JP5413738B2 - 撮像レンズ、撮像装置及び携帯端末 - Google Patents

撮像レンズ、撮像装置及び携帯端末 Download PDF

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Description

本発明は撮像レンズに関するものであり、ノートPC等や携帯端末等への搭載に適した小型で薄型の撮像レンズ及びそれを用いた撮像装置並びに携帯端末に関するものである。
近年、小型で薄型の撮像装置が、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)等の小型で、薄型の電子機器である携帯端末に搭載されるようになり、これにより遠隔地へ音声情報だけでなく画像情報も相互に伝送することが可能となっている。
これらの撮像装置に使用される撮像素子としては、CCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサやCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)型イメージセンサ等の固体撮像素子が使用されている。近年では、撮像素子の画素ピッチの小型化が進み、高画素化により、高解像、高性能化が図られてきている。一方で、高画素を維持しながらも、撮像素子の小型化が図られている。
また、これら撮像素子上に被写体像を形成するためのレンズは、更なる低コスト化のために、大量生産に適した樹脂で形成されるレンズが用いられるようになってきた。また、樹脂によって構成されるレンズは加工性もよく非球面形状をとることで高性能化の要求にも応えてきた。このような撮像レンズとして、2枚構成のレンズであるものが特許文献1〜9により提案されている。
米国特許第7492528号明細書 特開2007−148407号公報 特開2009−42333号公報 特開2006−178026号公報 特開2004−170460号公報 特許第4064434号明細書 特開2008−292651号公報 特開2009−103896号公報 特開2009−103897号公報
しかし、特許文献1,2に開示された撮像レンズは、全てのレンズが正レンズで構成されており、非点収差の補正が十分でなく、高画素に十分対応することができなかった。これに対し、第2レンズを負とした撮像レンズが特許文献3〜9に提案されているが、像面湾曲が大きかったり、倍率色収差の補正が不足したりするという問題がある。
また、レンズモジュールを低コストかつ大量に基板に実装する方法として、近年では予め半田がポッティングされた基板に対しIC(Integrated Circuit)チップや、その他の電子部品と共に、レンズモジュールを載置したままリフロー処理(加熱処理)し、半田を溶融させることにより電子部品とレンズモジュールとを基板に同時実装するという手法が提案されており、リフロー処理に耐え得る耐熱性に優れた撮像レンズも求められているという実情がある。
本発明は、本発明はこのような状況を鑑みてなされたものであり、少ないレンズ枚数でありながら、画面周辺まで色収差が補正され、高性能且つ小型であり、高画素を有する撮像素子に対応した撮像レンズ及びそれを用いた撮像装置並びに携帯端末を提供することを目的とする。
ここで、小型の撮像レンズの尺度であるが、本発明では条件式(12)を満足するレベルの小型化を目指している。この範囲を満たすことで、レンズ全長を短くでき相乗的にレンズ外径も小さくできる。これにより、撮像装置全体の小型軽量化が可能となる。
TL/2Y<1.5 (12)
但し、
TL:撮像レンズ全系の最も物体側のレンズ面から像側焦点までの光軸上の距離
2Y:固体撮像素子の撮像面対角線長(固体撮像素子の矩形実行画素領域の対角線長)
尚、「像側焦点」とは実施例の表1〜13内に記載した有限の物体距離における光線が入射した場合の像点をいう。又、撮像レンズの最も像側のレンズ面と像側焦点位置との間に、光学的ローパスフィルタ、赤外線カットフィルタ、バンドパスフィルタ、または固体撮像素子パッケージのシールガラス等の平行平板が配置される場合には、平行平板部分は空気換算距離とした上で上記TLの値を計算するものとする。
更に、条件式(12)’を満足することがより望ましい。条件式(12)’に規定する範囲を満足することで更なる小型軽量化だけでなく、実光線の通る有効径が小さくなったことにより、レンズの周囲に近距離撮影用の機構を配置する余裕ができる。そのため、サイズを維持しながらも高機能化を図ることができる。
TL/2Y<0.9 (12’)
請求項に記載の撮像レンズは、物体側から順に開口絞り、第1レンズ、第2レンズからなり
前記第1レンズは、物体側に凸、像側に凹の正メニスカスレンズであり、
前記第2レンズは、物体側に凹、像側に凸の負メニスカスレンズであって、最終面はレンズ周辺にかけて正のパワーを強くする非球面を備えてなる撮像レンズであって、
以下の条件式を満足することを特徴とする。
1.55<n1<1.80 (1)
0.4<D3/f<0.6 (2)
40.0<v2<90.0 (3)
但し、n1:前記第1レンズのd線の屈折率、D3:前記第2レンズの芯厚(mm)、f:全系の焦点距離(mm)、v2:前記第2レンズのアッベ数
第1面(第1レンズの物体側面)を物体側に凸とし、第2面(第1レンズの像側面)と第3面(第2レンズの物体側面)を凹の向かい合わせにすることで、撮像レンズ全体での正のパワーを維持しつつ、第2面と第3面の負のパワーを強くすることができ、ペッツバール和を小さくできる。また、条件式(1)で規定するように、正の第1レンズの屈折率を高くすると共に、第2レンズを近軸で負のパワーにすることで、ペッツバール和をより小さくすることができる。また、テレセントリック性を高めつつ、全長を短縮化するために、開口絞りを最も物体側に配置しつつ(ここでの最も物体側というのは、第1レンズの物体側の面頂点より物体側ではなく、第1レンズの物体側の面より物体側に開口絞りが配置されている場合を示す)、最終面(第2レンズの像側面)は近軸で像側に凸であると共に、レンズ周辺にかけて正のパワーを強くする非球面を有するようにしている。ここで、レンズ周辺部のパワーの定義であるが、本願では下記の定義を用いている。「レンズ周辺部の任意の光線通過高さhにおけるレンズのパワーφは、物体側の無限遠方から平行光線を入射させ、レンズ通過後の傾き角をξとしたとき、φ=tanξ/hで与えられる。(参考文献:特開2004-326097号公報)」。また、本願でいう曲率半径無限大とは、正負の符号に限らず、10m(=10.000mm)以上の曲率半径をいう。ここで、近軸曲率半径として、UA3Pなどによる接触式の方法や非接触式の方法を用いて測定されたサグ量から、下記のような式で与えられる近軸曲率半径の近似値を用いてもよい。
r’={(h) 2 +(s) 2 }/(2s)
但し、
h:レンズ面における有効半径の1/10
s:レンズ面の高さhにおける面頂点からの光軸平行方向への変位量(図47参照)
