JP5413141B2 - 包装容器及びこの包装容器を用いた食品包装体の製造方法 - Google Patents

包装容器及びこの包装容器を用いた食品包装体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、炭酸入りゼリー飲料等の炭酸ガスを含む食品の製造に用いる包装容器、およびこの包装容器を用いた炭酸入り食品包装体の製造方法に関する。
従来、ゼリーや飲料に炭酸ガスを溶け込ませることによって、炭酸感のある食品や飲料とし、特にオレンジジュースなどに炭酸ガスを溶け込ませることによって、クエン酸による酸味を抑えつつ果汁としての味覚や爽やかさに優れた飲料とすることなどが知られ、これら炭酸入りゼリーや飲料は、密封容器(金属缶またはペットボトル)に封入された形態で商品化されている。
上記密封容器(金属缶等)入り炭酸果汁飲料の製造方法の事例として、例えばオレンジジュース等飲料液を充填装置へ送液する配管の途中にスタティックミキサー等の気液混合装置を設け、この気液混合装置により飲料中に炭酸ガスを吹き込み溶解させる方法、または調合タンク内の飲料中に炭酸ガスを直接吹き込み溶解させる方法、あるいは従来の炭酸飲料製造ラインのカーボネーターを利用して炭酸ガスを加圧溶解させる方法で炭酸入り果汁飲料を製造し、それを金属缶に充填し密封する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
また、密封容器(剛性に優れる金属缶またはカップ)入り炭酸ガス含有ゼリー状飲料の製造方法の事例として、例えば易溶性寒天、キサンタンガム、ローカストビーンガム、糖類および有機酸を組合せてゼリーを作り、このゼリーを細片状に裁断し、この細片状ゼリーと、糖類と酸味料を含むシロップ液に炭酸ガスを吸収させた炭酸ガス含有シロップ液とを剛性容器(金属缶またはカップ)に充填し密封した後、加熱処理を施してゼリーを溶融させ、溶融したゼリーとシロップ液とを混合均一化した後冷却する製造方法がある(例えば、特許文献2参照)。
また、プラスチックフィルムを主体とした積層軟包装材でなるスパウト(飲み口)付ガゼット袋内へ、予め調合・殺菌された所定の量のゼリーあるいは飲料を高温で充填し、さらにそのヘッドスペースに炭酸ガスを吹き込み、前記吹き込まれた炭酸ガスをゼリーあるいは飲料中に溶解せしめることにより、炭酸入りゼリー飲料や炭酸入り飲料を製造する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
また、炭酸ガス透過性材料で形成された包装容器に、ゼリーを充填、密封し、この包装容器を一定数量まとめて、外袋へ収納し、この外袋に炭酸ガスを封入することで、前記包装容器中に充填されたゼリーに炭酸ガスを溶解させる、ゼリーの製造方法が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特開昭63−207367号公報 特開2002−223735公報 特開2005−328756公報 特開2006−223257公報
また、前記特許文献1,2に於ける炭酸入りゼリー飲料や炭酸入り飲料の製造方法では、いずれの場合でも飲料に炭酸ガスを吹き込み溶解せしめるためのスタティックミキサーやカーボネーター等前処理装置とその工程を必要とし、特に炭酸入りゼリー状飲料の製造では、易溶性寒天、キサンタンガム等でなるゼリーを細片状に裁断すること、さらに炭酸ガスを溶解せしめるシロップ液の調合、それらの混合溶解等炭酸入りゼリー状飲料の製造に多くの工程を要しコスト的にも問題のあるものであった。
また、前記特許文献3に於ける炭酸入りゼリー飲料や炭酸入り飲料の製造方法では、炭酸ガスを、一定容量の包装容器中のヘッドスペースに吹き込んで使用するため、ゼリー飲料や飲料の量に対してゼリー飲料や炭酸ガスの量をバランスよく充填することが難しいものとなっていた。また、前記特許文献4における炭酸入りゼリーの製造方法では、炭酸ガス透過性材料で形成された包装容器に、ゼリーを充填、密封し、この包装容器を一定数量まとめて、外袋へ収納しているので、外袋を開封すると、外袋中の炭酸ガスだけでなく、ゼリーに溶け込んだ炭酸ガスも包装容器を通して外部へ放出されてしまうおそれがあった。
