15,000円以上〜20,000円未満、20,000円以上〜25,000円未満、25,000円以上〜30,000円未満、30,000円以上の値が設定されていたものが、新たに、3,000円未満、3,000円以上〜5,000円未満、5,000円以上〜10,000円未満、10,000円以上〜20,000円未満、20,000円以上〜30,000円未満、30,000円以上〜40,000円未満、40,000円以上の値が入力された状態に変更されている。
この変更入力の完了後、「OK」ボタン945が押下され、制御部61によって、該変更入力後の各領域設定ツール942の以上指定欄と未満指定欄の値に基づいて凡例設定データの設定変更が完了すると、図20(b)に示すように、上記第1〜第7の装置イメージ表示パターン941に対して、それぞれ、0〜2,900、3,000〜4,999、5,000〜9,999、10,000〜19,999、20,000〜29,999、30,000〜39,999、40,000〜、の入金額(単位:円)領域が対応付けられた、変更設定後の凡例設定データ内容を反映した凡例表示画面93aが表示される。
なお、この変更設定後の凡例表示画面93aが表示された際には、変更設定を行う前の凡例表示画面93と一緒に表示されていたホールマップ画面91(図13参照)上の各装置の装置イメージの表示パターンも当該変更後の凡例設定データの設定内容に従って変更表示されることになる。
以上の説明では、図13に示すカード売上・入金額における「入金」指定時のホールマップ画面(カード入金額検索結果画面)91と一緒に表示される凡例表示画面93を用いた「カード入金」に関する凡例設定データの変更設定例を説明したが、この他、カード売上・入金額における「売上」指定時のホールマップ画面(カード売上金額検索結果画面)91と一緒に表示される凡例表示画面93を用いた「カード売上」に関する凡例設定データ、「カードスタック数」指定時のホールマップ画面(カードスタック数検索結果画面)91と一緒に表示される凡例表示画面93(図14参照)を用いた「カードスタック枚数」に関する凡例設定データ、及び「紙幣スタック数」指定時のホールマップ画面(紙幣スタック数検索結果画面)91と一緒に表示される凡例表示画面93(図15参照)を用いた「紙幣スタック枚数」に関する凡例設定データ等についても、上記同様の操作及び処理により凡例設定データの設定変更を行うことができる。
以上説明したように、本発明によれば、T/C60で、遊技用記録媒体(カード)処理システムを構成する各遊技用処理装置(台間処理ユニット20、デビット券売機40、精算機50)における処理データを蓄積、管理し、検索対象項目指定手段(検索項目指定ツール912)により指定された項目に対応する処理データを各遊技用処理装置別に集計し、該各遊技用処理装置別の集計結果をイメージ情報として表示装置65に一括表示するようにしたため、管理者は、上記イメージ表示を見て遊技用処理装置の処理結果をイメージでとらえることができ、遊技用記録媒体処理システムの運用状況を把握し易くなる。
特に、本発明では、遊技店内における各遊技用処理装置の配置に準じて該各遊技用処理装置に対応する装置イメージを配したホールマップ画面91を用い、該ホールマップ画面91上の各装置イメージに関連付けて該当する各遊技用処理装置の処理データの集計結果をイメージ表示するため、遊技店内における各遊技用処理装置の運用状況を一目で参照できるようになる。
また、本発明では、検索対象の項目毎に、該項目の集計値に関する複数の数値領域範囲とホールマップ画面91上の各装置イメージに関する複数の異なる表示態様(表示パターン)との対応関係を凡例データとして設定する凡例データ設定機能を設け、検索対象項目の処理データに関する各遊技用処理装置別の処理データの集計後、該処理データの集計値が属する数値領域に対応する表示態様を当該項目に対応する凡例データに基づき各遊技用処理装置別に特定し、ホールマップ画面91上の各遊技用処理装置に対応する各装置イメージをこの特定したそれぞれの表示態様で表示するため、各遊技用処置装置の稼動状況がどの数値領域レベルにあるかを簡単に認識できる。
また、本発明では、ホールマップ画面91上の各遊技用処理装置に対応する各装置イメージエリア内に、当該各遊技用処理装置の処理データの集計値を併せ表示するため、各遊技用処置装置の稼動状況を数値によっても把握できる。
また、本発明では、指定された検索対象項目に対応する凡例データの設定内容を表示した凡例表示画面をホールマップ画面91と一緒に表示するため、表示中の装置イメージと当該装置の処理データの集計値との対応付けを判別し易くなる。
また、本発明では、凡例表示画面93上の所定の凡例データ設定指示操作(「設定」ボタンの932押下)に応じて、該凡例表示画面93に表示されている凡例データに対応する項目の集計値に関する複数の数値領域範囲の値を指定する数値領域指定ツール942と、ホールマップ画面91上の各装置イメージに関する複数の異なる表示態様941とを対応付けた表示構成から成る凡例データ設定画面94を表示する処理機能を有するため、該凡例データ設定画面94上で数値領域指定ツール942を用いて指定された数値領域範囲の値に基づいて、該凡例データにおける当該数値領域範囲とホールマップ表紙画面上の各装置イメージの表示態様との対応付けを簡単に変更設定することができる。
また、本発明では、遊技用処理装置に設けられる錠機構の施錠または解錠の状態を示す施/解錠情報を逐次に収集し、該収集した施/解錠情報に基づき、各遊技用処置装置の錠機構の施錠または解錠の状態を店内マップ上に各遊技用処理装置に関連付けて表示することで、各遊技用処理装置が施錠状態にあるか解錠状態にあるかを逐次参照でき、不正防止に大きく貢献する。
また、本発明では、ホールマップ表示画面91で所望の遊技用処理装置の識別情報(台間処理ユニット20の台番号、デビット券売機40、精算機50の号機番号)を入力して検索指示することで、該入力された識別情報に対応する遊技用処理装置の詳細データを表示装置65に一覧表示するため、各遊技用処理装置の詳細データも簡単に参照することができる。
この他、本発明は、上記し、且つ図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
例えば、上記実施例では、ホールマップ画面91で指定する主検索項目としてカード入金・売上額、カードスタック枚数、紙幣スタック枚数等を例示しているが、これら以外のより細かな情報項目を検索キーとして指定し、当該指定した情報項目のイメージ表示を行うようにしても良い。