ここで、レンズ面の有効半径とは、最大像高に結像する全光線のうち最も外側(レンズの光軸から最も離れた位置)を通る光線がこのレンズ面とが交わる点から、光軸までの、光軸と垂直方向への距離を意味する。
更に、第2レンズの芯厚を、条件式(2)の下限を上回るように設定することで、第2レンズの物体側面で跳ね上げた光束を像側面で効果的に跳ね下げることができ、テレセントリック性を高めることができる。加えて、第2レンズに入射する光束は、第2レンズの物体側凹面により発散され、各像高毎に光束が分離されて第2レンズの像側面より射出するようになる。又、第2レンズの芯厚を、条件式(2)の下限を上回るように設定することで、第2レンズにおいて像高毎の光束が充分に分離できるようになり、第2レンズの像側面の非球面により、像高毎の収差補正が容易になる。一方、第2レンズの芯厚を、条件式(2)の上限を下回るように設定することで、全長が大きくなりすぎない撮像レンズを得ることができる。このとき、軸外光束に対して、第2レンズの周辺は正のパワーを有するため、倍率色収差が大きくなってしまうが、条件式(3)で規定するように、アッベ数を大きくすることで、倍率色収差の発生を低減させることができ、少ない枚数でありながら、画面周辺まで色収差が補正され、高性能で小型な高画素に対応した光学系が達成できる。
なお、ここでのレンズ周辺にかけて正のパワーを強くする非球面とは、センサの対角に結像する光束(最大像高の光束)の主光線の通る位置で、曲率半径から決まる円弧よりも物体側にある非球面とする。
更に、本発明の撮像レンズは、望ましくは以下の条件式(1’)(2’)(3’)を満足する。
1.55<n1<1.70 (1’)
0.4<D3/f<0.6 (2’)
48.0<v2<80.0 (3’)
値n1が条件式(1’)の上限を下回ることで、使用頻度の高い低コストな材料を選択することができ、撮像レンズのコストを下げることができる。値v2が条件式(3’)の下限を上回ることで、より倍率色収差の発生を低減させることができる。一方で、値v2が条件式(3’)の上限を下回ることで、軸上色収差の補正を行うことができ、より、画面中心から周辺まで色収差の小さな撮像レンズを提供できる。
更に、本発明の撮像レンズは、より望ましくは以下の条件式(1’’)(2’’)(3’’)を満足する
1.55<n1<1.60 (1’’)
0.4<D3/f<0.6 (2’’)
55.0<v2<70.0 (3’’)
値n1が条件式(1’’)の上限を下回ることで、より使用頻度の高い低コストな材料を選択することができ、撮像レンズのよりコストを下げることができる。値v2が条件式(3’’)の下限を上回ることで、さらに倍率色収差の発生を低減させることができる。一方で、値v2が条件式(3’’)の上限を下回ることで、より軸上色収差の補正を行うことができ、さらに、画面中心から周辺まで色収差の小さな撮像レンズを提供できる。
請求項に記載の撮像レンズは、請求項に記載の発明において、前記第2レンズは以下の条件式(4)を満足することを特徴とする。
1.55<n2<1.80 (4)
但し、n2:前記第2レンズのd線の屈折率
画面周辺に結像する光束に対しては、第1レンズも第2レンズも正のパワーとなるため、第2レンズの屈折率n2を条件式(4)の下限を上回るように設定することで、像面湾曲の発生を抑えることができる。一方で、第2レンズの屈折率n2を条件式(4)の上限を下回るように設定することで、近軸付近での像面湾曲の劣化を抑えることができる。
なお、本発明の撮像レンズは、望ましくは以下の条件式(4’)を満足する。
1.55<n2<1.70 (4’)
第2レンズの屈折率n2を条件式(4’)の上限を下回るように設定することで、近軸付近での像面湾曲の劣化をより抑えることができる。
なお、本発明の撮像レンズは、より望ましくは以下の条件式(4’’)を満足する。
1.55<n2<1.60 (4’’)
第2レンズの屈折率n2を条件式(4’’)の上限を下回るように設定することで、近軸付近での像面湾曲の劣化をより一層抑えることができる。
請求項に記載の撮像レンズは、請求項1又は2に記載の発明において、前記第2レンズは以下の条件式(5)を満足することを特徴とする。
f2/f<−3.0 (5)
但し、f2:前記第2レンズの焦点距離(mm)
第2レンズは近軸では負のパワーを有するため、第2レンズの焦点距離f2を条件式(5)で規定するように、弱い負にすることで、近軸付近での像面湾曲を押さえ、画面全体で、均一な画質を実現することができる。
なお、本発明の撮像レンズは、望ましくは以下の条件式(5’)を満足する。
―4.0<f2/f<−3.0 (5’)
値f2/fを条件式(5’)の下限を上回るように設定することで、第2レンズの負のパワーが弱くなりすぎず、第1レンズで発生した軸上色収差を補正できる。
請求項に記載の撮像レンズは、請求項1〜のいずれかに記載の発明において、前記第2レンズは以下の条件式(6)を満足することを特徴とする。
−0.6<f/r3<−0.1 (6)
但し、r3:前記第2レンズの物体側面の曲率半径(mm)
第2レンズの物体側の凹面について、値f/r3を条件式(6)の下限を上回るように設定することで、第2レンズに入射した光線の過剰な跳ね上げを防止し、テレセントリック性を維持できる。また一方で、値f/r3を条件式(6)の上限を下回るように設定することで、第2レンズに入射した光線を強く跳ね上げることができ、全長短縮とテレセントリック性が維持できる。また付随して、ペッツバール和を小さくすることができるため、像面湾曲を抑えることができる。
なお、本発明の撮像レンズは、望ましくは以下の条件式(6’)を満足する。
−0.6<f/r3<−0.3 (6’)
値f/r3を条件式(6’)の上限を下回るように設定することで、第2レンズに入射した光線をより強く跳ね上げることができ、より全長短縮とテレセントリック性が維持できる。
なお、本発明の撮像レンズは、より望ましくは以下の条件式(6’’)を満足する。
−0.6<f/r3<−0.4 (6’’)
値f/r3を条件式(6’’)の上限を下回るように設定することで、第2レンズに入射した光線をより一層強く跳ね上げることができ、より一層全長短縮とテレセントリック性が維持できる。
請求項に記載の撮像レンズは、請求項1〜のいずれかに記載の発明において、前記第2レンズは以下の条件式(7)を満足することを特徴とする。
−0.5<f/r4<0.0 (7)
但し、r4:前記第2レンズの像側面の曲率半径(mm)
第2レンズの像側面の曲率半径r4について、条件式(7)で規定するように、第2レンズの像側面の曲率半径を弱い凸形状にすることで、ペッツバール和が大きくなりすぎることを防ぐ。
なお、本発明の撮像レンズは、望ましくは以下の条件式(7’)を満足する。
−0.35<f/r4<0.0 (7’)
値f/r4を条件式(7’)の下限を上回るように設定することで、より像面湾曲の劣化を防止することができる。
なお、本発明の撮像レンズは、より望ましくは以下の条件式(7’)を満足する。
