JP2004266914A - リニアモータおよび磁石固定用部材 - Google Patents

リニアモータおよび磁石固定用部材 Download PDF

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義明 市川
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Abstract

【課題】磁石に外力が加わった場合でも、永久磁石の横ずれや剥離を防止することができる機械的補強治具を低コストで提供する。
【解決手段】磁気吸引力または接着剤による接着により、複数の永久磁石をヨークに配置した固定子または可動子を備えるコイル可動型または磁石可動型のリニアモータであって、前記永久磁石間の横ずれを防ぐと共に、前記永久磁石がヨークの面に対する垂直方向に引き剥がされないように機械的に固定する磁石固定用部材を前記固定子または可動子に装着しているリニアモータを用いる。前記磁石固定用部材は、前記ヨークとの間に前記永久磁石を挟むための押部と、前記永久磁石同士の間に配置される舌部とを有する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はコイル可動型または磁石可動型のリニアモータに関し、特に要素部品である永久磁石の固定を補強するための機械部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
工作機械などにて、物品の移動または位置決め等の作業に用いる直線型アクチュエータとして、駆動方式にリニアモータを用いるものがある。リニアモータの固定子が並べられたレールに沿ってリニアモータの可動子であるスライダが移動するスライダ型のアクチュエータが開示されている(例えば、特許文献1)。また、内面にリニアモータの固定子用磁石を設置したシリンダと、周囲にコイルを固定してリニアモータの可動子となった移動軸とを備え、移動軸が軸長方向へ移動してシリンダから出入りするシリンダ型アクチュエータが開示されている(例えば、特許文献2)。
【0003】
特許文献1、2ともに、回転モータを用いる等の従来の回転型アクチュエータに比べ、配列された永久磁石が配列されたコイルとの吸引力または反発力により直線方向の推力を発生させ、この力によりリニアモータが直線運動を行う。このリニアモータは、直線運動を発生させるために従来から用いられてきたボールネジやリードスクリュウに比べ、高速、高推力を発生させることができ、また低騒音動作が可能などといった特徴がある。
また、リニアモータの可動子であるスライダが移動するスライダ型のアクチュエータに関し、磁石を固定する構造に関するものが開示されている(例えば、特許文献2〜6)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−186974号公報(第3頁、図1)
【特許文献2】
特開2002−325419号公報(第4〜5頁、図1)
【特許文献3】
特開平5−284721号公報(第2〜3頁、図1〜2)
【特許文献4】
特開平6−296360号公報(第3頁、図2)
【特許文献5】
特開平5−184126号公報(第2頁、図1)
【特許文献6】
特開2000−14119号公報(第3頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、従来から磁石とヨーク間を接着剤で固定し、接着剤が硬化するまで、磁石間の隙間を一定距離に保てるように磁石を保持する位置決め治具が用いられてきた。
しかし、磁石を接着剤のみにより固定する場合には、磁石のヤング率が1.6×10−4であるのに対し、ヨークとして用いられる鉄系鋼材のヤング率が17×10−4と大きいため、リニアモータの走行時にヨークが吸引されてたわんだり、部分的にそったりすると、一方でほとんどたわみや曲がりの発生しない磁石とのあいだに大きな応力が発生し、それが接着層に集中するため、接着層に凝集破壊が発生する。
