JP2009204877A - 撮像レンズ及び撮像装置 - Google Patents

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雄一 尾崎
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Abstract

【課題】ガラスモールドレンズよりも安価でかつ耐熱性に優れた材料を使用し、かつ光学系全長を短縮化しつつ効果的に収差補正を行うことによって、量産性が良くコンパクトかつ低コストで良好な収差性能を持つ撮像レンズ及び撮像装置を提供する。
【解決手段】エネルギー硬化性樹脂を用いた撮像レンズは、高湿環境に曝された際に生じる吸水による屈折率変動が熱可塑性樹脂よりも一般に大きく、そのため吸水の途中過程においてレンズの中心部と表面部における吸水量の違いによる屈折率差が発生し光学性能が変化するので、熱可塑性樹脂を用いたレンズよりも吸水による影響は大きくなる。それに対し、レンズの厚さを1mm以下にすれば、レンズの中心部と表面部における吸水量の違いを小さく抑えることが出来、エネルギー硬化性樹脂を用いたレンズを用いても、吸水による光学性能の変動を抑えることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、CCD(Charge Coupled Devices)型イメージセンサやCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)型イメージセンサ等の固体撮像素子を用いた撮像装置の撮像レンズに関するものであり、より詳しくは、大量生産に適するレンズを用いた撮像レンズ及び撮像装置に関するものである。
現在、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯端末には小型の撮像装置が搭載されている。携帯端末の近年における大量普及に応じて、それらに搭載する撮像装置の量産性が要求され、更にユーザーの更なる小型・薄型化の要求に応じて、撮像装置にも更なる小型化、低コスト化が求められているという実情がある。
ところで、撮像装置を低コストに且つ大量に実装する方法として、近年では予め半田がポッティングされた基板に対し、ICチップその他の電子部品と光学素子とを載置したままリフロー処理(加熱処理)し、半田を溶融させることにより電子部品と光学素子とを基板に同時実装するという技術が提案されている。
一方、撮像装置の小型化、低コスト化の要求に対しては、撮像レンズとして、安価でありながら高精度な非球面を有する熱可塑性樹脂を用いた両凸単レンズを用いることが提案されている。しかしながら、上述したリフロー処理を用いて実装を行うためには、電子部品と共に光学素子を約200〜260度に加熱する必要があるが、このような高温下では熱可塑性樹脂を用いたレンズでは熱変形し或いは変色して、その光学性能が低下してしまうという問題点がある。
このような問題を解決するための方法のひとつとして、耐熱性能に優れたガラスモールドレンズを使用し、小型化と高温環境での光学性能を両立する技術が提案されており、ガラスモールドレンズを1枚使用することで約250℃程度の耐熱性をクリアした撮像レンズが特許文献1で開示されている。
特開2007−322839 号広報
特許文献1で提案されている撮像レンズは、ガラスモールドレンズを使用しているのでリフロー処理に曝されても光学性能は維持できるが、熱可塑性樹脂を用いたレンズよりもコストが高いため、撮像装置の低コスト化の要求に応えられないという問題がある。
また、熱可塑性樹脂を用いたレンズはコストが低いという利点はあるが、上述したようにリフロー処理に曝された時に光学性能が低下するという問題がある。
この発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ガラスモールドレンズよりも安価でかつ耐熱性に優れた材料を使用し、かつ光学系全長を短縮化しつつ効果的に収差補正を行うことによって、量産性が良くコンパクトかつ低コストで良好な収差性能を持つ撮像レンズ及び撮像装置を提供することにある。
請求項1に記載の撮像レンズは、開口絞りに対して像側に配置され、固体撮像素子の光電変換部に被写体像を結像させる撮像レンズであって、前記撮像レンズは、エネルギー硬化性樹脂材料で形成された単レンズから構成され、前記撮像レンズの光軸上の厚さが1mm以下であることを特徴とする。