−0.15<f/r4<0.0 (7’’)
値f/r4を条件式(7’’)の下限を上回るように設定することで、より一層像面湾曲の劣化を防止することができる。
請求項に記載の撮像レンズは、請求項1〜のいずれかに記載の発明において、前記第1レンズは以下の条件式(8)を満足することを特徴とする。
0.8<f1/f<1.0 (8)
但し、f1:前記第1レンズの焦点距離(mm)
第1レンズは、値f1/fを条件式(8)の下限を上回るように設定することで、正のパワーが必要以上に大きくなりすぎず、第1レンズの像側面で発生する、高次の球面収差やコマ収差、また倍率色収差を小さく抑えることができる。一方で、値f1/fを条件式(8)の下限を上回るように設定することで、第1レンズの正のパワーを適度に確保でき、レンズ全長の短縮が可能となる。
請求項に記載の撮像レンズは、請求項1〜のいずれかに記載の発明において、前記第1レンズは以下の条件式(9)を満足することを特徴とする。
3.0<(r2+r1)/(r2−r1)<4.0 (9)
但し、r1:前記第1レンズの物体側面の曲率半径(mm)、r2:前記第1レンズの像側面の曲率半径(mm)
条件式(9)は、第1レンズのシェイプファクタ(shape factor)を規定している。条件式(9)の値が下限を上回ることで、ペッツバール和を小さくすることができる。一方で、条件式(9)の値が上限を下回ることで、球面収差の発生を低減できる。球面収差の低減は、軸外収差の低減につながり、高い性能を実現できる。
また、第1レンズの物体側の面、あるいは、像側の面のどちらか一方に非球面を有することが望ましい。非球面を有することにより、球面収差の発生を最小限に抑えることができる。
請求項に記載の撮像レンズは、請求項1〜のいずれかに記載の発明において、前記第1レンズと前記第2レンズは、以下の条件式(10)を満足することを特徴とする。
0.1<|f1/f2|<0.3 (10)
但し、f1:前記第1レンズの焦点距離(mm)、f2:前記第2レンズの焦点距離(mm)
値|f1/f2|を条件式(10)の下限を上回るように設定することで、第1レンズで発生した軸上色収差を第2レンズで打ち消すことができ、高画質化が実現できる。また、レンズ全長の短縮を試みた場合にも、性能劣化を最小限に抑えることができる。一方で、値|f1/f2|を条件式(10)の上限を下回るように設定することで、第2レンズのパワーに比して第1レンズのパワーが強くなりすぎず、第1レンズで発生した諸収差を、第2レンズで補正することが可能となる。
請求項に記載の撮像レンズは、請求項1〜のいずれかに記載の発明において、前記第1レンズと前記第2レンズの間の空気レンズは以下の条件式(11)を満足することを特徴とする。
0.7≦|fa/f|<0.8 (11)
但し、fa:第1レンズと第2レンズ間の空気レンズの焦点距離で、以下の式で求められる
fa=r2・r3/{r3・(1−n1)+r2・(n2−1)−D2・(1−n1)・(n2−1)}
r2:第1レンズの像側面の曲率半径(mm)
r3:第2レンズの物体側面の曲率半径(mm)
n1:第1レンズのd線の屈折率
n2:第2レンズのd線の屈折率
D2:第1レンズと第2レンズとの光軸上の距離(mm)
値|fa/f|を条件式(11)の下限を上回るように設定することで、空気レンズのパワーが強くなりすぎず、第1レンズと第2レンズの位置ズレによる、画質の劣化が小さいレンズになるとともに、第1レンズと第2レンズの間隔が離れすぎることがなく、第1レンズの像側面の光学面外(フランジ部)と第2レンズの物体側面の光学面外で無理なく接合することがでる。また、一方で、値|fa/f|を条件式(11)の上限を下回るように設定することで、空気レンズのパワーが弱くなりすぎず、テレセントリック性の悪化を防ぐと共に、第1レンズと第2レンズの間隔が近づきすぎることがなく、第1レンズの像側面の光学面外と第2レンズの物体側面の光学面外で無理なく接合することができる。これにより、空気間隔を光学面中心と光学面外のサグ量により制御することができ、精度の高い組み立てが可能となる。
請求項10に記載の撮像レンズは、請求項1〜のいずれかに記載の発明において、前記第1レンズと前記第2レンズは、耐熱性を有する素材から形成されていることを特徴とする。耐熱性を有する素材とは、リフロー槽の内部温度である260℃以上で変形しない素材が好ましい。
撮像レンズを、耐熱性を有する素材で構成することにより、リフロー処理に耐えることができ、電子部品とレンズモジュールとを基板に同時実装することができ、低コストかつ大量に基板に実装することができる。
請求項11に記載の撮像レンズは、請求項1〜10のいずれかに記載の発明において、前記第1レンズと前記第2レンズのうち少なくとも一方は、ガラスから形成されていることを特徴とする。これによりレンズの材料選択肢が増え、高性能化が容易となる。
請求項12に記載の撮像レンズは、請求項1〜10のいずれかに記載の発明において、前記第1レンズと前記第2レンズのうち少なくとも一方は、エネルギー硬化型樹脂から形成されていることを特徴とする。これにより低コスト化が容易となる。
請求項13に記載の撮像レンズは、請求項12に記載の発明において、前記樹脂材料に30ナノメートル以下の無機微粒子を分散させたことを特徴とする。
樹脂材料にて構成される第1レンズと第2レンズのうち少なくとも一方に、30ナノメートル以下の無機微粒子を分散させることで、温度が変化しても性能の劣化や、像点位置変動を低減でき、しかも光透過率を低下させることなく、環境変化に関わらず優れた光学特性を有する撮像レンズを提供できる。
一般に透明な樹脂材料に微粒子を混合させると、光の散乱が生じ透過率が低下するため、光学材料として使用することは困難であったが、微粒子の大きさを透過光束の波長より小さくすることにより、散乱が実質的に発生しないようにできる。
また、樹脂材料はガラス材料に比べて屈折率が低いことが欠点であったが、屈折率の高い無機粒子を母材となる樹脂材料に分散させると、屈折率を高くできることがわかってきた。具体的には、母材となるプラスチック材料に30ナノメートル以下、なお、望ましくは、母材となる樹脂材料に20ナノメートル以下、さらに望ましくは15ナノメートル以下の無機粒子を分散させることにより、任意の温度依存性を有する材料を提供できる。
さらに、樹脂材料は温度が上昇することにより屈折率が低下してしまうが、温度が上昇すると屈折率が上昇する無機粒子を母材となる樹脂材料に分散させると、これらの性質を打ち消しあうように作用するので、温度変化に対する屈折率変化を小さくできることも知られている。また、逆に、温度が上昇すると屈折率が低下する無機粒子を母材となる樹脂材料に分散させると、温度変化に対する屈折率変化を大きくできることも知られている。具体的には、母材となるプラスチック材料に30ナノメートル以下、なお、望ましくは、母材となる樹脂材料に20ナノメートル以下、さらに望ましくは15ナノメートル以下の無機粒子を分散させることにより、任意の温度依存性を有する材料を提供できる。
