JP5413635B2 - 円筒mm型リニアモータとその可動子製造方法 - Google Patents

円筒mm型リニアモータとその可動子製造方法 Download PDF

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本発明は、中空円筒型ヨークにマグネットを所定のピッチ・角度で位置決め・固定する円筒MM(ムービングマグネット)型リニアモータとその可動子製造方法に関する。
第1の従来技術は、「可動磁石型リニアモータに関し、特にたとえば固定子鉄心の磁気空隙に配置される可動磁石体を軸方向に変位せしめる可動磁石型リニアモータに関する」ものであって、「可動磁石体の強度を大きくして推力の向上を図る共に、渦電流損も低減することができる、可動磁石型リニアモータを提供すること」を目的としており、「可動磁石体は、中心に軸部を設け周辺に複数の保持片を筒状に配置する磁石保持枠、この保持枠の各保持片間に取り付けられる複数個の磁石片、および磁石保持枠の少なくとも一端に取り付けられて各磁石片を支持するホルダを備え」ている(例えば、特許文献1参照)。
図13は第1の従来技術における可動磁石体の斜面図、図14は第1の従来技術における図13において磁石片を除く分解斜面図である。図において、22は可動磁石体、24は軸部、26は円板部、28 は保持片、30は磁石保持枠、32は磁石片、34はネジ、36はリング状ホルダ、38は溝部である。なお、本図面に付した符号は、第1の従来技術(特許文献1)に記載された符号を用いて記載している。
図13において、可動磁石体22は、「中心に軸部24を貫通した円板部26を有しかつこの円板部26の周縁部より等間隔で軸部24を取り囲むように平行に延びる8本の保持片28、28、…を一体形成した円筒状の磁石保持枠30と、相隣る一対の保持片28および28の間にそれぞれ挿入保持される8個の磁石片32,32…と、各保持片28の端部にネジ34等により固定されて各磁石片30を支持するリング状ホルダ36とにより構成されている。」
図14において、磁石保持枠30は非磁性金属体で構成されると共に、「各保持片28の両側および円板部26には各磁石片32の3辺を挿入する一連の溝部38がコ字状に形成されている。また、各磁石片32は断面が弧状に形成されると共に、半径方向に逆向きの磁化ベクトルを有する一対の永久磁石片32aおよび32bをいずれも軸方向に並べて突合せ状態で接合して構成されている。」
第2の従来技術は、円筒MM型リニアモータの可動子製造方法において、可動子である中空円筒状のヨークに圧入した多数のピンと、冶具とを用いて、マグネットの配置および接着をしているものもある。
図15は第2の従来技術におけるマグネット位置決め治具の概略図、図16は図15におけるマグネット接着の概略図である。図において、17はヨーク、18はマグネット、19はピン、20はベース冶具、21はシャフト冶具である。
図15において、先ず、軸方向および円周方向に所定のピッチで多数の穴が加工された中空円筒状のヨーク17の内側に突出するように、多数のピン19を圧入する。次に、シャフト治具21が圧入されたベース治具20を所定の位置にセットして、前述したヨーク17を軸方向に移動しながらシャフト治具21に沿ってベース治具20にセットし、図示しないボルト等で固定する。
図16において、半径方向に着磁された円弧状のマグネット18を、図示するように、ピン19およびシャフト治具21に突き当てながらヨーク17の内径にマグネット18を接着する(マグネット18には、ヨーク17との接着面に予め接着剤が塗布されている)。よって、マグネット18は、軸方向はピン19に、円周方向はシャフト治具21によって位置決めされるものである。
なお、マグネット18の接着後は、ベース治具20から、図示しないボルト等で固定していたヨーク17を取り外し、中空円筒状のヨーク17に、圧入された多数のピン19および接着された円弧状のマグネット18が残る形で可動子が完成するのである。
特開2000−228855号公報(第3頁、図3,4)
第1の従来技術は、磁石片32を位置決め固定するために、複数の保持片を有する円筒状の磁石保持枠30と、磁石片32の3辺を挿入する一連の溝部38がコ字状にかつ両側に形成された保持片28および円板部26と、各保持片28の端部にネジ34等により固定されて各磁石片30を支持するリング状ホルダ36と、を必要とするため、ヨークを構成する部材が複数であって複雑であるため、可動子の製造工程における組立時間が増し、円筒MM型リニアモータ自体の高コスト化につながるという問題があった。また、構成する部材にも溝部38等の加工が必要であるため、材料加工費が高くなるという問題もあった。
