JP5415842B2 - 描画システムおよびパターン形成システム - Google Patents

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本発明は、基板上の感光材料に光を照射してパターンを描画する描画システム、および、基板上にパターンを形成するパターン形成システムに関する。
従来より、半導体素子の製造において、半導体の基板上にフォトレジストの膜を形成し、フォトレジストに所定のパターンの潜像を露光により形成し、その後、フォトレジストを現像することにより、基板上にフォトレジストのパターンを形成することが行われている。また、露光工程では、CAD(Computer Aided Design)データから作成したマスクのパターンをステップアンドリピート方式にて基板上に転写する露光装置(いわゆる、ステッパ)が用いられている。
ところが、マスクを用いる露光装置では、マスクの作成に係る作業が別途必要となるため、新規な半導体素子の製造に長時間を要してしまうとともに、多品種少量の生産では、露光装置におけるマスクの取り換え作業が頻繁に発生し、半導体素子の製造を効率よく行うことが困難となる。そこで、近年では、マスクを用いることなく潜像パターンの形成を行う手法が提案されており、例えば特許文献1では、画像情報に基づいて変調される光ビームを基板に照射しつつ基板を移動することにより、画像情報から直接的にパターンを描画する手法が開示されている。
特開2004−56080号公報
ところで、画像情報から直接的にパターンを描画する装置(以下、「直描装置」という。)では、光ビームを基板の全体に走査させるため、1つの基板に対するパターンの描画に一定の時間を要する。一般的な半導体素子の製造では、複数の基板を1つの単位(ロット)として、当該複数の基板を順次処理することが行われるが、直描装置を用いる場合には、描画工程が律速となり、基板の生産性(スループット)を上げることが困難となる。また、1つのロットに含まれる複数の基板から製造される半導体素子にて一定の品質を確保するには、複数の基板上に描画されるパターンのばらつきを抑制することが重要となる。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、複数の基板に対するパターンの描画の生産性を上げるとともに、複数の基板上に描画されるパターンのばらつきを抑制することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、基板上の感光材料に光を照射してパターンを描画する描画システムであって、複数の基板上の感光材料にそれぞれパターンを描画する複数の描画部と、前記複数の描画部を収容するとともに、内部を空調するチャンバ本体と、前記チャンバ本体の外部に設けられる塗布装置にて感光材料が順次塗布された基板を前記複数の描画部のうち、前記基板に対して特定された制御パラメータの値が送信される描画部へと搬送するとともに、描画が完了した基板を前記チャンバ本体の外部に設けられる現像装置へと順次搬送するために、前記基板を描画部から取り出す搬送部とを備え、前記複数の描画部のそれぞれが、基板を保持する保持部と、空間変調された光を出射する光出射部と、前記光出射部に対して前記保持部に保持された基板を一の方向に連続的に、かつ、相対的に移動することにより、前記基板上の感光材料にパターンを描画する移動機構と、前記保持部、前記光出射部および前記移動機構を支持するベースとを備え、前記複数の描画部が、前記一の方向に垂直な方向に互いに近接して配置され、前記複数の描画部の複数のベースが互いに独立して前記チャンバ本体に収容される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の描画システムであって、前記複数の描画部のうち、一の描画部における一の基板に対するパターンの描画に並行して、他の一の描画部に次の基板が搬入される。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の描画システムであって、前記複数の描画部のそれぞれが、前記ベースに接続された防振台を備え、前記複数の描画部の複数の防振台が互いに独立している。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の描画システムであって、前記複数の描画部が2つの描画部であり、前記2つの描画部が、所定の対称面に対して面対称となる位置に互いに近接して配置され、前記搬送部が、前記対称面に含まれるとともに鉛直方向を向く軸を中心に回動し、伸縮することにより基板を搬送する伸縮アームを備え、前記2つの描画部のそれぞれが、前記ベースと前記軸との間に設けられる受け渡し台と、前記受け渡し台上の基板を前記保持部に移載する移載部とを備え、前記2つの描画部の2つの受け渡し台が、前記対称面に対して面対称である。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の描画システムであって、前記複数の描画部のそれぞれの前記防振台に、基板の向きの検出を行うプリアライメントステージと、前記プリアライメントステージにおける前記基板の向きの検出後に、当該基板を前記ベース上の前記保持部へ搬送する移載部とが設けられている。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の描画システムであって、前記塗布装置における感光材料の塗布条件に応じた描画部の制御パラメータの値を前記複数の描画部に対して個別に記憶し、前記塗布装置における実際の塗布条件に応じて、前記複数の描画部のそれぞれに対して前記制御パラメータの値を特定して送信するパラメータ管理部をさらに備える。
請求項7に記載の発明は、基板上にパターンを形成するパターン形成システムであって、請求項1ないし6のいずれかに記載の描画システムと、基板上に感光材料を塗布する塗布装置と、前記描画システムにてパターンが描画された基板上の感光材料を現像する現像装置とを備える。
本発明によれば、複数の描画部を設けることにより、複数の基板に対するパターンの描画の生産性を上げるとともに、複数の描画部を1つのチャンバ本体内に収容することにより、複数の描画部間での描画精度のばらつきを低減して、複数の基板上に描画されるパターンのばらつきを抑制することができる。
また、各描画部にて発生する振動等の影響が他の描画部に及ぶことを防止することができる。請求項3の発明では、各描画部にて振動が発生することを抑制することができ、請求項5の発明では、プリアライメントステージにおける向きの検出結果に従った姿勢にて基板を保持部にて保持することができる。
請求項6の発明では、塗布装置における塗布条件に応じて制御パラメータの値を特定することにより、誤った値が描画部にて用いられることを防止することができ、複数の描画部に対して制御パラメータの値を個別に設定することにより、パターンを精度よく描画することができ、請求項7の発明では、複数の基板上に形成されるパターンのばらつきを抑制することができる。
パターン形成システムの平面図である。 描画部の側面図である。 パターン形成システムの機能構成を示すブロック図である。 基板上にパターンを形成する処理の流れを示す図である。 パターン形成システムの他の例を示す図である。
図1は、本発明の一の実施の形態に係るパターン形成システム1の平面図である。パターン形成システム1は、シリコン(Si)にて形成される円板状の基板9の一の主面(以下、「対象面」という。)上に液状のフォトレジストを塗布する塗布装置21、基板9上のフォトレジストに光を照射してパターンを描画する描画システム3、基板9上のフォトレジストを現像する現像装置22、および、パターン形成システム1における全体制御を担う全体制御部10を備え、パターン形成システム1は、塗布工程、描画工程および現像工程をインラインにて行って、基板9上にパターンを形成するものとなっている。
塗布装置21は、基板9が内部に収容されるカップ部211を有し、カップ部211内にて保持される基板9の対象面上に液状のフォトレジストを付与しつつ、基板9を回転することにより、基板9上にフォトレジストの膜が形成される。また、現像装置22も、基板9が内部に収容されるカップ部221を有し、カップ部221内にて保持される基板9の対象面上に所定の現像液を付与しつつ、基板9を回転することにより、描画システム3にてパターンが描画された基板9上のフォトレジストが現像され、フォトレジストのパターンが顕在化される。
パターン形成システム1は、さらに、塗布装置21および現像装置22と、描画システム3との間における基板9の搬送を行う搬入出装置23を備える。本実施の形態では、塗布装置21、現像装置22および搬入出装置23が1つのカバーにて覆われており、1つの塗布・現像システム2(コータデベロッパとも呼ばれる。)となっている。
描画システム3は、複数の基板9上のフォトレジストにそれぞれパターンを描画する2つの描画部4、2つの描画部4(の本体)を収容するとともに、内部の温度および湿度(温度のみであってもよい。)を調整するチャンバ本体31、並びに、2つの描画部4と塗布・現像システム2との間での基板9の搬送を行うロボットである搬送部32を備える。なお、図1の左側の描画部4では、後述する構成要素の一部の符号を省略している。
図2は、描画部4の側面図であり、図1中の(−X)側から(+X)方向を向いて見た場合の描画部4を示している。描画部4は、入力される画像情報に基づいて変調された光をフォトレジストに向けて出射することによりパターンを描画する直描装置となっている。
図1および図2に示すように、各描画部4(の本体)は、フォトレジストの膜が形成された基板9を保持するステージユニット41、ステージユニット41をエアスライダ機構にて支持しつつ図1および図2中のY方向へと移動する主走査機構42、それぞれが空間変調された光を基板9に向けて出射する複数のヘッド43を有するヘッドユニット44、ヘッドユニット44をリニアガイドにて支持しつつY方向に垂直なX方向へと移動する副走査機構45、並びに、基板9上を撮像するアライメントカメラ471を備える。また、描画部4は、チャンバ本体31の外部に設けられるランプハウス46および制御部40に接続されている(図1参照)。
ステージユニット41は、上面((+Z)側の面)が基板9を吸着するチャックとなっているステージ412、Z方向を向く軸を中心にステージ412をわずかな角度回転させるステージ回転機構413、ステージ412をステージ回転機構413と共にX方向に移動する補助移動機構414、および、補助移動機構414が上面に設けられるステージ支持台411を有する。また、ステージ支持台411の(+Y)側の端部には、回路基板上に設けられた光量センサ475が設けられ、光量センサ475はボールねじを有する機構によりX方向に移動可能とされる。
ステージ支持台411はリニアモータである主走査機構42の移動体側に固定されており、制御部40が主走査機構42を制御することにより、基板9がY方向(主走査方向)に移動する。主走査機構42には、図示省略のリニアエンコーダがさらに取り付けられ、リニアエンコーダにより主走査方向に関するステージユニット41の位置(装置に固定された座標に対するステージ412の位置)が検出される。
ヘッドユニット44はリニアモータである副走査機構45の移動体側に固定され、副走査機構45により主走査方向にほぼ垂直な副走査方向に(X方向)に移動する。後述するパターン描画の際には、基板9のY方向への移動(すなわち、主走査)が終了する毎に副走査機構45は次の主走査の開始位置へとヘッドユニット44を移動する(すなわち、副走査を行う。)。
以上のように、描画部4では、基板9を保持する保持部であるステージ412に対してヘッドユニット44が図1中のX方向およびY方向へと相対的に移動することが可能とされており、これにより、複数の(本実施の形態では、3個の)ヘッド43から光が照射される基板9上の複数の領域が基板9に対してX方向およびY方向へと走査される。
図2に示すように、光出射部である各ヘッド43は、格子状に配列された微小ミラー群を有するDMD(デジタルマイクロミラーデバイス)431を備え、図1のランプハウス46内の光源461から出射された光は、光ファイバ束462を介して図2のヘッド43へと入射し、照明光学系432によりDMD431へと導かれる。DMD431では、各微小ミラーの傾斜角を変更することにより当該微小ミラーがON状態とOFF状態とで切り替えられ、DMD431に照射された光は各微小ミラーの傾く方向に応じて反射される。ON状態とされる微小ミラーにて反射された光は投影光学系433を介して基板9上へと導かれ、微小ミラー群に対応する基板9上の照射領域群において、ON状態の微小ミラーに対応する照射領域に光が照射される。また、OFF状態とされる微小ミラーにて反射された光は投影光学系433には入射せず、基板9上には照射されない。このようにして、ヘッド43では空間変調された光が基板9に向けて出射される。
実際には、図1の各描画部4において、光源461から出射される光は4本の光ファイバ束462に入射し(すなわち、光の量が4分割され)、3本の光ファイバ束462は3個のヘッド43にそれぞれ接続され、残りの1本の光ファイバ束462は補助出射部463に接続される。なお、図2では、補助出射部463(並びに、後述の受け渡し台472およびプリアライメントステージ474)の図示を省略している。
図1の補助出射部463は、複数のヘッド43のうちの外側のヘッド43(他方の描画部4から最も離れたヘッド43)の側面に固定されており、ソレノイドにより駆動するシャッタを有する。描画システム3では、補助出射部463をチャンバ本体31の側壁に近い位置に配置することにより、描画システム3の組立時における補助出射部463の取り付けや、補助出射部463の部品(例えばシャッタ)の交換等が容易に可能となる(後述の位置検出センサ421において同様)。
各描画部4では、光量センサ475が複数のヘッド43および補助出射部463の下方に順に配置されることにより、複数のヘッド43および補助出射部463からの光の強度(単位時間当たりの光量)が検出される。そして、ランプハウス46において、光源461から各光ファイバ束462に入射する光の強度が調整されることにより、複数のヘッド43間の光強度のばらつきが抑制される。また、描画システム3の使用に伴って、仮にDMD431が劣化した場合には、ヘッド43からの光の強度と、補助出射部463からの光の強度との差が大きくなるため、光量センサ475により光の強度を定期的に検出することにより、DMD431の劣化を監視することも可能となる。描画システム3では、各描画部4の光量センサ475の待機位置は外側(チャンバ本体31の側壁に近い位置)に設定されており、これにより、光量センサ475の交換や調整(光量センサ475の受光部と補助出射部463との相対位置の調整等)を容易に行うことができる。なお、補助出射部463のシャッタは、光の強度の検出を行う間のみ、開放される。
図1および図2に示すように、描画部4は、複数の防振脚部491が設けられる防振台49、および、防振台49に接続されて支持されるブロック状のベース48をさらに備える。ベース48は、例えばグラナイトにて形成される定盤であり、主走査機構42およびステージユニット41はベース48の(+Z)側の面上に設けられて支持される。また、ベース48には、主走査機構42を跨ぐようにしてカメラ支持台481およびヘッドユニット支持台482(図2参照)が設けられる。アライメントカメラ471はカメラ支持台481にて支持されて、主走査機構42の上方((+Z)側)に配置され、ヘッドユニット44および副走査機構45はヘッドユニット支持台482にて支持されて、主走査機構42の上方に配置される。実際には、カメラ支持台481およびヘッドユニット支持台482の脚部がベース48の(−X)側および(+X)側の面に固定されることにより、カメラ支持台481およびヘッドユニット支持台482がベース48にて支持される。このように、描画部4におけるパターン描画の主要な構成であるステージユニット41、主走査機構42、ヘッドユニット44および副走査機構45は、実質的にベース48により支持される。
また、図1に示す防振台49の(−Y)側の端部には、描画部4と搬送部32との間にて基板9の受け渡しを行うための受け渡し台472が設けられる。受け渡し台472とベース48との間には、受け渡し台472に載置された基板9をステージ412に移載するとともに、パターンの描画が完了した基板9をステージ412から受け渡し台472に移載する移載部473が設けられる。移載部473は図示省略の支持部材により防振台49に接続されている。