本発明によれば、前記撮像レンズの材料にエネルギー硬化性樹脂を使用するので、ポリカーボネイト系やポリオレフィン系のような熱可塑性樹脂を用いたレンズに比べ、高温に曝されたときの光学性能の低下が小さいため、リフロー処理に有効であり、かつガラスモールドレンズよりも製造しやすく安価となる。これにより本発明の撮像レンズを組み込んだ撮像装置の低コストと量産性を両立できる。なお、エネルギー硬化性樹脂とは、熱硬化性樹脂および紫外線硬化性樹脂のいずれをも指す。
また、エネルギー硬化性樹脂を用いた撮像レンズは、高湿環境に曝された際に生じる吸水による屈折率変動が熱可塑性樹脂よりも一般に大きく、そのため吸水の途中過程においてレンズの中心部と表面部における吸水量の違いによる屈折率差が発生し光学性能が偏るので、熱可塑性樹脂を用いたレンズよりも吸水による影響は大きくなる。それに対し、本発明のごとくレンズの厚さを1mm以下にすれば、レンズの中心部と表面部における吸水量の違いを小さく抑えることが出来、エネルギー硬化性樹脂を用いたレンズを用いても、吸水による光学性能の偏りを抑えることができる。さらに、レンズの光軸上の厚さが0.2mm以上0.8mm以下を満たすと、レンズの加工性の難易度と光学性能を両立することができるので、より望ましい結果となる。
請求項2に記載の撮像レンズは、請求項1に記載の発明において、物体側の光学面が物体側に凸状の非球面であり、像側の光学面が光軸付近では像側に凸状で、光束が通る範囲内の周辺部に変曲点を持ち、以下の条件式を満たすことを特徴とする。
0<(r2+r1)/(r2−r1)<0.9 (1)
ただし、
1:前記撮像レンズの物体側の光学面の近軸曲率半径
2:前記撮像レンズの像側の光学面の近軸曲率半径
請求項2においては、撮像レンズのベンディングファクターを規定している。条件式(1)を満たすことによって、物体側の光学面のパワーが大きくなり、主点が前に移動するので光学系全長を短くすることができる。さらに、物体側の光学面のパワーが大きくなると光束が細くなり、像高ごとにレンズ面の異なった場所を通過するようになるので、非球面によって効率よく収差を補正することができる。尚、「変曲点」とは、例えば、物体側に凸形状から凹形状に変化する形状でその曲率半径の符号が変化する点をいう。具体的には、物体側に凸形状で曲率半径の符号を正とし、同じく物体側に凹形状で曲率半径の符号を負としたときに、あるレンズ面において凸形状から凹形状(あるいは、凹形状から凸形状)に変化する場合、曲率半径の符号が正から負(あるいは、負から正)へ変化する点が、そのレンズ面における変曲点である。
更に、条件式(1')の条件式を満たすことによって光学全長の短縮と、軸外コマ収差の補正を高次元で両立することができるので、より望ましい結果をもたらすこととなる。
0.2<(r2+r1)/(r2−r1)<0.45 (1’)
請求項3に記載の撮像レンズは、請求項1又は2に記載の発明において、以下の条件式を満たすことを特徴とする。
0.1<d0/f<0.18 (2)
ただし、
0:前記開口絞りから前記撮像レンズの物体側の光学面までの距離
f:前記撮像レンズ全系の焦点距離
請求項3においては、開口絞りから撮像レンズの物体側の光学面までの距離と焦点距離の比を規定している。条件式(2)を満たすことによって、光学系全長の増大を抑えつつも、開口絞りと撮像レンズの間隔を離すことができ、それにより撮像レンズの物体側の光学面について像高ごとに異なった場所を光束が通過することになるので、条件式(1)と同様に非球面によって効率よく収差を補正することができる。
請求項4に記載の撮像レンズは、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、以下の条件式を満たすことを特徴とする。
0.35<q2/Y2<0.8 (3)
ただし、
2:光軸から前記撮像レンズの像側の光学面の変曲点までの距離
2:光軸から前記撮像レンズの像側の光学面の有効径
請求項4においては、撮像レンズの像側の光学面における光軸からの変曲点の距離と有効径の比を規定している。ここで、有効径とは、レンズ面を通過する結像に寄与する光束の最大収束光線までの距離を指す。条件式(3)を満たすことによって、周辺における横収差の上側光線と下側光線のバランスを取ることができるので、中〜高像高における適切な収差補正を行うことができる。
請求項5に記載のレンズは、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、樹脂材料中に最大長が30ナノメートル以下の無機粒子を分散させた素材を用いて成形したレンズであることを特徴とする。