第2の従来技術は、半径方向に着磁された円弧状のマグネット18を、中空円筒状のヨーク1に対して軸方向および円周方向に位置決めおよび接着するために、中空円筒状のヨーク17へ多数の穴を加工した上、その穴に多数のピン19を圧入し、更にシャフト冶具21、ベース冶具20といった専用冶具を用いる必要があったため、ヨーク17自体の材料加工費が高くなる上、可動子の製造工程における組立作業時間が増し、円筒MM型リニアモータ自体の高コスト化につながるという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、ヨークへの複雑な加工や多数の穴加工、ピンの圧入作業、専用冶具の使用をすることなく、マグネットを所定の位置に容易に位置決めすることができ、可動子の製造工程における組立作業時間の短縮および可動子の信頼性または汎用性向上、更には円筒MM型リニアモータ自体の低コスト化を図ることができる円筒MM型リニアモータとその可動子製造方法を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のような構成としたのである。
請求項1記載の発明は、界磁である可動子と、電機子である固定子と、前記固定子を保持するための固定子支持部品と、を備え、前記可動子が、中空円筒状のヨークと、前記ヨークの内径側に固着される複数の円弧状マグネットと、前記円弧状マグネットを前記ヨークの内径側の円周方向に位置決めするための突起を有する、複数のリング状スペーサと、を備えた円筒MM型リニアモータにおいて、前記可動子は、複数の前記リング状スペーサのうちの1つの前記リング状スペーサと、該リング状スペーサに位置決めされた複数の前記円弧状マグネットとの組みが、前記ヨークの内径側の軸方向に複数段積み重なって構成され、各段における前記組みでは、前記複数の円弧状マグネットのそれぞれと、隣接する2つの前記円弧状マグネット間にそれぞれ配置され前記円弧状マグネットと同数である複数の前記突起のそれぞれと、が周方向に沿って交互に組み合わされることで円環状結合体が構成されており、各円環状結合体では、前記リング状スペーサの前記突起の周方向両側に、対応する2つの前記円弧状マグネットがそれぞれ密着することで、当該突起と当該2つの円弧状マグネットの周方向隙間が埋まるように構成されるとともに、当該突起の径方向外周面及び当該2つの円弧状マグネットの径方向外周面が前記ヨークの内周面に密着しているものである。
また、請求項2記載の発明は、請求項1に記載の発明における前記ヨークが、その軸方向に複数分割されたものであって、前記可動子は、複数の前記ヨークのうちの1つの前記ヨークと、複数の前記リング状スペーサのうちの1つの前記リング状スペーサと、該リング状スペーサに位置決めされた複数の前記円弧状マグネットとの組みが、前記ヨークの軸方向に複数段積み重なって構成されるものである。
また、請求項3記載の発明は、請求項1に記載の発明における前記リング状スペーサが、前記円弧状マグネットを位置決め搭載する面に段差を有するものである。
また、請求項4記載の発明は、請求項1に記載の発明における前記リング状スペーサが、前記円弧状マグネットを位置決め搭載する面にスキュー角をもつものであって、かつ、前記円弧状マグネットが、前記リング状スペーサに位置決め搭載される面にスキュー角をもつものである。
請求項5記載の発明は、界磁である可動子と、電機子である固定子と、前記固定子を保持するための固定子支持部品と、を備え、前記可動子が、 中空円筒状のヨークと、前記ヨークの内径側に固着される複数の円弧状マグネットと、前記円弧状マグネットを前記ヨークの内径側の軸方向および円周方向に位置決めするためのマグネット保持部を有する、複数のホルダと、を備える、円筒MM型リニアモータにおいて、前記可動子においては、前記複数のホルダにより円周方向に位置決めされた複数の前記円弧状マグネットからなる円弧状マグネットの組みが、前記ヨークの内径側の軸方向に複数段配置され、前記複数のホルダは、それぞれ軸方向に前記複数段にわたって連続した、1つの直線状部材として構成され、各段においては、前記複数の円弧状マグネットのそれぞれと、隣接する2つの前記円弧状マグネット間にそれぞれ配置され前記円弧状マグネットと同数となる前記複数のホルダのそれぞれと、が周方向に沿って交互に組み合わされることで円環状結合体が構成されており、各円環状結合体では、前記ホルダのマグネット保持部の周方向両側に、対応する2つの前記円弧状マグネットがそれぞれ密着することで、当該マグネット保持部と当該2つの円弧状マグネットの周方向隙間が埋まるように構成されるとともに、当該マグネット保持部の径方向外周面及び当該2つの円弧状マグネットの径方向外周面が前記ヨークの内周面に密着しているものである。
また、請求項6記載の発明は、請求項5に記載の発明における前記ホルダが、前記円弧状マグネットを位置決め搭載する前記マグネット保持部の面に段差を有するものである。
また、請求項7記載の発明は、請求項5に記載の発明における前記ホルダが、前記円弧状マグネットを位置決め搭載する前記マグネット保持部の面にスキュー角をもつものであって、かつ、前記円弧状マグネットが、前記ホルダに位置決め搭載される面にスキュー角をもつものである。