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであり、その課題とするところは、所定容量の食品と所定容量の炭酸ガス収納が可能な包装容器を提供し、併せて所定量の炭酸ガスを溶け込ませた食品を製造可能な食品の製造方法を提供することにある。なお、以下は食品としてゼリー、フルーツ、豆腐、ヨーグルトなどの炭酸溶解性のある食品が含まれる。
本発明に於いて上記課題を達成するために、まず請求項1の発明では、炭酸ガス不透過性材料で形成された外容器と、該外容器内に、炭酸ガス透過性材料で形成された仕切り部を設け、食品収納部と炭酸ガス収納部を具備した包装容器であって
前記仕切り部が、前記外容器の内部を仕切る仕切り壁としたことを特徴とする包装容器である。
また、請求項2の発明では、前記外容器が、柔軟な袋状容器としたことを特徴とする請求項1に記載の包装容器である。
また、請求項3の発明では、前記外容器が、口部付袋状容器としたことを特徴とする請求項2に記載の包装容器である。
また、請求項4の発明では、請求項1ないし3のいずれかに記載の包装容器の、前記食品収納部に食品を収納密封し、かつ、前記炭酸ガス収納部に炭酸ガスを充填密封後、保存してなることを特徴とする炭酸ガス入り食品包装体の製造方法である。
また、請求項5の発明では、前記食品が、水分含有食品であることを特徴とする請求項4に記載の炭酸ガス入り食品包装体の製造方法である。
また、請求項6の発明では、前記炭酸ガスの量は、充填される水分含有食品の水分量の30〜800容量%の範囲であることを特徴とする請求項5に記載の炭酸ガス入り食品包装体の製造方法である。
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
即ち、上記請求項1に係る発明によれば、外容器が、炭酸ガス不透過性材料で形成され、該外容器内が、炭酸ガス透過性材料で形成された仕切り部により、食品収納部と炭酸ガス収納部とに区分けされているので、前記食品収納部に飲料を充填し、かつ、前記炭酸ガス収納部に炭酸ガスを充填し、一定時間保存するだけで、炭酸ガス入り食品包装体を製造することができる。
これは、この構成により食品収納部と炭酸ガス収納部の炭酸ガス濃度の濃度勾配により、炭酸ガス透過性材料で形成された仕切り部を炭酸ガスが徐々に透過し、平衡状態にしようとする作用を発生させ、炭酸ガス濃度の低い濃度の食品収納部に移動した炭酸ガスが食品の水分等に溶け込み、食品に炭酸感をもたらすことができる。
また、上記請求項1に係る発明によれば、前記仕切り部が、前記外容器の内部を仕切る仕切り壁としたので、一方の収納部を食品収納部、他方の収納部を炭酸ガス収納部とし、それぞれ飲料、炭酸ガスを充填密封することにより、炭酸ガス入り食品を収納した包装容器からなる包装体を製造することができる。
上記請求項2に係る発明によれば、前記外容器が、柔軟な袋状容器としたので、ガゼット袋のような使い勝手のよい形態とすることができ、また、廃棄物の削減、廃棄性等環境問題に配慮され、さらに携帯性、割れないなど取り扱いの利便性に富む使用ができる。
上記請求項3に係る発明によれば、前記外容器が、口部付袋状容器としたので、ガゼット袋のような使い勝手のよい形態とすることができるうえ、口部を利用して食品を搾り出す、もしくは飲むことができる。
上記請求項4に係る発明によれば、前記食品収納部に飲料を充填密封し、かつ、前記ガス収納部にガスを充填密封後、保存することにより、事前の内容物の混合・調合作業等が不要であり、充填工程が単純化される。また、これにより混合・調合のための装置も不要であり、コスト的に有利である。またさらに、飲料、炭酸ガスをそれぞれ個別に充填するため、包装容器への充填量の制御が容易であり、飲料と炭酸ガスの配合割合を容易に調整できるという利点もある。