例えば、アクリル系樹脂に酸化アルミニウム(Al23)やニオブ酸リチウム(LiNbO3)の微粒子を分散させることにより、高い屈折率のプラスチック材料が得られるとともに、温度に対する屈折率変化を小さくすることができる。
次に、屈折率の温度変化Aについて詳細に説明する。屈折率の温度変化Aは、ローレンツ・ローレンツの式に基づいて、屈折率nを温度tで微分することにより、以下の数1式で表される。
Figure 0005413738
但し、αは線膨張係数、[R]は分子屈折。
樹脂材料の場合は、一般に式中第1項に比べ第2項の寄与が小さく、ほぼ無視できる。例えば、PMMA樹脂の場合、線膨張係数αは7×10-5であり、上記式に代入すると、dn/dt=−1.2×10-4[/℃]となり、実測値とおおむね一致する。
ここで、微粒子、望ましくは無機微粒子を樹脂材料中に分散させることにより、実質的に上記式の第2項の寄与を大きくし、第1項の線膨張による変化と打ち消しあうようにさせている。具体的には、従来は−1.2×10-4程度であった変化を、絶対値で8×10-5未満に抑えることが望ましい。
また、第2項の寄与をさらに大きくして、母材の樹脂材料とは逆の温度特性を持たせることも可能である。つまり、温度が上昇することによって屈折率が低下するのではなく、逆に、屈折率が上昇するような素材を得ることもできる。
混合させる割合は、屈折率の温度に対する変化の割合をコントロールするために、適宜増減できるし、複数種類のナノサイズの無機粒子をブレンドして分散させることも可能である。
請求項14に記載の撮像レンズは、請求項1〜13のいずれかに記載の発明において、最終レンズ面は、レンズ中心を除く有効径内の領域において、レンズ面形状の傾きの符号が同じであることを特徴とする。
レンズ中心を除く有効径内の領域において、レンズ面形状の傾きの符号を同じとすることで、レンズ成形時に加工性がよく、面精度を高めることができると共に、有効径内の面形状において、特に、凸形状及び凹形状といった箇所に内部応力が生じ易い箇所を減らすことにより、複屈折や屈折率分布の発生を防止することができる。尚、「レンズ面形状の傾きの符号を同じにする」とは、撮像レンズにおいて光軸を含む断面をとり、光軸直交方向を基準方向としたときに、レンズ面形状に沿って光軸から有効径側に向かう間に、レンズ面形状の各点における接線の方向が、基準方向に対して常に同じ側(基準方向に向かって左側もしくは右側)を向いていることをいうものとする。即ち、変曲点がないことを意味する。
請求項15に記載の撮像装置は、請求項1〜14のいずれかに記載の撮像レンズを備えることを特徴とする。これにより高性能且つ小型で、高画素を有する撮像素子に対応した撮像装置を提供できる。
請求項16に記載の携帯端末は、請求項15に記載の撮像装置を備えることを特徴とする。これにより高性能且つ小型で、高画素を有する撮像素子に対応した撮像装置を備えた携帯端末を提供できる。
本発明によれば、少ないレンズ枚数でありながら、画面周辺まで色収差が補正され、高性能且つ小型であり、高画素を有する撮像素子に対応した撮像レンズ及びそれを用いた撮像装置並びに携帯端末を提供することができる。
本実施の形態にかかる撮像装置50の斜視図である。 図1の構成を矢印II-II線及び光軸を通る面で切断して矢印方向に見た断面図である。 撮像装置50を携帯端末としての携帯電話機100に装備した状態を示す図である。 携帯電話機100の制御ブロック図である。 第1ブロックLB1の製造工程を示す図である。 第2ブロックLB2の製造工程を示す図である。 レンズブロックLUの製造工程を示す図である。 実施例1に示す撮像レンズの断面図である。 実施例1に示す撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。 実施例1に示す撮像レンズの倍率色収差図である。 実施例2に示す撮像レンズの断面図である。 実施例2に示す撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。 実施例2に示す撮像レンズの倍率色収差図である。 実施例3に示す撮像レンズの断面図である。 実施例3に示す撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。 実施例3に示す撮像レンズの倍率色収差図である。 実施例4に示す撮像レンズの断面図である。 実施例4に示す撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。 実施例4に示す撮像レンズの倍率色収差図である。 実施例5に示す撮像レンズの断面図である。 実施例5に示す撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。 実施例5に示す撮像レンズの倍率色収差図である。 実施例6に示す撮像レンズの断面図である。 実施例6に示す撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。 実施例6に示す撮像レンズの倍率色収差図である。 実施例7に示す撮像レンズの断面図である。 実施例7に示す撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。 実施例7に示す撮像レンズの倍率色収差図である。 実施例8に示す撮像レンズの断面図である。 実施例8に示す撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。 実施例8に示す撮像レンズの倍率色収差図である。 実施例9に示す撮像レンズの断面図である。 実施例9に示す撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。 実施例9に示す撮像レンズの倍率色収差図である。 参考例1に示す撮像レンズの断面図である。 参考例1に示す撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。 参考例1に示す撮像レンズの倍率色収差図である。 参考例2に示す撮像レンズの断面図である。 参考例2に示す撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。 参考例2に示す撮像レンズの倍率色収差図である。 参考例3に示す撮像レンズの断面図である。 参考例3に示す撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。 参考例3に示す撮像レンズの倍率色収差図である。 参考例4に示す撮像レンズの断面図である。 参考例4に示す撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。 参考例4に示す撮像レンズの倍率色収差図である。 近軸曲率半径の近似値を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施の形態にかかる撮像装置50の斜視図であり、図2は、図1の構成を矢印II-II線及び光軸を通る面で切断して矢印方向に見た断面図である。図2に示すように、撮像装置50は、光電変換部51aを有する固体撮像素子としてのCMOS型イメージセンサ51と、このイメージセンサ51の光電変換部51aに被写体像を撮像させる撮像レンズ10と、イメージセンサ51を保持すると共にその電気信号の送受を行う外部接続用端子(不図示)を有する基板52とを備え、これらが一体的に形成されている。尚、撮像レンズ10は、筐体20により保持されてなり、物体側から順に、開口絞りSと、第1レンズL1と、第2レンズL2とを有する。