請求項8記載の発明は、界磁である可動子と、電機子である固定子と、前記固定子を保持するための固定子支持部品と、を備えたものであって、前記可動子が中空円筒状のヨークと、前記ヨークの内径側に固着される複数の円弧状マグネットと、を有する円筒MM型リニアモータの可動子製造方法において、前記可動子が、前記円弧状マグネットを前記ヨークの内径側の軸方向および円周方向に位置決めするための複数のリング状スペーサを備えるものであって、前記リング状スペーサを前記ヨークの内径側に挿入し、前記円弧状マグネットを前記ヨークの内径側の軸方向に位置決め搭載する前記リング状スペーサの面、および前記円弧状マグネットを前記ヨークの内径側の円周方向に位置決めするための突起、に前記円弧状マグネットを突き当てて位置決め搭載および接着固定し、前記リング状スペーサの前記ヨークの内径側への挿入と、前記円弧状マグネットの前記リング状スペーサへの位置決め搭載および接着固定と、を繰り返すことにより、前記可動子において、複数の前記リング状スペーサのうちの1つの前記リング状スペーサと、該リング状スペーサに位置決めされた複数の前記円弧状マグネットとの組みを、前記ヨークの内径側の軸方向に複数段積み重ね、各段における前記組みでは、前記複数の円弧状マグネットのそれぞれと、隣接する2つの前記円弧状マグネット間にそれぞれ配置され前記円弧状マグネットと同数である複数の前記突起のそれぞれと、を周方向に沿って交互に組み合わせることで円環状結合体を構成し、各円環状結合体では、前記リング状スペーサの前記突起の周方向両側に、対応する2つの前記円弧状マグネットをそれぞれ密着させることで、当該突起と当該2つの円弧状マグネットの周方向隙間が埋まるように構成するとともに、当該突起の径方向外周面及び当該2つの円弧状マグネットの径方向外周面を前記ヨークの内周面に密着させるのである。
請求項9記載の発明は、界磁である可動子と、電機子である固定子と、前記固定子を保持するための固定子支持部品と、を備えたものであって、前記可動子が中空円筒状のヨークと、前記ヨークの内径側に固着される複数の円弧状マグネットと、を有する円筒MM型リニアモータの可動子製造方法において、前記可動子が、前記円弧状マグネットを前記ヨークの内径側の軸方向および円周方向に位置決めするためのマグネット保持部を有する複数のホルダを備えるものであって、前記ホルダを前記ヨークの内径側の円周方向に一定間隔で複数配置し、前記円弧状マグネットを位置決め搭載する前記マグネット保持部の面、前記ヨークの内径側の円周方向に位置決めする前記ホルダの面、に前記円弧状マグネットを突き当てて位置決め搭載および接着固定することにより、前記可動子においては、前記複数のホルダにより円周方向に位置決めされた複数の前記円弧状マグネットからなる円弧状マグネットの組みを、前記ヨークの内径側の軸方向に複数段配置し、前記複数のホルダは、それぞれ軸方向に前記複数段にわたって連続した、1つの直線状部材として構成され、各段においては、前記複数の円弧状マグネットのそれぞれと、隣接する2つの前記円弧状マグネット間にそれぞれ配置され前記円弧状マグネットと同数となる前記複数のホルダのそれぞれと、を周方向に沿って交互に組み合わせることで円環状結合体を構成し、各円環状結合体では、前記ホルダのマグネット保持部の周方向両側に、対応する2つの前記円弧状マグネットをそれぞれ密着させることで、当該マグネット保持部と当該2つの円弧状マグネットの周方向隙間が埋まるように構成するとともに、当該マグネット保持部の径方向外周面及び当該2つの円弧状マグネットの径方向外周面を前記ヨークの内周面に密着させるのである。
請求項10記載の発明は、界磁である可動子と、電機子である固定子と、前記固定子を保持するための固定子支持部品と、を備えたものであって、前記可動子が中空円筒状のヨークと、前記ヨークの内径側に固着される複数の円弧状マグネットと、を有する円筒MM型リニアモータの可動子製造方法において、前記ヨークが、軸方向に複数分割されたもの、かつ前記可動子が、前記円弧状マグネットを前記ヨークの内径側の軸方向および円周方向に位置決めするための複数のリング状スペーサを備えるものであって、複数の前記リング状スペーサのうちの1つの前記リング状スペーサを、複数の前記ヨークのうちの1つの前記ヨークの内径側に挿入し、前記円弧状マグネットを前記ヨークの内径側の軸方向に位置決め搭載する前記リング状スペーサの面、および前記円弧状マグネットを前記ヨークの内径側の円周方向に位置決めするための突起、に前記円弧状マグネットを突き当てて位置決め搭載および接着固定し、複数の前記ヨークのうちの1つの前記ヨークと、複数の前記リング状スペーサのうちの1つの前記リング状スペーサと、該リング状スペーサに位置決めされた複数の前記円弧状マグネットとの組みを、前記ヨークの軸方向に複数段積み重ね、積み重ねられた、複数分割された前記ヨークを溶接または接着、あるいは前記ヨークよりひと回り大きいセカンドヨークを用いて焼き嵌めして、前記ヨークを機械的に固定することにより、前記可動子において、各段における前記組みでは、前記複数の円弧状マグネットのそれぞれと、隣接する2つの前記円弧状マグネット間にそれぞれ配置され前記円弧状マグネットと同数である複数の前記突起のそれぞれと、を周方向に沿って交互に組み合わせることで円環状結合体を構成し、各円環状結合体では、前記リング状スペーサの前記突起の周方向両側に、対応する2つの前記円弧状マグネットをそれぞれ密着させることで、当該突起と当該2つの円弧状マグネットの周方向隙間が埋まるように構成するとともに、当該突起の径方向外周面及び当該2つの円弧状マグネットの径方向外周面を前記ヨークの内周面に密着させるのである。