また、上記請求項6に係る発明によれば、炭酸ガスの量を、充填される食品の水分量に対し、その30〜800容量%の範囲とし、前記炭酸ガスの量と食品の量の合計が包装容器の内容量に略等しい値とすることによって、快適な炭酸感のある包装容器に詰められた
炭酸入り食品と包装容器とからなる食品包装体の製造方法とすることができる。
本発明の包装容器の一例を示す説明図である。 本発明の包装容器の他の例を示す説明図である。 本発明の包装容器の他の例を示す説明図である。 本発明の包装容器の他の例を示す説明図である。 本発明の包装容器の他の例を示す説明図である。 図1に示す包装容器に詰められたガス入り食品包装体の製造方法での1事例を示すもので、(a)は、炭酸ガスを充填した状態の説明図であり、(b)は、食品を充填した状態を示す説明図であり、(c)は、包装された炭酸入り食品包装体を示す説明図である。 図2に示す包装容器に詰められたガス入り食品包装体の製造方法での1事例を示すもので、(a)は、食品を充填した状態の説明図であり、(b)は、炭酸ガスを充填した状態を示す説明図であり、(c)は、包装された炭酸入り食品包装体を示す説明図である。 図3に示す包装容器に詰められたガス入り食品包装体の製造方法での1事例を示すもので、(a)は、食品を充填した状態の説明図であり、(b)は、炭酸ガスを充填した状態を示す説明図であり、(c)は、包装された炭酸入り食品包装体を示す説明図である。
以下、食品が飲料である場合で実施の形態を示すが、他のゼリー、フルーツ、豆腐、ヨーグルトなどの食品である場合を除外する意図ではない。
本発明の包装容器は、図1に示すように、炭酸ガス不透過性材料で形成された外容器(10)と、該外容器(10)内に、炭酸ガス透過性材料で形成された内容器(21)からなる仕切り部を設けた二重構造の包装容器(A)である。この包装容器(A)は、前記内容器(21)の空間を飲料収納部(B)とし、前記外容器(10)と内容器(21)との空間を炭酸ガス収納部(C)として用いる。ここで、前記前記内容器(21)の空間を炭酸ガス収納部(C)とし、前記外容器(10)と内容器(21)との空間を飲料収納部(B)としてもよい。また、前記飲料収納部(B)と炭酸ガス収納部(C)のそれぞれの容量は、例えば、飲料に吸収させる炭酸ガスの割合に応じて適宜変化させればよい。飲料に炭酸ガスを多く吸収させる場合は、前記飲料収納部(B)の容量に対して、炭酸ガス収納部(C)の容量の割合が大きくなるように、外容器(10)の容量に対する内容器(21)の容量を決めればよい。
前記容器は、硬質または半硬質材料で形成されているが、図2に示すように、前記外容器(10)および内容器(21)は、柔軟な袋状容器であってもよいことはいうまでもない。
また、図3や図4に示すように、前記外容器(10)内に、内部空間を仕切るように炭酸ガス透過性材料で形成された仕切り壁(22)からなる仕切り部を設けた包装容器(A)である。
この包装容器(A)は、前記仕切り壁(22)で仕切られた外容器(10)内の、第1空間(25)を飲料収納部(B)とし、第2空間(26)を炭酸ガス収納部(C)として用いる。ここで、前記第1空間(25)を炭酸ガス収納部(C)とし、第2空間(26)を飲料収納部(B)として用いてもよいまた、前記飲料収納部(B)と炭酸ガス収納部(C)のそれぞれの容量は、例えば、飲料に吸収させる炭酸ガスの割合に応じて適宜変化させればよい。飲料に炭酸ガスを多く吸収させる場合は、前記飲料収納部(B)の容量に対して、炭酸ガス収納部(C)の容量の割合が大きくなるよう、仕切り壁(22)により、第1空間(25)及び第2空間(26)を設ければよい。
また、図5に示すように、前記外容器(10)を、柔軟な口部付袋状容器(12)とした包装容器(A)であってもよい。
ここで、仕切り部を構成する代表的な炭酸ガス透過性材料としては、ポリプロピレンが、外容器(10)を構成する代表的な炭酸ガス不透過性材料としては、アルミニウム箔を
含む積層材料が用いられる。