搬送部32は、鉛直方向(図1中のZ方向)を向く軸321を中心に回動し、伸縮することにより基板9を搬送する伸縮アーム322を有する。ここで、水平方向であるX方向に互いに近接して配置される2つの描画部4の間の中央に位置し、X方向に垂直な面(図1中にて一点鎖線にて示す線L1を含む面であり、以下、「対称面」という。)を想定すると、2つの描画部4は、対称面に対して面対称となる位置に配置され、軸321は、対称面に含まれた状態にて2つの描画部4のベース48に対して固定された位置に設けられる。また、ベース48と軸321との間に配置される受け渡し台472は、搬送部32と移載部473との間にて、これらを結ぶ線におよそ垂直、かつ、水平な方向に長い載置面を有しており、2つの受け渡し台472(の載置面)は対称面に対して面対称となっている。その結果、軸321が移動しない搬送部32において、軸321を始点として伸縮する伸縮アーム322が、2つの受け渡し台472の双方に容易にアクセス可能となる。本実施の形態では、搬送部32と移載部473とが同様の構造となっている。
また、各描画部4では、防振台49の(−Y)側の端部において受け渡し台472から離れた位置に、プリアライメントステージ474が設けられる。プリアライメントステージ474では、受け渡し台472からステージ412への移載部473による移載途上の基板9が図示省略のカメラにより撮像され、プリアライメントが行われる。2つの描画部4の2つのプリアライメントステージ474は、対称面に対して面対称となっている。
2つの描画部4では、ステージユニット41がY方向の特定位置(例えば、原点位置や、(+Y)側および(−Y)側のリミット位置)に到達したことを検出する複数の位置検出センサ421(図1では、各描画部4において1つの位置検出センサのみに符号を付している。)、および、ステージユニット41に接続されるケーブルベア(登録商標)(図示省略)も対称面に対して面対称となっている。また、描画システム3では、パターン描画の際に異常とされた基板9(例えば、表面の検出が不可能とされた基板9等)を収容するための、リジェクトカセット34が搬送部32に隣接して設けられる。
図3は、パターン形成システム1の機能構成を示すブロック図であり、図4は、パターン形成システム1が基板9上にパターンを形成する処理の流れを示す図である。以下、図1ないし図3を参照しつつ、図4の処理の流れに沿ってパターン形成処理について説明する。なお、図4では、1つの基板9のみに注目した処理の流れを示しており、実際には、複数の基板9に対して複数の処理が並行して行われる。
図1のパターン形成システム1では、塗布・現像システム2の近傍にキャリア載置台24が設けられており、複数の基板9が収容されたキャリア92がキャリア載置台24上に載置されると、搬入出装置23によりキャリア92から1つの基板9が取り出され、塗布装置21のカップ部211内に搬入される。塗布装置21では、基板9を回転しつつ所定の種類のフォトレジストが付与されることにより、基板9上にフォトレジストの膜が形成される(ステップS11)。このとき、実際に基板9上に付与するフォトレジストの種類、および、フォトレジストの目標膜厚を含む(実際の)塗布条件が、図3の塗布・現像システム2から全体制御部10に出力される。なお、目標膜厚は、当該フォトレジストの粘度および基板9の回転数(回転速度)に依存するものとなっている。
続いて、図1の搬入出装置23により基板9がカップ部211から取り出され、必要に応じて基板9上のフォトレジストの乾燥等が行われた後、基板9が塗布・現像システム2と搬送部32との間に設けられる受け渡し台33上に載置される。実際には、受け渡し台33は、搬送部32および2つの描画部4と共にチャンバ本体31内に収容されており、搬入出装置23が受け渡し台33上に基板9を載置する際には、チャンバ本体31の塗布・現像システム2側に設けられる搬送口が開放されて、搬入出装置23が受け渡し台33にアクセス可能とされる。
受け渡し台33に基板9が載置されると、搬送部32により基板9が一方の描画部4(以下、「第1描画部4」とも呼ぶ。)の受け渡し台472へと搬送される。第1描画部4では、受け渡し台472上の基板9は移載部473により支持されて、プリアライメントステージ474の近傍へと配置され、基板9の外縁に形成されたノッチ(または、オリエンテーションフラット等)の位置が検出される(すなわち、基板9の向きが検出される。)。その後、基板9はステージ412上に載置され、基板9のノッチが所定の方向を向くように、ステージ回転機構413により基板9が対象面に垂直な軸を中心に回転する(すなわち、プリアライメントが行われる。)。
次に、第1描画部4では、ステージ412に保持された基板9の位置決め(アライメント)が行われる。具体的には、円板状の基板9の外縁部には基板9の中心を原点として90度間隔にて4個のアライメントマークが形成されており、プリアライメントが行われた後の基板9では、4個のアライメントマークは基板9の中心のおよそ(+Y)側、(−Y)側、(+X)側および(−X)側にそれぞれ配置されている。
第1描画部4では、主走査機構42および補助移動機構414によりステージ412上の複数のアライメントマークがアライメントカメラ471の下方に順次配置されて撮像されることにより、複数のアライメントマークのY方向およびX方向の位置情報が取得される。そして、4個のアライメントマークが基板9の中心に対して(+Y)側、(−Y)側、(+X)側および(−X)側にそれぞれ正確に配置されるように、これらの位置情報に基づいて基板9の姿勢(回転角)がステージ回転機構413により調整されるとともに、主走査機構42および副走査機構45により基板9が、ヘッドユニット44に対して所定の描画開始位置に配置される(すなわち、基板9の位置決めが行われる。)。また、姿勢の調整後の基板9のX方向およびY方向の長さ(実際には、アライメントマーク間の長さ)が求められる。なお、姿勢の調整後の基板9上の複数のアライメントマークを再度撮像することにより、基板9の位置、並びに、X方向およびY方向の長さがより精度よく求められてもよい。
一方で、図3に示す全体制御部10の記憶部101では、塗布装置21におけるフォトレジストの塗布条件と、当該塗布条件に応じてパターン描画の際に描画部4にて用いられる制御パラメータの値とを関連付けたパラメータテーブル102が2つの描画部4に対して個別に記憶されており、全体制御部10では、ステップS11の処理にて塗布・現像システム2から入力される実際の塗布条件を用いて、基板9が搬入された第1描画部4に対応するパラメータテーブル102から制御パラメータの値が特定されて、第1描画部4の制御部40へと送信される。
ここで、半導体素子の製造では、耐メッキ性、耐エッチング性等の相違により様々なフォトレジストが用いられ、フォトレジストの膜の厚さも工程毎に変更される。したがって、描画システム3では、フォトレジストの感度や、フォトレジストの膜の厚さ等に応じた露光量やAFオフセット値、あるいは、線幅オフセット値等の制御パラメータの値が描画部4毎に予め設定される。
具体的には、図1の描画部4では、露光量は光源461から各ヘッド43に導かれる光の強度に対応しており、AFオフセット値は、基板9上のフォトレジストの膜の表面に対する光の合焦位置のオフセット量(Z方向のずれ量)となっている。また、線幅オフセット値は、描画可能な最小線幅の2つの描画部4の間におけるばらつきを補正するためのものである。実際には、CAD等により生成された画像情報から、制御部40におけるRIP(raster image processing)処理によりラスタデータである描画データを生成した後、線幅オフセット値に基づいて描画データを補正することにより、2つの描画部4にて描画されるパターンにおける線幅のばらつきが低減される。本実施の形態では、基板9の対象面上を複数の分割領域に分割し、各分割領域に対して線幅オフセット値が設定されるため、1つの基板9内における線幅のばらつきも抑制可能である。
これらの制御パラメータの値を求める際には、ある塗布条件にてフォトレジストの膜が形成されたテスト用の基板に、露光量やAFオフセット量を段階的に変更したパターンが複数の分割領域のそれぞれに描画される。そして、現像した後のパターンに含まれる線の幅や断面形状(側壁部が急峻となるものが好ましい。)を観察することにより、当該塗布条件に対応する制御パラメータの値が決定される。上記作業は、半導体素子の製造にて用いられる全ての塗布条件に対して行われ、各塗布条件と制御パラメータの値とを関連付けたパラメータテーブル102が作成されて記憶部101にて記憶される。既述のように、パラメータテーブル102は描画部4毎に予め準備されている。
第1描画部4にて基板9の位置決め、および、制御パラメータの値の受信が完了すると、光源461から各ヘッド43に入射する光の強度が、制御パラメータの値が示す露光量に対応するものに変更される。そして、第1描画部4では主走査機構42による基板9のY方向への一定速度での移動が開始され、各ヘッド43からの光の照射位置の移動に同期してDMD431の微小ミラー群のON/OFFが制御されることにより、基板9上にパターンが描画される。
このとき、上記の位置決め動作にて取得された基板9のY方向の長さに基づいて、描画データの1画素に対応する基板9上の領域のY方向の距離が補正される。また、ヘッド43は、三角測量の原理を応用してヘッド43と基板9上のフォトレジストの膜の表面との間の距離を取得する機構(図示省略)を有しており、当該機構の出力に基づいて、基板9上のフォトレジストの膜の表面に対する光の合焦位置が、主走査の間中、AFオフセット値が示す位置に投影光学系433により合わせられる。
第1描画部4では、ヘッドユニット44が基板9のY方向の端部まで到達する(すなわち、基板9に対する1回の主走査が完了する)ことにより、基板9上のフォトレジストの膜の表面においてY方向に伸びる帯状の領域に対して、各ヘッド43によりパターン(の一部)が描画される。このように、主走査機構42が、複数のヘッド43に対して基板9を連続的に移動することにより、基板9上のフォトレジストにパターンが描画される。以下、各ヘッド43の1回の主走査によりパターンが描画される基板9上の帯状領域を「スワス」という。
1回の主走査が完了すると、ヘッドユニット44が副走査方向に移動して次の主走査の開始位置に配置される。そして、主走査方向に関して直前の主走査とは反対側へと基板9が連続的に移動しつつDMD431が制御されることにより、直前の主走査にてパターンが描画されたスワスに隣接する帯状領域にパターンが描画される。以上のようにして、ヘッドユニット44の基板9に対する主走査を繰り返すことにより、基板9の対象面の全体にパターンが描画される(ステップS12)。本実施の形態では、ヘッドユニット44の1回の主走査にて各ヘッド43により形成されるスワスの幅は約8ミリメートル(mm)であり、ヘッドユニット44が9回の主走査を行うことにより、3個のヘッド43により基板9の対象面のおよそ全体にパターンが描画される。