上記イメージセンサ51は、その受光側の平面の中央部に、画素(光電変換素子)が2次元的に配置された、受光部としての光電変換部51aが形成されており、その周囲には信号処理回路51bが形成されている。かかる信号処理回路51bは、各画素を順次駆動し信号電荷を得る駆動回路部と、各信号電荷をデジタル信号に変換するA/D変換部と、このデジタル信号を用いて画像信号出力を形成する信号処理部等から構成されている。また、イメージセンサ51の受光側の平面の外縁近傍には、多数のパッド(図示略)が配置されており、不図示のワイヤを介して基板52に接続されている。イメージセンサ51は、光電変換部51aからの信号電荷をデジタルYUV信号等の画像信号等に変換し、ワイヤ(不図示)を介して基板52上の所定の回路に出力する。ここで、Yは輝度信号、U(=R−Y)は赤と輝度信号との色差信号、V(=B−Y)は青と輝度信号との色差信号である。なお、固体撮像素子は上記CMOS型のイメージセンサに限定されるものではなく、CCD等の他のものを使用しても良い。
イメージセンサ51を支持する基板52は、不図示の配線により、イメージセンサ51に対して通信可能に接続されている。
基板52は、不図示の外部接続用端子を介して外部回路(例えば、撮像装置を実装した携帯端末の上位装置が有する制御回路)と接続し、外部回路からイメージセンサ51を駆動するための電圧やクロック信号の供給を受けたり、また、デジタルYUV信号を外部回路へ出力したりすることを可能とする。
イメージセンサ51の上部は、基板52の上面に固定された赤外線カットフィルタなどの平行平板PTにより封止されている。平行平板PTの上方に、撮像レンズ10が配置されている。具体的には、基板52の上面に下端を当接させた筒状の筐体20の内部に、上方から順に、第1レンズL1,遮光マスクSM、第2レンズL2、環状のスペーサSP、平行平板PTが固定配置されている。筐体20の上部には、中央に開口を有するフランジ部20aが形成されており、その開口の内周が開口絞りSを構成している。又、フランジ部20aの下面には、第1レンズL1の光学面L1a、L1bの周囲から光軸直交方向に延在するフランジ部L1cの上面が当接している。フランジ部L1cの下面に形成された環状の受け部L1dに遮光マスクSMを収容した状態で、その光軸直交方向外方におけるフランジ部L1cの下面に対して、第2レンズL1の光学面L2a、L2bの周囲から光軸直交方向に延在するフランジ部L2cの上面が当接している。
第1レンズL1は、物体側に凸、像側に凹の正メニスカスレンズであり、第2レンズL2は、物体側に凹、像側に凸の負メニスカスレンズであって、最終面はレンズ周辺にかけて正のパワーを強くする非球面を備えてなるが、第2レンズL2を、物体側に凹面を有し、且つ像側面の近軸曲率半径が無限大または負であるレンズとしても良い。又、以下の条件式を満足する。
1.55<n1<1.80 (1)
0.4<D3/f<0.6 (2)
40.0<v2<90.0 (3)
但し、n1:第1レンズL1のd線の屈折率、D3:第2レンズL2の芯厚(mm)、f:全系の焦点距離(mm)、v2:第2レンズL2のアッベ数
上述した撮像装置50の使用態様について説明する。図3は、撮像装置50をデジタル機器である携帯端末としての携帯電話機100に装備した状態を示す図である。また、図4は携帯電話機100の制御ブロック図である。
撮像装置50は、例えば、撮像レンズの物体側端面が携帯電話機100の背面(液晶表示部側を正面とする)に設けられ、液晶表示部の下方に相当する位置になるよう配設される。
撮像装置50の外部接続用端子(不図示)は、携帯電話機100の制御部101と接続され、輝度信号や色差信号等の画像信号を制御部101側に出力する。
一方、携帯電話機100は、図4に示すように、各部を統括的に制御すると共に、各処理に応じたプログラムを実行する制御部(CPU)101と、番号等をキーにより支持入力するための入力部60と、撮像した画像や映像等を表示する表示部70と、外部サーバとの間の各種情報通信を実現するための無線通信部80と、携帯電話機100のシステムプログラムや各種処理プログラム及び端末ID等の必要な諸データを記憶している記憶部(ROM)91と、制御部101によって実行される各種処理プログラムやデータ、若しくは処理データ、或いは撮像装置50による撮像データ等を一時的に格納する作業領域として用いられる一時記憶部(RAM)92とを備えている。
携帯電話機100を把持する撮影者が、被写体に対して撮像装置50の撮像レンズ10を向けると、イメージセンサ51に静止画又は動画の画像信号が取り込まれる。所望のシャッタチャンスで、図3に示すボタンBTを撮影者が押すことでレリーズが行われ、画像信号が撮像装置50に取り込まれることとなる。撮像装置50から入力された画像信号は、上記携帯電話機100の制御系に送信され、記憶部92に記憶されたり、或いは表示部70で表示され、さらには、無線通信部80を介して映像情報として外部に送信されることとなる。
本実施の形態にかかる撮像レンズの製造方法について説明する。図5〜7は、本実施の形態にかかる撮像レンズを製造する工程を示す図である。まず、図5に示すように、マトリクス状もしくは1列に複数の光学面転写面M1aを並べた金型M1Aと、マトリクス状もしくは1列に複数の光学面転写面M1b及びその周囲に受け部転写面M1cを並べた金型M1Bとの間に、ガラス製の平行平板を挟んで加熱して表面を溶融させることにより、一方の面に、光学面転写面M1aに対応した光学面L1aを形成し、他方の面に、光学面転写面M1bに対応した光学面L1bと、受け部転写面M1cに対応した受け部L1dとを形成した第1レンズブロックLB1を製造する(図7参照)。
これと並行して、図6に示すように、マトリクス状もしくは1列に複数の光学面転写面M2aを並べた金型M2Aと、マトリクス状もしくは1列に複数の光学面転写面M2bを並べた金型M2Bとの間に、ガラス製の平行平板を挟んで加熱して表面を溶融させることにより、一方の面に、光学面転写面M2aに対応した光学面L2aを形成し、他方の面に、光学面転写面M2bに対応した光学面L2bを形成した第2レンズブロックLB2を製造する(図7参照)。
そして、これらのような方法によって製造された第1レンズブロックLB1と第2レンズブロックLB2とを積層することによって、撮像レンズ10が製造される。この撮像レンズの製造工程の一例を、図7の概略断面図で示す。
まず、図7(a)に示すように、第1レンズブロックLB1の受け部L1dに、ドーナツ板状の遮光マスクSMをそれぞれ配置した状態で、光学面L1a、L1bと光学面L2a、L2bの光軸が互いに一致するように、第1レンズブロックLB1と第2レンズブロックLB2とを整列させる。尚、光軸合わせを行う手段として、たとえば第1レンズブロックLB1と第2レンズブロックLB2上に他の部分と明るさの異なる特徴点として観察される位置基準マーク(例えば金型の転写面に微細な凹部を形成し、成形時に転写してなる凸部等)を付与し、それらを光学的に観察することで観察座標系内における特徴点の位置を算出し、それらが合致するように位置調整を行なうことで、光学面L1a、L1bと光学面L2a、L2bの光軸を精度良く合わせることができる(特開2006−146043号公報参照)。
その後、図7(b)に示すように、第1レンズブロックLB1と第2レンズブロックLB2とを、接着剤を用いて接着する。これにより遮光マスクSMを内在した状態で、第1レンズブロックLB1と第2レンズブロックLB2とが一体化する。接着剤が固化したら、一体化した第1レンズブロックLB1と第2レンズブロックLB2とを、図7(c)に示すように、破線Qの位置に沿って切断すると、それぞれ一体化した2枚玉構成のレンズユニットLUが、複数個効率的に形成されることとなる(図7(d)参照)。切断された部分は、第1レンズL1のフランジ部L1c、第2レンズL2のフランジ部L2cとなる。その後、レンズユニットLUを筐体20に組み込むことで、撮像レンズ10が構成され、図2に示す撮像装置を得ることができる。
このように、第1レンズブロックLB1および第2レンズブロックLB2を一体化した部材が切り離されることで、撮像レンズ10の構成要素であるレンズユニットLUが製造されるので、撮像レンズ10の各レンズ間隔の調整および組み立てが簡素化される。又、第1レンズL1のフランジ部L1cと第2レンズL2のフランジ部L2cとが直接当接することで、レンズ間距離を精度良く確保することが出来、そのため高画質が期待される撮像装置の大量生産が可能となる。尚、3つ以上のレンズブロックをつなげても良い。第1レンズブロックLB1および第2レンズブロックLB2を熱硬化性樹脂又はUV硬化性樹脂で形成しても良い。
ここで、本実施の形態に好適な実施例について説明する。かかる実施例において使用する記号は下記の通りである。
f:撮像レンズ全系の焦点距離
Fno:Fナンバー
Y:固体撮像素子の撮像面対角線長
w:半画角
TL:撮像レンズ全系の最も物体側のレンズ面から像側焦点までの光軸上の距離
BF:バックフォーカス
r:曲率半径
d:軸上面間隔
nd:レンズ材料のd線に対する屈折率
vd:レンズ材料のd線に対するアッベ数
以下の実施例1〜9のコンストラクションデータ表1〜9内に記載したFナンバー、半画角は有限の物体距離、つまり表内の物体距離における実効値である。また、バックフォーカスは、前記物体距離における実効値であり、さらに、最も像側の面と像側焦点位置との間に配置された平行平板部分を空気換算距離とした上で計算した値である。また、TLは、最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの距離に前記バックフォーカスを加えたものである。
本実施例において、非球面の形状は、面の頂点を原点とし光軸方向をX軸とした直交座標系において、光軸からからの距離をh、曲率半径をR、円錐定数をK、i次の非球面係数をAiとして「数2」で表している。
Figure 0005413738
(実施例1)
実施例1のレンズデータを表1に示す。図8は実施例1の撮像レンズの断面図である。図9は実施例1の収差図(球面収差(a)、非点収差(b)、歪曲収差(c))である。図10は実施例1の倍率色収差図である。ここで、球面収差図において、実線はd線、破線はg線、点線はC線に対する球面収差量をそれぞれ表し、非点収差図において、実線はサジタル面、点線はメリディオナル面を表し、倍率色収差図において実線はg線とC線との差、点線はg線とd線との差をそれぞれ表す(以下、同じ)。実施例1の撮像レンズは、物体側から順に、開口絞りS、物体側に凸光学面L1a、像側に凹光学面L1bを向けた正メニスカスレンズL1、物体側に凹光学面L2a、像側に凸光学面L2bを向けた負メニスカスレンズL2、光学的ローパスフィルタ、赤外カットフィルタ、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板PTで構成される。IMは撮像素子の撮像面である。また、全ての空気と接するレンズ部の面は非球面形状である。
Figure 0005413738
(実施例2)
実施例2のレンズデータを表2に示す。図11は実施例2の撮像レンズの断面図である。図12は実施例2の収差図(球面収差(a)、非点収差(b)、歪曲収差(c))である。図13は実施例2の倍率色収差図である。実施例2の撮像レンズは、物体側から順に、開口絞りS、物体側に凸光学面L1a、像側に凹光学面L1bを向けた正メニスカスレンズL1、物体側に凹光学面L2a、像側に凸光学面L2bを向けた負メニスカスレンズL2、光学的ローパスフィルタ、赤外カットフィルタ、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板PTで構成される。IMは撮像素子の撮像面である。また、全ての空気と接するレンズ部の面は非球面形状である。
Figure 0005413738
(実施例3)
実施例3のレンズデータを表3に示す。図14は実施例3の撮像レンズの断面図である。図15は実施例3の収差図(球面収差(a)、非点収差(b)、歪曲収差(c))である。図16は実施例3の倍率色収差図である。実施例3の撮像レンズは、物体側から順に、開口絞りS、物体側に凸光学面L1a、像側に凹光学面L1bを向けた正メニスカスレンズL1、物体側に凹光学面L2a、像側に凸光学面L2bを向けた負メニスカスレンズL2、光学的ローパスフィルタ、赤外カットフィルタ、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板PTで構成される。IMは撮像素子の撮像面である。また、全ての空気と接するレンズ部の面は非球面形状である。
Figure 0005413738
(実施例4)
実施例4のレンズデータを表4に示す。図17は実施例4の撮像レンズの断面図である。図18は実施例4の収差図(球面収差(a)、非点収差(b)、歪曲収差(c))である。図19は実施例4の倍率色収差図である。実施例4の撮像レンズは、物体側から順に、開口絞りS、物体側に凸光学面L1a、像側に凹光学面L1bを向けた正メニスカスレンズL1、物体側に凹光学面L2a、像側に凸光学面L2bを向けた負メニスカスレンズL2、光学的ローパスフィルタ、赤外カットフィルタ、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板PTで構成される。IMは撮像素子の撮像面である。また、全ての空気と接するレンズ部の面は非球面形状である。
Figure 0005413738
(実施例5)
実施例5のレンズデータを表5に示す。図20は実施例5の撮像レンズの断面図である。図21は実施例5の収差図(球面収差(a)、非点収差(b)、歪曲収差(c))である。図22は実施例5の倍率色収差図である。実施例5の撮像レンズは、物体側から順に、開口絞りS、物体側に凸光学面L1a、像側に凹光学面L1bを向けた正メニスカスレンズL1、物体側に凹光学面L2a、像側に凸光学面L2bを向けた負メニスカスレンズL2、光学的ローパスフィルタ、赤外カットフィルタ、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板PTで構成される。IMは撮像素子の撮像面である。また、全ての空気と接するレンズ部の面は非球面形状である。
Figure 0005413738
(実施例6)
実施例6のレンズデータを表6に示す。図23は実施例6の撮像レンズの断面図である。図24は実施例6の収差図(球面収差(a)、非点収差(b)、歪曲収差(c))である。図25は実施例6の倍率色収差図である。実施例6の撮像レンズは、物体側から順に、開口絞りS、物体側に凸光学面L1a、像側に凹光学面L1bを向けた正メニスカスレンズL1、物体側に凹光学面L2a、像側に凸光学面L2bを向けた負メニスカスレンズL2、光学的ローパスフィルタ、赤外カットフィルタ、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板PTで構成される。IMは撮像素子の撮像面である。また、全ての空気と接するレンズ部の面は非球面形状である。
Figure 0005413738
(実施例7)
実施例7のレンズデータを表7に示す。図26は実施例7の撮像レンズの断面図である。図27は実施例7の収差図(球面収差(a)、非点収差(b)、歪曲収差(c))である。図28は実施例7の倍率色収差図である。実施例7の撮像レンズは、物体側から順に、開口絞りS、物体側に凸光学面L1a、像側に凹光学面L1bを向けた正メニスカスレンズL1、物体側に凹光学面L2a、像側に凸光学面L2bを向けた負メニスカスレンズL2、光学的ローパスフィルタ、赤外カットフィルタ、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板PTで構成される。IMは撮像素子の撮像面である。また、全ての空気と接するレンズ部の面は非球面形状である。
Figure 0005413738
(実施例8)
実施例8のレンズデータを表8に示す。図29は実施例8の撮像レンズの断面図である。図30は実施例8の収差図(球面収差(a)、非点収差(b)、歪曲収差(c))である。図31は実施例8の倍率色収差図である。実施例8の撮像レンズは、物体側から順に、開口絞りS、物体側に凸光学面L1a、像側に凹光学面L1bを向けた正メニスカスレンズL1、物体側に凹光学面L2a、像側に凸光学面L2bを向けた負メニスカスレンズL2、光学的ローパスフィルタ、赤外カットフィルタ、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板PTで構成される。IMは撮像素子の撮像面である。また、全ての空気と接するレンズ部の面は非球面形状である。
Figure 0005413738
(実施例9)
実施例9のレンズデータを表9に示す。図32は実施例9の撮像レンズの断面図である。図33は実施例9の収差図(球面収差(a)、非点収差(b)、歪曲収差(c))である。図34は実施例9の倍率色収差図である。実施例9の撮像レンズは、物体側から順に、開口絞りS、物体側に凸光学面L1a、像側に凹光学面L1bを向けた正メニスカスレンズL1、物体側に凹光学面L2a、像側に凸光学面L2bを向けた負メニスカスレンズL2、光学的ローパスフィルタ、赤外カットフィルタ、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板PTで構成される。IMは撮像素子の撮像面である。また、全ての空気と接するレンズ部の面は非球面形状である。
Figure 0005413738
参考例1
参考例1のレンズデータを表10に示す。図35は参考例1の撮像レンズの断面図である。図36は参考例1の収差図(球面収差(a)、非点収差(b)、歪曲収差(c))である。図37は参考例1に示す撮像レンズの倍率色収差図である。参考例1の撮像レンズは、物体側から順に、開口絞りS、物体側に凸光学面L1a、像側に凹光学面L1bを向けた正メニスカスレンズL1、物体側に凹光学面L2a、像側に近軸曲率半径が無限大である光学面L2bを向けた負メニスカスレンズL2、光学的ローパスフィルタ又は赤外カットフィルタF、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板PTで構成される。IMは撮像素子の撮像面である。また、全ての空気と接するレンズ部の面は非球面形状である。
Figure 0005413738
参考例2
参考例2のレンズデータを表11に示す。図38は参考例2の撮像レンズの断面図である。図39は参考例2の収差図(球面収差(a)、非点収差(b)、歪曲収差(c))である。図40は参考例2に示す撮像レンズの倍率色収差図である。参考例2の撮像レンズは、物体側から順に、開口絞りS、物体側に凸光学面L1a、像側に凹光学面L1bを向けた正メニスカスレンズL1、物体側に凹光学面L2a、像側に近軸曲率半径が無限大である光学面L2bを向けた負メニスカスレンズL2、光学的ローパスフィルタ又は赤外カットフィルタF、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板PTで構成される。IMは撮像素子の撮像面である。また、全ての空気と接するレンズ部の面は非球面形状である。
Figure 0005413738
参考例3
参考例3のレンズデータを表12に示す。図41は参考例3の撮像レンズの断面図である。図42は参考例3の収差図(球面収差(a)、非点収差(b)、歪曲収差(c))である。図43は参考例3に示す撮像レンズの倍率色収差図である。参考例3の撮像レンズは、物体側から順に、開口絞りS、物体側に凸光学面L1a、像側に凹光学面L1bを向けた正メニスカスレンズL1、物体側に凹光学面L2a、像側に近軸曲率半径が無限大である光学面L2bを向けた負メニスカスレンズL2、光学的ローパスフィルタ、赤外カットフィルタ、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板PTで構成される。IMは撮像素子の撮像面である。また、全ての空気と接するレンズ部の面は非球面形状である。
Figure 0005413738
参考例4