【0006】
従って、磁石とヨークを接着剤の接着力だけで固定する方法では、大きな推力を発生させるリニアモータの場合には機械的強度が不充分であるため、接着剤に加えて、磁石をボルトや機械的なおさえ治具を用いて固定を補強する方法がとられてきた。例えば、固定子である磁石を台形形状とし、それを組み合わせて配置し、中央の磁石のみをボルトで固定する方法が開示されている(例えば、特許文献3)。しかし、この方法では、ヨーク材上に磁石をはめ込むための逆テーパ溝加工、磁石の台形形状加工、また中央の磁石に固定用ボルトを貫通させるための穴あけ加工と座繰り加工にコストがかかり、低価格で固定子を製作することは難しい。
【0007】
一方、磁石と磁石の間にスペーサを挿入し、これをヨークにボルトなどで固定する構造が開示されている(例えば、特許文献4、5)。特許文献4では磁石間にスペーサを挿入し、しかも磁石がヨークからはがれないようにするため、磁石の上辺部が傾斜を持つように加工している。また、特許文献5の場合には、図20に示した様に、磁石を一定のピッチで固定するために、磁石の3側面が収まるようにコの字型のスペーサ101aを用意し、この隙間に磁石101bを挿入した後、磁石間にあるスペーサ部分をボルトで固定することにより、スペーサをヨークに固定している。
【0008】
また、磁石を固定するスペーサの機械的強度を高めるため、図21に示した様に磁石102bの周囲全体を取り囲むようにスペーサ102aを設けている(例えば、特許文献1)。しかし、これらの方法はいずれも、この構造では、スペーサをヨークに固定するためにボルト用ネジ穴をを磁石間のスペーサ部分に確保する必要があるため、磁石間のピッチが小さい磁石配置を必要とするリニアモータでは、この穴のための寸法を確保できないためこれらの方法は使用できない。さらにこれらの方法は、いずれもスペーサの形状が複雑であるため、その加工にコストがかかる問題がある。
【0009】
ヨークに磁石のはめ込まれる溝を設け、そこに磁石をはめこむことによる位置決め方法が開示されているが(例えば、特許文献6)、一般にリニアモータのヨークは長手方向の長さが数mに及ぶこともあるため、この方法も上述の他の開示例と同様に、ヨークの溝加工にかなりのコストを要し実用的ではない。
従って、本発明の目的は、永久磁石を台座となるヨークに取り付けた時に、各磁石間のピッチを一定に保ち、且つ磁石に外力が加わった場合でも、永久磁石の横ずれや剥離を防止することができる機械的補強治具を低コストで製作し装着した磁石ヨーク組み立て品を含むリニアモータを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明においては、構造の簡単な磁石位置決めスペーサを提供する。本発明は、可動部に銅線を単相または多相にまいて固定したコイルを備え、固定部に永久磁石を一定のピッチで固定し、これらを対向した配置とし、コイルに所定の電流波形を持つ電流を流しコイルに磁界を発生させることにより、磁石とコイル間磁界の相互作用で可動部が曲線または直線運動を相対的に行うコイル可動型のリニアモータ、または固定部に銅線を単相または多相に巻いたコイルを固定し、曲線または直線上に可動する可動部に磁石を固定させ、可動部が固定部に対し、相対的に直線運動を行うリニアモータにおいてその要素部品である永久磁石の固定を補強するための機械部品に関する。
【0011】
[1] 本発明のリニアモータは、磁気吸引力または接着剤による接着により、複数の永久磁石をヨークに配置した固定子または可動子を備えるコイル可動型または磁石可動型のリニアモータであって、
前記永久磁石間の横ずれを防ぐと共に、前記永久磁石がヨークの面に対する垂直方向に引き剥がされないように機械的に固定する磁石固定用部材を前記固定子または可動子に装着していることを特徴とする。
【0012】
[2] 本発明の他のリニアモータは、コイル可動型もしくは磁石可動型のリニアモータであって、
複数の永久磁石を並べて配置したヨークと、前記永久磁石をヨークに固定するための磁石固定用部材とを有する固定子もしくは可動子を備え、
前記磁石固定用部材は、前記ヨークとの間に前記永久磁石を挟むための押部と、前記永久磁石同士の間に配置される舌部とを有することを特徴とする。
ここで、磁石固定用部材は、その本体と押部と舌部とが一体に構成されている。特に、磁石固定用部材が金属板を塑性加工した一体物であることが望ましい。
【0013】
[3] 上記[1]または[2]に記載のリニアモータにおいて、前記固定用部材は平板を波形またはクランク形状に折り曲げた構造であり、
固定子または可動子の長手方向に沿って、前記複数の永久磁石の少なくとも一方の側面に前記固定用部材を装着することを特徴とする。
ここで、前記固定用部材は補強治具に相当し、前記永久磁石がヨークに対して横ずれしたり、剥離することを防止するものである。
【0014】
[4] 上記[3]に記載のリニアモータにおいて、前記固定用部材は永久磁石間に位置するようにヨークの面に向かって折り曲げた舌部を有し、ヨークの面に垂直な向きに対する前記舌部の曲げ角度θ1は0〜90度の範囲内であることを特徴とする。
【0015】
[5] 上記[1]に記載のリニアモータにおいて、前記永久磁石の上面を押さえるための押部を有する磁石固定用部材と、永久磁石間に配置するスペーサを備え、前記磁石固定用部材と前記スペーサは別々の部材であることを特徴とする。
ここで、前記スペーサは永久磁石間ピッチがずれることを防ぐ。すなわち、ヨーク長手方向に対して直角な向きに前記永久磁石が位置ずれを起こすことを防止する。また、別々の部材であるスペーサと磁石固定用部材を組み合わせることにより、お互いの脱落を防止し、且つ永久磁石の横ずれやヨークからの剥離も防止することができる。
【0016】
[6] 上記[1]に記載のリニアモータであって、前記ヨークに前記永久磁石を固定する際に、前記永久磁石の周囲に盛るように接着剤を塗布して補強し、前記接着剤の盛上がった部分と当たらないように、前記永久磁石と前記固定用部材との間に間隙を設け、且つ前記固定用部材の一部分で前記永久磁石の横ずれを防止することを特徴とする。
【0017】
[7] 本発明の他のリニアモータは、磁気吸引力または接着剤による接着により、複数の永久磁石をヨークに配置した固定子または可動子を備えるコイル可動型または磁石可動型のリニアモータであって、
前記永久磁石間に固定用部材を配置し、
前記固定用部材は、前記ヨーク若しくは前記永久磁石との間に、接着剤を充填するための切り欠き部を備えることを特徴とする。、
【0018】
[8] 本発明の磁石固定用部材はリニアモータに用いる磁石固定用部材であり、永久磁石の上面を押さえるための押部と永久磁石間に配置するスペーサ部とを備え、前記押部と前記スペーサ部は切り込みを介して隣り合うように配列していることを特徴とする。
この磁石固定用部材は板状もしくは板状のものを加工した形状を有する。一方の側に複数の切り込みを有し、切り込みを介して押部とスペーサ部が隣り合うように並んでいる形状であることが望ましい。押部とスペーサ部の数は必ずしも同数でなくても良い。非磁性の金属板で構成すると、プレス加工や打ち抜き加工、或いはそれら加工方法に曲げ加工を組合わせた加工方法により、製造効率(製造時間/個)が高く、且つ低コストで磁石固定用部材を作製することができる。
【0019】
本発明に係る磁石固定用部材は、永久磁石を所定のピッチでヨークに取り付けた後、位置決めを行い、ネジなどでヨークに固定する。位置決めの際には、磁石固定用部材の一部である所定の長さの舌部(もしくはスペーサとなる部分)が、磁石間の間隙の位置に重なるようにヨークに固定する。磁石固定用部材をヨークに固定するには、ヨークにネジ溝を設けてボルト固定する方法、リベット止めする方法、溶接で固定する方法、および接着剤を用いて固定する方法のいずれを用いても良い。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明をその好適な実施例に基づき詳細に説明する。
(実施例1)
図1は、スペーサ用治具に用いる金属板の平面図である。まず、図1に示される様に、ヨーク上に等間隔で固定されるべき永久磁石を配置したときのピッチに等しいピッチの隙間を有する非磁性の金属板を準備した。ヨーク上に整列配置された時の永久磁石の長手方向長さと等しいかまたはわずかに短い長さの押部3aと、磁石間隙間と等しいかわずかに短い長さの舌部3bを有する固定用部材3cを製作した。押部3aは永久磁石をヨーク上に押さえる機能を有し、舌部3bは永久磁石同士を離隔する機能を有する。
【0021】
次に、図2の斜視図に示す様に、その金属板をクランク形状に曲げて固定用部材3cを形成した。L4の長さは、永久磁石をヨーク上に装着したときのヨーク表面から永久磁石上面までの高さ若しくはそれ以上の高さを確保できるように作製した。次に、永久磁石を所定のピッチでヨークに取り付けた後、固定用部材3cの一部である舌部3bが永久磁石間の間隙の位置に重なるように固定用部材3cの位置決めを行って、ネジなどで固定用部材3cをヨークに固定した。最後に、永久磁石間に位置する舌部3bの部分を下方に少し曲げて、その曲げられた部分が隣接した永久磁石の互いに対向する面の間に挟まれた配置となる様にした。このように、永久磁石間では折り曲げられ、永久磁石上では永久磁石を上から抑えこむ配置となる固定用部材3cを一体品で作製した。しかも、複数の永久磁石を同時に固定する構造とすることにより、永久磁石に外力が働いても、永久磁石の位置ずれや剥離を防止できた。この固定用部材を備えたリニアモータは機械的剛性の高いリニアモータとなった。
【0022】
図3は、図2と同様の固定用部材により永久磁石を固定したリニアモータ用磁石付きヨークの構造を示す斜視図である。符号5aは永久磁石を固定するためのヨークであり、鉄系の材料または高い透磁率を持つ材料で構成した。このヨーク5a上に永久磁石5d,5eを接着剤により一定のピッチを保った所定の場所に接着固定した。永久磁石は、予め着磁されている磁石を接着する場合と、未着磁の磁石をヨーク5aに接着した後で着磁する場合とがあるが、どちらの方法でもかまわない。永久磁石を固定する固定用部材5b,5cは、図1及び図2で述べた構造と同様であり、ヨーク5aにネジ止めで固定させた。図3の押部5b−1,5c−1は、図2の押部3aに相当する。図3の舌部5b−2,5c−2は、図2の舌部3bを折り曲げた形状に相当する。図3の舌部5b−2,5C−2は永久磁石間の間隙の部分に配置されるため、図3に示される様に下向きに曲げられ、永久磁石の側面間を挟むように配置させた。
【0023】
このように部分的に折り曲げられた固定用部材5cの形状を詳細に説明した側面図を図4に示す。舌部の折り曲げ角度の大きさをθ1として示す。θ1の大きさは180度より小さな値にせねばならないが、永久磁石の横ずれ防止の機械的強度を高める効果的な角度は0度以上90度以下であることがわかった。また、舌部(即ち、磁石間のスペーサ)をどの高さで折り曲げるかを示す寸法を表すL2の大きさは、接着後の磁石上面のヨーク面からの高さををあらわすL4より小さな値とする必要がある。これは、固定用部材が永久磁石表面よりも飛び出て、走行するリニアモータに接触することを防止せねばならない為である。L1はヨークに接着された永久磁石がヨークから外力により垂直の向きに引き剥がされることを防止するために、永久磁石の上面をひっかけて固定する部分の長さである。L5はスペーサをヨークに固定する部分の長さであるが、これは磁石からはみ出したヨークの幅により決定した。
【0024】