実際には、各ヘッド43においてDMD431からの光の照射位置をX方向に微小に移動する微小移動機構(例えば、ヘッド43内にてDMD431をX方向に移動する機構等)が設けられており、上記位置決め動作にて取得された基板9のX方向の長さに基づいて、投影光学系433により基板9上におけるDMD431の像の縮小倍率が変更されて、スワスの幅が調整されるとともに、微小移動機構によりヘッド43からの光の照射位置のX方向の位置が調整されることにより、基板9上に描画されるパターンのX方向の長さ(実際には、描画データの1画素に対応する基板9上の領域のX方向の距離)も補正される。
また、図1のパターン形成システム1では、第1描画部4における最初の基板9に対するパターンの描画に並行して、キャリア92から次の基板9(すなわち、2番目の基板9)が取り出され、塗布装置21にて当該基板9上にフォトレジストの膜が形成される。2番目の基板9は、もう1つの描画部4(以下、「第2描画部4」とも呼ぶ。)に搬入され、当該基板9に対してパターンが描画される。このとき、全体制御部10では、2番目の基板9に対するフォトレジストの膜の形成処理の際に塗布・現像システム2から入力された塗布条件を参照して、当該基板9が搬入された第2描画部4に対応する制御パラメータの値が特定されて、第2描画部4の制御部40へと送信され、2番目の基板9に対するパターンの描画に利用される。
パターンの描画が完了した最初の基板9は、移載部473によりステージ412から取り出されて受け渡し台472に載置され、搬送部32により受け渡し台472から受け渡し台33に搬送される。このとき、3番目の基板9に対するフォトレジストの膜の形成が終了して、当該基板9が受け渡し台33(搬入前および搬出後の2つの基板9が載置可能となっている。受け渡し台472において同様。)の上に載置されており、搬送部32は、最初の基板9を受け渡し台33に載置した直後に、3番目の基板9を受け渡し台33から第1描画部4の受け渡し台472に移動する。受け渡し台472上の基板9はステージ412に移載され、第1描画部4において3番目の基板9に対するパターンの描画が開始される。
一方で、受け渡し台33に載置された最初の基板9は、搬入出装置23によりチャンバ本体31外へと取り出され、現像装置22のカップ部221内に搬送される。現像装置22では、基板9を回転しつつ所定の現像液がフォトレジスト上に付与されることにより、フォトレジストが現像される(すなわち、フォトレジストの膜においてヘッド43からの光が照射された部分、および、ヘッド43からの光が照射されなかった部分の一方が除去される。)(ステップS13)。これにより、基板9上にフォトレジストのパターンが形成され、基板9はカップ部221から取り出されて、キャリア92内へと戻される。
第2描画部4にて2番目の基板9に対するパターンの描画が完了すると、当該基板9は移載部473および搬送部32により受け渡し台33に搬送される。また、フォトレジストの膜が形成されて受け渡し台33上に載置されている4番目の基板9が、搬送部32および移載部473により、第2描画部4のステージ412に搬送され、第2描画部4において4番目の基板9に対するパターンの描画が開始される。2番目の基板9は、受け渡し台33から現像装置22のカップ部221内へと搬送され、2番目の基板9のフォトレジストが現像される。そして、フォトレジストのパターンが形成された2番目の基板9が、キャリア92内へと戻される。
以上のように、パターン形成システム1では、チャンバ本体31の外部に設けられる塗布装置21にてフォトレジストが順次塗布された基板9が、搬入出装置23によりチャンバ本体31内に搬入され、搬送部32により2つの描画部4のいずれかへと搬送される。また、描画が完了した基板9が、搬送部32により描画部4から取り出され、チャンバ本体31の外部に設けられる現像装置22へと順次搬送されてフォトレジストの現像が行われる。そして、キャリア92内の全ての基板9上にフォトレジストのパターンが形成されると、パターン形成システム1におけるパターン形成処理が終了する。
そして、このキャリア92内の基板9全ての一連の処理において、キャリア92内の基板9は、キャリア92の上または下から順番に取り出されて塗布装置21へと搬送される。そして塗布装置21で塗布された基板9は順に描画システム3へ搬送され、描画システム3で描画した後に現像装置22へ搬送される。このとき、描画システム3内には2つの描画部4があるが、異常のためにリジェクトカセット34へ収容される基板9を除き、描画システム3の中で基板9が他の基板9を追い越すことはなく、先に描画システム3へ入った基板9が先に描画システム3から出てくるように、全体制御部10により制御される。
ところで、マスクのパターンをステップアンドリピート方式にて基板上に転写する露光装置(いわゆる、ステッパ)では、マスクの作成に係る作業が別途必要となるため、新規な半導体素子の製造に長時間を要してしまう。また、このような露光装置では、マスクを介した1回の露光動作(ショットとも呼ばれる。)にて光が照射される領域全体に対して一様に合焦位置の調整を行うことは可能であるが、当該領域内の各位置に対して合焦位置を調整することはできず、パターンの描画精度の向上に一定の限界がある。また、実際に描画するパターンの線幅を補正することもできない。
これに対し、パターン形成システム1では、直描装置である描画部4が設けられることにより、CAD等により生成された画像情報から直接的にパターンを描画することが可能となり、マスクの作成に係る作業等も不要となって、新規な半導体素子の製造を効率よく行うことができる。また、基板9の対象面上の各位置に対して光の合焦位置の調整を行うことができ、複数のパターンの層が厚さ方向に重なってフォトレジストの膜の表面に凹凸が発生している場合であっても、パターンの描画精度を確保して半導体素子の歩留まりを向上することができる。さらに、線幅オフセット値に基づく描画データの補正を行うことにより、複数の描画部4の間や、1つの基板9内でのパターンの線幅のばらつきを抑制することも可能である。