参考例4のレンズデータを表13に示す。図44は参考例4の撮像レンズの断面図である。図45は参考例4の収差図(球面収差(a)、非点収差(b)、歪曲収差(c))である。図46は参考例4に示す撮像レンズの倍率色収差図である。参考例4の撮像レンズは、物体側から順に、開口絞りS、物体側に凸光学面L1a、像側に凹光学面L1bを向けた正メニスカスレンズL1、物体側に凹光学面L2a、像側に近軸曲率半径が無限大である光学面L2bを向けた負メニスカスレンズL2、光学的ローパスフィルタ、赤外カットフィルタ、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板PTで構成される。IMは撮像素子の撮像面である。また、全ての空気と接するレンズ部の面は非球面形状である。
Figure 0005413738
各条件式に対応する実施例の値を表14に示す。
Figure 0005413738

本発明によれば、大量生産性と小型化に最適な撮像レンズを提供できる。携帯端末とは携帯電話機に限られない。
10 撮像レンズ
20 筐体
20a フランジ部
50 撮像装置
51 イメージセンサ
51a 光電変換部
51b 信号処理回路
52 基板
60 入力部
70 表示部
80 無線通信部
92 記憶部
100 携帯電話機
101 制御部
BT ボタン
L1 第1レンズ
L1a 物体側光学面
L1b 像側光学面
L1c フランジ部
L1d 受け部
L2 第2レンズ
L2a 物体側光学面
L2b 像側光学面
L2c フランジ部
LB1 第1レンズブロック
LB2 第2レンズブロック
LU レンズユニット
M1A 金型
M1B 金型
M1a 光学面転写面
M1b 光学面転写面
M1c 受け部転写面
M2A 金型
M2B 金型
M2a 光学面転写面
M2b 光学面転写面
PT 平行平板
S 開口絞り
SM 遮光マスク
SP スペーサ

Claims (16)

  1. 物体側から順に開口絞り、第1レンズ、第2レンズからなり
    前記第1レンズは、物体側に凸、像側に凹の正メニスカスレンズであり、
    前記第2レンズは、物体側に凹、像側に凸の負メニスカスレンズであって、最終面はレンズ周辺にかけて正のパワーを強くする非球面を備えてなる撮像レンズであって、
    以下の条件式を満足することを特徴とする撮像レンズ。
    1.55<n1<1.80 (1)
    0.4<D3/f<0.6 (2)
    40.0<v2<90.0 (3)
    但し、n1:前記第1レンズのd線の屈折率、D3:前記第2レンズの芯厚(mm)、f:全系の焦点距離(mm)、v2:前記第2レンズのアッベ数
  2. 前記第2レンズは以下の条件式(4)を満足することを特徴とする請求項に記載の撮像レンズ。
    1.55<n2<1.80 (4)
    但し、n2:前記第2レンズのd線の屈折率
  3. 前記第2レンズは以下の条件式(5)を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像レンズ。
    f2/f<−3.0 (5)
    但し、f2:前記第2レンズの焦点距離(mm)
  4. 前記第2レンズは以下の条件式(6)を満足することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
    −0.6<f/r3<−0.1 (6)
    但し、r3:前記第2レンズの物体側面の曲率半径(mm)
  5. 前記第2レンズは以下の条件式(7)を満足することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
    −0.5<f/r4<0.0 (7)
    但し、r4:前記第2レンズの像側面の曲率半径(mm)
  6. 前記第1レンズは以下の条件式(8)を満足することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
    0.8<f1/f<1.0 (8)
    但し、f1:前記第1レンズの焦点距離(mm)
  7. 前記第1レンズは以下の条件式(9)を満足することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
    3.0<(r2+r1)/(r2−r1)<4.0 (9)
    但し、r1:前記第1レンズの物体側面の曲率半径(mm)、r2:前記第1レンズの像側面の曲率半径(mm)
  8. 前記第1レンズと前記第2レンズは、以下の条件式(10)を満足することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
    0.1<|f1/f2|<0.3 (10)
    但し、f1:前記第1レンズの焦点距離(mm)、f2:前記第2レンズの焦点距離(mm)
  9. 前記第1レンズと前記第2レンズの間の空気レンズは以下の条件式(11)を満足することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
    0.7≦|fa/f|<0.8 (11)
    但し、fa:第1レンズと第2レンズ間の空気レンズの焦点距離で、以下の式で求められる
    fa=r2・r3/{r3・(1−n1)+r2・(n2−1)−D2・(1−n1)・(n2−1)}
    r2:第1レンズの像側面の曲率半径(mm)
    r3:第2レンズの物体側面の曲率半径(mm)
    n1:第1レンズのd線の屈折率
    n2:第2レンズのd線の屈折率
    D2:第1レンズと第2レンズとの光軸上の距離(mm)
  10. 前記第1レンズと前記第2レンズは、耐熱性を有する素材から形成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
  11. 前記第1レンズと前記第2レンズのうち少なくとも一方は、ガラスから形成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
  12. 前記第1レンズと前記第2レンズのうち少なくとも一方は、エネルギー硬化型樹脂から形成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
  13. 前記樹脂材料に30ナノメートル以下の無機微粒子を分散させたことを特徴とする請求項12に記載の撮像レンズ。
  14. 最終レンズ面は、レンズ中心を除く有効径内の領域において、レンズ面形状の傾きの符号が同じであることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
  15. 請求項1〜14に記載の撮像レンズを備えることを特徴とする撮像装置。
  16. 請求項15に記載の撮像装置を備えることを特徴とする携帯端末。
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