請求項1、2、5のいずれかに記載の発明によると、ヨークへの複雑な加工や多数の穴加工、ピンの圧入作業、専用冶具の使用をすることなく、マグネットを所定の位置に容易に位置決めすることができ、可動子の製造工程における組立作業時間の短縮および可動子の信頼性または汎用性向上、更には円筒MM型リニアモータ自体の低コスト化を図ることができる。
請求項3、4、6、7のいずれかに記載の発明によると、容易にコギングトルク(コギング推力)を低減させることができる。
請求項8乃至10のいずれかに記載の発明によると、ヨークへの複雑な加工や多数の穴加工、ピンの圧入作業、専用冶具の使用をすることなく、マグネットを所定の位置に容易に位置決めすることができ、可動子の製造工程における組立作業時間の短縮および可動子の信頼性または汎用性向上、更には円筒MM型リニアモータ自体の低コスト化を図ることができる、円筒MM型リニアモータの可動子を製造することができる
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る円筒MM型リニアモータの全体概略図である。図において、1は可動子、2は固定子である。この円筒MM型リニアモータは、界磁である可動子1と電機子である固定子2、固定子2を保持するための図示しない固定子支持部品から構成される。また、可動子1は、図示しない支持部品(例えば、リニアガイド)によって固定される。
図2は、本発明の実施例1に係る可動子1の製造方法を示す概略図である。図において、3はヨーク、4はマグネット、5はリング状スペーサ、6は突起である。図1における可動子1は、ヨーク3、マグネット4、リング状スペーサ5(突起6を含む)で構成される。
先ず、中空円筒状の内径側に加工等施されていないヨーク3に対し、突起6を有する所定の高さのリング状スペーサ5をヨーク3の軸方向奥に挿入して固定する。
次に、半径方向に着磁された円弧状のマグネット4を、先に挿入されたリング状スペーサ5の突起6間に、かつリング状スペーサ5上に搭載する形で所定の個数を配置して接着固定する(マグネット4には、ヨーク3との接着面に予め接着剤が塗布されている)。ここで、マグネット4の軸方向の位置決めは、マグネット4をリング状スペーサ5上に搭載する(突き当てる)ことで、また円周方向の位置決めは、リング状スペーサ5の突起6に突き当てることで達成される。
なお、ヨーク3の内径側へのリング状スペーサ5の軸方向への挿入、マグネット4のリング状スペーサ5への搭載(突き当て)は、作業者による手作業で容易に成されるものであるが、ヨーク3の軸方向長さによっては専用冶具を用いてもよい。
次に、前述の通り、再度リング状スペーサ5を挿入してマグネット4の配置および接着固定するという作業を繰り返し、軸方向奥から順にリング状スペーサ5とマグネット4を交互に積み上げていき、可動子1を製造するのである。
なお、リング状スペーサ5は非磁性体であり、切削加工、ロストワックスまたは金型成型等により製作される。また、リング状スペーサ5の所定の高さおよび突起6の間隔は、本発明の実施形態に係る円筒MM型リニアモータの電磁設計によって予め決定されるものである。また、図1における可動子1は、複数のリング状スペーサ5のうちの1つのリング状スペーサ5と、該リング状スペーサ5に位置決めされた複数の円弧状マグネット4との組みが、ヨーク3内径側の軸方向に積み重なった形となる。
図3は本発明の実施例2に係る可動子1の製造方法を示す概略図、図4は図3におけるホルダの全体図である。図において、7はホルダ、8はマグネット保持部である。図1における可動子1は、ヨーク3、マグネット4、ホルダ7(マグネット保持部8を含む)で構成される。なお、前述した図において付した符号と同一符号のものは同一のものまたは同一の効果を奏するものであるため説明を省略する。また、軸方向、円周方向、半径方向の定義についても図2と同じであるため図示しない。
実施例2が実施例1と異なる部分は、実施例1におけるリング状スペーサ5(突起6を含む)の代わりに、ホルダ7(マグネット保持部8を含む)を備える点である。
先ず、中空円筒状の内径側に加工等施されていないヨーク3に対し、図4に示すマグネット保持部8を有するホルダ7を図示しない治具を用いて複数個挿入して固定する。なお、前述した図示しない冶具を用いないのであれば、予め、ヨーク3の中空円筒状の内径側にホルダ7を位置決め固定できる簡単な加工を施せばよい。
次に、半径方向に着磁された円弧状のマグネット4を、先に挿入されたヨーク3の円周方向に隣り合うホルダ7のマグネット保持部8の間に、かつマグネット保持部8上に搭載する形で所定の個数を配置して接着固定する(マグネット4には、ヨーク3との接着面に予め接着剤が塗布されている)。ここで、マグネット4の軸方向の位置決めは、マグネット4をマグネット保持部8上に搭載する(突き当てる)ことで、また円周方向の位置決めは、マグネット保持部8に突き当てることで達成される。
