JP5413104B2 - 水洗大便器 - Google Patents
水洗大便器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5413104B2 JP5413104B2 JP2009227651A JP2009227651A JP5413104B2 JP 5413104 B2 JP5413104 B2 JP 5413104B2 JP 2009227651 A JP2009227651 A JP 2009227651A JP 2009227651 A JP2009227651 A JP 2009227651A JP 5413104 B2 JP5413104 B2 JP 5413104B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- toilet
- ball
- user
- photocatalyst
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
Description
本発明によれば、使用者が、便器を利用する際には、光触媒の励起に伴い発揮される光触媒活性によりボール面を親水化し、且つ、水膜を確実に形成するための吐水手段によって、水をボール面に吐水するようにすることで、便器のボール面に物理的な密着力・粘着力によって排泄物飛沫が付着することを抑制し、排泄物に起因する汚れの発生を防止できるようになった。
なお、通常の光触媒層を担持していない便器に使用者が排泄をする前に水を吐水した場合でも便器のボール面の状態は、便器を製造した時点から便器使用によって、水との接触角は、大きくなってくるので、水はボール面をむらのある状態でしか水濡れ状態にできず、そのため、水濡れむらとなった部分には、排泄物が付着する恐れがあったが、本発明では、光触媒活性によって、ボール表面を上記のように親水化できているので、ボール面は、水膜を形成でき水濡れ状態を形成することが可能となった。
また、少ない水量、短時間で、ボール面を水濡れ状態にすることが可能となり、使用者が利用する前には、排泄物付着を抑制できるボール面を準備することが可能となる。
少ない水量で機能を果たすことが可能になり、特に常温・常湿環境においては、吐水手段の動作間隔を1時間以上のロングタームとすることができるようになった。
本発明によれば、使用者に対して紫外線に起因する危害を与える恐れなく、ボール面表面に常時水膜を形成できるようにし、便器のボール面表面に物理的な密着力・粘着力によって排泄物飛沫が付着することを抑制し、便器の便鉢部表面の光触媒動作状態を維持できるようになった。光触媒活性は、紫外線照射後に暫くの間活性を保持できるので、その活性を保持できている時間内に水を供給できれば、ボール面表面は、常時水膜を形成できた水濡れ状態とすることができる。
トイレ空間1は、便器洗浄機能などの通常の便器機能を備えた洋風大便器2と、洋風大便器2の上面に配置された便座3と、便座3の背部に一体的に組み込まれた局部洗浄装置4とから構成される衛生洗浄装置と、洋風大便器2の背後に設置されたキャビネット5と、使用者が各種操作を行なったり、表示を確認するために壁に設けられた操作・表示部6とで構成されている。キャビネット5はトイレットペーパー、生理用品、清掃用具などを収納するためのものである。
洋風大便器2は、上部を形成するリム20と、トラップ21によって下水配管内の臭気や衛生害虫のトイレ内侵入を防止する溜水22が形成されたボール部23と、それらを覆う袴24で構成されている。排泄物は便器洗浄水供給手段8による給水により、ボール部23からトラップ21へ図示しない建物の排水配管に向けて排出される。具体的には、先ずリムノズル81がボール面23aを水洗、次いでゼットノズル82がトラップ21に吐水してサイホンを駆動して排泄物混じりの溜水22を建物の排水配管26に向けて、排水ソケット25を介して排出した後、再びリムノズル81がボール部23に給水を行ってトラップ21の封水を復帰させるものである。
φ0.3より小さいと浮遊している時間が長くなり、ボール面への付着が遅くなり、1mmより大きいとボール面に付着した水滴が水膜を形成するように拡散するまでの時間が掛かってしまい、水膜にむらが生じる恐れが生じてしまう。
洋風大便器2は、内部に溜水22を貯留したトラップ21とボール部23で構成され、排水は排水ソケット24を介して建物の排水配管25に排出されるようになっている。ボール面23aの表面には前述の光触媒26が担持されている。便器洗浄給水手段8はボール面23aに向けて吐水を行い、排泄物混じりの溜水22の排出を行っている。衛生洗浄装置は局部洗浄装置4や人体検出手段41や着座検出手段42を内蔵し、便座3や便蓋7の位置や通電制御を行っている。便座3は紫外線照射部7と一体で構成されており、発生させた紫外線は方向を調整され、洋風大便器2のボール面23aに担持された光触媒26を励起している。人体検出手段41、および着座検出手段42は、使用者の存在、または使用者の本システム使用に対する意思を検知するものであり、使用者の存在、または使用を検知して、安全のため消灯と、使用者非検知の場合は自己浄化能力を発揮すべく点灯を行うようになっている。なお、ボール面23aが濡れているかどうかは、紫外線照射後の活性維持期間とその間に水がボール面に供給されたかによって変化するものであり、ボール面が、水濡れ状態を維持している間隔は、紫外線照射の紫外線強度や照射時間、水が吐水された量等によって予め評価した結果を基に、間隔演算手段11によって演算され、紫外線照射部7と噴霧ノズル11の動作制御を行っている。所定時間だけ紫外線照射すると光触媒は活性化され、超親水状態を出現させる。紫外線照射が停止した時間が所定時間継続すると光触媒の活性は停止し、合わせて超親水状態も停止する。間隔演算手段11は光触媒の活性が停止しないように紫外線照射を繰り返すよう紫外線照射部7を駆動することにより、ボール面23aは、少なくとも使用者が本システムを使用する際には、水膜が形成され水濡れ状態になっているものとする。
