JP5413147B2 - 硬貨収容カセット及び硬貨処理機 - Google Patents

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本発明は、入金機等の硬貨処理機、及び、そのような硬貨処理機に投入された硬貨を収容する硬貨収容カセットに関するものである。
一般に、硬貨収容カセットは、入金機等の硬貨処理機の本体に装着されて、硬貨処理機に入金された硬貨をカセット内部に収容するためのものである。ここで、カセット内部に収容された硬貨の枚数が多くなると、装着されていた硬貨収容カセットが硬貨処理機本体から取り外され、中身が空の硬貨収容カセットに交換される。
従来の硬貨収容カセットは、箱形状で、外部から送り込まれてくる硬貨を内部に収容する構造を有している(特許文献1、2参照)。また、硬貨収容カセットを構成している一つの側面若しくは上面には扉が設けられている。硬貨収容カセットから硬貨を取り出す際には、硬貨収容カセットの扉を開いて取出し開口を開け、硬貨収容カセットを傾けて硬貨を取り出すことが一般的である。
特開平10−172026号公報 特開平07−334726号公報
しかしながら、従来においては、その日の最初に硬貨処理機本体に装着された硬貨収容カセットや、交換によって新たに硬貨処理機本体に装着された硬貨収容カセットの内部に硬貨が残留していても、そのことを硬貨処理機が認識することはできない。このような残留硬貨があった場合、その後に入金され、収容された硬貨種別毎の枚数を硬貨処理機が正しく計数したとしても、実際の収容枚数とは異なったものとなり、金融機関にとって大きな問題となる可能性もあった。
そのため、硬貨収容カセットに硬貨が収容されているか否かを硬貨処理機本体が硬貨の投入を管理することなく検出することが可能な硬貨収容カセット及び硬貨処理機が望まれている。
かかる課題を解決するため、第1の本発明は、硬貨処理機本体に装着されて用いられ、硬貨処理機本体に入金された硬貨が収容空間に投入されて収容する硬貨収容カセットであって、上記硬貨処理機本体に装着されていない状態で収容硬貨を排出できる硬貨収容カセットにおいて、(1)上記硬貨処理機本体に装着されたときに、内部の硬貨の位置を、鉛直方向、左右方向、前後方向のうち、鉛直方向を含めて少なくとも2方向以上に規制する硬貨位置規制構造を有し、(2)上記硬貨位置規制構造による規制位置が、その位置に規制された硬貨が存在するとき、上記硬貨処理機本体における規制位置硬貨検知手段による検知を可能ならしめる位置であることを特徴とする。
第2の本発明は、硬貨処理機本体と、当該硬貨処理機本体に装着されて用いられ、上記硬貨処理機本体に入金された硬貨が収容空間に投入されて収容すると共に、上記硬貨処理機本体に装着されていない状態で収容硬貨を排出できる硬貨収容カセットとを有する硬貨処理機において、(1)上記硬貨収容カセットは、上記硬貨処理機本体に装着されたときに、内部の硬貨の位置を、鉛直方向、左右方向、前後方向のうち、鉛直方向を含めて少なくとも2方向以上に規制する硬貨位置規制構造を有し、(2)上記硬貨処理機本体は、上記硬貨位置規制構造によって位置が規制された硬貨を検知する規制位置硬貨検知手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、硬貨収容カセットに硬貨が収容されているか否かを硬貨処理機本体が硬貨の投入を管理することなく検出することができるようになる。
第1の実施形態に係る硬貨収容カセットの、扉が閉じた状態の概略斜視図である。 第1の実施形態に係る硬貨収容カセットの、扉が開いた状態の概略斜視図である。 第1の実施形態に係る硬貨収容カセットの概略正面図である。 第1の実施形態に係る硬貨収容カセットを装着した硬貨処理機本体の機能ブロック図である。 第1の実施形態に係る硬貨処理機本体の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る硬貨収容カセットの、扉が閉じた状態の概略斜視図である。 第2の実施形態に係る硬貨収容カセットから硬貨を排出させる際の硬貨収容カセットの姿勢を示す概略斜視図である。
(A)第1の実施形態
以下、本発明による硬貨収容カセット及び硬貨処理機の第1の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。ここで、硬貨処理機は、硬貨収容カセットと、硬貨収容カセットが装着される硬貨処理機本体とで構成される。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1及び図2は、第1の実施形態に係る硬貨収容カセットの概略斜視図である。図1は後述する扉が閉じた状態を示し、図2は後述する扉が開いた状態を示している。
第1の実施形態に係る硬貨収容カセットは、入金された外部からの硬貨を硬貨収容カセットの内部に投入するための投入口や、装着された当該硬貨収容カセットを硬貨処理機本体内で安定に位置決めするための部材や、開閉扉に設けられた錠などを有するが、図1及び図2では、第1の実施形態の特徴に関係しない構成の図示を省略している(以下の図面も同様に省略している)。また、第1の実施形態に係る硬貨収容カセットは絶対的な上下左右が決められるものではないが、以下の説明では、図1及び図2に図示の状態に基づいて、上下左右などを言及することとする。さらに、第1の実施形態に係る硬貨収容カセットは、ある1種類の硬貨だけを収容するもの(専用的なもの)であっても良く、また、複数種類の硬貨を収容するものであっても良い。
図1及び図2において、第1の実施形態に係る硬貨収容カセット1は、前後方向の長さより左右方向の長さの方が長い概ね直方体形状の箱形状を有する。硬貨収容カセット1は、上板2、底板3、左側板4、右側板5、手前側板6、奥側板7を有する。なお、箱形状を構成する複数の板部材(2〜7)は、2以上の部材が一体的なものであっても良い。また、底板3は、後述する2枚の傾斜板11及び12の連結構成によっては省略することも可能である。
右側板5は、左側板4に比較して長さが短いものであって、底板3側に設けられている。従って、左側面の上部には開口8が形成され、これが硬貨取出し用開口となっている。この硬貨取出し用開口8を開閉する扉9が、1又は複数の蝶番10によって硬貨収容カセット1に設けられている。図1及び図2に示す例では、蝶番10の一方の羽部が手前側板6に設けられ、図2に示すように、手前側板6の右辺を回動中心として扉9が回動し得るようになされている。なお、図1及び図2に示す例とは異なり、硬貨収容カセット1内に硬貨を投入する投入口からのみ、収容硬貨を排出できるものであっても良い。また、扉9も回動式に限定されず、スライド式の扉であっても良い。さらに、硬貨取出し用開口8が上面に設けられたものであっても良い。
硬貨収容カセット1の内部には2枚の傾斜板11、12が設けられ、これにより、硬貨の収容空間が5角柱形状となるようになされている。一方の傾斜板11は、長方形形状を有し、右辺が底板3の内面及び他方の傾斜板12の左辺と接し、左辺が左側板4の内面と接するようになされている。左辺が接する左側板4の内面位置が底板3の内面より高くなっており、これにより、傾斜板11は右下がりの傾斜を有する。他方の傾斜板12は、長方形形状を有し、左辺が底板3の内面及び一方の傾斜板11の右辺と接し、右辺が右側板5の内面と接するようになされている。右辺が接する右側板5の内面位置が底板3の内面より高くなっており、これにより、傾斜板12は右上がりの傾斜を有する。すなわち、傾斜板11及び傾斜板12によってV字状の谷が形成されている。
図3は、第1の実施形態に係る硬貨収容カセット1の概略正面図である。第1の実施形態の場合、硬貨収容カセット1は、底板3の法線方向が鉛直方向に一致するように硬貨処理機に取り付けられるものである。傾斜板11の右辺及び傾斜板12の左辺は、底板3内面の手前辺の中点と奥辺の中点とを結ぶ線に接するように設けられており、傾斜板11はここを中心として時計回りに角度αだけ傾斜し、傾斜板12はここを中心として反時計回りに角度αだけ傾斜するように設けられている。これら傾斜角αは、傾斜板11、12の材質や硬貨(1円、5円、10円、50円、100円、500円など)の材質などを考慮して定められたものであり、いずれの種類の硬貨であろうと、傾斜面上に載置された硬貨が滑り落ちる角度になっている。例えば、仮に、硬貨13が傾斜板11の傾斜面上の位置P1に置かれたとした場合、重力の傾斜面に沿う分力によって硬貨13は滑り落ち、硬貨13の深い方の位置部分がV字の谷底(厳密には他方の傾斜板12の最深部)に到達したときに、その硬貨13の滑落は停止し、鉛直方向及び左右方向が位置決めされる(なお、前後方向は自由になっている)。図示は省略するが、他方の傾斜板12に硬貨が載置された場合にも同様に滑落し、硬貨の深い方の位置部分がV字の谷底に到達した(厳密には傾斜板11の最深部に接した)ときに、その硬貨13の滑落は停止する。
手前側板6及び奥側板7にはそれぞれ、小円形の貫通孔14、15が設けられている。V字の谷によって鉛直方向及び左右方向の位置が規制されている硬貨が存在する場合に、両貫通孔14及び15の中心を結ぶ線が、その硬貨と交わるような位置に、貫通孔14、15が設けられている。なお、貫通孔14及び15は、いずれの硬貨も外部に抜け出ることがない程度の大きさを有している。また、貫通孔14、15に代え、光を通すガラスなどを嵌めるようにしても良い。
図4は、第1の実施形態に係る硬貨収容カセット1を装着した硬貨処理機本体の機能ブロック図である。
図4において、硬貨処理機本体20は、制御部21、発光素子22、受光素子23、装着検知センサ24、報知部25及び交換時リセットスイッチ26などを有する。
制御部21は、例えば、CPU、ROM、RAMでなるソフトウェアの実行構成や各種センサなどとの入出力インターフェースなどが該当し、当該硬貨処理機本体20の全体の制御を司るものである。例えば、制御部21は、後述する硬貨収容カセット1の交換直後の制御動作(図5参照)を実行するものである。
発光素子22及び受光素子23は、規制位置硬貨検知センサを構成しているものである。発光素子22は、硬貨収容カセット1が装着された状態で貫通孔14に面しており、発光素子22の射出光線の指向性は貫通孔14に向いている。一方、受光素子23は、硬貨収容カセット1が装着された状態で貫通孔15に面しており、受光素子23の指向性は貫通孔15に向いている。発光素子22及び受光素子23の光軸(指向性)は、両貫通孔14及び15の中心を結ぶ線と一致している。発光素子22は制御部21の制御下で点灯するものであり、受光素子23の受光出力は制御部21に与えられるようになされている。例えば、後述するように、オペレータが空であると認識(誤解)している硬貨収容カセット1が装着された状態で、発光素子22を点灯させても、その発光光が受光素子23に到達しないことは、V字の谷底に硬貨が位置しているためであり、これにより、規制位置硬貨検知センサ(発光素子22及び受光素子23)によって、残留硬貨を検知することができる。
装着検知センサ24は、硬貨収容カセット1が硬貨処理機本体20に装着されたことを検知するものであり、その検知出力は制御部21に与えられるものである。検知方法は問われないものであり、例えば、フォトカプラを利用したものであっても良く、装着によってアクチュエータが移動して検知するものであっても良い。
報知部25は、制御部21の制御下で、残留硬貨が検知されたことを報知するものである。報知は、ブザー音など聴覚に対する報知であっても良く、LEDの点灯やディスプレイの表示など視覚に対する報知であっても良く、両者を併用した報知であっても良い。
交換時リセットスイッチ26は、今まで装着されていた硬貨収容カセット1が満杯になり、オペレータによって、空の硬貨収容カセット1に交換された後、オペレータが操作するスイッチである。交換時リセットスイッチ26からの操作信号は制御部21に与えられるようになされており、制御部21は、交換に伴い各種部位や各種データなどのリセット処理を実行させる。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態に係る硬貨処理機本体20の動作を、図5を参照しながら詳述する。ここで、図5は、第1の実施形態に係る硬貨処理機本体20の動作を示すフローチャートである。
硬貨処理機本体20へは利用者によって硬貨が適宜入金される。入金された硬貨は、図示しない硬貨判別機によってその金種(1円、5円、10円、50円、100円、500円など)や真偽が判別され、真正な硬貨は、硬貨収容カセット1内に投入される。例えば、硬貨処理機本体20の制御部21は、硬貨収容カセット1内に投入された金種別の枚数や硬貨の総枚数などを管理しており、硬貨の総枚数や、金種別の枚数を重量や体積に換算した総重量若しくは総体積などに基づいて、硬貨収容カセット1が満杯状態になったか否かを確認している。なお、他の満杯判別方法を適用しても良いことは勿論である。