なお、ヨーク3の内径側へのマグネット4のマグネット保持部8への搭載(突き当て)は、作業者による手作業で容易に成されるものであるが、ヨーク3の軸方向長さによっては専用冶具を用いてもよい。
次に、前述の通り、マグネット4の配置および接着固定するという作業を繰り返し、軸方向奥から、また円周方向に順にマグネット4を積み上げていき、可動子1を製造するのである。
なお、ホルダ7は非磁性体であり、切削加工、ロストワックスまたは金型成型等により製作される。また、ホルダ5におけるマグネット保持部8の高さおよび間隔は、本発明の実施形態に係る円筒MM型リニアモータの電磁設計によって予め決定されるものである。
図5は本発明の実施例3に係る可動子1の製造方法を示す概略図、図6は図5における分割ヨークの固定方法を示す概略図である。図において、9は分割ヨーク、10はセカンドヨークである。図1における可動子1は、分割ヨーク9、マグネット4、リング状スペーサ5(突起6を含む)、セカンドヨーク10で構成される。なお、前述した図において付した符号と同一符号のものは同一のものまたは同一の効果を奏するものであるため説明を省略する。また、軸方向、円周方向、半径方向の定義についても図2と同じであるため図示しない。
実施例3が実施例1と異なる部分は、実施例1におけるヨーク3の代わりに、分割ヨーク9またはセカンドヨーク10を備える点である。
先ず、中空円筒状の内径側に加工等施されていない、軸方向最下段の分割ヨーク9に対し、突起6を有する所定の高さのリング状スペーサ5を分割ヨーク9の軸方向に挿入して固定する。
次に、半径方向に着磁された円弧状のマグネット4を、先に挿入されたリング状スペーサ5の突起6間に、かつリング状スペーサ5上に搭載する形で所定の個数を配置して接着固定する(マグネット4には、分割ヨーク9との接着面に予め接着剤が塗布されている)。ここで、マグネット4の軸方向の位置決めは、マグネット4をリング状スペーサ5上に搭載する(突き当てる)ことで、また円周方向の位置決めは、リング状スペーサ5の突起6に突き当てることで達成される。
なお、分割ヨーク9の内径側へのリング状スペーサ5の軸方向への挿入、マグネット4のリング状スペーサ5への搭載(突き当て)は、作業者による手作業で容易に成されるものであるが、分割ヨーク9の軸方向長さによっては専用冶具を用いてもよい。
次に、前述の通り、軸方向次段の分割ヨーク9に対し、再度リング状スペーサ5を挿入してマグネット4の配置および接着固定するという作業を繰り返し、図6に示すように軸方向奥から順に分割ヨーク9とリング状スペーサ5、マグネット4を交互に積み上げていき、、分割ヨーク9間の溶接や接着、あるいは分割ヨーク9よりひと回り大きいセカンドヨーク10を用いた焼き嵌め等により、分割ヨーク9を機械的に固定し、可動子1を製造するのである。
なお、リング状スペーサ5は非磁性体であり、切削加工、ロストワックスまたは金型成型等により製作される。また、リング状スペーサ5の所定の高さおよび突起6の間隔は、本発明の実施形態に係る円筒MM型リニアモータの電磁設計によって予め決定されるものである。
図7は、本発明の実施例4に係る可動子1の製造方法を示す概略図である。図において、11は平面部をスキューさせたリング状スペーサ、12は平面部をスキューさせたマグネットである。図1における可動子1は、ヨーク3、スキュー付マグネット12、スキュー付リング状スペーサ11で構成される。なお、前述した図において付した符号と同一符号のものは同一のものまたは同一の効果を奏するものであるため説明を省略する。また、軸方向、円周方向、半径方向の定義についても図2と同じであるため図示しない。また、図1における可動子1の製造手順は、実施例1と同様なため、詳細な説明を省略する。
実施例4が実施例1と異なる部分は、実施例1におけるリング状スペーサ5の代わりに、スキュー付リング状スペーサ11を備える点であり、これに伴い、実施例1におけるマグネット4の代わりに、スキュー付マグネット12を備える点である。
なお、一般的に、永久磁石を用いる同期型モータにおいて、コギングトルク(コギング推力)を低減させるために、ステータ(固定子)またはロータ(可動子)のスキュー角(斜め角)が有効であることは知られている。本実施例において、そのスキュー角をどの程度にするかは適宜決定すればよい。
図8は、本発明の実施例5に係る可動子1の製造方法を示す概略図である。図において、13は段差、14は段差付リング状スペーサである。図1における可動子1は、ヨーク3、マグネット4、段差付リング状スペーサ14(段差13、突起6を含む)で構成される。なお、前述した図において付した符号と同一符号のものは同一のものまたは同一の効果を奏するものであるため説明を省略する。また、軸方向、円周方向、半径方向の定義についても図2と同じであるため図示しない。また、図1における可動子1の製造手順は、実施例1と同様なため、詳細な説明を省略する。
実施例5が実施例1と異なる部分は、実施例1におけるリング状スペーサ5の代わりに、段差付リング状スペーサ14(段差13、突起6を含む)を備える点である。