S101からシーケンスを開始する。S102は使用者を検知するステップであり、使用者を検出した場合、使用者にボール部23に向けた吐水をかけないように噴霧中かどうかを確認するステップS104に移行する。使用者を検出していない場合は、光触媒効果を出現すべくS110で紫外線照射手段を点灯する。S103で着座されていないことを再確認する。着座を検出し、使用者を検出した場合は紫外線に伴う危険性を及ぼさないようS111で紫外線照射手段を消灯する。S110とS111における紫外線照射手段の点灯/消灯は人体検知をトリガーとして実施する旨の記載としたが、より安全性を高めるために便座3と便蓋7の開閉位置を付加情報として使用しても良い。前述と同じく噴霧中かどうかを確認するステップS104に移行する。使用者検知、着座検知共にない場合、S105で使用間隔を確認し、ボール部23が乾燥している恐れのある所定時間を超えている場合は、S106で噴霧吐水を実施して便鉢部23全体を水濡れ状態とする。所定時間を超えていない場合は、S102に戻って使用者検出を待つ。ボール部23を濡らすための吐水は専用の噴霧ノズル10を使用するだけでなく、リムノズル81からの吐水を流用したものであっても良い。S102とS103で使用者または着座者を検出した場合、S104で噴霧中かどうかを確認し、噴霧中である場合はS107で吐水を停止する。S108は使用者による便器洗浄操作を待つステップであり、便器洗浄が完了すると、S109で新たな使用時間間隔タイマーを起動して、次の使用までの間隔の確認を開始する。
2…洋風大便器
20…リム
21…トラップ
22…溜水
23…ボール
24…袴
25…排水ソケット
26…排水配管
27…光触媒
3…便座
31…便座開口
4…局部洗浄装置
41…人体検出手段
42…着座検出手段
5…キャビネット
6…操作・表示部
61…リモコン
62…リモコン
7…便蓋
8…便器洗浄手段
81…リムノズル
82…ゼットノズル
9…紫外線照射部
10…噴霧ノズル
11…間隔演算手段
Claims (3)
- 表面に光触媒を担持した使用者が排泄を行うボール部と、
前記ボール部に溜水を貯留するためのトラップと、
前記光触媒を励起するための紫外線照射手段と、
を有する水洗大便器において、
前記ボール部表面のボール面は、少なくとも使用者が排泄する前に光触媒を励起した状態とし、前記光触媒が励起したボール面に水を吐水する吐水手段を有し、
前記吐水手段の水滴は、φ0.3〜1mmとすることを特徴とする水洗大便器。 - 前記吐水手段は、所定の間隔で水を供給すると共に、使用者不検知および/または便蓋閉止状態にて前記紫外線照射手段を駆動することを特徴とする請求項1に記載の水洗大便器。
- 前記吐水手段は、使用者検知および/または着座検知によって停止することを特徴とする請求項1又は2に記載の水洗大便器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009227651A JP5413104B2 (ja) | 2009-09-30 | 2009-09-30 | 水洗大便器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009227651A JP5413104B2 (ja) | 2009-09-30 | 2009-09-30 | 水洗大便器 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013021817A Division JP2013079579A (ja) | 2013-02-06 | 2013-02-06 | 水洗大便器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011074665A JP2011074665A (ja) | 2011-04-14 |
JP5413104B2 true JP5413104B2 (ja) | 2014-02-12 |
Family
ID=44018922
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009227651A Active JP5413104B2 (ja) | 2009-09-30 | 2009-09-30 | 水洗大便器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5413104B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5846377B2 (ja) * | 2012-02-14 | 2016-01-20 | Toto株式会社 | トイレ装置 |
JP6119160B2 (ja) * | 2012-09-25 | 2017-04-26 | Toto株式会社 | トイレ装置 |