舌部の折り曲げ位置をL1とL2の角部で行った例を図5の側面図に示す。ヨーク10a上に永久磁石10bを固定するための固定用部材10cは、舌部の折り曲げ位置が押部より低くした。また、舌部の折り曲げ位置をL2だけ下げた位置にした例を図6の側面図に示す。ヨーク11a上に永久磁石11bを固定するための固定用部材11cは、舌部の折り曲げ位置が押部と同等にした。
【0025】
図7は、3個の永久磁石7a,7b,7cを2個の固定用部材7d,7eで固定したリニアモータ用磁石付きヨークの平面図である。図7において、L11は磁石の幅方向長さである。これに対して、図4に示したL1の大きさは、固定用部材を2個使う場合にはL11/2より小さくなくてはならず、1個使う場合にはL11より小さくなくてはならない。しかし、固定用部材が永久磁石表面の大部分を覆ってしまうと、固定用部材が導電体の場合には、リニアモータ走行時に渦電流が発生し、リニアモータの推力低下を招く。従って、L1の長さは小さいほうが望ましいため、L1=1〜(L11/(2mm))の範囲にするのが最も適切である。
【0026】
(実施例2)
上述の実施例では、ヨークに固定される永久磁石が長方形であることを前提としていたが、リニアモータのコギングトルクを減少させるために、平行四辺形型の永久磁石を取り付ける場合もある。この場合も図1〜図3に述べた構造の固定用部材を有効に使うことが出来た。平行四辺形型の永久磁石8bを取り付けた様子を図8の平面図に示す。図3に示した実施例と異なる点は、クランク型に折り曲げた金属板に設けた折り曲げ用溝の方向を磁石の辺と平行にして固定用部材を作製したことである。固定用部材8aにおいて押部と舌部の両方とも永久磁石の斜辺に沿っており、ヨークの長手方向に対して斜めになっている。
【0027】
(実施例3)
一方、長方形型の永久磁石を用いてリニアモータのコギングトルクを減少させる方法もある。このための実施例を図9の平面図に示す。すなわち、図9は、図8と同様の固定用部材9aを用いて、長方形型の永久磁石9bを固定する際に、長方形型の永久磁石9bをヨークの長手方向に対して傾けて固定した。この場合、永久磁石と永久磁石の間に位置する舌部(固定用部材の深く折り曲げられた部分)が永久磁石側面にひっかかる長さが異なることになるが、最小引っかかり長さが1mm以上であれば、問題無く永久磁石の横ずれを防止することができる。
【0028】
(実施例4)
可動子と固定子間の間隙が狭い構造のリニアモータでは、図5や図6に示した様に、永久磁石の剥離を防止するために固定用部材の一部を磁石表面にかぶせたときに、固定用部材が可動子にあたってしまう場合がある。この問題を対策した実施例を図10および図11の側面図に示す。
【0029】
図10はヨーク12aの上に永久磁石12bを接着固定し、配列した前記永久磁石12bを固定用部材12cで固定する構造である。図10の場合には、永久磁石12bの表面のうち、固定用12cの押部が被せられる部分について、固定用部材の厚みと等しい厚さに段付き加工を行った。固定用部材12cの押部をその加工部分に嵌めることにより、スペーサが可動子に当たることを防止できた。
【0030】
図11はヨーク13aの上に永久磁石13bを接着固定し、配列した前記永久磁石13bを固定用部材13cで固定する構造である。図11の場合には永久磁石の角部を角度研磨することにより、その角部を加工して斜面を形成した。前記斜面に固定用部材13cの押部を配置することにより、可動子と固定用部材の衝突を防止できた。
【0031】
(実施例5)
永久磁石の横ずれを防止する別の方法として、舌部を一部省略した固定用部材と、舌部の代わりに機能させるためのスペーサ14aを併用した構造を用いた。図12は、永久磁石と永久磁石の間の距離に等しい幅を持ったスペーサ14aの斜視図である。このスペーサ14aの材質は、非磁性の導電性金属で構成した。なお、スペーサの材料を次に挙げるものに置き換えても問題なく用いることが出来た。すなわち、ベークライト、エボナイトもしくはガラスエポキシ樹脂で構成したスペーサを用いた。また、デルリン、ナイロンもしくは塩化ビニル等の高分子樹脂で作製したスペーサを用いることができた。
【0032】
図13は実施例5を説明する断面図である。ヨーク15a上に配置した3個の永久磁石15b間にスペーサ14aを挿入した構成を示す。スペーサ14aは永久磁石の横ずれを防止する。次いで、両端にのみ舌部を設けた固定用部材を被せて、永久磁石15b上面およびスペーサ14a上面を固定用部材の押部で押さえ、固定用部材の一対の舌部により、端に配置された永久磁石15bの側面を挟むようにして固定した。
【0033】
(実施例6)
実施例5のスペーサ14aの形状は直方体であるが、永久磁石をヨークに接着固定したときに、補強のために、接着剤を永久磁石周囲(磁石側面)に沿って余分に盛る場合がある。このとき、はみ出た接着剤の入る隙間を確保するため、図14の斜視図及び側面図に示す様に、5角形の断面を持つスペーサ16aを用いた。スペーサ16aの斜面は、ヨークに対向させる面に対してθ3の角度で傾けた。θ3=45°とした。
【0034】
図15は実施例6を説明する断面図である。ヨーク17a上に配置した3個の永久磁石17b間にスペーサ16aを挿入した構成を示す。スペーサの斜面と永久磁石17bとヨーク17a間には接着剤17cを充填した。スペーサ16aは永久磁石の横ずれを防止した。このスペーサ16aの材質は、非磁性の導電性金属で構成した。なお、スペーサの材料を次に挙げるものに置き換えても問題なく用いることが出来た。すなわち、ベークライト、エボナイトもしくはガラスエポキシ樹脂で構成したスペーサを用いた。また、デルリン、ナイロンもしくは塩化ビニル等の高分子樹脂で作製したスペーサを用いることができた。
【0035】
なお、実施例6では固定用部材は設けていないが、他の形態として固定用部材を設けることも可能である。すなわち、両端にのみ舌部を設けた固定用部材を被せて、永久磁石17b上面およびスペーサ16a上面を固定用部材の押部で押さえ、固定用部材の一対の舌部により、端に配置された永久磁石16bの側面を挟むようにして固定することができた。
【0036】
図16は他のリニアモータ用磁石付きヨークの斜視図であり、実施例6よりもスペーサの数が少ない例である。ヨーク18a上に、2個の永久磁石18cとその間に配置したスペーサ18dを接着した。それらの端に被せるようにして、一対の固定用部材18bをヨーク18aに固定した。スペーサ18dは磁石の幅方向と同じ長さ若しくは幾分短い長さを有するものを用いた。スペーサ18dを永久磁石間に挿入し、固定用部材18bの舌部(さらに深く折り曲げた部分)により各々の永久磁石18cの側面を押さえることにより、永久磁石18cがヨーク長手方向(即ち、永久磁石の配列のピッチ方向)にずれることを防止した。また、固定用部材18bの押部により永久磁石18cの剥離を防止した。この時、固定用部材18bの押部(磁石をおさえるためにはみ出させた部分)がスペーサ18dの両端にも被さるため、永久磁石18cだけでなくスペーサ18dも同時に押さえた。この組み合わせ構造により、スペーサ18dが永久磁石18c間の隙間からヨーク長手方向と直角の方向に外れることも同時に防止することができ、永久磁石18cのみならずスペーサ18dの固定も同時に行うことが出来た。実施例6のように角部を除去したスペーサ16aを用いる場合、ヨーク17aの面との接着面積が実施例5のスペーサ(直方体)に比べて小さいため、接着剤のみで固定しようとすると、長期間経過したときに固定する力が十分でなくなる場合がある。このようなことは、固定用部材18bによりスペーサの脱落を防ぐことにより、問題にはならなくなった。
【0037】
(実施例7)