ここで、段差付リング状スペーサ14は、実施例1に記載のリング状スペーサ5に段差13を数箇所設けたものである。この段差13により、マグネット4を円周方向においてオフセットさせる(ずらす)ことで、前述したスキュー角による効果と同様の効果(コギング推力低減)が期待できるものである。
なお、段差13を円周方向に何段設けるかは適宜決定すればよい。また、ヨーク3の内径側の円周方向に配置されるマグネット4に対して、段差13はヨーク3の内径側の円周方向に隣り合うマグネット4の2つの組み毎に設けるものであって、本発明の実施形態に係る円筒MM型リニアモータの電磁設計によって予め決定されるものである。
図9は本発明の実施例6に係る可動子1の製造方法を示す概略図、図10は図9におけるホルダ(スキュー付)の全体図である。図において、15はスキュー付ホルダである。図1における可動子1は、ヨーク3、スキュー付マグネット12、スキュー付ホルダ15(マグネット保持部8含む)で構成される。なお、前述した図において付した符号と同一符号のものは同一のものまたは同一の効果を奏するものであるため説明を省略する。また、軸方向、円周方向、半径方向の定義についても図2と同じであるため図示しない。また、図1における可動子1の製造手順は、実施例2と同様なため、詳細な説明を省略する。
実施例6が実施例2と異なる部分は、実施例2におけるホルダ7(マグネット保持部8含む)の代わりに、スキュー付ホルダ15(マグネット保持部8含む)を備える点であり、これに伴い、実施例2におけるマグネット4の代わりに、スキュー付マグネット12を備える点である。
なお、スキュー角におけるコギングトルク(コギング推力)低減の有効性、およびその角度については、実施例4に記載した通りである。
図11は本発明の実施例7に係る可動子1の製造方法を示す概略図、図12は図11におけるホルダ(段差付)の全体図である。
図において、16は段差付ホルダである。図1における可動子1は、ヨーク3、マグネット4、段差付ホルダ16(マグネット保持部8含む)で構成される。なお、前述した図において付した符号と同一符号のものは同一のものまたは同一の効果を奏するものであるため説明を省略する。また、軸方向、円周方向、半径方向の定義についても図2と同じであるため図示しない。また、図1における可動子1の製造手順は、実施例2と同様なため、詳細な説明を省略する。
実施例7が実施例2と異なる部分は、実施例2におけるホルダ7(マグネット保持部8含む)の代わりに、段差付ホルダ16(マグネット保持部8含む)を備える点である。
ここで、段差付ホルダ16は、マグネット保持部8の左右の高さを段違いにしたものであり、実施例5と同様な効果(コギング推力低減)が期待できるものである。
なお、隣り合うマグネットを段違いにしない場合は、段差を持たないホルダ7を使用することもできる。
前述の実施例1乃至7に記載したリング状スペーサ(スキューなし、スキュー付)およびホルダ(スキューなし、スキュー付)は、図1における可動子1の構成部品として説明したが、マグネットの固定および接着後に、取り外しできるようにしてもよい。
本発明の実施形態に係る円筒MM型リニアモータの全体概略図 本発明の第1実施例に係る可動子1の製造方法を示す概略図 本発明の第2実施例に係る可動子1の製造方法を示す 本発明の図3におけるホルダの全体図 本発明の第3実施例に係る可動子1の製造方法を示す 本発明の図5における分割ヨークの固定方法を示す概略図 本発明の第4実施例に係る可動子1の製造方法を示す概略図 本発明の第5実施例に係る可動子1の製造方法を示す概略図 本発明の第6実施例に係る可動子1の製造方法を示す概略図 本発明の図9におけるホルダ(スキュー付)の全体図 本発明の第7実施例に係る可動子1の製造方法を示す概略図 本発明の図11におけるホルダ(段差付)の全体図 第1の従来技術における可動磁石体の斜面図 第1の従来技術における図13において磁石片を除く分解斜面図 第2の従来技術におけるマグネット位置決め治具の概略図 図15におけるマグネット接着の概略図
符号の説明
1 可動子
2 固定子
3 ヨーク
4 マグネット
5 リング状スペーサ
6 突起
7 ホルダ
8 マグネット保持部
9 分割ヨーク
10 セカンドヨーク
11 リング状スペーサ(スキュー付)
12 マグネット(スキュー付)
13 段差
14 リング状スペーサ(段差付)
15 ホルダ(スキュー付)
16 ホルダ(段差付)
17 ヨーク
18 マグネット
19 ピン
20 ベース治具
21 シャフト治具

Claims (10)

  1. 界磁である可動子と、電機子である固定子と、前記固定子を保持するための固定子支持部品と、を備え、
    前記可動子が、
    中空円筒状のヨークと、
    前記ヨークの内径側に固着される複数の円弧状マグネットと、
    前記円弧状マグネットを前記ヨークの内径側の円周方向に位置決めするための突起を有する、複数のリング状スペーサと、
    を備えた円筒MM型リニアモータにおいて、
    前記可動子は、
    複数の前記リング状スペーサのうちの1つの前記リング状スペーサと、該リング状スペーサに位置決めされた複数の前記円弧状マグネットとの組みが、前記ヨークの内径側の軸方向に複数段積み重なって構成され、
    各段における前記組みでは、
    前記複数の円弧状マグネットのそれぞれと、隣接する2つの前記円弧状マグネット間にそれぞれ配置され前記円弧状マグネットと同数である複数の前記突起のそれぞれと、が周方向に沿って交互に組み合わされることで円環状結合体が構成されており、
    各円環状結合体では、
    前記リング状スペーサの前記突起の周方向両側に、対応する2つの前記円弧状マグネットがそれぞれ密着することで、当該突起と当該2つの円弧状マグネットの周方向隙間が埋まるように構成されるとともに、当該突起の径方向外周面及び当該2つの円弧状マグネットの径方向外周面が前記ヨークの内周面に密着している
    ことを特徴とする円筒MM型リニアモータ。
  2. 前記ヨークが、その軸方向に複数分割されたものであって、
    前記可動子は、
    複数の前記ヨークのうちの1つの前記ヨークと、複数の前記リング状スペーサのうちの1つの前記リング状スペーサと、該リング状スペーサに位置決めされた複数の前記円弧状マグネットとの組みが、前記ヨークの軸方向に複数段積み重なって構成されることを特徴とする請求項1に記載の円筒MM型リニアモータ。
  3. 前記リング状スペーサが、
    前記円弧状マグネットを位置決め搭載する面に段差を有することを特徴とする請求項1に記載の円筒MM型リニアモータ。
  4. 前記リング状スペーサが、
    前記円弧状マグネットを位置決め搭載する面にスキュー角をもつものであって、
    かつ、
    前記円弧状マグネットが、前記リング状スペーサに位置決め搭載される面にスキュー角をもつものであることを特徴とする請求項1に記載の円筒MM型リニアモータ。
  5. 界磁である可動子と、電機子である固定子と、前記固定子を保持するための固定子支持部品と、を備え、
    前記可動子が、
    中空円筒状のヨークと、
    前記ヨークの内径側に固着される複数の円弧状マグネットと、
    前記円弧状マグネットを前記ヨークの内径側の軸方向および円周方向に位置決めするためのマグネット保持部を有する、複数のホルダと、
    を備える、円筒MM型リニアモータにおいて、
    前記可動子においては、
    前記複数のホルダにより円周方向に位置決めされた複数の前記円弧状マグネットからなる円弧状マグネットの組みが、前記ヨークの内径側の軸方向に複数段配置され、
    前記複数のホルダは、それぞれ軸方向に前記複数段にわたって連続した、1つの直線状部材として構成され、
    各段においては、
    前記複数の円弧状マグネットのそれぞれと、隣接する2つの前記円弧状マグネット間にそれぞれ配置され前記円弧状マグネットと同数となる前記複数のホルダのそれぞれと、が周方向に沿って交互に組み合わされることで円環状結合体が構成されており、
    各円環状結合体では、
    前記ホルダのマグネット保持部の周方向両側に、対応する2つの前記円弧状マグネットがそれぞれ密着することで、当該マグネット保持部と当該2つの円弧状マグネットの周方向隙間が埋まるように構成されるとともに、当該マグネット保持部の径方向外周面及び当該2つの円弧状マグネットの径方向外周面が前記ヨークの内周面に密着している
    ことを特徴とする円筒MM型リニアモータ。
  6. 前記ホルダが、
    前記円弧状マグネットを位置決め搭載する前記マグネット保持部の面に段差を有することを特徴とする請求項5に記載の円筒MM型リニアモータ。
  7. 前記ホルダが、
    前記円弧状マグネットを位置決め搭載する前記マグネット保持部の面にスキュー角をもつものであって、
    かつ、
    前記円弧状マグネットが、
    前記ホルダに位置決め搭載される面にスキュー角をもつものであることを特徴とする請求項5に記載の円筒MM型リニアモータ。
  8. 界磁である可動子と、電機子である固定子と、前記固定子を保持するための固定子支持部品と、を備えたものであって、前記可動子が中空円筒状のヨークと、前記ヨークの内径側に固着される複数の円弧状マグネットと、を有する円筒MM型リニアモータの可動子製造方法において、
    前記可動子が、前記円弧状マグネットを前記ヨークの内径側の軸方向および円周方向に位置決めするための複数のリング状スペーサを備えるものであって、
    前記リング状スペーサを前記ヨークの内径側に挿入し、
    前記円弧状マグネットを前記ヨークの内径側の軸方向に位置決め搭載する前記リング状スペーサの面、および前記円弧状マグネットを前記ヨークの内径側の円周方向に位置決めするための突起、に前記円弧状マグネットを突き当てて位置決め搭載および接着固定し、
    前記リング状スペーサの前記ヨークの内径側への挿入と、前記円弧状マグネットの前記リング状スペーサへの位置決め搭載および接着固定と、を繰り返すことにより、
    前記可動子において、