請求項5においては、樹脂によって構成されるレンズ部に最大長30ナノメートル以下の無機微粒子を分散させることを規定している。ここで、屈折率の温度変化について詳細に説明する。屈折率の温度変化Aは、ローレンツ・ローレンツの式に基づいて、屈折率nを温度tで微分することにより、以下の式で表される。
Figure 2009204877
プラスチック素材の場合は、一般に式中第1項に比べ第2項の寄与が小さく、ほぼ無視できる。例えば、PMMA樹脂の場合、線膨張係数αは7×10-5であり、上記式に代入すると、dn/dt=−1.2×10-4[/℃]となり、実測値とおおむね一致する。
この屈折率変化に関して最近では、プラスチック材料中に無機微粒子を混合させ、プラスチック材料の温度変化を小さくできることが分かってきた。詳細に説明すると、一般に透明なプラスチック材料に微粒子を混合させると、光の散乱が生じ透過率が低下するため、光学材料として使用することは困難であったが、微粒子の大きさを透過光束の波長より小さくすることにより、散乱が実質的に発生しないようにできる。プラスチック材料は温度が上昇することにより屈折率が低下してしまうが、無機粒子は温度が上昇すると屈折率が上昇する。そこで、面形状変化による近軸像点位置への影響とほぼ等しくなる程度に屈折率変化を抑えることができる。具体的には、母材となるプラスチック材料に最大長が30ナノメートル以下の無機粒子を分散させることにより、屈折率の温度依存性のきわめて低いプラスチック材料となる。例えばアクリルに酸化ニオブ(Nb2O5)の微粒子を分散させることで、温度変化による屈折率変化を小さくすることができる。これにより、光学系のコンパクト化やレンズ形状の成形難易度を低減することが可能となり、望ましい。
より好ましくは最大長20ナノメートル以下さらに好ましくは15ナノメートル以下の無機微粒子を分散させることにより、任意の温度依存性を達成することができる。
また、プラスチック材料はガラス材料にくらべ屈折率が低いことが欠点であったが、屈折率の高い無機粒子を母材となるプラスチック材料に分散させると、屈折率を高くできることがわかってきた。具体的には、母体となるプラスチック材料に30ナノメートル以下、好ましくは20ナノメートル以下、さらに好ましくは15ナノメートル以下の無機粒子を分散させることにより、任意の温度依存性を有する材料を提供できる。
請求項6に記載の撮像装置は、請求項1〜5のいずれかに記載の撮像レンズと、固体撮像素子とを有することを特徴とする。
以上述べたように、本発明によれば、量産性が良くコンパクトかつ低コストで良好な収差性能を有する撮像レンズ及び撮像装置を提供することができる。
以下に、本発明を実施するための好適な形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる撮像装置50の斜視図であり、図2は、図1の構成を矢印II-II線で切断して矢印方向に見た断面図である。図2に示すように、撮像装置50は、光電変換部51aを有する固体撮像素子としてのCMOS型イメージセンサ51と、このイメージセンサ51の光電変換部51aに被写体像を撮像させる撮像レンズとしての撮像レンズ10と、イメージセンサ51と撮像レンズ10との間に配置された一対の平行平板素子であるIRカットフィルタF及びカバーガラスCGと、イメージセンサ51を保持すると共にその電気信号の送受を行う外部接続用端子(不図示)を有する基板52とを備え、これらが一体的に形成されている。
上記イメージセンサ51は、その受光側の平面の中央部に、画素(光電変換素子)が2次元的に配置された、受光部としての光電変換部51aが形成されており、その周囲には信号処理回路51bが形成されている。かかる信号処理回路51bは、各画素を順次駆動し信号電荷を得る駆動回路部と、各信号電荷をデジタル信号に変換するA/D変換部と、このデジタル信号を用いて画像信号出力を形成する信号処理部等から構成されている。また、イメージセンサ51の受光側の平面の外縁近傍には、多数のパッド(図示略)が配置されており、不図示のワイヤを介して基板52に接続されている。イメージセンサ51は、光電変換部51aからの信号電荷をデジタルYUV信号等の画像信号等に変換し、ワイヤ(不図示)を介して基板52上の所定の回路に出力する。ここで、Yは輝度信号、U(=R−Y)は赤と輝度信号との色差信号、V(=B−Y)は青と輝度信号との色差信号である。なお、固体撮像素子は上記CMOS型のイメージセンサに限定されるものではなく、CCD等の他のものを使用しても良い。