図17〜図19は、他のリニアモータ用磁石付きヨークを説明するための図面である。ヨーク19aに永久磁石19bを貼り付けたあと、さらに補強するため、図17に示したように、接着剤を永久磁石19b周囲に回りこませて塗布した。その後、固定用部材が接着剤19cに触れないように、永久磁石19bとの間に隙間を空けて固定用部材20bをヨーク19a固定させる必要がある。図17の構成に固定用部材を付加した様子を図18の側面図に示し、上面から見た様子を図19の平面図に示す。図18からわかる様に、固定用部材20bは磁石周囲に回り込んだ接着剤19cの部分を避けて、クランク形状に折り曲げられた形でヨーク19aに固定させた。しかし、固定用部材の凸部20b−1が永久磁石19bの間に突き出ているため、永久磁石19bの横ずれは防止された。
【0038】
以上の実施例では、補強用に永久磁石の周囲に取り付けた固定用部材の本数は2本としたが、1本のみを磁石の片側に装着した場合でも、磁石の横ずれに対し、かなりの防止効果を発揮できることがわかった。また、ヨークにこれらの固定用部材をあらかじめ取り付けた後で永久磁石をヨークに接着することも可能であることがわかった。その場合には、永久磁石の位置決めを固定用部材が兼務するため、接着時の位置決め治具を新たに設ける必要がなく、治工具費用の低減につながった。今までに述べた実施例では、ヨーク上に設置されている永久磁石の個数を2〜3個の場合について示したが、実際のリニアモータでは磁石の個数が数百個に及ぶ場合もある。しかし、その場合でも補強用のスペーサや固定用部材の構造は本発明の実施例の中で述べたものの全長を延長させるだけで対応することができた。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明では一定ピッチでヨーク上に接着された永久磁石の横ずれまたは剥離を防止するために、補強用の磁石固定用部材をとりつけることにより、永久磁石に予定外の外力が加わったり、ヨークに曲げの力が加わり、接着層が破壊されても、永久磁石がヨークに対して横ずれを起こしたり、剥離することを防止することができる。さらに、この磁石固定用部材の形状、構造が簡単であるため、従来の補強部品に比べて大幅なコスト低減を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スペーサ用治具に用いる金属板の平面図である。
【図2】スペーサ用治具の斜視図である。
【図3】リニアモータ用磁石付きヨークの斜視図である。
【図4】図3に係る固定用部材の側面図である。
【図5】舌部の折り曲げ位置を変えたリニアモータ用磁石付きヨークの側面図である。
【図6】舌部の折り曲げ位置を変えたリニアモータ用磁石付きヨークの側面図である。
【図7】3個の永久磁石を固定したリニアモータ用磁石付きヨークの平面図である。
【図8】平行四辺形型の永久磁石を固定したリニアモータ用磁石付きヨークの平面図である。
【図9】長方形型の永久磁石を固定したリニアモータ用磁石付きヨークの平面図である。
【図10】磁石に段差を設けたリニアモータ用磁石付きヨークの側面図である。
【図11】磁石に段差を設けたリニアモータ用磁石付きヨークの側面図である。
【図12】スペーサの斜視図である。
【図13】永久磁石間に図12のスペーサを配置した様子を示す断面図である。
【図14】他のスペーサを斜視図と側面図で示すための概略図である。
【図15】永久磁石間に図14のスペーサを配置した様子を示す断面図である。
【図16】他のリニアモータ用磁石付きヨークを示す斜視図である。
【図17】他のリニアモータ用磁石付きヨークを説明する為の側面図である。
【図18】図17のヨークに固定用部材を設けた様子を示す側面図である。
【図19】図18のリニアモータ用磁石付きヨークの平面図である。
【図20】従来のスペーサと磁石の配置を示す平面図である。
【図21】従来のスペーサと磁石の配置を示す平面図である。
【符号の説明】
3a 押部、 3b 舌部、 3c 固定用部材、
5a ヨーク、 5b,5c 固定用部材、 5d,5e 永久磁石、