    複数の前記リング状スペーサのうちの1つの前記リング状スペーサと、該リング状スペーサに位置決めされた複数の前記円弧状マグネットとの組みを、前記ヨークの内径側の軸方向に複数段積み重ね、
    各段における前記組みでは、
    前記複数の円弧状マグネットのそれぞれと、隣接する2つの前記円弧状マグネット間にそれぞれ配置され前記円弧状マグネットと同数である複数の前記突起のそれぞれと、を周方向に沿って交互に組み合わせることで円環状結合体を構成し、
    各円環状結合体では、
    前記リング状スペーサの前記突起の周方向両側に、対応する2つの前記円弧状マグネットをそれぞれ密着させることで、当該突起と当該2つの円弧状マグネットの周方向隙間が埋まるように構成するとともに、当該突起の径方向外周面及び当該2つの円弧状マグネットの径方向外周面を前記ヨークの内周面に密着させる
    ことを特徴とする円筒MM型リニアモータの可動子製造方法。
  9. 界磁である可動子と、電機子である固定子と、前記固定子を保持するための固定子支持部品と、を備えたものであって、前記可動子が中空円筒状のヨークと、前記ヨークの内径側に固着される複数の円弧状マグネットと、を有する円筒MM型リニアモータの可動子製造方法において、
    前記可動子が、前記円弧状マグネットを前記ヨークの内径側の軸方向および円周方向に位置決めするためのマグネット保持部を有する複数のホルダを備えるものであって、
    前記ホルダを前記ヨークの内径側の円周方向に一定間隔で複数配置し、
    前記円弧状マグネットを位置決め搭載する前記マグネット保持部の面、前記ヨークの内径側の円周方向に位置決めする前記ホルダの面、に前記円弧状マグネットを突き当てて位置決め搭載および接着固定することにより、
    前記可動子においては、
    前記複数のホルダにより円周方向に位置決めされた複数の前記円弧状マグネットからなる円弧状マグネットの組みを、前記ヨークの内径側の軸方向に複数段配置し、
    前記複数のホルダは、それぞれ軸方向に前記複数段にわたって連続した、1つの直線状部材として構成され、
    各段においては、
    前記複数の円弧状マグネットのそれぞれと、隣接する2つの前記円弧状マグネット間にそれぞれ配置され前記円弧状マグネットと同数となる前記複数のホルダのそれぞれと、を周方向に沿って交互に組み合わせることで円環状結合体を構成し、
    各円環状結合体では、
    前記ホルダのマグネット保持部の周方向両側に、対応する2つの前記円弧状マグネットをそれぞれ密着させることで、当該マグネット保持部と当該2つの円弧状マグネットの周方向隙間が埋まるように構成するとともに、当該マグネット保持部の径方向外周面及び当該2つの円弧状マグネットの径方向外周面を前記ヨークの内周面に密着させる
    ことを特徴とする円筒MM型リニアモータの可動子製造方法。
  10. 界磁である可動子と、電機子である固定子と、前記固定子を保持するための固定子支持部品と、を備えたものであって、前記可動子が中空円筒状のヨークと、前記ヨークの内径側に固着される複数の円弧状マグネットと、を有する円筒MM型リニアモータの可動子製造方法において、
    前記ヨークが、軸方向に複数分割されたもの、かつ前記可動子が、前記円弧状マグネットを前記ヨークの内径側の軸方向および円周方向に位置決めするための複数のリング状スペーサを備えるものであって、
    複数の前記リング状スペーサのうちの1つの前記リング状スペーサを、複数の前記ヨークのうちの1つの前記ヨークの内径側に挿入し、
    前記円弧状マグネットを前記ヨークの内径側の軸方向に位置決め搭載する前記リング状スペーサの面、および前記円弧状マグネットを前記ヨークの内径側の円周方向に位置決めするための突起、に前記円弧状マグネットを突き当てて位置決め搭載および接着固定し、
    複数の前記ヨークのうちの1つの前記ヨークと、複数の前記リング状スペーサのうちの1つの前記リング状スペーサと、該リング状スペーサに位置決めされた複数の前記円弧状マグネットとの組みを、前記ヨークの軸方向に複数段積み重ね、
    積み重ねられた、複数分割された前記ヨークを溶接または接着、あるいは前記ヨークよりひと回り大きいセカンドヨークを用いて焼き嵌めして、前記ヨークを機械的に固定することにより、
    前記可動子において、
    各段における前記組みでは、前記複数の円弧状マグネットのそれぞれと、隣接する2つの前記円弧状マグネット間にそれぞれ配置され前記円弧状マグネットと同数である複数の前記突起のそれぞれと、を周方向に沿って交互に組み合わせることで円環状結合体を構成し、
    各円環状結合体では、
    前記リング状スペーサの前記突起の周方向両側に、対応する2つの前記円弧状マグネットをそれぞれ密着させることで、当該突起と当該2つの円弧状マグネットの周方向隙間が埋まるように構成するとともに、当該突起の径方向外周面及び当該2つの円弧状マグネットの径方向外周面を前記ヨークの内周面に密着させる
    ことを特徴とする円筒MM型リニアモータの可動子製造方法。
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