撮像レンズ10を保持する筐体20の下端が載置される基板52は、表面に設けられた多数の信号伝達用パッドを有しており、これが前述したイメージセンサ51からのワイヤと接続されている。
基板52は、不図示の外部接続用端子を介して外部回路(例えば、撮像装置を実装した携帯端末の上位装置が有する制御回路)と接続し、外部回路からイメージセンサ51を駆動するための電圧やクロック信号の供給を受けたり、また、デジタルYUV信号を外部回路へ出力したりすることを可能とする。
遮光性部材からなる筐体20は、角筒状であって、イメージセンサ51を囲むようにして基板52上に接着剤を用いて下端が接着されている。筐体20は、撮像レンズ10と共に、不図示のリフロー槽を通過することにより、イメージセンサ51のハンダ付けと共に基板52に固定されることができる。
筐体20の中央に設けられた撮像レンズ10は、熱硬化性樹脂から形成されてなる単レンズであって、その軸上厚Δは1mm以下となっている。又、撮像レンズ10の物体側の光学面が物体側に凸状の非球面であり、像側の光学面が光軸付近では像側に凸状で、光束が通る範囲内の周辺部に変曲点を持つ非球面である。撮像レンズ10のフランジ部は、管状のスペーサSPを介して、IRカットフィルタF上に保持されている。筐体20の上端に固定される蓋部材21の中央には、開口絞りSが形成されている。
カバーガラスCGと一体化されたイメージセンサ51は、IRカットフィルタF、撮像レンズ10,蓋部材21を配置された筐体20と一体化された後、不図示のリフロー槽を通過することにより、基板52上にハンダ付けによって固定される。
上述した撮像装置50の使用態様について説明する。図3は、撮像装置50を携帯端末としての携帯電話機100に装備した状態を示す図である。また、図4は携帯電話機100の制御ブロック図である。
撮像装置50は、例えば、撮像レンズにおける筐体20の物体側端面が携帯電話機100の背面(液晶表示部側を正面とする)に設けられ、液晶表示部の下方に相当する位置になるよう配設される。
撮像装置50の外部接続用端子(不図示)は、携帯電話機100の制御部101と接続され、輝度信号や色差信号等の画像信号を制御部101側に出力する。
一方、携帯電話機100は、図4に示すように、各部を統括的に制御すると共に、各処理に応じたプログラムを実行する制御部(CPU)101と、番号等をキーにより支持入力するための入力部60と、撮像した画像や映像等を表示する表示部70と、外部サーバとの間の各種情報通信を実現するための無線通信部80と、携帯電話機100のシステムプログラムや各種処理プログラム及び端末ID等の必要な諸データを記憶している記憶部(ROM)91と、制御部101によって実行される各種処理プログラムやデータ、若しくは処理データ、或いは撮像装置50による撮像データ等を一時的に格納する作業領域として用いられる一時記憶部(RAM)92とを備えている。
携帯電話機100を把持する撮影者が、被写体に対して撮像装置50の撮像レンズ10を向けると、イメージセンサ51に画像信号が取り込まれる。所望のシャッタチャンスで、図3に示すボタンBTを撮影者が押すことでレリーズが行われ、画像信号が撮像装置50に取り込まれることとなる。撮像装置50から入力された画像信号は、上記携帯電話機100の制御系に送信され、記憶部92に記憶されたり、或いは表示部70で表示され、さらには、無線通信部80を介して映像情報として外部に送信されることとなる。
本実施の形態に好適な実施例について説明する。但し、以下に示す実施例により本発明が限定されるものではない。実施例における各符号の意味は以下の通りである。
f :撮像レンズ全系の焦点距離
fB :バックフォーカス
F :Fナンバー
2Y :像面の対角長さ
r :レンズ面の近軸曲率半径
D :レンズの面間隔
Nd :レンズのd線における屈折率
νd :レンズのd線におけるアッベ数
ENTP :入射瞳位置(第1面から入射瞳位置までの距離)
EXTP :射出瞳位置(撮像面から射出瞳位置までの距離)
H1 :物体側主点位置(第1面から物体側主点位置までの距離)
H2 :像側主点位置(最終面から像側主点位置までの距離)
また、本発明における非球面形状は以下のように定義する。すなわち、面頂点の接平面からの光軸方向の距離(サグ量)をx、光軸からの高さをyとして、rを近軸曲率半径、Kを円錐定数、An(=4,6,8,…,20)を第n次の非球面定数としたとき、xは以下の数式[数2]で表せるものとする。
Figure 2009204877
(第1実施例)
第1実施例におけるレンズデータを表1に記す。尚、以降の表中では、10のべき乗数(例えば、2.5×10-3)を、e(例えば、2.5e−03)を用いて表すものとする。
Figure 2009204877
撮像レンズに用いた樹脂は、新中村化学工業(株)製 NKエステル DCP (トリシクロデカンジメタノールジメタクリレート)に重合開始剤として日油株式会社製 パーブチルO 1wt%添加した熱硬化性樹脂で、150℃、10minで硬化させて撮像レンズを成形した。軸上の厚さは0.745mmであり、請求項1に規定する範囲内である。
この実施例1における先に述べた条件式(1)〜(3)の値は以下の通りである。
(r2+r1)/(r2−r1)=0.348 (1)
0/f=0.145 (2)
2/Y2=0.696 (3)
従って、第1実施例における各パラメータは、条件式(1)〜(3)の範囲内に収まる。
図5は、第1実施例に示す撮像レンズの断面図である。図中において、Sは開口絞り、Lは撮像レンズを示す。また、Fは光学的ローパスフィルタ、IRカットフィルタ、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板であり、ISは固体撮像素子の撮像面である(以下の断面図で同じ)。
図6に、第1実施例にかかる撮像レンズの物体距離が300mmの際の球面収差(a)、非点収差(b)、及び歪曲収差(c)の収差図を示す。ここで、球面収差図において、FはF線、dはd線、CはC線に対する球面収差量をそれぞれ表す。また、非点収差図において、実線はサジタル面、点線はメリディオナル面をそれぞれ表す(以下の収差図で同じ)。
表1のレンズデータおよび図6の収差図を参照すると、光学系全長を抑えつつ、効率よく収差が補正されている様子がわかる。
(第2実施例)
第2実施例におけるレンズデータを表2に記す。
Figure 2009204877
第2実施例における撮像レンズの軸上の厚さは、0.77mmであり、請求項1に規定する範囲内である。この第2実施例における先に述べた条件式(1)〜(3)の値は以下の通りである。
(r2+r1)/(r2−r1)=0.449 (1)
0/f=0.119 (2)
2/Y2=0.677 (3)
従って、実施例2における各パラメータは、条件式(1)〜(3)の範囲内に収まる。
図7は、第2実施例に示す撮像レンズの断面図であり、図8は、第2実施例にかかる物体距離が300mmの際の撮像レンズの球面収差(a)、非点収差(b)、及び歪曲収差(c)の収差図である。表2のレンズデータおよび図4の収差図を参照すると、光学系全長を抑えつつ、効率よく収差が補正されている様子がわかる。
(第3実施例)
第3実施例におけるレンズデータを表3に記す。
Figure 2009204877
第3実施例における撮像レンズの軸上の厚さは、0.56mmであり請求項1に規定する範囲内である。この第3実施例における先に述べた条件式(1)〜(3)の値は以下の通りである。
(r2+r1)/(r2−r1)=0.651 (1)
0/f=0.173 (2)
2/Y2=0.372 (3)
従って、第3実施例の各パラメータは、条件式(1)〜(3)の範囲内に収まる。
図9は、第3実施例に示す撮像レンズの断面図であり、図10は、第3実施例にかかる物体距離が300mmの際の撮像レンズの球面収差(a)、非点収差(b)、及び歪曲収差(c)の収差図である。表3のレンズデータおよび図10の収差図を参照すると、光学系全長を抑えつつ、効率よく収差が補正されている様子がわかる。
(第4実施例)
第4実施例におけるレンズデータを表4に記す。
Figure 2009204877
第4実施例における撮像レンズの軸上の厚さは、0.87mmであり請求項1に規定する範囲内である。この第4実施例における先に述べた条件式(1)〜(3)の値は以下の通りである。
(r2+r1)/(r2−r1)=0.731 (1)
0/f=0.112 (2)
2/Y2=0.889 (3)
従って、第4実施例の各パラメータは、条件式(1)、(2)の範囲内に収まるが、条件式(3)の範囲から外れている。
図11は、第4実施例に示す撮像レンズの断面図であり、図12は、第3実施例にかかる撮像レンズの物体距離が300mmの際の球面収差(a)、非点収差(b)、及び歪曲収差(c)の収差図である。表4のレンズデータおよび図12の収差図を参照すると、光学系全長を抑えつつ、効率よく収差が補正されている様子がわかる。