硬貨処理機本体20の制御部21は、装着されている硬貨収容カセット1が満杯と判別したときには、当該硬貨処理機本体20を待機状態にすると共に、図示しない交換要求報知部によって硬貨収容カセット1の交換を要求する報知を行う。なお、硬貨収容カセット1の交換の要求を、満杯になったという条件以外の、装着時点からの経過時間が所定時間に達したという条件や、営業時間前であるという条件の成立によっても行うようにしても良い。
硬貨収容カセット1の交換が要求されると、オペレータは、今まで装着されていた硬貨収容カセット1を取り外し、空の硬貨収容カセット1を新たに装着し、交換時リセットスイッチ26を操作する。
なお、硬貨収容カセット1は使い回されるものであり、取り外された硬貨収容カセット1から硬貨が取り出されて空となり、その後、装着が必要な硬貨処理機本体20に新たに装着されることとなる。硬貨収容カセット1の図示しない錠を解錠した後、扉9を開いて、硬貨取出し用開口8を開け、硬貨取出し用開口8が下になるように硬貨収容カセット1を傾けることにより、収容されていた硬貨を取り出すことができる。硬貨収容カセット1を傾ける前にV字の谷に位置していたような硬貨も、傾けることにより、傾斜板12の表面を滑ったり転がったりしてそのまま硬貨取出し用開口8を通過して外部に排出される(後述する図7参照)。但し、オペレータの不注意や他の何らかの原因などでごく一部の硬貨が排出されることなく、硬貨収容カセット1内に残留する恐れはある。
上記では、別個の硬貨収容カセットに交換する場合を示したが、取り外された硬貨収容カセット1の硬貨を直ちに排出操作して、それをそのまま新たな空の硬貨収容カセット1として装着するようにしても良い。
交換時リセットスイッチ26からの操作信号が与えられた制御部21は、各種のリセット動作を行う。制御部21は、例えば、硬貨収容カセット1内に投入された金種別の枚数や硬貨の総枚数などを初期値に戻したりする。
制御部21は、このようなリセット動作の一つとして、図5に示すような残留硬貨の有無を確認する動作を実行する。
制御部21は、このような確認動作ではまず、装着検知センサ24からの信号を取り込んで、硬貨収容カセット1が硬貨処理機本体20に装着されているか否かを判別する(ステップ100)。硬貨収容カセット1が硬貨処理機本体20に装着されていない場合には、制御部21は、図示しないその旨用の報知部から報知させる(ステップ101)。硬貨収容カセット1が硬貨処理機本体20に装着されていない場合だけでなく、硬貨収容カセット1が硬貨処理機本体20に装着されているが装着が甘く、装着検知センサ24が検知し得ない状態になっているときにも、かかる報知が実行される。
硬貨収容カセット1が硬貨処理機本体20に装着されている場合には、制御部21は、発光素子22を例えば所定時間だけ点灯させると共に(ステップ102)、そのときの受光素子23の検知信号(光電信号)を取り込んで、発光素子22からの発光光が受光素子23に到達できたか否かを判別する(ステップ103)。
硬貨収容カセット1に残留硬貨がない場合には、発光素子22からの発光光が貫通孔14から硬貨収容カセット1の内部に導入されて直進し、貫通孔15を介して、硬貨収容カセット1の外部の受光素子23に到達する。このように受光素子23が発光素子22からの発光光を受光できたときには、制御部21は、新たに装着された空であるべき硬貨収容カセット1が真に空である(残留硬貨がない)として、図5に示す一連の処理を終了する。
これに対して、硬貨収容カセット1に残留硬貨があった場合には、発光素子22からの発光光が貫通孔14から硬貨収容カセット1の内部に導入されて直進しても、その直進行路に残留硬貨があって直進が邪魔されるため、発光素子22からの発光光が、硬貨収容カセット1の外部の受光素子23に到達し得ない。受光素子23に発光素子22からの発光光が到達できないことを検知した制御部21は、報知部25によって、残留硬貨が検知されたことを報知させる(ステップ104)。
このような報知に対しては、オペレータは、残留硬貨がある硬貨収容カセット1を取り外して残留硬貨を取り出して空にして再装着するか、若しくは、残留硬貨がある硬貨収容カセット1を他の空の硬貨収容カセット1に交換することを行う。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、硬貨収容カセット1内部にV字の谷を設けて、収容硬貨が少ない状態において、その硬貨の収容空間内での位置を鉛直方向及び左右方向に規制し、その規制された位置の硬貨を検知するセンサを設けたので、硬貨が硬貨収容カセット1内にあることを検知することができる。例えば、空であるべき硬貨収容カセット1に硬貨が残留しているようなことを硬貨処理機本体20が検知することができる。
また、第1の実施形態によれば、扉9を底板3から離して設けたので、硬貨収容カセット1の底板3付近が取り扱い時に落下させたりして歪んだり曲がったりしたとしても、扉9の開閉に影響を与えることがなく、硬貨収容カセット1から硬貨を取り出すことができる。
さらに、第1の実施形態によれば、硬貨排出時には、傾斜板12が、扉9を開放したことで形成される硬貨取出し用開口8へ硬貨を案内するので、硬貨をより確実に排出させることができるようになる。
(B)第2の実施形態
次に、本発明による硬貨収容カセット及び硬貨処理機の第2の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。なお、第2の実施形態に係る硬貨処理機本体は第1の実施形態のものと同様であり、以下では、第2の実施形態に係る硬貨収容カセットを説明する。
図6は、第2の実施形態に係る硬貨収容カセットの、扉が閉じた状態を示す概略斜視図である。
第2の実施形態に係る硬貨収容カセット1Aは、第1の実施形態の構成に加えて、取っ手30及び手掛け用開口31を設けたものである。
取っ手30は、例えば、2本の平行な縦棒体とその上部に横たわっている横棒体とでなるπ字形状をしたものであり、各縦棒体の根元側が、ビス、リベットなどの取付部材32、32によって、手前側板6の上部中央部、奥側板7の上部中央部に回動自在に取り付けられている。ここで、縦棒体の長さは、取っ手30を握って反時計方向に回動させた場合、上板2の左側縁より外側を、横棒体を握った手が通過するような長さに選定されている(図7参照)。なお、取っ手30の時計方向の回動限界を、図6に示すような、縦棒体が鉛直方向と平行になる位置とするようにしても良い。図6に示すような取っ手30の位置状態は、硬貨収容カセット1Aを持ち運ぶ際に便利な位置である。
手掛け用開口31は、硬貨収容カセット1Aの内部空間に収容されている硬貨を排出させるために硬貨収容カセット1Aを傾ける際に、手を掛け易いように設けられた開口であり、図6の例では矩形の開口である(開口31の形状は矩形以外で良いことは勿論である)。手掛け用開口31は、傾斜板11の左辺が接している左側板4の位置より低い位置の左側板4の領域に設けられている。傾斜板11の左辺が接している左側板4の位置より低い位置は、硬貨を収容する空間を構成していないので、収容硬貨が手掛け用開口31から硬貨収容カセット1Aの外部に漏れ出ることは当然に生じない。
なお、取っ手30の横棒体や、手掛け用開口31の縁部には、手を傷つけないような措置を講じていても良い。例えば、ゴムなどの弾性体を付着しておくようにしても良い。
上述した第1の実施形態の場合であれば、硬貨収容カセット1を傾ける際には、一方の手で、硬貨取出し用開口8と連絡する側の上板2の縁部を把持すると共に、他方の手で、底板3と左側板4との角部を把持して傾けることになる。この場合、一方の手が不安定な扉9に接して違和感を抱く恐れがあると共に、他方の手は90度の角部を把持するため不安定な把持になり易い。
この第2の実施形態の場合、硬貨収容カセット1Aを傾ける際には、図7に示すように、一方の手で、取っ手30の横棒体を把持すると共に、他方の手で手掛け用開口31を把持して傾けることになる。従って、しっかりした把持によって硬貨収容カセット1Aを傾けることができる。
以上のように、第2の実施形態によれば、硬貨収容カセット1Aが傾け易くなっており、硬貨収容カセット1Aから、硬貨を取り出す作業の作業性を向上させることができる。作業性を向上させた分だけ、硬貨排出の確実性も高めている。
また、第2の実施形態によれば、手掛け用開口31を設けても、手掛け用開口31が硬貨収容カセット1Aの収容空間の容積に影響を与えることはない。因みに、従来のような直方体形状の収容空間を有する硬貨収容カセットに、手掛け用開口を設けようとした場合、その開口から硬貨が抜け落ちることを防止する構造を収容空間に意図的に設けなければならないが、第2の実施形態の場合、傾斜板11を設けることでできた収容に元々機能しない部分に手掛け用開口を設けたので、収容空間への影響を考慮する必要はない。
(C)他の実施形態
上記各実施形態の説明においても、種々変形実施形態に言及したが、さらに、以下に例示するような変形実施形態を挙げることができる。
上記各実施形態では、傾斜板11、12の傾斜面になんらの部材や構造を適用せずに硬貨を下方に移動させるものを示したが、硬貨の下方への移動を容易にさせる措置を講じるようにしても良い。例えば、傾斜板11、12の右辺及び左辺に平行に伸びている転動ローラを傾斜板11、12に複数設けるようにしても良い。また例えば、傾斜板11、12の手前辺及び奥辺に平行に伸びる複数の溝を傾斜板11、12の表面に設けて摩擦を小さくするようにしても良い。
また、上記各実施形態では、底板3内面の手前辺の中点と奥辺の中点とを結ぶ線に近接してV字状の谷の底が形成されるものを示したが、谷底の位置を、これより右側若しくは左側にずらすようにしても良い。ここで、谷底の位置が左側板4若しくは右側板5に接するようにずらすようにしても良い。このようにした場合、傾斜板は2枚必要ではなくなり、1枚の傾斜板で谷を形成させることができる。また、V字も左右対称なV字に限定されるものではない。
さらに、上記各実施形態では、V字状の谷の延長方向が、左側板4及び右側板5に平行なものを示したが、手前側板6及び奥側板5に平行にV字状の谷を延長させるようにしても良い。
さらにまた、上記各実施形態では、傾斜板11、12によってV字状の谷を形成させるものを示したが、傾斜板11、12に代えて、収容空間の角部に直角部分が接するような、2つの直角三角柱を利用してV字状の谷を形成させるようにしても良い。また、1つの傾斜板と1つの直角三角柱とでV字状の谷を形成させるようにしても良い。
上記各実施形態では、硬貨収容カセット1、1Aを、その底板3の法線方向が鉛直方向と一致するように硬貨処理機本体20に取り付けるものであって、傾斜板11、12を有するものを示したが、収容空間が直方体である硬貨収容カセットを、その底板の法線方向が鉛直方向と一致しないように硬貨処理機に装着して硬貨の位置を規制させる傾斜を形成させ、傾斜板を省略するようにしても良い。すなわち、硬貨収容カセットを硬貨処理機本体に対して傾けて装着することにより、硬貨が滑落する傾斜面を形成させるようにしても良い。
また、上記各実施形態では、V字状の谷の最深部(谷底)が線状のものを示したが、V字状の谷の最深部が帯状に伸びるものであっても良い。ここで、帯の幅は、最も大きな径を有する種類の硬貨(日本硬貨の場合、500円硬貨)の径と同程度以上にし、硬貨が帯に横たわることを保証することが好ましい。
さらに、上記各実施形態では、2枚の傾斜板11、12を利用するものを示したが、3枚以上の傾斜板を利用するようにしても良い。例えば、三角形状の4枚の傾斜板によって下方に頂点側がくる四角錐状の位置規制構成を適用するようにしても良い。但し、この場合、最深部を、四角錐の頂点の少し手前を切り取った小さな平面(500円硬貨が横たわることができる程度の面積を有する)にすることが好ましい。
さらにまた、上記各実施形態では、2枚の傾斜板11、12が固定的に設けられたものを示したが、硬貨処理機本体に装着されていないときには、傾斜板が底板(底面の全面を覆う必要はない)上に横たわり、硬貨処理機本体に装着されたときに傾斜板が動いて傾斜面を形成させるようにしても良い。ここで、硬貨収容カセットの位置決めを行う、硬貨処理機本体に設けられた突起などによって、傾斜板を移動させる外力を与えるようにしても良い。
上記各実施形態では、発光素子22及び受光素子23でなる規制位置硬貨検知センサによって、硬貨収容カセット内の硬貨を検知するものを示したが、他の検知構成を利用するようにしても良い。例えば、一方の貫通孔14から針状の部材を刺し通し、この針状部材の先端が抵抗を受けることなく他方の貫通孔15を通ったことにより、硬貨の不存在を確認するようにしても良い。また例えば、硬貨収容カセットにおいて残留硬貨が位置する可能性がある部分の材質として非金属を適用し、既存の金属探知法を適用して硬貨の存在を確認するようにしても良い。さらに例えば、上板に窓部を設け、フラッシュを点灯しながら、V字状の谷の谷底近傍を撮像し、その撮像画像の解析により、残留硬貨を確認するようにしても良い。
本発明の硬貨処理機は入金機に限定されるものではなく、硬貨を内部で収容し、収容した硬貨が排出されて使い回される硬貨収容カセットを利用するものであれば、広く本発明を適用することができる。例えば、硬貨入金機能のある現金自動預け入れ支払い機や、券売機や自動販売機や両替機などに、本発明を適用することができる。
また、硬貨収容カセットの対象は硬貨に限定されず、遊技場などに用いられている有価的なメダルであっても良く、特許請求の範囲における「硬貨」はこのような「メダル」をも含む概念である。硬貨も日本国硬貨に限定されないことは勿論である。
1、1A…硬貨収容カセット、8…硬貨取出し用開口、9…扉、11、12…傾斜板、14、15…貫通孔、20…硬貨処理機本体、21…制御部、22…発光素子、23…受光素子、25…報知部、30…取っ手、31…手掛け用開口。

Claims (6)

  1. 硬貨処理機本体に装着されて用いられ、硬貨処理機本体に入金された硬貨が収容空間に投入されて収容する硬貨収容カセットであって、上記硬貨処理機本体に装着されていない状態で収容硬貨を排出できる硬貨収容カセットにおいて、
    上記硬貨処理機本体に装着されたときに、内部の硬貨の位置を、鉛直方向、左右方向、前後方向のうち、鉛直方向を含めて少なくとも2方向以上に規制する硬貨位置規制構造を有し、
    上記硬貨位置規制構造による規制位置が、その位置に規制された硬貨が存在するとき、上記硬貨処理機本体における規制位置硬貨検知手段による検知を可能ならしめる位置である
    ことを特徴とする硬貨収容カセット。
  2. 上記硬貨位置規制構造は、鉛直方向に直角な平面に対して傾斜した1又は複数の傾斜面によって、上記収容空間の最深部に線状又は帯状の谷底を形成させるものであることを特徴とする請求項1に記載の硬貨収容カセット。
  3. 上記規制位置硬貨検知手段が、発光素子からの発光光を受光素子で受光できたか否かに基づいて、位置が規制された硬貨の有無を検出するものであり、
    上記収容空間外に設けられている上記発光素子からの発光光を、上記谷底の一方の端部に導入させる第1の光学的窓と、
    位置が規制された硬貨が存在しないときに、上記谷底に沿って進行してきた上記発光素子からの発光光を通過させて、上記収容空間外に設けられている上記受光素子に導く第2の光学的窓とを有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の硬貨収容カセット。
  4. 収容されている硬貨の排出時に開放される扉を有し、少なくとも1つの上記傾斜面は、上記扉の開放で形成される開口へ収容されている硬貨を案内する案内機能も兼ねていることを特徴とする請求項2に記載の硬貨収容カセット。
  5. 上記扉が設けられている面の対向面に、硬貨排出時に当該硬貨収容カセットを傾けるための手が掛けられる手掛け部を設けたことを特徴とする請求項4に記載の硬貨収容カセット。
  6. 硬貨処理機本体と、当該硬貨処理機本体に装着されて用いられ、上記硬貨処理機本体に入金された硬貨が収容空間に投入されて収容すると共に、上記硬貨処理機本体に装着されていない状態で収容硬貨を排出できる硬貨収容カセットとを有する硬貨処理機において、
    上記硬貨収容カセットは、上記硬貨処理機本体に装着されたときに、内部の硬貨の位置を、鉛直方向、左右方向、前後方向のうち、鉛直方向を含めて少なくとも2方向以上に規制する硬貨位置規制構造を有し、
    上記硬貨処理機本体は、上記硬貨位置規制構造によって位置が規制された硬貨を検知する規制位置硬貨検知手段を有する
    ことを特徴とする硬貨処理機。
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