なお、前記炭酸ガス透過性材料としては、ポリプロピレンに限らず、他の炭酸ガス透過性材料、例えば、ポリエチレン単体やポリエチレンとの複合材料、その他の単体や複合材料であってもよい。また、炭酸ガス不透過性材料としては、アルミニウム箔を含む積層材料に限らず、プラスチックフィルムに金属、または金属酸化物の蒸着層を設けた蒸着フィルムを含む積層材料、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン等のバリア樹脂層を設けた積層構成であってもよい。
次に、前記包装容器を用いた、炭酸ガス入り飲料包装体の製造方法について説明する。図6(a)に示すように、図1に示した内容器(21)からなる飲料収納部(B)に加熱された飲料(D)を充填し、炭酸ガス不透過性材料からなる蓋材(20)により密封する。
次に、同図(b)に示すように、炭酸ガス雰囲気に外容器(10)を載置し、前記飲料を充填、密封した内容器(21)を、前記外容器(10)内に挿入し、内容器(21)との間の炭酸ガス収納部(C)にガス(E)を充填した状態で、外容器(10)と内容器(21)を一体化し、密封する。
ここで、同図(c)に示すように、飲料は、加熱された状態で充填、密封され、その後、常温、または低温状態で保存する。このように、飲料を充填、密封後、常温、または低温状態で保存されると、飲料収納部(B)と炭酸ガス収納部(C)の炭酸ガス濃度の差(濃度勾配)により、炭酸ガス収納部(C)に充填された炭酸ガス(E)が内容器(21)を通して、飲料収納部(B)内の飲料(D)に溶け込んで、炭酸ガス入り飲料包装体(F)が製造される。
ここで、内容器を剛性(保形性)のある容器(例えば射出成形した樹脂製容器)とした場合、高温で充填された内容物が冷却されることにより、密封された内容器が減圧状態となるので、炭酸ガスの内容器(21)内への移動が、炭酸ガスの濃度勾配のみの移動による場合に比べ、より速やかに行われる。
また、図7(a)に示すように、図2に示した外容器(10)と内容器(21)との上部及び下部を密封し、炭酸ガス収納部(C)を形成する。
次に、同図(b)に示すように、前記内容器(21)内に、飲料(D)を充填、密封し、内容器(21)の上部を密封する。
ここで、同図(c)に示すように、前記炭酸ガス収納部(C)に、前記外容器(10)を通して所定量の炭酸ガス(E)を充填する。そして、飲料は、加熱された状態で充填、密封され、その後、常温、または低温状態で保存し、炭酸ガス収納部(C)に充填された炭酸ガス(E)が内容器(21)を通して、飲料収納部(B)内の飲料(D)に溶け込んで、炭酸ガス入り飲料包装体(F)が製造される。
この時、予め、飲料収納部(B)と炭酸ガス収納部(C)の容量が決められているので、所定量の飲料、及び炭酸ガスを、それぞれ前記飲料収納部(B)と炭酸ガス収納部(C)に充填、密封するだけで、炭酸ガス入り飲料包装体(F)が容易に製造することができる。
図8(a)に示すように、図3に示した外容器(10)内に、の内部空間を仕切るように炭酸ガス透過性材料で形成された仕切り壁(22)からなる仕切り部を設けた包装容器
(A)を用いた場合、この包装容器(A)は、前記仕切り壁(22)で仕切られた外容器(10)内の、第1空間(25)内に加熱された飲料(D)を充填、密封する。
次に、同図(b)に示すように、第2空間(26)内に炭酸ガス(E)を充填、密封し、常温、または低温状態で保存する。
ここで、飲料を充填、密封後、常温、または低温状態で保存されると、第1空間(25)と第2空間(26)の炭酸ガス濃度の差(濃度勾配)により、同図(c)に示すように、第1空間(25)は減圧状態となるので、第2空間(26)に充填された炭酸ガス(E)が仕切り壁(22)を通して、第1空間(25)からなる飲料収納部(B)内の飲料(D)に溶け込んで、炭酸ガス入り飲料包装体(F)が製造される。
ここで、前記包装容器において、飲料収納部(B)に充填する飲料に対して、炭酸ガス収納部(C)に吹き込む炭酸ガス(E)の量を、30〜800容量%の範囲となるように、前記飲料収納部(B)と炭酸ガス収納部(C)の容積としておくことが好ましい。