本実施の形態にかかる撮像装置50の斜視図である。 図1の構成を矢印II-II線で切断して矢印方向に見た断面図である。 撮像装置50を携帯端末としての携帯電話機100に装備した状態を示す図である。 携帯電話機100の制御ブロック図である。 第1実施例の断面図である。 第1実施例にかかる撮像レンズの物体距離が300mmの際の球面収差(a)、非点収差(b)、及び歪曲収差(c)の収差図である。 第2実施例の断面図である。 第2実施例にかかる撮像レンズの物体距離が300mmの際の球面収差(a)、非点収差(b)、及び歪曲収差(c)の収差図である。 第3実施例の断面図である。 第3実施例にかかる撮像レンズの物体距離が300mmの際の球面収差(a)、非点収差(b)、及び歪曲収差(c)の収差図である。 第4実施例の断面図である。 第4実施例にかかる撮像レンズの物体距離が300mmの際の球面収差(a)、非点収差(b)、及び歪曲収差(c)の収差図である。
符号の説明
10 撮像レンズ
20 筐体
21 蓋部材
50 撮像装置
51 イメージセンサ
51a 光電変換部
51b 信号処理回路
52 基板
60 入力部
70 表示部
80 無線通信部
92 記憶部
100 携帯電話機
101 制御部
S 開口絞り
L 撮像レンズ
F 平行平板
CG カバーガラス
IS 撮像面

Claims (6)

  1. 開口絞りに対して像側に配置され、固体撮像素子の光電変換部に被写体像を結像させる撮像レンズであって、
    前記撮像レンズは、エネルギー硬化性樹脂材料で形成された単レンズから構成され、
    前記撮像レンズの光軸上の厚さが1mm以下であることを特徴とする撮像レンズ。
  2. 物体側の光学面が物体側に凸状の非球面であり、
    像側の光学面が光軸付近では像側に凸状で、光束が通る範囲内の周辺部に変曲点を持つ非球面であり、
    以下の条件式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズ。
    0<(r2+r1)/(r2−r1)<0.9 (1)
    ただし、
    1:前記撮像レンズの物体側の光学面の近軸曲率半径
    2:前記撮像レンズの像側の光学面の近軸曲率半径
  3. 以下の条件式を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像レンズ。
    0.1<d0/f<0.18 (2)
    ただし、
    0:前記開口絞りから前記撮像レンズの物体側の光学面までの距離
    f:前記撮像レンズ全系の焦点距離
  4. 以下の条件式を満たすことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の撮像レンズ。
    0.35<q2/Y2<0.8 (3)
    ただし、
    2:光軸から前記撮像レンズの像側の光学面の変曲点までの距離
    2:光軸から前記撮像レンズの像側の光学面の有効径
  5. 樹脂材料中に最大長が30ナノメートル以下の無機粒子を分散させた素材を用いて成形したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の撮像レンズ。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の撮像レンズと、固体撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
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JP (1) JP2009204877A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011034059A (ja) * 2009-07-29 2011-02-17 Samsung Techwin Co Ltd 単レンズ光学系
CN105511064A (zh) * 2016-02-19 2016-04-20 南京昂驰光电科技有限公司 一种新型微型摄像头

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JP2011034059A (ja) * 2009-07-29 2011-02-17 Samsung Techwin Co Ltd 単レンズ光学系
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