さらに、各基板9に対するパターン描画では、塗布装置21に依存するフォトレジストの膜の厚さの分布等の影響により基板9内にて描画精度が高い部分(歩留まりが高い部分とも捉えられる。)と、描画精度が比較的に低い部分とが混在するが、このような描画精度の分布は、通常、複数の基板9において同様に再現されるため、例えば、描画精度が高い部分では要求精度が高いデバイスのパターンを配置し、描画精度が比較的に低い部分では要求精度が低いデバイスのパターンを配置して、基板9内にて異なるデバイスを形成しつつ、基板9全体における半導体素子の歩留まりを向上することも可能である。描画部4では、基板9内での描画精度の分布に従ってパターンのレイアウトを変更することが、描画データの変更のみにより容易に実現される。
また、パターン形成システム1では、塗布装置21および現像装置22のそれぞれにおける処理に比べて長い時間を要するパターンの描画を、複数の描画部4において複数の基板9に対して並行して行うことにより、複数の基板9に対するパターンの描画を効率よく行って、パターン描画およびパターン形成のスループット(すなわち、生産性)を向上することができる。また、描画システム3では、内部を空調する1つのチャンバ本体31内に複数の描画部4を収容することにより、周囲の温度等の影響を受け易い直描装置において、複数の描画部4間での周囲の温度等に起因する描画精度のばらつきを低減して、複数の基板9上に描画されるパターンにおける線幅等のばらつきを抑制することができ、その結果、複数の基板9上に形成されるパターンにおける線(パターンの要素)の幅や断面形状等のばらつき、さらには、多層のパターン形成の場合の重ね合わせのずれを抑制することができる。
ここで、描画システム3において、2つのベースを1つのベースとして設ける設計を行った場合、複数の描画部4のそれぞれが独立して描画動作を行うため(すなわち、複数の描画部4のステージ412の相対的な位置関係は一定とはならないため)、ベースにおける微小な歪みや捻れの状態が様々に変化して、描画精度の再現性が低下し、分割領域毎に異なる線幅オフセット値を採用すること等が困難となる。
これに対し、描画システム3では、描画部4毎に固有のベース48が設けられ、複数の描画部4の複数のベース48が互いに独立(離間)していることにより、各描画部4にて発生する振動等の影響が他の描画部4に及ぶことを防止することができ、描画部4における描画精度の再現性を確保することができる。また、複数の描画部4において互いに独立(離間)した複数の防振台49がそれぞれ設けられることにより、各描画部4にて振動が発生することを抑制することができ、描画部4における描画精度の再現性をさらに向上することができる。
また、各防振台49に、プリアライメントステージ474、ステージ412および移載部473が設けられることにより、プリアライメントステージ474における向きの検出結果に従った姿勢にて(移載部473に対する基板9の向きがずれることなく)基板9をステージ412上に載置して、ステージ412にて保持することができる。その結果、アライメントカメラ471により高倍率にて基板9を撮像する場合であっても、アライメントカメラ471の撮像領域内にアライメントマークを配置させて高精度に、かつ、効率よく(すなわち、高倍率にて基板9を撮像する前に、低倍率にてアライメントマークの位置を検出することなく)位置合わせを行うことができ、パターンを精度よく描画することができる。
さらに、パターン形成システム1の全体制御部10では、塗布装置21におけるフォトレジストの実際の塗布条件に応じて、複数の描画部4のそれぞれに対して制御パラメータの値が特定されて送信される。このように、全体制御部10が描画システム3のパラメータ管理部として、塗布装置21の塗布条件に応じて制御パラメータの値を特定することにより、誤った値が描画部4にて用いられることを防止することができ、また、複数の描画部4に対して制御パラメータの値を個別に設定することにより、パターンを精度よく描画することができる。なお、全体制御部10では、操作者によりキャリア92内の複数の基板9に対する工程の番号等(半導体素子の製造における段階を示す番号等)が入力されることにより、塗布・現像システム2に対して塗布条件および現像条件が送信され、描画システム3の各描画部4に対して塗布条件に応じた制御パラメータの値が送信されてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
塗布装置21、描画システム3および現像装置22の配置は適宜変更されてもよく、例えば、図5に示すように、塗布・現像システム2が描画システム3のX方向に隣接して設けられてもよい。図1のパターン形成システム1では、Y方向に長いシステムレイアウトであるが、図5のパターン形成システム1aでは、Y方向の長さを比較的短くすることが可能である。なお、図5の描画システム3では、搬送部32aがX方向に移動する機構を有しており、これにより、複数の描画部4と塗布・現像システム2との間にて基板9を搬送することが可能となる。また、図1および図5の描画システム3では、複数の描画部4を接触しない範囲で近接させることにより、描画システム3のフットスペースが小さくされている。
描画部4においてパターンの描画に要する時間と、塗布装置21においてフォトレジストの膜の形成に要する時間(または、現像装置22においてフォトレジストの現像に要する時間)との比によっては、パターン形成システム1において3以上の描画部4が設けられてもよい。