5b−1,5c−1 押部、 5b−2,5c−2 舌部、
7a,7b,7c 永久磁石、 7d,7e 固定用部材、
8a 固定用部材、 8b 平行四辺形型の永久磁石、
9a 固定用部材、 9b 長方形型の永久磁石、
10a ヨーク、 10b 永久磁石、 10c 固定用部材、
11a ヨーク、 11b 永久磁石、 11c 固定用部材、
12a ヨーク、 12b 永久磁石、 12c 固定用部材、
13a ヨーク、 13b 永久磁石、 13c 固定用部材、
14a スペーサ、 15a ヨーク、 15b 永久磁石、
16a スペーサ、 17a ヨーク、 17b 永久磁石、
17c 接着剤、 18a ヨーク、 18b 固定用部材、
18c 永久磁石、 18d スペーサ、
19a ヨーク、 19b 永久磁石、 19c 接着剤、
20b 固定用部材、 20b−1 凸部
101a スペーサ、 101b 磁石、 102a スペーサ、
102b 磁石

Claims (8)

  1. 磁気吸引力または接着剤による接着により、複数の永久磁石をヨークに配置した固定子または可動子を備えるコイル可動型または磁石可動型のリニアモータであって、
    前記永久磁石間の横ずれを防ぐと共に、前記永久磁石がヨークの面に対する垂直方向に引き剥がされないように機械的に固定する磁石固定用部材を前記固定子または可動子に装着していることを特徴とするリニアモータ。
  2. コイル可動型もしくは磁石可動型のリニアモータであって、
    複数の永久磁石を並べて配置したヨークと、前記永久磁石をヨークに固定するための磁石固定用部材とを有する固定子もしくは可動子を備え、
    前記磁石固定用部材は、前記ヨークとの間に前記永久磁石を挟むための押部と、前記永久磁石同士の間に配置される舌部とを有することを特徴とするリニアモータ。
  3. 請求項1又は2に記載のリニアモータであって、前記固定用部材は平板を波形またはクランク形状に折り曲げた構造であり、
    固定子または可動子の長手方向に沿って、前記複数の永久磁石の少なくとも一方の側面に前記固定用部材を装着することを特徴とするリニアモータ。
  4. 請求項3に記載のリニアモータであって、前記固定用部材は永久磁石間に位置するようにヨークの面に向かって折り曲げた舌部を有し、ヨークの面に垂直な向きに対する前記舌部の曲げ角度θ1は0〜90度の範囲内であることを特徴とするリニアモータ。
  5. 請求項1に記載のリニアモータであって、前記永久磁石の上面を押さえるための押部を有する磁石固定用部材と、永久磁石間に配置するスペーサを備え、前記磁石固定用部材と前記スペーサは別々の部材であることを特徴とするリニアモータ。
  6. 請求項1に記載のリニアモータであって、前記ヨークに前記永久磁石を固定する際に、前記永久磁石の周囲に盛るように接着剤を塗布して補強し、
    前記接着剤の盛上がった部分と当たらないように、前記永久磁石と前記固定用部材との間に間隙を設け、且つ前記固定用部材の一部分で前記永久磁石の横ずれを防止することを特徴とするリニアモータ。
  7. 磁気吸引力または接着剤による接着により、複数の永久磁石をヨークに配置した固定子または可動子を備えるコイル可動型または磁石可動型のリニアモータであって、
    前記永久磁石間に固定用部材を配置し、
    前記固定用部材は、前記ヨーク若しくは前記永久磁石との間に、接着剤を充填するための切り欠き部を備えることを特徴とするリニアモータ。、
  8. リニアモータに用いる磁石固定用部材であって、
    永久磁石の上面を押さえるための押部と、永久磁石間に配置するスペーサ部とを備え、
    前記押部と前記スペーサ部は切り込みを介して隣り合うように配列していることを特徴とする磁石固定用部材。
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