上記吹き込まれる炭酸ガス(E)の量を充填される飲料(D)の量に対し30容量%に満たないと炭酸感が殆どないものとなり、その効果がなくなるので好ましくない。
また逆に、炭酸ガス収納部(C)に吹き込まれる炭酸ガス(E)の量を、充填される飲料(D)の量に対し800容量%を越える、即ち炭酸ガス(E)の量が多くなると、冷蔵保存等で炭酸ガス(E)が飲料中に溶解し炭酸入り飲料とすると、炭酸ガス(E)の量が多くなり、よって容器(袋)の大きさに対し炭酸入り飲料の量が少なくなり、大気圧で一定の飲料に溶けこめる炭酸ガスの量には限界があり、商品価値にも欠けるようになり、好ましくないものである。
(実施例1)
80℃から90℃に暖めた寒天および水を主成分とするゼリーを炭酸ガス透過性材料で形成された内袋に50gを入れて空気が入らない状態でシールした。
さらに、炭酸ガス不透過性材料のスタンディングパウチ用空袋におのおのこの内袋を入れた状態で、内袋と空袋の間にCOを100cm入れて膨らまされた状態でシールした袋を2個(サンプル1とサンプル2)と、COを200cm入れてほぼ完全に膨らまされた状態でシールしたスタンディングパウチを2個(サンプル3とサンプル4)作成した。
作成された各々のスタンディングパウチを75℃5分間ボイル殺菌した上で、常温の流水で冷却し、20日間冷蔵保管した。
保管後のサンプルのスタンディングパウチ本体と内袋の間のCO残量を測定した上で、保存されたゼリーの官能検査を行った。
サンプル1とサンプル2の炭酸感の官能検査では、両方とも若干の炭酸感を感じた。また、サンプル3とサンプル4の炭酸感の官能検査では、両方とも微炭酸のゼリーレベルの炭酸感を感じ、サンプル1やサンプル2より高い炭酸感となった。
(実施例2)
桃の生果の外皮を剥き、半分に割って種を取り除く。この様な半分になった桃の果肉部分をシロップとともに加熱する。十分に加熱後、熱いままシロップとともにパウチ材料に入れた上で、開口部を熱シールし、桃が中に入った状態のパウチを作成した。なお、この
場合にパウチの中に空気の残留がない様にシールするが、残留空気は極力炭酸ガス吹き込みなどにより炭酸ガスに置換させてシールするのが好ましい。
次に、炭酸ガス収納部については、その中に空気が存在する場合には、その空気を極力吸引排除し、素早く高濃度の炭酸ガスを吹き込む。さらに、吹き込んだ炭酸ガスを逃さない様に熱シール等で開口部をシールして炭酸ガス収納部を密閉する。
その後、いったん冷却したうえで常温に適宜日数保管したところ、炭酸ガス収納部の炭酸ガスが徐々に食品収納部に移行し、桃の果肉が炭酸感を持った食味となった。
A‥‥包装容器
B‥‥飲料収納部
C‥‥炭酸ガス収納部
D‥‥飲料
E‥‥炭酸ガス
F‥‥飲料包装体
10‥‥外容器
11‥‥袋状容器
12‥‥口部付袋状容器
20‥‥蓋材
21‥‥内容器
22‥‥仕切り壁
25‥‥第1空間
26‥‥第2空間

Claims (6)

  1. 炭酸ガス不透過性材料で形成された外容器と、該外容器内に、炭酸ガス透過性材料で形成された仕切り部を設け、食品収納部と炭酸ガス収納部を具備した包装容器であって、
    前記仕切り部が、前記外容器の内部を仕切る仕切り壁としたことを特徴とする包装容器。
  2. 前記外容器が、柔軟な袋状容器としたことを特徴とする請求項1に記載の包装容器。
  3. 前記外容器が、口部付袋状容器としたことを特徴とする請求項2に記載の包装容器。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の包装容器の、前記食品収納部に食品を収納密封し、かつ、前記炭酸ガス収納部に炭酸ガスを充填密封後、保存してなることを特徴とする炭酸ガス入り食品包装体の製造方法。
  5. 前記食品が、水分含有食品であることを特徴とする請求項4に記載の炭酸ガス入り食品包装体の製造方法。
  6. 前記炭酸ガスの量は、充填される水分含有食品の水分量の30〜800容量%の範囲であることを特徴とする請求項5に記載の炭酸ガス入り食品包装体の製造方法。
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