描画システム3の設計によっては、チャンバ本体31の外部に搬送部32が設けられてもよい。また、描画システム3におけるパラメータ管理部としての機能は、例えば、パターン形成システム1とネットワークを介して接続されるコンピュータ等により実現されてもよい。
空間変調された光を出射するヘッド43は、DMD431以外に、例えば、回折格子型の空間光変調器(いわゆる、GLV)や液晶シャッタ等を有するものであってもよい。また、光源として複数の発光ダイオードや半導体レーザ等の発光素子を配列し、各発光素子のON/OFFを主走査に同期して制御することにより、パターンが描画されてもよい。
上記実施の形態では、移動機構である主走査機構42が基板9を主走査方向に連続的に移動するが、基板9のヘッド43に対する主走査方向への移動は相対的なものであってよく、ヘッド43を主走査方向に移動する移動機構が設けられてもよい。
パターン形成システム1における処理対象は、炭化ケイ素(SiC)、窒化ガリウム(GaN)、サファイア等にて形成される基板、あるいは、樹脂基板等であってもよい。また、フォトレジスト以外に、感光性樹脂等の他の感光材料が用いられてもよい。
1,1a パターン形成システム
3 描画システム
4 描画部
9 基板
10 全体制御部
21 塗布装置
22 現像装置
31 チャンバ本体
32,32a 搬送部
42 主走査機構
43 ヘッド
48 ベース
49 防振台
102 パラメータテーブル
321 軸
322 伸縮アーム
412 ステージ
472 受け渡し台
473 移載部
474 プリアライメントステージ

Claims (7)

  1. 基板上の感光材料に光を照射してパターンを描画する描画システムであって、
    複数の基板上の感光材料にそれぞれパターンを描画する複数の描画部と、
    前記複数の描画部を収容するとともに、内部を空調するチャンバ本体と、
    前記チャンバ本体の外部に設けられる塗布装置にて感光材料が順次塗布された基板を前記複数の描画部のうち、前記基板に対して特定された制御パラメータの値が送信される描画部へと搬送するとともに、描画が完了した基板を前記チャンバ本体の外部に設けられる現像装置へと順次搬送するために、前記基板を描画部から取り出す搬送部と、
    を備え、
    前記複数の描画部のそれぞれが、
    基板を保持する保持部と、
    空間変調された光を出射する光出射部と、
    前記光出射部に対して前記保持部に保持された基板を一の方向に連続的に、かつ、相対的に移動することにより、前記基板上の感光材料にパターンを描画する移動機構と、
    前記保持部、前記光出射部および前記移動機構を支持するベースと、
    を備え
    前記複数の描画部が、前記一の方向に垂直な方向に互いに近接して配置され、
    前記複数の描画部の複数のベースが互いに独立して前記チャンバ本体に収容されることを特徴とする描画システム。
  2. 請求項1に記載の描画システムであって、
    前記複数の描画部のうち、一の描画部における一の基板に対するパターンの描画に並行して、他の一の描画部に次の基板が搬入されることを特徴とする描画システム。
  3. 請求項1または2に記載の描画システムであって、
    前記複数の描画部のそれぞれが、前記ベースに接続された防振台を備え、
    前記複数の描画部の複数の防振台が互いに独立していることを特徴とする描画システム。
  4. 請求項1ないしのいずれかに記載の描画システムであって、
    前記複数の描画部が2つの描画部であり、
    前記2つの描画部が、所定の対称面に対して面対称となる位置に互いに近接して配置され、
    前記搬送部が、前記対称面に含まれるとともに鉛直方向を向く軸を中心に回動し、伸縮することにより基板を搬送する伸縮アームを備え、
    前記2つの描画部のそれぞれが、
    前記ベースと前記軸との間に設けられる受け渡し台と、
    前記受け渡し台上の基板を前記保持部に移載する移載部と、
    を備え、
    前記2つの描画部の2つの受け渡し台が、前記対称面に対して面対称であることを特徴とする描画システム。
  5. 請求項3に記載の描画システムであって、
    前記複数の描画部のそれぞれの前記防振台に、基板の向きの検出を行うプリアライメントステージと、前記プリアライメントステージにおける前記基板の向きの検出後に、当該基板を前記ベース上の前記保持部へ搬送する移載部とが設けられていることを特徴とする描画システム。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の描画システムであって、
    前記塗布装置における感光材料の塗布条件に応じた描画部の制御パラメータの値を前記複数の描画部に対して個別に記憶し、前記塗布装置における実際の塗布条件に応じて、前記複数の描画部のそれぞれに対して前記制御パラメータの値を特定して送信するパラメータ管理部をさらに備えることを特徴とする描画システム。
  7. 基板上にパターンを形成するパターン形成システムであって、
    請求項1ないし6のいずれかに記載の描画システムと、
    基板上に感光材料を塗布する塗布装置と、
    前記描画システムにてパターンが描画された基板上の感光材料を現像する現像装置と、
    を備えることを特徴とするパターン形成システム。
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