JP6016115B2 (ja) * | 2013-01-30 | 2016-10-26 | Toto株式会社 | トイレ装置 |
JP6160811B2 (ja) * | 2013-02-15 | 2017-07-12 | Toto株式会社 | トイレ装置 |
JP2014177743A (ja) * | 2013-02-15 | 2014-09-25 | Toto Ltd | トイレ装置 |
JP2014177741A (ja) * | 2013-02-15 | 2014-09-25 | Toto Ltd | トイレ装置 |
JP2014163163A (ja) * | 2013-02-26 | 2014-09-08 | Toto Ltd | トイレ装置 |
JP6160810B2 (ja) * | 2013-02-26 | 2017-07-12 | Toto株式会社 | トイレ装置 |
JP6164453B2 (ja) * | 2013-03-27 | 2017-07-19 | Toto株式会社 | トイレ装置 |
JP6459158B2 (ja) * | 2018-03-26 | 2019-01-30 | Toto株式会社 | トイレ装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006238921A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-14 | Central Res Inst Of Electric Power Ind | トイレクリーニングシステム |
JP2006274573A (ja) * | 2005-03-28 | 2006-10-12 | Inax Corp | 光学式のセンサを有する設備 |
JP2007289382A (ja) * | 2006-04-25 | 2007-11-08 | Matsushita Electric Works Ltd | 有害物質分解部屋 |
-
2009
- 2009-09-30 JP JP2009227651A patent/JP5413104B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011074665A (ja) | 2011-04-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5413104B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP6160810B2 (ja) | トイレ装置 | |
JP5515428B2 (ja) | 便器 | |
CN109958175B (zh) | 坐便器装置及便座装置 | |
JP2006274573A (ja) | 光学式のセンサを有する設備 | |
CN109958174B (zh) | 便座装置以及坐便器装置 | |
JP6587221B2 (ja) | 便座装置及びトイレ装置 | |
JP2013079579A (ja) | 水洗大便器 | |
JP6016115B2 (ja) | トイレ装置 | |
JP6164453B2 (ja) | トイレ装置 | |
JP2007039988A (ja) | 便器設備 | |
JPH11137881A (ja) | 光触媒によりセルフクリーニングを行なう洗濯機 | |
JP7212860B2 (ja) | 便座装置 | |
JP6587220B2 (ja) | 便座装置及びトイレ装置 | |
JP2019112817A (ja) | 便座装置 | |
JP7346896B2 (ja) | 便座装置およびトイレ装置 | |
JP2014062388A (ja) | トイレ装置 | |
JP2014177743A (ja) | トイレ装置 | |
KR20210128811A (ko) | 변기커버 탈부착형 비데 노즐 살균 장치 | |
JP6252824B2 (ja) | トイレ装置 | |
JP2010084334A (ja) | 衛生洗浄装置 | |
JP6587219B2 (ja) | トイレ装置及び便座装置 | |
JP6160811B2 (ja) | トイレ装置 | |
JP7154486B2 (ja) | トイレ装置 | |
JP6459156B2 (ja) | トイレ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110902 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121120 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121210 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130204 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131015 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131028 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5413104 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |